JP2013141192A - 被写界深度拡張システム及び被写界深度拡張方法 - Google Patents

被写界深度拡張システム及び被写界深度拡張方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 被写界深度拡張システム及び被写界深度拡張方法に関し、高速に被写界深度を拡張するとともに、距離画像を得る。
【解決手段】 深度拡張レンズ系の光学系の焦点距離制御と撮像手段のゲイン変調とを同期して行って被撮像手段により長時間露光により一枚の第1の撮像画像と、第1のゲイン変調とは逆の増減方向のゲイン変調を行って一枚の第2の撮像画像とを撮像し、第1の撮像画像及び第2の撮像画像から距離画像を構築するとともに、第1の撮像画像及び第2の撮像画像と距離画像から被写界深度拡張画像を再構築する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、被写界深度拡張システム及び被写界深度拡張方法に関するものであり、撮像装置を用いた撮像における被写界深度の拡張と、被写体までの距離の計測を可能にする技術に関する。
撮像装置で撮像した画像内にある複数の物体全てにピントが合った画像を取得し、同時に画像内にある複数の物体までの距離がわかることは計測、ロボット制御或いは監視分野などさまざまな分野で有用である。
さまざまな距離にある物体全てにピントを合わせるためには、もっとも近い物体ともっとも遠い物体までの距離に比べて、被写界深度が十分に深い、即ち、被写体側におけるピントの合う範囲が広い必要がある。
しかし、被写界深度は使用するレンズと撮像素子の仕様によって原理的に決まってしまうため、特に高倍率が必要とされる工業分野において、しばしば必要な被写界深度が得られないといった状況が生じる。このような理由から、画像内にある物体までの距離を知ることができ、かつ通常の光学系より深い被写界深度を得ることが可能な技術が求められる。
図17は、撮像装置から異なる距離にある複数の物体の撮像画像に関する概念的説明図であり、ここでは、撮像装置から異なる距離にある物体A、物体B、物体Cを通常の光学系で撮像した場合の撮像画像を例として示している。
図に示すように被写界深度が各物体の近辺に合う程度の範囲である場合、物体Bの付近にピントを合わせて撮像すると、撮像画像aのように物体Bのみにピントの合った画像が撮像される。なお、撮像画像の図において、ピントの合った状態を実線、ピントが合っていない状態を点線で示している。また、点線および実線が示すピント状態は点線上、実線上だけでなく、点線内部、実線内部の状態も表わすものとする。
一方、撮像装置から異なる距離にある複数の物体のそれぞれにピントを合わせて撮像する方法として、フォーカススタッキング法が知られている(例えば、特許文献1或いは非特許文献1参照)。これは、通常光学系より深い被写界深度をもつ画像、即ち、「被写界深度拡張像」と、画素ごとに物体までの距離を記録した画像、即ち、「距離画像」を取得する手法である。
図18は、フォーカススタッキング法による画像処理の説明図であり、物体A、物体B、物体Cのある位置にピント中心を移しながら複数枚の画像を取得する。この例では撮像画像は、b、b、bの3枚とする。
取得した3枚の画像から、ピントの合った画素を選択する画像処理を行うことで全体的にピントの合った、被写界深度拡張像Bを得ることができる。また、ピントの合った画素を3枚のうちどの画像から選択したかを記録しておくことで、距離画像Bを取得することができる。
この例における距離画像Bは、撮像装置に近いほど低い画素値で、即ち、暗く表現される。この例では物***置が3種類しかないため、最低3か所のピント位置において合計3回の撮像を行うだけで良いが、一般的には多くのピント位置における撮像が必要となる。
或いは、1回の撮像で被写界深度拡張を行う手法も提案されている(例えば、非特許文献2参照)。図19は、1回の撮像で被写界深度拡張を行う手法の説明図であり、撮像装置で1回の撮像を行う露光中に、ピント中心位置を物体Aの位置から物体Cの位置まで走査して、撮像画像cを得る。
撮像画像cは物***置によらずおよそ一定にぼけた画像が得られるため、それを画像処理することで全体にピントが合った被写界深度拡張像Cが得られる。なお、画像処理としては、通常、デコンボリューション処理を施すことになる。
特開平10−290389号公報
