JP2013135726A - 清掃部材、及び清掃具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、清掃時における繊維全体の効率的使用の問題や、製造コスト上昇の問題を抑制しつつも塵や埃を十分に絡め取ることができる清掃部材を提供することを目的とする。
【解決手段】 基材シート3と、該基材シート3に接合され多数の繊維を束ねた構造を有する繊維結束体2とを備えたシート構造体4を有するとともに、該シート構造体4を支持する支持担体27を挿入可能な挿入空間部7を前記シート構造体4に備えた清掃部材1であって、基材シート3は、筒状に形成されて内部に空間部8を形成しており、該空間部8は、少なくとも基材シート3の一方端面5側で開口するとともに前記挿入空間部7をなしており、前記繊維結束体2が、前記基材シート3の外周面上に接合されている清掃部材1により、清掃時における繊維全体の効率的使用の問題や、製造コスト上昇の問題を抑制しつつも塵や埃を十分に絡め取ることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、清掃部材、及び清掃具に関する。
タンス等の家具、パソコンや照明器具等の電気製品、建物内部の壁、敷居、鴨居等に付着した塵や埃等を除去するための清掃具として、従来からハタキが知られている。しかし、ハタキは被清掃物の清掃面に付着した塵や埃を叩き出すにすぎず、塵や埃を絡め取るには十分でない。
特許文献1には、多数の繊維からなる繊維束等を備えた清掃用物品を用いて被清掃物の埃等を拭い取ることが提案されている。具体的には、この清掃用物品は、基材シートをなすシート材の清掃面側および左右両側に刷毛部を備えるものであり、また、刷毛部は、シート材の端部で構成される短冊片と、シート材上に融着された繊維束とで形成されている。さらに、この清掃用物品は、2つの別体のシート材を重ねて接合して接合線を形成してシート材間に保持空間を形成している。この清掃用物品は、清掃部材として用いられるものであり、清掃時には、清掃用物品たる清掃部材の保持空間に保持具を挿入された状態にて使用される。
特開2002−369783号公報
清掃用物品を用いて、傷付き易い被清掃面に付着した塵や埃を絡め取るには、被清掃面に対して清掃用物品をできるだけ軽く接触させることが重要である。それには、清掃用物品が、シート材を重ね合わせた構造体の外周面全体に繊維束を構成する繊維を満遍なく存在させて全体にふんわりとして嵩高な状態とされていることが重要となる。この点、特許文献1の清掃用物品では、繊維束を構成する繊維の流れ方向に沿った外側にシート材の端面が短冊状部とされて露出している。このため、特許文献1の清掃用物品について、シート材の外周面全体に繊維束を構成する繊維を存在させて上記したように全体にふんわりとして嵩高な状態とするためには、繊維束を構成する繊維の長さを全体的に長くし更に繊維の量を増やして、短冊状部の先端まで繊維で覆うことが必要となる。
しかしながら、特許文献1の清掃用物品において繊維の量を増やしつつ繊維の長さを長くすると、繊維の先端側の部分のみが清掃時の塵や埃の絡め取りに使用されるようになる。このとき繊維の基端側の部分である繊維束とシート材との融着部をなす部分の近傍部分が、清掃時に被清掃面に接触しにくくなって、塵や埃の絡め取りに使用されにくくなり、繊維束を構成する繊維全体を効果的に塵や埃の絡め取りに使用することができなくなるという問題が生じる。しかも、清掃用物品に用いられる繊維束を構成する繊維の長さを全体的に長くし、繊維の量を増やすことは、製造コストの上昇を招く。
本発明は、上記問題点に鑑み、清掃時における繊維全体の効率的使用の問題や、製造コスト上昇の問題を抑制しつつも塵や埃を十分に絡め取ることができる清掃部材、および清掃具を提供することを目的とする。
本発明は、(1)基材シートと、該基材シートに接合され多数の繊維を束ねた構造を有する繊維結束体とを備えたシート構造体を有するとともに、該シート構造体を支持する支持担体を挿入可能な挿入空間部を前記シート構造体に備えた清掃部材であって、
基材シートは、筒状に形成されて内部に空間部を形成しており、
該空間部は、少なくとも基材シートの一方端面側で開口するとともに、前記挿入空間部をなしており、
前記繊維結束体が、前記基材シートの外周面上に接合されている、ことを特徴とする清掃部材、
(2)前記基材シートは、可撓性を有するシート原材を筒状に形成してなり、且つ、筒状にしたシート原材の内面側に選択された複数の位置でシート原材同士を互いに接合して接合部を形成している、上記(1)に記載の清掃部材、
(3)前記接合部は、前記基材シートの一方端面の位置を起端として前記基材シートの逆端面側に向かってのびている、上記(2)に記載の清掃部材、
(4)基材シートは、筒状に且つ扁平形状に形成されている、上記(1)に記載の清掃部材、
(5)基材シートは、その内周面側にシート材からなる内当てシート体を接合している、上記(1)から(4)のいずれかに記載の清掃部材、
(6)上記(1)から(5)のいずれかに記載の清掃部材の空間部に支持柄を挿入してなる清掃具、を要旨とする。
本発明によれば、清掃時における繊維全体の効率的使用の問題や、製造コスト上昇の問題を抑制しつつも塵や埃を十分に絡め取ることができる清掃部材、および清掃具が提供される。
図1Aは、本発明における清掃部材の実施例の1つを模式的に示す概略平面模式図である。図1Bは、本発明における清掃部材の実施例の1つを模式的に示す概略背面模式図である。図1Cは、図1BのA−A線断面の状態を模式的に示す概略断面模式図である。 繊維結束体を形成する工程を説明するための説明図である。 図3Aは、本発明の清掃部材を製造するにあたって準備されるシート構造体原体の実施例の1つを模式的に示す概略平面模式図である。図3Bは、本発明の清掃部材を製造するにあたって準備されるシート構造体原体の実施例の1つを模式的に示す概略側面模式図である。 図4A、図4B、図4C、図4Dは、清掃部材の他例を示す概略背面模式図である。 図5A、図5Bは、いずれも、清掃部材の概略平面模式図であって、基材シートと繊維結束体との接合状態の他例を説明するための概略平面模式図である。 図6Aは、清掃部材の概略平面模式図であって、繊維接合部の形成位置の他例を説明するための概略平面模式図である。図6Bは、清掃部材の概略平面模式図であって、繊維結束体を構成する繊維の自由端と基材シートの端面と配置関係の他例を説明するための概略平面模式図である。 図7Aは、本発明の清掃部材の他の一実施例を模式的に示すとともに基材シートの他形態例の1つを説明するための概略平面模式図である。図7Bは、本発明の清掃部材の他の一実施例を模式的に示すとともに基材シートの他形態例の1つを説明するための概略背面模式図である。図7Cは、図7BのB−B線断面の状態を模式的に示す概略断面模式図である。 図8A、図8B、図8Cは、いずれも、本発明の実施例について基材シートに形成される接合部の他例を説明するための図であって、図7Cに示す断面に対応する断面の状態を模式的に示す概略断面模式図である。 図9Aは、本発明の清掃部材における実施例の1つにおいて、基材シートの一方端面側に潰し部を形成した例を模式的に示す概略平面模式図である。図9Bは、本発明の清掃部材における実施例の1つにおいて、基材シートの一方端面側に潰し部を形成した例を模式的に示す概略側面模式図である。