JP2013127261A - 燃料供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料ポンプに燃料が吸入される吸入筒部を燃料中に位置させた状態を確実に維持できる燃料供給装置の提供。
【解決手段】燃料供給装置100は、燃料タンク13の中に設けられた燃料室51内の燃料を吸入する燃料ポンプ40と、燃料室51内に位置し、燃料ポンプ40に吸入される燃料が流入する吸入筒部53と、燃料室51に流入する燃料を濾過するサクションフィルタ70と、を備えている。燃料供給装置100に設けられた壁部51cは、サクションフィルタ70とともに、燃料を蓄える燃料室51を形成している。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料タンク内に設置され、燃料タンク内に貯留された燃料を外部へ供給する燃料供給装置に関するものである。
車両に搭載された燃料タンク内の燃料が少なくなった状態で、例えば路面の傾きや当該車両の旋回によって液面に作用する力の方向が変化すると、燃料は燃料タンク内で片寄り、燃料供給装置の燃料ポンプの周囲に留まれなくなる。このとき、燃料ポンプに吸入される燃料が流入する吸入口は、燃料中から出てしまい燃料タンク内の空気を吸い込むこととなる。すると、外部の内燃機関等に向けた燃料の供給が滞る事態を生じてしまう。
このような事態を回避すべく、例えば特許文献1に開示の燃料供給装置では、吸入口から燃料を吸入する燃料ポンプと、吸入口を覆い当該燃料ポンプに吸入される燃料を濾過するフィルタとを、有底容器であるサブタンク内に収容している。特許文献1に開示の構成では、一旦サブタンク内に汲み上げられた燃料がフィルタによって濾過されつつ、燃料ポンプの吸入により、当該フィルタ内に流入する。そして燃料は、フィルタによって覆われた吸入口に到達し、当該吸入口から燃料ポンプに流入する。
また、このように燃料ポンプ及びフィルタのまわりを囲むようにサブタンクの周壁部を底壁部に立設することにより、水平方向の力が燃料に作用した場合でも、燃料は全ての水平方向において周壁部により移動を堰き止められ、フィルタのまわりに留まり得る。
特開平07−223448号公報
さて、特許文献1に開示の燃料供給装置において、サブタンクはフィルタまわりに燃料を留める作用を発揮する。しかし、サブタンクの周壁部は、フィルタまわりを囲むように立設されているだけであり、燃料ポンプに燃料が流入する当該フィルタ内の吸入口を囲っているわけではない。故に、燃料に水平方向の力が作用した場合、燃料は、移動を堰き止められことなくフィルタ外へ移動してしまい、当該吸入口まわりに留まることができないおそれがある。故に、吸入口が燃料中から出てしまうという問題を生じ得た。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、燃料ポンプに燃料が流入する吸入口を燃料中に位置させた状態を確実に維持できる燃料供給装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、燃料タンク内に設置され、燃料タンク内に貯留された燃料を外部へ供給する燃料供給装置であって、燃料タンクの中に設けられた燃料室内に蓄えられる燃料を吸入して吐出する燃料ポンプと、燃料室内に位置し、燃料ポンプに吸入される燃料が流入する吸入筒部と、燃料ポンプの吸入によって燃料室に流入する燃料を濾過するフィルタと、フィルタとともに燃料室を形成する壁部と、を備えることを特徴とする燃料供給装置とする。
この発明によれば、燃料ポンプの吸入により、燃料はフィルタによって濾過されつつ、燃料室内に流入する。そして燃料は、吸入筒部に到達し、当該吸入筒部から燃料ポンプに流入する。
加えて以上の構成によれば、燃料は、吸入筒部まわりに留まり得るので、吸入筒部を燃料中に位置させた状態を確実に維持できる燃料供給装置とし得る。
請求項2に記載の発明では、吸入筒部は、前記燃料室の中央領域に位置することを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明では、壁部は、燃料室の重力方向上側に位置して吸入筒部の径方向に延びる蓋壁部、及び蓋壁部から重力方向下側に延びる周壁部、を有すすることを特徴とする。
本発明の第一実施形態による燃料供給装置の基本構成を示す図である。 本発明の特徴部分である堰壁部の形状を説明するための図であって、図1のII−II線断面図である。 本発明の第二実施形態による燃料供給装置の基本構成を示す図である。 本発明の特徴部分である堰壁部の形状を説明するための図であって、図3のIV−IV線断面図である。 図4の変形例を示す図である。 図5の変形例を示す図である。 図2の別の変形例を示す図である。 図4の別の変形例を示す図である。 図2のさらに別の変形例を示す図である。 図5の別の変形例を示す図である。 図1の別の変形例を示す図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する。
(第一実施形態)
図1は、本発明の第一実施形態による燃料供給装置100を示している。燃料供給装置100は、内燃機関等とともに車両に搭載されている燃料タンク13内に設置され、当該燃料タンク13内に貯留された燃料を外部の内燃機関へ供給する装置である。ここで、便宜的に、燃料タンク13の天井部13a側を燃料供給装置100の上側、底部13b側を下側として、以下説明する。尚、この上下方向は、重力方向に沿っているものとする。
燃料供給装置100は、フランジ20、サブタンク30、燃料ポンプ40、燃料フィルタ44、プレッシャレギュレータ46、及びハウジング60等から構成されている。
フランジ20は、樹脂材料等によって円盤状に形成され、燃料タンク13の天井部13aに開口された開口部13cを塞ぐ蓋体である。このフランジ20の上部には、径方向外側に環状に突出する鍔部が設けられており、天井部13aの外側の面と液密に密着されている。加えてフランジ20には、燃料吐出管21及び給電ソケット(図示しない)等が形成されるとともに、給電配線(図示しない)並びにガイドシャフト24a及びスプリング24b等が組み付けられている。
