JP2013179269A - セラミック電子部品及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】外部電極の厚みを薄く保ちつつ、耐湿性に優れたセラミック電子部品を提供する。
【解決手段】セラミック電子部品1は、セラミック素体l0と、ガラスコート層15と、電極端子13,14とを備える。セラミック素体10は、内部電極11,12の端部11a,12aが表面に露出している。ガラスコート層15は、セラミック素体10の内部電極11,12が露出した部分の上を覆っている。電極端子13,14は、ガラスコート層15の直上に設けられている。電極端子13,14は、めっき膜により構成されている。ガラスコート層15は、金属粉15aが分散したガラス媒質15bからなる。金属粉15aは、導通パスを形成している。導通パスは、内部電極11,12と電極端子13,14とを電気的に接続している。
【選択図】図5

Description

本発明は、セラミック電子部品及びその製造方法に関する。
従来、携帯電話機、携帯音楽プレーヤーなどの電子機器には、セラミックコンデンサに代表されるセラミック電子部品が使用されている。セラミック電子部品は、一般的に、内部電極の端部が表面に露出したセラミック素体と、セラミック素体の内部電極が露出した部分を覆うように配された外部電極とを備える。外部電極は、例えば、特許文献1に記載のように、導電性ペーストを塗布して焼き付けた焼結金属膜にめっきを施したものや、特許文献2に記載のように、めっき膜のみで形成されたもの等がある。
特開2002−203737号公報 特開2004−327983号公報
しかしながら、焼結金属膜を形成する際に用いる導電性ペーストは粘度が高いため、焼結金属膜の厚みが厚くなる。例えば、特許文献1では、第1および第2電極層(焼結金属膜)の厚みが約50μm〜90μmとなることが記載されている。
また、外部電極を焼結金属膜で形成した場合には、導電性ペーストを焼き付ける際の焼付け温度が高い。このため、セラミック素体に含まれるセラミック成分と導電性ペースト中のガラス成分とが相互拡散し、セラミック素体と焼結金属膜との界面に反応層が形成されてしまうことがある。この反応層が形成された部分からめっき液が侵入し、セラミック素体の機械的強度が低下するといった問題や耐湿信頼性が劣化するという問題がある。さらに、焼付け温度が高いと、焼結金属膜の表面にガラス成分が析出されてガラス浮きが発生し、焼結金属膜の表面にめっき膜を形成しにくくなるという問題点もある。
そこで、特許文献2に記載のように、外部電極をめっき膜のみで形成する方法が提案されている。外部電極をめっき膜のみで形成した場合は、例えば導電性ペーストの焼付けにより形成された外部電極を設けた場合と比較して、外部電極厚みを薄く形成することができる。
また、めっき液にはガラス成分が含まれないため、セラミック素体とめっき膜との界面に反応層は形成されない。よって、反応層が形成されることによる機械的強度の低下や耐湿信頼性の劣化といった問題が生じにくい。さらに、ガラス浮きの問題も生じず、めっき膜を形成し難いという問題が生じない。
しかし、外部電極をめっきにより形成する場合、セラミック素体を直接めっき液に浸漬する必要があるため、めっき液が内部電極の露出部からセラミック素体内に浸入するという問題がある。その結果、耐湿性が低下する場合がある。
また、外部電極をめっき膜のみで形成した場合、めっき膜とセラミック素体とは化学的に結合しておらず、物理的な結合しかしていないため、めっき膜とセラミック素体との密着性が低下するという問題がある。その結果、セラミック電子部品の使用時において、めっき膜とセラミック素体との間から水分等が浸入し易くなり耐湿性が低下するという場合がある。
本発明は、外部電極の厚みを薄く保ちつつ、耐湿性に優れたセラミック電子部品を提供することを主な目的とする。
本発明に係るセラミック電子部品は、セラミック素体と、ガラスコート層と、ガラスコート層の直上に設けられた電極端子とを備える。セラミック素体の表面には、内部電極の端部が露出している。ガラスコート層は、セラミック素体の内部電極が露出した部分の上を覆う。電極端子は、ガラスコート層の直上に設けられ、めっき膜のみで形成されている。ガラスコート層は、金属粉が分散したガラス媒質からなる。金属粉は、内部電極と電極端子とを電気的に接続している導通パスを形成している。
本発明に係るセラミック電子部品のある特定の局面では、ガラスコート層において、ガラスの含有量が30.2体積%〜47.1体積%である。
本発明に係るセラミック電子部品の別の特定の局面では、ガラスコート層の厚み方向に沿った断面において、金属粉が細長形状である。
本発明に係るセラミック電子部品の他の特定の局面では、金属粉が棒状またはフレーク状である。
本発明に係るセラミック電子部品のさらに他の特定の局面では、金属粉のアスペクト比が3.6以上である。
本発明に係るセラミック電子部品のさらに別の特定の局面では、導通パスの少なくとも一つは、ガラスコート層の厚み方向に沿って配された複数の金属粉が互いに接触することで形成されている。
本発明に係るセラミック電子部品のまた他の特定の局面では、金属粉の主成分は、内部電極の主成分と異なる。
本発明に係るセラミック電子部品のまた別の特定の局面では、金属粉のコア部はCuからなる。
本発明に係るセラミック電子部品のさらにまた他の特定の局面では、ガラスコート層の厚みが1μm〜10μmである。
本発明に係るセラミック電子部品のさらにまた別の特定の局面では、ガラスコート層の厚み方向に沿った断面において、導通パスを構成している金属粉の表面が非直線状である。
本発明に係るセラミック電子部品のまたさらに他の特定の局面では、導通パスは、相対的に細い部分と、相対的に太い部分とを、それぞれ複数有する。
本発明に係るセラミック電子部品のまたさらに別の特定の局面では、めっき膜のガラスコート層に接した部分がCuめっき膜またはNiめっき膜により構成されている。
本発明に係るセラミック電子部品の製造方法では、セラミック素体の内部電極が露出した部分の上に、固形分比35体積%〜50体積%のガラス粉と金属粉とを含むガラスペーストを塗布する。ガラスペーストを600℃〜750℃で熱処理して、セラミック素体の内部電極が露出した部分の上に、ガラスコート層を形成する。ガラスコート層の直上に、めっき膜からなる電極端子を形成する。
本発明によれば、外部電極の厚みを薄く保ちつつ、耐湿性に優れたセラミック電子部品を提供することができる。
