JP2013179724A - 回転加速装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】永久磁石とソレノイド又は電磁石を配置し、磁石の反発、吸引力を電子的にコントロールしてエネルギーロスの極めて少ない回転加速装置を提供する。
【解決手段】回転加速装置は、複数の永久磁石と、電流を通じたソレノイド又は電磁石に生ずる磁場によって、永久磁石とソレノイド又は電磁石のS極とN極を互いに引き付け、または反発させることにより円盤11,11−1の中心軸に回転モーメント力を生じさせるものである。永久磁石の持つ引力と斥力を利用し、慣性力を応用してその力を運動エネルギーに変える永久磁石とソレノイド又は電磁石を配置し、引力と斥力を切り替えてコントロールする電子集積回路のシーケンスを使用する。
【選択図】図3

Description

本発明は、永久磁石と回転体の慣性力を用いる回転加速装置に関するものである。
永久磁石と銅線コイルなどを組合せ、コイルに電流を流すことにより、フレミングの右手の法則で知られるローレンツ力を発生させて、その力を回転力に変えて動力を得る電磁モーターの技術は従来より広く知られるところである。
従来の電磁モーターは、コイルに電流を流し電磁石とし、対置する永久磁石との間に発生するローレンツ力を回転力に利用する装置である。ローレンツ力は永久磁石とコイル電磁石を相対的に引き付けまたは反発しようとする力であり、一方を固定し、他方を回転軸に取り付けておけば、回転軸に取り付けられた方は回転するため、これを動力として取り出す構造のものが一般的である。しかし、ローレンツ力を発生させるときには、コイルの電磁石と永久磁石との間の磁界で生ずる抵抗(コギングトルク)のために力の損失があり、電流のエネルギーが音や熱などのエネルギーに消費され、また、ヒステリシス損も生じて、回転運動のためのエネルギーとしてすべてが使われないことはよく知られた事実である。このことにより、例えば、発電機で発電し、その電気でモーターを回し、その力で発電する、というようなクローズドされた動力システムを作ることができなかった。
閉鎖した系の中で、作り出したエネルギーを動力として使い循環させる、いわゆる永久機関はエネルギー保存の法則に従えば成立しないことは明らかである。一方、身近に有って無尽蔵に思える太陽のエネルギーを使ったソーラー発電は現実に実用化されていて、機材の消耗を考えなければ極めて長期間エネルギーを供給できる。しかし、このエネルギーも「永久的」ではあるが、太陽の寿命といわれる100億年後には消滅する有限のエネルギーである。また、水力発電も、水の気化と液化サイクルを位置エネルギーと運動エネルギーに変え発電する「半永久的」発電システムといえ、このことから言えば、「永久機関は存在しないが半永久機関は存在する」ということができる。
そもそも、地球上に存在し我々が半永久的に使える自然力は、引力と磁力であり、そして太陽エネルギーである。磁力(磁気力)は地球の持つ磁場により鉄などの磁性体の電子スピンが磁性を帯び蓄えられた力であり、これを応用した半永久的機関は100年以上にわたって考えられてきた。例えば2000年に公表された北吉氏のモデルは、永久磁石を取り付けた固定円盤に対置した回転円盤を補助モーターで回転させ発電を行い、発電した電力の一部を補助モーターの動力源に充てるというシステムである。しかし、この方法では、磁場の切替スイッチコントロールを機械的に行っており、1秒間に数十回が限度であって、スイッチの対応速度と機械的ムーブメントの磨耗等の寿命を考えると十分に長期間その装置が駆動することには、構造上の問題も含め技術的に疑問があると考えられる。
特願2008−265972号公報 特願2008−151211号公報
