JP2013107171A - 電動工具 - Google Patents
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Abstract
【課題】把持がしやすく、安全で作業性のよい電動工具を提供する。
【解決手段】操作スイッチ53の前部には、本発明における把持面53dが設けられている。操作スイッチ53を引き操作して、スイッチオフの状態から後側にスライドさせることによりオンの状態になるが、係合片53bと係合部12aとが係合する時、操作スイッチ53は図6中時計方向へ揺動する。この状態において、操作スイッチ53の把持面53dと、隣接する把持部60の周方向における外周面とが略面一になる。
【選択図】 図2
【解決手段】操作スイッチ53の前部には、本発明における把持面53dが設けられている。操作スイッチ53を引き操作して、スイッチオフの状態から後側にスライドさせることによりオンの状態になるが、係合片53bと係合部12aとが係合する時、操作スイッチ53は図6中時計方向へ揺動する。この状態において、操作スイッチ53の把持面53dと、隣接する把持部60の周方向における外周面とが略面一になる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、例えば電気グラインダ等の電動工具の操作スイッチに関するものである。
電気グラインダ等の電動工具は、作業の際に把持される電動工具本体の把持部付近に操作スイッチが設けられているものがある。これは、作業しながらオン、オフ操作を容易に行えるようにするためである。そして、作業の際にオン状態を維持するためのロックオン機能を付加したものもある。例えば、下記特許文献1には、このような操作スイッチを有する電動工具の開示がある。
しかしながら、特許文献1の構成では、操作スイッチが電動工具本体のプロフィールから突出した形状となっており、電動工具を把持する手に操作スイッチが当たり、把持しにくいという問題があった。特に、略円筒状の本体外周を親指と人差し指とで包むように把持する際、確実な把持がしにくく、作業性が悪くなる可能性があった。この種の電動工具は、ワーク(被加工材)と駆動する工具部とが接触する時の負荷を、電動工具をしっかり把持することによって受け止める必要がある。この把持力が弱いと作業性の低下や、加工ミスにつながる可能性があった。
また、ロックオン機能を付加したものについては、作業中に本体を把持した指がスイッチに当たって不用意にロックオンを解除してしまう可能性があった。
本発明は、上述の問題を解決するためになされたもので、その目的は、把持がしやすく、安全で作業性のよい電動工具を提供することである。
本発明は上記目的を達成するため、把持部を有する電動工具本体と、該本体内に設けられた内蔵スイッチと、該把持部付近に設けられ、該内蔵スイッチに連係されて該内蔵スイッチをオンオフ操作する操作スイッチとを有する電動工具において、該操作スイッチがオン操作された時、該把持部と略面一上になる把持面が該操作スイッチに形成されたことを特徴とする。
また、本発明は、該操作スイッチがオン操作された時、該操作スイッチが該本体に係合可能に構成され、該操作スイッチの係合状態において、この係合状態を解除する解除部が該操作スイッチに設けられ、該解除部を保護する保護壁を該本体に設けたことを特徴とする。
また、本発明は、該操作スイッチは該本体の長手方向に摺動自在に設けられ、該把持部を把持した状態で、該操作スイッチの引き操作がオン操作となることを特徴とする。
本発明の電動工具においては、把持がしやすく、安全で作業性のよい電動工具を得ることが可能となる。
また、請求項2に係る発明によれば、作業中に不用意に操作スイッチがオフされることがなく、安全で作業性のよい電動工具を得ることが可能となる。
また、請求項3に係る発明によれば、力を入れやすい引き操作がオン操作となるので、安全で作業性のよい電動工具を得ることが可能となる。
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図1〜図8を用いて説明する。なお、以下の実施形態では、本発明を手持ち式電動グラインダに適用する場合を例示して説明する。また、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1、3、5、7は本実施形態に係る電動工具のオフ操作の状態を示し、図2、4、6、8はオン操作の状態を示す。
図1〜図8に示されるように、本実施形態に係る電動工具である手持ち式電動グラインダは、作業者が把持することができるように略円筒状に形成されたハウジング11と、研削作業を行うための回転工具である円盤状の砥石21とを備えている。
ハウジング11は、駆動源となるモータ31を内部に収納するケーシングとしてのモータケース12と、モータ31からの回転駆動力を受けてこの回転駆動力を砥石21に伝達するための複数の歯車群等からなる駆動力伝達手段を収納するギアケース13と、モータ31に対して電力を供給するための電力コードやスイッチボックス等の給電機器が収納されたカバー部材としてのテールカバー14とを主要な構成部材として形成されている。本実施形態においては、ハウジング11が本発明の電動工具本体に該当する。なお、本実施形態においては、砥石21側を前方、テールカバー14側を後方とする。
モータケース12は、樹脂又はアルミニウム合金などの金属製の部材によって構成される。モータケース12の外郭形状は、操作者が把持し易いように略円筒状に形成されており、拡径してギアケース13へ接続するが、その拡径する付け根部分が作業者の把持しやすい部分であり、本発明における把持部60として形成されている。
モータケース12の前方側にインナーケース16を介在させて連結されるギアケース13は、例えばアルミニウム合金などの金属製の部材により構成されている。そして、このギアケース13の下部には、研削作業を行うこととなる回転工具としての砥石21が配置されており、砥石21の背面側(後側)には、操作者に対して切粉などが飛散しないようにするために、安全カバー22が設置されている。
テールカバー14は樹脂によって構成されており、複数のスリットが設けられ、後述する内蔵スイッチ51やスイッチレバー52の後端部が収納されている。
