JP2013118321A - 太陽電池モジュールおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】太陽電池モジュールの端部を完全に封止させることができると共に、製造工程を少なくし製造効率を向上させることができる太陽電池モジュールを提供することを目的とする。
【解決手段】バックシート10がカバーガラス2の周囲より張り出した張り出し部10aを有し、張り出し部10aとカバーガラス2の端部2aとの間にできる空間に、カバーガラス2とバックシート10とが接する部分の隙間からはみ出した封止材3,9によって充填されたはみ出し部13を有し、はみ出し部13とバックシート10の張り出し部10aとの界面が外部に露出している部位にコロナ処理を行った後、該部位が充填剤21によって覆われることを特徴とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、太陽電池モジュールおよびその製造方法に関するものである。
太陽光発電に用いられる太陽電池モジュールは通常、屋外に設置されるために耐候性や耐水性等を有していなければならない。特に、太陽電池モジュール内に水が浸入してしまうと太陽電池モジュールの劣化を招き長寿命化を図ることができない。そのため、太陽電池モジュールを製造する場合、太陽電池モジュールの端部を完全に封止する必要がある。
従来、太陽電池モジュールを製造する場合、ラミネート処理工程、切除工程、エッジ処理工程、シーリング材取付け工程およびフレーム取付け工程等、数多くの工程を経て、太陽電池モジュールを製造していた。
ラミネート処理工程とは、太陽電池モジュールの構成部材を重ね合わせて所定の加圧下において所定温度で加熱することで積層体を製造する工程である。
また、切除工程とは、例えば特許文献1および2に開示されているように、ラミネート処理工程により製造された積層体の周囲にはみ出した封止材の余剰部をトリミング装置等によって切除する工程である。ラミネート処理工程では所定の加圧下において所定温度で加熱されることから、封止材の一部が積層体の周囲からはみ出し、余剰部が形成されるため、切除工程においてこの余剰部を切除する。
また、エッジ処理工程とは、例えば特許文献3に開示されているように、積層体の端部をシリコーンゴム等で被覆する工程である。上述した切除工程により余剰部が切除された積層体の端部は、切除する際に封止性が破壊されている虞がある。したがって、エッジ処理工程により積層体の端部を被覆することで、積層体を封止する。
また、シーリング材取付け工程とは、例えば特許文献4に開示されているように、積層体の端部にスペーサやシーリング材を取り付ける工程である。上述したエッジ処理工程により封止された積層体の端部にスペーサやシーリング材を嵌め込むことで、断熱性や防水性を向上させる。
また、フレーム取付け工程とは、例えば特許文献4に開示されているように、太陽電池モジュールを支持するためのフレームを取り付ける工程である。上述したシーリング材取付け工程により取り付けられたスペーサやシーリング材の外側にアルミニウム製フレームを取り付けることで太陽電池モジュール全体の剛性を向上させる。
特開2001−135840号公報 特開2001−320069号公報 特開2001−85726号公報 特開平11−103086号公報
上述したような従来の太陽電池モジュールの製造方法によれば、エッジ処理工程、シーリング材取付け工程およびフレーム取付け工程によって、太陽電池モジュールの端部をある程度、封止することができる。しかしながら、積層体の周囲からはみ出した封止材の余剰部を切除すると、切除する際に封止材が破壊される場合があり、封止材が破壊された部分から水分が浸入すると封止材が加水分解を起こし、その結果太陽電池モジュールの劣化を招き太陽電池モジュールの寿命が短くなってしまうという問題があった。これは、たとえ端部をエッジ処理や端部にスペーサやシーリング材を取り付けた場合においても、処理が不十分であったりシーリング材等の劣化が進行することで、完全に水の浸入を防ぐことはできず、太陽電池モジュールの長寿命化の阻害要因となっていた。
特に、エッジ処理工程により積層体の端部をシリコーンゴム等で被覆する場合には、カバーガラスに含まれ、表面に露出しているヒドロキシル基(−OH)とシリコーンゴムに含まれるRO−Siとが化学結合することで、両者の間で接着力を高めることができる。一方、封止材にはヒドロキシル基が含まれていないことから、封止材とシリコーンゴムとの間では接着力を高めることができない。すなわち、切除工程において、積層体の周囲にはみ出した封止材の余剰部が少しでも残っていると、シリコーンゴムでエッジ処理をしても、接着力が弱い余剰部から水が浸入してしまう虞があった。そのため、トリミング装置による余剰部の切除に加えて、例えばスクレーバーを用いて手作業で余剰部を完全に掻き取る作業が必要であった。
