JP2013085918A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】擬似的な立体感を出す積層装飾部と、実際の立体構造を有する複数の装飾物を重ねて配設して、遊技者を飽きさせない奥行のある立体感を演出し、遊技に対する興趣を持続的に向上させる遊技機とする。
【解決手段】遊技機10において、遊技盤30の表面30aの一部に、その表面と面一となるように設けられた透明窓110と、透明窓が設けられた位置における遊技盤の裏面30b側に、遊技盤の表面と平行に配設された平面部130と、平面部に設けられ、遊技盤に近い側から順に、透明な保護層141と、着色により装飾が描かれる装飾層142と、遊技者側から入射し、保護層及び装飾層を透過した光を反射する金属製の反射層146とが積層配置された積層装飾部140と、積層装飾部を有する平面部と透明窓の間の、遊技盤の表面との直交する方向における異なる位置に複数配設された装飾物151〜154と、を有する。
【選択図】図5
【解決手段】遊技機10において、遊技盤30の表面30aの一部に、その表面と面一となるように設けられた透明窓110と、透明窓が設けられた位置における遊技盤の裏面30b側に、遊技盤の表面と平行に配設された平面部130と、平面部に設けられ、遊技盤に近い側から順に、透明な保護層141と、着色により装飾が描かれる装飾層142と、遊技者側から入射し、保護層及び装飾層を透過した光を反射する金属製の反射層146とが積層配置された積層装飾部140と、積層装飾部を有する平面部と透明窓の間の、遊技盤の表面との直交する方向における異なる位置に複数配設された装飾物151〜154と、を有する。
【選択図】図5
Description
本発明は遊技機に関し、特に、遊技盤の少なくとも一部に、擬似的な立体感を出す構成を有する遊技機に関するものである。
従来、パチンコ遊技機等の遊技機においては、その遊技盤の一部又は全面に、その表面を輝かせて煌びやかに見せることで、擬似的な立体感を出す化粧シートが配設されているものがあり、その視覚的効果により、遊技に対する興趣を向上させるものがある(例えば、特許文献1,2参照)。
しかしながら、前記した特許文献1,2に示すような遊技機では、遊技盤に配設された化粧シートの視覚的効果によって、擬似的な立体感を出すことはできるが、あくまで擬似的なものであるため、遊技者が当該化粧シートの視覚的効果に慣れてしまうと、立体感を感じ難くなる虞があり、当該視覚的効果による遊技に対する興趣を持続的に向上させることが難しい、という問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、遊技盤の一部に、擬似的な立体感を出す積層装飾部と、実際の立体構造を有する複数の装飾物を重ねて配設した奥行のある構成を有することで、その視覚的効果によって遊技者を飽きさせない奥行のある立体感を演出することができ、その結果、遊技に対する興趣を持続的に向上させることができる遊技機を提供することを目的とする。
かかる課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の発明は、遊技盤の表面の一部に、該遊技盤の表面と面一となるように設けられた透明窓と、該透明窓が設けられた位置における前記遊技盤の裏面側に、前記遊技盤の表面と平行に配設された平面部と、前記平面部に設けられ、前記遊技盤に近い側から順に、透明な保護層と、着色により装飾が描かれる装飾層と、遊技者側から入射し、前記保護層及び装飾層を透過した光を反射する金属製の反射層とが積層配置された積層装飾部と、前記積層装飾部を有する前記平面部と前記透明窓の間の、前記遊技盤の表面と直交する方向における異なる位置に複数配設された装飾物と、を有する遊技機としたことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、擬似的な立体感を出す積層装飾部と、実際の立体構造を有する複数の装飾物を重ねて配設した奥行のある構成を有する装飾凹部を備えたことで、その視覚的効果によって遊技者を飽きさせない奥行のある立体感を演出することができ、その結果、遊技に対する興趣を持続的に向上させることができる遊技機とすることができる。
以下、本発明の実施の形態における遊技機について図面を参照しながら説明する。なお、本発明の実施の形態では、遊技機としてパチンコ遊技機を例に説明している。図1は、本発明の実施の形態におけるパチンコ遊技機を表面側からみた斜視図であり、図2は、同パチンコ遊技機を背面側からみた斜視図である。
本発明の実施の形態におけるパチンコ遊技機10は、図1に示すように、外枠11、前枠12、窓枠13及び当該窓枠13に覆われた遊技盤30(後述)などを備えている。また、パチンコ遊技機10の背面には、図2に示すように、液晶ディスプレイ型の演出表示装置37(後述)などの表示制御や、可動役物41(後述)及びLEDなどによる遊技演出の制御を行う表示演出サブ基板21、各種遊技音の出力制御を行う音サブ基板22、入賞時におけるパチンコ遊技機10の動作等を含むパチンコ遊技機10の主要な動作を制御する主基板23、パチンコ球(遊技球)の払い出し動作を制御する払出基板24、各基板等に電源を供給する電源基板25等の各種基板が例えば透明ケースに収納された状態で取り付けられている。
具体的に、外枠11は、パチンコホールの台島に設置されており、図1に示すように、前後面が開口するように四角筒状に形成されている。前枠12は、外枠11の前端面に左側辺部の垂直な軸を中心に回動可能に装着されている。また、この前枠12の前面下部には、上面が開口する下皿14と、上面が開口する上皿15とが固定されている。
下皿14の右端周辺にはハンドル台16が固定されており、ハンドル台16には発射ハンドル19が回動自在に装着されている。この発射ハンドル19の後方には発射モータが固定されており、発射モータの回転軸には打球槌が連結されている。この発射モータは打球槌の駆動源に相当するものであり、発射ハンドル19が回動操作されたときには発射モータに駆動電源が供給される。その結果、打球槌が駆動して上皿15内のパチンコ球が弾き出される。
窓枠13は前枠12の前面に装着されている。この窓枠13は前枠12と一体となって、前記した軸を中心に回動可能となっている。また、この窓枠13には円形孔状の窓部17が形成されており、窓部17の内周面には透明なガラスやアクリル等からなる透明板17aが固定されている。この窓枠13の左上隅部及び右上隅部の裏面には、遊技音を出力するスピーカ18が固定されている。また、窓枠13には複数の装飾LEDが固定されている。
上述の遊技盤30は、前枠12の後面に装着されている。以下、この遊技盤30及び遊技盤30に備えられる各構成部材について図3〜図6を参照して詳細に説明する。図3は、本発明の実施の形態における遊技盤30の正面図であり、図4は、図3の装飾凹部を拡大して概略化した斜視図であり、図5は、図3の装飾凹部を拡大して概略化した平面図であり、図6は、同パチンコ遊技機の積層装飾部の拡大断面図である。この遊技盤30は、上述のように前枠12の後面に装着されており、窓枠13の透明板17aに前方から覆われている。
遊技盤30は、その盤面等に各構成部材を固定する板状の部材であり、木製又は樹脂製のものである。ガイドレール32は、この遊技盤30の前記透明板17aと対向する表面側の盤面に固定されて、この遊技盤30上に、パチンコ球の発射通路31aと、発射されたパチンコ球が転動しながら流下する遊技領域31bとを区画形成する。遊技盤30における遊技領域31bのほぼ中央部には、当該遊技盤30に貫設された開口部38が形成されている。この開口部38の周縁には、センター装飾部材40が付設されている。また、センター装飾部材40には、開口部38の下部を覆うように、ステージ50が形成されている。
また、遊技領域31bにおいては、遊技盤30に形成された開口部38の周囲の少なくとも一部に、パチンコ球が転動しながら流下するようになっている。本実施の形態では、ガイドレール32と開口部38との間の領域で、開口部38の上方から左方及び右下方までの領域にパチンコ球が流下するようになっている。
また、遊技領域31bにおける遊技盤30の盤面上には、パチンコ球の流下方向を変化させる複数の遊技釘(障害部材)39が打ち込まれている。上述の打球槌が弾いたパチンコ球は、発射通路31aを通して遊技領域31b内に放出される。そして、遊技領域31bに放出されたパチンコ球は、遊技釘39に当たって転動しながら遊技領域31bを流下し、最終的に何れかの入賞口又は遊技領域31bの最下方に位置するアウト口36に入るようになっている。