図9Cは、本発明の清掃部材における実施例の1つにおいて、基材シートの一方端面側に潰し部を形成した例を模式的に示す概略背面模式図である。図9Dは、本発明の清掃部材において基材シートの一方端面側に潰し部を形成した場合の他の一例を模式的に示す概略背面模式図である。 図10A、図10Bは、いずれも、本発明の清掃部材における実施例において基材シートの端面の状態を説明する図であって、端部接合部の他の形成例を説明するための図である。 本発明の清掃部材において基材シートの一方端面側に潰し部を形成した場合の他の一例を模式的に示す概略平面模式図である。 図12Aは、本発明の清掃部材の他の一実施例を模式的に示すとともに基材シートの他形態例の1つを説明するための概略平面模式図である。図12Bは、本発明の清掃部材について図12Aの一実施例に対応する背面模式図であるとともに基材シートの他形態例の1つを模式的に示す概略背面模式図である。図12Cは、本発明の清掃部材の他の一実施例を模式的に示すとともに基材シートの他形態例の1つを模式的に示す概略背面模式図である。 図13Aは、本発明の清掃部材の他の一実施例を模式的に示すとともに基材シートの他形態例の1つを説明するための概略平面模式図である。図13Bは、本発明の清掃部材について図13Aの一実施例に対応する背面模式図であるとともに基材シートの他形態例の1つを模式的に示す概略背面模式図である。図13Cは、本発明の清掃部材の他の一実施例を模式的に示すとともに基材シートの他形態例の1つを模式的に示す概略背面模式図である。 図14Aは、本発明の清掃部材において基材シートと繊維結束体の間に介在シート片を設けた場合の一例を模式的に示す概略背面模式図である。図14Bは、図14AのC−C線断面の状態を模式的に示す概略断面模式図である。 図15Aは、本発明の清掃部材に支持柄を取り付ける方法の一例を模式的に示す説明図である。図15Bは、本発明の清掃部材に支持柄を取り付けた清掃具の一例を模式的に示す概略平面模式図である。 本発明の清掃部材に支持柄を挿入した清掃具による清掃の実施状態を説明する説明図である。 図17Aは、本発明の清掃部材が内当てシート体を備える場合の実施例の1つを模式的に示す概略平面模式図である。図17Bは、本発明における清掃部材が内当てシート体を備える場合の実施例の1つを模式的に示す概略背面模式図である。図17C、図17Dは、いずれも、本発明における清掃部材が内当てシート体を備える場合の他の実施例を模式的に示す概略背面模式図である。
[清掃部材1の構成]
清掃部材1は、図1A,図1B,図1Cの清掃部材1aの例に示すように、シート構造体4を備えて構成される。なお、清掃部材1において、支持担体27の挿入方向(矢印E方向)に沿った方向を前後方向とし、挿入方向において手前側を背面側とし奥方側を正面側とする。また、清掃部材1の断面について、矢印E方向を法線方向とする平面に沿って清掃部材1を切断した場合に認められる断面を清掃部材1の縦断面とする。図1の例では、挿入方向は基材シート3の長手方向に一致している。
(シート構造体4)
シート構造体4は、少なくとも1つの繊維結束体2を基材シート3に接合して結束体接合部11を形成して構成されており、図1Aから1Cに示す例では、4つの繊維結束体2を基材シート3に接合して4箇所に結束体接合部11を形成して構成されている。シート構造体4は、基材シート3の外周面上に繊維結束体2を接合している。また、このシート構造体4の例においては、清掃部材1の平面視上、繊維結束体2の繊維接合部10の長手方向が基材シート3の長手方向に直交する方向になるように、繊維結束体2が配置されている。清掃部材1の平面視上とは、基材シート3の長手方向を法線方向とする平面に沿った方向に清掃部材1を見た場合の状態を示すものとする。
シート構造体4には、シート構造体4を支持する後述の支持担体27を所定方向に挿入可能な挿入空間部7が、形成されている。
(基材シート3)
基材シート3は、清掃部材1に繊維結束体2の配置された状態を安定的に形成可能な構造体を備える。図1の例に示す基材シート3は、外観上、両端の開口した筒状に形成されて構成される。基材シート3は、その長手方向を、一方の開口から他方の開口に向かう方向としている。また、基材シート3は、その長手方向に沿う法線を有する平面で切断した縦断面を見た場合に縦断面曲面形状をなして形成されており、さらに、その内部に空間部8を形成している。
(基材シート3の材質)
基材シート3の材質は、繊維結束体2を安定的に接合可能なものであれば使用可能な材質であれば特に限定されるものではない。なお、基材シート3が、後述するシート原材9から形成されている場合には、シート原材9の材質でもある。
(基材シート3の調製)
基材シート3は、例えばシート原材9を丸めることなどによりシート原材9を適宜筒状にして筒状体とするとともに、所定位置でシート原材9同士を接合して原材接合部12を形成することで調製される。
シート構造体4においては、基材シート3は、1つのシート原材9を用いて形成される場合に限定されず、複数のシート原材9を用いて形成されてもよい。
(シート原材9)
シート原材9は、変形性を有するシート材から形成されており、清掃時に凹凸のある被清掃面にもよく接触させることが容易である点等を考慮すれば、柔軟に変形可能な薄肉のシート材から形成されていることが好ましい。
シート原材9の形状は、矩形状のものを用いることができるが、これに限定されず基材シート3の形状や基材シート3の形成方法に応じて適宜選択可能であり、具体的に、円形、長円形、楕円形などのものを用いることも可能である。
また、シート原材9は、基材シート3の筒状構造を形成可能であり且つ基材シート3の外周面上に繊維結束体2を接合した状態を形成可能なシート材であれば特に限定されず、紙、織布、合成樹脂シート、不織布などのシート材が好適に用いられる。このうち不織布が軽量性、強度、耐久性、接着性の観点から特に好適に用いられる。
シート原材9として使用可能な不織布としては、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、サーマルボンド不織布、エアスルー不織布、ポイントボンド不織布等を用いることができるが、スパンボンド不織布、サーマルボンド不織布が好ましい。不織布を構成する繊維としては、天然繊維、合成繊維、複合繊維のいずれでも良い。不織布は、坪量20〜100g/m程度のものが好ましい。
シート原材9は一枚のシート材で構成されても、複数枚のシート材を重ね合わせてなるものでもよいし、積層して互いに接合一体化してなるものでもよい。また、シート原材9は、性質の異なる複数の部分を有して構成されるものであってもよい。例えば、シート原材9は、不織布などのシート材を2つ以上別体で準備するとともにこれらを横並び(面方向に)に並べて互いに端部同士を繋げて構成されてよい。このとき互いに端部同士を繋げる方法としては、端部同士を接着剤で接着する方法、縫製により接合する方法などを適宜採用可能である。
(空間部8)
基材シート3の空間部8は、上記したように基材シート3をなす筒状体の内部空間にて形成されている。また、空間部8は、一方の端面5(5a)側と他方の端面5(5b)側の少なくとも一方側を開口されていればよいが、図1の例では、一方端面5a及び他方端面5bの両側に開口を形成し、一方端面5aから他方端面5bに向かって貫通した空間をなしている。すなわち、空間部8は、基材シート3の一方端面5aから他方端面5bに向かって基材シート3の長手方向に沿ってのびる空間をなしており、基材シート3の両方の端面5,5側で開いて外部と連通した状態となっている。清掃部材1においては、この空間部8が挿入空間部7をなす。空間部8の奥行方向は、支持担体27の挿入方向にあたる清掃部材1の前後方向に揃えられる。なお奥行方向は、空間部8の開口から内部へと向かう方向である。
