JP2013060438A - ピラゾロピリミジン化合物及びpde10阻害剤としてのその使用 - Google Patents

ピラゾロピリミジン化合物及びpde10阻害剤としてのその使用 Download PDF

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Abstract

【課題】優れたPDE10阻害活性を有する新規化合物、そのような化合物の調製方法、該化合物の使用、及び該化合物を含む医薬組成物などの提供。
【解決手段】式[I]
Figure 2013060438

(式中、Rは、水素、ハロゲン、低級アルキル又はシアノであり;環Aは、場合により置換されている複素環基であり;環Bは、場合により置換されている3〜6員単環式基であり;そして、Yは、場合により置換されているアミノ、場合により置換されている環状アミノ、場合により置換されている脂肪族3〜6員モノシクリルオキシ、場合により置換されている低級アルキル又は場合により置換されている低級アルキル−O−である)で表される化合物又はその薬理的に許容しうる塩、及びPDE10阻害剤としてのその使用。
【選択図】なし

Description

本発明は、優れたホスホジエステラーゼ10(PDE10)阻害活性を有し、医薬品として有用な新規ピラゾロピリミジン化合物ならびにそのような化合物の調製方法及びその使用に関する。
環状ヌクレオチドホスホジエステラーゼ(以下、ホスホジエステラーゼ又はPDEと称する)は、基質であるcAMP(アデノシン3’,5’−サイクリックモノリン酸)又はcGMP(グアノシン3’,5’−サイクリックモノリン酸)などの環状ヌクレオチドのホスホジエステル結合を加水分解して、5’AMP(アデノシン5’−モノリン酸)又は5’GMP(グアノシン5’−モノリン酸)などのヌクレオチドを生じる酵素である。
cAMP及びcGMPなどの環状ヌクレオチドは、細胞内シグナル伝達の二次メッセンジャーとして生体内の多くの機能の制御に関与している。cAMP及びcGMPの細胞内濃度は細胞外シグナルに応答して変化し、cAMP及びcGMPの合成に関与する酵素(アデニル酸シクラーゼ及びグアニル酸シクラーゼ)とこのような酵素の加水分解に関与するPDEとのバランスによって制御されている。
哺乳動物のPDEについて、これまでに、多くの種類のPDEが哺乳動物において単離及び同定されており、これらは、アミノ酸配列相同性、生化学的特性、阻害剤による特性などから複数のファミリーに分類されている(Francis et al., Prog. Nucleic Acid Res., vol.65, pp.1-52, 2001)。
このような哺乳動物のPDEの各種ファミリーの中で、ホスホジエステラーゼ10(PDE10)[より具体的には、ホスホジエステラーゼ10A(PDE10A)]は、cAMPとcGMPの両方を基質として認識する。PDE10が、cAMPに対してより高い親和性を有することが報告されている。さらに、ヒト、マウス及びラットのPDE10AのcDNAが単離及び同定されている。また、PDE10タンパク質の存在も明らかとなっている(Fujishige et al., J. Biol. Chem., vol.274, pp.18438-18445, 1999; Kotera et al., Biochem. Biophys. Res. Commun., vol.261, pp.551-557, 1999; Soderling et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, vol.96, pp.7071-7076, 1999; and Loughley et al., Gene, vol.234, pp.109-117, 1999)。
PDE10阻害化合物(PDE10阻害剤)、即ち、PDE10の酵素活性に対して阻害作用を有する化合物に関して、以下の化合物が報告されている。
例えば、EP1250923(Pfizer)及びWO2005/082883(Pfizer)には、PDE10阻害剤として、パパベリンならびにキナゾリン及びイソキナゾリン化合物などの様々な芳香族複素環化合物が開示されている。
また、PDE10阻害剤が、
精神病性障害:
例えば、統合失調症、統合失調症様障害、
妄想性障害、統合失調性感情障害、物質誘発性精神病性障害、パラノイア又は***病質人格障害など;
不安障害:
例えば、パニック障害、広場恐怖症、特定恐怖症、社会恐怖症、強迫性障害、心的外傷後ストレス障害、急性ストレス障害、全般性不安障害など;
運動障害:
例えば、ハンチントン病、ドパミン作動薬治療に伴うジスキネジア、パーキンソン病、レストレスレッグ症候群など;
薬物中毒:
例えば、アルコール、アンフェタミン、コカイン又はアヘンなどへの中毒;
認知障害の症状を含む障害:
例えば、認知症(アルツハイマー病、多発脳梗塞性認知症などを含む)、せん妄、健忘障害、心的外傷後ストレス障害、精神遅滞、学習障害、注意欠陥多動性障害(ADHD)、加齢関連認知低下など;及び
気分障害:
例えば、大鬱病性障害、気分変調性障害、小鬱病性障害、双極性障害(双極性I型障害、双極性II型障害を含む)、気分循環性障害など;又は
気分エピソード:
例えば、大鬱病エピソード、躁病又は混合エピソード、軽躁エピソードなど
のような疾患又は状態の治療又は予防に有用であることが開示されている。
さらに、PDE10阻害剤が、神経変性障害、例えば、パーキンソン病及びハンチントン病などの治療又は予防に有用であることも開示されている。
Menniti等の文献[Menniti et al., Curr. Opin. Investig. Drugs., 2007, 8(1):54-59]には、PDE10阻害剤が、抗精神病薬としての潜在性を有すると共に、統合失調症において認知症状を改善する潜在性を有することが開示されている。
WO2003/000693(Bayer)には、PDE10阻害剤としてイミダゾトリアジン化合物が開示されている。また、PDE10阻害剤が、神経変性障害、特に、パーキンソン病の治療又は予防に有用であることも開示されている。
WO2003/014117(Bayer)には、PDE10阻害剤として様々なピロロイソキノリン化合物が開示されている。また、PDE10活性に対して阻害作用を有するこれらの化合物が増殖抑制作用を示し、癌の処置に有用であることも開示されている。さらに、これらの化合物が、疼痛状態の処置及び/又は発熱状態での体温の低下に有用であることが開示されている。
WO2005/12485(Bayer)には、PDE10阻害剤が、膵臓細胞からのインスリン放出を刺激するために有用であることが開示されている。さらに、PDE10阻害剤が、糖尿病及びその関連疾患:例えば、1型又は2型糖尿病、若年者の成人発症型糖尿病(MODY)、成人潜在性自己免疫性糖尿病(LADA)、耐糖能異常(IGT)、空腹時血糖値異常(IGF)、妊娠性糖尿病、代謝X症候群などの治療又は予防に有用であることが開示されている。
また、肥満患者の処置において、体重及び/及び体脂肪を減少させるために有用であると言われているPDE10阻害剤が開示されている、WO2005/120514(Pfizer)も参照されたい。さらに、これらのPDE10阻害剤が、インスリン非依存性糖尿病(NIDDM)、代謝症候群及び耐糖能異常などの処置に有用であることが開示されている。
ここで、ピラゾロピリミジン化合物に関して、以下の化合物が知られている。
WO2007/076055(Entremed Inc.)には、プロテイナーゼ活性化受容体アンタゴニストとしての作用を有するピラゾロピリミジン化合物が開示されている。しかしながら、これらは、薬理作用及び構造に関して本発明の化合物とは明らかに異なっている。
本発明は、優れたPDE10阻害活性を有する新規化合物、そのような化合物の調製方法、該化合物の使用、及び該化合物を含む医薬組成物などを提供するものである。
本発明者等は、優れたPDE10阻害活性を有する新規ピラゾロピリミジン化合物を見出し、本発明を完成させた。
即ち、本発明は、式[I]:
Figure 2013060438

[式中、
は、水素、ハロゲン、低級アルキル又はシアノであり;
環Aは、場合により置換されている複素環基であり;
環Bは、場合により置換されている3〜6員単環式基であり;そして
Yは、場合により置換されているアミノ、
場合により置換されている環状アミノ、
場合により置換されている脂肪族3〜6員モノシクリルオキシ、
場合により置換されている低級アルキル又は
場合により置換されている低級アルキル−O−である]
で表される化合物又はその薬理的に許容しうる塩に関する。
また、本発明は、有効量の式[I]で表される化合物又はその薬理的に許容しうる塩を、疾患の治療又は予防を必要とする患者に投与することを含む、疾患を治療又は予防するための方法に関する。
さらに、本発明は、式[I]で表される化合物又はその薬理的に許容しうる塩を活性成分として含む医薬組成物ならびに医薬を製造するための前記化合物の使用に関する。
さらに、本発明は、式[I]で表される化合物又はその薬理的に許容しうる塩の製造方法に関する。
本発明に係る式[I]で表される化合物又はその薬理的に許容しうる塩は、優れたPDE10阻害活性(即ち、ホスホジエステラーゼ10の酵素活性に対する阻害活性)を有する。
産業上の利用可能性
本発明の化合物及びそれを活性成分として含有する医薬組成物は、PDE10活性の阻害(即ち、ホスホジエステラーゼ10の酵素活性の阻害)により改善することが見込まれる疾患又は状態[例えば、統合失調症、不安障害、薬物中毒、認知障害の症状を伴う疾患、気分障害及び気分エピソードなど]の治療又は予防に有用である。
本発明において、以下の用語は、特に指定しない限り、以下の意味を有する。
低級アルキルアミノ又はジ−低級アルキルアミノなどの「低級アルキル」を含む低級アルキルとしては、1〜6個の炭素原子(C1−6)、好ましくは、1〜4個の炭素原子(C1−4)を有する直鎖又は分岐鎖基が挙げられる。具体的に、低級アルキルとしては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、sec−ブチルなどが挙げられる。
低級シクロアルキルとしては、3〜8個の炭素原子(C3−8)、好ましくは、3〜6個の炭素原子(C3−6)を有する環状基が挙げられる。また、その環状部分に1〜2個の低級アルキル置換基を有するものも挙げられる。具体的に、低級シクロアルキルとしては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロへキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルなどが挙げられる。
低級シクロアルカンとしては、3〜8個の炭素原子(C3−8)、好ましくは、3〜6個の炭素原子(C3−6)を有する環が挙げられる。また、その環状部分に1〜2個の低級アルキル置換基を有するものも挙げられる。具体的に、低級シクロアルカンとしては、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン、シクロオクタンなどが挙げられる。
低級アルコキシとしては、1〜6個の炭素原子(C1−6)、好ましくは、1〜4個の炭素原子(C1−4)を有するものが挙げられる。また、低級アルキル−O−又は低級シクロアルキル−O−のいずれもが含まれる。具体的に、低級アルコキシとしては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、t−ブトキシ、sec−ブトキシなどが挙げられる。
低級アルカノイルとしては、2〜7個の炭素原子(C2−7)、好ましくは、2〜5個の炭素原子(C2−5)を有する直鎖又は分岐鎖基が挙げられる。また、低級アルキル−CO−又は低級シクロアルキル−CO−のいずれもが含まれる。具体的に、低級アルカノイルとしては、ホルミル、アセチル、プロパノイル、ブタノイル、イソブタノイル、ピバロイルなどが挙げられる。
低級アルキレンとしては、1〜6個の炭素原子(C1−6)、好ましくは、1〜4個の炭素原子(C1−4)を有する直鎖又は分岐鎖基が挙げられる。
低級アルケニル及び低級アルケニレンとしては、2〜7個の炭素原子(C2−7)、好ましくは、2〜5個の炭素原子(C2−5)と少なくとも1つの二重結合を有するものが挙げられる。
低級シクロアルケニルとしては、3〜8個の炭素原子(C3−8)、好ましくは、3〜6個の炭素原子(C3−6)を有する環状基が挙げられる。また、低級シクロアルケニルとしては、その環状部分に1〜2個の低級アルキル置換基を有するものも挙げられる。
ハロゲンとしては、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素が挙げられる。ハロとしては、フルオロ、クロロ、ブロモ又はヨードが挙げられる。
ハロ低級アルキルとしては、ハロゲン(通常、1〜5個、好ましくは、1〜3個)で置換されている低級アルキルが挙げられる。具体的に、ハロ低級アルキルとしては、フルオロアルキル、ジフルオロアルキル、トリフルオロアルキル、ペルフルオロアルキルなどが挙げられる。さらに具体的には、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチルなどが挙げられる。
ハロ低級アルコキシとしては、ハロゲン(通常、1〜5個、好ましくは、1〜3個)で置換されている低級アルコキシが挙げられる。具体的に、ハロ低級アルコキシとしては、フルオロアルコキシ、ジフルオロアルコキシ、トリフルオロアルコキシ、ペルフルオロアルコキシなどが挙げられる。さらに具体的には、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシなどが挙げられる。
アリールとしては、C6−14単環式、二環式又は三環式の芳香族炭化水素基、好ましくは、C6−10単環式又は二環式の芳香族炭化水素基が挙げられる。具体的に、アリールとしては、フェニル、ナフチル、フェナントリル、アントリルなどが挙げられる。
置換されているアミノとしては、一又は二置換の非環状アミノが挙げられる。
環状アミノとしては、1−ピロリジニル、1−ピペリジル、1−ピペラジニル、モルホリン−4−イルなどが挙げられる。
第二級ヒドロキシは、1個の水素及び2個の炭素原子と結合している炭素原子と結合しているヒドロキシである。
第三級ヒドロキシは、3個の炭素原子と結合している炭素原子と結合しているヒドロキシである。
本発明の式[I]で表される化合物において、Rとしては、水素、ハロゲン、低級アルキル又はシアノが挙げられるが、水素が好ましい。
環Aにより表される「場合により置換されている複素環基」の複素環部分としては、好ましくは、「ヘテロ原子として1〜3個の窒素原子を含有する単環式もしくは二環式ヘテロアリール、又はそれと縮合された脂肪族5〜6員環を有する基」が挙げられる。縮合される「脂肪族5〜6員環」としては、5〜6員シクロアルカン及び脂肪族5〜6員複素環(好ましい脂肪族5〜6員複素環は、酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選択されるヘテロ原子、特に、酸素原子を有する)、例えば、具体的に、シクロヘキサン、テトラヒドロピランなどが挙げられる。
複素環部分の具体例としては、ピリジル、ピラジニル、キノリル、キノキサリニル、5,6,7,8−テトラヒドロキノキサリニル、7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジニル、ピリド[3,4−b]ピラジニル、ピラゾロ[1,5−a]ピリミジニルなどが挙げられる。中でも、ピラジニル、キノリル、キノキサリニル、5,6,7,8−テトラヒドロキノキサリニル、7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジニル、ピリド[3,4−b]ピラジニル及びピラゾロ[1,5−a]ピリミジニルが好ましく、ピラジニル及びキノキサリニルが特に好ましい。さらに、複素環部分は、好ましくは、式[II]:
Figure 2013060438

[式中、
は、N又はCHであり;そして
環Xは、ベンゼン環、ピリジン環もしくは脂肪族5〜6員環であるか、又は存在しない]
で表される構造を有する。
複素環部分の具体例としては、ピリジン−2−イル、ピラジン−2−イル、キノリン−2−イル、キノキサリン−2−イル、5,6,7,8−テトラヒドロキノキサリン−2−イル、7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン−2−イル、7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン−3−イル、ピリド[3,4−b]ピラジン−2−イル、ピリド[3,4−b]ピラジン−3−イルなどが挙げられる。中でも、ピラジン−2−イル、キノリン−2−イル、キノキサリン−2−イル、5,6,7,8−テトラヒドロキノキサリン−2−イル、7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン−2−イル、7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン−3−イル、ピリド[3,4−b]ピラジン−2−イル及びピリド[3,4−b]ピラジン−3−イルなどが好ましく、ピラジン−2−イル及びキノキサリン−2−イルが特に好ましい。
環Aにより表される「場合により置換されている複素環基」は、非置換であってもよく、又は、同一もしくは異なる1個以上(例えば、1〜6個、好ましくは、1〜3個)の置換基を有していてもよい。このような置換基の例としては、
低級アルキル;
低級シクロアルキル;
ハロゲン;
ハロ低級アルキル;
ヒドロキシ;
低級アルコキシ;
ハロ低級アルコキシ;
場合により置換されているアミノ(例えば、低級アルキル、ハロゲンなどから選択される同一又は異なる1〜2個の置換基を有していてもよい);及び
場合により置換されている環状アミノ(例えば、低級アルキル、ハロゲンなどから選択される同一又は異なる1〜3個の置換基を有していてもよい)が挙げられる。中でも、低級アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、ハロ低級アルキル、場合により置換されているアミノ及び場合により置換されている環状アミノが好ましい。特に、低級アルキル及びハロゲンが好ましい。
好ましい環Aとしては、式[VI]又は[VII]:
Figure 2013060438

[式中、Xは、ベンゼン環、ピリジン環又は脂肪族5〜6員環であり、それぞれが、低級アルキル;シクロアルキル;ハロゲン;ハロ低級アルキル;低級アルキル及びハロゲンから選択される同一又は異なる1〜2個の置換基により場合により置換されているアミノ;ならびに、低級アルキル及びハロゲンから選択される同一又は異なる1〜3個の置換基により場合により置換されている環状アミノから選択される1〜2個の置換基により場合により置換されており;
4aは、水素又は低級アルキル、特に、メチルであり;
4bは、水素又は低級アルキル、特に、メチルであり;
4c及びR4dは、低級アルキル;シクロアルキル;ハロゲン;ハロ低級アルキル;低級アルキル及びハロゲンから選択される同一又は異なる1〜2個の置換基により場合により置換されているアミノ;ならびに、低級アルキル及びハロゲンから選択される同一又は異なる1〜3個の置換基により場合により置換されている環状アミノから独立して選択される]
で表される基が挙げられる。
又はXにおける「脂肪族5〜6員環」としては、5〜6員シクロアルカン及び脂肪族5〜6員複素環が挙げられる(好ましい脂肪族5〜6員複素環は、酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選択されるヘテロ原子、特に、酸素原子を有する)。
環Aの具体例としては、
3−メチルピラジン−2−イル;
3,6−ジメチルピラジン−2−イル;
3,5,6−トリメチルピラジン−2−イル;
3−メチルピリジン−2−イル;
3,6−ジメチルピリジン−2−イル;
3−メチルキノキサリン−2−イル;
3−エチルキノキサリン−2−イル;
4−エチルキノキサリン−2−イル;
3−トリフルオロメチルキノキサリン−2−イル;
3,6−ジメチルキノキサリン−2−イル;
3,7−ジメチルキノキサリン−2−イル;
3,8−ジメチルキノキサリン−2−イル;
7−フルオロ−3−メチルキノキサリン−2−イル;
3−メチル−7−トリフルオロキノキサリン−2−イル;
3,6,7−トリメチルキノキサリン−2−イル;
5−フルオロ−3,7−ジメチルキノキサリン−2−イル;
3−メチルキノリン−2−イル;
4−メチルキノリン−2−イル;
3−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キノキサリン−2−イル;
3−メチル−5−プロピルピラジン−2−イル;
2−メチル−5−プロピルピラジン−3−イル;
2,6−ジメチル−5−プロピルピラジン−3−イル;
5−イソブチル−2−メチルピラジン−3−イル;
2,6−ジメチル−5−イソブチルピラジン−3−イル;
2,6−ジメチル−5−シクロプロピルピラジン−3−イル;
2−メチル−ピリド[3,4−b]ピラジン−3−イル;
3−メチル−ピリド[3,4−b]ピラジン−2−イル;
2−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン−3−イル;
3−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン−2−イル;及び
6−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル;
特に、3−メチルキノキサリン−2−イル;及び7−フルオロ−3−メチルキノキサリン−2−イルが挙げられる。
環Bにより表される「場合により置換されている3〜6員単環式基」の単環式部分としては、「4〜6員単環式窒素含有複素環基」及び「3〜6員単環式炭化水素基」が挙げられる。中でも、「4〜5員単環式窒素含有脂肪族複素環」及び「3〜5員単環式脂肪族炭化水素基」が好ましい。「環状基の窒素原子上に結合を有する4〜5員単環式窒素含有脂肪族複素環基」がより好ましい。
「4〜6員単環式窒素含有複素環基」の具体例としては、ピロリジニル、アゼチジニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル及び一部又は全てが不飽和であるその不飽和単環式基が挙げられる。中でも、ピロリジニル、アゼチジニル、ピラゾリジニル及び一部又は全てが不飽和であるその不飽和単環式基が好ましい。中でも、1−ピロリジニル、1−アゼチジニル、1−ピラゾリジニル及び一部又は全てが不飽和であるその不飽和単環式基
(例えば、
Figure 2013060438

、1−ピラゾールなど)がより好ましく、1−ピロリジニル及び1−アゼチジニルがさらに好ましく、1−ピロリジニルが特に好ましい。
「3〜6員単環式炭化水素基」の例としては、一部が場合により不飽和であるC3−6シクロアルキルが挙げられる。具体例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロへキシル、シクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニルなどが挙げられる。中でも、シクロペンチル、シクロペンテニル(1−シクロペンテニルなど)などが好ましい。
「3〜6員単環式基」の例としては、1−ピロリジニル、1−アゼチジニル、1−ピラゾリル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロペンテン−1−イルなどが挙げられる。
環Bにより表される「場合により置換されている3〜6員単環式基」は、非置換であってもよく、又は、同一もしくは異なる1個以上(例えば、1〜3個)の置換基を有していてもよい。このような置換基の例としては、
ハロゲン;
オキソ;
ヒドロキシ;
場合により置換されている低級アルキル(例えば、ヒドロキシ、低級アルコキシなどから選択される同一又は異なる1〜2個の置換基を有していてもよい);
低級アルコキシ;
低級アルキルスルホニルオキシ;
場合により置換されているアミノ(例えば、低級アルキルなどから選択される同一又は異なる1〜2個の置換基を有していてもよい)などが挙げられる。中でも、ハロゲン;ヒドロキシ;場合により置換されている低級アルキル(例えば、ヒドロキシ、低級アルコキシなどから選択される同一又は異なる1〜2個の置換基を有していてもよい)などが好ましく、ハロゲン、特に、フッ素が特に好ましい。
Yの好ましい例としては、下記式[III]:
−Z−R [III]
[式中、
Zは、−N(R)−、−O−又はC1−2アルキレンであり;
は、水素;ヒドロキシ及び低級アルコキシから選択される同一又は異なる1〜2個の置換基により場合により置換されている低級アルキル;又は低級シクロアルキルであり;そして
は、
(1)ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、低級アルコキシ、低級シクロアルキル、ヒドロキシ置換低級シクロアルキル、ハロ低級アルキル及びモノ−もしくはジ−低級アルキルアミノからなる群より選択される同一又は異なる1〜3個の置換基により場合により置換されている低級アルキルであるか;又は
(2)場合により置換されている脂肪族3〜6員単環式基である]
で表される基が挙げられる。
Zは、好ましくは、−N(R)−又は−O−であり、より好ましくは、−N(R)−である。
は、好ましくは、水素又は低級アルキル(例えば、メチル)であり、より好ましくは、水素である。
の「ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、低級アルコキシ、低級シクロアルキル、ヒドロキシ置換低級シクロアルキル、ハロ低級アルキル及びモノ−もしくはジ−低級アルキルアミノからなる群より選択される同一又は異なる1〜3個の置換基により場合により置換されている低級アルキル」は、好ましくは、ハロ低級アルキルにより場合により置換されているヒドロキシ置換低級アルキルである。Rの「ヒドロキシ置換低級アルキル」のヒドロキシは、好ましくは、第二級又は第三級ヒドロキシであり、特に第三級ヒドロキシである。
「ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、低級アルコキシ、低級シクロアルキル、ヒドロキシ置換低級シクロアルキル、ハロ低級アルキル及びモノ−もしくはジ−低級アルキルアミノからなる群より選択される同一又は異なる1〜3個の置換基により場合により置換されている低級アルキル」の具体例としては、
2−ヒドロキシプロパン−1−イル;
2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−イル;
1,1,1−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−3−イル;及び
3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−1−イルが挙げられる。
により表される「場合により置換されている脂肪族3〜6員単環式基」の単環式部分としては、好ましくは、酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選択される1〜2個のヘテロ原子を含有する、4〜6員(好ましくは、5〜6員)脂肪族単環式複素環基;C3−6(好ましくは、C5−6)シクロアルキル;などが挙げられる。
単環式部分の具体例としては、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、オキセタニル、テトラヒドロチオピラニル、テトラヒドロチエニル、チエタニル、ピペリジル、C3−6シクロアルキル(シクロへキシル、シクロペンチル、シクロブチル及びシクロプロピル)などが挙げられる。中でも、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、オキセタニル、C3−6シクロアルキルなどが好ましい。中でも、テトラヒドロピラニル、シクロへキシルなどが特に好ましい。
さらに、単環式部分のさらなる具体例としては、3−又は4−テトラヒドロピラニル、3−テトラヒドロフラニル、3−オキセタニル、3−又は4−テトラヒドロチオピラニル、3−テトラヒドロチエニル、3−チエタニル、4−ピペリジル、C3−6シクロアルキルなどが挙げられる。中でも、3−又は4−テトラヒドロピラニル、3−テトラヒドロフラニル、3−オキセタニル、3−テトラヒドロチエニル、4−ピペリジル、C3−6シクロアルキルなどが好ましい。中でも、3−又は4−テトラヒドロピラニル、3−テトラヒドロフラニル、シクロへキシルなどがさらに好ましい。
により表される「場合により置換されている脂肪族3〜6員単環式基」は、非置換であってもよく、又は、同一もしくは異なる1個以上(例えば、1〜3個)の置換基を有していてもよい。このような置換基の例としては、ハロゲン;オキソ;ヒドロキシ、低級アルカノイル、低級アルコキシ及び場合により置換されている低級アルキルなど(例えば、ヒドロキシ、低級アルコキシなどから選択される同一又は異なる1〜2個の置換基を有していてもよい)が挙げられる。ハロゲン;オキソ;ヒドロキシル、低級アルカノイル、低級アルコキシ、ヒドロキシ及び低級アルコキシから選択される同一又は異なる1〜2個の置換基により場合により置換されている低級アルキルがさらに好ましい。
により表される「場合により置換されている脂肪族3〜6員単環式基」は、好ましくは、下記式[IV]:
Figure 2013060438