本発明が解決しようとする課題は、電力損失の大きい永久磁石とコイル電磁石で生じるローレンツ力を用いる電磁モーターではなく、永久磁石の組み合わせと機械的コントロールと補助モーターで回転力を得る磁力モーターではなく、永久磁石の持つ引力と斥力を制御し、慣性力を応用してその力を運動エネルギーに変えるために、本発明の理論に基づいて、永久磁石と、電流を流したときに両端にN極とS極の磁場をつくる銅線巻ソレノイドコイル(以下、「ソレノイド」という)を配置し、引力と斥力を切り替えてコントロールする電子集積回路のシーケンスを使用して、極めて小電力で動く回転加速装置を提供することにある。
本発明の回転加速装置は、円盤状や円筒状の回転立体(以下、「円盤」という)の円周部分に並べた複数の永久磁石と、電流を通じたソレノイドに生ずる磁場によって、永久磁石のN極とS極、及びソレノイドのS極とN極を互いに引き付け、または反発させることにより円盤を回転させ、円盤の中心軸に回転モーメント力を生じさせるものである。
中心軸を持つ円盤の周縁部分に、偶数個の、寸法と重量と磁力の強さが同じ永久磁石を、それぞれの、N極とS極を直線で結ぶ磁界の方向の中心線が、円盤の中心軸と平行で中心から等距離の位置に均等な間隔を置いて配置する。ある1個の永久磁石の磁界の方向の中心線が、円盤の中心軸に平行で、仮にN極とS極が東から西方向に配置された場合は、その両隣の永久磁石は、N極とS極が西から東方向に向かうように永久磁石の極の向きを逆にして、中心から等距離の周縁部分に交互に固定して配置する。このように配置されたすべての永久磁石は円盤と一体の中心軸と共に回転することができる。既述の円盤を単数又は複数セットに整え、各円盤に共通する中心軸は両端部を軸受けで支持され、ベアリング等によって滑らかに回転することができ、中心軸を支持する軸受けは架台に固定されている。ソレノイドも、コイルに電流を通じたときに生じるN極とS極を結ぶ磁界の方向の中心線が、中心軸と平行で、それぞれ中心から等距離の位置を保ち、ソレノイド同士は定められた間隔を置いて、架台に固定した支持台に、永久磁石群から微小な間隙を開けて配置し固定する。支持台には貫通穴を設け中心軸の回転を妨げないようにし、ソレノイドには電流を通じることができるように電源より配線されている。
図4に示すように、隣接する2個の永久磁石のそれぞれの、N極とS極を結ぶ磁界の方向の中心線が、円盤の中心軸を挟んで作る中心角をアルファとすると、円盤に配置する永久磁石の全個数Mとの関係は次の通りである。
また、図5に示すように、複数個のソレノイドの少なくとも一対が円盤の中心軸上の一点Pとなす角ベータとアルファは次の関係にある。(nは自然数)
円盤上の特定点における電気スイッチの開閉パターンと円盤の回転数を感知する機械的あるいは光学的センサーのデータが、ソレノイドに電流を流す制御部に送られ、スイッチ回路が電子的にコントロールされる。
本発明の装置によれば、永久磁石のN極とS極、及び、ソレノイドのN極とS極を互いに引き付け、または反発させるためにソレノイドに流す電流は微弱ですむため、吸引力と反発力によって生ずる回転力で得られる回転モーメントは例えば接続する発電機の動力に伝えることができ、発電機から得られる電力の一部を本発明の磁力動力装置の駆動のために使用し、その他の大部分を他の用途の電力として供給することができるため、燃料を必要とせず長期間動かせる発電装置として産業に寄与することができる。
本発明の斜視図である。 本発明を分解し内部を示した図である。 図1のB矢視側面図である。 円盤A及び円盤Bにおける永久磁石の配置図である。 ソレノイド支持台におけるソレノイドの配置図である。 円盤A及び円盤Bにおける永久磁石の極性を示す図である。 図6のE方向から見た説明図である。 図7の変化図である。 実施例1の説明図である。 ソレノイドの電流波形図である。 図10の変化図である 実施例3の説明図である。 実施例5の説明図である。