第1の実施形態に係るセラミック電子部品の略図的斜視図である。 第1の実施形態に係るセラミック電子部品の略図的側面図である。 図1の線III−IIIにおける模式的断面図である。 図3の線IVで固まれた部分を拡大した略図的断面図である。 第1の実施形態において作製したセラミック電子部品のガラスコート層と第1の電極端子の模式的断面図である。 第1の実施形態において作製したセラミック電子部品の端面におけるガラスコート層の断面の走査型電子顕微鏡写真である。 図3の線VII−VIIにおける略図的断面図である。 本発明における金属粉のアスペクト比を測定する方法を説明するための模式図である。 図8の線IX−IXにおける模式的断面図である。 導電パターンが形成されたセラミックグリーンシートの略図的平面図である。 第2の実施形態に係るセラミック電子部品の略図的斜視図である。 第2の実施形態に係るセラミック電子部品の製造方法を説明するための模式図である。 第3の実施形態に係るセラミック電子部品の略図的断面図である。 第4の実施形態に係るセラミック電子部品の略図的斜視図である。 本実施形態に係るセラミック電子部品の製造工程において、金属粉のアスペクト比を1、電流値を5AとしてCuめっき膜を形成した場合のCuめっき膜の表面をSEM観察した写真である。 本実施形態に係るセラミック電子部品の製造にあたり、金属粉のアスペクト比を3.6、電流値を5AとしてCuめっき膜を形成した場合のCuめっき膜の表面をSEM観察した写真である。 本実施形態に係るセラミック電子部品の製造にあたり、金属粉のアスペクト比を7.4、電流値を5AとしてCuめっき膜を形成した場合のCuめっき膜の表面をSEM観察した写真である。 熱処理温度を600℃とし、ガラスペーストの固形分中のガラス粉の割合を42.5体積%とした場合に得られるガラスペースト層の断面写真である。 熱処理温度を650℃とし、ガラスペーストの固形分中のガラス粉の割合を42.5体積%とした場合に得られるガラスペースト層の断面写真である。 熱処理温度を700℃とし、ガラスペーストの固形分中のガラス粉の割合を35.0体積%とした場合に得られるガラスペースト層の断面写真である。 熱処理温度を700℃とし、ガラスペーストの固形分中のガラス粉の割合を42.5体積%とした場合に得られるガラスペースト層の断面写真である。 熱処理温度を700℃とし、ガラスペーストの固形分中のガラス粉の割合を50.0体積%とした場合に得られるガラスペースト層の断面写真である。 熱処理温度を700℃とし、ガラスペーストの固形分中のガラス粉の割合を57.5体積%とした場合に得られるガラスペースト層の断面写真である。 熱処理温度を750℃とし、ガラスペーストの固形分中のガラス粉の割合を42.5体積%とした場合に得られるガラスペースト層の断面写真である。 熱処理温度を800℃とし、ガラスペーストの固形分中のガラス粉の割合を42.5体積%とした場合に得られるガラスペースト層の断面写真である。 焼成温度を600℃とし、厚みを20μmとしたこと以外は、上記比較例と実質的に同様にして形成した焼結金属膜の断面写真である。 焼成温度を700℃とし、厚みを20μmとしたこと以外は、上記比較例と実質的に同様にして形成した焼結金属膜の断面写真である。 焼成温度を800℃とし、厚みを20μmとしたこと以外は、上記比較例と実質的に同様にして形成した焼結金属膜の断面写真である。
(第1の実施形態)
以下、本発明を実施した好ましい形態の一例について説明する。但し、下記の実施形態は、単なる例示である。本発明は、下記の実施形態に何ら限定されない。
また、実施形態などにおいて参照する各図面において、実質的に同一の機能を有する部材は同一の符号で参照することとする。また、実施形態等において参照する図面は、模式的に記載されたものであり、図面に描画された物体の寸法の比率などは、現実の物体の寸法の比率などとは異なる場合がある。図面相互間においても、物体の寸法比率などが異なる場合がある。具体的な物体の寸法比率などは、以下の説明を参酌して判断されるべきである。
図1は、第1の実施形態に係るセラミック電子部品の略図的斜視図である。図2は、第1の実施形態に係るセラミック電子部品の略図的側面図である。図3は、図1の線III−IIIにおける模式的断面図である。図4は、図3の線IVで固まれた部分を拡大した略図的断面図である。図5は、本実施形態において作製したセラミック電子部品のガラスコート層と第1の電極端子の模式的断面図である。図6は、本実施形態において作製したセラミック電子部品のガラスコート層と第1の電極端子との界面部分の断面の走査型電子顕微鏡(SEM)写真である。なお、図6は、ガラスコート層の状態をわかりやすくするために、ガラスコート層のみを形成した際の写真である。図7は、図3の線VII−VIIにおける略図的断面図である。
まず、図1〜図7を参照しながら、セラミック電子部品1の構成について説明する。
図1〜図3及び図7に示すように、セラミック電子部品1は、セラミック素体10を備えている。セラミック素体10は、セラミック電子部品1の機能に応じた適宜のセラミック材料からなる。具体的には、セラミック電子部品1がコンデンサである場合は、セラミック素体10を誘電体セラミック材料により形成することができる。誘電体セラミック材料の具体例としては、例えば、BaTiO、CaTiO、SrTiO、CaZrOなどが挙げられる。なお、セラミック素体10が誘電体セラミック材料を含む場合、セラミック素体10には、所望するセラミック電子部品1の特性に応じて、上記セラミック材料を主成分として、例えば、Mn化合物、Mg化合物、Si化合物、Fe化合物、Cr化合物、Co化合物、Ni化合物、希土類化合物などの副成分を適宜添加してもよい。
セラミック素体10の形状は特に限定されない。本実施形態では、セラミック素体10は、直方体状に形成されている。図1〜図3に示すように、セラミック素体10は、長さ方向L及び幅方向Wに沿って延びる第1及び第2の主面10a,10bを有する。セラミック素体10は、図1、図2及び図7に示すように、厚み方向T及び長さ方向Lに沿って延びる第1及び第2の側面10c,10dを有する。また、図2、図3及び図7に示すように、セラミック素体10は、厚み方向T及び幅方向Wに沿って延びる第1及び第2の端面10e,10fを備えている。
なお、本明細書において、「直方体状」には、角部や稜線部が丸められた直方体が含まれるものとする。すなわち、「直方体状」の部材とは、第1及び第2の主面、第1及び第2の側面並びに第1及び第2の端面とを有する部材全般を意味する。また、主面、側面、端面の一部または全部に凹凸などを有していてもよい。
セラミック素体10の寸法は、特に限定されないが、セラミック素体10は、セラミック素体10の厚み寸法をDT、長さ寸法をDL、幅寸法をDWとしたときに、DT<DW<DL、(1/5)DW≦DT≦(1/2)DW、または、DT<0.3mmが満たされるような薄型のものであってもよい。具体的には、0.05mm≦DT<0.3mm、0.4mm≦DL≦1mm、0.3mm≦DW≦0.5mmであってもよい。