空間部8の大きさは、挿入空間部7の大きさでもあり、支持担体27を挿入可能で支持担体27の脱離を防止可能な程度の大きさであれば、特に限定されるものではない。ここに、空間部8の大きさ、すなわち挿入空間部7の大きさとは、それぞれ、空間部8を形成する基材シート3のシート原材9面を張った状態で、挿入空間部7をなす空間部8が潰れていない状態を想定した場合に特定される空間部8の体積、すなわち挿入空間部7の体積であるものとする。
(原材接合部12)
原材接合部12は、図1の例では、基材シート3を構成するシート原材9の一端縁とその一端縁よりもやや内側の位置との間にある領域(図3においては領域R)に形成され、且つ、基材シート3たる筒状体の長手方向に沿ってのびる帯線状に形成されている。清掃部材1において、原材接合部12の形成位置や形状は、図1の例に限られず、基材シート3の形状や形成方法に応じて適宜設定される。具体的に、原材接合部12の形状について、曲線状、破線状、点状、細線状、波形状など、適宜形状に形成されてよい。
原材接合部12の形成方法としては、接着剤を用いた接合方法を用いることができる。この方法では、原材接合部12は、接着剤をシート原材9の所定位置に塗布して形成される接着剤部15を介してシート原材9同士を接合した構造部分として形成される。また、この場合、使用される接着剤としては、二液硬化型接着剤、熱可塑性樹脂系接着剤、エラストマー系接着剤、熱硬化樹脂系接着剤、瞬間接着型接着剤、ホットメルト型接着剤等を用いることでことができる。接着剤は、加熱・冷却による迅速な接着作業が可能である観点からはホットメルト型接着剤が好ましい。また、シート原材9が不織布である場合、不織布内部への浸透性の良さの観点からは溶液型またはエマルジョン型の、熱可塑性樹脂系接着剤またはエラストマー系接着剤が好ましい。
上記した接着剤による接合方法は原材接合部12の形成方法の一例であり、その他にも、原材接合部12の形成方法として、ヒートシールを用いた接合方法、超音波シールによる接合方法などの接合方法を適宜用いることができる。
ヒートシールを用いた接合方法は、シート原材9同士を接合しようとする対象部分を加熱し、その被加熱部分にてシート原材9同士を融着するという方法であり、従前より公然知られたヒートシール機を用いて実現可能である。この方法では、シート原材9同士の融着部分が原材接合部12を形成する。
超音波シールによる接合方法は、シート原材9同士を互いに接合しようとする対象部分に対して微細な超音波振動と圧力を加えることによってその対象部分を瞬時に溶融し、シート原材9同士を対象部分で接合する方法であり、従前より公然知られた超音波シール機を用いて実現可能である。この方法では、溶融によりシート原材9同士の接合した部分が原材接合部12を形成する。
(繊維結束体2)
繊維結束体2は、多数の繊維を束ねてシート状に形成されており、このような繊維結束体2としてはこれを構成する各繊維がばらけない程度に纏められて繊維接合部10を形成したものを用いることができる。この繊維結束体2には、繊維接合部10のほかに、必要に応じて部分的に融着、接着等により繊維同士が相互に更に接合されていても良い。
繊維結束体2は、図2に示すように、多数の長繊維21を、シート状に並置して束ねて得られる長繊維束ね体20を、間隔をおいて(適宜間隔ごとに)長繊維の流れ方向と交差する方向(例えば、長繊維の長手方向と直交する方向)に接合して長繊維接合部22を形成した後、隣り合う長繊維接合部22と長繊維接合部22の中間部を切断する等の方法で具体的に得ることができる。このとき、切断された繊維は、繊維結束体2を構成する繊維をなし、長繊維接合部22は、繊維結束体2を構成する繊維接合部10をなす。また、この繊維結束体2の例においては、繊維接合部10は、繊維の流れ方向中央位置に形成される。
繊維結束体2を構成する繊維としては、例えば綿、毛等の天然繊維、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリアクリル等の合成繊維、芯鞘型繊維、海島型繊維、サイドバイサイド型繊維等の複合繊維等が用いられるが、繊維相互を部分的に熱融着して結合する場合には、芯がポリプロピレン、鞘がポリエチレンからなる芯鞘型複合繊維が、鞘を構成するポリエチレンの優れた熱融着性と、芯を構成するポリプロピレンの腰の強さとを併せ持つため好ましい。繊維結束体2を構成する繊維は0.01mm〜0.3mm径程度の太さのものが使用されることが適度に埃を絡め取ることができて好ましい。また、繊維結束体2は、繊維の材質、太さ、色等が同一のもののみで構成されていても、これらの異なる2種類以上の繊維で構成されていても良い。このとき、1つの繊維結束体2において、全体的に、複数種類の繊維が混ざった状態が形成されていてもよいし、所定の種類の繊維で構成された部分とその種類とは異なる種類の繊維で構成された部分とが領域的に分かれた状態が形成されていてもよい。例えば、1つの繊維結束体2において、青色の繊維と黄色の繊維とが全体に混ざった状態が形成されていてもよいし、青色の繊維で構成された部分と黄色の繊維で構成された部分とが領域的に分かれて形成されていてもよい。繊維結束体2において、領域的に色の異なる繊維で構成された複数の部分が形成されている場合、まだら模様などの模様を形成した繊維結束体2を得ることができ、意匠性を向上させることができる。
繊維結束体2は、これを構成する繊維の流れ方向に折り曲げられてなるものを用いてもよい。このように折り曲げによって屈曲部位を形成した繊維結束体2は、例えば、繊維結束体2を構成する繊維の流れ方向を直交する方向且つ繊維結束体2のほぼ中央位置に軸をとり、その軸のまわりに繊維の流れ方向に繊維結束体2を折り曲げ、その折り曲げられた部位を屈曲部位となすことによって、具体的に実現できる。
(繊維結束体2の組み合わせ)
基材シート3には、複数の繊維結束体2が設けられてよいが、その場合、複数の繊維結束体2として、互いに同じ材質の繊維で構成されたものが用いられてもよいし、複数の繊維結束体2の一部に、異なる材質の繊維で構成されたものが用いられてもよく、更には、複数の繊維結束体2が互いに異なる材質の繊維で構成されていてもよい。また、複数の繊維結束体2としては、性質の異なる繊維からなるものが組み合わせて用いられてもよい。例えば、基材シート3の外周面上に、吸水性を有する繊維で構成される繊維結束体2と、帯電性を有する繊維で構成される繊維結束体2とが設けられてもよい。この場合、被清掃面に付着した液状の汚れを、吸水性を有する繊維で構成される繊維結束体2で拭いとらせることができ、さらに、被清掃面に付着した細かな埃を、帯電性を有する繊維で構成される繊維結束体2で静電気的に吸い付けてふき取らせることができるようになり、清掃能力により優れた清掃部材1を調製することが可能となる。
