JP2013161471A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013161471A
JP2013161471A JP2012025819A JP2012025819A JP2013161471A JP 2013161471 A JP2013161471 A JP 2013161471A JP 2012025819 A JP2012025819 A JP 2012025819A JP 2012025819 A JP2012025819 A JP 2012025819A JP 2013161471 A JP2013161471 A JP 2013161471A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
image processing
data
pixel data
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012025819A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5935366B2 (ja
Inventor
Daisuke Matsumoto
大輔 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2012025819A priority Critical patent/JP5935366B2/ja
Publication of JP2013161471A publication Critical patent/JP2013161471A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5935366B2 publication Critical patent/JP5935366B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Image Processing (AREA)

Abstract

【課題】複数の画像処理の機能を再構成可能回路で実現するにあたり、画像内の画像領域ごとにその画像領域に対応した再構成処理を選択できるようにする。
【解決手段】画像分割部104は、画像データを複数の画像領域に分割する。画像解析部106は、画像領域ごとに、画像処理Aに対応した複数の画素データと画像処理Bに対応した複数の画素データの混在状態を解析して解析結果を得る。処理時間予測部108は、画像領域ごとに、解析結果に基づいて全面再構成による処理時間と部分再構成による処理時間を予測する。再構成判定部110は、画像領域ごとに、全面再構成または部分再構成の処理時間の小さい方をその画像領域に対応した再構成処理とする判定結果を得る。画像処理Aと画像処理Bの実行時においては、再構成判定部110の判定結果に応じて、画像領域ごとに全面再構成または部分再構成が選択される。
【選択図】図2

