JP2013102276A - 基地局装置、端末装置、無線通信システムおよび無線通信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】マルチキャスト転送時に対象の省電力端末だけをActiveにすることが可能な基地局装置を得ること。
【解決手段】マルチキャストグループ別に端末装置を収容し、マルチキャストフレームを転送する仮想AP部14と、ネットワーク側からのマルチキャストフレームを仮想AP部14へ転送するルータ部15と、マルチキャストグループ別のBeaconを生成するBeacon生成部13と、仮収容された端末装置から送信されたマルチキャスト転送要求を検出するマルチキャスト端末検出部17と、マルチキャスト転送要求を送信した端末装置の仮想AP部14への再接続要求を指示するUI表示部18と、を備え、マルチキャスト端末検出部17は、再接続要求に基づいて、マルチキャスト転送要求を送信した端末装置を、所属するマルチキャストグループに対応した仮想AP部14に収容させる制御を行う。
【選択図】図6
【解決手段】マルチキャストグループ別に端末装置を収容し、マルチキャストフレームを転送する仮想AP部14と、ネットワーク側からのマルチキャストフレームを仮想AP部14へ転送するルータ部15と、マルチキャストグループ別のBeaconを生成するBeacon生成部13と、仮収容された端末装置から送信されたマルチキャスト転送要求を検出するマルチキャスト端末検出部17と、マルチキャスト転送要求を送信した端末装置の仮想AP部14への再接続要求を指示するUI表示部18と、を備え、マルチキャスト端末検出部17は、再接続要求に基づいて、マルチキャスト転送要求を送信した端末装置を、所属するマルチキャストグループに対応した仮想AP部14に収容させる制御を行う。
【選択図】図6
Description
本発明は、マルチキャスト転送を行う基地局装置に関する。
近年、様々な機器に無線LAN機能が搭載されている。無線LAN搭載機器について、MAC層以下の構成は下記非特許文献1において規定されている。また、下記非特許文献1には、無線LAN基地局からマルチキャスト転送を受ける端末における省電力モードによる動作について記載されている。
基地局は、端末が省電力モードで動作中の場合、端末宛のパケットをバッファリングしており、定期的にBeaconフレームを送信する。端末は、Beaconフレームの送信タイミングで自端末宛のパケットがないか監視を行う。端末は、自端末宛のパケットがあるときは基地局へ応答を返す。その後、基地局は、ユニキャストパケットの送信を開始する。一方、自端末宛のパケットがないとき、端末は、Sleepモードに遷移する。
ここで、端末が複数存在し、いくつかのマルチキャストグループに分かれている場合、基地局は、対象のマルチキャストグループ宛パケットを送信する。このとき、対象のマルチキャストグループの端末のみがActiveになり、その他の端末はすぐにSleepになるのが望ましいが、従来では、関係ない端末もActiveになった後、パケットを受信する必要があった。
このような問題に対して、下記特許文献1において、無線局が、選択されたサブネットワークの送信スケジュールに対応する間隔でのみ省電力モードから覚醒する技術が開示されている。
IEEE802.11−2007
しかしながら、上記従来の技術によれば、無線局をサブネットワークに収容する具体的な方法について開示されていない。そのため、実際の基地局と無線局によるシステムの運用に応用できない、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、マルチキャスト転送時に対象の省電力端末だけをActiveにすることが可能な基地局装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、マルチキャストグループ別に端末装置を収容し、収容した端末装置へマルチキャストフレームを転送する仮想AP手段、を複数備えた仮想AP手段群と、ネットワーク側からのマルチキャストフレームを対応するマルチキャストグループの仮