B.Forster,D.Van De Ville,J.Berent,D.Sage,M.Unser, "Complex Wavelets for Extended Depth−of−Field: A New Method for the Fusion of Multichannel Microscopy Images",Microsc.Res.Tech.,65(1−2),pp.33−42,September 2004 H.Nagahara,S.Kuthirummal,C.Zhou,and S.K.Nayar,"Flexible Depth of Field Photography", European Conference on Computer Vision (ECCV),Oct,2008
しかし、フォーカススタッキング法の場合には、被写界深度拡張像Bと距離画像Bを得るためには複数の撮像が必要なため時間がかかるという問題がある。また、図19に示した手法の場合には、距離画像を得ることができないという問題がある。
したがって、本発明は、高速に被写界深度を拡張するとともに、距離画像を得ることを可能にすることを目的とする。
開示する一観点からは、被写界深度拡張の対象となる拡張対象レンズ系と、撮像手段と、前記撮像画像のゲインを変調するゲイン変調手段と、前記拡張対象レンズ系側に配置した第1のレンズ系と前記撮像手段側に配置した第2のレンズ系を有する深度拡張レンズ系と、物体側主点が前記第1のレンズ系の焦点距離に位置し、且つ、像側主点が前記第2のレンズ系の焦点位置に位置し、前記深度拡張レンズ系の開口部として機能するとともに、外部信号により焦点距離の制御可能な光学系とを備えた深度拡張レンズ系と、前記光学系の焦点距離制御と前記撮像手段のゲイン変調とを同期して行い長時間露光により一枚の第1の撮像画像として撮像するとともに、前記第1のゲイン変調とは逆の増減方向のゲイン変調を行って一枚の第2の撮像画像を撮像する撮像制御部と、前記第1の撮像画像及び前記第2の撮像画像から距離画像を構築するとともに、前記第1の撮像画像及び前記第2の撮像画像と距離画像から被写界深度拡張画像を再構築する画像処理部とを備えることを特徴とする被写界深度拡張システムが提供される。
また、開示する別の観点からは、被写界深度拡張の対象となる拡張対象レンズ系と撮像手段との間に、前記拡張対象レンズ系側に配置した第1のレンズ系と前記撮像手段側に配置した第2のレンズ系を有する深度拡張レンズ系を配置するとともに、物体側主点が前記第1のレンズ系の焦点距離の位置で、且つ、像側主点が前記第2のレンズ系の焦点位置の位置に、前記深度拡張レンズ系の開口部として機能するとともに、外部信号により焦点距離の制御可能な光学系を配置し、前記撮像手段により前記光学系の焦点距離制御と前記撮像手段のゲイン変調とを同期して行い長時間露光により一枚の第1の撮像画像として撮像するとともに、前記第1のゲイン変調とは逆の増減方向のゲイン変調を行って一枚の第2の撮像画像を撮像する工程と、前記第1の撮像画像及び前記第2の撮像画像から距離画像を構築するとともに、前記第1の撮像画像及び前記第2の撮像画像と距離画像から被写界深度拡張画像を再構築する工程とを有する被写界深度拡張方法が提供される。
開示の被写界深度拡張システム及び被写界深度拡張方法によれば、高速に被写界深度を拡張するとともに、距離画像を得ることが可能になる。
本発明の実施の形態の被写界深度拡張方法のフローチャートである。 本発明の実施の形態の画像撮像工程の説明図である。 本発明の実施の形態の距離画像の構築工程の説明図である。 本発明の実施の形態の被写界深度拡張画像の再構築工程の説明図である。 本発明の実施例1の被写界深度拡張方法を実施するための被写界深度拡張システムの構成説明図である。 液体レンズの焦点距離の変動原理の説明図である。 距離画像の構築結果の説明図である。 被写界深度拡張像の再構築結果の説明図である。 ボケ量の物***置依存性の説明図である。 本発明の実施例2の被写界深度拡張方法のフローチャートである。 ピント走査範囲の説明図である。 ボケ回復関数hの概念的説明図である。 積算ボケ回復関数テーブルの説明図である。 ボケ回復関数のシミュレーション例の説明図である。 ステップ3′からステップ4の詳細を示すフロー図である。 デコンボリューション工程における各画像を示した説明図である。 撮像装置から異なる距離にある複数の物体の撮像画像に関する概念的説明図である。 フォーカススタッキング法による画像処理の説明図である。 1回の撮像で被写界深度拡張を行う手法の説明図である。
ここで、図1乃至図4を参照して、本発明の実施の形態の被写界深度拡張方法を説明する。図1は、本発明の実施の形態の被写界深度拡張方法のフローチャートであり、図2乃至図4は、各工程における画像の説明図である。
