JP2013132326A - 生体インピーダンス測定装置及び生体インピーダンス測定方法 - Google Patents

生体インピーダンス測定装置及び生体インピーダンス測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の周波数を使用することなく、簡易且つ安価に筋発達・筋萎縮などの組織状態の程度を判定する。
【解決手段】生体インピーダンス測定電極12に交流電流を印加する交流電流印加部204bと、生体インピーダンス測定電極12の身体表面に対する接触状態を保持するカフ10と、カフ10による生体インピーダンス測定電極12の身体表面に対する接触圧を調整する着圧調整手段207と、着圧調整手段207によって調整された、異なる接触圧のそれぞれにおける生体インピーダンスを測定する生体インピーダンス測定部210bと、異なる接触圧における生体インピーダンスに基づいて、測定対象となっている身体内の組織状態に関する指標を算出する筋量評価部210cとを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、身体の生体インピーダンスを測定し、筋萎縮・発達や浮腫などの組織状態を判断する生体インピーダンス測定装置及び生体インピーダンス測定方法に関する。
従来より公知の生体電気インピーダンス法を用いた体組成計は、手又は足にインピーダンス測定電極を接触させて測定されるインピーダンスに基づいて、体脂肪などに関する指標を推定するものであった。
また、体脂肪などに関する指標の内、特に内臓脂肪面積及び皮下脂肪面積に関するデータを正確に導出する装置としては、X線CT法又はインピーダンスCT法等の各種CT法又はMRI法による断層画像に基づいて体脂肪データを算出する体脂肪測定装置がある。また、体脂肪に関する指標の内、特に内臓脂肪率及び皮下脂肪率に関するデータを正確に導出する装置としては、CT法を用いた装置が知られている。
また、測定部位及び印加する電流の周波数を変えて、腹部付近のインピーダンスを測定し、内臓脂肪面積を推定するに適する測定部位及び周波数を検出する研究がなされている(非特許文献1参照)。
小宮秀明、他1名、「多周波インピーダンス法による内臓脂肪面積の推定に関する研究」、肥満研究、2003、Vol.9、No.1
このような、従来の生体電気インピーダンス法による除脂肪量などの推定では、体積V、断面積A、抵抗率ρΩm、長さl、インピーダンスZのモデルにおいて、体積V=A・l=ρ・l/Zという関係が得られるため、インピーダンスZの逆数と、その部位の長さにより除脂肪量を推定する手法が用いられている。これは、抵抗率ρΩmが一定であるという前提に基づいた評価法である。
しかしながら、老化や廃用性症候群等により筋細胞が萎縮した場合、抵抗率ρΩmは変化することが予想される。このため、筋量を評価する場合、単一周波数のみによる計測では、筋の状態毎に電流経路が異なり、計測値に含まれる情報が統一されていないと考えられる。
一方、低周波の電流と高周波の電流とを用いて周波数の違いによる電流経路の相違を利用して筋量を測定することも可能であるが、このように複数の周波数を用いる場合には、部品点数が増大し、装置全体が高価となる問題がある。
従って、本発明は、上述の課題を解決し、身体の生体インピーダンスを測定する際に、複数の周波数を用いることなく、簡易且つ安価に筋発達・筋萎縮などの組織状態の程度を判定できる生体インピーダンス測定装置及び生体インピーダンス測定方法を提供する。
以下、上述した課題を解決するための手段について説明する。発明の理解を容易にするために、括弧書きで対応する実施形態の構成を一例として記載するが、本発明はこれに限定されないことは勿論である。
上記課題を解決するため、本発明に係わる生体測定装置は、少なくとも一対の電極からなり、被験者の身体表面に接触可能な生体インピーダンス測定電極(図2に示す生体インピーダンス測定電極12)と、生体インピーダンス測定電極に交流電流を印加する交流電流印加部(図3に示す交流電流印加部204b)と、生体インピーダンス測定電極の身体表面に対する接触状態を保持する保持手段(図1に示すカフ10)と、保持手段による生体インピーダンス測定電極の身体表面に対する接触圧を調整する着圧調整手段(図3に示す着圧調整手段207)と、着圧調整手段によって調整された、異なる接触圧のそれぞれにおける生体インピーダンスを測定する生体インピーダンス測定部(図3に示す生体インピーダンス測定部210b)と、異なる接触圧における生体インピーダンスに基づいて、測定対象となっている身体内の組織状態に関する指標を算出する演算部(図3に示す筋量評価部210c)とを備える。
この発明は、組織内の圧力に対する変形量を利用するものである。具体的には、通常、筋組織の構造は、細胞膜に覆われた筋繊維(細胞内液)と、結合組織(細胞外液)が含まれた構造となっている。この筋繊維はアクチンやミオシンで構成される複数の筋原繊維を有しており、圧力によって変形され難い性質を有するのに対し、結合組織の多くは水分で構成されているため、圧力によって変形されやすい性質を有する。そして、上述したような筋萎縮した筋組織は、筋繊維を多く含む正常の筋組織と比較して、筋繊維が少なく細胞外液の割合が多くなっている。したがって、正常の筋組織と筋萎縮した状態の筋組織とに対して、同じ圧力を印加した際には筋萎縮した状態の筋組織は、正常の筋組織よりも変形量が大きくなり、インピーダンスの値にも差が生じることとなる。
したがって、本発明のように、異なる接触圧を加圧させ、その際の生体インピーダンスを算出し、その生体インピーダンスに基づいて、測定対象となっている身体内の組織状態に関する指標を算出するので、複数の周波数を使用することなく、簡易且つ安価に、被測定者の筋発達・筋萎縮などの組織状態の程度を判定することができる。
なお、本発明において「保持手段」は、生体インピーダンス測定電極が身体表面に接触した状態を保持できる部材や器具であり、電極を皮膚表面に貼り付けるためのテープやベルトが含まれ、環状に巻いた袋状の部材を膨張させて生体インピーダンス測定電極を身体表面に押しつけるような血圧計用のカフも含まれる。また「着圧調整手段」は、身体表面に接触される生体インピーダンス測定電極の圧力を調整する部材や器具であり、テープやベルトの締付力を調整する器具でもよく、ポンプなどのようにカフの内圧を調整する装置であってもよい。さらに「組織状態に関する指標」とは、例えば、筋発達・筋萎縮度、浮腫など、組織の状態を定量的に評価するための値である。
上述した生体測定装置において、前記生体インピーダンス測定部は、第1の接触圧と第2の接触圧とで生体インピーダンスを各々測定し、前記演算部は、前記第1の接触圧に対応する生体インピーダンスと前記第2の接触圧に対応する生体インピーダンスとの比を算出し、算出した比に基づいて測定対象となっている身体内の組織状態に関する指標を算出することが好ましい。第1の接触圧における生体インピーダンスと第2の接触圧における生体インピーダンスとは、組織状態によって値が異なる。すなわち、それらの比には、組織状態が反映されている。この発明によれば、生体インピーダンスとの比に基づいて測定対象となっている身体内の組織状態に関する指標を算出するので、複数の周波数を使用することなく、簡易且つ安価に、被測定者の筋発達・筋萎縮などの組織状態の程度を判定することができる。
本発明の好適な態様において、保持手段は、身体の筒状部位に巻き回されて固定される気密性を有する袋状をなし、巻き回された状態の内面側にインピーダンス測定電極が配置されたカフであり、着圧調整手段は、袋状をなすカフ内の圧力を調整して、生体インピーダンス測定電極の身体表面に対する接触圧を調整する。
