JP2013142948A - 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、撮像装置、及び画像表示装置 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、撮像装置、及び画像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】画像の拡大処理において演算量の増加を抑制しつつ画質の劣化を緩和する画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、撮像装置、及び画像表示装置を提供する。
【解決手段】画像入力部は、平面上に配置された画素の信号値を含む平面画像信号と、前記画素に対応する奥行値を含む奥行情報を入力し、補間部は、前記平面上の画素間の補間座標の信号値を、前記補間座標から予め定めた範囲内の近傍画素の信号値を補間して算出し、重み決定部は、前記補間座標に最も近接する基準画素の奥行値と、前記近傍画素の奥行値に基づいて、前記補間に用いる重み係数を定める。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、撮像装置、及び画像表示装置に関する。
従来から、同一の画像を様々な表示サイズや解像度の媒体に表示するために、ディジタル画像の拡大処理が提案されている。拡大処理とは、原画像に含まれる画素(以下、原画素と呼ぶ)の間隔を広げ、原画素間に新たな画素を生成することである。新たな画素に係る信号値は、その周辺の原画素に係る信号値を補間(interpolation、内挿とも呼ぶ)して求めることがある。これにより、表示サイズがより大きい表示媒体、や解像度がより高い表示媒体に原画像と同一の画像を表示することができる。近年、高解像度の画像表示装置(コンピュータ、テレビなどの映像表示装置)の普及が進み、表示媒体における画像の拡大処理の重要性が高まっている。
非特許文献1には、拡大処理の例として最近接内挿法(nearest neighbor interpolation、ニアレストネイバー法、最近傍法ともいう)、共一次内挿法(bi−linear interpolation、バイリニア法、線形補間法ともいう)、共三次内挿法(bi−cubic interpolation、バイキュービック法、3次畳み込み内挿法[cubic convolution interpolation]ともいう)が記載されている。
最近接内挿法とは、新たに生成する画素(以下、補間画素と呼ぶ)に最も近い原画素に係る信号値を、補間画素に係る信号値と定める処理である。
共一次内挿法とは、補間画素の周囲にある4個の原画素に係る信号値の加重平均値を、補間画素に係る信号値と定める処理である。
共三次内挿法とは、補間画素の周囲にある16個の原画素に係る信号値に当てはめられた3次式を用いて補間画素に係る信号値を定める処理である。
高木 幹雄、下田 陽久 監修、6.3.2 画像データの内挿、「画像解析ハンドブック」、東京大学出版会、2004年9月10日、1360−1373頁
しかしながら、最近接内挿法では、原画像の画素ピッチ(画素間間隔)に相当する位置誤差を生じるため、画質が劣化することがある。例えば、原画像において信号値が急激に変化する境界(エッジ)の方向が、水平方向又は垂直方向から離れた斜め方向である場合 、エッジが階段状(ギザギザ)に現れる画像(ジャギー;Jaggy)が生成されることがある。
共一次内挿法では、画素間で信号値が滑らかに変化するため、画質が劣化することがある。例えば、エッジが不明瞭な画像(ぼやけ)が生成されることがある。
共三次内挿法では、最近接内挿法や共一次内挿法よりも画質の劣化度合いが少ない画像を生成することがある。その反面、共三次内挿法では、1個の補間画素に係る信号値を算出するための原画素の参照範囲が広く、演算量が大きいという問題がある。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、画像の拡大処理をする際に演算量の増加を抑制しつつ画質の劣化を緩和する画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、撮像装置、及び画像表示装置を提供する。
(1)本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の第一の技術手段は、平面上に配置された画素の信号値を含む平面画像信号と、前記画素に対応する奥行値を含む奥行情報を入力する画像入力部と、前記平面上の画素間の補間座標の信号値を、前記補間座標から予め定めた範囲内の近傍画素の信号値を補間して算出する補間部と、前記補間座標に最も近接する基準画素の奥行値と、前記近傍画素の奥行値に基づいて、前記補間に用いる重み係数を定める重み決定部とを備えることを特徴とする画像処理装置である。
(2)本発明の第二の技術手段は、前記第一の技術手段における画像処理装置であって、前記重み決定部は、前記基準画素の奥行値が表す奥行方向の距離と、前記近傍画素の奥行値が表す奥行方向の距離との差に基づいて、前記重み係数を定めることを特徴とする。
(3)本発明の第三の技術手段は、前記第一の技術手段における画像処理装置であって、
前記重み決定部は、前記基準画素の平面画像上の位置と奥行値が表す3次元位置と、前記近傍画素の平面画像上の位置と奥行値が表す3次元位置との距離の差に基づいて、前記重み係数を定めることを特徴とする。
(4)本発明の第四の技術手段は、前記第二の技術手段における画像処理装置であって、前記重み決定部は、前記基準画素から前記補間座標までの前記平面上の距離に基づいて、前記重み係数を定めることを特徴とする。
(5)本発明の第五の技術手段は、前記第一の技術手段における画像処理装置であって、前記補間座標の奥行値を、前記近傍画素の奥行値を補間して算出する奥行情報補間部を備え、前記重み決定部は、前記補間座標の奥行値と、前記近傍画素の奥行値の差異に基づいて、前記補間に用いる重み係数を定める重み決定部と、を備えることを特徴とする。
(6)本発明の第六の技術手段は、前記第五の技術手段における画像処理装置であって、前記重み決定部は、前記補間座標の奥行値と前記近傍画素の領域に含まれる他の補間座標の奥行値の差に基づいて、前記補間に用いる重み係数を定めることを特徴とする。
(7)本発明の第七の技術手段は、画像処理装置における画像処理方法であって、前記画像処理装置が、平面上に配置された画素の信号値を含む平面画像信号と、前記画素に対応する奥行値を含む奥行情報を入力する過程と、前記平面上の画素間の補間座標の信号値を、前記補間座標から予め定めた範囲内の近傍画素の信号値を補間して算出する過程と、前記補間座標に最も近接する基準画素の奥行値と、前記近傍画素の奥行値に基づいて、前記補間に用いる重み係数を定める過程とを有することを特徴とする画像処理方法である。
(8)本発明の第八の技術手段は、画像処理装置のコンピュータに、平面上に配置された画素の信号値を含む平面画像信号と、前記画素に対応する奥行値を含む奥行情報を入力する手順、前記平面上の画素間の補間座標の信号値を、前記補間座標から予め定めた範囲内の近傍画素の信号値を補間して算出する手順、前記補間座標に最も近接する基準画素の奥行値と、前記近傍画素の奥行値に基づいて、前記補間に用いる重み係数を定める手順を実行させるための画像処理プログラムである。