まず、ステップ1(S)として、図2(a)に示すように、第1の撮像手段により深度拡張レンズ系の焦点距離制御と第1の撮像手段の第1のゲイン変調とを同期して行い長時間露光により一枚の第1の撮像画像dを取得する。具体的には、撮像のための露光中に、ピント中心位置を物体Aの位置から物体Cの位置まで走査し、それと同時に撮像手段のゲインを弱Gから強Gに連続的に変調させて撮像画像dを取得する。
なお、図における点線の太さは撮像画像のぼけ具合を示し、点線が太いほどぼけが少ない状態を表している。撮像画像dに関して詳しい説明を以下で行う。撮像画像dにおける物体Aに注目すると、物体Aのピント状態が最も良い位置(ピント位置A)でゲインが最も低く、ピント状態が最も悪い位置(ピント位置C)でゲインが最も高い。したがって、撮像画像dにおいて物体Aは大きくぼけた状態で撮像される。
次に、撮像画像dの物体Cに注目すると物体Cのピント状態が最も悪い位置(ピント位置A)でゲインが最も低く、ピント状態が最も良い位置(ピント位置C)でゲインが最も高い。したがって、撮像画像dにおいて物体Cは最もピントの合った状態で撮像される。
また、図2(b)に示すように、第2の撮像手段により深度拡張レンズ系の焦点距離制御と第1のゲイン変調とは逆の増減方向の第2のゲイン変調とを同期して行い長時間露光により一枚の第2の撮像画像dを取得する。具体的には、撮像のための露光中に、ピント中心位置を物体Aの位置から物体Cの位置まで走査し、それと同時に撮像手段のゲインを強Gから弱Gに連続的に変調させて撮像画像dを取得する。なお、撮像画像dは撮像画像dと反対に、物体Aが最もピントが合い、物体Cが最もぼけた状態で撮像される。
この場合の第1のゲイン変調と第2のゲイン変調は図2に示すセンサゲインとピント位置との関係のように、線形変調することが望ましい。また、第1の撮像画像dと第2の撮像画像dは2つのイメージセンサ等の2つの撮像手段を用いるとともに、深度拡張レンズ系からの光をビーム分割手段で2分割して同時に取得することが望ましい。
次に、距離画像構築のために、ステップ2(S2a)として、図3に示すように、撮像画像dからピント評価画像νを算出するとともに、撮像画像dからピント評価画像νを算出する。各ピント評価画像は各撮像画像の画素ごとに、ピントがどの程度合っているかを画像上にマップしたデータである。ピント評価値としては注目画素を中心とした分散値などを使用する。
例えば、画像の分散値はピントがぼけるほどピントの合ったときの元の分散値に対して値が小さくなる。したがって、図3に示すピント評価画像ν、νにおいては、ピントが合っている画素ほど明るく、即ち、大きな値で表示される。
次に、ステップ3(S3a)として、距離情報を算出する。ここで、ピント評価画像がどちらか一つだけしか得られない場合を考えると、ピント評価値から物体の距離を推定することは難しい。なぜなら、物体にピントが合った時の元の分散値、即ち、基準の分散値が画素毎に異なるからである。そこで、距離画像取得のため撮像時のゲイン変調方向が異なる2つのピント評価画像ν、νを使用する。
具体的にはピント評価画像νとピント評価画像νの差分(ν−ν)をピント評価画像νとピント評価画像νの和(ν+ν)で正規化することで距離情報を取得する。例えば、ピント評価画像νのピント評価値はカメラに近い物体ほど小さく、遠い物体ほど大きくなる。逆に、ピント評価画像νのピント評価値はカメラに近い物体ほど大きく、遠い物体ほど小さくなる。
したがって、νとνの差分(ν−ν)をとった時の符号から物体のおおよその距離が判定できる。即ち、差分(ν−ν)が正の場合、物体は中心の物体Bよりカメラ寄りであり、差分(ν−ν)が負の場合、物体は中心の物体Bよりカメラから離れていることが分かる。また、差分(ν−ν)がゼロ付近の場合、物体は物体B付近にあることがわかる。
但し、差分のみの場合、先にも述べた分散値の基準値が画素毎に異なるため、物体がBからどれだけ離れているかは正確に判定できない。しかし、ピント評価画像νとピント評価画像νの和(ν+ν)で正規化することで、分散値の基準値補正が可能となり、物体の正確な位置が推定可能となる。
次に、ステップ4(S4a)として、(ν−ν)/(ν+ν)の値を画素毎に関数fとして、適当な変換を施すことでf{(ν−ν)/(ν+ν)}によって距離画像変換を行う。即ち、ピント評価量の差をピント評価量の和で割った値は物体のカメラからの距離情報を持つので、適当な変換を施すことで距離画像を算出することができる。
なお、関数fとしては、例えば、単純な線形変換になる内挿法を用いて、
{(ymax−ymin)(x−xmin)}/(xmax−xmin)+ymin
としても良い。但し、ymax,yminはそれぞれのピント走査の最も遠い位置と近い位置であり、xmax,xminはそれぞれymax,yminにおける(ν−ν)/(ν+ν)の値である。或いは、関数fとして、(ν−ν)/(ν+ν)の値とピント位置に対応したルックアップテーブルを最初に実測で求めておいても良い。
最後に、ステップ5(S5a)として、f{(ν−ν)/(ν+ν)}の計算結果に基づいて距離画像Dを構築する。このように、2種類のゲイン変調をピント走査の中間位置(物体Bの位置)を中心に対称となるようにしているので、物体Bの位置で(ν−ν)がゼロとなり、物体Bの位置を基準とした絶対的な位置推定が可能である。
一方、被写界深度拡張像を再構築するためには、図4に示すように、ステップ2(S2b)として、撮像画像dと撮像画像dを平均して(d+d)/2からなる中間画像dを得る。即ち、2種類のゲイン変調がピント走査の中間位置(物体Bの位置)を中心に対称となっている場合、撮像画像dと撮像画像dの平均をとることで、中間画像dは一定のゲインで撮像した場合と同等の画像を得ることができる。
次いで、ステップ3(S3b)として、中間画像dに対してデコンボリューション処理を施す。このデコンボリューション処理においてはガウシアン関数などで近似したボケ関数で逆変換する。
最後に、ステップ4(S4b)として、デコンボリューション処理の結果に基づいて被写界深度拡張像Dを再構築する。即ち、通常の撮像画像は実像にボケ関数が畳み込まれた画像となるので、撮像画像に対してボケ関数を逆操作すると実像が得られる。
このように、本発明の実施の形態においては、イメージセンサ等の撮像手段とゲイン変調回路を2組用意し、1回の撮像で撮像画像dおよび撮像画像dを得ることで、1回の撮像で距離画像Dおよび被写界深度拡張画像Dを得ることが可能となる。
なお、上記の実施の形態では、ピント走査を行いながらゲイン変調を行う例を示したが、ゲインの代わりに照明強度を変調しても良いし、色ごとに照明強度を変えてそれぞれ対応するセンサを用意するなどしても良い。
なお、ステップ3(S3b)では、中間画像dに対して単一のボケ関数を用いてデコンボリューション処理を施している。これは、前述したようにピントを走査しながら長時間露光して得ることができる撮像画像cは物***置によらずおよそ一定にぼけた画像が得られるという事実に基づいている。しかしながら厳密にはピント走査により蓄積されるぼけ量は物体距離に応じて異なっている。
そこで、より正確な被写界深度拡張画像Dを得るためには、単一のボケ関数ではなく、距離依存性を有するボケ関数を用いることが望ましい。このような距離依存性を有するボケ関数は、解析或いはシミュレーションにより求めることができる。
次に、図5乃至図8を参照して、本発明の実施例1の被写界深度拡張方法を説明する。
図5は、本発明の実施例1の被写界深度拡張方法を実施するための被写界深度拡張システムの構成説明図であり、撮像部10と、拡張対象レンズ系20と、両者の間に介挿された深度拡張レンズ系30を備えている。撮像部10及び深度拡張レンズ系30はタイミング制御回路40に接続され、このタイミング制御回路40は、PC或いはCPUからなる制御部50の指令により制御される。
撮像部10はビームスプリッタ11を備えており、ビームスプリッタ11の光分割方向に面してそれぞれ一つのイメージセンサ12,12を設ける。イメージセンサ12,12はCCD型のイメージセンサでもCMOS型のイメージセンサでも良い。また、イメージセンサ12,12はそれぞれゲイン変調回路41,41に接続されて露光時のゲインが制御される。
拡張対象レンズ系20としては、テレセントリックレンズ、特に、両側テレセントリックレンズを用いることが望ましい。このテレセントリックレンズは、主光線がレンズの光軸に対して平行であるため、物体の位置が移動しても像の大きさが変わらないという特徴がある。また、立体的な検査対象物を検査する際に、視差による画像の歪がないという特長がある。
深度拡張レンズ系30は、拡張対象レンズ系20側に配置される第1のレンズ系31と撮像部10側に配置される第2のレンズ系32と、外部信号により焦点距離を制御することが可能な液体レンズ33とを備えている。この液体レンズ33は、物体側主点が第1のレンズ系31の焦点位置fになるように配置するとともに、像側主点が第2のレンズ系32の焦点位置fになるように配置する。このような構成により、液体レンズ33の焦点距離を変化させても、ピントがあった位置における倍率はf/fと一定となる。
この液体レンズ33は、第1のレンズ系31の絞りの位置に配置されるので、深度拡張レンズ系30の開口部(アパーチャー)として機能することになり、深度拡張レンズ系30の物体側がテレセントリックとなり、液体レンズ33の焦点距離変化に対しても、またピント内外においても光学倍率が一定となる。
したがって、液体レンズ33に液体レンズ駆動回路42に接続して、印加する駆動電圧を変えることで、ピント内外を含めて光学倍率一定の状態で高速にピント位置の走査が可能となる。この液体レンズ33に対して、液体レンズ駆動回路42から駆動信号が送られて液体レンズ33の焦点距離を制御する。それと同時に、タイミング制御回路40に設けた同期制御部(図示は省略)の制御信号が撮像部10にも送られて、液体レンズ33の駆動と同期させてイメージセンサ12,12による露光を行う。
図6は、液体レンズの焦点距離の変動原理の説明図である。液体レンズ33は、水層34と油層35との2層構造になっており、界面の状態を電圧で制御するものである。例えば、(1)の状態のように、油層35が凸レンズ状になるように電圧を印加した場合には、ピント位置が最も遠くなる。逆に、(4)の状態のように、油層35が凹レンズ状になるように電圧を印加した場合には、ピント位置が最も近くなる。このピント位置の変動は、液体レンズ33の性能と第1のレンズ系31の焦点距離にもよるが、15mm程度の変動は可能である。
次に、図7及び図8を参照して、具体的な被写界深度拡張方法による結果を説明するが、手順は上記実施の形態で説明した手順と全く同様であるので、結果のみ図示する。図7は距離画像の構築結果の説明図であり、ゲインを弱から強に線形に変調して撮像画像dを取得するとともに、ゲインを強から弱に線形に変調して撮像画像dを取得する。
次いで、撮像画像dからピント評価画像νを算出するとともに、撮像画像dからピント評価画像νを算出する。次いで、ピント評価画像νとピント評価画像νの差分(ν−ν)をピント評価画像νとピント評価画像νの和(ν+ν)を算出する。
次いで、(ν−ν)/(ν+ν)の値を画素毎に関数fとして、適当な変換を施すことでf{(ν−ν)/(ν+ν)}によって距離画像変換を行い、その計算結果に基づいて距離画像Dを構築する。この距離画像Dにおける値から、物体Bの位置を基準とした絶対的な位置推定が可能になる。
図8は、被写界深度拡張像の再構築結果の説明図であり、撮像画像dと撮像画像dを平均して(d+d)/2からなる中間画像dを得る。次いで、中間画像dに対してデコンボリューション処理を施し、デコンボリューション処理の結果に基づいて被写界深度拡張像Dを再構築する。このような操作により全体的にピントの合った全体像が得られ、これを距離画像と合わせて評価すると、計測、ロボット制御或いは監視分野において有用な画像情報となる。
次に、図9乃至図15を参照して、本発明の実施例2の被写界深度拡張方法を説明するが、デコンボリューション工程に用いるボケ関数が異なるだけで、システム構成及び撮像方法自体は上記の実施例1と同様である。図9は、ボケ量の物***置依存性の説明図であり、各物***置A、B、C位置に記載した楕円は各物***置におけるボケの大きさを模式的に示したものである。
図9に示すように、物***置Aと物***置Cの蓄積されるぼけ量を比較すると物***置Cの方が大きいことがわかる。被写界深度拡張画像の精度をより高めるためには単一のボケ関数ではなく、距離依存性を有するボケ関数を用いる必要がある。
この際、前述のように距離画像Dは既に算出しているので、被写界深度拡張画像を算出する際に、それぞれの距離画像Dからそれぞれの物体距離に応じたボケ回復関数を複数使用することでデコンボリューションを行えば良い。
図10は、本発明の実施例2の被写界深度拡張方法のフローチャートである。図1に示したフローチャートに距離依存性を有するボケ回復関数を求める前処理工程を加え、デコンボリューション工程において、中間画像を物***置に応じたボケ回復関数Hを用いて被写界深度拡張画像を再構築する。
即ち、まず、ステップ1(S)として、実施例1と全く同様に、第1の撮像手段により深度拡張レンズ系の焦点距離制御と第1の撮像手段の第1のゲイン変調とを同期して行い長時間露光により一枚の第1の撮像画像dを取得する。また、第2の撮像手段により深度拡張レンズ系の焦点距離制御と第1のゲイン変調とは逆の増減方向の第2のゲイン変調とを同期して行い長時間露光により一枚の第2の撮像画像dを取得する。
次に、距離画像構築のために、ステップ2(S2a)として、実施例1と同様に、撮像画像dからピント評価画像νを算出するとともに、撮像画像dからピント評価画像νを算出する。
次に、ステップ3(S3a)として、距離情報を算出する。ここでは、ピント評価画像νとピント評価画像νの差分(ν−ν)をピント評価画像νとピント評価画像νの和(ν+ν)で正規化することで距離情報を取得する。
次に、ステップ4(S4a)として、(ν−ν)/(ν+ν)の値を画素毎に関数fとして、適当な変換を施すことでf{(ν−ν)/(ν+ν)}によって距離画像変換を行う。最後に、ステップ5(S5a)として、f{(ν−ν)/(ν+ν)}の計算結果に基づいて距離画像Dを構築する。
一方、被写界深度拡張像を再構築するために、ステップ2(S2b)として、撮像画像dと撮像画像dを平均して(d+d)/2からなる中間画像dを得る。
また、実施例2において追加した前処理として、ステップ2(S2c)において、物体距離ごとにボケ回復関数を予め計算する。ここでは、シミュレーションにより物体距離ごとにボケ回復関数hを求める。
図11は、ピント走査範囲の説明図であり、ここでは、走査範囲をN分割した場合を説明する。j番目の範囲にある物体に関する積算ボケ回復関数H
=Σh(x,x)(但し、i=1〜Nまでの和)
として表わす。ここで、h(x,x)は、xをピント位置、xを物***置とした場合のぼけ回復関数である。
図12は、ボケ回復関数hの概念的説明図であり、それぞれのピント位置に対して、それぞれのボケ関数が計算される。なお、ここでは、3つのピント動作範囲として説明する。
ステップ3(S3c)として、積算ボケ回復関数を物体距離ごとにテーブル化する。図13は、積算ボケ回復関数テーブルの説明図であり、物***置(x)がA、B,Cのボケ回復関数H,H,Hは、それぞれ、
=h(A,A)+h(B,A)+h(C,A)
=h(A,B)+h(B,B)+h(C,B)
=h(A,C)+h(B,C)+h(C,C)
として、テーブル化される。
図14は、ボケ回復関数のシミュレーション例の説明図である。左側は各ボケ回復関数hの光学パターンを示す図であり、中央の図は、積算ボケ回復関数Hの光学パターンを示す図であり、右側の図は、積算ボケ回復関数Hの中心線に沿った強度分布プロファイルである。なお、強度分布プロファイルは縦軸を対数スケールで示している。このシミュレーション例の場合には、AとCについて明確な差は現れていないが、AとBとの差或いはCとBとの差は強度分布プロファイルから明らかである。
次いで、ステップ3(S3b)のデコンボリューション処理の前に、ステップ3′(S3′b)として、各画素の距離に応じた積算ボケ回復関数Hの選択工程を加える。次いで、ステップ3(S3b)において、中間画像dに対して積算ボケ回復関数Hを用いてデコンボリューション処理を施す。最後に、ステップ4(S4b)として、デコンボリューション処理の結果に基づいて被写界深度拡張像Dを再構築する。
図15は、ステップ3′からステップ4の詳細を示すフロー図であり、まず、距離画像Dを用いて物体距離に応じて画素ごとに番号1からNに分類する。なお、1からNは図11のピント走査範囲分けに対応している。次いで、中間画像dをN個の積算ぼけ回復関数HからHでデコンボリューション処理し、それぞれの結果を中間画像d4jに保存する。
次いで、先に分類した番号に応じて中間画像dの画素値を選択し、被写界深度拡張画像Dとして統合する。例えば、ある画素の分類番号がjのときには被写界深度拡張画像Dにおける同画素値として、中間画像d4jの画素値を採用する。
図16は、デコンボリューション工程における各画像を示した説明図であり、図に示すように、分類番号が1の左側画素については、中間画像d41を選択し、分類番号が2の中央の画素については中間画像d42を選択し、分類番号が3の右側の画素については中間画像d43を選択して、被写界深度拡張画像Dとして統合する。
このように、本発明の実施例2においては、デコンボリューション工程において、物***置毎にボケ回復関数を設定しているので、より鮮明な被写界深度拡張画像Dを得ることができる。
なお、上記の実施例1及び実施例2においては、深度拡張レンズ系においては液体レンズを用いているが、液体レンズの代わりに液体レンズと同様に外部信号により焦点距離を制御することが可能な液晶レンズを用いても良い。また、上記の実施例1においては2つのセンサを用いているが、1つのセンサを用いてゲインを変えて2回撮像するようにしても良い。
ここで、実施例1及び実施例2を含む本発明の実施の形態に関して、以下の付記を付す。
(付記1)
被写界深度拡張の対象となる拡張対象レンズ系と、
撮像手段と、
前記撮像画像のゲインを変調するゲイン変調手段と、
前記拡張対象レンズ系側に配置した第1のレンズ系と前記撮像手段側に配置した第2のレンズ系を有する深度拡張レンズ系と、物体側主点が前記第1のレンズ系の焦点距離に位置し、且つ、像側主点が前記第2のレンズ系の焦点位置に位置し、前記深度拡張レンズ系の開口部として機能するとともに、外部信号により焦点距離の制御可能な光学系とを備えた深度拡張レンズ系と、
前記光学系の焦点距離制御と前記撮像手段のゲイン変調とを同期して行い長時間露光により一枚の第1の撮像画像として撮像するとともに、前記第1のゲイン変調とは逆向きのゲイン変調を行って一枚の第2の撮像画像を撮像する撮像制御部と、
前記第1の撮像画像及び前記第2の撮像画像から距離画像を構築するとともに、前記第1の撮像画像及び前記第2の撮像画像と距離画像から被写界深度拡張画像を再構築する画像処理部と
を備えることを特徴とする被写界深度拡張システム。
(付記2)
前記光学系が、液体レンズを備えていることを特徴とする付記1に記載の被写界深度拡張システム。
(付記3)
前記撮像手段を2つ備えるとともに、前記2つの撮像手段がそれぞれ個別の前記ゲイン変調手段に接続されており、前記深度拡張レンズ系と前記撮像手段との間にビーム分割手段を配置したことを特徴とする付記1または付記2に記載の被写界深度拡張システム。
(付記4)
被写界深度拡張の対象となる拡張対象レンズ系と撮像手段との間に、
前記拡張対象レンズ系側に配置した第1のレンズ系と前記撮像手段側に配置した第2のレンズ系を有する深度拡張レンズ系を配置するとともに、
物体側主点が前記第1のレンズ系の焦点距離の位置で、且つ、像側主点が前記第2のレンズ系の焦点位置の位置に、前記深度拡張レンズ系の開口部として機能するとともに、外部信号により焦点距離の制御可能な光学系を配置し、
前記撮像手段により前記光学系の焦点距離制御と前記撮像手段のゲイン変調とを同期して行い長時間露光により一枚の第1の撮像画像として撮像するとともに、前記第1のゲイン変調とは逆向きのゲイン変調を行って一枚の第2の撮像画像を撮像する工程と、
前記第1の撮像画像及び前記第2の撮像画像から距離画像を構築するとともに、前記第1の撮像画像及び前記第2の撮像画像と距離画像から被写界深度拡張画像を再構築する工程と
を有する被写界深度拡張方法。
(付記5)
前記第1の撮像画像の撮像工程が、ピント走査の初期位置から最終位置に至る間に、前記撮像手段のゲインを最小から最大に線形変化させる第1のゲイン変調を用いて撮像する工程であり、
前記第2の撮像画像の撮像工程が、ピント走査の初期位置から最終位置に至る間に、ゲインを最大から最小に線形変化させる第2のゲイン変調で撮像する工程であることを特徴とする付記4に記載の被写界深度拡張方法。
(付記6)
前記距離画像を構築する工程が、前記第1の撮像画像と前記第2の撮像画像から画素毎にピント評価値を求め、前記2つの撮像画像の同一画素におけるピント評価値の差分をピント評価値の和で正規化した値を基に、画像内にある物体の距離を算出する工程であることを特徴とする付記4または付記5に記載の被写界深度拡張方法。
(付記7)
前記被写界深度拡張画像を再構築する工程が、前記第1の撮像画像と前記第2の撮像画像の平均をとって得られる中間画像をデコンボリューション処理する工程であり、
前記デコンボリューション処理する工程で用いるボケ回復関数が、単一のボケ回復関数であることを特徴とする付記4乃至付記6のいずれか1に記載の被写界深度拡張方法。
(付記8)
前記被写界深度拡張画像を再構築する工程が、前記第1の撮像画像と前記第2の撮像画像の平均をとって得られる中間画像をデコンボリューション処理する工程であり、
前記デコンボリューション処理する工程で用いるボケ回復関数が、前記距離画像をもとに被写体の物体距離に対応した距離依存性を有するボケ回復関数であることを特徴とする付記4乃至付記6のいずれか1に記載の被写界深度拡張方法。
(付記9)
前記撮像手段として、第1の撮像手段と第2の撮像手段の2つの撮像手段を配置するとともに、前記第1の撮像手段を第1のゲイン変調手段によりピント走査の初期位置から最終位置に至る間に、前記撮像手段のゲインを最小から最大に線形変化させる第1のゲイン変調を行うと同時に、前記第2の撮像手段に第2のゲイン変調手段によりピント走査の初期位置から最終位置に至る間に、ゲインを最大から最小に線形変化させる第2のゲイン変調を行い、1度の撮像工程において前記第1の撮像画像と前記第2の撮像画像を同時に取得することを特徴とする付記4乃至付記8のいずれか1に記載の被写界深度拡張方法。
10 撮像部
11 ビームスプリッタ
12,12 イメージセンサ
20 拡張対象レンズ系
30 深度拡張レンズ系
31 第1のレンズ系
32 第2のレンズ系
33 液体レンズ
34 水層
35 油層
40 タイミング制御回路
41,41 ゲイン変調回路
42 液体レンズ駆動回路