第1図、第2図、第3図及び第4図において、本発明の第1の実施の形態における構成要素として、中心軸(14)に固定された円盤A(11)及び円盤B(11−1)がある。円盤の材料は例えばアルミダイキャストのような非磁性体であることが望ましい。円盤A(11)の周縁部分に、偶数個の、寸法と重量と磁力の強さが同じ永久磁石を、それぞれの、N極とS極を直線で結ぶ磁界の方向の中心線が、円盤の中心軸と平行で等距離の位置に、永久磁石同士均等な間隔を置いて配置する。永久磁石1(12)は、磁界の方向の中心線が、円盤の中心軸に平行であって中心から等距離に配置し、永久磁石1の両隣の永久磁石2は、永久磁石1と極の向きを逆にし、それぞれ両端を円盤の幅より僅かに外に出して交互に周縁部分に嵌合されている。すべての永久磁石は円盤及び中心軸と共に回転することができる。円盤B(11−1)は円盤A(11)と同じ仕様である。円盤Aと、円盤Aと配置を同じ位置に置く円盤Bを、中心軸(14)で連結する。中心軸は両端部を軸受け(16)及び軸受け(17)で支持されていて滑らかに回転することができ、両軸受けは架台(15)に固定されている。ソレノイド1(21)、ソレノイド2(22)、ソレノイド3(23)及びソレノイド4(24)も、コイルに電流を通じたときに生じるN極とS極を直線で結ぶ磁界の中心線が、中心軸と平行で中心軸から等距離の位置に、段落番号(0012)で述べる本発明の理論で計算された間隔を置いて配置する。各ソレノイドは、永久磁石群から微小な間隙を開けて支持台1(10)に固定して配置し、電流を通じることができるように電源部(18)より配線されている。支持台1には回転を妨げないように貫通穴(45)に中心軸(14)を貫通させて、架台(15)に固定されている。また、センサー付制御部(19)は、電源とソレノイドを結ぶ回路に組み込まれ、円盤B(11−1)の特定点(パターン範囲)の情報と円盤の回転数を感知してソレノイド1、2、3及び4に送る電流の入力パターンを制御する。
図4及び図5により説明すると、(数1)で計算するように、隣接する2個の永久磁石のそれぞれの中心と円盤の中心からなる中心角アルファを30度とし、円盤に配置する永久磁石の個数12個とする。また、円盤の中心を原点とし、時計の3時の位置を0度として左回りに360度の間にソレノイドを配置するとき、0度の位置にソレノイド1(21)を置くとき、ソレノイド1とソレノイド2(22)が円盤の中心となす角ベータは、(数2)によって75度となる。
図4の、隣接した永久磁石同士の間隔は、1個の磁石の幅より小さいが重ならず、かつ等間隔に円盤の周縁部に12個を配置する。各ソレノイドと、円盤上の永久磁石との間隙は、円盤が回転したときにソレノイドと永久磁石が再接近したときに、等距離で、近接するが互いに接触せず、かつ、磁力を十分影響し合える距離とする。磁力を十分影響し合える距離とは永久磁石の強さにもよるが、例えば3000ガウスの場合には5mm程度としてもよい。また、ソレノイドの代わりに電磁石を使用することもできる。
円盤の回転を始めるために、円盤A(11)上の永久磁石1(12)と永久磁石2(13)の配置が、まず図6の状態になるように円盤A(11)を置く。すなわち、円盤の中心を原点とし、時計の3時の位置を0度として左回りに360度の間に亘る配置において、0度から30度の範囲に永久磁石1(12)が位置し、330度から360度に永久磁石2(13)が位置するように円盤A(11)を置く。図6は図3における円盤A(11)及び円盤B(11−1)の図面に向かって左側の面を示す。なお、円盤の中心から30度間隔で放射線上に描かれた線は各永久磁石の間隙を示す説明用の線である。図3における円盤A(11)及び円盤B(11−1)の右側面では、円盤に嵌合した永久磁石の両端の極性は前述左側面の逆になるため、N極がS極に、S極がN極になる。円盤Bと永久磁石群は円盤Aと永久磁石の配置が平行移動した位置と重なる。図7は図1中矢印B方向から見た矢視拡大図である。それぞれの円盤の隣接する一対の永久磁石1(12)と永久磁石2(13)の中間の範囲に、ソレノイド1(21)の中心線の位置があるとき、ソレノイド1(21)に電流を流し、円盤A(11)側をソレノイド1のN極、円盤B(11−1)側をソレノイド1のS極にすると、円盤A(11)の永久磁石1(12)には斥力f1が働き、永久磁石2(13)には引力f2が働く。このf1とf2の余弦成分の合力F1は円盤A(11)を回転させる力となる。同様に、円盤B(11−1)の永久磁石1(12)には斥力f3が働き、永久磁石2(13)には引力f4が働く。このf3とf4の余弦成分の合力F2は円盤B(11−1)を回転させる力となる。円盤A(11)と円盤B(11−1)は中心軸で連結されているので、両円盤及び中心軸はF1プラスF2のベクトルで同時に回転する。