この態様によれば、腕や脚などに巻き回されるカフを用いることにより生体インピーダンス測定電極を簡単に保持できる。また、カフ内の圧力を調整することができるので、身体の筒状部位に対して適切な圧力を印加させることができる。その結果、各圧力下での組織の状態を正確に検出することができ、筋発達・筋萎縮などの組織状態の程度をより適切に判定することができる。
さらに、上記課題を解決するため、本発明は、少なくとも一対の電極生体インピーダンス測定電極を、被験者の身体表面に接触させて生体インピーダンスを測定する生体インピーダンスの測定方法において、生体インピーダンス測定電極の身体表面に対する接触状態を保持する工程と、保持手段による生体インピーダンス測定電極の身体表面に対する接触圧を調整し(図9に示すステップS3及びステップS5)、異なる接触圧のそれぞれにおける生体インピーダンスを測定する工程(図9に示すステップS4及びステップS6)と、異なる接触圧における生体インピーダンスに基づいて、測定対象となっている身体内の組織状態に関する指標を算出する工程(図9に示すステップS7)とを備えることを特徴とする生体インピーダンス測定方法を提供する。
本発明によれば、異なる接触圧を加圧させ、その際の生体インピーダンスを算出し、その生体インピーダンスに基づいて測定対象となっている身体内の組織状態に関する指標を算出するので、複数の周波数を使用することなく、簡易且つ安価に、被測定者の筋発達・筋萎縮などの組織状態の程度を判定することができる。
本発明の好適な態様において、生体インピーダンス測定電極を保持する工程では、気密性を有する袋状をなすカフを、身体の筒状部位に巻き回し、巻き回された状態の内面側にインピーダンス測定電極を配置して、身体表面に対する接触状態を保持し、生体インピーダンスを測定する工程では、カフ内の圧力を調整して、生体インピーダンス測定電極の身体表面に対する接触圧を調整する。
この態様によれば、カフ内の圧力を調整することができるので、身体の筒状部位に対する圧力を正確に調整することができ、より正確に筋発達・筋萎縮などの組織状態を定量的に予測することができる。
この態様によれば、腕や脚などに巻き回されるカフを用いることにより生体インピーダンス測定電極を簡単に保持できる。また、カフ内の圧力を調整することができるので、身体の筒状部位に対して適切な圧力を印加させることができる。その結果、各圧力下での組織の状態を正確に検出することができ、筋発達・筋萎縮などの組織状態の程度をより適切に判定することができる。
本発明の第1実施形態に係る生体インピーダンス測定装置1の外観を示す図である。 図1のカフを展開した上面図であり、同図(b)は、そのA−A断面図である。 図1の生体インピーダンス測定装置1の詳細な構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る生体の電流経路を電気的等価回路によりモデル化したモデル図である。 主に筋肉組織を示す電解質組織における周波数別電流経路を示した細胞モデル図である。 本実施形態に係る体積と生体インピーダンスとの関係を説明するためのモデル図である。 本実施形態に係るカフ10によって圧迫された組織全体に占める細胞の変形を説明する筋の断面モデル図である。 複数周波数毎の生体インピーダンスの測定値を示したグラフ図である。 図1の筋量測定方法を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る生体インピーダンス測定装置1aの詳細な構成を示すブロック図である。 カフ10aにより巻き付けられた圧力の変化に応じたインピーダンスの変化を示すグラフ図である。 図10の第1の接触圧の設定方法を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る生体インピーダンス測定装置1bの詳細な構成を示すブロック図である。 図13の第1の接触圧の設定方法を示すフローチャートである。 変更例に係るカフを展開した上面図であり、同図(b)は、そのB−B断面図である。 図15の生体インピーダンス測定装置1cの詳細な構成を示すブロック図である。
<A:第1実施形態>
<A−1:構成>
図1は、本実施形態に係る生体インピーダンス測定装置1の外観を示す図であり、図2(a)は、本実施形態に係るカフを開いた上面図であり、同図(b)は、その断面図である。本実施形態に係る生体インピーダンス測定装置1は、被測定者の生体電気インピーダンスを算出する装置であり、図1に示すように、生体インピーダンス測定装置1は、カフ10と本体ユニット20とを備える。カフ10は、ケーブル30を介して本体ユニット20と接続されている。このケーブル30には、複数のエアチューブやコードが存在する。
本体ユニット20は、外観上に、表示部21と、入力部(22a,22b,22c,22d)とを備える。入力部(22a,22b,22c,22d)は、設定キー22aと、アップキー22bと、ダウンキー22cと、スタートキー22dとを含む。ここで、アップキー22b及びダウンキー22cは、情報の選択や数値の切り替えを行い、設定キー22aは、選択した情報や切り替えた数値の設定をする。本実施形態では、設定キー22a、アップキー22b及びダウンキー22cを操作することにより、被測定者の性別、年齢、身長等の身体特定情報の入力が可能となっている。スタートキー22dは、一連の測定のために本体ユニット20に対して電力供給を開始させたり、測定を開始するための手段である。
表示部21は、本体内部に備えられた演算処理手段である制御部201から送られてくるデータを表示するためのデータ表示手段であって、主として被測定者の各種生体情報の表示や操作の案内表示などを行う。表示部21としては、一例として、フルドットLCD(Liquid Crystal Display)などの液晶を用いたものを採用すればよい。
なお、本実施形態においては、一例として、4つのボタン式の入力部22として構成としたが、個数・形状・操作方法は特にこれに限られず、タッチセンサ式、ダイヤル式など適宜採択可能である。また、表示部21と入力部22とを、例えばタッチパネル機能を備えた液晶表示パネルとして一体的に構成してもよい。入力された被測定者の生体情報や設定事項は、記憶部208に記憶させたり、表示部21に表示されるようになっている。
カフ10は、身体の筒状部位に巻き回されて固定され、巻き付けられた被測定部位を圧迫し、カフ10上に配置された生体インピーダンス測定電極12の身体表面に対する接触状態を保持するベルト状の保持手段である。カフ10は、図2(b)に示すように、気密性を有する袋状の空気袋14が、生体インピーダンス測定電極12を備えた布袋(布地)13によって被覆され、空気袋14内に空気が流入されることで、巻き回された状態の内面13a側に配置された生体インピーダンス測定電極12が皮膚と接触するようになっている。
この被験者の身体表面に接触可能な生体インピーダンス測定電極12は、図2(a)及び(b)に示すように、第1の電流印加用電極12a、第2の電流印加用電極12b、第1の電圧測定用電極12c及び第2の電圧測定用電極12dを含む。
第1の電圧測定用電極12c及び第2の電圧測定用電極12dは、第1の電流印加用電極12aと第2の電流印加用電極12bとの間に挟まれるようにして配置される。また、第1の電圧測定用電極12cは、第1の電流印加用電極12aに隣り合うように配置され、第2の電圧測定用電極12dは第2の電流印加用電極12bに隣り合うように配置される。より具体的には、生体インピーダンス測定電極12(12a,12b,12c,12d)は、巻き回された状態の内面13a側にY方向に沿って平行に配列され、第1の電圧測定用電極12cは、第1の電流印加用電極12aから見てY方向の負側に隣り合うように配置され、第2の電圧測定用電極12dは第2の電流印加用電極12bから見てY方向の正側に隣り合うように配置される。
