JP2013131871A - 編集装置、遠隔制御装置、テレビジョン受像機、特定音声信号、編集システム、編集方法、プログラム、および、記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の音声映像データの編集作業を容易に行うことができる編集装置を実現する。
【解決手段】編集装置10の備える音声解析部15は、複数の音声映像データに埋め込まれた特定音声信号を抽出すると共に、抽出した各特定音声信号に基づいて、各音声映像データ上の再生開始点を特定し、制御部16は、上記再生開始点から各音声映像データを再生するよう制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、映像音声データを編集する編集装置に関する。また、そのような編集装置を含むテレビジョン受像機、および、そのような編集装置を遠隔制御するための遠隔制御装置に関する。
近年、ビデオカメラのデジタル化に伴い、一般のユーザでも高画質かつ高音質のデジタル映像を手軽に撮影することができるようになってきた。また、ビデオカメラの低価格化に伴い、一般ユーザの間でも、複数のビデオカメラを用いて複数のアングルから被写体を撮影し、これら複数の音声映像データを編集することによって編集映像を作成したいというニーズが高まっている。
特許文献1には、複数のビデオ収録デッキを一度に制御することができるビデオカメラビデオ収録デッキ用操作装置が開示されている。
特開平10−271431(1998年10月9日公開)
デジタル音声映像データの編集には、パーソナルコンピュータおよび編集用のソフトウェアなどの編集用環境が必要になる。また、一般に編集作業には、高度な知識が必要とされ、また、手間のかかる作業でもある。それゆえ、編集作業を毛嫌いするユーザも多い。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、複数の音声映像データの編集作業を容易に行うことができる編集装置を実現することにある。
上記の課題を解決するため、本発明に係る編集装置は、各音声映像データによって表される複数の映像を編集する編集装置であって、各音声映像データに埋め込まれた特定音声信号を抽出する抽出手段と、上記抽出手段によって抽出された各特定音声信号に基づいて、各音声映像データ上の再生開始点を特定する特定手段と、上記再生開始点から各音声映像データを再生するよう各音声映像データの頭出しを行う制御手段と、を備えていることを特徴としている。
上記のように構成された編集装置によれば、各音声映像データに埋め込まれた特定音声信号に基づいて再生開始点を特定し、特定された再生開始点から各音声映像データを再生するよう各音声映像データの頭出しを行うので、各音声映像データの同期を容易にとることができる。したがって、ユーザは各音声映像データを同期させるために煩雑な作業を行う必要がないので、音声映像データの編集作業を容易に行うことができる。
また、上記特定音声信号には、固定周波数からなる固定周波数信号と、段階的に変化していく可変周波数からなる可変周波数信号とが繰り返し含まれており、上記特定手段は、上記固定周波数信号と上記可変周波数信号とを参照して、上記再生開始点を特定する、ことが好ましい。
上記の構成によれば、上記特定手段は、上記特定音声信号に含まれる固定周波数信号と可変周波数信号とを参照して上記再生開始点を特定するので、周波数を解析するための簡易な構成によって、上記再生開始点を特定することができる。
また、本発明に係る編集装置は、上記各音声映像データは、各外部機器から供給され、上記制御手段は、上記再生開始点から各音声映像データを再生するよう各外部機器を制御する、ことが好ましい。
上記のように構成された編集装置によれば、各外部機器から供給される各音声映像データに埋め込まれた特定音声信号にお基づいて再生開始点を特定し、その再生開始点から各音声映像データを再生するよう、各外部機器を制御するので、各外部機器から供給される各音声映像データの同期を容易にとることができる。したがって、ユーザは各外部機器から供給される各音声映像データを同期させるために煩雑な作業を行う必要がないので、音声映像データの編集作業を容易に行うことができる。
また、上記編集装置は、再生される各音声映像データのいずれかを各時刻において選択することによって編集後の音声映像データを生成する編集手段を更に備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、ユーザは、上記編集手段を用いることによって、各音声映像データから編集後の音声映像データを容易に生成することができる。
また、本発明に係る遠隔制御装置は、音声映像データによって表される複数の映像を編集する編集装置を遠隔制御するための遠隔制御装置であって、上記編集装置が各音声映像データの再生開始点を特定するために参照する特定音声信号を出力する出力手段を備えている、ことを特徴としている。
上記のように構成された遠隔制御装置によれば、上記編集装置が各音声映像データの再生開始点を特定するために参照する特定音声信号を出力する出力手段を備えているので、ユーザは、上記遠隔制御装置を用いて、各外部機器が記録する音声映像データの一部に特定音声信号を埋め込んでおくことができる。
また、そのような音声映像データを編集する編集装置は、上記特定音声信号を参照して、再生開始点を特定することができるので、ユーザは容易に編集作業を行うことができる。
また、本発明に係る編集システムは、上記編集装置と、上記遠隔制御装置と、上記外部機器として複数のビデオカメラとを含んでいる、ことを特徴としている。
上記の構成によれば、上記編集装置は、各ビデオカメラから供給される音声映像データに埋め込まれた特定音声信号に基づいて、再生開始点を特定するので、ユーザは容易に編集作業を行うことができる。
また、本発明に係るテレビジョン受像機は、上記編集装置を備えている、ことを特徴としている。
上記のように構成されたテレビジョン受像機によれば、上記編集装置を備えているので、ユーザは容易に編集作業ができる。また、編集作業のためのパーソナルコンピュータや編集用ソフトウェアなどを用意する必要がないので、ユーザの利便性を高めることができる。
また、本発明に係る特定音声信号は、音声信号に埋め込まれ、当該音声信号上の特定の位置を特定するために参照される特定音声信号であって、固定周波数からなる固定周波数信号と、段階的に変化していく可変周波数からなる可変周波数信号とを繰り返し含んでおり、上記音声信号を解析する解析装置は、上記固定周波数信号と上記可変周波数信号とを参照して、上記特定の位置を特定する、ことを特徴としている。
