JP2013165627A - 駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動装置において、商用交流電源の供給が瞬間的に遮断された場合に駆動回路に含まれるトランジスタ等を保護することを可能とすることである。
【解決手段】駆動装置は、電源端子と制御信号が供給される制御端子とを含みファンモータ19を駆動する送風モータ駆動回路28と、アノード端子が外部商用交流電源37の外部商用交流電源の交流電圧を変換して第1直流電圧を出力するACアダプタ6の出力端子に接続され、カソード端子が送風モータ駆動回路28の電源端子に接続されるダイオード31を備える。
そして、駆動装置は、一方側端子がカソード端子に接続され、他方側端子が接地される第1コンデンサ30と、アノード端子の第1直流電圧の低下を検出したときに、制御信号を伝送する信号線の電荷を放電する放電回路32を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、駆動装置に係り、特に、扇風機のファンモータを駆動するための駆動回路を有する駆動装置に関する。
現在、様々なタイプの扇風機が開発されている。一般的に、扇風機には、ファンモータを駆動するための駆動回路が搭載されている。駆動回路は、外部商用交流電源の交流電圧を変換して生成される直流電圧を電源としている。また、駆動回路には、ファンモータを回転制御するための制御信号が入力される。ここで、扇風機のコードの先端部に設けられる差込プラグが家庭用コンセントに差し込まれることで、駆動回路には外部商用交流電源から変換した直流電圧が供給されることとなる。
扇風機は、ユーザのスイッチ操作によって電源ONと電源OFFの切り替えがなされるが、当該切り替えの際に、駆動回路に供給される電源電圧と制御信号の電圧関係によっては駆動回路に含まれるトランジスタ等に不具合が生じる可能性がある。このため、扇風機の電源ONと電源OFFの切り替えを行う際には、扇風機に搭載されたマイクロコンピュータを動作させるためのプログラムを用いて、電源電圧と制御信号の電圧関係を制御している。すなわち、ソフト制御によって、扇風機の駆動回路に不具合が生じないように予め定められた電源シーケンスを順守するように制御されている。
本発明に関連する技術として、例えば、特許文献1には、ファンを有するヘッド部と、ファンを回転駆動させるファンモータと、ヘッド部の向きを連続的に変化させる首振りモータと、ファンモータ及び首振りモータの動作を制御する制御部と、を備えた扇風機が開示されている。さらに、扇風機は、首振りモータの回転駆動に伴ってパルス信号を発生させるパルス信号発生手段を備えることが開示されている。そして、ACアダプタにより外部商用交流電源の交流電圧を直流電圧に変換し、この直流電圧を扇風機全体の電源としている。
特許第4673436号
ところで、扇風機の電源ONから電源OFFの切り替えについては、ユーザの意図的な操作によらずに行われることがある。例えば、ユーザが扇風機のコードに足を引っ掛けて家庭用コンセントから差込プラグが抜けてしまう場合や停電の場合である。これらの場合には、商用交流電源から扇風機への電圧供給が瞬間的に遮断される。このため、上記ソフト制御によって、電源シーケンスを順守できないことがあり、駆動回路のトランジスタ等に不具合が生じる可能性がある。
本発明の目的は、外部商用交流電源の供給が瞬間的に遮断された場合であっても、駆動回路に含まれるトランジスタ等を保護することを可能とする駆動装置を提供することである。
