JP2013176681A - 美容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】美容器10は、そのハンドル11の先端部に一対のボール17が相互間隔をおいて各軸線を中心に回転可能に支持されて構成されている。ハンドル11の中心線に対するボール17の軸線の側方投影角度は90〜110度に設定され、ボール17の軸線がハンドル11の中心線に対して前傾している。一対のボール17の開き角度は40〜120度に設定されるとともに、ボール17の外周面間の間隔が8〜20mmに設定され、肌に対する押圧効果や摘み上げ効果が得られるようになっている。また、ボール17の直径は20〜60mmに設定され、美容器10を顔や腕に適用しやすいようになっている。
【選択図】図1
Description
請求項1に記載の美容器においては、ハンドルの先端部に一対のボールが相互間隔をおいてそれぞれ一軸線を中心に回転可能に支持され、ボールの軸線がハンドルの中心線に対して前傾して構成されている。すなわち、美容器の往復動作中にボールの軸線が肌面に対して一定角度を維持できるようになっている。このため、ハンドルを把持して一対のボールを肌に当てるときに手首を曲げる必要がなく、手首を真直ぐにした状態で、美容器を往動させたときには肌を押圧することができるとともに、美容器を復動させたときには肌を摘み上げることができる。
図1に示すように、本実施形態の美容器10を構成するハンドル11の先端には平面Y字型に延びる二股部11aが設けられている。図6に示すように、このハンドル11は、ABS樹脂等の合成樹脂により形成された電気絶縁性の基材12と、その基材12の外周に被覆された上側ハンドルカバー13a及び下側ハンドルカバー13bよりなるハンドルカバー13とにより構成されている。これらの上側ハンドルカバー13a及び下側ハンドルカバー13bはそれぞれ合成樹脂により形成され、その外表面に導電性のメッキが施されるとともに、両ハンドルカバー13は複数のねじ14により基材12と連結されている。
図3に示すように、美容器10の往復動作中にボール支持軸15の軸線が肌20面に対して一定角度を維持できるように、ボール支持軸15の軸線がハンドル11の中心線xに対して前傾するように構成されている。具体的には、前記ハンドル11の中心線(ハンドル11の最も厚い部分の外周接線zの間の角度を二分する線と平行な線)xに対するボール17の軸線yすなわちボール支持軸15の軸線yの側方投影角度αは、ボール17がハンドル11の中心線xに対し前傾して操作性を良好にするために、90〜110度であることが好ましい。この側方投影角度αは93〜100度であることがさらに好ましく、95〜99度であることが最も好ましい。この側方投影角度αが90度より小さい場合及び110度より大きい場合には、ボール支持軸15の前傾角度が過小又は過大になり、ボール17を肌20に当てる際に肘を立てたり、下げたり、或いは手首を大きく曲げたりする必要があって、美容器10の操作性が悪くなるとともに、肌20面に対するボール支持軸15の角度の調節が難しくなる。
さて、この美容器10の使用時には、図3に示すように、使用者がハンドル11を把持した状態で、ボール17の外周面を図3の二点鎖線に示す顔、腕等の肌20に押し当てて接触させながらハンドル11の基端から先端方向へ往動(図3の左方向)させると、ボール17がボール支持軸15を中心にして回転される。このとき、図3の二点鎖線に示すように、肌20にはボール17から押圧力が加えられる。ボール17を往動させた後、ボール17を元に戻すように復動させると、図4の二点鎖線に示すようにボール17間に位置する肌20がボール17の回転に伴って摘み上げられる。
