JP2013092936A - 電子キャッシュレジスタ - Google Patents
電子キャッシュレジスタ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013092936A JP2013092936A JP2011235218A JP2011235218A JP2013092936A JP 2013092936 A JP2013092936 A JP 2013092936A JP 2011235218 A JP2011235218 A JP 2011235218A JP 2011235218 A JP2011235218 A JP 2011235218A JP 2013092936 A JP2013092936 A JP 2013092936A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- battery voltage
- time
- voltage
- battery
- measurement
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Cash Registers Or Receiving Machines (AREA)
Abstract
【解決手段】機器を駆動する電池の電圧を測定する測定部と、測定が行われた日時を提供する計時部と、前記電圧および前記日時を格納する記憶部と、反復して電池電圧の測定を行わせる処理、それぞれの測定に係る日時を取得する処理および測定された各電池電圧と先後の測定の間の電圧の変化とを日時と関連付けて電池電圧ログとして格納する処理、電池電圧ログに基づいて稼働可能時間を予測する処理、電池電圧ログに基づいて現時点から一連の時刻の電池電圧を予測する処理、および、稼働可能時間を算出する処理を行う制御部とを備え、前記制御部は、現時点の電池電圧および日時を取得し、各時刻から所定範囲内の時刻であって以前の日に測定が行われた電池電圧ログに基づいて電池電圧を予測する電子キャッシュレジスタ。
【選択図】図1
Description
電圧値に相当する情報とは、例えば機器の電池電圧が取りうる範囲を複数の範囲にレベル分けし、現在の電池電圧値がどのレベルに属しているかを表示するといったものである。これは、電池電圧値を丸めたものであり、本質的には電池電圧値に相当する情報である。
測定部は、電池が機器を駆動しているときに電池の電圧を測定するものである。後述する実施形態においては、電池の端子電圧をA/D変換器で変換して制御部に読み取らせる回路が測定部に相当する。
計時部は、現在の日時を提供するものである。その具体的な態様は、例えば、リアルタイムクロック回路である。
制御部は、稼働可能電圧の予測処理を行うものである。また、電子キャッシュレジスタとしての金銭計算処理を行う。その具体的な態様は、例えば、CPUやマイクロコンピュータである。
また、表示部は、稼働可能電圧に係る表示を行うものである。その具体的な態様は、例えば、液晶表示装置やLED表示装置である。表示部は、金銭計算の結果を表示してもよい。
前記計時部は、測定が行われた日時と曜日とを提供し、前記制御部は、電池電圧の現時点からの推移を予測するとき、測定に係る時刻が現時点に近くかつ測定に係る曜日が予測に係る曜日と同じ電池電圧ログに基づいて予測するようにしてもよい。このようにすれば、例えば、週末の売り上げが多いといったように、週の曜日ごとに使用状況に一定の傾向がある場合に、その傾向を考慮した予測が可能になる。
この発明の好ましい態様は、ここで示した複数の態様のうち何れかを組み合わせたものも含む。
以下、図面を用いてこの発明をさらに詳述する。なお、以下の説明は、すべての点で例示であって、この発明を限定するものと解されるべきではない。
図1は、この発明の電子キャッシュレジスタの電気的な構成例を示すブロック図である。図1に示すように、この発明の電子キャッシュレジスタ11は、制御部21、RAM23、表示部31、ROM33、RTC35、不揮発性メモリー37、電池41およびA/D変換器43を含んで構成される。図示していないが、金額やユーザーからの指示を入力するキーボード等の入力部も構成に含まれる。
制御部21は、以下に述べる稼働可能時間の計算などの処理を行うプロセッサである。具体的にはCPUあるいはマイクロコンピュータが用いられる。制御部21は、電子キャッシュレジスタの主たる機能である金銭処理を行うとともに、
表示部31は、制御部21の計算により得られた稼働可能時間を表示するもので、例えば、液晶表示装置あるいは有機ELなどが用いられる。表示部31は、電子キャッシュレジスタ11の金銭計算の結果が表示されてもよいが、図示しない別の表示装置に金銭計算の結果を表示する構成であってもよい。
ROM33は、制御部21が実行すべき処理プログラムを予め格納するもので、例えば、フラッシュメモリーが用いられる。
