JP2013134881A - 蓄電装置および蓄電装置を搭載した車両 - Google Patents

蓄電装置および蓄電装置を搭載した車両 Download PDF

Info

Publication number
JP2013134881A
JP2013134881A JP2011284164A JP2011284164A JP2013134881A JP 2013134881 A JP2013134881 A JP 2013134881A JP 2011284164 A JP2011284164 A JP 2011284164A JP 2011284164 A JP2011284164 A JP 2011284164A JP 2013134881 A JP2013134881 A JP 2013134881A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
corner
case
electrode sheet
wall
negative electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2011284164A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Minamigata
厚志 南形
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp filed Critical Toyota Industries Corp
Priority to JP2011284164A priority Critical patent/JP2013134881A/ja
Publication of JP2013134881A publication Critical patent/JP2013134881A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Abstract

【課題】不良発生が抑制されるとともに、エネルギー密度が確保され、生産性が高い蓄電装置、およびこの蓄電装置を搭載した車両を提供する。
【解決手段】電極体と、電極体を収納するケースとを備えており。電極体は、シート状のセパレータと、セパレータを介して対向位置に形成された正極シートおよび負極シートとが積層形成されている。積層方向に垂直な方向の断面に、ケースは内壁の角部を複数有し、ケースの内壁の角部の少なくともいずれか一つに負極シートの角部が配置されている。負極シートの角部が配置されたケースの内壁の角部の曲率半径がRであり、ケースの内壁の角部に配置された負極シートの角部の曲率半径がr1であり、負極シートの角部が配置されたケースの内壁の角部の周りにおける負極シートの直線部とケースの内壁の直線部とのクリアランスがaである場合に、下記式(1)をみたしている。0.9(r1+a)≦R≦1.1(r1+a)…(1)
【選択図】図3

