JP2013132812A - 多材成形品の射出成形機およびその成形方法 - Google Patents

多材成形品の射出成形機およびその成形方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 第1の金型が取付け可能な第1の盤と第2の金型が取付け可能な第2の盤との間に、型開閉方向と直交する方向の軸を中心に回転され中間金型が取付け可能な回転盤が設けられた多材成形品の射出成形機において、比較的スペースを取らずに少なくとも3材以上の多材成形を可能とした多材成形品の射出成形機を提供する。
【解決手段】 第1の金型18が取付け可能な第1の盤17と第2の金型20が取付け可能な第2の盤19との間に、型開閉方向と直交する方向の軸を中心に回転され中間金型27が取付け可能な回転盤25が設けら、第1の盤17の外側に第1の射出装置14が設けられ、第2の盤19の外側に第2の射出装置15が設けられた多材成形品の射出成形機11において、第1の射出装置14よりも総重量の小さい第3の射出装置16を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、第1の金型が取付け可能な第1の盤と第2の金型が取付け可能な第2の盤との間に、型開閉方向と直交する方向の軸を中心に回転され中間金型が取付け可能な回転盤が設けられた多材成形品の射出成形機およびその成形方法に関するものである。
第1の金型が取付け可能な第1の盤と第2の金型が取付け可能な第2の盤との間に、型開閉方向と直交する方向の軸を中心に回転され中間金型が取付け可能な回転盤が設けられた多材成形品の射出成形機としては、特許文献1ないし特許文献4に記載されたものが知られている。そのうち特許文献1ないし特許文献3に記載のタイプのものは、固定盤と中間金型を回転可能に設けた回転盤と可動盤が順に並べられ、前記回転盤と可動盤がそれぞれ型開閉方向に移動可能に設けられたものであり、特許文献4は、中央に中間金型を回転可能に設けた固定盤が配置され、その両側に型開閉方向に移動可能な可動盤が配置されたものである。また前記特許文献2は、射出装置の配置が相違しており、1本の射出装置が型開閉方向と直交する方向に向けて取付けられている。これら特許文献1と特許文献4は、型締装置の型開閉方向の外側に第1の射出装置と第2の射出装置が設けられている。また特許文献2と特許文献3は、特許文献2、特許文献3に記載された多材成形品の射出成形機は、一方の射出装置が型開閉方向と直交する方向に向けて取付けられている。
そのため特許文献1および特許文献4の多材成形品の射出成形機のほうが縦方向に装置が収まるため、工場設置のレイアウトが行いやすいという利点がある。そして特許文献1および特許文献4のタイプの多材成形品の射出成形機のほうが普及している。一方多材成形品の射出装置を用いて3材が異なる樹脂の成形を行うことはどの文献にも記載がない。僅かに特許文献3には、3本の射出装置を用いて多材成形品の成形を行うものが記載されているが3色の多材成形品であるかどうかや射出装置の大きさについての明示がない。また特許文献3の射出装置の配置は、1本の射出装置が固定盤の後方に配置されるものの、他の2本は型開閉方向と直交する両側に配置されるため、装置が幅方向にスペースを取られ、工場設置のレイアウトが行いにくいという問題があった。
また縦方向に型締が行われ、ロータリテーブル上に複数の金型が配置されるものであって、型締方向の周囲に3本の射出装置が配置されたものとしては、特許文献5に記載されたものが知られている。しかしながら特許文献5は、平面上に複数のキャビティが並ぶ配置であってそれらのキャビティが同時に型締されるために、型開閉方向に複数のキャビティが重なるように配置される特許文献1ないし特許文献4に示されたタイプのほうが同じ成形品を成形する際の型締力が小さくて済み、大面積の成形品の成形には向いている。
特開平7−195413号公報(請求項1図1) 特開平11−105072号公報(請求項1、図1) 特公平3−38095号公報(請求項1、fig2) 特開平6−254906号公報(請求項1、図1) 特開平3−7315号公報(請求項1、図1)
