JP2013167450A - 計量装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】除電能力の自己診断機能を備え、劣化状態をふまえた上で、適切な除電針の清掃・交換タイミングを自身で診断する除電機能付き電子天秤を提供する。
【解決手段】計量室5と、荷重計測機構13と、プラス及びマイナスの除電針をそれぞれ1個以上同数個配置した除電手段11A〜11Dと、を備える電子天秤1で、除電手段11A〜11Dに電圧を印加,停止し、荷重計測機構13にて電圧印加前後の無負荷時の計量データの変動を検知して、該計量データの固有変動量を求める針劣化評価手段を備えた。各除電針からのコロナ放電によるイオン風に伴う無負荷時の計量データの変動を荷重計測機構で計量し、針劣化評価手段によって除電能力の自己診断のための評価指標を取得し、除電針の劣化状態をふまえ、針清掃・交換タイミングを天秤自身で診断する。
【選択図】図4(b)

Description

本発明は、電子天秤に係り、特に除電機能を有する電子天秤に関する。
計量値の読み取り精度(最小表示)が0.1mg以下の分析用電子天秤、さらには1μg以下の超高精度のマイクロ(ミクロ)電子天秤のような、高分解能の電子天秤では、計測対象物である試料そのものが帯電した状態で測定すると、静電気の影響により、測定誤差が生じてしまう。
これに対し、計量室と背後の機構室とを有し、計量室の後壁の背後の機構室に各除電針に電圧を印加する除電器が配置された、除電機能付き電子天秤が提案されている(特許文献1)。係る電子天秤では、除電モードに入ると、各除電針のコロナ放電により計量室内にプラスイオンとマイナスイオンとを充満させ、イオンの重複エリアにて、試料に帯電している電荷を中和する(以下、除電と称す)。これにより、静電気の影響を受けることなく当該試料の計量を行うことができる。
特開2010−190600(段落0015〜0021、0025、図1〜3等)
しかし、前述した従来のコロナ放電を利用した除電機能付き電子天秤では、除電針による除電能力が劣化していても気付かずに使用している場合や、周囲環境による違いや個体差のあるそれぞれの電子天秤で、除電針の清掃・交換のメンテナンスをどの程度の頻度で行えば良いか分からない、また、メンテナンスを行ってもその効果が確認できないという問題があった。具体的には以下である。
(i)除電針の劣化は、プラス針とマイナス針とで劣化の進行が異なる事が確認されている。プラス針では、周辺の空気中の分子(一般に水分子)が電離されプラスイオンになるが、電離するときに放出される電子が針に衝突して先端が磨耗し、イオン生成能力が劣化する傾向にある。マイナス針では、電子の衝突は無いが二酸化ケイ素等が先端に結晶として付着し汚れてくるのでイオン生成能力が劣化し、イオン生成能力が劣化する傾向にある。よって、全体としては、短期的には異物が付着するマイナスイオン針が先にイオン生成能力が劣化し、中長期的にはプラスイオン針の先端が磨耗するためゆっくりイオン生成能力が落ちていく現象となる。また、プラス/マイナスの各電極が汚れてくると、その度合いに応じてそれぞれの供給イオン量のバランスがくずれることとなり、適切に除電されない場合がある。よって、除電針のメンテナンスをするにしても、どの電極の針をどのタイミングで清掃したり交換したりすべきなのか、ユーザ側では認識のしようがなかった。
(ii)除電針の寿命(交換時期)としては一般的に、タングステン製では2年、SUS製では1年などが針交換の目安と言われているが、電圧印加積算時間が考慮されたものではなく、また周囲環境(大気中のパーティクルの状態)の違いや天秤の個体差を考慮したものでも無いため、適切なメンテナンスが行えるものではなかった。
(iii)針交換を行っても、除電針と除電器との接触不良、或いは除電針とは別に内部の電子回路や配線、接触不良等による故障などにより、除電がされていない場合も生じうるが、これらが要因かどうかユーザ側では不明であった。
以上のことから、ユーザは非効率な針清掃・交換メンテナンスをするか、もしくは除電能力の劣化を放置したまま使用し、またメンテナンスが確実に実行されたか不安に思いながら使用していた。
本発明は、従来技術の問題点に基づいて為されたもので、その目的は、第1に、除電能力(プラス/マイナス電極のイオン生成能力)の自己診断機能を備えた除電機能付き電子天秤を提供することであり、第2に、自己診断機能によりその劣化状態をふまえた上で、適切な除電針の清掃・交換タイミングはいつか等を自身で診断することのできる除電機能付き電子天秤を提供するものである。
前記目的を達成するために、請求項1に係る除電機能付き電子天秤においては、計量室と、前記計量室に載置された試料の計量値を計測する荷重計測機構と、プラスの除電針及びマイナスの除電針をそれぞれ1個以上同数個配置した除電手段と、を備える除電機能付き電子天秤であって、前記除電手段に電圧を印加,停止し、前記荷重計測機構にて電圧印加前後の無負荷時の計量データの変動を検知して、該計量データの固有変動量を求める針劣化評価手段を備えることを特徴とする。
請求項2では、請求項1に記載の除電機能付き電子天秤において、前記針劣化評価手段で得られた無負荷時の計量データの固有変動量が、清掃閾値よりも小さい場合であったとき、針清掃すべきであると自己診断する清掃診断手段を備えることを特徴とする。
請求項3では、請求項1に記載の除電機能付き電子天秤において、前記針劣化評価手段で得られた無負荷時の計量データの固有変動量が、交換閾値よりも小さい場合であったとき、針交換すべきであると自己診断する交換診断手段を備えることを特徴とする。
請求項4では、請求項1に記載の除電機能付き電子天秤において、前記針劣化評価手段で得られた無負荷時の計量データの固有変動量が、故障閾値よりも大きい場合であったとき、装置故障であると自己診断する故障診断手段を備えることを特徴とする。
請求項5では、請求項2〜4のいずれかに記載の除電機能付き電子天秤において、前記交換診断手段、前記清掃診断手段、前記故障診断手段の後に、再度前記針劣化評価手段により無負荷時の計量データの固有変動量を求め、再度前記交換診断手段、前記清掃診断手段、前記故障診断手段を行う効果確認手段を備える ことを特徴とする。
請求項6では、請求項1〜5のいずれかに記載の除電機能付き電子天秤において、前記除電針に電圧を印加した電圧印加積算時間を計測・評価する積算時間評価手段を備え、基準積算時間に対し、電圧印加積算時間が基準積算時間以上に長くなった場合、前記針劣化評価手段を自動で行うことを特徴とする。
請求項7では、請求項1〜6のいずれかに記載の除電機能付き電子天秤において、前記針劣化評価手段を、前記除電針に対し単極ずつ行うことを特徴とする。
以上より、本願発明の除電機能付き電子天秤によれば、除電手段に電圧を印加すると、各除電針からコロナ放電が起こり、その際に微少なイオン風が発生する。本願発明では、このイオン風の発生に伴って無負荷時の計量データが変動する現象を荷重計測機構で計量し、まず、電圧印加前後での無負荷時の計量データの固有変動量(無負荷時計量データの変動分)を求める針劣化評価手段によって、除電能力の自己診断を行うための評価指標を取得する。そして、除電針の除電能力が良好(針先が鋭利で、かつ汚れも略無い状態)であるときに発生するイオン風は所定量であり、従ってこれに伴う無負荷時の計量データの固有変動量も所定範囲内である。本願発明では、この現象を利用して、該計量データの固有変動量が良好状態所定範囲(規定範囲)より小さければ清掃が必要であり、清掃後にも、該計量データの固有変動量が一定値以下であれば交換が必要と判断できる。逆に、該計量データの固有変動量が一定値より高い場合は何らかの故障のおそれありと判断できる。
