JP2013156309A - 光コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】光ファイバの端末に取り付ける光コネクタの全長を短くする。
【解決手段】光コネクタ3は、光ファイバの端末部分を接続したフェルール31と、その外周面の一部又は全部を覆うキャップ32と、キャップ32の外周面に緩挿されたバネ33と、キャップ32に対してフェルール軸方向に移動可能な状態でバネ33の外周に設けられ、内壁の一部としてバネ33の一端に当接させる当接部を有するカバー34と、を備える。キャップ32は、外周にバネの他端を当接させるキャップ側当接部を有し、且つ内壁の一部として、フェルール31の非端末側の端面31aに当接させる段差部32bを有する。光コネクタ3は、接続相手との接続によりカバーに対する接続相手の位置が固定された状態で、バネ33の弾性力によりフェルール31を接続相手側に押圧している。
【選択図】図3

Description

本発明は、光コネクタに関し、より詳細には、光ファイバの端末に取り付けるための小型の光コネクタに関する。
一般的に、光コネクタは、安定した光学特性を得るために次のような構造を採用している。その構造とは、接続する光ファイバに、先端を球面加工した光ファイバ(フェルールに挿通された光ファイバ)を突き合わせ、突き合わせた先端に応力を集中させることで平坦部を形成した構造、つまりファイバ結合界面にヘルツ応力による平坦部を形成した構造である。
この構造は、信頼性及び機能が担保されており、また普及に伴う量産工程が確立され、コスト的にも安定していることから、今後も当面の間は使用され続けると考えられる。
しかしながら、上述の構造は、光ファイバの先端にヘルツ応力を発生させるための力が必要であり、そのため、フェルールとその後端部に設けた長いバネとを有する構造が広く採用されている(例えば、特許文献1,2を参照)。
特許文献1には、フェルール及びバネを備え、光ファイバをフェルールを介して相手側の光ファイバに突き合せることで、光ファイバ同士を機械的に接続する光コネクタが開示されている。また、特許文献2には、フェルール及びバネを備え、光ファイバをフェルールを介して光モジュールに機械的に接続する光コネクタが開示されている。
特許文献2に開示された光コネクタについて、図8を参照しながら説明する。図8に示すように、光コネクタ60は、光伝送路となる光ファイバ4の先端に取り付けられ、その筐体62には光ファイバ4の挿入部分を覆うカバー65が取り付けられている。光コネクタ60は、筐体62内に、光ファイバ4の光ファイバ素子(ガラスファイバ)64が埋設されるように挿入されたフェルール61と、フェルール61の後端部(光ファイバ4側)に配設されたバネ63とを有する。フェルール61は、バネ63により軸方向に可動で弾性的に保持されている。
図8におけるスリーブ部70は、光モジュール等の発光素子や受光素子等が搭載されたパッケージ本体部(図示せず)に取り付けられている。スリーブ部70は、例えば集光レンズやアイソレータを収納保持する結合部材71と、光コネクタ60のフェルール61を挿入するためのスリーブ部材72とで構成されている。スリーブ部材72には、フェルール61が嵌入されるスリーブ73と、光ファイバ素子(ガラスファイバ)75が埋設されたファイバスタブ74とが挿着されている。スリーブ73としては、割スリーブ又は精密スリーブが用いられる。
そして、光コネクタ60は、このようなスリーブ部材72内にフェルール61が挿入されたとき、バネ63の弾性力によりフェルール61内の光ファイバ素子64がファイバスタブ74の端面に当接して光ファイバ素子75と物理的に接触するフィジカルコンタクト(PC)が成立するように構成されている。
このようにして、光ファイバ素子75の外端(結合部材71がある側とは反対側の端面)は、光コネクタ60のフェルール61が挿入された状態で、フェルール61内の光ファイバ素子64の端面と光学的に接続される。光モジュールが光受信モジュールである場合、光ファイバ素子75の内端(結合部材71側の端面)には光ファイバ4からの信号光が光ファイバ素子64を介して入射される。一方、光モジュールが光送信モジュールである場合、光ファイバ素子75の内端にはパッケージ本体部からの信号光が集光されて入射される。
