JP2013096245A - 水力機械およびその分解方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ステイベーンの応力を低減でき、かつ、ステイリングの割目シール溶接の影響を受けにくい構造の上カバーを備える水力機械を提供する。
【解決手段】実施形態によれば、水力機械は、ステイベーンを有するステイリングと、前記ステイリングの内周側に配置された上カバーおよび下カバーと、前記上カバーと前記下カバーとの間の流路に配置されたガイドベーンとを備える。さらに、前記機械は、前記ガイドベーンから流入する水の持つエネルギーを回転エネルギーに変換するランナと、前記ランナの回転エネルギーを発電機に伝達する主軸とを備える。さらに、前記上カバーは、前記ガイドベーンの回転軸が貫通するガイドベーン串穴部を有する外上カバーと、前記外上カバーよりも内周側に配置された内上カバーとを有する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、水力機械およびその分解方法に関する。
水力発電所を新規に建設する場合、メーカーは、高性能、高効率、高寿命、分解組立容易、メンテナンス容易、作業効率向上など、様々な客先要求を考慮する必要がある。メーカーは、これらの客先要求を満たすため、または他社との差別化のため、様々な研究開発や設計などを行っている。近年、このような客先要求の一つとして、建設時やオーバーホール時の現地据付工期の短縮が強く求められている。
図8と図9は、従来の水力機械の構造を示す断面図である。図8、図9の水力機械は、いずれもフランシス水車であり、ケーシング1と、ステイベーン2aを有するステイリング2と、上カバー3と、下カバー4と、回転軸5aを有するガイドベーン5と、上部吸出し管6と、ランナ7と、水車主軸8と、下部ピットライナ9と、上部ピットライナ10と、水車バレル11と、上カバーシートライナ12と、下カバーシートライナ13と、発電機主軸14とを備えている。
図8では、上部吸出し管6がコンクリートで埋設されている。これに対し、図9では、上部吸出し管6が非埋設となっており、上部吸出し管6と下カバー4を搬出可能なドラフト監査路Pが設けられている。よって、図9の場合には、水力機械を分解することなく、ランナ7やガイドベーン5を監査路P内や監査路Pから出た所でメンテナンスすることができ、オーバーホール工期を短縮することができる。
図9の場合、下カバー4の下方に位置する機器はメンテナンスできるが、下カバー4の上方に位置する機器のメンテナンスをどのように行うかが問題となる。そこで、図9の水力機械では、上カバー3の最外径が、上部ピットライナ10の最内径よりも小さく設計されている。よって、上カバー3を分割することなく一体でピット内から吊り出すことができ、オーバーホール工期をさらに短縮することができる。
しかしながら、図9では、上カバー3の最外径を通常より小さく設計したことにより、通常であれば上カバー3に設けられるガイドベーン串穴部Hが、ステイリング2に設けられている。ガイドベーン串穴部Hは、ガイドベーン5の回転軸5aを貫通させるための穴である。
この場合、ステイリング2にかかる水圧が通常より増すため、ステイベーン2aの応力が増大してしまうと考えられる。また、分割構造のステイリング2の割目にはシール溶接を行うため、この溶接により割目付近の部材が変形する可能性があるが、このような変形が発生すると、主要寸法であるランナ対向面、ガイドベーン串穴部H、シートライナ取付部などの寸法にばらつきができてしまい、現地での据繰り加工などの対応が必要となる可能性がある。さらには、上カバー3の最外径が通常より小さいため、ガイドベーン5やシートライナ12、13は必ず下から抜くことになり、オーバーホールの範囲や方法が限られてしまう。
特開平6−81760号公報 特開平9−195917号公報
本発明は、ステイベーンの応力を低減でき、かつ、ステイリングの割目シール溶接の影響を受けにくい構造の上カバーを備える水力機械およびその分解方法を提供することを課題とする。
一の実施形態による水力機械は、ステイベーンを有するステイリングと、前記ステイリングの内周側に配置された上カバーおよび下カバーと、前記上カバーと前記下カバーとの間の流路に配置されたガイドベーンとを備える。さらに、前記機械は、前記ガイドベーンから流入する水の持つエネルギーを回転エネルギーに変換するランナと、前記ランナの回転エネルギーを発電機に伝達する主軸とを備える。さらに、前記上カバーは、前記ガイドベーンの回転軸が貫通するガイドベーン串穴部を有する外上カバーと、前記外上カバーよりも内周側に配置された内上カバーとを有する。