図3及び図7に示すように、セラミック素体10の内部には、略矩形状の複数の第1及び第2の内部電極11,12が厚み方向Tに沿って等間隔に交互に配置されている。第1及び第2の内部電極11,12の端部11a,12aは、セラミック素体10の表面に露出している。具体的には、第1の内部電極11の一方側の端部11aは、セラミック素体10の第1の端面10eに露出している。第2の内部電極12の一方側の端部12aは、セラミック素体10の第2の端面10fに露出している。
第1及び第2の内部電極11,12のそれぞれは、第1及び第2の主面10a、10bとほぼ平行である。第1及び第2の内部電極11,12は、厚み方向Tにおいて、セラミック層10gを介して、互いに対向している。
なお、セラミック層10gの厚さは、特に限定されない。セラミック層10gの厚さは、例えば、0.5μm〜10μmとすることができる。第1及び第2の内部電極11,12のそれぞれの厚さも、特に限定されない。第1及び第2の内部電極11,12のそれぞれの厚さは、例えば、0.2μm〜2μmとすることができる。
第1及び第2の内部電極11,12は、適宜の導電材料により構成することができる。第1及び第2の内部電極11,12は、例えば、Ni、Cu、Ag、Pd、Auなどの金属や、これらの金属の一種を含む例えばAg−Pd合金などの合金により構成することができる。
図4に示すように、セラミック素体10の表面の上には、ガラスコート層15が設けられている。ガラスコート層15は、セラミック素体10の第1及び第2の内部電極11,12が露出した部分の上を覆っている。具体的には、ガラスコート層15は、セラミック素体10の第1及び第2の端面10e,10fの上と、第1及び第2の主面10a及び10bの長さ方向Lにおける両端部分の上と、第1及び第2の側面10c,10dの長さ方向Lにおける両端部分の上とに設けられている。
図5及び図6に示すように、ガラスコート層15は、ガラス媒質15bと金属粉15aが固着されて一体化した複合膜である。ガラスコート層15におけるガラス媒質15bは、ガラス媒質15bを形成するガラス粉が軟化点以上で熱処理されて溶融した後、凝固して一体化されたものである。よって、ガラス媒質15bは、金属粉15a間の隙間を埋めるように存在している。同様に、ガラス媒質15bは、ガラス媒質15bを形成するガラス粉が凝固して一体化した結果、セラミック素体10の表面を封止している。よって、セラミック素体10とガラスコート層15が密着した状態で固着される。また、セラミック素体10の表面のガラス媒質15bが緻密であることでセラミック電子部品1の耐湿性が向上する。なお、図5及び図6は、ある一断面の図面であり、他の断面においては見え方が異なる場合がある。
ガラスコート層15におけるガラス媒質15bの割合は、35体積%〜75体積%であることが好ましく、40体積%〜50体積%であることがより好ましい。ガラスコート層15におけるガラス媒質15bの割合が、35体積%未満である場合、ガラスコート層15が存在することによるセラミック電子部品1の耐湿性の向上効果が小さくなる場合がある。また、ガラスコート層15におけるガラス媒質15bの割合が、75体積%を超える場合、ガラスコート層15の直上に第1及び第2の電極端子13,14を形成することが難しくなる場合がある。
また、ガラスコート層15におけるガラス媒質15bの割合は、30.2体積%〜47.1体積%である。このため、ガラスコート層15と第1及び第2の電極端子13,14並びにセラミック素体10との密着強度が高い。なお、ガラスコート層15におけるガラス媒質15bの割合が、30.2体積%未満である場合、ガラスコート層15が存在することによるセラミック電子部品1の耐湿性の向上効果が小さくなる場合がある。また、ガラスコート層15におけるガラス媒質15bの割合が、47.1体積%を超える場合、ガラスコート層15の直上に第1及び第2の電極端子13,14を形成することが難しくなる場合がある。
ガラス媒質15bを構成するガラスは、例えば、B及びSiOからなる群より選択される1種以上の網目形成酸化物と、Al、ZnO、CuO、LiO、NaO、KO、MgO、CaO、BaO、ZrO及びTiOからなる群より選択される1種以上の網目修飾酸化物とを含むことが好ましい。
ガラス媒質15bを構成するガラスは、網目修飾酸化物として、ガラスコート層15の金属粉15aと同じ金属の酸化物を含むことが好ましい。これにより、ガラスコート層15中のガラス粉がガラスコート層15中の金属粉15aに濡れやすくなる。
ガラス媒質15bを構成するガラスには、SiOが最も多く含まれていることが好ましい。ガラス全体に占めるSiOの割合は35mol%以上であることが好ましい。
ガラスコート層15において、金属粉15aは、ガラス媒質15b中に分散されている。ガラスコート層15における金属粉15aの割合は、25体積%〜65体積%であることが好ましく、50体積%〜60体積%であることがより好ましい。金属粉15aは、例えば、Ni、Cu、Ag、Pd及びAu及びこれらの金属の一種を含む例えばAg−Pd合金からなる群より選択される1種以上の金属により構成することができる。金属粉15aは、第1及び第2の内部電極11,12に主成分として含まれる金属を主成分として含まないことが好ましい。すなわち、金属分15aの主成分が、第1及び第2の内部電極11,12の主成分と異なることが好ましい。なお、金属粉15aが、第1及び第2の内部電極11,12の主成分として含まれる金属を含む場合、その金属の割合は、金属粉15aの全体の10体積%以下であることが好ましい。また、金属粉15aのコア部はCuからなることが好ましい。
ガラスコート層15は、導電性ペースト層が焼成されてなる、焼結金属及びガラスにより構成された焼結金属膜とは異なるものである。すなわち、ガラスコート層15では、金属粉15aの間を縫って連続したガラス媒質15bが形成されているのに対し、焼結金属膜では金属のマトリクスが形成されている。ガラスコート層15では、金属粉15aのすべてが一体に焼結されている訳ではなく、ガラス媒質15bが金属粉15aの間を繋ぐように存在しているのに対し、図28の写真に示されるように、焼結金属膜では、ガラスは、金属粉が焼結することにより、焼結金属膜中から、焼結金属膜とセラミック素体との界面にガラス成分が押し出され、焼結金属膜とセラミック素体との界面存在する。また、図28では確認できないが、金属粉が焼結することにより、焼結金属膜中から焼結金属膜の表面にガラスが押し出され、焼結金属膜の表面にガラスが存在する場合もある。導電性ペースト層が焼成されてなる焼結金属膜では、実質的にすべての金属粉が焼結しており、もはや焼結されていない金属粉は実質的に残存していない。
