JP2013160529A - 情報端末、プログラムおよび地図表示方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明の目的は、利用者の操作を容易なものとする技術を提供することにある。
【解決手段】
本発明に係る情報端末は、所定の地点を中心として所定の縮尺で地図情報を表示する地図表示手段と、前記地図表示手段に表示する地図情報を構成する地図情報構成手段と、前記地図表示の範囲内においてタッチ入力を受け付け、タッチされた前記地図表示手段上の物理位置を特定するタッチ入力位置特定手段と、を備え、前記地図情報構成手段は、前記タッチされた物理位置に対応する地図上の地点を中心として、前記タッチ位置入力特定手段により特定されるタッチされた物理位置に応じて前記縮尺を変更して、前記地図情報を構成する、ことを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】
本発明に係る情報端末は、所定の地点を中心として所定の縮尺で地図情報を表示する地図表示手段と、前記地図表示手段に表示する地図情報を構成する地図情報構成手段と、前記地図表示の範囲内においてタッチ入力を受け付け、タッチされた前記地図表示手段上の物理位置を特定するタッチ入力位置特定手段と、を備え、前記地図情報構成手段は、前記タッチされた物理位置に対応する地図上の地点を中心として、前記タッチ位置入力特定手段により特定されるタッチされた物理位置に応じて前記縮尺を変更して、前記地図情報を構成する、ことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、情報端末の技術に関するものである。
従来、ナビゲーション装置には、現在地周辺の所定範囲の道路地図が、指定された縮尺でタッチパネル付き表示モニタ上に表示されるものがある。また、タッチパネル付き表示モニタ上に表示されている道路地図上の1点をタッチすると、タッチされた道路地図上の1点を中心として道路地図の表示範囲を移動する技術や、所定の拡大/縮小ボタンをタッチされると表示縮尺をボタンに応じて変更させる技術がある。特許文献1には、このようなナビゲーション装置についての技術が記載されている。
上記のようなナビゲーション装置では、目的地等を正確に指定するためには、モニタ上に示される表示範囲を移動させ、その後目的地付近を拡大表示させて目的地を指定する操作となりがちである。すなわち、目的地を地図上で指定する場合には、ほとんどの場合において表示範囲の移動を行い、次いで拡大表示する、という操作を行う。特に、目的地が現在地に近いほど、詳細に目的地を設定する必要がある場合が多く、そのような場合にはほぼ確実に表示範囲を移動させたのち、拡大操作を行うこととなる。
本発明の目的は、利用者の操作を容易なものとする技術を提供することにある。
上記課題を解決すべく、本発明に係る情報端末は、所定の地点を中心として所定の縮尺で地図情報を表示する地図表示手段と、前記地図表示手段に表示する地図情報を構成する地図情報構成手段と、前記地図表示の範囲内においてタッチ入力を受け付け、タッチされた前記地図表示手段上の物理位置を特定するタッチ入力位置特定手段と、を備え、前記地図情報構成手段は、前記タッチされた物理位置に対応する地図上の地点を中心として、前記タッチ位置入力特定手段により特定されるタッチされた物理位置に応じて前記縮尺を変更して、前記地図情報を構成する、ことを特徴とする。
また、本発明に係るプログラムは、コンピュータに、地図を表示する手順を実行させるプログラムであって、前記コンピュータを、制御手段と、所定の地点を中心として所定の縮尺で地図情報を表示する地図表示手段として機能させ、前記制御手段に対して、前記地図表示手段において表示する地図情報を構成する地図情報構成手順と、前記地図表示の範囲内においてタッチ入力を受け付け、タッチされた前記地図表示手段上の物理位置を特定するタッチ入力位置特定手順と、を実施させ、前記地図情報構成手順においては、前記タッチされた物理位置に対応する地図上の地点を中心として、前記タッチ位置入力特定手順により特定されるタッチされた物理位置に応じて前記縮尺を変更して、前記地図情報を構成させる、ことを特徴とする。
また、本発明に係る地図表示方法は、情報端末による地図表示方法であって、前記情報端末は、制御手段と、所定の地点を中心として所定の縮尺で地図情報を表示する地図表示手段を備え、前記制御手段は、前記地図表示手段において表示する地図情報を構成する地図情報構成ステップと、前記地図表示の範囲内においてタッチ入力を受け付け、タッチされた前記地図表示手段上の物理位置を特定するタッチ入力位置特定ステップと、を実施し、前記地図情報構成ステップにおいては、前記タッチされた物理位置に対応する地図上の地点を中心として、前記タッチ位置入力特定ステップにより特定されるタッチされた物理位置に応じて前記縮尺を変更して、前記地図情報を構成する、ことを特徴とする。
本願発明によれば、利用者の操作を容易なものとする技術を提供することが可能となる。
以下に、本発明に係る情報端末についての第一の実施形態を適用したナビゲーション装置について、図面を参照して説明する。
図1に、ナビゲーション装置100の全体構成図を示す。ナビゲーション装置100は、地図情報を表示して、ナビゲーション装置100の現在地を示す地点と、設定された目的地までの経路を誘導する情報とを示すことが可能ないわゆるナビゲーション装置である。
ナビゲーション装置100は、演算処理部1と、ディスプレイ2と、記憶装置3と、音声入出力装置4(音声入力装置としてマイクロフォン41、音声出力装置としてスピーカ42を備える)と、入力装置5と、ROM装置6と、車速センサ7と、ジャイロセンサ8と、GPS(Global Positioning System)受信装置9と、FM多重放送受信装置10と、ビーコン受信装置11と、を備えている。
演算処理部1は、様々な処理を行う中心的ユニットである。例えば各種センサ7,8やGPS受信装置9、FM多重放送受信装置10等から出力される情報に基づいて現在地を算出する。また、得られた現在地情報に基づいて、表示に必要な地図データを記憶装置3あるいはROM装置6から読み出す。
また、演算処理部1は、読み出した地図データをグラフィックス展開し、そこに現在地を示すマークを重ねてディスプレイ2へ表示する。また、記憶装置3あるいはROM装置6に記憶されている地図データ等を用いて、ユーザから指示された出発地又は現在地と、目的地(または、経由地や立ち寄り地)とを結ぶ最適な経路(推奨経路)を探索する。また、スピーカ42やディスプレイ2を用いてユーザを誘導する。
ナビゲーション装置100の演算処理部1は、各デバイス間をバス25で接続した構成である。演算処理部1は、数値演算及び各デバイスを制御するといった様々な処理を実行するCPU(Central Processing Unit)21と、記憶装置3から読み出した地図データ、演算データなどを格納するRAM(Random Access Memory)22と、プログラムやデータを格納するROM(Read Only Memory)23と、各種ハードウェアを演算処理部1と接続するためのI/F(インターフェイス)24と、を有する。
ディスプレイ2は、演算処理部1等で生成されたグラフィックス情報を表示するユニットである。ディスプレイ2は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどで構成される。
記憶装置3は、HDD(Hard Disk Drive)や不揮発性メモリカードといった、少なくとも読み書きが可能な記憶媒体で構成される。
この記憶媒体には、通常の経路探索装置に必要な地図データ(地図上の道路を構成するリンクのリンクデータを含む)であるリンクテーブル200が記憶されている。
図2は、リンクテーブル200の構成を示す図である。リンクテーブル200は、地図上の区画された領域であるメッシュの識別コード(メッシュID)201ごとに、そのメッシュ領域に含まれる道路を構成する各リンクのリンクデータ202を含んでいる。
リンクデータ202は、リンクの識別子であるリンクID211ごとに、リンクを構成する2つのノード(開始ノード、終了ノード)の座標情報222、リンクを含む道路の種別を示す道路種別223、リンクの長さを示すリンク長224、予め記憶されたリンク旅行時間225、開始接続リンクおよび終了接続リンク226、リンクを含む道路の制限速度を示す制限速度227などを含んでいる。なお、開始接続リンクおよび終了接続リンク226は、当該リンクの開始ノードに接続するリンクである開始接続リンクと、当該リンクの終了ノードに接続するリンクである終了接続リンクと、を特定する情報である。
なお、ここでは、リンクを構成する2つのノードについて開始ノードと終了ノードとを区別することで、同じ道路の上り方向と下り方向とを、それぞれ別のリンクとして管理するようにしているが、これに限られない。例えば、リンクを構成する2つのノードについて開始ノードと終了ノードとを区別しないものであってもよい。
図1に戻って説明する。音声入出力装置4は、音声入力装置としてマイクロフォン41と、音声出力装置としてスピーカ42と、を備える。マイクロフォン41は、ユーザやその他の搭乗者が発した声などのナビゲーション装置100の外部の音声を取得する。
スピーカ42は、演算処理部1で生成されたユーザへのメッセージを音声として出力する。マイクロフォン41とスピーカ42は、車両の所定の部位に、別個に配されている。ただし、一体の筐体に収納されていても良い。ナビゲーション装置100は、マイクロフォン41及びスピーカ42を、それぞれ複数備えることができる。