本発明に係る駆動回路は、電源端子と、制御信号が供給される制御端子とを含み、負荷を駆動する駆動回路と、外部商用交流電源の交流電圧を変換して第1直流電圧を出力する第1電源回路の出力端子に接続されるアノード端子と、前記駆動回路の電源端子に接続されるカソード端子とを含むダイオードと、前記カソード端子に接続される一方側端子と、接地される一方側端子とを含む第1コンデンサと、前記アノード端子の前記第1直流電圧の低下を検出したときに、前記制御信号を伝送する信号線の電荷を放電する放電回路と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る駆動装置において、前記駆動回路は、前記第1直流電圧を電圧変換して第2直流電圧を出力する第2電源回路の出力電圧を電源とし、前記制御信号を入力する負荷ドライバ制御回路と、前記ダイオードのカソード端子の直流電圧を電源とし、前記負荷ドライバ制御回路の出力信号によって制御される負荷ドライバスイッチング回路と、を含み、前記駆動装置は、前記第2電源回路の出力端子に接続される一方側端子と、接地される他方側端子とを含む第2コンデンサを備えることが好ましい。
また、本発明に係る駆動装置において、前記第1電圧変換回路は、AC/DC変換回路であり、前記負荷は、DCブレシレスモータであることが好ましい。
また、本発明に係る駆動装置において、前記制御信号は、前記DCブラシレスモータの速度指令信号であることが好ましい。
本発明によれば、外部商用交流電源の供給が瞬間的に遮断された場合であっても、駆動回路に含まれるトランジスタ等を保護することができる。
本発明に係る実施の形態において、扇風機の外観構造を示した斜視図である。 本発明に係る実施の形態において、扇風機の内部構造を示した図である。 本発明に係る実施の形態において、送風モータ駆動回路の各要素とそれに関連する要素との接続関係を詳細に説明する図である。 本発明に係る実施の形態において、扇風機の電源ONと電源OFF時の順守すべきシーケンスを示す図である。 本発明に係る実施の形態において、扇風機の電源ONと電源OFF時の電源Vm,Vcc、制御信号Vsp等の遷移関係を示すタイミングチャートである。
以下では、全ての図面において同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、本文中の説明においては、必要に応じそれ以前に述べた符号を用いるものとする。
図1は、扇風機1の外観構造を示した斜視図である。扇風機1は、ヘッド部2と、スタンド部3と、ボディ部4と、コード5と、ACアダプタ6と、差込プラグ7とを備える。
ヘッド部2は、本体操作部8の操作に応じて回転することで送風するファン9を有する。ヘッド部2には、子供等が回転中のファン9に触らないようにするためのガードが取り付けられている。スタンド部3は、安定した状態でヘッド部2を支えるために底面が平らな略円柱形状を有する。スタンド部3は、扇風機1を操作するための本体操作部8と、扇風機1の運転状態を表示するためのLED表示部10とを備える。ボディ部4は、ヘッド部2とスタンド部3を着脱可能に連結するポール型の部品である。また、ボディ部4は、高さ方向に伸縮可能なように入れ子構造を有している。
スタンド部3から引き出されるコード5には、ACアダプタ6と差込プラグ7が設けられている。ACアダプタ6は、外部商用交流電源37の交流電圧を変換して直流電圧(実施例ではDC24V)を出力するAC/DC変換回路を含む。差込プラグ7は、コード5の先端部に設けられ、家庭用コンセントに差し込むことができる。差込プラグ7が差し込まれると、扇風機1は、ACアダプタ6からの電圧供給を受けることが可能となる。スタンド部3の電源回路33は、3端子レギュレータやDC/DCコンバータなどからなり、ACアダプタ6からの比較的高い直流電圧(本実施例ではDC24V)を低電圧の直流電圧(同、DC5V)に変換し、第1マイコン27や第2マイコン35等の電源電圧として供給する。
本体操作部8は、電源スイッチ11と、風量スイッチ12と、首振りスイッチ13と、切タイマスイッチ14とを備える。電源スイッチ11は、扇風機1の電源ONと電源OFFを切り替えるための押釦である。風量スイッチ12は、ファン9の回転数の調整、すなわち、風量を調整するための押釦であり、釦を押す回数によって、超微風、微風、弱風、強風の順に切り替わる。首振りスイッチ13は、ヘッド部2の首振り動作の有無を切り替えるための押釦である。切タイマスイッチ14は、切タイマの時間を設定するための押釦であり、釦を押す回数によって、1、2、3、4時間の順に切り替わる。なお、リモコン15も本体操作部8と同様の押釦が設置されており、図示しないリモコン受信器を介して第2マイコン35(図2参照)に対して指令を与える。これにより、ユーザは、扇風機1から離れた場所から扇風機1を操作することができる。