円盤が回転し、図8に示すように、ソレノイド1(21)の磁場の中心線が永久磁石2(13)の磁場の中心線と重なり、ソレノイド1(21)のN極と円盤A(11)のS極、ソレノイド1(21)のS極と円盤B(11−1)のN極が相対するとき、仮にソレノイド1に電流が流れていると引力のベクトルは最大になり、円盤を回転させる方向の成分は最小になる。また、ソレノイド1(21)の中心線が永久磁石1(12)の中心線と重なり、ソレノイド1(21)のN極と円盤A(11)のN極、ソレノイド1(21)のS極と円盤B(11−1)のS極が相対したときは斥力のベクトルは最大になり、やはり円盤を回転させる方向の成分は最小になって、円盤の回転を妨げる抵抗となる。したがって、円盤の回転に抵抗を生じるこの状態を避けるためには、ソレノイド1の円盤面の極が永久磁石1(12)または永久磁石2(13)が正対している場合はソレノイド1への電流を遮断して極性を作らず、磁界を生じさせないようにして、円盤の回転の抵抗となる力は生じさせなければよい。つまり、図7のようにソレノイドの極に面する円盤側の磁石の極が円盤の回転する方向においてソレノイドの極の前方にはソレノイドの永久磁石面の極と同じ極があり、後方には異なる極がある場合のみ円盤に回転する力が働く。(以下、この力を「回転力」という) 一方、図8のようにソレノイドの極に円盤側の磁石の極が正対するときは円盤の回転を妨げる、又は関与しない力が働く。(以下、この力を「制動力」という)
実施例1において、15度毎に回転したときにできる永久磁石の配置パターンは図9に示す四種のパターンのみである。すなわち、円盤A(11)において、図9中のNo.1図の円弧Z1Z2間にできる永久磁石2(13)1個と永久磁石1(12)1個分のSSNNのパターン、No.2図の円弧Z1Z2間にできる永久磁石1(12)半個と永久磁石2(13)1個及び永久磁石1(12)半個分のNSSNのパターン、No.3図の円弧Z1Z2間にできる永久磁石1(12)1個と永久磁石2(13)1個分のNNSSのパターン、及びNo.4図の円弧Z1Z2間にできる永久磁石2(13)半個と永久磁石1(12)1個及び永久磁石2(13)半個分のSNNSのパターンである。(以下、「回転負荷パターン」という) ただし、本実施例である、隣接同士の永久磁石の極の中心線が中心軸を挟んでなす角アルファが30度の場合、例えば、SSNNのパターンは中心角60度の範囲にあることになるが、センサーがパターン認識して四種を区別できさえすればパターン認識の範囲は中心角60度を下回っても構わず、また、アルファが他の角度で設定された場合でも角度を計算して回転負荷パターンを設定できる。
図9中のNo.1図乃至No.4図において、各円盤の中心を原点とし、左回りに0度から360度に亘り15度刻みで目盛りを付けて説明すると、No.1図のパターンでは0度の位置にあるソレノイド1(21)に対し、30度方向に同じ極(N)があり、マイナス30度方向に異なる極(S)が位置するのでこれは段落番号(0021)でいう左回りの回転力となる。また、No.2図のパターンでは75度の位置にあるソレノイド2(22)に対し、回転方向に同じ極(N)があり、逆回転方向に異なる極(S)が位置するのでこれも回転力となる。同様に、No.3図のパターンで180度の位置にあるソレノイド3(23)と円盤上の磁石の位置関係と、No.4図のパターンで255度の位置にあるソレノイド4(24)と円盤上の磁石の位置関係でも回転力を生じることがわかる。