入力装置5は、ユーザからの指示をユーザによる操作を介して受け付ける装置である。入力装置5は、タッチパネル51と、ダイヤルスイッチ52と、その他のハードスイッチ(図示しない)であるスクロールキー、縮尺変更キーなどで構成される。また、入力装置5には、ナビゲーション装置100に対して遠隔で操作指示を行うことができるリモートコントローラが含まれる。リモートコントローラは、ダイヤルスイッチやスクロールキー、縮尺変更キーなどを備え、各キーやスイッチが操作された情報をナビゲーション装置100に送出することができる。
タッチパネル51は、ディスプレイ2の表示面側に搭載され、表示画面を透視可能である。タッチパネル51は、ディスプレイ2に表示された画像のXY座標と対応したタッチ位置を特定し、タッチ位置を座標に変換して出力する。タッチパネル51は、感圧式または静電式の入力検出素子などにより構成される。なお、タッチパネル51は、同時に複数のタッチ位置を検出することのできるマルチタッチを実現できるものであってもよいが、本願発明に係るコスト効果がより高いと考えられるのは、同時に一か所のタッチ位置を検出できるシングルタッチ対応の安価なタッチパネルであるといえる。
ダイヤルスイッチ52は、時計回り及び反時計回りに回転可能に構成され、所定の角度の回転ごとにパルス信号を発生し、演算処理部1に出力する。演算処理部1では、パルス信号の数から、回転角度を求める。
ROM装置6は、CD-ROMやDVD-ROM等のROM(Read Only Memory)や、IC(Integrated Circuit)カードといった、少なくとも読み取りが可能な記憶媒体で構成されている。この記憶媒体には、例えば、動画データや、音声データなどが記憶されている。
車速センサ7,ジャイロセンサ8およびGPS受信装置9は、ナビゲーション装置100で現在地(自車位置)を検出するために使用されるものである。車速センサ7は、車速を算出するのに用いる値を出力するセンサである。ジャイロセンサ8は、光ファイバジャイロや振動ジャイロ等で構成され、移動体の回転による角速度を検出するものである。GPS受信装置9は、GPS衛星からの信号を受信し移動体とGPS衛星間の距離と距離の変化率とを3個以上の衛星に対して測定することで移動体の現在地、進行速度および進行方位を測定するものである。
FM多重放送受信装置10は、FM放送局から送られてくるFM多重放送信号を受信する。FM多重放送には、VICS(Vehicle Information Communication System:登録商標)情報の概略現況交通情報、規制情報、SA/PA(サービスエリア/パーキングエリア)情報、駐車場情報、天気情報などやFM多重一般情報としてラジオ局が提供する文字情報などがある。
ビーコン受信装置11は、VICS情報などの概略現況交通情報、規制情報、SA/PA(サービスエリア/パーキングエリア)情報、駐車場情報、天気情報や緊急警報などを受信する。例えば、光により通信する光ビーコン、電波により通信する電波ビーコン等の受信装置である。
図3は、演算処理部1の機能ブロック図である。図示するように、演算処理部1は、基本制御部101と、入力受付部102と、出力処理部103と、拡大率特定部104と、表示構成部105と、を有する。
基本制御部101は、様々な処理を行う中心的な機能部であり、処理内容に応じて、他の処理部を制御する。また、各種センサ、GPS受信装置9等の情報を取得し、マップマッチング処理等を行って現在地を特定する。また、随時、走行した日付および時刻と、位置と、を対応付けて、リンクごとに走行履歴を記憶装置3に記憶する。さらに、各処理部からの要求に応じて、現在時刻を出力する。
また、基本制御部101は、現在地と、目的地とを結ぶ最適な経路(推奨経路)を探索する。当該経路探索においては、ダイクストラ法等の経路探索ロジックを用いて、道路の所定の区間(リンク)に対して予め設定されたリンクコストに基づいて、リンクコストが最小となる経路を探索する。
また、基本制御部101は、車両の現在地が推奨経路から逸脱しないよう、推奨経路を表示させつつスピーカ42やディスプレイ2を用いてユーザの運転操作を誘導する。
入力受付部102は、入力装置5またはマイクロフォン41を介して入力されたユーザからの入力指示を受け付け、その入力指示に関する情報であるタッチの座標位置や、音声情報とともに、要求内容に対応する処理を実行するように基本制御部101へ伝達する。例えば、ユーザが推奨経路の探索を要求したときは、その要求指示内容を基本制御部101に要求する。
出力処理部103は、例えばポリゴン情報等の表示させる画面情報を受け取り、ディスプレイ2に描画するための信号に変換してディスプレイ2に対して描画する指示を行う。
拡大率特定部104は、ディスプレイ2に表示させる地図情報の縮尺の拡大率を特定する。具体的には、拡大率特定部104は、入力受付部102により受け付けたタッチパネル51上のタッチ位置に応じて、地図表示の拡大率を特定する。
表示構成部105は、拡大率特定部104により特定された拡大率を縮尺に適用して、地図表示の縮尺を変更して表示する画面表示情報を構成し、出力処理部103へ出力指示を行う。
上記した演算処理部1の各機能部、すなわち基本制御部101、入力受付部102、出力処理部103、拡大率特定部104、表示構成部105は、CPU21が所定のプログラムを読み込み実行することにより構築される。そのため、RAM22には、各機能部の処理を実現するためのプログラムが記憶されている。
なお、上記した各構成要素は、ナビゲーション装置100の構成を、理解を容易にするために、主な処理内容に応じて分類したものである。そのため、構成要素の分類の仕方やその名称によって、本願発明が制限されることはない。ナビゲーション装置100の構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。
また、各機能部は、ハードウェア(ASIC、GPUなど)により構築されてもよい。また、各機能部の処理が一つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。
[動作の説明]次に、ナビゲーション装置100が実施する表示範囲変更処理の動作について説明する。図4は、ナビゲーション装置100が実施する表示範囲変更処理を示すフロー図である。このフローは、ナビゲーション装置100の起動後に、現在地等の周辺の地図がディスプレイ2上に表示された状態で、ディスプレイ2の画面上に設けられたタッチパネル51が入力を受け付けると開始される。
まず、拡大率特定部104は、タッチされたディスプレイ上の物理位置を特定する(ステップS001)。なお、物理位置とは、ディスプレイ2上に設けられたタッチパネル51上の所定の座標で特定される位置をいい、例えば、タッチパネル51の縦横二軸(X軸、Y軸)で特定される座標の位置をいう。具体的には、拡大率特定部104は、受け付けたタッチの位置について、入力受付部102からタッチパネル上の座標を取得する。
次に、基本制御部101は、地図上のタッチ位置へ中心を移動させ周辺地図を取得する(ステップS002)。具体的には、基本制御部101は、タッチされたディスプレイ上の物理位置に対応する地図上の位置へ、表示の中心を移動させる。そして、基本制御部101は、表示の中心を中心とする周辺の地図情報を取得する。
次に、拡大率特定部104は、物理位置が所定の範囲内に含まれるか否かを判定する(ステップS003)。具体的には、拡大率特定部104は、ステップS001で取得したタッチされたディスプレイ上の物理位置が、地図表示領域内に示される地図上の所定の範囲内(例えば、ディスプレイ2の地図表示領域内の中心を焦点の中点とする一定の大きさの楕円の範囲内)に含まれるか否かを判定する。
物理位置が所定の範囲内に含まれる場合(ステップS003にて「Yes」の場合)には、表示構成部105は、所定の拡大率で縮尺を変更して地図表示を行う(ステップS004)。具体的には、表示構成部105は、ステップS002において基本制御部101が取得した周辺の地図情報を取得し、取得した地図情報について所定の拡大率(例えば、2倍)で縮尺の拡大を行い、表示情報を構成する。そして、表示構成部105は、出力処理部103に対して構成した表示情報を出力するよう指示するとともに、基本制御部101に対して、拡大した縮尺情報の設定値を受け渡す。
物理位置が所定の範囲内に含まれない場合(ステップS003にて「No」の場合)には、表示構成部105は、縮尺を変更せずに地図表示を行う(ステップS005)。具体的には、表示構成部105は、ステップS002において基本制御部101が取得した周辺の地図情報を取得し、取得した地図情報について、基本制御部101により予め設定された縮尺で表示情報を構成する。そして、表示構成部105は、出力処理部103に対して表示情報を出力するよう指示する。
以上が、表示範囲変更処理の処理フローである。表示範囲変更処理によれば、ディスプレイ上の地図表示範囲内のタッチ位置に応じて、表示中心を移動させるとともに、拡大率を変更して表示することができる。より好ましくは、表示中心の移動先が表示中心に所定以上近い場合には、拡大して表示することができるとともに、表示中心の移動先が表示中心から所定以上遠い場合には、拡大せずに移動のみを行い表示することができる。
なお、当該実施形態においては、表示中心の移動先が表示中心に近い場合には、拡大して表示することができるとともに、表示中心の移動先が表示中心から遠い場合には、拡大せずに移動のみを行い表示するようにしているが、これに限られない。例えば、表示中心の移動先が表示中心に近い場合には、移動および拡大して表示することができるとともに、表示中心の移動先が表示中心から一定以上遠い場合には、移動および縮小して表示し、それ以外の場合には移動のみを行い表示するようにしてもよい。
図5は、表示範囲変更処理の実施前にディスプレイ2に表示されている画面400と、表示範囲変更処理の結果、ステップS004にて表示される表示情報の出力となるタッチ後画面400´と、の例を示している。画面400では、現在地401と、縮尺表示403と、が表示されている。縮尺表示403は、例えば、100mに相当する画面上の長さを示す線および「100m」の表示を含む。また、画面400に明示されないが、拡大を行う所定の範囲である楕円402がディスプレイ2の所定の位置に設けられており、利用者はその範囲内のタッチ位置404をタッチ操作するものとする。タッチ後画面400´は、そのようなタッチ操作がなされた後に表示範囲変更処理が実施され、ステップS004による移動拡大表示がなされる場合に出力される画面である。
タッチ後画面400´には、タッチされた位置を中心とする地図情報が表示されており、タッチ後縮尺表示403´が表示されている。タッチ後縮尺表示403´は、例えば、タッチ前の地図表示の縮尺の2倍の拡大である50mに相当する画面上の長さを示す線および「50m」の表示を含む。また、タッチ後画面400´に明示されないが、拡大を行う所定の範囲である楕円402がディスプレイ2の所定の位置に設けられている。この点、地図表示範囲が変更される場合において、地図表示範囲のディスプレイ2の所定の位置に設けられていることから、どのように地図表示が移動しても、ディスプレイ2の中心付近に対するタッチ操作によると、地図が移動および拡大されて表示されることが担保されるといえる。
以上、本発明の第一の実施形態について説明した。本発明の第一の実施形態によると、ナビゲーション装置100は、ディスプレイ上の地図表示範囲内のタッチ位置に応じて、表示中心を移動させるとともに、拡大率を変更して表示することができる。すなわち、一回のタッチ操作で移動と拡大が行われるため、移動操作と拡大操作とを逐一繰り返す必要がなく、利用者の操作を容易なものとすることができるといえる。
本発明は、上記の実施形態に制限されない。上記の第一の実施形態は、本発明の技術的思想の範囲内で様々な変形が可能である。例えば、上記の第一の実施形態では、タッチされたディスプレイ上の物理位置が、地図表示領域内に示される地図上の所定の範囲内であるか否かを判定して拡大を行うか否かを特定しているが、これに限られない。そのような変形について、第二の実施形態として以下に説明する。なお、第二の実施形態では、基本的に第一の実施形態と同様の構成を備えるが、一部相違がある。そのような相違について説明する。
拡大率特定部104は、タッチされたディスプレイ上の物理位置について、画面中心からの距離に応じて拡大率を徐々に変化させる。このような第二の実施形態に係る表示範囲変更処理を可能とするために、図6の拡大率テーブル500を用いる。
図6は、拡大率テーブル500の構成例を示す図である。拡大率テーブル500は、記憶装置3に格納されるテーブルである。拡大率テーブル500は、画面中心からの距離が属する所定の範囲を規定する画面中心からの距離501と、当該画面中心からの距離501に予め対応付けられた拡大率502と、を含む。
例えば、拡大率テーブル500は、画面中心からの距離が100ピクセル未満の範囲については、拡大率を2倍とし、画面中心からの距離が100ピクセル以上200ピクセル未満の範囲は、拡大率を1.5倍とし、中心からの距離が200ピクセル以上300ピクセル未満の範囲は、拡大率を等倍とし、中心からの距離が300ピクセル以上の範囲は、拡大率を0.5倍、すなわち縮小とする情報を含む。
図7は、第二の実施形態に係る表示範囲変更処理の処理フローを示す図である。当該フローのステップS101、ステップS103は、基本的に第一の実施形態に係る表示範囲変更処理の処理フローのそれぞれステップS001、ステップS002と同様であるため、説明を省略する。
ステップS101にてタッチされたディスプレイ上の物理位置が特定されると、拡大率特定部104は、位置に応じた拡大率を特定する(ステップS102)。具体的には、拡大率特定部104は、ステップS101にて特定された物理位置が、拡大率テーブル500の画面中心からの距離501のいずれに属するのかを特定し、対応する拡大率502を取得する。
ステップS103にて周辺地図の情報が取得されると、表示構成部105は、ステップS102で特定した拡大率で縮尺を変更して地図表示を行う(ステップS104)。具体的には、表示構成部105は、ステップS103において基本制御部101が取得した周辺の地図情報を取得し、取得した地図情報についてステップS102で特定した拡大率(例えば、1.5倍)で縮尺の拡大を行い、表示情報を構成する。そして、表示構成部105は、出力処理部103に対して構成した表示情報を出力するよう指示するとともに、基本制御部101に対して、拡大した縮尺情報の設定値を受け渡す。