想AP手段へ転送するルータ手段と、各仮想AP手段に対応したマルチキャストグループ別のBeaconを生成するBeacon生成手段と、運用中の仮想AP手段に仮収容された前記端末装置から送信されたマルチキャスト転送要求を検出するマルチキャスト端末検出手段と、前記マルチキャスト端末検出手段からのマルチキャスト検出通知をユーザに表示し、前記ユーザからの指示を受け付けて、前記マルチキャスト転送要求を送信した端末装置の仮想AP手段への再接続要求を指示するUI表示手段と、を備え、前記マルチキャスト端末検出手段は、前記再接続要求に基づいて、前記マルチキャスト転送要求を送信した端末装置を、当該端末装置が所属するマルチキャストグループに対応した仮想AP手段に収容させる制御を行う、ことを特徴とする。
本発明によれば、マルチキャスト転送時に対象の省電力端末だけをActiveにすることができる、という効果を奏する。
以下に、本発明にかかる基地局装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
まず、無線LAN基地局(以下、基地局とする)と省電力モードへ移行可能な無線LAN端末(以下、省電力端末とする)による一般的な無線通信システムにおいて、省電力端末が基地局と接続し、基地局と省電力端末との間でマルチキャスト転送を行うまでの流れを簡単に説明する。
まず、無線LAN基地局(以下、基地局とする)と省電力モードへ移行可能な無線LAN端末(以下、省電力端末とする)による一般的な無線通信システムにおいて、省電力端末が基地局と接続し、基地局と省電力端末との間でマルチキャスト転送を行うまでの流れを簡単に説明する。
図1は、基地局と省電力端末との間の接続処理を示すシーケンス図である。省電力端末2は、基地局1と接続する際、Probe Requestを基地局1へ送信してから基地局1との間で送受信を行い、最後に基地局1から送信されるAssociation Response3によって、基地局1から端末毎の識別子であるAssociation IDが割り当てられる。
図2は、無線LANフレームフォーマットを示す図である。省電力端末2は、基地局1と接続後に省電力モードへ遷移する場合、図2に示すような任意frameのPower Management Field4に「1」をセットして基地局1へ通知を行う。
つぎに、省電力端末2が省電力モードの場合におけるユニキャストおよびマルチキャストパケット転送方法について説明する。基地局1は、省電力端末2が省電力モードの場合、省電力端末2宛のパケットをバッファリングする。基地局1は、定期的にBeaconフレームを送信しており、省電力端末2は、Beaconフレームの送信タイミングで自端末宛の送信パケットがないか監視を行う。
図3は、Beaconフレームフォーマットを示す図である。Beaconおよびその中の情報要素の1つであるTIM Elementのフォーマットを示す。基地局1は、省電力端末2にパケットがあることを通知するため、割り当てたAssociation IDに対応したPartial Virtual Bitmap(PVB)5のビットを「1」にセットする。例えば、該当省電力端末2のAssociation ID4を「1」に割り当てた場合は、下位2ビット目のビットに「1」をセットする。
省電力端末2は、Beaconの受信タイミングでPVB5のビットを確認することで、自端末宛の送信パケットがあることを認識できる。省電力端末2は、PVB5のビットに「1」がセットされていた場合、基地局1へ応答を返す。そして、基地局1は、ユニキャストパケットの送信を開始する。一方、PVB5のビットを確認し、ビットが立っていない場合、省電力端末2は、再度、Sleepモードに遷移する。