Description

本発明は、蓄電装置および蓄電装置を搭載した車両
に関する。
特許文献1には、正極と負極とセパレータとを備えた電極体をケースに収納する蓄電装置が記載されている。この蓄電装置では、電極体の角部の曲率半径をケースの内壁の角部の曲率半径以上にする。これによって、電極体をケースに収納する際等にケースの内壁の角部と電極体の角部が接触してクラックや剥離が発生することを抑制している。
特開2002−260600号公報
正極と負極とセパレータとを備えた電極体をケースに収納する蓄電装置においては、電極(正極または負極)とケースの内壁とのクリアランスを適切に調整する必要がある。電極とケースの内壁とのクリアランスは、蓄電装置の製造工程において、電極を積層して電極体とする際の積層公差や、電極幅の公差を加味した上で、蓄電装置の特性を確保できる値に設定される。特許文献1では、電極体の角部とケースの内壁の角部との接触を避けることを目的としており、電極とケースの内壁とのクリアランスを確保することを観念していない。電極とケースの内壁とのクリアランスが十分でない場合には、蓄電装置の不良発生の原因となる。逆に、クリアランスが過剰である場合には、ケース内のデッドスペースが多くなり、蓄電装置のエネルギー密度が低下する。
本明細書が開示する第1の蓄電装置は、電極体と、電極体を収納するケースとを備えている。電極体は、シート状のセパレータと、セパレータを介して対向する位置に形成された正極シートおよび負極シートとが積層されて形成されている。積層方向に垂直な方向の断面において、ケースは内壁の角部を複数有しており、ケースの内壁の角部の少なくともいずれか一つに負極シートの角部が配置されている。負極シートの角部が配置されたケースの内壁の角部の曲率半径がRであり、ケースの内壁の角部に配置された負極シートの角部の曲率半径がr1であり、負極シートの角部が配置されたケースの内壁の角部の周りにおける負極シートの直線部とケースの内壁の直線部とのクリアランスがaである場合に、下記式(1)をみたしている。
0.9(r1+a)≦R≦1.1(r1+a)…… (1)
本発明者は、電極体のうち、負極シートとケースの内壁とのクリアランスを適切に調整することが、良好な特性を有する蓄電装置を生産性よく製造するために特に有用であることを見出した。上記の蓄電装置によれば、ケースの内壁の角部の少なくともいずれか一つに負極シートの角部が配置されており、その部分において、負極シートの角部の曲率半径r1が、ケースの内壁の角部の曲率半径Rおよび負極シートの直線部とケースの直線部とのクリアランスaに対して上記式(1)をみたしている。負極シートの角部とケースの内壁の角部のクリアランスが適切な範囲に調整されているため、上記の蓄電装置は、不良発生が抑制されるとともに、エネルギー密度が確保され、生産性が高い。
上記の第1の蓄電装置においては、負極シートの角部が配置されたケースの内壁の角部に正極シートの角部が配置され、ケースの内壁の角部に配置された正極シートの角部の曲率半径がr2であり、負極シートの角部及び正極シートの角部が配置されたケースの内壁の角部の周りにおける正極シートの直線部と負極シートの直線部とのクリアランスがbである場合に、下記式(2)をさらにみたしていてもよい。
0.9(r2+b)≦r1≦1.1(r2+b)…… (2)
上記の第1の蓄電装置においては、負極シートの角部が配置されたケースの内壁の角部にセパレータの角部が配置され、ケースの内壁の角部に配置されたセパレータの角部の曲率半径がr3であり、負極シートの角部が配置されたケースの内壁の角部の周りにおけるセパレータの直線部とケースの内壁の直線部とのクリアランスがcである場合に、下記式(3)をさらにみたしていてもよい。
0.9(r3+c)≦R≦1.1(r3+c)…… (3)
本明細書が開示する第2の蓄電装置は、電極体と、電極体を収納するケースとを備えている。電極体は、シート状のセパレータと、セパレータを介して対向する位置に形成された正極シートおよび負極シートとが積層されて形成されている。積層方向に垂直な方向の断面において、ケースは内壁の角部を複数有し、ケースの内壁の角部のうちいずれか2つの隣り合う角部に負極シートの角部がそれぞれ配置されている。負極シートの角部が配置されたケースの内壁の角部の曲率半径がRであり、ケースの内壁の角部に配置された負極シートの角部の曲率半径がr1であり、隣り合う方向におけるケースの内壁間の距離がWであり、隣り合う方向における前記負極シートの幅がw1である場合に、下記式(4)をみたしていてもよい。
0.9(r1+(W−w1)/2)≦R≦1.1(r1+(W−w1)/2)
…… (4)
本発明者は、また、電極体のうち、ケースの内壁の角部が隣り合う方向におけるケースの幅と負極の幅との差を適切に調整することが、良好な特性を有する蓄電装置を生産性よく製造するために特に有用であることを見出した。上記の蓄電装置によれば、ケースの内壁の角部の少なくともいずれか一つに負極シートの角部が配置されており、その部分において、負極シートの角部の曲率半径r1が、隣り合う方向におけるケースの内壁の幅および負極シートの幅がw1に対して上記式(4)をみたしている。負極シートの角部とケースの内壁の角部の大きさが適切な範囲に調整されているため、上記の蓄電装置は、不良発生が抑制されるとともに、エネルギー密度が確保され、生産性が高い。
上記の第2の蓄電装置においては、負極シートの角部が配置されたケースの内壁の角部に正極シートの角部が配置され、ケースの内壁の角部に配置された正極シートの角部の曲率半径がr2であり、隣り合う方向における正極シートの幅がw2である場合に、下記式(5)をさらにみたしていてもよい。
0.9(r2+(w1−w2)/2)≦r1≦1.1(r2+(w1−w2)/2)
…… (5)
上記の第2の蓄電装置においては、負極シートの角部が配置されたケースの内壁の角部にセパレータの角部が配置され、ケースの内壁の角部に配置された前記セパレータの角部の曲率半径がr3であり、隣り合う方向における前記セパレータの幅がw3である場合に、下記式(6)をさらにみたしていてもよい。
0.9(r3+(W−w3)/2)≦R≦1.1(r3+(W−w3)/2)
…… (6)
上記の第1または第2の蓄電装置においては、電極体と、電極体を収納するケースにより二次電池が構成されていてもよい。
本明細書は、また、上記の蓄電装置を搭載した車両を提供する。
