JP2013164040A - タービン - Google Patents
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Abstract
【課題】タービンインペラの背面側から正面側への漏れ流れによるタービン効率の低下を抑制できるタービンを提供する。
【解決手段】タービンは、流体が導入されるタービンスクロール流路15、および、タービンスクロール流路から導入された流体を導出する吐出口13が形成されたタービンハウジングと、タービンハウジング内部に配されたタービンインペラ8と、を備え、タービンスクロール流路から導入された流体が吐出口へと流通する過程でタービンインペラを回転させるタービンであって、タービンインペラは、タービンインペラのうち、吐出口に臨む正面側から正面側と逆側に位置する背面側に貫通する連通孔8aを備える。
【選択図】図4
【解決手段】タービンは、流体が導入されるタービンスクロール流路15、および、タービンスクロール流路から導入された流体を導出する吐出口13が形成されたタービンハウジングと、タービンハウジング内部に配されたタービンインペラ8と、を備え、タービンスクロール流路から導入された流体が吐出口へと流通する過程でタービンインペラを回転させるタービンであって、タービンインペラは、タービンインペラのうち、吐出口に臨む正面側から正面側と逆側に位置する背面側に貫通する連通孔8aを備える。
【選択図】図4
Description
本発明は、スクロール流路を流れる流体によってインペラが回転するタービンに関する。
従来、エンジンの排気ガスなどの流体によってインペラを回転させるタービンが過給機などに組み込まれている。タービンのハウジング内には、インペラが収容されており、インペラの外周を周回するスクロール流路が設けられる。排気ガスなどの流体は、スクロール流路からインペラの中心側に流れ、インペラを回転させた後、吐出口から吐き出される。
このようなタービンにおいて、特許文献1に示されるように、インペラのうち、吐出口に臨む正面側と逆側に位置する背面側には、インペラの背面側に配された部材との間に、接触回避のための隙間が設けられている。
上述したインペラの背面側の隙間の圧力がインペラの正面側の流路の圧力より高い場合、この隙間の流体がインペラの外周側を迂回して正面側に漏れ出してしまい、スクロール流路からインペラに流れ込む流体の流れ(主流)を乱し、タービン効率を低下させる要因となる。
特許文献1では、インペラの背面側に配された部材に、積極的に貫通孔を設けて漏れ流れの向きをガイドし、漏れ流れを上記の主流の向きに沿わせるとしている。しかし、漏れ流れの流量が減少するわけではないので、インペラの背面側と正面側の圧力差が大きくなると、漏れ流れの流量が増大し、タービン効率の低下は無視できないレベルまで高まるおそれがある。また、主流の流路を形成する壁面に複数の細かな貫通孔が設けられる構成のため、この貫通孔が凹凸として作用し、流路壁面における流れの摩擦損失を増大させてしまう可能性がある。
そこで、本発明の目的は、タービンインペラの背面側から正面側への漏れ流れによるタービン効率の低下を抑制できるタービンを提供することである。
上記課題を解決するために、本発明のタービンは、流体が導入されるスクロール流路、および、該スクロール流路から導入された流体を導出する吐出口が形成されたタービンハウジングと、前記タービンハウジング内部に配されタービン軸の一端に設けられたタービンインペラと、を備え、前記スクロール流路から導入された流体が前記吐出口へと流通する過程で前記タービンインペラを回転させるタービンであって、前記タービンインペラは、前記タービンインペラのうち、前記吐出口に臨む正面側から該正面側と逆側に位置する背面側に貫通する連通孔を備えることを特徴とする。
また、前記タービン軸を回転自在に支持するベアリングハウジングと、前記タービンハウジングと前記ベアリングハウジングとの対向面に固定され、前記スクロール流路と前記吐出口との連通開度を可変する可変静翼機構と、を備え、前記可変静翼機構は、前記タービンハウジングと前記ベアリングハウジングとの対向方向に離隔して配置される一対の流路形成壁部と、前記一対の流路形成壁部の対向間隔に環状に整列配置された複数のノズルベーンと、前記複数のノズルベーンのそれぞれに固定され、前記流路形成壁部に設けられた軸孔に回転自在に軸支された複数の翼軸と、を備え、前記翼軸の回転に伴って前記ノズルベーンが角度を可変されてもよい。