(9)本発明の第九の技術手段は、各々異なる視点から画像を撮像する複数の撮像部と、前記複数の撮像部が各々撮像した画像に含まれる画素であって、平面上に配置された画素の信号値に基づいて画素に対応する奥行値を含む奥行情報を生成する奥行情報生成部と、前記平面上の画素間の補間座標の信号値を、前記補間座標から予め定めた範囲内の近傍画素の信号値を補間して算出する補間部と、前記補間座標に最も近接する基準画素の奥行値と、前記近傍画素の奥行値に基づいて、前記補間に用いる重み係数を定める重み決定部とを備えることを特徴とする撮像装置である。
(10)本発明の第十の技術手段は、平面上に配置された画素の信号値を含む平面画像信号と、前記画素に対応する奥行値を含む奥行情報を入力する画像入力部と、前記平面上の画素間の補間座標の信号値を、前記補間座標から予め定めた範囲内の近傍画素の信号値を補間して算出する補間部と、前記補間座標に最も近接する基準画素の奥行値と、前記近傍画素の奥行値に基づいて、前記補間に用いる重み係数を定める重み決定部と、前記補間座標の信号値を含む補間平面画像信号が表す画像を表示する表示部とを備えることを特徴とする画像表示装置である。
本発明によれば、画像の拡大処理において、演算量の増加を抑制しつつ画質の劣化を緩和する。
本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置の構成を表す概略図である。 平面画像の一例を示す図である。 奥行画像の一例を示す図である。 本実施形態に係る画像処理を表すフローチャートである。 画像ブロックの一例を表す図である。 画像ブロックの一例を表すその他の図である。 奥行ブロックの一例を表す拡大図である。 奥行ブロックと補間座標の一例を表す図である。 奥行値と奥行座標の関係の一例を表す概念図である。 補間画像ブロックの一例を表す図である。 補間画像ブロックのその他の例を表す図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置の構成を表す概略図である。 奥行ブロックのその他の例を表す図である。 補間奥行ブロックの一例を表す図である。 画像ブロックのその他の例を表す図である。 平面画像の一例を示すその他の図である。 補間画像ブロックのその他の例を表す図である。 補間画像ブロックのその他の例を表す図である。 補間画像ブロックのその他の例を表す図である。 本発明の第3の実施形態に係る撮像装置の構成を表す概略図である。 本発明の第4の実施形態に係る画像表示装置の構成を表す概略図である。 本発明の第4の実施形態の一変形例に係る画像表示装置の構成を表す概略図である。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照しながら本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る画像処理装置10の構成を表す概略図である。
画像処理装置10は、平面画像入力部101、奥行情報入力部102、入力平面画像記憶部103、入力奥行情報記憶部104、重み決定部105、パラメータ記憶部106、平面画像補間部107、奥行情報補間部108、補間平面画像記憶部109、補間奥行情報記憶部110、平面画像出力部111及び奥行情報出力部112を含んで構成される。
平面画像入力部101には、画像処理装置10の外部からフレーム毎に平面画像信号が入力される。平面画像信号は、被写空間に含まれる被写体の色彩や濃淡を表す信号値であって、二次元平面に配置された画素毎の信号値からなる画像信号である。平面画像信号は、画素毎に色空間を表す信号値を有する画像信号、例えばRGB信号である。RGB信号は、赤色成分の値を表すR信号、緑色成分の値を示すG信号、青色成分の値を示すB信号を信号値として含む。
平面画像入力部101は、入力された平面画像信号を入力平面画像記憶部103に記憶させる。
図2は、平面画像の一例を示す図である。
平面画像I21は、被写体として太陽I−S1、山岳I−M1及び人物I−P1を表す画像である。人物I−P1の左側面に示される正方形の領域は、画像ブロックI22である。画像ブロックI22は、平面画像I21の一部の領域であって、複数の画素から構成される画像である。
図1に戻り、奥行情報入力部102は、画像処理装置10の外部からフレーム毎に奥行情報が入力される。奥行情報は、視点(例えば、撮影装置の設置位置)から被写空間に含まれる被写体表面までの距離を表す奥行値(「デプス値」、「深度値」、「デプス」ということがある。)を含む情報である。奥行値は、平面画像における二次元平面に配置された複数の画素の各画素に対応し、且つ、平面画像信号に含まれる信号値と対応する。奥行値は、距離そのものに限らず、距離を表す変数、例えば視差値であってもよい。奥行情報は、例えばデプスマップ(「奥行画像」ということがある。)である。
奥行情報入力部102は、入力された奥行情報を入力奥行情報記憶部104に記憶させる。
奥行画像は、画素毎の奥行値に対応する輝度を表す画像である。次に示す奥行画像の例では、視点からの距離が短いほど輝度が高いことを表す。
図3は、奥行画像の一例I31を示す図である。
奥行画像I31は、平面画像I21が表す被写体までの距離を表す画像である。奥行画像I31において、人物I−P2を表す領域が、その他の領域よりも明るい色で示されている。即ち、奥行画像I31は、人物I−P2が、その他の被写体よりも視点からの距離が短いことを表す。
人物I−P2の左側面に示される正方形の領域は、奥行ブロックI32である。奥行ブロックI32が占める領域は、図2の画像ブロックI22が占める領域と同一である。
図1に戻り、重み決定部105は、入力平面画像記憶部103から平面画像信号を読み出し、入力奥行情報記憶部104から奥行情報を読み出す。重み決定部105は、パラメータ記憶部106から後述する補間処理に用いるパラメータ(以下で、「補間パラメータ」という。)を読み出す。
重み決定部105は、読み出した補間パラメータを用いて、読み出した平面画像信号に含まれる信号値を補間するために用いる重み係数を定める。ここで、重み決定部105は、補間画素から予め定めた範囲内の各画素(以下、近傍画素と呼ぶ)に対応する奥行値と、補間画素と各近傍画素との間の距離に基づいて重み係数を定める。補間画素とは、複数の画素の間に新たに生成する画素である。重み係数を定める処理については、後述する。
重み決定部105は、定めた重み係数を平面画像補間部107に出力する。
パラメータ記憶部106は、補間パラメータを予め記憶している。補間パラメータは、例えば、補間倍率、補間座標、フレームサイズ(1フレームの平面画像信号もしくは奥行情報に含まれる水平方向の画素数、垂直方向の画素数)、等がある。補間倍率は、ある表示領域に係る補間後の平面画像信号(補間平面画像信号)のサイズの、その表示領域に係る入力された平面画像信号(入力平面画像信号)のサイズに対する比である。ここで、サイズとは、その表示領域における水平方向の画素数(幅)、又は垂直方向の画素数(幅)である。即ち、補間倍率は、補間平面画像の解像度の入力平面画像の解像度に対する比である。補間座標とは、補間画素が占める領域の中心点の位置を表す座標である。
平面画像補間部107は、入力平面画像記憶部103から平面画像信号を読み出し、パラメータ記憶部106から補間パラメータを読み出す。また、平面画像補間部107は、重み決定部105から重み係数を読み出す。
平面画像補間部107は、読み出した平面画像信号に含まれる各近傍画素の信号値を入力して、重み係数を用いて補間して、補間座標に対する信号値を算出する。補間座標に対する信号値を算出する処理については後述する。