Description

本発明は画像処理装置に関する。
画像に対して例えば色変換処理やフィルタ処理などの画像処理を施すにあたり、画像処理の機能を再構成可能回路で実現する技術が知られている。
例えば、内部の論理回路構成を再構成(変更)することが可能なPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの再構成可能回路(プログラマブル論理回路とも呼ばれる)が利用される。
PLDやFPGAは、回路起動時に内部の論理回路構成を設定するものが一般的であるが、回路が動作中に論理回路構成を変更可能なものも開発されている。また、内部の論理回路構成を動的に再構成することが可能な動的再構成可能プロセッサ(DRP:Dynamic Reconfigurable Processor)の利用も進んでいる。
再構成可能回路を利用することにより、例えば、複数の画像処理に対応した画像処理部を切り替えるように再構成可能回路内に構成(再構成処理)して、その再構成可能回路で複数の画像処理を実現することができる。
本発明は、複数の画像処理の機能を再構成可能回路で実現するにあたり、画像内の画像領域ごとにその画像領域に対応した再構成処理を選択できるようにすることを目的とする。
請求項1に係る発明は、複数の画素データで構成された画像を処理する画像処理装置であって、再構成可能回路内に複数の画像処理部を構成する制御部と、複数の画像領域に分割された前記画像の画像領域ごとに、その画像領域内における複数の画素データの配列状態を解析する解析部と、画像領域ごとに、前記解析の結果に基づいて、全面的再構成処理の画像処理性能と部分的再構成処理の画像処理性能を予測する予測部と、画像領域ごとに、前記画像処理性能の比較に基づいて選択した全面的再構成処理または部分的再構成処理をその画像領域に対応した再構成処理とする判定結果を得る判定部とを有し、前記制御部は、前記画像に対する画像処理において、画像領域ごとに前記判定結果に応じて、前記再構成可能回路内で少なくとも一つの画像処理部を維持しつつ、維持した画像処理部により各画像領域内の全域に亘って複数の画素データを画像処理するように、少なくとも一つの画像処理部を構成する全面的再構成処理、または、前記再構成可能回路内で複数の画像処理部を切り替えながら、各画素データに応じた各画像処理部により各画像領域内の複数の画素データを画像処理するように、複数の画像処理部を構成する部分的再構成処理、を選択して実行する、ことを特徴とする画像処理装置である。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、前記画像を構成する各画素データは、その画素データに対応した各画像処理部による画像処理を必要とし、前記解析部は、画像領域ごとに、各画素データと各画像処理部の対応関係に基づいて、複数の画像処理部に対応した複数の画素データの混在状態を解析し、前記予測部は、画像領域ごとに、前記解析の結果に基づいて、全面的再構成処理による処理時間と部分的再構成処理による処理時間を予測し、前記判定部は、画像領域ごとに、全面的再構成処理または部分的再構成処理の処理時間の小さい方をその画像領域に対応した再構成処理とする判定結果を得て、前記制御部は、前記全面的再構成処理において、各画像領域内の全域を一つの画像処理部で画像処理してから、画像処理前の当該画像領域内の全域を他の画像処理部で画像処理するように、複数の画像処理部を構成し、前記部分的再構成処理において、各画像領域内の次々に画像処理される各画素データをその画素データに対応した各画像処理部で画像処理するように、複数の画像処理部を構成する、ことを特徴とする画像処理装置である。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載の画像処理装置において、前記画像を構成する各画素データは、通常消費電力の画像処理部、または、通常消費電力以下である低消費電力の画像処理部により画像処理され、前記解析部は、画像領域ごとに、低消費電力の画像処理部で処理することができる複数の画素データと通常消費電力の画像処理部で処理する必要がある複数の画素データの混在状態を解析し、前記予測部は、画像領域ごとに、前記解析の結果に基づいて、全面的再構成処理による消費電力と部分的再構成処理による消費電力を予測し、前記判定部は、画像領域ごとに、全面的再構成処理または部分的再構成処理の消費電力の小さい方をその画像領域に対応した再構成処理とする判定結果を得て、前記制御部は、前記全面的再構成処理において、前記再構成可能回路内で通常消費電力の画像処理部を維持しつつ、各画像領域内の全域に亘って複数の画素データを画像処理するように、通常消費電力の画像処理部を構成し、前記部分的再構成処理において、各画像領域内の次々に画像処理される各画素データをその画素データに応じて通常消費電力の画像処理部または低消費電力の画像処理部で画像処理するように、それらの画像処理部を切り替えて構成する、ことを特徴とする画像処理装置である。
請求項4に係る発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の画像処理装置において、前記複数の画像処理部による前記画像に対する画像処理に先立って、前記再構成可能回路内に、先行画像処理部と前記解析部と前記予測部と前記判定部が構成され、前記先行画像処理部による前記画像に対する画像処理と並行して、前記解析部が前記解析を実行し、前記予測部が前記予測を実行し、前記判定部が前記判定結果を得る、ことを特徴とする画像処理装置である。
請求項1に係る発明によれば、複数の画像処理の機能を再構成可能回路で実現するにあたり、画像内の画像領域ごとにその画像領域に対応した再構成処理を選択できる。
請求項2に係る発明によれば、予測される処理時間に基づいて、画像内の画像領域ごとにその画像領域に対応した再構成処理を選択できる。
請求項3に係る発明によれば、予測される消費電力に基づいて、画像内の画像領域ごとにその画像領域に対応した再構成処理を選択できる。
請求項4に係る発明によれば、再構成可能回路を利用して実行される画像処理と並行して、その再構成可能回路により、各画像領域に対応した再構成処理の判定結果を得ることができる。
本発明の実施において好適な画像処理装置を説明するための図である。 再構成可能回路内に構成される回路の具体例1を説明するための図である。 部分再構成による画像処理の切り替えを説明するための図である。 再構成の判定処理を説明するための図である。 再構成可能回路内に構成される回路の具体例2を説明するための図である。 通常消費電力と低消費電力の切り替えを説明するための図である。 通常消費電力と低消費電力の画像処理における再構成の判定処理を説明するための図である。
図1は、本発明の実施において好適な画像処理装置を説明するための図であり、図1には、その画像処理装置(本画像処理装置)が備える画像処理プロセッサ100が示されている。
本画像処理装置によって処理される画像データは、例えばコンピュータなどの外部の装置から本画像処理装置に提供され、図示しないデータバス等を介して画像処理プロセッサ100に送られる。また、本画像処理装置が図示しない画像読み取り機能(スキャン機能)を備えて、その機能を介して紙などの媒体から得られた画像データを画像処理プロセッサ100が処理してもよい。さらに、本画像処理装置が例えば図示しない印刷機能(プリント機能)を備えて、処理後の画像データに対応した画像を紙などに印刷してもよいし、処理後の画像データを外部の装置に提供するようにしてもよい。
画像処理プロセッサ100は、例えばDRP(Dynamic Reconfigurable Processor:動的再構成可能プロセッサ)などにより実現することができ、入力された画像データに対して画像処理を施し、画像処理後の画像データを出力する。もちろん、画像処理プロセッサ100が既存の他のプロセッサまたは今後開発されるであろう他のプロセッサなどにより実現されてもよい。
図1に例示する画像処理プロセッサ100は、再構成可能回路10と制御部20と再構成データ記憶部30を備えている。再構成可能回路10は、その内部の論理回路構成を動的に、すなわち当該プロセッサが動作中に再構成できる回路であり、例えば多数の回路要素(PE:プロセッサエレメント)からなるアレイを内部に備えている。そして、それら回路要素間の接続構成が再構成データ(コンフィギュレーションデータ)に従って、比較的高速に組み替え可能となっている。
再構成可能回路10内の回路は、制御部20の制御により、再構成データ記憶部30に記憶された再構成データに基づいて再構成(リコンフィギュレーション)される。図1には、再構成データ記憶部30に記憶される再構成データの例として、画像処理A回路と画像処理B回路を全面再構成処理で実現するための再構成データ1、画像処理A回路と画像処理B回路を部分再構成処理で実現するための再構成データ2、全面再構成または部分再構成のいずれが適切かを判定する回路を実現するための再構成データ3、先行画像処理回路を実現するための再構成データ4が図示されている。もちろん、これら以外の再構成データが再構成データ記憶部30に記憶されてもよい。