不揮発性メモリー37は、データを読み書き可能に格納し、電子キャッシュレジスタ11の電源のオンまたはオフにかかわらず格納されたデータを保持するメモリーであって、例えばフラッシュメモリーが用いられる。不揮発性メモリー37は、電池電圧ログ情報テーブル51を格納する。さらに、電池電圧ログ情報テーブル51の参照に用いる電池電圧ログ先頭アドレスポインタLtおよび電池電圧ログ末尾アドレスポインタLIを格納する。
電池41は、電子キャッシュレジスタ11を駆動する電源であって、具体的には例えばリチウムイオン電池が用いられる。稼働可能時間は、電池41が現時点からどれだけの期間、電子キャッシュレジスタ11を駆動できるかを予測したものである。
A/D変換器43は、制御部21が電池41の電池電圧を読み取る際に用いられる回路である。
この発明による電子キャッシュレジスタは、電池によって駆動される。ただし、AC電源によって駆動されることがあってもよい。稼働可能時間は、電子キャッシュレジスタ11が電池41によって駆動される場合に、あとどれだけの期間駆動できるかを示すものである。
この実施形態において、制御部21が各時間ブロックの始期と終期に電池電圧を測定する態様と、各時間ブロックの期間mより短い間隔で電池電圧を繰り返し測定してその時間ブロックにおける電池電圧の推移をより忠実にフィッティングする態様についてそれぞれ説明する。
図2は、この発明に係る電池電圧の測定に関する第1の態様を示すグラフである。図2で、横軸は時間の推移を示しており、tbはある時間ブロックの始期の時刻であり、mはその時間ブロックの始期から終期までの期間である。よって、(tb+m)は、その時間ブロックの終期の時刻である。1日のうちで基準となる時刻t0が予め定められている。一例では基準時刻t0は、1日の始期である午前零時である。時間ブロックの始期は、基準時刻t0に対してmの整数倍だけ前後した時刻である。即ち、
tb=t0+m×n (ただし、nは整数)
の関係が成立する。
制御部21は、時刻tbにおいて電池41の電池電圧を測定し、RTC35から取得した時刻tbおよび測定された電池電圧Vbの値をRAM23に確保された配列変数、電池電圧測定データVB[]の領域のうちVB[0]に格納する。即ち、
VB.t[0]=tb
VB.V[0]=Vb
VB.t[1]=tb+m
VB.V[1]=Vb+m
VB.t[0]=12:00:00
VB.V[0]=7.580(V)
VB.t[1]=13:00:00
VB.V[1]=7.396(V)
である。電圧降下量Vdは、
Vd=7.580−7.396=0.184(V)
である。
図4は、この発明に係る電池電圧の測定に関する第2の態様を示すグラフである。図2と同様に図4の横軸は時間の推移を示しており、tbはある時間ブロックの始期の時刻、(tb+m)は、その時間ブロックの終期の時刻である。縦軸は、電池電圧の大きさを示している。制御部21は、時間ブロックの期間mよりも短い間隔で電池電圧を繰り返し測定し、各時刻とその時刻における電池電圧の値をRAM23に確保された電池電圧測定データVB[ ]のメモリー領域に格納する。
VB.t[0]=12:00:00
VB.V[0]=7.580(V)
VB.t[1]=12:00:30
VB.V[1]=7.579(V)
VB.t[2]=12:01:00
VB.V[2]=7.577(V)
: :
VB.t[120]=13:00:00
VB.V[120]=7.396(V)
である。
制御部21は、時間ブロックが経過する毎に電池41の電池電圧ログを取得し、記録不揮発性メモリー37の電池電圧ログ情報テーブル51に格納する。電池電圧ログは、時間ブロックごとの始期の時刻、日付と曜日、基点電圧Vbおよび電圧降下量Vdからなる。
図6は、この発明に係る電池電圧ログ情報テーブルの一例を示す説明図である。図6に示すように、制御部21は、新たに得られた電池電圧ログを電池電圧ログ情報テーブル51の末尾に追加する。追加の際、電池電圧ログ末尾アドレスポインタLIを用いる。電池電圧ログ情報テーブル51の容量一杯まで電池電圧ログが格納された後は、電池電圧ログ情報テーブル51の先頭の電池電圧ログから上書きするようにしてもよい。つまり、電池電圧ログ情報テーブル51をリングバッファとして使用し電池電圧ログを格納するのである。先頭の電池電圧ログを上書きする際に、制御部21は、電池電圧ログ先頭アドレスポインタLtを用いる。
稼働可能時間を算出する際の前処理として、制御部21は、現在の時間ブロックを基点とし、時間ブロック単位で将来の電池電圧の推移を示す平均電圧降下量テーブルを作成する。平均電圧降下量テーブルを作成する際に、制御部21は電池電圧ログ情報テーブル51を参照する。電池電圧ログ参照アドレス情報Lは、制御部21が電池電圧ログ情報テーブル51に格納された電池電圧ログを参照する際に用いるポインタである。