平面画像補間部107は、算出した信号値を補間座標と対応付けて補間平面画像記憶部109に記憶させる。これにより、補間平面画像記憶部109には、補間座標毎の信号値を含む補間平面画像信号が記憶される。
奥行情報補間部108は、入力奥行情報記憶部104から奥行情報を読み出し、パラメータ記憶部106から補間パラメータを読み出す。
奥行情報補間部108は、読み出した補間パラメータを用いて、読み出した奥行情報に含まれる各近傍画素の奥行値を補間して、補間座標に対する奥行値を算出する。
奥行情報補間部108は、補間を行うために、例えば、最近接内挿法、共一次内挿法、共三次内挿法、等の方法を用いることができる。
奥行情報補間部108は、算出した奥行値を補間座標と対応付けて補間奥行情報記憶部110に記憶させる。これにより、補間奥行情報記憶部110は、補間座標毎の奥行値を含む補間奥行情報が記憶される。
平面画像出力部111は、補間平面画像記憶部109から補間平面画像信号を読み出し、読み出した補間平面画像信号をフレーム毎に画像処理装置10の外部に出力する。
奥行情報出力部112は、補間奥行情報記憶部110から補間奥行情報を読み出し、読み出した補間奥行情報をフレーム毎に画像処理装置10の外部に出力する。
次に、画像処理装置10が行う画像処理について説明する。
図4は、本実施形態に係る画像処理を表すフローチャートである。
(ステップS101)画像処理装置10は、処理に要する係数等を初期設定する。ここで、重み決定部105、平面画像補間部107、奥行情報補間部108は、パラメータ記憶部106から補間パラメータを読み出す。画像処理装置10は、各フレームにおける初期の補間座標を、例えば、各フレームの原点に最も近い座標にある補間座標と定める。フレームの原点は、フレームの最上列、最左段の座標である。その後、ステップS102に進む。
(ステップS102)平面画像入力部101には、画像処理装置10の外部からフレーム毎に平面画像信号が入力される。平面画像入力部101は、入力された平面画像信号を入力平面画像記憶部103に記憶させる。その後、ステップS103に進む。
(ステップS103)奥行情報入力部102には、画像処理装置10の外部からフレーム毎に奥行情報が入力される。奥行情報入力部102には、入力された奥行情報を入力奥行情報記憶部104に記憶させる。その後、ステップS104に進む。
(ステップS104)重み決定部105は、入力平面画像記憶部103から平面画像信号を読み出し、入力奥行情報記憶部104から奥行情報を読み出す。
重み決定部105は、補間パラメータを用いて、読み出した平面画像信号に含まれる信号値を補間するための重み係数を定める。重み決定部105は、定めた重み係数を平面画像補間部107に出力する。その後、ステップS105に進む。
(ステップS105)平面画像補間部107は、入力平面画像記憶部103から平面画像信号を読み出す。平面画像補間部107には、重み決定部105から重み係数が入力される。
平面画像補間部107は、読み出した平面画像信号に含まれる各近傍画素の信号値を入力した重み係数を用いて補間して、補間座標における信号値を算出する。平面画像補間部107には、算出した信号値を、補間座標と対応付けて補間平面画像記憶部109に記憶させる。その後、ステップS106に進む。
(ステップS106)奥行情報補間部108は、入力奥行情報記憶部104から奥行情報を読み出す。
奥行情報補間部108は、補間パラメータを用いて、読み出した奥行情報に含まれる各近傍画素の奥行値を補間して、補間座標における奥行値を算出する。
奥行情報補間部108は、算出した奥行値を補間座標と対応付けて補間奥行情報記憶部110に記憶させる。その後、ステップS107に進む。
(ステップS107)画像処理装置10は、各フレームに含まれる全ての補間座標について処理が終了したか否か判断する。処理が終了したと判断された場合(ステップS107 Y)、ステップS109に進む。処理が終了していないと判断された場合(ステップS107 N)、ステップS108に進む。
(ステップS108)画像処理装置10は、処理の対象となる補間座標を変更する。画像処理装置10が補間座標を変更する順序は、例えば、ラスター順である。ラスター順においては、行毎に左端から右側に向かって順次隣接する列の座標に補間座標を変更し、補間座標が右端に達した後、補間座標を次の行の左端に変更する。その後、ステップS104に進む。
(ステップS109)平面画像出力部111は、補間平面画像記憶部109から補間平面画像信号を読み出し、読み出した補間平面画像信号をフレーム毎に画像処理装置10の外部に出力する。その後、ステップS110に進む。
(ステップS110)奥行情報出力部112は、補間奥行情報記憶部110から補間奥行情報を読み出し、読み出した補間奥行情報をフレーム毎に画像処理装置10の外部に出力する。その後、処理を終了する。
次に、近傍画素と補間座標の一例について説明する。
近傍画素は、入力画像信号における画素のうち補間の対象となる画素である。近傍画素のうち、補間座標を含む領域を占める画素を、特に基準画素と呼ぶ。
平面(xy平面)上の補間座標pi(xy)は、例えば式(1)で表される。
Figure 2013142948
式(1)において、iは、基準画素の水平方向(x方向)のインデックスである。kは、補間座標の水平方向のインデックスである。kは、基準画素毎に独立に定められ、基準画素から水平方向に隣接する基準画素を表す点において0となる。kは、−N又は−Nよりも大きく、Nより小さい整数である。Nは、予め定めた補間倍率、即ち基準画素間の補間画素数を表す整数値である。iは、基準画素の垂直方向(y方向)のインデックスである。lは、補間座標の水平方向のインデックスである。lは、基準画素毎に独立に定められ、基準画素から水平方向に隣接する基準画素を表す点において0となる。kは、−N又は−Nよりも大きく、Nより小さい整数である。式(1)において、補間座標pi(xy)は、基準画素間の画素間距離(画素ピッチ)が1となるように正規化されている。
ここで、補間座標とその基準画素との一例を図5に示す。
図5は、画像ブロックの一例I22を表す図である。
図5は、画像ブロックI22(図2参照)を表す。画像ブロックI22において、上下左右の4辺が実線で示された矩形は、入力画像信号に含まれる各信号値に対応した画素が占める領域を表す。ここでは、この画素を、特に原画素と呼ぶ。画像ブロックI22には、25個(水平方向5個×垂直方向5個)の原画素が含まれる。上下左右の4辺の何れかの辺が実線、その残りの辺が破線で示された矩形は、補間画素を表す。補間画素とは、補間座標を中心座標とする画素である。図5では、1個の原画素が4個(水平方向2個×垂直方向2個)の補間画素を含む。
例えば、図5において、左下から右上に向かう斜線で塗りつぶされた領域は、補間画素I55を表す。補間画素I55の中心に表される記号×は、補間画素I55の補間座標である。補間画素I55と、左上から右下に向かう斜線で塗りつぶされた領域を併せた領域は、基準画素I51を表す。基準画素I51の中心に表される記号+は、基準画素I51の中心座標である。
次に、補間座標とその近傍画素の一例を図6に示す。
図6は、画像ブロックの一例I22を表す図である。