本画像処理装置は、画像処理Aと画像処理Bの回路を切り替えるように再構成可能回路10内に構成する。これにより、例えば互いに異なる画像処理を施される複数の画素データを混在させた画像データを処理することができる。具体的には、画像データを構成する複数の画素データに対して色変換処理を施す場合に、各画素データの明度に応じて、互いに異なる色変換処理(画像処理Aと画像処理B)を使い分けて処理することなどが可能になる。なお、画像処理Aと画像処理Bが互いに同じ内容の画像処理を行うものの、画像処理Aは同じ画素データが続く場合に比較的高速に処理でき、画像処理Bは画素データが頻繁に変化する場合に比較的高速に処理できるなど、画像処理Aと画像処理Bが処理能力の面で互いに異なっていてもよい。また、画像処理Aと画像処理Bにさらに画像処理Cなどを加え、3つ以上の複数の画像処理の回路を切り替えるような構成としてもよい。
図2は、再構成可能回路10内に構成される回路の具体例1を説明するための図であり、本画像処理装置が画像処理Aと画像処理Bを画像データに対して施すにあたって、再構成可能回路10内に構成される回路を示している。
図2において、回路構成1は、画像処理Aと画像処理Bの実行前における再構成可能回路10内の回路構成を示しており、回路構成2と回路構成3は、画像処理Aと画像処理Bの実行時における再構成可能回路10内の回路構成を示している。画像処理Aと画像処理Bの実行時においては、画像処理Aと画像処理Bの回路を切り替えるにあたり、全面再構成(回路構成2)または部分再構成(回路構成3)が選択される。全面再構成または部分再構成の選択は、画像処理Aと画像処理Bの処理対象となる画像データ内の画素データの状態に基づいて行われる。そのため、画像処理Aと画像処理Bに先立って、回路構成1において画像データ内の状態が解析され、全面再構成または部分再構成のどちらを選択すべきかが判定される。
具体的には、回路構成1として、再構成可能回路10内に、データ入力部102、画像分割部104、画像解析部106、処理時間予測部108、再構成判定部110、データ出力部112が構成され、画像処理Aと画像処理Bの処理対象となる画像データ内の状態が解析されて再構成の判定が行われる。データ入力部102からデータ出力部112までのこれらの回路(再構成判定に係る回路)は、図1の再構成データ記憶部30に記憶された再構成データ3に基づいて構成される。これらの再構成判定に係る回路による処理については、後に図4を利用して詳述する。
また、再構成判定に係る回路における処理は、画像処理Aと画像処理Bに先立って実行される。その実行においては、何らかの他の処理、例えば画像処理A,Bとは異なる先行画像処理と並行して行われることが望ましい。
そこで、図2に示すように、回路構成1として、再構成可能回路10内に、データ入力部12p、先行画像処理回路14p、データ出力部16pも構成される。先行画像処理に係るこれらの回路は、図1の再構成データ記憶部30に記憶された再構成データ4に基づいて構成される。そして、処理対象となる画像データがデータ入力部12pに入力されると、その画像データ内の複数の画素データが次々に先行画像処理回路14pに送られて先行画像処理を施され、処理後の複数の画素データがデータ出力部16pに送られる。こうして、画像データ内の全ての画素データが処理されてデータ出力部16pに送られるとその画像データに関する先行画像処理が終了する。
回路構成1による再構成判定に係る処理と先行画像処理が終了すると、その再構成判定の結果に応じて、再構成可能回路10内が回路構成2または回路構成3に再構成され、画像処理Aと画像処理Bが実行される。画像処理Aと画像処理Bにおいては、複数の画像領域に分割された画像データについて、画像領域ごとに回路構成2または回路構成3が選択される。
回路構成2は、全面再構成の場合の再構成可能回路10内の回路構成を示しており、図1の再構成データ記憶部30に記憶された再構成データ1に基づいて構成される。
全面再構成においては、まず、再構成可能回路10内に画像処理Aに係る回路構成であるデータ入力部12a、画像処理A回路14a、データ出力部16aが構成される。そして、処理対象となる画像領域の画像データがデータ入力部12aに入力されると、その画像データ内の複数の画素データが次々に画像処理A回路14aに送られて画像処理Aを施され、処理後の複数の画素データがデータ出力部16aに送られる。こうして、画像領域内の全ての画素データが処理されてデータ出力部16aに送られるとその画像領域に関する画像処理Aが終了する。
全面再構成においては、ある画像領域に関する画像処理Aが終了してから、画像処理Aが施される前のその画像領域について、さらに画像処理Bが施される。そこで、画像処理Aに係る回路構成に換えて、再構成可能回路10内に画像処理Bに係る回路構成であるデータ入力部12b、画像処理B回路14b、データ出力部16bが構成される。そして、処理対象となる画像領域の画像データがデータ入力部12bに入力されると、その画像データ内の複数の画素データが次々に画像処理B回路14bに送られて画像処理Bを施されて、処理後の複数の画素データがデータ出力部16bに送られる。こうして、画像領域内の全ての画素データが処理されてデータ出力部16bに送られるとその画像領域に関する画像処理Bが終了する。
このように、全面再構成においては、ある画像領域の全域に亘って画像処理Aを施してから、画像処理Aを施される前のその画像領域の全域に亘って画像処理Bを施すように、再構成可能回路10内が再構成される。
これに対し、回路構成3は、部分再構成の場合の再構成可能回路10内の回路構成を示しており、図1の再構成データ記憶部30に記憶された再構成データ2に基づいて構成される。
部分再構成においては、再構成可能回路10内に、データ入力部12、データ判定部13、データ出力部16が構成され、さらに、処理対象となる画素データに応じて、画像処理A回路14aと画像処理B回路14bが選択的に切り換わるように構成される。
つまり、処理対象となる画像領域の画像データがデータ入力部12に入力されると、その画像データ内の複数の画素データが次々にデータ判定部13に送られる。データ判定部13は、画素データごとにその画素データが画像処理Aに対応するのか画像処理Bに対応するのかについて判定する。例えば、各画素データの明度に応じて、互いに異なる色変換処理(画像処理Aと画像処理B)のいずれを適用するのかが判定される。
そして、ある画素データが画像処理Aに対応すると判定された場合には、再構成可能回路10内に画像処理A回路14aが形成されて、画像処理A回路14aにおいてその画素データが処理される。一方、ある画素データが画像処理Bに対応すると判定された場合には、再構成可能回路10内に画像処理A回路14aに換えて画像処理B回路14bが形成され、画像処理B回路14bにおいてその画素データが処理される。その後も、画素データに応じて、画像処理A回路14aと画像処理B回路14bが切り替えられる。画像処理が色変換処理の場合には、例えば色変換用のルックアップテーブルのみが切り替えられてもよい。
こうして、画像領域内の全ての画素データが処理されてデータ出力部16に送られるとその画像領域に関する画像処理Aと画像処理Bが終了する。
このように、部分再構成においては、ある画像領域内において次々に画像処理される画素データごとに、その画素データに対応した画像処理Aまたは画像処理Bを施すように、再構成可能回路10内が再構成される。
図3は、部分再構成による画像処理の切り替えを説明するための図である。図3には、回路構成3(図2)において画像処理A回路14aから画像処理B回路14bに切り替えられる際の具体例が示されている。
まず、画像処理が開始されると(S1)、処理対象となる画像領域の画像データがデータ入力部12に入力される。図3において、内部に数字を示した破線の長方形が画素データを示しており、この例では、画像処理Aに対応した画素データ1〜4に続いて画像処理Bに対応した画素データ5〜8がデータ入力部12に入力されている。
データ入力部12に入力された複数の画素データは、例えば1クロックごとに次々にデータ判定部13に送られる。データ判定部13は、画素データごとにその画素データが画像処理Aに対応するのか画像処理Bに対応するのかについて判定する。
図3の例では、画像処理の開始時に画像処理A回路14aが構成されており、また、画素データ1〜4までは画像処理Aに対応しているため、データ判定部13における判定の後に、画像処理A回路14aにおいて画素データ1〜4が次々に画像処理される。
そして、画素データ4に続いて画素データ5がデータ判定部13に入力されると、画素データ5は画像処理Bに対応するため、画像処理Aから画像処理Bへの切り替えが必要であると判定される(S2)。但し、この判定の時点においては、画像処理A回路14a内で画素データ1〜4が画像処理されているため、画像処理B回路14bに切り替えることができない。