また、前記タービンインペラは、前記タービン軸が挿入されるタービン軸穴が形成された中央部と、前記中央部の外周に周方向に配置された複数の羽根であるインペラ部と、を備え、前記連通孔の一端は、前記インペラ部の回転軌跡範囲よりも前記吐出口側に設けられてもよい。
また、前記連通孔の一端は、前記タービンインペラのうち、前記タービン軸の延長線上に位置する前記中央部の正面側に設けられてもよい。
本発明によれば、タービンインペラの背面側から正面側への漏れ流れによるタービン効率の低下を抑制することができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
なお、本実施形態では、エンジンから排出される排気ガスのエネルギーによって当該エンジンに供給される空気を過給する過給機に適用されるタービンについて説明するが、以下に説明する構成は、ガスタービン、蒸気タービン、風力発電機等、様々な用途のタービンに適用できる。ここでは、まず、過給機の構成について説明し、その後、本実施形態のタービンに特有の構成について具体的に説明する。ただし、過給機において、タービンとコンプレッサは一体となっており、タービンの構成部分とコンプレッサの構成部分を厳密に区分けすることは困難であるため、タービンの一例として過給機を挙げる。
図1は、過給機1の概略断面図である。以下では、図に示す矢印F方向を過給機1の前側とし、矢印R方向を過給機1の後側として説明する。図1に示すように、過給機1は、ベアリングハウジング2と、ベアリングハウジング2の前側の一端面に締結ボルト3によって固定されるタービンハウジング4と、ベアリングハウジング2の後側に締結ボルト5によって固定されるコンプレッサハウジング6とを備える。
ベアリングハウジング2には、過給機1の前後方向に貫通する軸受孔2aが形成されており、この軸受孔2aにタービン軸7がベアリングを介して回転自在に支持されている。タービン軸7の一端にはタービンインペラ8が一体的に連結されており、このタービンインペラ8がタービンハウジング4内に回転自在に収容されている。また、タービン軸7の後端部にはコンプレッサインペラ9が一体的に連結されており、このコンプレッサインペラ9がコンプレッサハウジング6内に回転自在に収容されている。
コンプレッサハウジング6には、過給機1の後側に開口するとともに不図示のエアクリーナに接続される吸気口10が形成されている。また、締結ボルト5によってベアリングハウジング2とコンプレッサハウジング6とが連結された状態では、これら両ハウジング2、6の対向面によって、空気を圧縮して昇圧するディフューザ流路11が形成される。このディフューザ流路11は、タービン軸7(コンプレッサインペラ9)の径方向内側から外側に向けて環状に形成されており、上記の径方向内側において、コンプレッサインペラ9を介して吸気口10に連通している。
また、コンプレッサハウジング6には、ディフューザ流路11よりもタービン軸7(コンプレッサインペラ9)の径方向外側に位置する環状のコンプレッサスクロール流路12が設けられている。コンプレッサスクロール流路12は、不図示のエンジンの吸気口と連通するとともに、ディフューザ流路11にも連通している。したがって、コンプレッサインペラ9が回転すると、吸気口10からコンプレッサハウジング6内に流体が吸気されるとともに、当該吸気された流体は、ディフューザ流路11およびコンプレッサスクロール流路12で昇圧されてエンジンの吸気口に導かれることとなる。
また、締結ボルト3によってベアリングハウジング2とタービンハウジング4とが連結された状態では、これら両ハウジング2、4の対向面間に間隙14が形成される。この間隙14は、後述するノズルベーン50が配置されて流体が流通する可変流路xが構成される部分であり、タービン軸7(タービンインペラ8)の径方向内側から外側に向けて環状に形成されている。
タービンハウジング4には、タービンインペラ8よりもタービン軸7の径方向外方に位置する環状のタービンスクロール流路15(スクロール流路)が形成されている。また、タービンハウジング4には、タービンインペラ8を介してタービンスクロール流路15に連通するとともに、タービンインペラ8の正面に臨み、不図示の排気ガス浄化装置に接続される吐出口13が形成されている。
タービンスクロール流路15は、エンジンから排出される排気ガスが導かれる不図示のガス流入口と連通するとともに、上記の間隙14にも連通している。したがって、ガス流入口からタービンスクロール流路15に導かれた排気ガスは、可変流路xおよびタービンインペラ8を介して吐出口13に導かれるとともに、その流通過程においてタービンインペラ8を回転させることとなる。そして、上記のタービンインペラ8の回転力は、タービン軸7を介してコンプレッサインペラ9に伝達されることとなり、コンプレッサインペラ9の回転力によって、上記のとおりに、流体が昇圧されてエンジンの吸気口に導かれることとなる。
