JP2013076448A - 埋設管の外面防食構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】埋設管の外面の防食効果を高めること。
【解決手段】埋設する鋳鉄管の外面に帯状のストレッチフィルムをテンションをかけながら巻き付けることとした。
これにより、埋設管の外面に薄いプラスチックフィルムを重ねた被覆層が形成される。この被覆層は、継ぎ手部などの外形が複雑な部分でもフィルムが伸びて管外面との隙間が少なく管に密に形成され、その上、フィルムの収縮力によってフィルムと管との密着だけでなくフィルム同士の密着も促進され、層を構成するフィルムの間からの地下水の侵入を防ぐので、防食効果を高めることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、埋設管の外面防食構造に関し、特に、地下水が多くて埋設物が腐食しやすい環境においても、優れた防食効果を発揮して腐食を防ぐことができる管の外面防食構造に関するものである。
従来から、地中に埋設される水道管などに広く使用される鋳鉄管Pの多くは、図5(a)に示すように、内外径が一定な円筒形の直部P2と、その一端に設けられて内外径が直部より大きい受口P1と、他端に設けられて内径が直部と等しい挿し口P3から構成されている。
鋳鉄管同士の接合は、受口の内側に他の管の挿し口を挿入して行われる。図5(a)は、受口P1''に挿し口P3を挿入して管P''とPを接合し、続いて、受口P1に挿し口P3'を挿入して管PとP'を接合した状態を表している。
接合を終えた管は順次、地中に埋設されていく。
埋設した管の外面防食方法として、従来からポリエチレンスリーブ工法が広く使われている。
ポリエチレンスリーブ工法は、主に低密度ポリエチレンからなる厚さ約0.2mmのシートを円筒状に成形した、いわゆる、ポリエチレンスリーブ(以下、スリーブという)を外面塗装済みの鋳鉄管Pに外装して埋設する工法である。(図5(b)参照)
この工法では、管に外装したスリーブを管軸方向の折り目に沿って周方向に折り畳んで内径を絞り、スリーブを管の外周に密着させ、その上からゴムバンド3を巻いてスリーブ2と管Pを密に固定した状態で埋設が行われる。
ポリエチレンスリーブ工法を用いると、埋設した管と周囲の土壌との間がスリーブで隔てられるので、地下水等による管外面の腐食を長期に亘って防ぐことができる。
しかし、スリーブをゴムバンドで締め付けるだけでは、埋設環境によっては、図6に示すように、地下水7がスリーブ2の内側に侵入し、管Pと接触することがあった。
地下水が管と接触すると、溶存酸素の供給によって管の腐食が進む。特に、地下水が多く、水位変動や流れがある環境においては、地下水がスリーブ内に侵入出すると、腐食が助長される。
このようなスリーブ内への地下水の侵入を防ぐために、管の接合部に装着してスリーブを幅広く締め付ける固定具が開発されている。(例えば、特許文献1の図1参照)
特開2001−317685号公報
しかしながら、このような固定具を使用しても、その取り付け具合や埋設状態によっては、地下水がスリーブ内に侵入して管外面と地下水が接触する恐れがあった。
また、固定具は、プラスチックなどの成型品であるから、管のサイズや形状毎に揃えなくてはならず、コストがかかるという欠点もある。
本発明は、埋設管とその周囲の地下水が接触するのを簡単に防ぎ、埋設管の外面の防食効果を高めることを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の埋設管の外面防食構造は、埋設する鋳鉄管の外面に帯状のストレッチフィルムを巻き付ける構成とした。
これにより、厚さ約0.01〜0.05mm程度の薄いプラスチック製のストレッチフィルムが管の外面に密着するので、埋設管の周囲に地下水があってもフィルムに遮られて管の外面に触れる恐れが少なく、地下水による腐食を効果的に抑えることができる。その上、必要な長さのフィルムを巻き付けるだけなので、管のサイズや形状毎に成型品を揃える必要もない。
また、本発明の埋設管の外面防食構造として、埋設する鋳鉄管の外面に帯状のストレッチフィルムをスパイラル状に一巻き以上巻き付け、一巻き毎にストレッチフィルムの幅方向の一部が重なってストレッチフィルムの巻き付け範囲が管軸方向に伸びる構成を採ることができる。
これにより、地下水等の遮断性能を保ちながら、ストレッチフィルムを巻き付ける範囲を、フィルムの幅よりも長く形成することが出来る。
さらに、本発明の埋設管の外面防食構造として、埋設する鋳鉄管の外面に帯状のストレッチフィルムを巻き付けた後、その上からスリーブを被せて、ポリエチレンスリーブ工法にて埋設する構成も採用できる。
これにより、管外面と埋設環境との遮断効果が一層向上する。
本発明の埋設管の外面防食構造は、埋設管とその周囲の地下水等が接触するのを簡単に防ぎ、埋設管の防食効果を高めることができる。
本発明の第1実施形態に係る埋設管の説明図である。 同、埋設管の準備作業の説明図である。 同、埋設管の接合作業の説明図である。 本発明の他の実施形態に係る埋設管の説明図である。 従来の鋳鉄管の接合と埋設状態の説明図である。 従来の埋設管路の説明図である。
以下、本発明に係る実施形態を図1〜4を使って説明する。
なお、埋設管の構成など、既述の背景技術と共通するものについては同じ符号を付け、重複する説明は省略する。
図1は、本発明に係る第1の実施形態の説明図であり、配管した鋳鉄管P,P',P''の外面に部分的にストレッチフィルム1を巻き付け、その配管全体(管路PL)を複数のスリーブ2,2',2''で覆い、その上をゴムバンド3で縛って埋設した状態を表している。
ここで、管路PLは鋳鉄管の受口に他の管の挿し口を差し込んで順次接合して形成されており、その接合された受口と挿し口(以下、継ぎ手部という)の外面に、一定幅の帯状のストレッチフィルム1が幅方向を管軸方向に合わせてテンションを掛けながら管に巻き付けられている。また、管Pの直部外面にも部分的に、ストレッチフィルムが円周方向に同様に巻き付けられている。
これらのストレッチフィルムは、厚さ約0.01mm、幅約300mmのポリエチレン樹脂製の薄いフィルムである。
ストレッチフィルム(以下、フィルムという)の巻き付けは、管の外周を一周する毎に、つまり、一巻き毎に、フィルム幅の一部が重なるように管軸方向に少しずらしながら行い、スパイラル状の巻き付けとなっている。
フィルムの巻き付けにより、埋設管の外面の一部に薄いプラスチックフィルムを部分的に重ねた被覆層が形成される。この被覆層は、継ぎ手部などの外形が複雑な部分でもフィルムが伸びて管外面との隙間が少なく管に密に形成され、その上、フィルムにテンションをかけて形成するため、フィルムの収縮力によってフィルムと管との密着だけでなくフィルム同士の密着も促進されるので、層を構成するフィルムの間からの地下水の侵入出を防ぎ、管の腐食を抑えることができる。
フィルムを巻き付けた管路PLの外側には、管路を包むように複数のスリーブが装着されている。
スリーブは管一本毎に装着されていて、隣り合うスリーブの端部同士が継ぎ手部の外側で重ね合わされている。スリーブが重なって二重になった部分、すなわち管の継ぎ手部、の両端にゴムバンド3を巻いて、重ねたスリーブを管の外面に締め付けている。
続いて、本発明に係る第1の実施形態の埋設方法を、図2と3を使って説明する。
図2は、接合前の鋳鉄管(直管)にスリーブ2を装着するまでの工程を示している。
まず、管を受台4,4に載せ(図2(a))、次に、挿し口P3にスリーブ2を被せて、挿し口側の受台4から挿し口端部までの部分に、その管一本分のスリーブ2を外装して預けるとともに、必要に応じて、管の直部にフィルム1をスパイラル状に巻き付ける(図2(b))。なお、この管の外面には、エポキシ樹脂等の防食塗料が既に塗装されている。
そして、挿し口端部を吊り具5で保持した状態で、挿し口側の受台4を挿し口の端部側(スリーブ2よりも挿し口端部寄り)に移してから、スリーブ2を受台4,4の間で管直部の全長に亘って伸ばしていく(図2(c))。
次に、スリーブを管軸方向の折り目に沿って管周方向に折り畳んで内径を絞り、管の全周に亘ってスリーブを密着させ、そして、スリーブの折り畳んだ部分を粘着テープやゴムバンド3を使って管に固定する。
ゴムバンド3は、管軸方向に約1mおきに取り付けられている。また、受口側と挿し口側の両端のゴムバンドから外側に、つまり管の両端側に、はみ出すスリーブは、内側に折り返されている(図2(d))。
図3は、管を接合し、継ぎ手部にフィルムを巻き付け、その上にスリーブを被せて埋設するまでの工程を示している。
まず、スリーブ2を取り付けた管(図2(d)参照)の挿し口を他の管の受口に差し込んで接合する(図3(e))。
次に、接合部分(継ぎ手部)の外面にフィルム1をテンションをかけながら、すなわちフィルムを引っ張りながら、スパイラル状に巻き付けて、継ぎ手部Jの外面をフィルムで覆う。(図3(f))
そして、管の挿し口側で折り返していたスリーブ2を、元に戻しながら、接合した管の受口側に伸ばしていき、継ぎ手部の外面を覆う。同様に、受口側で折り返していたスリーブ2''を、元に戻しながら接合した管の挿し口側に伸ばす。これで、この継ぎ手部の外側には、接合した管のスリーブの端部同士が継ぎ手部を覆うように重なっている(図3(g))。このとき、埋設管の外面を覆っているスリーブに、余分な弛みがある場合は、その部分を折り曲げて粘着テープやゴムバンドで管外面に沿わして固定する。
図4は、本発明に係る他の実施形態の埋設管を表している。
フィルムの材質や厚みは、既述の第1の実施形態と同じであるが、フィルムの幅が約1mあり広いため、巻き付け回数を減らすことができる。
フィルムの巻き付け方は、既述と同様であり、継ぎ手部Jの外面にフィルム1をテンションをかけながら、フィルムの幅方向を管軸方向に合わせて、フィルム幅方向の大部分が重なるように、スパイラル状に一周以上巻き付けている。
また、管の直部外面にも部分的にフィルムを同様に巻き付けている。
これにより、埋設管の外面の一部に薄いプラスチックフィルムを重ねた被覆層が形成される。この被覆層は、継ぎ手部などの外形が複雑な部分でもフィルムが伸びて管外面との隙間が少なく管に密に形成され、その上、フィルムにテンションをかけて形成するため、フィルムの収縮力によってフィルムと管との密着だけでなくフィルム同士の密着も促進され、層を構成するフィルムの間からの地下水の侵入出を防ぎ、管の腐食を抑えることができる。
フィルムの粘着力が足らない場合は、図示のように、粘着テープ6を使って、フィルムの終端を下に重なっている部分に貼り付けて、管外面との密着を保つこともできる。
フィルムを巻き付けた後のスリーブの施工等は、既述の第1実施形態と同様である。
なお、各実施形態では、フィルムの材質を、安価で広く利用されているポリエチレン樹脂製としたが、ポリエチレン樹脂に限らず、伸び易くて切れ難く、収縮力が大きく適度な粘着力を備えた材質であれば適用可能である。例えば他に、エチレン・酢酸ビニル共重合体や、軟質塩化ビニル樹脂製とすることもできる。
エチレン・酢酸ビニル共重合体は、柔軟で引き裂きやひび割れに強く、管の外面に鋭い角があっても裂けにくい。また、軟質塩化ビニル樹脂は、耐薬品性が良く、強度も優れている。
さらに、各実施形態ではフィルムを一種類の樹脂で作られて表裏がない単層フィルムとしたが、二層や三層で構成される多層フィルムとしてもよい。
そして、フィルムの粘着力を強くするために、粘着剤をフィルムの片面または両面に付与してもよい。
また、各実施形態ではフィルムを巻き付けた後にスリーブを施工しているが、埋設環境によっては、フィルムを巻き付けた後に、スリーブを被せずに埋設することもできる。
1 フィルム
2 スリーブ
3 固定用ゴムバンド
4 受台
5 吊り具
6 粘着テープ
7 地下水
P 鋳鉄管
P1 受口
P2 直部
P3 挿し口
PL 管路
J 継ぎ手部

Claims (3)

  1. 埋設する鋳鉄管の外面に帯状のストレッチフィルムを巻き付けたことを特徴とする埋設管の外面防食構造。
  2. 埋設する鋳鉄管の外面に帯状のストレッチフィルムをスパイラル状に一巻き以上巻き付け、一巻き毎にストレッチフィルムの幅方向の一部が重なって、ストレッチフィルムの巻き付け範囲が管軸方向に伸びることを特徴とする埋設管の外面防食構造。
  3. 埋設する鋳鉄管の外面に帯状のストレッチフィルムを巻き付け、その上からポリエチレンスリーブを被せたことを特徴とする埋設管の外面防食構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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