また、別の実施形態は、ステイリングの内周側に配置された上カバーおよび下カバーと、前記上カバーと前記下カバーとの間の流路に配置されたガイドベーンとをピット内に備え、前記上カバーは、前記ガイドベーンの回転軸が貫通するガイドベーン串穴部を有する外上カバーと、前記外上カバーよりも内周側に配置された内上カバーとを有する水力機械の分解方法である。前記方法では、前記内上カバーを前記ピット外に吊り上げて搬出し、前記内上カバーの搬出後に、前記ピット内で前記外上カバーを複数個のカバーに分解する。
第1実施形態の水力機械の構造を示す断面図である。 ステイリング、外上カバー、および内上カバーの構造を示す上面図である。 第1実施形態の水力機械の構造を示す断面図である。 第2実施形態の水力機械の分解手順を示す断面図(1/3)である。 第2実施形態の水力機械の分解手順を示す断面図(2/3)である。 第2実施形態の水力機械の分解手順を示す断面図(3/3)である。 第3実施形態の水力機械の分解手順を示す断面図である。 従来の水力機械の構造を示す断面図である。 従来の水力機械の構造を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の水力機械の構造を示す断面図である。
一般に水車やポンプなどの水力機械は、二床式構造の建屋内やバレル式構造の建屋内に設置されている。図1の水力機械は、バレル式構造の建屋内に設置されたフランシス水車に相当する。図1では、左側が水力機械の内周側となっており、右側が水力機械の外周側となっている。
図1の水力機械は、ケーシング1と、ステイベーン2aを有するステイリング2と、上カバー3と、下カバー4と、回転軸5aを有するガイドベーン5と、上部吸出し管6と、ランナ7と、水車主軸8と、下部ピットライナ9と、上部ピットライナ10と、水車バレル11と、上カバーシートライナ12と、下カバーシートライナ13と、発電機主軸14と、ガイドベーンアーム21と、ガイドリング22と、軸受台23と、主軸封水装置24とを備えている。
図1の水力機械では、上池からの水が、ケーシング1からステイリング2を通ってランナ7に流入する。ケーシング1は、上池から導水する鉄管に接続されており、ステイリング2は、ステーベーン2aを上下に挟み込んで流路を形成している。
上カバー3(3aおよび3b)と下カバー4は、ステイリング2の内周側に配置されており、ステイリング2とボルトで締結されている。また、ガイドベーン5は、上カバー3と下カバー4との間の流路に円形翼列状に配置されている。上カバー3と下カバー4はそれぞれ、この流路の上側と下側に配置されている。図1の水力機械は、ガイドベーン5の回転軸5aを回転させることで、ランナ7に流入する水の流量を調整することができる。なお、符号12、13はそれぞれ、上カバーシートライナ12と、下カバーシートライナ13を示す。
ガイドベーン5で流量調整された水は、ランナ7に流入する。ランナ7は、ガイドベーン5から流入した水の持つエネルギーを回転エネルギーに変換する。ランナ7の回転エネルギーは、主軸8、14により発電機(図示せず)に伝達される。主軸8、14は、ランナ7に連結された水車主軸8と、発電機に連結された発電機主軸14により構成されており、水車主軸8と発電機主軸14は、カップリング部Cでつながれている。ランナ7から流れ出た水は、上部吸出し管6を通って吸出し管ライナから放水路に排出される。
下部ピットライナ9と上部ピットライナ10は、ステイリング2の上部において、水車ピットを形成している。これらのピットライナ9、10には、図1に示すように、コンクリートで固められた水車バレル11が設けられている。
なお、図1では、上部吸出し管6が非埋設となっており、上部吸出し管6と下カバー4を搬出可能なドラフト監査路Pが設けられている。
(1)ステイリング2と上カバー3の構造
本実施形態では、上カバー3は、外周側に配置された外上カバー3aと、内周側に配置された内上カバー3bにより構成されている(図1)。外上カバー3aは、ガイドベーン5の回転軸5aが貫通するガイドベーン串穴部Hを有しており、ステイリング2とボルトで締結されている。また、内上カバー3bは、外上カバー3aよりも内周側に配置されており、外上カバー3aとボルトで締結されている。