図6は、画像ブロックI22(図2参照)を表す。画像ブロックI22に含まれる25個(水平方向5個×垂直方向5個)の四角形は、それぞれ原画素が占める領域を表す。各四角形に含まれる200や、100という数字は、その画素に対応する信号値(例えば、R信号の信号値)を示す。各矩形は、信号値が大きくなるほど明るい色で塗りつぶされている。各矩形に含まれる記号+は、中心座標を表す。
上から2行目、左から2段目の画素I61に含まれる×印は、補間座標I65を表す。即ち、画素I61は、基準画素であり、近傍画素のうちの1つである。基準画素I61の右隣の画素は、近傍画素I62である。基準画素I61の下隣の画素は、近傍画素I63である。基準画素I64の右下隣の画素は、近傍画素I64である。即ち、補間座標I65から原画素の中心までの距離が予め定めた距離よりも短くなる画素を近傍画素I61〜I64と定めていることを示す。図6の例では、補間座標I65から原画素の中心までの水平方向の距離と垂直方向の距離の最大値が原画像の画素ピッチより小さな画素を近傍画素と定めている。
上述の平面画像に対応する奥行情報における補間座標とその近傍画素の例を図7に示す。
図7は、奥行ブロックの一例I32を表す図である。
図7は、奥行ブロックI32(図3参照)を表す。奥行ブロックは、奥行画像の一部の領域に含まれる複数の画素の各々について奥行値が与えられた情報である。奥行ブロックI32に含まれる25個(水平方向5個×垂直方向5個)の矩形は、それぞれ奥行情報における原画素が占める領域を表す。各矩形に含まれる0等の数字は、その画素に対応する奥行値を示す。各矩形は、信号値が大きくなるほど明るい色で塗りつぶされている。各矩形に含まれる記号+は、中心座標を表す。
補間座標I75は、補間座標I65(図6参照)と同一の位置の奥行情報における座標を表す。近傍画素I71〜I74は、近傍画素I61〜I64と同一の画素を表す。
次に、重み決定部105が重み係数を決定する処理について説明する。
重み決定部105は、中心点が補間座標から予め定めた距離(閾値)よりも短い距離にある画素を近傍画素と定める。重み決定部105は、近傍画素jに対応する奥行値pj(z)と基準画素iに対応する奥行値pi(z)に基づいて、近傍画素j毎の重み係数wを定める。この距離の閾値と近傍画素の個数は、補間パラメータに含まれる。
重み決定部105は、例えば、以下に説明する方法のいずれかを用いて重み係数wを定めることができるが、これらには限られない。
<第1の重み決定法>重み決定部105は、近傍画素jに対応する奥行値pj(z)と基準画素iに対応する奥行値pi(z)の差分の絶対値Δpj(z)が予め定めた閾値(例えば1)よりも大きい場合、重み係数wを0と定める。ここで、添字(z)は、視点からの距離(z方向の座標値)を表す奥行値に係ることを表す添字である。差分絶対値Δpj(z)は|pj(z)−pi(z)|と表される。また、重み決定部105が、差分絶対値Δpj(z)が、その閾値より小さい、又は等しい値である場合、重み係数wを1と定める。この重み決定法では、奥行値の差分の閾値は、補間パラメータに含まれている。図7に示す例では、基準画素I71、近傍画素I72、I73、I74に対する重み係数は、それぞれ1、0、1、0と定められる。これにより、基準画素iとの奥行値の差が少ない近傍画素jが重視される。他方、基準画素iとの奥行値の差が著しい近傍画素jが無視される。
<第2の重み決定法>重み決定部105は、近傍画素jに対応する奥行値pj(z)と基準画素iに対応する奥行値pi(z)の差分の絶対値Δpj(z)が大きいほど連続的に小さくなるように、近傍画素j毎の重み係数wを定める。重み決定部105は、重み係数wを定めるために、例えば、式(2)を用いる。
Figure 2013142948
式(2)において、Δp(z)maxは、当該補間画素に係る差分絶対値Δpj(z)の最大値である。従って、式(2)によれば、最大値Δp(z)maxとなる近傍画素jについて重み係数wが0となり、基準画素について重み係数wが1となる。
<第3の重み決定法>重み決定部105は、奥行値に基づいて第2の重み決定法で決定した重み係数に対して、補間座標pi(xy)と近傍画素(j,j)の間の平面上の距離Δpj(xy)を考慮した演算を行って重み係数wを決定する。添字(xy)は、水平方向(x方向)及び垂直方向(y方向)平面上の画素間の距離に係ることを表す。重み決定部105は、重み係数wを定めるために、例えば、式(3)を用いる。
Figure 2013142948
式(3)において、Δp(xy)maxは、平面上の距離Δpj(xy)の最大値である。従って、式(3)によれば、最大値Δp(xy)maxとなる近傍画素jについて重み係数wが0となり、基準画素jについて重み係数wが最大になる。このように、重み係数wは、更に距離Δpj(xy)の増加に対して線形に小さくなるように決定される。
<第4の重み決定法>重み決定部105は、近傍画素jに対応する奥行値pj(z)の3次元空間における奥行座標Zと、基準画素iに対応する奥行値pi(z)の3次元空間における奥行座標Zの間の距離Δdj(z)に基づいて重み係数wを決定する。
ここで、重み決定部105は、奥行情報に含まれる奥行値を参照して近傍画素の中心座標jを、例えば式(4)を用いて奥行座標Zに変換する。
Figure 2013142948
式(4)において、奥行座標Zは、撮影装置の設置位置を原点として光学軸の方向を奥行方向とする座標である。Bは、基線長、即ち2台の撮影装置間の距離を表す。qは、撮影装置が備える撮像素子の画素ピッチを表す。fは、撮影装置の焦点距離を表す。即ち、式(4)を用いて求められた奥行方向の座標値Zは、焦点距離に基線長を乗じた値を奥行値で除した値である。
重み決定部105は、重み係数wを定めるために、例えば、式(5)を用いる。
Figure 2013142948
式(5)において、Δd(z)maxは、距離Δdj(z)の最大値である。従って、式(5)によれば、最大値Δd(z)maxとなる近傍画素jについて重み係数wが0となり、基準画素について重み係数wが1となる。この重み決定法によれば、画素ピッチq、焦点距離f、基線長Bが補間パラメータに含まれる。
なお、第3の重み決定法と同様に、平面上の距離Δpj(xy)を考慮して、更に(1−Δpj(xy)/Δp(xy)max)を乗じて重み係数wを決定してもよい。
<第5の重み決定法>重み決定部105は、基準画素iの中心座標に対応する3次元位置pj(xyz)と近傍座標jの中心座標に対応する3次元位置pi(xyz)の間の距離Δdj(xyz)を考慮して重み係数wを決定する。ここで、添字(xyz)は、3次元座標に係ることを表す。
ここで、重み決定部105は、奥行情報に含まれる奥行値を参照して近傍画素の中心座標jを、例えば式(6)を用いて3次元位置pj(xyz)に変換する。
Figure 2013142948
式(6)において、(X,Y,Z)は、撮影装置の設置位置(光学系の焦点、即ち視点)を基準とした被写体空間内の3次元位置pj(xyz)を表す。X、Y、Zは、それぞれ水平方向の座標値、垂直方向の座標値、奥行方向の座標値を表す。即ち、式(6)を用いて求められた水平方向の座標値、垂直方向の座標値は、それぞれ撮影装置における画素の座標値に、基線長を乗じた値に奥行値で除した値である。
重み決定部105は、重み係数wを定めるために、例えば、式(7)を用いる。
Figure 2013142948
式(7)において、Δd(xyz)maxは、距離Δdj(xyz)の最大値である。
