JP2013093956A - 密閉型圧縮機、その密閉型圧縮機を備えた冷凍サイクル装置、およびその冷凍サイクル装置を備えた空気調和機 - Google Patents

密閉型圧縮機、その密閉型圧縮機を備えた冷凍サイクル装置、およびその冷凍サイクル装置を備えた空気調和機 Download PDF

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Abstract

【課題】回転子鉄心に組み込まれた永久磁石の高温減磁の抑制効果を高めることが可能な密閉型圧縮機を得ること。
【解決手段】上下が閉塞された円筒状の密閉容器内に設置された電動機と、密閉容器内に電動機と共に設置され、該電動機により駆動される圧縮機構とを具備する密閉型圧縮機において、電動機の回転子1は、複数の磁石挿入孔6が周方向外周部に沿って等角度間隔で設けられた電磁鋼板を複数枚積層してなる回転子鉄心3と、隣り合う磁石挿入孔6に極性を交互にして挿入され磁極を形成する複数の永久磁石5と、を備え、複数の磁石挿入孔6は、永久磁石5を挿入した際に、磁石挿入孔6の周方向両端部6aに空隙8が生じるように形成され、空隙8を冷媒が通流するための冷媒流路として用いる。
【選択図】図3

Description

本発明は、密閉型圧縮機、その密閉型圧縮機を備えた冷凍サイクル装置、およびその冷凍サイクル装置を備えた空気調和機に関する。
一般に、永久磁石は、高温状態で強い反磁界に曝されると、磁化方向が反転して、減磁、つまり、磁力が弱くなる現象が発生することが知られている。
回転子鉄心に永久磁石を組み込んだ永久磁石型電動機では、固定子の巻線電流の増加に伴い、永久磁石にかかる反磁界が大きくなり、巻線電流値がある値を超えると、急激に減磁率が上昇する。この現象は、永久磁石の温度が高いほど生じ易く、一旦減磁率が上昇した後に永久磁石の温度を常温に戻しても磁力が回復しない不可逆減磁が生じた場合には、電動機としての性能が著しく劣化することとなる。以下、この永久磁石の温度上昇により生じる減磁を「高温減磁」という。
従来、圧縮機の吐出ガス温度を検出する吐出ガスサーミスタと、冷凍サイクル中の液冷媒を圧縮機に直接注入可能な液インジェクション機構を備えた冷凍装置において、圧縮機に用いられる電動機に設けられた永久磁石の磁力が低下し始める温度にならないように、冷凍サイクル中の液冷媒を圧縮機へ注入する液インジェクション量を制御することにより、圧縮機の吐出ガス温度を低下させ、永久磁石の温度上昇を抑制して、永久磁石の磁気特性の低下を抑制する、つまり、永久磁石の高温減磁を抑制する技術が開示されている(例えば、特許文献1)。
特開2008−136329号公報
しかしながら、密閉型圧縮機は、一般に回転子鉄心に設けられた貫通孔を冷媒流路としているので、上記従来技術を適用したとしても、回転子鉄心に組み込まれた永久磁石は、回転子鉄心を形成する電磁鋼板を介して間接的に冷却されるのみであり、効率良く永久磁石を冷却することができず、永久磁石の高温減磁の抑制効果が小さい、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、回転子鉄心に組み込まれた永久磁石の高温減磁の抑制効果を高めることが可能な密閉型圧縮機を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明にかかる密閉型圧縮機は、上下が閉塞された円筒状の密閉容器内に設置された電動機と、前記密閉容器内に前記電動機と共に設置され、該電動機により駆動される圧縮機構とを具備する密閉型圧縮機であって、前記電動機の回転子は、複数の磁石挿入孔が周方向外周部に沿って等角度間隔で設けられた電磁鋼板を複数枚積層してなる回転子鉄心と、隣り合う前記磁石挿入孔に極性を交互にして挿入され磁極を形成する複数の永久磁石と、を備え、複数の前記磁石挿入孔は、前記永久磁石を挿入した際に、該磁石挿入孔の周方向両端部に空隙が生じるように形成され、前記空隙を冷媒が通流するための冷媒流路として用いることを特徴とする。
本発明によれば、回転子鉄心に組み込まれた永久磁石の高温減磁の抑制効果を高めることができる、という効果を奏する。
図1は、実施の形態にかかる密閉型圧縮機の縦断面図である。 図2は、実施の形態における回転子の側面図である。 図3は、図2に示す回転子の横断面図である。 図4は、図2に示す回転子の磁極間部の拡大図である。 図5は、実施の形態におけるエンドプレートの一形状例を示す図である。 図6は、実施の形態における回転子を軸方向に見た図である。 図7は、図5に示す例とは異なるエンドプレートの一形状例を示す図である。 図8は、実施の形態にかかる冷凍サイクル装置の一構成例を示す図である。 図9は、図4に示す空隙の有効性を説明するための図である。 図10は、磁石挿入孔の外周側の面に空隙をさらに設けた例を示す図である。 図11は、磁石挿入孔の軸側の面に空隙をさらに設けた例を示す図である。 図12は、固定子の巻線電流と減磁率との関係を示す図である。 図13は、Dy含有率に対する温度特性を示す図である。
以下に添付図面を参照し、本発明の実施の形態にかかる密閉型圧縮機、その密閉型圧縮機を備えた冷凍サイクル装置、およびその冷凍サイクル装置を備えた空気調和機について説明する。なお、以下に示す実施の形態により本発明が限定されるものではない。
実施の形態.