以下、図2と図3を参照し、ステイリング2と上カバー3の構造について説明する。
図2は、ステイリング2、外上カバー3a、および内上カバー3bの構造を示す上面図である。
図2(a)〜図2(c)に示すように、ステイリング2、外上カバー3a、内上カバー3bはいずれも、概ねリング状の平面形状を有している。ただし、内上カバー3bが非分割構造を有しているのに対し、外上カバー3aは、4つのカバーに分割された4分割構造を有している。これらのカバーは、約90度の中心角を有する扇型の平面形状を有しており、外上カバー3aは、これら4つのカバーを組み立てることで形成されている。また、外上カバー3aと同様に、ステイリング2も4分割構造を有している。
本実施形態では、ステイリング2と上カバー3の組立は、次のように行う。まず、ステイリング2を構成する4つの分割部分同士を溶接する。次に、ステイリング2に対し、外上カバー3aを構成する4つの分割部分(カバー)をボルトで締結する。この際、ステイリング2と外上カバー3aとの間と、外上カバー3aを構成する4つの分割部分同士の間には、ゴムパッキンを介在させる。また、これらの分割部分同士も、ボルトで締結する。次に、外上カバー3aに対し、内上カバー3bをボルトで締結する。この際、外上カバー3aと内上カバー3bとの間には、ゴムパッキンを介在させる。
なお、外上カバー3aは、2分割構造、3分割構造、またはN分割構造(Nは5以上の整数)を有していてもよい。ただし、2分割構造の場合には、分割部分を吊り上げる際に分割部分を傾けることが必要となる。また、3分割構造の場合には、4分割構造の場合に比べ、分割部分の形状や構造が複雑になる。また、N分割構造の場合には、4分割構造の場合に比べ、分割部分の組立が面倒になる。よって、外上カバー3aは、4分割構造とすることが望ましい。また、ステイリング2も、2分割構造、3分割構造、またはN分割構造を有していてもよい。
なお、図2(b)には、外上カバー3bに設けられたガイドベーン串穴部Hが示されている。上述の図1は、図2(a)〜図2(c)に示すA−A’線に沿った断面図となっている。一方、図2(a)〜図2(c)に示すB−B’線に沿った断面図を、図3に示す。
図3は、第1実施形態の水力機械の構造を示す断面図である。ただし、図3は、上述の通り、図1とは別の断面を示している。
本実施形態の水力機械は、図3に示すように、ステイリング2と外上カバー3aとの間に設置された外側パッキン31と、外上カバー3aを構成する4つのカバー同士の間に設置された割目パッキン32と、外上カバー3aと内上カバー3bとの間に設定された内側パッキン33とを備えている。これらのパッキン31〜33により、流路からの水漏れが防止されている。なお、本実施形態では、これらのパッキン31〜33は、ゴム製であるが、ゴム以外の素材で形成されていてもよい。
(2)第1実施形態の作用効果
次に、再び図1を参照し、第1実施形態の作用効果について説明する。
以上のように、本実施形態では、上カバー3を、外上カバー3aと内上カバー3bで構成している。また、本実施形態では、ガイドベーン串穴部Hを、ステイリング2ではなく外上カバー3aに設けている。
図9の従来例では、ガイドベーン串穴部Hをステイリング2に設けている。そのため、この従来例の場合には、ステイリング2に大きな水圧がかかってしまう。これに対し、本実施形態では、ガイドベーン串穴部Hを外上カバー3aに設けているため、ステイリング2にかかる水圧が、従来例の場合に比べて小さくなる。よって、本実施形態によれば、ステーベーン2aの応力を低減することができる。
また、本実施形態では、ガイドベーン串穴部Hを外上カバー3aに設けているため、主要寸法部分であるランナ対向面、ガイドベーン串穴部H、シートライナ取付部などが外上カバー3aに含まれる。よって、これらの主要寸法部分は、ステイリング2の割目からの距離が遠くなり、ステイリング2の割目シール溶接の影響を受けにくくなる。よって、本実施形態によれば、現地での据繰り加工などの対応が不要となり、現地据付工程を短縮することができる。その結果、据繰り加工などの加工費を削減することができる。
また、本実施形態では、外上カバー3aが分割構造を有しているため、外上カバー3aをピット内で分解し、ピット外に吊り出すことができる。よって、外上カバー3aを吊り出してできたスペースを利用して、ガイドベーン5やシートライナ12、13などを上から吊り出すことが可能となる。よって、本実施形態によれば、オーバーホール時の目的に合わせて、これらを上から吊り出すか下から抜くかを選択することが可能となる。
