JP2013056384A - スライド式カッタ - Google Patents

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Abstract

【課題】紙片の撓みが戻ろうとする力自体が小さいと、切断後の紙片はスライド式カッタの近傍に落下したまま発行口へ到達できない。
【解決手段】一実施形態によれば、直線状の刃先線を有する固定刃と、固定刃との間で用紙を挟んで切断し刃スライド方向の上流側に向かって傾斜する斜辺部を持つ刃先線を有する可動刃と、可動刃を噛み合い位置へ動かし、用紙の切断位置を切断幅方向で両端からそれぞれこの両端間で切り残される接続部に移動させる移動機構と、可動刃の移動によって用紙から切り離された紙片に当接する2箇所の傾斜面部を有し可動刃に設けられた用紙当接部材とを備えたことを特徴とするスライド式カッタが提供される。
【選択図】図3

Description

一実施形態はスライド式カッタに関する。
キャッシュレジスタ装置やチケット発行装置あるいは金融端末装置はプリンタ装置を設けている。このプリンタ装置はロール状の用紙を繰出して紙面上に情報を印字し、用紙をカッタ機構によって切断する。装置は領収書を発行し、商品の引換券やチケット又は取引伝票等を発行する。
用紙を一部に切り残しを残して切断するカッタ機構が知られている(例えば特許文献1参照)。可動刃を移動させて用紙を切断するスライド式カッタが知られている(例えば特許文献2参照)。スライド式カッタとは、スライド式に動く可動刃による切断機能を持つカッタ機構を指す。カッタ機構にスライド式カッタを用いたプリンタが知られている(特許文献3参照)。スライド式カッタが連続紙を断裁すると、この連続紙から紙片が切り離される。この紙片は切れ端を互いに噛み合っている可動刃及び固定刃に向けた状態でスライド式カッタの直下に落下する。
プリンタ装置はスライド式カッタの排出側に紙片の発行口を有する。プリンタ筐体の寸法上、スライド式カッタ及び発行口間に搬送路を設けることが制限されること等によりプリンタ装置がこれらのスライド式カッタ及び発行口の間に搬送機構を設けることができないことがある。可動刃が用紙を切断すると、用紙の連続紙部分と、この用紙から切り離された紙片との間の切れ込みに可動刃が入り込み、可動刃の刃厚分だけ紙片及び連続紙部分が撓む。これらが撓んだ状態で切り残された接続部は用紙の逆方向への搬送による引っ張り力によって最後に引きちぎられる。撓みが戻ろうとする力が紙片には蓄えられる。固定刃及び可動刃の両刃による挟持位置からこの力の反力が紙片に作用し、紙片は排出口方向へはじき飛ばされる。両刃の噛み合い位置よりも下流側に紙片搬送機構を持たないプリンタ装置では、撓み変形が戻ろうとする力の反力だけが紙片に働く。
特開2010−188567号公報 特開2006−187817号公報 特開2010−228030号公報
しかしながら、可動刃の刃厚は用紙の用紙厚に比べてそれほど大きくはなく、この可動刃が固定刃と噛み合ったときに生じる紙片の撓み変形量は小さい。刃厚は厚くても1mm程度である。小さいとは、スライド式カッタの挟持位置から発行口に向かってこの紙片がはじき飛ばされても発行口に届かない程度に変形量が小さいことを意味する。紙片の撓みが戻ろうとする力の大きさ自体が小さい。切断後の紙片はスライド式カッタの近傍に落下して例えばカッタ筐体の底壁に留まり続ける。紙片は落下したまま発行口へ到達できない。