また、特許文献1,2に記載の光コネクタをはじめとする従来の光コネクタでは、相手側のフェルール又はスタブとの整列を行うために、フェルールには一定以上の長さが必要であり、その周囲にはガイドとなるスリーブ部品(例えば上記のスリーブ73)を配置する必要がある。また、スリーブ部品の外側には、発生しうる外力などの影響から、光結合部分を保護するための筐体(ハウジング)が必要となる。そして、上述のようにバネをフェルールの後端部に設ける理由は、このような機構的な制約があるためである。
また、上記のバネにある程度の長さが必要になる理由は、安定した光学特性を得るために、バネの弾性力により内部のフェルールを、その軸に沿った方向へ付勢して相手側のフェルール又はスタブに一定以上の荷重で接触させる必要があるためである。
米国特許第5481634号明細書 特開2010−217706号公報
上述のように、従来の光コネクタは、安定した光学特性を得るために所定長さのバネをフェルールの後端部に設ける必要がある。そのため、従来の光コネクタは、光ファイバの中心軸方向に長くなってしまう。そして、従来の光コネクタにおける全長が長くなるという制約は、フィールド等で使用されるものであれば影響は少ないが、実装部品が密集し実装容積や形状が制限される光通信モジュールや光通信装置の内部においてデバイス間接続に用いる構造としては、極めて厳しいものとなる。
本発明は、上述のような実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、光ファイバの端末に取り付けるための光コネクタにおいて、全長を短く構成することにある。
本発明による光コネクタは、光ファイバの端末に取り付けるための光コネクタであって、光ファイバの端末部分を接続したフェルールと、フェルールの外周面の一部又は全部を覆うキャップと、キャップの外周面に緩挿されたバネと、キャップに対してフェルールの軸方向に移動可能な状態でバネの外周に設けられ、内壁の一部としてバネの一端に当接させるための当接部を有するカバーと、を備えることを特徴とする。
ここで、上記のキャップは、外周にバネの他端を当接させるためのキャップ側当接部を有し、且つ内壁の一部として、フェルールの非端末側の端面に当接させるための段差部を有する。
さらに、本発明の光コネクタは、接続相手との接続によりカバーに対する接続相手の位置が固定された状態で、バネの弾性力によりフェルールを接続相手側に押圧していることを特徴とする。
また、上記のキャップは、内壁の一部として、上記のフェルールを整列させるためのスリーブを収納する収納空間をフェルールの外周面とで形成するための別の段差部を有することが好ましい。
また、上記の接続相手は、上記のフェルールを整列させるためのスリーブと、スリーブを保持するホルダと、ホルダと上記のカバーとを取り付けるための取り付け部材と、を備えた光レセプタクルとすることができる。
代わりに、上記の接続相手は、上記の光コネクタと同じく、フェルール、キャップ、バネ、カバーを備えた他の光コネクタであってもよく、その場合、光コネクタと他の光コネクタとの接続は、1つのスリーブを用い、一方のフェルールをスリーブの一端から挿入し、他方のフェルールをスリーブの他端から挿入して、両者を整列させた状態で突き合わせ、カバー同士を係合させることで行えばよい。
本発明による光コネクタは、フェルールの周囲を覆うキャップを用い、そのキャップの外周にバネを緩挿するように構成しているため、全長を短くすることができる。
本発明に係る光コネクタの一構成例を説明するための図で、光コネクタを光部品に接続したファイバ接続機構の一構成例を示す斜視図である。 図1の光コネクタを分解した様子を示す斜視図である。 図1の光コネクタの断面図である。 図1の光コネクタの斜視図である。 図1のラッチ部材を説明するための図である。 図1のファイバ接続機構の一部を示す断面図である。 図1のファイバ接続機構を別方向から見た斜視図である。 従来の光コネクタの構成を示す一部断面図である。