上記のように特許文献1ないし特許文献4のタイプの多材成形品の射出成形機は、同じ成形品を成形する場合の型締力が小さくて済むが従来は2色成形が中心であり、少なくとも3色以上の成形については行われているかどうか判明せず、また特に少なくとも3色以上の成形を行う際の効率的な射出装置のレイアウトも考えられてこなかった。とりわけ最もレイアウト上の有効性が高い特許文献1および特許文献4のタイプの多材成形品の射出成形機において、少なくとも3色以上の多材成形品の成形を行うことは、考えられていなかった。そこで本発明では第1の金型が取付け可能な第1の盤と第2の金型が取付け可能な第2の盤との間に、型開閉方向と直交する方向の軸を中心に回転され中間金型が取付け可能な回転盤が設けられた多材成形品の射出成形機において、比較的スペースを取らずに少なくとも3材以上の多材成形を可能とした多材成形品の射出成形機を提供することを目的とする。
また上記に関連して、第1の金型が取付け可能な第1の盤と第2の金型が取付け可能な第2の盤との間に、型開閉方向と直交する方向の軸を中心に回転され中間金型が取付け可能な回転盤が設けられた多材成形品の射出成形機において、少なくとも3色以上の成形を行う際に、金型内部の中子などの可動部を無くするか少なくして、構造が複雑でない金型を使用して多材成形品の成形が可能な多材成形品の成形方法を提供することを目的とする。更にまた上記の多材成形品の射出成形機を用いて、中子のある金型のようなバリが形成されることがない多材成形品を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の射出成形機は、第1の金型が取付け可能な第1の盤と第2の金型が取付け可能な第2の盤との間に、型開閉方向と直交する方向の軸を中心に回転され中間金型が取付け可能な回転盤が設けら、第1の盤の外側に第1の射出装置が設けられ、第2の盤の外側に第2の射出装置が設けられた多材成形品の射出成形機において、第1の射出装置よりも総重量の小さい第3の射出装置が設けられたことを特徴とする。
本発明の請求項2に記載の射出成形機は、請求項1に記載の多材成形品の射出成形機において、第1の射出装置、第2の射出装置、および第3の射出装置は、それぞれベッドの上に直接、またはベッドの上方に設けられたことを特徴とする。
本発明の請求項3に記載の射出成形機は、請求項または請求項2に記載の多材成形品の射出成形機において、第1の盤、第2の盤、中間盤に直接、または第2の盤や中間盤が移動する領域の上方の部材に、下方に向けて第3の射出装置が取付けられたことを特徴とする。
本発明の請求項4に記載の射出成形機は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の多材成形品の射出成形機において、回転盤に対して取付けられる2個の中間金型は、キャビティ形状が異なっていることを特徴とする。
本発明の請求項5に記載の射出成形方法は、請求項4に記載の多材成形品の射出成形機を用い、第1の金型と一方の中間金型の間に形成された第1のキャビティに対して第1の射出装置から第1の材料を射出して1次成形品を成形し、1次成形品を保持した一方の中間金型を型開して反転させた後に再度型閉し、前記1次成形品を保持した中間金型と第2の金型の間に形成された第2のキャビティに対して第2の射出装置から第2の材料を射出して2次成形品を成形し、前記2次成形品を第2の金型に保持した状態で、型開後に他方の中間金型を反転させた後に再度型閉し、他方の中間金型と第2の金型の間に形成された第3のキャビティに対して第3の射出装置から第3の材料を射出して、多材成形品を成形することを特徴とする。
本発明の多材成形品の射出成形機は、第1の金型が取付け可能な第1の盤と第2の金型が取付け可能な第2の盤との間に、型開閉方向と直交する方向の軸を中心に回転され中間金型が取付け可能な回転盤が設けら、第1の盤の外側に第1の射出装置が設けられ、第2の盤の外側に第2の射出装置が設けられた多材成形品の射出成形機において、第1の射出装置よりも総重量の小さい第3の射出装置が設けられているので、3材からなる多材成形品を効率的に成形できる。
本実施形態の多材成形品の射出成形機の側面図である。 本実施形態の多材成形品の射出成形機の平面図である。 別の実施形態の多材成形品の射出成形機の平面図である。 更に別の実施形態の多材成形品の射出成形機の平面図である。 本実施形態の多材成形品の射出成形機を用いた第1の射出成形方法であって、1材目が射出された状態を示す図である。 本実施形態の多材成形品の射出成形機を用いた第1の射出成形方法であって、2材目と3材目が射出された状態を示す図である。 本実施形態の多材成形品の射出成形機を用いた第2の射出成形方法であって、1材目が射出された状態を示す図である。 本実施形態の多材成形品の射出成形機を用いた第2の射出成形方法であって、2材目が射出された状態を示す図である。 本実施形態の多材成形品の射出成形機を用いた第2の射出成形方法であって、3材目が射出された状態を示す図である。 本実施形態の多材成形品の射出成形機を用いた第2の射出成形方法であって、多材成形品が取り出される状態を示す図である。