上記のように構成された特定音声信号を解析する解析装置は、上記固定周波数信号と上記可変周波数信号とを参照して、上記特定の位置を特定するので、上記特定音声信号は、簡易な構成によって音声信号上の特定の位置を特定するために用いることができる。
また、本発明に係る編集方法は、各音声映像データによって表される複数の映像を編集する編集方法であって、各音声映像データに埋め込まれた特定音声信号を抽出する抽出工程と、上記抽出工程にて抽出された各特定音声信号に基づいて、各音声映像データ上の再生開始点を特定する特定工程と、上記再生開始点から各音声映像データを再生するよう各音声映像データの頭出しを行う制御工程と、を含んでいることを特徴としている。
上記のように構成された編集方法によれば、上記編集装置と同様の効果を奏する。
また、本発明に係る編集装置が備えている各手段としてコンピュータを動作させるためのプログラム、および、それらのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体についても本発明の範疇に含まれる。
以上のように、本発明に係る編集装置は、各音声映像データによって表される複数の映像を編集する編集装置であって、各音声映像データに埋め込まれた特定音声信号を抽出する抽出手段と、上記抽出手段によって抽出された各特定音声信号に基づいて、各音声映像データ上の再生開始点を特定する特定手段と、上記再生開始点から各音声映像データを再生するよう各音声映像データの頭出しを行う制御手段と、を備えている。
上記のように構成された編集装置によれば、ユーザは、音声映像データの編集を容易に行うことができる。
本発明の一実施形態に係る編集装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るリモコンの構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るデジタルビデオカメラの構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る特定音声信号の波形を示す図である。 本発明の一実施形態に係る編集装置による編集開始点特定処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の適用例を説明するための図であって、運動会等で用いられるトラックコースを互いに異なる複数の角度から撮影する場合を示す図である。 本発明の適用例を説明するための図であって、(a)は、当該適用例において用いられるデジタルビデオカメラおよび録音機を示しており、(b)は、(a)に示す各機器によって録音される特定音声信号の各波形を示している。 本発明の適用例を説明するための図であって、実施形態に係る音声解析部によって解析される各音声データ、並びに、解析の結果算出される編集開始点までの時間的間隔を示す図である。 本発明の一実施形態に係る編集装置を備えるテレビジョン受像機を用いた編集作業における表示画面の一例を示す図である。
(テレビジョン受像器30)
本発明の一実施形態に係るテレビジョン受像器30について、図1を参照しながら説明する。テレビジョン受像器30は、本発明の一実施形態に係る編集装置10、映像処理部31、LCDパネル32、記録部33、アンプ34、および、スピーカー35を備えている。テレビジョン受像機30は、図1に示すように、リモコン(遠隔操作装置)40によって操作される。
(編集装置10の構成)
図1に示すように、編集装置10は、第1外部入出力部11a、第2外部入出力部11b、第3外部入出力部11c、USBインターフェース12a、SDカードインターフェース12b、メモリ13、復号部14、音声解析部15(抽出手段、特定手段)、制御部16(制御手段)、赤外線受光部17および編集部(編集手段)20を備えている。編集部20は、映像選択部21、音声選択部22および編集データ生成部23を備えている。
第1外部入出力部11a、第2外部入出力部11bおよび第3外部入出力部11cは、外部機器を編集装置10に接続するためのインターフェースである。当該インターフェースは、編集装置10に接続されている外部機器から音声映像データを受け付けるものであり、かつ、編集装置10に接続されている外部機器を制御可能な規格に適合しているものである。
上記インターフェースの規格として、例えばHDMI、HDV(IEEE1394)が挙げられる。本実施形態において、第1外部入出力部11aおよび第2外部入出力部11bはHDMIに適合したものであり、第3外部入出力部11cはHDVに適合したものとする。ただし、これは、本実施形態を限定するものではなく、後述するデジタルビデオカメラ50による音声映像データの頭出しを制御するための制御信号を伝送できるものであればよい。
USBインターフェース12aは、USB接続された外部機器からの音声映像データを取り込むためのインターフェースであり、SDカードインターフェース12bは、SDカードに記録された音声映像データを取り込むためのインターフェースである。
USBインターフェース12aおよびSDカードインターフェース12bから取り込まれた音声映像データは、メモリ13に格納される。メモリ13としては、例えば、大容量のフラッシュメモリ等を用いることができる。
以下の説明では、第1〜第3の外部入出力部には、外部機器として、それぞれ第1〜第3のデジタルビデオカメラ50a〜50cが接続されているものとする。また、第1の外部入出力部11a、第2の外部入出力部11b、および、第3の外部入出力部11cを合わせて外部入出力部11とも表記する。
なお、本実施形態において、編集装置10が編集する複数の音声映像データの一例として、デジタルビデオカメラ50a〜50cに記録されている各音声映像データを用いて説明する。しかし、編集装置10が編集する複数の音声映像データは、これに限定されるものではない。編集装置10は、メモリ13、または、テレビジョン受像器30が備える記録部33にあらかじめ記録された複数の音声映像データを編集することに用いることもできる。
(復号部14)
復号部14は、第1〜第3のデジタルビデオカメラ50a〜50cから外部入出力部11を介して供給される第1〜第3の音声映像データ、並びに、メモリ13に格納された映像音声データを受け取ると共に、各音声映像データを復号することによって各音声映像信号を生成する。生成された各音声映像信号は、映像選択部21、および音声解析部15に供給される。各音声映像データは、例えば、MPEG2ストリームやMPEG4ストリームである。
以下では、第1〜第3の音声映像データを復号して得られる音声映像信号を、それぞれ、第1から第3の音声映像信号とも呼称する。
なお、
(音声解析部15)
音声解析部15は、復号部14によって復号された各音声信号から特定音声信号を検出および抽出すると共に、抽出した特定音声信号に基づいて各音声信号上の同期位置を特定する。また、音声解析部15は、特定した同期位置を表す同期位置情報を、制御部16に供給する。
ここで、特定音声信号とは、各音声信号に埋め込まれた特定の音声信号であり、音声解析部15は、特定音声信号を解析することによって、各音声映像データにおける同期位置を特定することができる。本実施形態において、この同期位置は、主として編集の開始点として用いられるので、以下では、この同期位置のことを編集開始点(再生開始点)Pとも呼称する。また、第1〜第3の音声映像データにおける編集開始点Pを、それぞれ編集開始点P1〜P3とも表記する。
特定音声信号に基づいて編集開始点Pを特定する具体的な処理については、後述するためここでは説明を省略する。
(制御部16)
制御部16は、外部入出力部11、復号部14、音声解析部15、赤外線受光部17および編集部20に接続されており、これらの各部を制御する。
赤外線受光部17は、ユーザが操作するリモコン40から送信される操作信号を受信し、受信した操作信号を制御部16に出力する。制御部16は、操作信号に応じて上記各部を制御する。
ユーザがリモコン40を介して行う操作は、例えば、第1〜第3の音声映像データを編集開始点Pにてスタンバイさせるための操作(スタンバイ操作)、編集を開始させるための操作(編集開始操作)、および、編集時における音声映像データを選択させるための操作(音声映像データ選択操作)などが挙げられる。制御部16は、赤外線受光部17を介して操作信号を取得することによって、ユーザがどのような動作を編集装置10に求めているのかを検知することができる。
制御部16は、ユーザがリモコン40を介して行う音声映像データ選択操作に基づいて、第1〜第3の映像音声信号の何れを選択すべきかを示す選択信号を生成し、映像選択部21、音声選択部22、および、映像処理部31に供給する。選択信号は、より具体的には、各時点において、第1〜第3の映像音声信号の何れを選択すべきかを示す信号である。
また、制御部16は、ユーザがリモコン40を介して行うスタンバイ操作に基づいて、第1〜第3外部入出力部11a〜11cを介して、第1〜第3のデジタルビデオカメラ50a〜50cに対して制御信号を供給し、各音声映像データを編集開始点Pにてスタンバイさせる。
(編集部20)
編集部20は、映像選択部21、音声選択部22、および、編集データ生成部23を備えている。復号部14において復号された第1〜第3の音声映像信号のうち、それぞれの映像信号である第1〜第3の映像信号は、映像選択部21に供給される。復号部14において復号された第1〜第3の音声映像信号のうち、それぞれの音声信号である第1〜第3の音声信号は、音声選択部22に供給される。
映像選択部21は、制御部16から供給される選択信号に基づいて、第1〜第3の映像信号のいずれか1つの映像信号を選択し、編集データ生成部23に出力する。また、映像選択部21は、第1〜第3の映像信号を映像処理部31に供給する。
音声選択部22は、第1〜第3の音声信号のいずれか1つの音声信号を選択し、編集データ生成部23およびアンプ34に出力する。
映像処理部31は、映像選択部21から供給される第1〜第3の映像信号によって表される各映像を、LCDパネル32に表示させる。より具体的には、映像処理部31は、一画面を複数の領域に分割すると共に、各領域に、上記各映像およびユーザによって選択された映像を表示する。映像処理部31によってLCDパネル32に表示させる画面の一例を図9に示す。
アンプ34は、音声選択部22から供給される音声信号を増幅し、当該音声信号の示す音声を、スピーカー35を介して出力する。
ここで、音声選択部22による音声信号の選択は、制御部16から供給される選択信号に基づいて行われる。したがって、音声選択部22は、映像選択部21が選択する映像信号に対応する音声信号を選択することになる。たとえば、映像選択部21が第1映像信号を選択している際には、音声選択部22は第1音声信号を選択する。
ただし、音声選択部21における別の選択方法として、常に第1〜第3の音声信号のいずれか1つの音声信号を選択するようにしてもよい。たとえば、音声選択部21が、各音声信号の音質を比較する構成とし、第1音声信号の音質が優れている場合は、常に第1音声信号を選択する構成としてもよい。また、音声選択部21は、メモリ13に格納された音声データを選択する構成としてもよい。
編集データ生成部23は、映像選択部21によって選択されている映像信号と、音声選択部22によって選択されている音声信号とを多重化することによって、編集後の音声映像データを生成する。また、生成した音声映像データを、適宜記録部33に適合した符号化方法によって符号化し、符号化後のデータを記録部33に供給する。符号化後のデータは、例えば、MPEG2ストリームやMPEG4ストリームである。
記録部33は、編集データ生成部23から供給される符号化後のデータを、記録媒体に記録する。
記録媒体の例としては、テレビジョン受像器30に内蔵されているHD(harddisk)、テレビジョン受像器30に挿入されているBD(Blu-ray Disk)、テレビジョン受像器30に接続されているDLNA対応HDなどが挙げられる。なお、本実施形態において、記録媒体はこれらに限定されず、編集音声映像データを記録可能な記録媒体であれば、いかなる記録媒体でもよい。
(リモコン40)
リモコン(遠隔制御装置)40は、ユーザが選択する操作を操作信号に変換し、変換した操作信号をテレビジョン受像器30が備える赤外線受光部17に送信するものである。操作信号を送信する機能とは別の機能として、特定音声信号を発生する機能を有している。
図2は、リモコン40の構成を示すブロック図である。図2に示すように、リモコン40は、制御部41、操作部42、赤外線送信部43、特定音声生成部44およびスピーカー45を備えている。
ユーザがリモコン40を操作することによって行う操作の一例は、視聴するチャンネルを変更する、および、音量を変更するなど、テレビジョン受像器における操作として一般的な操作である。また、後述するように、複数のサブ画像のいずれかを選択する操作も、ユーザがリモコン40を介して行う操作の一例である。
一方、本実施形態に係るテレビジョン受像器30に特有な操作として、たとえば、編集開始点Pを検出する、編集開始、および、編集時における音声映像データの選択などの操作が挙げられる。
ユーザが操作部42に対して行った操作の内容を示す操作信号は制御部41に供給される。制御部41は、供給された操作信号の示す具体的な操作を解釈すると共に、当該操作信号の示す操作がテレビジョン受像機30に対して送信すべきものである場合には、当該操作信号を赤外線送信部43に供給する。赤外線送信部43は、制御部41より供給された操作信号を赤外線信号として、リモコン40の外部へ送信する。
一方、ユーザがリモコン40から特定音声信号を発生させたい場合、ユーザは、例えば、操作部42に設けられている特定音声出力ボタンを押下する。すると、操作部42は、制御部41に対して、特定音声信号を発生させる旨の操作信号を供給し、制御部41は、この操作信号を受けると、特定音声信号を発生させる旨の制御信号を特定音声生成部44に供給する。
特定音声生成部44は、当該制御信号を受けると、特定音声信号を生成し、スピーカー45を介して出力する。
なお、特定音声信号の詳細については、後述するため、ここでは説明を省略する。また、特定音声生成部44が生成することができる特定音声信号は、1つの波形に限られない。たとえば、特定音声生成部44は、それぞれ波形の異なる複数の特定音声信号を生成できるように予め設定されていてもよい。このような構成の場合、リモコン40の操作部42に、特定音声信号を選択するためのボタンを備えておき、ユーザは、当該ボタンを操作することによって特定音声信号を選択することができる。
(デジタルビデオカメラ50)
リモコン40にから出力された特定音声信号は、第1〜第3のデジタルビデオカメラ50a〜50cによって、それぞれの映像音声データの一部として記録される。
テレビジョン受像器30を用いて音声映像データを編集する際、第1〜第3の外部入出力部には、それぞれ、第1〜第3のデジタルビデオカメラ50a〜50cが接続される。なお、第1〜第3のデジタルビデオカメラ50a〜50cを総称して、デジタルビデオカメラ50と呼ぶ。
デジタルビデオカメラ50としては、以下の条件を満たしていれば、汎用のデジタルビデオカメラを用いることができる。
・テレビジョン受像機30の備える外部入出力部11に接続することが可能なインターフェースを備える。
・特定音声信号を音声映像データの一部として記録可能である。
なお、外部入出力部11に接続することが可能なインターフェースとは、上述したように、例えばHDMIおよびHDVに適合しているインターフェースが挙げられるが、これらに限定されるものではなく、デジタルビデオカメラ50による音声映像データの頭出しを制御するための制御信号を伝送できるものであればよい。
本実施形態において、後述するように、特定音声信号の周波数として20KHz以下の周波数領域を用いている。したがって、デジタルビデオカメラ50は、20KHz以下の周波数領域を音声映像データの一部として記録可能であればよい。
上述の2点の条件は、出願時において流通しているほとんどの汎用デジタルビデオカメラが備えている条件である。本実施形態では、テレビジョン受像器30を用いて音声映像データを編集するために特別なデジタルビデオカメラを用意する必要はない。例えば、デジタルビデオカメラ50は、他のデジタルビデオカメラとの間で、音声映像データの同期をとるための特別な通信を行う構成を備えている必要はない。
図3は、デジタルビデオカメラ50の基本的な構成を示すブロック図である。図3に示すように、デジタルビデオカメラ50は、制御部51、操作部52、撮像素子53、マイク54、外部入出力部55、および、記録媒体である記録部56を備えている。
ユーザは、操作部52を介して、録画の開始および停止、画角の調整、フォーカスの調整といった操作を行う。操作部52は、ユーザが行う操作に対応した信号を制御部51に供給する。制御部51は、当該信号に応じて上記の各部を制御する。
撮像素子53は、フォーカスおよび倍率を調節する光学系から入力される光を、映像データに変換し制御部51に供給する。
マイク54は、デジタルビデオカメラ50の周辺環境における音声を音声データに変換し、制御部51に供給する。
制御部51は、撮像素子53から供給される映像データと、マイク54から供給される音声データとを多重化することによって、音声映像データを生成する。さらに、生成した音声映像データを、適宜記録部56に適合した符号化方法によって符号化し、符号化後の音声映像データを記録部56に供給する。符号化された音声映像データは、例えば、MPEG2ストリームやMPEG4ストリームである。
記録部56は、制御部51から供給される符号化された音声映像データを記録媒体に記録する。記録媒体の例としては、HD、SDカードまたはBDなど、音声映像データを記録可能な記録媒体であれば、いかなる記録媒体でもよい。
外部入出力部55は、編集装置10が備える外部入出力部11に対応するインターフェースであればよい。たとえば、HDMI、または、HDVの規格に適合しているインターフェースであればよい。
記録部56により記録媒体に記録された音声映像データは、外部入出力部55を介してテレビジョン受像機30に供給される。また、外部入出力部55には、テレビジョン受像機30からの制御信号が入力され、制御部51は、当該制御信号を参照して、デジタルビデオカメラ50の備える各部を制御する。
例えば、テレビジョン受像機30から、音声映像データ上の所定の時間的位置でスタンバイする旨の制御信号を受けた場合、制御部50は、音声映像データ上の所定の時間的位置まで巻き戻しまたは早送りを行い、当該所定の時間的位置から再生を行うことができるようスタンバイする。
(特定音声信号)
テレビジョン受像機30の備える音声解析部15によって各音声信号から抽出される特定音声信号について、図4を参照しながら説明する。特定音声信号は、リモコン40の備える特定音声生成部44によって生成され、第1〜第3の音声映像データ、およびメモリ13に格納された音声データ(または映像音声データ)のそれぞれの一部として記録されている信号である。
特定音声信号は、第1〜第3の音声信号データの各々に対応する音声信号、およびメモリ13に格納された音声データ(または映像音声データ)に埋め込まれている。特定音声信号は、各音声映像データにおける編集開始点Pを特定するために音声解析部15によって抽出される。
図4は、本実施形態における特定音声信号の一例を示す波形図である。図4に示すように、特定音声信号は、固定周波数からなる固定周波数信号FFと、段階的に変化していく可変周波数からなる可変周波数信号VFとが繰り返される音声信号である。
図4に示す例においては、固定周波数信号FFは17.0KHzの周波数を有している信号である。可変周波数信号VFは18.0KHzから18.9KHzまで、0.1KHz間隔で段階的に変化する信号である。図4に示すように、特定音声信号には、所定の期間連続する固定周波数信号FFと、所定の期間連続する可変周波数信号VFとが含まれている。ここで、上記所定の時間をtと表記することにする。本実施形態において、t=0.5秒である。すなわち、本実施形態に係る音声特定信号は、17.0KHz、18.0KHz、17.0KHz、18.1KHz、17.0KHz、18.2KHz、17.0KHz、18.3KHz、・・・、17.0KHz、18.8KHz、17.0KHzおよび18.9KHzの各周波数を有する各信号が、0.5秒間づつ連続している音声信号であり、、特定音声信号の長さは10秒間である。
編集開始点Pの位置は、特定音声信号が終了する位置として定めてもよいし、特定音声信号が終了してから任意時間後の位置として定めてもよい。この任意時間をαと定義する。本実施形態においては、α=1秒として編集開始点Pを定めている(図4参照)。
なお、固定周波数信号FFおよび可変周波数信号VFの繰り返し周期は、所定の時間tではなく、信号が連続する周期数によって決定してもよい。たとえば、8850周期ごとに固定周波数信号FFおよび可変周波数信号VFが繰り返されるように、特定音声信号の波形を定めてもよい。この場合、特定音声信号の長さは10秒間になる。
(編集開始点Pの特定)
音声解析部15は、解析対象の音声信号から特定音声信号を抽出すると共に、抽出した特定音声信号を解析し編集開始点Pを特定する。音声解析部15は、特定音声信号において、固定周波数信号FFから可変周波数信号VFへ(ケース1と呼ぶ)、または、可変周波数信号VFから固定周波数信号FFへ(ケース2と呼ぶ)、周波数が変化する音声信号上の時点(周波数変化点とも呼ぶ)を検出する。この周波数変化点をTchと定義する。
本実施形態においてt=0.5秒なので、少なくとも1回のTchを検出するために、音声解析部15は0.5秒より長い時間の特定音声信号を解析することが好ましい。これに対応して、解析対象の音声信号には、0.5秒より長い時間の特定音声信号が含まれていることが好ましい。
特定音声信号は、音声映像データを復号した音声信号に埋め込まれている音声信号であり、他の音声に埋もれている可能性もある。したがって、編集開始点Pをより正確に特定するために、音声解析部15は、複数のTchを検出し解析することが更に好ましい。このためには、音声解析部15は1.0秒より長い時間の特定音声信号を解析することが更に好ましい。これに対応して、解析対象の音声信号には、1.0秒より長い時間の特定音声信号が含まれていることが好ましい。
なお、図4に示す音声特定信号において、Tchにおける可変周波数信号VFの周波数をfVFと定義する。たとえば、特定音声信号の周波数が17.0KHzから18.3KHzに変化する場合において、fVF=18.3KHzである。特定音声信号の周波数が18.6KHzから17.0KHzに変化する場合において、fVF=18.6KHzである。また、特定音声信号において、最後の可変周波数信号VFが有する周波数をffVFと定義する。本実施形態において、ffFV=18.9KHzである。さらに、可変周波数VFの周波数が段階的に変化する際の間隔をDと定義する。本実施形態において、D=0.1KHzである。
以下、解析対象の音声信号が第1の音声信号であるとして、音声解析部15が、第1の編集開始点Pを特定する処理について図5を参照して説明する。なお、第2、第3の音声信号を解析し、第2、第3の編集開始点P、Pを特定する処理についても同様である。
図5は、音声解析部15によって第1の編集開始点Pを特定する処理の流れを示すフローチャートである。
(ステップS101)
音声解析部15は、まず、復号部14より第1の音声信号を取得する。
(ステップS102)
続いて、音声解析部15は、ステップS101にて取得した第1の音声信号に埋め込まれている特定音声信号を抽出する。
(ステップS103)
続いて、音声解析部15は、ステップS102にて抽出した特定音声信号において、周波数が変化する時点であるTch1を検出する。
(ステップS104)
続いて、音声解析部15は、特定音声信号におけるTch1の前後の周波数を比較することによって、Tch1が、ケース1およびケース2のいずれに対応するものであるのかを判定する。
(ステップS105)
ch1がケース1に対応するものである場合、音声解析部15は、Tch1から編集開始点Pまでの時間TP1を以下の数式(1)によって決定する。
たとえば、α=1秒であり、特定音声信号の周波数が17.0KHzから18.3KHzに変化するTchの場合、音声解析部15は、TP1=7.5秒と決定する。
(ステップS106)
一方で、Tch1がケース2に対応するものである場合、音声解析部15は、TP1を以下の数式(2)によって決定する。
たとえば、α=1秒であり、特定音声信号の周波数が18.6KHzから17.0KHzに変化するTch1の場合、音声解析部15は、TP1=4.0秒と決定する。
(ステップS107)
続いて、音声解析部15は、音声信号上の時点Tch1にTP1を加算して得られる時点を編集開始点Pとして特定する。また、音声解析部15は、当該編集開始点Pを示す編集開始点情報を制御部16に供給する。
このように、音声解析部15は、音声特定信号の周波数が変化するタイミングであるTchを検出し、上記式を用いてTを特定することによって、特定音声信号が埋め込まれている音声信号における編集開始点Pを特定することができる。換言すれば、音声解析部15は、上記の解析を行うことによって上記音声信号に対応する音声映像データにおける編集開始点Pを特定することができる。また、上記式を用いて編集開始点Pを特定することによって、様々な波形の特定音声信号に対応することができる。すなわち、上述のパラメータt、ffVF、Dとして様々な値を有する特定音声信号によっても、編集開始点Pを特定することができる。
なお、パラメータt、ffVF、Dおよびαの具体的な値を、予め定められたものとして、編集装置10の備えるメモリ13に格納しておき、音声解析部15がそれらの値を読み出して上記の解析処理に用いる構成としてもよい。編集装置10がリモコン40からそれらの具体的な数値に関する情報を取得し、取得した情報に基づいて、音声解析部15がそれらの具体的な数値を決定し、上記の解析処理に用いる構成としてもよい。当該構成は、特性音声信号を複数種類用いる構成とする場合に好適である。
また、音声解析部15が編集開始点Pを特定する方法として、ルックアップテーブル(LUT)を用いる方法を採用してもよい。例えば、t、ffFV、およびαとしてそれぞれ予め定められた値を用いる場合、fVFの各値に対するTの各値を予め求めておき、音声解析部15が、これらの値を含むLUTを参照して、fVFからTを決定する構成としてもよい。このようなLUTは、例えば、編集装置10の備えるメモリ13に格納しておけばよい。LUTを用いることによって、Tの算出に伴う処理量を低減することができるので、処理速度が向上する。
特定音声信号を特徴付ける固定周波数および可変周波数は、汎用のデジタルビデオカメラによって記録可能な周波数、例えば、20KHz以下であることが好ましい。また、デジタルビデオカメラが記録可能な周波数の範囲内において、特定音声信号の周波数は高い周波数帯に属することが好ましい。特定音声信号は、音声映像データにおける時間的な位置を特定するための信号である。特定音声信号の周波数が高い程、編集開始点Pをより精度よく特定することができる。
(特定音声信号の変形例)
特定音声信号が連続する時間は10秒間に限られず、任意の時間に設定することが可能である。特定音声信号が連続する時間を上述の例よりも長く設定する場合、例えば、次の2つの方法を用いればよい。
1つ目の方法は、可変周波数信号VFの範囲(18.0KHzから18.9KHz)、および、周波数間隔Dは変化させずに、各固定周波数信号FFおよび各可変周波数信号VFの時間tを長くする方法である。本実施形態においてt=0.5秒であるが、t=1.0秒とすることによって、特定音声信号は20秒間になる。
もう1つの方法は、t=0.5秒は変化させずに、可変周波数信号VFが順次変化する回数を増やす方法である。可変周波数信号VFの周波数を18.0KHzから19.9KHzまでD=0.1KHzで変化させることによって、可変周波数信号VFの周波数は20回変化することになる。この場合も、特定音声信号は20秒間になる。
また、t=0.5秒であり、可変周波数信号VFの周波数範囲が18.0KHzから18.9KHzであっても、D=0.05KHzとすることによって、可変周波数信号VFの変化する回数を20回にすることができる。この場合も、特定音声信号は20秒間になる。
一般に、特定音声信号の時間が長ければユーザの利便性を高めることができる。ユーザにとって使い勝手が良いように、特定音声信号の具体的な波形を定めておけばよい。
<適用例>
編集装置10を備えるテレビジョン受像器30を用いた編集処理の特徴は、各音声映像データに埋め込まれている特定音声信号を解析することによって、複数の音声映像データの同期をとることにある。このため、テレビジョン受像器30を用いて複数の音声映像データを編集するための前工程として、各音声映像データを録画および録音する段階において、特定音声信号を各音声映像データに埋め込んでおく(録音しておく)。
以下では、図6〜図9を参照しながら、テレビジョン受像器30を用いた編集の対象となる複数の音声映像データを録画および録音する方法の一例について説明する。以下では、編集の対象となる複数の音声映像データが、同場面を異なる角度から撮影したものである場合を例にとり説明を行うが、これは本実施形態を限定するものではない。
図6は、運動会等で用いられるトラックコースを互いに異なる複数の角度から撮影する場合を示す図である。
図6に示す第1のデジタルビデオカメラ50aおよび第2のデジタルビデオカメラ50bは、撮影位置が固定されているデジタルビデオカメラである。第1のデジタルビデオカメラ50aは、広い画角での撮影を行うためのものであり、運動会全体の雰囲気を中心に撮影するためのものである。一方、第2のデジタルビデオカメラ50bは、狭い画角での撮影を行うためのものである。すなわち、走者の顔をアップにして撮影したり、一人の走者に合わせてズーミングを調整しながら撮影したりするためのものである。第3のデジタルビデオカメラ50cは、ユーザの手持ちのカメラであり、撮影位置および撮影する画角は特に定められておらず、ユーザが自由に移動しながら撮影するためのものである。
また、図7(a)に示すように、第1〜第3のデジタルビデオカメラ50a〜50cに加えて、録音機60を用いて、運動会の音声を別途録音するものとする。
図7(b)は、リモコン40から発せられる特定音声信号、第1のデジタルビデオカメラ50aによって録音される特定音声信号、第2のデジタルビデオカメラ50bによって録音される特定音声信号、第3のデジタルビデオカメラ50cによって録音される特定音声信号、および、録音機60によって録音される特定音声信号の各波形を示す図である。
図7(b)に示すように、ユーザは、リモコン40を、第1〜第3のデジタルビデオカメラ50a〜50c、および録音機60の近傍に順次近づけることによって、各機器に特定音声信号の少なくとも一部分を録音させる。
ここで、各機器に録音される特定音声信号には、図7(b)に示すように、少なくとも一つの周波数変化点(上述のTch)とその前後の周波数が含まれる。
編集装置10の備える音声解析部15は、第1〜第3のデジタルビデオカメラ50a〜50c、および録音機60に記録された音声データを解析する。
図8は、音声解析部15によって解析される第1〜第3のデジタルビデオカメラ50a〜50c、および録音機60に記録された音声データ、並びに、解析の結果算出される編集開始点Pまでの時間的間隔を示す図である。
図8に示すように、音声解析部15は、第1のデジタルビデオカメラ50aが記録した音声映像データに含まれる特定音声信号を、上述の処理によって解析し、周波数18KHzから周波数17KHzへの周波数変化点から編集開始点Pまでの時間的間隔を10秒(sec)と算出する。同様に、音声解析部15は、第2のデジタルビデオカメラ50bが記録した音声映像データに含まれる特定音声信号を、上述の処理によって解析し、周波数18.1KHzから周波数17KHzへの周波数変化点から編集開始点Pまでの時間的間隔を9秒(sec)と算出する。同様に、音声解析部15は、第3のデジタルビデオカメラ50cが記録した音声映像データに含まれる特定音声信号を、上述の処理によって解析し、周波数18.3KHzから周波数17KHzへの周波数変化点から編集開始点Pまでの時間的間隔を7秒(sec)と算出する。同様に、音声解析部15は、録音機60が記録した音声データに含まれる特定音声信号を、上述の処理によって解析し、周波数18.8KHzから周波数17KHzへの周波数変化点から編集開始点Pまでの時間的間隔を2秒(sec)と算出する。
ユーザが編集装置10に対して、リモコン40を介して、編集スタンバイを指示することによって、編集装置10の備える制御部16は、第1〜第3のデジタルビデオカメラに対して、音声解析部15によって特定された編集開始点Pの位置まで、映像音声データ(録音機60については音声データ、以下同様)を早送りまたは巻き戻しさせると共に、当該編集開始点Pの位置で、各音声映像データの再生を一時停止させることによって、各音声映像データの頭出しを行う。また、制御部16は、録音機60によって記録され、メモリ13に格納されている音声データを、編集開始点Pの位置から再生するよう頭出しを行う。
ここで、上述の説明から明らかなように、編集開始点Pは、各音声映像データにおいて、同一の時点、例えば、運動会の開会式がスタートする時点を指している。
ユーザが編集装置10に対して、リモコン40を介して、編集開始を指示することによって、制御部16は、第1〜第3のデジタルビデオカメラおよび録音機60に対して、各音声映像データを、編集開始点Pから再生させる。
図9は、編集装置10を備えるテレビジョン受像機30を用いた編集作業における表示画面の一例を示す図である。図9に示すように、テレビジョン受像機30の備える第1〜第3外部入出力部11a〜11cには、それぞれ、第1〜第3のデジタルビデオカメラ50a〜50cが接続され、SDカードインターフェース12bには、録音機60によって音声データが記録されたSDカード61が接続される。
また、図9に示すように、テレビジョン受像機30のLCDパネル32には、それぞれ第1〜第3のデジタルビデオカメラ50a〜50cからの映像データが、サブ画像として表示される。ユーザは、リモコン40を介して音声映像データ選択操作を行うことによって、サブ画像の一つを選択する。選択されたサブ画像に対応する映像データは、図9に示すように、メイン画像として表示される。図9に示す例においては、サブ画像cがメイン画像として選択されている。図9に示すように、選択中のサブ画像を枠囲みによって強調表示しておくことが好ましい。
また、ユーザは、任意のタイミングにて、音声映像データ選択操作を行うことによって選択画像を切り替えることができる。この場合、選択予定のサブ画像に枠囲みを付しておき、ユーザがリモコン40の決定ボタンを押下した場合にメイン画像が、当該選択予定のサブ画像に切り替わる構成とすることが好ましい。図9は、サブ画像aが選択予定である場合を示している。
なお、選択中のサブ画像に付される枠囲みと、選択予定のサブ画像に付される枠囲みとは、例えば互いに異なる色を用いたり、枠囲みの線の太さを互いに異ならせるなどして、互いに識別できるよう表示することが好ましい。また、図9に示すように、選択中のサブ画像に付される枠囲みを実線で表示し、選択予定のサブ画像に付される枠囲み点線で表示する構成としてもよい。
映像選択部21は、ユーザにより各時点にて選択されたサブ画面(すなわちメイン画像)に対応する映像データを選択し、編集データ生成部23は、当該各時点にて選択された映像データを、編集後の音声映像データとして出力する。なお、上述したように、編集後の音声映像データに含まれる音声データは、第1〜第3のデジタルビデオカメラ50a〜50cからの音声映像データに含まれる音声データであってもよいし、録音機60からの音声データに含まれる音声データであってもよいし、その他の音声データをBGMとして用いる構成としてもよい。
以上のように、本実施形態に係る編集装置10は、複数のデジタルビデオカメラからの音声映像データの頭出しを自動的に行うことができるので、ユーザは、同期された音声映像データに基づく編集作業を容易に行うことができる。また、各デジタルビデオカメラが、同期をとるための特別な構成を有している必要がないので、余分なコストを招来しない。
なお、上述した例においては、編集装置10が、編集装置10に接続されている外部機器である第1〜第3のデジタルビデオカメラ50a〜50cから供給される音声映像データを直接的に用いて編集処理を行う場合について述べたが、本実施形態はこれに限定されるものではない。
例えば、編集装置10は、メモリ13にあらかじめ記録された複数の音声映像データを編集することに用いることもできる。また、別の例として、編集装置10は、記録部にあらかじめ記録された複数の音声映像データを編集することに用いることもできる。当該記録部は、テレビジョン受像器30が備える記録部33であってもよいし、例えばUSBインターフェース12aを介して編集装置10に接続される外部記録部であってもよい。
このような場合、メモリ13には、撮影日時の異なる多数の音声映像データが記録されていることもある。編集装置10は、このような多数の音声映像データを、それらの撮影日時に関連付けて記憶しておく構成とすることが好ましい。編集装置10は、これら多数の音声映像データから、それらの各々に関連付けられた撮影日時を参照して、略同一の撮影日時を有する音声映像データを探索すると共に、探索した音声映像データから特定音声信号を抽出することによって編集開始点Pを特定する構成とすればよい。また、編集装置10は、特定した編集開始点Pから各音声映像データの再生を行い、上述の編集を行う構成とすればよい。このような構成をとることによって、メモリ13、記録部33および上記外部記録部の少なくとも1つに格納された撮影日時の異なる多数の音声映像データを編集する場合にも、ユーザは容易に編集作業を行うことができる。
(付記事項1)
上記の説明では、デジタル音声映像データを例に挙げたが、これは本実施形態を限定するものではない、上記の説明から明らかなように、本実施形態に係る編集装置10による編集処理は、アナログ音声映像データに対しても適用することができる。したがって、第1〜第3のデジタルビデオカメラ50a〜50〜cに代えて、アナログビデオカメラを用いる構成としてもよい。
(付記事項2)
上述した編集装置10の各ブロックは、集積回路(ICチップ)上に形成された論理回路によってハードウェア的に実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェア的に実現してもよい。
後者の場合、上記装置は、各機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)、上記プログラム及び各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである上記各装置の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータ読み取り可能に記録した記録媒体を、上記装置に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ類、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク類、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード類、マスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ類、あるいはPLD(Programmable logic device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の論理回路類などを用いることができる。
また、上記各装置を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークは、プログラムコードを伝送可能であればよく、特に限定されない。例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11無線、HDR(High Data Rate)、NFC(Near Field Communication)、DLNA(Digital Living Network Alliance)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、音声映像データを編集するための編集装置として、好適に適用することができる。
10 編集装置
11a 第1外部入出力部
11b 第2外部入出力部
11c 第3外部入出力部
12a USBインターフェース
12b SDカードインターフェース
13 メモリ
14 復号部
15 音声解析部(抽出手段、特定手段)
16 制御部(制御手段)
17 赤外線受光部
20 編集部(編集手段)
21 映像選択部
22 音声選択部
23 編集データ生成部
30 テレビジョン受像器
31 映像処理部
32 LCDパネル
33 記録部
34 アンプ
35 スピーカー
40 リモコン(遠隔制御装置)
50a 第1のデジタルビデオカメラ(外部機器)
50b 第2のデジタルビデオカメラ(外部機器)
50c 第3のデジタルビデオカメラ(外部機器)

Claims (11)

  1. 各音声映像データによって表される複数の映像を編集する編集装置であって、
    各音声映像データに埋め込まれた特定音声信号を抽出する抽出手段と、
    上記抽出手段によって抽出された各特定音声信号に基づいて、各音声映像データ上の再生開始点を特定する特定手段と、
    上記再生開始点から各音声映像データを再生するよう各音声映像データの頭出しを行う制御手段と、
    を備えていることを特徴とする編集装置。
  2. 上記特定音声信号には、固定周波数からなる固定周波数信号と、段階的に変化していく可変周波数からなる可変周波数信号とが繰り返し含まれており、
    上記特定手段は、上記固定周波数信号と上記可変周波数信号とを参照して、上記再生開始点を特定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の編集装置。
  3. 上記各音声映像データは、各外部機器から供給され、
    上記制御手段は、上記再生開始点から各音声映像データを再生するよう各外部機器を制御する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の編集装置。
  4. 再生される各音声映像データのいずれかを各時刻において選択することによって編集後の音声映像データを生成する編集手段を更に備えている、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の編集装置。
  5. 音声映像データによって表される複数の映像を編集する編集装置を遠隔制御するための遠隔制御装置であって、
    上記編集装置が各音声映像データの再生開始点を特定するために参照する特定音声信号を出力する出力手段を備えている、
    ことを特徴とする遠隔制御装置。
  6. 請求項3または4に記載の編集装置と、請求項5に記載の遠隔制御装置と、上記外部機器として複数のビデオカメラとを含んでいる、
    ことを特徴とする編集システム。
  7. 請求項1から4のいずれか1項に記載の編集装置を備えている、
    ことを特徴とするテレビジョン受像機。
  8. 音声信号に埋め込まれ、当該音声信号上の特定の位置を特定するために参照される特定音声信号であって、
    固定周波数からなる固定周波数信号と、段階的に変化していく可変周波数からなる可変周波数信号とを繰り返し含んでおり、
    上記音声信号を解析する解析装置は、上記固定周波数信号と上記可変周波数信号とを参照して、上記特定の位置を特定する、
    ことを特徴とする特定音声信号。
  9. 各音声映像データによって表される複数の映像を編集する編集方法であって、
    各音声映像データに埋め込まれた特定音声信号を抽出する抽出工程と、
    上記抽出工程にて抽出された各特定音声信号に基づいて、各音声映像データ上の再生開始点を特定する特定工程と、
    上記再生開始点から各音声映像データを再生するよう各音声映像データの頭出しを行う制御工程と、
    を含んでいることを特徴とする編集方法。
  10. 請求項1から4のいずれか1項に記載の編集装置が備えている各手段としてコンピュータを動作させるためプログラム。
  11. 請求項10に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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