即ち、針劣化評価手段に、清掃診断手段、交換診断手段を備えることにより、コロナ放電に伴う無負荷時の計量データの変動現象と天秤の従来機能である荷重計測機能とを利用して、除電針の除電能力の自己診断機能を備えた電子天秤を提供することができる。これにより、除電針の劣化状態をふまえた上で、適切な針清掃・交換タイミングはいつかを、天秤自身で診断することができる。よって、従来のように、天秤の周囲環境の善し悪しに関わらず一律に設定されていた針清掃・交換指示とは異なり、周囲環境の状態も考慮された上の指示となるため、ユーザは適切な針清掃・交換メンテナンスが行える。また、併せて故障診断手段を備えることにより、除電能力の大きさを検出・診断し、除電器内の印加電圧の異常を含めた故障を天秤自身で発見できる。
また、針清掃や交換を行った場合、確実に汚れが払拭できたかどうか、針が正しく接触しているか等がユーザには分からなかった。よって、各メンテナンス後に、各メンテナンスが確実・有効に実行されたかを天秤自身で診断することができる効果確認手段を設けることで、ユーザに不安を感じることなく使用してもらう事ができる。
また、電圧を印加した時間(除電時間)を積算する事によって、積算時間のパラメータと天秤自身の無負荷時計量データの変動分とにより、効果的に針清掃タイミングや針交換のタイミングを指示することができる。即ち、係るメンテナンス指示のタイミングは、従来のように、電圧印加積算時間とは関係なしに、いかなる場合においても一律で設定されていたメンテナンス指示とは異なり、除電機能の使用状況(電圧印加積算時間)が考慮された上の指示であるため、効果的なものとなる。
また、電圧の印加は、除電室に設けられている除電針に対して単極ずつ(プラス極又はマイナス極側の除電針に対して印加,停止したのち、他極側の除電針に対して印加,停止する)行えば、プラス針とマイナス針とで個別に評価ができるため好ましい。
本発明に係る電子天秤の斜視図である。 同電子天秤の正面図である。 同電子天秤の構成を示すブロック図である。 同電子天秤の自己診断手段処理フローを示すフローチャートであって、積算時間評価手段の一例を示すもの 針劣化評価手段の一例を示すもの 故障診断手段・清掃診断手段の一例を示すもの 交換診断手段の一例を示すもの である。 無負荷時の計量データ変化量算出のためのデータ取得タイミングを示す図である。 同電子天秤の自己診断手段処理による結果表示の例であって、(a)故障と診断した場合の表示例、(b)清掃と診断した場合の表示例、(c)交換と診断した場合の表示例 である。
本発明の好適な実施例の構成を図1〜3を用いて説明する。図1は本発明に係る電子天秤の斜視図、図2は同電子天秤の正面図、図3は同電子天秤の構成を示すブロック図である。
符号1は、電子天秤の一種である電磁平衡式の電子天秤であり、装置前部には計量皿2が配置された計量室5が形成され、計量室5の後部(装置後部)には機構室3が形成されている。符号4は仕切板であり、電子天秤1の計量室5の空間を上下に仕切るように配置され、これにより上部空間が後述する除電部6、下部空間が計量部7に区間形成されている。なお、上記電子天秤1の構成は一例であって、仕切り板4により計量室5を分けることは、本願にとって必須の構成ではない。
除電部6の後壁6Aには、直流型イオン発生手段として複数(図示の構成では4個)の除電針が配置されている。例えば除電針11Aと11Dはプラス極、除電針11Bと11Cはマイナス極に設定することによりプラス極,マイナス極の除電針が上下左右に交互に同数個ずつ配置された構成となった、除電手段が設けられている。各除電針11A〜11Dの背後には、後壁6Aを介して機構室3内に除電針にイオン発生用の高電圧を印加するための除電器12が配置されている。各除電針11A〜11Dは、除電針を周方向に囲うリング状の防護ホルダー内に収納されるとともにユニット化されており、この除電針ユニットは特別な工具を用いることなく除電針を簡単かつ安全に挿着脱できるようになっている。なお、除電針の設置数は図示の4本に限るものではなく、より多数配置したり、或いは逆に除電バランスがやや劣るものの、プラス極,マイナス極の2本の除電針を配置する構成も可能である。
計量部7は、仕切板4を介して除電部6の下方に位置しており、計量部7の下部には計量皿2が設けられている。機構室3には、計量皿2に載置された試料の計量値を計測するための電磁部及び電磁部に荷重を伝達する荷重伝達機構、CPU,メモリ等を搭載した電子回路等が配置された荷重計測機構13が設けられている。符号15、16、17は湿度センサであって、検知した湿度に応じて試料の除電の要否を表示部8に表示する。
そして、本願の除電機能付き電子天秤1は、荷重計測機構13に、除電針11A〜11Dに電圧を印加,停止し、電圧印加前後での無負荷時の計量データ(以下、ゼロ点と称す)の変動を検知して、該計量データの固有変動量(ゼロ点の変化量Rn)を求める針劣化評価手段と、針劣化評価手段で得られたゼロ点変化量Rnが、交換閾値R3、清掃閾値R2に対しR3≦Rn<R2であったとき、針清掃すべきであると自己診断する清掃診断手段と、針劣化評価手段で得られたRnが、交換閾値R3に対しRn<R3であったとき、針交換すべきであると自己診断する交換診断手段と、前記針劣化評価手段で得られたRnが、故障閾値R1に対しRn>R1であったとき、装置故障であると自己診断する故障診断手段と、除電針11A〜11Dに電圧を印加した電圧印加積算時間Tamを計測し基準積算時間Tに対しTam≧Tとなったときに、前記針劣化評価手段を自動で行う積算時間評価手段と、前記清掃診断手段、前記交換診断手段、前記故障診断手段の後に、再度前記針劣化評価手段によりRnを求め、再度前記交換診断手段、前記交換診断手段、前記故障診断手段を行う効果確認手段と、を備えている。後述のフローチャートとともに具体的に説明する。
電子天秤1の除電能力自己診断モードの作動を、図4(a)〜(d)に示すフローチャートに基づいて説明する。図4は同電子天秤の自己診断手段処理フローを示すフローチャートであって、(a)積算時間評価手段の一例を示すもの、(b)針劣化評価手段の一例を示すもの、(c)故障診断手段・清掃診断手段の一例を示すもの、(d)交換診断手段の一例を示すものであり、図5は無負荷時の計量データの変化量算出のためのデータ取得タイミングを示す図、図6は同電子天秤の自己診断手段処理による結果表示の例であって、(a)故障と診断した場合の表示例、(b)清掃と診断した場合の表示例、(c)交換と診断した場合の表示例、である。
除電能力自己診断モードに入ると、まず、ステップ1において、除電針11A〜11Dの除電能力自己診断を行うタイミングとなる、基準積算時間Tを操作部9から設定する(一例として、T=1時間)。次に、ステップ2で、除電針11A〜11Dに高圧が印加され除電を行う。この際、電圧を印加した時間(除電時間)Tanも計測し、記憶する。次に、ステップ3で、前回、到来した基準積算時間Tから現在までの除電時間Tanを積算した電圧印加積算時間Tam(Tam=Ta1+Ta2+Ta3+・・・+Tan)を求める。同時に、電子天秤1の使用開始時から現在までの除電時間Tanを全て積算した総電圧印加積算時間T´am(T´am=Ta1+Ta2+Ta3+・・・+Tan)も求める。次に、ステップ4で、総電圧印加積算時間T´amが、一般に除電針の寿命と言われている10000hに達したか否か、即ちT´am≧10000hであるか否かを判断する。10000h以上である場合は、ステップ5を経由してステップ25に移行し、除電針の寿命時間につき、表示部8に“rEPLACE”等の針交換指示メッセージを出す、針交換指示処理(D)を行う。もっとも、ここでの交換指示は従来一般の目安によって出されるものであるので、この後の除電能力自己診断の結果次第では、ユーザの判断にて無視しても良い。一方、10000h未満の場合は、ステップ6に移行し、電圧印加積算時間Tamが基準積算時間Tに達したか否か、即ちTam≧Tであるか否かを判断する(積算時間評価手段)。基準積算時間T未満の場合は、ステップ2に戻る。基準積算時間T以上である場合は、ステップ7に移行し、電圧印加積算時間Tamをクリア、即ちTam=0としたのち、針劣化評価処理Aのサブルーチン(図4b)へ移行する。ステップ8〜ステップ14が、針劣化評価手段となる。
針劣化評価処理Aでは、まず、ステップ8で、除電針11A〜11Dに電圧をかけない状態で電子天秤1の無負荷時の計量データ,即ちゼロ点の安定を待ち、ゼロ点のデータ(以降、印加前データDnとする)を取得する。次に、ステップ9で、プラス極側除電針11A,11D又はマイナス極側除電針11B,11Cに電圧を印加し(コロナ放電をオンとし)、除電を開始する。プラス/マイナス針への診断は、どちらから開始する設定としても良い。そして、ステップ10で、電圧印加状態での電子天秤1のゼロ点の安定を待ち、データ(以降、印加中データDn+1とする)を取得する。次に、ステップ11で、電圧印加を停止し(コロナ放電をオフとし)、除電を停止する。そして、ステップ12で、電圧印加停止状態での電子天秤1のゼロ点の安定を待ち、データ(以降、印加後データDn+2とする)を取得する。なお、印加前データDn,印加中データDn+1,印加後データDn+2の取得タイミングの好適な例を、図5に示す。次に、ステップ13で、電圧印加前後のゼロ点変化量Rn、即ち、プラス極側の診断であればゼロ点のデータ変化量Rn+を式(1)で,マイナス極側の診断であればゼロ点のデータ変化量をRn−を式(2)で求める。計算の起点となるデータは、電圧印加による変化前の印加前データDnと印加後データDn+2の2点のデータの平均を取ることによって、天秤の微妙なゼロ変化による影響を最小限とする。
Rn+ =Dn+1 − {( Dn+Dn+2 ) / 2 } (1)
Rn− =Dn+1 − {( Dn+Dn+2 ) / 2 } (2)
次に、ステップ14で、プラス/マイナス極の両方の劣化を確認したか否かを判断し、一方の極しか行われていない場合はステップ8に戻り、他方の極についても評価を行う。一方、両極ともに劣化評価が行われた場合は、以降、針の清掃・故障診断処理(B),交換診断処理(C)が行われる。ステップ15〜ステップ16が故障診断手段、ステップ17〜ステップ18が清掃診断手段、ステップ24〜ステップ25が交換診断手段となる。
ここで、除電針11A〜11Dに電圧を印加すると、各除電針からコロナ放電が起こり、その際に微少なイオン風が発生し、計量室内の空気の動きが微妙に変わるため、イオン風の発生に伴って無負荷時の計量データ(ゼロ点)が変動する。除電針11A〜11Dの除電能力が良好(針先が鋭利で、かつ汚れも略無い状態)であるときに発生するイオン風は所定量であり、これに伴って検知される良好時のゼロ点変化量Rnも所定範囲内である。本願の電子天秤1は、この現象を利用する。ゼロ点変化量Rnが良好状態所定範囲より小さければイオン風が弱まりイオン生成能力が減衰したと判断されるので針清掃が必要であり、清掃後もゼロ点変化量Rnが一定値以下ならば清掃では戻らない針劣化により針交換が必要と判断できる。逆に、ゼロ点変化量Rnが良好状態所定範囲より大きければ、異常電圧が発生しているなど何らかの故障のおそれありと判断できる。
なお、良好時のゼロ点変化量Rn(以下、規定範囲と称す)は、印加電圧、除電手段の針数、荷重計測機構の能力、除電手段と計量部との距離等により異なるため、装置タイプごとに異なってくる。よって、生産時検査によってその種の電子天秤のゼロ点変化量Rnの規定範囲を把握し、これに応じて、交換閾値R3,清掃閾値R2,故障閾値R1を適宜に設定する事もできる。
本実施例では、各除電針への印加電圧は4kV、除電手段は前述の4本の除電針、最小表示が1μgの超高精度のマイクロ電子天秤を用いた場合を一例に、除電針11A〜11Dが全て良好状態のゼロ点変化量Rnが約30μg、であったことを受けて、規定範囲を25μg<Rn<60μg、故障閾値R1を60μg、清掃閾値R2を25μg、交換閾値R3を15μgに設定した。但し、これら閾値は一例である。
前述の針劣化評価処理Aにおけるステップ14で、両極を評価したと判断されると、サブルーチンから戻り、故障・清掃診断処理(B)に移る。処理(B)では、まず、ステップ15で、ゼロ点変化量Rnが故障閾値R1を越えないか否か、即ちRn>R1を判断する。RnがR1超となる場合は、何らかの故障と判断できるため、表示部8に図6(a)の故障メッセージを出す、故障通知処理(F)を行う。一方、RnがR1以下である場合は、清掃診断処理のステップ17に移る。
清掃診断処理では、まず、ステップ17で、ゼロ点変化量Rnが清掃閾値R2を下回るか否か、即ちRn<R2を判断する。RnがR2以上である場合は、規定範囲内であり、除電能力は良好に発揮されている状態であると判断できるため、ステップ23を経由してステップ2に戻り、除電を行う場合には、除電時間Tanを計測する処理に進む。以降、除電機能が正常動作している場合は除電時間が積算され基準積算時間Tの周期にて針劣化評価処理Aに移行し、針の清掃・交換の評価をする。一方、RnがR2未満である場合は、規定範囲を下回っており、除電針に汚れが付着していると判断できるため、ステップ18に移行し、清掃指示メッセージを出す。この際、清掃指示メッセージは、ゼロ点変化量Rn+又はRn−に基づいて、プラス極又はマイナス極側除電針のいずれに清掃が必要かを具体的に特定して指示することができる。一例として、プラス極に対する清掃指示メッセージを図6(b)に示す。そして、これを受けたユーザは、ステップ19で、指示された極側の針を清掃し、清掃後、操作部9から清掃終了キーを押す。次に、ステップ20で、清掃終了キーが押されたか否かが判断され、キーが押されるまで待つ。キーが押された場合は、ステップ21にて、針劣化評価処理Aを再度実行し、清掃後のゼロ点変化量Rnを改めて取得する。そして、ステップ22で、再度Rn<R2を判断する。清掃後のRnがR2以上である場合は、清掃の実行により規定範囲内となり、除電能力は良好に発揮されている状態となったと判断できるため、ステップ23へ移行する。一方、RnがR2未満である場合は、清掃を行っても除電能力改善に効果が出なかったこととなるため、交換診断処理(C)のステップ24に移る。即ち、ステップ20〜ステップ22が、清掃メンテナンスの効果を検証する効果確認手段となる。
交換診断処理(C)では、まず、ステップ24で、ゼロ点変化量Rnが交換閾値R3を下回るか否か、即ちRn<R3を判断する。RnがR3以上である場合は、計量誤差等による故障診断の見逃しや、清掃の不十分が考えられるので、再度故障・清掃診断処理(B)へ移行する。一方、RnがR3未満である場合は、これ以上除電能力が発揮されない状態にまで除電針が磨耗していると判断できるため、除電針の寿命と判断され、ステップ25で、表示部8に針交換指示メッセージを出す。この際も、具体的にプラス又はマイナス極側除電針のいずれに交換が必要かを特定して指示することができる(プラス極に対する交換指示メッセージの例を図6(c)に示す)。この場合、周囲の環境条件によっては一般に言われる針の寿命10000hよりも早い交換となることが当然に有り得る。これを受けたユーザは、ステップ26で、指示された極側の針を交換し、交換後、操作部9から交換終了キーを押す。次に、ステップ27で、交換終了キーが押されたか否かが判断され、キーが押されるまで待つ。キーが押された場合は、ステップ28にて、再度針劣化評価処理Aを実行し、交換後のゼロ点変化量Rnを改めて取得する。そして、交換後の除電能力をチェックすべく、再度故障・清掃診断処理(B)へ移行する。即ち、ステップ27〜ステップ28が、交換メンテナンスの効果を検証する効果確認手段となる。
本実施例によれば、まず、電圧印加前後のゼロ点変化量Rnを求める針劣化評価手段によって、除電能力の自己診断を行うための指標を取得する。そして、清掃診断手段、交換診断手段、故障診断手段によって、ゼロ点変化量Rnが規定範囲より小さければ清掃が必要と自己診断し、清掃後にも、ゼロ点変化量Rnが一定値より小さければ交換が必要と自己診断し、逆に、ゼロ点変化量Rnが一定値より高い場合は何らかの故障のおそれありと自己診断するため、診断結果から自己診断機能によりその劣化状態をふまえた上で、適切な除電針の清掃・交換タイミングはいつか等を自身で診断し、ユーザに知らせることができる。即ち、除電手段からのコロナ放電に伴う無負荷時の計量データの固有変動量(ゼロ点の変動現象)と電子天秤の従来機能である荷重計測機能とを利用して、電子天秤に設置された除電針の除電能力の自己診断機能を備えた電子天秤となるため、非効率な針清掃・交換メンテナンスや、除電能力の劣化を放置したままの使用を解消することができる。
また、故障診断手段では、除電能力の劣化が、針の汚れ・摩耗によらない事象が原因であることが天秤自身で発見できる上に、ゼロ点変化量Rnが異常に高い場合は、内部の高圧回路の異常が考えられ、ユーザへの危険信号でもあるので、コロナ放電を強制的にオフとし、危険をいち早くメッセージで知らせる事もできる(Error 20)。なお、ゼロ点変化量Rnがほとんどない等の場合は、内部の故障、針劣化、針のセッティングの不具合となるので針交換メッセージとして表示することも可能である(rEPLACE)。
そして、各メンテナンス後に、各メンテナンスが確実・有効に実行されたかを電子天秤自身で診断することができる効果確認手段を設けたことで、従来のように、針清掃や交換を行った場合、確実に汚れが払拭できたかどうか、針が除電器本体に確実に接触しているか等を不安に思うことなく安心して使用してもらう事ができるため、非常にユーザフレンドリーな電子天秤となる。
また、電圧の印加は、除電室に設けられている除電針11A〜11Dに対して単極ずつ行っているので、プラス針とマイナス針とで個別的な評価が出せる。なお、針劣化評価手段における除電手段への電圧の印加方法は、上記以外に、除電室に設けられている除電針全てを一斉に駆動し、時間短縮を図ってもよい。或いは、除電室に設けられている除電針を個々に順に駆動し、1つ1つの除電針の劣化状態を確認することもできる。この場合、プラス極とマイナス極との劣化の特性も同時に診断を行なうので、例えば除電針11Aを針A,除電針11Bを針B,除電針11Cを針C,除電針11Dを針Dとし、除電針11Cに清掃要と自己診断した場合には“CLEAn C”と表示し、よりきめ細やかな指示が出すことも可能である。なお、除電手段への印加電圧は、直流電圧印加方式、交流電圧印加方式のいずれでも、微少なイオン風が発生する形態であれば方式を問わない。
また、除電針の除電能力自己診断を行うタイミングは、従来のように、いかなる場合においても一律で設定されていたメンテナンス指示とは異なり、積算時間評価手段を備え、電圧印加積算時間Tamを考慮に入れたことによって、効果的に針清掃タイミングや針交換のタイミングを指示することができる。なお、除電針の除電能力自己診断を行うタイミングとしては、他に、(i)電子天秤を使用していない休憩時刻(例;毎日12時30分など)に行う、(ii)周囲温度や周囲湿度等の周囲環境が変わったとき(例;3℃変化があったときなど)に行う、(iii)電圧印加積算時間Tamに無関係に定期的(例;2週間毎など)に行なう、等に設定しても良い。また、(ii)で、電子天秤の自動校正のタイミングと併せて針劣化評価処理Aを行う(例えば3℃の周囲温度変化があったときに電子天秤が自動で内蔵分銅を昇降させ校正処理を行ったのちに、針劣化評価処理Aをスタートする)設定も好ましい。
また、過去の2回のゼロ点変化量Rnの履歴から、周囲環境等により予想以上に早めに劣化していると判断された場合は、次回の自己診断の時期を早く行う調整手段(即ち、基準積算時間Tを当初の設定値よりも短くする手段)を備えても良い。また、具体的に除電針の寿命から、あとどのくらい正しく除電できるかを逆算し、目安として表示部8に表しても良い。
また、イオン風をゼロ点変動として変換する際に個体差が出てくる場合もあるので、1台1台の天秤のゼロ点変化量に対応させて、故障閾値R1,清掃閾値R2,交換閾値R3の値を個々に記憶させても良い。
1 電子天秤
3 機構室
5 計量室
6 除電部
7 計量部
11A〜11D 除電針(除電手段)
13 荷重計測機構

Claims (7)

  1. 計量室と、前記計量室に載置された試料の計量値を計測する荷重計測機構と、プラスの除電針及びマイナスの除電針をそれぞれ1個以上同数個配置した除電手段と、を備える除電機能付き電子天秤であって、
    前記除電手段に電圧を印加,停止し、前記荷重計測機構にて電圧印加前後の無負荷時の計量データの変動を検知して、該計量データの固有変動量を求める針劣化評価手段を備えることを特徴とする除電機能付き電子天秤。
  2. 前記針劣化評価手段で得られた無負荷時の計量データの固有変動量が、清掃閾値よりも小さい場合であったとき、針清掃すべきであると自己診断する清掃診断手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の除電機能付き電子天秤。
  3. 前記針劣化評価手段で得られた無負荷時の計量データの固有変動量が、交換閾値よりも小さい場合であったとき、針交換すべきであると自己診断する交換診断手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の除電機能付き電子天秤。
  4. 前記針劣化評価手段で得られた無負荷時の計量データの固有変動量が、故障閾値よりも大きい場合であったとき、装置故障であると自己診断する故障診断手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の除電機能付き電子天秤。
  5. 前記交換診断手段、前記清掃診断手段、前記故障診断手段の後に、再度前記針劣化評価手段により無負荷時の計量データの固有変動量を求め、再度前記交換診断手段、前記清掃診断手段、前記故障診断手段を行う効果確認手段を備える ことを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の除電機能付き電子天秤。
  6. 前記除電針に電圧を印加した電圧印加積算時間を計測・評価する積算時間評価手段を備え、基準積算時間に対し、電圧印加積算時間が基準積算時間以上に長くなった場合、前記針劣化評価手段を自動で行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の除電機能付き電子天秤。
  7. 前記針劣化評価手段を、前記除電針に対し単極ずつ行うことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の除電機能付き電子天秤。
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