本発明に係る光コネクタは、光ファイバの端末(つまり先端)に取り付けるためのコネクタであり、主に光通信用モジュールや光通信装置等の装置に内蔵され、この装置に内蔵されたデバイス間を接続するために用いられる。また、このような用途の光コネクタは、着脱回数がそれほど必要ではなく、また実使用時に外力などが加えられるリスクは極めて低い。従って、保護カバーは簡易的でよく、フェルールを整列するスリーブも必要最小限のサイズでよい。以下、本発明の光コネクタについて、そのような構成例を挙げて説明する。
図1は、本発明に係る光コネクタの一構成例を説明するための図で、光コネクタを光部品に接続したファイバ接続機構の一構成例を示す斜視図である。図1(A)はこの機構の分解図を、図1(B)は図1(A)に示す各構成部品を組み立てた様子を示す完成図である。
ここで例示するファイバ接続機構は、図1(A)にその分解図を示すように、光通信を行うデバイスである光部品1と、光レセプタクル2と、光ファイバ4を端末処理して光ファイバ4が接続された光コネクタ3とを備える。
光コネクタ3は、主にフェルール31、キャップ32、バネ33、及びカバー34で構成されている。
フェルール31は、従来のフェルールと同様に、光ファイバ4の端末部分(先端部分)を接続するための円筒形の部材である。この接続は、フェルール31の中心軸に設けた貫通孔に光ファイバ4の端末部分を挿入し、挿入により端末側の端面から突出した光ファイバ4をPC研磨等で研磨すればよい。このような状態で、フェルール31は光レセプタクル2側と光学的に接続する。実際にフェルール31に挿入されるのは通常、光ファイバ4に内包された光ファイバ素子(ガラスファイバ)であるが、以下では単に光ファイバ4が挿入されるものとして説明する。
なお、このような構成の代わりに、フェルール31に元々光ファイバ素子又は被覆付きの光ファイバを埋め込んでおき、この一端に光ファイバ4を融着接続し、元々埋め込んだ光ファイバ素子又は被覆付き光ファイバを、光ファイバ4の先端部分とすることもできる。
光レセプタクル2は、光コネクタ3の接続相手であり、主にホルダ21、スリーブ22、及び取り付け部材23を備える。ホルダ21は、光部品1に取り付けられた保持部材であり、スリーブ22は、割スリーブ又は精密スリーブであり、ホルダ21により保持されている。取り付け部材23は、光コネクタ3のカバー34とホルダ21とをラッチするための部材であり、以下、ラッチ部材と称して説明する。
また、光レセプタクル2は、図1では図示しないが、光ファイバ素子が埋め込まれたスタブ(ファイバスタブ)がスリーブ22の内側に設けられており、このスタブもホルダ21に保持されている。スタブの光ファイバ素子の一端は、PC研磨等が施されており、図1(B)のように光レセプタクル2に光コネクタ3が接続された状態でフェルール31と接続するようになっている。スリーブ22は、フェルール31及びスタブを嵌入することで、フェルール31とスタブとを整列させるために用いられる。なお、光レセプタクル2の構成例はこれに限ったものではなく、例えばスタブを備えずにレンズで代用することもできる。
次に、図2〜図4を参照し、光コネクタ3の各構成部品について詳細に説明する。
図2は、図1の光コネクタを分解した様子を示す斜視図、図3は、図1の光コネクタの断面図、図4は、図1の光コネクタの斜視図である。図3(B)は、図3(A)の光コネクタをB−B方向から見た断面図である。図4(A)は図1の光コネクタを接続相手側から見た斜視図で、図4(B)は図1の光コネクタを光ファイバ側から見た斜視図である。ここで、図4(B)において、フェルール軸を通る平面であってカバー側係合部34dを通る平面での断面図が図3(B)となる。なお、図2〜図4では光ファイバ4を図示していない。