本発明によれば、不良発生が抑制されるとともに、エネルギー密度が確保され、生産性が高い蓄電装置、およびこの蓄電装置を搭載した車両を提供することができる。
実施形態に係る蓄電装置の断面図である。 蓄電装置の電極体を概念的に示す図である。 蓄電装置のケースおよび電極体の角部およびその周辺の直線部を拡大して示す図である。
本明細書が開示する第1または第2の蓄電装置に係る技術は、例えば、一次電池、二次電池、キャパシタ等の従来公知の蓄電装置に利用することができる。限定されないが、本明細書が開示する蓄電装置に関する技術は、二次電池に好適に用いることができ、この場合、電極体と、電極体を収納するケースにより二次電池が構成される。さらには、リチウム系の二次電池に特に好適に用いることができる。本明細書が開示する蓄電装置は、車両や電気機器等に搭載されていてもよい。
本明細書が開示する第1または第2の蓄電装置は、電極体と、電極体を収納するケースとを備えている。電極体は、シート状のセパレータと、セパレータを介して対向する位置に形成された正極シートおよび負極シートとが積層されて形成されている。蓄電装置は、さらに、電解液、集電端子等を含んでいてもよい。
正極シート、負極シートおよびセパレータとしては、従来公知の蓄電装置に用いられているものを用いることができる。例えば、正極シートまたは負極シートは、集電体と、集電体の表面に形成されている活物質層とを有しており、活物質層は、活物質と、導電助剤と、バインダとを含んでいてもよい。電極の集電体、活物質およびバインダには特に制限がなく、従来公知の蓄電装置等の電極に用いられる材料を用いることができる。
本明細書が開示する第1または第2の蓄電装置においては、電極体およびケースの内壁は、それぞれ直線部と角部を有している。積層方向に垂直な方向の断面において、ケースは内壁の角部を複数有し、ケースの内壁の角部の少なくともいずれか一つに負極シートの角部が配置されている。負極シートの角部が配置されたケースの内壁の角部は、R形状を有している。また、電極体のうち、少なくともケースの内壁の角部に配置された負極シートの角部は、R形状を有している。負極シートの角部が配置されたケースの内壁の角部に、さらに配置された正極シートまたはセパレータが配置される場合には、これらの角部はR形状を有していてもよい。
負極シートの角部が配置されたケースの内壁の角部の曲率半径がRであり、ケースの内壁の角部に配置された負極シートの角部の曲率半径がr1であり、負極シートの角部が配置されたケースの内壁の角部の周りにおける負極シートの直線部とケースの内壁の直線部とのクリアランスがaである場合に、第1の蓄電装置は、上記式(1)をみたしている。さらに、ケースの内壁の角部に配置された正極シートの角部の曲率半径がr2であり、負極シートの角部及び正極シートの角部が配置されたケースの内壁の角部の周りにおける正極シートの直線部と負極シートの直線部とのクリアランスがbである場合に、第1の蓄電装置は、上記式(2)をみたしていてもよい。また、負極シートの角部が配置されたケースの内壁の角部にセパレータの角部が配置され、ケースの内壁の角部に配置されたセパレータの角部の曲率半径がr3であり、負極シートの角部が配置されたケースの内壁の角部の周りにおけるセパレータの直線部とケースの内壁の直線部とのクリアランスがcである場合に、第1の蓄電装置は、上記式(3)をみたしていてもよい。
また、隣り合う方向におけるケースの内壁間の距離がWであり、隣り合う方向における負極シートの幅がw1である場合に、第2の蓄電装置は、上記式(4)をみたしている。なお、上記式(4)において、(W−w1)/2は、隣り合う方向における負極シートの両端の直線部とケースの内壁の直線部とのクリアランスの平均値を示している。さらに、隣り合う方向における正極シートの幅がw2である場合に、第2の蓄電装置は、上記式(5)をみたしていてもよい。なお、上記式(5)において、(w1−w2)/2は、隣り合う方向における負極シートの両端の直線部と正極シートの両端の直線部とのクリアランスの平均値を示している。また、隣り合う方向におけるセパレータの幅がw3である場合に、第2の蓄電装置は、上記式(6)をみたしていてもよい。なお、上記式(6)において、(W−w3)/2は、隣り合う方向におけるセパレータの両端の直線部とケースの内壁の直線部とのクリアランスの平均値を示している。
本明細書が開示する蓄電装置は、上記の第1の蓄電装置に係る構成と、第2の蓄電装置に係る構成の少なくとも一方を有していればよく、1つの蓄電装置が、第1の蓄電装置に係る構成と第2の蓄電装置に係る構成の双方を有していてもよい。
図1〜3に、本明細書が開示する第1および第2の蓄電装置の双方の構成を備えた蓄電装置1を例示して、より具体的に説明する。図1は、蓄電装置1の断面図である。蓄電装置1は、積層型のリチウムイオン二次電池である。蓄電装置1は、電極体10と、ケース14と、集電端子123,133を備えている。ケース14は、電極体10を収容する本体141と、蓋142とを備えている。集電端子123,133は、蓋142を貫通している。電極体10は、蓄電装置1の製造工程において、図1に示すz軸の負方向に本体141に収容され、蓋142によって、ケース14の内部は密閉されている。電極体10は、ケース14内において、電解液に浸漬されている。
図1および図2に示すように、電極体10は、シート状のセパレータ11と、負極シート12と、正極シート13とを備えている。負極シート12と正極シート13は、セパレータ11を介して対向する位置に形成されている。セパレータ11を介して、負極シート12と正極シート13が図1,2に示すx方向に交互に積層されている。さらに、セパレータ11は、電極体10の最も外側の面(図1,2に示すyz平面に平行な最外面)にも配置されている。電極体10の積層方向に垂直な方向の断面(図1,2に示すyz平面に平行な断面)において、ケース14は、その内壁において、y方向に隣り合う角部141a,141cを有している。また、セパレータ11は、電極体10の積層方向に垂直な方向の断面において、y方向に隣り合う角部11a,11cを有している。また、負極シート12は、電極体10の積層方向に垂直な方向の断面において、y方向に隣り合う角部12a,12cを有している。また、正極シート13は、電極体10の積層方向に垂直な方向の断面において、y方向に隣り合う角部13a,13cを有している。