そこで、切り替えが必要であると判定された画素データ5の直前の画素データ4が画像処理A回路14a内で画像処理されてデータ出力部16に出力(退避)されるのを待ち(S3)、処理後の画素データ4がデータ出力部16に出力されてから、画像処理A回路14aが画像処理B回路14bに部分再構成される(S4)。
このように、部分再構成による画像処理の切り替えにおいては、切り替えごとに、データ退避(S3)のための時間(例えば100クロック程度)と、部分再構成(S4)のための時間(例えば19クロック程度)が必要になる。したがって、部分再構成は、切り替え回数が少ない場合に処理時間の面で好ましく、一方、切り替え回数が多くなると処理時間の面で好ましくない。その切り替え回数は、画像データ内の画素データの状態に依存している。
そこで、本画像処理装置では、図2を利用して概説したように、画像処理Aと画像処理Bに先立って、回路構成1において画像データ内の状態が解析され、全面再構成または部分再構成のどちらを選択すべきかが判定される。
図4は、再構成の判定処理を説明するための図である。再構成の判定処理は、図2の回路構成1において再構成可能回路10内に構成される、データ入力部102からデータ出力部112までの再構成判定に係る回路により実行される。これら図2の再構成判定に係る回路により実行される処理について、図4を利用して詳述する。なお、図2に示した構成(部分)については、以下の説明においても図2の符号を利用する。
まず、判定の対象となる画像データがデータ入力部102に入力される。判定の対象となる画像データは、画像処理Aと画像処理Bを施される画像データである。そのため、例えば、データ出力部16pから得られる先行画像処理を施された画像データがデータ入力部102に入力される。なお、再構成判定の結果に先行画像処理が影響を及ぼさないのであれば、例えば各画素データの明度に応じて色変換処理(画像処理Aと画像処理B)を使い分けて処理する場合に先行画像処理が各画素データの明度を変更しない処理であれば、データ入力部12pに入力される先行画像処理前の画像データがデータ入力部102に入力されてもよい。データ入力部102に入力された画像データは、後段の各部において以下のように処理される。
<1>画像分割
データ入力部102に入力された画像データは画像分割部104に送られる。画像分割部104は、画像データを複数の画像領域に分割する。画像データは複数の画素データで構成されており、図4において<1>に示すように、横方向(一点鎖線の矢印)に沿ったラインごとに、上段側のラインから順に、各ラインを構成する複数の画素データがデータ入力部102から次々に画像分割部104に送られる。
画像分割部104は、例えば画像データの大きさ(画素数)に応じて決定されるライン数の束を1つの画像領域とする。これにより画像データが複数の画像領域に分割される。なお、複数の画像領域の大きさは均等であることが望ましいものの、均等であることに限定されない。
<2>画像解析
データ入力部102から次々に出力された画素データは、画像分割部104から、さらに画像解析部106に送られる。画像解析部106は、画像領域ごとに、画像処理Aに対応した複数の画素データと画像処理Bに対応した複数の画素データの混在状態を解析して解析結果を得る。
図4の<2>において、内部にAまたはBを付した破線の長方形が画素データを示しており、Aが付された画素データAは画像処理Aに対応するものであり、Bが付された画素データBは画像処理Bに対応するものである。画像解析部106は、画素データAの個数と、画素データBの個数と、画素データAから画素データBに又は画素データBから画素データAに切り替わる回数をカウントし、画像領域ごとにそれらのカウント数を得る。こうして、図4において<2>に示すように、解析結果として、画像領域nごとに、画像処理Aのデータ数danと画像処理Bのデータ数dbnと画像処理の切替回数Nnが得られる。
<3>処理時間予測
処理時間予測部108は、画像解析部106において得られた解析結果に基づいて、画像領域nごとに、全面再構成を利用した場合の処理時間と、部分再構成を利用した場合の処理時間を予測する。具体的には、画像領域nごとに、全面再構成予測処理時間Twnと部分再構成予測処理時間Tpnを次式により算出する。
(1)Twn=(Pa×dalln)+ (Pb×dalln)+Trw
(2)Tpn=(Pa×dan)+ (Pb×dbn)+(Nn×Trp)
なお、Paは画像処理A内の1段の処理時間(例えば1クロック)であり、Pbは画像処理B内の1段の処理時間(例えば1クロック)であり、dallnは、画像領域n内の全画素データの個数である。また、Trwは1回の全面再構成に必要な時間であり、Trpは1回の部分再構成に必要な時間である。Trpは、図3を利用して説明したデータ退避(S3)のための時間と部分再構成(S4)のための時間を加算して得られる。
<4>再構成判定
再構成判定部110は、処理時間予測部108において得られた予測処理時間に基づいて、画像領域nごとに、全面再構成または部分再構成のうちの予測処理時間の小さい方をその画像領域nにおける再構成処理とする判定結果を得る。つまり、画像領域nごとに、全面再構成予測処理時間Twnと部分再構成予測処理時間Tpnが比較され、TwnがTpn以下であれば全面再構成が選択され、TpnがTwnよりも小さければ部分再構成が選択される。なおTwnとTpnが等しい場合に部分再構成を選択するようにしてもよい。
再構成判定部110において得られた全ての画像領域nに関する再構成の判定結果は、データ出力部112に送られ、後に実行される画像処理Aと画像処理Bにおいて、画像領域nごとに全面再構成または部分再構成を選択する際に参照される。例えば、再構成判定部110において得られた判定結果に応じて、図1に示す制御部20が再構成データ記憶部30に記憶された再構成データ1または再構成データ2を選択し、再構成可能回路10内の回路を再構成することにより、図2に示す画像処理A,B時における再構成可能回路10内の回路構成を実現する。
画像領域nごとに、TwnまたはTpnのうちの小さい方を次々に選択すると、全ての画像領域nで構成される全画像データの処理時間Tdは、次式のように算出される。次式において、min(Twn,Tpn)は、TwnとTpnのうちの小さい方を意味する。
(3)Td=min(Tw1,Tp1)+min(Tw2,Tp2)+・・・+min(Twn,Tpn)+・・・
ちなみに、全ての画像領域nで全面再構成を選択した場合の全処理時間Twと、全ての画像領域nで部分再構成を選択した場合の全処理時間Tpは次式のようになる。
(4)Tw=Tw1+Tw2+・・・+Twn+・・・
(5)Tp=Tp1+Tp2+・・・+Tpn+・・・
(3)式のTdは(4)式のTw以下であり、また、(3)式のTdは(5)式のTp以下でもある。つまり、全ての画像領域nで全面再構成または部分再構成を一貫して利用する場合に比べて、画像領域nに応じて全面再構成または部分再構成を選択的に利用する本画像処理装置の方が処理時間の面で有利である。
なお、図2の回路構成2では、画像処理Aに係る回路構成であるデータ入力部12aと画像処理A回路14aとデータ出力部16aを、画像処理Bに係る回路構成であるデータ入力部12bと画像処理B回路14bとデータ出力部16bに、全体的に再構成する例を示した。この全体的に再構成する例に換えて、画像処理A回路14aと画像処理B回路14bのみを部分的に再構成するようにしてもよい。つまり、まず、再構成可能回路10内に画像処理Aに係る回路構成であるデータ入力部12aと画像処理A回路14aとデータ出力部16aを構成し、処理対象となる画像領域の全画像データに対して画像処理Aを施す。そして、その画像領域に関する画像処理Aが終了してから、画像処理A回路14aのみを部分的に画像処理B回路14bに再構成し、処理対象となる画像領域の全画像データに画像処理Bを施すようにしてもよい。
また、画像処理Aと画像処理Bを実行するにあたり、画像データを分割するかどうかの分割判定を追加してもよい。画像データを分割せずに、画像データの全域に亘って画像処理Aを適用してから画像処理に係る回路を再構成して画像処理Bを適用すると、その処理時間は次式のようになる。
(6)Tw´=(Pa×dall)+ (Pb×dall)+Trw
Paは画像処理A内の1段の処理時間(例えば1クロック)であり、Pbは画像処理B内の1段の処理時間(例えば1クロック)であり、dallは、画像データを構成する全画素データの個数である。そして、Trwは1回の全面再構成に必要な時間である。つまり、この場合には画像データの全域を処理するにあたって再構成処理が1回で済む。したがって、(6)式のTw´と(3)式のTdを比較した場合に、画像データ内の画素データの状態によっては、Tw´がTdよりも小さくなる可能性がある。そこで、Tw´とTdとを比較する分割判定を行い、Tw´がTd以下の場合には、画像データを分割せずに、画像データの全域に亘って画像処理Aを適用してから画像処理に係る回路を再構成して画像処理Bを適用する非分割再構成を利用するようにしてもよい。