LED表示部10は、電源表示ランプ16と、風量表示ランプ17と、切タイマ表示ランプ18とを備える。電源表示ランプ16は、電源スイッチ11の操作に連動する。具体的には、電源表示ランプ16は、電源ON時に点灯し、電源OFF時に消灯することで通電状態を表示する。風量表示ランプ17は、風量スイッチ12の操作に連動する。具体的には、風量表示ランプ17は、現時点の風量の状態を点灯するランプの個数や色等に対応させて表示する。切タイマ表示ランプ18は、切タイマスイッチ14の操作に連動する。具体的には、切タイマ表示ランプ18は、電源OFFまでの残りの時間を点灯するランプの個数や色等に対応させて表示する。
図2は扇風機1の内部構造を示した図である。ヘッド部2は、ファン9を回転させるファンモータ19と、ヘッド部2を左右に動かす首振りモータ20と、ファンモータ19及び首振りモータ20を制御する回路が搭載された上側制御回路基板21uを備えている。スタンド部3は、ACアダプタ6からの直流電圧が供給される回路等が搭載された下側制御回路基板21dを備えている。ボディ部4は、通信線22、DC5V系電源線23、DC24V系電源線24及びグランド線25からなるケーブル26を備えている。ヘッド部2とスタンド部3をボディ部4で連結すると、上側制御回路基板21uと下側制御回路基板21dがケーブル26を介して電気的接続される。
ファンモータ19は、U相、V相及びW相からなる3相のDCブラシレスモータである。ファンモータ19は、ファン9に連結され、ユーザによる設定風量に対応する速度でファン9を回転させるためのモータである。これにより、ファン9は、例えば4段階(超微風、微風、弱風及び強風)に風量調節された風を送り出す。
首振りモータ20は、ステッピングモータである。首振りモータ20は、ファン9によって送風される風向きを変更するため、ヘッド部2を所定角度(例えば50度、70度、90度の選択)の範囲内で回転させて、ヘッド部2の首振り動作を行うためのモータである。
上側制御回路基板21uは、マイクロコンピュータ(以下「第1マイコン」という)27と、送風モータ駆動回路28と、首振りモータ駆動回路29と、第1コンデンサ30と、ダイオード31と、放電回路32等を備える。
第1マイコン27は、電源回路33からの電源電圧(DC5V)でCPUが作動し、ROMに格納されたプログラムに基づいて演算処理を行い、各種データをRAMに記憶する。具体的には、第1マイコン27は、送風モータ駆動回路28と首振りモータ駆動回路29の動作を制御する。
送風モータ駆動回路28はファンモータ19を回転させる駆動回路である。首振りモータ駆動回路29は首振りモータ20を回転させる駆動回路である。送風モータ駆動回路28は、第1マイコン27からの制御信号に基づいて各相のトランジスタをON又はOFFさせ、ファンモータ19の3相のステータコイルに流れる駆動電流の方向を順次切り換えて、ロータを指令速度で回転させる。首振りモータ駆動回路29は、第1マイコン27からの制御信号に基づいて首振り方向や首振り角度を変える。
ファンモータ19には第1マイコン27に信号線で接続された3相のホール素子(不図示)が設置されており、各ホール素子でロータの位置を検出し、その検出信号が信号線を介して第1マイコン27にフィードバックされる。これにより、実際の回転速度と指令速度の差に応じてモータの駆動電圧のPWM制御を行うことができる。
第1コンデンサ30は、ACアダプタ6によって供給された直流電圧(DC24V)によって充電され、万一、ACアダプタ6からの電源供給が途絶えたとき一時的に電圧を維持することによって送風モータ駆動回路28の動作を持続させるものである。
ダイオード31は、第1コンデンサ30に蓄積された電荷がACアダプタ6側に逆流しないように設けられた整流素子である。
放電回路32は、ダイオード31のアノード端子の電圧に基づいて外部商用交流電源37からの電圧供給が瞬間的に遮断されたことを検出したときに、制御信号Vspを伝送する信号線の電荷を放電するものである。第2コンデンサ34は、下側制御回路基板21dにあって電源回路33から供給される直流電圧(DC5V)のリップルを吸収するものである。トランジスタ57は、第1マイコン27の制御信号によって送風モータ駆動回路28に対し直流電圧(DC5V)の供給を制御するものである。なお、第1コンデンサ30、ダイオード31、放電回路32、さらに第2コンデンサ34及びトランジスタ57の詳細な説明については後述する。ここで、送風モータ駆動回路28、第1コンデンサ30、ダイオード31及び放電回路32を併せて「駆動装置」と呼ぶ。
下側制御回路基板21dには、電源回路33と、第2コンデンサ34と、マイクロコンピュータ(以下「第2マイコン」という)35と、ブザー36と、本体操作部8と、LED表示部10とを備える。なお、本体操作部8及びLED表示部10の詳細な構成については上述しているため説明を省略する。
第2マイコン35は、電源回路33からの電源電圧(DC5V)でCPUが作動し、ROMに格納されたプログラムに基づいて演算処理を行い、各種データをRAMに記憶する。具体的には、第2マイコン35は、本体操作部8の操作によって指令が与えられることで制御を行う。例えば、風量スイッチ12の操作によって設定される風量に基づいて生成された信号を、ボディ部4の通信線22を通じて第1マイコン27に伝送する。これにより、第1マイコン27は、送風モータ駆動回路28に速度指令信号(後述する制御信号Vsp)を与えることができる。また、第2マイコン35は、第1マイコン27から通信線22を介して伝送されてきたモータ回転異常信号等を受けて、LED表示部10の表示を制御する。
ブザー36は、電源スイッチ11、風量スイッチ12、首振りスイッチ13及び切タイマスイッチ14による入力を受け付けたことを知らせる確認音や、ファンモータ19への過電流、上側制御回路基板21uや下側制御回路基板21dの電源エラーなどの異常を知らせる警告音を出力する。
図3は、送風モータ駆動回路28の各要素とそれに関連する要素との接続関係を詳細に説明する図である。上述したように、送風モータ駆動回路28は、負荷であるファンモータ19を駆動するための駆動回路である。送風モータ駆動回路28は、負荷ドライバ制御回路38と負荷ドライバスイッチング回路39とを備える。
ここで、送風モータ駆動回路28の電源端子(負荷ドライバスイッチング回路39(後述する上側パワーMOSFET45〜47及び下側パワーMOSFET48〜50からなるブリッジドライバ)に供給される電圧を送風モータ駆動回路28の電源電圧Vmと呼び、ダイオード31のアノード端子の電圧を電圧Vmbと呼ぶ。また、送風モータ駆動回路28の制御端子に相当するPWMコンパレータ40の正極入力端子に入力される信号を制御信号Vspと呼ぶ。また、トランジスタ57を介し送風モータ駆動回路28の負荷ドライバ制御回路38の電源端子に供給される電圧を負荷ドライバ制御回路38の電源電圧Vccと呼ぶ。このように、送風モータ駆動回路28は、電源電圧Vm、Vccが供給される電源端子と、制御信号Vspが供給される制御端子とを含む。
負荷ドライバ制御回路38は、トランジスタ57のON,OFFによって供給が制御される電源電圧Vccを電源とし、制御信号Vspによって制御される。負荷ドライバ制御回路38は、PWMコンパレータ40と、三角波発生回路41と、三相分配回路42と、上段駆動回路43と、下段駆動回路44とを備える。
負荷ドライバスイッチング回路39は、ダイオード31のカソード端子の電圧である電圧Vmを電源とし、負荷ドライバ制御回路38の出力信号によって制御される。負荷ドライバスイッチング回路39は、U相、V相及びW相からなる3相に対応する上側パワーMOSFET45〜47及び下側パワーMOSFET48〜50を備える。
図3に示されるように、ダイオード31は、ACアダプタ6の出力端子に接続されるアノード端子と、負荷ドライバスイッチング回路39に接続されるカソード端子とを備える。