また、太陽電池モジュールが完成するまでに数多くの工程が必要であるために、製造効率の向上を図ることができないという問題があった。特に、切除工程においては製造された積層体をトリミング装置に搬送したり、積層体の4辺全ての余剰部を切除したりしなければならず、切除し終わるまでに時間を要してしまう。また、エッジ処理工程では、その処理に精度を有するために、切除工程と同様にエッジ処理工程が終了するまでに時間を要してしまう。更に、例えばシーリング材取付け工程およびフレーム取付け工程では、それぞれ積層体の端部に特定の部材を取り付ける工程が重複して行われていることから、これらの工程が終了するまでに時間を要してしまう。
このように、従来では太陽電池モジュールの端部の封止性の向上と太陽電池モジュールの製造効率の向上との両立を図ることが困難であった。
本発明は、上述したような問題点に鑑みてなされたものであって、太陽電池モジュールの端部を完全に封止することで太陽電池モジュールの長寿命化を図ると共に、製造工程を少なくし製造効率を向上させることができる太陽電池モジュールを提供することを目的とする。
本発明の太陽電池モジュールは、太陽電池素子、前記太陽電池素子の周囲を封止する封止材、表面に配置される表面保護部および裏面に配置される裏面保護部が重ね合わされラミネート処理された積層体よりなる太陽電池モジュールであって、
該太陽電池モジュールの端部の構造が、
前記裏面保護部が前記表面保護部の周囲より張り出した張り出し部を有し、前記張り出し部と前記表面保護部の端部との間にできる空間に、前記表面保護部と前記裏面保護部とが接する部分の隙間からはみ出した前記封止材によって充填されたはみ出し部を有し、
前記はみ出し部と前記裏面保護部の張り出し部との界面が外部に露出している部位にコロナ処理を行った後、該部位が充填剤によって覆われることを特徴とする。
また、前記はみ出し部と前記表面保護部との界面が外部に露出している部位にコロナ処理を行った後、該部位が充填剤によって覆われることを特徴とする。このような構造にすることで、充填剤が太陽電池モジュール内へ浸入しようとする水を遮断することができる。
また、前記はみ出し部と前記裏面保護部の張り出し部との界面が外部に露出している部位から前記はみ出し部と前記表面保護部との界面が外部に露出している部位までを含む範囲に亘ってコロナ処理を行うことを特徴とする。このようにコロナ処理を行うことで表面処理の効率を向上させることができる。
また、前記積層体の端部が、前記充填剤を介して枠体によって保持されることを特徴とする。このような構造にすることで、充填剤を充填するための空間を確保できると共に、太陽電池モジュールの剛性を向上させることができる。
また、前記枠体の内壁面から前記はみ出し部と前記裏面保護部の張り出し部との界面が表面に露出している部位までの隙間に前記充填剤が充填されることを特徴とする。このような構造にすることで、充填剤を充填するための空間を確保でき、充填剤が太陽電池モジュール内へ浸入しようとする水を遮断することができる。
また、前記充填剤は、シリコーン系シーリング材であることを特徴とする。コロナ処理によって生成されたヒドロキシル基とシリコーン系シーリング材に含まれるRO−Siとが化学結合し、接着力を高めることができ、充填剤が太陽電池モジュール内へ浸入しようとする水を遮断することができる。
本発明の太陽電池モジュールの製造方法は、太陽電池素子、前記太陽電池素子の周囲を封止する封止材、表面に配置される表面保護部および裏面に配置される裏面保護部が重ね合わされラミネート処理された積層体よりなる太陽電池モジュールの製造方法であって、
該太陽電池モジュールの端部において、
前記裏面保護部が前記表面保護部の周囲より張り出した張り出し部を形成する工程と、
前記張り出し部と前記表面保護部の端部との間にできる空間に、前記表面保護部と前記裏面保護部とが接する部分の隙間からはみ出した前記封止材によって充填されたはみ出し部を形成する工程と、
前記はみ出し部と前記裏面保護部の張り出し部との界面が外部に露出している部位にコロナ処理を行う工程と、
該部位を充填剤によって覆う工程とを有することを特徴とする。
本発明によれば、太陽電池モジュールの端部を完全に封止することで太陽電池モジュールの長寿命化を図ることができると共に、太陽電池モジュールの製造工程を少なくし製造効率を向上させることができる。
太陽電池モジュールの積層体の構成部材を示す断面図である。 ラミネート処理工程を説明するための図である。 ラミネート処理工程を説明するための図である。 ラミネート処理された積層体の断面図である。 表面処理工程を説明するための断面図である。 積層体の端部を拡大した断面図である。 積層体および枠体の構成を示す平面図である。 枠体の構成を示す断面図である。 枠体保持工程を説明するための図である。 第2の実施形態の枠体を用いた太陽電池モジュールの断面図である。 第3の実施形態の製造方法を説明するための図である。
