JP2013174024A - 電解槽用ガスケット - Google Patents

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Abstract

【課題】溶出を抑え、リークを防ぐことができる電解槽用ガスケットを提供する。
【解決手段】電解槽用ガスケット20は、電解槽100に供給される液体、または、電解槽100から排出される液体若しくは気体が通過する配管の接続部に用いられる電解槽用ガスケットであって、リング状の中心部材20aと、中心部材20aの少なくとも液体若しくは気体に接する部分に設けられた保護層20bと、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、電解槽に供給される液体、または、電解槽から排出される液体若しくは気体が通過する配管の接続部に用いられる電解槽用ガスケットに関する。
アルカリ金属塩電気分解(以下、電解)とは、食塩水等のアルカリ金属塩化物水溶液(以下、電解液)を電気分解して、高濃度のアルカリ金属水酸化物、水素、塩素などを製造する方法である。その方法としては、水銀法や、隔膜法による電解が挙げられるが、近年では、電力効率の良いイオン交換膜法が主に用いられている。イオン交換膜法では、陽極と陰極を備えた電解セルを、イオン交換膜を介して、多数並べた電解槽を用いて電解を行う。電解セルは、陰極を取り付けた陰極室と、陽極を取り付けた陽極室が、隔壁を介して、背中合わせに配置された構造を有する。
電解セルに供給される電解液は、陰極室及び陽極室ごとに設けられた液入口に液供給管から供給され、電解セルから排出される電解液は、同様に陰極室及び陽極室ごとに設けられた液出口から液回収管に排出される。各液入口、各液供給管、各液出口又は各液回収管にはノズルが設けられ、これらのノズルに接続するホースを介して電解液の供給及び排出が行われる(例えば、特許文献1参照)。
ノズルとホースとの接続部には、リークを防ぐためにリング状のゴムからなるガスケットが設けられる(例えば、特許文献2参照)。
特開2012−158775号公報 特開2006−336041号公報
しかしながら、ノズルで生じる放電によって、ガスケットの電解液に接する部分が徐々に溶出するという問題があった。ガスケットの溶出が進むと、リークを引き起こす可能性がある。
そこで、本発明は、溶出を抑え、リークを防ぐことができる電解槽用ガスケットを提供することを目的とする。
本発明に係る電解槽用ガスケットは、電解槽に供給される液体、または、電解槽から排出される液体若しくは気体が通過する配管の接続部に用いられる電解槽用ガスケットであって、リング状の中心部材と、前記中心部材の少なくとも液体若しくは気体に接する部分に設けられた保護層と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、中心部材の少なくとも電解液又は発生ガスに接する部分には、保護層が設けられるため、中心部材が電解液に溶出することが抑制され、リークを防ぐことができる。
また、保護層は、四フッ化エチレン(PTFE)からなると好適である。PTFEは耐薬品性が高いため、溶出を好適に防止する。
また、保護層の厚さは、50μm〜800μmであると好適である。50μmより薄いと、溶出を十分に抑えることができない。また、800μmより厚いと、保護層を設けにくくなる。
本発明によれば、溶出を抑え、リークを防ぐことができる電解槽用ガスケットを提供することができる。
本実施形態に係る電解槽の構成を説明する概略断面図である。 ノズルとホースとの接続構造を説明する概略断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
以下、本発明を実施するための形態(以下、単に「本実施形態」という。)について、必要に応じて図面を参照しつつ詳細に説明する。
〔電解槽概要〕
図1は、本実施形態に係る電解槽100の構成を説明する概略断面図である。本実施形態において、電解槽とは、複数の電解セル1を直列に並べた電解槽のことであり、複極式イオン交換膜法電解槽という。図1では、複数の電解セル1のうち1つのみを取り出して記載したものである。複極式イオン交換膜法電解槽では、電解セル1の陽極室と、隣の電解セルの陰極室との間にイオン交換膜を介在させ、単位電解槽を形成させて、各単位電解槽に対して直列に給電することで、電気分解を行う。なお、図1では、陽極室及び陰極室の区画は省略している。
〔電解セル〕
電解槽100を構成する電解セル1は、陰極を取り付けた陰極室枠と、陽極を取り付けた陽極室枠とが、隔壁(背面板:図示せず)を介して背中合わせに配置される。そして、陽極室枠と陰極室枠とは、電気的に接続されている。また、電解セル1は、陽極室に陽極液を供給する陽極液入口10、陰極室に陰極液を供給する陰極液入口11、陽極室から陽極液と陽極での発生ガスとを排出する陽極液出口12、及び陰極室から陰極液と陰極での発生ガスとを排出する陰極液出口13を有する。そして、陽極液入口10、陰極液入口11、陽極液出口12及び陰極液出口13にはそれぞれノズル10a、11a、12a及び13aが設けられている。
〔電解液供給管と電解液回収管〕
本実施形態の電解槽100は、多数直列に並んだ電解セル1のそれぞれに、電解液を供給するための電解液供給管を有し、各電解セル1からそれぞれ排出された電解液を回収するための電解液回収管を有する。具体的には、電解槽100は、陽極液を各電解セルの陽極液入口10に対して供給する陽極液供給管2、陰極液を各電解セルの陰極液入口11に供給する陰極液供給管3、陽極液を各電解セルの陽極液出口12から回収する陽極液回収管4、及び陰極液を各電解セルの陰極液出口13から回収する陰極液回収管5を有する。そして、陽極液供給管2、陰極液供給管3、陽極液回収管4及び陰極液回収管5にはそれぞれノズル2a、3a、4a及び5aが設けられている。
また、本実施形態の電解槽100では、陽極液供給管2、陰極液供給管3、陽極液回収管4、及び陰極液回収管5が、各電解セルが連結される方向に沿って(略並行に)配置される。そして、陽極液供給管2は、陽極液入口10よりも下方に位置し、陰極液供給管3は、陰極液入口11よりも下方に位置する。また、陽極液回収管4は、陽極液出口12より下方に位置され、陰極液回収管5は、陰極液出口13より下方に位置する。好ましくは、陽極液回収管4と陰極液回収管5は、陽極液供給管2と陰極液供給管3より上方に位置することである。
つまり、電解において、陽極液は、陽極液供給管2から、各電解セルの下部に位置する陽極液入口10を経由して、陽極室に供給され、各電解セルの上部に位置する陽極液出口12を経由して、陽極室から陽極液回収管4に回収される。一方、陰極液は、陰極液供給管3から、各電解セルの下部に位置する陰極液入口11を経由して、陰極室に供給され、各電解セルの上部に位置する陰極液出口13を経由して、陰極室から陰極液回収管5に回収される。したがって、電解液は、電解セルの下方から供給され、上方から回収される。なお、電解によって生成される高濃度のアルカリ金属水酸化物、水素、塩素などは、電解液回収管である陽極液回収管4及び陰極液回収管5から回収される。
すなわち、図1に示す電解槽100では、電解セル1の下方より、電解液が供給され、電解セル1の上方から、排出される液、発生ガスが回収される。本実施形態の電解槽100では、電解セル内で発生したガスを電解セル上部より排出する構造とすることで、電解液を自然に回収することができるため、電解液回収管は電解液出口より下方に設置されている。また、作業性の観点から、電解液回収管は電解液供給管より上方に設置されていることが好ましい。
〔ホース〕
本実施形態の電解槽100において、電解セル1の陽極液入口10のノズル10aと、陽極液供給管2のノズル2aとがホース6で繋がれており、電解セル1の陰極液入口11のノズル11aと、陰極液供給管3のノズル3aとがホース7で繋がれており、電解セル1の陽極液出口12のノズル12aと、陽極液回収管4のノズル4aとがホース8で繋がれており、電解セル1の陰極液出口13のノズル13aと、陰極液回収管5のノズル5aとがホース9で繋がれている。
上記のホース6〜9の材質としては、ホース内には塩素やアルカリ溶液が流れるため、耐腐食性の観点からフッ素樹脂が好ましい。フッ素樹脂としては、例えば、四フッ化エチレン(PTFE)、四フッ化エチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体(FEP)、フッ化ビニリデン(PVDF)が挙げられる。それらの中でも、耐腐食性の観点から、PFAまたはPTFEが好ましい。また、ホース内側の表面は平滑で液流れが乱されない方が良い。
また、ホースの肉厚は、0.4MPa以上の圧力で破裂しない肉厚であることが好ましい。0.4MPa以上で破裂しない肉厚であれば、電解セル1内で圧力が加わっても、破裂して、内容物が漏れることがなく(破裂耐圧)、安全性が向上する。より好ましくは、0.6MPa以上の圧力で破裂しない肉厚である。
具体的には、ホースの肉厚は0.5mm〜3mmであることがより好ましい。肉厚が0.5mm以上であれば、破裂耐圧が十分であり、安全性がより向上する。肉厚が3mm以下であれば、ホースの折れ曲がり部分等に自由度が十分にある。さらに好ましくは、1mm〜2mmの肉厚である。
〔ノズルとホースとの接続部〕
図2は、ノズル4aとホース8との接続構造を説明する概略断面図である。ここでは、電解槽100に供給される液体、または、電解槽100から排出される液体が通過する配管の接続部として、陰極液回収管4のノズル4aとホース8との接続部のみを取り出して説明するが、電解槽100におけるこれ以外のノズルとホースとの接続部もこれと同様の構造である。
陰極液回収管4には、ノズル4aの基端が溶接により取り付けられている。ノズル4aの先端には、基端と反対方向に開口するリング状の凹部4bが形成されている。凹部4bには、リング状のガスケット20の底部が嵌め込まれ固定されている。ノズル4aの先端には、ガスケット20を介してさらにホース8の端部に形成されたフランジ8aが取り付けられている。ホース8は、ノズル4aに螺合する袋ナット21により、ノズル4aの先端に締結固定されている。
〔ガスケット〕
図2に示されるように、ガスケット20は、ノズル4aとホース8との接続部に配置され、リークを防いでいる。ガスケット20は、ノズル4aに接する底部が平面で、ホース8と接する頂部が丸みを帯びた形状を有するリング状の中心部材20aに、保護層20bが被覆されて構成されている。保護層20bは、ガスケット20の少なくとも電解液又は発生ガスに接する部分に設けられていればよく、必要に応じて、底部まで設けてもよい。保護層20bは、中心部材20aを保護フィルムにより溶着包み込みして形成することができる。なお、溶着せず保護フィルムで中心部材20aを包み込んだ状態でセットし、保護層20bとしてもよい。
中心部材20aとしては、例えば、エチレン・プロピレン・ジエンゴム(EPDMゴム)、エチレン・プロピレンゴム(EPMゴム)の硫黄(S)加硫品やパーオキサイド(PO)架橋品等が用いられる。
保護層20bの材質としては、塩素やアルカリ溶液と接するため、耐腐食性の観点からフッ素樹脂が好ましい。フッ素樹脂としては、例えば、四フッ化エチレン(PTFE)、四フッ化エチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体(FEP)、フッ化ビニリデン(PVDF)が挙げられる。それらの中でも、耐腐食性の観点から、PTFEまたはPFAが好ましい。保護層20bの厚さは、50μm〜800μmであることが好ましく、中心部材20aを保護フィルムで溶着包み込みして形成されると好適である。50μmより薄いと、溶出を十分に抑えることができない。また、800μmより厚いと、保護層20bを設けにくくなる。より好ましくは、100μm〜500μmである。
保護層20bをこの厚さの範囲で設けることによって、中心部材20aの溶出を抑え、リークを防ぐだけでなく、使用時のガスケット20の圧縮歪み量を低減すると共に、塑性変形量を小さくして、潰れを抑制し、長期間の使用を可能にすることができる。また、陽極液の供給又は回収に使用される配管の接続部、例えば、陽極液出口12のノズル12aとホース8との接続部や陽極液回収管4のノズル4aとホース8との接続部に配置されるガスケット20では、塩素ガスが保護層20bを透過して中心部材20aの表面を塩素化し、保護層20bの内部で塩素化物が析出することがあるが、保護層20bの厚さが上記範囲であれば、保護層20bの破損を抑制することができる。
本実施形態では、電解槽100に供給される液体、または、電解槽100から排出される液体若しくは気体が通過する配管の接続部として、各ノズルとホースとの接続部にガスケットを適用した場合について説明したが、電解槽100に供給される液体、または、電解槽100から排出される液体若しくは気体が通過する配管の接続部であって、これ以外の接続部に適用することも可能である。また、ガスケット20は、平面からなる底部及び丸みを帯びた頂部を有する形状として説明したが、これ以外の形状であってもよく、例えば、断面が丸や四角となるような形状であってもよい。
以下、実施例及び比較例に基づき本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の
実施例に何ら限定されるものではない。
(実施例1)
中心部材として、外径44mm、内径31mm、厚み約7mmのリング状のEPDM製ゴムガスケットを用い、その表面に200μm厚のPTFEフィルムを溶着包み込みして保護層を形成し、実施例1のガスケットとした。
(実施例2)
中心部材として、外径32mm、内径20mm、厚み約7mmのリング状のEPDM製ゴムガスケットを用い、その表面に200μm厚のPTFEフィルムを溶着包み込みして保護層を形成し、実施例2のガスケットとした。
(比較例1)
中心部材として、外径44mm、内径31mm、厚み約7mmのリング状のEPDM製ゴムガスケットを用い、保護層を形成せず、比較例1のガスケットとした。
(比較例2)
中心部材として、外径32mm、内径20mm、厚み約7mmのリング状のEPDM製ゴムガスケットを用い、保護層を形成せず、比較例2のガスケットとした。
[気密試験]
実施例1のガスケットを、電解液回収管のノズルとホースとの接続部を取り付けて加圧試験装置に組み込んだ。ガスケットを面圧7.5kg/cmで押し付けた状態で、接続部を90℃の水中に浸漬し、窒素ガスで内圧を0.1MPaとして加圧した。目視観察により、ガスリークは確認されなかった。また、面圧を40kg/cmとし、3日間プレスを継続したあと、ガスケットを取り出して観察したが、ガスケットの厚みはテスト前と同じであった。比較例1の保護層を有さないガスケットについて、同条件のテストを行った結果、ガスリークは確認されず、3日間プレス後のガスケットの厚み変化も確認されなかった。
[圧縮歪み量の測定]
実施例1のガスケット及び比較例1の保護層を有さないガスケットについて、プレス面圧を変えて、ガスケットの底部から頂部までの高さを測定した結果を表1に示す。実施例1のガスケットは、比較例1のガスケットよりも、圧縮歪み量が小さかった。
Figure 2013174024
[電解試験]
電解セル1において、実施例1のガスケットを、陽極液回収管4のノズル4aとホース8との接続部、陽極液出口12のノズル12aとホース8との接続部、陰極液回収管5のノズル5aとホース9との接続部及び陰極液出口13のノズル13aとホース9との接続部にそれぞれ装着すると共に、実施例2のガスケットを、陽極液供給管2のノズル2aとホース6との接続部、陽極液入口10のノズル10aとホース6との接続部、陰極液供給管3のノズル3aとホース7との接続部及び陰極液入口11のノズル11aとホース7との接続部にそれぞれ装着し、電解試験を行った。
電解槽100の電解面積は、1200mm×2400mmとした。陽極には、チタン製で厚み1mmのエキスパンドメタルの表面にルテニウム、イリジウム、チタンを成分とする酸化物からなる陽極活物質を被覆することにより製作したものを用いた。陰極には、ニッケル製エキスパンドメタルの表面に酸化ニッケルを主成分とした陰極活物質をプラズマ溶射して製作したものを用いた。この陽極と陰極の間に、枠ガスケットを介して陽イオン交換膜Aciplex(登録商標)F6801を挟み込み、電解槽100を組み立てた。この電解槽100の陽極室側に、陽極液として、電解セル出口での塩水濃度が200g/リットルとなるように、300g/リットルの塩水を供給し、陰極室側には、電解セル出口での苛性ソーダ濃度が32重量%となるように、希薄苛性ソーダを供給し、電解温度90℃、電流密度4〜6kA/mの範囲で30日間連続運転した。連続運転後のガスケットを取り出して観察した結果、保護層に割れは無く、実施例1および実施例2のガスケットに変化は起こっていなかった。
実施例1のガスケットを比較例1のガスケットとし、実施例2のガスケットを比較例2のガスケットにした以外は、同様の構造を有する電解セル1を準備し、同様の条件で連続電解試験を実施した。連続運転後のガスケットを取り出して観察した結果、陽極液の供給および回収を行う配管の接続部、即ち、陽極液回収管4のノズル4aとホース8との接続部、陽極液出口12のノズル12aとホース8との接続部、陽極液供給管2のノズル2aとホース6との接続部及び陽極液入口10のノズル10aとホース6との接続部、に使用されたガスケットの電解液又は発生ガスに接する部分には、塩素化物の析出が見られた。一方、陰極液の供給および回収を行う配管の接続部、即ち、陰極液回収管5のノズル5aとホース9との接続部陰極液出口13のノズル13aとホース9との接続部、陰極液供給管3のノズル3aとホース7との接続部及び陰極液入口11のノズル11aとホース7との接続部、に使用されたガスケットの電解液又は発生ガスに接する部分には、少々毛羽立ちが見られており、指で擦ると指に黒い粉末の付着が認められた。
1…電解セル、2…陽極液供給管、3…陰極液供給管、4…陽極液回収管、5…陰極液回収管、6〜9…ホース、10…陽極液入口、11…陰極液入口、12…陽極液出口、13…陰極液出口、20…ガスケット、100…電解槽

Claims (3)

  1. 電解槽に供給される液体、または、電解槽から排出される液体若しくは気体が通過する配管の接続部に用いられる電解槽用ガスケットであって、
    リング状の中心部材と、
    前記中心部材の少なくとも液体若しくは気体に接する部分に設けられた保護層と、を備えることを特徴とする電解槽用ガスケット。
  2. 前記保護層は、四フッ化エチレン(PTFE)からなることを特徴とする請求項1記載の電解槽用ガスケット。
  3. 前記保護層の厚さは、50μm〜800μmであることを特徴とする請求項1又は2記載の電解槽用ガスケット。
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