負極シート12は、集電体121と、集電体121の両面に形成された負極活物質層122とを備えている。正極シート13は、集電体131と、集電体131の両面に形成された正極活物質層132とを備えている。図1に示すように、負極シート12の集電体121は、集電端子123に接続されており、正極シート13の集電体131は、集電端子133に接続されている。
図1および図2に示すように、負極シート12は、y方向およびz方向にセパレータ11よりも小さくなっている。正極シート13は、y方向およびz方向に負極シート12よりも小さくなっている。角部12a,12cの隣り合う方向(y方向)における負極シート12の幅はw1である。角部13a,13cの隣り合う方向(y方向)における正極シートの幅はw2である。角部11a,11cの隣り合う方向(y方向)におけるセパレータの幅はw3である。角部141a,141cの隣り合う方向(y方向)におけるケース14の内壁間の距離はWである。w1,w2,w3,Wは、w2<w1<w3<Wをみたしている。
図3は、セパレータ11の角部11a、負極シート12の角部12aおよび正極シート13の角部13aが配置されたケース14の内壁の角部141aの周りにおけるセパレータ11、負極シート12、正極シート13およびケース14の内壁の直線部を拡大して図示している。図3に示すように、角部11a、角部12a、角部13a、および角部141aは、R形状を有しており、その曲率半径は、それぞれ、r1,r2,r3,Rである。また、角部141aの周りにおける、負極シート12の直線部12bと本体141の内壁の直線部141bとのクリアランスはaである。角部141aの周りにおける、負極シート12の直線部12bと正極シート13の直線部13bとのクリアランスはbである。角部141aの周りにおける、セパレータ11の直線部11bと本体141の内壁の直線部141bとのクリアランスはcである。r1,r2,r3,R,a,bおよびcは、上記式(1)〜(3)をみたしている。
また、図示していないが、図1に示すセパレータ11の角部11c、負極シート12の角部12cおよび正極シート13の角部13cが配置されたケース14の内壁の角部141cの周りにおける直線部においても、負極シート12の直線部と本体141の内壁の直線部とのクリアランスはaであり、負極シート12の直線部と正極シート13の直線部とのクリアランスはbであり、セパレータ11の直線部と本体141の内壁の直線部とのクリアランスはcである。このため、a,b,cは、w1,w2,w3,Wを用いて表すことができ、a=(W−w1)/2、b=(w1−w2)/2、c=(W−w3)/2である。これを上記式(1)〜(3)に用いると、上記式(4)〜(6)となる。すなわち、w1,w2,w3,Wは、上記式(4)〜(6)をみたしている。
負極シート12とケース14の内壁とのクリアランスaは、蓄電装置1の製造工程において、セパレータ11、負極シート12および正極シート13を積層して電極体10とする際の積層公差や、負極シート12の電極幅の公差を加味した上で、蓄電装置1の不良発生が抑制され、かつエネルギー密度が確保され得る値に設定される。ケース14の内壁と、負極シート12とのクリアランスが十分でない場合には、蓄電装置1の不良発生の原因となる。逆に、クリアランスが過剰である場合には、ケース14内のデッドスペースが多くなり、蓄電装置1のエネルギー密度が低下する。蓄電装置1は、上記式(1)をみたしており、負極シート12とケース14の内壁とのクリアランスが適切であるため、不良発生が抑制されるとともに、エネルギー密度が確保され、生産性が高い。また、蓄電装置1は、上記式(4)をみたしており、隣り合う2つの角部141a,141cの双方の周りにおいて上記式(1)をみたすように、負極シート12をケース14の内壁に対して配置することができる。
さらに、蓄電装置1は、上記式(2)をみたしており、負極シート12と正極シート13とのクリアランスも適切であるため、より一層、不良発生が抑制されるとともに、エネルギー密度が確保され、生産性が高いという効果を確実に得ることができる。特に、蓄電装置1は、リチウムイオン二次電池であり、リチウムの析出に起因する内部短絡の発生をより確実に防止するために、負極シート12と正極シート13とが対向する箇所において、正極活物質層132の存在位置には必ず負極活物質層122が対向するような構造を有していることが好ましい。蓄電装置1によれば、上記式(2)をみたしており、クリアランスが適切であるため、リチウムの析出に起因する内部短絡の発生をより確実に防止することができる。また、蓄電装置1は、上記式(3)をみたしており、セパレータ11とケース14の内壁とのクリアランスも適切であるため、より一層、エネルギー密度が高くなっている。また、蓄電装置1は、上記式(5)および(6)をみたしており、隣り合う2つの角部141a,141cの双方の周りにおいて上記式(2)をみたすように電極体10を形成し、さらに上記式(3)をみたすように電極体10をケース14の内壁に対して配置することができる。
なお、蓄電装置1は、上記式(1)〜(6)の全てをみたしているが、本明細書に開示する第1の蓄電装置は、少なくとも上記式(1)をみたしていればよく、第2の蓄電装置は、少なくとも上記式(4)をみたしていればよい。電極体のうち、負極シートとケースの内壁とのクリアランスを適切に調整することが、良好な特性を有する蓄電装置を生産性よく製造するために特に有用であるため、上記式(1)または(4)のいずれか一方のみをみたす場合であっても、不良発生が抑制されるとともに、エネルギー密度が確保され、生産性が高い蓄電装置を提供することができる。
以上、本発明の実施形態および実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
1 蓄電装置
10 電極体
11 セパレータ
11a セパレータの角部
11b セパレータの直線部
12 負極シート
12a 負極シートの角部
12b 負極シートの直線部
13 正極シート
13a 正極シートの角部
13b 正極シートの直線部
14 ケース
141 本体
141a ケース本体の内壁の角部
141b ケース本体の内壁の直線部
142 蓋
121,131 集電体
122 負極活物質層
123,133 集電端子
132 正極活物質層