以下、図面を参照して本実施形態に係る太陽電池モジュールの製造方法について説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態の太陽電池モジュールの製造方法では、ラミネート処理工程、表面処理工程、枠体保持工程によって太陽電池モジュールを製造することができる。ラミネート処理工程では、複数の構成部材を重ね合わせて被加工物を構成し、被加工物をラミネート処理することにより積層体を製造する。表面処理工程では、製造した積層体に表面処理を施す。枠体保持工程では、積層体の端部を枠体で保持し、太陽電池モジュールを完成させる。本実施形態では、後述するように封止材の一部がはみ出して形成されたはみ出し部を積極的に利用し、所定の部位にコロナ処理を行うことで太陽電池モジュールの封止性の向上を図ると共に、製造効率の向上を図ることができる。
以下、本実施形態の太陽電池モジュールの製造方法についてラミネート処理工程、表面処理工程、枠体保持工程を順に説明する。
(ラミネート処理工程)
図1は、ラミネート処理工程で製造される積層体の構成部材を示す図である。なお、以下では、ラミネート処理される前であって、積層体の構成部材が単に重ね合わされたものを被加工物1といい、その被加工物1をラミネート処理したものを積層体という。
被加工物1は、表面保護部としてのカバーガラス2、第1封止材3、太陽電池素子4、第2封止材9、裏面保護部としてのバックシート10が下側から順番に重ね合わされている。ここでは、太陽電池モジュールに太陽光が照射される側を表側とし、その反対側を裏側としている。
カバーガラス2は、太陽電池モジュールの表面を保護すると共に入射された太陽光を透過させ太陽電池素子4に照射させる役割を有する。また、カバーガラス2は、平板状であって、太陽電池素子4がストリングされた後述する太陽電池ストリング8全体を覆うことができる大きさを有している。
第1封止材3および第2封止材9は、太陽電池素子4の周囲を被覆して封止する役割を有する。第1封止材3および第2封止材9には、例えばEVA(エチレンビニルアセテート)樹脂等が使用される。また、第1封止材3および第2封止材9は、それぞれ平板状であって、カバーガラス2と略同一の大きさを有している。
太陽電池素子4は、第1封止材3および第2封止材9の間に配置される。本実施形態では、電極5、6の間に結晶系セルである複数の太陽電池素子4をリード線7を介して接続した太陽電池ストリング8が配置されている。太陽電池素子4を接続する数は、製造する太陽電池モジュールに応じて増減させることができ、例えば太陽電池素子4は一つであってもよい。
バックシート10は、太陽電池モジュールの裏面を保護する役割を有する。バックシート10は、例えばPE(ポリエチレン)樹脂、PET(ポリエチレンテフタレート)樹脂、フッ素系樹脂が表側から重ね合わされて形成されている。また、バックシート10は、第1封止材3、第2封止材9およびカバーガラス2を覆うことができ、カバーガラス2よりも大きいサイズである。したがって、バックシート10を重ね合わせ、後述するラミネート処理したときに、バックシート10は、カバーガラス2の周囲から張り出した張り出し部10aが形成される(図4を参照)。
ラミネート処理工程には、例えばラミネート装置40が用いられる。ラミネート装置40は、上述した被加工物1をラミネート処理することで、積層体を製造する。
図2および図3は、ラミネート装置40のラミネート処理を説明するための断面図である。
図2に示すように、ラミネート処理を行う場合、搬送ベルト49が上ケース41と下ケース45との間に被加工物1を搬送する。ここで、被加工物1は、図1に示すように下側からカバーガラス2、第1封止材3、太陽電池素子4、第2封止材9、バックシート10の順番に重ね合わされている。
ラミネート装置40は、上ケース41を下降させ、上ケース41と下ケース45との内部空間を密閉させる。
次に、ラミネート装置40は、上ケース41の吸排気口44を介して上チャンバ43の真空引きを行い、下ケース45の吸排気口48を介して、下チャンバ46の真空引きを行う。下チャンバ46の真空引きにより被加工物1に含まれている気泡を抜くことができる。この状態で、被加工物1は熱板47によって加熱され、第1封止材3および第2封止材9が溶融する。
次に、ラミネート装置40は、下チャンバ46の真空状態を保ったまま、上ケース41の吸排気口44を介して、上チャンバ43に大気圧を導入する。これにより、上チャンバ43と下チャンバ46とに気圧差が生じ、ダイヤフラム42が膨張して、図3に示すようにダイヤフラム42が下方に押し出される。被加工物1は、下方に押し出されたダイヤフラム42と、熱板47とで挟圧され、溶融した第1封止材3および第2封止材9により各構成部材が接着される。このとき、第1封止材3および第2封止材9の一部は、カバーガラス2とバックシート10との間からはみ出し、自重によって垂れ落ちる。図4は、ラミネート処理された積層体11を示す断面図である。図4に示すように、カバーガラス2の端部2aとバックシート10の張り出し部10aとの間にできる空間に、カバーガラス2とバックシート10とが接する部分(図4に示すA部)の隙間から封止材が充填されはみ出し部13が形成される。