このとき、タービンハウジング4に導かれる排気ガスの流量が変化すると、タービンインペラ8およびコンプレッサインペラ9の回転量が変化して、昇圧された流体をエンジンの吸気口に安定的に導くことができなくなってしまう。そこで、タービンハウジング4の間隙14には、タービンハウジング4とベアリングハウジング2との対向面に固定され、タービンスクロール流路15と吐出口13との連通開度を可変する可変静翼機構20が設けられている。
可変静翼機構20は、排気ガスの流量に応じて、タービンインペラ8に導かれる排気ガスの流速を変化させる。具体的に、可変静翼機構20は、エンジンの回転数が低く排気ガスの流量が少ない場合には、可変流路xの開度を小さくしてタービンインペラ8に導かれる排気ガスの流速を向上し、少ない流量でもタービンインペラ8を回転させることができるようにするものである。以下に、可変静翼機構20の構成について説明する。
図1に示すように、可変静翼機構20は、タービンハウジング4側に設けられるシュラウドリング21と、このシュラウドリング21に対向してベアリングハウジング2側に設けられるノズルリング22とを備える。これらシュラウドリング21およびノズルリング22は、排気ガスが流通する流路を区画形成する一対の流路形成壁部を成す。すなわち、流路形成壁部は、タービンハウジング4とベアリングハウジング2との対向方向に離隔して配置される。
この一対の流路形成壁部の間に排気ガスが導かれる。シュラウドリング21は、薄板リング状の本体21aと、この本体21aの内周縁部から吐出口13側に突出する突出部21bと、を有しており、本体21aには、厚さ方向(タービン軸7の軸方向)に貫通する複数の軸孔23が、周方向に等間隔で形成されている。
また、ノズルリング22は、シュラウドリング21の本体21aと直径が等しい薄板リング状の本体22aを備えており、シュラウドリング21と所定の間隔を維持して対向配置されている。このノズルリング22は、本体22aの外周近傍において、複数(本実施形態では3つ、図1では1つのみ示す)の連結ピン24が回転自在に挿通されており、この連結ピン24によって、シュラウドリング21との対向間隔が一定に維持されている。
なお、ノズルリング22の本体22aには、厚さ方向(タービン軸7の軸方向)に貫通する複数の軸孔25が周方向に等間隔で形成されており、シュラウドリング21に形成された軸孔23と、ノズルリング22に形成された軸孔25とが対向配置されている。また、連結ピン24は、その一端がノズルリング22の後側に突出しており、この突出部位をかしめることで、ノズルリング22の後側にサポートリング30が固定されている。
図2は、サポートリング30の後面図である。図1および図2に示すように、サポートリング30は、円筒状の部材で構成されており、薄板状の部材を屈曲させた断面形状をなしている。このサポートリング30は、環状のフランジ部31と、このフランジ部31の内周縁から前側に起立する筒部32と、この筒部32の前側端部から径方向内側に屈曲する平面部33と、を備えており、ベアリングハウジング2とタービンハウジング4との対向面にフランジ部31を挟持した状態で締結ボルト3を締結することで、タービンハウジング4内に保持される。
平面部33には、上記した連結ピン24の一端が挿通可能な挿通孔33aが、周方向に等間隔で3カ所設けられており、この挿通孔33aに連結ピン24を挿通させてかしめることにより、当該サポートリング30、シュラウドリング21およびノズルリング22が一体化されることとなる。
また、平面部33には、その内周側の端部から径方向外方に向けて切り欠かれた凹部34が、周方向に複数設けられており、この凹部34に支持片35が設けられている。この支持片35は、平面部33から後側に屈曲する支持部35aと、この支持部35aから径方向外方に向けて屈曲するとともに、平面部33から所定距離離間して対面する脱落防止部35bとからなる。この支持片35には、駆動リング40が回転自在に支持される(図3参照)。
図3は、サポートリング30に駆動リング40が支持された状態を示す図である。この図に示すように、駆動リング40は、環状の薄板部材によって構成されており、その内周縁が、サポートリング30の支持片35によって回転自在に支持されている。駆動リング40には、その内周側の端部から径方向外方に向けて切り欠かれた係合凹部41が、周方向に複数形成されており、この係合凹部41に伝達リンク42の一端が係合されている。また、駆動リング40の内周側の端部には、係合凹部41と同様の形状をなす第2係合凹部43が1つ形成されており、この第2係合凹部43に、伝達リンク42と同様の形状をなす駆動用伝達リンク44の一端が係合されている。