以上が、第二の実施形態に係る表示範囲変更処理の処理フローである。
図8は、第二の実施形態に係る表示範囲変更処理の実施前にディスプレイ2に表示されている画面600と、表示範囲変更処理の結果、ステップS104にて表示される表示情報の出力となるタッチ後画面600´と、の例を示している。画面600では、現在地601と、縮尺表示605と、が表示されている。縮尺表示605は、例えば、100mに相当する画面上の長さを示す線および「100m」の表示を含む。
また、画面600に明示されないが、最も高い拡大率(例えば、2倍)と対応付けられ、中心からの距離が最も近い位置を含む所定の超拡大範囲602と、その次に高い拡大率(例えば、1.5倍)と対応付けられ、中心からの距離が所定の距離となる位置を含む所定の拡大範囲603と、さらにその次に高い拡大率(例えば、等倍)と対応付けられ、中心からの距離が所定の距離となる位置を含む所定の等倍範囲604と、等倍よりも低い拡大率、すなわち縮小にあたる倍率と対応付けられ、等倍範囲604よりも中心からの距離が遠い位置を含む所定の縮小範囲と、がディスプレイ2の所定の位置に設けられている。
利用者はその範囲内のうち、超拡大範囲602にあたるタッチ位置606をタッチ操作するものとする。タッチ後画面600´は、そのようなタッチ操作がなされた後に表示範囲変更処理が実施され、ステップS104による移動拡大表示がなされる場合に出力される画面である。
タッチ後画面600´には、タッチされた位置を中心とする地図情報が表示されており、タッチ後縮尺表示605´が表示されている。タッチ後縮尺表示605´は、例えば、タッチ前の地図表示の縮尺の1.5倍の拡大である75mに相当する画面上の長さを示す線および「75m」の表示を含む。
また、タッチ後画面600´に明示されないが、最も高い拡大率(例えば、2倍)と対応付けられ、中心からの距離が最も近い位置を含む所定の超拡大範囲602と、その次に高い拡大率(例えば、1.5倍)と対応付けられ、中心からの距離が所定の距離となる位置を含む所定の拡大範囲603と、さらにその次に高い拡大率(例えば、等倍)と対応付けられ、中心からの距離が所定の距離となる位置を含む所定の等倍範囲604と、等倍よりも低い拡大率、すなわち縮小にあたる倍率と対応付けられ、等倍範囲604よりも中心からの距離が遠い位置を含む所定の縮小範囲と、がディスプレイ2の所定の位置に設けられている。この点、地図表示範囲が変更されても、地図表示範囲のディスプレイ2の所定の位置に設けられていることから、どのように地図表示が移動しても、ディスプレイ2の中心付近に対するタッチ操作によると、地図が移動および拡大されて表示されることが担保されるといえる。
以上、本発明の第二の実施形態について説明した。本発明の第二の実施形態によると、ナビゲーション装置100は、ディスプレイ上の地図表示範囲内のタッチ位置が近いほど拡大して表示中心を移動させて表示することができる。すなわち、移動操作と拡大操作とを逐一繰り返す必要がなく、利用者の操作を容易なものとすることができるといえる。
また例えば、上記の第一の実施形態では、タッチされたディスプレイ上の物理位置が、地図表示領域内に示される地図上の所定の範囲内に含まれるか否かを判定して拡大を行うか否かを特定しているが、これに限られない。そのような変形について、第三の実施形態として以下に説明する。なお、第三の実施形態では、基本的に第一の実施形態と同様の構成を備えるが、一部相違がある。そのような相違について説明する。
拡大率特定部104は、タッチされたディスプレイ上の物理位置について、画面中心からの距離およびタッチが継続された時間、すなわち押下時間に応じて拡大率を徐々に変化させる。このような第三の実施形態に係る表示範囲変更処理を可能とするために、図9の拡大率テーブル700を用いる。
図9は、拡大率テーブル700の構成例を示す図である。拡大率テーブル700は、記憶装置3に格納されるテーブルである。拡大率テーブル700は、予め定められた範囲内であるか否かを特定する押下位置701と、当該押下位置701に予め対応付けられた拡大率702と、を含む。例えば、拡大率702には、所定の範囲内の押下位置については、2倍を基本拡大倍率として、押下時間を積算した値を得るとする算式が含まれ、所定の範囲外の押下位置については、0.5倍を基本拡大倍率として、押下時間を積算した値を得るとする算式が含まれる。すなわち、拡大率テーブル700は、所定の範囲内の押下位置については、押下時間が長くなると、より狭い範囲が拡大されて表示され、所定の範囲外の押下位置については、押下時間が長くなると、より広い範囲が縮小されて表示されるよう拡大率が求められる算式を含む。
図10は、第三の実施形態に係る表示範囲変更処理の処理フローを示す図である。当該フローのステップS203は、基本的に第一の実施形態に係る表示範囲変更処理の処理フローのステップS002と同様であるため、説明を省略する。
まず、拡大率特定部104は、タッチされたディスプレイ上の物理位置およびタッチされた時間の長さつまり押下時間を特定する(ステップS201)。具体的には、拡大率特定部104は、受け付けたタッチの位置について、入力受付部102からタッチパネル上の座標を取得し、タッチが継続された時間について、入力受付部102から取得する。
ステップS201にてタッチされたディスプレイ上の物理位置および押下時間が特定されると、拡大率特定部104は、位置および押下時間に応じた拡大率を特定する(ステップS202)。具体的には、拡大率特定部104は、ステップS201にて特定された物理位置が、地図表示領域内に示される地図上の所定の範囲内(例えば、ディスプレイ2の地図表示領域内の中心を焦点の中点とする一定の大きさの楕円の範囲内)に含まれるか否かを判定する。そして、物理位置が所定の範囲内に含まれる場合には、拡大率特定部104は、拡大率テーブル700の押下位置701を参照して、物理位置が属する情報を特定し、当該情報に対応付けられた拡大率702の算出式を取得する。そして、拡大率特定部104は、当該算出式に従って拡大率を特定する。
ステップS203にて周辺地図の情報が取得されると、表示構成部105は、ステップS202で特定した拡大率で縮尺を変更して地図表示を行う(ステップS204)。具体的には、表示構成部105は、ステップS203において基本制御部101が取得した周辺の地図情報を取得し、取得した地図情報についてステップS202で特定した拡大率(例えば、4倍)で縮尺の拡大を行い、表示情報を構成する。そして、表示構成部105は、出力処理部103に対して構成した表示情報を出力するよう指示するとともに、基本制御部101に対して、拡大した縮尺情報の設定値を受け渡す。
以上が、第三の実施形態に係る表示範囲変更処理の処理フローである。
図11は、第三の実施形態に係る表示範囲変更処理の実施前にディスプレイ2に表示されている画面800と、表示範囲変更処理の結果、ステップS204にて表示される表示情報の出力となるタッチ後画面800´と、の例を示している。画面800では、現在地801と、縮尺表示803と、が表示されている。縮尺表示803は、例えば、100mに相当する画面上の長さを示す線および「100m」の表示を含む。また、画面800に明示されないが、拡大を行う所定の範囲である楕円802がディスプレイ2の所定の位置に設けられており、利用者はその範囲内のタッチ位置804をタッチ操作するものとする。タッチ後画面800´は、そのようなタッチ操作がなされた後に表示範囲変更処理が実施され、ステップS204による移動拡大表示がなされる場合に出力される画面である。
タッチ後画面800´には、タッチされた位置を中心とする地図情報が表示されており、タッチ後縮尺表示803´が表示されている。タッチ後縮尺表示803´は、例えば、タッチ前の地図表示の縮尺の4倍の拡大である25mに相当する画面上の長さを示す線および「25m」の表示を含む。また、タッチ後画面800´に明示されないが、拡大を行う所定の範囲である楕円802がディスプレイ2の所定の位置に設けられている。この点、地図表示範囲が変更されても、地図表示範囲のディスプレイ2の所定の位置に設けられていることから、どのように地図表示が移動しても、ディスプレイ2の中心付近に対するタッチ操作および押下時間によると、地図が移動および拡大されて表示されることが担保されるといえる。
以上、本発明の第三の実施形態について説明した。本発明の第三の実施形態によると、ナビゲーション装置100は、ディスプレイ上の地図表示範囲内のタッチ位置およびその押下時間に応じて、表示中心を移動させるとともに、拡大率を変更して表示することができる。すなわち、移動操作と拡大操作とを逐一繰り返す必要がなく、利用者の操作を容易なものとすることができるといえる。
なお、上記第一の実施形態において用いられた構成と、第二の実施形態において用いられた構成と、第三の実施形態において用いられた構成と、に含まれるそれぞれの構成を、互いに組み合わせるものとしてもよい。
以上、本発明について、第一の実施形態、第二の実施形態、第三の実施形態を中心に説明した。なお、上記の各実施形態では、本発明にナビゲーション装置を用いた例について説明したが、本発明はナビゲーション装置に限らず、移動体の経路案内を行う装置全般、例えば携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)、モバイルPC、音楽プレーヤー等の情報端末全般に適用することができる。