従来の基地局1において、省電力端末2へマルチキャストパケット転送を行う場合について説明する。図4は、各省電力端末のマルチキャストグループの収容例を示す図である。また、図5は、各省電力端末へのマルチキャスト転送の例を示す図である。図4に示すように、各省電力端末2(2−1〜2−4)については3つのマルチキャストグループ6−1〜6−3にグループ化されているとする。図5に示すように、基地局1がマルチキャストグループ6−1宛パケット7−1を送信する場合、本来であれば、該当する省電力端末2−1、2−2のみがActiveになり、その他の省電力端末2−3、2−4はすぐにSleepになるのが望ましい。しかしながら、従来では、関係ない省電力端末2−3、2−4もActiveになった後、パケットを受信する必要があった。基地局1がマルチキャストグループ6−2宛パケット7−2、マルチキャストグループ6−3宛パケット7−3、およびマルチキャストグループ6−4宛パケット7−4を送信する場合も同様、関係ない省電力端末もActiveになった後、パケットを受信する必要があった。
そのため、本実施の形態では、図4、図5に示す場合において、対象の省電力端末のマルチキャストグループ向けパケットを送信し、対象の省電力端末だけをActiveにすることが可能な基地局について説明する。
図6は、本実施の形態における基地局の構成例を示す図である。無線LAN基地局である基地局10は、無線LANの変調に対応したPHY部11と、無線LANパケットの組み立ておよび分解を行うMAC部12と、1つのPHY部11に対して仮想的に複数のAPを収容する仮想AP部14と、受信した無線LANパケットおよび有線パケットに対してマルチキャストフレームやユニキャストフレームを適切に仮想AP部14へ転送するルータ部15と、Ethernet(登録商標)などの有線I/F部16と、ルータ部15からマルチキャストパケットを検出し、仮想APの生成、および仮想APへの省電力端末2の再接続を指示するマルチキャスト端末検出部17と、各構成からの通知をユーザに表示するUI表示部18と、を備える。また、MAC部12は、仮想AP部14から設定された複数のBeacon生成を行うBeacon生成部13、を備える。
また、仮想AP部14は、BSSID(Basic Service Set Identifier)とSSID(Service Set Identifier)を1つのPHY部11に対してマルチキャストグループ別に複数設定可能な構成であり、内部にマルチキャストグループ別に省電力端末2を収容可能な仮想AP部14−1〜14−Nを備える。すなわち、仮想AP部14は、N個のマルチキャストグループまでグループ別に省電力端末2を収容することができる。なお、仮想AP部14−1〜14−Nについては、必要に応じてその都度生成して運用状態にする構成としてもよいし、必要に応じて起動して運用状態にする構成にしてもよい。
つづいて、基地局10において、無線LAN端末である省電力端末2を収容する方法について説明する。図7は、基地局において仮想AP部に省電力端末を収容する処理を示すシーケンス図である。ここでは、省電力端末2がx台あり、個別に表すときは省電力端末2−1、2−2、…、2−xとする。なお、初期状態として、省電力端末2−xが、運用中の仮想AP部14−2に仮収容されているとする。
省電力端末2−xは、マルチキャスト送信を要求するため、仮収容されている仮想AP部14−2経由でネットワーク側にマルチキャスト転送要求を行う(ステップS1)。なお、上記マルチキャスト転送要求は独自フレームでもよいが、一般的な方法として、省電力端末2−xからIPv6マルチキャスト時に送信されるMLD SnoopingやIPv4におけるIGMPスヌーピング等でもよい。
まず、マルチキャスト端末検出部17は、ネットワーク側に送信された省電力端末2−xからのマルチキャスト転送要求を検出する。このとき、マルチキャスト端末検出部17は、省電力端末2−xからのマルチキャスト転送要求を検出しても設定はせずに保留とし、UI表示部18に対してマルチキャスト検出通知を通知する(ステップS2)。
UI表示部18は、ユーザに対して、マルチキャストを検出したので再接続を要求する通知ウィンドウを表示する。UI表示部18は、通知されたウィンドウ経由でのユーザの指示に従って、マルチキャスト端末検出部17へ再接続要求を発行する(ステップS3)。
マルチキャスト端末検出部17は、省電力端末2−xのマルチキャストグループに対応した仮想AP部14−xが生成(または起動)されていない場合、仮想AP部14に対して仮想AP部14−xの生成要求(または起動要求)を送信して運用状態にする(ステップS4)。また、マルチキャスト端末検出部17は、仮想AP部14−2に対して再接続要求により仮想AP部14−xの接続情報を通知する(ステップS5)。なお、接続情報とは、例えば、仮想AP部14−xのBSSID、SSID等の仮想AP部固有の情報と、それに付属する鍵(WAP2−PSK、WPA−PSK等)等のセキュリティ情報である。
仮想AP部14−2は、省電力端末2−xに対して、鍵情報交換、認証シーケンスを実施し(ステップS6)、最終的にマルチキャストグループに対応した仮想AP部14−xの接続情報を払い出して、接続先鍵情報を通知する(ステップS7)。その後、仮想AP部14−2は、省電力端末2−xに対して切断フレームを送信する(ステップS8)。また、仮想AP部14−2は、自身が収容している他の省電力端末2(ここでは省電力端末2−2とする)に対して切断フレームを送信する(ステップS9)。
接続を切断された省電力端末2−xは、接続、鍵作成シーケンスにて自端末のマルチキャストグループに対応した仮想AP部14−xに接続し、収容される(ステップS10)。同様に、接続を切断された省電力端末2−2は、接続、鍵作成シーケンスにて再度仮想AP部14−2に接続し、収容される(ステップS11)。
そして、省電力端末2−xは、仮想AP部14−x経由でマルチキャスト端末検出部17に対してマルチキャスト転送要求を送信する(ステップS12)。マルチキャスト端末検出部17では、適切なマルチキャストグループとなっているのでマルチキャスト転送の設定がなされ、省電力端末2−xと基地局10(ネットワーク側)との間で、仮想AP部14−xを経由してマルチキャスト転送が開始される。
なお、鍵情報交換、認証シーケンス、および接続先鍵情報通知は、各省電力端末2のみ認識可能な独自方式でもよいが、WPS(WiFi Protocol Setup)やらくらく無線スタートなどで鍵情報を払い出す際のパラメータのひとつとして、マルチキャスト検出情報を加味して決定することも可能な構成である。
図8は、本実施の形態における各省電力端末へのマルチキャスト転送の例を示す図である。なお、各省電力端末2のマルチキャストグループは従来(図4参照)と同様とする。従来(図5参照)と異なり、基地局10では、各省電力端末2をマルチキャストグループ別に仮想AP部14に収容したので、図8に示すように各仮想AP部14がマルチキャストグループ別にBeaconを送信することができる。この場合、各省電力端末2は、自端末が収容された仮想AP部14から送信されたマルチキャストグループ宛のBeacon受信時のみActiveとなる。
具体的には、仮想AP部14−1からBeaconが送信されたときは、マルチキャストグループ6−1に所属する省電力端末2−1、2−2がActiveとなり、仮想AP部14−2からBeaconが送信されたときは、マルチキャストグループ6−2に所属する省電力端末2−3がActiveとなり、仮想AP部14−3からBeaconが送信されたときは、マルチキャストグループ6−3に所属する省電力端末2−4がActiveとなる。このように、従来では他のマルチキャストグループ宛のBeaconで対象外の省電力端末2までActiveになっていたが、対象のマルチキャストグループのみをActiveにすることが可能となる。
また、上述のように、省電力端末2の構成は、従来と同一である。このように、省電力端末2の構成を変更することなく、基地局10の構成を変更するのみで上記効果を得ることができる。
以上説明したように、本実施の形態では、無線LANの基地局が、マルチキャストグループ別に省電力端末を収容可能な仮想AP部を備え、仮想AP部に収容している省電力端末のマルチキャストグループへのみBeacon送信を行うこととした。これにより、マルチキャスト転送時に対象の省電力端末だけをActiveにすることができる。また、省電力端末では、従来と比較してActiveモードになる時間を低減できることから、より省電力の効果を得ることができる。
実施の形態2.