なお、伝達リンク42の他端側には嵌合孔42aが形成されており、駆動用伝達リンク44の他端側には嵌合孔44aが形成されている。そして、図1に示すように、嵌合孔42aには、ノズルベーン50に固定された翼軸51が挿通した状態で固定されており、また、駆動用伝達リンク44の嵌合孔44aには、駆動軸45の一端が嵌合されている。
翼軸51は、上記の対向する軸孔23、25に回転自在に軸支され、翼軸51およびノズルベーン50は、上記の一対の流路形成壁部の対向間隔に環状に整列配置される。また、駆動軸45は、駆動リング40の後側に延伸しており、その他端には、不図示のシリンダ等のアクチュエータによって駆動する駆動レバー46が一体的に連結されている。
したがって、駆動レバー46がアクチュエータによって駆動すると、図1および図3に示すように、駆動軸45が回転するとともに、当該駆動軸45を軸として駆動用伝達リンク44が揺動し、この駆動用伝達リンク44の揺動に伴って、駆動リング40が回転する。このようにして駆動リング40が回転すると、今度は駆動リング40の回転によって伝達リンク42が揺動し、この伝達リンク42の揺動に伴って翼軸51が回転する。そして、翼軸51が回転すると、この翼軸51の回転に伴ってノズルベーン50が可変流路x内で角度を可変される。こうして、可変流路xの面積が可変となる。
図4は、図1の部分拡大図である。図4(b)に示す比較例において、一点鎖線の矢印52aで示すように、タービンスクロール流路15に導かれた排気ガスの一部は、水抜き孔53から流出し、サポートリング30を迂回する。そして、一点鎖線の矢印52bで示すように、排気ガスは、一旦、タービン軸7近傍まで回りこんだ後、タービンインペラIの周方向の外側に折り返し、タービンインペラIの正面側に面する流路の上流部54に漏れ出す場合がある。この場合、タービンスクロール流路15からタービンインペラIに向かって流れる排気ガスの流れが乱れ、タービン効率が低下してしまう。ここで、タービン効率は、タービン軸7で発生する実際の仕事を理論仕事で除算した比である。
そこで、本実施形態のタービンインペラ8には、図4(a)に示すように、連通孔8aが設けられている。連通孔8aは、吐出口13に臨む正面側から、当該正面側と逆側であってベアリングハウジング2の一端面に臨む背面側に貫通するとともに、一点鎖線の矢印52cに示すように、タービンスクロール流路15から水抜き孔53を介してベアリングハウジング2側に導かれた排気ガス(流体)を、タービンインペラ8の背面側から正面側に排出する。
このように、本実施形態の過給機1では、タービンインペラ8の背面側に排気ガスが導かれたとしても、そのほとんどが、連通孔8aを通って吐出口13に向けて流れ出るため、タービンインペラ8の背面側から上流部54に漏れ出す排気ガスの流量が減少する。そのため、タービンスクロール流路15からタービンインペラ8に向かって流れ込み、タービンインペラ8を回転させる排気ガスの流れが乱れ難く、タービン効率の低下を抑制することが可能となる。
また、タービンインペラ8は、図4(a)に示すように、中央部8bとインペラ部8cに区分けされる。中央部8bは、図4(a)に示すように、正面側から背面側に向かって、周方向の径が大きくなっており、背面側にタービン軸7が挿入されるタービン軸穴が形成される。ここで、タービン軸穴は、中央部8bの正面側までは貫通していない。インペラ部8cは、中央部8bの外周に周方向に配置された複数の羽根である。
そして、連通孔8aの一端は、インペラ部8cの回転軌跡範囲よりも吐出口13側に設けられている。また、連通孔8aの他端は、タービンインペラ8のうち、タービン軸穴より周方向の外側に位置する中央部8bの背面に設けられている。ここでは、連通孔8aの他端は、タービンインペラ8における周方向の位置が、インペラ部8cの内径から外径までの範囲に含まれる。
かかる構成により、連通孔8aを通った排気ガスは、インペラ部8cを壁面とする流路より下流に流れ出るため、タービンインペラ8の回転に寄与する排気ガスの流れに影響を与え難い。そのため、タービン効率の低下を効果的に抑制可能となる。
さらに詳細には、連通孔8aの一端は、タービンインペラ8のうち、タービン軸7の延長線上に位置する中央部8bの正面に設けられる。