複数の繊維結束体2として、互いに同じ色種で構成されたものが用いられてもよいし、異なる色種で構成されたものが用いられてもよい。例えば、白色の繊維結束体2と、青色の繊維結束体が、基材シート3外面側に交互に配置されてよい。また、繊維結束体2の色種について繊維結束体2の全てが互いに異なっていてもよい。例えば、基材シート3外面側に繊維結束体2が4つ配置されている場合に、赤色、青色、白色、黄色を呈するものが用いられてもよい。このような場合、意匠性に一層優れた清掃部材1を効率的に得ることができる。
また、基材シート3に繊維結束体2が複数設けられる場合、細い繊維からなる繊維結束体2と、これより太い繊維からなる繊維結束体2を組み合わせて用いると、腰の強い太い繊維が埃を掻き出し、掻き出された埃を細い繊維が取り込むように機能するため、より細かな埃から或る程度大きな埃までも十分に絡め取ることができて効果的な清掃を行うことができる。ここに、細い繊維としては、0.01mm〜0.05mm径のものが好ましい。また太い繊維としては、上記細い繊維よりも太ければ良いが、0.06mm〜0.3mm径の太さのものが好ましい。
(結束体接合部11)
清掃部材1においては、繊維結束体2と基材シート3とが互いに接合された部分として結束体接合部11が形成されている。結束体接合部11は、繊維結束体2を構成する繊維の流れ方向(長手方向)と交差する方向に形成される。図1の例では、結束体接合部11は、線状に形成されるが、これに限定されない。結束体接合部11の形状は、破線状、曲線状など適宜選択可能である。
(結束体接合部11の形成)
結束体接合部11は、繊維結束体2と基材シート3との少なくとも一方の所定位置に接着剤を塗布して形成された接着剤部を介して、繊維結束体2と基材シート3とを接着することで形成される部分として具体的に形成することができる。なお、ここに示す結束体接合部11の形成方法は、一例であってこれに限定されるものではない。例えば、結束体接合部11の形成方法は、熱融着にて繊維結束体2と基材シート3の両者を直接接着する方法など、原材接合部12の形成方法に適用可能な方法を用いられてもよい。
また、結束体接合部11の形成方法の実施は、シート原材9から基材シート3の調製を実施する前後いずれであってもよいし、同時であってもよい。
(挿入空間部7)
清掃部材1においては、挿入空間部7は、支持担体27を挿入可能な形状と大きさに形成される。上記したように、挿入空間部7は、基材シート3の内部に形成される空間部8で構成される。ここでは、挿入空間部7は、支持担体27の挿入方向(図1A、図15Aにおいて矢印Eで示す方向)に貫通した空間として形成されている。具体的には、挿入空間部7は、基材シート3の一方端面5aの位置から他方端面5bの位置に向かって基材シート3の長手方向に沿ってのびており、一方端面5a及び他方端面5bの両端面側で開いて貫通した空間となっている。挿入空間部7が貫通した空間となっている場合、一方端面5a側からも他方端面5b側からも支持担体27を挿入することが可能となる。
[清掃部材1の製造]
清掃部材1は、例えば、図3A,図3Bに示すようにして具体的に製造することができる。図3A,図3Bは、図1に示す清掃部材1の製造方法の実施に使用されるシート構造体原体の一例を説明するための図である。
清掃部材1を製造するにあたり、まず、シート原材9を準備するとともに、繊維接合部10を形成した繊維結束体2を準備し、図3Aに示すように、シート原材9面上に繊維結束体2を接合して結束体接合部11を形成することで、シート構造体原体17を形成する。
次に、シート原材9の面のうち一方面16(16b)の一方端縁側に接着剤を塗布して接着剤部15を形成し、接着剤部15をシート原材9のうち他方面16(16a)上でシート原材9の他方端側の領域Rに向かい合わせるように、シート構造体原体17のシート原材9を矢印P方向に巻くことでシート原材9を含めたシート構造体原体17の全体を丸める。そして、シート原材9の領域Rの位置で、接着剤部15を介してシート原材9の一方面16bと他方面16aを向き合わせるとともにシート原材9同士が接合されて原材接合部12が形成される。こうして、シート構造体原体17がシート構造体4をなし、清掃部材1を製造することができる。
[清掃部材1の使用]
本発明における清掃部材1は、清掃時に被清掃面の塵や埃の拭い取りに使用可能である。また、本発明の清掃部材1によれば、基材シート3の周面上に繊維結束体2を設けているので、基材シート3の外周面全面上に繊維の存在する状態を形成してふんわりとした状態を形成することが容易となる。また、この清掃部材1では、シート原材9の寸法を調製することで基材シート3として縦断面の大きなものを調整することが容易である。したがって、広い領域を被清掃面とされる場合にも、そのような広い領域を清掃すること可能な清掃部材1を容易に得ることができる。しかも、繊維結束体2を構成する繊維の長さを全体的に長くする必要性を抑制し、さらに、繊維結束体2を構成する繊維の密度を全体的に高めて繊維結束体2を嵩高にする必要性を抑制しつつも、広い領域を清掃すること可能な清掃部材1を得ることができる。
[清掃部材1の他例]
清掃部材1は、上記に示すようなシート構造体4を備えたものに限定されず、シート構造体4を構成する繊維結束体2等の各部を、次に示すように構成したものであってもよい。
(繊維結束体2の他例)
シート構造体4において、繊維結束体2は、繊維接合部10を繊維の流れ方向中央位置に形成している場合に限定されない。図6Aに示すようにシート構造体4に設けられる繊維結束体2は、繊維接合部10を繊維の流れ方向中央位置から側方にずれた位置に形成されていてもよい。すなわち、繊維接合部10から繊維の一方端(一方の自由端)までの距離をW1、他方端(他方の自由端)までの距離をW2とした場合に、W1とW2とが異なる値であってよい。なお、シート構造体4において、W1>W2である場合、繊維結束体2のうちW1を与えるほうの繊維の部分が、シート構造体4においてより外側に配置されるように、繊維結束体2の配置がなされることが好ましい。この場合、W1の値を調整することで、清掃時における基材シート3の端面5部分の露出をより効率的に抑制できる。さらに、この場合、シート構造体4において基材シート3の端面5部分に対応する部分に柔軟な繊維の存在した状態を維持しやすくなって、その部分の柔軟性を向上させることができる。
なお、清掃部材1の外観上、シート構造体4においては繊維結束体2で基材シート3の端面5が隠れていてもよいが、基材シート3の端面5部分の露出抑制を実現することについては、図6Bに示すように、基材シート3の端面5bが繊維結束体2の自由端よりも内側に位置するように基材シート3の寸法が調整されることによっても実現することができる。
(繊維結束体2の配置の他例)
シート構造体4において、繊維結束体2の配置は、上記に示すものに限定されない。図5Aに示すように、繊維結束体2の繊維接合部10の長手方向が基材シート3の長手方向に沿った方向になるように、繊維結束体2が基材シート3の外周面上に配置されていてもよい。また、図5Bに示すように、繊維結束体2の繊維接合部10の長手方向が基材シート3の長手方向を斜めに横切る方向になるように、繊維結束体2が基材シート3の外周面上に配置されていてもよい。
(介在シート片26)
シート構造体4において、繊維結束体2は、基材シート3の外周面に直接接合されている場合に限定されず、図14A、図14Bに示すような介在シート片26を介して間接的に基材シート3の外周面に接合されていてもよい。介在シート片26は、繊維結束体2及び基材シート3の両方に対して接合可能な材質で構成されているシートであれば特に限定されない。具体的には、介在シート片26は、シート原材9として使用可能なシート材から適宜選択されてよい。