以上のように、本実施形態によれば、ステイベーン2aの応力を低減でき、ステイリング2の割目シール溶接の影響を受けにくく、ガイドベーン5やシートライナ12、13の吊り出しが可能な構造の上カバー3を実現することが可能となる。
(第2実施形態)
第2実施形態では、図1の水力機械を、図4〜図6に示す手順で分解する。図4〜図6は、第2実施形態の水力機械の分解手順を示す断面図である。
本実施形態では、オーバーホール時などにおいて、水力機械を分解し、分解した機器を吊り上げて、ピット内からピット外に搬出する。本実施形態では、水力機械を分解した後にまず、図1に示すガイドベーンアーム21、ガイドリング22、軸受台23、主軸封水装置24などを吊り上げて、ピット内からピット外に搬出する(図4)。
一般的な水力機械では、次に、水車主軸8とランナ7との間のカップリングボルトを外し、水車主軸8を吊り上げてピット内から搬出する。一方、本実施形態では、内上カバー3bの最外径、即ち、αで示す部分の径を、上部ピットライナ10の最内径よりも小さく設計しておく。さらには、内上カバー3bの最内径、即ち、βで示す部分の径を、水車主軸8と発電機主軸14とをつなぐカップリング部Cの径よりも大きく設計しておく。そして、本実施形態では、次に、水車主軸8がピット内にある状態で、内上カバー3bをピット内から吊り出す(図5)。
また、本実施形態では、水車主軸8とランナ7は、内上カバー3bが搬出されたピット内からピット外に一体で吊り上げ可能な形状に設計されている(図6)。例えば、ランナ7の最外径は、外上カバー3aの最内径よりも小さく設計されている。
よって、本実施形態では、次に、水車主軸8とランナ7を、カップリングボルトを外さずにピット内からピット外に一体で吊り出す(図6)。その結果、ピット内には広いスペースが確保される。よって、ピット内で外上カバー3aを4つに分解するなどの作業が可能となる。また、本実施形態では、水車主軸8とランナ7をピット外からピット内へ搬入する際にも、水車主軸8とランナ7を締結したまま一体で搬入する。
以上のように、本実施形態の水車主軸8とランナ7は、内上カバー3bが搬出されたピット内からピット外に一体で吊り上げ可能な形状を有している。よって、本実施形態によれば、水力機械の分解組立の際に、水車主軸8とランナ7を締結したまま搬出、搬入することが可能となり、分解組立の工期短縮が可能となる。
(第3実施形態)
第3実施形態では、図5および図6に示す手順を、図7に示す手順に置き換える。図7は、第3実施形態の水力機械の分解手順を示す断面図である。
本実施形態ではまず、ガイドベーンアーム21、ガイドリング22、軸受台23、主軸封水装置24などを吊り上げてピット外に搬出する(図4)。次に、水車主軸8とランナ7のカップリングボルトを外さずに、かつ内上カバ3bをランナ7に預けて、水車主軸8、ランナ7、内上カバ3bを一体でピット内からピット外へ吊り出す(図7)。また、水車主軸8とランナ7と内上カバー3bをピット外からピット内へ搬入する際にも、水車主軸8とランナ7と内上カバー3bを一体で搬入する。
そのため、本実施形態では、水車主軸8とランナ7と内上カバー3bは、ピット内からピット外に一体で吊り上げ可能な形状に設計されている(図7)。例えば、ランナ7の最外径は、外上カバー3aの最内径よりも小さく設計されている。さらに、内上カバー3bの最外径(αで示す部分の径)は、上部ピットライナ10の最内径よりも小さく設計されている。
しかしながら、本実施形態では、内上カバー3bの最内径(βで示す部分の径)を、水車主軸8と発電機主軸14とをつなぐカップリング部Cの径よりも大きく設計する必要はない。理由は、内上カバー3bは、水車主軸8と発電機主軸14と一体で吊り出されるため、カップリング部Cとの衝突を回避するよう設計する必要がないからである。
以上のように、本実施形態の水車主軸8とランナ7と内上カバー3bは、ピット内からピット外に一体で吊り上げ可能な形状を有している。よって、本実施形態によれば、水力機械の分解組立の際に、水車主軸8とランナ7と内上カバー3bを一体で搬出、搬入することが可能となり、分解組立の工期短縮が可能となる。