Claims (8)

  1. 電極体と、前記電極体を収納するケースとを備えた蓄電装置であって、
    前記電極体は、シート状のセパレータと、前記セパレータを介して対向する位置に形成された正極シートおよび負極シートとが積層されて形成されており、
    積層方向に垂直な方向の断面において、前記ケースは内壁の角部を複数有し、
    前記ケースの内壁の角部の少なくともいずれか一つに前記負極シートの角部が配置され、
    前記負極シートの角部が配置された前記ケースの内壁の角部の曲率半径がRであり、
    前記ケースの内壁の角部に配置された前記負極シートの角部の曲率半径がr1であり、
    前記負極シートの角部が配置された前記ケースの内壁の角部の周りにおける前記負極シートの直線部と前記ケースの内壁の直線部とのクリアランスがaである場合に、下記式(1)をみたしている、蓄電装置。
    0.9(r1+a)≦R≦1.1(r1+a)…… (1)
  2. 前記負極シートの角部が配置された前記ケースの内壁の角部に前記正極シートの角部が配置され、
    前記ケースの内壁の角部に配置された前記正極シートの角部の曲率半径がr2であり、
    前記負極シートの角部及び正極シートの角部が配置された前記ケースの内壁の角部の周りにおける前記正極シートの直線部と前記負極シートの直線部とのクリアランスがbである場合に、下記式(2)をさらにみたしている、請求項1に記載の蓄電装置。
    0.9(r2+b)≦r1≦1.1(r2+b)…… (2)
  3. 前記負極シートの角部が配置された前記ケースの内壁の角部に前記セパレータの角部が配置され、
    前記ケースの内壁の角部に配置された前記セパレータの角部の曲率半径がr3であり、
    前記負極シートの角部が配置された前記ケースの内壁の角部の周りにおける前記セパレータの直線部と前記ケースの内壁の直線部とのクリアランスがcである場合に、下記式(3)をさらにみたしている、請求項1または2に記載の蓄電装置。
    0.9(r3+c)≦R≦1.1(r3+c)…… (3)
  4. 電極体と、前記電極体を収納するケースとを備えた蓄電装置であって、
    前記電極体は、シート状のセパレータと、前記セパレータを介して対向する位置に形成された正極シートおよび負極シートとが積層されて形成されており、
    積層方向に垂直な方向の断面において、前記ケースは内壁の角部を複数有し、
    前記ケースの内壁の角部のうちいずれか2つの隣り合う角部に前記負極シートの角部がそれぞれ配置され、
    前記負極シートの角部が配置された前記ケースの内壁の角部の曲率半径がRであり、
    前記ケースの内壁の角部に配置された前記負極シートの角部の曲率半径がr1であり、
    前記隣り合う方向における前記ケースの内壁間の距離がWであり、
    前記隣り合う方向における前記負極シートの幅がw1である場合に、下記式(4)をみたしている、蓄電装置。
    0.9(r1+(W−w1)/2)≦R≦1.1(r1+(W−w1)/2)
    …… (4)
  5. 前記負極シートの角部が配置された前記ケースの内壁の角部に前記正極シートの角部が配置され、
    前記ケースの内壁の角部に配置された前記正極シートの角部の曲率半径がr2であり、
    前記隣り合う方向における前記正極シートの幅がw2である場合に、下記式(5)をさらにみたしている、請求項4に記載の蓄電装置。
    0.9(r2+(w1−w2)/2)≦r1≦1.1(r2+(w1−w2)/2)
    …… (5)
  6. 前記負極シートの角部が配置された前記ケースの内壁の角部に前記セパレータの角部が配置され、
    前記ケースの内壁の角部に配置された前記セパレータの角部の曲率半径がr3であり、
    前記隣り合う方向における前記セパレータの幅がw3である場合に、下記式(6)をさらにみたしている、請求項4または5に記載の蓄電装置。
    0.9(r3+(W−w3)/2)≦R≦1.1(r3+(W−w3)/2)
    …… (6)
  7. 前記電極体と、前記電極体を収納するケースにより二次電池が構成される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の蓄電装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の蓄電装置を搭載した車両。
JP2011284164A 2011-12-26 2011-12-26 蓄電装置および蓄電装置を搭載した車両 Pending JP2013134881A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011284164A JP2013134881A (ja) 2011-12-26 2011-12-26 蓄電装置および蓄電装置を搭載した車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011284164A JP2013134881A (ja) 2011-12-26 2011-12-26 蓄電装置および蓄電装置を搭載した車両