この重み決定法によれば、画素ピッチq、焦点距離f、基線長Bが補間パラメータに含まれる。従って、式(7)によれば、最大値Δd(xyz)maxとなる近傍画素jについて重み係数wが0となり、基準画素jについて重み係数wが最大になる。このように、重み係数wは、3次元空間内の距離Δdj(xyz)の増加に対して線形に小さくなるように決定される。
次に、ある奥行ブロックに対し重み係数wを定める場合について、第2の重み決定法を用いる場合と、第4の重み決定法を用いる場合を例にとって比較する。
図8は、奥行ブロックと補間座標の一例を表す図である。
図8は、奥行ブロックI81を表す。奥行ブロックI81は、水平方向3画素、垂直方向3画素、計9画素を含む。左から2段目、最上行の画素は、近傍画素I82を表す。左から3段目、最上行の画素は、近傍画素I83を表す。左から2段目、上から2行目の画素が近傍画素I84を表す。左から3段目、上から3行目の画素は、近傍画素I85を表す。近傍画素I85に含まれる×印は、補間画素I86を表す。従って、近傍画素I85が基準画素である。近傍画素I82、I83、I84、I85の奥行値は、1、1、3、5となる。
第2の重み決定法を用いる際に算出される差分絶対値Δpj(z)は、近傍画素I82、I83、I84、I85各々について、2、2、0、2となる。式(2)を用いた場合、重み係数wは、差分絶対値Δpj(z)が最小となる近傍画素I84について最大となる。これに対し、差分絶対値Δpj(z)が互いに等しい、近傍画素I82、I83及びI85については互いに等しくなる。
これに対し、第4の重み決定法では、例えば、式(4)を用いて奥行値pj(z)を奥行座標Zに変換する。ここで、式(4)で表される奥行値と奥行座標の関係の一例を示す。
図9は、奥行値pj(z)と奥行座標Zの関係の一例を表す概念図である。
図9によれば、奥行座標Zが増加するに従って、奥行値pj(z)は単調に減少する。また、奥行座標Zが増加するに従って、奥行値pj(z)の減少率も単調に減少する。例えば、奥行値が5と3の場合の奥行座標の差である距離Δdj(z)よりも、奥行値が3から1に減少するときの奥行座標の距離Δdj(z)の方が大きくなる。
従って、近傍画素I82及びI83よりも近傍画素I85の方が、奥行座標の距離Δdj(z)が短くなる。そのため、近傍画素I82及びI83よりも被写体空間上の距離が短い近傍画素I85の方が、重み係数wが大きくなる。このように、第4の重み決定法によれば、被写体空間上の距離を考慮して近傍画素毎の重み係数wを決定することができる。
次に、平面画像補間部107が補間座標に対する信号値を算出する処理について説明する。
平面画像補間部107は、重み決定部105から入力された重み係数wを用いて近傍画素jの信号値vを重み付け加算して補間座標iに対する信号値vを算出する。平面画像補間部107は、重み付け加算において、例えば式(8)を用いる。
Figure 2013142948
式(8)において、総和記号Σは、補間座標i毎の全ての近傍画素jにわたる総和を表す。Wは、全ての近傍画素jにわたる重み係数wの総和を表す。即ち、式(8)は、Wを用いて重み係数wを正規化することを表す。
次に、本実施形態によって生成された補間画像信号について説明する。
図10は、補間画像ブロックの一例I101を表す図である。
図10は、補間画像ブロックI101を表す。補間画像ブロックI101に含まれる100個(水平方向10個×垂直方向10個)の矩形は、それぞれ補間画素が占める領域を表す。各矩形に含まれる200等の数字は、その画素に対応する信号値を示す。各矩形は、信号値が大きくなるほど明るい色で塗りつぶされている。補間画像ブロックI101の表示領域は、画像ブロックI22(図6参照)の表示領域と同一である。
補間画像ブロックI101は、上述の第2の重み決定法を用いて定めた重み係数wを用いて算出した補間画素毎の信号値を含む。ここで、左から第3段目から第6段目までの信号値は、それぞれ200、200、100、100である。画像ブロックI22(図6参照)の同一の表示領域における信号値200、100と同様である。
これに対し、従来技術を用いて生成した補間画像信号について説明する。
図11は、補間画像ブロックのその他の例I111を表す拡大図である。
図11は、補間画像ブロックI111を表す。補間画像ブロックI111に含まれる補間画素の配置は、補間画像ブロックI101(図10参照)に含まれる補間画素の配置と同一である。補間画像ブロックI111の表示領域も、補間画像ブロックI101の表示領域と同一である。補間画像ブロックI101は、従来技術の一例として共一次内挿法を用いて定めた重み係数wを用いて算出した補間画素毎の信号値を含む。
左から第3段目から第6段目までの信号値は、それぞれ200、175、125、100である。これらの信号値は、画像ブロックI101の同一の表示領域における信号値200、200、100、100よりもなだらかである。
従って、本実施形態によれば、信号値の変化が急激なエッジが維持され、エッジが不明瞭になる現象(ぼやけ)が回避される。
なお、上述の共一次内挿法では、補間画素iの信号値vは、例えば、式(9)を用いて算出される。
Figure 2013142948
式(9)において、(i,i)は、4つの原画素の中心座標のうち、最も原点に近接する中心座標である。信号値vix,iy、vix,iy+1、vix+1,iy、vix+1,iy+1は、補間画素i周囲に隣接する4つの原画素(周囲画素)の信号値を表す。なお、式(9)は、k、lがともに正の値である場合(式(1)参照)に用いる数式である。
ここで、信号値vix,iyに対する重み係数の分母(2N−k)・(2N−l)は、補間画素iから中心座標(i,i)とは反対側の中心座標(i+1,i+1)への水平方向の長さ2N−kと垂直方向の長さ2N−lの積である。他の信号値についても、重み係数は、補間画素iから各中心座標とは反対側の中心座標までの水平方向の長さと垂直方向の長さによる面積に比例する値である。
なお、k又はlのいずれかが負の値である場合、用いられる周囲画素が異なるが、同様な観点で定められた重み係数を用いて重み付け加算を行うことができる。
このように、本実施形態によれば、画素間の補間座標に係る信号値を、前記補間座標から予め定めた範囲内の各近傍に対応する信号値を補間する。ここで、本実施形態では、補間座標に最も近接する基準画像の奥行値と補間画素から予め定めた範囲内の各近傍画素の奥行値に基づいて重み係数を定め、定めた重み係数を用いて各近傍画素の信号値を補間する。これにより、補間画素として被写体の奥行方向の距離の変化に応じた信号値が与えられる。本実施形態によれば、特に、エッジが不明瞭になる現象が回避され、補間画像の画質劣化を低減できる。
(第2の実施形態)
以下、図面を参照しながら本発明の第2の実施形態について説明する。
図12は、本実施形態に係る画像処理装置20の構成を表す概略図である。
画像処理装置20は、平面画像入力部101、奥行情報入力部102、入力平面画像記憶部103、入力奥行情報記憶部104、重み決定部205、パラメータ記憶部106、平面画像補間部107、奥行情報補間部108、補間平面画像記憶部109、補間奥行情報記憶部110、平面画像出力部111及び奥行情報出力部112を含んで構成される。
即ち、画像処理装置20は、重み決定部105(図1参照)の代わりに重み決定部205を備える。画像処理装置20は、その他の構成部については画像処理装置10(図1参照)と同様である。以下、画像処理装置10との差異を主に説明する。