また、遊技盤30に貫設された開口部38の後方には、カラー液晶ディスプレイ等を用いた演出表示装置37が設けられている。この演出表示装置37は、大当り遊技状態を発生させるか否かの判定結果に基づき変動演出表示を行う広い面積の表示画面37aを有しており、当該表示画面37aが開口部38からパチンコ遊技機10の前方に向けて臨むようになっている。
また、遊技領域31b内において、演出表示装置37の下方には、始動入賞口33が配置されている。この始動入賞口33は、パチンコ球が入賞することによって、遊技者に有利な大当り遊技状態を発生させるか否かの判定を行う起点となるものであり、上方に開口するポケット状に形成されている。
また、遊技領域31b内において、演出表示装置37の右下方には、大入賞口34が配置されている。この大入賞口34は図示しないアクチュエータの作動により開閉する開閉扉34aを備えており、この開閉扉34aは、遊技状態が大当り遊技状態になると開口し、その際には大入賞口34が上方に向かってポケット状に幅広く開口し、多数のパチンコ球が同時かつ連続的に大入賞口34に入賞可能となる。
また、遊技領域31bの所定位置(本実施の形態では、開口部38の周縁に装着されたセンター装飾部材40の左側方)にはワープ通路90が設けられており、遊技領域31bにおけるパチンコ球が流下する途中(本実施の形態では、開口部38の周縁に装着されたセンター装飾部材40の左側方の上部)にワープ通路90の球入口91が形成されており、また、遊技領域31bにおけるステージ50付近(本実施の形態では、開口部38の周縁に装着されたセンター装飾部材40の左側方の下部でステージ50に繋がる位置)にワープ通路90の球出口92が形成されている。そして、本実施の形態では、遊技領域31bに転動するパチンコ球が、球入口91からワープ通路90に入り、当該ワープ通路90内を通って、球出口92から放出されることで、パチンコ球がステージ50に誘導されるようになっている。
また、遊技領域31b内の所定位置には、パチンコ球が入賞可能な一般入賞口35が上方に開口するポケット状に形成されている(本実施の形態では、遊技領域31bの左下部に複数の一般入賞口35が形成されている)。
また、演出表示装置37の下部前方には、可動役物41が配置されている。この可動役物41は、演出表示装置37とステージ50の間に設けられる収容空間に収容されている。
また、遊技盤30の遊技者側に位置する表面30aの一部には、図4及び図5に示すような立体形状を有する装飾凹部100が、その前面部が遊技盤30の表面30aと面一となるように配設されている。本実施の形態では、遊技盤30の表面30aにおける始動入賞口33の下方に孔(図示省略)が形成されており、この孔に装飾凹部100が配設されている。この装飾凹部100は、図6に示すような擬似的な3Dの立体感を出す積層装飾部140と、図4及び図5に示すような実際の立体構造を有する複数の装飾物151,152,153,154とを有しており、これらを組み合わせて重ねた状態に配設していることで、その視覚的効果によって遊技者を飽きさせない奥行のある立体感を演出することができ、その結果、遊技に対する興趣を向上させることができるものである。
以下、本実施の形態における装飾凹部100について、図4〜図6を参照して詳細に説明する。本実施の形態における装飾凹部100は、透明窓110,凹部120,平面部130,積層装飾部140,装飾物151〜154等を有する構成となっている。
このうち、透明窓110は、遊技盤30における始動入賞口33の下方の表面30aに形成された孔に丁度嵌るように構成された無色透明のプラスチック等の窓であり、遊技盤30の遊技者側に位置する表面30aと面一となって、当該透明窓110の前面をパチンコ球が転動可能となるように、遊技盤30の表面30aに配設されている。そして、この透明窓110を介して、遊技盤30の表面30a側から、装飾凹部100の内部を視認することが可能となっている。なお、透明窓110としては、無色透明のものに限るわけではなく、内部が視認可能であれば有色透明のものでも良い。また、透明窓110の形状は、図4及び図5では便宜上、方形状となっているが、これに限るものではなく、遊技盤30の形状等に合わせた適宜の形状となっていれば良い。
また、凹部120は、透明窓110が設けられた位置における遊技盤30の裏面30b側に配設されたものであり、この内部に、後述する積層装飾部140や装飾物151〜154が配設されるようになっている。また、本実施の形態の凹部120は、直方体形の箱状に構成されている。そして、この凹部120は、遊技盤30と面一に取り付けられた透明窓110によって、遊技盤30の表面30a側と隔離され、パチンコ球等が入らない隔離空間となっている。
また、凹部120のうち、透明窓110が設けられた位置における遊技盤30から裏面30b側に最も離れた位置(最も奥側の位置)に、平面形状に形成された平面部130が配設されている。この平面部130には、遊技盤30の表面30aと平行になる面が遊技盤30の表面30a側(遊技者側)に形成されており、ここに後述する積層装飾部140が設けられている。
また、積層装飾部140は、平面部130の遊技盤30の表面30aと平行になる面に設けられており、遊技盤30に近い側(遊技者側)から順に、透明な保護層141、着色により装飾が描かれた装飾層142、遊技盤30の表面30a側(遊技者側)から入射して保護層141及び装飾層142を透過した光を反射する金属製の反射層146とが積層配置されるようになっている。さらに詳述すると、本実施の形態の積層装飾部140は、平面部130に貼り付けられるシート状に構成されており、図6に示すように、遊技者側から順に保護層141,装飾層142,下地層143,接着層144,レンズ層145,反射層146,接着層147及び台板148が積層されて構成されている。
保護層141は、光学的に透明な樹脂製のシートであり、積層装飾部140の表面(前面)を保護するためのものである。保護層141の材質としては、セルロイド,セルロースアセテートブチレート樹脂等が用いられる。
装飾層142は、着色インクにより文字,キャラクタ,背景画等の装飾が描かれる層である。印刷方法としては、UVオフセット印刷やグラビア印刷等によるドット印刷を用い、保護層141の後面(裏面)に装飾を印刷する。また、当該印刷は、C(シアン),M(マゼンダ),Y(イエロー)及びK(スミ)の4色印刷(無着色の領域を含んでも良い)であり、インク材料としては、各種樹脂からなるベヒクルに染料,顔料等の着色剤を加え、必要に応じて溶剤,安定剤,硬化剤等を適宜混合したものが用いられる。
下地層143は、白色に着色された遮光性を有する層である。下地層143は、装飾層142に描かれる文字やキャラクタ等の下地となる(下地層143による白い下地の上に文字やキャラクタ等を載せることで、当該文字等を際立たせる)。下地層143は、正面から見て積層装飾部140の一部のみに形成される。印刷方法としては、スクリーン印刷(遮光のための厚塗りに適した印刷方法)が用いられ、インク材料としては、各種樹脂からなるベヒクルに白色染料、白色無機顔料等の着色剤に加え、必要に応じて溶剤,安定剤,硬化剤等を適宜混合したものが用いられる。
なお、下地層143は白色に限るものではなく、他の色(例えば、黒色等)であっても良い。例えば、装飾層142に描かれる文字やキャラクタ等の主となる色が黄色である場合、下地層143を黒色とする方が当該文字やキャラクタ等の画像が映えることになる。
接着層144は、下地層143(下地層143が存在しない領域においては装飾層142)の後面(裏面)に後述するレンズ層145を接着するための層である。透明な樹脂製の接着剤を下地層143(下地層143が存在しない領域においては装飾層142)の後面(裏面)に塗布することにより、接着層144が形成される。
レンズ層145は、正面から見て小型のレンズが行列状に並ぶように形成されたものである。レンズ層145は、透明な樹脂(例えばPET等)により形成される。なお、レンズ層145のレンズは、小形のレンズが行列状に多数配列されたものだけでなく、1つの大きなレンズが配置されたものであっても良い。