なお、第3実施形態には、第2実施形態に比べ、水車主軸8、ランナ7、内上カバー3bを一度に搬出、搬入できる分だけ工期を短縮できるという利点がある。一方、第2実施形態は、例えば、水車主軸8、ランナ7、内上カバー3bを一度に搬出、搬入するのが重量的に重過ぎる場合などに効果的である。
以上、第1から第3実施形態について説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図したものではない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施することができる。また、これらの実施形態に対し、発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の省略、置換、変更を行うことにより、様々な変形例を得ることもできる。これらの形態や変形例は、発明の範囲や要旨に含まれており、特許請求の範囲及びこれに均等な範囲には、これらの形態や変形例が含まれる。
1:ケーシング、2:ステイリング、2a:ステイベーン、
3:上カバー、3a:外上カバー、3b:内上カバー、4:下カバー、
5:ガイドベーン、5a:回転軸、6:上部吸出し管、7:ランナ、8:水車主軸、
9:下部ピットライナ、10:上部ピットライナ、11:水車バレル、
12:上カバーシートライナ、13:下カバーシートライナ、14:発電機主軸、
21:ガイドベーンアーム、22:ガイドリング、
23:軸受台、24:主軸封水装置、
31:外側パッキン、32:割目パッキン、33:内側パッキン

Claims (8)

  1. ステイベーンを有するステイリングと、
    前記ステイリングの内周側に配置された上カバーおよび下カバーと、
    前記上カバーと前記下カバーとの間の流路に配置されたガイドベーンと、
    前記ガイドベーンから流入する水の持つエネルギーを回転エネルギーに変換するランナと、
    前記ランナの回転エネルギーを発電機に伝達する主軸とを備え、
    前記上カバーは、
    前記ガイドベーンの回転軸が貫通するガイドベーン串穴部を有する外上カバーと、
    前記外上カバーよりも内周側に配置された内上カバーと、
    を有する水力機械。
  2. 前記外上カバーは、複数個のカバーに分割された構造を有している、請求項1に記載の水力機械。
  3. 前記主軸は、前記ランナに連結された水車主軸と、前記発電機に連結された発電機主軸とを含み、
    前記内上カバーの最内径は、前記水車主軸と前記発電機主軸とをつなぐカップリング部の径よりも大きい、請求項1または2に記載の水力機械。
  4. 前記主軸に含まれる水車主軸と、前記ランナは、前記内上カバーが搬出されたピット内からピット外に一体で吊り上げ可能な形状を有している、請求項1から3のいずれか1項に記載の水力機械。
  5. 前記主軸に含まれる水車主軸と、前記ランナと、前記内上カバーは、ピット内からピット外に一体で吊り上げ可能な形状を有している、請求項1から4のいずれか1項に記載の水力機械。
  6. ステイリングの内周側に配置された上カバーおよび下カバーと、前記上カバーと前記下カバーとの間の流路に配置されたガイドベーンとをピット内に備え、前記上カバーは、前記ガイドベーンの回転軸が貫通するガイドベーン串穴部を有する外上カバーと、前記外上カバーよりも内周側に配置された内上カバーとを有する水力機械の分解方法であって、
    前記内上カバーを前記ピット外に吊り上げて搬出し、
    前記内上カバーの搬出後に、前記ピット内で前記外上カバーを複数個のカバーに分解する、
    水力機械の分解方法。
  7. 前記水力機械はさらに、前記ガイドベーンから流入する水の持つエネルギーを回転エネルギーに変換するランナと、前記ランナの回転エネルギーを発電機に伝達する主軸とを前記ピット内に備え、
    前記内上カバーの搬出後に、前記主軸に含まれる水車主軸と、前記ランナを、前記ピット外に一体で吊り上げる、請求項6に記載の水力機械の分解方法。
  8. 前記水力機械はさらに、前記ガイドベーンから流入する水の持つエネルギーを回転エネルギーに変換するランナと、前記ランナの回転エネルギーを発電機に伝達する主軸とを前記ピット内に備え、
    前記内上カバーを、前記主軸に含まれる水車主軸と、前記ランナと一体で、前記ピット外に吊り上げる、請求項6に記載の水力機械の分解方法。
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