このような課題を解決するため、一実施形態によれば、直線状の刃先線を有する固定刃と、この固定刃との間で用紙を挟んで切断し、この用紙の搬送方向および前記用紙の切断幅方向の双方に交差する刃スライド方向の上流側に向かって傾斜する一対の斜辺部を持つ刃先線を有する可動刃と、この可動刃を前記可動刃および前記固定刃の噛み合い位置へ動かし、各刃先線による前記用紙の切断位置を前記切断幅方向で両端からそれぞれこの両端間で切り残される接続部に移動させる移動機構と、この移動機構による前記可動刃の移動によって前記用紙から切り離された紙片に当接する少なくとも2箇所の傾斜面部を有し、前記可動刃に設けられた用紙当接部材と、を備えたことを特徴とするスライド式カッタが提供される。
実施の形態に係るスライド式カッタを含むプリンタの構成例を示す図である。 実施の形態に係るスライド式カッタの固定刃及び可動刃が離れている位置での斜視図である。 実施の形態に係るスライド式カッタの固定刃及び可動刃が噛み合っている位置での斜視図である。 (a)、(b)は実施の形態に係るスライド式カッタの移動機構の構成例を示す図である。 実施の形態の第1の変形例に係るスライド式カッタの用紙当接部材の斜視図である。 実施の形態の第2の変形例に係るスライド式カッタの固定刃及び可動刃の一側面図である。
以下、実施の形態に係るスライド式カッタについて、図1乃至図6を参照しながら説明する。尚、各図において同一箇所については同一の符号を付すとともに、重複した説明は省略する。
図1は実施の形態に係るスライド式カッタを含むプリンタの構成例を示す図である。プリンタ50は、円筒状のコア51と、このコア51に巻掛けられたロール紙52と、このロール紙52からのサーマル紙P(用紙)を導くための給紙路53と、この給紙路53の途中に設けられたピンチローラ54と、ピンチローラ54よりも搬送方向下流に給紙路53の上方に設けられサーマル用紙Pの感熱層を発色させて印字を行うサーマルヘッド55と、このサーマルヘッド55に対向し給紙路53の下方に設けられたプラテンローラ56とを備えている。プリンタ50は更にそれぞれプラテンローラ56及びサーマルヘッド55より搬送方向下流側に設けられ、サーマル用紙Pをガイドするガイド57、58と、これらのガイド57、58によって導かれたサーマル用紙Pを用紙幅方向に断裁するスライド式カッタ10と、このスライド式カッタ10からの紙片の発行口59と、スライド式カッタ10等の制御用のコントローラ65とを備えている。スライド式カッタ10はカッタ筐体60内に固定刃11、可動刃12を備えている。
図2は固定刃11及び可動刃12が離れている位置でのスライド式カッタ10の斜視図である。図3は固定刃11及び可動刃12が噛み合っている位置でのスライド式カッタ10の斜視図である。図4はスライド式カッタ10の移動機構の構成例を示す図である。これらの図中、同じ符号を有するもの同士は互いに同じ要素を表す。既述の符号はそれらと同じ要素を表す。
図2、図3に示すように、スライド式カッタ10は、直線状の刃先線を有する固定刃11と、固定刃11との間でサーマル紙Pを挟んで切断し、一対の斜辺部13、14を持つ刃先線を有する可動刃12と、この可動刃12を、可動刃12及び固定刃11間の噛み合い位置へ動かす移動機構15と、サーマル紙Pから切り離される紙片に当接する傾斜面部16を有し可動刃12の刃表面18上に設けられた板バネ19(用紙当接部材)と、この板バネ19と対称的に設けられ紙片に当接する傾斜面部17を有し刃表面18上に設けられた板バネ20(用紙当接部材)とを備えている。