1・・・演算処理部、2・・・ディスプレイ、3・・・記憶装置、4・・・音声出入力装置、5・・・入力装置、6・・・ROM装置、7・・・車速センサ、8・・・ジャイロセンサ、9・・・GPS受信装置、10・・・FM多重放送受信装置、11・・・ビーコン受信装置、21・・・CPU、22・・・RAM、23・・・ROM、24・・・I/F、25・・・バス、41・・・マイクロフォン、42・・・スピーカ、51・・・タッチパネル、52・・・ダイヤルスイッチ、100・・・ナビゲーション装置、101・・・基本制御部、102・・・入力受付部、103・・・出力処理部、104・・・拡大率特定部、105・・・表示構成部、200・・・リンクテーブル、500、700・・・拡大率テーブル
Claims (7)
- 所定の地点を中心として所定の縮尺で地図情報を表示する地図表示手段と、
前記地図表示手段に表示する地図情報を構成する地図情報構成手段と、
前記地図表示の範囲内においてタッチ入力を受け付け、タッチされた前記地図表示手段上の物理位置を特定するタッチ入力位置特定手段と、を備え、
前記地図情報構成手段は、前記タッチされた物理位置に対応する地図上の地点を中心として、前記タッチ位置入力特定手段により特定されるタッチされた物理位置に応じて前記縮尺を変更して、前記地図情報を構成する、
ことを特徴とする情報端末。 - 請求項1に記載の情報端末であって、
前記地図情報構成手段は、前記タッチ位置入力特定手段により特定されるタッチされた物理位置が前記地図表示手段に予め設けられた所定の範囲に含まれる場合には、前記タッチされた物理位置に対応する地図上の地点を中心として、前記縮尺を拡大して前記地図情報を構成する、
ことを特徴とする情報端末。 - 請求項1または2に記載の情報端末であって、
前記地図情報構成手段は、前記タッチされた物理位置に対応する地図上の地点を中心として、前記タッチ位置入力特定手段により特定されるタッチされた物理位置が前記地図表示手段に予め設けられた所定の複数の範囲のいずれに含まれるかに応じて、前記縮尺の拡大率を変更して前記地図情報を構成する、
ことを特徴とする情報端末。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の情報端末であって、
前記タッチ入力位置特定手段は、さらに、前記タッチ入力された時間を特定し、
前記地図情報構成手段は、前記タッチされた物理位置に対応する地図上の地点を中心として、前記タッチ位置入力特定手段により特定されるタッチされた物理位置およびタッチ入力された時間に応じて、前記縮尺を変更して、前記地図情報を構成する、
ことを特徴とする情報端末。 - 請求項4に記載の情報端末であって、
前記地図情報構成手段は、前記タッチ位置入力特定手段により特定されるタッチされた物理位置が前記地図表示手段の所定の範囲に含まれる場合には、前記タッチ入力された時間が長いほど前記縮尺を拡大し、前記タッチ位置入力特定手段により特定されるタッチされた物理位置が前記地図表示手段の所定の範囲に含まれない場合には、前記タッチ入力された時間が長いほど前記縮尺を縮小して、前記地図情報を構成する、
ことを特徴とする情報端末。 - コンピュータに、地図を表示する手順を実行させるプログラムであって、
前記コンピュータを、制御手段と、所定の地点を中心として所定の縮尺で地図情報を表示する地図表示手段として機能させ、
前記制御手段に対して、
前記地図表示手段において表示する地図情報を構成する地図情報構成手順と、
前記地図表示の範囲内においてタッチ入力を受け付け、タッチされた前記地図表示手段上の物理位置を特定するタッチ入力位置特定手順と、を実施させ、
前記地図情報構成手順においては、前記タッチされた物理位置に対応する地図上の地点を中心として、前記タッチ位置入力特定手順により特定されるタッチされた物理位置に応じて前記縮尺を変更して、前記地図情報を構成させる、
ことを特徴とするプログラム。 - 情報端末による地図表示方法であって、
前記情報端末は、
制御手段と、所定の地点を中心として所定の縮尺で地図情報を表示する地図表示手段を備え、
前記制御手段は、
前記地図表示手段において表示する地図情報を構成する地図情報構成ステップと、
前記地図表示の範囲内においてタッチ入力を受け付け、タッチされた前記地図表示手段上の物理位置を特定するタッチ入力位置特定ステップと、を実施し、
前記地図情報構成ステップにおいては、前記タッチされた物理位置に対応する地図上の地点を中心として、前記タッチ位置入力特定ステップにより特定されるタッチされた物理位置に応じて前記縮尺を変更して、前記地図情報を構成する、
ことを特徴とする地図表示方法。
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