図1で例示した光コネクタ3は、図2に示すような構成部品からなり、そのうちフェルール31は上述したように従来と同様の構成をもつ。
キャップ32は、フェルール31の外周面を覆う部材である。ここで、フェルール31の外周面とは、図3に示すフェルール端面31a,31bを除く、フェルール31を構成する円筒の周囲を指す。
キャップ32は、上記外周面の全部を覆うように、つまりフェルール31の外周面を長手方向に亘って全て覆うように構成してもよい。或いは、図3に示すようにキャップ32は、上記外周面の一部のみを覆うように、つまりフェルール31の外周面を長手方向におけるフェルール端面31b側の一部を露出させた状態で覆うように構成してもよい。
また、図3では光ファイバ4を図示していないが、光ファイバ4の先端部分をフェルール31に挿着固定する必要があるため、キャップ32は、フェルール31が光ファイバ4に接続された状態でフェルール31の外周面を覆うことになる。そのため、キャップ32は、光ファイバ4が接続されたフェルール31を嵌合するように形成されている。
ここで、キャップ32への光ファイバ4及びフェルール31の取り付け(端末処理)は、まず光ファイバ4の先端部分を、キャップ32の内壁で形成される光ファイバ4用の貫通孔とフェルール31用の嵌合孔に挿入し、キャップ32の内壁を貫通させた状態で光ファイバ4の先端面をフェルール31に挿入する。次いで、チャッキング機構によりフェルール31をチャックし、フェルール端面31bから突出した光ファイバ4をPC研磨等により研磨する。
そして、フェルール31をフェルール31用の嵌合孔に戻す。キャップ32の内壁には、フェルール31の非端末側の端面であるフェルール端面31aに当接させるための段差部(以下、第1段差部と言う)32bが設けられており、フェルール31用の嵌合孔はキャップ32の内壁のうち、第1段差部32bより端末側の部分を指す。フェルール31は、フェルール端面31aが第1段差部32bに接する位置まで戻されることになる。
フェルール31は、フェルール31用の嵌合孔に戻す際、その嵌合孔に圧入ないし接着等により固定しておけばよい。また、光ファイバ4の先端部分のうちフェルール31より後端に位置する部分は、光ファイバ4用の貫通孔に接着により固定してもよいし、固定しなくてもよい。
バネ33は、キャップ32を介してフェルール31の外周面の一部を少なくとも覆うように、キャップ32の外周面に緩挿されている。
バネ33の外周には、カバー34が、キャップ32に対してフェルール31の軸方向(つまりファイバ軸方向)に移動可能な状態で設けられている。
より具体的に説明すると、カバー34の本体34bには、図3(B)及び図4(A)に示すように、U字状に加工されたフック部34cが設けられている。このフック部34cは、キャップ32のフランジ32aの端末側に設けられた長孔32dに係合するように形成されている。また、図3(B)から分かるように、フック部34cの先端部分(及び長孔32d)は、カバー34に対するキャップ32の位置が移動する際のガイドとしての機能を有している。従って、フック部34cの先端部分の長さはキャップ32のストローク(接続相手を接続していない場合の、キャップ32の肩口から天板部分34aまでの距離)よりも長く設定しておくことが好ましい。
本構成例では、フック部34cと長孔32dはそれぞれ対向する位置に2か所設けられているが、実際の適用においてはこの限りではないが、力学的にバランスする配置で設置しておくことが好ましい。また、カバー34とキャップ32との係合部は、フック部と長孔での構成に限らず、カバー34とキャップ32が係合する構成であればよい。
また、カバー34は、その内壁の一部としてバネ33の一端に当接させるための当接部を有する。本構成例では、この当接部としてカバー34の天板部分34aを挙げている。