従って、永久磁石がソレノイドを通過するときに、ソレノイドの極と永久磁石の極が正対し制動力になるタイミングで、ソレノイドに流す電流を遮断して極性を作らせず、磁界を生じさせないようにし、同時に、段落番号(0022)で述べた、いずれかのパターンのときに回転力が生じるソレノイドにのみ電流を送れば円盤に働く回転力が途切れることはない。このパターンを感知し、ソレノイドへ流す電流のオン・オフをコントロールするために、図9中、No.1図乃至No.4図に示すように、円盤A(11)または円盤B(11−1)上の0度プラスマイナス30度の位置はパターン範囲(19−1)であり、センサー付制御部(19)がパターンを認識する。パターン範囲の位置はソレノイドの配置と相対的に変わらなければ任意の場所にでも設定できる。
図9中のNo.1図乃至No.4図において、円盤の中心を原点とし、時計の3時の位置を0度とし左回りにから360度回転した場合の各ソレノイドへの電気入力の例を図10に示す。各ソレノイドには間欠的に負荷が与えられる。例えば、RP点(回転角約220度付近)ではソレノイド2がオンになり、他のソレノイドはオフである。これは円盤が何回回転しても同様の関係である。
円盤の回転が低速の間は、ソレノイド1、ソレノイド2、ソレノイド3、ソレノイド4の順に回転負荷パターンに従って電流のオン・オフが繰り返されるが、円盤の回転が高速になると円盤自体の慣性力で回転が維持されるため、制御部で電気信号入力シーケンスの設定を行うことにより、ソレノイドへの入力を図11に示すようにスキップさせ、回転負荷パターンに対応してパルスを送り磁場を作ることもできる。スキップの効果は、円盤の回転が充分高速になった場合で、磁場の影響が却ってブレーキになるときに、円盤自体の慣性力で回転させることが良い場合に発揮される。また、パルス数を減らすことにより、入力電力の低減に著しい効果をもたらす。
円盤Aと円盤Bの2基の円盤でソレノイドを挟み込む構造の利点は、ソレノイドの両端に生じる極性による磁界の作用が円盤Aと円盤Bに配置する永久磁石に同時に及ぶことになり、両方の磁界が両円盤の回転のために効率よく働くことにある。
センサー付制御部(19)は円盤の回転負荷パターンと回転速度を感知し、電流の切替スイッチをコントロールするので、回転数に同調して回転を加速することができる。また、回転系を減速又は停止させるためにはソレノイドへの電流を減じれば良い。
図12に示すように、実施例1の円盤とソレノイドのセットに、ソレノイド付支持台(10−1)と円盤C(11−2)を増設する実施例である。また、さらに、ソレノイド、円盤、ソレノイド、円盤というように同軸延長線上に次々に増設して繋げることもできる。
図12に示すように、本発明に発電機(25)を接続し、電力を得る実施例である。実施例2において、本発明の回転軸(14)に発電機を直接的又は間接的に接続して実施する。円盤の半径が大きければ慣性力も大きく働き、回転モーメントも大きくなるので、その回転モーメント(トルク)の範囲内で回すことのできる発電機を接続すればよい。本発明では、ソレノイドに入力する電力は、磁場の極性を転換させるためのものであり、必要最小限に留めることができる。また、段落番号(0026)で述べたスキップ効果により、電力を大幅に節減できる。本発明の装置に負荷する電力より大きい出力の発電機を使えば、発電機は外部電源入力を必要とせず発電することができる。ただし、本実施例は、永久磁石の磁力の自然低下や機械的回転部の磨耗等により、いずれは終息する装置であって、「永久機関」の提案でないことはいうまでもない。
本発明に発電機(25)を接続する実施例に加え、起動用バッテリー及び電流入出力コントローラを接続する。本実施例では、発電機を一時的に起動用モーターとして使用する。起動用バッテリーから送られた電流は電流入出力コントローラで、制御され、発電機に送られる。発電機は一時的にモーターとなり、接続された本発明の回転加速装置を起動させる。回転加速装置が起動すると装置は慣性力で回転し始めるので、すぐに電流入出力コントローラにより発電機(一時的にはモーター)への負荷を止めれば、発電機は回転加速装置の動力により発電機本来の役割に戻り発電する。