なお、本実施形態では、溶融した第1封止材3および第2封止材9のうち所定の量がはみ出してはみ出し部13を形成できるよう、第1封止材3および第2封止材9の量や厚み等が設定されている。はみ出し部13は、表面13aがカバーガラス2の表面2bと略面一に形成され、カバーガラス2の端部2aを覆っている。また、はみ出し部13の表面13aの反対側には、傾斜部13bが形成されている。傾斜部13bは、上述したラミネート装置40のダイヤフラム42によって被加工物1が押圧されたときに形成されたものである。
ここで、はみ出し部13はカバーガラス2の端部2aからはみ出し部13の端部13cまでの距離L1(図4を参照)が、0.05mm以上50mm以下であることが好ましい。0.05mmよりも小さいと太陽電池モジュールの端部を封止する性能が十分に得られず、50mmを超えると太陽電池モジュールに対する太陽電池素子4の大きさが相対的に小さくなり発電効率の面で不利になる場合があるためである。
なお、上述したバックシート10の張り出し部10aは、その端部10bがはみ出し部13の表面13aの同一面に到達するまでの長さは必要なく、少なくともカバーガラス2と接する部分(A部)よりも長く形成されていればよい。すなわち、張り出し部10aをA部よりも長く形成することで、カバーガラス2の端部2aとバックシート10の張り出し部10aとの間にはみ出し部13を形成できるので、水が外部からA部を通って太陽電池モジュール内に浸入するのを防止することができる。
ラミネート装置40は、第1封止材3および第2封止材9が完全に架橋するまで加熱することで、第1封止材3および第2封止材9が凝固して太陽電池素子4の周囲を覆う封止部12として形成された積層体11が製造される。
その後、ラミネート装置40は、下ケース45の吸排気口48を介して、下チャンバ46に大気圧を導入し、上ケース41を上昇させる。搬送ベルト49は、ラミネート処理された積層体11を次の工程に搬送する。
さて、上述したように従来の太陽電池モジュールの製造方法では、積層体11に形成されたはみ出し部13を切除し、切除した部分にエッジ処理を行っていたために、製造効率の向上を図ることができなかった。そこで、本実施形態では、積層体11に形成されたはみ出し部13を切除することなく、次の表面処理工程に移行する。
(表面処理工程)
表面処理工程では、図5に示すように、積層体11のカバーガラス2が上側になるように配置し直す。次に、少なくともはみ出し部13とバックシート10の界面であって外部に露出した部位を含むように、好ましくはカバーガラス2の表面2bの一部からバックシート10の張り出し部10aの端部10bに亘って表面処理を行う。表面処理としては、コロナ放電を照射して表面を改質させるコロナ処理を用いる。コロナ処理は、絶縁した電極30と、誘電体としての積層体11との間に高周波・高電圧を印加することにより、空気中の酸素が活性化し、その活性酸素で表面を改質させる。化学的な表面改質としては、処理した表面にヒドロキシル基(−OH)を生成させることができる。ヒドロキシル基は後述する枠体保持工程において枠体内に予め充填される充填剤としてのシリコーン系シーリング材に含まれるRO−Siと化学結合する。したがって、コロナ処理した部位と充填剤との間の接着力を高めることができる。
次に、コロナ処理を行う部位について、積層体11の端部を拡大した図6を参照して具体的に説明する。ここでは、バックシート10として、それぞれシート状のPE樹脂14、PET樹脂15、フッ素系樹脂16とが重ね合わされ接着されたものを用いている。
上述したようにはみ出し部13の材質はEVA樹脂であり、バックシート10の材質はPE樹脂、PET樹脂、フッ素系樹脂である。何れの樹脂にもヒドロキシル基(−OH)が含まれていない。したがって、コロナ処理をすることなく、後述する枠体保持工程においてはみ出し部13やバックシート10の端部10bの周囲をシリコーン系シーリング材の充填剤で覆った場合、充填剤とはみ出し部13および充填剤とバックシート10の間の接着力は低くなってしまう。そのため、充填剤とはみ出し部13また充填剤とバックシート10の間から水が浸入し、更にははみ出し部13とバックシート10との間を通って太陽電池モジュール内に浸入してしまう。
そこで、本実施形態では少なくとも図6の一点鎖線で示す範囲R1を含む表面にコロナ処理を行う。範囲R1は、はみ出し部13とバックシート10との界面が積層体11の表面に露出、すなわちはみ出し部13とバックシート10との界面が外部に露出している部位(B部)を含む領域である。具体的には、範囲R1は、はみ出し部13の端部13cからバックシート10の端部10bに至る領域である。範囲R1を含む表面にコロナ処理を行うことで、はみ出し部13の端部13cおよびバックシート10の端部10bの表面にヒドロキシル基が生成される。したがって、後述する枠体保持工程においてはみ出し部13の端部13cおよびバックシート10の端部10bの周囲をシリコーン系シーリング材の充填剤で覆った場合、はみ出し部13の端部13cおよびバックシート10の端部10bでは表面に生成されたヒドロキシル基と充填剤に含まれるRO−Siとが化学結合する。すなわち、はみ出し部13の端部13cおよびバックシート10の端部10bと、充填剤との間の接着力を高めることができる。
特に、はみ出し部13とバックシート10との界面が外部に露出している部位(B部)に充填剤が強固に接着されることで、B部に強固に接着された充填剤が、B部からはみ出し部13とバックシート10との界面を通って太陽電池モジュール内へ浸入しようとする水を遮断することができる。
なお、コロナ処理は範囲R1よりも広い範囲、具体的には図6の二点鎖線で示す範囲R2の表面に行うことが好ましい。範囲R2は、上述したB部に加え、はみ出し部13とカバーガラス2との界面が積層体11の表面に露出、すなわちはみ出し部13とカバーガラス2との界面が外部に露出している部位(C部)を含む領域である。具体的には、範囲R2は、カバーガラス2の表面2bの一部、はみ出し部13の表面13a、バックシート10の端部10b、バックシート10の裏側の一部に亘る領域である。範囲R2を含む表面にコロナ処理を行うことで、その表面にヒドロキシル基が生成される。したがって、後述する枠体保持工程において積層体11の端部の周囲を充填剤で覆った場合、積層体11の端部では表面に生成されたヒドロキシル基と充填剤に含まれるRO−Siとが化学結合する。すなわち、積層体11の端部と充填剤との間の接着力を高めることができる。
このとき、C部に強固に接着された充填剤も上述したB部に強固に接着された充填剤と同様の効果を有する。具体的には、はみ出し部13とカバーガラス2との界面が外部に露出している部位(C部)に充填剤が強固に接着される。したがって、C部に強固に接着された充填剤が、C部からはみ出し部13とカバーガラス2との界面を通って太陽電池モジュール内へ浸入しようとする水を遮断することができる。なお、範囲R2の領域のうちカバーガラス2の表面2bには、既にガラスの材質としてヒドロキシル基が含まれている。したがって、C部が含まれるように表面処理を行えばよく、カバーガラス2の表面2bの広範囲にまで表面処理を行う必要はない。
表面処理工程を経て、次の枠体保持工程に移行する。
(枠体保持工程)
枠体保持工程では、積層体11の端部に枠体としてのアルミフレーム17を取り付け、積層体11の端部を保持する。図7は、積層体11およびアルミフレーム17の構成を示す平面図である。
アルミフレーム17は、それぞれ積層体11の端部の一辺の長さに略合致した長さを有し、積層体11の端部を外側から覆うことができる。
図8は、アルミフレーム17を図7に示すI−I線で切断した状態の断面図である。アルミフレーム17は、断面略コ字状に形成され、内部に積層体11の端部を嵌め込むための空間18が形成されている。空間18の幅寸法(図8に示すW1)は、積層体11の厚み(図6に示すTL)よりも大きく形成されている。また、アルミフレーム17の開口には、互いに向かい合うように突出する突出縁部19が形成されている。突出縁部19の開口幅寸法(図8に示すW2)は、積層体11の厚みとほぼ同一に形成されている。また、突出縁部19の外側には、水浸入防止部20が形成されている。水浸入防止部20は、アルミフレーム17を積層体11に取り付けた状態では、カバーガラス2およびバックシート10からそれぞれ離間するほど、積層体11の端部に向かって傾斜している。したがって、アルミフレーム17を積層体11に取り付けた状態では、水浸入防止部20はカバーガラス2の表面2bに沿って落下した水がアルミフレーム17内に浸入するのを防止し、傾斜に沿って外部に落下させる役割を有する。
次に、上述したアルミフレーム17を用いて積層体11の端部を保持する枠体保持工程について図9を参照して説明する。
枠体保持工程では、積層体11の端部にアルミフレーム17を嵌め込む。このとき、図9(a)に示すように、アルミフレーム17の空間18内に予め充填剤21を塗布する。充填剤21は、例えばペースト状であるシリコーン系シーリング材を用いることが好ましく、上述したヒドロキシル基と化学結合するRO−Siが含まれている。
図9(a)は、積層体11の端部にアルミフレーム17を嵌め込む状態を示す断面図である。アルミフレーム17を積層体11の端部に嵌め込む場合、アルミフレーム17を積層体11の端部に対して押し込むようにして嵌め込む。アルミフレーム17を嵌め込むことで、図9(b)に示すように、はみ出し部13全体、カバーガラス2の一部およびバックシート10の一部がアルミフレーム17によって覆われる。
図9(b)に示すように、積層体11の端部にアルミフレーム17を嵌め込んだ状態では、積層体11の端部とアルミフレーム17の内壁面17aとの間には、アルミフレーム17内に予め塗布された充填剤21が充填される。充填剤21が硬化することで積層体11の端部とアルミフレーム17とが充填剤21を介して接着され、太陽電池モジュール31が製造される。
このように、第1の実施形態の太陽電池モジュール31の製造方法では、水が浸入する可能性のあるカバーガラス2とバックシート10とが接する部分(A部)に、はみ出し部13を形成したことにより水の浸入を防止し、太陽電池モジュールの封止性を向上させることができる。
また、第1の実施形態の太陽電池モジュール31の製造方法では、はみ出し部13とバックシート10との界面が外部に露出している部位(B部)を含む範囲R1の表面にコロナ処理を行う。したがって、B部は充填された充填剤21と強固に接着され、B部からはみ出し部13とバックシート10との界面を通って太陽電池モジュール内へ浸入しようとする水を遮断することができる。すなわち、太陽電池モジュールの封止性を更に向上させることができる。
また、第1の実施形態の太陽電池モジュール31の製造方法では、はみ出し部13とカバーガラス2との界面が外部に露出している部位(C部)を含む範囲R2の表面にコロナ処理を行う。したがって、C部は充填された充填剤21と強固に接着され、C部からはみ出し部13とカバーガラス2との界面を通って太陽電池モジュール内へ浸入しようとする水を遮断することができる。すなわち、太陽電池モジュールの封止性を更に向上させることができる。
なお、範囲R2は、上述したB部とC部とを含んでいることから、B部とC部とを合わせてコロナ処理することができ、B部とC部と別々にコロナ処理する場合に比べて表面処理工程の効率を向上させることができる。また、範囲R2は、はみ出し部13の表面13a全面を含むことから、はみ出し部13の表面13a全面にヒドロキシル基を生成することができる。したがって、はみ出し部13の表面13a全面と充填剤21とを化学結合させることができ、積層体11と充填剤21とを強固に接着することができる。
また、アルミフレーム17の空間18の幅寸法W1は積層体11の厚みTLよりも大きく形成されているので、はみ出し部13の表面13aと表面13aに対峙するアルミフレーム17の内壁面17aとの間に隙間を確保できる。この隙間に充填剤21が充填されることによって上述したB部およびC部を覆うことができので、B部およびC部から太陽電池モジュール内へ浸入しようとする水を遮断することができる。
また、第1の実施形態の太陽電池モジュール31の製造方法では、封止部12の一部がはみ出したはみ出し部13を切除せずにアルミフレーム17によって保持する。したがって、従来のような切除工程やエッジ処理工程が必要なく、太陽電池モジュール31の製造工程を少なくすることができるので、太陽電池モジュール31の製造効率を向上させることができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、枠体として断面略コ字状に形成されたアルミフレーム17を用いる場合について説明した。本実施形態の枠体は、保持部としてのガスケットと、外枠としてのアルミフレームとが一体的に構成されている。
図10は、積層体11の端部にガスケット22を嵌め込んだ状態を示す断面図である。
図10に示すように、ガスケット22は、断面略コ字状に形成され、内部に積層体11の端部を嵌め込むための空間24が形成されている。ガスケット22の開口幅寸法(図10に示すW3)は、積層体11の厚みと略同一または積層体11の厚みよりもやや小さく形成されている。また、空間24のうち広く形成されている部分の幅寸法(図10に示す寸法W4)は、積層体11の厚みよりも大きく形成されている。ガスケット22は、耐熱性、耐水性、耐荷重性に優れた材質であればよく、例えばシリコーンゴムを用いることができ、特にはオレフィン系ゴムを用いることが好ましい。オレフィン系ゴムは、ゴム成分をエチレン・α−オレフィン共重合体ゴム(EPDM)及び/またはエチレン・α−オレフィン・非共役ジエン共重合体ゴム(EPM)とするものである。
また、ガスケット22の内周面25には複数の溝部26が、ガスケット22の長手方向(図10に示す紙面直交方向)に沿って形成されている。各溝部26は、各溝部26の開口に向かうにしたがい溝幅が狭くなるような略台形状(略ハ字状)に形成されている。ガスケット22の開口縁部には、アルミフレーム23の開口縁23aよりも積層体11の中央側に向かって突出した水浸入防止部28が形成されている。水浸入防止部28は、カバーガラス2およびバックシート10からそれぞれ離間するほど、積層体11の端部に向かって傾斜しており、カバーガラス2の表面2bに沿って落下した水を傾斜に沿って外部に落下させる役割を有する。
アルミフレーム23は、断面略コ字状に形成され、内部にガスケット22を嵌め込める大きさに形成されている。アルミフレーム23とガスケット22とを固定する場合、ガスケット22の外周面やアルミフレーム23内に接着剤としてシリコーン系シーリング材を塗布しておき、アルミフレーム23内にガスケット22を嵌め込むことで固定する。
次に、上述した枠体を用いて積層体11の端部を保持する枠体保持工程について説明する。
枠体保持工程では、積層体11の端部に、予めアルミフレーム23内に固定したガスケット22を嵌め込む。このとき、ガスケット22の空間24内に予め充填剤27を塗布する。充填剤27は、例えばペースト状であるシリコーン系シーリング材を用いることが好ましく、上述したヒドロキシル基と化学結合するRO−Siが含まれている。