図1は、実施の形態にかかる密閉型圧縮機の縦断面図である。図1に示すように、実施の形態にかかる密閉型圧縮機11は、有底円筒状で上部開口部が蓋体によって閉塞された密閉容器19の内部に、電動機21と、この電動機21により駆動される圧縮機構20とが設置されており、密閉容器19内の底部には、主として圧縮機構20の摺動部(図示せず)を潤滑する冷凍機油(図示せず)が貯留されている。
電動機21は、密閉容器2の上部に固定された固定子22と、中心部にシャフト2が挿通固定され、固定子22の内周面に回転自在に配置された回転子1とを備えている。
図2は、実施の形態における回転子の側面図である。また、図3は、図2に示す回転子の横断面図である。
図2および図3に示すように、回転子1は、薄板(例えば、0.1〜1.0mm程度)の電磁鋼板を所定の形状に金型で打ち抜き、所定数(複数枚)積層して形成された回転子鉄心3の中心部にシャフト挿入孔2aが設けられ、そのシャフト挿入孔2aには、シャフト2が挿通固定されている。また、回転子鉄心3の外周側の軸方向には、周方向外周部に沿って等角度間隔で複数の磁石挿入孔6が設けられ、それらの各磁石挿入孔6には、隣り合う永久磁石5が極性を交互にして挿入されている。さらに、回転子鉄心3には、磁石挿入孔6よりも内側の軸方向には、主たる冷媒流路となる複数の貫通孔7が設けられている。また、回転子1は、固定子鉄心3を軸方向に挟み、永久磁石5を軸方向に固定するエンドプレート4を備えている。なお、貫通孔7の数、位置、および形状は、図3に示す態様以外であってもよい。
図4は、実施の形態における回転子の磁極間部の拡大図である。図4に示すように、磁石挿入孔6は、永久磁石5を挿入した際に、磁石挿入孔6の周方向両端部6aに貫通孔7と同様に冷媒流路となる空隙8が生じるように形成されている。本実施の形態では、この空隙8を冷媒が通流するための冷媒流路として用いる。これにより、永久磁石5の周方向両端部5aが空隙8に露出し、冷媒に直接接触する。この空隙8を低温の冷媒が通流することにより、永久磁石5が冷却される。なお、図4に示す例では、磁石挿入孔6は、永久磁石5の外周面側の角部が空隙8に露出するように、且つ、永久磁石5の軸側の角部が回転子鉄心3を形成する電磁鋼板に接するように形成されている。このように形成された空隙8による効果は、永久磁石5の冷却だけでなく、副次的な効果も有している。この副次的な効果については後述する。
図5は、実施の形態におけるエンドプレートの一形状例を示す図である。また、図6は、実施の形態における回転子を軸方向に見た図である。図5および図6に示すように、エンドプレート4は、回転子鉄心3に設けられた複数の各貫通孔7および各空隙8を塞がない形状に加工されている。図5および図6では、回転子鉄心3に設けられた複数の各貫通孔7の位置に対応して穴10を設け、隣り合う永久磁石5の周方向端部5aを含む各磁極間部周辺位置に対応して切り欠き9を設けた例を示している。
図7は、図5に示す例とは異なるエンドプレートの一形状例を示す図である。図7に示すように、エンドプレート4の形状は、各空隙8の位置に対応して、空隙8と略同一形状の穴10aを設けるようにしてもよい。このようにすれば、永久磁石5が欠けた場合でも、その破片が飛散するのを防止することができる。
つぎに、本実施の形態にかかる冷凍サイクル装置の構成および動作について説明する。図8は、実施の形態にかかる冷凍サイクル装置の一構成例を示す図である。なお、図8に示す本実施の形態にかかる冷凍サイクル装置は、例えば、空気調和機に用いて好適である。
図8に示すように、実施の形態にかかる冷凍サイクル装置は、実施の形態にかかる密閉型圧縮機11、凝縮器12、減圧装置13、蒸発器14、温度センサ15、バイパス回路(液インジェクション回路)16、および制御回路25を備えている。バイパス回路16は、凝縮器12の液冷媒吐出口と密閉型圧縮機11のガス吸入口との間に減圧装置17と開閉弁18とが直列に接続され構成されている。温度センサ15は、密閉型圧縮機11のガス吐出口付近に設けられ、ガス吐出口に流れる冷媒の温度を検出する。また、制御回路25は、温度センサ15の検出結果に基づいて、開閉弁18を制御する。
