JP2013130790A - 緑色着色組成物、カラーフィルタ、カラーフィルタの製造方法、液晶表示装置及び有機el表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】緑色着色組成物における問題点に鑑みてなされたものであって、
重合性化合物中に、緑色顔料であるハロゲン化亜鉛フタロシアニンを含有させた感光性を有する緑色着色組成物において、製造プロセスが原因で生じる、パターン形状や明度の損傷がなく、耐熱性が向上したカラーフィルタを得ること。
【解決手段】緑色顔料としてハロゲン化亜鉛フタロシアニンと、重合性化合物と、重合開始剤と、前記緑色顔料に対して2.3〜20重量%の酸化防止剤を含有し、酸化防止剤がフェノール系化合物又はアミン系酸化防止剤である。
【選択図】なし
重合性化合物中に、緑色顔料であるハロゲン化亜鉛フタロシアニンを含有させた感光性を有する緑色着色組成物において、製造プロセスが原因で生じる、パターン形状や明度の損傷がなく、耐熱性が向上したカラーフィルタを得ること。
【解決手段】緑色顔料としてハロゲン化亜鉛フタロシアニンと、重合性化合物と、重合開始剤と、前記緑色顔料に対して2.3〜20重量%の酸化防止剤を含有し、酸化防止剤がフェノール系化合物又はアミン系酸化防止剤である。
【選択図】なし
Description
本発明は、カラー液晶表示装置、有機EL表示装置、カラー撮像管素子等に用いられるカラーフィルタに使用される緑色着色組成物、これを用いて形成されるカラーフィルタ、そのカラーフィルタを用いた液晶表示装置及び有機EL表示装置に関するものである。
液晶表示装置は、2枚の偏光板に挟まれた液晶層が、1枚目の偏光板を通過した光の偏光度合いを制御して、2枚目の偏光板を通過する光量をコントロールすることにより表示を行う表示装置であり、2枚の偏光板の間にカラーフィルタを設けることによりカラー表示が可能となっている。
また、有機EL表示装置は、白色発光の有機EL表示装置にカラーフィルタを設け、カラーフィルタを通過する光量をコントロールすることによりカラー表示が可能となっている。
一般的に、カラー液晶表示装置では、カラーフィルタの上に液晶を駆動させるための透明電極が蒸着あるいはスパッタリングにより形成され、さらに、その上に液晶を一定方向に配向させるための配向膜が形成されている。これらの透明電極及び配向膜の性能を充分に得るには、その形成を一般に200℃以上、好ましくは230℃以上の高温で行う必要がある。
カラーフィルタは、ガラス等の透明な基板の表面に2種以上の異なる色相の微細な帯(ストライプ)状のフィルタセグメントを平行又は交差して配置したもの、あるいは微細なフィルタセグメントを縦横一定の配列で配置したものからなっている。フィルタセグメントは、数ミクロン〜数100ミクロンと微細であり、しかも色相毎に所定の配列で整然と配置されている。
このため、現在、カラーフィルタの製造方法としては、耐光性、耐熱性に優れる顔料を着色剤とする顔料分散法と呼ばれる方法が主流となっており、かつ、精密な微細配列を得るために、フォトマスクを通して光を照射・現像を行う、いわゆるフォトリソグラフィー法が主流となっている。
カラーフィルタに要求される品質項目としては、コントラスト比と明度が挙げられる。コントラスト比が低いカラーフィルタを用いると、液晶が制御した偏光度合いを乱してしまい、光を遮断しなければならないとき(OFF状態)に光が漏れたり、光を透過しなければならないとき(ON状態)に透過光が減衰したりするため、ぼやけた画面となってしまう。そのため高品質な液晶表示装置を実現するためには、高コントラスト化が不可欠である。
また、明度が低いカラーフィルタを用いると、光の透過率が低いため、暗い画面となってしまい、明るい画面とするためには、光源であるバックライトの数を増量する必要がある。そのため消費電力の増大を抑制する観点から、カラーフィルタの高明度化がトレンドとなっている。
一般に高明度・高コントラスト化を達成するためには、顔料の場合は、顔料の微細化処理を行い、極限まで一次粒子にまで近づけた顔料分散体を作成することが必須となる。こ
れにより、顔料による光の散乱を抑制でき、分散体の透明度を上げることで分散体の分光スペクトルに高透過率を持たせることができるため、高明度・高コントラストなカラーフィルタを作成することができる。
れにより、顔料による光の散乱を抑制でき、分散体の透明度を上げることで分散体の分光スペクトルに高透過率を持たせることができるため、高明度・高コントラストなカラーフィルタを作成することができる。
カラーフィルタ基板の3原色(赤色、緑色、青色:RGB)の一つである緑色は、色相や堅牢性の観点から、主顔料として、ハロゲン化亜鉛フタロシアニン顔料(例えば、C.I.ピグメントグリーン58やC.I.ピグメントグリーン7)を用いることが一般的である。
しかしながら、高明度なカラーフィルタ中の緑色画素を実現するために必要な緑色顔料あるいは染料を用いた着色組成物に対しては、近年の微細化処理を行った顔料を着色剤とする顔料分散法、またフォトリソグラフィー法によるカラーフィルタに用いるためには顔料の分散適性、フォトリソグラフィー適性など解決すべき課題が多数ある。
本発明は、前記従来の緑色着色組成物における問題点に鑑みてなされたものであって、重合性化合物中に、緑色顔料であるハロゲン化亜鉛フタロシアニンを含有させた感光性を有する緑色着色組成物において、製造プロセスが原因で生じる、パターン形状や明度の損傷がなく、耐熱性が向上したカラーフィルタを得ることにある。
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、緑色顔料としてハロゲン化亜鉛フタロシアニンと、
重合性化合物と、
重合開始剤と、
前記緑色顔料に対して2.3〜20質量%の酸化防止剤を含有することを特徴とする緑色着色組成物である。
重合性化合物と、
重合開始剤と、
前記緑色顔料に対して2.3〜20質量%の酸化防止剤を含有することを特徴とする緑色着色組成物である。
また、請求項2に記載の発明は、酸化防止剤がフェノール系化合物又はアミン系酸化防止剤であることを特徴とする請求項1に記載の緑色着色組成物である。
また、請求項3に記載の発明は、複数色の着色画素が順番に繰り返し配列されたカラーフィルタの前記画素を、複数色の着色組成物を用い、フォトリソグラフィー法により形成するカラーフィルタの製造方法において、
前記複数色の着色組成物の一つである緑色着色組成物として、請求項1又は請求項2に記載の緑色着色組成物を用いることを特徴とするカラーフィルタの製造方法である。
前記複数色の着色組成物の一つである緑色着色組成物として、請求項1又は請求項2に記載の緑色着色組成物を用いることを特徴とするカラーフィルタの製造方法である。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のカラーフィルタの製造方法により形成されたことを特徴とするカラーフィルタである。
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のカラーフィルタを具備することを特徴とする液晶表示装置である。
また、請求項6に記載の発明は、請求項4に記載のカラーフィルタを具備することを特徴とする有機EL表示装置である。
本発明によれば、重合性化合物中に、緑色顔料であるハロゲン化亜鉛フタロシアニンを含有させた感光性を有する緑色着色組成物において、適量の酸化防止剤を含有させること
により、製造プロセスが原因で生じる、パターン形状や明度の損傷がなく、耐熱性が向上したカラーフィルタを得ることができる。
により、製造プロセスが原因で生じる、パターン形状や明度の損傷がなく、耐熱性が向上したカラーフィルタを得ることができる。
以下に、本発明によるカラーフィルタを、その実施の形態に基づいて詳細に説明する。本発明のカラーフィルタは少なくとも透明基板上に複数色の画素を備えており、当該複数色の画素は少なくとも着色層から構成されている。複数色には赤、緑、青(RGB)の組み合わせやイエロー、マゼンダ、シアン(YMC)の組み合わせ、その混合(RYGBなど)が挙げられるが、本発明のカラーフィルタは緑色画素を有するカラーフィルタに対して適用できる。