ガスケット22を積層体11の端部に嵌め込む場合、ガスケット22を積層体11の端部に対して押し込むようにして嵌め込む。このとき、ガスケット22の開口幅寸法W3が積層体11の厚みTLよりも小さい場合でも、ガスケット22の開口が積層体11の形状に応じて変形し開口幅寸法W3が広がりながら嵌め込まれる。ガスケット22を積層体11の端部に嵌め込むことで、図10に示すように、はみ出し部13の全体、カバーガラス2の一部およびバックシート10の一部がガスケット22によって覆われる。
積層体11の端部にガスケット22を嵌め込んだ状態では、積層体11の端部とガスケット22との間には、ガスケット22内に予め塗布された充填剤27が充填される。充填剤27が硬化することで積層体11の端部とガスケット22とが充填剤27を介して接着され、太陽電池モジュール32が製造される。
第2の実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加え、アルミフレーム23とアルミフレーム23内に固定されたガスケット22とを枠体として用いたことで、ガスケット22の開口はカバーガラス2の表面2aおよびバックシート10の形状に応じて変形する。したがって、ガスケット22の開口をカバーガラス2およびバックシート10に密着させることができ、ガスケット22と積層体11との間からガスケット22内への水の浸入を防止することができる。
また、ガスケット22の溝部26は開口が狭くなるような略台形状に形成されているので、溝部26内の充填剤27はガスケット22が積層体11から剥離される方向の外力に対抗でき、積層体11とガスケット22とをより強固に接着されることができる。
また、予めアルミフレーム23内にガスケット22を固定させた枠体を積層体11の端部に嵌め込むので、一度にガスケット22とアルミフレーム23とを取り付けることができる。したがって、従来のシーリング材取付け工程およびフレーム取付け工程のように重複する工程が必要なく、太陽電池モジュール32の製造工程を少なくすることができるので、太陽電池モジュール32の製造効率を向上させることができる。
(第3の実施形態)
第1および第2の実施形態では、形成されたはみ出し部をそのまま用いる場合について説明したが、本実施形態では、はみ出し部の一部を切断する切断工程を追加し、残したはみ出し部に表面処理工程を行う場合について説明する。すなわち、第2の実施形態では、ラミネート処理工程、切断工程、表面処理工程、外枠保持工程によって太陽電池モジュールを製造する。
積層体11の端部を拡大した図11を参照して切断工程、表面処理工程について具体的に説明する。なお、ラミネート処理工程および外枠保持工程は、第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
(切断工程)
切断工程では、図11に示すように、積層体11のはみ出し部13のうちカバーガラス2の端部2aから所定の距離L2の範囲を残すようにカバーガラスの端部2aの一辺と平行に、はみ出し部13を切断する。はみ出し部13の切断によってはみ出し部13には新たな端部(端面)13dが形成される。このとき、バックシート10の張り出し部10aも同時に切断する。バックシート10の切断によって新たな端部10cが形成される。はみ出し部13およびバックシート10の切断には、トリミング装置や手作業で行うことができる。なお、切断工程において距離L2が小さい場合、切断誤差によっては、はみ出し部13が残ることなく除去され、カバーガラス2とバックシート10とが接する部分(A部)が外部に露出してしまう虞がある。この場合、カバーガラス2とバックシート10とが接する部分(A部)から太陽電池モジュール内に水が浸入する可能性が高くなってしまう。したがって、切断誤差を考慮して、はみ出し部13が確実に残る距離L2を設定する。
切断工程を経て、次の表面処理工程に移行する。
(表面処理工程)
本実施形態の表面処理工程では、切断工程を追加したことによりはみ出し部13およびバックシート10の形状が異なっているものの、第1の実施形態と同様に表面処理を行う。すなわち、少なくともはみ出し部13とバックシート10の界面であって外部に露出した部位を含むように、好ましくはカバーガラス2の表面2bの一部からバックシート10の張り出し部10aの端部10cに亘ってコロナ処理を行う。
具体的には、少なくとも図11の一点鎖線で示す範囲R3を含む表面にコロナ処理を行う。範囲R3は、はみ出し部13とバックシート10との界面が外部に露出している部位(D部)を含み、はみ出し部13の端部13dからバックシート10の端部10cに至る領域である。範囲R3は、第1の実施形態で説明した範囲R1と異なり、積層体11の端面に位置している。
なお、コロナ処理は範囲R3よりも広い範囲、具体的には図11の二点破線で示す範囲R4の表面に行うことが好ましい。範囲R4は、上述したD部に加え、はみ出し部13とカバーガラス2との界面が外部に露出している部位(E部)を含み、カバーガラス2の表面2bの一部、はみ出し部13の表面13aおよび端面、バックシート10の端部10c、バックシート10の裏側の一部に亘る領域である。