重み決定部205は、入力平面画像記憶部103から平面画像信号を読み出し、入力奥行情報記憶部104から奥行情報を読み出す。重み決定部105は、パラメータ記憶部106から補間パラメータを読み出す。重み決定部205は、補間奥行情報記憶部110から補間奥行情報を読み出す。
重み決定部205は、補間画素に対応する奥行値と、各近傍画素が占める領域に含まれる他の補間画素に対応する奥行値との差分絶対値に基づいて、各近傍画素に対する重み係数wを定める。
重み決定部205は、例えば、補間画素に対応する奥行値との差分絶対値が予め定めた値(例えば2)よりも小さくなる他の補間画素を含む近傍画素jについて重み係数wを1と定める。重み決定部205は、補間画素に対応する奥行値との差分絶対値が予め定めた値(例えば2)よりも小さくなる他の補間画素を含まない近傍画素jについて重み係数wを0と定める。
かかる処理について、奥行ブロックが与えられている場合を例にとって説明する。
図13は、奥行ブロックのその他の例I131を表す図である。
図13は、奥行ブロックI131を表す。奥行ブロックI131に含まれる25個(水平方向5個×垂直方向5個)の矩形は、それぞれ原画素が占める領域を表す。各矩形に含まれる0等の数字は、その画素に対応する奥行値を示す。各四角形は、奥行値が大きくなるほど明るい色で塗りつぶされている。左から3段目、上から3行目の画素に含まれる×印は、補間座標I136を表す。
図14は、補間奥行ブロックの一例I141を表す図である。
図14は、補間奥行ブロックI141を表す。補間奥行ブロックは、奥行画像の一部の領域に含まれる複数の補間座標の各々について補間された奥行値が与えられた情報である。補間奥行ブロックI141に含まれる100個(水平方向10個×垂直方向10個)の四角形は、補間画素が占める領域を表す。各矩形に含まれる0等の数字は、その補間画素に対応する奥行値を示す。
補間奥行ブロックI141は、奥行情報補間部108が共一次内挿法を用いて生成した補間奥行情報の一部であって、奥行ブロックI131の表示領域と同一である部分である。
補間奥行ブロックI141の左から6段目、上から6行目の補間画素に含まれる×印は、補間画像I136を表し、その補間画素の中心座標である。
補間奥行ブロックI141の左から5〜6段目、上から5〜6行目の4個の補間画素を含む領域を占める近傍画素I142、左から7〜8段目、上から5〜6行目の4個の補間画素を含む領域を占める近傍画素I143、左から5〜6段目、上から7〜8行目の4個の補間画素を含む領域を占める近傍画素I144、左から7〜8段目、上から7〜8行目の4個の補間画素を含む領域を占める近傍画素I145を表す。
近傍画素I142に含まれる4つの補間画素の奥行値は、0、1、1、4であり、注目する補間画素の奥行値4を含む。近傍画素I143に含まれる4つの補間画素の奥行値は、5、8、8、10であり、注目する補間画素の奥行値4との差分絶対値が2よりも小さい奥行値5を含む。近傍画素I144に含まれる4つの補間画素の奥行値は、5、8、8、10であり、注目する補間画素の奥行値4との差分絶対値が2よりも小さい5を含む。近傍画素I145に含まれる4つの補間画素の奥行値は、9、10、10、10であり、注目する補間画素の奥行値4との差分絶対値が2よりも小さい奥行値を含まない。
従って、重み決定部205は、近傍画素I142、I143、I144の重み係数wをそれぞれ1と決定する。重み決定部205は、近傍画素I145に対応する重み係数wを0と決定する。
図15は、画像ブロックのその他の例I151を表す図である。
図15は、画像ブロックI151を表す。画像ブロックI151は、奥行ブロックI131に対応する画像ブロックである。
画像ブロックI151に含まれる25個(水平方向5個×垂直方向5個)の矩形は、それぞれ原画素が占める領域を表す。各矩形に含まれる100等の数字は、その画素に対応する信号値を示す。画像ブロックI151の右上端から左下端への対角線上の画素の信号値は50である。この対角線よりも左上の画素の信号値は100である。この対角線よりも右下の画素の信号値は0である。このように画像ブロックI151は、水平方向又は垂直方向から離れた方向に向いているエッジ部分を有する。
左から3段目、上から3行目の画素に含まれる×印は、補間座標I136を表す。
補間座標I136を含む領域を占める画素が近傍画素I142である。近傍画素I142の右隣の画素が近傍画素I143である。近傍画素I142の下隣の画素が近傍画素I144である。近傍画素I144の右隣の画素が近傍画素I145である。
図16は、平面画像の一例I21を示すその他の図である。
図16は、平面画像I21を表す。画像ブロックI151は、平面画像I21が表す人物I−PIの頭部の左上部に表された矩形が占める部分の画像を表す。
次に、本実施形態によって生成された補間画像信号について説明する。
図17は、補間画像ブロックのその他の例I171を表す拡大図である。
図17は、補間画像ブロックI171を表す。補間画像ブロックI171に含まれる100個(水平方向10個×垂直方向10個)の矩形は、それぞれ補間画素が占める領域を表す。各矩形に含まれる100等の数字は、その画素に対応する信号値を示す。補間画像ブロックI171の表示領域は、画像ブロックI151(図15参照)の表示領域と同一である。
補間画像ブロックI171は、平面画像補間部107が、重み決定部205が定めた重み係数wを用いて算出した補間画素毎の信号値を含む。例えば、上から第3行目の左から第5段目から第10段目までの信号値は、それぞれ100、87、87、66、33、0である。
これに対し、従来技術を用いて生成した補間画像信号の2つの例について説明する。
図18は、補間画像ブロックのその他の例I181を表す図である。
図18は、補間画像ブロックI181を表す。補間画像ブロックI181に含まれる補間画素の配置は、補間画像ブロックI171(図17参照)に含まれる補間画素の配置と同一である。補間画像ブロックI181の表示領域も、補間画像ブロックI171の表示領域と同一である。補間画像ブロックI181は、従来技術の一例として最近接内挿法を用いて算出した補間画素毎の信号値を含む。
例えば、上から第3行目の左から第5段目から第10段目までの信号値は、それぞれ100、100、50、50、0、0である。
これらの信号値は、原画像の画像ブロックI151の同一の表示領域における信号値100、50、0と同一であり、エッジが階段状に表れることを示す。
従って、本実施形態によれば、エッジが階段状に現れる現象(ジャギー)が緩和される。
図19は、補間画像ブロックのその他の例I191を表す図である。
図19は、補間画像ブロックI191を表す。補間画像ブロックI191に含まれる補間画素の配置は、補間画像ブロックI171(図17参照)に含まれる補間画素の配置と同一である。補間画像ブロックI191の表示領域も、補間画像ブロックI171の表示領域と同一である。補間画像ブロックI191は、従来技術の一例として共一次内挿法を用いて算出した補間画素毎の信号値を含む。
例えば、上から第3行目の左から第5段目から第10段目までの信号値は、それぞれ100、90、71、50、25、9である。
これらの信号値は、補間画像ブロックI171の同一の表示領域における信号値よりも緩やかに変化している。
従って、本実施形態によれば、エッジの信号値が緩やかに変化する現象(ぼやけ)が緩和される。