まず、実施の形態にかかる冷凍サイクル装置の通常の運転時における動作について、図1、図3、図4および図8を参照して説明する。冷凍サイクル装置の通常の運転時では、図8に示すように、密閉型圧縮機11、凝縮器12、減圧装置13、蒸発器14の順に冷媒が循環し、再び密閉型圧縮機11に戻る冷凍サイクルを行う。
密閉型圧縮機11において圧縮された高温高圧の冷媒ガスは、凝縮器12において空気と熱交換して凝縮して液冷媒となる。液冷媒は、減圧装置13において膨張して低温低圧の冷媒ガスとなり、蒸発器14において空気と熱交換して蒸発して再び密閉型圧縮機11において圧縮され、高温高圧の冷媒ガスとなる。
密閉型圧縮機11内部において、冷媒ガスは、図1中の破線矢印で示す経路で流れる。冷媒吸入管23を介して密閉型圧縮機11のガス吸入口から吸入された低温低圧の冷媒ガスは、電動機21により駆動される圧縮機構20により圧縮される。こうして高温高圧となった冷媒ガスは、図3および図4において説明した回転子鉄心3の複数の各貫通孔7および各空隙8を通過して、ガス吐出口から冷媒吐出管24を介して吐出される。
つぎに、何らかの要因により密閉型圧縮機11のガス吐出口から吐出される冷媒ガスの温度が異常上昇した場合の動作について、図1、図3、図4および図8を参照して説明する。この場合には、バイパス回路16により凝縮器12の液冷媒吐出口と密閉型圧縮機11のガス吸入口との間をバイパスさせ、図8中の実線矢印で示す経路で冷媒を循環させることにより、低温の液冷媒を密閉型圧縮機11に直接注入させる。これにより、密閉型圧縮機11内部の冷媒温度が急激に低下し、その温度が低下した冷媒が回転子鉄心3の複数の貫通孔7および空隙8を通過する。本実施の形態では、温度が低下した冷媒が空隙8を通過する際に、空隙8に露出した永久磁石5に直接接触するため、効率良く永久磁石5を冷却することができる。
より具体的には、回転子1に埋設された永久磁石5の温度と、密閉型圧縮機11のガス吐出口付近に設けられた温度センサ15で検出される冷媒ガスの温度との間には相関関係があるので、温度センサ15による検出温度に対して、あらかじめ永久磁石5が高温減磁しない上限温度よりも低い所定温度を閾値として設定しておき、温度センサ15による検出温度がその所定の閾値を超えないように、制御回路25が開閉弁18を制御するようにすればよい。あるいは、温度センサ15で検出される冷媒ガスの温度が上述した所定温度を超えた場合に、開閉弁18を開制御するようにしてもよい。
なお、上述したように、図4に示した例では、磁石挿入孔6は、永久磁石5の外周面側の角部が露出するように、且つ、永久磁石5の軸側の角部が回転子鉄心3を形成する電磁鋼板に接するように形成されて空隙8が生じている。このように形成された空隙8による効果は、永久磁石5の冷却だけでなく、副次的な効果も有している。ここで、図4に示すようにして生じた空隙8の副次的な効果について、図9を参照して説明する。図9は、図4に示す空隙の副次的な効果を説明するための図である。
隣り合う永久磁石5は、N極とS極とが交互になるように配置されており、図9(a)中に実線矢印で示す方向に磁束が生じる。空隙8は、磁気抵抗として作用するため、永久磁石5の周方向両端部5aが露出するように空隙8を設けた場合、隣接する永久磁石5間、および、自身のN極とS極との間に生じる漏洩磁束が減少する。したがって、この空隙8は、上述した永久磁石5を冷却するという効果に加え、永久磁石5によるトルク力の低下を抑制するという効果も有している。
一方、図9(b)に示すように、永久磁石5の周方向両端部5aが露出する空隙8を設けていない場合、回転子鉄心3を形成している電磁鋼板を介して、隣接する永久磁石5間、および、自身のN極とS極との間に図9(b)中の破線矢印で示す漏洩磁束が生じるため、有効に使える磁束量が減って永久磁石5により生じるトルク力が低下する。
つまり、図9(b)に示すように、永久磁石5の周方向両端部5aが露出する空隙8を設けていない場合、上述した永久磁石5を冷却するという効果が得られないばかりか、効率の悪化を招くこととなる。
また、図9(c)に示すように、永久磁石5の周方向両端部5aの外周側および軸側の両角部を空隙8aに露出させると、永久磁石5が周方向(図9(c)中に示す実線矢印方向)に動く虞がある。
本実施の形態では、図9(a)に示すように、永久磁石5の周方向両端部5aの軸側の2つの角部が、回転子鉄心3を形成している電磁鋼板に接しているので、永久磁石5が周方向に動くのを防止するという効果も有している。
また、図4では、磁石挿入孔6の周方向両端部6aに空隙8が生じる例を示したが、永久磁石5の冷却効果をより高めるために、空隙の数を増加する、あるいは、空隙に露出する永久磁石5の表面積を大きくすることも可能である。図10は、磁石挿入孔の外周側の面に空隙をさらに設けた例を示す図である。また、図11は、磁石挿入孔の軸側の面に空隙をさらに設けた例を示す図である。
図10(a)に示すように、図4に示した空隙8に加えて、磁石挿入孔6の外周側の面に空隙8bをさらに設けた場合には、永久磁石5の冷却効果を高めることはできるが、回転子1と固定子(図示せず)との間に介在する空隙8bが磁気抵抗として作用するため、回転子1から固定子へ通過する磁束を妨げることとなり好ましくない。また、図10(b)に示すように、エンドプレート4に空隙8bの位置に対応する穴10bを設ける必要があるため、回転子鉄心3やエンドプレート4(図10(b))の外周に薄肉部が生じ、プレス加工が困難となる、また、強度が低下する等の問題が生じることとなる。
一方、図11(a)に示すように、図4に示した空隙8に加えて、磁石挿入孔6の軸側の面に空隙8cをさらに設けた場合には、回転子1から固定子へ通過する磁束を妨げることもなく、また、回転子鉄心3やエンドプレート4の外周に薄肉部が生じることもない。また、図11(b)や図11(c)に示すように、空隙8cに露出する永久磁石5の表面積を維持しつつ、一つの磁石挿入孔6あたりの空隙8cの数を減らすことにより、回転子鉄心3やエンドプレート4のプレス加工における生産性を高めることも可能である。
空気調和機の密閉型圧縮機に用いられる電動機の永久磁石としては、例えば、ネオジム、鉄、およびボロンを主成分として構成される希土類磁石が用いられるが、この希土類磁石は、高温減磁が生じ易い特性を有している。
図12は、固定子の巻線電流と減磁率との関係を示す図である。図12において、横軸は巻線電流を示し、縦軸は減磁率を示している。また、図12中において、実線は永久磁石の温度が50℃である場合のグラフを示し、破線は永久磁石の温度が100℃である場合のグラフを示し、一点鎖線は永久磁石の温度が150℃である場合のグラフを示している。
図12に示すように、永久磁石の温度が高い程、減磁が発生する巻線電流が小さくなる。また、ある電流値で減磁し始めると、その電流値以上となる領域では、急激に減磁率が大きくなる。減磁率が大きくなると、制御性が保たれなくなるため、減磁率の保障範囲は、例えば1%以内に抑える必要がある。この減磁率の保障範囲の上限を「臨界減磁率」という。
なお、減磁を防ぐ他の手法として、永久磁石を厚くする、あるいは、永久磁石に含まれるジスプロシウム(Dysprosium:Dy)の含有量を増やす手法が挙げられる。図13は、Dy含有率に対する温度特性を示す図である。図13において、横軸はDy含有率を示し、縦軸は永久磁石の温度を示している。また、図13に示すグラフは、臨界減磁率(ここでは1%)における温度特性を示している。