[式中、
は、−O−、−S−、−C(R2c)(R2d)−又は−SO−であり;
s及びtは、互いに独立して、1、2、3又は4であり;
s+tは、2、3、4又は5であり;そして
2a、R2b、R2c、R2dは、同一又は異なって、それぞれ、独立して、水素、ハロゲン;オキソ;ヒドロキシ、低級アルカノイル、低級アルコキシ、又は、ヒドロキシ及び低級アルコキシから選択される同一又は異なる1〜2個の置換基により場合により置換されている低級アルキルである]
で表される基である。
は、好ましくは、−O−又は−C(R2c)(R2d)−である。
s及びtは、好ましくは、1又は2であり、より好ましくは、2である。
s+tは、好ましくは、2、3又は4であり、より好ましくは、3又は4である。
により表される「場合により置換されている脂肪族3〜6員単環式基」は、より好ましくは、下記式[V]:
Figure 2013060438

[式中、記号は上記の定義と同じである]
で表される基である。
Yにより表される「場合により置換されているアミノ」の例としては、非置換アミノ及び置換されているアミノが挙げられる。中でも、置換されているアミノが好ましい。
Yにより表される「置換されているアミノ」の例としては、同一又は異なる1〜2個の置換基を有するものが挙げられる。「置換されているアミノ」のこのような置換基の例としては、前述の式[III]のR及びRにより表される基と同様のものが挙げられる。
Yにより表される「置換されているアミノ」は、好ましくは、一置換されているアミノである。このような場合の置換基は、好ましくは、前述の式[III]のRにより表される基と同様のものであり、より好ましくは、Rにより表される「場合により置換されている脂肪族3〜6員単環式基」又は「場合により置換されている低級アルキル」と同様のものである。
式[I]のYにより表される「置換されているアミノ」の具体例としては、
4−テトラヒドロピラニルアミノ;
N−メチル−N−テトラヒドロピラン−4−イルアミノ;
(2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−イル)アミノ;
(4−ヒドロキシ−4−メチルシクロへキシル)アミノ;
3−オキセタニルアミノ;
(1−ヒドロキシメチルシクロプロパン−1−イル)アミノ;
シクロプロピルアミノ;
2−ヒドロキシプロパン−1−イルアミノ;
2−メトキシエタン−1−イルアミノ;
4−ヒドロキシシクロへキシルアミノ;
4−メトキシシクロヘキシルアミノ;
4−エトキシシクロへキシルアミノ;
2,2−ジメチルテトラヒドロピラン−4−イルアミノ;
2,6−ジメチルテトラヒドロピラン−4−イルアミノ;
1,1,1−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−3−イルアミノ;
3−テトラヒドロピラニルアミノ;
2−シアノエタン−1−イルアミノ;
(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)アミノ;
1,1−ジフルオロエタン−2−イルアミノ;
1−ヒドロキシシクロプロパン−1−イルメチルアミノ;
3−テトラヒドロフラニルアミノ;
1−メチルピペリジン−4−イルアミノ;
ジ(1−メトキシエタン−2−イル)アミノ;
N−シクロプロピル−N−テトラヒドロピラン−4−イルアミノ;
N−エチル−N−テトラヒドロピラン−4−イルアミノ;
2−ヒドロキシプロパン−1−イルアミノ;
3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−1−イルアミノ;
2−ヒドロキシシクロヘキサン−1−イルアミノ;
1−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロパン−3−イルアミノ;
1,1−ジオキソ−テトラヒドロチオフェン−3−イルアミノ;
1−アセチルピペリジン−4−イルアミノ;
1−プロピルピペリジン−4−イルアミノ;
1−エチルピペリジン−4−イルアミノ;
1−(N,N−ジメチルアミノ)エタン−2−イルアミノ;及び
4,4−ジフルオロシクロへキシルアミノが挙げられ、
特に、4−テトラヒドロピラニルアミノ、(2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−イル)アミノ、(4−ヒドロキシ−4−メチルシクロへキシル)アミノ、2−ヒドロキシプロパン−1−イルアミノ、1,1,1−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−3−イルアミノ及び3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−1−イルアミノが挙げられる。
Yにより表される「環状アミノ」の例としては、好ましくは、1−ピロリジニル、モルホリン−4−イル、1−ピペリジル、1−ピペラジニルなどが挙げられる。中でも、1−ピロリジニル、モルホリン−4−イルなどが好ましい。
Yにより表される「場合により置換されている脂肪族3〜6員モノシクリルオキシ」における「場合により置換されている脂肪族3〜6員単環」部分の例としては、前述の式[III]のRにより表される「場合により置換されている脂肪族3〜6員単環式基」と同様のものが挙げられる。
Yにより表される「場合により置換されている低級アルキル」は、非置換であってもよく、又は、同一もしくは異なる1個以上(例えば、1〜3個)の置換基を有していてもよい。このような置換基の例としては、場合により置換されている脂肪族3〜6員単環式基、ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、低級アルコキシ、モノ−もしくはジ−低級アルキルアミノ、シクロアルキルなどが挙げられる。このような「場合により置換されている脂肪族3〜6員単環式基」の例としては、前述の式[III]のRにより表される「場合により置換されている脂肪族3〜6員単環式基」と同様のものが挙げられる。
Yにより表される「場合により置換されている低級アルキル−O−」は、非置換であってもよく、又は、同一もしくは異なる1個以上(例えば、1〜3個)の置換基を有していてもよい。このような置換基の例としては、ハロゲン;ヒドロキシ、低級アルコキシなどが挙げられる。
本発明の一態様は、Rが水素である、式[I]で表される化合物を含む。
本発明の別の態様は、環Aが、ヘテロ原子として1〜3個の窒素原子を含有する、場合により置換されている単環式もしくは二環式ヘテロアリール、又はそれと縮合された脂肪族5〜6員環を有する基である、前述の化合物を含む。
これらの態様の一つにおいては、環Aは、場合により置換されている式[II]で表される基である。
これらの態様の一つにおいては、環Aは、ピリジル、ピラジニル、キノリル、キノキサリニル、5,6,7,8−テトラヒドロキノキサリニル、7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジニル、ピリド[3,4−b]ピラジニル、ピラゾロ[1,5−a]ピリミジニルであり、それぞれ、場合により置換されている。
これらの態様の一つにおいては、環Aは、ピリジル、ピラジニル、キノリル、キノキサリニル、5,6,7,8−テトラヒドロキノキサリニル、7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジニル、ピリド[3,4−b]ピラジニル及びピラゾロ[1,5−a]ピリミジニルであり、それぞれ、場合により置換されている。
これらの態様の一つにおいては、環Aは、ピラジニル、キノリル、キノキサリニル、5,6,7,8−テトラヒドロキノキサリニル、7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジニル、ピリド[3,4−b]ピラジニル及びピラゾロ[1,5−a]ピリミジニルである。
これらの態様の一つにおいては、環Aは、ピラジニル及びキノキサリニルであり、それぞれ、場合により置換されている。
これらの態様の一つにおいては、環Aは、ピラジン−2−イル、キノリン−2−イル、キノキサリン−2−イル、5,6,7,8−テトラヒドロキノキサリン−2−イル、7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン−2−イル、7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン−3−イル、ピリド[3,4−b]ピラジン−2−イル及びピリド[3,4−b]ピラジン−3−イルであり、それぞれ、場合により置換されている。
これらの態様の一つにおいては、環Aは、ピラジン−2−イル及びキノキサリン−2−イルであり、それぞれ、場合により置換されている。
本発明の別の態様は、環Aが、低級アルキル;低級シクロアルキル;ハロゲン;ハロ低級アルキル;ヒドロキシ;低級アルコキシ;ハロ低級アルコキシ;場合により置換されているアミノ(例えば、低級アルキル、ハロゲンなどから選択される同一又は異なる1〜2個の置換基を有していてもよい);及び、場合により置換されている環状アミノ(例えば、低級アルキル、ハロゲンなどから選択される同一又は異なる1〜3個の置換基を有していてもよい)から選択される同一又は異なる置換基である、1個以上(例えば、1〜6個、好ましくは、1〜3個)の置換基を有していてもよい、前述の化合物を含む。
これらの態様の一つにおいては、環Aにより表される「場合により置換されている複素環基」における置換基は、低級アルキル;ハロゲン;ハロ低級アルキル;ヒドロキシ;低級アルコキシ;ハロ低級アルコキシ;低級アルキル及びハロゲンから選択される同一又は異なる1〜2個の置換基により場合により置換されているアミノ;ならびに、低級アルキル及びハロゲンから選択される同一又は異なる1〜3個の置換基により場合により置換されている環状アミノからなる群より選択される同一又は異なる1〜6個の置換基である。
これらの態様の一つにおいては、環Aにより表される「場合により置換されている複素環基」における置換基は、低級アルキル;ハロゲン;ハロ低級アルキル;低級アルキル及びハロゲンから選択される同一又は異なる1〜2個の置換基により場合により置換されているアミノ;ならびに、低級アルキル及びハロゲンから選択される同一又は異なる1〜3個の置換基により場合により置換されている環状アミノからなる群より選択される同一又は異なる1〜3個の置換基である。
これらの態様の一つにおいては、環Aにより表される「場合により置換されている複素環基」における置換基は、低級アルキル及びハロゲンからなる群より選択される同一又は異なる1〜3個の置換基である。
本発明の別の態様は、環Aが、式[VI]又は[VII]で表される基である、式[I]で表される化合物を含む。
これらの態様の一つにおいては、環Aは、式[VI]で表される基である。
これらの態様の一つにおいては、環Aは、式[VII]で表される基である。
本発明の別の態様は、環Bにより表される「場合により置換されている3〜6員単環式基」における単環部分が、4〜6員単環式窒素含有複素環基である、前述の化合物を含む。
これらの態様の一つにおいては、環Bにより表される「場合により置換されている3〜6員単環式基」における単環部分は、4〜6員単環式窒素含有複素環基又は3〜6員単環式炭化水素基である。
これらの態様の一つにおいては、環Bにより表される「場合により置換されている3〜6員単環式基」における単環式部分は、ピロリジニル、アゼチジニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル及びC3−6シクロアルキルからなる群より選択されるか、又はその不飽和単環式基である。
これらの態様の一つにおいては、環Bにより表される「場合により置換されている3〜6員単環式基」における単環式部分は、ピロリジニル、アゼチジニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル及び一部又は全てが不飽和であるその不飽和単環式基からなる群より選択される。
これらの態様の一つにおいては、環Bにより表される「場合により置換されている3〜6員単環式基」における単環式部分は、ピロリジニル、アゼチジニル、ピラゾリジニル及び一部又は全てが不飽和であるその不飽和単環式基である。
これらの態様の一つにおいては、環Bにより表される「場合により置換されている3〜6員単環式基」における単環式部分は、1−ピロリジニル、1−アゼチジニル、1−ピラゾリジニル及び一部又は全てが不飽和であるその不飽和単環式基である。
これらの態様の一つにおいては、環Bにより表される「場合により置換されている3〜6員単環式基」における単環式部分は、1−ピロリジニル、1−アゼチジニル、1−ピラゾリル、シクロプロピル、シクロペンチル又はシクロペンテン−1−イルである。
これらの態様の一つにおいては、環Bにより表される「場合により置換されている3〜6員単環式基」における単環式部分は、1−ピロリジニルである。
本発明の別の態様は、環Bにより表される「場合により置換されている3〜6員単環式基」が、ハロゲン;オキソ;ヒドロキシ;ヒドロキシ及び低級アルコキシから選択される同一又は異なる1〜2個の置換基により場合により置換されている低級アルキル;低級アルコキシ;低級アルキルスルホニルオキシ;ならびに、低級アルキルから選択される同一又は異なる1〜2個の置換基により場合により置換されているアミノからなる群より選択される同一又は異なる1〜3個の置換基により場合により置換されている3〜6員単環式基である、前述の化合物を含む。
これらの態様の一つにおいては、環Bにより表される「場合により置換されている3〜6員単環式基」は、ハロゲン;ヒドロキシ;同一もしくは異なっており、ヒドロキシ及び低級アルコキシから選択される1〜2個の置換基により場合により置換されている低級アルキルから選択される同一又は異なる1〜3個の置換基により場合により置換されている3〜6員単環式基である。
本発明の別の態様は、Yが、式[III]により表される、前述の化合物を含む。
これらの態様の一つにおいては、Yが式[III]により表され、ここで、Zが−N(R)−又は−O−である。
これらの態様の一つにおいては、Yが式[III]により表され、ここで、Zが−N(R)−である。
本発明の別の態様は、Yが式[III]により表され、ここで、Rが水素である、前述の化合物を含む。
本発明の別の態様は、Yが式[III]により表され、ここで、Rにより表される「場合により置換されている脂肪族3〜6員単環式基」が、ハロゲン;オキソ;ヒドロキシ;低級アルカノイル;低級アルコキシ;ならびに、ヒドロキシ及び低級アルコキシから選択される同一又は異なる1〜2個の置換基により場合により置換されている低級アルキルからなる群より選択される同一又は異なる1〜3個の置換基により場合により置換されている脂肪族3〜6員単環式基である、前述の化合物を含む。
これらの態様の一つにおいては、「場合により置換されている脂肪族3〜6員単環式基」における単環式部分は、式[IV]により表される。
これらの態様の一つにおいては、「場合により置換されている脂肪族3〜6員単環式基」における単環式部分は、式[V]により表される。
これらの態様の一つにおいては、Rにより表される「場合により置換されている脂肪族3〜6員単環式基」における単環部分は、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、オキセタニル、テトラヒドロチオピラニル、テトラヒドロチエニル、チエタニル、ピペリジル、シクロへキシル、シクロペンチル及びシクロブチルからなる群より選択される。
これらの態様の一つにおいては、Rにより表される「場合により置換されている脂肪族3〜6員単環式基」における単環部分は、3−又は4−テトラヒドロピラニル、3−テトラヒドロフラニル、3−オキセタニル、3−又は4−テトラヒドロチオピラニル、3−テトラヒドロチエニル、3−チエタニル、4−ピペリジル及びC3−6シクロアルキルからなる群より選択される。
これらの態様の一つにおいては、Yは式[III]により表され、ここで、Rが、ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、低級アルコキシ、低級シクロアルキル、ヒドロキシ置換低級シクロアルキル、ハロ低級アルキル及びモノ−もしくはジ−低級アルキルアミノからなる群より選択される同一又は異なる1〜3個の置換基により場合により置換されている低級アルキルである。
これらの態様の一つにおいては、Yは式[III]により表され、ここで、Rが場合により置換されている脂肪族3〜6員単環式基である。
これらの態様の一つにおいては、Yは式[III]により表され、ここで、
が、
(1)ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、低級アルコキシ、ヒドロキシ置換低級シクロアルキル、ハロ低級アルキル及びモノ−もしくはジ−低級アルキルアミノからなる群より選択される同一又は異なる1〜3個の置換基により場合により置換されている低級アルキルであるか;又は
(2)3−又は4−テトラヒドロピラニル、3−テトラヒドロフラニル、3−オキセタニル、3−テトラヒドロチエニル、4−ピペリジル、シクロへキシル又はC3−6シクロアルキルであり、それぞれ、ハロゲン;オキソ;ヒドロキシ;低級アルカノイル;低級アルコキシ;ならびに、ヒドロキシ及び低級アルコキシから選択される同一又は異なる1〜2個の置換基により場合により置換されている低級アルキルからなる群より選択される同一又は異なる1〜3個の置換基により場合により置換されている。
これらの態様の一つにおいては、Yは式[III]により表され、ここで、Rが、4−テトラヒドロピラニル;4−ヒドロキシ−4−メチルシクロへキシル;2−ヒドロキシプロパン−1−イル;2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−イル;1,1,1−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−3−イル;及び3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−1−イルからなる群より選択される。
本発明の別の態様は、Yが、場合により置換されているアミノである、前述の化合物を含む。
本発明の別の態様は、Yが、場合により置換されている環状アミノである、前述の化合物を含む。
本発明の別の態様は、Yが、場合により置換されている脂肪族3〜6員モノシクリルオキシである、前述の化合物を含む。
本発明の別の態様は、Yが、場合により置換されている低級アルキルである、前述の化合物を含む。
本発明の別の態様は、Yが、場合により置換されている低級アルキル−O−である、前述の化合物を含む。
好ましくは、式[I]で表される化合物の例としては、実施例(実施例1.001〜1.200、2.001、3.001、4.001〜4.005、5.001及び5.002)に記載の各化合物の遊離形態又はその薬理的に許容しうる塩が挙げられる。
特に好ましくは、該化合物の例としては、
2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−5−ピロリジン−1−イル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(実施例1.001の遊離形態);
N−メチル−2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−5−ピロリジン−1−イル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(実施例1.002の遊離形態);
5−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]−2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(実施例1.003の遊離形態);
1−({2−(7−フルオロ−3−メチルキノキサリン−2−イル)−5−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル}アミノ)−2−メチルプロパン−2−オール(実施例1.006の遊離形態);
5−(2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(実施例1.009);
2−メチル−3−[5−ピロリジン−1−イル−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル]キノキサリン(実施例1.010の遊離形態);
5−シクロペンタ−1−エン−1−イル−2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(実施例1.011);
trans−4−({2−(7−フルオロ−3−メチルキノキサリン−2−イル)−5−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル}アミノ)−1−メチルシクロヘキサノール(実施例1.013の遊離形態);
2−(5,7−ジピロリジン−1−イルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−メチルキノキサリン(実施例1.019の遊離形態);
(2S)−1,1,1−トリフルオロ−3−{[2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−5−ピロリジン−1−イルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ}プロパン−2−オール(実施例1.027の遊離形態);
3−{[2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−5−ピロリジン−1−イルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ}プロパンニトリル(実施例1.031の遊離形態);
N−(trans−4−メトキシシクロヘキシル)−2−[3−メチル−7−(トリフルオロメチル)キノキサリン−2−イル]−5−ピロリジン−1−イルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(実施例1.047の遊離形態);
2−(3,7−ジメチルキノキサリン−2−イル)−N,N−ビス(2−メトキシエチル)−5−ピロリジン−1−イルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(実施例1.050の遊離形態);
5−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]−2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−N−オキセタン−3−イルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(実施例1.058);
1−{[5−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]−2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ}−2−メチルプロパン−2−オール(実施例1.059の遊離形態);
N−シクロプロピル−5−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]−2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(実施例1.062の遊離形態);
2−(3−エチルキノキサリン−2−イル)−5−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]−N−(trans−4−メトキシシクロヘキシル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(実施例1.081の遊離形態);
trans−4−({5−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]−2−[3−(トリフルオロメチル)キノキサリン−2−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル}アミノ)−1−メチルシクロヘキサノール(実施例1.085の遊離形態);
(1S,2S)−2−{[2−(7−フルオロ−3−メチルキノキサリン−2−イル)−5−ピロリジン−1−イルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ}シクロヘキサノール(実施例1.097の遊離形態);
2−(3,5−ジメチルキノキサリン−2−イル)−5−ピロリジン−1−イル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(実施例1.109の遊離形態);
2−(3,6−ジメチルキノキサリン−2−イル)−5−ピロリジン−1−イル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(実施例1.111の遊離形態);
2−(3,7−ジメチルキノキサリン−2−イル)−N−[(3R)−1,1−ジオキシドテトラヒドロ−3−チエニル]−5−ピロリジン−1−イルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(実施例1.112の遊離形態);
N−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−2−(3,7−ジメチルキノキサリン−2−イル)−5−ピロリジン−1−イルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(実施例1.114の遊離形態);
2−(3,7−ジメチルキノキサリン−2−イル)−N−(1−プロピルピペリジン−4−イル)−5−ピロリジン−1−イルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(実施例1.123の遊離形態);
N’−[2−(3,7−ジメチルキノキサリン−2−イル)−5−ピロリジン−1−イルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−N,N−ジメチルエタン−1,2−ジアミン(実施例1.126の遊離形態);
N−(4,4−ジフルオロシクロへキシル)−2−(3−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノキサリン−2−イル)−5−ピロリジン−1−イルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(実施例1.133);
N−メチル−5−ピロリジン−1−イル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2−(3,5,6−トリメチルピラジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(実施例1.158);
((2S)−1−{2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−7−[(3R)−テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル}ピロリジン−2−イル)メタノール(実施例1.147の遊離形態);
{(2S)−1−[7−[シクロプロピル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ]−2−(3,7−ジメチルキノキサリン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル]ピロリジン−2−イル}メタノール(実施例1.152の遊離形態);
1−[2−(3,7−ジメチルキノキサリン−2−イル)−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル]アゼチジン−3−オール(実施例1.154の遊離形態);
2−メチル−3−[5−ピロリジン−1−イル−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル]キノキサリン(実施例2.001);
trans−1−メチル−4−{[2−(3−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン−2−イル)−5−ピロリジン−1−イルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ}シクロヘキサノール(実施例1.173の遊離形態);
cis−4−({2−(7−フルオロ−3−メチルキノキサリン−2−イル)−5−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル}アミノ)−1−メチルシクロヘキサノール(実施例1.175の遊離形態);
N−メチル−2−(3−メチル−6−プロピルピラジン−2−イル)−5−ピロリジン−1−イル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(実施例1.181の遊離形態);
2−メチル−1−[(6’−メチル−5−ピロリジン−1−イル−2,5’−ビピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)アミノ]プロパン−2−オール(実施例1.184の遊離形態);
1−{[2−(6−イソブチル−3,5−ジメチルピラジン−2−イル)−5−ピロリジン−1−イルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ}−2−メチルプロパン−2−オール(実施例1.187);
1−{[2−(6−シクロプロピル−3,5−ジメチルピラジン−2−イル)−5−ピロリジン−1−イルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ}−2−メチルプロパン−2−オール(実施例1.189の遊離形態);
2−(6−シクロプロピル−3,5−ジメチルピラジン−2−イル)−5−ピロリジン−1−イル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(実施例1.190の遊離形態);
2−(3−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン−2−イル)−5−ピロリジン−1−イル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(実施例1.197の遊離形態);
2−メチル−1−{[2−(3−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン−2−イル)−5−ピロリジン−1−イルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ}プロパン−2−オール(実施例1.198の遊離形態);
N−(trans−4−メトキシシクロヘキシル)−2−(3−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン−2−イル)−5−ピロリジン−1−イルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(実施例1.199の遊離形態);
2−(2−メチルピリド[3,4−b]ピラジン−3−イル)−5−ピロリジン−1−イル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(実施例5.001);及び
2−(3−メチルピリド[3,4−b]ピラジン−2−イル)−5−ピロリジン−1−イル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(実施例5.002)
からなる群より選択される化合物又はその薬理的に許容しうる塩が挙げられる。
本発明の式[I]で表される化合物は、遊離形態(遊離塩基又は遊離酸)又はその薬理的に許容しうる塩の形態であってもよい。薬理的に許容しうる塩の例としては、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩又は臭化水素酸塩などの無機酸塩、及び酢酸塩、フマル酸塩、シュウ酸塩、クエン酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩又はマレイン酸塩などの有機酸塩などが挙げられる。さらに、本発明の化合物がカルボキシル基などの置換基を含有する場合、その薬理的に許容しうる塩としては、塩基(例えば、ナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩又はカルシウム塩などのアルカリ土類金属塩)との塩が含まれる。
本発明の式[I]で表される化合物又はその塩は、その分子内塩、付加物、溶媒和物又は水和物のいずれをも包含する。
本発明の式[I]で表される化合物は、下記に従って調製することができるが、これらに限定されるものではない。
調製方法1
が、水素であり、Yが、場合により置換されているアミノ、場合により置換されている環状アミノ、場合により置換されている脂肪族3〜6員モノシクリルオキシ又は場合により置換されている低級アルコキシである、式[I]で表される化合物、即ち、以下:
式[Ia][式中、Bは、場合により置換されている窒素含有複素環基であり、Yは、場合により置換されているアミノ、場合により置換されている環状アミノ、場合により置換されている脂肪族3〜6員モノシクリルオキシ又は場合により置換されている低級アルコキシであり、他の記号は、上記の定義と同じ意味を有する];
式[Ia][式中、Bは、単環式部分が不飽和である、場合により置換されている3〜6員単環式基であり、他の記号は、上記の定義と同じ意味を有する];及び
式[Ia][式中、Bは、単環式部分が飽和である、場合により置換されている3〜6員単環式基であり、他の記号は、上記の定義と同じ意味を有する]
により表される化合物は、下記調製方法により調製することができる。
Figure 2013060438
式[1][式中、各記号は、上記の定義と同じ意味を有する]で表される化合物を、アセトニトリルと反応させて、式[2][式中、各記号は、上記の定義と同じ意味を有する]で表される化合物を得る。
式[2]で表される化合物を、ヒドラジンと反応させて、式[3][式中、各記号は、上記の定義と同じ意味を有する]で表される化合物を得る。
式[3]で表される化合物を、エチルマロニルクロリドと反応させて、その後、求核剤を付加させて、式[4][式中、各記号は、上記の定義と同じ意味を有する]で表される化合物を得る。あるいは、式[3]で表される化合物を、マロン酸水素エチルと反応させて、式[4]で表される化合物を得る。
式[4]で表される化合物を、環化させて、式[5][式中、各記号は、上記の定義と同じ意味を有する]で表される化合物を得る。
式[5]で表される化合物を、ハロゲン化して、式[6][式中、各記号は、上記の定義と同じ意味を有する]で表される化合物を得る。
式[6]で表される化合物を、式[8][式中、各記号は、上記の定義と同じ意味を有する]で表される化合物と反応させて、式[7][式中、各記号は、上記の定義と同じ意味を有する]で表される化合物を得る。
式[7]で表される化合物を、式[9][式中、各記号は、上記の定義と同じ意味を有する]で表される化合物と反応させて、式[Ia]で表される化合物を得て、これを場合により、薬理的に許容しうる塩に変換する。
式[7]で表される化合物を、式[10][式中、Lは、−B(OR)2、−B(OH)又は−SnRであり、Rは、低級アルキルであり、他の記号は、上記の定義と同じ意味を有する]で表される化合物と反応させて、式[Ia]で表される化合物を得て、これを場合により、薬理的に許容しうる塩に変換する。
式[Ia]で表される化合物を還元して、式[Ia]で表される化合物を得て、これを場合により、薬理的に許容しうる塩に変換する。
式[1]で表される化合物とアセトニトリルとの反応は、塩基の存在下で好適に進行する。そのような塩基として、例えば、カリウムtert−ブトキシドなどのアルカリ金属アルコキシド、水素化ナトリウムなどのアルカリ金属水素化物、水酸化ナトリウムなどのアルカリ金属水酸化物を好適に使用することができる。反応は、適切な溶媒中で行うことができる。そのような溶媒として、反応に悪影響を与えない任意の溶媒を使用することができ、例えば、トルエンなどを好適に使用することができる。反応は、−78℃〜100℃、特に、0℃〜室温で好適に進行する。
式[2]で表される化合物とヒドラジンとの反応は、酸の存在下で好適に進行する。そのような酸として、例えば、酢酸などの有機酸及び塩酸などの無機酸を好適に使用することができる。反応は、適切な溶媒中で行うことができる。そのような溶媒として、反応に悪影響を与えない任意の溶媒を使用することができ、例えば、メタノール及びエタノールなどのアルコール溶媒、酢酸などの有機溶媒又はそれらの組み合わせを好適に使用することができる。反応は、0℃〜150℃、特に、80℃〜120℃で好適に進行する。
式[3]で表される化合物とエチルマロニルクロリドとの反応に関して、求核剤の好ましい例としては、エタノールなどのアルコールが挙げられる。反応は、塩基の存在下で好適に進行する。そのような塩基として、例えば、トリエチルアミン及びピリジンなどの有機塩基を好適に使用することができる。反応は、適切な溶媒中で行うことができる。そのような溶媒として、反応に悪影響を与えない任意の溶媒を使用することができ、例えば、塩化メチレン、クロロホルム、ピリジンなど又はそれらの組み合わせを好適に使用することができる。反応は、−78℃〜100℃、特に、0℃〜室温で好適に進行する。
式[3]で表される化合物とマロン酸水素エチルとの反応に関して、反応は、縮合剤の存在下で好適に進行する。そのような縮合剤として、例えば、N−エチル−N’−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩、ジシクロへキシルカルボジイミド及びジイソプロピルカルボジイミドを好適に使用することができる。反応は、適切な溶媒中で行うことができる。そのような溶媒として、反応に悪影響を与えない任意の溶媒を使用することができ、例えば、塩化メチレン、クロロホルム、ピリジン、ジメチルホルムアミド及びN−メチルピロリジノンなど又はそれらの組み合わせを好適に使用することができる。反応は、−20℃〜60℃、特に、0℃〜室温で好適に進行する。
式[4]で表される化合物の環化反応は、塩基の存在下で好適に進行する。そのような塩基として、例えば、ジメチルアミノピリジン及びジイソプロピルエチルアミンなどの有機塩基、水素化ナトリウムなどの金属塩基又はアンモニア水溶液を好適に使用することができる。反応は、適切な溶媒中で行うことができる。そのような溶媒として、反応に悪影響を与えない任意の溶媒を使用することができ、例えば、メタノール及びエタノールなどのアルコール溶媒、水、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドもしくはN−メチルピロリドンなど又はそれらの組み合わせを好適に使用することができる。反応は、−78℃〜100℃、特に、0℃〜室温で好適に進行する。
式[5]で表される化合物のハロゲン化反応は、化合物をハロゲン化剤と反応させて行うことができる。そのようなハロゲン化剤の例としては、オキシ塩化リンなどが挙げられる。反応は、適切な溶媒中又は無溶媒で行うことができる。そのような溶媒として、反応に悪影響を与えない任意の溶媒を使用することができ、例えば、トルエン、キシレンなどを好ましく使用することができる。反応は、0℃〜150℃、特に、80℃〜120℃で好適に進行する。
式[6]で表される化合物と式[8]で表される化合物との反応は、塩基の存在下で好適に進行する。式[8]で表される化合物がアミノ基を有する化合物である場合、そのような塩基として、例えば、ジメチルアミノピリジン及びジイソプロピルエチルアミンなどの有機塩基、炭酸水素ナトリウム及び炭酸カリウムなどの金属塩基などを好適に使用することができる。式[8]で表される化合物がアルコール性ヒドロキシル基を有する化合物である場合、そのような塩基として、例えば、水素化ナトリウムなどの金属塩基などを好適に使用することができる。式[8]で表される化合物がフェノール性ヒドロキシル基を有する化合物である場合、そのような塩基として、例えば、水素化ナトリウム及び炭酸セシウムなどの金属塩基などを好適に使用することができる。反応は、適切な溶媒中で行うことができる。そのような溶媒として、反応に悪影響を与えない任意の溶媒を使用することができ、例えば、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドンなど又はそれらの組み合わせを好適に使用することができる。反応は、−78℃〜100℃、特に、0℃〜室温で好適に進行する。
式[7]で表される化合物と式[9]で表される化合物との反応は、塩基の存在下で好適に進行する。そのような塩基として、例えば、ジメチルアミノピリジン及びジイソプロピルエチルアミンなどの有機塩基、炭酸水素ナトリウム及び炭酸カリウムなどの金属塩基などを好適に使用することができる。反応は、適切な溶媒中で行うことができる。そのような溶媒として、反応に悪影響を与えない任意の溶媒を使用することができ、例えば、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドンなど又はそれらの組み合わせを好適に使用することができる。反応は、−78℃〜100℃、特に、0℃〜100℃で好適に進行する。
式[7]で表される化合物と式[10]で表される化合物との反応は、パラジウム触媒の存在下で好適に進行する。そのようなパラジウム触媒として、例えば、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド、酢酸パラジウム(II)などの0価又は2価のパラジウム触媒を好適に使用することができる。Lが−B(OR)又は−B(OH)である場合、反応は、塩基の存在下で好適に進行する。そのような塩基として、例えば、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属リン酸塩及びアルカリ金属フッ化物などの金属塩基、トリエチルアミンなどの有機塩基などを好適に使用することができる。反応は、適切な溶媒中又は無溶媒で行うことができる。そのような溶媒として、反応に悪影響を与えない任意の溶媒を使用することができ、例えば、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、メタノール、エタノール、トルエン、ベンゼン、クロロホルム、水又はそれらの組み合わせを好適に使用することができる。反応は、60℃〜150℃、特に、80℃〜120℃で好適に進行する。
式[Ia]で表される化合物の還元は、水素雰囲気下、パラジウムなど触媒の存在下で反応を行う接触水素化反応により良好に進行する。反応は、適切な溶媒中で行うことができる。そのような溶媒として、反応に悪影響を与えない任意の溶媒を使用することができ、例えば、酢酸エチルなどのエステル溶媒、エタノールなどのアルコール溶媒、テトラヒドロフランなどのエーテル溶媒、塩化メチレンなどのハロゲン溶媒又はそれらの組み合わせを使用することができる。反応は、そのような溶媒中、1〜3atmの水素雰囲気下、0℃〜室温で好適に進行する。
調製方法2
が、水素であり、Yが、場合により置換されているアルキルである、式[I]で表される化合物、即ち、以下:
式[Ia][式中、Yは、場合により置換されているアルキルであり、他の記号は、上記の定義と同じ意味を有する];
式[Ia][式中、各記号は、上記の定義と同じ意味を有する];及び
式[Ia][式中、各記号は、上記の定義と同じ意味を有する]
により表される化合物は、下記調製方法により調製することができる。
Figure 2013060438
式[3]で表される化合物を、式[11][式中、各記号は、上記の定義と同じ意味を有する]で表される化合物と反応させ、その後、求核剤を付加させることにより、式[12][式中、各記号は、上記の定義と同じ意味を有する]で表される化合物を得る。
式[12]で表される化合物を、環化させて、式[13][式中、各記号は、上記の定義と同じ意味を有する]で表される化合物を得る。
式[13]で表される化合物を、ハロゲン化して、式[14][式中、各記号は、上記の定義と同じ意味を有する]で表される化合物を得る。
式[14][式中、各記号は、上記の定義と同じ意味を有する]で表される化合物を、式[9]で表される化合物と反応させて、式[Ia]で表される化合物を得て、これを場合により、薬理的に許容しうる塩に変換する。
式[14]で表される化合物を、式[10]で表される化合物と反応させて、式[Ia]で表される化合物を得て、これを、場合により薬理的に許容しうる塩に変換する。
式[Ia]で表される化合物を還元して、式[Ia]で表される化合物を得て、これを、場合により薬理的に許容しうる塩に変換する。
式[11]で表される化合物と式[3]で表される化合物との反応は、式[11]で表される化合物を塩化オキサリルなどのハロゲン化剤と反応させて酸塩化物を形成し、その後、調製方法1に記載の式[3]で表される化合物とエチルマロニルクロリドとの反応と同様の反応を行うことで実施することができる。式[11]で表される化合物は、通常のβ−ケトエステルの合成方法により調製することができる。
式[12]で表される化合物の環化は、塩基の存在下で好適に進行する。そのような塩基として、例えば、ジメチルアミノピリジン及びジイソプロピルエチルアミンなどの有機塩基、水素化ナトリウムなどの金属塩基又はアンモニア水溶液を好適に使用することができる。反応は、適切な溶媒中で行うことができる。そのような溶媒として、反応に悪影響を与えない任意の溶媒を使用することができ、例えば、メタノール及びエタノールなどのアルコール溶媒、水、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドンなど又はそれらの組み合わせを好適に使用することができる。反応は、−78℃〜100℃、特に、0℃〜室温で好適に進行する。
式[13]で表される化合物のハロゲン化は、調製方法1に記載の式[5]で表される化合物のハロゲン化反応と同様の方法で実施することができる。
式[14]で表される化合物と式[9]で表される化合物との反応は、調製方法1に記載の式[7]で表される化合物と式[9]で表される化合物との反応と同様の方法で実施することができる。
式[14]で表される化合物と式[10]で表される化合物との反応は、調製方法1に記載の式[7]で表される化合物と式[10]で表される化合物との反応と同様の方法で実施することができる。
式[Ia]で表される化合物の還元は、調製方法1に記載の式[Ia]で表される化合物の還元と同様の方法で実施することができる。
調製方法3
式[Ia]で表される化合物は、また、下記方法により調製することができる。
Figure 2013060438
式[3]で表される化合物を、式[15][式中、Rは、低級アルキルであり、他の記号は、上記の定義と同じ意味を有する]で表される化合物と反応させて、式[16][式中、各記号は、上記の定義と同じ意味を有する]で表される化合物を得る。
式[16]で表される化合物を、ハロゲン化して、式[17][式中、各記号は、上記の定義と同じ意味を有する]で表される化合物を得る。
式[17]で表される化合物を、式[8]で表される化合物と反応させて、式[Ia]で表される化合物を得て、これを、場合により薬理的に許容しうる塩に変換する。
式[3]で表される化合物と式[15]で表される化合物との反応は、塩基の存在下で好適に進行する。そのような塩基として、例えば、ナトリウムアルコキシドなどを好適に使用することができる。反応は、適切な溶媒中で行うことができる。そのような溶媒として、反応に悪影響を与えない任意の溶媒を使用することができ、例えば、メタノール、エタノール及びメトキシエタノールなどのアルコール溶媒又はそれらの組み合わせを好適に使用することができる。反応は、60℃〜160℃、特に、80℃〜130℃で好適に進行する。
式[16]で表される化合物のハロゲン化は、調製方法1に記載の式[5]で表される化合物のハロゲン化反応と同様の方法で実施することができる。
式[17]で表される化合物と式[8]で表される化合物との反応は、調製方法1に記載の式[6]で表される化合物と式[8]で表される化合物との反応と同様の方法で実施することができる。
調製方法4
が、水素以外である、式[I]で表される化合物、即ち、以下:
式[Ib][式中、R1aは、ハロゲンであり、他の記号は、上記の定義と同じ意味を有する];及び
式[Ib][式中、R1bは、低級アルキル又はシアノであり、他の記号は、上記の定義と同じ意味を有する]
により表される化合物は、下記調製方法により調製することができる。
Figure 2013060438
式[Ia]で表される化合物を、ハロゲン化剤と反応させて、式[Ib]で表される化合物を得て、これを、場合により薬理的に許容しうる塩に変換する。
式[Ib]で表される化合物を、アルキル化剤又はシアン化剤と反応させて、式[Ib]で表される化合物を得て、これを、場合により薬理的に許容しうる塩に変換する。
式[Ib]で表される化合物を得るための上記プロセスで使用されるハロゲン化剤の例としては、例えば、N−ハロスクシンイミドが挙げられる。プロセスは、適切な溶媒中で行うことができる。そのような溶媒として、反応に悪影響を与えない任意の溶媒を使用することができ、例えば、クロロホルム及び塩化メチレンなどのハロゲン溶媒を好適に使用することができる。プロセスは、0℃〜室温で好適に進行する。
式[Ib]で表される化合物を得るための上記プロセスは、パラジウム触媒の存在下で好適に進行する。そのようなパラジウム触媒として、例えば、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド、ジフェニルホスフィノ(dppf)パラジウム(II)クロリド、酢酸パラジウム(II)などの0価又は2価のパラジウム触媒を好適に使用することができる。プロセスで使用されるそのようなアルキル化剤として、トリメチルボロキシンなどのホウ素試薬ならびにジアルキル亜鉛及びハロゲン化アルキル亜鉛などの亜鉛試薬を好適に使用することができる。プロセスで使用されるそのようなシアン化剤として、シアン化亜鉛などを好適に使用することができる。ホウ素試薬がアルキル化剤として使用される場合、反応は、塩基の存在下で好適に進行する。そのような塩基として、例えば、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属リン酸塩及びアルカリ金属フッ化物などの金属塩基、トリエチルアミンなどの有機塩基などを好適に使用することができる。プロセスは、適切な溶媒中で行うことができる。そのような溶媒として、反応に悪影響を与えない任意の溶媒を使用することができ、例えば、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、メタノール、エタノール、トルエン、ベンゼン、クロロホルム、水又はそれらの組み合わせを好適に使用することができる。プロセスは、60℃〜150℃、特に、80℃〜120℃で好適に進行する。
調製方法5
式[Ia][式中、各記号は、上記の定義と同じ意味を有する]で表される化合物は、また、下記方法により調製することができる。
Figure 2013060438
式[19][式中、各記号は、上記の定義と同じ意味を有する]で表される化合物は、式[3]で表される化合物の代わりに、式[18][式中、各記号は、上記の定義と同じ意味を有する]で表される化合物から、前述の調製方法1〜4と同様の方法で得ることができる。
式[19]で表される化合物を、加水分解して、式[20][式中、各記号は、上記の定義と同じ意味を有する]で表される化合物を得る。
式[20]で表される化合物を、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩と反応させて、式[21][式中、各記号は、上記の定義と同じ意味を有する]で表される化合物を得る。
式[21]で表される化合物を、式[23][式中、Halは、ハロゲンであり、各記号は、上記の定義と同じ意味を有する]で表される化合物と反応させて、式[22][式中、各記号は、上記の定義と同じ意味を有する]で表される化合物を得る。
式[22]で表される化合物を、酸化して、式[24][式中、各記号は、上記の定義と同じ意味を有する]で表される化合物を得る。
式[24]で表される化合物を、式[25][式中、
Figure 2013060438

は、単結合又は二重結合であり、各記号は、上記の定義と同じ意味を有する]で表される化合物と反応させて、式[Ia][式中、各記号は、上記の定義と同じ意味を有する]で表される化合物を得る。
式[19]で表される化合物の加水分解は、塩基の存在下で好適に進行する。そのような塩基としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物などが挙げられる。プロセスは、適切な溶媒中で行うことができる。そのような溶媒として、反応に悪影響を与えない任意の溶媒を使用することができ、例えば、水;メタノール、エタノールなどのアルコール;テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル又はそれらの混合物を好適に使用することができる。プロセスは、0℃〜室温で好適に進行する。
式[20]で表される化合物とN,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩との反応は、カルボジイミド試薬(例えば、カルボジイミド試薬としては、ジシクロへキシルカルボジイミド、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドなどが挙げられる)、リン酸試薬(例えば、リン試薬としては、シアノリン酸ジエチルなどが挙げられる)又は酸ハロゲン化物試薬(例えば、酸ハロゲン化物試薬としては、クロロ炭酸アルキルなどが挙げられる)などの縮合剤の存在下で好適に進行する。プロセスは、トリエチルアミンなどの塩基の存在下で行うことができる。プロセスは、適切な溶媒中で行うことができる。そのような溶媒として、反応に悪影響を与えない任意の溶媒を使用することができ、例えば、クロロホルム及び塩化メチレンなどのハロゲン溶媒を好適に使用することができる。プロセスは、0℃〜室温で好適に進行する。
式[21]で表される化合物と式[23]で表される化合物との反応は、適切な溶媒中で好適に進行する。そのような溶媒として、反応に悪影響を与えない任意の溶媒を使用することができ、例えば、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテルを好適に使用することができる。プロセスは、−78℃〜室温で好適に進行する。プロセスは、適切な溶媒中で行うことができる。そのような溶媒として、反応に悪影響を与えない任意の溶媒を使用することができ、例えば、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどを好適に使用することができる。プロセスは、0℃〜室温で好適に進行する。
式[22]で表される化合物の酸化は、酸化剤の存在下で好適に進行する。そのような酸化剤として、亜硝酸ナトリウムを好適に使用することができる。プロセスは、濃塩酸などの酸の存在下で行うことができる。プロセスは、適切な溶媒中で行うことができる。そのような溶媒として、反応に悪影響を与えない任意の溶媒を使用することができ、例えば、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどを好適に使用することができる。プロセスは、0℃〜室温で好適に進行する。
式[24]で表される化合物と式[25]で表される化合物との反応は、適切な溶媒中で好適に進行する。そのような溶媒として、反応に悪影響を与えない任意の溶媒を使用することができ、例えば、水;メタノール、エタノールなどのアルコール又はそれらの混合物を好適に使用することができる。プロセスは、0℃〜室温で好適に進行する。式[25]の
Figure 2013060438