前述のように、本発明は、これを組成物として把握することができる。この組成物は感光性を有するもので、顔料あるいは染料、光照射で重合する化合物及び酸化防止剤を必須成分とする。顔料あるいは染料は組成物を着色し、また、光照射で重合させた着色膜を着色するものである。酸化防止剤は、この着色膜の耐熱性を高めるもので、後述する実施例から分かるように、耐熱性を高めて明度を高くするのに必要とされ、酸化防止剤を含有しない場合には耐熱性の向上は見られない。
なお、本発明の組成物には、前記必須成分の他、増感剤、有機溶剤、レベリング剤、連鎖移動剤などを含有することができる。
次に、これら各成分について、必須成分から順に逐次説明する。そして、これら各成分の説明の後、カラーフィルタ及び各表示装置について説明する
<緑色着色剤>
本発明のカラーフィルタ用感光性着色組成物は、少なくとも顔料としてハロゲン化亜鉛フタロシアニン顔料を含む緑色着色剤を含むことを特徴としている。緑色の有機顔料としては、例えば、C.I.ピグメントグリーン7、10、36、37、58等の緑色顔料を用いることができるが、代表的な緑色顔料としてハロゲン化亜鉛フタロシアニン顔料(C.I.ピグメントグリーン58)等を挙げることができる。ハロゲン化亜鉛フタロシアニン顔料を使用することによって、他の緑色顔料では得られなかった高い明度を得ることができる。さらに、公知の製造方法により得られたものを用いることができる。特に、色材協会誌、67[9]、P547−554(1994年)に記載の方法により、塩基性物質としてn−ヘキシルアミンを用いて測定した場合に、顔料表面の酸性官能基量が、好ましくは100μmol/g以上、さらに好ましくは200μmol/g以上のものを用いることができる。
<緑色着色剤>
本発明のカラーフィルタ用感光性着色組成物は、少なくとも顔料としてハロゲン化亜鉛フタロシアニン顔料を含む緑色着色剤を含むことを特徴としている。緑色の有機顔料としては、例えば、C.I.ピグメントグリーン7、10、36、37、58等の緑色顔料を用いることができるが、代表的な緑色顔料としてハロゲン化亜鉛フタロシアニン顔料(C.I.ピグメントグリーン58)等を挙げることができる。ハロゲン化亜鉛フタロシアニン顔料を使用することによって、他の緑色顔料では得られなかった高い明度を得ることができる。さらに、公知の製造方法により得られたものを用いることができる。特に、色材協会誌、67[9]、P547−554(1994年)に記載の方法により、塩基性物質としてn−ヘキシルアミンを用いて測定した場合に、顔料表面の酸性官能基量が、好ましくは100μmol/g以上、さらに好ましくは200μmol/g以上のものを用いることができる。
緑色着色剤には、ハロゲン化亜鉛フタロシアニン顔料だけでなく、色調整や補色目的で他の緑色顔料や緑色染料、黄色顔料も併用することができる。
併用することができる他の緑色顔料としては、C.I.ピグメントグリーン7、10、36、37等の緑色顔料が挙げることができる。また、併用することができる黄色顔料としてはC。I。ピグメントイエロー1、2、3、4、5、6、10、12、13、14、15、16、17、18、24、31、32、34、35、35:1、36、36:1、37、37:1、40、42、43、53、55、60、61、62、63、65、73、74、77、81、83、93、94、95、97、98、100、101、104、106、108、109、110、113、114、115、116、117、118、119、120、123、126、127、128、129、138、139、147、150、151、152、153、154、155、156、161、162、164、166、167、168、169、170、171、172、173、174、175、176、177、179、180、181、182、185、187、188、193、194、198、199、213、214等の黄色顔料を挙げることができる。なかでも、C.I.ピグメントイエロー138、139,150,185が好ましく使用できる。
本発明による着色組成物の全不揮発成分中において好ましい顔料成分の濃度としては、充分な色再現性を得る観点から10〜90重量%であり、より好ましくは15〜85重量%であり、最も好ましくは20〜80重量%である。顔料成分の濃度が、10重量%未満になると、十分な色再現性を得ることができず、90重量%を超えると顔料担体の濃度が低くなり、着色組成物の安定性が悪くなる。
特に好ましい顔料の比率としては、例えば、顔料成分の全重量を基準として、緑色顔料が20〜100重量%、黄色顔料が0〜80重量%である。
より好ましくは、顔料成分の全重量を基準として、緑色顔料が50〜90重量%、黄色顔料が10〜50重量%である。このような顔料の構成比率により色度領域を広げることができる。
本発明の緑色着色組成物に使用する顔料は、ソルトミリング処理を行い、微細化したものを使用することができ、微細化した顔料を使用することが好ましい。
ソルトミリング処理とは、顔料と水溶性無機塩と水溶性有機溶剤との混合物を、ニーダー、2本ロールミル、3本ロールミル、ボールミル、アトライター、サンドミル等の混練機を用いて、加熱しながら機械的に混練した後、水洗により水溶性無機塩と水溶性有機溶剤を除去する処理である。水溶性無機塩は、破砕助剤として働くものであり、ソルトミリング時に無機塩の硬度の高さを利用して顔料が破砕され、それにより活性面が生じて、結晶成長が起こると考えられている。従って、混練時は顔料の破砕と結晶成長が同時に起こり、混練条件により得られる顔料の一次粒子径が異なる。
加熱により結晶成長を促進するには、加熱温度が40〜150℃であることが好ましい。加熱温度が40℃未満の場合は、結晶成長が十分に起こらず、顔料粒子の形状が無定形に近くなるため好ましくない。一方、加熱温度が150℃を越える場合は、結晶成長が進みすぎ、顔料の一次粒子径が大きくなるため、カラーフィルタ用着色組成物の着色剤としては好ましくない。
また、ソルトミリング処理の混練時間は、ソルトミリング処理顔料の一次粒子の粒度分布とソルトミリング処理に要する費用のバランスの点から2〜24時間であることが好ましい。
顔料をソルトミリング処理する際の条件を最適化することにより、1次粒子径が非常に微細であり、また分布の幅がせまく、シャープな粒度分布を持つ、顔料を得ることができる。
本発明の緑色着色組成物に使用する緑色顔料のTEM(透過型電子顕微鏡)により求められる一次粒子径は、20〜100nmの範囲であることが好ましい。20nmよりも小さくなると有機溶剤中への分散が困難になってしまう。また100nmよりも大きくなると、十分なコントラスト比を得ることができなくなってしまう。特に好ましい範囲は25〜85nmの範囲である。
ソルトミリング処理に用いる水溶性無機塩としては、塩化ナトリウム、塩化バリウム、塩化カリウム、硫酸ナトリウム等を用いることができるが、価格の点から塩化ナトリウム(食塩)を用いるのが好ましい。水溶性無機塩は、処理効率と生産効率の両面から、顔料
成分の全重量を基準として、50〜2000重量%用いることが好ましく、300〜1000重量%用いることが最も好ましい。
成分の全重量を基準として、50〜2000重量%用いることが好ましく、300〜1000重量%用いることが最も好ましい。