手持ち式電動グラインダの内部構造を描いた図5、6にて示されるように、モータケース12の内部には砥石21を駆動するための駆動源となるモータ31が収納されている。モータ31のモータ軸32は、その前端部がモータケース12内からギアケース13内へと突出し、インナーケース16に装着された前部ベアリング17に支持されている。一方、モータ軸32の後端部は、モータケース12の後部において後部ベアリング18に支持されている。したがって、モータ軸32は、前後部のベアリング17,18により両端部を支持されることで、高速回転できるように構成されている。
ギアケース13内には、モータ軸32の前端部に固定される小傘歯車23や図示しない大傘歯車、駆動軸等が収納されており、直交配置されたモータ軸32と駆動軸との間での回転駆動力の伝達が実現されている。したがって、モータ31が回転すると、この回転駆動力がモータ軸32から小傘歯車23等へと伝達され、最終的に駆動軸を介して砥石21が回転することになるので、被加工対象物に対する研削加工が実行可能となる。
また、テールカバー14には、内蔵スイッチ51が収納されており、この内蔵スイッチ51にはスイッチレバー52の後端が係合している。スイッチレバー52はモータ軸32の軸方向に長く延びており、前端には後述する操作スイッチ53の接続部53aが接続している。この操作スイッチ53のオンオフ切り替え操作によって、モータ31が回転又は停止し、手持ち式電動グラインダの操作を行うことが可能となっている。内蔵スイッチ51には図示しないコイルバネが内装されており、常時スイッチレバー52を前方に付勢している。
モータケース12の把持部60の円周上の一部には、モータ軸32の軸方向に延びる一対の保護壁12c、12cが、該軸方向において所定の長さだけ設けられている。両保護壁12c間には操作スイッチ53が摺動可能に設けられている。両保護壁12c間の把持部60は、操作スイッチ53を設置する分、凹んだ形状となっている。
図5、6に示すとおり、操作スイッチ53はモータケース12の開口部を介してその接続部53aがスイッチレバー52の前端と接続している。操作スイッチ53には前端に係合片53bが設けられており、スイッチオフの時はモータケース12の前側係合部12bと係合し、スイッチオンの時はモータケース12の後側係合部12aと係合するよう構成される。係合片53bが後側係合部12aに係合した時、内蔵スイッチ51のコイルバネの付勢力によりこの係合状態が継続し、電気グラインダのオン状態が継続する、いわゆる、ロックオンの状態となる。
操作スイッチ53の後部には、本発明における解除部53cが設けられている。ロックオン状態において、この解除部53cを押下することにより、係合片53bと係合部12aとの係合状態が解除され、前述のコイルバネの付勢力によりスイッチをオフにすることができる。
操作スイッチ53の前部には、本発明における把持面53dが設けられている。操作スイッチ53を引き操作して、スイッチオフの状態から後側にスライドさせることによりオンの状態になるが、係合片53bと係合部12aとが係合する時、操作スイッチ53は図6中時計方向へ揺動する。この状態において、操作スイッチ53の把持面53dと、隣接する把持部60の周方向における外周面とが略面一になる。なお、操作スイッチ53は力の入れやすい引き操作でオンするように構成されており、作業性、操作性がよい。
また、保護壁12cは前方へ向かう程、低くなるように構成されており、スイッチオン時の把持面53dに周方向で隣接する箇所は把持面53d及び把持部60の外周面と略面一の高さとなる。すなわち、把持部60は操作スイッチ53、保護壁12cを有しながらも、把持しやすいプロフィールを有することになる。
よって、作業者は作業時、すなわちスイッチオン時に操作スイッチ53の把持面53dを違和感なく確実に把持することができる。把持面53dはいくら強く握られても、操作スイッチ53の引き操作方向への力が加わるだけなのでオン状態が保たれ、把持がしやすく、安全で、かつ作業性を向上させることができる。
また、このスイッチオン時に、前述の解除部53cは両側を保護壁12cにて保護されており、作業中の指が不用意に解除部53cを押下してしまうことを防いでいる。ここで、保護壁12cは解除部53cを完全に覆うくらいの高さは有しておらず、解除部53cの一部は保護壁12cよりも突出している。これは、保護壁12cにある程度のロックオン状態の保護機能を持たせながらも、操作スイッチ53のオフ操作がしにくくなるのを防ぐ為である。好ましくは、解除部53cは、保護壁12cよりも径方向(高さ方向)で3mm〜8mm突出されるのがよい。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態の技術的範囲に限定さない。上記実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。例えば、上記実施形態では、操作スイッチ53はスライドタイプであったが、径方向への押下式スイッチとし、スイッチオン時(押下時)に操作スイッチが把持部と略面一状になるようにしてもよい。
11 ハウジング、12 モータケース、12a 後側係合部、12b 前側係合部、13 ギアケース、14 テールカバー、16 インナーケース、21 砥石、22 安全カバー、31 モータ、32 モータ軸、51 内蔵スイッチ、52 スイッチレバー、53 操作スイッチ、53a 接続部、53b 係合片、53c 解除部、53d 把持面、60 把持部
Claims (3)
- 把持部を有する電動工具本体と、該本体内に設けられた内蔵スイッチと、該把持部付近に設けられ、該内蔵スイッチに連係されて該内蔵スイッチをオンオフ操作する操作スイッチとを有する電動工具において、
該操作スイッチがオン操作された時、該把持部と略面一上になる把持面が該操作スイッチに形成されたことを特徴とする電動工具。 - 該操作スイッチがオン操作された時、該操作スイッチが該本体に係合可能に構成され、該操作スイッチの係合状態において、この係合状態を解除する解除部が該操作スイッチに設けられ、該解除部を保護する保護壁を該本体に設けたことを特徴とする請求項1に記載の電動工具。
- 該操作スイッチは該本体の長手方向に摺動自在に設けられ、該把持部を把持した状態で、該操作スイッチの引き操作がオン操作となることを特徴とする請求項1又は2記載の電動工具。
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2011
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