が単結合である場合、式[Ia]で表される化合物は、前述の式[24]で表される化合物と式[25]で表される化合物を反応させた後、従来の酸化反応により得ることができる。
上記調製スキーム(調製方法1〜4)の原料化合物は、当該技術分野で公知の手順及び/又は後述の参考例で記述される手順により調製することができる。
また、上記調製スキーム(調製方法1〜4)で調製される式[I]で表される化合物は、後述する実施例に記述される手順及び/又は当該技術分野で公知の手順、あるいはそれらの組み合わせにより、他の式[I]で表される化合物に構造変換することができる。
本発明の化合物、合成中間体又は原料化合物が官能基(ヒドロキシル基、アミノ、カルボキシ)を有する場合、反応は、官能基をGreene’s Protecting Group in Organic Synthesisに記載されるような有機合成化学で通常使用される保護基で保護して行うことができ、その後、保護基を除去して目的の化合物を得ることができる。
本発明の化合物又はその原料化合物は、遊離形態(遊離塩基又は遊離酸)又はその塩として単離及び精製することができる。塩は、通常用いられる塩形成処理により調製することができる。例えば、塩形成処理は、酸又は塩基あるいはその溶液を本発明の化合物の溶液又は懸濁液に添加して行うことができる。好ましい酸は、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、臭化水素酸、酢酸、フマル酸、シュウ酸、クエン酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸及びマレイン酸を含む薬理的に許容しうる塩である。好ましい塩基は、ナトリウム塩及びカリウム塩などのアルカリ金属塩;ならびにカルシウム塩などのアルカリ土類金属塩を含む薬理的に許容しうる塩である。本発明の化合物の溶液又は懸濁液の溶媒は、塩形成処理に悪影響を与えない任意の溶媒とすることができる。例としては、水;メタノール、エタノール及びプロパノールなどのアルコール;酢酸エチルなどのエステル;ジエチルエーテル、ジオキサン及びテトラヒドロフランなどのエーテル;ジクロロメタン;ならびにクロロホルム又はそれらの組み合わせが挙げられる。
単離及び精製は、通常の化学手順、例えば、抽出、濃縮、結晶化、濾過、再結晶及び様々なクロマトグラフィーにより行うことができる。
本発明に係る式[I]で表される化合物又はその薬理的に許容しうる塩は、哺乳動物において、優れたPDE10阻害活性、即ち、ホスホジエステラーゼ10(PDE10、より具体的には、PDE10A)の酵素活性に対する阻害活性を有する。本発明に係る式[I]で表される化合物又はその薬理的に許容しうる塩はまた、PDE10に対して選択性が高い。
また、本発明において、式[I]で表される化合物又はその薬理的に許容しうる塩は、そのPDE10阻害活性により様々な薬理効果を示す。従って、式[I]で表される化合物又はその薬理的に許容しうる塩を活性成分として含む医薬組成物は、PDE10活性を阻害するために使用することができる。さらに、前記医薬組成物は、PDE10活性の阻害により改善することが見込まれる疾患又は状態の治療又は予防に使用することができる。
PDE10活性の阻害により改善することが見込まれる疾患又は状態としては、例えば、
統合失調症などの精神病性障害:
例えば、統合失調症、統合失調症様障害、妄想性障害、統合失調性感情障害、物質誘発性精神病性障害、パラノイア又は***病質人格障害など;
不安障害:
例えば、パニック障害、広場恐怖症、特定恐怖症、社会恐怖症、強迫性障害、心的外傷後ストレス障害、急性ストレス障害、全般性不安障害など;
薬物中毒:
例えば、アルコール、アンフェタミン、コカイン又はアヘンなどへの中毒;
認知障害の症状を含む障害:
例えば、認知症(アルツハイマー病、多発脳梗塞性認知症などを含む)、せん妄、健忘障害、心的外傷後ストレス障害、精神遅滞、学習障害、注意欠陥多動性障害(ADHD)、加齢関連認知低下など;及び
気分障害:
例えば、大鬱病性障害、気分変調性障害、小鬱病性障害、双極性障害(双極性I型障害、双極性II型障害を含む)、気分循環性障害など;又は
気分エピソード:
例えば、大鬱病エピソード、躁病又は混合エピソード、軽躁エピソードなど
を挙げることができる。
これらの疾患及び状態の中でも、本発明の化合物を使用して、
統合失調症:
不安障害:
例えば、パニック障害、社会恐怖症、強迫性障害、心的外傷後ストレス障害、全般性不安障害;
薬物中毒:
認知障害の症状を含む障害:
例えば、認知症(アルツハイマー病などを含む)、学習障害、注意欠陥多動性障害(ADHD)及び加齢関連認知低下;ならびに
気分障害:
例えば、大鬱病性障害、気分変調性障害、小鬱病性障害、双極性障害
の疾患を処置することに注目することができる。
これらの疾患及び状態の中でも、本発明の化合物を使用して、特に、
統合失調症:
不安障害:
例えば、パニック障害、社会恐怖症、強迫性障害、心的外傷後ストレス障害、全般性不安障害;及び
気分障害:
例えば、大鬱病性障害、気分変調性障害、小鬱病性障害、双極性障害
の疾患を処置することに注目することができる。
本発明の化合物を使用して、より特に、統合失調症を処置することに注目することができる。
さらに、本発明の化合物を、例えば、
運動障害又は神経変性障害
ドパミン作動薬治療に伴うジスキネジア;
ハンチントン病;
パーキンソン病;及び
レストレスレッグ症候群
を含む、PDE10活性の阻害により改善することが見込まれる疾患又は状態を処置するために使用することができる。
さらに、本発明の化合物を、例えば、癌を含む、PDE10活性の阻害により改善することが見込まれる疾患又は状態を処置するために使用することができる。
さらに、本発明の化合物を、例えば、
1型又は2型糖尿病(又はインスリン非依存性糖尿病(NIDDM));
耐糖能異常(IGT);
空腹時血糖値異常(IGF);
代謝症候群;及び
肥満患者の体重過剰又は体脂肪過剰を含む代謝関連障害
を含む、PDE10活性の阻害により改善することが見込まれる疾患又は状態を処置するために使用することができる。
また、本発明の範囲は、有効量の式[I]で表される化合物又はその薬理的に許容しうる塩を、疾患又は状態の治療又は予防を必要とする患者(又は被検体)に投与することにより、疾患又は状態を治療又は予防するための方法である。
また、医薬を製造するための式[I]で表される化合物又はその薬理的に許容しうる塩の使用も本発明の範囲内に包含される。
本発明の化合物のPDE10阻害作用及び薬理効果は、公知の方法及びその方法の均等物により確認することができる。
例えば、PDE10阻害活性の測定は、下記実験例1に記載の方法又は文献に開示の方法により行うことができる。例えば、Fujishige et al., Eur. J. Biochem., vol.266, pp.1118-1127, 1999, and Mukai et al., Br. J. Pharmacol., vol.111, pp.389-390, 1994を参照されたい。
さらに、本明細書に記載の化合物のPDE10に対する選択性は、文献に開示の方法を用いて評価することができる。例えば、Kotera et al., Biochem. Pharmacol., vol.60, pp.1333-1341, 2000; Sasaki et al., Biochem. Biophys. Res. Commun., vol.271, pp.575-583, 2000; Yuasa et al., Journal of Biological Chemistry, vol.275, pp.31469-31479, 2000; Gamanuma et al., Cellular Signaling, vol.15, pp.565-574, 2003を参照されたい。
統合失調症の症状に対する薬理効果は、マウス又はラットを使用した下記のin vivo試験系により検出することができる。
−MK−801誘発自発運動促進:
[O'Neil and Shaw, Psychopharmacology, 1999, 145:237-250]
−アポモルフィン誘発自発運動促進:
[Geyer et al., Pharmacol. Biochem. Behav., 1987, 28:393-399; Ellenbroek, Pharmacol. Ther., 1993, 57:1-78]
−条件回避反応:
[Moor et al., J. Pharmacol. Exp. Ther., 1992, 262:545-551]
統合失調症などの認知障害を改善するための薬理効果は、マウス又はラットを使用した下記のin vivo試験系により検出することができる。
−MK−801誘発隔離飼育プレパルス阻害(PPI)障害:
[Mansbach and Geyer, Neuropsychopharmacology, 1989, 2:299-308; Bakshi et al., J. Pharmacol. Exp. Ther., 1994, 271:787-794; Bubenikova et al., Pharmacol. Biochem. Behav., 2005, 80:591-596]
−隔離飼育誘発プレパルス阻害(PPI)障害:
[Cilia et al., Psychopharmacology, 2001, 156:327-337]
−新規物体認識課題(NOR)におけるMK−801誘発障害:
[Karasawa et al., Behav. Brain. Res., 2008, 186:78-83]
式[I]で表される化合物又はその薬理的に許容しうる塩は、該化合物を、各投与経路に適切な不活性の薬理的に許容しうる担体と混合することにより、錠剤、顆粒剤、カプセル剤、粉剤、液剤、懸濁剤、乳剤、吸入剤(inhalent)、注射剤及び点滴剤などの従来の医薬製剤に製剤化することができる。
このような担体の例としては、結合剤(アラビアゴム、ゼラチン、ソルビトール、ポリビニルピロリドンなど)、賦形剤(ラクトース、スクロース、トウモロコシデンプン、ソルビトールなど)、潤滑剤(ステアリン酸マグネシウム、タルク、ポリエチレングリコールなど)、崩壊剤(ジャガイモデンプンなど)などの任意の従来の薬理的に許容しうる材料が挙げられる。
注射剤及び点滴剤の場合では、本発明の化合物を、注射剤用蒸留水、生理食塩水、グルコース水溶液などと混合することができる。
式[I]で表される化合物又はその薬理的に許容しうる塩の投与経路は、特定の経路に限定されない。これらは、経口又は非経口的に(例えば、静脈内、筋肉内、皮下、経皮、経鼻、経粘膜又は経腸経路を介して)投与することができる。
さらに、中枢神経系(CNS)の疾患を処置する場合では、血液脳関門(BBB)を回避して、薬物を脳に直接又は間接的に導入することができる。これらの方法の例としては、脳室内(i.c.v.)投与、及びBBBを一時的に開放することができる高張液静脈内注射を伴う投与方法(浸透圧開放)が挙げられる。
式[I]で表される化合物又はその薬理的に許容しうる塩が医療用途で使用される場合、該化合物の用量は、所望の薬理効果を達成するのに十分に効果的な用量範囲を確立するために、化合物の効力又は性質に従って決定することができる。用量は、投与経路、患者の年齢、体重及び状態に応じて変更することができる。通常の用量範囲は、例えば、1日あたり、0.001〜300mg/kgの範囲、好ましくは、1日あたり、0.001〜30mg/kgの範囲であろう。
本発明の化合物を使用した治療又は予防の方法はヒトに適用される。しかしながら、ヒト以外の哺乳動物にも適用することができる。
次に、下記実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明する。本実施例は、本発明を説明するために提供されるが、その範囲を限定するものではない。本発明者等により留保されていることを決定するためには特許請求の範囲が参照される。
実験例1:PDE10阻害活性の測定
(1)ウシPDE10A(bPDE10A)は、参考文献Fujishige et al., Eur. J. Biochem., vol.266, pp.1118-1127, 1999に記載の方法に従って、ウシ線条体から単離、調製した。ヒトPDE10A(hPDE10A)は、参考文献Kotera et al., Biochem. Biophys. Res. Commun., vol.261, pp.551-557, 1999に記載の方法に従って、ヒトPDE10A2をコードするプラスミドでトランスフェクトしたCOS−7細胞から単離した。得られた酵素溶液をPDEアッセイに使用した。
Kotera等(Kotera et al., Biochem. Pharmacol., vol.60, pp.1333-1341, 2000)のレポートの改変方法に従って、放射性標識ヌクレオチド法によりPDEアッセイを行った。
具体的には、下記の方法で阻害活性の測定を行った。
(方法)
試験化合物を、ジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解させた。化合物の溶液2μLを96ウェルプレートに加え、反応混合物(50mM Tris−HCl(pH8.0)中のPDE酵素溶液20μL、アッセイバッファー(50mM Tris−HCl(pH8.0)、2mMMgCl、0.07% 2−メルカプトエタノール及び0.825mg/mLウシ血清アルブミン)40μL及び1mg/mLヘビ毒の50mM Tris−HCl(pH8.0)溶液20μL)を96ウェルプレートに加えた。50mMTris−HCl溶液(pH8.0)中に約35nM H−cAMPを含有する基質溶液20μLを加え、混合して酵素反応を開始した。反応混合物中のcAMPの最終濃度は7nMであった。反応混合物を室温で90分間インキュベートした。インキュベートの後、メタノール100μLを加えて反応を停止して、得られた溶液を、Dowex(1×8 200-400)を含有するフィルタープレートにアプライして、遠心した。溶出液50μLと追加のメタノール100μLで洗浄した溶出液を別のプレートに集めて、放射活性を測定した。
(2)上述の方法を用いて、下記実施例の化合物のPDE阻害を試験した。
これらは、30nM以下のIC50値を示した。いくつかの好ましい化合物のIC50値を、下記の表I及びIIに示す。
Figure 2013060438
Figure 2013060438
実施例1.001
(a)
方法A:調製は、Helv. Chim. Acta. 2001, 84, 2379に記載の方法と同様にして行った。
方法B:3−クロロキノキサリン−2−カルボン酸(86.0g、363mmol)、トリメチルボロキシン(22.8g、0.182mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(8.90g、11.0mmol)及び炭酸カリウム(100g、727mmol)の1,4−ジオキサン(726mL)懸濁液を115℃で4時間加熱した。次に、トリメチルボロキシン(22.8g、0.182mmol)を再度加え、同温度で2時間加熱した。周囲温度に冷ました後、反応混合物を酢酸エチル(700mL)で希釈し、酢酸エチル(1000mL)でセライト濾過した。濾液を集めて、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル900g、ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜17:3)、その後の冷ヘキサンでの再結晶により精製して、3−メチルキノキサリン−2−カルボン酸エチルを得た。MS (APCI): m/z 217 (M+H)。
(b)
カリウムtert−ブトキシド(72.7g、647mmol)のトルエン(810mL)懸濁液に、5℃で、3−メチルキノキサリン−2−カルボン酸エチル(70.0g、324mmol)及びアセトニトリル(38.3mL、809mmol)のトルエン(270mL)溶液を50分間かけて滴下した。0℃で5分間撹拌した後、水(585mL)を加えた。有機層を水(100mL)で抽出し、水層を集めて、10%塩酸水溶液でpH3〜4に酸性化した。得られた沈殿物を回収し、テトラヒドロフランに溶解させた。次に、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。粗固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル2.2kg、クロロホルム〜クロロホルム:酢酸エチル=19:1)で精製して、3−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−3−オキソプロパンニトリルを得た。MS (APCI): m/z 212 (M+H)。
(c)
3−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−3−オキソプロパンニトリル(45.8g、217mmol)及びヒドラジン一水和物(15.8mL、325mmol)の酢酸(109mL)及びエタノール(1083mL)懸濁液を17時間還流した。周囲温度に冷ました後、反応混合物を水(360mL)で希釈し、重炭酸ナトリウムでpH8に塩基性化した。得られた沈殿物を回収し、ジイソプロピルエーテルで洗浄した。粗物質をメタノール(1077mL)及び炭酸カリウム(29.9g)で希釈し、次に、60℃で2時間加熱した。沈殿物を回収し、ジイソプロピルエーテルで洗浄して、3−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−アミンを得た。MS (APCI): m/z 226 (M+H)。
(d)
方法A:3−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン(5.00g、22.2mmol)のN,N−ジメチルアセトアミド(111mL)溶液に、0℃で、エチルマロニルクロリド(5.68mL、44.4mmol)及びピリジン(37.2mL、45.9mmol)を加えた。3時間撹拌した後、反応混合物をエタノール(118mL)で希釈し、室温で18時間撹拌した。水(260mL)を加えた後、得られた沈殿物を回収し、水で洗浄して、3−{[3−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]アミノ}−3−オキソプロパン酸エチルを得た。MS (APCI): m/z 340 (M+H)。
方法B:3−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン(5.00g、22.2mmol)及びマロン酸水素エチル(2.88mL、24.4mmol)のピリジン(89mL)懸濁液に、0℃で、N−エチル−N’−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(6.38g、33.3mmol)を加え、30分間撹拌した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、次に、減圧下で濃縮した。残渣を水(100mL)で希釈して、得られた沈殿物を回収し、水、次に、ジエチルエーテルで洗浄して、3−{[3−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]アミノ}−3−オキソプロパン酸エチルを得た。MS (APCI): m/z 340 (M+H)。
(e)
方法A(遊離形態):3−{[3−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]アミノ}−3−オキソプロパン酸エチル(20.0g、58.9mmol)の28%アンモニア水(295mL)及びメタノール(1176mL)懸濁液を室温で一晩撹拌し、次に、減圧下で濃縮した。残渣を水(1500mL)及び酢酸エチル(1000mL)で希釈した。水層を減圧下で濃縮し、水(40mL)を加えた。混合物を10%塩酸水溶液でpH5〜6に酸性化し、次に、エタノール(360mL)を加えた。得られた沈殿物を回収し、95%エタノール水及びエタノールで洗浄して、2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオールを得た。MS (ESI): m/z 292 (M−H)。
方法B(DMAP塩):3−{[3−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]アミノ}−3−オキソプロパン酸エチル(1.00g、2.95mmol)及び4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)(1.08g、8.84mmol)の水(7mL)、テトラヒドロフラン(7mL)及びメタノール(7mL)懸濁液を65℃で4時間加熱した。周囲温度に冷ました後、反応混合物を水及び酢酸エチルで希釈した。水層を回収し、減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エーテルでトリチュレートして、2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオールのDMAP塩を得た。MS (APCI): m/z 294 (M+H)。
(f)
2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオール(2.98g、6.95mmol)のオキシ塩化リン(10.7mL)懸濁液を100℃で1時間加熱した。周囲温度に冷ました後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を炭酸カリウム水溶液に注いだ後、沈殿物を回収し、水で洗浄して、3−(5,7−ジクロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−メチルキノキサリンを得た。MS (APCI): m/z 330/332 (M+H)。
(g)
3−(5,7−ジクロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−メチルキノキサリン(991mg、3.00mmol)、4−アミノテトラヒドロピラン(364mg、3.60mmol)及びトリエチルアミン(1.25mL、9.00mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(30mL)懸濁液を室温で2時間撹拌した。0℃に冷却した後、反応混合物を水で希釈した。得られた沈殿物を回収し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル200g、クロロホルム〜クロロホルム:酢酸エチル=1:1)で精製して、5−クロロ−2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミンを得た。MS (APCI): m/z 395/397 (M+H)。
(h)
5−クロロ−2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(620mg、1.57mmol)のピロリジン(12mL)懸濁液を80℃で3時間加熱した。次に、反応混合物を冷水に注いだ。得られた沈殿物を回収し、水で洗浄して、2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−5−ピロリジン−1−イル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミンを得た。MS (APCI): m/z 430 (M+H)。
(i)
2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−5−ピロリジン−1−イル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(655mg、1.52mmol)のエタノール(15mL)懸濁液に、2N塩酸水溶液(0.915mL)を加えた。混合物を80℃で3時間加熱し、次に、水(3.1mL)及びエタノール(5.0mL)を加えた。混合物は清澄な溶液であり、次に、周囲温度に冷まして、2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−5−ピロリジン−1−イル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン塩酸塩を得た(実施例1.001の化合物は、後記実施例の表に列挙する)。1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 1.86-1.91 (4H, m), 2.04-2.06 (4H, m), 3.08 (3H, s), 3.46-3.53 (2H, m), 3.63 (4H, m), 3.94 (2H, m), 4.09 (1H, m), 5.62 (1H, s), 6.87 (1H, s), 7.83-7.90 (2H, m), 8.08 (1H, dd, J = 8.2, 1.4 Hz), 8.14 (1H, dd, J = 8.0, 1.3 Hz), 8.20 (1H, br).
また、二塩酸塩の調製は、過剰量の塩酸水溶液を使用して同様の方法で行った。
実施例1.002
(a)
調製は、3−(5,7−ジクロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−メチルキノキサリン(200mg、0.606mmol)及びN−メチル−4−アミノテトラヒドロピラン(84mg、0.729mmol)から、実施例1.001(g)と同様にして行い、5−クロロ−N−メチル−2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミンを得た。MS (APCI): m/z 409/411 (M+H)。
(b)
調製は、5−クロロ−N−メチル−2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(100mg、0.245mmol)から、実施例1.001(h)と同様にして行い、N−メチル−2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−5−ピロリジン−1−イル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミンを得た。MS (APCI): m/z 444 (M+H)。
(c)
調製は、N−メチル−2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−5−ピロリジン−1−イル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(692mg、1.53mmol)から、実施例1.001(i)と同様にして行い、N−メチル−2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−5−ピロリジン−1−イル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン塩酸塩を得た(実施例1.002の化合物は、後記実施例の表に列挙する)。1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 1.78-1.81 (2H, m), 1.98-2.07 (6H, m), 3.10 (3H, s), 3.13 (3H, s), 3.63 (4H, br), 3.39-3.44 (2H, m), 3.99 (2H, dd, J = 11.2, 4.5 Hz), 5.24 (1H, m), 5.46 (1H, s), 7.02 (1H, s), 7.85-7.89 (2H, m), 8.05-8.07 (1H, m), 8.13-8.15 (1H, m).
また、3/2塩酸塩の調製は、過剰量の塩酸水溶液を使用して同様の方法で行った。
実施例1.003
(a)
5−クロロ−2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(実施例1.001(g))(4.26g、10.8mmol)、(R)−3−フルオロピロリジン塩酸塩(13.7g、108mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(20.7g、160mmol)のN−メチル−2−ピロリジノン(108mL)懸濁液を、80℃で3日間加熱した。周囲温度に冷ました後、反応混合物を水に注いだ。混合物を酢酸エチルで抽出し、有機層を水及び飽和食塩水で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル800g、ヘキサン:酢酸エチル=1:1〜酢酸エチル)で精製して、5−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]−2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミンを得た。MS (APCI): m/z 448 (M+H)。
(b)
調製は、5−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]−2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(4.15g、9.27mmol)から、実施例1.001(i)と同様にして行い、5−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]−2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン塩酸塩を得た(実施例1.003の化合物は、後記実施例の表に列挙する)。1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 1.83-1.94 (4H, m), 2.21-2.45 (2H, m), 3.08 (3H, s), 3.47-3.52 (1H, m), 3.66-3.72 (1H, m), 3.80-4.14 (4H, m), 5.58 (1H, m), 5.66 (1H, s), 6.88 (1H, s), 7.83-7.90 (2H, m), 8.07 (1H, m), 8.14 (1H, m), 8.19 (1H, br).
また、二塩酸塩の調製は、過剰量の塩酸水溶液を使用して同様の方法で行った。
実施例1.004
(a)
調製は、実施例1.001(a)と同様の方法で行った。(E)−[(1E)−1−エチル−3−メトキシ−3−オキソプロパ−1−エン−1−イル]ジアゼンカルボン酸tert−ブチル(Synlett. 2003, 8, 1183参照;1.50g、6.19mmol)のテトラヒドロフラン(30mL)溶液に、室温で、1,2−フェニレンジアミン(683mg、6.19mmol)を加えた。22時間撹拌した後、反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン〜ヘキサン:酢酸エチル=6:1)で精製して、3−エチルキノキサリン−2−カルボン酸エチルを得た。MS (APCI): m/z 217 (M+H)。
(b)
調製は、3−エチルキノキサリン−2−カルボン酸エチル(2.37g、10.3mmol)から、実施例1.001(b)と同様にして行い、3−(3−エチルキノキサリン−2−イル)−3−オキソプロパンニトリルを得た。MS (APCI): m/z 226 (M+H)。
(c)
調製は、3−(3−エチルキノキサリン−2−イル)−3−オキソプロパンニトリル(1.00g、9.01mmol)から、実施例1.001(c)と同様にして行い、3−(3−エチルキノキサリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−アミンを得た。MS (APCI): m/z 240 (M+H)。
(d)
調製は、3−(3−エチルキノキサリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン(1.41g、5.89mmol)から、実施例1.001(d)方法Aと同様にして行い、3−{[3−(3−エチルキノキサリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]アミノ}−3−オキソプロパン酸エチルを得た。MS (APCI): m/z 354 (M+H)。
(e)
調製は、3−{[3−(3−エチルキノキサリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]アミノ}−3−オキソプロパン酸エチル(1.70g、4.81mmol)から、実施例1.001(e)方法Aと同様にして行い、2−(3−エチルキノキサリン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオールを得た。MS (ESI): m/z 306 (M−H)。
(f)
調製は、2−(3−エチルキノキサリン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオール(1.03g、2.41mmol)から、実施例1.001(f)と同様にして行い、3−(5,7−ジクロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−エチルキノキサリンを得た。MS (APCI): m/z 344/346 (M+H)。
(g)
調製は、3−(5,7−ジクロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−エチルキノキサリン(734mg、2.13mmol)から、実施例1.001(g)と同様にして行い、5−クロロ−2−(3−エチルキノキサリン−2−イル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミンを得た。MS (APCI): m/z 409/411 (M+H)。
(h)
調製は、5−クロロ−2−(3−エチルキノキサリン−2−イル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(204mg、0.500mmol)から、実施例1.001(h)と同様にして行い、2−(3−エチルキノキサリン−2−イル)−5−ピロリジン−1−イル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミンを得た。MS (APCI): m/z 444 (M+H)。
(i)
2−(3−エチルキノキサリン−2−イル)−5−ピロリジン−1−イル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(132mg、2.00mmol)のクロロホルム(2.0mL)溶液に、4N塩化水素の1,4−ジオキサン(0.5mL)溶液を加えた。得られた沈殿物を回収し、ジエチルエーテルで洗浄して、2−(3−エチルキノキサリン−2−イル)−5−ピロリジン−1−イル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン二塩酸塩を得た(実施例1.004の化合物は、後記実施例の表に列挙する)。1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 1.31 (3H, t, J = 7.4 Hz), 1.85-1.91 (4H, m), 2.04-2.06 (4H, m), 3.45 (2H, q, J = 7.4 Hz), 3.65 (4H, m), 3.94 (2H, m), 4.12 (1H, m), 5.64 (1H, s), 6.86 (1H, s), 7.84-7.92 (2H, m), 8.10-8.15 (2H, m), 8.34 (1H, br-d, J = 8.8 Hz).
実施例1.005
(a)
調製は、エチル3−トリフルオロメチルキノキサリン(10.4g、38.5mmol)から、実施例1.001(b)と同様にして行い、3−(3−トリフルオロメチルキノキサリン−2−イル)−3−オキソプロパンニトリルを得た。MS (ESI): m/z 264 (M−H)。
(b)
調製は、3−(3−トリフルオロメチルキノキサリン−2−イル)−3−オキソプロパンニトリル(8.33g、31.4mmol)から、実施例1.001(c)と同様にして行い、3−(3−トリフルオロメチルキノキサリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−アミンを得た。MS (ESI): m/z 280 (M+H)。
(c)
調製は、3−(3−トリフルオロメチルキノキサリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン(6.34g、22.7mmol)から、実施例1.001(d)方法Aと同様にして行い、3−{[3−(3−トリフルオロメチルキノキサリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]アミノ}−3−オキソプロパン酸エチルを得た。MS (ESI): m/z 394 (M+H)。
(d)
調製は、3−{[3−(3−トリフルオロメチルキノキサリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]アミノ}−3−オキソプロパン酸エチル(6.87g、17.5mmol)から、実施例1.001(e)方法Aと同様にして行い、2−(3−トリフルオロメチルキノキサリン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオールを得た。MS (ESI): m/z 346 (M−H)。
(e)
調製は、2−(3−トリフルオロメチルキノキサリン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオール(4.94g、14.2mmol)から、実施例1.001(f)と同様にして行い、3−(5,7−ジクロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−トリフルオロメチルキノキサリンを得た。MS (APCI): m/z 384/386 (M+H)。
(f)
調製は、3−(5,7−ジクロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−トリフルオロメチルキノキサリン(300mg、0.781mmol)から、実施例1.001(g)と同様にして行い、5−クロロ−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2−(3−トリフルオロメチルキノキサリン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミンを得た。MS (APCI): m/z 449/451 (M+H)。
(g)
調製は、5−クロロ−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2−(3−トリフルオロメチルキノキサリン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(172mg、0.384mmol)から、実施例1.001(h)と同様にして行い、5−ピロリジン−1−イル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2−[3−(トリフルオロメチル)キノキサリン−2−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミンを得た。MS (APCI): m/z 484 (M+H)。
(h)
調製は、5−ピロリジン−1−イル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2−[3−(トリフルオロメチル)キノキサリン−2−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(177mg、0.367mmol)から、実施例1.001(i)と同様にして行い、5−ピロリジン−1−イル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2−[3−(トリフルオロメチル)キノキサリン−2−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン塩酸塩を得た(実施例1.005の化合物は、後記実施例の表に列挙する)。1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 1.78-1.86 (4H, m), 2.03-2.07 (4H, m), 3..45-3.51(2H, m), 3.63 (4H, m), 3.91 (2H, m), 4.09 (1H, m), 5.65 (1H, s), 6.69 (1H, s), 8.11-8.19 (2H, m), 8.31-8.39 (2H, m).
実施例1.006
(a)
水素化ナトリウム(60%鉱油分散物、12.0g、300mmol)のトルエン(450mL)懸濁液に、85℃で、7−フルオロ−3−メチルキノキサリン−2−カルボン酸エチル(35.1g、150mmol)及びアセトニトリル(19.6mL、375mmol)のトルエン(40mL)溶液を35分間かけて滴下した。同温度で5分間撹拌した後、反応混合物を0℃に冷却し、次に、水(175mL)を加えた。水層を分離し、有機層を1N水酸化ナトリウム水溶液(200mL)で抽出した。合わせた水層を、0℃で、濃塩酸(45.0mL)によりpH2に酸性化して、得られた沈殿物を回収し、水(150mL)で洗浄した。固体をクロロホルム(1000mL)及び水(500mL)に溶解させた。水層をクロロホルム(300mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をエタノールでトリチュレートして、3−(7−フルオロ−3−メチルキノキサリン−2−イル)−3−オキソプロパンニトリルを得た。MS (APCI): m/z 230 (M+H)。
(b)
3−(7−フルオロ−3−メチルキノキサリン−2−イル)−3−オキソプロパンニトリル(48.6g、212mmol)のエタノール(530mL)及び酢酸(53mL)懸濁液に、ヒドラジン水和物(79%、19.6mL、318mmol)を加えた。反応混合物を5時間還流し、次に、減圧下で濃縮した。残渣を、水、ジイソプロピルエーテルで順次トリチュレートして、3−(7−フルオロ−3−メチルキノキサリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−アミンを得た。MS (APCI): m/z 244 (M+H)。
(c)
3−(7−フルオロ−3−メチルキノキサリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン(45.7g、188mmol)のピリジン(750mL)懸濁液に、0℃で、マロン酸水素エチル(5.35mL、62.5mmol)及びN−エチル−N’−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(54.0g、282mmol)を加えた。反応混合物を周囲温度で3時間撹拌し、次に、減圧下で濃縮した。残渣を、水、エタノール及びアセトンで順次でトリチュレートして、3−{[3−(7−フルオロ−3−メチルキノキサリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]アミノ}−3−オキソプロパン酸エチルを得た。MS (APCI): m/z 358 (M+H)。
(d)
3−{[3−(7−フルオロ−3−メチルキノキサリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]アミノ}−3−オキソプロパン酸エチル(30.0g、84.0mmol)のメタノール(210mL)、テトラヒドロフラン(210mL)及び水(210mL)懸濁液に、周囲温度で、4−ジメチルアミノピリジン(51.3g、420mmol)を加えた。85℃で5時間撹拌した後、反応混合物を、周囲温度で、酢酸エチル(750mL)及び水(750mL)で希釈した。次に、不溶性物質を濾別した。濾液を水(450mL)で洗浄した。合わせた水層を酢酸エチル(500mL×2)で洗浄し、周囲温度で、濃塩酸(17.0mL)によりpH2に酸性化した後、一晩撹拌した。得られた沈殿物を回収し、水で洗浄して、2−(7−フルオロ−3−メチルキノキサリン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオールを得た。MS (APCI): m/z 312 (M+H)。
(e)
2−(7−フルオロ−3−メチルキノキサリン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオール(8.30g、26.7mmol)のオキシ塩化リン(81.1g、534mmol)懸濁液を100℃で3時間加熱した。周囲温度に冷ました後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、0℃で、10%炭酸カリウム水溶液(700mL)に注いだ。得られた沈殿物を回収し、水で洗浄して、3−(5,7−ジクロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−6−フルオロ−2−メチルキノキサリンを得た。MS (APCI): m/z 348/350 (M+H)。
(f)
3−(5,7−ジクロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−6−フルオロ−2−メチルキノキサリン(157mg、0.451mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(4.0mL)、1−アミノ−2−メチルプロパン−2−オール(48mg、0.541mmol)及び炭酸カリウム(187mg、1.35mmol)懸濁液を室温で2時間撹拌した。反応混合物を氷冷水に注ぎ、得られた沈殿物を回収し、水で洗浄して、1−{[5−クロロ−2−(7−フルオロ−3−メチルキノキサリン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ}−2−メチルプロパン−2−オールを得た。MS (APCI): m/z 401/403 (M+H)。
(g)
1−{[5−クロロ−2−(7−フルオロ−3−メチルキノキサリン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ}−2−メチルプロパン−2−オール(170mg、0.424mmol)、(R)−3−フルオロピロリジン塩酸塩(268mg、2.12mmol)及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(387mg、2.54mmol)のN−メチルピロリジノン(5.0mL)懸濁液を70℃で一晩加熱した。周囲温度に冷ました後、反応混合物を氷冷水で希釈した。得られた沈殿物を回収し、水で洗浄して、1−({2−(7−フルオロ−3−メチルキノキサリン−2−イル)−5−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル}アミノ)−2−メチルプロパン−2−オールを得た。MS (APCI): m/z 454 (M+H)。
(h)
1−({2−(7−フルオロ−3−メチルキノキサリン−2−イル)−5−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル}アミノ)−2−メチルプロパン−2−オール(213mg、0.470mmol)のエタノール(3.0mL)懸濁液に、2N塩酸水溶液(0.282mL)を加え、混合物を80℃で加熱した後、エタノール(2.0mL)及び水(0.2mL)を加えた。混合物をゆっくり周囲温度に冷ました後、エタノール(2.0mL)を加えた。得られた沈殿物を回収し、ジエチルエーテルで洗浄して、1−({2−(7−フルオロ−3−メチルキノキサリン−2−イル)−5−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル}アミノ)−2−メチルプロパン−2−オール塩酸塩を得た(実施例1.006の化合物は、後記実施例の表に列挙する)。1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 1.24 (6H, s), 2.25-2.43 (2H, m), 3.10 (3H, s), 3.62-3.70 (2H, m), 3.80-4.01 (4H, m), 5.52-5.63 (1H, m), 5.71 (1H, s), 6.94 (1H, s), 7.81 (1H, ddd, J = 9.1, 8.8, 2.7 Hz), 7.95 (1H, dd, J = 9.6, 2.9 Hz), 7.99 (1H, br), 8.14 (1H, dd, J = 9.1, 5.9 Hz).
実施例1.007
5−クロロ−2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(実施例1.001(g))(398mg、1.01mmol)及び(S)−3−ヒドロキシピロリジン(351mg、4.03mmol)のN−メチル−2−ピロリジノン(5.0mL)懸濁液を80℃で6時間加熱した。次に、反応混合物を冷水に注いだ。得られた沈殿物を回収し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル〜酢酸エチル:メタノール=7:3)で精製して、1−[2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル]ピロリジン−3−オールを得た(実施例1.007の化合物は、後記実施例の表に列挙する)。1H-NMR (500 MHz, CDCl3): δ 1.74-1.81 (2H, m), 2.12-2.22 (4H, m), 3.03 (3H, s), 3.58 (2H, dt, J = 2.3, 11.9 Hz), 3.65-3.76 (5H, m), 4.08 (2H, dt, J = 11.6, 3.2 Hz), 4.64-4.67 (1H, m), 5.16 (1H, s), 6.16 (1H, d, J = 8.0 Hz), 6.66 (1H, s), 7.70-7.76 (2H, m), 8.03-8.05 (1H, m), 8.17-8.19 (1H, m).
実施例1.008
1−[2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル]ピロリジン−3−オール(200mg、0.449mmol)及びメタンスルホニルクロリド(77mg、0.673mmol)のジクロロメタン(5.0mL)溶液に、0℃で、トリエチルアミン(0.125mL、0.898mmol)を加えた。2時間撹拌した後、反応混合物を水に注いだ。混合物をクロロホルムで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム〜クロロホルム:メタノール=97:3)で精製して、(3S)−1−[2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル]ピロリジン−3−イルメタンスルホン酸塩を得た(実施例1.008の化合物は、後記実施例の表に列挙する)。1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.73-1.83 (2H, m), 2.12-2.15 (2H, m), 2.30-2.39 (1H, m), 2.47-2.52 (1H, m), 3.04 (3H, s), 3.08 (3H, s), 3.56-3.63 (2H, m), 3.68-3.89 (4H, m), 3.99-4.02 (1H, m), 4.07-4.10 (2H, m), 5.19 (1H, s), 5.44-5.46 (1H, m), 6.20 (1H, d, J = 8.2 Hz), 6.67 (1H, s), 7.70-7.77 (2H, m), 8.03-8.06 (1H, m), 8.16-8.19 (1H, m).
実施例1.009
(3S)−1−[2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル]ピロリジン−3−イルメタンスルホン酸塩(50mg、0.0955mmol)、4,7,13,16,21,24−ヘキサオキサ−1,10−ジアザビシクロ[8.8.8]ヘキサコサン(108mg、0.286mmol)及びフッ化カリウム(17mg、0.286mmol)のアセトニトリル(2.0mL)溶液を15分間還流した。周囲温度に冷ました後、反応混合物を減圧下で濃縮した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム〜クロロホルム:メタノール=97:3)で精製して、5−(2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミンを得た(実施例1.009の化合物は、後記実施例の表に列挙する)。1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.73-1.82 (2H, m), 2.13-2.16 (2H, m), 3.04 (3H, s), 3.59 (2H, dt, J =11.8, 2.1Hz ), 3.68-3.78 (1H, m), 4.09 (2H, dt, J = 11.8, 3.6 Hz), 4.38 (4H, br), 5.17 (1H, s), 5.98 (2H, s), 6.17 (1H, d, J = 7.9 Hz), 6.67 (1H, s), 7.69-7.77 (2H, m), 8.03-8.06 (1H, m), 8,17-8.19 (1H, m).
実施例1.010
(a)
水素化ナトリウム(60%鉱油分散物、12mg、0.303mmol)の1,4−ジオキサン(3.0mL)懸濁液に、0℃で、4−ヒドロキシテトラヒドロピラン(31mg、0.303mmol)を加えた。室温で10分間撹拌した後、5−クロロ−2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(実施例1.001(g))(100mg、0.303mmol)を加えた。反応混合物を同温度で一晩撹拌し、次に、水に注ぎ、混合物をクロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜1:1)で精製して、2−[5−クロロ−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル]−3−メチルキノキサリンを得た。MS (APCI): m/z 396/398 (M+H)。
(b)
2−[5−クロロ−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル]−3−メチルキノキサリン(90mg、0.227mmol)、ピロリジン(49mg、0.682mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(33mg、0.341mmol)、酢酸パラジウム(II)(52mg、0.227mmol)及び2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル(179mg、0.454mmol)の1,4−ジオキサン(4.0mL)混合物を100℃で40分間加熱した。周囲温度に冷ました後、反応混合物を水に注ぎ、混合物をクロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1〜1:9)で精製して、2−メチル−3−[5−ピロリジン−1−イル−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル]キノキサリンを得た。MS (APCI): m/z 431 (M+H)。
(c)
調製は、実施例1.001(i)と同様にして行い、2−メチル−3−[5−ピロリジン−1−イル−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル]キノキサリン塩酸塩を得た(実施例1.010の化合物は、後記実施例の表に列挙する)。1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 1.82-1.90 (2H, m), 2.04-2.07 (4H, m), 2.14-2.18 (2H, m), 3.09 (3H, s), 3.62-3.68 (6H, m), 3.90-3.95 (2H, m), 5.35-5.41 (1H, m), 6.12 (1H, s), 6.99 (1H, s), 7.82-7.89 (2H, m), 8.03-8.08 (1H, m), 8.13-8.15 (1H, m).
また、二塩酸塩の調製は、過剰量の塩酸水溶液を使用して同様の方法で行った。
実施例1.011
5−クロロ−2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(実施例1.001(g))(97mg、0.246mmol)、シクロペンテン−1−イルボロン酸(55mg、0.491mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(57mg、0.0493mmol)及びフッ化セシウム(112mg、0.737mmol)の1,2−ジメトキシエタン(2.0mL)懸濁液を80℃で3時間加熱した。周囲温度に冷ました後、反応混合物を水に注ぎ、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜2:3)で精製して、5−シクロペンタ−1−エン−1−イル−2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミンを得た(実施例1.011の化合物は、後記実施例の表に列挙する)。1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.73-1.86 (2H, m), 2.03-2.21 (4H, m), 2.60-2.66 (2H, m), 2.86-2.93 (2H, m), 3.05 (3H, s), 3.61 (2H, ddd, J = 11.8, 11.8, 2.4 Hz), 3.77-3.87 (1H, m), 4.10 (2H, ddd, J = 11.8, 3.3, 3.3 Hz), 6.19 (1H, s), 6.33 (1H, d, J = 8.2 Hz), 6.68 (1H, s), 7.08 (1H, s), 7.72-7.79 (2H, m), 8.04-8.08 (1H, m), 8.17-8.21 (1H, m).
実施例1.012
5−シクロペンタ−1−エン−1−イル−2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(30mg、0.0703mmol)及びパラジウム担持炭(5%、30mg)のジクロロメタン(2.0mL)及びメタノール(2.0mL)懸濁液を、水素雰囲気下で3時間撹拌した。次に、反応混合物をクロロホルムで濾過して、濾液を減圧下で濃縮した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=19:1〜1:1)で精製して、5−シクロペンチル−2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミンを得た(実施例1.012の化合物は、後記実施例の表に列挙する)。1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.67-1.95 (8H, m), 2.08-2.20 (4H, m), 3.05 (3H, s), 3.11-3.23 (1H, m), 3.60 (2H, ddd, J = 11.8, 11.8, 2.4 Hz), 3.74-3.85 (1H, m), 4.10 (2H, ddd, J = 11.5, 3.3, 3.3 Hz), 5.94 (1H, s), 6.32 (1H , d, J =7.9 Hz), 7.02 (1H, s), 7.71-7.79 (2H, m), 8.04-8.08 (1H, m), 8.16-8.20 (1H, m).
実施例1.013
(a)
調製は、3−(5,7−ジクロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−6−フルオロ−2−メチルキノキサリン(1.90g、5.46mmol)及びtrans−4−アミノ−1−メチルシクロヘキサノール(846mg、6.55mmol)から、実施例1.006(f)と同様にして行い、trans−4−{[5−クロロ−2−(7−フルオロ−3−メチルキノキサリン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ}−1−メチルシクロヘキサノールを得た。MS (APCI): m/z 441/443 (M+H)。
(b)
調製は、trans−4−{[5−クロロ−2−(7−フルオロ−3−メチルキノキサリン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ}−1−メチルシクロヘキサノール(1.32g、3.00mmol)から、実施例1.006(g)と同様にして行い、trans−4−({2−(7−フルオロ−3−メチルキノキサリン−2−イル)−5−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル}アミノ)−1−メチルシクロヘキサノール)を得た。MS (APCI): m/z 494 (M+H)。
(c)
調製は、trans−4−({2−(7−フルオロ−3−メチルキノキサリン−2−イル)−5−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル}アミノ)−1−メチルシクロヘキサノール(1.18g、2.39mmol)から、実施例1.006(h)と同様にして行い、trans−4−({2−(7−フルオロ−3−メチルキノキサリン−2−イル)−5−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル}アミノ)−1−メチルシクロヘキサノール塩酸塩を得た(実施例1.013の化合物は、後記実施例の表に列挙する)。1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 1.22 (3H, s), 1.55-1.65 (4H, m), 1.70-1.81 (2H, m), 1.83-1.92 (2H, m), 2.19-2.44 (2H, m), 3.06 (3H, s), 3.63-4.01 (5H, m), 5.55 (1H, m), 5.61 (1H, s), 6.82 (1H, s), 7.79-7.83 (1H, m), 7.91-7.94 (2H, m), 8.14-8.17 (1H, m).
実施例1.014〜1.171
後記実施例の表に列挙する実施例1.014〜1.171の化合物は、上記実施例1.001に記載の方法と同様にして得た。
実施例1.172
(a)
ジシクロヘキシルアミンを除去するために、(S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ−5−ベンジルオキシペンタン酸ジシクロヘキシルアミン塩(10.0g、19.8mmol)をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル〜酢酸エチル:メタノール=19:1)で精製した。得られた油状物、2−アミノ−3−オキソブタン酸エチル(3.60g、19.8mmol)、エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(5.69g、29.7mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(4.01g、29.7mmol)、トリエチルアミン(6.87mL、49.5mmol)のクロロホルム(40mL)溶液を室温で6時間撹拌し、次に、反応混合物を水に注いだ。有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜3:2)で精製して、2−{[5−(ベンジルオキシ)−N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−ノルバリル]アミノ}−3−オキソブタン酸エチルを得た。MS (APCI): m/z 468 (M+NH)。
(b)
2−{[5−(ベンジルオキシ)−N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−ノルバリル]アミノ}−3−オキソブタン酸エチル(5.31g、11.8mmol)のエタノール(20mL)溶液に、室温で、4N塩酸の1,4−ジオキサン(20mL)溶液を加えた。同温度で16時間撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣のピリジン(40mL)溶液を60℃で23時間加熱した。周囲温度に冷ました後、混合物を減圧下で濃縮した。残渣を水に注ぎ、混合物をクロロホルムで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣のジクロロメタン(20mL)溶液に、室温で、二酸化マンガン(1.03g)を加えた。同温度で1.5時間撹拌した後、反応混合物をクロロホルムでセライト濾過した。濾液を集めて、減圧下で濃縮した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム〜クロロホルム:メタノール=19:1)で精製して、5−[3−(ベンジルオキシ)プロピル]−6−ヒドロキシ−3−メチルピラジン−2−カルボン酸エチルを得た。MS (APCI): m/z 331 (M+H)。
(c)
5−[3−(ベンジルオキシ)プロピル]−6−ヒドロキシ−3−メチルピラジン−2−カルボン酸エチル(2.91g、8.80mmol)及び水酸化パラジウム(1.06g)のエタノール(60mL)懸濁液を7時間還流した。周囲温度に冷ました後、反応混合物をエタノールでセライト濾過した。濾液を集めて、減圧下で濃縮した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム〜クロロホルム:メタノール=19:1)で精製して、6−ヒドロキシ−5−(3−ヒドロキシプロピル)−3−メチルピラジン−2−カルボン酸エチルを得た。MS (APCI): m/z 241 (M+H)。
(d)
6−ヒドロキシ−5−(3−ヒドロキシプロピル)−3−メチルピラジン−2−カルボン酸エチル(1.03g、4.29mmol)及びトリフェニルホスフィン(1.69g、6.43mmol)のテトラヒドロフラン(86mL)溶液に、室温で、アゾジカルボン酸ジエチル溶液(40%(重量%)トルエン、2.92mL、6.43mmol)を加えた。50分間撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜7:3)、ジイソプロピルエーテルによるトリチュレート、そして、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム〜クロロホルム:メタノール=19:1)で精製して、2−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン−3−カルボン酸エチルを得た。MS (APCI): m/z 223 (M+H)。
(e)
調製は、2−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン−3−カルボン酸エチル(725mg、3.26mmol)から、実施例1.006(a)方法Bと同様にして行い、3−(2−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン−3−イル)−3−オキソプロパンニトリルを得た。MS (APCI): m/z 218 (M+H)。
(f)
調製は、3−(2−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン−3−イル)−3−オキソプロパンニトリル(505mg、2.32mmol)から、実施例1.001(c)と同様にして行い、3−(2−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−アミンを得た。MS (APCI): m/z 232 (M+H)。
(g)
調製は、3−(2−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン(550mg、2.38mmol)から、実施例1.006(c)方法Bと同様にして行い、3−{[3−(2−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]アミノ}−3−オキソプロパン酸エチルを得た。MS (APCI): m/z 346 (M+H)。
(h)
3−{[3−(2−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]アミノ}−3−オキソプロパン酸エチル(535mg、1.55mmol)及びN,N−ジメチルアミノピリジン(946mg、7.75mmol)のメタノール(15mL)、テトラヒドロフラン(15mL)及び水(15mL)懸濁液を25時間還流した。周囲温度に冷ました後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、0℃で、6N塩酸水溶液によりpH2に酸性化した後、減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチルでトリチュレートした。粗物質及びオキシ塩化リン(11.9g、77.5mmol)を、実施例1.001(f)と同様の方法で処理して、3−(5,7−ジクロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジンを得た。MS (APCI): m/z 336/338 (M+H)。
(i)
調製は、3−(5,7−ジクロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン(150mg、0.466mmol)から、実施例1.001(g)と同様にして行い、trans−4−{[5−クロロ−2−(2−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ}−1−メチルシクロヘキサノールを得た。MS (APCI): m/z 429/431 (M+H)。
(j)
調製は、trans−4−{[5−クロロ−2−(2−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ}−1−メチルシクロヘキサノール(183mg、0.427mmol)から、実施例1.001(f)と同様にして行い、trans−1−メチル−4−{[2−(2−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン−3−イル)−5−ピロリジン−1−イルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ}シクロヘキサノールを得た。MS (APCI): m/z 464 (M+H)。
(k)
調製は、trans−1−メチル−4−{[2−(2−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン−3−イル)−5−ピロリジン−1−イルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ}シクロヘキサノール(140mg、0.302mmol)から、実施例1.004(i)と同様にして行い、trans−1−メチル−4−{[2−(2−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン−3−イル)−5−ピロリジン−1−イルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ}シクロヘキサノール塩酸塩を得た(実施例1.172の化合物は、後記実施例の表に列挙する)。MS (APCI): m/z 464 (M+H)、1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δ : 12.75 (1H, br), 7.92 (1H, br-d), 6.67 (1H, s), 5.55 (1H, s), 4.36 (2H, t, J = 4.8 Hz), 3.88 (1H, br), 3.62 (4H, br), 2.96 (2H, t, J = 6.4 Hz), 2.80 (3H, s), 2.04 -2.11 (6H, m), 1.82 - 1.86 (2H, m), 1.72 - 1.80 (2H, m), 1.58 -1.60 (4H, m), 1.22 (3H, s).
実施例1.173
(a)
2−メトキシ−6,7−ジヒドロ−8H−ピラノ[2,3−b]ピラジン(J. Chem. Soc. Perkin Trans. I 1988, 2585-2593;3.16g、19.0mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(95mL)溶液に、室温で、N−ブロモスクシンイミド(5.08g、28.5mmol)を加え、次に、60℃で5時間加熱した。周囲温度に冷ました後、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、2%亜硫酸ナトリウム水溶液、水及び飽和食塩水で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜7:3)で精製して、3−ブロモ−2−メトキシ−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジンを得た。MS (APCI): m/z 247 (M+H)。
(b)
調製は、3−ブロモ−2−メトキシ−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン(2.50mg、10.2mmol)から、実施例1.001(a)方法Bと同様にして行い、2−メトキシ−3−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジンを得た。MS (APCI): m/z 181 (M+H)。
(c)
2−メトキシ−3−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン(1.95g、10.8mmol)のスルホラン(25mL)懸濁液に、30℃で、ヨードトリメチルシラン(15.0g、75.0mmol)を加えた。反応混合物を40〜45℃で8時間加熱し、次に、周囲温度に冷まして、2日間撹拌した。その後、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、2%亜硫酸ナトリウム水溶液で洗浄した。水層を酢酸エチル及びクロロホルムで抽出した。有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル〜酢酸エチル:メタノール=93:7)で精製して、3−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン−2−オール及び回収した出発物質を得た。MS (APCI): m/z 177 (M+H)。
(d)
3−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン−2−オール(735mg、6.33mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.45g、19.0mmol)のジクロロメタン(37mL)懸濁液に、0℃で、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(2.14g、7.59mmol)を5分間かけて滴下した。同温度で30分間撹拌した後、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液に注いだ。混合物をクロロホルムで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜7:3)で精製して、3−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン−2−イルトリフルオロメタンスルホン酸塩を得た。MS (APCI): m/z 299 (M+H)。
(e)
3−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン−2−イルトリフルオロメタンスルホン酸塩(298mg、1.00mmol)、酢酸パラジウム(II)(11mg、0.0490mmol)、ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(55mg、0.0992mmol)及びトリエチルアミン(202mg、2.00mmol)のN,N−ジメチルアセトアミド(3.0mL)溶液を、一酸化炭素下、80℃で24時間加熱した。周囲温度に冷ました後、反応混合物を酢酸エチルで希釈した。有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1〜酢酸エチル)で精製して、3−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン−2−カルボン酸エチルを得た。MS (APCI): m/z 223 (M+H)。
(f)
調製は、3−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン−2−カルボン酸エチル(337mg、1.52mmol)から、実施例1.006(a)方法Bと同様にして行い、3−(3−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン−2−イル)−3−オキソプロパンニトリルを得た。MS (APCI): m/z 218 (M+H)。
(g)
調製は、3−(3−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン−2−イル)−3−オキソプロパンニトリル(236mg、1.09mmol)から、実施例1.001(c)と同様にして行い、3−(3−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−アミンを得た。MS (APCI): m/z 232 (M+H)。
(h)
調製は、3−(3−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン(253mg、1.09mmol)から、実施例1.006(c)方法Aと同様にして行い、3−{[3−(3−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]アミノ}−3−オキソプロパン酸エチルを得た。MS (APCI): m/z 346 (M+H)。
(i)
3−{[3−(3−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]アミノ}−3−オキソプロパン酸エチル(293mg、0.848mmol)及びN,N−ジメチルアミノピリジン(518mg、4.24mmol)のメタノール(3mL)、テトラヒドロフラン(3mL)及び水(3mL)懸濁液を8時間加熱した。周囲温度に冷ました後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチルでトリチュレートして、2−(3−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオールを得た。MS (APCI): m/z 300 (M+H)。
(j)
調製は、2−(3−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオール(376mg、0.843mmol)から、実施例1.001(f)と同様にして行い、2−(5,7−ジクロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジンを得た。MS (APCI): m/z 336/338 (M+H)。
(k)
調製は、2−(5,7−ジクロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン(98mg、0.241mmol)から、実施例1.001(g)と同様にして行い、trans−4−{[5−クロロ−2−(3−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ}−1−メチルシクロヘキサノールを得た。MS (APCI): m/z 429/431 (M+H)。
(l)
調製は、trans−4−{[5−クロロ−2−(3−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ}−1−メチルシクロヘキサノール(46mg、0.107mmol)から、実施例1.001(f)と同様にして行い、trans−1−メチル−4−{[2−(3−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン−2−イル)−5−ピロリジン−1−イルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ}シクロヘキサノールを得た。MS (APCI): m/z 464 (M+H)。
(m)
調製は、trans−1−メチル−4−{[2−(3−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン−2−イル)−5−ピロリジン−1−イルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ}シクロヘキサノール(44mg、0.0949mmol)から、実施例1.004(i)と同様にして行い、trans−1−メチル−4−{[2−(3−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン−2−イル)−5−ピロリジン−1−イルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ}シクロヘキサノール塩酸塩を得た(実施例1.173の化合物は、後記実施例の表に列挙する)。MS (APCI): m/z 464 (M+H)、1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δ: 7.95 (1H, d, J = 8.7 Hz), 6.65 (1H, s), 5.52 (1H, s), 4.39 (2H, t, J = 5.1 Hz), 3.80-3.94 (1H, m), 3.57-3.67 (4H, m), 2.96 (2H, dd, J = 6.4, 6.1 Hz), 2.74 (3H, s), 2.09 (2H, ddt, J = 6.4, 6.1, 5.1 Hz), 2.00-2.07 (4H, m), 1.70 - 1.87 (4H, m), 1.55 - 1.63 (4H, m), 1.21 (3H, s).
実施例1.174〜1.200
後記実施例の表に列挙する実施例1.174〜1.200の化合物は、上記実施例1.001に記載の方法と同様にして得た。
実施例2.001
(a)
調製は、マロン酸水素エチル(2.65g、19.3mmol)及び(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アセチルクロリド(1.50g、8.76mmol)から、Chem. Pharm. Bull. 1980, 28, 2494に記載の方法と同様に行い、3−オキソ−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ブタン酸エチルを得た。MS (APCI): m/z 215 (M+H)。
(b)
3−オキソ−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ブタン酸エチル(960mg、4.48mmol)及び1N水酸化ナトリウム水溶液(9.00mL、9.00mmol)の懸濁液を室温で48時間撹拌した。反応混合物をジエチルエーテルで洗浄し、次に、0.5N硫酸でpH3に酸性化した。混合物を酢酸エチルで抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、3−オキソ−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ブタン酸を得た。MS (ESI): m/z 185 (M−H)。
(c)
3−オキソ−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ブタン酸(186mg、1.00mmol)のトルエン(2.5mL)及びテトラヒドロフラン(2.5mL)溶液に、室温で、塩化オキサリル(190mg、1.50mmol)を加えた。1時間撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮して、その粗酸塩化物(3−オキソ−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ブタノイルクロリド)を得た。
3−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン(実施例1.001(c))(68mg、0.300mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(194mg、1.50mmol)のジクロロメタン(2.0mL)溶液に、0℃で、粗酸塩化物のジクロロメタン(1.0mL)溶液を加えた。室温で3時間撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をエタノール(6.0mL)で希釈し、60℃で3時間加熱した。周囲温度に冷ました後、混合物を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム〜クロロホルム:メタノール=9:1)で精製して、N−[3−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]−3−オキソ−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ブタンアミドを得た。MS (APCI): m/z 394 (M+H)。
(d)
調製は、N−[3−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]−3−オキソ−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ブタンアミド(41mg、0.104mmol)から、実施例1.001(e)方法Aと同様にして行い、2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−オールを得た。MS (ESI): m/z 374 (M−H)。
(e)
調製は、2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−オール(18mg、0.047mmol)から、実施例1.001(f)と同様にして行い、2−[5−クロロ−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル]−3−メチルキノキサリンを得た。MS (APCI): m/z 394/396 (M+H)。
(f)
調製は、2−[5−クロロ−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル]−3−メチルキノキサリン(16mg、0.041mmol)から、実施例1.001(h)と同様にして行い、2−メチル−3−[5−ピロリジン−1−イル−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル]キノキサリンを得た(実施例2.001の化合物は、後記実施例の表に列挙する)。1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.43-1.53 (2H, m), 1.67-1.71 (2H, m), 2.01-2.08 (5H, m), 2.36-2.41 (1H, m), 3.03 (2H, d, J = 7.0 Hz), 3.12 (3H, s), 3.28-3.40 (3H, m), 3.97 (2H, dd, J = 11.3, 3.2 Hz), 6.00 (1H, s), 6.86 (1H, s), 7.68-7.75 (2H, m), 8.01-8.06 (1H, m), 8.12-8.16 (1H, m).
実施例3.001
(a)
3−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン(実施例1.001(c))(200mg、0.888mmol)、3−シクロプロピル−3−オキソプロパン酸エチル(416mg、2.66mmol)及びナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液、1.03g、5.34mmol)の2−メトキシエタノール(2.0mL)混合物を10時間還流した。周囲温度に冷ました後、反応混合物を酢酸でpH3〜4に酸性化した。混合物を水で希釈して、得られた沈殿物を回収し、ジイソプロピルエーテルで洗浄して、5−シクロプロピル−2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オールを得た。MS (APCI): m/z 318 (M+H)。
(b)
調製は、5−シクロプロピル−2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(153mg、0.481mmol)から、実施例1.001(f)と同様にして行い、2−(7−クロロ−5−シクロプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−メチルキノキサリンを得た。MS (APCI): m/z 336/338 (M+H)。
(c)
調製は、2−(7−クロロ−5−シクロプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−メチルキノキサリン(140mg、0.418mmol)から、実施例1.001(g)と同様にして行い、5−シクロプロピル−2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミンを得た(実施例3.001の化合物は、後記実施例の表に列挙する)。1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 1.31-1.42 (4H, m), 1.80-2.02 (4H, m), 2.26-2.37 (1H, m), 3.08 (3H, s), 3.49 (2H, ddd, J = 11.8, 11.8, 1.8 Hz), 3.96 (2H, dd, J = 10.6, 3.3 Hz), 4.18-4.37 (1H, m), 6.50 (1H, s), 7.09 (1H, s), 7.83-7.94 (2H, m), 8.09 (1H, dd, J = 7.9, 1.8 Hz), 8.17 (1H, dd, J = 7.9, 1.8 Hz), 9.18-9.36 (1H, m).
実施例4.001
5−ピロリジン−1−イル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2−[3−(トリフルオロメチル)キノキサリン−2−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(50mg、0.0962mmol)を飽和重炭酸ナトリウムで中和し、混合物をクロロホルムで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。粗物質及びN−ブロモスクシンイミド(17mg、0.0962mmol)のクロロホルム(1.0mL)溶液を0℃で50分間撹拌した。次に、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウムに注ぎ、混合物をクロロホルムで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1〜1:1)で精製して、3−ブロモ−5−ピロリジン−1−イル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2−[3−(トリフルオロメチル)キノキサリン−2−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミンを得た(実施例4.001の化合物は、後記実施例の表に列挙する)。1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 1.67-1.75 (2H, m), 1.86-1.89 (2H, m), 1.97 (4H, br), 3.44-3.48 (2H, m), 3.53 (4H, br), 3.87-3.89 (3H, m), 5.56 (1H, s), 7.13 (1H, d, J = 8.7 Hz), 8.14-8.20 (2H, m), 8.33-8.35 (1H, m), 8.39-8.41 (1H, m).
実施例4.002
調製は、3−ブロモ−5−ピロリジン−1−イル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2−[3−(トリフルオロメチル)キノキサリン−2−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(30mg、0.0533mmol)から、実施例1.001(a)方法Aと同様にして行い、3−メチル−5−ピロリジン−1−イル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2−[3−(トリフルオロメチル)キノキサリン−2−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミンを得た(実施例4.002の化合物は、後記実施例の表に列挙する)。1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 1.62-1.72 (2H, m), 1.89-1.93 (2H, m), 1.94-1.97 (4H, m), 2.05 (3H, s), 3.45-3.53 (6H, m), 3.86-3.89 (3H, m), 5.49 (1H, s), 6.70 (1H, d, J = 8.8 Hz), 8.07-8.15 (2H, m), 8.28-8.30 (1H, m), 8.34-8.36 (1H, m).
実施例4.003〜4.005
後記実施例の表に列挙する実施例4.003〜4.005の化合物は、上記実施例4.001に記載の方法と同様にして得た。
実施例5.001及び5.002
(a)
5−アミノピラゾール−3−カルボン酸エチル(5.00g、26.1mmol)及びマロン酸水素エチル(3.62g、27.4mmol)のピリジン(130mL)溶液に、0℃で、N,N’−ジイソプロピルカルボジイミド(4.28g、33.9mmol)を加えた。同温度で撹拌した後、反応混合物を水に注いだ。混合物を酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム〜クロロホルム:メタノール=19:1)、ジイソプロピルエーテルでのトリチュレートにより精製して、5−[(3−エトキシ−3−オキソプロパノイル)アミノ]−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチルを得た。MS (APCI): m/z 270 (M+H)。
(b)
5−[(3−エトキシ−3−オキソプロパノイル)アミノ]−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル(2.60g、9.66mmol)のエタノール(50mL)及び水(50mL)懸濁液に、室温で、N,N−ジメチルアミノピリジン(3.54g、29.0mmol)を加えた。22時間撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチル/エタノールでトリチュレートして、5,7−ジヒドロキシピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルを得た。MS (APCI): m/z 224 (M+H)、123 (M+H、DMAP)。
(c)
5,7−ジヒドロキシピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチル(9.59g、43.0mmol)及びオキシ塩化リン(20.0mL、215mmol)の懸濁液を1時間還流した。周囲温度に冷ました後、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム及びクロロホルムに注いだ。有機層を分離し、水層をクロロホルムで抽出した。有機層を合わせ、減圧下で濃縮して、5,7−ジクロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルを得た。MS (APCI): m/z 260/262 (M+H)。
(d)
5,7−ジクロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチル(7.82g、30.1mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(100mL)溶液に、0℃で、4−アミノテトラヒドロピラン(3.65g、36.1mmol)及びトリエチルアミン(9.12g、90.2mmol)を加えた。反応混合物を室温で70分間撹拌し、次に、水に注いだ。得られた沈殿物を回収して、5−クロロ−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルを得た。MS (APCI): m/z 325 (M+H)。
(e)
5−クロロ−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチル(5.88g、18.1mmol)のN,N−ジメチルアセトアミド(50mL)溶液に、0℃で、トリエチルアミン(5.50g、54.3mmol)及びピロリジン(1.59mL、19.0mmol)を加えた。混合物を60℃で20時間加熱した。次に、ピロリジン(1.59mL、19.0mmol)を加えて、60℃で24時間加熱した。周囲温度に冷ました後、反応混合物を水に注いだ。得られた沈殿物を回収して、5−ピロリジン−1−イル−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルを得た。MS (APCI): m/z 360 (M+H)。
(f)
5−ピロリジン−1−イル−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチル(1.89g、5.26mmol)のエタノール(25mL)及びテトラヒドロフラン(25mL)溶液に、室温で、1N水酸化ナトリウム水溶液(10.5mL、10.5mmol)を加えた。同温度で23時間撹拌した後、6N塩酸水溶液(1.75mL、3.50mmol)を加え、次に、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をジイソプロピルエーテルでトリチュレートして、5−ピロリジン−1−イル−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸を得た。MS (APCI): m/z 330 (M−H)。
(g)
5−ピロリジン−1−イル−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸(2.15g、5.26mmol)のジクロロメタン(60mL)懸濁液に、0℃で、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(1.27g、13.0mmol)、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(2.49g、13.0mmol)及びトリエチルアミン(2.30g、22.7mmol)を加えた。室温で17時間撹拌した後、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウムに注いだ。混合物をクロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム〜クロロホルム:メタノール=19:1)で精製して、N−メトキシ−N−メチル−5−ピロリジン−1−イル−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボキサミドを得た。MS (APCI): m/z 375 (M+H)。
(h)
N−メトキシ−N−メチル−5−ピロリジン−1−イル−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボキサミド(4.34g、11.6mmol)、二炭酸ジ−tert−ブチル(15.2g、69.6mmol)及びN,N−ジメチルアミノピリジン(1.49g、12.1mmol)のテトラヒドロフラン(100mL)懸濁液を室温で3日間撹拌し、次に、50℃で10時間加熱した。周囲温度に冷ました後、反応混合物を水に注いだ。混合物をクロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:酢酸エチル=13:7〜酢酸エチル〜酢酸エチル:メタノール=4:1)で精製して、(2−{[メトキシ(メチル)アミノ]カルボニル}−5−ピロリジン−1−イルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルカルバミン酸tert−ブチルを得た。MS (APCI): m/z 475 (M+H)。
(i)
(2−{[メトキシ(メチル)アミノ]カルボニル}−5−ピロリジン−1−イルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(2.22g、4.68mmol)のテトラヒドロフラン(50mL)溶液に、0℃で、エチルマグネシウムブロミド溶液(1Mテトラヒドロフラン溶液、14.0mL、14.0mmol)を加えた。同温度で20分間撹拌した後、反応混合物を飽和塩化アンモニウムに注いだ。混合物をクロロホルムで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム〜クロロホルム:酢酸エチル=3:2)で精製して、(2−プロピオニル−5−ピロリジン−1−イルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルカルバミン酸tert−ブチルを得た。MS (APCI): m/z 444 (M+H)。
(j)
(2−プロピオニル−5−ピロリジン−1−イルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(500mg、1.13mmol)及び亜硝酸ナトリウム(233mg、3.38mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)懸濁液に、0℃で、濃塩酸溶液(36%、5.0mL)を加えた。室温で20時間撹拌した後、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウムに注いだ。混合物をクロロホルムで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:酢酸エチル=1:1〜1:9)で精製して、1−[5−ピロリジン−1−イル−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル]プロパン−1,2−ジオンを得た。MS (APCI): m/z 358 (M+H)。
(k)
1−[5−ピロリジン−1−イル−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル]プロパン−1,2−ジオン(87mg、0.243mmol)のメタノール(3mL)及び水(0.3mL)溶液に、室温で、3,4−ジアミノピリジン(29mg、0.268mmol)を加えた。同温度で24時間撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=99:1〜19:1)及びHPLC(CHIRALPAK IC、20Φ×250mm、ヘキサン:エタノール:ジエチルアミン=30:70:0.1、流速5.0mL/分)で精製して、2−(3−メチルピリド[3,4−b]ピラジン−3−イル)−5−ピロリジン−1−イル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(実施例5.001の化合物は、後記実施例の表に列挙する)をより極性の高い化合物として得て、2−(2−メチルピリド[3,4−b]ピラジン−2−イル)−5−ピロリジン−1−イル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(実施例5.002の化合物は、後記実施例の表に列挙する)をより極性の低い化合物として得た。2−(2−メチルピリド[3,4−b]ピラジン−2−イル)−5−ピロリジン−1−イル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミンの絶対配置は、X線解析により決定した。
より極性の高い化合物、MS (APCI): m/z 358 (M+H)、1H NMR (400MHz, CDCl3) δ : 9.58(1H, s), 8.79 (1H, d, J = 5.7 Hz), 7.87 (1H, d, J = 5.7 Hz), 6.70 (1H, s), 6.07 (1H, d, J = 8.2 Hz), 5.21 (1H, s), 4.08 (2H, dt, J = 11.9, 3.4 Hz), 3.68-3.75 (1H, m), 3.57-3.62 (6H, m), 3.10 (3H, s), 2.13-2.16 (2H, m), 2.03-2.07 (4H, m), 1.72-1.82 (2H, m).
より極性の低い化合物、MS (APCI): m/z 358 (M+H)、1H NMR (400MHz, CDCl3) δ: 9.48(1H, s), 8.78 (1H, d, J = 5.7 Hz), 7.99 (1H, d, J = 5.7 Hz), 6.73 (1H, s), 6.07 (1H, d, J = 8.2 Hz), 5.21 (1H, s), 4.08 (2H, dt, J = 11.9, 3.6 Hz), 3.68-3.75 (1H, m), 3.57-3.62 (6H, m), 3.11 (3H, s), 2.13-2.16 (2H, m), 2.03-2.07 (4H, m), 1.72-1.82 (2H, m).
参考例1.01
(a)
調製は、3,5−ジメチルキノキサリン−2−カルボン酸エチル(1.03g、4.47mmol)から、実施例1.001(b)と同様にして行い、3−(3,5−ジメチルキノキサリン−2−イル)−3−オキソプロパンニトリルを得た。MS (APCI): m/z 226 (M+H)。
(b)
調製は、3−(3,5−ジメチルキノキサリン−2−イル)−3−オキソプロパンニトリル(797mg、3.54mmol)から、実施例1.001(c)と同様にして行い、3−(3,5−ジメチルキノキサリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−アミンを得た。MS (APCI): m/z 240 (M+H)。
(c)
調製は、3−(3,5−ジメチルキノキサリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン(783mg、3.27mmol)から、実施例1.001(d)方法Aと同様にして行い、3−{[3−(3,5−ジメチルキノキサリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]アミノ}−3−オキソプロパン酸エチルを得た。MS (APCI): m/z 354 (M+H)。
(d)
調製は、3−{[3−(3,5−ジメチルキノキサリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]アミノ}−3−オキソプロパン酸エチル(1.17g、3.31mmol)から、実施例1.001(e)方法Aと同様にして行い、2−(3,5−ジメチルキノキサリン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオールを得た。MS (ESI): m/z 306 (M−H)。
(e)
調製は、2−(3,5−ジメチルキノキサリン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオール(997mg、3.24mmol)から、実施例1.001(f)と同様にして行い、2−(5,7−ジクロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3,5−ジメチルキノキサリンを得た(参考例1.01の化合物は、後述する参考例の表に列挙する)。
参考例1.02
(a)
調製は、3,6−ジメチルキノキサリン−2−カルボン酸エチル(555mg、2.41mmol)から、実施例1.001(b)と同様にして行い、3−(3,6−ジメチルキノキサリン−2−イル)−3−オキソプロパンニトリルを得た。MS (APCI): m/z 226 (M+H)。
(b)
調製は、3−(3,6−ジメチルキノキサリン−2−イル)−3−オキソプロパンニトリル(385mg、1.71mmol)から、実施例1.001(c)と同様にして行い、3−(3,6−ジメチルキノキサリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−アミンを得た。MS (APCI): m/z 240 (M+H)。
(c)
調製は、3−(3,6−ジメチルキノキサリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン(347mg、1.45mmol)から、実施例1.001(d)方法Aと同様にして行い、3−{[3−(3,6−ジメチルキノキサリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]アミノ}−3−オキソプロパン酸エチルを得た。MS (APCI): m/z 354 (M+H)。
(d)
調製は、3−{[3−(3,6−ジメチルキノキサリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]アミノ}−3−オキソプロパン酸エチル(452mg、1.28mmol)から、実施例1.001(e)方法Aと同様にして行い、2−(3,6−ジメチルキノキサリン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオールを得た。MS (ESI): m/z 306 (M−H)。
(e)
調製は、2−(3,6−ジメチルキノキサリン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオール(383mg、1.25mmol)から、実施例1.001(f)と同様にして行い、2−(5,7−ジクロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3,6−ジメチルキノキサリンを得た(参考例1.02の化合物は、後述する参考例の表に列挙する)。MS (APCI): m/z 344/346 (M+H)。
参考例1.03
(a)
調製は、3,7−ジメチルキノキサリン−2−カルボン酸エチル(10.0g、43.4mmol)から、実施例1.001(b)と同様にして行い、3−(3,7−ジメチルキノキサリン−2−イル)−3−オキソプロパンニトリルを得た。MS (APCI): m/z 226 (M+H)。
(b)
調製は、3−(3,7−ジメチルキノキサリン−2−イル)−3−オキソプロパンニトリル(8.11g、36.0mmol)から、実施例1.001(c)と同様にして行い、3−(3,7−ジメチルキノキサリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−アミンを得た。MS (APCI): m/z 240 (M+H)。
(c)
調製は、3−(3,7−ジメチルキノキサリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン(300mg、1.25mmol)から、実施例1.001(d)方法Aと同様にして行い、3−{[3−(3,7−ジメチルキノキサリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]アミノ}−3−オキソプロパン酸エチルを得た。MS (APCI): m/z 354 (M+H)。
(d)
調製は、3−{[3−(3,7−ジメチルキノキサリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]アミノ}−3−オキソプロパン酸エチル(700mg、1.98mmol)から、実施例1.001(e)方法Aと同様にして行い、2−(3,7−ジメチルキノキサリン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオールを得た。MS (ESI): m/z 306 (M−H)。
(e)
調製は、2−(3,7−ジメチルキノキサリン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオール(1.39g、4.52mmol)から、実施例1.001(f)と同様にして行い、3−(5,7−ジクロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2,6−ジメチルキノキサリンを得た(参考例1.03の化合物は、後述する参考例の表に列挙する)。
参考例1.04
(a)
調製は、3,8−ジメチルキノキサリン−2−カルボン酸エチル(1.50g、6.51mmol)から、実施例1.001(b)と同様にして行い、3−(3,8−ジメチルキノキサリン−2−イル)−3−オキソプロパンニトリルを得た。MS (APCI): m/z 226 (M+H)。
(b)
調製は、3−(3,8−ジメチルキノキサリン−2−イル)−3−オキソプロパンニトリル(400mg、1.78mmol)から、実施例1.001(c)と同様にして行い、3−(3,8−ジメチルキノキサリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−アミンを得た。MS (APCI): m/z 240 (M+H)。
(c)
調製は、3−(3,8−ジメチルキノキサリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン(250mg、1.04mmol)から、実施例1.001(d)方法Aと同様にして行い、3−{[3−(3,8−ジメチルキノキサリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]アミノ}−3−オキソプロパン酸エチルを得た。MS (APCI): m/z 354 (M+H)。
(d)
調製は、3−{[3−(3,8−ジメチルキノキサリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]アミノ}−3−オキソプロパン酸エチル(158mg、0.447mmol)から、実施例1.001(e)方法Aと同様にして行い、2−(3,8−ジメチルキノキサリン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオールを得た。MS (APCI): m/z 308 (M+H)。
(e)
調製は、2−(3,8−ジメチルキノキサリン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオール(316mg、1.01mmol)から、実施例1.001(f)と同様にして行い、3−(5,7−ジクロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2,5−ジメチルキノキサリンを得た(参考例1.04の化合物は、後述する参考例の表に列挙する)。
参考例1.05
(a)
調製は、3−メチル−7−トリフルオロメチルキノキサリン−2−カルボン酸エチル(15.0g、52.8mmol)から、実施例1.001(b)と同様にして行い、3−メチル−7−(トリフルオロメチル)キノキサリン−2−カルボン酸メチルを得た。MS (APCI): m/z 280 (M+H)。
(b)
調製は、3−メチル−7−(トリフルオロメチル)キノキサリン−2−カルボン酸メチル(2.11g、7.56mmol)から、実施例1.001(c)と同様にして行い、3−[3−メチル−7−(トリフルオロメチル)キノキサリン−2−イル]−1H−ピラゾール−5−アミンを得た。MS (APCI): m/z 294 (M+H)。
(c)
調製は、3−[3−メチル−7−(トリフルオロメチル)キノキサリン−2−イル]−1H−ピラゾール−5−アミン(2.13g、7.25mmol)から、実施例1.001(d)方法Aと同様にして行い、3−({3−[3−メチル−7−(トリフルオロメチル)キノキサリン−2−イル]−1H−ピラゾール−5−イル}アミノ)−3−オキソプロパン酸エチルを得た。MS (APCI): m/z 408 (M+H)。
(d)
調製は、3−({3−[3−メチル−7−(トリフルオロメチル)キノキサリン−2−イル]−1H−ピラゾール−5−イル}アミノ)−3−オキソプロパン酸エチル(2.29g、5.63mmol)から、実施例1.001(e)方法Aと同様にして行い、2−[3−メチル−7−(トリフルオロメチル)キノキサリン−2−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオールを得た。MS (ESI): m/z 360 (M−H)。
(e)
調製は、2−[3−メチル−7−(トリフルオロメチル)キノキサリン−2−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオール(2.00g、5.54mmol)から、実施例1.001(f)と同様にして行い、3−(5,7−ジクロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−メチル−6−(トリフルオロメチル)キノキサリンを得た(参考例1.05の化合物は、後述する参考例の表に列挙する)。
参考例1.06
(a)
調製は、5−フルオロ−3,7−ジメチルキノキサリン−2−カルボン酸エチル(970mg、3.91mmol)から、実施例1.001(b)と同様にして行い、3−(5−フルオロ−3,7−ジメチルキノキサリン−2−イル)−3−オキソプロパンニトリルを得た。MS (APCI): m/z 244 (M+H)。
(b)
調製は、3−(5−フルオロ−3,7−ジメチルキノキサリン−2−イル)−3−オキソプロパンニトリル(250mg、1.03mmol)から、実施例1.001(c)と同様にして行い、3−(5−フルオロ−3,7−ジメチルキノキサリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−アミンを得た。MS (APCI): m/z 258 (M+H)。
(c)
調製は、3−(5−フルオロ−3,7−ジメチルキノキサリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン(262mg、1.02mmol)から、実施例1.001(d)方法Aと同様にして行い、3−{[3−(5−フルオロ−3,7−ジメチルキノキサリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]アミノ}−3−オキソプロパン酸エチルを得た。MS (APCI): m/z 372 (M+H)。
(d)
調製は、3−{[3−(5−フルオロ−3,7−ジメチルキノキサリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]アミノ}−3−オキソプロパン酸エチル(224mg、0.605mmol)から、実施例1.001(e)方法Aと同様にして行い、2−(5−フルオロ−3,7−ジメチルキノキサリン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオールを得た。MS (ESI): m/z 324 (M−H)。
(e)
調製は、2−(5−フルオロ−3,7−ジメチルキノキサリン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオール(198mg、0.605mmol)から、実施例1.001(f)と同様にして行い、2−(5,7−ジクロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−5−フルオロ−3,7−ジメチルキノキサリンを得た(参考例1.06の化合物は、後述する参考例の表に列挙する)。
参考例1.07
(a)
D−アラナミド(alanamide)塩酸塩(18.5g、149mmol)のメタノール(230mL)及び水(23mL)溶液に、−10℃で、50%水酸化ナトリウム水溶液(13.5g、338mmol)を加え、次に、同温度で、1,2−シクロヘキサンジオン(15.1g、135mmol)を続けて加えた。一晩撹拌した後、反応混合物を2N塩酸水溶液及び飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和した。得られた沈殿物を回収し、水及びジイソプロピルエーテルで洗浄して、2−ヒドロキシ−3−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロキノキサリンを得た。MS (APCI): m/z 165 (M+H)。
(b)
2−ヒドロキシ−3−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロキノキサリン(1.61g、9.78mmol)及びオキシ塩化リン(V)(7.50g、48.9mmol)の混合物を6時間還流した。周囲温度に冷ました後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、0℃で、飽和重炭酸ナトリウムに注ぎ、混合物をクロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン〜ヘキサン:酢酸エチル=17:3)で精製して、2−クロロ−3−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロキノキサリンを得た。MS (APCI): m/z 183/185 (M+H)。
(c)
2−クロロ−3−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロキノキサリン(1.16g、6.36mmol)、モリブデンヘキサカルボニル(2.35g、9.35mmol)、酢酸パラジウム(II)(142mg、0.636mmol)、2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフタレン(396mg、0.636mmol)、炭酸セシウム(2.07g、6.36mmol)及びエタノール(0.482mL、8.26mmol)のトルエン(19mL)及びアセトニトリル(12mL)混合物を80℃で一晩加熱した。周囲温度に冷ました後、反応混合物をクロロホルムで濾過した。濾液を集めて、水及びブラインで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=97:3〜3:2)で精製して、エチル3−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロキノキサリンを得た。MS (APCI): m/z 221 (M+H)。
(d)
調製は、エチル3−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロキノキサリン(2.39g、10.9mmol)から、実施例1.001(b)と同様にして行い、3−(3−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノキサリン−2−イル)−3−オキソプロパンニトリルを得た。MS (APCI): m/z 216 (M+H)。
(e)
調製は、3−(3−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノキサリン−2−イル)−3−オキソプロパンニトリル(1.82g、8.46mmol)から、実施例1.001(c)と同様にして行い、3−(3−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノキサリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−アミンを得た。MS (APCI): m/z 230 (M+H)。
(f)
調製は、3−(3−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノキサリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン(2.08g、8.46mmol)及び実施例1.001(e)から、実施例1.001(d)方法Aと同様にして行い、2−(3−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノキサリン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオールを得た。MS (ESI): m/z 296 (M−H)。
(g)
調製は、2−(3−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノキサリン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオール(2.16g、6.93mmol)から、実施例1.001(f)と同様にして行い、2−(5,7−ジクロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノキサリンを得た(参考例1.07の化合物は、後述する参考例の表に列挙する)。
参考例1.08
(a)
3,5,6−トリメチルピラジン−2−イル)メタノール(Bioorg. Med. Chem. 2007, 15, 3315参照;14.8g、97.2mmol)及び酸化マンガン(IV)(30.0g)のジクロロメタン懸濁液を室温で3日間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンでセライト濾過した。濾液を集めて、減圧下で濃縮して、3,5,6−トリメチルピラジン−2−カルバルデヒドを得た。MS (APCI): m/z 151 (M+H)。
(b)
3,5,6−トリメチルピラジン−2−カルバルデヒド(4.51g、30.0mmol)、2−メチル−2−ブテン(12.8mL、120mmol)及びリン酸二水素ナトリウム7水和物(4.68g、30.0mmol)のtert−ブタノール(90mL)及び水(30mL)溶液に、0℃で、80%亜塩素酸ナトリウム(10.2g、90.0mmol)を滴下した。室温で50分間撹拌した後、反応混合物を2N塩酸水溶液に注いだ。混合物をクロロホルムで抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、3,5,6−トリメチルピラジン−2−カルボン酸を得た。MS (ESI): m/z 165 (M−H)。
(c)
3,5,6−トリメチルピラジン−2−カルボン酸(5.38g、30.0mmol)のメタノール(90mL)溶液に、0℃で、塩化チオニル(3.70mL、51.0mmol)を加えた。室温で一晩撹拌した後、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液に注いだ。混合物を酢酸エチルで抽出し、有機層を水及び飽和食塩水で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、3,5,6−トリメチルピラジン−2−カルボン酸メチルを得た。MS (APCI): m/z 181 (M+H)。
(d)
調製は、3,5,6−トリメチルピラジン−2−カルボン酸メチル(2.91g、16.1mmol)から、実施例1.001(b)と同様にして行い、3−オキソ−3−(3,5,6−トリメチルピラジン−2−イル)プロパンニトリルを得た。MS (APCI): m/z 190 (M+H)。
(e)
調製は、3−オキソ−3−(3,5,6−トリメチルピラジン−2−イル)プロパンニトリル(2.58g、13.6mmol)から、実施例1.001(c)と同様にして行い、3−(3,5,6−トリメチルピラジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−アミンを得た。MS (APCI): m/z 204 (M+H)。
(f)
調製は、3−(3,5,6−トリメチルピラジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン(1.00g、4.92mmol)から、実施例1.001(d)方法Bと同様にして行い、3−オキソ−3−{[3−(3,5,6−トリメチルピラジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]アミノ}プロパン酸エチルを得た。MS (APCI): m/z 318 (M+H)。
(g)
調製は、3−オキソ−3−{[3−(3,5,6−トリメチルピラジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]アミノ}プロパン酸エチル(1.25g、3.94mmol)から、実施例1.001(e)方法Aと同様にして行い、2−(3,5,6−トリメチルピラジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオールを得た。MS (APCI): m/z 272 (M+H)。
(h)
調製は、2−(3,5,6−トリメチルピラジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオール(1.16g、4.28mmol)から、実施例1.001(f)と同様にして行い、2−(5,7−ジクロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノキサリンを得た(参考例1.08の化合物は、後述する参考例の表に列挙する)。
参考例1.09
(a)
2−ニトロベンズアルデヒド(10.0g、66.2mmol)及び硫酸鉄(II)七水和物(129g、464mmol)のエタノール(150mL)及び水(150mL)混合物を100℃で5分間加熱した後、同温度で、28%アンモニア水(173mL)を慎重に滴下した。反応混合物をジエチルエーテルでセライト濾過した。有機層を水及び飽和食塩水で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗2−アミノベンズアルデヒドを得た。
2−アミノベンズアルデヒド、2−オキソ酪酸(13.5g、132mmol)及びナトリウムエトキシド(13.5g、198mmol)のエタノール(331mL)溶液を20時間還流した。0℃に冷却した後、96%硫酸(10.6mL、97.9mmol)を加えた。反応混合物を20時間還流した。0℃に冷却した後、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウムによりpH8〜9に塩基性化し、混合物をクロロホルムで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=19:1〜2:1)で精製して、3−メチルキノリン−2−カルボン酸エチルを得た。MS (APCI): m/z 218 (M+H)。
(b)
調製は、3−メチルキノリン−2−カルボン酸エチル(500mg、2.32mmol)から、実施例1.001(b)と同様にして行い、3−(3−メチルキノリン−2−イル)−3−オキソプロパンニトリルを得た。MS (APCI): m/z 211 (M+H)。
(c)
調製は、3−(3−メチルキノリン−2−イル)−3−オキソプロパンニトリル(243mg、1.16mmol)から、実施例1.001(c)と同様にして行い、3−(3−メチルキノリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−アミンを得た。MS (APCI): m/z 225 (M+H)。
(d)
調製は、3−(3−メチルキノリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン(250mg、1.11mmol)から、実施例1.001(d)方法Aと同様にして行い、3−{[3−(3−メチルキノリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]アミノ}−3−オキソプロパン酸エチルを得た。MS (APCI): m/z 339 (M+H)。
(e)
調製は、3−{[3−(3−メチルキノリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]アミノ}−3−オキソプロパン酸エチル(369mg、1.09mmol)から、実施例1.001(e)方法Aと同様にして行い、2−(3−メチルキノリン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオールを得た。MS (ESI): m/z 293 (M−H)。
(f)
調製は、2−(3−メチルキノリン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオール(295mg、1.01mmol)から、実施例1.001(f)と同様にして行い、2−(5,7−ジクロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−メチルキノリンを得た(参考例1.09の化合物は、後述する参考例の表に列挙する)。
参考例1.10
(a)
調製は、4−メチルキノリン−2−カルボン酸メチル(Chem. Pharm. Bull. 1981, 29, 2485参照;1.00g、4.97mmol)から、実施例1.001(b)と同様にして行い、3−(4−メチルキノリン−2−イル)−3−オキソプロパンニトリルを得た。MS (APCI): m/z 211 (M+H)。
(b)
調製は、3−(4−メチルキノリン−2−イル)−3−オキソプロパンニトリル(674mg、3.35mmol)から、実施例1.001(c)と同様にして行い、3−(4−メチルキノリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−アミンを得た。MS (APCI): m/z 225 (M+H)。
(c)
調製は、3−(4−メチルキノリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン(985mg、3.35mmol)から、実施例1.001(d)方法Aと同様にして行い、3−{[3−(4−メチルキノリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]アミノ}−3−オキソプロパン酸エチルを得た。MS (APCI): m/z 339 (M+H)。
(d)
調製は、3−{[3−(4−メチルキノリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]アミノ}−3−オキソプロパン酸エチル(1.32g、3.35mmol)から、実施例1.001(e)方法Aと同様にして行い、2−(4−メチルキノリン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオールを得た。MS (ESI): m/z 291 (M−H)。
(e)
調製は、2−(4−メチルキノリン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオール(1.08g、3.32mmol)から、実施例1.001(f)と同様にして行い、2−(5,7−ジクロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−4−メチルキノリンを得た(参考例1.10の化合物は、後述する参考例の表に列挙する)。
参考例1.11
(a)
3,6−ジメチル−2−ヨードピラジン(J. Org. Chem. 1961, 26, 1907参照;1.00g、4.27mmol)のジエチルエーテル(13mL)溶液に、−35℃で、n−ブチルリチウム(2.6Mヘキサン溶液、1.64mL、4.27mmol)を滴下した。同温度で10分間撹拌した後、反応混合物をドライアイスに注いだ。混合物を4N水酸化ナトリウム水溶液で抽出し、次に、水層を濃塩酸で酸性化した。混合物をクロロホルムで抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。粗物質をジエチルエーテルでトリチュレートして、3,6−ジメチルピラジン−2−カルボン酸を得た。MS (ESI): m/z 151 (M−H)。
(b)
調製は、3,6−ジメチルピラジン−2−カルボン酸(161mg、1.06mmol)から、 参考例1.08(c)と同様にして行い、3,5,6−トリメチルピラジン−2−カルボン酸メチルを得た。 MS (APCI): m/z 181 (M+H)。
(c)
調製は、3,6−ジメチルピラジン−2−カルボン酸メチル(2.38g、14.3mmol)から、実施例1.001(b)と同様にして行い、3−(3,6−ジメチルピラジン−2−イル)−3−オキソプロパンニトリルを得た。MS (APCI): m/z 176 (M+H)。
(d)
調製は、3−(3,6−ジメチルピラジン−2−イル)−3−オキソプロパンニトリル(2.47g、14.1mmol)から、実施例1.001(c)と同様にして行い、3−(3,6−ジメチルピラジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−アミンを得た。MS (APCI): m/z 190 (M+H)。
(e)
調製は、3−(3,6−ジメチルピラジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン(1.81g、9.56mmol)から、実施例1.001(d)方法Aと同様にして行い、3−{[3−(3,6−ジメチルピラジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]アミノ}−3−オキソプロパン酸エチルを得た。MS (APCI): m/z 304 (M+H)。
(f)
調製は、3−{[3−(3,6−ジメチルピラジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]アミノ}−3−オキソプロパン酸エチル(1.78g、5.87mmol)から、実施例1.001(e)方法Aと同様にして行い、2−(3,6−ジメチルピラジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオールを得た。MS (APCI): m/z 258 (M+H)。
(g)
調製は、2−(3,6−ジメチルピラジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオール(750mg、2.92mmol)から、実施例1.001(f)と同様にして行い、5,7−ジクロロ−2−(3,6−ジメチルピラジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジンを得た(参考例1.11の化合物は、後述する参考例の表に列挙する)。
参考例1.12
(a)
調製は、3,4−ジメチル−1,2−フェニレンジアミン(12.0g、52.6mmol)から、Helv. Chim. Acta. 2001, 84, 2379に記載のように行い、3,6,7−トリメチルキノキサリン−2−カルボン酸エチルを得た。MS (APCI): m/z 231 (M+H)。
(b)
調製は、3,6,7−トリメチルキノキサリン−2−カルボン酸エチル(7.90g、34.3mmol)から、実施例1.001(b)と同様にして行い、3−オキソ−3−(3,6,7−トリメチルキノキサリン−2−イル)プロパンニトリルを得た。MS (APCI): m/z 240 (M+H)。
(c)
調製は、3−オキソ−3−(3,6,7−トリメチルキノキサリン−2−イル)プロパンニトリル(5.18g、21.6mmol)から、実施例1.001(c)と同様にして行い、3−(3,6,7−トリメチルキノキサリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−アミンを得た。MS (APCI): m/z 254 (M+H)。
(d)
調製は、3−(3,6,7−トリメチルキノキサリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン(3.90g、15.4mmol)から、実施例1.001(d)方法Aと同様にして行い、3−オキソ−3−{[3−(3,6,7−トリメチルキノキサリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]アミノ}プロパン酸エチルを得た。MS (APCI): m/z 368 (M+H)。
(e)
調製は、3−オキソ−3−{[3−(3,6,7−トリメチルキノキサリン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]アミノ}プロパン酸エチル(1.06g、2.89mmol)から、実施例1.001(e)方法Aと同様にして行い、2−(3,6,7−トリメチルキノキサリン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオールを得た。MS (ESI): m/z 320 (M−H)。
(f)
調製は、2−(3,6,7−トリメチルキノキサリン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオール(1.44g、2.89mmol)から、実施例1.001(f)と同様にして行い、2−(5,7−ジクロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3,6,7−トリメチルキノキサリンを得た(参考例1.12の化合物は、後述する参考例の表に列挙する)。
参考例1.13
(a)
クロロホルム(350mL)中、N−(tert−ブトキシカルボニル)グリシン(22.4g、128mmol)、2−アミノ−3−オキソブタン酸エチル(21.1g、116mmol)、エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(28.9g、151mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(23.1g、151mmol)、トリエチルアミン(16.2mL、116mmol)を室温で13時間撹拌し、次に、トリエチルアミン(20.0mL、143mmol)を加えた。同温度で4時間撹拌した後、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液に注いだ。有機層を分離し、水層をクロロホルムで抽出した。有機層を合わせ、飽和食塩水で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1〜1:1)で精製して、2−{[N−(tert−ブトキシカルボニル)グリシル]アミノ}−3−オキソブタン酸エチルを得た。MS (APCI): m/z 320 (M+NH)、303 (M+H)。
(b)
調製は、2−{[N−(tert−ブトキシカルボニル)グリシル]アミノ}−3−オキソブタン酸エチル(22.1g、73.1mmol)から、実施例1.172(b)と同様にして行い、6−ヒドロキシ−3−メチルピラジン−2−カルボン酸エチルを得た。MS (APCI): m/z 183 (M+H)。
(c)
調製は、6−ヒドロキシ−3−メチルピラジン−2−カルボン酸エチル(6.73g、36.9mmol)から、参考例1.07(b)と同様にして行い、6−クロロ−3−メチルピラジン−2−カルボン酸エチルを得た。MS (APCI): m/z 201/203 (M+H)。
(d)
x(1.94g、9.67mmol)、イソブチルボロン酸(1.97g、19.3mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(212mg、0.290mmol)及び炭酸カリウム(2.67g、19.3mmol)の1,4−ジオキサン(30mL)懸濁液を100℃で4.5時間加熱した。周囲温度に冷ました後、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、酢酸エチルでセライト濾過した。濾液を集めて、減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で洗浄して、重炭酸ナトリウムで乾燥して、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣をジクロロメタンに溶解させ、不溶性物質を濾別した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜3:1)で精製して、6−イソブチル−3−メチルピラジン−2−カルボン酸エチルを得た。MS (APCI): m/z 223 (M+H)。
(e)
調製は、6−イソブチル−3−メチルピラジン−2−カルボン酸エチル(1.76g、7.92mmol)から、実施例1.006(a)方法Aと同様にして行い、3−(6−イソブチル−3−メチルピラジン−2−イル)−3−オキソプロパンニトリルを得た。MS (APCI): m/z 218 (M+H)。
(f)
調製は、3−(6−イソブチル−3−メチルピラジン−2−イル)−3−オキソプロパンニトリル(1.61g、7.41mmol)から、実施例1.001(c)と同様にして行い、3−(6−イソブチル−3−メチルピラジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−アミンを得た。MS (APCI): m/z 232 (M+H)。
(g)
調製は、3−(6−イソブチル−3−メチルピラジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン(1.25g、5.40mmol)から、実施例1.006(c)方法Aと同様にして行い、3−{[3−(6−イソブチル−3−メチルピラジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]アミノ}−3−オキソプロパン酸エチルを得た。MS (APCI): m/z 346 (M+H)。
(h)
3−{[3−(6−イソブチル−3−メチルピラジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]アミノ}−3−オキソプロパン酸エチル(1.13g、3.29mmol)及びトリエチルアミン(1.38mL、9.88mmol)のメタノール(9mL)、テトラヒドロフラン(9mL)及び水(9mL)懸濁液を2時間還流した。周囲温度に冷ました後、反応混合物を2N塩酸水溶液によりpH2に酸性化し、減圧下で濃縮した。残渣を水でトリチュレートして、2−(6−イソブチル−3−メチルピラジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオールを得た。MS (APCI): m/z 300 (M+H)。
(i)
調製は、2−(6−イソブチル−3−メチルピラジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオール(663mg、2.22mmol)から、実施例1.001(f)と同様にして行い、5,7−ジクロロ−2−(6−イソブチル−3−メチルピラジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジンを得た(参考例1.13の化合物は、後述する参考例の表に列挙する)。
参考例1.14
(a)
調製は、N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−アラニン(5.62g、29.7mmol)及びL−トレオニンエチルエステル塩酸塩(4.58g、27.0mmol)から、実施例1.001(d)方法Bと同様にして行い、N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−アラニル−L−トレオニンメチルを得た。MS (APCI): m/z 305 (M+H)。
(b)
N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−アラニル−L−トレオニンメチル(9.00g、29.6mmol)のジクロロメタン(90mL)溶液に、室温で、デス−マーチンペルヨージナン(15.1g、35.5mmol)を加えた。70分間撹拌した後、飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、次に、反応混合物を15分間撹拌した。混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液に注ぎ、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1〜1:1)で精製して、(2S)−2−{[N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−アラニル]アミノ}−3−オキソブタン酸メチルを得た。MS (APCI): m/z 303 (M+H)。
(c)
(2S)−2−{[N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−アラニル]アミノ}−3−オキソブタン酸メチル(3.05g、10.1mmol)及び4N塩酸の1,4−ジオキサン(10mL)溶液を室温で撹拌した。同温度で1時間撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣のピリジン(50mL)溶液を60℃で4時間加熱した。周囲温度に冷ました後、混合物を減圧下で濃縮した。残渣を水に注ぎ、混合物をジクロロメタンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣をヘキサン−酢酸エチル(1:1)でトリチュレートして、6−ヒドロキシ−3,5−ジメチルピラジン−2−カルボン酸メチルを得た。MS (APCI): m/z 183 (M+H)。
(d)
調製は、6−ヒドロキシ−3,5−ジメチルピラジン−2−カルボン酸メチル(4.55g、25.0mmol)から、参考例1.07(b)と同様にして行い、6−クロロ−3,5−ジメチルピラジン−2−カルボン酸メチルを得た。MS (APCI): m/z 201/203 (M+H)。
(e)
調製は、6−クロロ−3,5−ジメチルピラジン−2−カルボン酸メチル(960mg、4.78mmol)から、参考例1.13(d)と同様にして行い、6−イソブチル−3,5−ジメチルピラジン−2−カルボン酸メチルを得た。MS (APCI): m/z 223 (M+H)。
(f)
調製は、6−イソブチル−3,5−ジメチルピラジン−2−カルボン酸メチル(945mg、4.25mmol)から、実施例1.006(a)方法Aと同様にして行い、3−(6−イソブチル−3,5−ジメチルピラジン−2−イル)−3−オキソプロパンニトリルを得た。MS (APCI): m/z 232 (M+H)。
(g)
調製は、3−(6−イソブチル−3,5−ジメチルピラジン−2−イル)−3−オキソプロパンニトリル(972mg、4.20mmol)から、実施例1.001(c)と同様にして行い、3−(6−イソブチル−3,5−ジメチルピラジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−アミンを得た。MS (APCI): m/z 246 (M+H)。
(h)
調製は、3−(6−イソブチル−3,5−ジメチルピラジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン(950mg、3.87mmol)から、実施例1.006(c)方法Aと同様にして行い、3−{[3−(6−イソブチル−3,5−ジメチルピラジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]アミノ}−3−オキソプロパン酸エチルを得た。MS (APCI): m/z 360 (M+H)。
(i)
調製は、3−{[3−(6−イソブチル−3,5−ジメチルピラジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]アミノ}−3−オキソプロパン酸エチル(1.12g、3.12mmol)から、実施例1.006(d)と同様にして行い、2−(6−イソブチル−3,5−ジメチルピラジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオールを得た。MS (APCI): m/z 314 (M+H)。
(j)
調製は、2−(6−イソブチル−3,5−ジメチルピラジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオール(845mg、2.70mmol)から、実施例1.001(f)と同様にして行い、5,7−ジクロロ−2−(6−イソブチル−3,5−ジメチルピラジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジンを得た(参考例1.14の化合物は、後述する参考例の表に列挙する)。
参考例1.15
(a)
調製は、x(参考例1.13(c))(1.50g、7.48mmol)及びn−プロピルボロン酸(1.32g、15.0mmol)から、参考例1.13(d)と同様にして行い、3−メチル−6−プロピルピラジン−2−カルボン酸エチルを得た。MS (APCI): m/z 209 (M+H)。
(b)
調製は、3−メチル−6−プロピルピラジン−2−カルボン酸エチル(1.09g、5.23mmol)から、実施例1.006(a)方法Aと同様にして行い、3−(3−メチル−6−プロピルピラジン−2−イル)−3−オキソプロパンニトリルを得た。MS (APCI): m/z 204 (M+H)。
(c)
調製は、3−(3−メチル−6−プロピルピラジン−2−イル)−3−オキソプロパンニトリル(1.07g、5.23mmol)から、実施例1.001(c)と同様にして行い、3−(3−メチル−6−プロピルピラジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−アミンを得た。MS (APCI): m/z 218 (M+H)。
(d)
調製は、3−(3−メチル−6−プロピルピラジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン(1.15g、5.29mmol)から、実施例1.006(c)方法Aと同様にして行い、3−{[3−(3−メチル−6−プロピルピラジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]アミノ}−3−オキソプロパン酸エチルを得た。MS (APCI): m/z 332 (M+H)。
(e)
調製は、3−{[3−(3−メチル−6−プロピルピラジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]アミノ}−3−オキソプロパン酸エチル(1.07g、3.23mmol)から、参考例1.13(h)と同様にして行い、2−(3−メチル−6−プロピルピラジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオールを得た。MS (APCI): m/z 286 (M+H)。
(f)
調製は、2−(3−メチル−6−プロピルピラジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオール(803mg、2.81mmol)から、実施例1.001(f)と同様にして行い、5,7−ジクロロ−2−(3−メチル−6−プロピルピラジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジンを得た(参考例1.15の化合物は、後述する参考例の表に列挙する)。
参考例1.16
(a)
調製は、6−クロロ−3,5−ジメチルピラジン−2−カルボン酸メチル(参考例1.14(d)に記載)(2.30g、10.7mmol)及びシクロプロピルボロン酸(1.84g、21.4mmol)から、参考例1.13(d)と同様にして行い、6−シクロプロピル−3,5−ジメチルピラジン−2−カルボン酸エチルを得た。MS (APCI): m/z 221 (M+H)。
(b)
調製は、6−シクロプロピル−3,5−ジメチルピラジン−2−カルボン酸エチル(2.30g、10.4mmol)から、実施例1.006(a)方法Aと同様にして行い、3−(6−シクロプロピル−3,5−ジメチルピラジン−2−イル)−3−オキソプロパンニトリルを得た。MS (APCI): m/z 216 (M+H)。
(c)
最初に、3−(6−シクロプロピル−3,5−ジメチルピラジン−2−イル)−3−オキソプロパンニトリル(872mg、4.05mmol)から、実施例1.001(c)と同様の方法で調製を行い、粗化合物(839mg、90%)を得た。次に、粗化合物(839mg)から、実施例1.006(c)方法Aと同様の方法で調製を行い、3−{[3−(6−シクロプロピル−3,5−ジメチルピラジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]アミノ}−3−オキソプロパン酸エチルを得た。MS (APCI): m/z 344 (M+H)。
(d)
調製は、3−{[3−(6−シクロプロピル−3,5−ジメチルピラジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]アミノ}−3−オキソプロパン酸エチル(990mg、2.88mmol)から、参考例1.13(h)と同様にして行い、2−(6−シクロプロピル−3,5−ジメチルピラジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオールを得た。MS (APCI): m/z 298 (M+H)。
(e)
調製は、2−(6−シクロプロピル−3,5−ジメチルピラジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオール(772mg、2.60mmol)から、実施例1.001(f)と同様にして行い、5,7−ジクロロ−2−(6−シクロプロピル−3,5−ジメチルピラジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジンを得た(参考例1.16の化合物は、後述する参考例の表に列挙する)。
参考例1.17
(a)
調製は、N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−ノルバリン(13.0g、59.8mmol)及びL−トレオニンエチルエステル塩酸塩(9.23g、54.4mmol)から、実施例1.001(d)方法Bと同様にして行い、N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−ノルバリル−L−トレオニンメチルを得た。MS (APCI): m/z 333 (M+H)。
(b)
調製は、N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−ノルバリル−L−トレオニンメチル(15.8g、47.5mmol)から、参考例1.14(b)と同様にして行い、(2S)−2−{[N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−ノルバリル]アミノ}−3−オキソブタン酸メチルを得た。MS (APCI): m/z 348 (M+H)。
(c)
調製は、(2S)−2−{[N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−ノルバリル]アミノ}−3−オキソブタン酸メチル(10.3g、31.2mmol)から、実施例1.172(b)と同様にして行い、6−ヒドロキシ−3−メチル−5−プロピルピラジン−2−カルボン酸メチルを得た。MS (APCI): m/z 211 (M+H)。
(d)
調製は、6−ヒドロキシ−3−メチル−5−プロピルピラジン−2−カルボン酸メチル(3.49g、16.6mmol)から、参考例1.07(b)と同様にして行い、6−クロロ−3−メチル−5−プロピルピラジン−2−カルボン酸メチルを得た。MS (APCI): m/z 229/231 (M+H)。
(e)
6−クロロ−3−メチル−5−プロピルピラジン−2−カルボン酸メチル(3.00g、13.1mmol)及びトリエチルアミン(1.83mL、13.1mmol)のテトラヒドロフラン(40mL)溶液に、アルゴン下、0℃で、パラジウム担持炭(5%、M、湿潤、300mg)を加えた。反応混合物を、水素雰囲気下で8時間撹拌し、次に、テトラヒドロフランでセライト濾過した。濾液に、室温で、二酸化マンガン(1.0g)を加えた。一晩撹拌した後、反応混合物をテトラヒドロフランでセライト濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、残渣を飽和重炭酸ナトリウム水溶液に注いだ。混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1〜13:7)で精製して、3−メチル−5−プロピルピラジン−2−カルボン酸メチルを得た。MS (APCI): m/z 195 (M+H)。
(f)
調製は、3−メチル−5−プロピルピラジン−2−カルボン酸メチル(1.77g、9.11mmol)から、実施例1.006(a)方法Aと同様にして行い、3−(3−メチル−5−プロピルピラジン−2−イル)−3−オキソプロパンニトリルを得た。MS (APCI): m/z 204 (M+H)。
(g)
最初に、調製を、3−(3−メチル−5−プロピルピラジン−2−イル)−3−オキソプロパンニトリル(2.00mg、9.84mmol)から、実施例1.001(c)と同様にして行い、3−(3−メチル−5−プロピルピラジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−アミンを得た。MS (APCI): m/z 218 (M+H)。
(h)
第一に、3−(3−メチル−5−プロピルピラジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン(1.37g、6.31mmol)から、実施例1.006(c)方法Aと同様の方法で調製を行い、粗化合物(2.19g)を得た。MS (APCI): m/z 344 (M+H)。第二に、3−{[3−(3−メチル−5−プロピルピラジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]アミノ}−3−オキソプロパン酸エチル(2.19g)から、参考例1.13(h)と同様の方法で調製を行い、粗化合物(1.04g)を得た。MS (APCI): m/z 286 (M+H)。第三に、粗化合物(1.04g)から、実施例1.001(f)と同様の方法で調製を行い、5,7−ジクロロ−2−(3−メチル−5−プロピルピラジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジンを得た(参考例1.17の化合物は、後述する参考例の表に列挙する)。
参考例1.18
(a)
3−アミノピラゾール(5.00g、60.2mmol)及びオキサルプロピオン酸エチル(24.3g、120mmol)のエタノール(602mL)溶液を24時間還流した。周囲温度に冷ました後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をクロロホルム及びジイソプロピルエーテルでトリチュレートして、粗化合物(10.4g、78%)を得た。
粗化合物(7.38g、33.4mmol)及びオキシ塩化リン(62.3g、668mmol)のトルエン(67mL)溶液を3時間還流した。周囲温度に冷ました後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をクロロホルムに溶解させ、10%炭酸カリウム水溶液に注いだ。有機層を分離し、水層をクロロホルムで抽出した。有機層を合わせ、水及び飽和食塩水で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜7:3)で精製して、粗化合物(7.07g、88%)を得た。
粗化合物(4.49g、18.7mmol)、パラジウム担持炭(5%、M、湿潤、2.25g)及びトリエチルアミン(2.61mL、18.7mmol)のテトラヒドロフラン(190mL)懸濁液を、水素雰囲気下、室温で40分間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1〜2:3)で精製して、6−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−カルボン酸エチルを得た。MS (APCI): m/z 206 (M+H)。
(b)
調製は、6−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−カルボン酸エチル(3.42g、16.7mmol)から、実施例1.006(a)方法Aと同様にして行い、3−(6−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル)−3−オキソプロピオニトリルを得た。MS (APCI): m/z 201 (M+H)。
(c)
最初に、3−(6−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル)−3−オキソプロピオニトリル(2.45g、12.2mmol)から、実施例1.001(c)と同様の方法で調製を行い、3−(6−メチルピラゾロ[1.5−a]ピリミジン−5−イル)−1H−ピラゾール−5−アミンを得た。MS (APCI): m/z 215 (M+H)。
(d)
調製は、3−(6−メチルピラゾロ[1.5−a]ピリミジン−5−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン(2.30g、10.7mmol)から、実施例1.006(c)方法Aと同様にして行い、3−{[3−(6−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]アミノ}−3−オキソプロパン酸エチルを得た。MS (APCI): m/z 329 (M+H)。
(e)
調製は、3−{[3−(6−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]アミノ}−3−オキソプロパン酸エチル(3.20g、9.75mmol)から、実施例1.006(d)と同様にして行い、6’−メチル−2,5’−ビピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオールを得た。MS (APCI): m/z 283 (M+H)。
(f)
調製は、6’−メチル−2,5’−ビピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオール(2.86g、9.75mmol)から、実施例1.001(f)と同様にして行い、5,7−ジクロロ−6’−メチル−2,5’−ビピラゾロ[1,5−a]ピリミジンを得た(参考例1.18の化合物は、後述する参考例の表に列挙する)。
下記の略語を本明細書において使用する:
「MS(APCI)」は、質量分析(大気圧化学イオン化質量分析)を意味し、
「MS(ESI)」は、質量分析(エレクトロスプレーイオン化質量分析)を意味し、
「Me」は、メチル基を意味し;
「Et」は、エチル基を意味し;
「Pr」は、プロピル基を意味し;
「Bu」は、ブチル基を意味し;そして、
「Boc」は、tert−ブトキシカルボニル基を意味する。
実施例及び参考例の化合物の構造式及び物理的性質などを、下記の実施例の表及び参考例の表に示す。
Figure 2013060438