続いて制御部21は、図7の電池電圧ログ情報テーブル51に係る時間ブロックから、現在時刻が含まれる時間ブロックを相対時刻0:00に対応させたうえで、0:00から23:00までそれぞれの相対時刻の時間ブロックに対応する電圧降下量Vdの平均値Vadを、電池電圧ログ情報テーブル51に格納された電池電圧ログに基づいて算出する。相対時刻0:00から23:00までの各時間ブロックに対応するVadは、一日のうちその時間帯における電子キャッシュレジスタ11の平均的な使用頻度を反映した電圧降下量といえる。制御部21は、算出された平均の電圧降下量Vadを、平均電圧降下量テーブル53の対応する相対時刻の格納領域VA.Vad[ ]にそれぞれ格納する。
電池電圧ログ情報テーブル51に格納された各電池電圧ログを用いて平均の電圧降下量Vadを算出するとき、平均値算出の要素としてその電池電圧ログを抽出するか否かの抽出条件として上述の時間ブロックの一致に加え、例えば以下のような条件を付加することができる。
現在日時と同じ曜日の情報のみ参照するように条件を付加する。
ユーザーによっては、週末の売り上げが多いなど、特定の曜日で使用頻度が異なる場合がある。特定の曜日の使用頻度が高いユーザーの場合、電池電圧の降下量は曜日に依存する。同じ曜日のデータのみを抽出することによって、電圧降下量の予測精度を高めることができる。
現在の電池電圧に近い範囲の基点電圧を有する時間ブロックのみ参照するように条件を付加する。
図8は、この実施形態に係る付加条件を説明するためのグラフである。図8に示すように、電池の通常の特性上、満充電状態、電荷不足に近い状態、および両者の間の状態では、同一の使用頻度でも異なる電圧降下量になる。電池の電圧特性ごとに電圧区間を分割し、同じ電圧区間の電圧降下量を参照することで、電池電圧の予測精度を高める。図8では、満充電状態を電圧区間A、電荷不足に近い状態を電圧区間C、両者の間の状態を電圧区間Bとして区分している。
制御部21は、以上の付加条件を単独でまたは組み合わせて適用し、あるいは付加条件なしで各時間ブロックに対応する平均の電圧降下量Vadを算出する。
抽出条件に該当する電池電圧ログがない時間ブロックについては、Vadが算出されない。よって、その時間ブロックについては平均電圧降下量テーブル53へのVadの格納が行われず、その結果として初期値が用いられる。また、該当する電池電圧ログがあってもその数が少ないとき、例えば該当する電池電圧ログが1つだけの場合は予測精度が向上するとはいえない。よって、抽出の条件の組合せが多ければ予測精度が向上すると一律にいうことはできない。条件を付加するか否かは、ユーザーが設定により選択できるようにしてもよい。あるいは制御部21が、条件を組合せるかおよび/または条件を付加するかをその抽出条件に該当する電池電圧ログの数が閾値以上存するか否かに基づいて判断し変更するようにしてもよい。
以上のようにして基礎となる平均電圧降下量テーブル53が作成されたら、制御部21は、作成された平均電圧降下量テーブルを用いて次のように稼働可能時間を算出する。
制御部21は、現在の時刻tにおける電池電圧を測定する。この時刻tは、平均電圧降下量テーブル53の基点の時刻である。即ち、制御部21は、平均電圧降下量テーブル53を作成する時点で電池電圧Vtを測定するのである。
制御部21は、得られた電池電圧Vtを平均電圧降下量テーブルの相対時刻「0:00」の電池電圧予測値VA.Vb[0]に格納する。Vtは予測値でなく実測値であるが、便宜上このようにする。
0.186(V)×30(分)/60(分)=0.093(V)
である。制御部21は、この電圧降下量を現在の電池電圧から減算する。
7.541−0.093=7.448(V)
そして、相対時刻「1:00」の電池電圧予測値として格納する。得られた予測値は、Vlmtの6.5V以上であるから、制御部21は、相対時刻「2:00」における電池電圧予測値をさらに計算し格納する。この計算は、相対時刻「1:00」の電池電圧予測値から相対時刻「1:00」の平均電圧降下量を減算して得られる。
7.448−0.151=7.297(V)
得られた予測値は、Vlmtの6.5V以上であるから、制御部21は、相対時刻「9:00」の電池電圧予測値に至るまで同様の計算を繰り返す。
まず、相対時刻「0:00」の終期までの時間を求める。この時間は30分である。さらに、基点電圧がVlmt以上の時間ブロックの総計を求める。ここでは、相対時刻「1:00」から「7:00」までの7時間である。さらに、相対時刻「8:00」の期間中に電池電圧がVlmtまで降下する期間を算出する。電圧降下特性が1次関数で表されるとすると、始期と終期の電池電圧予測値から、電池電圧がVlmtまで降下する期間は次の計算によって得られる。
60×(6.577−6.500)/(6.577−6.477)=46(分)
30(分)+7時間+46(分)=8時間16分
が予測される稼働可能時間である。現在時刻が13時30分であるから、21時46分になるまで稼働すると予測される。