バネ33の他端は、キャップ32に設けられたフランジ32aに当接される。本構成例では、図3(B)に示すようにバネ33が位置Pbにおいてフランジ32aに当接して保持されるように、フランジ32aには外周部に壁が設けられている。フランジ32aは、キャップ32の外周に設けた、バネ33の他端を当接させるためのキャップ側当接部の一例である。キャップ側当接部の一例として、周方向に亘って一様なフランジ32aを挙げて説明するが、バネ33の他端が当接できればよく、例えば周方向の数カ所に設けた突起部を採用してもよい。カバー34側の当接部及びキャップ側当接部は、フェルール31の軸と垂直な方向の当接面を備えて、その当接面でバネ33と接することが望ましい。
上述したように、キャップ32の外周面にバネ33を緩挿する際、バネ33はフェルール31の外周面の一部を少なくとも覆うような位置に設けられる。よって、フランジ32aは、キャップ32の外周面において、少なくとも第1段差部32bよりは端末側(先端側)の位置に設けられている。
また、上述したように、バネ33の一端は天板部分34aに当接され、他端はフランジ32aに当接されている。そのため、バネ33の自然長よりも天板部分34aからフランジ32aまでの距離を短く構成しておくことで、光コネクタ3はアセンブリ状態で常にバネ33の弾性力が作用するようになる。代わりに、天板部分34aからフランジ32aまでの距離をバネ33の自然長と同じ長さに構成しておいてもよい。
いずれの構成においても、カバー34に対してキャップ32にフェルール軸方向で且つ非端末方向に変位を与えた場合、バネ33によりキャップ32には元の位置に戻ろうとする反発力が働き、第1段差部32bを介してフェルール31を接続相手側に押圧する押圧力が働く。
このような押圧力を与えるためには、光コネクタ3をその接続相手と接続する際に、フェルール端面31bに接続相手のスタブやフェルールを押し付けた状態で、接続相手をカバー側係合部34dに係合して固定すればよい。
カバー側係合部34dは、カバー34の外壁側に設けられた、接続相手と係合するための係合部であり、例えば図3(B)や図4で図示するような突起部でなる。カバー側係合部34dは、例えば板金プレスの抜き絞り加工によって形成することができる。なお、カバー34を接続相手に係合する構成については後述する。
このようにして、光コネクタ3は、接続相手との接続によりカバー34に対する接続相手の位置が固定された状態で、バネ33の弾性力(バネ33の弾性による付勢力)により第1段差部32bを介してフェルール31を接続相手側に押圧している。なお、この状態では、上述のように天板部分34aにバネ33の一端が当接し、フランジ32aにバネ33の他端が当接する(当接位置をPbとして図示)と共に、第1段差部32bにフェルール端面31aが当接している。
また、キャップ32は、その内壁の一部として、第1段差部32bより接続相手側(端末側)の位置に、別の段差部(以下、第2段差部と言う)32cを設けておくことが好ましい。第2段差部32cは、フェルール31を整列するためのスリーブを収納する収納空間を、フェルール31の外周面とで形成するための段差部である。
このスリーブの内壁により、フェルール31が接続相手のスタブやフェルールと整列されることになる。スリーブは、この収納空間のうちスリーブの先端が第2段差部32cに接触しないような位置(例えば位置Pa)まで挿入された状態で、光コネクタ3と光レセプタクル2が接続される。これによりバネ33の弾性力が有効になる。なお、スリーブの設置例については後述する。
以上のような構成をもつ本発明に係る光コネクタ3は、次のような効果を奏する。
従来の光コネクタでは、フェルールの非端末側(後方側)にバネ全体を配置しており、図3の構成要素で説明するとバネ33の一端の位置Pbは第1段差部32bよりも非端末側にあり、バネ33の分だけ余計な長さが必要となっていた。
これに対し、本発明の光コネクタ3は、フェルール31の周囲を覆うキャップ32を用いてそのキャップ32の外周にバネ33を緩挿するように構成しており、バネ33の一端の位置Pbが第1段差部32bよりも先端側にあるため、光コネクタ3の全長を短く、つまり光コネクタ3を小型化することができる。さらに、バネ33とカバー34側の当接部やキャップ側当接部とを、フェルール31の軸に直交する面で接するように構成することにより、バネ33がフェルール31を軸に沿った方向へ付勢できる。
また、第2段差部32cによってこのような収納空間を形成することで、第2段差部32cを設けずフェルール31がキャップ32から突出しただけの構造に比べ、スリーブにフェルール31を挿入して光コネクタ3と光レセプタクル2を接続した際の接続状態が強固になり、フェルール軸方向以外の方向からの外力に強くなる。
なお、フェルール31の外周面の全部を覆うように構成する場合には、フェルール端面31bの位置Pcが、図3で示したものと異なりキャップ32の内部に収まるため(位置Pbよりさらに非先端側であってもよい)、接続相手との接続のために第2段差部32cは必須となる。
また、本構成例では、バネ33の一端の位置Pbが第2段差部32cよりも先端側にあるため、光コネクタ3と光レセプタクル2とを接続した状態での全長を、同じ強固さをもった従来の接続状態に比べて短くすることができる。また、本構成例では、位置Pbが位置Paよりも先端側にあるため、さらにこの全長を短くすることができる。
次に、図5〜図7を併せて参照しながら、光コネクタ3と光レセプタクル2との係合について説明する。
図5は、図1のラッチ部材を説明するための図である。ここで、図5(A)はラッチ部材を示す斜視図で、図1とは異なる角度から見た斜視図である。また、図5(B)はラッチ部材をホルダに取り付けた様子を示す断面図である。
図6は、図1(B)のファイバ接続機構の一部を示す断面図で、光コネクタを光部品に接続した様子を示す断面図である。また、図7は、図1のファイバ接続機構を、図1(B)とは別方向から見た斜視図である。なお、図6では光ファイバ4を図示していない。
本構成例の光レセプタクル2は、上述したように光コネクタ3のカバー34と係合するためのラッチ部材23を有するが、このラッチ部材23は、カバー34との係合前にホルダ21に係合される。
まず、本構成例におけるラッチ部材23とホルダ21との係合部の一例について説明する。但し、ここで説明する例に限らず、ラッチ部材23とホルダ21が係合する構成であればよい。
図5(B)に示すように、ホルダ21にはスタブ24が圧入されており、ホルダ21と光部品1は、溶接部21aにおいてYAG(Yttrium Aluminum Garnet)等の手段で溶接されている。スタブ24は、ホルダ21にスリーブ22用の収納空間21bを設けることでスリーブ(図6のスリーブ22)が嵌合するに十分な距離だけホルダ21から露出している。
ラッチ部材23には、ラッチ部材23の底面部23dにはホルダ21との係合を容易にするために、開口部23eが設けられている。底面部23dで形成される開口部23eの幅はホルダ21の外径よりも小さく構成されている。例えばラッチ部材23を板金加工にて、且つその弾性変形によって開口部23eがホルダ21の外径まで開くように、つまりバネの機能をもつように形成しておくことで、係合後の締め付け効果を期待することができる。
開口部23eは、底面部23dでの開口に加えて、ラッチ部材本体23aの円筒の周方向の開口も含む。この開口は、ホルダ21をスタブ24の軸方向とは垂直な方向から挿入するためのものであり、このような挿入により、図5(B)に示すような嵌合状態となる。
ホルダ21には、ラッチ部材23の係合面(底面部23dのバネとして機能する部分の内側)が接触し、機械的な基準となるラッチ接触面21cが設けられている。加えて、ホルダ21には、ラッチ部材23との係合補助のための面取り部が設けられている。この面取り部としては、ラッチ部材23との係合の際の組立作業をし易くするためのテーパ部21dや、ラッチ部材23の板バネ23fが係合の際に接触する面取り部21eが設けられている。
ここで、板バネ23fは、図5(A)に示すように2か所に設けられている。この板バネ23fは、ホルダ21とラッチ部材23が嵌合した際、ホルダ21側に押し付けるようになっている。