(内当てシート体52)
シート構造体4において、図17A、図17Bに示すように、基材シート3の内周面側に内当てシート体52が接合されていてもよい。より具体的には、シート構造体4には、基材シート3の内周面側の少なくとも一部の領域に内当てシート体52があてがわれるとともにその内当てシート体52を基材シート3に接合して内当てシート体接合部53が形成されていてもよい。この場合、基材シート3の形状をより安定化することができる。
このような清掃部材1は、基材シート3の内周面側の少なくとも一部領域を覆うように内当てシート体52を更にあてがった構成を備えることとなり、内当てシート体52の面54のうち基材シート3の内部側に露出した表面54bと、基材シート3の内周面のうち内当てシート体52に覆われていない部分とで囲まれた空間として、空間部8が構成されるようになる。また、そのような空間は、支持担体を挿入可能に形成されて挿入空間部7を形成している。
内当てシート体52は、シート材で構成されている。内当てシート体52を構成するシート材としては、その材質を特に限定されず、例えばシート原材9として使用可能なシート材を適宜選択可能である。また、内当てシート体52は、上記したように基材シート3に接合して内当てシート体接合部53を形成するが、その内当てシート体接合部53の形成方法は、特に限定されず、原材接合部12の形成方法と同様の方法を適宜選択可能である。
なお、清掃部材1においては、図17Dに示すように、内当てシート体52の最外表面54のうち内当てシート体接合部53(53a)の形成面をなす表面54a側とは逆面側の表面54b側で、内当てシート体52の所定位置と基材シート3とがさらに接合されて内当てシート体接合部53(53b)が形成されていてもよい。内当てシート体接合部53(53b)の形成パターンは、特に限定されるものではなく、直線状、曲線状、破線状など適宜選択可能であるが、図17Dの例では、基材シート3の一方端面5aから他方端面5bに向かって直線状に伸びたパターンに形成されている。また、内当てシート体接合部53bの形成箇所は、図17Dの例では、内当てシート体52の略中央部の1箇所であるが、これに限定されず、2箇所であっても、3箇所であってもそれ以上であってもよい。さらに、内当てシート体接合部53bの形成位置も適宜選択可能である。例えば、内当てシート体接合部53bは、内当てシート体52の中央部1箇所のほかに、その中央部1箇所の位置から間隔をあけた2箇所に設けられてもよい。そして、その2箇所としては、内当てシート体52の一方側端縁と他方側端縁の計2箇所を具体的に例示できる。
清掃部材1において、内当てシート体52は、図17A、図17Bに示すように、一枚のシート材で構成されるものに限定されず、図17Cに示すように複数枚のシート材55(55a、55b)を重ね合わせてなる積層体で構成されてもよい。図17Cの例では、内当てシート体52は、シート材55aとシート材55bで構成されている。内当てシート体52が複数枚のシート材55を重ねて積層体として構成されている場合に、内当てシート体52は、複数枚のシート材55を重ねてその周縁で互いに接合してシート材55の積層体内にシート体内空間57を形成可能に構成されていてもよい。ここに、シート材55同士の接合方法は、特に限定されず、原材接合部12の形成方法と同様の方法を適宜選択可能である。
シート体内空間57は、清掃部材1において基材シート3の少なくともいずれか一方の端面5側で開口した空間を形成している。また、このような内当てシート体52を備える清掃部材1では、内当てシート体52の最外側表面54全体が、基材シート3の内面に面あたりで接合されて内当てシート体接合部53aが形成されている。この場合、清掃部材1は、基材シート3の内面側にシート材55を更に積層した構成を備えることとなる。そして、シート体内空間57が、基材シート3の空間部8を構成するようになっており、支持担体を挿入可能に形成されて挿入空間部7を形成している。
なお、内当てシート体52が複数のシート材55の積層体で形成されている場合において、シート体内空間57は、複数に区画化されていてもよい。これは、例えば、シート材55同士がそれぞれの周縁位置で互いに接合され、且つ、その周縁位置を除く所定位置でも互いに接合されることで、具体的に実現可能である。
清掃部材1において、内当てシート体52が基材シート3の一部の領域を覆うように基材シート3に接合されている場合に、図17B,図17Dに示すように基材シート3の内周面のうち内当てシート体52をあてがわれていない部分同士が互いに近接するように基材シート3が折り曲げられていてよい。また、図17Cに示すように基材シート3の内周面のうち内当てシート体52をあてがわれていない部分同士が接合されて基材シート内面間接合部56を形成していてもよい。なお、図17Cの清掃部材1では、内当てシート体52が複数のシート材の積層体で形成されているが、基材シート内面間接合部56の形成は、このような清掃部材1に形成されている場合に限定されるものではない。基材シート内面間接合部56は、一枚のシート材で構成された内当てシート体52を備えた清掃部材1に形成されていてもよい。
(基材シート3の他例)
シート構造体4において、基材シート3は、シート原材9の一方面16bと他方面16aを向き合わせてシート原材9の端縁側の自由端部同士を接合して原材接合部12を形成されることで形成される場合に限定されず、図4Cに示すようにシート原材9の一方面16b同士を向き合わせてシート原材9の端縁側の自由端部同士を接合して原材接合部12を形成されることで形成されてよい。また、基材シート3は、図4Dに示すようにシート原材9の他方面16a同士を向き合わせてシート原材9の端縁側の自由端部同士を接合して原材接合部12を形成されることで形成されてもよい。
さらに、基材シート3は、シート原材9の端縁側の自由端部同士を接合して原材接合部12を形成されることで形成される場合に限定されない。基材シート3は、図4Bに示すように、シート原材9の端縁側の自由端部とシート原材9の中央寄りの所定部分とが向き合わされて接合して原材接合部12を形成されることで、形成されてもよい。図4Bの例では、シート原材9の一端縁側の自由端部分における他方面16a側を、シート原材9の他方面16aの中央寄りの所定部分に向かい合わせて接合して原材接合部12(12a)が形成され、シート原材9の他端縁側の自由端部分における一方面16b側を、シート原材9の一方面16bの中央寄りの所定部分に向かい合わせて接合して原材接合部12(12b)が形成されている。そして、基材シート3には、シート原材9の他方面16aを内面側に向けて形成された空間部分23(23a)と、シート原材9の一方面16bを内面側に向けて形成された空間部分23(23b)とが形成されており、空間部分23aと空間部分23bとで構成される空間群として、挿入空間部7をなす空間部8が形成される。
基材シート3に形成される空間部8が、空間群で構成されている場合に、空間部8は、2つの空間部分23で構成されているものに限定されず、3つ以上の空間部分23で構成されてよい。このとき、複数の空間部分23は、互いに完全に独立して形成されていてもよい。ただし、支持担体27のうち所定の空間部分に挿入された部分が、その所定の空間部分からそれ以外の空間部分へと入り込まない程度であれば、複数の空間部分23は、互いに部分的に繋がっていてもよい。