このように、連通孔8aの一端を、排気ガスの主流に面する流路のうち、より下流側に設けることで、過給機1は、タービンインペラ8の回転に寄与する排気ガスの流れへの漏れ流れの影響を抑制できる。
また、図5に示す変形例のように、連通孔78aのうち、タービンインペラ78の正面側の一端は、タービンインペラ78のうち、タービン軸7の延長線上ではなく、中央部78bの周方向の側面に設けられてもよい。
かかる構成であっても、図4(b)の矢印52bに示すような漏れ流れが減少し、その減少分の排気ガスは、当該漏れ流れよりも下流側で主流と合流する。そのため、過給機1は、タービンインペラ78の回転に寄与する排気ガスの流れへの漏れ流れの影響を抑制することが可能となる。
上述した実施形態では、上流部54に漏れ出す流体として、タービンスクロール流路15から水抜き孔53を通り、サポートリング30を迂回して上流部54に向かう排気ガスを例に挙げて説明した。このように、可変静翼機構20を備える過給機1では、タービンスクロール流路15から水抜き孔53を通ってタービンインペラの背面側に排気ガスが流れ込んでしまう。本実施形態の過給機1は、この背面側に流れ込んだ排気ガスを連通孔8aに導くため、可変静翼機構20によって適切に流量を調整しつつ、タービン効率の低下を抑制することが可能となる。
しかし、過給機1は、可変静翼機構20や水抜き孔53を備える構成に限定されない。すなわち、連通孔8aが導く流体は、水抜き孔53を通った排気ガスに限らず、タービンインペラ8の背面側から上流部54に漏れ出すおそれのある流体であれば、どこを経由した排気ガスであってもよいし、排気ガス以外の流体であってもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、スクロール流路を流れる流体によってインペラが回転するタービンに利用することができる。
1 …過給機(タービン)
2 …ベアリングハウジング
4 …タービンハウジング
7 …タービン軸
8、78 …タービンインペラ
8a、78a …連通孔
8b、78b …中央部
8c、78c …インペラ部
13 …吐出口
15 …タービンスクロール流路(スクロール流路)
20 …可変静翼機構
23、25 …軸孔
50 …ノズルベーン
51 …翼軸
2 …ベアリングハウジング
4 …タービンハウジング
7 …タービン軸
8、78 …タービンインペラ
8a、78a …連通孔
8b、78b …中央部
8c、78c …インペラ部
13 …吐出口
15 …タービンスクロール流路(スクロール流路)
20 …可変静翼機構
23、25 …軸孔
50 …ノズルベーン
51 …翼軸
Claims (4)
- 流体が導入されるスクロール流路、および、該スクロール流路から導入された流体を導出する吐出口が形成されたタービンハウジングと、
前記タービンハウジング内部に配されタービン軸の一端に設けられたタービンインペラと、を備え、
前記スクロール流路から導入された流体が前記吐出口へと流通する過程で前記タービンインペラを回転させるタービンであって、
前記タービンインペラは、
前記タービンインペラのうち、前記吐出口に臨む正面側から該正面側と逆側に位置する背面側に貫通する連通孔を備えることを特徴とするタービン。 - 前記タービン軸を回転自在に支持するベアリングハウジングと、
前記タービンハウジングと前記ベアリングハウジングとの対向面に固定され、前記スクロール流路と前記吐出口との連通開度を可変する可変静翼機構と、を備え、
前記可変静翼機構は、
前記タービンハウジングと前記ベアリングハウジングとの対向方向に離隔して配置される一対の流路形成壁部と、
前記一対の流路形成壁部の対向間隔に環状に整列配置された複数のノズルベーンと、
前記複数のノズルベーンのそれぞれに固定され、前記流路形成壁部に設けられた軸孔に回転自在に軸支された複数の翼軸と、
を備え、
前記翼軸の回転に伴って前記ノズルベーンが角度を可変されることを特徴とする請求項1に記載のタービン。 - 前記タービンインペラは、
前記タービン軸が挿入されるタービン軸穴が形成された中央部と、
前記中央部の外周に周方向に配置された複数の羽根であるインペラ部と、
を備え、
前記連通孔の一端は、前記インペラ部の回転軌跡範囲よりも前記吐出口側に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のタービン。 - 前記連通孔の一端は、前記タービンインペラのうち、前記タービン軸の延長線上に位置する前記中央部の正面に設けられることを特徴とする請求項3に記載のタービン。
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