以上のように、ラッチ部材23の開口部23eはホルダ21の外径よりも小さく、ホルダ21を挿入する際にラッチ部材23が弾性変形することにより、ラッチ部材23とホルダ21との係合がなされる。
このようにしてラッチ部材23とホルダ21を係合した後、ラッチ部材23の円筒軸方向(つまりファイバ軸方向)に向かって、ホルダ21の収納空間21bにスリーブ22を挿入し、その後、光コネクタ3とラッチ部材23とを係合させることで、ファイバ接続機構が完成する。
スリーブ22は、ラッチ部材23とホルダ21との係合の際に光コネクタ3のフェルール31とスタブ24とが互いの先端面で接触するように、スタブ24とフェルール31を整列するために用いられる。
なお、キャップ32には、スリーブ22よりも大きな収納空間が第2段差部32cにより形成されており、光コネクタ3とラッチ部材23との係合によって、スリーブ22とスタブ24、フェルール31による整列には干渉しないようになっている。また、板バネ23fと後述の係合孔23bとの位置関係を、ホルダ21と光コネクタ3には隙間が形成されるようにしておくことで、両者の干渉による嵌合への影響を防止することができる。
また、スタブ24はスリーブ22が嵌合するに十分な距離だけホルダ21から露出しているため、光コネクタ3側のフェルール31とスタブ24とが必要十分な機械的性能をもって整列することが可能になっている。
ラッチ部材23と光コネクタ3との係合について、具体的に説明する。
図5(A)に示すように、ラッチ部材23には、図4(B)で示したカバー側係合部34dと係合するための係合孔23bが設けられている。本構成例では、カバー側係合部34d及び係合孔23bは、互いが嵌合するように形成され、互いに嵌合した際に光コネクタ3の全長のおおよそ中央部分に位置するように設けられている。また、本構成例では、カバー側係合部34d及び係合孔23bの形状は三角形であるが、それ以外の形状であってもカバー側係合部34dとその相手側である係合孔23bが係合するような形状であればよい。また、カバー側係合部34dを係合孔とし、ラッチ部材23に突起部を形成するようにしてもよい。
本構成例では、ラッチ部材23は光コネクタ3の本体の外径よりも少し大きな内径をもつ円筒で構成されている。一方、カバー側係合部34dによるフェルール軸中心の外接円は、ラッチ部材23の円筒の内径よりも大きくなる。よって、両者が係合する際には、ラッチ部材23及び/又はカバー側係合部34dが弾性的に変形する必要がある。一例として、本構成例では、ラッチ部材本体23aにおいて係合孔23b付近の円筒端側に薄肉部23cを設け、係合時に変形し易くし、係合を容易に実施できるようにしている。
このようなカバー側係合部34dと係合孔23bとを係合し、且つフェルール31の端面とスタブ24の端面がスリーブ22の内側で合うように、ラッチ部材23の開口部23eとは反対側の開口部から光コネクタ3を挿入することで、図6に示すように、ホルダ21及びそれに保持されるスタブ24やスリーブ22を備えた光レセプタクル2と、光コネクタ3とが係合される。このような係合の結果、ファイバ接続機構の外観は図7に示すようになる。
以上、本発明の光コネクタについて、接続相手として光レセプタクルを採用した例を挙げて説明したが、接続相手は、上記の光コネクタ3と同じく、フェルール31、キャップ32、バネ33、カバー34を備えた他の光コネクタであってもよい。その場合、光コネクタと他の光コネクタとの接続は、1つのスリーブを用い、一方のフェルール31をスリーブの一端から挿入し、他方のフェルール31をスリーブの他端から挿入して、両者を整列させた状態で突き合わせ、カバー34同士を係合させることで行えばよい。カバー34同士の係合は、直接カバー34同士を係合する機構を設けておいてもよいし、別途、ラッチ部材23を用いてもよい。
代わりに、上記の接続相手は光アダプタであってもよい。この光アダプタは、上記のフェルール31を一端から挿入し、他の光コネクタが備えるフェルールを他端から挿入して、両者を整列させた状態で突き合わせるためのスリーブを備えていればよい。この光コネクタにより、スリーブを介して光コネクタと他の光コネクタとが接続できる。無論、この光アダプタには双方の光コネクタと係合するための係合部が設けられており、この係合には例えば上述したラッチ部材23を用いることができる。
