図面を参照しつつ実施形態を詳細に説明する。以下では、タッチスクリーンを備える装置の一例として、スマートフォンについて説明する。
(実施形態)
図1から図3を参照しながら、本実施形態に係るスマートフォン1の全体的な構成について説明する。図1から図3に示すように、スマートフォン1は、ハウジング20を有する。ハウジング20は、フロントフェイス1Aと、バックフェイス1Bと、サイドフェイス1C1〜1C4とを有する。フロントフェイス1Aは、ハウジング20の正面である。バックフェイス1Bは、ハウジング20の背面である。サイドフェイス1C1〜1C4は、フロントフェイス1Aとバックフェイス1Bとを接続する側面である。以下では、サイドフェイス1C1〜1C4を、どの面であるかを特定することなく、サイドフェイス1Cと総称することがある。
スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2と、ボタン3A〜3Cと、照度センサ4と、近接センサ5と、レシーバ7と、マイク8と、カメラ12とをフロントフェイス1Aに有する。スマートフォン1は、スピーカ11と、カメラ13とをバックフェイス1Bに有する。スマートフォン1は、ボタン3D〜3Fと、コネクタ14とをサイドフェイス1Cに有する。以下では、ボタン3A〜3Fを、どのボタンであるかを特定することなく、ボタン3と総称することがある。
タッチスクリーンディスプレイ2は、ディスプレイ2Aと、タッチスクリーン2Bとを有する。ディスプレイ2Aは、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)、有機ELパネルディスプレイ(Organic Electro−Luminescence Panel Display)、又は無機ELパネルディスプレイ(Inorganic Electro−Luminescence Panel Display)等の表示デバイスを備える。ディスプレイ2Aは、文字、画像、記号、及び図形等を表示する。
タッチスクリーン2Bは、タッチスクリーン2Bに対する指、ペン、又はスタイラスペン等の接触を検出する。タッチスクリーン2Bは、複数の指、ペン、又はスタイラスペン等がタッチスクリーン2Bに接触した位置を検出することができる。
タッチスクリーン2Bの検出方式は、静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式(又は超音波方式)、赤外線方式、電磁誘導方式、及び荷重検出方式等の任意の方式でよい。以下の説明では、説明を簡単にするため、利用者はスマートフォン1を操作するために指を用いてタッチスクリーン2Bに接触するものと想定する。
スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bにより検出された接触、接触が検出された位置、接触が検出された間隔、及び接触が検出された回数の少なくとも1つに基づいてジェスチャの種別を判別する。ジェスチャは、タッチスクリーン2Bに対して行われる操作である。スマートフォン1によって判別されるジェスチャには、タッチ、ロングタッチ、リリース、スワイプ、タップ、ダブルタップ、ロングタップ、ドラッグ、フリック、ピンチイン、ピンチアウト等が含まれる。
「タッチ」は、タッチスクリーン2Bに指が触れるジェスチャである。スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bに指が接触するジェスチャをタッチとして判別する。「ロングタッチ」は、タッチスクリーン2Bに指が一定時間より長く触れるジェスチャである。スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bに指が一定時間より長く接触するジェスチャをロングタッチとして判別する。
「リリース」は、指がタッチスクリーン2Bから離れるジェスチャである。スマートフォン1は、指がタッチスクリーン2Bから離れるジェスチャをリリースとして判別する。「スワイプ」は、指がタッチスクリーン2Bに接触したままで移動するジェスチャである。スマートフォン1は、指がタッチスクリーン2Bに接触したままで移動するジェスチャをスワイプとして判別する。
「タップ」は、タッチに続いてリリースをするジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いてリリースをするジェスチャをタップとして判別する。「ダブルタップ」は、タッチに続いてリリースをするジェスチャが2回連続するジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いてリリースをするジェスチャが2回連続するジェスチャをダブルタップとして判別する。
「ロングタップ」は、ロングタッチに続いてリリースをするジェスチャである。スマートフォン1は、ロングタッチに続いてリリースをするジェスチャをロングタップとして判別する。「ドラッグ」は、移動可能なオブジェクトが表示されている領域を始点としてスワイプをするジェスチャである。スマートフォン1は、移動可能なオブジェクトが表示されている領域を始点としてスワイプをするジェスチャをドラッグとして判別する。
「フリック」は、タッチに続いて指が一方方向へ移動しながらリリースするジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いて指が一方方向へ移動しながらリリースするジェスチャをフリックとして判別する。フリックは、指が画面の上方向へ移動する「上フリック」、指が画面の下方向へ移動する「下フリック」、指が画面の右方向へ移動する「右フリック」、指が画面の左方向へ移動する「左フリック」等を含む。フリックにおける指の移動は、スワイプにおける指の移動よりも素早いことが多い。
「ピンチイン」は、複数の指が近付く方向にスワイプするジェスチャである。スマートフォン1は、複数の指が近付く方向にスワイプするジェスチャをピンチインとして判別する。「ピンチアウト」は、複数の指が遠ざかる方向にスワイプするジェスチャである。スマートフォン1は、複数の指が遠ざかる方向にスワイプするジェスチャをピンチアウトとして判別する。
スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bを介して判別するこれらのジェスチャに従って動作を行う。このため、利用者にとって直感的で使いやすい操作性が実現される。判別されるジェスチャに従ってスマートフォン1が行う動作は、ディスプレイ2Aに表示されている画面に応じて異なる。以下では、説明を簡単にするために、「タッチスクリーン2Bがジェスチャを検出し、検出されたジェスチャの種別をスマートフォン1がXと判別すること」を、「スマートフォン1がXを検出する」、又は「コントローラがXを検出する」と記載することがある。
図4を参照しながら、ディスプレイ2Aに表示される画面の例について説明する。図4は、ホーム画面の一例を示している。ホーム画面は、デスクトップ、又は待受画面と呼ばれることもある。ホーム画面は、ディスプレイ2Aに表示される。ホーム画面は、スマートフォン1にインストールされているアプリケーションのうち、どのアプリケーションを実行するかを利用者に選択させる画面である。スマートフォン1は、ホーム画面で選択されたアプリケーションをフォアグランドで実行する。フォアグランドで実行されるアプリケーションの画面は、ディスプレイ2Aに表示される。
スマートフォン1は、ホーム画面にアイコンを配置することができる。図4に示すホーム画面40には、複数のアイコン50が配置されている。それぞれのアイコン50は、スマートフォン1にインストールされているアプリケーションと予め対応付けられている。スマートフォン1は、アイコン50に対するジェスチャを検出すると、ジェスチャが検出されたアイコン50に対応付けられているアプリケーションを実行する。例えば、スマートフォン1は、メールアプリケーションに対応付けられたアイコン50に対するタップが検出されると、メールアプリケーションを実行する。
アイコン50は、画像と文字列を含む。アイコン50は、画像に代えて、記号又は図形を含んでもよい。アイコン50は、画像又は文字列のいずれか一方を含まなくてもよい。アイコン50は、配置パターンに基づいて配置される。アイコン50の背後には、壁紙41が表示される。壁紙は、フォトスクリーン又はバックスクリーンと呼ばれることもある。スマートフォン1は、任意の画像を壁紙41として用いることができる。スマートフォン1は、壁紙41として表示する画像を利用者が選択できるように構成されてもよい。
スマートフォン1は、複数のホーム画面を含むことができる。スマートフォン1は、例えば、ホーム画面の数を利用者による設定に従って決定する。スマートフォン1は、ホーム画面の数が複数であっても、選択された1つをディスプレイ2Aに表示する。
スマートフォン1は、ホーム画面上に、1つ又は複数のロケータを表示する。ロケータの数は、ホーム画面の数と一致する。ロケータは、どのホーム画面が現在表示されているかを示す。現在表示されているホーム画面に対応するロケータは、他のロケータと異なる態様で表示される。
図4に示す例では、4つのロケータ51が表示されている。これは、ホーム画面40の数が4つであることを示す。さらに、図4に示す例では、左から2番目のシンボルが他のシンボルと異なる態様で表示されている。これは、左から2番目のホーム画面が現在ディスプレイ2Aに表示されていることを示している。
スマートフォン1は、ホーム画面を表示中にジェスチャを検出すると、ディスプレイ2Aに表示するホーム画面を切り替える。例えば、スマートフォン1は、右フリックを検出すると、ディスプレイ2Aに表示するホーム画面を1つ左のホーム画面に切り替える。例えば、スマートフォン1は、左フリックを検出すると、ディスプレイ2Aに表示するホーム画面を1つ右のホーム画面に切り替える。
ディスプレイ2Aの上端には、領域42が設けられている。領域42には、充電池の残量を示す残量マーク43、及び通信用の電波の電界強度を示す電波レベルマーク44が表示される。スマートフォン1は、領域42に、時刻、天気、実行中のアプリケーション、通信システムの種別、電話のステータス、装置のモード、装置に生じたイベント等を表示してもよい。このように、領域42は、利用者に対して各種の通知を行うために用いられる。領域42は、ホーム画面40以外の画面でも設けられることがある。領域42が設けられる位置は、ディスプレイ2Aの上端に限定されない。
図4に示したホーム画面40は、一例であり、各種の要素の形態、各種の要素の配置、ホーム画面40の数、及びホーム画面40での各種の操作の仕方等は上記の説明の通りでなくてもよい。
図5は、スマートフォン1の構成を示すブロック図である。スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2と、ボタン3と、照度センサ4と、近接センサ5と、通信ユニット6と、レシーバ7と、マイク8と、ストレージ9と、コントローラ10と、スピーカ11と、カメラ12及び13と、コネクタ14と、加速度センサ15と、方位センサ16と、ジャイロスコープ17とを有する。
タッチスクリーンディスプレイ2は、上述したように、ディスプレイ2Aと、タッチスクリーン2Bとを有する。ディスプレイ2Aは、文字、画像、記号、又は図形等を表示する。タッチスクリーン2Bは、ジェスチャを検出する。
ボタン3は、利用者によって操作される。ボタン3は、ボタン3A〜ボタン3Fを有する。コントローラ10はボタン3と協働することによってボタン3に対する操作を検出する。ボタン3に対する操作は、例えば、クリック、ダブルクリック、トリプルクリック、プッシュ、及びマルチプッシュである。
ボタン3A〜3Cは、例えば、ホームボタン、バックボタン、又はメニューボタンである。ボタン3Dは、例えば、スマートフォン1のパワーオン/オフボタンである。ボタン3Dは、スリープ/スリープ解除ボタンを兼ねてもよい。ボタン3E及び3Fは、例えば、音量ボタンである。
照度センサ4は、照度を検出する。照度は、光の強さ、明るさ、又は輝度を示す。照度センサ4は、例えば、ディスプレイ2Aの輝度の調整に用いられる。近接センサ5は、近隣の物体の存在を非接触で検出する。近接センサ5は、例えば、タッチスクリーンディスプレイ2が顔に近付けられたことを検出する。照度センサ4及び近接センサ5は、一つのセンサとして構成されていてもよい。
通信ユニット6は、無線により通信する。通信ユニット6によって行われる通信方式は、無線通信規格である。無線通信規格として、例えば、2G、3G、4G等のセルラーフォンの通信規格がある。セルラーフォンの通信規格として、例えば、LTE(Long Term Evolution)、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、CDMA2000、PDC(Personal Digital Cellular)、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communications)、PHS(Personal Handy−phone System)等がある。無線通信規格として、例えば、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、IEEE802.11、Bluetooth(登録商標)、IrDA(Infrared Data Association)、NFC(Near Field Communication)等がある。通信ユニット6は、上述した通信規格の1つ又は複数をサポートしていてもよい。
レシーバ7及びスピーカ11は、コントローラ10から送信される音声信号を音声として出力する。レシーバ7は、例えば、通話時に相手の声を出力するために用いられる。スピーカ11は、例えば、着信音及び音楽を出力するために用いられる。レシーバ7及びスピーカ11の一方が、他方の機能を兼ねてもよい。マイク8は、利用者等の音声を音声信号へ変換してコントローラ10へ送信する。
ストレージ9は、プログラム及びデータを記憶する。ストレージ9は、コントローラ10の処理結果を一時的に記憶する作業領域としても利用される。ストレージ9は、半導体記憶デバイス、及び磁気記憶デバイス等の任意の非一過的(non−transitory)な記憶デバイスを含んでよい。ストレージ9は、複数の種類の記憶デバイスを含んでよい。ストレージ9は、メモリカード、光ディスク、又は光磁気ディスク等の可搬の記憶媒体と、記憶媒体の読み取り装置との組み合わせを含んでよい。ストレージ9は、RAM(Random Access Memory)等の一時的な記憶領域として利用される記憶デバイスを含んでよい。
ストレージ9に記憶されるプログラムには、フォアグランド又はバックグランドで実行されるアプリケーションと、アプリケーションの動作を支援する制御プログラムとが含まれる。アプリケーションは、例えば、ディスプレイ2Aに画面を表示させ、タッチスクリーン2Bによって検出されるジェスチャに応じた処理をコントローラ10に実行させる。制御プログラムは、例えば、OSである。アプリケーション及び制御プログラムは、通信ユニット6による無線通信又は非一過的な記憶媒体を介してストレージ9にインストールされてもよい。
ストレージ9は、例えば、制御プログラム9A、メールアプリケーション9B、ブラウザアプリケーション9C、及び設定データ9Zを記憶する。メールアプリケーション9Bは、電子メール機能を提供する。電子メール機能は、例えば、電子メールの作成、送信、受信、及び表示等を可能にする。ブラウザアプリケーション9Cは、WEBブラウジング機能を提供する。WEBブラウジング機能は、例えば、WEBページの表示、及びブックマークの編集等を可能にする。設定データ9Zは、スマートフォン1の動作に関する各種の設定に関する情報を含む。
制御プログラム9Aは、スマートフォン1を稼働させるための各種制御に関する機能を提供する。制御プログラム9Aは、例えば、通信ユニット6、レシーバ7、及びマイク8等を制御することによって、通話を実現させる。制御プログラム9Aが提供する機能には、タッチスクリーン2Bを介して検出されるジェスチャに応じて、ロック状態を解除する機能が含まれる。制御プログラム9Aが提供する機能は、メールアプリケーション9B等の他のプログラムが提供する機能と組み合わせて利用されることがある。
コントローラ10は、演算回路である。演算回路は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、SoC(System−on−a−chip)、MCU(Micro Control Unit)、又はFPGA(Field−Programmable Gate Array)である。コントローラ10は、スマートフォン1の動作を統括的に制御して各種の機能を実現する。
具体的には、コントローラ10は、ストレージ9に記憶されているデータを必要に応じて参照しつつ、ストレージ9に記憶されているプログラムに含まれる命令を実行する。そして、コントローラ10は、データ及び命令に応じて機能部を制御し、それによって各種機能を実現する。コントローラ10は、検出部の検出結果に応じて、制御を変更することがある。機能部は、ディスプレイ2A、通信ユニット6、マイク8、及びスピーカ11を含むが、これらに限定されない。検出部は、タッチスクリーン2B、ボタン3、照度センサ4、近接センサ5、レシーバ7、カメラ12、カメラ13、加速度センサ15、方位センサ16、及びジャイロスコープ17を含むがこれらに限定されない。
コントローラ10は、例えば、制御プログラム9Aを実行することにより、タッチスクリーン2Bを介して検出されるジェスチャに応じて、ロック状態を解除する。
カメラ12は、フロントフェイス1Aに面している物体を撮影するインカメラである。カメラ13は、バックフェイス1Bに面している物体を撮影するアウトカメラである。
コネクタ14は、他の装置が接続される端子である。コネクタ14は、USB(Universal Serial Bus)、HDMI(登録商標)(High−Definition Multimedia Interface)、ライトピーク(サンダーボルト(登録商標))、イヤホンマイクコネクタのような汎用的な端子であってもよい。コネクタ14は、Dockコネクタのような専用の端子でもよい。コネクタ14に接続される装置は、例えば、外部ストレージ、スピーカ、及び通信装置である。
加速度センサ15は、スマートフォン1に働く加速度の方向及び大きさを検出する。方位センサ16は、地磁気の向きを検出する。ジャイロスコープ17は、スマートフォン1の角度及び角速度を検出する。加速度センサ15、方位センサ16及びジャイロスコープ17の検出結果は、スマートフォン1の位置及び姿勢の変化を検出するために、組み合わせて利用される。
図5においてストレージ9が記憶するプログラム及びデータの一部又は全部は、通信ユニット6による無線通信で他の装置からダウンロードされてもよい。図5においてストレージ9が記憶するプログラム及びデータの一部又は全部は、ストレージ9に含まれる読み取り装置が読み取り可能な非一過的な記憶媒体に記憶されていてもよい。図5においてストレージ9が記憶するプログラム及びデータの一部又は全部は、コネクタ14に接続される読み取り装置が読み取り可能な非一過的な記憶媒体に記憶されていてもよい。非一過的な記憶媒体は、例えば、CD(登録商標)、DVD(登録商標)、Blu−ray(登録商標)等の光ディスク、光磁気ディスク、又はメモリカードである。
図5に示したスマートフォン1の構成は一例であり、本出願の要旨を損なわない範囲において適宜変更してよい。例えば、ボタン3の数と種類は図5の例に限定されない。スマートフォン1は、画面に関する操作のためのボタンとして、ボタン3A〜3Cに代えて、テンキー配列又はQWERTY配列等のボタンを備えていてもよい。スマートフォン1は、画面に関する操作のために、ボタンを1つだけ備えてよいし、ボタンを備えなくてもよい。図5に示した例では、スマートフォン1が2つのカメラを備えるが、スマートフォン1は、1つのカメラのみを備えてもよいし、カメラを備えなくてもよい。図5に示した例では、スマートフォン1が位置及び姿勢を検出するために3種類のセンサを備えるが、スマートフォン1は、このうちいくつかのセンサを備えなくてもよい。あるいは、スマートフォン1は、位置及び姿勢の少なくとも一つを検出するための他の種類のセンサを備えてもよい。
図6を参照しながら、制御プログラム9Aが提供する機能に基づくスマートフォン1の動作の例について説明する。図6は、ロック状態の解除の例を示す図である。「ロック状態」とは、スマートフォン1が、特定の操作を除いて、操作を受け付けない状態をいう。スマートフォン1は、例えば、操作が検出されない時間が一定時間より長く継続した場合、又はロック状態への移行を指示する操作が検出された場合に、ロック状態へ移行する。
ロック状態において、スマートフォン1は、通常は、電力消費の抑制及び誤動作防止のために、タッチスクリーンディスプレイ2の動作を停止させる。すなわち、スマートフォン1は、ディスプレイ2Aに何も表示させず、タッチスクリーン2Bにジェスチャの検出を行わせない。
利用者は、通話等のためにロック状態を解除したい場合、以下の様な操作を行う。まず、利用者は、ロック画面60をディスプレイ2Aに表示させるための操作を行う。ロック画面60は、ロック状態を解除するためのロック解除操作を受け付ける画面である。ロック画面60を表示させるための操作は、例えば、ボタン3のいずれかを押下する操作である。
スマートフォン1は、ロック画面60を表示させるための操作を検出すると、タッチスクリーンディスプレイ2を有効化し、図6のステップS11に示すようなロック画面60をディスプレイ2Aに表示させる。ロック画面60は、操作領域61を含む。操作領域61は、ロック解除操作を検出する領域である。スマートフォン1は、ロック解除操作がタッチスクリーン2Bによって検出されると、ロック状態を解除する。ロック解除操作は、例えば、指がタッチスクリーンディスプレイ2に接触する範囲の面積を徐々に増大させる操作である。
ロック状態を解除した後、スマートフォン1は、種々の処理を実行するための操作を受け付ける状態になる。例えば、スマートフォン1は、図6のステップS12に示すように、ホーム画面40をディスプレイ2Aに表示させ、タップされたアイコン50に対応するアプリケーションを実行する。スマートフォン1は、ロック状態を解除した後、ロック状態への移行前に表示されていた画面をディスプレイ2Aに表示させてもよい。
次に、図7及び図8を参照しながら、ロック解除操作について説明する。図7は、ロック解除操作の例を示す図である。図8は、ロック解除操作が行われる場合に検出される接触の例を示す図である。図7及び図8は、ロック解除操作として、指がタッチスクリーンディスプレイ2に接触する範囲の面積が徐々に増大する操作を検出する場合の例を示している。図7において、スマートフォン1は、断面図として模式的に図示されている。
図7のステップS21に示すように、ロック画面60が表示された後、利用者は、ロック状態を解除するために指F1を操作領域61に近づける。利用者が指F1を操作領域61にさらに近づけると、ステップS22に示すように、指F1の先端が操作領域61内でタッチスクリーンディスプレイ2と接触する。利用者が指F1を操作領域61にさらに近づけると、ステップS23に示すように、指F1がタッチスクリーンディスプレイ2と接触する面積が増大する。
続いて、利用者が、指F1の付け根により近い部分がタッチスクリーンディスプレイ2と接触するように指F1の角度を変更すると、ステップS24に示すように、指F1がタッチスクリーンディスプレイ2と接触する面積がさらに増大する。ステップS24では、指F1が、ステップS23の時点の指F1よりも、タッチスクリーンディスプレイ2の表面と平行に近くなっている。
続いて、利用者が、指F1の付け根により近い部分がタッチスクリーンディスプレイ2と接触するように指F1の角度をさらに変更すると、ステップS25に示すように、指F1がタッチスクリーンディスプレイ2と接触する面積がさらに増大する。ステップS25では、指F1が、ステップS24の時点の指F1よりも、タッチスクリーンディスプレイ2の表面と平行に近くなっている。
このような操作が行われた場合、図8に示すように、タッチスクリーン2Bによって接触が検出される範囲の面積が変化する。具体的には、図7に示すステップS21の段階では、ステップS31に示すように、接触は検出されない。図7に示すステップS22のように指F1の先端が操作領域61内でタッチスクリーンディスプレイ2と接触すると、ステップS32に示すように、操作領域61内の範囲R1で接触が検出される。この段階での範囲R1の面積は小さい。
その後、指F1が操作領域61にさらに近づくにつれて、接触が検出される範囲R1の面積が徐々に大きくなり、指F1がステップS23の位置まで到達すると、範囲R1は、ステップS33に示す大きさになる。ステップS32からステップS33までは、範囲R1の中心P1の位置はほぼ一定である。
その後、図7に示すステップS24及びステップS25のように利用者が指F1の付け根により近い部分をタッチスクリーンディスプレイ2に接触させると、ステップS34及びステップS35に示すように、接触が検出される範囲R1の面積は徐々に大きくなる。ステップS33からステップS35までは、範囲R1の中心P1の位置は、指F1の付け根の方向へ徐々に移動する。
スマートフォン1は、操作領域61内で接触が検出される範囲R1の面積が図8に示すように変化した場合にロック状態を解除する。具体的には、スマートフォン1は、各段階での範囲R1の面積、最大時の範囲R1の面積等の範囲R1の面積の変化に関する条件を解除パターンとして設定データに記憶しておく。そして、スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bの検出結果と解除パターンとを照合し、適合率が閾値より高い場合にロック状態を解除する。
このように、接触が検出される範囲の面積の変化に関する条件を解除パターンとして用いることにより、利用者は、スワイプのような指を大きく移動させる操作を行うことなく、少ない操作量でスマートフォン1のロック状態を解除することができる。さらに、図8に示したような、接触が検出される範囲R1の面積の変化は、偶然には検出されにくいので、誤ってロックスクリーンが解除されることを抑制できる。
スマートフォン1は、接触が検出される範囲R1の面積に加えて、接触が検出され始めてから範囲R1が最大になるまでに要する時間等の時間に関する条件を解除パターンとして記憶してもよい。このような構成により、スマートフォン1は、接触が検出される範囲R1の面積のみを解除パターンとして含む場合と比較して、誤操作又は誤動作によってロック状態が解除される可能性を低くすることができる。
スマートフォン1は、予め利用者によって行われた操作に基づいて解除パターンを設定してもよい。具体的には、スマートフォン1は、利用者の指示に従って、ロック画面60又は同様の画面をディスプレイ2Aに表示し、タッチスクリーンディスプレイ2と接触する範囲の面積を徐々に増加させる操作を操作領域61内で行うように利用者に求める。そして、スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bの検出結果に基づいて解除パターンを設定する。このように、利用者によって行われた操作に基づいて解除パターンを設定することにより、ロック解除操作の再現性が高まり、ロック解除操作が正しく検出される可能性が高くなる。
解除パターンに含まれる条件は、接触が検出される範囲の面積の変化に関する条件に限定されない。例えば、解除パターンは、接触が検出される範囲R1の中心P1の移動に関する条件をさらに含んでもよい。図7に示したような操作が行われる場合、図8に示したように、範囲R1の中心P1は、ステップS33まではほぼ一定である。そして、利用者が指F1の付け根により近い部分をタッチスクリーンディスプレイ2に接触させるにつれて、ステップS34及びステップS35に示すように、中心P1は、操作領域61の端部の1つに近付いていく。範囲R1の面積の変化に関する条件と対応付けて、このような中心P1の移動に関する条件を解除パターンに含めることにより、図7に示したような2段階の操作を、指を単純にタッチスクリーンディスプレイ2に押し付ける操作と区別することができる。
解除パターンは、接触が検出される範囲R1の面積の変化に関する条件に代えて、又はこれに加えて、接触が検出される範囲R1の形状の変化に関する条件を含んでもよい。例えば、図7に示したような操作が行われる場合、図8に示したように、範囲R1の形状は、ステップS33まではほぼ一定である。そして、利用者が指F1の付け根により近い部分をタッチスクリーンディスプレイ2に接触させるにつれて、ステップS34及びステップS35に示すように、範囲R1の形状は、指F1の先端から付け根の方向に長くなる。
スマートフォン1は、例えば、図8に示した範囲R1の各段階での形状を、接触が検出される範囲の形状の変化に関する条件として解除パターンに含める。この場合、スマートフォン1は、操作領域61において、解除パターンに含まれる形状が適切な順序で検出された場合にロック状態を解除する。あるいは、スマートフォン1は、図8に示した範囲R1のそれぞれの形状を、範囲R1がその形状になるまでに要する時間と対応付けて、接触が検出される範囲の形状の変化に関する条件として解除パターンに含める。この場合、スマートフォン1は、操作領域61において、解除パターンに含まれる形状が適切な順序で、かつ、適切なタイミングで検出された場合にロック状態を解除する。
解除パターンが、接触が検出される範囲の形状の変化に関する条件のみを含む場合でも、利用者は、スワイプのような指を大きく移動させる操作を行うことなく、少ない操作量でスマートフォン1のロック状態を解除することができる。さらに、図8に示したような、接触が検出される範囲R1の形状の変化は、偶然には検出されにくいので、誤ってロックスクリーンが解除されることを抑制できる。解除パターンが、接触が検出される範囲の面積の変化に関する条件と接触が検出される範囲の形状の変化に関する条件の両方を含む場合、誤操作又は誤動作によってロック状態が解除される可能性がさらに低くなる。
ロック解除操作は、指がタッチスクリーンディスプレイ2に接触する範囲の面積が徐々に増大する操作に限定されない。ロック解除操作の他の例について以下で説明する。
図9は、ロック解除操作の他の例を示す図である。図10は、ロック解除操作が行われる場合に検出される接触の他の例を示す図である。図9及び図10は、ロック解除操作として、指がタッチスクリーンディスプレイ2に接触する範囲の面積が徐々に減少する操作を検出する場合の例を示している。図9において、スマートフォン1は、断面図として模式的に図示されている。
図9のステップS41に示すように、ロック画面60が表示された後、利用者は、指F1がタッチスクリーンディスプレイ2の表面と平行に近い状態で、ロック状態を解除するために指F1を操作領域61に近づける。利用者が指F1を操作領域61にさらに近づけると、ステップS42に示すように、指F1の腹の部分が操作領域61内でタッチスクリーンディスプレイ2と接触する。利用者が指F1を操作領域61にさらに近づけると、ステップS43に示すように、指F1がタッチスクリーンディスプレイ2と接触する面積が増大する。
続いて、利用者が、指F1の付け根に近い部分がタッチスクリーンディスプレイ2から離れるように指F1の角度を変更すると、ステップS44に示すように、指F1がタッチスクリーンディスプレイ2と接触する面積が減少する。ステップS24では、指F1が、ステップS43の時点の指F1よりも、タッチスクリーンディスプレイ2の表面と垂直に近くなっている。
続いて、利用者が、指F1の付け根に近い部分がタッチスクリーンディスプレイ2から離れるように指F1の角度をさらに変更すると、ステップS45に示すように、指F1がタッチスクリーンディスプレイ2と接触する面積がさらに減少する。ステップS45では、指F1が、ステップS44の時点の指F1よりも、タッチスクリーンディスプレイ2の表面と垂直に近くなっている。
このような操作が行われた場合、図10に示すように、タッチスクリーン2Bによって接触が検出される範囲の面積及び形状が変化する。具体的には、図9に示すステップS41の段階では、ステップS51に示すように、接触は検出されない。図9に示すステップS42のように指F1の腹の部分が操作領域61内でタッチスクリーンディスプレイ2と接触すると、ステップS52に示すように、操作領域61内の範囲R1で接触が検出される。この段階での範囲R1の面積は小さい。
その後、指F1が操作領域61にさらに近づくにつれて、接触が検出される範囲R1の面積が徐々に大きくなり、指F1がステップS43の位置まで到達すると、範囲R1の面積は、ステップS53に示すように最大になる。ステップS52からステップS53までは、範囲R1の中心P1の位置はほぼ一定である。ステップS53では、範囲R1は、指F1の先端から付け根の方向に長い形状を有する。
その後、図9に示すステップS44及びステップS45のように利用者が指F1の付け根に近い部分をタッチスクリーンディスプレイ2から離すと、ステップS54及びステップS55に示すように、接触が検出される範囲R1の面積は徐々に小さくなる。ステップS53からステップS55までは、範囲R1の中心P1の位置は、指F1の先端の方向へ徐々に移動する。さらに、ステップS53からステップS55までは、範囲R1の形状は、指F1の先端から付け根の方向に長い形状から、指F1の先端から付け根の方向と直行する方向に長い形状又は円形へ徐々に変化する。
スマートフォン1は、このように、範囲R1の面積が一旦増大した後に徐々に減少する場合における範囲R1の面積及び形状の少なくとも一方の変化に関する条件を解除パターンとして記憶してもよい。スマートフォン1は、中心P1の位置及び時間に関する条件をさらに解除パターンに含めてもよい。
図11は、ロック解除操作の他の例を示す図である。図12は、ロック解除操作が行われる場合に検出される接触の他の例を示す図である。図11及び図12は、ロック解除操作として、操作領域61においてタッチスクリーンディスプレイ2に接触した指が回転する操作を検出する場合の例を示している。
図11のステップS61に示すように、ロック画面60が表示された後、利用者は、ロック状態を解除するために指F1を操作領域61内でタッチスクリーンディスプレイ2と接触させる。続いて、利用者は、ステップS62及びステップS63に示すように、タッチスクリーンディスプレイ2との接触を保ったままで、指F1をタッチスクリーンディスプレイ2の表面と平行に回転させる。図11に示す例では、指F1は、反時計回りに約45度回転している。
このような操作が行われた場合、図12に示すように、タッチスクリーン2Bによって接触が検出される範囲の面積及び形状が変化する。具体的には、図12に示すステップS71からステップS73のように、指F1がタッチスクリーンディスプレイ2に十分に接触するまで、操作領域61内で接触が検出される範囲R1の面積は徐々に増大する。この間、範囲R1の中心P1の位置はほぼ一定である。指F1がタッチスクリーンディスプレイ2に完全に接触するステップS73では、範囲R1は、指F1の先端から付け根の方向に長い形状を有する。
その後、図11に示すステップS62及びステップS63のように利用者が指F1を回転させると、範囲R1の形状は、ステップS73からステップS75に示すように、指F1の回転に合わせて、別の方向に長い形状に変化する。この間、範囲R1の面積及び範囲R1の中心P1の位置はほぼ一定である。
スマートフォン1は、このように、範囲R1の面積が一旦増大した後に指F1の回転に合わせて範囲R1の形状が徐々に変化する場合における範囲R1の面積及び形状の少なくとも一方の変化に関する条件を解除パターンとして記憶してもよい。スマートフォン1は、範囲R1の形状が変化する方向、すなわち、範囲R1が長い方向が変化する方向に関する条件を解除パターンに含めてもよい。例えば、スマートフォン1は、範囲R1が第1の方向に長い形状で検出され、その後、範囲R1が第1の方向から反時計回りに45度回転した第2の方向に長い形状へ変化することを解除パターンとして記憶してもよい。
図13を参照しながら、制御プログラム9Aが提供する機能に基づく制御の処理手順の例について説明する。図13は、ロック状態解除処理の処理手順を示している。図13に示す処理手順は、コントローラ10が、制御プログラム9Aを実行することによって実現される。図13に示す処理手順は、ロック画面60がディスプレイ2Aに表示される場合に実行される。
コントローラ10は、ステップS101として、ロック画面60をディスプレイ2Aに表示する。続いて、コントローラ10は、ステップS102として、操作領域61に対する操作の検出結果をタッチスクリーン2Bから取得する。そして、コントローラ10は、ステップS103として、操作領域61において接触が検出された範囲R1の面積及び形状の少なくとも一方を解除パターンと比較する。コントローラ10は、範囲R1の中心P1の位置の変化および範囲R1が変化に要した時間の少なくとも一方をさらに解除パターンと比較してもよい。
比較に基づいて算出された適合率が閾値よりも高い場合(ステップS104,Yes)、コントローラ10は、ステップS105として、ロック状態を解除する。そして、コントローラ10は、ロック状態解除処理を終了させる。
比較に基づいて算出された適合率が閾値よりも高くない場合(ステップS104,No)、コントローラ10は、ステップS106として、ロック画面60の消去指示が発行されたかを判定する。ロック画面の消去指示は、例えば、利用者がボタン3のいずれかを押下する等の操作を行った場合、又はロック画面60を表示したままで操作が検出されない時間が一定時間より長く継続した場合に発行される。ロック画面60の消去指示が発行された場合(ステップS106,Yes)、コントローラ10は、ステップS107として、ロック画面60を消去し、タッチスクリーンディスプレイ2の動作を停止させる。そして、コントローラ10は、ロック状態解除処理を終了させる。
ロック画面60の消去指示が発行されていない場合(ステップS106,No)、コントローラ10は、ステップS102以降を再実行する。
本出願の開示する実施形態は、発明の要旨を変更しない範囲で変更することができる。さらに、本出願の開示する実施形態及びその変形例は、適宜組み合わせることができる。例えば、上記の実施形態は、以下のように変形してもよい。
例えば、図5に示した各プログラムは、複数のモジュールに分割されていてもよい。あるいは、図5に示した各プログラムは、他のプログラムと結合されていてもよい。
上記の実施形態では、1本の指による操作に基づいてロック状態を解除する例を示したが、スマートフォン1は、複数の指による操作に基づいてロック状態を解除してもよい。すなわち、スマートフォン1は、複数の指のそれぞれがタッチスクリーンディスプレイ2と接触する範囲の面積及び形状の少なくとも一方の変化に基づいてロック状態を解除してもよい。
上記の実施形態では、ロック解除操作を操作領域61内で検出する例を示したが、スマートフォン1は、ロック画面60上のどの領域でもロック解除操作を検出するように構成されてもよい。
スマートフォン1は、上述した複数の解除パターンを組み合わせたパターンを解除パターンとして記憶してもよい。例えば、スマートフォン1は、指がタッチスクリーンディスプレイ2に接触する範囲の面積を徐々に増大させる操作と、タッチスクリーンディスプレイ2に接触したままで指が回転する操作と、指がタッチスクリーンディスプレイ2に接触する範囲の面積が徐々に減少する操作とが連続して実行される際に検出される範囲R1の面積及び形状の少なくとも一方の変化に関する条件を解除パターンとして記憶してもよい。スマートフォン1は、指がタッチスクリーンディスプレイ2に接触する範囲の面積を徐々に増大させる操作と、指がタッチスクリーンディスプレイ2に接触する範囲の面積が徐々に減少する操作とが所定の回数繰り返して実行される際に検出される範囲R1の面積及び形状の少なくとも一方の変化に関する条件を解除パターンとして記憶してもよい。
上記の実施形態では、タッチスクリーンを備える装置の一例として、スマートフォンについて説明したが、添付の請求項に係る装置は、スマートフォンに限定されない。添付の請求項に係る装置は、スマートフォン以外の携帯電子機器であってもよい。携帯電子機器は、例えば、モバイルフォン、タブレット、携帯型パソコン、デジタルカメラ、メディアプレイヤ、電子書籍リーダ、ナビゲータ、及びゲーム機である。あるいは、添付の請求項に係る装置は、据え置き型の電子機器であってもよい。据え置き型の電子機器は、例えば、デスクトップパソコン、及びテレビ受像器である。
添付の請求項に係る技術を完全かつ明瞭に開示するために特徴的な実施形態に関し記載してきた。しかし、添付の請求項は、上記実施形態に限定されるべきものでなく、本明細書に示した基礎的事項の範囲内で当該技術分野の当業者が創作しうるすべての変形例及び代替可能な構成を具現化するように構成されるべきである。