図2から図4を利用して説明した具体例1では、全面再構成または部分再構成を選択するにあたって処理時間を考慮しているが、処理時間に代えて又は処理時間と共に、消費電力を考慮して全面再構成または部分再構成を選択するようにしてもよい。そこで、消費電力を考慮した具体例2について以下に説明する。
図5は、再構成可能回路10内に構成される回路の具体例2を説明するための図であり、本画像処理装置が通常消費電力の画像処理Nまたは低消費電力の画像処理N´を画像データに適用するにあたって、再構成可能回路10内に構成される回路を示している。
図5において、回路構成1´は、画像処理N,N´の実行前における再構成可能回路10内の回路構成を示しており、回路構成2´と回路構成3´は、画像処理N,N´の実行時における再構成可能回路10内の回路構成を示している。画像処理N,N´の実行時には、全面再構成(回路構成2´)または部分再構成(回路構成3´)が選択される。全面再構成または部分再構成の選択は、画像処理N,N´の処理対象となる画像データ内の画素データの状態に基づいて行われる。そのため、画像処理N,N´に先立って、回路構成1´において画像データ内の状態が解析され、全面再構成または部分再構成のどちらを選択すべきかが判定される。
具体的には、回路構成1´として、再構成可能回路10内に、データ入力部102、画像分割部104、画像解析部106、消費電力予測部109、再構成判定部110、データ出力部112が構成され、画像処理Nまたは画像処理N´の処理対象となる画像データ内の状態が解析されて再構成の判定が行われる。データ入力部102からデータ出力部112までのこれらの回路(再構成判定に係る回路)は、図1の再構成データ記憶部30に記憶された再構成データに基づいて構成される。これらの再構成判定に係る回路による処理については、後に図7を利用して詳述する。
また、再構成判定に係る回路における処理は画像処理N,N´に先立って実行される。その実行においては、何らかの他の処理、例えば画像処理N,N´の前に実行される先行画像処理と並行して行われることが望ましい。
そこで、図5に示すように、回路構成1´として、再構成可能回路10内に、データ入力部12p、先行画像処理回路14p、データ出力部16pも構成される。先行画像処理に係るこれらの回路は、図1の再構成データ記憶部30に記憶された再構成データに基づいて構成される。そして、処理対象となる画像データがデータ入力部12pに入力されると、その画像データ内の複数の画素データが次々に先行画像処理回路14pに送られて先行画像処理を施され、処理後の複数の画素データがデータ出力部16pに送られる。こうして、画像データ内の全ての画素データが処理されてデータ出力部16pに送られるとその画像データに関する先行画像処理が終了する。
回路構成1´による再構成判定に係る処理と先行画像処理が終了すると、その再構成判定の結果に応じて、再構成可能回路10内が回路構成2´または回路構成3´に再構成され、画像処理N,N´が実行される。その実行においては、複数の画像領域に分割された画像データについて、画像領域ごとに回路構成2´または回路構成3´が選択される。
回路構成2´は、全面再構成の場合の再構成可能回路10内の回路構成を示しており、図1の再構成データ記憶部30に記憶された再構成データに基づいて構成される。
全面再構成においては、まず、再構成可能回路10内に、通常消費電力の画像処理Nに係る回路構成であるデータ入力部12、通常消費電力画像処理回路14n、データ出力部16が構成される。そして、処理対象となる画像領域の画像データがデータ入力部12aに入力されると、その画像データ内の複数の画素データが次々に通常消費電力画像処理回路14nに送られて画像処理Nを施され、処理後の複数の画素データがデータ出力部16に送られる。こうして、画像領域内の全ての画素データが処理されてデータ出力部16に送られるとその画像領域に関する画像処理Nが終了する。
このように、全面再構成においては、通常消費電力画像処理回路14nを維持しつつ、ある画像領域の全域に亘って画像処理Nを施すように、再構成可能回路10内が再構成される。
これに対し、回路構成3´は、部分再構成の場合の再構成可能回路10内の回路構成を示しており、図1の再構成データ記憶部30に記憶された再構成データに基づいて構成される。
部分再構成においては、再構成可能回路10内に、データ入力部12、データ判定部13、データ出力部16が構成され、さらに、処理対象となる画素データに応じて、通常消費電力画像処理回路14nと低消費電力画像処理回路14n´が選択的に切り換わるように構成される。
つまり、処理対象となる画像領域の画像データがデータ入力部12に入力されると、その画像データ内の複数の画素データが次々にデータ判定部13に送られる。データ判定部13は、画素データごとに、その画素データが、通常消費電力の画像処理Nによる処理を必要とするものか、低消費電力の画像処理N´による処理が可能なものか、について判定する。
そして、ある画素データが画像処理Nによる処理が必要であると判定された場合には、再構成可能回路10内に通常消費電力画像処理回路14nが形成されて、通常消費電力画像処理回路14nにおいてその画素データが処理される。一方、ある画素データが画像処理N´による処理が可能であると判定された場合には、再構成可能回路10内に低消費電力画像処理回路14n´が形成され、低消費電力画像処理回路14n´においてその画素データが処理される。その後も、画素データに応じて、通常消費電力画像処理回路14nと低消費電力画像処理回路14n´が切り替えられる。
こうして、画像領域内の全ての画素データが処理されてデータ出力部16に送られるとその画像領域に関する画像処理N,N´が終了する。
このように、部分再構成においては、ある画像領域内において次々に画像処理される画素データごとに、その画素データに対応した画像処理Nまたは画像処理N´を利用するように、再構成可能回路10内が再構成される。
図6は、通常消費電力と低消費電力の切り替えを説明するための図である。図6には、回路構成3´(図5)における、通常消費電力画像処理回路14nと低消費電力画像処理回路14n´の具体例として、ラン圧縮処理(ランレングス圧縮処理)が示されている。
ラン圧縮処理では、画像データを構成する複数の画素データについて、複数の画素データが同値で連続する場合に、連続する画素データ数(ラン長)とその画素データの値(データ値)とを対応付けた処理結果を得ることにより、画像データ全体のデータ量を圧縮する。
図6に示すランカウンタは、データ判定部13(図5)を介して次々に得られる複数の画素データについて、同じデータ値で連続する画素データの数であるラン長を計数する。そして、図6に示す圧縮データ生成部は、同じデータ値で連続する画素データのラン長とそのデータ値とを対応付けた処理結果を生成し、データ出力部16(図5)へ出力する。
このように、圧縮データ生成部は、ランカウンタにおけるラン長の計数結果と、計数の対象となった画素データのデータ値を利用すればよい。そのため、ランカウンタによるラン長の計数中において、圧縮データ生成部を使用しない回路構成が可能となる。
そこで、本画像処理装置は、ランカウンタと圧縮データ生成部を備えた通常消費電力画像処理回路14nと、ランカウンタを備えるが圧縮データ生成部を備えない低消費電力画像処理回路14n´を選択的に利用する。
つまり、画像データ内の複数の画素データが次々にデータ判定部13に送られると、データ判定部13は、画素データごとに、その画素データが、通常消費電力画像処理回路14nによる処理を必要とするものか、低消費電力画像処理回路14n´による処理が可能なものか、について判定する。例えば、同じデータ値の画素データが連続している場合に低消費電力画像処理回路14n´が選択され、低消費電力画像処理回路14n´内のランカウンタによりラン長が計数される。
同じデータ値で連続する複数の画素データが次々に処理対象とされ、それに続いて、異なるデータ値の画素データがデータ判定部13に送られると、通常消費電力画像処理回路14nによる処理が必要であると判定される。そして、ランカウンタにおけるラン長の計数結果を維持しつつ、ランカウンタの後段に圧縮データ生成部が再構成される。つまり、通常消費電力画像処理回路14nに再構成される。さらに、再構成により形成された圧縮データ生成部が、ランカウンタにおけるラン長の計数結果と、計数された画素データのデータ値とを対応付けた処理結果を生成し、データ出力部16へ出力する。
その後に、さらに同じデータ値の画素データが連続している場合には、低消費電力画像処理回路14n´に再構成され、低消費電力画像処理回路14n´内のランカウンタによりラン長が計数される。もちろん、例えばラン長に応じて、通常消費電力画像処理回路14nによる処理を継続してもよい。