また、基材シート3は、平行四辺形状のシート原材9を斜めに巻いて形成された筒状の構造体として構成されてもよい(図示せず)。この場合、シート原材9を1組の側辺を直交する方向に沿って想定された軸まわりにシート原材9を巻きまわしてシート原材9の他の1組の側辺同士が向かい合わせにされる。そして、シート原材9における1組の互いに向き合う側辺部分同士が接合されて原材接合部12が形成される。
(基材シート3の外観形状の他形態例)
清掃部材1について、シート構造体4の基材シート3が縦断面円形状を有する円筒形状の外観を呈する場合(図1等)とそのようなシート構造体4を部分的に潰した場合(図17C)について説明したがこれに限定されない。後述の他形態例1から3に示すように、基材シート3の縦断面形状及び外観形状は適宜選択可能である。ここに、基材シート3の縦断面形状とは、基材シート3の長手方向に沿った方向に法線を有する平面で基材シート3を切断した状態を想定したときに認められる基材シート3の断面の形状を示す。
(他形態例1)
清掃部材1のシート構造体4において、図4Aに示すように、基材シート3は、全体に扁平形状の外観を呈するものであってもよく、基材シート3の縦断面形状を略長楕円形状とするように、すなわち異形断面形状を有するように構成されてもよい。このような扁平形状のものは、基材シート3の長手方向に沿った方向に法線を有する平面に沿った所定方向に、図1に示すシート構造体4を押圧することで形成することができる。このとき、空間部8が完全には潰れない程度に、シート構造体4が押圧される。なお、異形断面形状とは、断面円形状を除く断面形状を示すものとする。
(他形態例2)
また、清掃部材1のシート構造体4において、基材シート3が縦断面形状を異形断面形状とされている場合、図7A、図7B、図7Cに示す清掃部材1bの例から認識されるように、基材シート3は、縦断面形状を眼鏡形の形状とした外観を呈するものであってもよい。また、基材シート3の縦断面形状は、上記した眼鏡型の形状のほかにも、図12A、図12B、図12Cに示すように、三つ葉形、四葉形とされていてもよい。なお、説明の便宜上、図12A、図12B、図12Cの記載においては、原材接合部12の記載を省略している。
このような、清掃部材1は、筒状にしたシート原材9の内面側に選択された複数の位置でシート原材9同士を互いに接合して後述の接合部50を形成することで調製される。
具体的に、図7の清掃部材1bの例に示すようなシート構造体4は、図1の清掃部材1aの例に示すようなシート構造体4を用い、これに更なる加工を施して調製することができる。すなわち、図1の清掃部材1aの例に示すようなシート構造体4に対して、筒状にしたシート原材9の内面側(筒内空間側)において所定の異なる複数個所(図7の例では2箇所)の位置を選択して、それらの箇所で基材シート3の長手方向となる予定の方向に沿って線状にシート原材9同士を互いに接合して接合部50を形成する。これにより、図7に示す基材シート3が形成され、さらにその基材シート3は、縦断面形状を眼鏡形の形状とした外観を呈したものとなり、空間部分23c、23dで構成される空間群が形成されて挿入空間部7をなす空間部8が形成されることとなり、図7に示すようなシート構造体4が形成される。
清掃部材1のシート構造体4について、図12A、12B、12Cの例のような基材シート3が三つ葉形、四葉形の異形断面形状を有する場合、次のように図1の清掃部材1aの例に示すようなシート構造体4を用いて調製することができる。例えば、図1に示すようなシート構造体4に対して、筒状にしたシート原材9の内面側において所定の異なる3個所を選択して、それらの箇所で基材シート3の長手方向となる予定の方向に沿って線状にシート原材9同士を互いに接合して接合部50を形成する。このとき、図12A、図12Bに示す基材シート3が形成され、さらにその基材シート3は、縦断面形状を三つ葉形とした外観を呈したものとなる。なお、このような場合、空間部8は、接合部50で少なくとも部分的に仕切られた空間部分23(23e、23f、23g)で構成される空間群をなして形成される。また、図1に示すようなシート構造体4に対して、筒状にしたシート原材9の内面側において所定の異なる4個所を選択して、それらの箇所で、基材シート3の長手方向となる予定の方向に沿って線状にシート原材9同士を互いに接合して、接合部50を形成する。このとき、図12Cに示す基材シート3が形成され、さらにその基材シート3は、縦断面形状を四葉形とした外観を呈したものとなる。なお、このような場合、空間部8は、後述の接合部50で少なくとも部分的に仕切られた空間部分23(23h、23i、23j、23k)で構成される空間群をなして形成される。
シート構造体4に対して、基材シート3に接合部50が形成される場合には、図13Cに示すように、異なる複数個所に接合部50(50a、50b)が形成されてもよい。例えば、筒状にしたシート原材9の内面側において所定の異なる2個所を選択して接合部50aを形成し、さらに筒状にしたシート原材9の筒内空間側の異なる2箇所を追加選択して、その2箇所で基材シート3の長手方向に沿って線状に接合して接合部50bをさらに形成する。こうして、シート構造体4において、異なる位置に複数の接合部50a、50bが調製される。なお、空間部8は、接合部50で分けられた空間部分23l、23m、23nを備えた空間群をなして形成される。
空間部8が空間群をなして形成される場合においては、複数の空間部分23の大きさは互いに同じであってもよいし、図13A、図13Bに示すように、異なっていてもよい。また、図13Cに示すように、複数の空間部分23が、その大きさが同じもの(空間部分23l、23m)、異なるもの(空間部分23n)が組み合されてもよい。
(接合部50の構成)
接合部50は適宜形状に形成されてよい。図7,図12,図13の例では、上記したように接合部50が線状に形成されている。この場合、接合部50の太さは、適宜選択可能である。なお、接合部50が線状に形成されている場合において、接合部50の形成パターンは、直線状のパターンに限定されず、曲線状であってもよいし、折れ線状であってもよく、これらを適宜組み合わせたパターンであってもよい。さらに、接合部50の形成パターンは、線状のパターンに形成されている場合に限定されず、図8Bに示すように、破線状など適宜形状に形成されてよい。
また接合部50ののびる長さは、適宜選択可能である。たとえば、接合部50は、図7に示すように、基材シート3の一方端面5aの位置から他方端面5bの位置まで延びていてよい。また、接合部50は、図8Aに示すように、基材シートの一方端面5aまたは他方端面5bの位置から基材シート3の内部の所定位置までのびるに留まっていてもよい。ただし、図8Aでは、基材シートの一方端面を起端とする清掃部材1の例について示す。なお、これらいずれの場合についてみても、接合部50は、基材シート3の両端面5うち少なくともいずれか一方の端面5の位置を起端として基材シート3の逆端面側に向かってのびているように形成されている。