本発明の実施形態の射出成形機11について、図1および図2を参照して説明する。射出成形機11は、複数の樹脂材料を接合して多材成形品を成形する機能を有する射出成形機であって、ベッド12の上には型締装置13と第1の射出装置14、第2の射出装置15が設けられ、ベッド12の上方には第3の射出装置16が設けられている。
型締装置13は、ベッド12に固定された第1の盤である固定盤17に第1の金型である固定金型18が取付けられ、第2の盤である可動盤19に可動金型20が取付けられている。固定盤17の四隅近傍には型締シリンダ21がそれぞれ設けられ、そのロッドがタイバ22として可動盤19の四隅近傍にも挿通されている。またタイバ22の外周には図示しない係止部が設けられ、可動盤19の外側壁面のタイバ22が挿通される部分の近傍にはハーフナット23が設けられている。そして可動盤19は型開閉機構24によりベッド12上をタイバ22にガイドされて型開閉方向に移動可能となっている。
また固定盤17と可動盤19の間には、型開閉方向に直交する方向の軸(一般的には垂直方向の軸)を中心に回転される回転盤25が設けられている。本実施形態では固定盤17と可動盤19の間にベッド12上のガイドとタイバ22にガイドされて型開閉方向に移動される中間盤26が設けられ、前記中間盤26に対して回転軸や図示しないベアリングを介して回転盤25が回転自在(または180°反転自在)に設けられている。また中間盤26には回転盤25を回転駆動させるモータ30が取付けられている。そして回転盤25の両面にはそれぞれ中間金型27が取付けられる。しかし回転盤25については、タイバ22に挿通される中間盤26が設けられず、ベッド12上に回転盤25が回転可能に設けられたものでもよい。また回転盤25と中間金型27が一体になったものでもよい。いずれのタイプにしても回転盤25は、固定盤17に対して移動機構28により型開閉方向に移動可能となっている。図2においては判りやすいように、型開閉機構24、移動機構28は、それぞれ1個しか記載されていないが、1個に限定されず2個または4個でもよい。
なお型締装置13の機構は、上記に限定されず、可動盤側に型締シリンダが設けられたものでもよく、可動盤を移動させる型開閉機構も、固定盤と可動盤の間の他、ベッドと可動盤の間、中間盤と可動盤の間などに設けられたものでもよい。また中間盤の移動機構も、固定盤と中間盤の間のほか、可動盤と中間盤の間に設けたものでもよい。更に別の型締装置としては、中間盤がベッド上に固定的に設けられ、中間盤には中間金型が取付けられる回転盤が回転可能に設けられていて、その両側に第1の金型が取付けられる第1の盤と第2の金型が取付けられる第2の盤がそれぞれ中央に向けて移動可能に設けられたものでもよい。
射出装置14,15,16は、ベッド12上に直接、またはベッド12の上方に設けられている。それぞれの射出装置14,15,16は駆動装置、スクリュを内蔵した加熱筒、加熱筒前部に固定されたノズルを有する一般的なものである。固定盤17の外側(回転盤25とは反対側)のベッド12上には長手方向(ノズルの向き)が型開閉方向と一致して第1の射出装置14が設けられている。第1の射出装置14は、一般的な射出成形機と同様に、固定金型18に対して進退移動はするが、型開閉時の可動盤19の動作に同期して移動しない。従って通常は一番大きい射出装置13が設けられる。例えば窓と窓枠からなる多材成形品を成形する場合であれば透明な窓部分を成形する透明樹脂の射出に用いられる。また可動盤19の外側のベッド12の上方の可動盤19と共に移動する台上には、長手方向(ノズルの向き)が型開閉方向と一致して第2の射出装置15が設けられている。換言すれば第1の射出装置14と第2の射出装置15は向かい合うように設けられている。第2の射出装置15は、可動盤19の型開閉移動とともに同期して移動するので第1の射出装置13と同じ大きさでもよいが第1の射出装置13よりも小さいことが多い。
また本実施形態では、型締装置13の上側の2本のタイバ22を跨ぐように門型のフレーム29が設けられている。そしてフレーム29には上方から下方に向けて第3の射出装置16が設けられている。従って第3の射出装置16はベッド12および型締装置13の上方に設けられている。本実施形態では第3の射出装置16は、型開閉方向と直交する方向に長手方向(ノズルの向き)が向けて設けられている。そして第3の射出装置16は、垂直方向に移動可能であり、回転盤25を含む中間盤26と可動盤19がそれぞれ型締移動された際に可動金型20の樹脂注入孔にノズル孔が当接可能となっている。なお当接される部分は、固定金型18や中間金型27であってもよく、固定盤17、回転盤25、可動盤18であってもよい。また第3の射出装置16の取付方向は、鉛直方向に対して斜め方向に向けて取付けてもよい。なお本実施形態では、第3の射出装置16は、第2の射出装置15よりも総重量および最大射出量が小さい。しかし第3の射出装置16は、少なくとも第1の射出装置14よりも総重量および最大射出量が小さな射出装置となっている。なお射出装置の最大射出量は、スクリュ径とスクリュの最大前進ストロークの積によりほぼ決定される。また射出装置の総重量は射出装置自体が独立して移動される部分の重量であり、ホッパ部分は含むが供給管は含まれない。
そして第3の射出装置16は、第1の射出装置14と第2の射出装置15だけが設けられた多材成形品の射出成形機11に容易に追加工事をすることができる。また第3の射出装置16を縦方向に設ける場合は、図1等のように第2の盤が移動する領域の上方の部材に取付けてもよく、固定盤17や中間盤26や可動盤19に対して取付け部材により直接取付けるようにしてもよい。ベッド12上でない位置に取付けると工場レイアウト上で不利になる場合もあるがそういった問題が無ければ、図3に示されるように平面視して型開閉方向に直交する方向に第3の射出装置16aを設けてもよい。第3の射出装置16aの方向は、型開閉方向に直交する方向に限定されず、斜め方向に設けてもよいことは無論のことである。この場合も第3の射出装置16aは、第1の射出装置14よりも総重量が小さいものであるので、ベッド12外に必要となるスペースも小さくて済む。
また次の図4の例は、固定盤17の外側の第1の射出装置14と平行に第3の射出装置16bが設けられたものである。また図示はしないが同様に可動盤19側の第2の射出装置15と平行に第3の射出装置16bを設けてもよい。このように第3の射出装置16bを配置すると、ベース12上でコンパクトに射出装置14,15,16bが配置できる上に、作業員が第3の射出装置16も含めて射出装置14,15,16bのメンテナンスを容易に行うことができる。図4の場合、第1の射出装置14と第3の射出装置16bの関係は平行に設けられているが、第1の射出装置14の軸線(ノズルの向き)と、第3の射出装置16bの軸線(ノズルの向き)が30°以内の範囲であればそれでもよい。ただし図4の例では射出装置16bを2本設けた側の固定盤17または可動盤19のノズルを挿入する部分の孔を大きくする必要がある。なお上記の図1ないし図4の例では第3の射出装置16、16a,16bしか説明をしなかったが、同様に第4の射出装置や第5の射出装置など更に多くの射出装置を設けることも考えられる。
次に本発明の多材成形品の成形方法について説明する。まず第1の成形方法について、模式的に記載された図5、図6を中心にして図1等の符号も援用しながら説明する。まず多材成形品の射出成形機11の固定盤17に取付けられた固定金型18に対して、回転盤25に取付けられた一方の中間金型27を型閉して1次キャビティを形成する。この際に回転盤25に取付けられた他方の中間金型27に対して可動盤19に取付けられた可動金型20が型閉じされる。そして型締装置13の型締シリンダ21により型締した状態で、固定金型18と一方の中間金型27の間の1次キャビティ31に第1の射出装置16から第1の樹脂材料を射出して1次成形品Aを成形する。そして可動盤19を移動させる型開閉機構24と回転盤25を移動させる移動機構28を駆動して、固定金型18と一方の中間金型27、他方の中間金型27と可動金型20の間をそれぞれ型開する。この際に1次成形品Aは一方の中間金型27の面に張り付いた状態で型開される。
次にモータ30を駆動させて回転盤25を180°反転させ、1次成形品Aが張り付いた一方の中間金型27を可動金型20と正対させる。そして再度、前記型開閉機構24と前記移動機構28を駆動して固定金型18と他方の中間金型27、一方の中間金型27と可動金型20を型閉する。その際に1次成形品Aが張り付いた一方の中間金型27と可動金型20の間には、2次成形品を成形可能な2次キャビティ32と、3次成形品を成形可能な3次キャビティ33が形成される。そして図6に示されるように、2次キャビティ32には可動盤19の反対側に設けた第2の射出装置15から第2の樹脂材料が射出される。また3次キャビティ33には上方に設けられた第3の射出装置16から第3の樹脂材料が射出される。これらの第2の射出装置15からの2次射出と第3の射出装置16からの3次射出は通常は時間をずらせて行われるが、同時でもよい。また型閉された後の2次射出時には3次キャビティ33は形成されておらず、2次射出後に成形中間金型27の中子か可動金型20の中子を移動させて3次キャビティ33を形成し、第3の樹脂材料を射出するものでもよい。いずれにしても第1の成形方法では、型締状態の間に第2の射出装置15と第3の射出装置16から2次成形と3次成形が行われる。またその際に、同時か時間をずらせて、固定金型18と他方の中間金型27の間では次の1次成形品Aの成形が行われる。従って一方の中間金型27と他方の中間金型27の形状は同じである。
そして次に図示はしないが、一方の中間金型27と可動金型19の間が型開され、通常は一方の中間金型27に多材成形品B(完成品)が張り付いた状態で離型され、中間金型27の図示しないエジェクタにより突き出される。なお上記において、1次成形と2次成形を固定金型18(第1の金型)と中間金型27の間で行って、3次成形のみを中間金型27と可動金型20(第2の金型)の間で行ってもよい。または1次成形のみを可動金型20(第2の金型)と中間金型27の間で行って、2次成形と3次成形を固定金型18(第1の金型)と中間金型27の間で行うか、1次成形と2次成形を可動金型20(第2の金型)と中間金型27の間で行って、3次成形のみを固定金型18と中間金型27の間で行ってもよい。またバリエーションに応じて4次成形以降を行うものでもよい。
これらの成形では1次成形は、キャビティの間隔を開いた状態で射出を行い、1次キャビティ31内の溶融樹脂材料を圧縮する射出圧縮成形で行ってもよく、射出時の溶融樹脂の圧力でキャビティを開いてから圧縮するものでもよい。また2次成形や3次成形を圧縮成形としてもよい。また圧縮成形を行う際は、4個の型締シリンダ21を別個に制御して金型間の間隔を平行制御するようにしてもよい。また金型はコールドランナ、ホットランナに限定されず、金型を冷却のみならず、加熱および冷却するものでもよい。また成形に使用される材料は限定されないが、一例として1次成形は、ポリカーボネートやアクリルの透明材料とし、2次成形は有色樹脂やエラストマー材料とし、3次成形は射出成形による薄膜形成材や、コーティング材としてもよい。
次に本発明の多材成形品の第2の成形方法について模式的に記載された図7ないし図10を中心にして図1等の符号も援用しながら説明する。第2の成形方法に使用される固定盤17に対して取付けられる2個の中間金型34,35は、キャビティ面の形状が異なっていることが特徴である。まず固定盤17に取付けられた固定金型18に対して、回転盤25に取付けられた一方の中間金型34を型閉して1次キャビティ36を形成する。この際回転盤25に取付けられた他方の中間金型35に対して可動盤19に取付けられた可動金型20が型閉じされる。そして図7に示されるように、型締装置13の型締シリンダ21により型締された状態で、固定金型18と一方の中間金型34の間の1次キャビティ36に第1の射出装置14から第1の樹脂材料を射出して1次成形品Bを成形する。そして可動盤19を移動させる型開閉機構24と回転盤25を移動させる移動機構28を駆動して、固定金型18と一方の中間金型34、他方の中間金型35と可動金型20の間を型開する。この際に1次成形品Cは一方の中間金型34の面に張り付いた状態で型開される。
次にモータ30を駆動させて回転盤25を180°反転させ、1次成形品Cが張り付いた一方の中間金型34を可動金型20と正対させる。そして再度、前記型開閉機構24と前記移動機構28を駆動して固定金型18と他方の中間金型35、一方の中間金型34と可動金型20を型閉する。その際に1次成形品Bが張り付いた一方の中間金型34と可動金型20の間には、2次成形品を成形可能な2次キャビティ37が形成される。そして図8に示されるように、2次キャビティ37には可動盤19の反対側に設けた第2の射出装置15から第2の樹脂材料が射出される。本実施形態ではこの状態で3次成形は行われず、固定金型18と他方の中間金型35の間でも次の1次成形は行われない。
そして2次成形の冷却が完了すると、再度、固定金型18と他方の中間金型35、一方の中間金型34と可動金型20を型開する。この際に2次成形までが完了した中間成形品Dは可動金型20側に張り付いて離型されるようにする。次に2個の形状の異なる一方の中間金型34と他方の中間金型35を180°反転する。そして図9に示されるように再度、固定金型18と一方の中間金型34、他方の中間金型35と可動金型20を型閉する。そうすることにより、他方の中間金型35と可動金型20との間には2次成形が完了した中間成形品Dの他に、3次キャビティ38が形成される。そして図9に示されるように、前記3次キャビティ38に対して、第3の射出装置16から第3の樹脂材料が射出される。この際に固定金型18と一方の中間金型34の間の1次キャビティ36では次の1次成形品Cの成形がなされる。
そして次に図10に示されるように、他方の中間金型35と可動金型20の間を型開し、成形の完了した多材成形品Eの取出しを行う。この際、多材成形品Eは一方の中間金型34側に張り付いて離型され突き出されるものでも、可動金型20に張り付いて離型され突き出されるものでもよい。この成形方法を行うことにより、上記の図5、図6のものと比較して、生産性の点では劣るが、金型構造を簡単なものとすることができる。特に図5、図6において中子を移動させるものとの対比では、中子を移動させる場合は中子とそれ以外のキャビティ面の間にバリができるが、第2の成形方法の場合にはそうったバリの心配がない。また1次成形品Cに対して2次成形と3次成形を両側の面に付着させることも可能となる。そしてまた3次キャビティ38を1次キャビティ36の形状に近いかまたは一致しているような大面積とすることもでき、そこに第3の射出装置16から多層となるように樹脂材料を射出することができる。
または第3の射出装置16は、液体(粘性体を含む)を噴出させる塗装装置やコーティング装置であってもよく、その場合は2色の樹脂の組み合わせの多材成形品に塗装やコーティングを行うことができる。
またこれらの図6ないし図10の別の成形方法にも、中央に設けた回転盤は移動せずに、両側の第1の金型と第2の金型が中央に向けて型開閉移動するタイプの射出成形機を用いることができるのは言うまでもない。また圧縮成形などを用いることができることも言うまでもない。なお本発明については、一々列挙はしないが、上記したものに限定されず、当業者が本発明の趣旨を踏まえて変更を加えたものについても、適用されることは言うまでもないことである。
11 射出成形機
12 ベッド
13 型締装置
14 第1の射出装置
15 第2の射出装置
16,16a,16b 第3の射出装置
17 固定盤
18 固定金型(第1の金型)
19 可動盤
20 可動金型(第2の金型)
25 回転盤
26 中間盤
27,34,35 中間金型
A,C 1次成形品
B,E 多材成形品
D 中間成形品

Claims (5)

  1. 第1の金型が取付け可能な第1の盤と第2の金型が取付け可能な第2の盤との間に、型開閉方向と直交する方向の軸を中心に回転され中間金型が取付け可能な回転盤が設けら、第1の盤の外側に第1の射出装置が設けられ、第2の盤の外側に第2の射出装置が設けられた多材成形品の射出成形機において、
    第1の射出装置よりも総重量の小さい第3の射出装置が設けられたことを特徴とする多材成形品の射出成形機。
  2. 第1の射出装置、第2の射出装置、および第3の射出装置は、それぞれベッドの上に直接、またはベッドの上方に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の多材成形品の射出成形機。
  3. 第1の盤、第2の盤、中間盤に直接、または第2の盤や中間盤が移動する領域の上方の部材に、下方に向けて第3の射出装置が取付けられたことを特徴とする請求項2に記載の多材成形品の射出成形機。
  4. 回転盤に対して取付けられる2個の中間金型は、キャビティ形状が異なっていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の多材成形品の射出成形機。
  5. 請求項4に記載の多材成形品の射出成形機を用い、第1の金型と一方の中間金型の間に形成された第1のキャビティに対して第1の射出装置から第1の材料を射出して1次成形品を成形し、1次成形品を保持した一方の中間金型を型開して反転させた後に再度型閉し、前記1次成形品を保持した中間金型と第2の金型の間に形成された第2のキャビティに対して第2の射出装置から第2の材料を射出して2次成形品を成形し、前記2次成形品を第2の金型に保持した状態で、型開後に他方の中間金型を反転させた後に再度型閉し、他方の中間金型と第2の金型の間に形成された第3のキャビティに対して第3の射出装置から第3の材料を射出して、多材成形品を成形することを特徴とする多材成形品の成形方法。
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