第1コンデンサ30は、ダイオード31のカソード端子と接地間に接続され、ダイオード31を介して電圧Vmに充電される。
第2コンデンサ34は、電源回路33の出力端子と接地間に接続され、電圧・DC5Vの生成時に発生するリップルを防止する。
放電回路32は、抵抗素子51〜54と、トランジスタ55,56を備える。トランジスタ55,56は、バイポーラトランジスタを用いて構成することができる。
トランジスタ55のベース端子は、抵抗素子51,52の接続点に接続される。これにより、トランジスタ55のベース端子には、抵抗素子51と抵抗素子52とによって出力電圧Vmbが分圧された電圧が供給される。トランジスタ55のコレクタ端子は、抵抗素子53を介してダイオード31のカソード端子に接続され、エミッタ端子は接地される。
トランジスタ56のベース端子は、抵抗素子53を介してダイオード31のカソード端子に接続される。トランジスタ56のエミッタ端子は接地される。トランジスタ56のコレクタ端子は、抵抗素子54を介して第1マイコン27の出力端子(信号線)に接続される。すなわち、トランジスタ56のコレクタ端子は、抵抗素子54を介して制御信号Vspを伝送する信号線に接続されている。なお、制御信号Vspは、ここでは、ユーザが風量スイッチ12を操作することによって選択された風量に関する情報に基づいて第1マイコン27によって設定された、1ないし5Vの速度指令用電圧である。
PWMコンパレータ40は、正極入力端子に入力される制御信号Vspと、三角波発生回路41から出力される三角波とを比較し、2つの入力大小関係に基づいて、上側パワーMOSFET45〜47及び下側パワーMOSFET48〜50のONとOFFのデューティを変更する。
三相分配回路42は、PWMコンパレータ40からの信号に基づいて、上側パワーMOSFET45〜47及び下側パワーMOSFET48〜50の各スイッチング制御を行うための制御信号を各パワーMOSFET毎に分配する回路である。上段駆動回路43は、三相分配回路42からの出力に基づいて、上側パワーMOSFET45〜47をスイッチング制御する。下段駆動回路44は、三相分配回路42からの出力に基づいて、下側パワーMOSFET48〜50をスイッチング制御する。
負荷ドライバスイッチング回路39は、上段駆動回路43及び下段駆動回路44からの制御信号によって、夫々の位相が120度ずつ異なる3相(U相、V相、W相)の方形波または正弦波を出力する。そして、負荷ドライバスイッチング回路39から出力される方形波または正弦波がファンモータ19のステータコイルに供給されることでロータが回転、すなわち、ファンモータ19が回転する。
次に、ファンモータ19の駆動装置における電源シーケンスについて説明する。上述したように、扇風機1は、本体操作部8又はリモコン15のスイッチ操作によって電源ON又は電源OFFが切り替えられるが、送風モータ駆動回路28に供給される電源電圧Vm、Vccと制御信号Vspとの電圧関係によっては、負荷ドライバ制御回路38を構成するトランジスタや、負荷ドライバスイッチング回路39のパワーMOSFET等が破壊される可能性があるため、予め定められた電源シーケンスを守るようにソフト制御がなされる。すなわち、第2マイコン35のROMに記録されたプログラムによって、図4に示される電源シーケンスを順守するように制御されている。
図4は、ファンモータ19の駆動装置、すなわち図3に図示の送風モータ駆動回路28における電源投入及び電源遮断時において順守すべき電源シーケンスを示す図である。具体的には、送風モータ駆動回路28への電源投入時には、電源電圧Vm、Vccが立ち上がりの遷移を終えた後で制御信号Vspが立ち上がりの遷移を終えるようにタイミングを調整する。また、送風モータ駆動回路28への電源遮断時には、制御信号Vspが立ち下がりの遷移を終えた後で電源Vm、Vccが立ち下がりの遷移を終えるようにタイミングを調整する。