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013134881A true JP2013134881A (ja) 2013-07-08

Family

ID=48911443

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011284164A Pending JP2013134881A (ja) 2011-12-26 2011-12-26 蓄電装置および蓄電装置を搭載した車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013134881A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015032386A (ja) * 2013-07-31 2015-02-16 株式会社豊田自動織機 蓄電装置
EP2922112A4 (en) * 2013-09-26 2015-11-11 Lg Chemical Ltd SECONDARY BATTERY OF PACKET TYPE
WO2017208531A1 (ja) * 2016-05-31 2017-12-07 株式会社村田製作所 二次電池
CN109873092A (zh) * 2019-02-26 2019-06-11 宁德新能源科技有限公司 电池单元及电子设备

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09213377A (ja) * 1996-01-30 1997-08-15 Ricoh Co Ltd 角形電池
JP2002260600A (ja) * 2001-02-28 2002-09-13 Tdk Corp 電気化学デバイス
WO2005091398A1 (ja) * 2004-03-23 2005-09-29 Nec Lamilion Energy, Ltd. フィルム外装電気デバイスおよびその製造方法
JP2006278142A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Sanyo Electric Co Ltd 渦巻式電極の角型電池
JP2007257847A (ja) * 2006-03-20 2007-10-04 Sanyo Electric Co Ltd ラミネート外装電池
JP2009123582A (ja) * 2007-11-16 2009-06-04 Nec Tokin Corp 積層型二次電池

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09213377A (ja) * 1996-01-30 1997-08-15 Ricoh Co Ltd 角形電池
JP2002260600A (ja) * 2001-02-28 2002-09-13 Tdk Corp 電気化学デバイス
WO2005091398A1 (ja) * 2004-03-23 2005-09-29 Nec Lamilion Energy, Ltd. フィルム外装電気デバイスおよびその製造方法
JP2006278142A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Sanyo Electric Co Ltd 渦巻式電極の角型電池
JP2007257847A (ja) * 2006-03-20 2007-10-04 Sanyo Electric Co Ltd ラミネート外装電池
JP2009123582A (ja) * 2007-11-16 2009-06-04 Nec Tokin Corp 積層型二次電池

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015032386A (ja) * 2013-07-31 2015-02-16 株式会社豊田自動織機 蓄電装置
EP2922112A4 (en) * 2013-09-26 2015-11-11 Lg Chemical Ltd SECONDARY BATTERY OF PACKET TYPE
CN105378968A (zh) * 2013-09-26 2016-03-02 株式会社Lg化学 袋型二次电池
JP2016517144A (ja) * 2013-09-26 2016-06-09 エルジー・ケム・リミテッド パウチ型二次電池
US10622664B2 (en) 2013-09-26 2020-04-14 Lg Chem, Ltd. Pouch type secondary battery
US11342590B2 (en) 2016-05-31 2022-05-24 Murata Manufacturing Co., Ltd. Secondary battery
WO2017208531A1 (ja) * 2016-05-31 2017-12-07 株式会社村田製作所 二次電池
JPWO2017208531A1 (ja) * 2016-05-31 2018-10-04 株式会社村田製作所 二次電池
CN109873092A (zh) * 2019-02-26 2019-06-11 宁德新能源科技有限公司 电池单元及电子设备
CN109873092B (zh) * 2019-02-26 2020-10-23 宁德新能源科技有限公司 电池单元及电子设备
WO2020173268A1 (zh) * 2019-02-26 2020-09-03 宁德新能源科技有限公司 电池单元及电子设备
US11444331B2 (en) 2019-02-26 2022-09-13 Ningde Amperex Technology Limited Battery cell and electronic device
EP3937270A4 (en) * 2019-02-26 2024-01-17 Ningde Amperex Technology Ltd BATTERY CELL AND ELECTRONIC DEVICE

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5779828B2 (ja) 段差を有する電極組立体、それを含む電池セル、電池パック及びデバイス
JP5699909B2 (ja) 二次電池用電極体及び二次電池並びに車両
WO2013129091A1 (ja) 蓄電装置及び同蓄電装置を搭載した車両
JP2013206608A (ja) 蓄電装置
JPWO2016006420A1 (ja) 蓄電デバイスの製造方法及び電極の製造方法
WO2018142809A1 (ja) 蓄電装置
JP2012204305A (ja) 電池セル
JP6493515B2 (ja) 電気二重層コンデンサ
JP2013134881A (ja) 蓄電装置および蓄電装置を搭載した車両
CN108604710B (zh) 层叠型非水电解质二次电池
JP2012190697A (ja) 電池
JP7332696B2 (ja) 二次バッテリー及びバッテリーモジュール
JP2013161686A (ja) 蓄電装置、及び車両
KR102002511B1 (ko) 전지
JP2015215988A (ja) 角形電池
WO2017081719A1 (ja) 蓄電装置
JP5501270B2 (ja) 塗布型電極群を用いた電池
JP6155724B2 (ja) 蓄電素子及び蓄電素子の製造方法
JP6094803B2 (ja) 蓄電素子
WO2019039409A1 (ja) 積層型電池
JP6573644B2 (ja) 蓄電デバイス
JP6447619B2 (ja) 蓄電素子
JP2014182900A (ja) 蓄電素子及び蓄電素子の製造方法
CN108701867B (zh) 层叠型非水电解质二次电池
JP2016066535A (ja) 蓄電素子及び蓄電素子の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140630

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140715

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20141111