図13に示すように、Dy含有率が大きい程、臨界減磁率に達する温度が高くなる。つまり、永久磁石にDyが多く含まれることによって、より高温な環境でも減磁することなく使用することが可能となる。
本実施の形態では、図3〜図7および図9〜図12を用いて説明したように、磁石挿入孔6に永久磁石5を挿入した際に、冷媒流路となる空隙8,8cが生じるように磁石挿入孔6を形成し、この空隙8,8cに低温の冷媒を通すことにより、永久磁石5を冷却して高温減磁を抑制するようにした。このため、永久磁石を厚くする、あるいは、希少資源であり高価な上に、含有量を増やし過ぎると磁力が低下するDyの含有量を増やすことなく、永久磁石5の高温減磁を抑制することができるので、高効率化や低コスト化を図ることが可能となる。
以上説明したように、実施の形態の密閉型圧縮機、その密閉型圧縮機を備えた冷凍サイクル装置、およびその冷凍サイクル装置を備えた空気調和機によれば、磁石挿入孔に永久磁石を挿入した際に、磁石挿入孔の周方向両端部に空隙が生じるように磁石挿入孔を形成し、その空隙を冷媒が通流するための冷媒流路として用いるようにしたので、冷凍サイクル装置に凝縮器の液冷媒吐出口と密閉型圧縮機のガス吸入口との間をバイパスするバイパス回路を設け、永久磁石の温度が異常上昇した場合に、バイパス回路により低温の液冷媒を密閉型圧縮機に直接注入することにより、温度が低下した冷媒が磁石挿入孔の周方向両端部に生じた空隙を通り、その空隙に露出した永久磁石の表面に直接接触するため、効率良く永久磁石を冷却することができ、永久磁石の高温減磁の抑制効果を高めることができる。
また、磁石挿入孔の周方向両端部に生じた空隙は、磁気抵抗として作用するため、隣接する永久磁石間、および、自身のN極とS極との間に生じる漏洩磁束が減少し、永久磁石によるトルク力の低下を抑制することができる。
また、永久磁石の周方向両端部の軸側の角部が、回転子鉄心を形成している電磁鋼板に接しているので、回転子鉄心に埋設された永久磁石が周方向に動くのを防止することができる。
また、回転子鉄心に設けられた複数の各貫通孔および各空隙を塞がないように、隣り合う永久磁石の周方向端部を含む各磁極間部周辺位置に対応して切り欠かれた形状に加工され、回転子鉄心を軸方向に挟むエンドプレートを備えることにより、貫通孔および空隙に流れる冷媒の流れを妨げることなく、回転子鉄心に埋設された永久磁石が軸方向に動くのを防止することができる。
あるいは、回転子鉄心に設けられた複数の各貫通孔および各空隙の位置に対応して、貫通孔および空隙の形状と略同一形状の穴をエンドプレートに設けることにより、永久磁石が欠けた場合でも、その破片が飛散するのを防止することができる。
また、磁石挿入孔の軸側の面に空隙がさらに生じるように、磁石挿入孔を形成することにより、回転子から固定子へ通過する磁束を妨げることなく、また、回転子鉄心やエンドプレートの強度やプレス加工における生産性を損ねることなく、永久磁石の冷却効果をより高めることができる。
また、永久磁石を厚くする、あるいは、ジスプロシウムの含有量を増やす等の手法を用いることなく、永久磁石の高温減磁を抑制することができるので、高効率化や低コスト化を図ることが可能となる。
また、永久磁石の高温減磁の抑制効果を高めることにより、固定子の巻線電流をより増加させることが可能となるので、電動機の高出力化を図ることができる。
また、従来の電動機と同等な出力を得る場合には、保磁力のより小さい永久磁石を採用する、あるいは、永久磁石をより薄く設計することにより、コストの低減を図ることが可能となる。
なお、以上の実施の形態に示した構成は、本発明の構成の一例であり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、一部を省略する等、変更して構成することも可能であることは言うまでもない。
1 回転子
2 シャフト
2a シャフト挿入孔
3 回転子鉄心
4 エンドプレート
5 永久磁石
5a 永久磁石の周方向両端部
6 磁石挿入孔
6a 磁石挿入孔の周方向両端部