制御部21は、この稼働可能時間を表示部31に表示させる。
図10〜図17は、この発明に係る制御部21が実行する処理の手順を示すフローチャートである。このうち、図10および図11は、時間ブロックごとの基点電圧と電圧降下量の測定および電池電圧ログ情報テーブルの生成に関する処理を示している。より詳細には、図10は、各時間ブロックの始期と終期に電池電圧を測定する態様を示し、図11は、各時間ブロックの期間より短い間隔で電池電圧を繰り返し測定する態様を示している。図12および図13は、平均電圧降下量テーブルの生成に関する処理を示している。図14および図15は、稼働可能時間の予測に関する処理を示している。図16および図17は、付加条件に係る処理を示している。
以下、フローチャートに沿って制御部21が実行する処理を説明する。
まず、図10の処理を説明する。各時間ブロックの始期と終期に電池電圧を測定し、電池電圧ログ情報テーブルを生成する処理である。図10に示すように、初期化処理として、制御部21は、まず電池電圧ログ先頭アドレスポインタLtを電池電圧ログ情報テーブルの先頭アドレスを参照するようにセットする(ステップS11)。さらに、電池電圧ログ末尾アドレスポインタLIを電池電圧ログ先頭アドレスポインタLtより1つ手前のアドレスを参照するように初期化する(ステップS13)。この初期値は、後述するステップS31で電池電圧ログ末尾アドレスポインタLIをインクリメントする分を見越したものである。最初は電池電圧ログが格納されないため、先頭と末尾のポインタの初期値はほぼ一致する。以上が初期化の処理である。
続いて、制御部21は、RTC35から現在の年月日、曜日および時刻を取得する(ステップS17)。そして、予め定められた時間ブロックの基点および単位に照らして次回の電池電圧ログの取得日時Tを計算する(ステップS19)。そして、RTCを逐次参照しつつ(ステップS21)、取得日時Tが到来するのを待つ(ステップS23)。
制御部21は、電池電圧ログ末尾アドレスポインタLIで参照される電池電圧ログ情報テーブル51に、電池電圧測定データVB[ ]に格納されている基点電圧の測定に係る年月日、曜日、時刻のデータVB.t[0]を電池電圧ログの年月日、曜日、時刻として格納する。また、得られた電圧降下量Vdを電池電圧ログの電圧降下量として格納する。さらに、電池電圧測定データVB[ ]に格納された基点電圧のデータVB.V[0]を電池電圧ログの基点電圧として格納する(ステップS37)。そして、ルーチンはステップS15へ戻り、次の時間ブロックの処理を同様に繰り返す。以上が、図10に示す処理である。
図11で、ステップS41、S43、S45、S47およびS49は、図10のステップS11、S13、S15、S17およびS19にそれぞれ対応しているので詳しい説明は省略する。なお、ステップS49で取得する取得日時Tは、次の時間ブロックの始期であり、かつ現在の時間ブロックの終期である。
そのステップS49の処理に続き、制御部21は現在の電池電圧Vを測定する(ステップS51)。そして、電池電圧測定データVB[Di]に測定された電池電圧Vと測定が行われた取得日時Tを格納する(ステップS53)。続いて、Diをインクリメントする(ステップS55)。
次に、図12および図13に示す平均電圧降下量テーブル53の生成に係る処理を説明する。
電子キャッシュレジスタ11が電池41で駆動されている状態で、制御部21は、表示部31に稼働可能電圧の予測値を表示させる。その表示の更新時期が到来したとき、制御部21は、その時刻を基点とする平均電圧降下量テーブル53を作成する。
制御部21は、まず、平均電圧降下量テーブル53に格納されている平均電圧降下量VA.Vad[ ]のデータを初期化する(ステップS71)。初期化前には、直前に作成された平均電圧降下量テーブルの値が残っているからである。
続いて、制御部21は、平均電圧降下量テーブル53において対象とすべき相対時刻を示すポインタTrの初期値としてゼロをセットする(ステップS79)。さらに、平均電圧降下量テーブル参照カウンタCaの初期値としてゼロをセットする(ステップS81)。ポインタTrの初期値は、相対時刻「0:00」の始期の時刻を示す。また、平均電圧降下量テーブル参照カウンタCaの初期値は、いま対象とする相対時刻が相対時刻「0:00」であることを示す。
制御部21は、電池電圧ログ情報テーブル51のうち電池電圧ログ参照アドレスポインタLで参照される電池電圧ログが示す時刻Tと、ポインタTrで示される時刻(例えば、初期値は前記ステップS77で求めた時刻T0を)とが一致するかを調べる(ステップS87)。一致しなければ、その電池電圧ログは平均電圧降下量の計算に用いないと判断し(ステップS87のNo)、ルーチンは後述するステップS97へ進む。なお、ポインタTrで示される時刻は、いま対象としている相対時刻に対応する時刻である。そして、いま対象としている相対時刻は、平均電圧降下量テーブル参照カウンタCaが示す相対時刻である。