(1)本実施形態の美容器10では、一対のボール17が相互間隔をおいて各軸線yを中心に回転可能に支持され、ボール支持軸15がハンドル11の中心線xに対して前傾するように、ハンドル11の中心線xに対するボール17の軸線yの側方投影角度αが90〜110度に設定されている。すなわち、ボール17の軸線yはハンドル11の中心線xに対して前傾していることから、ハンドル11を把持して一対のボール17を肌20に当てるときに大きく肘を上げたり、手首を曲げたりする必要がない。このため、楽に美容器10を往復動させて肌20を押圧及び摘み上げることができる。
(2)ボール17の軸線yの側方投影角度αが好ましくは93〜100度、さらに好ましくは95〜99度であることにより、美容器10の操作性及びマッサージ効果等の美容効果を一層向上させることができる。
(3)一対のボール17の開き角度βが好ましくは50〜110度、さらに好ましくは50〜90度、特に好ましくは65〜80度であることにより、美容器10の押圧効果と摘み上げ効果を格段に向上させることができる。
(4)ボール17の直径Lが好ましくは15〜60mm、さらに好ましくは32〜55mm、特に好ましくは38〜45mmであることにより、美容器10を顔や腕に対して好適に適用することができ、マッサージ効果や操作性を高めることができる。
(5)ボール17の外周面間の間隔Dを好ましくは8〜25mm、さらに好ましくは9〜15mm、特に好ましくは10〜13mmであることにより、所望の肌20部位に適切な押圧効果を得ることができると同時に、肌20の摘み上げを適度な強さで心地よく行うことができる。
(6)この美容器10においては、電源がハンドル11に設けられた太陽電池パネル24より構成されている。このため、乾電池等の電源を設ける必要がなく、太陽電池パネル24で発電された電力を利用して、ボール17から肌20に微弱電流を流すことができる。(7)本実施形態の美容器10においては、ボール17の回転に伴って発電を行うための永久磁石22が配置されている。従って、ボール17の回転に基づいて微小電力を得ることができ、その微小電力によってボール17から肌20に微弱電流を与えることができる。
(実施例1〜6、側方投影角度αの評価)
前記実施形態に示した顔と体の双方用に適する美容器10において、ボール17の開き角度βを70度、ボール17の直径Lを40mm及びボール17の外周面間の間隔Dを11mmに設定し、側方投影角度αを90〜110度まで変化させて側方投影角度αの評価を実施した。すなわち、美容器10を顔又は腕、首等の体に対して適用し、その使用感について官能評価を行った。
(実施例7〜15、開き角度βの評価)
顔と体の双方用に適する美容器10について、開き角度βを評価した。すなわち、美容器10の側方投影角度αを97度、ボール17の直径Lを40mm及びボール17の外周面間の間隔Dを11mmとして、開き角度βを40〜120度まで変化させて開き角度βの評価を実施した。評価方法は前記実施例1と同様に行った。得られた結果を表2に示した。
(実施例16〜23、ボール17の直径Lの評価)
顔と体の双方用に適する美容器10について、ボール17の直径Lを評価した。すなわち、美容器10の側方投影角度αを97度、ボール17の開き角度βを70度及びボール17の外周面間の間隔Dを11mmとして、ボール17の直径Lを20〜40mmまで変化させてボール17の直径Lの評価を実施した。評価方法は前記実施例1と同様に行った。得られた結果を表3に示した。
(実施例24〜28、ボール17の外周面間の間隔Dの評価)
顔と体の双方用に適する美容器10について、ボール17の外周面間の間隔Dを評価した。すなわち、美容器10の側方投影角度αを97度、ボール17の開き角度βを70度及びボール17の直径Lを40mmとして、ボール17の外周面間の間隔Dを8〜15mmまで変化させてボール17の外周面間の間隔Dの評価を実施した。評価方法は前記実施例1と同様に行った。得られた結果を表4に示した。
(実施例29〜38、ボール17の直径Lの評価)
主として顔用に適する美容器10について、ボール17の直径Lを評価した。すなわち、美容器10の側方投影角度αを97度、ボール17の開き角度βを70度及びボール17の外周面間の間隔Dを11mmとして、ボール17の直径Lを15〜40mmまで変化させてボール17の直径Lの評価を実施した。評価方法は前記実施例1と同様に行った。得られた結果を表5に示した。