50 制御部

Claims (7)

  1. 被写界深度拡張の対象となる拡張対象レンズ系と、
    撮像手段と、
    前記撮像画像のゲインを変調するゲイン変調手段と、
    前記拡張対象レンズ系側に配置した第1のレンズ系と前記撮像手段側に配置した第2のレンズ系を有する深度拡張レンズ系と、物体側主点が前記第1のレンズ系の焦点距離に位置し、且つ、像側主点が前記第2のレンズ系の焦点位置に位置し、前記深度拡張レンズ系の開口部として機能するとともに、外部信号により焦点距離の制御可能な光学系とを備えた深度拡張レンズ系と、
    前記光学系の焦点距離制御と前記撮像手段のゲイン変調とを同期して行い長時間露光により一枚の第1の撮像画像として撮像するとともに、前記第1のゲイン変調とは逆の増減方向のゲイン変調を行って一枚の第2の撮像画像を撮像する撮像制御部と、
    前記第1の撮像画像及び前記第2の撮像画像から距離画像を構築するとともに、前記第1の撮像画像及び前記第2の撮像画像と距離画像から被写界深度拡張画像を再構築する画像処理部と
    を備えることを特徴とする被写界深度拡張システム。
  2. 前記撮像手段を2つ備えるとともに、前記2つの撮像手段がそれぞれ個別の前記ゲイン変調手段に接続されており、前記深度拡張レンズ系と前記撮像手段との間にビーム分割手段を配置したことを特徴とする請求項1に記載の被写界深度拡張システム。
  3. 被写界深度拡張の対象となる拡張対象レンズ系と撮像手段との間に、
    前記拡張対象レンズ系側に配置した第1のレンズ系と前記撮像手段側に配置した第2のレンズ系を有する深度拡張レンズ系を配置するとともに、
    物体側主点が前記第1のレンズ系の焦点距離の位置で、且つ、像側主点が前記第2のレンズ系の焦点位置の位置に、前記深度拡張レンズ系の開口部として機能するとともに、外部信号により焦点距離の制御可能な光学系を配置し、
    前記撮像手段により前記光学系の焦点距離制御と前記撮像手段のゲイン変調とを同期して行い長時間露光により一枚の第1の撮像画像として撮像するとともに、前記第1のゲイン変調とは逆の増減方向のゲイン変調を行って一枚の第2の撮像画像を撮像する工程と、
    前記第1の撮像画像及び前記第2の撮像画像から距離画像を構築するとともに、前記第1の撮像画像及び前記第2の撮像画像と距離画像から被写界深度拡張画像を再構築する工程と
    を有する被写界深度拡張方法。
  4. 前記第1の撮像画像の撮像工程が、ピント走査の初期位置から最終位置に至る間に、前記撮像手段のゲインを最小から最大に線形変化させる第1のゲイン変調を用いて撮像する工程であり、
    前記第2の撮像画像の撮像工程が、ピント走査の初期位置から最終位置に至る間に、ゲインを最大から最小に線形変化させる第2のゲイン変調で撮像する工程であることを特徴とする請求項3に記載の被写界深度拡張方法。
  5. 前記被写界深度拡張画像を再構築する工程が、前記第1の撮像画像と前記第2の撮像画像の平均をとって得られる中間画像をデコンボリューション処理する工程であり、
    前記デコンボリューション処理する工程で用いるボケ回復関数が、単一のボケ回復関数であることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の被写界深度拡張方法。
  6. 前記被写界深度拡張画像を再構築する工程が、前記第1の撮像画像と前記第2の撮像画像の平均をとって得られる中間画像をデコンボリューション処理する工程であり、
    前記デコンボリューション処理する工程で用いるボケ回復関数が、前記距離画像をもとに被写体の物体距離に対応した距離依存性を有するボケ回復関数であることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の被写界深度拡張方法。
  7. 前記撮像手段として、第1の撮像手段と第2の撮像手段の2つの撮像手段を配置するとともに、前記第1の撮像手段を第1のゲイン変調手段によりピント走査の初期位置から最終位置に至る間に、前記撮像手段のゲインを最小から最大に線形変化させる第1のゲイン変調を行うと同時に、前記第2の撮像手段に第2のゲイン変調手段によりピント走査の初期位置から最終位置に至る間に、ゲインを最大から最小に線形変化させる第2のゲイン変調を行い、1度の撮像工程において前記第1の撮像画像と前記第2の撮像画像を同時に取得することを特徴とする請求項3乃至請求項6のいずれか1項に記載の被写界深度拡張方法。
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