ここで、ステップS89の処理に係る図16および図17の処理について説明する。図16は、曜日の一致を付加条件としてデータを抽出する場合の処理を示している。図17は、現在の電池電圧Vに近い電圧区分を付加条件としてデータを抽出する場合の処理を示している。両者を組み合わせる場合は、図16と図17の処理をいずれも行って、それぞれの判定が「該当」に相当する場合に最終の判定結果として「該当」とし、それ以外は最終の判定結果を「非該当」とすればよい。
該当ログカウンタCIがゼロであれば(ステップS101のNo)、該当ログがないということであるから、いま対象としている相対時刻の電圧降下量はなにもせず初期値のままとし、ルーチンはステップS105へ進む。
VA.Vad[Ca]=Vs/CI
一方、24時間を超える場合(ステップS107のYes)は、次に説明する稼働可能時間の予測を行う。
前述のステップS107の判定がYesの場合に、制御部21は、稼働可能時間の予測を行う。図14および図15に示す処理である。
まず制御部21は、稼働可能時間を格納する一時変数Twをゼロに初期化する(ステップS111)。そして、平均電圧降下量テーブル参照カウンタCにゼロをセットする(ステップS113)。平均電圧降下量テーブル参照カウンタCの初期値は、相対時刻「0:00」を指す。
Tw=T0+m−t
で求められる。また、終期、即ち次の時間ブロックの始期における電池電圧の予測値VA.Vb[1]は、
VA.Vb[1]=V−VA.Vad[0]×Tw/m
Tw=Tw+m
で求められる。また、終期、即ち次の時間ブロックの始期における電池電圧の予測値VA.Vb[C+1]は、
VA.Vb[C+1]=VA.Vb[C]−VA.Vad[C]
で求められる。
さらに、平均電圧降下量テーブル参照カウンタCaが参照する相対時刻VA.t[Ca]が24時間を超えるか否かを調べる(ステップS127)。具体的には、時間ブロックの間隔mに平均電圧降下量テーブル参照カウンタCaの値を乗じた値が、24時間より大きいかを調べる。24時間を超える場合(ステップS127のYes)、稼働時間は24時間以上である旨の表示を表示部31に表示させ(ステップS129)、処理を終了する。
一方、前述のステップS117またはS123の判定で、その時間ブロックの終期が到来するときに、電池電圧が稼動可能な閾値電圧Vlmtを下回る場合と判断した場合、ルーチンはステップS131へ進み、その時間ブロックの中で電池電圧が稼働可能電圧に達するまでの時間Twを算出する。この時間Twは、前の時間ブロックの処理で終期までの時間として得られたTwに時間ブロックの間隔mに次の比率を乗じたものを加算して求められる。その比率とは、時間ブロックの始期における電池電圧予測値VA.Vb[C]とVlmtの差分をその時間ブロックの平均電圧降下量VA.Vad[C]で除した値である。
そして、算出した稼働可能時間Twを表示部31に表示させ(ステップS133)、処理を終了する。
以上が、制御部21の処理である。
21:制御部
23:RAM
31:表示部
33:ROM
35:RTC
37:不揮発性メモリー
41:電池
43:A/D変換器
51:電池電圧ログ情報テーブル
53:平均電圧降下量テーブル
Claims (6)
- 機器を駆動するための電池と、
前記電池の電圧を測定する測定部と、
測定が行われた日時を提供する計時部と、
前記電圧および前記日時に係るデータを格納する記憶部と、
反復して電池電圧の測定を前記測定部に行わせる処理、それぞれの測定に係る日時を前記計時部から取得する処理および測定された各電池電圧と先後の測定の間の電圧の変化とを測定に係る日時と関連付けて電池電圧ログとして前記記憶部に格納する処理、格納された電池電圧ログに基づいて現時点から後の一連の時刻の電池電圧を予測する処理、および、予測された電池電圧が予め定められた閾値に降下するまでを稼働可能時間として算出する処理を行う制御部と、
前記稼働可能時間に係る表示を行う表示部とを備え、
前記制御部は、測定部に現時点の電池電圧の測定を行わせ、前記計時部から測定の日時を取得し、各時刻の電池電圧を予測するにあたって各時刻から所定範囲内の時刻であって以前の日に測定が行われた電池電圧ログに基づいて予測することを特徴とする電子キャッシュレジスタ。 - 前記計時部は、測定が行われた日時と曜日とを提供し、
前記制御部は、電池電圧の現時点からの推移を予測するとき、測定に係る時刻が現時点から所定範囲内にありかつ測定に係る曜日が予測に係る曜日と同じ電池電圧ログに基づいて予測する請求項1に記載の電子キャッシュレジスタ。 - 前記制御部は、電池電圧の現時点からの推移を予測するとき、測定された電池電圧を予め定めた電圧区分に分割し、測定に係る時刻が現時点から所定範囲内にありかつ前記電圧区分が現時点の電池電圧の区分と同じ電池電圧ログに基づいて予測する請求項1に記載の電子キャッシュレジスタ。