水溶性有機溶剤は、顔料及び水溶性無機塩を湿潤する働きをするものであり、水に溶解(混和)し、かつ用いる無機塩を実質的に溶解しないものであれば特に限定されない。但し、ソルトミリング時に温度が上昇し、溶剤が蒸発し易い状態になるため、安全性の点から、沸点120℃以上の高沸点溶剤が好ましい。例えば、2−メトキシエタノール、2−ブトキシエタノール、2−(イソペンチルオキシ)エタノール、2−(ヘキシルオキシ)エタノール、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコール、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、液状のポリエチレングリコール、1−メトキシ−2−プロパノール、1−エトキシ−2−プロパノール、ジプロピレングリコール、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、又は液状のポリプロピレングリコール等が用いられる。水溶性有機溶剤は、顔料成分の全重量を基準として、5〜1000重量%用いることが好ましく、50〜500重量%用いることが最も好ましい。
ソルトミリング処理する際には、必要に応じて樹脂を添加してもよい。用いられる樹脂の種類は特に限定されず、天然樹脂、変性天然樹脂、合成樹脂、又は天然樹脂で変性された合成樹脂等を用いることができる。用いられる樹脂は、室温で固体であり、水不溶性であることが好ましく、かつ上記有機溶剤に一部可溶であることが、さらに、好ましい。樹脂の使用量は、顔料成分の全重量を基準として、5〜200重量%の範囲であることが好ましい。
<色素誘導体>
本発明のカラーフィルタ用着色組成物においては、顔料の分散性を改善する目的で色素誘導体を用いることができる。色素誘導体としては、有機顔料、アントラキノン、アクリドン又はトリアジンに、塩基性置換基、酸性置換基、又は置換基を有していても良いフタルイミドメチル基を導入した化合物が上げられる。
本発明のカラーフィルタ用着色組成物においては、顔料の分散性を改善する目的で色素誘導体を用いることができる。色素誘導体としては、有機顔料、アントラキノン、アクリドン又はトリアジンに、塩基性置換基、酸性置換基、又は置換基を有していても良いフタルイミドメチル基を導入した化合物が上げられる。
本発明においては、なかでも、顔料誘導体が好ましく、その構造は、下記化学式1で示される化合物である。
P−Lm 化学式1
〔化学式1において、
P:有機顔料残基
L:塩基性置換基、酸性置換基、置換基を有していても良い、フタルイミドメチル基を
導入した化合物など
m:1〜4の整数である〕
顔料誘導体は、例えば、特開昭63−305173号公報、特公昭57−15620号公報、特公昭59−40172号公報、特公昭63−17102号公報、又は特公平5−9469号公報等に記載されているものを使用でき、これらは単独で又は2種類以上を混合して用いることができる。
P−Lm 化学式1
〔化学式1において、
P:有機顔料残基
L:塩基性置換基、酸性置換基、置換基を有していても良い、フタルイミドメチル基を
導入した化合物など
m:1〜4の整数である〕
顔料誘導体は、例えば、特開昭63−305173号公報、特公昭57−15620号公報、特公昭59−40172号公報、特公昭63−17102号公報、又は特公平5−9469号公報等に記載されているものを使用でき、これらは単独で又は2種類以上を混合して用いることができる。
顔料誘導体の配合量は、顔料100重量部に対し好ましくは1〜50重量部、さらに好ましくは3〜30重量部、最も好ましくは5〜25重量部である。顔料100重量部に対し顔料誘導体が1重量部未満であると分散性が悪くなる場合があり、50重量部を超えると耐熱性、耐光性が悪くなる場合がある。化学式1において、Pの有機顔料残基を構成する有機顔料としては、下記のようなものが挙げられる。
例えば、ジケトピロロピロール系顔料、アゾ、ジスアゾ、及びポリアゾ等のアゾ系顔料
(銅フタロシアニン、ハロゲン化銅フタロシアニン)、及び無金属フタロシアニン等のフタロシアニン系顔料(アミノアントラキノン、ジアミノジアントラキノン、アントラピリミジン、フラバントロン、アントアントロン、インダントロン、ピラントロン)、及びビオラントロン等のアントラキノン系顔料、キナクリドン系顔料、ジオキサジン系顔料、ペリノン系顔料、ペリレン系顔料、チオインジゴ系顔料、イソインドリン系顔料、イソインドリノン系顔料、キノフタロン系顔料、スレン系顔料、並びに、金属錯体系顔料等が挙げられる。
(銅フタロシアニン、ハロゲン化銅フタロシアニン)、及び無金属フタロシアニン等のフタロシアニン系顔料(アミノアントラキノン、ジアミノジアントラキノン、アントラピリミジン、フラバントロン、アントアントロン、インダントロン、ピラントロン)、及びビオラントロン等のアントラキノン系顔料、キナクリドン系顔料、ジオキサジン系顔料、ペリノン系顔料、ペリレン系顔料、チオインジゴ系顔料、イソインドリン系顔料、イソインドリノン系顔料、キノフタロン系顔料、スレン系顔料、並びに、金属錯体系顔料等が挙げられる。
本発明のカラーフィルタ用緑色着色組成物においては、顔料の分散性を改善する目的で色素誘導体を用いることも好ましい。
<光重合性化合物>
光重合性化合物は、光照射により光重合開始剤から発生した活性ラジカルや酸などによって重合し得る化合物である。光重合性化合物としては、例えば、重合性の炭素−炭素不飽和結合を有する化合物などが挙げられる。
光重合性化合物は、光照射により光重合開始剤から発生した活性ラジカルや酸などによって重合し得る化合物である。光重合性化合物としては、例えば、重合性の炭素−炭素不飽和結合を有する化合物などが挙げられる。
光重合性化合物としては、少なくとも1つの付加重合可能なエチレン性二重結合を有し、常圧下での沸点が100℃以上である化合物が好ましい。(メタ)アクリル化合物であることがより好ましい。さらには、感度と高硬化の観点から前記光重合性化合物が多官能の(メタ)アクリル化合物であることが好ましい。
単官能の光重合性(メタ)アクリル化合物の例としては、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
また、多官能の光重合性(メタ)アクリル化合物の例としては、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリス((メタ)アクリロイルオキシプロピル)エーテル、トリス((メタ)アクリロイロキシエチル)イソシアヌレートなどが挙げられる。
また、多官能アルコールにエチレンオキサイドやプロピレンオキサイドを付加させた後に(メタ)アクリレート化したものも、光重合性アクリル化合物として利用できる。多官能アルコールとしては、グリセリンやトリメチロールエタンなどが挙げられる。
<酸化防止剤>
酸化防止剤としては、公知のものを特に制限なく用いることができる。酸化防止剤の種類としては、フェノール系酸化防止剤、アミン系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、イオウ系酸化防止剤などが挙げられるが、特にフェノール系酸化防止剤とアミン系酸化防止剤が好適に用いられ、アミン系酸化防止剤の中では特にヒンダードアミンが好適に用いられる。
酸化防止剤としては、公知のものを特に制限なく用いることができる。酸化防止剤の種類としては、フェノール系酸化防止剤、アミン系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、イオウ系酸化防止剤などが挙げられるが、特にフェノール系酸化防止剤とアミン系酸化防止剤が好適に用いられ、アミン系酸化防止剤の中では特にヒンダードアミンが好適に用いられる。
フェノール系酸化防止剤としては、2,6−t−ブチル−4−メチルフェノール、n−オクタデシル−3−(3’5’−ジ−t−ブチル4’−ヒドロキシフェニル)プロピイオネート、テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシメチル)]メタン、ブチリデン−1,1−ビス−(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチル−フェニル)、トリエチレングリコールビス[3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート]、3,9−ビス{2−[3
(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ]−1,1−ジメチルエチル}−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカンなどが挙げられる。
(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ]−1,1−ジメチルエチル}−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカンなどが挙げられる。
アミン系酸化防止剤としては、サノールLS−770、サノールLS−765、サノールLS−2626(三共社製)、アデカスタブLA−77、LA−57、LA−52、LA−62、LA−63、LA−67、LA−68(ADEKA社製)、TINUVIN123、TINUVIN144、TINUVIN622、TINUVIN765、TINUVIN944(チバスペシャリティケミカルズ社製)などが挙げられる。
酸化防止剤の使用量は特に制限はないが、酸化防止剤はラジカルをクエンチする場合もあるので、特に感光性を有する着色組成物として用いる場合にはその使用量は、着色組成物中の顔料に対して1〜100質量%、より好ましくは1〜50質量%、さらに好ましくは1〜30質量%の範囲で用いることが望ましい。
<バインダー樹脂>
バインダー樹脂は、その他の成分を固定するものである。基材上に塗布したとき、このバインダー樹脂によって、本発明の組成物は皮膜の形態で基板上に固定される。
バインダー樹脂は、その他の成分を固定するものである。基材上に塗布したとき、このバインダー樹脂によって、本発明の組成物は皮膜の形態で基板上に固定される。
本発明の感光性着色組成物に用いることのできる透明樹脂は、可視光領域の400〜700nmの全波長領域において透過率が好ましくは80%以上、より好ましくは95%以上である樹脂である。透明樹脂には、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂が含まれる。
熱可塑性樹脂としては、例えば、ブチラール樹脂、スチレン−マレイン酸共重合体、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂、アルキッド樹脂、ポリスチレン、ポリアミド樹脂、ゴム系樹脂、環化ゴム系樹脂、セルロース類、ポリエチレン、ポリブタジエン、ポリイミド樹脂などが挙げられる。
また、熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性フマル酸樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂などが挙げられる。その中でも透明性の観点からアクリル系樹脂が好適に用いられる。
なお、バインダー樹脂として、アクリル系モノマー又はオリゴマーを重合して得られる樹脂が好ましく使用できる。このようなモノマー及びオリゴマーとしては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、β−カルボキシエチル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリシクロデカニル(メタ)アクリレート、エステルアクリレート、メチロール化メラミンの(メタ)アクリル酸エステル、エポキシ(メタ)アクリレート、ウレタンアクリレートなどの各種アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸、スチレン、酢酸ビニル、ヒドロキシエチルビニルエーテル、エチレング
リコールジビニルエーテル、ペンタエリスリトールトリビニルエーテル、(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ビニルホルムアミド、ア
クリロニトリルなどが挙げられる。これらは、単独又は2種類以上混合して用いることができる。
リコールジビニルエーテル、ペンタエリスリトールトリビニルエーテル、(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ビニルホルムアミド、ア
クリロニトリルなどが挙げられる。これらは、単独又は2種類以上混合して用いることができる。
バインダー樹脂は、着色組成物中の着色剤100重量部に対して、30〜700重量部、好ましくは60〜450重量部で用いることができる。
<光重合開始剤>
本発明のカラーフィルタ用着色組成物には、該組成物を紫外線照射により硬化する場合や、フォトリソグラフ法によりフィルタセグメントを形成する場合は、光重合開始剤等が添加される。光重合開始剤を使用する際の配合量は、顔料の全量を基準として、5〜200重量%であることが好ましく、光硬化性及び現像性の観点から10〜150重量%であることがより好ましい。
本発明のカラーフィルタ用着色組成物には、該組成物を紫外線照射により硬化する場合や、フォトリソグラフ法によりフィルタセグメントを形成する場合は、光重合開始剤等が添加される。光重合開始剤を使用する際の配合量は、顔料の全量を基準として、5〜200重量%であることが好ましく、光硬化性及び現像性の観点から10〜150重量%であることがより好ましい。
光重合開始剤としては、4−フェノキシジクロロアセトフェノン、4−t−ブチル−ジクロロアセトフェノン、ジエトキシアセトフェノン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オン、及び2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン等のアセトフェノン系光重合開始剤(ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル)、及びベンジルジメチルケタール等のベンゾイン系光重合開始剤(ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸、ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、アクリル化ベンゾフェノン)、及び4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルサルファイド等のベンゾフェノン系光重合開始剤(チオキサンソン、2−クロルチオキサンソン、2−メチルチオキサンソン、イソプロピルチオキサンソン)、及び2,4−ジイソプロピルチオキサンソン等のチオキサンソン系光重合開始剤(2,4,6−トリクロロ−s−トリアジン、2−フェニル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−メトキシフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−トリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−ピペロニル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−スチリル−s−トリアジン、2−(ナフト−1−イル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(4−メトキシ−ナフト−1−イル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2,4−トリクロロメチル−(ピペロニル)−6−トリアジン)、及び2,4−トリクロロメチル(4’−メトキシスチリル)−6−トリアジン等のトリアジン系光重合開始剤、ボレート系光重合開始剤、カルバゾール系光重合開始剤、イミダゾール系光重合開始剤、並びに、オキシムエステル系光重合開始剤等が用いられる。
上記光重合開始剤は、単独あるいは2種以上混合して用いるが、増感剤として、α−アシロキシエステル、アシルフォスフィンオキサイド、メチルフェニルグリオキシレート、ベンジル、9,10−フェナンスレンキノン、カンファーキノン、エチルアンスラキノン、4,4’−ジエチルイソフタロフェノン、3,3’,4,4’−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、及び4,4’−ジエチルアミノベンゾフェノン等の化合物を併用することもできる。
<増感剤>
増感剤としては、例えば、トリエタノールアミン、メチルジエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、4−ジメチルアミノ安息香酸メチル、4−ジメチルアミノ安息香酸エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、安息香酸2−ジメチルアミノエチル、4−ジメチルアミノ安息香酸2−エチルヘキシル、N,N−ジメチルパラトルイジン、4
,4’−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(エチルメチルアミノ)ベンゾフェノンなどのアミン系化合物が例示できる。これらの光増感剤は1種又は2種以上混合して用いることができる。
増感剤としては、例えば、トリエタノールアミン、メチルジエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、4−ジメチルアミノ安息香酸メチル、4−ジメチルアミノ安息香酸エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、安息香酸2−ジメチルアミノエチル、4−ジメチルアミノ安息香酸2−エチルヘキシル、N,N−ジメチルパラトルイジン、4
,4’−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(エチルメチルアミノ)ベンゾフェノンなどのアミン系化合物が例示できる。これらの光増感剤は1種又は2種以上混合して用いることができる。
<有機溶剤>
さらに、本発明のカラーフィルタ用着色組成物には、顔料を充分に顔料担体中に分散させ、ガラス基板等の透明基板上に乾燥膜厚が0.2〜5μmとなるように塗布してフィルタセグメントを形成することを容易にするために溶剤を含有させることができる。
さらに、本発明のカラーフィルタ用着色組成物には、顔料を充分に顔料担体中に分散させ、ガラス基板等の透明基板上に乾燥膜厚が0.2〜5μmとなるように塗布してフィルタセグメントを形成することを容易にするために溶剤を含有させることができる。
溶剤としては、例えば1,2,3−トリクロロプロパン、1,3−ブタンジオール、1,3−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコールジアセテート、1,4−ジオキサン、2−ヘプタノン、2−メチル−1,3−プロパンジオール、3,5,5−トリメチル−2−シクロヘキセン−1−オン、3,3,5−トリメチルシクロヘキサノン、3−エトキシプロピオン酸エチル、3−メチル−1,3−ブタンジオール、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール、3−メトキシ−3−メチルブチルアセテート、3−メトキシブタノール、3−メトキシブチルアセテート、4−ヘプタノン、m−キシレン、m−ジエチルベンゼン、m−ジクロロベンゼン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、n−ブチルアルコール、n−ブチルベンゼン、n−プロピルアセテート、N−メチルピロリドン、o−キシレン、o−クロロトルエン、o−ジエチルベンゼン、o−ジクロロベンゼン、p−クロロトルエン、p−ジエチルベンゼン、sec−ブチルベンゼン、tert−ブチルベンゼン、γ―ブチロラクトン、イソブチルアルコール、イソホロン、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノターシャリーブチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジイソブチルケトン、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、シクロヘキサノール、シクロヘキサノールアセテート、シクロヘキサノン、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ダイアセトンアルコール、トリアセチン、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールジアセテート、プロピレングリコールフェニルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルプロピオネート、ベンジルアルコール、メチルイソブチルケトン、メチルシクロヘキサノール、酢酸n−アミル、酢酸n−ブチル、酢酸イソアミル、酢酸イソブチル、酢酸プロピル、二塩基酸エステル等が挙げられ、これらを単独で若しくは混合して用いる。
<レベリング剤>
本発明の着色組成物には、透明基板上での組成物のレベリング性を良くするため、レベリング剤を添加することが好ましい。レベリング剤としては、主鎖にポリエーテル構造又はポリエステル構造を有するジメチルシロキサンが好ましい。
本発明の着色組成物には、透明基板上での組成物のレベリング性を良くするため、レベリング剤を添加することが好ましい。レベリング剤としては、主鎖にポリエーテル構造又はポリエステル構造を有するジメチルシロキサンが好ましい。
主鎖にポリエーテル構造を有するジメチルシロキサンの具体例としては、東レ・ダウコーニング社製FZ−2122、ビックケミー社製BYK−333などが挙げられる。主鎖にポリエステル構造を有するジメチルシロキサンの具体例としては、ビックケミー社製BYK−310、BYK−370などが挙げられる。主鎖にポリエーテル構造を有するジメチルシロキサンと、主鎖にポリエステル構造を有するジメチルシロキサンとは、併用することもできる。レベリング剤の含有量は通常、着色組成物の全重量を基準(100重量%)に対して0.003〜0.5重量%である。
レベリング剤として特に好ましいものとしては、分子内に疎水基と親水基を有するいわゆる界面活性剤の一種で、親水基を有しながらも水に対する溶解性が小さく、着色組成物に添加した場合、その表面張力低下能が低いという特徴を有し、さらに表面張力低下能が低いにも拘らずガラス板への濡れ性が良好なものが有用であり、泡立ちによる塗膜の欠陥が出現しない添加量において十分に帯電性を抑止できるものが好ましく使用できる。
レベリング剤としては、ポリアルキレンオキサイド単位を有するジメチルポリシロキサンが好ましく使用できる。ポリアルキレンオキサイド単位としては、ポリエチレンオキサイド単位、ポリプロピレンオキサイド単位があり、ジメチルポリシロキサンは、ポリエチレンオキサイド単位とポリプロピレンオキサイド単位とを共に有していてもよい。
また、ポリアルキレンオキサイド単位のジメチルポリシロキサンとの結合形態は、ポリアルキレンオキサイド単位がジメチルポリシロキサンの繰り返し単位中に結合したペンダント型、ジメチルポリシロキサンの末端に結合した末端変性型、ジメチルポリシロキサンと交互に繰り返し結合した直鎖状のブロックコポリマー型のいずれであっても良い。
ポリアルキレンオキサイド単位を有するジメチルポリシロキサンは、東レ・ダウコーニング株式会社から市販されており、例えば、FZ−2110、FZ−2122、FZ−2130、FZ−2166、FZ−2191、FZ−2203、FZ−2207が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
レベリング剤には、アニオン性、カチオン性、ノニオン性、又は両性の界面活性剤を補助的に加えることも可能である。界面活性剤は、2種以上混合して使用しても構わない。レベリング剤に補助的に加えるアニオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、スチレン−アクリル酸共重合体のアルカリ塩、アルキルナフタリンスルホン酸ナトリウム、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸モノエタノールアミン、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸アンモニウム、ステアリン酸モノエタノールアミン、ステアリン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、スチレン−アクリル酸共重合体のモノエタノールアミン、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステルなどが挙げられる。
レベリング剤に補助的に加えるカオチン性界面活性剤としては、アルキル4級アンモニウム塩やそれらのエチレンオキサイド付加物が挙げられる。レベリング剤に補助的に加えるノニオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリエチレングリコールモノラウレートなどの;アルキルジメチルアミノ酢酸ベタインなどのアルキルベタイン、アルキルイミダゾリンなどの両性界面活性剤、また、フッ素系やシリコーン系の界面活性剤が挙げられる。
<連鎖移動剤>
連鎖移動剤としては、チオール基を2個以上有する多官能チオールが使用できる。例えば、ヘキサンジチオール、デカンジチオール、1,4−ブタンジオールビスチオプロピオネート、1,4−ブタンジオールビスチオグリコレート、エチレングリコールビスチオグリコレート、エチレングリコールビスチオプロピオネート、トリメチロールプロパントリスチオグリコレート、トリメチロールプロパントリスチオプロピオネート、トリメチロールプロパントリス(3−メルカプトブチレート)、ペンタエリスリトールテトラキスチオグリコレート、ペンタエリスリトールテトラキスチオプロピオネート、トリメルカプトプロピオン酸トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、1,4−ジメチルメルカプトベンゼン、2、4、6−トリメルカプト−s−トリアジン、2−(N,N−ジブチルアミノ)−4,6−ジメルカプト−s−トリアジンなどが挙げられる。これらの多官能チオールは、1種又は2種以上混合して用いることができる。
連鎖移動剤としては、チオール基を2個以上有する多官能チオールが使用できる。例えば、ヘキサンジチオール、デカンジチオール、1,4−ブタンジオールビスチオプロピオネート、1,4−ブタンジオールビスチオグリコレート、エチレングリコールビスチオグリコレート、エチレングリコールビスチオプロピオネート、トリメチロールプロパントリスチオグリコレート、トリメチロールプロパントリスチオプロピオネート、トリメチロールプロパントリス(3−メルカプトブチレート)、ペンタエリスリトールテトラキスチオグリコレート、ペンタエリスリトールテトラキスチオプロピオネート、トリメルカプトプロピオン酸トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、1,4−ジメチルメルカプトベンゼン、2、4、6−トリメルカプト−s−トリアジン、2−(N,N−ジブチルアミノ)−4,6−ジメルカプト−s−トリアジンなどが挙げられる。これらの多官能チオールは、1種又は2種以上混合して用いることができる。
連鎖移動剤の含有量は、着色材料の合計100重量部に対して、0.05〜100重量部が好ましく、好ましくは0.1〜60重量部の量で用いることができる。
<その他の成分>
本発明の着色組成物には、組成物の経時粘度を安定化させるために貯蔵安定剤を含有させることができる。また、透明基板との密着性を高めるためにシランカップリング剤等の密着向上剤を含有させることもできる。
本発明の着色組成物には、組成物の経時粘度を安定化させるために貯蔵安定剤を含有させることができる。また、透明基板との密着性を高めるためにシランカップリング剤等の密着向上剤を含有させることもできる。
貯蔵安定剤としては、例えばベンジルトリメチルクロライド、ジエチルヒドロキシアミンなどの4級アンモニウムクロライド、乳酸、シュウ酸などの有機酸及びそのメチルエーテル、t−ブチルピロカテコール、テトラエチルホスフィン、テトラフェニルフォスフィンなどの有機ホスフィン、亜リン酸塩等が挙げられる。貯蔵安定剤は、着色組成物中の色素100重量部に対して、0.1〜10重量部の量で用いることができる。
シランカップリング剤としては、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、ビニルエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン等のビニルシラン類、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン等の(メタ)アクリルシラン類、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)メチルトリメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)メチルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン等のエポキシシラン類、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルメチルジエトキシシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリエトキシシラン等のアミノシラン類、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラン等のチオシラン類等が挙げられる。シランカップリング剤は、着色組成物中の色素100重量部に対して、0.01〜10重量部、好ましくは0.05〜5重量部の量で用いることができる。
<粗大粒子の除去>
着色組成物は、グラビアオフセット用印刷インキ、水なしオフセット印刷インキ、シルクスクリーン印刷用インキ、溶媒現像型あるいはアルカリ現像型着色レジストの形態で調整することができる。着色レジストは、透明樹脂とモノマー、光重合開始剤、有機溶媒とを含有する組成物中に色素を分散させたものである。 本発明の着色組成物は、遠心分離、焼結フィルタ、メンブレンフィルタ等の手段にて、5μm以上の粗大粒子、好ましくは1
μm以上の粗大粒子、さらに好ましくは0.5μm以上の粗大粒子及び混入した塵の除去を行うことが好ましい。
着色組成物は、グラビアオフセット用印刷インキ、水なしオフセット印刷インキ、シルクスクリーン印刷用インキ、溶媒現像型あるいはアルカリ現像型着色レジストの形態で調整することができる。着色レジストは、透明樹脂とモノマー、光重合開始剤、有機溶媒とを含有する組成物中に色素を分散させたものである。 本発明の着色組成物は、遠心分離、焼結フィルタ、メンブレンフィルタ等の手段にて、5μm以上の粗大粒子、好ましくは1
μm以上の粗大粒子、さらに好ましくは0.5μm以上の粗大粒子及び混入した塵の除去を行うことが好ましい。
このように緑色着色組成物は、実質的に0.5μm以上の粒子を含まないことが好ましい。より好ましくは0.3μm以下であることが好ましい(SEMによる粒子径)。
〔カラーフィルタ〕
本発明のカラーフィルタは、印刷法又はフォトリソグラフィー法により、製造することができる。
本発明のカラーフィルタは、印刷法又はフォトリソグラフィー法により、製造することができる。
印刷法によるフィルタセグメントの形成は、印刷インキとして調製した着色組成物の印刷と乾燥を繰り返すだけでパターン化ができるため、カラーフィルタの製造法としては、低コストで量産性に優れている。さらに、印刷技術の発展により高い寸法精度及び平滑度を有する微細パターンの印刷を行うことができる。印刷を行うためには、印刷の版上にて、あるいはブランケット上にてインキが乾燥、固化しないような組成とすることが好ましい。また、印刷機上でのインキの流動性の制御も重要であり、分散剤や体質顔料によるインキ粘度の調整を行うこともできる。
フォトリソグラフィー法によりフィルタセグメントを形成する場合は、上記溶剤現像型あるいはアルカリ現像型着色レジストとして調製した着色組成物を、透明基板上に、スプレーコートやスピンコート、スリットコート、ロールコート等の塗布方法により、乾燥膜厚が0.2〜5μmとなるように塗布する。
透明基板の材質は特に限定されるものはないが、可視光に対してある程度の透過率を有するものが好ましく、より好ましくは80%以上の透過率を有するものが用いることができる。さらに材質としては、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステルやポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレンの熱可塑性プラスチックシート、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂等の熱硬化性プラスチックシート、あるいは各種ガラス等があげられる。この中でも、耐熱性の点からガラス板、耐熱性プラスチックが望ましい。
透明基板には、表面の接着性等の物性を改良するために、あらかじめコロナ放電処理、オゾン処理、シランカップリング剤や各種ポリマーの薄膜処理等を行っておいても良い。
必要により乾燥された膜には、この膜と接触あるいは非接触状態で設けられた所定のパターンを有するマスクを通して紫外線露光を行う。その後、溶剤又はアルカリ現像液に浸漬するか、若しくはスプレーなどにより現像液を噴霧して未硬化部を除去して所望のパターンを形成したのち、同様の操作を他色について繰り返してカラーフィルタを製造することができる。さらに、着色レジストの重合を促進するため、必要に応じて加熱を施すこともできる。フォトリソグラフィー法によれば、上記印刷法より精度の高いカラーフィルタが製造できる。
現像に際しては、アルカリ現像液として炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム等の水溶液が使用され、ジメチルベンジルアミン、トリエタノールアミン等の有機アルカリを用いることもできる。また、現像液には、消泡剤や界面活性剤を添加することもできる。
なお、紫外線露光感度を上げるために、上記着色レジストを塗布乾燥後、水溶性あるいはアルカリ水溶性樹脂、例えばポリビニルアルコールや水溶性アクリル樹脂等を塗布乾燥し酸素による重合阻害を防止する膜を形成した後、紫外線露光を行うこともできる。
本発明のカラーフィルタは、上記方法の他に電着法、転写法などにより製造することができるが、本発明の着色組成物はいずれの方法にも用いることができる。なお、電着法は、基板上に形成した透明導電膜を利用して、コロイド粒子の電気泳動により各色フィルタセグメントを透明導電膜の上に電着形成することでカラーフィルタを製造する方法である。また、転写法は剥離性の転写ベースシートの表面に、あらかじめフィルタセグメントを形成しておき、このフィルタセグメントを所望の基板に転写させる方法である。
次に、本発明のカラーフィルタについて説明する。本発明のカラーフィルタは、少なくとも1つの赤色フィルタセグメント、少なくとも1つの青色フィルタセグメント、及び少なくとも1つの緑色フィルタセグメントを具備し、前記少なくとも1つの緑色フィルタセグメントは、本発明カラーフィルタ用着色組成物を用いて形成される。
赤色フィルタセグメントは、通常の赤色着色組成物を用いて形成することができる。赤色着色組成物には、例えばC.I.ピグメントレッド7、14、41、48:1、48:2、48:3、48:4、57:1、81、81:1、81:2、81:3、81:4、122、146、168、177、178、184、185、187、200、202、208、210、246、254、255、264、270、272、279等の赤色顔料が用いられる。
赤色着色組成物には、C.I.ピグメントオレンジ43、71、73等の橙色顔料、C.I.ピグメントイエロー1、2、3、4、5、6、10、12、13、14、15、16、17、18、24、31、32、34、35、35:1、36、36:1、37、37:1、40、42、43、53、55、60、61、62、63、65、73、74、77、81、83、93、94、95、97、98、100、101、104、106、108、109、110、113、114、115、116、117、118、119、120、123、126、127、128、129、138、139、147、150、151、152、153、154、155、156、161、162、164、166、167、168、169、170、171、172、173、174、175、176、177、179、180、181、182、185、187、188、193、194、198、199、213、214等の黄色顔料、前記橙色顔料及び前記黄色顔料を併用することができる。
また、青色フィルタセグメントは、通常の青色着色組成物を用いて形成することができる。青色着色組成物には、例えばC.I.ピグメントブルー15、15:1、15:2、15:3、15:4、15:6、16、22、60、64等の青色顔料が用いられる。また青色着色組成物には、C.I.ピグメントバイオレット1、19、23、27、29、30、32、37、40、42、50等の紫色顔料を併用することができる。
透明基板又は反射基板上にフィルタセグメントを形成する前に、あらかじめブラックマトリクスを形成しておくと、液晶表示パネルのコントラストを一層高めることができる。ブラックマトリクスとしては、クロムやクロム/酸化クロムの多層膜、窒化チタニウムなどの無機膜や、遮光剤を分散した樹脂膜が用いられるが、これらに限定されない。
また、前記の透明基板又は反射基板上に薄膜トランジスター(TFT)をあらかじめ形成しておき、その後にフィルタセグメントを形成することもできる。TFT基板上にフィルタセグメントを形成することにより、液晶表示パネルの開口率を高め、輝度を向上させることができる。
カラーフィルタ上には、必要に応じてオーバーコート膜や柱状スペーサー、透明導電膜、液晶配向膜などが形成される。カラーフィルタは、シール剤を用いて対向基板と張り合わせ、シール部に設けられた注入口から液晶を注入したのち注入口を封止し、必要に応じて偏光膜や位相差膜を基板の外側に張り合わせることにより、液晶表示パネルが製造される。
かかる液晶表示パネルは、ツイステッド・ネマティック(TN)、スーパー・ツイステッド・ネマティック(STN)、イン・プレーン・スイッチング(IPS)、ヴァーティカリー・アライメント(VA)、オプティカリー・コンベンセンド・ベンド(OCB)などのカラーフィルタを使用してカラー化を行う液晶表示モードに使用することができる。
以下に、実施例及び比較例について具体的に説明するが、本発明は、これら実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施可能である。
<樹脂型分散剤溶液の調製>
市販の樹脂型分散剤である、チバ・ジャパン社製「EFKA4300」と、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテートを用いて不揮発分40重量%溶液に調製し、樹脂型分散剤溶液として使用した。
市販の樹脂型分散剤である、チバ・ジャパン社製「EFKA4300」と、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテートを用いて不揮発分40重量%溶液に調製し、樹脂型分散剤溶液として使用した。
ハロゲン化亜鉛フタロシアニン系緑色顔料(C.I.ピグメントグリーン58、大日本インキ化学工業(株)製「FASTOGEN GREEN A10」) 11.0重量部樹脂型分散剤溶液 2.5重量部アクリル樹脂溶液 40.0重量部エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート 46.5重量部の混合物を均一に撹拌混合した後、直径0.5mmのジルコニアビーズを用いて、アイガーミル(アイガージャパン社製「ミニモデルM−250MKII」)で5時間分散した後、5.0μmのフィルタで濾過し緑色顔料分散体を作製した。
次いで、
前記色顔料分散体 40.0重量部アクリル系透明樹脂 22.2重量部光重合性モノマー(東亜合成社製「アロニックスM-402」) 2.9重量部光重合開始剤(チバ・ジャパン社製「イルガキュアOXE−02」) 0.2重量部シクロヘキサノン及びエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチル−3−エトキシプロピオネードの混合溶液 34.5重量部酸化防止剤(ADEKA(株)製「アデカスタブA0−50」 0.2重量部の混合物を均一になるように攪拌混合した後、1.0μmのフィルタで濾過して、アルカリ現像型緑色レジスト材を得た。
前記色顔料分散体 40.0重量部アクリル系透明樹脂 22.2重量部光重合性モノマー(東亜合成社製「アロニックスM-402」) 2.9重量部光重合開始剤(チバ・ジャパン社製「イルガキュアOXE−02」) 0.2重量部シクロヘキサノン及びエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチル−3−エトキシプロピオネードの混合溶液 34.5重量部酸化防止剤(ADEKA(株)製「アデカスタブA0−50」 0.2重量部の混合物を均一になるように攪拌混合した後、1.0μmのフィルタで濾過して、アルカリ現像型緑色レジスト材を得た。
実施例1において、酸化防止剤を(ADEKA(株)製「アデカスタブLA−52」ヒンダードアミン系)に変更した他は、実施例1と同様にしてアルカリ現像型緑色レジスト材を作製した。
<比較例1>
酸化防止剤を添加せずに、実施例1と同様にするためにアクリル系透明樹脂を、22.4重量部とし、アルカリ現像型緑色レジスト材を作製した。
酸化防止剤を添加せずに、実施例1と同様にするためにアクリル系透明樹脂を、22.4重量部とし、アルカリ現像型緑色レジスト材を作製した。
<比較例2>
実施例1と同じ酸化防止剤であるADEKA(株)製「アデカスタブA0−50」フェノ
ール系を使用し、添加量を、実施例1の5倍である1.0重量部とし、アクリル系透明樹脂を、21.4重量部とし、アルカリ現像型緑色レジスト材を作製した。
実施例1と同じ酸化防止剤であるADEKA(株)製「アデカスタブA0−50」フェノ
ール系を使用し、添加量を、実施例1の5倍である1.0重量部とし、アクリル系透明樹脂を、21.4重量部とし、アルカリ現像型緑色レジスト材を作製した。
<比較例3>
実施例2と同じ酸化防止剤であるADEKA(株)製「アデカスタブLA−52」ヒンダードアミン系使用し、添加量を、実施例2の5倍である1.0重量部とし、アクリル系透明樹脂を、21.4重量部とし、アルカリ現像型緑色レジスト材を作製した。
実施例2と同じ酸化防止剤であるADEKA(株)製「アデカスタブLA−52」ヒンダードアミン系使用し、添加量を、実施例2の5倍である1.0重量部とし、アクリル系透明樹脂を、21.4重量部とし、アルカリ現像型緑色レジスト材を作製した。
<評価方法>
得られた5種類の、アルカリ現像型レジスト材を用いて、耐熱性・パターン形状・明度の確認を行った。手順を以下に示す。
得られた5種類の、アルカリ現像型レジスト材を用いて、耐熱性・パターン形状・明度の確認を行った。手順を以下に示す。
<耐熱性評価>
各アルカリ現像型緑色レジスト材をスピンコーターにてガラス基板(10cm×10cm)に、乾燥膜厚がCIE表色系における色度yが0.6となるように塗布し、50mJ/cm2の露光量で露光した後、23℃の0.2重量%の炭酸ナトリウム水溶液にて30秒間スプレー現像し、オーブンにて230℃で焼成することで、それぞれのレジスト材の塗布基板を得た。得られた塗布基板を、オーブンに温度230℃の条件下にて3時間加熱処理することにより耐熱性試験を行った。結果を表1に示す。
各アルカリ現像型緑色レジスト材をスピンコーターにてガラス基板(10cm×10cm)に、乾燥膜厚がCIE表色系における色度yが0.6となるように塗布し、50mJ/cm2の露光量で露光した後、23℃の0.2重量%の炭酸ナトリウム水溶液にて30秒間スプレー現像し、オーブンにて230℃で焼成することで、それぞれのレジスト材の塗布基板を得た。得られた塗布基板を、オーブンに温度230℃の条件下にて3時間加熱処理することにより耐熱性試験を行った。結果を表1に示す。
<パターン形状評価>
試験後、顕微鏡にて、パターン形状の外観観察評価を行った。結果を表1に示す。
試験後、顕微鏡にて、パターン形状の外観観察評価を行った。結果を表1に示す。
<明度測定>
明度の測定は顕微分光光度計(オリンパス光学社製「OSP−SP100」)を用いて行った。結果を表1に示す。
明度の測定は顕微分光光度計(オリンパス光学社製「OSP−SP100」)を用いて行った。結果を表1に示す。
<酸化防止剤/顔料比>
表1に示す酸化防止剤と顔料の比は、顔料分散体中の顔料固形分が4.4%:(40重量部×固形分比×顔料比)であり、実施例1,2では、0.2/4.4=4.5%であり、比較例2、3は1/4.4=22.7%となる。
表1に示す酸化防止剤と顔料の比は、顔料分散体中の顔料固形分が4.4%:(40重量部×固形分比×顔料比)であり、実施例1,2では、0.2/4.4=4.5%であり、比較例2、3は1/4.4=22.7%となる。
以上のように、所定の酸化防止剤を用いることにより、耐熱性に優れたハロゲン化亜鉛フタロシアニン緑色顔料含有アルカリ現像型レジスト材を作製することができる。
Claims (6)
- 緑色顔料としてハロゲン化亜鉛フタロシアニンと、
重合性化合物と、
重合開始剤と、
前記緑色顔料に対して2.3〜20重量%の酸化防止剤を含有することを特徴とする緑色着色組成物。 - 酸化防止剤がフェノール系化合物又はアミン系酸化防止剤であることを特徴とする請求項1に記載の緑色着色組成物。
- 複数色の着色画素が順番に繰り返し配列されたカラーフィルタの前記画素を、複数色の着色組成物を用い、フォトリソグラフィー法により形成するカラーフィルタの製造方法において、
前記複数色の着色組成物の一つである緑色着色組成物として、請求項1又は請求項2に記載の緑色着色組成物を用いることを特徴とするカラーフィルタの製造方法。 - 請求項3に記載のカラーフィルタの製造方法により形成されたことを特徴とするカラーフィルタ。
- 請求項4に記載のカラーフィルタを具備することを特徴とする液晶表示装置。
- 請求項4に記載のカラーフィルタを具備することを特徴とする有機EL表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011281425A JP2013130790A (ja) | 2011-12-22 | 2011-12-22 | 緑色着色組成物、カラーフィルタ、カラーフィルタの製造方法、液晶表示装置及び有機el表示装置 |
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Cited By (2)
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CN106249541A (zh) * | 2015-06-04 | 2016-12-21 | 住华科技股份有限公司 | 用于形成绿色光刻胶的组成物及使用其的彩色滤光片 |
JP2017181705A (ja) * | 2016-03-30 | 2017-10-05 | 富士フイルム株式会社 | 組成物、膜、光学フィルタ、積層体、固体撮像素子、画像表示装置および赤外線センサ |
-
2011
- 2011-12-22 JP JP2011281425A patent/JP2013130790A/ja active Pending
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