固定刃11はカッタ筐体60の底壁上に固定されている。固定刃11は板材である。固定刃11の刃先線はカッタ筐体60の間口方向に亘って延びている。可動刃12はサーマル紙Pの搬送方向D1及びサーマル紙Pの切断幅方向D2の双方に直交する刃スライド方向D3の上流側に向かって傾斜している。搬送方向D1とはガイド57、58がサーマル紙Pを送り出す一方向を指す。切断幅方向D2とは固定刃11の刃部の刃幅の双方向を指す。刃スライド方向D3とは可動刃12が断裁時に移動する一方向を指す。可動刃12は板材の加工によりV字状に窪まされ、斜辺部13、14を持つ刃部が形成されている。可動刃12は更にこの刃部を持つ刃体に連続する根元部21と、これらの刃体及び根元部21の中央に設けられた枢軸22とを備えている。この枢軸22に移動機構15から刃スライド方向D3及びその反対方向(刃スライド方向D3の上流側)への力が加えられるようになっている。可動刃12はカッタ筐体60の底壁上において刃スライド方向D3及び刃スライド方向D3の上流側に往復スライド可能にされている。
移動機構15は図2、図3の固定刃11の刃先線及び可動刃12の刃先線によるサーマル紙Pの切断位置を切断幅方向D2で両端からそれぞれこの両端間で切り残される接続部23へ移動させる。板バネ19は平坦な板材が屈曲されて成る。何れか一方の板面の領域が折曲部位により2分割されている。この板バネ19の分割された一領域の面部は刃表面18に接着等されており、他の一領域の面部が傾斜面部16として刃スライド方向D3を仰ぎ見ている。この傾斜面部16はスライド時、サーマル紙Pから切り離される紙片に当接する。板バネ20も板バネ19の例と実質同じである。これらの一対の板バネ19、20は刃部方向中央を通る刃スライド方向線に対称に刃表面18上に設けられている。板バネ19の傾斜面部16及び板バネ20の傾斜面部17は、サーマル紙Pより切り離される紙片を撓ませてから接続部23を切断し、紙片の撓み変形の復元力によりこの紙片を刃スライド方向D3に飛ばすようになっている。
図4(a)、図4(b)にそれぞれカッタ筐体60内に一体化された移動機構15の下側、上側の各構成物品を示す。移動機構15は一例として、カッタ筐体60の底壁に設けられたガイド孔61と、それぞれこのガイド孔61の縁によりガイドされ可動刃12の根元部21に下向きに突設された2本のガイドピン62、63(図2、図3に図示されている)と、往復動可能なこの可動刃12に対して軸支された枢軸22と、この枢軸22に係合する1つのねじりコイルばね24と、枢軸22に係合するリンクアーム25とを備えている。
ガイド孔61は刃幅方向で中央に位置し刃スライド方向D3に細長い。可動刃12は、これらのガイド孔61及び2本のガイドピン62、63によって刃スライド方向D3にガイドされる。枢軸22はねじりコイルばね24が係止される胴部と、リンクアーム25が係止される胴部とを有する。ねじりコイルばね24は切断幅方向D2に並設された2箇所の巻線部24a、24bと、これらの巻線部24a、24bの向かい合う端どうしを連結し、刃スライド方向D3に突出して枢軸22に係合する押圧部24cとを備えている。これらの巻線部24a、24b及び押圧部24cは一本の線材から成る。巻線部24a、24bの連結端と反対側の各端はカッタ筐体60に対して固定されている。押圧部24cは可動刃12を固定刃11に向けて付勢し、及びこの可動刃12をカッタ筐体60の底壁面上に押さえ付けるように付勢している。リンクアーム25の一端は枢軸26によりカッタ筐体60の底壁上に軸受け支持されている。リンクアーム25はこの一端から他端に向かって中間部に長孔27を設け、他端部には別の長孔28を設けている。長孔27は枢軸22の先端部を摺動自在に挿通させている。
また、カッタ筐体60は図4(b)に示すようにカバー64によって蓋されるようになっている。移動機構15は更に、このカバー64の内面に回転可能に設けられたウォームホイール29と、このウォームホイール29を、ウォームギア30を介して回転させるモータ31とを備えている。ウォームホイール29はホイール側面上にこのウォームホイール29の回転中心から偏芯したピン32を設けている。このピン32は、カバー64がカッタ筐体60の上方を覆うと、リンクアーム25の長孔28に係合する。ピン32はこの長孔28内を摺動する。モータ31がウォームホイール29を回すと、リンクアーム25が枢軸26を回動中心として往復動する。移動機構15は枢軸22を介して可動刃12をスライドさせる。移動機構15がリンクアーム25を刃スライド方向D3の上流側へ力を与えると、ねじりコイルばね24は巻締められる。移動機構15が巻締められた状態のねじりコイルばね24を巻き戻すことによってバネ力を解放しリンクアーム25を刃スライド方向D3へスライドさせるようになっている。
上述の構成を有するスライド式カッタ10を有するプリンタ50のコントローラ65は、待機時、固定刃11及び可動刃12が互いに離れた位置になるように移動機構15を指令する。コントローラ65は、印字動作を開始すると、プリンタ50はロール状に巻掛けられたサーマル紙Pから連続紙先端を繰出す。プリンタ50はサーマル紙Pに印字し、印字されたサーマル紙Pを搬送し、スライド式カッタ10へ送る。プリンタ50はサーマル紙Pの切断されるべき位置の位置決めを行う。
スライド式カッタ10は切断動作を始める。移動機構15は可動刃12をスライドさせる。図2のように、可動刃12がサーマル紙Pの両端辺から用紙内側へ向かって切込みを入れる。固定刃11及び可動刃12による切断位置は用紙幅方向に沿って両端辺の切り始め位置から中央部の切り終わり位置へと進む。サーマル紙Pは両端から切り裂かれる。サーマル紙Pは連続紙部分と、発行口側へ送られるべき紙片とに分かれ始める。V字状に傾斜した斜辺部13、14により切断中、可動刃12の刃体がこれらの連続紙部分及び紙片間に入り込む。サーマル紙Pは剛性を有し、折り曲げ変形が加えられると元に戻ろうとする。
図3に示すように、板バネ19、20はサーマル紙Pが最後に切断される接続部23の両側に設けられており、傾斜面部16、17はこのサーマル紙Pから切り離された紙片の2箇所のカットエッジを可動刃12上で刃スライド方向D3の上流側に向かって滑らせる。カットエッジとは紙片の切断された部分に現れる切れ込みの端辺を指す。2箇所とは板バネ19及び板バネ20側の2箇所を指す。2箇所のカットエッジと、それぞれこれらのカットエッジに対向する連続紙側の2箇所のカットエッジとの間に可動刃12の刃先の傾斜部が入り込む。両端辺側から切込まれた紙片は大きく撓み、撓んだ状態で接続部23が切断される。傾斜面部16、17には、これらの傾斜面部16、17に紙片の撓みが戻ろうとする力が作用する。この力の反力が紙片へ刃スライド方向D3に作用し、紙片がはじき飛ばされる。傾斜面部16、17はそれぞれ撓みが戻ろうとする力を受け止めて、これらの傾斜面部16、17の面から反作用力として反力を紙片に作用させる。即ち傾斜面部16、17が撓み変形の復元力をこれらの傾斜面部16、17から刃スライド方向D3に向かって解放している。スライド式カッタ10は、仮に板バネ19、20無しで単に両刃で断裁しただけの場合に得られる紙片撓みの反力を、板バネ19、20によって大きくし、又はこの反力を補助している。紙片は発行口59からプリンタ50の外に発行される。領収書、商品の引換券、チケット又は取引伝票などが発行される。
このように、傾斜面部16、17が紙片へ与える撓み変形量を従来例による変形量よりも大きくすることができるようになる。紙片の撓みが戻る力の反力を従来例による反力よりも大きくすることにより、カッタ筐体60内部から発行口59へ排紙されるときの速度、力が増大する。速度とは紙片がはじき飛ばされるときのこの紙片の速度を指す。力とは反作用力としての復元力を指す。これらの速度、力が増大し、刃部の噛み合わせ位置から遠い発行口59まで、その紙片を到達させることが出来る。このため、サーマルヘッド55及びプラテンローラ56を含むプリントエンジンと、発行口59とのそれぞれをプリンタ50内の所望する場所に選択して設置することができる。つまり発行口59及びプリントエンジンの設置位置の自由度が高まる。また、傾斜面部16、17が板バネ19、20の各板面により構成されることによって、カッタ筐体60内部から排紙される紙片について、速度、力が増大し、遠い発行口59まで紙片を到達させることが出来る。これにより、用紙切断後の用紙搬送機構を持たない装置に搭載されるスライド式カッタ10を得ることができる。
一般に発行口が2つの刃体から離れて遠い場合、スライド式カッタを搭載したプリンタ装置はこれらの刃体から発行口に至る搬送路をプリンタ筐体内に設ける。搬送路には急峻な傾斜部を設けておく。搬送路を備えたプリンタ装置では、紙片をこの紙片の自重によって搬送路を発行口まで滑らせる必要がある。このプリンタ装置は、プリンタ筐体内における発行口の高さ位置よりもプリントエンジンの高さ位置を高くする必要がある。プリンタ筐体内におけるスライド式カッタの高さ位置よりも低い高さ位置に発行口を配置することを要し、紙片を搬送路上で落下させることを要する。急峻な搬送路を発行口の手前近傍に設けるためには、搬送路入口及び搬送路出口間の距離を装置高さ方向で大きく確保する必要がある。プリンタ装置が載置される床面や台面に対してプリントエンジンを底上げしておくことが求められる。プリンタ装置はその構成部品の配置に制約を課される。
急峻な搬送路の代わりに用紙切断位置よりもスライド式カッタ下流側に用紙搬送機構をプリンタ筐体内に設けることは製品の性質上避けるべきかあるいは困難である。筐体奥行きは小さくすることを求められているからである。プリンタ装置が一例として、小売店の店舗内のタッチパネル式の情報通信端末に設置されるとする。情報通信端末は店舗の角部や壁際に配置されることが多い。用紙搬送機構を設けると、情報通信端末の筐体が通路側にはみ出る。スライド式カッタ10によれば、プリンタ50が両刃の噛み合い位置よりも下流側に紙片の搬送路を持たなくても、切断後の紙片を発行口59にはじき飛ばすことにより到達させることができる。奥行き寸法をとらずに小型プリンタ装置を提供することが可能になる。両刃によって切断後、紙片がカッタ筐体60の内部に留まらずに排出されるようになる。
可動刃12は板バネ19、20を3個以上設けてもよい。傾斜面部16、17の傾斜角度、面領域の大きさや、傾斜面部16、17の刃部方向の面領域の各長さは種々変更可能である。
(変形例)
上記実施形態では、傾斜面部16、17はそれぞれ板バネ19、20によって構成されていたが、これらの傾斜面部16、17は例えば斜辺部13、14に沿って湾曲する1個のベース部材(用紙当接部材)上に構成されてもよい。
図5は第1の変形例に係るスライド式カッタの用紙当接部材の斜視図である。既述の符号はそれらと同じ要素を表す。ベース部材33は傾斜面部16、17を有する。ベース部材33は合成樹脂製の1個のモールドである。例えば成型品を用いることにより、刃部の斜辺や刃体の形状の変更に対して用紙当接部材を配置することがしやすくなる。
ベース部材33の形状は種々変形可能である。3個以上の傾斜面部をベース部材33は設けても良い。
また、実施の形態に係るスライド式カッタは用紙当接部材の傾斜面部として刃厚が大きい可動刃を用いてもよい。
図6は第2の変形例に係るスライド式カッタの固定刃及び可動刃の一側面図であり、傾斜面が刃表面により形成された例が示されている。既述の符号はそれらと同じ要素を表す。実施の形態に係るスライド式カッタは、可動刃34の刃先における刃角θを、上記の可動刃12の刃厚に対して大きくしている。刃角θは鋭角である。このスライド式カッタは、可動刃34の刃先線からこの可動刃34の刃スライド方向D3の上流側に向かって傾斜した刃表面35を傾斜面部として機能させている。可動刃34側の刃表面35と、刃裏面37とが角度θで交差している。可動刃34側の刃裏面37は固定刃11側の刃表面36と噛み合う。この変形例では2箇所に板バネ19、20を対称的に配置しなくとも、上記実施形態の効果と実質同じ効果を得ることができる。刃表面35に突起部材を設けても良い。
尚、上記の実施形態は実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。サーマル紙Pの代わりに他のシート状の用紙やシート材を使えることは言うまでもない。移動機構15の構成は種々変更可能である。図4の移動機構15の構成を変更して実施したに過ぎない実施品に対して実施形態に係るスライド式カッタの優位性は何ら損なわれるものではない。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…スライド式カッタ、11…固定刃、12…可動刃、13,14…斜辺部、15…移動機構、16,17…傾斜面部、18…刃表面、19,20…板バネ(用紙当接部材)、21…根元部、22…枢軸(移動機構)、23…接続部、24…ねじりコイルばね(移動機構)、24a,24b…巻線部、24c…押圧部、25…リンクアーム(移動機構)、26…枢軸、27,28…長孔、29…ウォームホイール(移動機構)、30…ウォームギア(移動機構)、31…モータ(移動機構)、32…ピン(移動機構)、33…ベース部材(用紙当接部材)、34…可動刃、35…刃表面(傾斜面部)、36…刃表面、37…刃裏面、50…プリンタ、51…コア、52…ロール紙、53…給紙路、54…ピンチローラ、55…サーマルヘッド、56…プラテンローラ、57,58…ガイド、59…発行口、60…カッタ筐体、61…ガイド孔(移動機構)、62,63…ガイドピン(移動機構)、64…カバー、65…コントローラ。

Claims (6)

  1. 直線状の刃先線を有する固定刃と、
    この固定刃との間で用紙を挟んで切断し、この用紙の搬送方向および前記用紙の切断幅方向の双方に交差する刃スライド方向の上流側に向かって傾斜する一対の斜辺部を持つ刃先線を有する可動刃と、
    この可動刃を前記可動刃および前記固定刃の噛み合い位置へ動かし、各刃先線による前記用紙の切断位置を前記切断幅方向で両端からそれぞれこの両端間で切り残される接続部に移動させる移動機構と、
    この移動機構による前記可動刃の移動によって前記用紙から切り離された紙片に当接する少なくとも2箇所の傾斜面部を有し、前記可動刃に設けられた用紙当接部材と、を備えたことを特徴とするスライド式カッタ。
  2. 前記2箇所の傾斜面部は前記紙片の撓みが戻ろうとする復元力を作用され、この復元力の反力を前記紙片へ前記刃スライド方向に作用させることを特徴とする請求項1記載のスライド式カッタ。
  3. 前記用紙当接部材は前記傾斜面部を板面とする板バネであり、この板面により前記復元力を前記紙片に作用させることを特徴とする請求項2記載のスライド式カッタ。
  4. 一対の前記板バネが前記接続部を通る刃スライド方向線に対称に設けられたことを特徴とする請求項3記載のスライド式カッタ。
  5. 前記用紙当接部材の前記2箇所の傾斜面部は、前記可動刃の刃厚によってこの可動刃の前記刃先線から前記可動刃の前記刃スライド方向の上流側に向かって傾斜した表裏何れかの刃面であることを特徴とする請求項2記載のスライド式カッタ。
  6. 前記2箇所の傾斜面部は前記紙片のカットエッジを前記可動刃上で滑らせ、前記紙片の撓み変形の復元力を各傾斜面部から前記刃スライド方向に向かって解放することを特徴とする請求項1記載のスライド式カッタ。
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