また、以上では、光ファイバが単心の光ファイバでなることを前提として説明したが、本発明に係る光コネクタは、主に多心対応のフェルールを採用しそれに伴ってキャップやバネやカバー等の各構成要素の形状を変更することで、単心の光ファイバが複数本内包された光ファイバケーブルの端末に取り付けるように構成することも、或いは光ファイバテープ心線が1又は複数セット内包された光ファイバケーブルの端末に取り付けるように構成することもできる。
1…光部品、2…光レセプタクル、3…光コネクタ、4…光ファイバ、21…ホルダ、21a…溶接部、21b…収納空間、21c…ラッチ接触面、21d…テーパ部、21e…面取り部、22…スリーブ、23…取り付け部材(ラッチ部材)、23a…ラッチ部材本体、23b…係合孔、23c…薄肉部、23d…底面部、23e…開口部、23f…板バネ、24…スタブ、31…フェルール、31a,31b…フェルール端面、32…キャップ、32a…フランジ、32b…第1段差部、32c…第2段差部、32d…長孔、33…バネ、34…カバー、34a…天板部分、34b…カバー本体、34c…フック部、34d…カバー側係合部。

Claims (4)

  1. 光ファイバの端末に取り付けるための光コネクタであって、
    前記光ファイバの端末部分を接続したフェルールと、前記フェルールの外周面の一部又は全部を覆うキャップと、前記キャップの外周面に緩挿されたバネと、前記キャップに対して前記フェルールの軸方向に移動可能な状態で前記バネの外周に設けられ、内壁の一部として前記バネの一端に当接させるための当接部を有するカバーと、を備え、
    前記キャップは、外周に前記バネの他端を当接させるためのキャップ側当接部を有し、且つ内壁の一部として、前記フェルールの非端末側の端面に当接させるための段差部を有し、
    前記光コネクタは、接続相手との接続により前記カバーに対する前記接続相手の位置が固定された状態で、前記バネの弾性力により前記フェルールを前記接続相手側に押圧していることを特徴とする光コネクタ。
  2. 前記キャップは、内壁の一部として、前記フェルールを整列させるためのスリーブを収納する収納空間を前記フェルールの外周面とで形成するための別の段差部を有することを特徴とする請求項1に記載の光コネクタ。
  3. 前記接続相手は、前記フェルールを整列させるためのスリーブと、前記スリーブを保持するホルダと、前記ホルダと前記カバーとをラッチするための取り付け部材と、を備えた光レセプタクルであることを特徴とする請求項1又は2に記載の光コネクタ。
  4. 前記接続相手は、前記光コネクタと同じく、前記フェルール、前記キャップ、前記バネ、前記カバーを備えた他の光コネクタであり、
    前記光コネクタと前記他の光コネクタとの接続は、1つのスリーブを用い、一方の前記フェルールを前記スリーブの一端から挿入し、他方の前記フェルールを前記スリーブの他端から挿入して、両者を整列させた状態で突き合わせ、前記カバー同士を係合させることで行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の光コネクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5911648B2 (ja) * 2014-02-17 2016-04-27 オリンパス株式会社 光ファイバコネクタ装置及び内視鏡システム
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JPWO2018146924A1 (ja) * 2017-02-10 2020-01-09 富士フイルム株式会社 光コネクタおよび光音響波発生装置
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