また、カフ10は、内面13aと外面13bとに面ファスナや、ボタン等の係合部15を備えており、身体部位に巻き重ねた際に内面13aと外面13bとを係合させることで、皮膚と生体インピーダンス測定電極12とを接触させ、電極を構成させるようになっている。
図3は、本実施形態に係る生体インピーダンス測定装置1の詳細な構成を示すブロック図である。図3に示すように、本体ユニット20は、前述の表示部21、入力部22の他、電圧測定部202と、A/D変換部203と、電流発生部204と、記憶部208と、演算部210と、電源部205と、制御部201と、着圧制御部206と、着圧調整手段207とを備える。
制御部201は、CPUやDSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサの演算処理装置であり、各機器と電気的に接続されて各動作を制御して、生体インピーダンスの測定や体重の測定など、種々の処理を行う。この制御部201には、記憶部208、表示部21、入力部22、演算部210、電源部205、A/D変換部203、電流発生部204、及び着圧制御部206が接続される。
記憶部208は、RAM208aとROM208bとを備えている。RAM208aは、入力部22によって入力される性別、身長、年齢などの身体特定情報、測定データ及び演算結果等を一時的に格納する手段である。また、ROM208bは、装置の制御用プログラム、予め設定した生体電気インピーダンスに関する演算式又は判別プログラム、及び、着圧調整に関する制御プログラム又は判別プログラム、及び生体電気インピーダンス測定時に印加する交流電流の周波数や空気の流入量や排気量を決定する設定データ、生体インピーダンス測定電極の身体表面に対する接触状態を算出するしきい値等を格納する手段である。さらに、ROM208bには、組織状態に関する指標を算出するための演算プログラムや、予め設定された第1の接触圧V1を印加させるための所定値データや、第1の接触圧V1から第2の接触圧V2を算出する所定値データや、生体インピーダンスの比である指標の値に応じて筋発達・筋萎縮の程度を評価する判定プログラムが格納されている。
電流発生部204は、カフ10における第1の電流印加用電極12aと第2の電流印加用電極12bとの間に流れる交流電流を出力する手段である。電流発生部204は、基準電流検出部204a、交流電流印加部204b及び周波数設定部204cを備えている。制御部201は、周波数設定部204cを制御し、予め決められた周波数を設定する。また、基準電流検出部204aは、被測定者に流れる電流を検出して、基準電流検出信号として交流電流印加部204bに出力する。交流電流印加部204bは、前記基準電流検出信号に基づく電流値を有し、前記設定された周波数の交流電流を生体インピーダンス測定電極に印加する。この交流電流が前記第1の電流印加用電極12aと第2の電流印加用電極12bにより被験者に印加される。
本実施形態では、電流発生部204から出力される交流電流の周波数は、測定目的に応じて複数の値に設定可能であり、例えば、生体インピーダンス測定や筋量測定の際には50kHzに設定される。
電圧測定部202は、第1の電圧測定用電極12cと第2の電圧測定用電極12dとの間の電圧を測定する手段である。電圧測定部202により測定されたアナログの電位差信号は、A/D変換部203においてデジタル信号に変換され、制御部201に入力される。
電源部205は、生体インピーダンス測定装置1の電気系統各部に電力を供給する手段である。本実施形態では、電源としては、生体インピーダンス測定装置1を作動させる電力を供給する電池又は外部電源を利用できるようになっている。
着圧調整手段207は、カフ10による生体インピーダンス測定電極12の身体表面に対する接触圧を調整する駆動手段であり、本実施形態では、ケーブルを介して空気を空気袋14に流入させる加圧ポンプや、空気を排出させる排気弁等が備わっており、着圧制御部206の制御に応じて、排気弁を開閉したり、空気の流入や排気を実行して、カフ10内の圧力を調整している。
着圧制御部206は、着圧調整手段207を制御して、接触圧を変化させるモジュールである。本実施形態では、空気の流量を検出したり、空気袋14内の接触圧を検出することなく、設定値に対応した一定の空気量が空気袋に流入するようになっている。
演算部210は、生体電気インピーダンスの算出など、種々の演算処理を行うモジュールであり、本実施形態においては、筋量を評価する機能として生体インピーダンス測定部210bと、筋量評価部210cとを備えている。
生体インピーダンス測定部210bは、交流電流の印加時における生体電気インピーダンスを測定するモジュールであり、本実施形態では、着圧調整手段207によって調整された、異なる接触圧のそれぞれにおける生体インピーダンスを測定する。具体的には、制御部201の制御により、着圧調整手段207が、カフ10内の接触圧を第1の接触圧V1と第2の接触圧V2とに調整した際に、第1の接触圧V1における生体インピーダンスの測定値Z1と第2の接触圧V2における生体インピーダンスの測定値Z2とをそれぞれ測定する。
ここで、第1の接触圧V1とは、被測定部位を圧迫しない程度の圧力であり、本実施形態では、予め所定の接触圧が設定されている。なお、第1の接触圧V1は、生体インピーダンスが測定することができればよく、例えば、身体表面に触れる程度であって、圧力は0であってもよい。
また、第2の接触圧V2は、被測定部位を圧迫する程度の圧力であり、第1の接触圧V1から所定の割合を乗じたり(例えば、10%の追加)、所定値を加算することで算出される。なお、第1の接触圧V1及び第2の接触圧V2は、この例に限定されるものではなく、適宜変更可能である。
筋量評価部210cは、異なる接触圧における生体インピーダンスに基づいて、測定対象となっている身体内の組織状態に関する指標を算出するモジュールである。具体的には、生体インピーダンスの測定値Z1と、生体インピーダンスの測定値Z2とからインピーダンス比Z2/Z1を算出し、このインピーダンス比Z2/Z1を身体内の組織状態に関する指標として算出し、その値に応じて筋発達・筋萎縮の程度を評価する。
ここで、筋量評価部210cにおいて実行される、筋量評価の手法について、図4から図8を用いて詳細に説明する。図4は生体の電流経路を電気的等価回路によりモデル化したモデル図であり、図5は主に筋肉組織を示す電解質組織における周波数別電流経路を示した細胞モデル図である。また、図6は体積とインピーダンスとの関係を説明するためのモデル図であり、図7は、本実施形態に係るカフ10によって圧迫された組織全体に占める細胞の変形を説明する筋の断面モデル図である。さらに、図8は、複数周波数毎の生体インピーダンスの測定値を示したグラフ図である。
生体組織において、除脂肪組織のほとんどは電解質を多く含む体水分であり、電気が流れやすく、脂肪組織や骨は電解質をほとんど含まない非電解質組織であると考えられる。したがって、除脂肪組織である筋肉組織は電解質であり、脂肪組織である皮下脂肪及び内臓脂肪は非電解質組織である。
よって、被測定者の例えば左下肢を第1の電流印加用電極12aと第2の電流印加用電極12bに接触させたときの電流経路は、皮下脂肪組織より流入し、脂肪組織よりも電気伝導度の高い筋肉組織に流れると考えられる。つまり、図4に示すように、筋肉組織を回路Xとしてモデル化することができる。回路Xは前述の電解質組織の電気的等価回路を示すものであり、細胞内液抵抗及び細胞膜容量からなる直列部と、細胞外液抵抗との並列回路により表される。
ここで、回路Xは電解質組織を細胞レベルでモデル化したものであり、図5に示すように電解質組織は細胞内液を細胞膜で覆った筋細胞と、細胞の外側に存在する細胞外液(結合組織)とからなる。細胞内液及び細胞外液は抵抗として働き、細胞膜は絶縁体と考えられる。細胞膜は脂質二重層で形成されるため容量性を有することから、直流電流に近い低周波数の電流の場合は電気的に絶縁体となり、細胞内液に電流は流れない。ここで、周波数を高くしていくと細胞膜を通して細胞内液にも電流が流れることとなる。よって、細胞膜をコンデンサ、細胞内液を抵抗及び細胞外液を抵抗として、前述の電気的等価回路を示すことができる。
図4に示したモデルにおいて、直流電流を用いた場合には、一点鎖線で示すように、細胞外液抵抗(筋細胞組織においては、結合組織)を電流経路とするために、計測値にも細胞外液の情報が反映される。しかし、交流電流を用いた場合には、二点鎖線で示すように、細胞外液抵抗と細胞内液抵抗と細胞膜容量を電流経路とするために、計測値にも細胞外液と細胞内液の情報が反映され、周波数が上がるにつれ、細胞膜容量の影響が低下するため、細胞内液抵抗の情報がより多く反映されることになる。従って、電流の周波数を高くするに伴い、求めるインピーダンスへの筋細胞の反映度合が高くなる。
インピーダンスZの定義は、図6に示すような体積V、抵抗率ρΩm、断面積A、長さlの物質のモデルを考えると、インピーダンスZ=ρ・l/Aとなる。したがって、体積VはA・lで表されるので、体積V=A・l=ρ・l/Zで表される。上述したように、生体に交流電流を印加する場合、低周波数領域においては、脂質二重層で形成される細胞膜によるコンデンサには電流が流れず、印加電流はそのほとんどが細胞外液を流れる。すなわち、低周波数で計測された生体電気インピーダンス値を前記体積の式に当てはめた場合には、得られる体積の値は、細胞外液の体積の値である。一方、高周波数領域においては、細胞膜によるコンデンサ成分は無視することができる。したがって、高周波数で計測された生体電気インピーダンス値を前記体積の式に当てはめた場合には、その値は細胞内液を含む全組織の体積の値である。
ここで、接触圧が大きい場合の生体インピーダンスと、接触圧が適切である場合の生体インピーダンスとの測定値の相違について説明すると、 図8に示すように、低周波数ほど接触圧によるインピーダンス変化は大きく、周波数が高くなるに従いその変化は小さくなる。
この変化の相違について説明すると、まず、低周波数帯域と高周波数帯域との両者については、組織を圧迫した状態でインピーダンス計測を行うと断面積Aは小さくなるため、上述した電気抵抗の定義R=ρ・l/A(R:抵抗、ρ:抵抗率、l:長さ、A:断面積)からも分かるように、両者ともにインピーダンス値が大きくなる。
しかし、低周波数帯域と高周波数帯域における計測値差が異なるのは、周波数に依存する電流経路の違いから生じるものである。すなわち、生体に交流電流を印加する場合、低周波数領域においては、電流はそのほとんどが細胞外液を流れるため、低周波数で計測された生体電気インピーダンス値を前記体積の式に当てはめた場合には、得られる体積の値は、細胞外液の体積の値である。一方、高周波数領域においては、細胞膜によるコンデンサ成分は無視することができるので、高周波数で計測された生体電気インピーダンス値を前記体積の式に当てはめた場合には、その値は細胞内液を含む全組織の体積の値である。
ここで、筋組織の構造について考慮すると、図7に示すように、筋組織内には、細胞膜に覆われた筋繊維41(細胞内液)と、結合組織42(細胞外液)が含まれた構造となっている。この筋繊維はアクチンやミオシンで構成される複数の筋原繊維を有しており、圧力によって変形され難い性質を有するのに対し、結合組織は、多くは水分で構成されているため、圧力によって変形されやすい性質を有する。
そして、正常な筋組織は、図7(a)に示すように、筋繊維が発達しているため、断面積に占める細胞外液の割合が小さく、筋萎縮や浮腫などの筋組織は、図7(b)に示すように、筋組織が少なく、断面積Aに占める細胞外液の割合が多くなっている。
したがって、筋繊維が多くを占める正常の筋組織と、結合組織が多くを占める筋萎縮した状態の筋組織とでは、同じ圧力を印加した際、筋萎縮した状態の筋組織の方が変形量が大きくなり、その結果、インピーダンスの値にも差が生じることとなる。すなわち、正常な筋組織は、筋繊維が発達しているため、断面積Aに占める細胞外液の割合が小さいので、図7(a)に示すように、圧力をかけて結合組織が変形した場合であっても、断面積A全体の影響は少なく、圧迫した後のインピーダンスの測定値と圧迫前におけるインピーダンスの測定値との変化は少ない。
一方、筋萎縮や浮腫などの筋組織は、筋組織が少なく、断面積Aに占める細胞外液の割合が多いため、図7(b)に示すように、圧力をかけた場合、多くを占める結合組織部分が小さくなるので、断面積A全体の影響が大きくなり、圧迫した後の生体インピーダンスの測定値と、圧迫前における生体インピーダンスの測定値との差は大きい。
ここで、正常な筋組織に対して第1の接触圧V1を加圧させた場合の生体インピーダンスの測定値をZ1aとし、第2の接触圧V2を加圧させた場合の生体インピーダンスの測定値をZ1bとするとともに、筋萎縮した筋組織に対して第1の接触圧V1を加圧させた場合の生体インピーダンスの測定値をZ2aとし、第2の接触圧V2を加圧させた場合の生体インピーダンスの測定値をZ2bと定義とする。
そして、各筋組織において、組織を圧迫しない状態に対する、組織を圧迫した状態の生体インピーダンス比の値を求めると、正常な筋組織の生体インピーダンス比はZ1b/Z1aとなり、筋萎縮した筋組織の生体インピーダンス比はZ2b/Z2aとなる。そして、上述したように、筋萎縮や浮腫などの筋組織は、圧迫した後の生体インピーダンスの測定値と、圧迫前における生体インピーダンスの測定値との差は大きいため、両者を比較すると、Z2b/Z2a>Z1b/Z1aの関係が成り立つ。
つまり、組織を圧迫した状態と組織を圧迫しない状態で計測した生体電気インピーダンス値の比は、正常な筋組織に比べて、筋萎縮した筋組織の方が高くなることが分かる。
そこで、本実施形態では、筋量評価モードが選択された場合には、接触圧の大きさを切り替えて生体インピーダンスを測定し、その比であるZ2/Z1を算出することにより、その値に応じて筋発達・筋萎縮の程度を評価するようにした。
<A−2:筋量評価方法>
次に生体インピーダンス測定装置1の筋量評価方法について説明する。図9は、本実施形態に係る生体インピーダンス測定装置1の筋量評価方法を示すフローチャートである。
まず、スタートキー22dを押して生体インピーダンス測定装置1の電源が入ると、装置の初期設定が行われると共に(ステップS1)、被測定者に対して測定モードを選択させるメッセージが表示部21にされる。被測定者は、設定キー22a、アップキー22b及びダウンキー22cを用いて測定モードを設定する。
筋量評価モードが選択されたかどうかを判断し(ステップS2)、生体電気インピーダンス測定モード以外の他のモードが選択された場合には(ステップS2における“NO”)、各モードの処理へ移行する。図9のフローチャートでは説明を簡単にするために、筋量評価モードが選択されるまで待機するように記載している。
筋量評価モードが選択された場合には(ステップS2における“YES”)、表示部21には、カフ10内に測定部位を装着するよう促す初期画面が表示される。ここで被験者は指示に従い、カフ10を身体の筒状部位に巻き回して、巻き回された状態の内面13a側に生体インピーダンス測定電極12を配置させる。
ここでスタートキー22dが押されると測定が開始される。スタートキー22dが押されるまでは、表示部21に初期画面が表示され続ける。まず、着圧制御部206は、着圧調整手段207の排気弁を閉弁するように制御する。これにより空気袋14内は密封状態となり空気が漏れない状態になる。
次に、制御部201の制御により、着圧制御部206は第1の接触圧V1を設定する(ステップS3)。ここで、第1の接触圧V1は、ROM208bに格納された所定値データに基づいた圧力となっている。そして、着圧制御部206は、着圧調整手段207の加圧ポンプを駆動させて、第1の接触圧V1の空気量を空気袋14に流入させ、その接触圧の状態を保持する。その後、電流発生部204から、所定の周波数(例えば、50kHz)の交流電流を第1の電流印加用電極12aと第2の電流印加用電極12bに印加する。そして、その際の生体インピーダンスの値を測定して、測定値Z1を取得する(ステップS4)。
第1の接触圧V1における生体インピーダンスZ1の測定が終了した場合には、第1の接触圧V1の場合と同様に、着圧制御部206の制御により、第1の接触圧V1に所定値を加えた第2の接触圧V2を設定する(ステップS5)。そして、着圧制御部206は、着圧調整手段207の加圧ポンプを駆動させて、第2の接触圧V2の空気量を空気袋14に流入させ、その接触圧の状態を保持する。その後、電流発生部204から、所定の周波数(例えば、50kHz)の交流電流を第1の電流印加用電極12aと第2の電流印加用電極12bに印加する。そして、その際の生体インピーダンス測定して、測定値Z2を取得する(ステップS6)。
第1の接触圧V1を印加した際の生体インピーダンスZ1と、第2の接触圧V2を印加した際の生体インピーダンスZ2の測定が終了した場合には、これらのインピーダンスの比であるZ2/Z1を筋量評価部210cにおいて算出する(ステップS7)。
インピーダンス比Z2/Z1を算出した場合には、その算出した値に基づいて筋発達・筋萎縮度を判定する(ステップS8)。この判定は、例えば、小児男子レベル、成人男子アスリートレベル、一般成人男子レベルのように予めレベル分けをしておき、いずれかのレベルを選ぶようにする。あるいは、インピーダンス比Z2/Z1を点数などに換算しておき、いずれかの点数を選ぶようにしてもよい。
筋発達・筋萎縮度の判定が終了した場合には、判定による筋発達・筋萎縮度のレベル、あるいは、筋発達・筋萎縮度の点数を、表示部21に表示する(ステップS9)。その後、一定時間、さらに筋量評価モードを選択するか否かを表示部21に表示する(ステップS10)。筋量評価モードが選択された場合には、低周波数によるインピーダンス測定からの処理を繰り返す(ステップS3〜S9)。一定時間に筋量評価モードが選択されない場合には、電源をオフして処理を終了する。
以上のように、本実施形態によれば、異なる接触圧に対する生体インピーダンス比Z2/Z1に基づいて、測定対象となっている身体内の組織状態に関する指標を算出するので、複数の周波数を使用する高価な装置を用いることなく、簡易且つ安価に筋発達・筋萎縮などの組織状態の程度を判定することができる。なお、この例では、組織状態に関する指標として筋発達・筋萎縮に着目したが、接触圧のかけ方を変化させれば、組織状態によって圧力が印加された組織が変動するので、測定対象となっている身体内の組織状態に関する指標は筋発達・筋萎縮に限定されないことは勿論である。
<B:第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。上述した第1実施形態では、第1の接触圧V1は、予め所定値データが設定されていたが、第2実施形態では、接触圧毎の生体インピーダンスに基づいて算出された適切な接触圧を第1の接触圧V1として設定する。以下、図面を参照して第2実施形態に係る生体インピーダンス測定装置1aを説明する。なお、第2実施形態において作用や機能が第1実施形態と同等である要素については、第1実施形態と同じ符号を付して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
<B−1:構成>
図10は、第2実施形態に係る生体インピーダンス測定装置1aの概略構成を示すブロック図であり、図11は、カフ10aにより巻き付けられた圧力の変化に応じたインピーダンスの変化を示すグラフ図である。本実施形態では、本体ユニット20aにおいて、生体インピーダンス測定電極12の身体表面に対する接触状態を算出する着圧算出部210aをさらに備えている点で第1の実施形態と相違する。この着圧算出部210aは、生体インピーダンス測定部210bにおける生体電気インピーダンスの変化に基づいて接触状態を算出するようになっている。
具体的には、カフ10aを被測定部位に巻き付け、接触圧を徐々に変化させるとともに、その際の生体インピーダンスを測定する。そして、着圧算出部210aでは、前回の生体電気インピーダンスの値と今回測定された生体電気インピーダンスの値との差分を算出する。そして、その差分がしきい値の範囲内か否かを判断する。そして、演算部210では、その差分がしきい値の範囲内である場合に、すなわち、今回測定された生体電気インピーダンスの値が、接触圧の増減に関わらず所定時間一定となっている間は、最適な接触圧であると判断し、この接触圧を第1の接触圧V1として設定するようになっている。
このカフ10aを巻き付けた際の圧力の大きさによって、生体インピーダンスの値が変動する現象を考えると、圧力を印加させた直後は巻きつける力が弱すぎるため、皮膚と電極界面に接触不良を生じてしまい、図11に示すように、生体インピーダンスの測定値は大きな値を示す。その後圧力を高めると、徐々に生体インピーダンスの測定値が下がり、適切な圧力を印加させる間は、生体インピーダンスの測定値の変動が少なくなる。さらに、巻きつける力が強くなると、図7に示すように、巻き付けた特定部位の血管や軟組織が変形したり、周囲径(断面積A)が変化するため、図11に示すように、生体インピーダンスの測定値が再度大きな値を示すようになっている。
そのため、本実施形態では、着圧調整手段207を制御して接触圧を変化させて、その変化に応じた生体インピーダンスを算出することで、図11に示す、接触圧の増減に関わらず所定時間、インピーダンスが一定となっている間(安定区間)の接触圧を第1の接触圧V1として設定するようになっている。
また、着圧制御部206は、着圧算出部210aによる算出結果に応じて、着圧調整手段207を制御して、接触圧を変化させる点で第1実施形態と相違する。具体的には、比較された生体インピーダンスの値が所定のしきい値よりも大きい場合には、その後、接触圧を変化させるように制御する。
また、生体インピーダンス測定部210bは、着圧制御部206の制御による接触圧の変化に応じて着圧算出部210aが算出した結果が接触圧の増減に関わらず所定時間一定となっている間の生体電気インピーダンスを測定値として出力する点で第1実施形態と相違する。また、ROM208bは、着圧調整に関する制御プログラム又は判別プログラム、及び生体インピーダンス測定電極の身体表面に対する接触状態を算出するしきい値をさらに格納している点で第1実施形態と相違する。その他の構成は、第1実施形態と同じであるから、重複する部分については説明を省略する。
<B−2:第1の接触圧V1の算出方法>
次に生体インピーダンス測定装置1aにおける第1の接触圧V1の算出動作について説明する。図12は、本実施形態に係る生体インピーダンス測定装置1aにおける第1の接触圧V1の算出方法を示すフローチャートである。なお、本実施形態では、最初にカフ10aに対して最小の圧力を印加させ、継続的に圧力を強めていく場合を例に説明する。
まず、スタートキー22dを押して生体インピーダンス測定装置1aの電源が入ると、装置の初期設定が行われると共に(ステップS11)、被測定者に対して測定モードを選択させるメッセージが表示部21にされる。被測定者は、設定キー22a、アップキー22b及びダウンキー22cを用いて測定モードを設定する。
生体電気インピーダンス測定モードが選択されたかどうかを判断し(ステップS12)、生体電気インピーダンス測定モード以外の他のモードが選択された場合には(ステップS12における“NO”)、各モードの処理へ移行する。図12のフローチャートでは説明を簡単にするために、生体電気インピーダンス測定モードが選択されるまで待機するように記載している。
生体電気インピーダンス測定モードが選択された場合には(ステップS12における“YES”)、表示部21には、カフ10a内に測定部位を装着するよう促す初期画面が表示される。ここで被験者は指示に従い、カフ10aを身体の筒状部位に巻き回して、巻き回された状態の内面13a側に生体インピーダンス測定電極12を配置させる。
具体的には、例えば、測定部位である左腕の上腕に対してカフ10aを巻き付け、係合部15によってカフ10aを固定させることで、その上腕の皮膚表面とカフ10aの内面13aに設けられた生体インピーダンス測定電極12とを接触させる。
ここでスタートキー22dが押されると測定が開始される。スタートキー22dが押されるまでは、表示部21に初期画面が表示され続ける。
測定状態では、まず、着圧制御部206は、着圧調整手段207の排気弁を閉弁するように制御する。これにより空気袋14内は密封状態となり空気が漏れない状態になる。次に、制御部201は、着圧制御部206を制御して、着圧調整手段207の加圧ポンプを駆動させて、生体インピーダンス測定電極12の身体表面に対する接触圧を調整して、その接触状態を保持させる。具体的には、制御部201は、ROM208bに蓄積された圧力初期設定のデータを参照して、着圧制御部206に初期値を設定し(ステップS13)、着圧制御部206では、この初期値に基づいて、カフ10aに圧力を印加する(ステップS14)。本実施形態において、設定された初期値は、最小の値が設定されており、この所定値に基づいて空気を空気袋14に流入させる。
着圧制御部206は、一定の空気量が空気袋14に流入された場合には、加圧ポンプによる空気の流入を停止する。これにより、測定部位に最小の圧力が印加された状態が維持される。この状態において、生体インピーダンス測定電極12の身体表面に対する接触状態を算出する。本実施形態では、まず、生体電気インピーダンスの測定を行い、その後、その生体電気インピーダンスの値によって、接触状態を算出する。具体的には、周波数設定部204cにおいて、ROM208bに予め記憶された測定制御パラメータを元に、所定の周波数(例えば、50kHz)を設定し、50kHzの交流電流を、基準電流検出部204aを介して交流電流印加部204bから第1の電流印加用電極12aと第2の電流印加用電極12bに印加する。
そして、第1の電圧測定用電極12cと第2の電圧測定用電極12dとで検出された電位差と、交流電流印加部204bから出力された電流とから、生体電気インピーダンスを算出する(ステップS15)。
次いで、演算部210は、生体電気インピーダンスの変化に基づいて接触状態を算出して、算出結果が接触圧の増減に関わらず所定時間一定となっている間の生体電気インピーダンスの値を決定する。具体的に、着圧算出部210aは、一回目の測定を除き、前回測定された生体電気インピーダンスの値との差分を求め、算出結果である差分の値がROM208b内に蓄積された所定のしきい値内か否かを判断する(ステップS16)。
算出された差分の値が、所定のしきい値の範囲外である場合には(ステップS16における“NO”)、制御部201の制御により、前回の圧に所定値を加算して(ステップS17)、各モジュールを制御して、算出された差分の値が所定のしきい値の範囲内になるまで、カフ10aに対する圧力の印加処理と、生体電気インピーダンスの算出処理を繰り返す(S14〜S18)。
一方、算出された差分の値がしきい値の範囲内である場合には、その算出結果の信号に基づいて、今回測定された接触圧を第1の接触圧V1として設定するとともに(ステップS18)算出された生体電気インピーダンス値をRAM208aに記憶する(ステップS19)。そして、第1の接触圧V1の設定を終了する。
なお、本実施形態では、算出された差分の値がしきい値の範囲内である場合に、今回測定された生体電気インピーダンスを測定値として出力したが、本発明はこれに限定するものではなく、例えば、ステップS15とステップS16との間において、前回測定された生体電気インピーダンスの値との差分を求め、その値がプラスからマイナスに変化したか否かを判断し、差分の値がプラスからマイナスに変化した時点で、その差分の値がROM208b内に蓄積された所定のしきい値内か否かを判断してもよい。
また、本実施形態では、カフに対する圧力の初期設定値を最小とし、次回以降は圧力を強めるような構成としたが、本発明は、これに限定するものではなく、例えば、カフ10aに対する圧力の初期設定値を最大とし、次回以降は、圧力を弱めるような構成としてもよい。
以上のように、本実施形態によれば、着圧算出部210aによる算出結果が、所定のしきい値内である場合、すなわち、接触圧の増減に関わらず所定時間生体電気インピーダンスが一定となっている間の生体電気インピーダンスを測定値として出力しているので、例えば、巻き付ける圧力が強すぎることで生じる血管や軟組織を変形させた状態での測定結果や、巻き付ける圧力が弱すぎることで生じる生体インピーダンス測定電極の接触不良における状態での測定結果を排除することができ、四肢のような円筒状部位の全体の情報を反映させた生体電気インピーダンスの測定値を、安定的且つ簡易に測定することができる。
<C:第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。上述した第2実施形態では、接触圧毎の生体インピーダンスに基づいて適切な接触圧を決定したが、本実施形態では、血圧計の測定値に基づいて適切な接触圧を決定する。以下、図面を参照して第2実施形態に係る生体インピーダンス測定装置1bを説明する。なお、第3実施形態において作用や機能が第1実施形態と同等である要素については、第1実施形態と同じ符号を付して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
<C−1:構成>
図13は、第3実施形態に係る生体インピーダンス測定装置1cの概略構成を示すブロック図である。本実施形態では、本体ユニット20bにおいて、血圧値をし、この血圧値に基づいて接触状態を算出し、血圧値が所定値となっている間の生体電気インピーダンスを測定値として出力する点で第1実施形態と相違する。
具体的には、図13に示すように、本実施形態に係る生体インピーダンス測定装置1bでは、カフ10b内の圧力の変化を検出して血圧値を測定する血圧値測定部209を有する。この血圧値測定部209は、通常の血圧測定装置であり、着圧制御部206の制御によるカフ10b内の圧力に応じて、血圧値を測定し、最大血圧値、最小血圧値を検出する。
また、着圧制御部206は、血圧測定時におけるカフ10b内の圧力を調整する機能を備えている点で第1実施形態とは相違する。さらに、着圧算出部210aは、血圧値測定部209における血圧値に基づいて接触状態を算出する点で相違する。
生体インピーダンス測定部210bは、着圧算出部210aによる算出結果である血圧値が、所定値となっている間の生体電気インピーダンスを測定値として出力する点で相違する。ROM208bは、血圧値を測定するための演算プログラムや、接触状態を算出するための基準データや、生体電気インピーダンスを測定値として出力するための所定値データがさらに含まれている点で相違する。その他の構成は、第1実施形態と同じであるから、重複する部分については説明を省略する。
<C−2:第1の接触圧設定方法>
次に生体インピーダンス測定装置1bの動作について説明する。図14は、本実施形態に係る生体インピーダンス測定装置1bの第1の接触圧設定方法を示すフローチャートである。なお、本実施形態では、最初にカフ10bに最大の圧力を印加させ、継続して圧力を弱めていく場合を例に説明する。
まず、スタートキー22dを押して生体インピーダンス測定装置1bの電源が入ると、装置の初期設定が行われると共に(ステップS21)、被測定者に対して測定モードを選択させるメッセージが表示部21にされる。被測定者は、設定キー22a、アップキー22b及びダウンキー22cを用いて測定モードを設定する。
生体電気インピーダンス測定モードが選択されたかどうかを判断し(ステップS22)、生体電気インピーダンス測定モード以外の他のモードが選択された場合には(ステップS22における“NO”)、各モードの処理へ移行する。図14のフローチャートでは説明を簡単にするために、生体電気インピーダンス測定モードが選択されるまで待機するように記載している。
生体電気インピーダンス測定モードが選択された場合には(ステップS22における“YES”)、表示部21には、カフ10b内に測定部位を装着するよう促す初期画面が表示される。ここで被験者は指示に従い、カフ10bを身体の筒状部位に巻き回して、巻き回された状態の内面13a側に生体インピーダンス測定電極12を配置させる。
ここでスタートキー22dが押されると測定が開始される。スタートキー22dが押されるまでは、表示部21に初期画面が表示され続ける。
測定状態では、まず、着圧制御部206は、着圧調整手段207の排気弁を閉弁するように制御する。これにより空気袋14内は密封状態となり空気が漏れない状態になる。次に、制御部201は、着圧制御部206を制御して、着圧調整手段207の加圧ポンプを駆動させて、生体インピーダンス測定電極12の身体表面に対する接触圧を調整して、その接触状態を保持させる。具体的には、制御部201は、ROM208bに蓄積された圧力初期設定のデータを参照して、着圧制御部206に初期値を設定し(ステップS23)、着圧制御部206では、この初期値に基づいてカフ10bに圧力を印加する(ステップS24)。本実施形態において、設定された初期値は、最大値が設定されており、この所定値に基づいて空気を空気袋14に流入させる。
着圧制御部206は、一定の空気量が空気袋14に流入された場合には、加圧ポンプによる空気の流入を停止する。これにより、測定部位に最大の圧力が印加された状態となる。
そして、この状態において、生体インピーダンス測定電極12の身体表面に対する接触状態を算出する。本実施形態では、血圧値測定部209によって血圧値を測定し、この測定された血圧値に基づいて接触状態を算出するようになっている。具体的には、最大圧力時の状態から、カフ10b内の圧力を調整して、徐々に圧力を解除するとともに、カフ10b内の圧力の変化を検出して血圧値を測定する(ステップS25)。
次いで、演算部210は、血圧値に基づいて接触状態を算出して、所定値となっている間の生体インピーダンスを測定値として決定する。具体的には、着圧算出部210aでは、血圧値測定部209から最小血圧値Vx[Vcmic]及び最大血圧値Vy[Vcmax]を取得し、これらの血圧値から平均血圧値B[Vcave]を算出する(ステップS26)。この平均血圧値Bの算出は、次式で示すことができる。
B=(2・Vx+Vy)/3
そして、制御部201では、着圧制御部206を制御して、平均血圧値A[Vcave]を測定した時点での接触圧を第1の接触圧V1として設定するとともに(ステップS28)、接触圧を調整して、カフ内が第1の接触圧V1となった時点で圧力状態を維持させ、この接触圧時における生体電気インピーダンスを測定して、生体電気インピーダンス値をRAM208aに記憶する(ステップS29)。そして、第1の接触圧V1の設定を終了する。
なお、本実施形態では、最大血圧値と最小血圧値とから平均血圧値を算出して、その平均血圧値を所定値として、平均接触圧を算出した時点の生体電気インピーダンスの値を測定値としたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、最小血圧値や最大血圧値を所定値として設定して、その所定値から第1の接触圧V1を算出してもよい。
このような実施形態によれば、血圧値を測定し、所定の血圧値となっている間の生体インピーダンスを測定値として出力しているので、例えば、最小血圧値(拡張期血圧値)を所定値として設定したり、最小血圧値(拡張期血圧値)と最大血圧値(収縮期血圧値)とから算出された平均血圧値を所定値とした場合には、測定部位を強く圧迫して最大血圧値を測定している状態での測定結果や、巻き付ける圧力が弱すぎることで生じる皮膚と生体インピーダンス測定電極との接触不良の状態での測定結果を排除することができるので、四肢のような円筒状部位の全体の情報を反映させた生体電気インピーダンスの測定値を、安定的且つ簡易に測定することができる。
<D:変形例1>
上述した第1実施形態乃至第3実施形態では、1つの着圧調整手段を調整して、カフ10cに設けられた、第1の電圧測定用電極12c及び第2の電圧測定用電極12dを被験者の身体表面に接触させたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、第1の電圧測定用電極12c及び第2の電圧測定用電極12dにそれぞれ着圧調整手段を設けてもよい。
次に、第1の電圧測定用電極12c及び第2の電圧測定用電極12dにそれぞれ着圧調整手段を設けた変形例について説明する。図15は、変形例に係るカフを開いた上面図であり、同図(b)は、そのB−B断面図である。なお、本変形例においても、作用や機能が第1実施形態及び第2実施形態と同等である要素については、第1実施形態及び第2実施形態と同じ符号を付して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
図15(a)及び(b)に示すように、カフ10cは、2つの空気袋14a,14bが布袋(布地)13によって被覆されている。そして、第1の空気袋14aの上部には、第1の電流印加用電極12aと、第1の電圧測定用電極12cと、第1の圧力センサ19aと、絶縁体18とが配置されるようになっている。また、第2の空気袋14bの上部には、第2の電流印加用電極12bと、第2の電圧測定用電極12dと、第2の圧力センサ19bと、絶縁体18とが配置されるようになっている。
圧力センサ19a,19bは、空気袋14a,14bと電圧測定用電極12c,12dとの間の圧力状態を検知する検知手段であり、静電容量の変化やひずみゲージを使用する手法を用いて、隔膜(ダイアフラム)に加わる圧力を膜の変形として検出する。
本実施形態において、図15(a)に示すように、第1の圧力センサ19a及び第2の圧力センサ19bは、第1の電圧測定用電極12cと第2の電圧測定用電極12dとの間に挟まれるようにして配置される。より具体的には、巻き回された状態の内面13a側にY方向に沿って平行に配列され、第1の圧力センサ19aは、第1の電圧測定用電極12cから見てY方向の負側に隣り合うように配置され、第2の圧力センサ19bは第2の電圧測定用電極12dから見てY方向の正側に隣り合うように配置されている。
図16は、生体インピーダンス測定装置1cの詳細な構成を示すブロック図である。図16に示すように、本変形例に係る生体インピーダンス測定装置1cは、第1の着圧調整手段207aと第2の着圧調整手段207bとを備えている点で各実施形態とは相違する。
この第1の着圧調整手段207a、及び第2の着圧調整手段207bには、各実施形態と同様にケーブルを介して空気を空気袋14に流入させる加圧ポンプや、空気を排出させる排気弁等が備わっている。第1の着圧調整手段207aは、着圧制御部206の制御により、排気弁を開閉したり、空気の流入や排気を実行して、第1の空気袋14aの圧力を調整している。第2の着圧調整手段207bは、着圧制御部206の制御により、排気弁を開閉したり、空気の流入や排気を実行して、第2の空気袋14bの圧力を調整している。
本体ユニット20cにおける着圧制御部206は、第1の着圧調整手段207aと第2の着圧調整手段207bと接続されるとともに、第1の圧力センサ19a及び第2の圧力センサ19bから圧力状態の検出信号を取得する点で各実施形態とは相違する。ROM208bには、圧力センサ19a,19bからの検出信号の値と、第1の空気袋14a及び第2の空気袋14bの圧力状態との関連性を示す基準データが記憶されている。
そして、着圧制御部206は、第1の圧力センサ19a又は第2の圧力センサ19bから検出信号を取得すると、検出信号と基準データと比較して、第1の着圧調整手段207a又は第2の着圧調整手段207bを独立して駆動制御する。その他の構成は、第1実施形態及び第2実施形態と同じであるから、重複する部分については説明を省略する。
このような本変形例によれば、周囲径が一定でない腕や脚などの四肢にカフ10cを装着させる場合であっても、第1の電圧測定用電極12c、及び第2の電圧測定用電極12dのそれぞれが接触する部分の周囲径に対応して、適切な圧力を印加させることができるので、より安定的に生体電気インピーダンスを測定することができる。
<D:変形例2>
上記変形例では、1つのカフに、複数の電極12a,12b,12c,12dや空気袋14a,14bを備える構成としたが、本発明はこれに限定するものではなく、1つのカフには、圧力センサ19と一対の電極12(電圧測定用電極及び電流印加用電極)とが1つずつ備えられている構成としてもよい。この場合には、2つのカフ10cを被験者の測定部位に接触させて、生体電気インピーダンスを測定する。
また、上述した各実施形態においては、カフを備えた体組成計タイプの装置に本発明を適用したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、腹部前部の皮下脂肪を測定する装置など、生体電気インピーダンスを測定して各種の計測を行う装置に適宜適用可能である。
さらに、上述した実施形態においては、単周波数として50kHzの交流電流を用いた例について説明したが、本発明はこの例に限定されるものではなく、適宜変更可能である。
1,1a,1b,1c…… 生体インピーダンス測定装置、10,10a,10b,10c)…… カフ、12…… 生体インピーダンス測定電極、12a…… 第1の電流印加用電極、12b…… 第2の電流印加用電極、12c…… 第1の電圧測定用電極、12d…… 第2の電圧測定用電極、13a…… 内面、13b…… 外面、14…… 空気袋、14a…… 第1の空気袋、14b…… 第2の空気袋、15…… 係合部、18…… 絶縁体、19…… 圧力センサ、19a…… 第1の圧力センサ、19b…… 第2の圧力センサ、20,20a,20b,20c…… 本体ユニット、21…… 表示部、22…… 入力部、22a…… 設定キー、22b…… アップキー、22c…… ダウンキー、22d…… スタートキー、30…… ケーブル、41…… 筋繊維、42…… 結合組織、201…… 制御部、202…… 電圧測定部、203…… 変換部、204…… 電流発生部、204a…… 基準電流検出部、204b…… 交流電流印加部、204c…… 周波数設定部、205…… 電源部、206…… 着圧制御部、207…… 着圧調整手段、207a…… 第1の着圧調整手段、207b…… 第2の着圧調整手段、208…… 記憶部、208a…… RAM、208b…… ROM、209…… 血圧値測定部、210…… 演算部、210a…… 着圧算出部、210b…… 生体インピーダンス測定部,210c…… 筋量評価部

Claims (5)

  1. 少なくとも一対の電極からなり、被験者の身体表面に接触可能な生体インピーダンス測定電極と、
    前記生体インピーダンス測定電極に交流電流を印加する交流電流印加部と、
    前記生体インピーダンス測定電極の前記身体表面に対する接触状態を保持する保持手段と、
    前記保持手段による前記生体インピーダンス測定電極の前記身体表面に対する接触圧を調整する着圧調整手段と、
    前記着圧調整手段によって調整された、異なる接触圧のそれぞれにおける生体インピーダンスを測定する生体インピーダンス測定部と、
    前記異なる接触圧における生体インピーダンスに基づいて、測定対象となっている身体内の組織状態に関する指標を算出する演算部と
    を備えることを特徴とする生体測定装置。
  2. 前記生体インピーダンス測定部は、第1の接触圧と第2の接触圧とで生体インピーダンスを各々測定し、
    前記演算部は、前記第1の接触圧に対応する生体インピーダンスと前記第2の接触圧に対応する生体インピーダンスとの比を算出し、算出した比に基づいて測定対象となっている身体内の組織状態に関する指標を算出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の生体測定装置。
  3. 前記保持手段は、身体の筒状部位に巻き回されて固定される気密性を有する袋状をなし、巻き回された状態の内面側に前記インピーダンス測定電極が配置されたカフであり、
    前記着圧調整手段は、前記袋状をなすカフ内の圧力を調整して、前記生体インピーダンス測定電極の前記身体表面に対する接触圧を調整する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の生体測定装置。
  4. 少なくとも一対の電極生体インピーダンス測定電極を、被験者の身体表面に接触させて生体インピーダンスを測定する生体インピーダンスの測定方法において、
    前記生体インピーダンス測定電極の前記身体表面に対する接触状態を保持する工程と、
    前記保持手段による前記生体インピーダンス測定電極の前記身体表面に対する接触圧を調整し、異なる接触圧のそれぞれにおける生体インピーダンスを測定する工程と、
    前記異なる接触圧における生体インピーダンスに基づいて、測定対象となっている身体内の組織状態に関する指標を算出する工程と
    を備えることを特徴とする生体測定方法。
  5. 前記生体インピーダンス測定電極を保持する工程では、気密性を有する袋状をなすカフを、身体の筒状部位に巻き回し、巻き回された状態の内面側に前記インピーダンス測定電極を配置して、前記身体表面に対する接触状態を保持し、
    前記生体インピーダンスを測定する工程では、前記カフ内の圧力を調整して、前記生体インピーダンス測定電極の前記身体表面に対する接触圧を調整する
    ことを特徴とする請求項4に記載の生体測定方法。
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