- 前記制御部は、一日を予め定めた複数の期間に分割し、現時点からの電池電圧の推移を前記期間に区切って逐次予測し、ある期間の電池電圧の推移の予測を、測定に係る時刻が同じ期間に属する電池電圧ログに基づいて行う請求項1〜3の何れか一つに記載の電子キャッシュレジスタ。
- 前記制御部は、一日を予め定めた間隔に分割した時間ブロックの間隔で電池電圧の測定を前記測定部に行わせ、その時間ブロックの始期の電池電圧および始期と終期の電池電圧の変化を電池電圧ログとして格納する請求項4に記載の電子キャッシュレジスタ。
- 前記制御部は、一日を予め定めた間隔に分割した時間ブロックの間隔より短い間隔で反復して電池電圧の測定を前記測定部に行わせ、その時間ブロックにおいて測定した電池電圧に最小二乗法を適用してその時間ブロックの始期と終期における電池電圧を算出し、始期の電池電圧および始期と終期の電池電圧の変化を電池電圧ログとして格納する請求項4に記載の電子キャッシュレジスタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011235218A JP5789480B2 (ja) | 2011-10-26 | 2011-10-26 | 電子キャッシュレジスタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011235218A JP5789480B2 (ja) | 2011-10-26 | 2011-10-26 | 電子キャッシュレジスタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013092936A true JP2013092936A (ja) | 2013-05-16 |
JP5789480B2 JP5789480B2 (ja) | 2015-10-07 |
Family
ID=48616008
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011235218A Active JP5789480B2 (ja) | 2011-10-26 | 2011-10-26 | 電子キャッシュレジスタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5789480B2 (ja) |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08153278A (ja) * | 1994-11-30 | 1996-06-11 | Tec Corp | 商品販売登録データ処理装置 |
JPH09178827A (ja) * | 1995-12-26 | 1997-07-11 | Toshiba Corp | 電池容量の残量検出装置 |
JP2004213400A (ja) * | 2003-01-06 | 2004-07-29 | Fujitsu Ltd | バッテリ管理サーバにおけるバッテリアラーム電圧設定装置、バッテリアラーム電圧設定方法 |
JP2006101584A (ja) * | 2004-09-28 | 2006-04-13 | Casio Hitachi Mobile Communications Co Ltd | 端末装置及びプログラム |
JP2010281678A (ja) * | 2009-06-04 | 2010-12-16 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 蓄電池容量推定装置及び方法 |
JP2011123575A (ja) * | 2009-12-09 | 2011-06-23 | Nec Access Technica Ltd | 携帯端末装置及びそれに用いる画面表示方法並びにそのプログラム |
-
2011
- 2011-10-26 JP JP2011235218A patent/JP5789480B2/ja active Active
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08153278A (ja) * | 1994-11-30 | 1996-06-11 | Tec Corp | 商品販売登録データ処理装置 |
JPH09178827A (ja) * | 1995-12-26 | 1997-07-11 | Toshiba Corp | 電池容量の残量検出装置 |
JP2004213400A (ja) * | 2003-01-06 | 2004-07-29 | Fujitsu Ltd | バッテリ管理サーバにおけるバッテリアラーム電圧設定装置、バッテリアラーム電圧設定方法 |
JP2006101584A (ja) * | 2004-09-28 | 2006-04-13 | Casio Hitachi Mobile Communications Co Ltd | 端末装置及びプログラム |