金属粉15aは、ガラスコート層15の厚み方向Tに沿った断面において、球形ではなく、細長形状であることが好ましい。金属粉15aは、ガラスコート層15の厚み方向Tに沿った断面において、鱗片状、扁平状、針状などのフレーク状であることが好ましい。なお、細長形状とは、アスペクト比が3以上であることをいう。
金属粉15aのアスペクト比は、3.6以上であることが好ましく、7.4以上であることがより好ましい。金属粉15aのアスペクト比は、14.2以下であることが好ましい。
なお、本発明において「金属粉のアスペクト比」は、以下のようにして測定して得られた値である。まず、セラミック電子部品1の稜線部から、図8に示される第1の電極端子13の第3の部分13cの表面の対角を結ぶ線IX−IXに向かって研磨し、図9に示されるようにガラスコート層15の断面を露出させる。次に、図9に示すようにこの断面を線面積方向に沿って4等分し、その境界の3箇所において、ガラスコート層15を倍率5000倍、加速電圧15kVでSEM観察する。次に、それぞれの箇所におけるSEM観察において、視野30μm×30μm内に含まれる金属粉15aのすべてについて、それぞれの径を露出した断面上で測定し、その中の最大値を長径として選択する。次に、選択した金属粉15aの長径の軸と直交する軸に沿った厚みの最大値を短径として選択する。得られた長径を短径で除して、金属粉15aのアスペクト比を算出する。同様にして、図9の矢印で示されるように、第2の電極端子14の第3の部分14c側のガラスコート層15においても、金属粉15aのアスペクト比を算出する。第1及び第2の電極端子13,14側の両方のガラスコート層15において算出した合計6つの金属粉15aのアスペクト比の平均値を本発明における金属粉15aのアスペクト比とする。なお、SEM観察において、複数の金属粉15aが、それぞれの長径の方向において接触して、1つの一体的な金属粉15aのように観察される場合、そのような複数の金属粉15aの一体化物全体の長径を1つの金属粉15aの長径とする。
金属粉15aの平均粒子径は、0.5μm〜10μmであることが好ましい。なお、本発明において、金属粉15aの平均粒子径は、前述の方法により6つの金属粉のそれぞれの長径及び短径を測定し、それら6つの金属粉の長径と短径とをすべて合計して得られる値の平均値(12で除して得られる値)をいう。
金属粉15aは、第1及び第2の内部電極11,12と第1及び第2の電極端子13,14とをそれぞれ電気的に接続している導通パスを形成している。導通パスの少なくとも一つは、ガラスコート層15の厚み方向Tに沿って配された複数の金属粉15aが互いに接触することで形成されている。
ガラスコート層15の厚み方向Tの断面において、導通パスを構成している金属粉15aの表面は、非直線状であってもよい。導通パスは、相対的に細い部分と、相対的に太い部分とを、それぞれ複数有していてもよい。
導通パスを形成している金属粉15aの長径は、ガラスコート層15の厚み以上であることが好ましい。導通パスを形成している金属粉15aの長径は、ガラスコート層15の厚みの1.5倍以上であることがより好ましい。
ガラスコート層15の厚みは、1μm〜10μmであることが好ましい。ガラスコート層15の厚みが1μm未満である場合、ガラスコート層15が存在することによるセラミック電子部品1の耐湿性の向上効果が小さくなる場合がある。ガラスコート層15の厚みが10μmを超える場合、ガラスコート層15に含まれるガラスの絶対量が多くなる。そうすると、第1及び第2の内部電極11,12を構成する成分が、ガラスコート層15の溶融したガラスに液相拡散しやすくなる。このような場合、第1及び第2の内部電極11,12の先端が細くなり、第1及び第2の内部電極11,12とセラミック層10gとの間に隙間が生じて、セラミック電子部品1の耐湿性が低下する場合がある。
なお、第1及び第2の内部電極11,12の一部が、セラミック素体10の表面から突出していてガラスコート層15に侵入していてもよいが、ガラスコート層15を貫通しないことが好ましい。
セラミック素体10の表面近傍には、ガラスコート層15に含まれるガラスと、セラミック素体10に含まれるセラミック材料とが反応してできた反応層が実質的に形成されていないことが好ましい。ガラスコート層15を形成する際に、800℃以上の温度で熱処理すると、セラミック素体10のセラミック成分がガラスコート層15のガラスの中に拡散することによって、反応層が形成され、セラミック素体10の機械的強度が低下する場合がある。これは、反応層がめっき液により溶解しやすいため、ガラスコート層15上にめっき膜を形成する際に生じる化学的浸食作用に起因するものと推測される。
第1の電極端子13は、ガラスコート層15の直上に設けられている。第1の電極端子13は、ガラスコート層15に形成された導通パスによって、第1の内部電極11に電気的に接続されている。第1の電極端子13は、第1の主面10aの上に形成されている第1の部分13aと、第2の主面10bの上に形成されている第2の部分13bと、第1の端面10eの上に形成されている第3の部分13cと、第1の側面10cの上に形成されている第4の部分13dと、第2の側面10dの上に形成されている第5の部分13eとを備えている。
第2の電極端子14は、ガラスコート層15の直上に設けられている。第2の電極端子14は、ガラスコート層15に形成された導通パスによって、第2の内部電極12に電気的に接続されている。第2の電極端子14は、第1の主面10aの上に形成されている第1の部分14aと、第2の主面10bの上に形成されている第2の部分14bと、第2の端面10fの上に形成されている第3の部分14cと、第1の側面10cの上に形成されている第4の部分14dと、第2の側面10dの上に形成されている第5の部分14eとを備えている。
第1及び第2の電極端子13,14は、めっき膜により構成される。めっき膜は、Cu、Ni、Sn、Pd、Au、Ag、Pt、Bi及びZnからなる群から選ばれる少なくとも1種の金属、またはこれら金属のうち少なくとも1種の金属を含む合金により構成されていることが好ましい。第1及び第2の電極端子13,14は、それぞれ1層のめっき膜のみにより構成されていてもよいし、2層以上のめっき膜により構成されていてもよい。例えば、Ni−Snの2層構造や、Cu−Ni−Snの3層構造であってもよい。なお、図5に示すように、本実施形態において、第1及び第2の電極端子13,14は、Cuからなる第1層13p、Niからなる第2層13q、及びSnからなる第3層13rにより構成されている。
ガラスコート層15と第1の電極端子13及びガラスコート層15と第2の電極端子14とを合わせた厚みは、15μm〜25μmであることが好ましい。
次に、本実施形態のセラミック電子部品1の製造方法の一例について説明する。