重み決定部205は、上述の第2の重み決定法又は第4の重み決定法において、基準画素iに対応する奥行値pi(z)の代わりに、補間画素に対応する奥行値を用いてもよい。上述の第2の重み決定法や第4の重み決定法では、奥行値に対応する平面上の座標の誤差が、画素ピッチの半分だけ生じうる。しかし、補間画素に対応する奥行値を用いることで、かかる誤差を低減することができる。これにより、高解像度化に伴う画質の向上を発揮することができる。
このように、本実施形態によれば、補間画素から予め定めた範囲内の各近傍画素に含まれる補間座標毎の奥行値に基づいて重み係数を定め、定めた重み係数を用いて各近傍画素の信号値を補間する。これにより、被写体の奥行方向の距離に対する信号値がより高精度になる。本実施形態によれば、特に、水平方向又は垂直方向から離れた方向に向いたエッジが階段状に表れる現象(ジャギー)や、エッジがなだらかになる現象(ぼやけ)が緩和される。これにより補間画像の画質劣化を低減できる。
(第3の実施形態)
以下、図面を参照しながら本発明の第3の実施形態について説明する。
図20は、本実施形態に係る撮像装置30の構成を表す概略図である。
撮像装置30は、2個の撮像部31、32、奥行情報生成部33及び画像処理部34を含んで構成される。
撮像部31、32は、互いに異なる位置(視点)に設置され同一の視野に含まれる被写体の画像を予め定めたフレーム時間間隔で撮影する。撮像部31、32は、例えば、この両者が一体化されたステレオカメラであってもよい。撮像部31、32が撮影した画像を示す画像信号は、各々二次元平面に配置された画素毎の信号値からなる画像信号である。 撮像部31、32は、撮影した画像を示す画像信号を、それぞれ奥行情報生成部33にフレーム毎に出力する。
奥行情報生成部33は、撮像部31、32のいずれか一方、例えば撮像部31から入力された画像信号を、基準とする画像信号(平面画像信号)と定める。
奥行情報生成部33は、平面画像信号が表す画像と、他方の撮像部32から入力された画像信号が表す画像との視差を画素毎に算出し、算出した視差値を奥行値として含む奥行情報を生成する。奥行情報生成部33は、視差値を算出するために、例えば、ブロックマッチング法を用いる。
画像前置処理部21は、平面画像信号と生成した奥行情報を画像処理部34に出力する。
画像処理部34は、画像前置処理部21から入力された平面画像信号と奥行情報に基づいて、補間平面画像信号及び補間奥行情報を生成する。画像処理部34は、画像処理装置10(図1参照)又は画像処理装置20(図12参照)と同様な構成を備える。画像処理部34は、生成した補間平面画像信号及び補間奥行情報を撮像装置30の外部に出力する。
従って、本実施形態によれば、撮像部31、32が撮像した画像信号よりも解像度が高い補間平面画像信号を取得することができ、この補間平面画像信号が表す画像の画質劣化を低減することができる。
(第4の実施形態)
以下、図面を参照しながら本発明の第4の実施形態について説明する。
図21は、本実施形態に係る画像表示装置40の構成を表す概略図である。
画像表示装置40は、画像処理部41及び画像表示部42を含んで構成される。
画像処理部41には、画像表示装置40の外部から平面画像信号と奥行情報が入力される。画像処理部41に左画像の平面画像信号と右画像の平面画像信号とそれぞれに対応する奥行情報が入力された場合は、画像処理部41は、左右それぞれの平面画像信号と奥行情報に基づいて、左右それぞれの補間平面画像信号及び補間奥行情報を生成する。画像処理部41に平面画像信号と奥行情報が入力される場合は、入力された平面画像信号を左画像信号と定め、左画像の補間平面画像信号と補間奥行情報を生成する。そして、生成した左画像の補間平面画像信号と補間奥行情報に基づいて右画像信号を生成する。ここで、画像処理部41は、左画像の補間平面画像信号に含まれる画素毎の信号値を、対応する画素の奥行値であって補間奥行情報に含まれる奥行値が表す視差量だけ離れた位置の画素に配置して右画像の補間平面画像信号を生成する。
画像処理部41は、画像処理装置10(図1参照)又は画像処理装置20(図12参照)と同様な構成を備える。
画像表示部42は、画像処理部41から入力された補間平面画像信号及び補間奥行情報が表す立体画像を表示する。
画像表示部42は、例えば、視聴者の左眼に表示する左画像と右眼に表示する右画像を表示する2視点の立体ディスプレイ(ステレオディスプレイ)又はプロジェクタ(ステレオプロジェクタ)である。
画像表示部42は、例えば、左画像信号が表す画像と右表示画像信号が表す画像をフレーム時間間隔の半分の時間間隔で(例えば、1/60秒)交互にスクリーンに表示するプロジェクタである。視聴者は、この時間間隔に同期させて視聴者の左右各眼に光線を透過するか否かを制御することができるシャッター(例えば、液晶シャッター)を備えた立体視用眼鏡を用いて立体画像を視聴する。
画像表示部42は、その他、左画像信号が表す画像と右画像信号が表す画像を互いに異なる偏光特性でスクリーンに表示するプロジェクタであってもよい。視聴者は、左画像信号に対する偏光特性に対応した偏光フィルタを左眼レンズに備え、右画像信号に対する偏光特性に対応した偏光フィルタを右眼レンズに備えた立体視用眼鏡を用いて立体画像を視聴する。
画像表示部42は、その他、左画像信号が表す画像と右画像信号が表す画像の上下方向に長い画像帯を交互に表示する表示面と、その前面を上下方向に延伸されたスリットを備えた視差バリア方式のディスプレイであってもよい。また、画像表示部42は、その表示面と、その前面を上下方向に延伸された凸レンズ(レンティキュラレンズ)を備えたレンティキュラ方式のディスプレイであってもよい。
なお、本実施形態に係る画像表示装置は、上述の画像表示装置40のように立体画像表示装置に限らず、例えば、平面画像表示装置であってもよい。図22は、本発明の第4の実施形態の一変形例に係る画像表示装置50の構成を表す概略図である。画像表示装置50は、画像表示装置40の画像表示部42の代わりに画像表示部52を備える。画像表示部42は、画像処理部41から入力された補間平面画像信号が表す平面画像を表示する。
従って、本実施形態によれば、入力された平面画像信号よりも解像度が高い補間平面画像信号、例えば画像表示部の解像度に合わせた補間平面画像信号を得ることができる。本実施形態によれば、この補間平面画像信号が表す画像の画質劣化を低減することができる。
上述した実施形態では、補間倍率が2である場合を例にとって説明したが、本実施形態ではこれには限られない。本実施形態では、補間倍率は、1より大きな倍率、例えば3であってもよい。
上述した実施形態では、平面画像補間部107が、重み決定部105、205から入力された重み係数wの総和Wを算出し、算出した総和Wで信号値vを重み付け加算した値を除算して正規化する場合を例にとって説明した。本実施形態では、これには限られない。本実施形態では、重み決定部105、205は、総和Wが1になるように正規化した重み係数wを定め、平面画像補間部107が、その正規化した重み係数wを用いて信号値vを重み付け加算してもよい。その場合、平面画像補間部107は、総和Wで除算する処理を省略してもよい。
上述の撮像装置30は、2つの視点の各々に設置された撮像部を用いて2視点の立体画像を撮像する場合を例にとって説明したが、本実施形態では、これには限られない。本実施形態では、2視点よりも視点数が多い多視点の立体画像を撮像してもよい。ここで、撮像した多視点の画像信号から、1つの視点の画像信号と、その1つの視点と他の視点との関係を表す奥行情報を生成することができればよい。
上述の撮像装置30は、補間平面画像信号と補間奥行情報を外部に出力する場合を例にとって説明したが、本実施形態では、これには限られない。本実施形態では、撮像装置30は、生成した補間平面画像信号と補間奥行情報を対応付けて記憶する記憶部を備えてもよい。また、本実施形態では、撮像装置30は、生成した補間平面画像信号と補間奥行情報に基づく立体画像を表示する表示部を備えてもよい。
上述の画像表示装置40は、2視点の立体画像を表示する場合を例にとって説明したが、本実施形態では、これには限られない。本実施形態では、2視点よりも視点数が多い多視点の立体画像を表示してもよい。多視点の画像信号は、少ないとも1つの視点の画像信号と、その1つの視点と他の視点との関係を表す奥行情報を用いて生成することができる。
また、上述の画像表示装置40は、生成した補間平面画像信号と補間奥行情報を対応付けて記憶する記憶部を備えていてもよい。
なお、上述した実施形態における画像処理装置10、20、撮像装置30及び画像表示装置40の一部、例えば、重み決定部105、206、平面画像補間部107、奥行情報補間部109、奥行情報生成部33、及び画像処理部34、41をコンピュータで実現するようにしても良い。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、画像処理装置10、20、撮像装置30又は画像表示装置40に内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
また、上述した実施形態における画像処理装置10、20、撮像装置30及び画像表示装置40の一部、または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現しても良い。画像処理装置10、20、撮像装置30及び画像表示装置40の各機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化しても良い。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現しても良い。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いても良い。
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
10、20…画像処理装置、
101…平面画像入力部、
102…奥行情報入力部、
103…入力平面画像記憶部、
104…入力奥行情報記憶部、
105、205…重み決定部、
106…パラメータ記憶部、
107…平面画像補間部、
108…奥行情報補間部、
109…補間平面画像記憶部、
110…補間奥行情報記憶部、
111…平面画像出力部、
112…奥行情報出力部
30…撮像装置、
31、32…撮像部、
33…奥行情報生成部、
34…画像処理部、
40、50…画像表示装置、
41…画像処理部、
42、52…画像表示部

Claims (10)

  1. 平面上に配置された画素の信号値を含む平面画像信号と、前記画素に対応する奥行値を含む奥行情報を入力する画像入力部と、
    前記平面上の画素間の補間座標の信号値を、前記補間座標から予め定めた範囲内の近傍画素の信号値を補間して算出する補間部と、
    前記補間座標に最も近接する基準画素の奥行値と、前記近傍画素の奥行値の差異に基づいて、前記補間に用いる重み係数を定める重み決定部と、
    を備えること
    を特徴とする画像処理装置。
  2. 前記重み決定部は、
    前記基準画素の奥行値が表す奥行方向の距離と、前記近傍画素の奥行値が表す奥行方向距離との差に基づいて、前記重み係数を定めることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記重み決定部は、
    前記基準画素の平面画像上の位置と奥行値が表す3次元位置と、前記近傍画素の平面画像上の位置と奥行値が表す3次元位置との距離の差に基づいて、前記重み係数を定めることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記重み決定部は、
    前記基準画素から前記補間座標までの前記平面上の距離に基づいて、前記重み係数を定めることを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  5. 前記補間座標の奥行値を、前記近傍画素の奥行値を補間して算出する奥行情報補間部を備え、
    前記重み決定部は、
    前記補間座標の奥行値と、前記近傍画素の奥行値の差異に基づいて、前記補間に用いる重み係数を定める重み決定部と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 前記重み決定部は、
    前記補間座標の奥行値と前記近傍画素の領域に含まれる他の補間座標の奥行値の差に基づいて、前記補間に用いる重み係数を定めることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 画像処理装置における画像処理方法であって、
    前記画像処理装置が、平面上に配置された画素の信号値を含む平面画像信号と、前記画素に対応する奥行値を含む奥行情報を入力する過程と、
    前記平面上の画素間の補間座標の信号値を、前記補間座標から予め定めた範囲内の近傍画素の信号値を補間して算出する過程と、
    前記補間座標に最も近接する基準画素の奥行値と、前記近傍画素の奥行値の差異に基づいて、前記補間に用いる重み係数を定める過程とを有すること
    を特徴とする画像処理方法。
  8. 画像処理装置のコンピュータに、
    平面上に配置された画素の信号値を含む平面画像信号と、前記画素に対応する奥行値を含む奥行情報を入力する手順、
    前記平面上の画素間の補間座標の信号値を、前記補間座標から予め定めた範囲内の近傍画素の信号値を補間して算出する手順、
    前記補間座標に最も近接する基準画素の奥行値と、前記近傍画素の奥行値の差異に基づいて、前記補間に用いる重み係数を定める手順
    を実行させるための画像処理プログラム。
  9. 各々異なる視点から画像を撮像する複数の撮像部と、
    前記複数の撮像部が各々撮像した画像に含まれる画素であって、平面上に配置された画素の信号値に基づいて画素に対応する奥行値を含む奥行情報を生成する奥行情報生成部と、
    前記平面上の画素間の補間座標の信号値を、前記補間座標から予め定めた範囲内の近傍画素の信号値を補間して算出する補間部と、
    前記補間座標に最も近接する基準画素の奥行値と、前記近傍画素の奥行値の差異に基づいて、前記補間に用いる重み係数を定める重み決定部とを備えること
    を特徴とする撮像装置。
  10. 平面上に配置された画素の信号値を含む平面画像信号と、前記画素に対応する奥行値を含む奥行情報を入力する画像入力部と、
    前記平面上の画素間の補間座標の信号値を、前記補間座標から予め定めた範囲内の近傍画素の信号値を補間して算出する補間部と、
    前記補間座標に最も近接する基準画素の奥行値と、前記近傍画素の奥行値の差異に基づいて、前記補間に用いる重み係数を定める重み決定部と、
    前記補間座標の信号値を含む補間平面画像信号が表す画像を表示する表示部とを備えること
    を特徴とする画像表示装置。
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