反射層146は、遊技者側(前方)から積層装飾部140に入射する光(例えば、ホールの照明光や向かい合うパチンコ遊技機10の発光演出による光等)を反射させるための層である。反射層146は、表面(前面)に光沢を有する金属の層であり、金属としてはアルミニウム,銀,金等を用いることが可能である。反射層146は、金属を薄く打ち延ばした金属泊だけでなく、当該金属泊を紙やプラスチック等のいシートに貼着したものを用いることも可能である。また、光を反射することができるのであれば、当該金属泊の表面に塗料を塗布して着色することも可能である。
接着層147は、反射層146の後面(裏面)に後述する台板148を接着するための層である。透明な樹脂製の接着剤を反射層146の後面(裏面)に塗布することにより、接着層147が形成される。
台板148は、積層装飾部140の基台となる薄板(シート)状の部材である。台板148は、紙やプラスチック等の種々の素材により形成することが可能である。また、台板148の色は限定するものではない。
このように構成された積層装飾部140において、正面(前方)から入射した光は、保護層141,装飾層142,接着層144及びレンズ層145を透過して反射層146で反射され、再び正面(前方)へと放出される。この際、レンズ層145を通過することにより、正面から見る遊技者に奥行きのある立体感を感じさせることができる。
また。正面(前方)から入射した光のうち、保護層141及び装飾層142を透過して下地層143に照射された光は、当該下地層143において遮光され、反射することがない。このため、装飾層142のうち当該下地層143に対応する部分にキャラクタ等の装飾を描くことで、当該装飾を際立たせることができる。
なお、積層装飾部140としては、本実施の形態のようにシート状に構成されているものの他、平面部130に各層の材料が塗布・貼付される等により、平面部130で直接積層形成されたものであっても良い。
また、凹部120の内部における最奥に位置して積層装飾部140を有する平面部130と、凹部120の内部における最も手前側に位置して遊技盤30の表面30aと面一となる透明窓110との間の空間には、複数の装飾物151,152,153,154が配設されるようになっている。本実施の形態の装飾物151〜154は、それぞれ形状の異なる板状の部材で構成されており、遊技者側の面に種々のキャラクタ等の装飾が描かれたものとなっている。また、複数の装飾物151〜154は、遊技盤30の表面30aと直交する方向(すなわち、遊技者に対向する方向・遊技盤30の裏面30b側から表面30a側に向かう方向)における異なる位置に、複数の層を形成するように配設されている。
本実施の形態では、遊技者側(遊技盤30の表面30a側)から順に、A層、B層、C層という3つの層が設けられており、各層に少なくとも1つの装飾物が配設されるように構成されている。具体的には、本実施の形態では、A層には装飾物151が配設されており、B層には装飾物152が配設されており、C層には装飾物153,154の2つが配設されるようになっている。また、このとき、装飾物151〜154同士が完全には重ならずに遊技者側から視認可能となるように、遊技盤30の横方向にずらしたり、高さを変えたりして配設されている。さらに、装飾物151〜154の後方に位置する積層装飾部140の擬似的な立体感を有する装飾が、装飾物151〜154によって完全に隠れることがないように、装飾物151〜154が配設されている。そして、このようにそれぞれの状態を考慮して配設された積層装飾部140及び装飾物151〜154によって、遊技者が遊技中に当該装飾凹部100を見たときに、丁度、装飾物151〜154と積層装飾部140が立体的な1つのオブジェクトに見えるように構成されている。
以上のように、本実施の形態のパチンコ遊技機(遊技機)10は、遊技盤30の表面30aの一部に、該遊技盤30の表面30aと面一となるように設けられた透明窓110と、該透明窓110が設けられた位置における前記遊技盤30の裏面30b側に配設され、前記透明窓110によって前記遊技盤30の表面30a側と隔離された凹部120と、を有する装飾凹部100を備え、前記凹部120における前記遊技盤30から裏面30b側に最も離れた位置には、前記遊技盤30の表面30aと平行な平面部130が配設されており、前記平面部130には、前記遊技盤30に近い側から順に、透明な保護層141と、着色により装飾が描かれる装飾層142と、遊技者側から入射し、前記保護層141及び装飾層142を透過した光を反射する金属製の反射層146とが積層配置された積層装飾部140を有しており、前記凹部120における前記積層装飾部140を有する前記平面部130と前記透明窓110の間には、複数の装飾物151,152,153,154が、前記遊技盤30の表面30aと直交する方向の異なる位置に、複数層A,B,Cを構成するように配設されているパチンコ遊技機(遊技機)10としたことを特徴とする。