このように、低消費電力画像処理回路14n´を利用することにより、通常消費電力画像処理回路14nのみを利用する場合に比べて、圧縮データ生成部における消費電力分だけ回路全体の消費電力を低減することができる。但し、通常消費電力画像処理回路14nと低消費電力画像処理回路14n´とを切り替える際に、つまり、これらを切り替える部分再構成においても電力が消費される。したがって、低消費電力画像処理回路14n´を利用する部分再構成は、切り替え回数が少ない場合に消費電力の面で好ましく、一方、切り替え回数が多くなると消費電力の面で好ましくない。その切り替え回数は、画像データ内の画素データの状態に依存している。
そこで、本画像処理装置では、図5を利用して概説したように、画像処理N,N´に先立って、回路構成1´において画像データ内の状態が解析され、全面再構成または部分再構成のどちらを選択すべきかが判定される。
図7は、通常消費電力と低消費電力の画像処理における再構成の判定処理を説明するための図である。この再構成の判定処理は、図5の回路構成1´において再構成可能回路10内に構成される、データ入力部102からデータ出力部112までの再構成判定に係る回路により実行される。これら図5の再構成判定に係る回路により実行される処理について、図7を利用して詳述する。なお、図5に示した構成(部分)については、以下の説明においても図5の符号を利用する。
まず、判定の対象となる画像データがデータ入力部102に入力される。判定の対象となる画像データは、例えばラン圧縮処理などの画像処理N,N´を施される画像データである。例えば、データ出力部16pから得られる先行画像処理を施された画像データがデータ入力部102に入力される。なお、再構成判定の結果に先行画像処理が影響を及ぼさないのであれば、データ入力部12pに入力される先行画像処理前の画像データがデータ入力部102に入力されてもよい。データ入力部102に入力された画像データは、後段の各部において以下のように処理される。
<1>画像分割
データ入力部102に入力された画像データは画像分割部104に送られる。図5の画像分割部104による処理は、図2の画像分割部104による処理と同じである。つまり画像分割部104は、画像データを複数の画像領域に分割する。これにより画像データが複数の画像領域に分割される。
<2>画像解析
データ入力部102から次々に出力された画素データは、画像分割部104から、さらに画像解析部106に送られる。画像解析部106は、画像領域ごとに、通常消費電力の画像処理Nを必要とする複数の画素データと、低消費電力の画像処理N´による処理が可能な複数の画素データの混在状態を解析して解析結果を得る。
図7の<2>において、内部にアルファベットを付した破線の長方形が画素データを示しており、同一のアルファベットを付された複数の画素データは互いに同じデータ値に対応している。例えば、内部にAを付された複数の画素データは互いに同じデータ値Aに対応しており、内部にBを付された複数の画素データは互いに同じデータ値Bに対応している。
画像解析部106は、ラン長が閾値以上となるデータ数と、画像処理回路の切り替えが必要な回数をカウントし、画像領域ごとにそれらのカウント数を得る。こうして、図7において<2>に示すように、解析結果として、画像領域nごとに、ラン長が閾値Nth以上となるデータ数hitnと、画像処理回路の切替回数Nnが得られる。なお、ラン長に関する閾値Nthは、どの程度の低消費電力を必要とするかを設定するための閾値であり、例えばユーザにより設定される。ちなみに、図7の<2>に示した複数の画素データに関する部分的な具体例において、閾値Nth=3とすると、この部分おいてラン長が3以上であるのは、内部にAを付された5つの画素データと内部にCを付された3つの画素データであり、データ数hitn=8となる。
また、データ数hitnとしてカウントされた複数の画素データが低消費電力の画像処理N´の処理対象とされ、データ数hitnとしてカウントされなかった複数の画素データが通常消費電力の画像処理Nの処理対象とされる。そのため、図7の<2>に示す複数の画素データの具体例では、この部分における画像処理回路の切替回数はNn=3となる。
<3>消費電力予測
消費電力予測部109は、画像解析部106において得られた解析結果に基づいて、画像領域nごとに、全面再構成を利用した場合の消費電力と、部分再構成を利用した場合の消費電力を予測する。具体的には、画像領域nごとに、全面再構成予測消費電力Twnと部分再構成予測消費電力Tpnを次式により算出する。
(7)Twn=(Wa×dalln)+Trw
(8)Tpn=(Wa×(dalln-hitn))+ (Wb×hitn)+(Nn×Trp)
なお、Waは通常消費電力の画像処理N(例えばラン圧縮処理)の1データの処理に必要な消費電力であり、Wbは低消費電力の画像処理N´(例えばラン圧縮処理)の1データの処理に必要な消費電力である。また、dallnは、画像領域n内の全画素データの個数であり、Trwは1回の全面再構成に必要な消費電力であり、Trpは1回の部分再構成に必要な消費電力である。
<4>再構成判定
再構成判定部110は、消費電力予測部109において得られた予測消費電力に基づいて、画像領域nごとに、全面再構成または部分再構成のうちの予測消費電力の小さい方をその画像領域nにおける再構成処理とする判定結果を得る。つまり、画像領域nごとに、全面再構成予測消費電力Twnと部分再構成予測消費電力Tpnが比較され、TwnがTpn以下であれば全面再構成が選択され、TpnがTwnよりも小さければ部分再構成が選択される。なおTwnとTpnが等しい場合に部分再構成を選択するようにしてもよい。
再構成判定部110において得られた全ての画像領域nに関する再構成の判定結果は、データ出力部112に送られ、後に実行される画像処理N,N´において、画像領域nごとに全面再構成または部分再構成を選択する際に参照される。例えば、再構成判定部110において得られた判定結果に応じて、図1に示す制御部20が、再構成データ記憶部30に記憶された再構成データに基づいて、再構成可能回路10内の回路を再構成することにより、図5に示す画像処理N,N´時における再構成可能回路10内の回路構成を実現する。
画像領域nごとに、TwnまたはTpnのうちの小さい方を次々に選択すると、全ての画像領域nで構成される全画像データの消費電力Tdは、次式のように算出される。次式において、min(Twn,Tpn)は、TwnとTpnのうちの小さい方を意味する。
(9)Td=min(Tw1,Tp1)+min(Tw2,Tp2)+・・・+min(Twn,Tpn)+・・・
ちなみに、全ての画像領域nで全面再構成を選択した場合の全消費電力Twと、全ての画像領域nで部分再構成を選択した場合の全消費電力Tpは次式のようになる。
(10)Tw=Tw1+Tw2+・・・+Twn+・・・
(11)Tp=Tp1+Tp2+・・・+Tpn+・・・
(9)式のTdは(10)式のTw以下であり、また(9)式のTdは(11)式のTp以下でもある。つまり、全ての画像領域nで全面再構成または部分再構成を一貫して利用する場合に比べて、画像領域nに応じて全面再構成または部分再構成を選択的に利用する本画像処理装置の方が消費電力の面で有利である。
なお、画像処理Nまたは画像処理N´を実行するにあたり、画像データを分割するかどうかの分割判定を追加してもよい。画像データを分割せずに、画像データの全域に亘って通常消費電力の画像処理Nを適用すると、その消費電力は次式のようになる。
(12)Tw´=(Wa×dall)+Trw
Waは通常消費電力の画像処理N(例えばラン圧縮処理)の1データの処理に必要な消費電力であり、dallは、画像データを構成する全画素データの個数である。そして、Trwは1回の全面再構成に必要な時間である。つまり、この場合には画像データの全域を処理するにあたって再構成処理が1回で済む。したがって(12)式のTw´と(9)式のTdを比較した場合に、画像データ内の画素データの状態によっては、Tw´がTdよりも小さくなる可能性がある。そこで、Tw´とTdとを比較する分割判定を行い、Tw´がTd以下の場合には、画像データを分割せずに、画像データの全域に亘って通常消費電力の画像処理Nを適用する非分割再構成を利用するようにしてもよい。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、上述した実施形態は、あらゆる点で単なる例示にすぎず、本発明の範囲を限定するものではない。本発明は、その本質を逸脱しない範囲で各種の変形形態を包含する。例えば、具体例1として説明した処理時間と具体例2として説明した消費電力とを組み合わせた条件に基づいて全面再構成または部分再構成を判定するようにしてもよい。さらに、複数の全面再構成のパターンと複数の部分再構成のパターンを用意しておき、それら複数のパターンの中から、画像データに応じた再構成のパターンを選択するようにしてもよい。
10 再構成可能回路、14a 画像処理A回路、14b 画像処理B回路、20 制御部、30 再構成データ記憶部、104 画像分割部、106 画像解析部、108 処理時間予測部、109 消費電力予測部、110 再構成判定部。