Figure 2013060438

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Figure 2013060438

Figure 2013060438

Figure 2013060438
(b)
3,5,6−トリメチルピラジン−2−カルバルデヒド(4.51g、30.0mmol)、2−メチル−2−ブテン(12.8mL、120mmol)及びリン酸二水素ナトリウム水和物(4.68g、30.0mmol)のtert−ブタノール(90mL)及び水(30mL)溶液に、0℃で、80%亜塩素酸ナトリウム(10.2g、90.0mmol)を滴下した。室温で50分間撹拌した後、反応混合物を2N塩酸水溶液に注いだ。混合物をクロロホルムで抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、3,5,6−トリメチルピラジン−2−カルボン酸を得た。MS (ESI): m/z 165 (M−H)。
(d)
6−クロロ−3−メチルピラジン−2−カルボン酸エチル(1.94g、9.67mmol)、イソブチルボロン酸(1.97g、19.3mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(212mg、0.290mmol)及び炭酸カリウム(2.67g、19.3mmol)の1,4−ジオキサン(30mL)懸濁液を100℃で4.5時間加熱した。周囲温度に冷ました後、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、酢酸エチルでセライト濾過した。濾液を集めて、減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で洗浄して、重炭酸ナトリウムで乾燥して、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣をジクロロメタンに溶解させ、不溶性物質を濾別した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜3:1)で精製して、6−イソブチル−3−メチルピラジン−2−カルボン酸エチルを得た。MS (APCI): m/z 223 (M+H)。
参考例1.15
(a)
調製は、6−クロロ−3−メチルピラジン−2−カルボン酸エチル(参考例1.13(c))(1.50g、7.48mmol)及びn−プロピルボロン酸(1.32g、15.0mmol)から、参考例1.13(d)と同様にして行い、3−メチル−6−プロピルピラジン−2−カルボン酸エチルを得た。MS (APCI): m/z 209 (M+H)。

Claims (15)

  1. 式[I]:
    Figure 2013060438

    [式中、
    は、水素、ハロゲン、低級アルキル又はシアノであり;
    環Aは、場合により置換されている複素環基であり;
    環Bは、場合により置換されている3〜6員単環式基であり;そして
    Yは、場合により置換されているアミノ、
    場合により置換されている環状アミノ、
    場合により置換されている脂肪族3〜6員モノシクリルオキシ、
    場合により置換されている低級アルキル又は
    場合により置換されている低級アルキル−O−である]
    で表される化合物又はその薬理的に許容しうる塩、を活性成分として含む医薬組成物。
  2. Yが、場合により置換されているアミノである、請求項1に記載の医薬組成物。
  3. Yが、式[III]:
    −Z−R [III]
    [式中、
    Zは、−N(R)−、−O−又はC1−2アルキレンであり;
    は、水素;ヒドロキシ及び低級アルコキシから選択される同一もしくは異なる1〜2個の置換基により場合により置換されている低級アルキル;又は低級シクロアルキルであり;そして
    は、
    (1)ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、低級アルコキシ、低級シクロアルキル、ヒドロキシ置換低級シクロアルキル、ハロ低級アルキル及びモノ−もしくはジ−低級アルキルアミノからなる群より選択される同一又は異なる1〜3個の置換基により場合により置換されている低級アルキルであるか;又は
    (2)場合により置換されている脂肪族3〜6員単環式基である]
    で表される請求項1に記載の医薬組成物。
  4. 環Aにより表される「場合により置換されている複素環基」が低級アルキル;低級シクロアルキル;ハロゲン;ハロ低級アルキル;ヒドロキシ;低級アルコキシ;ハロ低級アルコキシ;低級アルキル及びハロゲンから選択される同一又は異なる1〜2個の置換基により場合により置換されているアミノ;ならびに、低級アルキル及びハロゲンから選択される同一又は異なる1〜3個の置換基により場合により置換されている環状アミノからなる群より選択される同一又は異なる1〜6個の置換基により場合により置換されている複素環基であり、
    そして、
    環Bにより表される「場合により置換されている3〜6員単環式基」が、ハロゲン;オキソ;ヒドロキシ;ヒドロキシ及び低級アルコキシから選択される同一又は異なる1〜2個の置換基により場合により置換されている低級アルキル;低級アルコキシ;低級アルキルスルホニルオキシ;ならびに、低級アルキルから選択される同一又は異なる1〜2個の置換基により場合により置換されているアミノからなる群より選択される同一又は異なる1〜3個の置換基により場合により置換されている3〜6員単環式基であり、
    そして、
    により表される「場合により置換されている脂肪族3〜6員単環式基」が、ハロゲン;オキソ;ヒドロキシ;低級アルカノイル;低級アルコキシ;ならびに、ヒドロキシ及び低級アルコキシから選択される同一又は異なる1〜2個の置換基により場合により置換されている低級アルキルからなる群より選択される同一又は異なる1〜3個の置換基により場合により置換されている脂肪族3〜6員単環式基である、請求項3に記載の医薬組成物。
  5. 環Aにより表される「場合により置換されている複素環基」における複素環部分が、ヘテロ原子として1〜3個の窒素原子を含有する単環式もしくは二環式ヘテロアリール、又はそれと縮合された脂肪族5〜6員環を有する基であり;
    そして、
    環Bにより表される「場合により置換されている3〜6員単環式基」における単環式部分が、4〜6員単環式窒素含有複素環基又は3〜6員単環式炭化水素基であり、
    そして、
    により表される「場合により置換されている脂肪族3〜6員単環式基」における単環式部分が、酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選択される1〜2個のヘテロ原子を含有する4〜6員脂肪族単環式複素環基;又はC3−6シクロアルキルである、請求項3又は4に記載の医薬組成物。
  6. 環Aにより表される「場合により置換されている複素環基」における複素環部分が、ピリジル、ピラジニル、キノリル、キノキサリニル、5,6,7,8−テトラヒドロキノキサリニル、7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジニル、ピリド[3,4−b]ピラジニル及びピラゾロ[1,5−a]ピリミジニルからなる群より選択され、
    そして、
    環Bにより表される「場合により置換されている3〜6員単環式基」における単環式部分が、ピロリジニル、アゼチジニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル及びC3−6シクロアルキルからなる群より選択されるか、又はその不飽和単環式基であり;
    そして、
    により表される「場合により置換されている脂肪族3〜6員単環式基」における単環式部分が、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、オキセタニル、テトラヒドロチオピラニル、テトラヒドロチエニル、チエタニル、ピペリジル及びC3−6シクロアルキルからなる群より選択される、請求項3又は4に記載の医薬組成物。
  7. 環Aにより表される「場合により置換されている複素環基」における複素環部分が、ピリジン−2−イル、ピラジン−2−イル、キノリン−2−イル、キノキサリン−2−イル、5,6,7,8−テトラヒドロキノキサリン−2−イル、7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン−2−イル、7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン−3−イル、ピリド[3,4−b]ピラジン−2−イル及びピリド[3,4−b]ピラジン−3−イルからなる群より選択され、
    そして、
    環Bにより表される「場合により置換されている3〜6員単環式基」における単環式部分が、1−ピロリジニル、1−アゼチジニル、1−ピラゾリジニル、シクロペンチル及びシクロペンテニルからなる群より選択され、
    そして、
    により表される「場合により置換されている脂肪族3〜6員単環式基」における単環式部分が、3−又は4−テトラヒドロピラニル、3−テトラヒドロフラニル、3−オキセタニル、3−又は4−テトラヒドロチオピラニル、3−テトラヒドロチエニル、3−チエタニル、4−ピペリジル及びC3−6シクロアルキルからなる群より選択される、請求項3又は4に記載の医薬組成物。
  8. 環Aが、ピラジニル、キノリル、キノキサリニル、5,6,7,8−テトラヒドロキノキサリニル、7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジニル、ピリド[3,4−b]ピラジニル及びピラゾロ[1,5−a]ピリミジニルであり、それぞれ、低級アルキル;低級シクロアルキル;ハロゲン;ハロ低級アルキル;ならびに、低級アルキル及びハロゲンから選択される同一又は異なる1〜3個の置換基により場合により置換されている環状アミノからなる群より選択される同一又は異なる1〜3個の置換基により場合により置換されており、
    そして、
    環Bが、1−ピロリジニル、1−アゼチジニル、1−ピラゾリル、シクロプロピル、シクロペンチル又はシクロペンテン−1−イルであり、それぞれ、ハロゲン;ヒドロキシ;ヒドロキシ、低級アルコキシから選択される同一又は異なる1〜2個の置換基により場合により置換されている低級アルキルからなる群より選択される同一又は異なる1〜3個の置換基により場合により置換されており、
    そして、
    が、
    (1)ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、低級アルコキシ、ヒドロキシ置換低級シクロアルキル、ハロ低級アルキル及びモノ−もしくはジ−低級アルキルアミノからなる群より選択される同一又は異なる1〜3個の置換基により場合により置換されている低級アルキルであるか;又は
    (2)3−又は4−テトラヒドロピラニル、3−テトラヒドロフラニル、3−オキセタニル、3−テトラヒドロチエニル、4−ピペリジル又はC3−6シクロアルキルであり、それぞれ、ハロゲン;オキソ;ヒドロキシ;低級アルカノイル;低級アルコキシ;ならびに、ヒドロキシ及び低級アルコキシから選択される同一又は異なる1〜2個の置換基により場合により置換されている低級アルキルからなる群より選択される同一又は異なる1〜3個の置換基により場合により置換されており、
    そして、
    が、水素である、請求項3に記載の医薬組成物。
  9. 環Aが、ピラジン−2−イル及びキノキサリン−2−イルであり、それぞれ、低級アルキル及びハロゲンからなる群より選択される同一又は異なる1〜3個の置換基により場合により置換されており、
    環Bが、ハロゲン;ヒドロキシ;ヒドロキシ、低級アルコキシから選択される同一又は異なる1〜2個の置換基により場合により置換されている低級アルキルからなる群より選択される同一又は異なる1〜3個の置換基により場合により置換されている1−ピロリジニルである、請求項8に記載の医薬組成物。
  10. が、水素である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  11. が、水素であり、Zが、−N(R)−である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  12. 前記化合物が、
    2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−5−ピロリジン−1−イル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン;
    N−メチル−2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−5−ピロリジン−1−イル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン;
    5−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]−2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン;
    1−({2−(7−フルオロ−3−メチルキノキサリン−2−イル)−5−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル}アミノ)−2−メチルプロパン−2−オール;
    5−(2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン;
    2−メチル−3−[5−ピロリジン−1−イル−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル]キノキサリン;
    5−シクロペンタ−1−エン−1−イル−2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン;
    trans−4−({2−(7−フルオロ−3−メチルキノキサリン−2−イル)−5−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル}アミノ)−1−メチルシクロヘキサノール;
    2−(5,7−ジピロリジン−1−イルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−メチルキノキサリン;
    (2S)−1,1,1−トリフルオロ−3−{[2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−5−ピロリジン−1−イルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ}プロパン−2−オール;
    3−{[2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−5−ピロリジン−1−イルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ}プロパンニトリル;
    N−(trans−4−メトキシシクロヘキシル)−2−[3−メチル−7−(トリフルオロメチル)キノキサリン−2−イル]−5−ピロリジン−1−イルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン;
    2−(3,7−ジメチルキノキサリン−2−イル)−N,N−ビス(2−メトキシエチル)−5−ピロリジン−1−イルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン;
    5−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]−2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−N−オキセタン−3−イルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン;
    1−{[5−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]−2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ}−2−メチルプロパン−2−オール;
    N−シクロプロピル−5−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]−2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン;
    2−(3−エチルキノキサリン−2−イル)−5−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]−N−(trans−4−メトキシシクロヘキシル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン;
    trans−4−({5−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]−2−[3−(トリフルオロメチル)キノキサリン−2−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル}アミノ)−1−メチルシクロヘキサノール;
    (1S,2S)−2−{[2−(7−フルオロ−3−メチルキノキサリン−2−イル)−5−ピロリジン−1−イルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ}シクロヘキサノール;
    2−(3,5−ジメチルキノキサリン−2−イル)−5−ピロリジン−1−イル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン;
    2−(3,6−ジメチルキノキサリン−2−イル)−5−ピロリジン−1−イル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン;
    2−(3,7−ジメチルキノキサリン−2−イル)−N−[(3R)−1,1−ジオキシドテトラヒドロ−3−チエニル]−5−ピロリジン−1−イルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン;
    N−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−2−(3,7−ジメチルキノキサリン−2−イル)−5−ピロリジン−1−イルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン;
    2−(3,7−ジメチルキノキサリン−2−イル)−N−(1−プロピルピペリジン−4−イル)−5−ピロリジン−1−イルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン;
    N’−[2−(3,7−ジメチルキノキサリン−2−イル)−5−ピロリジン−1−イルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−N,N−ジメチルエタン−1,2−ジアミン;
    N−(4,4−ジフルオロシクロへキシル)−2−(3−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノキサリン−2−イル)−5−ピロリジン−1−イルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン;
    N−メチル−5−ピロリジン−1−イル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2−(3,5,6−トリメチルピラジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン;
    ((2S)−1−{2−(3−メチルキノキサリン−2−イル)−7−[(3R)−テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル}ピロリジン−2−イル)メタノール;
    {(2S)−1−[7−[シクロプロピル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ]−2−(3,7−ジメチルキノキサリン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル]ピロリジン−2−イル}メタノール;
    1−[2−(3,7−ジメチルキノキサリン−2−イル)−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル]アゼチジン−3−オール;
    2−メチル−3−[5−ピロリジン−1−イル−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル]キノキサリン;
    trans−1−メチル−4−{[2−(3−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン−2−イル)−5−ピロリジン−1−イルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ}シクロヘキサノール;
    cis−4−({2−(7−フルオロ−3−メチルキノキサリン−2−イル)−5−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル}アミノ)−1−メチルシクロヘキサノール;
    N−メチル−2−(3−メチル−6−プロピルピラジン−2−イル)−5−ピロリジン−1−イル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン;
    2−メチル−1−[(6’−メチル−5−ピロリジン−1−イル−2,5’−ビピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)アミノ]プロパン−2−オール;
    1−{[2−(6−イソブチル−3,5−ジメチルピラジン−2−イル)−5−ピロリジン−1−イルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ}−2−メチルプロパン−2−オール;
    1−{[2−(6−シクロプロピル−3,5−ジメチルピラジン−2−イル)−5−ピロリジン−1−イルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ}−2−メチルプロパン−2−オール;
    2−(6−シクロプロピル−3,5−ジメチルピラジン−2−イル)−5−ピロリジン−1−イル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン;
    2−(3−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン−2−イル)−5−ピロリジン−1−イル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン;
    2−メチル−1−{[2−(3−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン−2−イル)−5−ピロリジン−1−イルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ}プロパン−2−オール;
    N−(trans−4−メトキシシクロヘキシル)−2−(3−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[2,3−b]ピラジン−2−イル)−5−ピロリジン−1−イルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン;
    2−(2−メチルピリド[3,4−b]ピラジン−3−イル)−5−ピロリジン−1−イル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン;及び
    2−(3−メチルピリド[3,4−b]ピラジン−2−イル)−5−ピロリジン−1−イル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン
    からなる群より選択される化合物又はその薬理的に許容しうる塩である請求項1記載の医薬組成物。
  13. ホスホジエステラーゼ10阻害剤である請求項1〜12のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  14. ホスホジエステラーゼ10活性の阻害により改善することが見込まれる疾患又は状態の治療又は予防薬である請求項1〜12のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  15. 統合失調症、不安障害、薬物中毒、認知障害の症状を伴う疾患、気分障害又は気分エピソードの治療又は予防薬である請求項1〜12のいずれか一項に記載の医薬組成物。
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