まず、セラミック素体10を構成するためのセラミック材料を含むセラミックグリーンシート20(図10を参照)を用意する。次に、図10に示すように、そのセラミックグリーンシート20の上に、導電性ペーストを塗布することにより、導電パターン21を形成する。なお、導電性ペーストの塗布は、例えば、スクリーン印刷法などの各種印刷法により行うことができる。導電性ペーストは、導電性微粒子の他に、公知のバインダーや溶剤を含んでいてもよい。
次に、導電パターン21が形成されていない複数枚のセラミックグリーンシート20、第1または第2の内部電極11,12に対応した形状の導電パターン21が形成されているセラミックグリーンシート20、及び導電パターン21が形成されていない複数枚のセラミックグリーンシート20をこの順番で積層し、積層方向にプレスすることにより、マザー積層体を作製する。
次に、マザー積層体の上に、仮想のカットラインに沿ってマザー積層体をカッティングすることにより、マザー積層体から複数の生のセラミック積層体を作製する。
なお、マザー積層体のカッティングは、ダイシングや押切により行うことができる。生のセラミック積層体に対してバレル研磨などを施し、稜線部や角部を丸めてもよい。
次に、生のセラミック積層体の焼成を行う。この焼成工程において、第1及び第2の内部電極11,12が焼成される。焼成温度は、使用するセラミック材料や導電性ペーストの種類により適宜設定することができる。焼成温度は、例えば、900℃〜1300℃とすることができる。
次に、ディッピングなどの方法により、焼成後のセラミック積層体の上にガラスペーストを塗布する。次に、ガラスペーストを熱処理することでガラス粉を溶融して一体化させ、それを冷却することでガラス媒質15bを形成し、金属粉15aとを固着することにより、ガラスコート層15を形成する。ガラスコート層15の形成に用いるガラスペーストは、ガラス粉、金属粉15a、バインダー、溶剤などを含んでいる。ここで、ガラス粉は粒径が金属粉15aよりも小さいものを使用することが好ましい。熱処理温度は、ガラス粉が軟化する温度以上の温度で、かつ、金属粉が焼結しない温度であることが好ましい。
熱処理温度は、例えば、600℃〜750℃であることが好ましい。熱処理温度が600℃未満である場合、ガラスが軟化しないため、セラミック素体10との接着性が低くなる場合がある。熱処理温度が750℃を超える場合、セラミック素体10とガラスコート層15との反応が始まり、ガラスコート層15がなくなる恐れがある。また、セラミック素体10のセラミック成分がガラスコート層15のガラスの中に拡散することによってセラミック素体10の表面近傍に反応層が形成され、セラミック素体10の機械的強度が低下する場合がある。これは、反応層がめっき液により溶解しやすいため、ガラスコート層15上にめっき膜を形成する際に生じる化学的浸食作用に起因するものと推測される。
次に、ガラスコート層15の上にめっきを施すことにより、第1及び第2の電極端子13,14を形成する。以上のようにして、セラミック電子部品1を製造することができる。
(実施例)
次に、本実施形態において、実際にセラミック電子部品1のサンプルを作製した例を以下に示す。
焼き後のセラミック素体の寸法(設計値):長さ1.0mm×幅0.5mm×厚み0.11mm
セラミック材料:BaTiO
焼き後のセラミック層の厚み(設計値):0.9μm
内部電極の材料:Ni
焼き後の内部電極の厚み(設計値):0.6μm
内部電極の合計枚数:45
焼成条件:1200℃で2時間保持
セラミック電子部品の容量:0.47μF
セラミック電子部品の定格電圧:4V
ガラスコート層15に含まれる金属粉:Cu粉
Cu粉の平均粒子径:3μm
Cu粉の形状:扁平粉
Cu粉のアスペクト比:8
ガラスペースト中のガラス粉の主成分:ホウケイ酸ガラス
ガラス粉の平均粒子径:1μm
ガラスペーストの固形分中のCu粉末とガラス粉の比:50体積%/50体積%
ガラスペーストの熱処理の条件:680℃
めっき膜:ガラスコート層15の上に、Cu膜(厚み6μm)、Ni膜(厚み3μm)、Sn膜(厚み3μm)をこの順に形成。
(比較例)
比較例として、導電性ペーストを塗布し、焼付けて形成した焼結金属膜を有するサンプルを以下の要領で作製した。
焼き後のセラミック素体の寸法(設計値):長さ1.0mm×幅0.5mm×厚み0.11mm
セラミック材料:BaTi
焼き後のセラミック層の厚み(設計値):0.90μm
内部電極の材料:Ni
焼き後の内部電極の厚み(設計値):0.6μm
内部電極の合計枚数:45
焼成条件:1200℃で2時間保持
容量:0.47μF
定格電圧:4V
外部電極の構造:焼結金属膜
焼結金属膜に含まれる金属粉:Cu
Cu粉の形状:球形粉
Cu粉の平均粒径:3μm
導電性ペースト中のガラス粉の主成分:ホウケイ酸ガラス
ガラス粉の平均粒子径:1μm
ガラス形状:不定形(粉砕ガラス)
導電性ペーストの固形分中のCu粉末とガラス粉の比:75体積%/25体積%
導電性ペーストの熱処理の条件:800℃
めっき膜:ガラスコート層15の上に、Cu膜(厚み6μm)、Ni膜(厚み3μm)、Sn膜(厚み3μm)をこの順に形成。
(耐湿負荷試験)
上記で得られた各サンプルについて、耐湿負荷試験を次のようにして行った。各サンプルを、共晶半田を用いてガラスエポキシ基板に実装した。その後、各サンプルを、125℃、相対湿度95%RHの高温高湿槽内にて、2V、72時間の条件で耐湿加速試験を行い、絶縁抵抗値(IR値)が、2桁以上低下したものを、耐湿性が劣化したと判断した。耐湿性が劣化したサンプルの数を表1に示す。なお、ガラスコート層なしのサンプルは、セラミック素体上に直接めっき膜を形成して作製したものである。
(ガラスコート層の厚みの測定方法)
ガラスコート層の厚みの測定方法は、上記で得られた各サンプルにおいて、サンプルのLT面を長さ方向Lに沿って、サンプルの中央(W寸の1/2)まで断面研磨し、その断面における片側の外部電極の端面中央部に位置するガラスコート層15の厚みを光学顕微鏡によって測定した。表1に示すガラスコート層の厚みの値はサンプル20個の平均値である。なお、表1に示す、「ガラスコート層なし」のデータは、ガラスコート層を形成せずに、セラミック素体の上にめっき膜を直接形成した場合のデータである。
なお、焼結金属膜の厚みが15μmの場合に耐湿性が低いのは、セラミック素体の主面上に形成される焼結金属膜の厚みが薄くなり、焼結金属膜の主面上に位置する薄肉部から、水分が浸入しやすくなるためであると考えられる。
10μm以下の厚みを有する焼結金属膜は、十分な金属粉とガラスを含み固形分量を多くした設計であるため、粘度が高く膜厚を10μm以下に形成できなかった。