7 貫通孔
8,8a,8b,8c 空隙
9 切り欠き
10,10a,10b 穴
11 密閉型圧縮機
12 凝縮器
13 減圧装置
14 蒸発器
15 温度センサ
16 バイパス回路(液インジェクション回路)
17 減圧装置
18 開閉弁
19 密閉容器
20 圧縮機構
21 電動機
22 固定子
23 冷媒吸入管
24 冷媒吐出管
25 制御回路

Claims (12)

  1. 上下が閉塞された円筒状の密閉容器内に設置された電動機と、前記密閉容器内に前記電動機と共に設置され、該電動機により駆動される圧縮機構とを具備する密閉型圧縮機であって、
    前記電動機の回転子は、
    複数の磁石挿入孔が周方向外周部に沿って等角度間隔で設けられた電磁鋼板を複数枚積層してなる回転子鉄心と、
    隣り合う前記磁石挿入孔に極性を交互にして挿入され磁極を形成する複数の永久磁石と、
    を備え、
    複数の前記磁石挿入孔は、前記永久磁石を挿入した際に、該磁石挿入孔の周方向両端部に空隙が生じるように形成され、
    前記空隙を冷媒が通流するための冷媒流路として用いることを特徴とする密閉型圧縮機。
  2. 前記磁石挿入孔は、前記永久磁石の外周側の角部が前記空隙に露出するように形成されたことを特徴とする請求項1に記載の密閉型圧縮機。
  3. 前記磁石挿入孔は、前記永久磁石の軸側の角部が前記回転子鉄心を形成する電磁鋼板に接するように形成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の密閉型圧縮機。
  4. 前記磁石挿入孔は、前記永久磁石を挿入した際に、該磁石挿入孔の軸側の面に空隙がさらに生じるように形成されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
  5. 前記各空隙を塞がないように加工され、前記回転子鉄心を軸方向に挟むエンドプレートを備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
  6. 前記エンドプレートは、隣り合う前記永久磁石の周方向端部を含む各磁極間部周辺位置に対応して切り欠かれたことを特徴とする請求項5に記載の密閉型圧縮機。
  7. 前記エンドプレートは、前記各空隙の位置に対応して、該各空隙と略同一形状の穴が設けられたことを特徴とする請求項5に記載の密閉型圧縮機。
  8. 圧縮機、凝縮器、減圧装置、および蒸発器により冷凍サイクルを行う冷凍サイクル装置であって、
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機を備え、
    前記永久磁石の温度が異常上昇した場合に、前記凝縮器の液冷媒吐出口と前記密閉型圧縮機のガス吸入口との間をバイパスして低温の液冷媒を前記密閉型圧縮機に直接注入することを特徴とする冷凍サイクル装置。
  9. 前記密閉型圧縮機のガス吐出口の温度を検出する温度センサと、
    前記凝縮器の液冷媒吐出口と前記密閉型圧縮機のガス吸入口との間に減圧装置と開閉弁とが直列に接続され構成されたバイパス回路と、
    前記温度センサの検出温度に基づいて、前記開閉弁を制御する制御回路と、
    を備えることを特徴とする請求項8に記載の冷凍サイクル装置。
  10. 前記制御回路は、前記温度センサの検出温度があらかじめ設定した所定温度を超えないように、前記開閉弁を制御することを特徴とする請求項9に記載の冷凍サイクル装置。
  11. 前記制御回路は、前記温度センサの検出温度があらかじめ設定した所定温度を超えた場合に、前記開閉弁を開状態に制御することを特徴とする請求項9に記載の冷凍サイクル装置。
  12. 請求項8〜11のいずれか一項に記載の冷凍サイクル装置を備えることを特徴とする空気調和機。
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