Claims (4)

  1. 複数の画素データで構成された画像を処理する画像処理装置であって、
    再構成可能回路内に複数の画像処理部を構成する制御部と、
    複数の画像領域に分割された前記画像の画像領域ごとに、その画像領域内における複数の画素データの配列状態を解析する解析部と、
    画像領域ごとに、前記解析の結果に基づいて、全面的再構成処理の画像処理性能と部分的再構成処理の画像処理性能を予測する予測部と、
    画像領域ごとに、前記画像処理性能の比較に基づいて選択した全面的再構成処理または部分的再構成処理をその画像領域に対応した再構成処理とする判定結果を得る判定部と、
    を有し、
    前記制御部は、
    前記画像に対する画像処理において、画像領域ごとに前記判定結果に応じて、
    前記再構成可能回路内で少なくとも一つの画像処理部を維持しつつ、維持した画像処理部により各画像領域内の全域に亘って複数の画素データを画像処理するように、少なくとも一つの画像処理部を構成する全面的再構成処理、
    または、
    前記再構成可能回路内で複数の画像処理部を切り替えながら、各画素データに応じた各画像処理部により各画像領域内の複数の画素データを画像処理するように、複数の画像処理部を構成する部分的再構成処理、
    を選択して実行する、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記画像を構成する各画素データは、その画素データに対応した各画像処理部による画像処理を必要とし、
    前記解析部は、画像領域ごとに、各画素データと各画像処理部の対応関係に基づいて、複数の画像処理部に対応した複数の画素データの混在状態を解析し、
    前記予測部は、画像領域ごとに、前記解析の結果に基づいて、全面的再構成処理による処理時間と部分的再構成処理による処理時間を予測し、
    前記判定部は、画像領域ごとに、全面的再構成処理または部分的再構成処理の処理時間の小さい方をその画像領域に対応した再構成処理とする判定結果を得て、
    前記制御部は、
    前記全面的再構成処理において、各画像領域内の全域を一つの画像処理部で画像処理してから、画像処理前の当該画像領域内の全域を他の画像処理部で画像処理するように、複数の画像処理部を構成し、
    前記部分的再構成処理において、各画像領域内の次々に画像処理される各画素データをその画素データに対応した各画像処理部で画像処理するように、複数の画像処理部を構成する、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1または2に記載の画像処理装置において、
    前記画像を構成する各画素データは、通常消費電力の画像処理部、または、通常消費電力以下である低消費電力の画像処理部により画像処理され、
    前記解析部は、画像領域ごとに、低消費電力の画像処理部で処理することができる複数の画素データと通常消費電力の画像処理部で処理する必要がある複数の画素データの混在状態を解析し、
    前記予測部は、画像領域ごとに、前記解析の結果に基づいて、全面的再構成処理による消費電力と部分的再構成処理による消費電力を予測し、
    前記判定部は、画像領域ごとに、全面的再構成処理または部分的再構成処理の消費電力の小さい方をその画像領域に対応した再構成処理とする判定結果を得て、
    前記制御部は、
    前記全面的再構成処理において、前記再構成可能回路内で通常消費電力の画像処理部を維持しつつ、各画像領域内の全域に亘って複数の画素データを画像処理するように、通常消費電力の画像処理部を構成し、
    前記部分的再構成処理において、各画像領域内の次々に画像処理される各画素データをその画素データに応じて通常消費電力の画像処理部または低消費電力の画像処理部で画像処理するように、それらの画像処理部を切り替えて構成する、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の画像処理装置において、
    前記複数の画像処理部による前記画像に対する画像処理に先立って、前記再構成可能回路内に、先行画像処理部と前記解析部と前記予測部と前記判定部が構成され、
    前記先行画像処理部による前記画像に対する画像処理と並行して、前記解析部が前記解析を実行し、前記予測部が前記予測を実行し、前記判定部が前記判定結果を得る、
    ことを特徴とする画像処理装置。
JP2012025819A 2012-02-09 2012-02-09 画像処理装置 Expired - Fee Related JP5935366B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012025819A JP5935366B2 (ja) 2012-02-09 2012-02-09 画像処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012025819A JP5935366B2 (ja) 2012-02-09 2012-02-09 画像処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013161471A true JP2013161471A (ja) 2013-08-19
JP5935366B2 JP5935366B2 (ja) 2016-06-15