本実施の形態では、省電力端末から、基地局のMAC部に対して、無線マルチキャスト端末情報要素を送信する場合について説明する。実施の形態1と異なる部分について説明する。
本実施の形態では、省電力端末から、基地局のMAC部に対して、無線マルチキャスト端末情報要素を送信する場合について説明する。実施の形態1と異なる部分について説明する。
図9は、本実施の形態における基地局の構成例を示す図である。基地局10aは、PHY部11と、無線LANパケットの組み立ておよび分解を行い、また、省電力端末2aからの無線マルチキャスト端末情報要素を抽出するMAC部12aと、仮想AP部14と、ルータ部15と、有線I/F部16と、を備える。また、MAC部12aは、Beacon生成部13と、省電力端末2aからの無線マルチキャスト端末情報要素を抽出する無線マルチキャスト端末検出部19と、を備える。
図10は、本実施の形態における省電力端末の構成例を示す図である。省電力端末2aは、無線LANの変調に対応したPHY部21と、無線LANパケットの組み立ておよび分解を行うMAC部22と、アプリケーションにリンクしたIP層およびTCP/UDP層を終端するルータ部24と、各種アプリケーションを実行するアプリ部25と、備える。また、MAC部22は、基地局10aに対する信号に無線マルチキャスト端末情報要素を付与する無線マルチキャスト端末付与部23、を備える。
つづいて、基地局10aにおいて、省電力端末2aを収容する方法について説明する。図11は、基地局において仮想AP部に省電力端末を収容する処理を示すシーケンス図である。実施の形態1と同様、省電力端末2aがx台あり、個別に表すときは省電力端末2a−1、2a−2、…、2a−xとする。なお、初期状態として、省電力端末2a−xが、運用中の仮想AP部14−2に仮収容されているとする。
まず、省電力端末2a−xと基地局10aの仮想AP部14−2との間で、鍵情報交換、認証シーケンスの送受信を行う(ステップS21)。ここで、省電力端末2a−xは、鍵情報交換、認証シーケンス中に無線LANベースのマルチキャスト端末情報要素を付与する。マルチキャスト端末情報要素とは、無線LANにおける情報要素を独自に定義したものである。例えば、非特許文献1 7.3.2 Information elementsのReserved、またはVendor Specificを使って通知を行う。通知する情報要素としては、例えば、マルチキャストグループを示すマルチキャストアドレスなどがあるが、一例であり、他の情報を用いることも可能である。
基地局10aでは、無線マルチキャスト端末検出部19が、マルチキャスト端末情報要素を検出する。そして、無線マルチキャスト端末検出部19は、マルチキャストグループに対応する仮想AP部14−xが生成(または起動)されていない場合は仮想AP部14−xの生成要求(または起動要求)を送信して仮想AP部14−xを運用状態にする(ステップS22)。そして、無線マルチキャスト端末検出部19は、ルータ部15に対してマルチキャスト設定要求をする(ステップS23)。
仮想AP部14−xは、仮想AP部14−2に対して、省電力端末2a−xが仮想AP部14−xに収容されるときに必要な情報である接続先通知要求の通知を行う(ステップS24)。
接続先通知要求の通知を受けた仮想AP部14−2は、省電力端末2a−xに対して、マルチキャストグループに対応した仮想AP部14−xの接続情報を払い出して、接続先鍵情報を通知する(ステップS25)。
その後、接続先鍵情報がMAC部12を通過したことを検知した無線マルチキャスト端末検出部19は、省電力端末2a−xに対して切断フレームを送信する(ステップS26)。また、無線マルチキャスト端末検出部19は、仮想AP部14−2が収容している他の省電力端末2a(ここでは省電力端末2a−2とする)に対して切断フレームを送信する(ステップS27)。
接続を切断された省電力端末2a−xは、接続、鍵作成シーケンスにてマルチキャストグループに対応した仮想AP部14−xに接続し、収容される(ステップS28)。同様に、接続を切断された省電力端末2a−2は、接続、鍵作成シーケンスにて再度仮想AP部14−2に接続し、収容される(ステップS29)。
以降の処理は実施の形態1と同様である。仮想AP部14−xに収容された省電力端末2a−xがマルチキャスト転送要求を送信することにより、省電力端末2a−xと基地局10a(ネットワーク側)との間で、仮想AP部14−xを経由してマルチキャスト転送が開始される。
以上説明したように、本実施の形態では、省電力端末が、基地局へ無線マルチキャスト端末情報要素を通知し、基地局が、無線マルチキャスト端末情報要素を用いて、省電力端末が収容されるマルチキャストグループに対応した仮想AP部を決定することとした。この場合においても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態3.
本実施の形態では、1つの省電力端末が複数のマルチキャストグループに収容されている場合について説明する。実施の形態1と異なる部分について説明する。
本実施の形態では、1つの省電力端末が複数のマルチキャストグループに収容されている場合について説明する。実施の形態1と異なる部分について説明する。
図12は、本実施の形態における各省電力端末のマルチキャストグループの収容例を示す図である。基地局10と省電力端末2−1〜2−4があり、各省電力端末2は、3つのマルチキャストグループ8−1〜8−3にグループ化されている。マルチキャストグループ8−1には省電力端末2−1、2−2が所属し、マルチキャストグループ8−2には省電力端末2−3が所属し、マルチキャストグループ8−3には省電力端末2−3、2−4が所属する。ここでは、省電力端末2−3は、2つのマルチキャストグループに所属している。
省電力端末2が複数のマルチキャストグループに所属する場合、基地局10では、マルチキャスト端末検出部17が、省電力端末2を収容する仮想AP部14−n(1≦n≦N)を決定すると、ルータ部15に対して、決定した仮想AP部14−nに対応したマルチキャストグループ以外に省電力端末2が所属する他のマルチキャストグループ用のパケットをコピーするためのマルチキャストパケットコピー設定を要求する。
ルータ部15は、マルチキャストパケットコピー設定要求に基づいて、省電力端末2が所属し、かつ決定された仮想AP部14−nに対応したマルチキャストグループ以外の他のマルチキャストグループ用のパケットをコピーする。
そして、決定された仮想AP部14−nが、自身に対応したマルチキャストグループ用のパケットとともに、ルータ部15でコピーされた他のマルチキャストグループ用のパケットを併せて送信を行う。
図13は、本実施の形態における各省電力端末へのマルチキャスト転送の例を示す図である。具体的に、省電力端末2−3はマルチキャストグループ8−2に対応した仮想AP部14−2に収容されているので、ルータ部15が、仮想AP部14−2のマルチキャストデータ送信タイミングで、マルチキャストグループ8−3に対応した仮想AP部14−3のマルチキャストパケットをコピーする。そして、仮想AP部14−2は、自身の送信すべきマルチキャストパケットとともに、コピーされた仮想AP部14−3のマルチキャストパケットの送信を行う。
図13の例では、仮想AP部14−2は、自身の送信タイミングにおいて、前回の仮想AP部14−3の送信タイミングで送信すべき2パケットと今回自身で送信すべき2パケットの計4パケットを送信する。
なお、実施の形態1に基づいて説明したが、実施の形態2についても適用可能である。この場合、無線マルチキャスト端末検出部19が、ルータ部15に対してコピー要求を行うことになる。
以上説明したように、本実施の形態では、特定の省電力端末が複数のマルチキャストグループに所属している場合、所属しているマルチキャストグループに対応する仮想AP部が、特定の省電力端末が所属する他のマルチキャストグループ用のパケットも併せて送信する。そして、省電力端末は、自端末が収容された仮想AP部によるマルチキャストグループに対応したタイミングでのみActiveになり、そのタイミングで所属する全てのマルチキャストグループ宛のパケットを受信できる。これにより、実施の形態1、2と同様の効果を得ることができる。
なお、省電力端末2が複数のマルチキャストグループに所属する場合、省電力端末2を収容する仮想AP部14−nを決定するときには、複数のマルチキャストグループに対応する各仮想AP部14−nに収容されている省電力端末2の収容台数の比較を行い、省電力端末2の台数の最も少ない仮想AP部14−nに収容するように決定する。省電力端末2の台数の最も少ない仮想AP部14−nに収容することにより、元々1つのマルチキャストグループだけに所属し、不必要な他のマルチキャストグループ宛のマルチキャストパケットを受信することになる省電力端末2の数を減らすことができる。これにより、不必要なパケットを受信する省電力端末2を減らすことで、システム全体として省電力端末2の省電力化を向上させることができる。