(実施例39〜44、ボール17の外周面間の間隔Dの評価)
主として顔用に適する美容器10について、ボール17の外周面間の間隔Dを評価した。すなわち、美容器10の側方投影角度αを97度、ボール17の開き角度βを70度及びボール17の直径Lを40mmとして、ボール17の外周面間の間隔Dを6〜15mmまで変化させてボール17の外周面間の間隔Dの評価を実施した。評価方法は前記実施例1と同様に行った。得られた結果を表6に示した。
(実施例45〜51、ボール17の直径Lの評価)
主として体用に適する美容器10について、ボール17の直径Lを評価した。すなわち、美容器10の側方投影角度αを97度、ボール17の開き角度βを70度及びボール17の外周面間の間隔Dを11mmとして、ボール17の直径Lを30〜60mmまで変化させてボール17の直径Lの評価を実施した。評価方法は前記実施例1と同様に行った。得られた結果を表7に示した。
(実施例52〜58、ボール17の外周面間の間隔Dの評価)
主として体用に適する美容器10について、ボール17の外周面間の間隔Dを評価した。すなわち、美容器10の側方投影角度αを97度、ボール17の開き角度βを70度及びボール17の直径Lを40mmとして、ボール17の外周面間の間隔Dを8〜25mmまで変化させてボール17の外周面間の間隔Dの評価を実施した。評価方法は前記実施例1と同様に行った。得られた結果を表8に示した。
以上に示した実施例1〜58の結果を総合すると、美容器10の側方投影角度αは90〜110度であることが必要であり、93〜100度が好ましく、95〜99度が特に好ましいと判断された。ボール17の開き角度βは50〜110度が好ましく、50〜90度がさらに好ましく、65〜80度が特に好ましいと判断された。ボール17の直径Lは15〜60mmが好ましく、32〜55mmがさらに好ましく、38〜45mmが特に好ましいと判断された。ボール17の外周面間の間隔Dは8〜25mmが好ましく、9〜15mmがさらに好ましく、10〜13mmが特に好ましいと判断された。
・ 図8及び図9に示すように、前記ボール17の形状を、ボール17の外周面のハンドル11側の曲率がボール支持軸15の先端側の曲率よりも大きくなるようにバルーン状に形成することもできる。このように構成した場合には、曲率の小さな部分で肌を摘み上げ、曲率の大きな部分で摘み上げ状態を保持できるため、ボール17を復動させたときの肌20の摘み上げ効果を向上させることができる。
・ 前記ボール17の外周部に磁石を埋め込み、その磁力により肌20に対して血流を促すように構成することもできる。
・ 前記ボール17に遠赤外線を発するアルミナ系やジルコニウム系のセラミックを含ませて、肌20に遠赤外線を当てるように構成することもできる。
・ 前記上側ハンドルカバー13a及び下側ハンドルカバー13bの導電性メッキを省略し、上側ハンドルカバー13a及び下側ハンドルカバー13b自体をカーボンブラック、金属等の導電性粉末が合成樹脂に分散された導電性樹脂で形成することができる。
・ 前記ハンドル11の形状を変更することもできる。例えば、円筒状、円柱状、角柱状等に変更することができる。その場合には、側方投影角度αは、ハンドル11の軸線に対する角度となる。その他、凸凹状、ひょうたん状等に変更することも可能である。
Claims (1)
- ハンドルの先端部に一対のボールを、相互間隔をおいてそれぞれ一軸線を中心に回転可能に支持した美容器において、
往復動作中にボールの軸線が肌面に対して一定角度を維持できるように、ボールの軸線をハンドルの中心線に対して前傾させて構成し、
ボールの外周面を肌に押し当ててハンドルの先端から基端方向に移動させることにより肌が摘み上げられるようにした
ことを特徴とする美容器。
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