以上説明したように、本実施形態では、セラミック素体10の第1及び第2の内部電極11,12が露出した部分の上をガラスコート層14,15が覆っている。このため、めっき膜のみにより外部電極を形成したときと比べ、第1及び第2の内部電極11,12の露出部からセラミック素体10内に水分が浸入しにくく、耐湿性が向上する。また、従来の焼結金属膜の外部電極品と比較しても、厚みを薄く形成することができ、耐湿性も優れている。従って、本実施形態に係るセラミック電子部品1は、耐湿性に優れる。
(テープ剥離試験1)
ガラスペーストの熱処理の温度を、それぞれ550℃、600℃、650℃、700℃、750℃、800℃としたセラミック電子部品1(ガラスペーストの固形分中のガラス粉の割合:42.5体積%)のサンプルを20個ずつ作製した。この20個の各サンプルにおいて、ガラスコート層の厚みはそれぞれ7μmとした。各サンプルの第1及び第2の電極端子13,14の第2の部分13b,14bを、導電性接着剤を用いてガラスエポキシ樹脂基板のランドと接着させた。次に、各サンプルの第1及び第2の電極端子13,14の第1の部分13a,14aに粘着テープ(積水化学株式会社製のセロテープ(登録商標)No.252)を貼り付けた。次に、この粘着テープをサンプルの長さ方向Lに沿って、一定の力で引っ張った。このとき、ガラスコート層がセラミック素体から剥がれたサンプルをNGとした。試験結果を表1に示す。なお、比較例として、耐湿負荷試験時と同様に、導電性ペーストを用いて形成した焼結金属膜を有するサンプルを作製し、同様に、テープ剥離試験1を行った。なお、この比較例は、焼結金属膜の厚みは20μmとし、電極端子の熱処理の条件は本実施例の条件と同様とした。比較例では、焼結金属膜がセラミック素体から剥がれたサンプルをNGとした。表3にガラスコート層の上にめっき膜を設けた実施例と、焼結金属膜を設けた比較例のそれぞれにおけるテープ剥離試験1のNG数/全数を示す。
表3に示されるように、熱処理温度を600℃〜800℃とすることにより、ガラスコート層のセラミック素体との密着強度を確保することができることが分かる。これは、ガラスペースト中にガラス成分が多く含まれているため、熱処理時にセラミック素体との界面部に十分にガラスが軟化流動させることができ、セラミック素体とガラスペース層とが、ガラスペースト中のガラス成分中に含まれているO元素とセラミック素体のセラミック成分中に含まれているO元素によって共有結合されるためである。熱処理温度が600℃未満の場合にテープ剥離試験1において不良が発生したのは、ガラスが十分に軟化しなかったため、セラミック素体の界面部にガラスを流動させることができず、上記の共有結合が得られなかったためであると考えられる。
一方、焼結金属膜の場合は、熱処理温度が700℃以下のときにテープ剥離試験1において不良が発生した。この理由としては、焼結金属膜では、セラミック素体と焼結金属膜との界面部に存在するガラス量が少なく、セラミック素体の界面に十分なガラスを流動させることができず焼結金属膜との間で十分な共有結合を得られなかったためであると考えられる。
(抗折試験1)
上記テープ剥離試験1で用いたサンプルと同様のサンプルを用意した。各サンプルを第2の主面10bが下になるようにステージの上に載せた。次に、各サンプルの第1の主面10aの中央部に押圧子を押し当て、徐々に荷重を加え、サンプルが破損したときの荷重(抗折強度(N))を測定した。なお、抗折強度(N)は、20個のサンプルの平均値である。抗折試験に用いたロードセル及び計測アンプは、それぞれアイコーエンジニアリング株式会社製のMODEL−3005、MODEL−1015Aである。試験結果を表4に示す。表4においては、熱処理温度を650℃としたサンプルの抗折強度を100%とした。
サンプルのSEM観察において、熱処理温度を550℃、600℃、650℃、700℃とした場合には、セラミック素体10の表面近傍には、上述の反応層は観察されなかった。一方、熱処理温度を750℃としたサンプルのSEM観察においては、ガラスコート層15とセラミック素体10との界面部分に、部分的に上述の反応層が観察された。
なお、焼結金属膜は、ネッキングした金属粒子を含むが、熱処理温度が750℃以下では、金属粒子が十分にネッキングしておらず、焼結金属膜としての体をなしていなかった。また、表3及び表4に示す結果から分かるように、焼結金属膜の場合は、熱処理温度を変更しても、十分に高い剥離強度と、十分に高い抗折強度とを両立させることが困難であることが分かる。
(テープ剥離試験2)
ガラスペーストの熱処理の温度を600℃とし、ガラスペーストの固形分中のガラス粉の割合を、それぞれ57.5体積%、50.0体積%、42.5体積%、35.0体積%、25.0体積%としたセラミック電子部品1のサンプルを20個ずつ作製した。なお、ガラスペーストの固形分中の残部はCu粉である。次に、上記テープ剥離試験1と同様にして、各サンプルについてテープ剥離試験2を行った。試験結果を表5に示す。図18に、熱処理温度を600℃とし、ガラスペーストの固形分中のガラス粉の割合を42.5体積%とした場合に得られるガラスペースト層の断面写真を示す。
なお、各サンプルのガラスコート層15に含まれるガラスの割合を次のようにして測定した。各サンプルのLT面をW寸の中央部まで断面研磨し、その断面における片側の端面中央部のガラスコート層15をSEM観察した。次に、SEM画像(倍率5000倍、加速電圧15kV)において、ガラスコート層15において、その厚みの1/2となる位置に内部電極と垂直な線を引き(長さ30μm)、この線上に位置するCu部の長さとガラス部の長さを測定した。Cu部の長さとガラス部の長さとの比をガラスコート層15に含まれるCuとガラスの割合とした。
(抗折試験2)
上記テープ剥離試験2で用いたサンプルと同様のサンプルを用意した。次に、上記抗折試験1と同様にして、各サンプルについて抗折試験2を行った。試験結果を表6に示す。なお、表6においては、ガラスペーストの固形分中のガラス粉の割合を42.5体積%としたサンプルの抗折強度を100%とした。
(テープ剥離試験3)
ガラスペーストの熱処理の温度を650℃としたこと以外は、テープ剥離試験2と同様にしてサンプルを作製し、テープ剥離試験3を行った。試験結果を表7に示す。図19に、熱処理温度を650℃とし、ガラスペーストの固形分中のガラス粉の割合を42.5体積%とした場合に得られるガラスペースト層の断面写真を示す。
(抗折試験3)
上記テープ剥離試験3で用いたサンプルと同様のサンプルを用意した。次に、上記抗折試験2と同様にして、各サンプルについて抗折試験3を行った。結果を表8に示す。なお、熱処理温度は、650℃とした。
(テープ剥離試験4)