実施例1の段落番号(0022)において述べた永久磁石の配置パターンをマーカーに構成し、センサーを4箇所に設置した実施例を図13に示す。円盤上に、本実施例では計12個のマーカーを配置する。各マーカーは四種に分類され段落番号(0022)でいう四種のパターンとは対応している。すなわち、図13中、P1図では、マーカー41をセンサー31が感知すればソレノイド21に電流が流れ、P2図では、マーカー42をセンサー32が感知すればソレノイド22に電流が流れ、P3図では、マーカー43をセンサー33が感知すればソレノイド23に電流が流れ、P4図では、マーカー44をセンサー34が感知すればソレノイド24に電流が流れる。これにより永久磁石の配置パターンが各センサーを経由して各ソレノイドに回転力に必要な電流が流れ円盤は回転する。
本発明の効果としては、外部の電気や機械力あるいは人力などを使わずにモーターを回転させ動力を得ることができ、その動力で発電機を動かして発電することができる。本発明は永久機関ではなく、永久磁石の長期間の寿命を利用した半永久機関ということができるので、災害時の非常用、小型船舶などの海上での電力供給、電力供給が困難な山間部や離島での電力供給など、本発明を応用して諸々の駆動装置や発電装置を構成することができる。
10 支持台1
10−1 支持台2
11 円盤A
11−1 円盤B
11−2 円盤C
12 永久磁石1
13 永久磁石2
14 回転軸
15 架台
16 軸受け
17 軸受け
18 電源部
19 センサー付制御部
19−1 パターン範囲
21 ソレノイド1
22 ソレノイド2
23 ソレノイド3
24 ソレノイド4
25 発電機
31 センサー1
32 センサー2
33 センサー3
34 センサー4
41 マーカー1
42 マーカー2
43 マーカー3
44 マーカー4
45 貫通穴

Claims (5)

  1. 断面が円である円盤状や円筒状の回転立体であって、中心軸を持ち、回転立体の中心軸に対し直角の平面Aと交差した外周上に、それぞれ永久磁石の磁力極性の中心線が回転体の中心軸と平行であって、中心から等距離に置かれた複数個の永久磁石を隣接する永久磁石同士の極性を交互に反転させて等間隔に配置した回転立体と、電流を流すことにより磁性を持たせることができる複数のソレノイド又は電磁石とで構成され、永久磁石の斥力と引力をコントロールすることによって回転立体を回転させ動力を得る目的の装置において、複数のソレノイド又は電磁石の内少なくとも一対のソレノイド又は電磁石の各々の極性の中心線が回転立体の中心軸を挟んで作る角度が、(数2)で示すところの、回転立体の外周上にあって隣接する一対の永久磁石のそれぞれの極性の中心線が回転立体の中心軸を挟んで作る角度アルファに対し、自然数nに0.5を加えた数値を乗じた角度ベータになる配置のソレノイド又は電磁石を有する回転加速装置。
  2. 請求項1の回転加速装置であって、単一又は複数のソレノイド又は電磁石に対し、永久磁石の一の磁力極性の中心線がソレノイド又は電磁石の極性の中心線と重なる近傍で、ソレノイド又は電磁石に流す電流を遮断し、ソレノイド又は電磁石に磁力極性が発生しないように電子制御した回転加速装置。
  3. 請求項1の回転加速装置であって、回転立体上の永久磁石の配置パターンを感知し、そのデータによってソレノイド又は電磁石を制御するセンサー付制御部を配置した回転加速装置。
  4. 請求項3の回転加速装置であって、回転立体の回転数を計測し制御するセンサー付制御部を有し、単一又は複数のソレノイド又は電磁石に対し、回転立体の回転数に対応して、電流の負荷と遮断を行う機能と、及び電流のプラスマイナスを切り替える機能を持つ回転加速装置。
  5. 請求項3に記載の回転加速装置であって、回転立体とソレノイドを同一の中心軸上に交互に複数基連結させた回転加速装置。
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