以上のように、本発明にかかる基地局装置は、無線LANの通信に有用であり、特に、マルチキャスト転送を行う場合に適している。
1、10、10a 無線LAN基地局(基地局)
2、2−1〜2−4、2a 無線LAN端末(省電力端末)
11 PHY部
12 MAC部
13 Beacon生成部
14、14−1〜14−N 仮想AP部
15 ルータ部
16 有線I/F部
17 マルチキャスト端末検出部
18 UI表示部
19 無線マルチキャスト端末検出部
21 PHY部
22 MAC部
23 無線マルチキャスト端末付与部
24 ルータ部
25 アプリ部
2、2−1〜2−4、2a 無線LAN端末(省電力端末)
11 PHY部
12 MAC部
13 Beacon生成部
14、14−1〜14−N 仮想AP部
15 ルータ部
16 有線I/F部
17 マルチキャスト端末検出部
18 UI表示部
19 無線マルチキャスト端末検出部
21 PHY部
22 MAC部
23 無線マルチキャスト端末付与部
24 ルータ部
25 アプリ部
Claims (11)
- マルチキャストグループ別に端末装置を収容し、収容した端末装置へマルチキャストフレームを転送する仮想AP手段、を複数備えた仮想AP手段群と、
ネットワーク側からのマルチキャストフレームを対応するマルチキャストグループの仮想AP手段へ転送するルータ手段と、
各仮想AP手段に対応したマルチキャストグループ別のBeaconを生成するBeacon生成手段と、
運用中の仮想AP手段に仮収容された前記端末装置から送信されたマルチキャスト転送要求を検出するマルチキャスト端末検出手段と、
前記マルチキャスト端末検出手段からのマルチキャスト検出通知をユーザに表示し、前記ユーザからの指示を受け付けて、前記マルチキャスト転送要求を送信した端末装置の仮想AP手段への再接続要求を指示するUI表示手段と、
を備え、
前記マルチキャスト端末検出手段は、前記再接続要求に基づいて、前記マルチキャスト転送要求を送信した端末装置を、当該端末装置が所属するマルチキャストグループに対応した仮想AP手段に収容させる制御を行う、
ことを特徴とする基地局装置。 - 複数のマルチキャストグループに所属する端末装置がある場合、
前記マルチキャスト端末検出手段は、前記複数のマルチキャストグループに所属する端末装置を収容する1つの仮想AP手段を決定し、前記ルータ手段に対して、前記端末装置が所属するマルチキャストグループであって、収容された仮想AP手段に対応するマルチキャストグループ以外の他のマルチキャストグループ向けのマルチキャストパケットのコピーを指示し、
前記複数のマルチキャストグループに所属する端末装置を収容した仮想AP手段は、コピーされたマルチキャストパケットを含むマルチキャストフレームを、収容する端末装置へ転送する、
ことを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。 - 前記マルチキャスト端末検出手段は、前記複数のマルチキャストグループに対応する各仮想AP手段に収容されている端末装置の数を確認した結果に基づいて、収容する仮想AP手段を決定する、
ことを特徴とする請求項2に記載の基地局装置。 - マルチキャストグループ別に端末装置を収容し、収容した端末装置へマルチキャストフレームを転送する仮想AP手段、を複数備えた仮想AP手段群と、
ネットワーク側からのマルチキャストフレームを対応するマルチキャストグループの仮想AP手段へ転送するルータ手段と、
各仮想AP手段に対応したマルチキャストグループ別のBeaconを生成するBeacon生成手段と、
運用中の仮想AP手段に仮収容された前記端末装置から送信されたマルチキャストグループ情報に基づいて、前記マルチキャストグループ情報を送信した端末装置を、当該端末装置が所属するマルチキャストグループに対応した仮想AP手段に収容させる制御を行う無線マルチキャスト端末検出手段と、