表面処理工程を経て、次の枠体保持工程に移行する。
上述したように、少なくとも範囲R3の表面、好ましくは範囲R4の表面にコロナ処理することにより、枠体保持工程では、範囲R3あるいは範囲R4に生成されたヒドロキシル基と充填剤に含まれるRO−Siとが化学結合される。したがって、範囲R3内および範囲R4内のD部、または範囲R4内のE部は、充填された充填剤と強固に接着される。したがって、D部またはE部に強固に接着された充填剤が、D部またはE部から太陽電池モジュール内へ浸入しようとする水を遮断することができる。
第3の実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加えて、切断工程を追加してはみ出し部13の一部を切断することで、太陽電池モジュールの単位面積当たりに対して太陽電池素子4の面積を大きくすることができるので、太陽電池モジュールの発電効率を向上させることができる。
以上、本発明を種々の実施形態と共に説明したが、本発明はこれらの実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更などが可能である。例えば、上述した実施形態では、バックシートしてPE樹脂、PET樹脂、フッ素系樹脂が重ね合わされ接着されたものを用いたがこの場合に限られない。また、上述した第1〜第3の実施形態を適宜組み合わせてもよい。
1:被加工物 2:表面保護部(カバーガラス) 2a:端部 2b:表面 3:第1封止材 4:太陽電池素子 8:太陽電池ストリング 9:第2封止材 10:裏面保護部(バックシート) 10a:張り出し部 10b:端部 10c:端部 11:積層体 12:封止部 13:はみ出し部 13a:表面 13b:傾斜部 13c:端部 13d:端部 14:PE樹脂 15:PET樹脂 16:フッ素系樹脂 17:アルミフレーム 18:空間 19:突出縁部 20:水浸入防止部 21:充填剤 22:ガスケット 23:アルミフレーム 24:空間 27:充填剤 28:水浸入防止部 30:電極 31:太陽電池モジュール 32:太陽電池モジュール

Claims (7)

  1. 太陽電池素子、前記太陽電池素子の周囲を封止する封止材、表面に配置される表面保護部および裏面に配置される裏面保護部が重ね合わされラミネート処理された積層体よりなる太陽電池モジュールであって、
    該太陽電池モジュールの端部の構造が、
    前記裏面保護部が前記表面保護部の周囲より張り出した張り出し部を有し、前記張り出し部と前記表面保護部の端部との間にできる空間に、前記表面保護部と前記裏面保護部とが接する部分の隙間からはみ出した前記封止材によって充填されたはみ出し部を有し、
    前記はみ出し部と前記裏面保護部の張り出し部との界面が外部に露出している部位にコロナ処理を行った後、該部位が充填剤によって覆われることを特徴とする、太陽電池モジュール。
  2. 前記はみ出し部と前記表面保護部との界面が外部に露出している部位にコロナ処理を行った後、該部位が充填剤によって覆われることを特徴とする、請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  3. 前記はみ出し部と前記裏面保護部の張り出し部との界面が外部に露出している部位から前記はみ出し部と前記表面保護部との界面が外部に露出している部位までを含む範囲に亘ってコロナ処理を行うことを特徴とする、請求項1または2に記載の太陽電池モジュール。
  4. 前記積層体の端部が、前記充填剤を介して枠体によって保持されることを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の太陽電池モジュール。
  5. 前記枠体の内壁面から前記はみ出し部と前記裏面保護部の張り出し部との界面が外部に露出している部位までの隙間に前記充填剤が充填されることを特徴とする、請求項4に記載の太陽電池モジュール。
  6. 前記充填剤は、シリコーン系シーリング材であることを特徴とする、請求項1〜5の何れか1項に記載の太陽電池モジュール。
  7. 太陽電池素子、前記太陽電池素子の周囲を封止する封止材、表面に配置される表面保護部および裏面に配置される裏面保護部が重ね合わされラミネート処理された積層体よりなる太陽電池モジュールの製造方法であって、
    該太陽電池モジュールの端部において、
    前記裏面保護部が前記表面保護部の周囲より張り出した張り出し部を形成する工程と、
    前記張り出し部と前記表面保護部の端部との間にできる空間に、前記表面保護部と前記裏面保護部とが接する部分の隙間からはみ出した前記封止材によって充填されたはみ出し部を形成する工程と、
    前記はみ出し部と前記裏面保護部の張り出し部との界面が外部に露出している部位にコロナ処理を行う工程と、
    該部位を充填剤によって覆う工程とを有することを特徴とする、太陽電池モジュールの製造方法。
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