ガラスペーストの熱処理の温度を700℃としたこと以外は、テープ剥離試験2と同様にしてサンプルを作製し、テープ剥離試験4を行った。試験結果を表9に示す。図20に、熱処理温度を700℃とし、ガラスペーストの固形分中のガラス粉の割合を35.0体積%とした場合に得られるガラスペースト層の断面写真を示す。図21に、熱処理温度を700℃とし、ガラスペーストの固形分中のガラス粉の割合を42.5体積%とした場合に得られるガラスペースト層の断面写真を示す。図22に、熱処理温度を700℃とし、ガラスペーストの固形分中のガラス粉の割合を50.0体積%とした場合に得られるガラスペースト層の断面写真を示す。図23に、熱処理温度を700℃とし、ガラスペーストの固形分中のガラス粉の割合を57.5体積%とした場合に得られるガラスペースト層の断面写真を示す。
(抗折試験4)
上記テープ剥離試験4で用いたサンプルと同様のサンプルを用意した。次に、上記抗折試験2と同様にして、各サンプルについて抗折試験4を行った。試験結果を表10に示す。
(テープ剥離試験5)
ガラスペーストの熱処理の温度を750℃としたこと以外は、テープ剥離試験2と同様にしてサンプルを作製し、テープ剥離試験5を行った。試験結果を表11に示す。図24に、熱処理温度を750℃とし、ガラスペーストの固形分中のガラス粉の割合を42.5体積%とした場合に得られるガラスペースト層の断面写真を示す。また、図25に、熱処理温度を800℃とし、ガラスペーストの固形分中のガラス粉の割合を42.5体積%とした場合に得られるガラスペースト層の断面写真を示す。図26に、焼成温度を600℃とし、厚みを20μmとしたこと以外は、上記比較例と実質的に同様にして形成した焼結金属膜の断面写真を示す。図27に、焼成温度を700℃とし、厚みを20μmとしたこと以外は、上記比較例と実質的に同様にして形成した焼結金属膜の断面写真を示す。図28に、焼成温度を800℃とし、厚みを20μmとしたこと以外は、上記比較例と実質的に同様にして形成した焼結金属膜の断面写真を示す。なお、図26〜図28に示すサンプルの寸法は、1.0mm×0.5mm×0.5mmとした。
(抗折試験5)
上記テープ剥離試験5で用いたサンプルと同様のサンプルを用意した。次に、上記抗折試験2と同様にして、各サンプルについて抗折試験5を行った。試験結果を表12に示す。
以上説明したように、本実施形態では、セラミック素体10の第1及び第2の内部電極11,12が露出した部分の上を覆うように、固形分比35.0体積%〜50.0体積%のガラス粉と金属粉15aとを含むガラスペーストを塗布し、600〜750℃の温度で熱処理を行っている。よって、ガラスペースト中のガラス粉を軟化させることができるため、セラミック素体10とガラスコート層15の接着性を保つことができ、かつ、反応層の形成を抑えることができる。従って、セラミック電子部品1のセラミック素体10の機械的強度を保つことができる。
(めっき膜の被覆率の測定)
ガラスコート層15における金属粉15aのアスペクト比が、それぞれ1、3.6、4.6、7.4、14.2であるセラミック電子部品1のサンプルをそれぞれ5つ作製した。なお、ガラスコート層15の熱処理条件は、温度を変化させてもめっき膜の被覆率にはそれほど影響しないため、680℃のみとした。各サンプルを作製するにあたり、Cuめっき膜の形成条件を、それぞれ、電流値3A、5Aにおいて、90分間とした場合のガラスコート層15上のCuめっき膜の被覆率(%)を測定した。結果を表13に示す。
Cuめっき膜の被覆率(%)は、次のようにして測定したものである。各サンプルの第1の主面における第1の電極端子の中央部のSEM観察(2000倍、加速電圧は15kV)において、反射電子像を2値化処理し、視野50μm×50μmを100%としたときのCuめっき膜の占める面積の割合(%)をそれぞれ5つのサンプルについて求めた平均値を被覆率(%)とした。また、金属粉15aのアスペクト比は、上述の測定方法により求めた値である。
金属粉15aのアスペクト比を1、電流値を5Aとした場合に形成されたCuめっき膜の表面をSEM観察した写真を図15に示す。金属粉15aのアスペクト比を3.6、電流値を5Aとした場合に形成されたCuめっき膜の表面をSEM観察した写真を図16に示す。金属粉15aのアスペクト比を7.4、電流値を5Aとした場合に形成されたCuめっき膜の表面をSEM観察した写真を図17に示す。
以上説明したように、本実施形態では、ガラスコート層15の厚み方向Tに沿った断面において、金属粉15aが細長形状である。このため、ガラスコート層15の表面において、金属粉15aの露出する面積が大きくなる。よって、ガラスコート層15の表面におけるめっき膜の被覆率が大きくなる。従って、低電流でも短時間でめっき膜を被覆させることが可能となり、めっき工程を効率化することができると共に、めっき膜の厚み方向の成長を抑制し、電子部品の小型化を図ることができる。
また、金属粉15aのアスペクト比が3.6以上になることで、上記の効果がより顕著
になる。
以下、本発明の好ましい実施形態の他の例について説明する。但し、以下の説明において、上記第1の実施形態と実質的に共通の機能を有する部材を共通の符号で参照し、説明を省略する。
(第2の実施形態)
図11は、第2の実施形態に係るセラミック電子部品の略図的斜視図である。
上記第1の実施形態では、第1及び第2の側面10c,10d上に、第1及び第2の電極端子13,14及びガラスコート層15が形成されている例について説明した。但し、図11に示すように、第1及び第2の電極端子13,14及びガラスコート層15が、第1及び第2の側面10c,10d上に実質的に形成されていなくてもよい。
第2の実施形態に係るセラミック電子部品は、例えば、次のようにして製造することができる。上述の第1の実施形態に係るセラミック電子部品1の製造方法と同様にして、マザー積層体22(図12を参照)を得る。次に、本実施形態においては、図12に示すように、マザー積層体22の上に、第1及び第2の電極端子13,14の第1及び第2の部分13a,13b,14a,14bを構成している部分に対応した形状の導電パターン23を、スクリーン印刷法などの適宜の印刷法により形成する。次に、マザー積層体22の上に、仮想のカットラインCLに沿ってマザー積層体22をカッティングすることにより、マザー積層体22から複数の生のセラミック積層体を作製する。
次に、生のセラミック積層体の焼成を行う。次に、セラミック積層体の両端面にガラスペーストを塗布する。次に、ガラスペーストを熱処理することにより、第1及び第2の電極端子13,14の第3の部分13c,14cを構成している部分に対応した形状のガラスコート層15を形成する。次に、ガラスコート層15の上にめっきを施すことにより、第1及び第2の電極端子13,14を形成する。このようにして、第2の実施形態に係るセラミック電子部品を製造することができる。
なお、第1及び第2の電極端子13,14の第1及び第2の部分13a,13b,14a,14bに形成される導電パターン23と、第1及び第2の電極端子13,14の第3の部分13c,14cに塗布されるガラスペーストは、金属の種類が異なっていたり、無機フィラーの種類が異なっている。例えば、導電パターン23はNiとセラミック素体10に含まれるセラミック材料と同じ種類のセラミックからなる共材を含む。
(第3の実施形態)
図13は、第3の実施形態に係るセラミック電子部品の略図的断面図である。
上記第1の実施形態では、第1及び第2の電極端子13,14及びガラスコート層15のそれぞれが、第1及び第2の主面10a,10bの両方の上に形成されている例について説明した。但し、本発明は、この構成に限定されない。第1及び第2の電極端子13,14及びガラスコート層15のそれぞれは、セラミック素体10の表面のいずれかの部分の上に形成されていればよい。
例えば、図13に示すように、第1及び第2の電極端子13,14及びガラスコート層15のそれぞれを、第1及び第2の主面10a,10bのうちの第2の主面10bの上にのみ形成してもよい。
(第4の実施形態)
図14は、第4の実施形態に係るセラミック電子部品の略図的斜視図である。
上記第1の実施形態では、セラミック素体10の厚み寸法をDT、長さ寸法をDL、幅寸法をDWとしたときに、DT<DW<DLである例について説明した。但し、図14に示すように、DW≦DT<DLであってもよい。
上述のように、本発明によれば、セラミック素体の内部電極が露出した部分の上がガラスコート層によって覆われているため、耐湿性に優れたセラミック電子部品を提供することができる。
従って、セラミック素体の内部電極が露出した部分がガラスコート層により覆われている構造を有していれば、本発明は種々の積層電子部品に広く適用することができる。
例えば、セラミック電子部品1がセラミック圧電素子である場合は、セラミック素体を圧電セラミック材料により形成することができる。圧電セラミック材料の具体例としては、例えば、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)系セラミック材料などが挙げられる。
また、セラミック電子部品1がサーミスタ素子である場合は、セラミック素体を半導体セラミック材料により形成することができる。半導体セラミック材料の具体例としては、例えば、スピネル系セラミック材料などが挙げられる。
さらに、セラミック電子部品が、インダクタ素子である場合は、セラミック素体を磁性体セラミック材料により形成することができる。磁性体セラミック材料の具体例としては、例えば、フェライトセラミック材料などが挙げられる。
1…セラミック電子部品
10…セラミック素体
10a…セラミック素体の第1の主面
10b…セラミック素体の第2の主面
10c…セラミック素体の第1の側面
10d…セラミック素体の第2の側面
10e…セラミック素体の第1の端面
10f…セラミック素体の第2の端面
10g…セラミック層
11…第1の内部電極
11a…第1の内部電極の端部
12…第2の内部電極
12a…第2の内部電極の端部
13…第1の電極端子
13a…第1の電極端子の第1の部分
13b…第1の電極端子の第2の部分
13c…第1の電極端子の第3の部分
13d…第1の電極端子の第4の部分
13e…第1の電極端子の第5の部分
13p…第1層
13q…第2層
13r…第3層
14…第2の電極端子
14a…第2の電極端子の第1の部分
14b…第2の電極端子の第2の部分
14c…第2の電極端子の第3の部分
14d…第2の電極端子の第4の部分
14e…第2の電極端子の第5の部分
15…ガラスコート層
15a…金属粉
15b…ガラス媒質
20…セラミックグリーンシート
21…導電パターン
22…マザー積層体
23…導電パターン

Claims (13)

  1. 内部電極の端部が表面に露出しているセラミック素体と、
    前記セラミック素体の前記内部電極が露出した部分の上を覆うガラスコート層と、
    前記ガラスコート層の直上に設けられており、めっき膜により構成された電極端子と、を備え、
    前記ガラスコート層は、金属粉が分散したガラス媒質からなり、
    前記金属粉は、前記内部電極と前記電極端子とを電気的に接続している導通パスを形成している、セラミック電子部品。
  2. 前記ガラスコート層において、前記ガラスの含有量が30.2体積%〜47.1体積%である、請求項1に記載のセラミック電子部品。
  3. 前記ガラスコート層の厚み方向に沿った断面において、前記金属粉が細長形状である、請求項1または2に記載のセラミック電子部品。
  4. 前記金属粉が棒状またはフレーク状である、請求項3に記載のセラミック電子部品。
  5. 前記金属粉のアスペクト比が3.6以上である、請求項3または4に記載のセラミック電子部品。
  6. 前記導通パスの少なくとも一つは、前記ガラスコート層の厚み方向に沿って配された複数の前記金属粉が互いに接触することで形成されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載のセラミック電子部品。
  7. 前記金属粉の主成分は、前記内部電極の主成分と異なる、請求項1〜6のいずれか一項に記載のセラミック電子部品。
  8. 前記金属粉のコア部はCuからなる、請求項1〜7のいずれか一項に記載のセラミック電子部品。
  9. 前記ガラスコート層の厚みが1μm〜10μmである、請求項1〜8のいずれか一項に記載のセラミック電子部品。
  10. 前記ガラスコート層の厚み方向に沿った断面において、前記導通パスを構成している前記金属粉の表面が非直線状である、請求項1〜9のいずれか一項に記載のセラミック電子部品。
  11. 前記導通パスは、相対的に細い部分と、相対的に太い部分とを、それぞれ複数有する、請求項1〜10のいずれか一項に記載のセラミック電子部品。
  12. 前記めっき膜の前記ガラスコート層に接した部分がCuめっき膜またはNiめっき膜に
    より構成されている、請求項1〜11のいずれか一項に記載のセラミック電子部品。
  13. セラミック素体の内部電極が露出した部分の上に、固形分比35体積%〜50体積%のガラス粉と金属粉とを含むガラスペーストを塗布する工程と、
    前記ガラスペーストを600℃〜750℃で熱処理して、セラミック素体の内部電極が露出した部分の上に、ガラスコート層を形成する工程と、
    前記ガラスコート層の直上に、めっき膜からなる電極端子を形成する工程と、
    を備える、セラミック電子部品の製造方法。
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