を備えることを特徴とする基地局装置。 - 複数のマルチキャストグループに所属する端末装置がある場合、
前記無線マルチキャスト端末検出手段は、前記複数のマルチキャストグループに所属する端末装置を収容する1つの仮想AP手段を決定し、前記ルータ手段に対して、前記端末装置が所属するマルチキャストグループであって、収容された仮想AP手段に対応するマルチキャストグループ以外の他のマルチキャストグループ向けのマルチキャストパケットのコピーを指示し、
前記複数のマルチキャストグループに所属する端末装置を収容した仮想AP手段は、コピーされたマルチキャストパケットを含むマルチキャストフレームを、収容する端末装置へ転送する、
ことを特徴とする請求項4に記載の基地局装置。 - 前記無線マルチキャスト端末検出手段は、前記複数のマルチキャストグループに対応する各仮想AP手段に収容されている端末装置の数を確認した結果に基づいて、収容する仮想AP手段を決定する、
ことを特徴とする請求項5に記載の基地局装置。 - 請求項4〜6に記載の基地局装置に収容される端末装置であって、
前記基地局装置へ送信するフレーム中に、自端末が所属するマルチキャストグループの情報を付与する無線マルチキャスト端末付与手段、
を備えることを特徴とする端末装置。 - 請求項4〜6に記載の基地局装置と、
請求項7に記載の端末装置と、
を備えることを特徴とする無線通信システム。 - 端末装置が、基地局装置内で運用中の仮想AP手段に仮収容されて通信を行う仮収容通信ステップと、
前記基地局装置が、前記端末装置が所属するマルチキャストグループに対応した仮想AP手段を運用可能な状態にする仮想AP運用開始ステップと、
前記基地局装置が、前記端末装置に対して所属するマルチキャストグループに対応した仮想AP手段の情報を通知する仮想AP情報通知ステップと、
前記基地局装置が、前記端末装置に対して仮収容されている仮想AP手段との接続の切断を指示する切断ステップと、
前記基地局装置および前記端末装置との間で、当該端末装置を所属するマルチキャストグループに対応した仮想AP手段に収容させる処理を行う端末装置収容ステップと、
前記基地局装置が、前記端末装置へマルチキャスト転送を行うマルチキャスト転送ステップと、
前記基地局装置が、仮想AP手段に対応したマルチキャストグループ別にBeacon送信を行うBeacon送信ステップと、
を含むことを特徴とする無線通信方法。 - 複数のマルチキャストグループに所属する端末装置がある場合、
前記仮想AP運用開始ステップでは、前記複数のマルチキャストグループに所属する端末装置を収容する1つの仮想AP手段を決定し、
前記マルチキャスト転送ステップでは、前記端末装置が所属するマルチキャストグループであって、収容された仮想AP手段に対応するマルチキャストグループ以外の他のマルチキャストグループ向けのマルチキャストパケットをコピーし、コピーされたマルチキャストパケットを含めてマルチキャスト転送を行う、
ことを特徴とする請求項9に記載の無線通信方法。 - 前記仮想AP運用開始ステップでは、前記複数のマルチキャストグループに対応する各仮想AP手段に収容されている端末装置の数を確認した結果に基づいて、収容する仮想AP手段を決定する、ことを特徴とする請求項10に記載の無線通信方法。
Priority Applications (1)
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JP2011243631A JP2013102276A (ja) | 2011-11-07 | 2011-11-07 | 基地局装置、端末装置、無線通信システムおよび無線通信方法 |
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