なお、接合部50が、図8Aに示すように、基材シートの一方端面5aまたは他方端面5bの位置から基材シート3の内部の所定位置Yまでのびるに留まる場合、空間部8は、接合部50で区分された空間部分23a、23b及び、これらの空間部分23を繋げる連結空間部51とで構成される。すなわち連結空間部51は、境界面Sで空間部分23a、23bにつながる。ここに、境界面Sは、接合部15の端位置となる所定位置Yを通って接合部50の長手方向を垂直に横切る平面で空間部8を切断したときに認められる面で構成される。図8Aに示すように接合部50が形成されている場合、清掃部材1は、それ単独でミトンとして使用可能な清掃用品を構成することが可能である。すなわち、清掃部材1は、使用者の手を支持担体27として連結空間部51側から空間部分23に向かって挿入されることにより、ミトンとして使用されることができる。
接合部50は、清掃部材1の平面視上、図8Aの例に示すように原材接合部12と重ならならないように形成されてよいし、また原材接合部12と部分的に重なりあうように形成されてもよいし、原材接合部12と完全に重なりあうように形成されてもよい。
(接合部50の形成方法)
接合部50の形成方法は、原材接合部12の形成に適用可能な方法を適宜選択可能である。具体例を示すと、基材シート3の内面側の所定位置を互いに接着剤等で接合して接着剤部15を形成することで、接着剤部15を介して基材シート3同士が接合された部分として、接合部50を形成することができる。
このように、シート構造体4が、接合部50で分けられた空間部分23からなる空間群を有する空間部8を形成し、基材シート3を上記したように図13Aから図13Cに示すような異形断面形状を有するものとされていることで、被清掃面との接触状態を多様化することができる。
上記では、空間部分23が、接合部50の形成に伴って形成される場合について説明したが、空間部分23は、接合部50のほかに、図8Cに示すように、横断接合部24の形成に伴って形成されてもよい。横断接合部24は、接合部50の長手方向を横断する方向に基材シート3同士を接合して形成される構造部分である。横断接合部24の形成方法は、原材接合部12の形成に適用可能な方法を適宜選択可能である。図8Cでは、横断接合部24の形成に伴って、空間部分23a1、23a2及び空間部分23b1、23b2が形成される。
清掃部材1に横断接合部24が形成されると、支持担体27を基材シート3の一方の端面側から挿入空間部7内へと挿入させたときに基材シート3の逆端面側に支持担体27の先端が突き抜ける虞を低減することができる。
(他形態例3)
シート構造体4において、基材シート3の外観形状は、一方端面5aから他方端面5bに向かって縦断面の外径をほぼ一定に保った筒状としつつ両端面5側を開口させている場合に限定されず、基材シート3は、図9Aから図9Cの例に示すように基材シート3における他方端面5b側位置の縦断面の少なくとも一部の開口を潰して少なくとも一部を閉じた状態にしてなる形状を呈していてもよい。図9の例に示すようなシート構造体4では、基材シート3は、他方端面5b側の少なくとも一部を閉じて他方端面5b側に潰し部18を形成している。
図9に示すシート構造体4は、図1に示すようなシート構造体4を用いて具体的に調製可能である。すなわち、図1に示すシート構造体4を調製したのち、基材シート3をなす筒状体の内面側で他方端面5b側の所定位置に2箇所を選択して潰し対象箇所となし、その2箇所の潰し対象箇所を互いに点状に接合して端部接合部25を形成する。このとき基材シート3の縦断面形状が、端部接合部25の位置とその周囲で潰れた状態となり、基材シート3の他方端面5b側を潰した状態が形成されて潰し部18が形成される。このとき、清掃部材1は、図9Bに示すように、所定方向からその一側面を見た場合に基材シート3の一方端面5aの位置から他方端面5bの位置に向かって先細になるような形状を呈する。ただし、この例について、上記所定方向に対して基材シート3の長手方向を軸として90度回転させた方向から清掃部材1を見た場合には、図9Aに示すように、基材シート3の一方端面5aの位置から他方端面5bの位置に向かって拡がるような形状を呈している。なお、端部接合部25は、複数形成されてよい。また、端部接合部25が基材シート3の中央位置やその近傍に形成された場合には、シート構造体4は基材シート3の端面5位置から中央に向かって狭くなるような形状を呈しうる。
(潰し部18の他例)
潰し部18は、基材シート3をなす筒状体の内面側であり且つ他方端面5b側の所定位置として異なる2箇所の潰し対象箇所を点状に接合して端部接合部25を形成することで、形成される場合に限定されない。潰し部18は、図10A,図10Bに示すような端部接合部25を形成することで形成されていてもよい。すなわち、端部接合部25は、図10A,図10Bに示すように、基材シート3をなす筒状体の内面側であり且つ他方端面5b側の所定位置として異なる3箇所(図10A)、4箇所(図10B)、あるいはそれ以上の箇所を潰し対象箇所として選択するとともにこれらの潰し対象箇所を互いに点状に接合して形成されていてもよい。なお、説明の便宜上、図10A,図10Bでは、繊維結束体2の記載を省略し、基材シート3についても端面5bの部分を抽出して記載する。
(端部接合部25の他例)
また、端部接合部25は、基材シート3をなす筒状体の内面側であり且つ他方端面5b側の所定位置として異なる複数箇所を点状に接合して形成される場合に限定されない。端部接合部25は、図9Dに示すように、基材シート3の他方端面5b側において基材シート3相互間を線状に接合することで形成されていてもよい。また、このとき、図11に示すように、端部接合部25の位置にプリーツが形成されてもよい。すなわち、図11に示す基材シート3では、線状に端部接合部25が形成されるという構成に、他方端面5b側が折り畳まれてプリーツが形成されるという構成が加わることで基材シート3の他方端面5b側を一層効果的に潰した状態が形成されており、潰し部18が、基材シート3の他方端面5b側にて窄められた形状を呈して形成されることとなる。
清掃部材1が、シート構造体4の基材シート3に潰し部18を形成していることで、清掃部材1の潰し部18側を清掃部材1の先端側として、清掃部材1を先端に向かって先細形状とすることが可能となり、清掃部材1の先端を狭いスペースに滑り込ませることが容易となり、狭いスペースの清掃を容易とすることができる。
[清掃部材1の具体的使用形態]
清掃部材1は、次に示すように支持担体27に取付けられた状態で、具体的にハンディモップやミトン等として使用されることができる。支持担体27としては、支持柄27aや使用者の手などを挙げることができる。
(ハンディモップ)
支持担体27が支持柄27aである場合、清掃部材1は、図15に示すような清掃具30として使用される。なお、図15の例に示す清掃具30は、ハンディモップである。
[清掃具30の構成]
支持柄27aは、図15Aに示すように、清掃部材1を固定する固定部28を構成する支持棒28a、28bと、グリップ部29とから構成される。支持棒28a、28bは、外部応力を受けると応力負荷を受けていない時の位置に戻ろうとして互いに離れる方向にも近づく方向にもバネ状に弾性的に広がりあるいは狭まろうとする。
清掃具30は、図15A、図15Bに示すように、清掃部材1の挿入空間部7に支持柄27aの支持棒28a、28bを挿入することで得られる。なお、図15A中、支持柄27aを挿入する方向については、矢印Eで示す。
なお、清掃具30は、挿入空間部7に支持棒28a、28bを挿入した後、容易に支持柄27aから清掃部材1が脱離しないように、挿入空間部7と支持棒28a、28bの形状及び寸法を調整されていることが好ましい。