燃料吐出管21及び給電ソケットは、フランジ20の成型時に一体的に形成されている。燃料吐出管21は配管ホース25によってハウジング60と接続されており、当該燃料ポンプ40から汲み上げられた燃料を内燃機関へ向けて吐き出す。給電ソケットは、給電配線を介して燃料ポンプ40側と接続されている。この給電ソケットに外部の給電プラグ
(図示しない)が接続されることにより、燃料ポンプ40側に電力が供給される。
ガイドシャフト24aは、金属材料よりなる円柱状の棒材であって、基端がフランジ20に取り付けられることで、先端がサブタンク30側に向けて突出している。ガイドシャフト24aは、フランジ20の周方向に等間隔で二箇所に配置されており、径方向に対向している(図1では片側のみ図示する)。このガイドシャフト24aには、サブタンク30が上下方向に摺動自在に取付けられている。またスプリング24bは、金属の線材を螺旋状に巻設してなるコイルスプリングであって、フランジ20及びサブタンク30間に圧縮された状態で、ガイドシャフト24aの径方向外側に同軸に配置されている。これらガイドシャフト24a及びスプリング24bの協働によれば、サブタンク30はフランジ20に対して下側に押し付けられて、燃料タンク13の底部13bに固定される。
サブタンク30は、樹脂材料等によって有底円筒状に形成され、上側に開口する開口部37、底壁部31及び側壁部33を有している。このサブタンク30は、燃料に水平方向の加速度が作用した場合であっても、サクションフィルタ70の周囲に燃料を貯留しておくための容器である。サブタンク30の底壁部31及び側壁部33には、連通孔(図示しない)及びシャフト支持部34が形成されている。連通孔は、サブタンク30の内外を連通する孔部であって、燃料を通過させることができる。シャフト支持部34は、側壁部33の開口部37の外縁に形成されており、ガイドシャフト24aを上下方向に貫通させることで、当該ガイドシャフト24aに対して摺動自在である。加えてシャフト支持部34の上面には、スプリング24bの下側が着座している。以上によれば、シャフト支持部34を介して作用するスプリング24bの付勢力によって、サブタンク30は底部13bに固定される。
燃料ポンプ40は、全体として円柱状を呈しており、ポンプ筐体41と、当該ポンプ筐体41内に内蔵された電動モータ及びインペラ(図示しない)等とによって構成されている。このポンプ筐体41には、下面にサブタンク30内に貯留された燃料を吸い込むための吸入孔42が形成されている。電動モータは、給電ソケット及び給電配線を介して供給される電力によって駆動される駆動軸を具備している。インペラは、複数の羽根部を具備する羽根車であって、電動モータの駆動軸に組み付けられて当該駆動軸と一体で回転する。これらインペラ及び電動モータは、吸入孔42の上方にこの順で配置されている。以上の構造によれば、電動モータの駆動軸の駆動により回転するインペラによって、燃料は吸入孔42からポンプ筐体41の内部に吸入され、上方へ汲み上げられた後、燃料フィルタ44へ向って圧送される。
燃料フィルタ44は、円環状に形成されて、燃料ポンプ40の外周側に当該燃料ポンプ40と同軸に配置されている。この燃料フィルタ44は、燃料ポンプ40によって圧送された燃料を濾過する濾器であって、当該燃料に含まれる異物を除去する。
プレッシャレギュレータ46は、燃料フィルタ44下側の側方に配置されており、当該燃料フィルタ44の下流側かつ燃料吐出管21の上流側に位置している。このプレッシャレギュレータ46は、燃料フィルタ44を通過した燃料の圧力を調整する構成であって、当該圧力が所定の圧力を上回ると、ドレインポート(図示しない)を通じてサブタンク30内に燃料の余剰分を排出する。この圧力調整機能によれば、圧力の調整された燃料が燃料吐出管21から吐き出される。
ハウジング60は、メインハウジング50及び当該メインハウジング50の下側に取り付けられるサクションフィルタ70等によって構成されている。
メインハウジング50は、樹脂材料等によって形成されており、全体として円柱状を呈している。このメインハウジング50は、燃料ポンプ収容部55、フィルタ収容部57、及びレギュレータ収容部58を有し、燃料室51を形成している。燃料ポンプ収容部55は、メインハウジング50の上面から下方に向けて、軸方向に沿った円筒穴である収容室55aを、燃料室51内に形成している。燃料ポンプ収容部55の内径は、ポンプ筐体41の外径と実質的に同一である。これにより、燃料ポンプ収容部55は、収容室55aに燃料ポンプ40を収容しつつ、ポンプ筐体41の外周部と嵌合し当該燃料ポンプ40を保持している。
フィルタ収容部57は、燃料ポンプ収容部55の径方向外側に同軸で形成されている円環状の空間を形成している。このフィルタ収容部57の径方向の幅は、円環状を呈する燃料フィルタ44の径方向の幅よりも僅かに小さく形成されている。この形状によってフィルタ収容部57は、軸方向に沿って押し込まれた燃料フィルタ44を収容しつつ、保持している。加えてフィルタ収容部57は、内周側の上方で燃料ポンプ収容部55と、外周側の下方でレギュレータ収容部58と、それぞれ連通している。この構成によって、燃料ポンプ40から吐き出された燃料は、当該燃料ポンプ40の吐出圧力と重力とによって燃料フィルタ44を通過し、レギュレータ収容部58に到達する。レギュレータ収容部58は、下流側で燃料吐出管21側と連通しており、プレッシャレギュレータ46を作動可能な状態で収容している。
燃料室51は、フィルタ収容部57の内周側から下側にかけて位置する空間である。この燃料室51は、円筒穴である収容室55aと、当該収容室55aと同軸であって、収容室55aの下側を覆う円柱状の空間とによって形成されている。この燃料室51において、収容室55aは、燃料ポンプ40の下側を覆っている有底円筒状の壁部51aによって、当該燃料室51の後述する各堰壁部等が配置される空間と隔てられている。以上、燃料室51は、燃料ポンプ収容部55の周壁、壁部51aから径方向外側に延びる壁部51b、当該壁部51bの外縁から重力方向下側に延びる壁部51c、及びサクションフィルタ70によって形成されている。この燃料室51内において収容室55aを隔てる壁部51aには、重力方向に沿って筒状に形成され、燃料室51内に位置する吸入筒部53が、当該壁部51aと一体で設けられている。尚、吸入筒部53の径方向は、燃料供給装置100の水平方向に沿っているもとする。この吸入筒部53は、燃料ポンプ40のポンプ筐体41に設けられた吸入孔42と上下方向に重なっており、燃料室51と燃料ポンプ40とを連通させている。燃料ポンプ40の作動によれば、燃料は吸入筒部53及び吸入孔42に流入し、当該燃料ポンプ40に吸入される。
サクションフィルタ70は、メインハウジング50の下側に取り付けられて、各壁部51a,51b,51cとともに燃料室51を形成し、当該燃料室51に流入する燃料を濾過する。サクションフィルタ70は、フィルタクロス78及びフィルタフレーム71を有している。フィルタクロス78には、燃料中の異物の除去が可能であって、樹脂製の繊維からなる不織布が用いられている。このフィルタクロス78は、矩形形状に裁断された不織布を中間で折り重ね、重ねられた外縁部を加熱して溶着させることで、袋状に形成されている。またフィルタクロス78には、開口部が設けられている。この開口部の周縁は、壁部51cの下端によって保持されている。
フィルタフレーム71は、例えば樹脂材料等によって形成されており、フィルタクロス78をメインハウジング50の下側に保持させるための部材である。フィルタフレーム71は、フィルタクロス78の内側に収容されており、当該フィルタクロス78を内側から外側に向けて押し広げ、その形態を維持させている。
以下、本発明の第一実施形態による燃料供給装置100の特徴部分について、図1及び図2に基づいて詳細に説明する。
サクションフィルタ70のフィルタフレーム71には、底部73及び複数の堰壁部75a〜75fが一体で形成されている。底部73は、燃料室51内で水平方向に延びる壁部であって、吸入筒部53の下方に当該吸入筒部53と対向するように位置している。この底部73の外縁は、下側に屈曲されている。また底部73の吸入筒部53と対向する位置には、当該吸入筒部53側に向かって突出することで燃料の流れを誘導する凸部73aが形成されている。
複数の堰壁部75a〜75fは、底部73に吸入筒部53を囲むように立設され、当該吸入筒部53まわりに一周未満の長さで延伸している壁部である。これら堰壁部75a〜75fは、底部73から吸入筒部53の上方に向けて立設され、上下方向に沿って吸入筒部53を跨いでいる。加えて、各堰壁部75a〜75fの上端は、壁部51bの近傍に位置し、当該壁部51bとの間に所定の隙間を形成している。また、これら複数の堰壁部75a〜75fは、それぞれの延伸方向の両端部が、他のいずれかの堰壁部75a〜75fに対して吸入筒部53の径方向に対向しており、当該吸入筒部53の全ての径方向に少なくとも一つ位置している。加えて、径方向に隣接するこれら堰壁部75a〜75f同士は、燃料が吸入筒部53に向って流通可能に間隔をあけて位置している。さらに、各堰壁部75a〜75fの径方向の内側及び外側の両壁面は、互いに同心の円弧に沿って底部73に立設されている。加えて、各堰壁部75a〜75fは、120度程度の中心角を備えている。尚、これらの各堰壁部75a〜75fの中心は、燃料ポンプ40の中心軸と底部73との交点である。
堰壁部75a及び堰壁部75bは、複数の堰壁部75a〜75fのうちで最も内周側に位置しており、互いに同心かつ同径の円弧状に立設されている。加えて、これら堰壁部75a及び堰壁部75bは、燃料ポンプ40の中心軸まわりに180度ずれて位置しており、当該吸入筒部53を挟んで対向している。
堰壁部75c及び堰壁部75dは、堰壁部75a及び堰壁部75bの径方向外側に、燃料が吸入筒部53に向って流通可能なよう、当該各堰壁部75c,75dの延伸方向において一定の間隔をあけて位置している。加えて、堰壁部75c及び堰壁部75dは、互いに同心かつ同径の円弧状であって、燃料ポンプ40の中心軸まわりに180度ずれて位置することで、吸入筒部53を挟んで対向している。また、堰壁部75c及び堰壁部75dは、堰壁部75a及び堰壁部75bに対して、燃料ポンプ40の中心軸まわりに90度ずれて位置している。以上の配置によって、堰壁部75c及び堰壁部75dの周方向の端部は、堰壁部75a及び堰壁部75bと径方向に対向することとなる。
堰壁部75e及び堰壁部75fは、堰壁部75c及び堰壁部75dの径方向外側に、当該各堰壁部75e,75fの延伸方向において一定の間隔をあけて位置している。加えて、堰壁部75e及び堰壁部75fは、互いに同心かつ同径の円弧状であって、燃料ポンプ40の中心軸まわりに180度ずれて位置しており、吸入筒部53を挟んで対向している。また、堰壁部75e及び堰壁部75fは、堰壁部75c及び堰壁部75dに対して、燃料ポンプ40の中心軸まわりに90度ずれて位置している。以上の配置によって、堰壁部75e及び堰壁部75fの周方向の端部は、堰壁部75c及び堰壁部75dと径方向に対向することとなる。
以上説明した底部73及び各堰壁部75a〜75fが設けられる構成において、燃料ポンプ40が燃料を吸入する様態を、以下説明する。
まず、燃料に水平方向の力が作用せず、重力の作用する方向が上下方向と一致している場合について説明する。サブタンク30内に貯留された燃料は、燃料ポンプ40の吸入動作によって生じる吸入筒部53近傍の圧力低下と、自重とによって各堰壁部75a〜75fの内周側へ移動しようとする。詳記すると、フィルタクロス78によって濾過されつつ燃料室51内に流入した燃料は、底部73の上面に沿って吸入筒部53に向って移動し、各堰壁部75c〜75fのいずれかの径方向外側の壁面に到達する。堰壁部75e又は堰壁部75fの径方向外側の壁面に到達した燃料は、当該壁面に沿って移動し、堰壁部75e,75fの延伸方向である周方向の端部同士の間を径方向内側に通過する。堰壁部75c,75dの径方向外側の壁面に到達した燃料は、堰壁部75e,75fと燃料が流通可能な間隔をあけて径方向内側にずれて位置している堰壁部75c,75dの径方向外側の壁面に沿って移動し、堰壁部75c,75dの周方向の端部同士の間を径方向内側に通過する。そして、堰壁部75a,75bの外側の壁面に到達した燃料は、堰壁部75c,75dと燃料が流通可能な間隔をあけて径方向内側にずれて位置している堰壁部75a,75bの径方向外側の壁面に沿って移動し、堰壁部75a,75bの周方向の端部同士の間を径方向内側に通過して、当該堰壁部75a,75bの内周側に流入する。以上により、堰壁部75a,75bによって囲まれた吸入筒部53まわりへの燃料の供給が実現される
(図2矢印参照)。したがって、燃料の液面FL1の高さは、各堰壁部75a〜75fの内周側と外周側とで実質的に同一となる。
ここで、サブタンク30内に貯留されている燃料の量が多く、燃料の液面が各堰壁部75a〜75fの上端よりも上側にある場合、燃料は、上述した経路に加えて、各堰壁部75a〜75fの上端と壁部51bとの間を通過して、堰壁部75a,75b内周側の吸入筒部53まわりに供給される。
次に、上下方向と交差する水平方向の力が燃料に作用した場合について説明する。燃料は、サブタンク30内で片寄りを生じようとするため、堰壁部75a,75b等によって囲まれた吸入筒部53まわりから、堰壁部75e,75fの外周側へ流出しようとする。すると燃料は、吸入筒部53まわりに延伸する堰壁部75a又は堰壁部75bによって堰き止められる。また、堰壁部75a及び堰壁部75bの周方向の端部同士の間を通過した燃料も、当該各端部と径方向に対向している堰壁部75c又は堰壁部75dによって堰き止められる。
ここまで説明した第一実施形態によれば、吸入筒部53は、各堰壁部75a〜75fによって周方向の全周に亘って囲われている。故に、燃料に水平方向の力が作用した場合、燃料は、全ての径方向において複数の堰壁部75a〜75fのいずれかにより移動を堰き止められ、吸入筒部53まわりに留まり得る。したがって、吸入筒部53を燃料中に位置させた状態を確実に維持できる燃料供給装置100とし得る(図1、液面FL2参照)。
加えて第一実施形態では、各堰壁部75a〜75fは、同心の円弧状に立設している単純な形態であることから、成形が容易に可能である。加えて、各堰壁部75a〜75fの径方向内側及び外側の両壁面が、互いに同心の円弧に沿って底部73に立設されることで、径方向に隣接する堰壁部同士の間隔を、各堰壁部の延伸方向において一定にできる。このように流通可能な間隔が一定であることによって、燃料は、各堰壁部75a〜75fに沿って円滑に移動することができるので、吸入筒部53まわりに容易に到達し得る。
さらに第一実施形態では、これら各堰壁部75a〜75fをフィルタフレーム71に一体で形成しているので、燃料供給装置100の構成を簡素化できるとともに、底部73及び各堰壁部75a〜75fをメインハウジング50に確実に保持させられる。故に、水平方向の力が燃料に作用した場合であっても、底部73及び各堰壁部75a〜75fは、吸入筒部53のまわりに燃料を維持する効果を確実に発揮し続けることができる。
尚、上記実施形態において、サクションフィルタ70が請求項に記載の「フィルタ」に相当する。
(第二実施形態)
図3及び図4に示すように、本発明の第二実施形態は第一実施形態の変形例である。第二実施形態による燃料供給装置200では、第一実施形態におけるサブタンク30に相当する構成が省略されている。加えて、堰壁部275の形態が、第一実施形態における堰壁部75a〜75fの形態と異なっている。以下、第二実施形態における構成の変更箇所について詳しく説明する。
第二実施形態におけるハウジング260は、メインハウジング250及びサクションフィルタ270等によって構成されている。
メインハウジング250は、第一実施形態と実質的に同一の燃料ポンプ収容部55、フィルタ収容部57、及びレギュレータ収容部58に加えて、シャフト支持部234を有している。このシャフト支持部234は、第一実施形態においてサブタンク30が備えていたシャフト支持部34に相当する構成であって、フィルタ収容部57の外周側の周壁に形成されている。シャフト支持部234は、フランジ20に設けられているガイドシャフト24aを上下方向に貫通させることで、当該ガイドシャフト24aに対して摺動自在である。加えて、シャフト支持部234の上面には、スプリング24bの下側が着座している。以上によれば、シャフト支持部234を介して作用するスプリング24bの付勢力によって、ハウジング260は燃料タンク13の底部13bに、サクションフィルタ270の下側を密着させた状態で固定される。
サクションフィルタ270のフィルタフレーム271には、第一実施形態における底部73と実質的に同一の底部273と、吸入筒部53まわりに一周以上の長さで螺旋状に延伸する堰壁部275とが一体で形成されている。この堰壁部275は、底部273から吸入筒部53の上方に向けて立設され、上下方向に沿って吸入筒部53を跨いでいる。加えて、堰壁部275の上端は、壁部51bの近傍に位置し、当該壁部51bとの間に所定の隙間を形成している。また堰壁部275の吸入筒部53の径方向に隣接する部分同士は、燃料が吸入筒部53に向って流通可能に間隔をあけて位置している。さらに、螺旋状に立設された堰壁部275の部分同士の径方向の間隔は、燃料流れ方向の下流側ほど漸減している。
加えて、底部273には、堰壁部275の径方向に隣接する部分同士の間隔を減少させる絞り部277が、堰壁部275と一体で立設されている。この絞り部277は、堰壁部275の延伸方向の両端部276a,276bのうち、燃料流れ方向の最下流側に位置する端部276aと一体に立設されている。
以上説明した第二実施形態による堰壁部275が設けられる構成において、燃料ポンプ40が燃料を吸入する様態を、以下説明する。
まず、燃料に水平方向の力が作用せず、重力の作用する方向が上下方向と一致している場合について説明する。燃料タンク13内に貯留された燃料は、自重と燃料ポンプ40の吸入動作によって生じる負圧とによって、フィルタクロス78によって濾過されつつ燃料室51内に流入する。燃料は、底部273の上面に沿って吸入筒部53に向って移動して堰壁部275に到達し、当該堰壁部275の径方向外側の壁面に沿って移動する。そして燃料は、端部276bとその径方向内側に位置する堰壁部275の中間の部分との間、及び端部276aに設けられた絞り部277とその径方向外側側に位置する堰壁部275の中間の部分との間を順に通過し、吸入筒部53まわりに到達し、当該吸入筒部53から燃料ポンプ40に流入する。以上により、堰壁部275によって囲まれた吸入筒部53まわりへの燃料の供給が実現される。したがって、燃料の液面FL1の高さは、堰壁部275の内周側と外周側とで実質的に同一となる。
尚、燃料タンク13内に貯留されている燃料の量が多く、燃料の液面が堰壁部275上端よりも上方にある場合、燃料は、上述した経路に加えて、堰壁部275の上端と壁部51bとの間を通過して、堰壁部275の内周側に流入することができる。この構成により、燃料の残量が充分にある場合の燃料の吸入抵抗を低減している。
次に、車両の傾きや旋回時の遠心力に起因した水平方向の力が燃料に作用した場合について説明する。燃料は、燃料タンク13内で片寄りを生じようとするため、吸入筒部53のまわりから流出しようとする。しかし、吸入筒部53を囲むように当該吸入筒部53まわりに一周以上の長さで延伸する堰壁部275は、当該吸入筒部53まわりをその周方向の全周に亘り囲うことができる。故に、水平方向の力が燃料に作用した場合であっても、燃料は、全ての径方向において堰壁部275により移動を堰き止められ、吸入筒部53まわりに留まり得る。
加えて、燃料流れ方向の下流側ほど間隔が漸減する堰壁部275の形態により、径方向の力が作用した燃料は、間隔の最も狭く、流れに対する抵抗が大きい箇所を通過しなければ吸入筒部53まわりから流出できない。さらに、吸入筒部53側とは反対側に向おうとする燃料の流れに対して抵抗となり得る絞り部277を、最下流側に位置する端部276aと一体に立設することで、吸入筒部53から流出しようとする燃料が先ず通過しなければならない箇所の間隔を、さらに狭くできる。以上のように、絞り部277と、下流側に向うに従って間隔の漸減する堰壁部275の形態との組み合わせによって、堰壁部275に囲われた吸入筒部53まわりからの燃料の流出を妨げる作用が、さらに確実に発揮され得る。
ここまで説明した第二実施形態によれば、水平方向の力の作用によって吸入筒部53まわりから流出しようとする燃料は、堰壁部275によって堰き止められて当該吸入筒部53まわりに留まり得る(図3、液面FL2参照)。したがって、吸入筒部53を燃料中に位置させた状態を確実に維持できる。
加えて第二実施形態では、サブタンク30に相当する構成の省略によって、サクションフィルタ270の周囲に燃料が維持され難くなる。故に、吸入筒部53の周囲に燃料を維持できる底部273及び堰壁部275の効果は、燃料供給装置200にとって重要なものとなるのである。
尚、上記実施形態において、サクションフィルタ270が請求項に記載の「フィルタ」に相当する。
(第三実施形態)
図5に示すように、本発明の第三実施形態は第二実施形態の変形例である。第三実施形態の堰壁部375a〜375dは、第二実施形態の堰壁部275(図4参照)とは異なり、吸入筒部53まわりに一周未満の長さで延伸し、吸入筒部53を囲むように底部373に立設されている。加えて、各堰壁部375a〜375dは、吸入筒部53の全ての径方向に少なくとも一つ位置するよう、それぞれの延伸方向の両端部が、他の堰壁部に対して径方向に対向している。さらに、径方向に隣接するこれら堰壁部375a〜375d同士は、燃料が吸入筒部53に向って流通可能に間隔をあけて位置している。
これら複数の堰壁部のうち、堰壁部375a〜375cは、底部373に螺旋状に立設されている。具体的には、径方向外側から、堰壁部375a、堰壁部375b、堰壁部375cの順で配置されている。また、堰壁部375a〜375c同士の径方向の間隔は、各堰壁部の延伸方向において一定である。
さらに、これら各堰壁部375a〜375dは、上下方向に沿って吸入筒部53の上方まで立設されている。そして、各堰壁部375a〜375dの上端は、壁部51b(図3参照)の近傍に位置し、当該壁部51bとの間に所定の隙間を形成している。
以上の構成において、燃料に水平方向の力が作用せず、重力の作用する方向が上下方向と一致している場合、燃料は、堰壁部375a及び堰壁部375dの間に設けられた間隔を通過する。そして、これら堰壁部375a又は堰壁部375dの径方向内側の壁面に沿って移動する燃料は、螺旋状を呈する堰壁部375a〜375cの形態により、流れ方向を全体として一方向(図5において反時計方向)に規定される。故に燃料は、吸入筒部53まわりを円滑に移動することができる。そして燃料は、周方向に隣接する堰壁部375bと堰壁部375cとの端部同士の間、又は堰壁部375cの端部と当該端部の径方向外側に対向する堰壁部375bとの間のいずれかを通過し、吸入筒部53まわりに到達する。以上により、複数の堰壁部375a〜375dによって囲まれた吸入筒部53まわりへの燃料の供給が実現される。
ここまで説明した第三実施形態では、吸入筒部53まわりに延伸する堰壁部375a〜375aのいずれかが全ての径方向に少なくとも一つ位置している。故に、水平方向の力が燃料に作用した場合、吸入筒部53まわりから流出しようとする燃料は、堰壁部375a〜375cのいずれかによって堰き止められて、吸入筒部53まわりに留まり得る。したがって、吸入筒部53を燃料中に位置させた状態を確実に維持できる。
加えて第三実施形態では、一周未満の長さで延びる各堰壁部375a〜375cの周方向に隣接する端部同士の間を通ることで、燃料は吸入筒部53まわりに到達することができる。即ち、堰壁部375a〜375dの外周側から内周側に到達するまでの燃料の移動距離を短くすることができる。以上によれば、堰壁部375a〜375cを螺旋状に立設させたことにより燃料を一方向に円滑に流し得る作用と相まって、堰壁部375a〜375dの形態は、当該各堰壁部375a〜375dの内側への燃料の流入に伴う燃料ポンプ40(図3参照)の負荷の抑制に貢献し得る。
(第四実施形態)
図6に示すように、本発明の第四実施形態は第三実施形態の変形例である。第四実施形態の堰壁部475a〜475fは、吸入筒部53まわりに一周未満の長さで延伸し、底部473に上下方向に沿って吸入筒部53の上方まで立設されている。各堰壁部475a〜475fは、吸入筒部53の全ての径方向に少なくとも一つ位置するよう、それぞれの延伸方向の両端部が、他のいずれかの堰壁部に対して径方向に対向している。
加えて、径方向に隣接するこれら堰壁部475a〜475f同士は、燃料が吸入筒部53に向って流通可能に間隔をあけて位置している。さらに、各堰壁部475a〜475fは、上端が壁部51b(図3参照)の近傍まで到達している。
堰壁部475a〜475cは、径方向外側及び径方向内側のそれぞれの壁面が、燃料ポンプ40(図3参照)の中心軸を中心とした同心の螺旋に沿っている。これら堰壁部475a〜475cは、径方向外側から、堰壁部475a、堰壁部475b、堰壁部475cの順で配置されている。また、堰壁部475d〜475fも、堰壁部475a〜475cと同様に、径方向外側及び径方向内側のそれぞれの壁面が、燃料ポンプ40の中心軸を中心とした同心の螺旋に沿っている。これら堰壁部475d〜475fは、径方向外側から、堰壁部475d、堰壁部475e、堰壁部475fの順で配置されている。
加えて、堰壁部475d〜475fの形状は、堰壁部475a〜475cと同一の形状である。これら堰壁部475d〜475fは、堰壁部475a〜475cに対して、燃料ポンプ40の中心軸まわりに180度ずれた位置に、底部473から立設されている。
以上の構成において、燃料に水平方向の力が作用せず、重力の作用する方向が上下方向と一致している場合、燃料は、径方向に間隔をあけて立設されている各堰壁部475a〜475f同士の間を通過し吸入筒部53まわりに到達する。これら堰壁部475a〜475c及び堰壁部475d〜475fが全体として同一方向に旋回する同心の螺旋状に立設されているので、燃料は、第三実施形態と同様に特定の一方向に流れ(図6において反時計方向)、吸入筒部53まわりを円滑に移動できる。
また、燃料に水平方向の力が作用した場合、燃料は、吸入筒部53まわりを全ての径方向に亘って囲んでいる堰壁部475c又は堰壁部475fによって堰き止められる。故に、堰壁部475c及び堰壁部475fに囲まれた吸入筒部53まわりに燃料は留まり得る。したがって、吸入筒部53を燃料中に位置させた状態が確実に維持されるのである。
(第五実施形態)
図7に示すように、本発明の第五実施形態は第一実施形態の別の変形例である。以下、図1を参照しつつ、図7に基づいて第五実施形態の特徴を説明する。
第五実施形態では、底部573から吸入筒部53まわりに一周未満の長さで延伸する堰壁部575が三つ立設されている。これら三つの堰壁部575は、互いに同一の形状であって、燃料ポンプ40の中心軸まわりに120度ずつずれて位置している。これら三つの堰壁部575は、底壁573から上下方向に沿って吸入筒部53の上方まで立設され、その先端が壁部51bの近傍まで到達している。
各堰壁部575は、吸入筒部53まわりに円弧状に延伸する円弧状部575a、及び円弧状部575aの延伸方向の端部に、接続部575cを介して接続されて螺旋状に延伸する螺旋状部575bを有している。この各堰壁部575の円弧状部575aは、互いに同心かつ同径の円弧状に底部573に立設されている。この円弧状部575aの中心は、燃料ポンプ40の中心軸である。また、各堰壁部575の接続部575cは、円弧状部575aの延伸方向の端部から径方向外側に延伸している。さらに各堰壁部575の螺旋状部575bは、接続部575cの径方向外側の端部と連続しており、円弧状部575aと接続された側の端部から延伸方向に離れるほど径が漸増する螺旋状に底部573に立設されている。ここで、堰壁部575の延伸方向の両端部のうち、燃料流れ方向下流側を端部576a、燃料流れ方向上流側を端部576bとする。
以上の各堰壁部575の形状及び配置によって、一つの堰壁部575の円弧状部575aの外周側には、周方向に隣接している他の堰壁部575の螺旋状部575bが、吸入筒部53に向って燃料の流通可能な間隔をあけて位置している。加えて、螺旋状部575bが、円弧状部575aと接続される側の端部から径の漸増する螺旋状に延伸しているので、端部576aと、当該端部576aと径方向に対向する螺旋状部575bの部分との間の間隔を狭くし得る。
以上の構成において、燃料に水平方向の力が作用せず、重力の作用する方向が上下方向と一致している場合、燃料は、堰壁部575の端部576bと、当該端部576bと径方向内側に対向している他の堰壁部575との間を通過する。そして燃料は、螺旋状部575bの径方向内側の壁面に沿って移動し、周方向に隣接している円弧状部575a同士の間を通過して、吸入筒部53まわりに到達する。以上により、各堰壁部575の円弧状部575aによって囲まれた吸入筒部53まわりへの燃料の供給が実現される。
次に、水平方向の力が燃料に作用した場合について説明する。この場合、燃料は、大部分が吸入筒部53まわりに延びる円弧状部575aのいずれかによって堰き止められ、一部が周方向に隣接する円弧状部575a同士の間を通過する。この円弧状部575a同士の間を通過した一部の燃料も、円弧状部575aと接続された螺旋状部575bによって堰き止められることとなる。さらに、螺旋状部575bの径方向内側の壁面に沿って流出しようとする燃料は、間隔が狭められ、流れに対する抵抗が大きくされた端部576aと、その径方向外側に対向する螺旋状部575bとの間を通過しなければならず、移動を妨げられることとなる。
ここまで説明した第五実施形態によれば、水平方向の力の作用によって円弧状部575aによって囲まれた吸入筒部53まわりらか流出しようとする燃料は、いずれかの堰壁部575によって移動が妨げられて、当該吸入筒部53まわりに留まり得る。したがって、吸入筒部53を燃料中に位置させた状態が確実に維持されるのである。
加えて第五実施形態では、隣接する堰壁部575同士の間の径方向の間隔が、燃料流れ方向下流側に向うに従い狭められている。故に、燃料は、流入に伴って持ち上げられることとなる。この持ち上げにより、燃料は、堰壁部575同士の間を流通し、吸入筒部53側に流れ込もうとする力を回復できる。この作用により、燃料タンク13内から燃料が無くなった後、当該燃料タンク13に少量の燃料を補充した際、燃料は燃料ポンプ40の吸入負圧によらないで、堰壁部575との摩擦に抗して各円弧状部575aに囲まれた吸入筒部53まわりに到達することができる。したがって、車両のガス欠時などに、各堰壁部575に妨げられて燃料ポンプ40が燃料を吸入できないという事態を防ぐことができる。
また、第五実施形態では、吸入筒部53まわりに円弧状に延伸する円弧状部575aが、底部573に互いに同心かつ同径の円弧状に立設されているで、堰壁部全体の径方向の長さを抑制できる。
(第六実施形態)
図8に示すように、本発明の第六実施形態は第一実施形態のさらに別の変形例である。第六実施形態では、吸入筒部53まわりに二周以上の長さで螺旋状に延伸する堰壁部675a及び堰壁部675bが底部673に立設されている。堰壁部675bは、堰壁部675aと同一の形状であって、当該堰壁部675aに対して燃料ポンプ40(図1参照)の中心軸まわりに180度ずれて位置しているとともに、当該堰壁部675aにおいて径方向に隣接する部分の間に立設されている。加えて、堰壁部675a及び堰壁部675bは、それぞれにおいて各径方向に隣接する部分同士の間隔が、各堰壁部の延伸方向において一定である。以上の堰壁部675a,675bの形状及び配置により、径方向に隣接する、堰壁部675aの部分と堰壁部675bとの間の間隔も、各堰壁部の延伸方向において一定となっている。また、各堰壁部675a,675bは、底部673から上下方向に吸入筒部53の上方まで立設され、その先端が壁部51b(図3参照)の近傍まで到達している。
以上の構成において、燃料に水平方向の力が作用せず、重力の作用する方向が上下方向と一致している場合、燃料は、堰壁部675a及び堰壁部675bの壁面に沿って移動し、吸入筒部53まわりに到達することができる。この螺旋状に立設された各堰壁部675a,675bの形状によって、燃料は特定の一方向に流れることとなる。加えて、堰壁部675a及び堰壁部675bの部分同士の間隔が一定であるので、燃料は当該間隔を円滑に流通することができ、吸入筒部53まわりに容易に到達し得る。
また、水平方向の力が燃料に作用した場合、吸入筒部53まわりから流出しようとする燃料は、当該吸入筒部53まわりを全ての径方向において囲む堰壁部675a,675bのいずれかによって堰き止められて、吸入筒部53まわりに留まり得る。したがって、吸入筒部53を燃料中に位置させた状態が確実に維持できる。
さらに、堰壁部675aにおいて径方向に隣接する部分の間に、堰壁部675bを立設することで、吸入筒部53のまわりに一周以上の長さで延伸する複数の堰壁部を底部673に立設できる。このように複数の堰壁部675a,675bによる燃料の堰き止め作用の発揮によれば、確実に吸入筒部53を燃料中に維持させることができる。
(第七実施形態)
図9に示すように、本発明の第七実施形態は第一実施形態のさらに別の変形例である。第七実施形態の各堰壁部775a〜775fは、径方向の壁の厚さが一定ではない点において、第一実施形態の各堰壁部75a〜75f(図2参照)と異なる。以下、各堰壁部775a〜775fの形状を詳細に説明する。
堰壁部775a及び堰壁部775bは、底部773に立設された複数の堰壁部775a〜775fのうちで最も内周側に位置している。これら堰壁部775a及び堰壁部775bの径方向内側の壁面は、互いに同心及び同径の円弧に沿っている。加えて、堰壁部775a及び堰壁部775bの壁面のうちの他方となる径方向外側の壁面は、吸入筒部53側に向う燃料流れ方向下流側に向うに従い、径方向に隣接する堰壁部775c及び堰壁部775dに向って漸近している。これらの壁面の形状によって、堰壁部775a及び堰壁部775bは、延伸方向の中央から両端部に向うに従って、径方向の壁の厚みが漸増している。
堰壁部775c及び堰壁部775dは、堰壁部775a及び堰壁部775bの径方向外側に位置している。これら堰壁部775c及び堰壁部775dの径方向内側の壁面は、燃料流れ方向下流側に向うに従い、径方向に隣接する堰壁部775a及び堰壁部775bに向って漸近している。加えて、これら堰壁部775c及び堰壁部775dの径方向外側の壁面は、互いに同心及び同径の円弧に沿っている。これらの壁面の形状によって、堰壁部775c及び堰壁部775dは、延伸方向の両端部から中央に向うに従って、径方向の厚みが漸増している。
堰壁部775e及び堰壁部775fは、複数の堰壁部775a〜775fのうちで最も外周側に位置している。これら堰壁部775e及び堰壁部775fの径方向内側の壁面は、燃料流れ方向下流側に向うに従い、径方向に隣接する堰壁部775c及び堰壁部775dに向って漸近している。加えて、これら堰壁部775e及び堰壁部775fの径方向外側の壁面は、互いに同心及び同径の円弧に沿っている。これらの壁面の形状によって、堰壁部775e及び堰壁部775fは、延伸方向の中央から両端部に向うに従って、径方向の厚みが漸減している。
以上説明した堰壁部775a〜775fの形状によれば、径方向に隣接する堰壁部775a〜775f同士の間隔は、燃料流れ方向の下流側に向うに従って漸減する。故に、燃料に水平方向の力が作用した場合に、燃料は、間隔の最も狭く、流れに対する抵抗が大きい箇所を通過しなければ、堰壁部775a,775bによって囲まれた吸入筒部53まわりから流出できない。故に、燃料は、その移動が妨げられて、吸入筒部53まわりに留まり得る。以上によれば、堰壁部775a〜775fの径方向の壁の厚さを変化させることにより、吸入筒部53を燃料中に維持させる効果の向上を図り得る。
(第八実施形態)
図10に示すように、本発明の第八実施形態は第三実施形態の別の変形例である。第八実施形態の堰壁部875a〜875cは、径方向外側から、堰壁部875a、堰壁部875b、堰壁部875cの順で、底部873に螺旋状に立設されている。しかし、第三実施形態では、堰壁部375a〜375c同士の径方向の間隔が、各堰壁部の延伸方向において一定とされていたのに対して(図5参照)、第八実施形態における堰壁部875a〜875c同士の径方向の間隔は、燃料流れ方向下流側に向うに従って漸減している。このように、燃料の流れる間隔が下流側に向うに従って漸減する堰壁部875a〜875cであっても、全体として燃料の流れ方向を一方向に規定できる。故に、堰壁部875a〜875cによって囲まれた吸入筒部53まわりに、燃料は容易に到達し得る。加えて、堰壁部875a〜875cは吸入筒部53を全ての径方向に亘って囲んでいるので、吸入筒部53まわりから流出しようとする燃料を、当該吸入筒部53まわりに留める作用を確実に発揮し得る。
(他の実施形態)
以上、本発明による複数の実施形態について説明したが、本発明はこれら実施形態に限定して解釈されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用することができる。
上記実施形態では、図1に示すように燃料室51と燃料ポンプ40の吸入孔42とを連通し、当該燃料ポンプ40に燃料を流入させる「吸入筒部」に相当する構成を、メインハウジング50の壁部51aに一体に設けていた。しかし、例えば図11に示すように、燃料ポンプ940のポンプ筐体941の下側に、燃料室51とポンプ筐体941の内部とを連通させる筒状の吸入筒部953が接続されていてもよい。この吸入筒部953は、ポンプ筐体941と一体で設けられていてもよい。以上の形態において、各堰壁部は、吸入筒部953よりも上方まで立設されることが望ましい。また、請求項に記載の「吸入筒部」に相当する構成は、上記以外の形態であってもよい。具体的には、図1に示す第一実施形態における燃料ポンプ40の吸入孔42に管状の部材の一端を接続し、当該管状部材の他端を、燃料室51内に位置させてもよい。この形態において、当該管状部材の上下方向に沿って配置されている部分が請求項に記載の「吸入筒部」に相当する。またこの形態において、各堰壁部は、管状部材の他端の上方まで立設されることが望ましい。
上記第二実施形態では、図4に示すように、絞り部277は、堰壁部275の燃料流れ方向下流側の端部276aと一体に設けられていた。しかし、径方向に隣接する堰壁部同士の間隔、又は径方向に隣接する堰壁部の部分同士の間隔を減少させることができる絞り部であれば、底部に立設される位置は限定されない。また、第二実施形態以外の堰壁部275以外でも、絞り部は、第五実施形態の堰壁部575、第七実施形態の堰壁部775a及び775b、並びに第八実施形態の堰壁部875a等の燃料流れ方向下流側の端部と一体に設けられて、燃料の流出を妨げる作用を発揮し得る。
上記実施形態では、底部及び各堰壁部は、サクションフィルタのフィルタフレームに一体で形成されていた。しかし、底部及び各堰壁部は、フィルタフレーム又はメインハウジングとは別体の部材に形成されて、フィルタフレーム又はメインハウジングに保持されていてもよい。
上記実施形態では、燃料供給装置100,200は、燃料ポンプ40に吸入される前の燃料中の異物を除去するサクションフィルタ70,270と、燃料ポンプ40から吐出された燃料中の異物を除去する燃料フィルタ44とをともに備えていた。しかし、サクションフィルタのフィルタクロスをさらに目の細かい仕様のものへと変更することで、燃料フィルタ44に相当する構成を省略できる。この形態の燃料供給装置では、フィルタクロスの目が細かくなることに起因し、当該フィルタクロス通過時による燃料の圧力損失が増加する。この圧力損失の増加を抑えるためには、サクションフィルタの体格を大きくすることが望ましい。すると、サクションフィルタを覆うサブタンクも大型化を余儀なくされる。以上のように、燃料フィルタが省略された燃料供給装置では、サブタンクの大型化により、吸入筒部を燃料中に位置させた状態を維持することがさらに難しくなる。したがって、サクションフィルタの上流側となる燃料室内で吸入筒部の近傍に燃料を留めさせる本発明の効果は、燃料フィルタ44に相当する構成が省略された燃料供給装置において、さらに効果的に発揮されるのである。
13 燃料タンク、13a 天井部、13b 底部、13c 開口部、20 フランジ、21 燃料吐出管、24a ガイドシャフト、24b スプリング、25 配管ホース 、30 サブタンク、31 底壁部、33 側壁部、34,234 シャフト支持部、36 ブラケット支持部、37 開口部、40,940 燃料ポンプ、41,941 ポンプ筐体、42 吸入孔、44 燃料フィルタ、46 プレッシャレギュレータ、50,250 メインハウジング、51 燃料室、51a,51b,51c 壁部、53,953 吸入筒部、55 燃料ポンプ収容部、55a 収容室、57 フィルタ収容部、58 レギュレータ収容部、60,260 ハウジング、70,270 サクションフィルタ(フィルタ)、71,271 フィルタフレーム、73,273,373,473,573,673,773,873 底部、73a 凸部、75a〜75f,275,375a〜375d,475a〜475f,575,675a,675b,775a〜775f,875a〜875c 堰壁部、575a 円弧状部、575b 螺旋状部、575c 接続部、276a,276b,576a,576b 端部、277 絞り部、78 フィルタクロス、100,200 燃料供給装置

Claims (3)

  1. 燃料タンク内に設置され、前記燃料タンク内に貯留された燃料を外部へ供給する燃料供給装置であって、
    前記燃料タンクの中に設けられた燃料室内に蓄えられる燃料を吸入して吐出する燃料ポンプと、
    前記燃料室内に位置し、前記燃料ポンプに吸入される燃料が流入する吸入筒部と、
    前記燃料ポンプの吸入によって前記燃料室に流入する燃料を濾過するフィルタと、
    前記フィルタとともに前記燃料室を形成する壁部と、を備えることを特徴とする燃料供給装置。
  2. 前記吸入筒部は、前記燃料室の中央領域に位置することを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置。
  3. 前記壁部は、前記燃料室の重力方向上側に位置して前記吸入筒部の径方向に延びる蓋壁部、及び蓋壁部から重力方向下側に延びる周壁部、を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料供給装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS62163132U (ja) * 1986-04-03 1987-10-16
JPS63306271A (ja) * 1987-06-09 1988-12-14 Mitsuba Electric Mfg Co Ltd 燃料供給装置
JPH07223448A (ja) * 1992-01-14 1995-08-22 Horie Metal Co Ltd フューエルリザーバーを備えた燃料タンク

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