そして、本実施の形態のパチンコ遊技機(遊技機)10によれば、擬似的な立体感を出す積層装飾部140と、実際の立体構造を有する複数の装飾物151,152,153,154を重ねて配設した奥行のある構成を有する装飾凹部100を備えたことで、その視覚的効果によって遊技者を飽きさせない奥行のある立体感を演出することができ、その結果、遊技に対する興趣を持続的に向上させることができるパチンコ遊技機(遊技機)10とすることができる。
なお、以上説明した実施の形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。
例えば、前記した実施の形態では、遊技機としてパチンコ遊技機を挙げて説明したが、本発明はこれに限るものではなく、パチスロ遊技機やアレンジボール等の他の遊技機にも適用可能である。
また、前記した実施の形態では、始動入賞口33の下方に装飾凹部100が配設されていたが、本発明はこれに限るものではなく、装飾凹部は、遊技盤の表面の適宜の位置に配設されていれば良い。また、装飾凹部の配設箇所は1箇所に限るものではなく、複数箇所に配設されるようになっていても良い。また、装飾凹部の大きさや形状等についても、配設される遊技盤における位置や遊技盤自体の構成等の条件に応じて、適宜に構成すれば良い。
また、前記した実施の形態では、装飾物151,152,153,154が、遊技盤30の表面30aと直交する方向における異なる位置に、3層の立体構造を有するように配設されていたが、本発明はこれに限るものではなく、装飾物が2層の立体構造又は4層以上の立体構造を有するように配設されていても良い。また、装飾物は、必ずしも複数の層を構成する立体構造に配設されていなくても良く、遊技盤の表面と直交する方向における異なる位置に複数の装飾物が配設されていれば、層を構成せずにバラバラの位置に配設されていても良い。
また、前記した実施の形態では、装飾物151,152,153,154として、板状の部材を配設するようになっていたが、本発明はこれに限るものではなく、装飾物が板状以外の形状の部材であっても良い。但し、前記した実施の形態のように、複数の装飾物によって複数の層を構成するようにする場合には、板状の部材の方が明確な層を形成し易いという利点がある。また、その他、装飾物の配設位置や数,大きさ,形状等も、装飾凹部が配設される位置や大きさ,形状等の条件に応じて、適宜に構成すれば良い。
10…パチンコ遊技機(遊技機)、30…遊技盤、100…装飾凹部、110…透明窓、120…凹部、130…平面部、140…積層装飾部、141…保護層、142…装飾層、146…反射層、151〜154…装飾物
Claims (1)
- 遊技盤の表面の一部に、該遊技盤の表面と面一となるように設けられた透明窓と、
該透明窓が設けられた位置における前記遊技盤の裏面側に、前記遊技盤の表面と平行に配設された平面部と、
前記平面部に設けられ、前記遊技盤に近い側から順に、透明な保護層と、着色により装飾が描かれる装飾層と、遊技者側から入射し、前記保護層及び装飾層を透過した光を反射する金属製の反射層とが積層配置された積層装飾部と、
前記積層装飾部を有する前記平面部と前記透明窓の間の、前記遊技盤の表面と直交する方向における異なる位置に複数配設された装飾物と、
を有することを特徴とする遊技機。
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Cited By (4)
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JP2023049110A (ja) * | 2021-09-29 | 2023-04-10 | 株式会社藤商事 | 遊技機 |
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