ここで、「立ち上がりの遷移」とは、電源電圧Vm、Vcc及び制御信号VspがLow状態からHigh状態に立ち上がる変化を示す。「立ち下がりの遷移」とは、電源電圧Vm、Vcc及び制御信号VspがHigh状態からLow状態に立ち下がる変化を示す。また、単に「遷移」とした場合は、立ち上がりの遷移及び立ち下り遷移を含む。なお、電源電圧Vm、Vccの2つについては、特に順守すべき電源シーケンスはなく、どちらが先行して遷移してもよい。すなわち、電源電圧Vm及び電源電圧Vccは、それぞれ制御信号Vspとの間における遷移のタイミング関係が特に重要である。
続いて、扇風機1の動作について図面を用いて説明する。図5は、扇風機1の電源ONと電源OFFの切り替え時の電源電圧Vm,Vcc、制御信号Vsp等の遷移関係を示すタイミングチャートである。Aラインは、外部商用交流電源37から扇風機1への電圧供給の状態変化を示す。Bラインは、ユーザのスイッチ操作によって扇風機1の電源ON又は電源OFFが切り替えられる際の変化を示し、Cラインは、ダイオード31のアノード端子の電圧Vmbの変化を示す。Dラインは、負荷ドライバスイッチング回路39に印加入力される電源電圧Vmの変化を示し、Eラインは、負荷ドライバ制御回路38に印加される電源電圧Vccの変化を示す。Fラインは、PWMコンパレータ40の正極入力端子に入力される制御信号Vspの変化を示す。
ACアダプタ6のプラグ7が家庭用コンセントに差し込まれると、扇風機1のACアダプタ6に外部商用交流電源37からの電圧供給がなされる。これにより、ACアダプタ6では交流電圧(AC100V)を直流電圧(DC24V=Vmb)に変換し、ダイオード31を介して第1コンデンサ30を充電(電圧Vm)する。そして同時に、送風モータ駆動回路28の電源電圧Vmとして負荷ドライバスイッチング回路39に直流電圧Vmを直接印加する。このとき、ダイオード31のカソード端子の電圧、すなわち電源電圧Vmは、第1コンデンサ30への充電時間が必要であるため、Dラインに示されるように徐々に立ち上がりの遷移を行う。また、ダイオード31のアノード端子の電圧Vmbも、Cラインに示されるような同様な立ち上がりの遷移を行う。以後通常は、扇風機1のスイッチ操作による電源ON、OFFにかかわらず、送風モータ駆動回路28は電源電圧Vmが常時供給可能な状態となる。なお、このように電源電圧Vmが常時印加されていても、負荷ドライバ制御回路38側の制御信号により、上側パワーMOSFET45〜47及び下側パワーMOSFET48〜50がスイッチングされなければ、負荷ドライバスイッチング回路39は何ら動作せず、またここで消費される電力もない。第1マイコン27、第2マイコン35はACアダプタ6が差し込まれた時点で動作する。その後、本体操作部8の操作がなければ休止モードとなる。
次に、ユーザが本体操作部8の電源スイッチ11を操作すると、休止モードにあった第2マイコン35は休止モードから本格動作モードとなり、また第1マイコン27も本格動作モードとなる。ここで、第1マイコン27はソフト制御により、トランジスタ57をONし、負荷ドライバ制御回路38の電源端子への供給電圧Vccが立ち上がるように制御される。そして、Eラインに示されるように立ち上がりの遷移を行う。また、第1マイコン27のソフト制御によって、所定の時間を経過させた後にPWMコンパレータ40の正極入力端子に入力される制御信号Vspが立ち上がるように制御される。これにより、制御信号Vspは、Fラインに示されるように、電圧Vm、Vccよりも後で立ち上がりの遷移を行う。したがって、送風モータ駆動回路28における電源投入時の電源シーケンスは順守される。
次に、扇風機1の電源OFF操作について検討する。ACアダプタ6から出力される直流電圧Vmb、Vmについては、扇風機1のスイッチ操作による電源OFF動作と何らかかわりあいがないので、電源OFFの操作後もCラインとDラインはVmb、Vmのままである。このとき、第1マイコン27のソフト制御により、最初に制御信号Vspが立ち下がるように制御される。その後、第1マイコン27はソフト制御によってトランジスタ57をOFFして、負荷ドライバ制御回路38への供給電圧Vccが立ち下がるように制御する。このように、制御信号Vspは、電圧Vm、Vccよりも先に立ち下がりの遷移を行うため、送風モータ駆動回路28における電源遮断時の電源シーケンスは順守される。
ここで、ユーザのスイッチ操作によって電源ONと電源OFFの切り替えの際には、上述したように、第1マイコン27のソフト制御によって電源シーケンスが順守されているため、送風モータ駆動回路28において、負荷ドライバ制御回路38を構成するトランジスタや、負荷ドライバスイッチング回路39のパワーMOSFET等は保護される。
次いで、ユーザが意図しない電源遮断の場合について検討する。例えば、ユーザがコード5に足を引っ掛けて家庭用コンセントからプラグ7を抜いてしまう場合や停電の場合には外部商用交流電源37から扇風機1への電圧供給が瞬間的に遮断される。このとき、外部商用交流電源37から第1マイコン27への電圧の供給状況等によっては、上述のソフト制御が作用しない可能性がある。以下、この点の解消について詳細に説明する。なお、図5の点線部分は、足を引っ掛けて家庭用コンセントからプラグ7を抜いてしまう場合や停電によって、外部商用交流電源37からの電圧供給が突然遮断された場合の各ラインの遷移の様子を示している。
外部商用交流電源37から扇風機1への電圧供給がなされる通常時は、トランジスタ55のベース端子には、抵抗素子51,52によって電圧Vmbが分圧された電圧が加わるためトランジスタ55はONである。これにより、トランジスタ56のベース端子に加わる電圧は0となるためトランジスタ56はOFFとなる。ここで、意図しない電源遮断が発生した場合には外部商用交流電源37から扇風機1への電圧供給が遮断されるため、ACアダプタ6から直流電圧が生成されなくなる。このとき、ダイオード31はOFF状態になるとともに、電圧Vmbの低下に従い直ちにトランジスタ55のベース端子は低電圧となりトランジスタ55をOFFにする。すなわち、放電回路32は、ダイオード31によって電源電圧Vmと分離され第1コンデンサ30の放電に影響のない電源電圧Vmbを監視することで、外部商用交流電源37からの電圧供給の遮断を迅速に検出している。
トランジスタ55がOFFされると、トランジスタ56のベース端子には、電源電圧Vmから抵抗素子53によって電圧降下された電圧が加わる。これにより、トランジスタ56はONする。そうすると、第1マイコン27の出力端子に接続される信号線が接地され信号線の電荷を放電するため、制御信号Vspは、Fラインに示されるように立ち下がりの遷移を行う。これにより、制御信号Vspは、外部商用交流電源37から扇風機1への電圧供給が瞬間的に遮断されるのとほぼ同時に立ち下げられる。
一方、電源電圧Vmは、第1コンデンサ30の放電に必要な時間を要するため、Dラインに示されるように徐々に立ち下がるように遷移する。また、電源電圧Vccは、リップル防止の第2コンデンサ34に所領の充電電荷を有し放電に時間を要するため、Eラインに示されるように徐々に立ち下がるように遷移する。すなわち、制御信号Vspは、電圧Vm、VccよりもΔt時間だけ早く立ち下がりの遷移を終える。したがって、送風モータ駆動回路28における電源遮断時の電源シーケンスを順守することができるため、意図しない電源遮断時においても負荷ドライバ制御回路38を構成するトランジスタや、負荷ドライバスイッチング回路39のパワーMOSFET等を保護することができる。
扇風機1は、上記のように、ダイオード31が設けられることで、第1コンデンサ30に溜められた電荷が放電回路32側に流れてしまうことを防止するとともに、放電回路32が検出する電圧Vmbと送風モータ駆動回路28に供給される電圧Vmを分離することで、電圧Vmの立ち下がりが確実に制御信号Vspの立ち下がりの後になるようにしている。
また、本実施の形態では、首振りモータ20をステッピングモータで構成したが、ファンモータ19と同様DCブラシレスモータで構成してもよい。この場合、首振りモータ駆動回路29も送風モータ駆動回路28と同様の構成とすることにより対応が可能である。さらに、送風モータ駆動回路28又は首振りモータ駆動回路29をモータ19又は20に分離して上側制御回路基板21uに設けた例を説明したが、これらをモータ側に内蔵するものであっても何ら差し支えない。
さらに、本実施の形態では、AC/DC変換回路6をスタンド部3と別体で設けたACアダプタ6により行うようにしたが、AC/DC変換回路6をスタンド部3内に設けるようにしてもよい。
また、本発明は、外部商用交流電源を電源とし、交流電圧より変換した直流電圧によりモータを駆動するDCブラシレスモータと、前記DCブラシレスモータの駆動回路とを備えたDC扇風機であって、前記駆動回路のモータ駆動部(ドライバスイッチング回路)へ前記交流電圧より変換した直流電圧を直接印加し、前記直流電圧の電圧印加線の低下を検出する手段と、前記直流電圧の低下検出時、前記駆動回路に入力される速度制御信号線の電荷を放電する手段とを設けたことを特徴とし、駆動回路に直接印加されている、外部商用交流電源の交流電圧から変換した直流電圧の低下を素早く検出し、意図しない外部商用交流電源からの電源供給による駆動回路の素子損傷を確実に防止できる利点があり有用である。
1 扇風機、2 ヘッド部、3 スタンド部、4 ボディ部、5 コード、6 ACアダプタ、7 差込プラグ、8 本体操作部、9 ファン、10 LED表示部、11 電源スイッチ、12 風量スイッチ、13 首振りスイッチ、14 切タイマスイッチ、15 リモコン、16 電源表示ランプ、17 風量表示ランプ、18 切タイマ表示ランプ、19 ファンモータ、20 首振りモータ、21u 上側制御回路基板、21d 下側制御回路基板、22 通信線、23 DC5V系電源線、24 DC24V系電源線、25 グランド線、26 ケーブル、27 第1マイコン、28 送風モータ駆動回路、29 首振りモータ駆動回路、30 第1コンデンサ、31 ダイオード、32 放電回路、33 電源回路、34 第2コンデンサ、35 第2マイコン、36 ブザー、37 外部商用交流電源、38 負荷ドライバ制御回路、39 負荷ドライバスイッチング回路、40 PWMコンパレータ、41 三角波発生回路、42 三相分配回路、43 上段駆動回路、44 下段駆動回路、51,52,53,54 抵抗素子、55,56 トランジスタ。

Claims (4)

  1. 電源端子と、制御信号が供給される制御端子とを含み、負荷を駆動する駆動回路と、
    外部商用交流電源の交流電圧を変換して第1直流電圧を出力する第1電源回路の出力端子に接続されるアノード端子と、前記駆動回路の電源端子に接続されるカソード端子とを含むダイオードと、
    前記カソード端子に接続される一方側端子と、接地される他方側端子とを含む第1コンデンサと、
    前記アノード端子の前記第1直流電圧の低下を検出したときに、前記制御信号を伝送する信号線の電荷を放電する放電回路と、
    を備えることを特徴とする駆動装置。
  2. 請求項1に記載の駆動装置において、
    前記駆動回路は、
    前記第1直流電圧を電圧変換して第2直流電圧を出力する第2電源回路の出力電圧を電源とし、前記制御信号を入力する負荷ドライバ制御回路と、
    前記ダイオードのカソード端子の直流電圧を電源とし、前記負荷ドライバ制御回路の出力信号によって制御される負荷ドライバスイッチング回路と、
    を含み、
    前記駆動装置は、
    前記第2電源回路の出力端子に接続される一方側端子と、接地される他方側端子とを含む第2コンデンサを備えることを特徴とする駆動装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の駆動装置において、
    前記第1電圧変換回路は、AC/DC変換回路であり、
    前記負荷は、DCブレシレスモータであることを特徴とする駆動装置。
  4. 請求項3に記載の駆動装置において、
    前記制御信号は、前記DCブラシレスモータの速度指令信号であることを特徴とする駆動装置。
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