Family

ID=49173613

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012025819A Expired - Fee Related JP5935366B2 (ja) 2012-02-09 2012-02-09 画像処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5935366B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016042223A (ja) * 2014-08-14 2016-03-31 富士ゼロックス株式会社 データ処理装置およびプログラム
JP2017060073A (ja) * 2015-09-18 2017-03-23 富士ゼロックス株式会社 データ処理装置
JP2017157987A (ja) * 2016-03-01 2017-09-07 富士ゼロックス株式会社 データ処理装置およびプログラム
JP2019208152A (ja) * 2018-05-30 2019-12-05 コニカミノルタ株式会社 画像処理装置および画像処理プログラム

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006033161A (ja) * 2004-07-13 2006-02-02 Canon Inc 符号化処理装置
JP2011054098A (ja) * 2009-09-04 2011-03-17 Canon Inc 画像処理装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006033161A (ja) * 2004-07-13 2006-02-02 Canon Inc 符号化処理装置
JP2011054098A (ja) * 2009-09-04 2011-03-17 Canon Inc 画像処理装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016042223A (ja) * 2014-08-14 2016-03-31 富士ゼロックス株式会社 データ処理装置およびプログラム
JP2017060073A (ja) * 2015-09-18 2017-03-23 富士ゼロックス株式会社 データ処理装置
JP2017157987A (ja) * 2016-03-01 2017-09-07 富士ゼロックス株式会社 データ処理装置およびプログラム
JP2019208152A (ja) * 2018-05-30 2019-12-05 コニカミノルタ株式会社 画像処理装置および画像処理プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP5935366B2 (ja) 2016-06-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6507271B2 (ja) Cnn処理方法およびデバイス
JP5935366B2 (ja) 画像処理装置
Jain et al. Efficient overlay architecture based on DSP blocks
JP4750850B2 (ja) 並列中央値フィルタリングに基づいた命令を有するプロセッサおよび方法
Jain et al. Adapting the DySER architecture with DSP blocks as an Overlay for the Xilinx Zynq
JP4659774B2 (ja) 電気機器
JP5007838B2 (ja) 情報処理装置および情報処理プログラム
Dubey et al. Hardware-software co-design for side-channel protected neural network inference
US9519948B2 (en) Data processing apparatus, data processing method, and non-transitory computer readable medium
Eguro et al. Issues and approaches to coarse-grain reconfigurable architecture development
Walsh et al. A compact FPGA implementation of a bit-serial SIMD cellular processor array
Gao et al. Asymmetric large size multipliers with optimised FPGA resource utilisation
EP3701368B1 (en) Method, device, and system for task processing
JP6617493B2 (ja) データ処理装置
JP6589642B2 (ja) データ処理装置およびプログラム
Cong et al. AttentionLego: An Open-Source Building Block For Spatially-Scalable Large Language Model Accelerator With Processing-In-Memory Technology
Mazza et al. A comparison of hardware/software techniques in the speedup of color image processing algorithms
Tükel et al. Customizable embedded processor array for multimedia applications
JP2013009044A (ja) 制御装置、処理装置、処理システム、制御プログラム
Dash et al. AES in partially reconfigurable CGRAs
Hsia et al. Fast low-complexity computation and real-time architecture for H. 264/AVC intra-prediction
Wildermann et al. System level synthesis flow for self-adaptive multi-mode reconfigurable systems
US20190370585A1 (en) Image processing apparatus and recording medium
Su et al. A Reconfigurable Coprocessor for Public-Key Cryptography
Kanazawa FPGA Acceleration of Swap-Based Tabu Search for Solving Maximum Clique Problems

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150123

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151002

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151006

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160412

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160425

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5935366

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees