JP2013124788A - 換気システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】換気システム(10)は、それぞれの換気風量が可変に構成され、同一の室内を換気する複数の換気装置(13a,13b,13c)と、各換気装置(13a,13b,13c)の換気風量の合計が室内の換気の必要量となり、且つ各換気装置(13a,13b,13c)の換気風量が同じになるように複数の換気装置(13a,13b,13c)を制御する制御部(12)とを備えている。
【選択図】図1
Description
本発明の実施形態1について説明する。本実施形態の換気システム(10)は1つの室内の換気及び調湿を行うものである。この換気システム(10)は、図1に示すように、同一の室内に、CO2検出部(11)と、制御ユニット(12)と、3台の換気装置(13a,13b,13c)とを備えている。尚、換気装置の台数は単なる例示である。
本実施形態の換気装置(13a)について、図2及び図3を参照しながら説明する。尚、ここでの説明で用いる「上」「下」「左」「右」「前」「後」「手前」「奥」は、特にことわらない限り、換気装置(13a)を前面側から見た場合の方向を意味している。
冷媒回路(350)について、図4を参照しながら説明する。
本実施形態の各換気装置(13a,13b,13c)のコントローラ(21a,21b,21c)(図1参照)は、例えば、圧縮機制御部と弁制御部とファン制御部とダンパ制御部などで構成される。
本実施形態の換気システム(10)を起動すると、CO2検出部(11)によって室内のCO2濃度が検出されて、その検出結果が信号線(14)を介して制御ユニット(12)に送信される。そして、制御ユニット(12)は、CO2濃度に基づいて、各換気装置(13a,13b,13c)の換気風量を一致させるための制御動作を行う。また、制御ユニット(12)は、各換気装置(13a,13b,13c)の圧縮機(353)の運転周波数を一致させるための制御動作を行う。以下、これらについて説明する。
制御ユニット(12)は、CO2検出部(11)からCO2濃度を受けると、そのCO2濃度に応じた、排気用指令値及び給気用指令値を各換気装置(13a,13b,13c)に出力する。尚、各換気装置(13a,13b,13c)に対する給気用指令値は同じ値であり、各換気装置(13a,13b,13c)に対する排気用指令値は同じ値である。また、本実施形態では、各換気装置(13a,13b,13c)に対する給気用指令と排気用指令値とが互いに同じ値となる。尚、場合によっては、これらの値が異なることもありうる。
換気システム(10)の起動後、親機である換気装置(13a)において、コントローラ(21a)の圧縮機制御部は、室内空気(RA)の相対湿度が目標値となるように圧縮機(353)の運転周波数を調節する。
除湿運転中の換気装置(13a)では、排気ファン(325)及び給気ファン(326)が運転される。給気ファン(326)の運転が開始されると、室外空気が外気吸込口(323)からケーシング(311)内へ第1空気として取り込まれる。排気ファン(325)の運転が開始されると、室内空気が内気吸込口(324)からケーシング(311)内へ第2空気として取り込まれる。また、除湿運転中の換気装置(13a)では、第1動作と第2動作が所定の時間間隔(例えば3分間隔)で交互に繰り返される。
加湿運転中の換気装置(13a)では、給気ファン(326)及び排気ファン(325)が運転される。給気ファン(326)の運転が開始されると、室外空気が外気吸込口(323)からケーシング(311)内へ第2空気として取り込まれる。排気ファン(325)の運転が開始されると、室内空気が内気吸込口(324)からケーシング(311)内へ第1空気として取り込まれる。また、加湿運転中の換気装置(13a)では、第1動作と第2動作とが所定の時間間隔(例えば3分間隔)で交互に繰り返される。
本実施形態における換気システム(10)では、同一室内の複数の換気装置(13a,13b,13c)が、1つのCO2検出部(11)によって検出されたCO2濃度に基づいて、各換気装置(13a,13b,13c)の給気量がそれぞれ同じになり、排気量がそれぞれ同じになるように換気風量の制御がなされる。したがって、各換気装置(13a,13b,13c)の換気風量が異なる場合に比べて、低消費電力化を図ることができる。
本発明の実施形態2について説明する。本実施形態の換気システム(10)は、上記実施形態1の換気システム(10)と、換気装置(13a,13b,13c)の構成を異にする。つまり、本実施形態の換気システム(10)では、CO2検出部(11)によるCO2濃度の検出結果に応じた換気風量を示す指令値が、制御ユニット(12)から図9に示す換気装置(13a)に送信される。尚、各換気装置(13a,13b,13c)は同様の構成であるため、ここでは一つの換気装置(13a)の構成について説明する。
本実施形態の換気システム(10)の動作について、図1及び図9を参照しながら説明する。
本実施形態の換気システム(10)では、同一室内の複数の換気装置(13a,13b,13c)が、1つのCO2検出部(11)によって検出されたCO2濃度に基づいて、同じ換気風量となるように制御される。したがって、各換気装置(13a,13b,13c)の換気風量が異なる場合に比べて、低消費電力化を図ることができる。
上述した実施形態2の換気システム(10)において、各換気装置(13a,13b,13c)に全熱交換器(110)を用いるようにしたが、全熱交換器(110)の代わりに顕熱交換器を用いてもよい。この場合、室外空気(OA)と室内空気(RA)との間で熱が授受される。
上記実施形態2では、室内及び室外への送風量が同一となる場合について説明したが、これら送風量が異なっていてもよい。つまり、制御ユニット(12)は、各換気装置(13a,13b,13c)が室内に給気する室外空気の流量が同じになるように、そして、各換気装置(13a,13b,13c)が室外に排気する室内空気の流量が同じになるように、各換気装置(13a,13b,13c)を制御してもよい。この場合、制御ユニット(12)は、給気ファン(116)を制御するための指令値と排気ファン(115)を制御するための指令値とを別々に、各換気装置(13a,13b,13c)に送信すればよい。
本発明の実施形態3について説明する。本実施形態の換気システム(10)は、上記実施形態2の換気システム(10)と、換気装置(13a,13b,13c)の構成を異にする。つまり、本実施形態の換気システム(10)では、CO2検出部(11)によるCO2濃度の検出結果に応じた換気風量を示す指令値が、制御ユニット(12)から図10に示す換気装置(13a)に送信される。本実施形態の制御ユニット(12)が行う制御動作は、実施形態2の制御ユニット(12)が行う制御動作と同じである。尚、各換気装置(13a,13b,13c)は同様の構成であるため、ここでは一つの換気装置(13a)の構成について説明する。
本実施形態の換気システム(10)の動作について、図1及び図10を参照しながら説明する。
除湿運転時には、第1熱交換器(221)へ温水が供給され、第2熱交換器(222)が休止する。この除湿運転では、吸着素子(220)のうち給気側流路(216)を横断する部分についての吸着動作と、吸着素子(220)のうち排気側流路(215)を横断する部分についての再生動作とが同時に並行して行われる。
加湿運転時には、第2熱交換器(222)へ温水が供給され、第1熱交換器(221)が休止する。この加湿運転では、吸着素子(220)のうち排気側流路(215)を横断する部分についての吸着動作と、吸着素子(220)のうち給気側流路(216)を横断する部分についての再生動作とが同時に並行して行われる。
本実施形態における換気システム(10)は、上記実施形態2における換気システム(10)と略同様の効果を奏する。
上記実施形態3では、室内及び室外への送風量が同一となる場合について説明したが、これら送風量が異なっていてもよい。つまり、制御ユニット(12)は、各換気装置(13a,13b,13c)が室内に給気する室外空気の流量が同じになるように、そして、各換気装置(13a,13b,13c)が室外に排気する室内空気の流量が同じになるように、各換気装置(13a,13b,13c)を制御してもよい。この場合、制御ユニット(12)は、給気ファン(216)を制御するための指令値と排気ファン(215)を制御するための指令値とを別々に、各換気装置(13a,13b,13c)に送信すればよい。
上記実施形態では、CO2検出部(11)が検出した室内のCO2濃度に基づいて、各換気装置(13a,13b,13c)の換気風量を制御する構成について説明したが、CO2検出部(11)を省略してもよい。すなわち、制御ユニット(12)の制御によって各換気装置(13a,13b,13c)の換気風量が同じになるような構成であればよい。
11 CO2検出部
12 制御ユニット(制御部)
13a,13b,13c 換気装置
20 人感センサ
350 冷媒回路
351 第1吸着熱交換器
352 第2吸着熱交換器
353 圧縮機
Claims (5)
- それぞれの換気風量が可変に構成され、同一の室内を換気する複数の換気装置(13a,13b,13c)と、
前記各換気装置(13a,13b,13c)の換気風量の合計が室内の換気の必要量となり、且つ該各換気装置(13a,13b,13c)の換気風量が同じになるように前記複数の換気装置(13a,13b,13c)を制御する制御部(12)とを備えている
ことを特徴とする換気システム。 - 請求項1において、
室内のCO2濃度を検出するCO2検出部(11)を備え、
前記制御部(12)は、前記CO2検出部(11)によって検出されたCO2濃度に基づいて、全ての前記換気装置(13a,13b,13c)の換気風量を制御する
ことを特徴とする換気システム。 - 請求項1において、
室内に存在する人間を感知する人感センサ(20)を備え、
前記制御部(12)は、前記人感センサ(20)によって感知された人間の数に基づいて、全ての前記換気装置(13a,13b,13c)の換気風量を制御する
ことを特徴とする換気システム。 - 請求項1乃至3の何れか1つにおいて、
前記各換気装置(13a,13b,13c)は、室外の空気を除湿し又は加湿してから室内へ供給し、室内の空気を室外へ排出し、
前記制御部(12)は、前記各換気装置(13a,13b,13c)が室内へ供給する室外の空気の流量が同じになり、該各換気装置(13a,13b,13c)が室外へ排出する室内の空気の流量が同じになるように、全ての該換気装置(13a,13b,13c)を制御する
ことを特徴とする換気システム。 - 請求項4において、
前記各換気装置(13a,13b,13c)は、
それぞれが吸着剤を担持する第1吸着熱交換器(351)及び第2吸着熱交換器(352)と圧縮機(353)とを有し、該第1吸着熱交換器(351)が放熱器となって該第2吸着熱交換器(352)が蒸発器となる第1冷凍サイクル動作と、該第2吸着熱交換器(352)が放熱器となって該第1吸着熱交換器(351)が蒸発器となる第2冷凍サイクル動作とを交互に繰り返し行う冷媒回路(350)を備え、
前記第1吸着熱交換器(351)と前記第2吸着熱交換器(352)のうち蒸発器となっている方を室外の空気が、放熱器となっている方を室内の空気がそれぞれ通過する除湿運転と、該第1吸着熱交換器(351)と該第2吸着熱交換器(352)のうち放熱器となっている方を室外の空気が、蒸発器となっている方を室内の空気がそれぞれ通過する加湿運転とを実行可能であり、
前記制御部(12)は、前記各換気装置(13a,13b,13c)の圧縮機の回転速度が同じになるように、全ての該換気装置(13a,13b,13c)を制御する
ことを特徴とする換気システム。
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