また、支持柄27aは、2つの支持棒28a、28bを有する固定部28を備えて形成されているが、これに限定されない。支持柄27aは、清掃部材1の挿入空間部7に応じて適宜形状に形成されている固定部28を備えたものであればよい。例えば、複数の空間部分に分ける仕切り構造のない1つの空間から、挿入空間部7をなす空間部8が形成されている場合に、支持柄27aとして固定部28に支持棒を1つ以上有するものが用いられればよい。このとき、固定部28の支持棒の形状は適宜選択されてよく、円棒状や舌片状等、適宜形状に形成されているものでよい。また、支持柄27aは、複数の支持棒を有する場合には、支持棒は一列に並ぶように配置されてよい。その他にも、支持柄27aは、グリップ部29の端から放射状に広がるように3つ以上の支持棒が備えられてもよい。このような支持柄27aを用いると、清掃部材1の基材シート3に筒状の状態をより確実に維持させることができる。
[清掃具30の使用]
清掃具30によれば、図16に示すように、清掃具30を矢印N方向に移動させて被清掃面40に繊維結束体2を当接させた状態となし、その状態で被清掃面40の面方向に沿って移動させることで繊維結束体2にて被清掃面40に付着した塵や埃を絡めとらせることができる。
(ミトン)
支持担体27が、使用者の手である場合、清掃部材1は、空間部8に手を挿入してミトンとして使用される。この場合、清掃部材1は、それ単独で清掃用品として使用されることになる。また、挿入空間部7をなす空間部8は、使用者の手を挿入可能な形状に構成されていることが重要である。また、手を挿入した状態で清掃を効果的に行いやすくする点で図8Aの清掃部材1のように、掌を挿入可能な部分と、指を挿入可能な部分とが存在し、且つ、これらの部分が相互に連結しているものであることが好ましい。このとき、掌を挿入可能な部分には連結空間部51が対応し、指を挿入可能な部分としては空間部分23が対応することが好ましい。また、清掃部材1がミトンとして使用される場合についてみるに、上記ハンディモップを構成する部材として使用される場合と同様に、被清掃面に繊維結束体2を当接させつつ被清掃面の面方向に沿って移動させることで繊維結束体2にて被清掃面に付着した塵や埃を絡めとらせることができる。
本発明は、タンス等の家具、パソコンや照明器具等の電気製品、建物内部の壁、敷居、
かも居等に着いた埃を除去するための清掃部材として家庭などで用いるのに有益である。
1,1a,1b 清掃部材
2 繊維結束体
3 基材シート
4 シート構造体
5 端面
5a 一方の端面
5b 他方の端面
7 挿入空間部
8 空間部
9 シート原材
10 繊維接合部
11 結束体接合部
12 原材接合部
15 接着剤部
16,16a,16b シート原材の面
17 シート構造体原体
18 潰し部
20 長繊維束ね体
21 長繊維
22 長繊維接合部
23 空間部分
24 横断接合部
25 端部接合部
26 介在シート片
27 支持担体
27a 支持柄
28 固定部
28a,28b 支持棒
29 グリップ部
30 清掃具
40 被清掃面
50 接合部
51 連結空間部
52 内当てシート体
53 内当てシート体接合部
54 内当てシート体の最外表面
55 内当てシート体を構成するシート材
56 基材シート内面間接合部
57 シート体内空間
本発明は、(1)基材シートと、該基材シートに接合され多数の繊維を束ねた構造を有する繊維結束体とを備えたシート構造体を有するとともに、該シート構造体を支持する支持担体を挿入可能な挿入空間部を前記シート構造体に備えた清掃部材であって、
基材シートは、筒状に形成されて内部に空間部を形成しており、
該空間部は、少なくとも基材シートの一方端面側で開口するとともに、前記挿入空間部をなしており、
前記繊維結束体が、前記基材シートの外周面上に接合されている、ことを特徴とする清掃部材、
(2)前記基材シートはシート原材を筒状に形成してなり、且つ、筒状にしたシート原材の内面側に選択された複数の位置でシート原材同士を互いに接合して接合部を形成している、上記(1)に記載の清掃部材、
(3)前記接合部は、前記基材シートの一方端面の位置を起端として前記基材シートの逆端面側に向かってのびている、上記(2)に記載の清掃部材、
(4)基材シートは、筒状に且つ扁平形状に形成されている、上記(1)に記載の清掃部材、
(5)基材シートは、その内周面側にシート材からなる内当てシート体を接合している、上記(1)から(4)のいずれかに記載の清掃部材、
(6)繊維結束体は、色の異なる複数種類の繊維で構成されている、上記(1)から(5)のいずれかに記載の清掃部材、
(7)繊維結束体は、材質の異なる複数種類の繊維で構成されている、上記(1)から(6)のいずれかに記載の清掃部材、
(8)繊維結束体は、太さの異なる複数種類の繊維で構成されている、上記(1)から(7)のいずれかに記載の清掃部材、
(9)繊維結束体には、多数の繊維を束ねて所定の位置で繊維の流れ方向と交差する方向に繊維を接合する繊維結束部が形成されており、該繊維結束部は、繊維の流れ方向中心位置から側方にずれた位置に形成されている、上記(1)から(8)のいずれかに記載の清掃部材、
(10)色種の異なる複数種類の繊維結束体が設けられている、上記(1)から(9)のいずれかに記載の清掃部材、
(11)複数の繊維結束体が設けられており、該複数の繊維結束体の少なくとも一つは、他の少なくとも一つの繊維結束体を構成する繊維の材質とは異なる材質の繊維で構成されている、上記(1)から(10)のいずれかに記載の清掃部材、
(12)複数の繊維結束体が設けられており、該複数の繊維結束体の少なくとも一つは、他の少なくとも一つの繊維結束体を構成する繊維の太さとは異なる太さの繊維で構成されている、上記(1)から(11)のいずれかに記載の清掃部材、
(13)上記(1)から(12)のいずれかに記載の清掃部材の空間部に支持柄を挿入してなる清掃具、を要旨とする。

Claims (6)

  1. 基材シートと、該基材シートに接合され多数の繊維を束ねた構造を有する繊維結束体とを備えたシート構造体を有するとともに、該シート構造体を支持する支持担体を挿入可能な挿入空間部を前記シート構造体に備えた清掃部材であって、
    基材シートは、筒状に形成されて内部に空間部を形成しており、
    該空間部は、少なくとも基材シートの一方端面側で開口するとともに、前記挿入空間部をなしており、
    前記繊維結束体が、前記基材シートの外周面上に接合されている、ことを特徴とする清掃部材。
  2. 前記基材シートは、シート原材を筒状に形成してなり、且つ、筒状にしたシート原材の内面側に選択された複数の位置でシート原材同士を互いに接合して接合部を形成している、請求項1に記載の清掃部材。
  3. 前記接合部は、前記基材シートの一方端面の位置を起端として前記基材シートの逆端面側に向かってのびている、請求項2に記載の清掃部材。
  4. 基材シートは、筒状に且つ扁平形状に形成されている、請求項1に記載の清掃部材。
  5. 基材シートは、その内周面側にシート材からなる内当てシート体を接合している、請求項1から4のいずれかに記載の清掃部材。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の清掃部材の空間部に支持柄を挿入してなる清掃具。
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