JP2010281678A (ja) * | 2009-06-04 | 2010-12-16 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 蓄電池容量推定装置及び方法 |
JP2011123575A (ja) * | 2009-12-09 | 2011-06-23 | Nec Access Technica Ltd | 携帯端末装置及びそれに用いる画面表示方法並びにそのプログラム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5789480B2 (ja) | 2015-10-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101477179B1 (ko) | 어플리케이션의 전력 효율을 결정하고 표시하는 방법 및 단말기 | |
WO2015141500A1 (ja) | 劣化推定方法、劣化推定システム、及び劣化推定プログラム | |
CN104950260B (zh) | 模型无关的电池寿命和性能预报器 | |
WO2015041093A1 (ja) | 蓄電池性能評価装置およびその方法 | |
JP2006350481A (ja) | 端末装置 | |
JP2009063502A (ja) | 電池残容量管理システム及びその制御方法 | |
CN106772091A (zh) | 电池容量值的更新方法、装置及终端 | |
CN101206246A (zh) | 预估电池剩余容量的方法 | |
US20120265461A1 (en) | Electronic device and system time setting method thereof | |
WO2021044132A1 (en) | Method and system for optimising battery usage | |
JP2015061445A (ja) | 充電装置およびその方法、ならびに放電装置およびその方法 | |
CN114444370B (zh) | 一种考虑运行工况的充电电池累计损耗寿命预测方法、装置、电子设备及可读存储介质 | |
KR101701377B1 (ko) | 배터리 잔존 수명 추정 장치 및 방법 | |
CN108267703A (zh) | 电量计量精度检测方法、其装置及计算机存储介质 | |
JP5789480B2 (ja) | 電子キャッシュレジスタ | |
JP2013250958A (ja) | 機器や設備に対して稼働状況の診断を行う稼働状況診断装置、稼働状況診断方法、及び、稼働状況診断プログラム | |
JP5786561B2 (ja) | 容量演算装置、容量演算方法、及び被充電装置 | |
JP5687025B2 (ja) | 二次電池容量算出装置、二次電池容量算出方法及びプログラム | |
JP2018132318A (ja) | バッテリ残量アラーム装置、数値制御装置および工作機械システム | |
JP2002078211A (ja) | バッテリー駆動型の電子機器 | |
US11360149B2 (en) | Determining battery wear of a mobile electronic device | |
KR20220017560A (ko) | 차량 및 그 제어 방법 | |
JP2009064354A (ja) | データベースの容量監視システム及びデータベースの容量予測方法 | |
KR20100038969A (ko) | 이동통신 단말기의 배터리 잔존 전력에 기초한 애플리케이션 실행 방법 | |
CN114127772A (zh) | 选择装置、选择方法和程序 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140918 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150422 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150507 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150616 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150707 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150803 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5789480 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |