JP2013054116A - マルチコアファイバの結合方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で結合効率の低下を抑制可能なマルチコアファイバの結合方法を提供する。
【解決手段】マルチコアファイバの結合方法は、第1位置合わせ工程と、第1計測工程と、第2位置合わせ工程と、融着工程と、を有する。第1位置合わせ工程は、マルチコアファイバを相対的に移動させることにより、その長軸に直交する方向における位置合わせを行う。第1計測工程は、一方のマルチコアファイバの第1コアに光を入力し、他方のマルチコアファイバの第1コアに伝送された当該光の強度を計測する。第2位置合わせ工程は、第1計測工程で計測された光の強度に基づき、マルチコアファイバをその回転方向に相対的に回転させることにより、回転方向における位置合わせを行う。融着工程は、第2位置合わせ工程が行われた後、一方のマルチコアファイバの端面及び他方のマルチコアファイバの端面を融着する。
【選択図】図2

Description

この発明は、光通信等に用いられるマルチコアファイバ同士を結合させる方法に関する。
スマートフォンやタブレット端末等の普及により、莫大な情報量を有するデータの通信が要求されている。それに伴い、光通信の更なる大容量化が望まれている。
従来の光通信は、クラッド内に一つのコアが設けられたシングルコアファイバを用いて行われている。しかし、一つのシングルコアファイバで通信を行う場合には容量の限界があるため、それを超える容量のデータ通信を行うための手段が要求されている。
これに関し、たとえば、一つのクラッド内に複数のコアが設けられた光ファイバであるマルチコアファイバを用いることができる(特許文献1、2参照)。マルチコアファイバは複数のコアを有するため、シングルコアファイバに比べ、大容量のデータ通信を行うことが可能となる。光通信においては、このようなマルチコアファイバ同士を結合して使用したいという要望がある。
ここで、ファイバ間で光を伝送させるためには、コア同士を確実に結合させる必要がある。そのため、ファイバ同士(コア同士)の位置合わせが重要となる。
たとえば、中心にコアが配置されたシングルコアファイバ同士を結合させる場合、フェルールのような位置決め部材を用いることにより、ファイバの長軸方向及び長軸方向に直交する2方向の位置が一意に決定される。よって、コア同士を確実に結合させることができる。
一方、マルチコアファイバの場合、その中心以外にもコアが複数配置されているため、長軸方向及び長軸方向に直交する2方向の位置合わせだけでなく、回転方向(マルチコアファイバの外周方向)の位置合わせも必要となる。よって、フェルールを用いた位置合わせだけでは、コア同士を確実に結合させることは困難である。
また、シングルコアファイバ同士の位置合わせを行う技術として、特許文献3及び特許文献4がある。
特許文献3に記載の技術は、具体的には、二本のPCF(Photonic Crystal Fiber)[1、1]をそれぞれ端面[5、5]が向かい合うようにして保持部材[21、21]に固定保持する。この端面[5、5]を鏡[22]に写してカメラ[24]で観察し、その画像を画像処理装置[25]で処理し、双方のコア位置を確認する。そしてそのコア位置の情報に従って各第一の駆動部[26]を微動させて、双方のコアが同軸上に存するように調節する。それから、端面[5、5]同士を近づけて突き合わせ、融着接続をする。
特許文献4には、光ファイバの融着接続前に調心とコア端面の良否判断を行うために、光ファイバ外部からコアを撮影し、その撮影画像でコアの状態を観察することが記載されている。従って、撮影された画像に基づいて、コアの端面同士が一致するようにファイバを突き合わせ、融着することも可能となる。
特開平10−104443号公報 特開平8−119656号公報 特開2004−53625号公報 特開2000−146751号公報
しかし、特許文献3の技術では、ファイバ間に鏡[22]を置くスペースを確保しなければならない。よって、構成が複雑化する。
また、マルチコアファイバにはコアが複数設けられているため、わずかなずれが結合効率に大きく影響を与える。ここで、特許文献3の技術において、ファイバ端面同士を結合させる場合には、ファイバの間から鏡[22]を取り除き、ファイバを鏡[22]のサイズだけ移動させなければならない。よって、ファイバを結合するまでの工程、及びファイバの移動量が増加する。従って、マルチコアファイバ間の位置ずれが生じる可能性が高く、結合効率の低下を招き易い。
更に、特許文献4のように画像だけで位置合わせを行ったとしても、ファイバの歪み等により、正確な位置を把握することは困難である。複数のコアを有するマルチコアファイバにおいてはその影響は大きく、実際にはマルチコアファイバ間の位置ずれが生じる可能性が高い。従って、結合効率の低下を招き易い。
この発明は上記の問題点を解決するものであり、簡易な構成で結合効率の低下を抑制可能なマルチコアファイバの結合方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1記載のマルチコアファイバの結合方法は、複数のコアがクラッドで覆われたマルチコアファイバ同士を結合する方法である。結合方法は、第1位置合わせ工程と、第1計測工程と、第2位置合わせ工程と、融着工程と、を有する。第1位置合わせ工程は、一方のマルチコアファイバ及び他方のマルチコアファイバを相対的に移動させることにより、その長軸に直交する方向における一方のマルチコアファイバと他方のマルチコアファイバとの位置合わせを行う。第1計測工程は、一方のマルチコアファイバの第1コアに光を入力し、他方のマルチコアファイバの第1コアに伝送された当該光の強度を計測する。第2位置合わせ工程は、第1計測工程で計測された光の強度に基づき、一方のマルチコアファイバ及び他方のマルチコアファイバをその回転方向に相対的に回転させることにより、回転方向における一方のマルチコアファイバと他方のマルチコアファイバとの位置合わせを行う。融着工程は、第2位置合わせ工程が行われた後、一方のマルチコアファイバの端面及び他方のマルチコアファイバの端面を融着する。
また、上記課題を解決するために、請求項2記載のマルチコアファイバの結合方法は、請求項1記載のマルチコアファイバの結合方法であって、第1位置合わせ工程は、一方のマルチコアファイバの端面と他方のマルチコアファイバの端面とがマルチコアファイバの長軸方向に直交する方向において一致するよう、一方のマルチコアファイバ及び他方のマルチコアファイバを相対的に移動させることにより、長軸に直交する方向における一方のマルチコアファイバと他方のマルチコアファイバとの位置合わせを行う。
また、上記課題を解決するために、請求項3記載のマルチコアファイバの結合方法は、請求項1記載のマルチコアファイバの結合方法であって、第1位置合わせ工程は、第2計測工程を有する。第2計測工程は、一方のマルチコアファイバの第2コアに光を入力し、他方のマルチコアファイバの第2コアに伝送された当該光の強度を計測する。第1位置合わせ工程は、第2計測工程で計測された光の強度に基づき、一方のマルチコアファイバ及び他方のマルチコアファイバを長軸方向に直交する方向に相対的に移動させることにより、長軸方向に直交する方向における一方のマルチコアファイバと他方のマルチコアファイバとの位置合わせを行う。
また、上記課題を解決するために、請求項4記載のマルチコアファイバの結合方法は、請求項3記載のマルチコアファイバの結合方法であって、第2コアは、マルチコアファイバの中心に配置されたコアである。
また、上記課題を解決するために、請求項5記載のマルチコアファイバの結合方法は、請求項1から4のいずれかに記載のマルチコアファイバの結合方法であって、第1コアは、マルチコアファイバの外周に最も近い位置に配置されたコアである。
また、上記課題を解決するために、請求項6記載のマルチコアファイバの結合方法は、複数のコアがクラッドで覆われたマルチコアファイバ同士を結合する方法である。結合方法は、計測工程と、位置合わせ工程と、融着工程と、を有する。計測工程は、一方のマルチコアファイバの第1コア及び第2コアに光を入力し、他方のマルチコアファイバの第1コア及び第2コアに伝送された当該光の強度を計測する。位置合わせ工程は、計測工程で計測された光の強度に基づき、一方のマルチコアファイバ及び他方のマルチコアファイバを長軸方向に直交する方向及び回転方向に相対的に移動させることにより、長軸方向に直交する方向及び回転方向における一方のマルチコアファイバと他方のマルチコアファイバとの位置合わせを行う。融着工程は、位置合わせ工程が行われた後、一方のマルチコアファイバの端面及び他方のマルチコアファイバの端面を融着する。
また、上記課題を解決するために、請求項7記載のマルチコアファイバの結合方法は、請求項6記載のマルチコアファイバの結合方法であって、第1コア及び第2コアの少なくとも一方は、マルチコアファイバの外周に最も近い位置に配置されたコアである。
マルチコアファイバの長軸方向に直交する方向においてマルチコアファイバ同士の位置合わせを行い、その後、一方のマルチコアファイバのコアから光を伝送させ、その光が他方のマルチコアファイバのコアに伝送されたときの光の強度を計測する。そして、計測された光の強度に基づき、一方のマルチコアファイバ及び他方のマルチコアファイバをその回転方向に相対的に回転させることで回転方向の位置合わせを行う。従って、マルチコアファイバ同士を結合する場合に、簡易な構成で結合効率の低下を抑制可能となる。
実施形態に共通のマルチコアファイバを示す図である。 第1実施形態に係るフローチャートを示す図である。 第1実施形態に係るフローチャートを補足する図である。 第1実施形態に係るフローチャートを補足する図である。 第1実施形態に係るフローチャートを補足する図である。 第1実施形態に係るフローチャートを補足する図である。 第2実施形態に係るフローチャートを示す図である。 第2実施形態に係るフローチャートを補足する図である。 第2実施形態に係るフローチャートを補足する図である。 第2実施形態に係るフローチャートを補足する図である。 第3実施形態に係るフローチャートを示す図である。 第3実施形態に係るフローチャートを補足する図である。
[マルチコアファイバの構成]
図1を参照して、実施形態に共通のマルチコアファイバ1の構成について説明する。マルチコアファイバ1は、一般に可撓性を有する長尺の円柱部材である。図1は、マルチコアファイバ1の斜視図である。図1では、マルチコアファイバ1の先端部分のみを示している。以下、マルチコアファイバ1の長軸方向をX方向、長軸方向に直交する2方向をそれぞれY方向、Z方向として説明する。
マルチコアファイバ1は、たとえば石英ガラスやプラスチック等、光の透過性が高い素材により形成されている。マルチコアファイバ1は、複数のコアC(k=1〜n)と、クラッド2を含んで構成されている。
コアCは、光源(図示なし)からの光を伝送する伝送路である。コアCはそれぞれ端面E(k=1〜n)を有する。端面Eからは、光源(図示なし)で発せられた光が出射される。コアCから出射される光は、主光線を含んでいる。クラッド2よりも屈折率を高めるために、コアCは、たとえば石英ガラスに酸化ゲルマニウム(GeO)が添加された素材により形成されている。なお、図1では7つのコアC〜Cを有する構成を示したが、コアCの数は少なくとも2つ以上であればよい。
クラッド2は、複数のコアCを覆う部材である。クラッド2は、光源(図示なし)からの光をコアC内に閉じ込める役割を有する。クラッド2は端面2aを有する。コアCの端面E及びクラッド2の端面2aは同一面(マルチコアファイバ1の端面1b)を形成している。クラッド2の素材としては、コアCの素材よりも屈折率が低い素材が用いられる。たとえば、コアCの素材が石英ガラスと酸化ゲルマニウムからなる場合には、クラッド2の素材としては石英ガラスを用いる。このように、コアCの屈折率をクラッド2の屈折率よりも高くすることで、光源(図示なし)からの光をコアCとクラッド2の境界面で全反射させる。よって、コアC内に光を伝送させることができる。なお、クラッド2は、透明な素材で形成されていてもよい。この場合、クラッド2に覆われたコアCは、外部から視認可能となる。
<第1実施形態>
次に、図2〜図6を参照して、第1実施形態に係るマルチコアファイバ同士の結合方法について説明する。ここでは、7つのコアC〜Cを有するマルチコアファイバ1と、7つのコアC´〜C´を有するマルチコアファイバ1´を結合する場合について述べる。
図2は、第1実施形態に係る結合方法のフローチャートである。図3、図5、図6は、マルチコアファイバ1及びマルチコアファイバ1´のX方向の断面図である。図3、図5、図6では、マルチコアファイバ1の3つのコア(C、C、C)、及びマルチコアファイバ1´の3つのコア(C´、C´、C´)のみを示している。図4は、マルチコアファイバ1の端面1bを示す図(X方向(図3の矢印A)からマルチコアファイバ1を見た図)である。なお、マルチコアファイバ1及びマルチコアファイバ1´の直径、コア径、及びコア配置は等しいものとする。本実施形態におけるマルチコアファイバ1は、「一方のマルチコアファイバ」の一例である。マルチコアファイバ1´は、「他方のマルチコアファイバ」の一例である。
まず、2つのマルチコアファイバ1、1´を、互いの端面1b、1b´が対向するように配置する(S10。図3参照)。マルチコアファイバ1(1´)の配置は、たとえば保持装置(図示なし)にマルチコアファイバ1(1´)を保持させることにより行う。
次に、対向させたマルチコアファイバ間の間隔Sを調整する(S11)。具体的には、カメラ(図示なし)によりマルチコアファイバ1(1´)の端面1b(1b´)を撮影して得られる画像を見ながら、間隔Sが所定値になるまで一方のマルチコアファイバの端面(たとえば端面1b)に対して他方のマルチコアファイバの端面(たとえば端面1b´)を近づける。これにより、マルチコアファイバの端面同士を近接(たとえば数ミクロン)して配置することができる。
「所定値」は、マルチコアファイバ同士の回転方向の位置合わせ(後述のS13参照)が完了した場合に、マルチコアファイバ1のコアCに入力された光の強度を保ったまま、マルチコアファイバ1´のコアC´に伝送することができる値(マルチコアファイバ1及びマルチコアファイバ1´の間隔)である。
S11のステップは、マルチコアファイバを手動又は自動で移動させることで実行される。たとえば、入力部(図示なし)等で指示入力を行い、当該指示入力に基づいて、制御装置(図示なし)が保持装置(図示なし)を移動させてマルチコアファイバ同士を近接させる。そして、制御装置(図示なし)は、予め記憶された所定値と保持装置(図示なし)の移動量を比較し、所定値になった場合に保持装置(図示なし)の移動を停止させる。なお、S11のステップにおいて、双方のマルチコアファイバを移動させることにより間隔Sの調整を行ってもよい。
ここで、マルチコアファイバ同士を対向させた場合、Y方向及びZ方向にずれが生じている可能性がある(図3の矢印DはZ方向のずれを示す)。従って、次に、Y方向及びZ方向の位置合わせを行う(S12)。なお、Y方向の位置合わせとZ方向の位置合わせは同様の手法を用いることが可能であるため、以下ではZ方向の位置合わせについて説明する。
Z方向の位置合わせは、たとえば、カメラ(図示なし)によりマルチコアファイバ1(1´)の端面1b(1b´)をY方向から撮影する。そして、得られた画像を確認しながらずれDがなくなるまで(端面1bと端面1b´がZ方向で一致するまで)マルチコアファイバ1´をZ方向に移動させることにより行う。
S12のステップは、マルチコアファイバを手動又は自動で移動させることで実行される。たとえば、入力部(図示なし)等で指示入力を行い、当該指示入力に基づいて、制御装置(図示なし)が保持装置(図示なし)を移動させることによりY方向及びZ方向の位置合わせを行う。なお、S12のステップにおいて、双方のマルチコアファイバを移動させることによりY方向及びZ方向の位置合わせを行ってもよい。
更には、画像解析によるY方向及びZ方向の位置合わせも可能である。たとえば、解析装置(図示なし)により、一方のマルチコアファイバの端面1b(1b´)のX−Z方向における傾き角度を解析する。そして、当該解析結果に基づいて、制御装置(図示なし)が保持装置(図示なし)を移動させ、当該傾き角度と同じだけ他方のマルチコアファイバを傾けることにより位置合わせが可能となる。
また、解析装置(図示なし)が、得られた画像からマルチコアファイバ1のエッジ(端面1bと側面2bのなすエッジ)の位置とマルチコアファイバ1´のエッジ(端面1b´と側面2b´のなすエッジ)の位置を解析する。そして、当該解析結果に基づいて、制御装置(図示なし)が、Z方向においてそれぞれのエッジが一致するように保持装置を移動させることで位置合わせが可能となる。
S12により、マルチコアファイバ同士のY方向及びZ方向の位置合わせが完了する。なお、S11とS12は、どちらのステップを先に行ってもよい。本実施形態におけるS12は、「第1位置合わせ工程」の一例である。
ここで、マルチコアファイバ同士の接続においては、Y方向及びZ方向の位置合わせが行われた場合であっても、コア同士の位置がマルチコアファイバの回転方向にずれている可能性がある(図4参照。θは回転方向のずれを示す)。なお、図4の点線は、マルチコアファイバ1に対してY方向及びZ方向の位置合わせが行われたマルチコアファイバ1´及びそのコアC´の一例を示している。
回転方向のずれを解消しなければ、コアCからの光を、コアC´に結合効率を保ったまま伝送することは難しい。たとえば、図4の状態では、コアCから出射される光は、マルチコアファイバ1´のクラッド2´に当たり、コアC´(たとえば、コアC´)に伝送されない。よって、S12の後、回転方向の位置合わせを行う(S13)。
この場合、図5に示すように、まず、任意の第1コアCに光(図5の破線矢印参照)を入力する。一方、マルチコアファイバ1´の任意の第1コアC´の出射端に、パワーメータ100を接続する。パワーメータ100は、第1コアC´に伝送された光の強度を計測する装置である。本実施形態における第1コアCは、コアCである。また、第1コアC´は、C´である。
このような状態で、マルチコアファイバ1に対してマルチコアファイバ1´を回転方向に回転させる。これによりコアCからの光がコアC´に伝送された場合には、パワーメータ100で光の強度を計測することができる。コアの端面同士が完全に一致している場合には、光の強度は最大になるため、マルチコアファイバを回転させながら、強度が最大となる位置を特定する。なお、S13のステップにおいて、双方のマルチコアファイバを回転させることも可能である。
回転方向への回転は、パワーメータ100で得られる光の強度を確認しながら手動又は自動で行うことが可能である。たとえは、検出装置(図示なし)等で光の強度を検出する。制御装置(図示なし)は、当該検出された強度と予め記憶された最大の強度とを比較しながら保持装置に保持されたマルチコアファイバを回転させる。なお、光の強度は必ずしも最大である必要はなく、所望の光通信を行うことができる光の強度であればよい。すなわち、必要な情報を伝送することができる光の強度であればよい。
S13のステップにより、回転方向の位置合わせが可能となる。本実施形態におけるS13は、「第1計測工程」及び「第2位置合わせ工程」の一例である。
なお、コアCのようにマルチコアファイバ1の外周に最も近い位置に配置されたコアから光を伝送することで位置合わせを行う際のシフト量(回転量)を大きくすることができる。従って、回転方向の位置合わせが容易となる。また、本実施形態では、マルチコアファイバ1及びマルチコアファイバ1´の間に所定の間隔が設けられている。従って、回転方向の位置合わせを行う際に、マルチコアファイバの端面同士が接触する可能性が低い。よって、端面が破損し難い。
その後、マルチコアファイバ1´をX方向に移動させ、マルチコアファイバ1´の端面1b´をマルチコアファイバ1の端面1bに接触させる。そして、接触させた部分に熱放電を行い、マルチコアファイバの端面を融解させることでマルチコアファイバ同士を結合する(S14。図6参照)。本実施形態におけるS14は、「融着工程」の一例である。なお、S14のステップにおいて、双方のマルチコアファイバを移動させることにより、その端面同士を接触させてもよい。また、本実施形態では、マルチコアファイバ1及びマルチコアファイバ1´の間の空間は微小(たとえば数ミクロン)であるため、マルチコアファイバ1´を移動させる場合に、Y方向、Z方向及び回転方向の位置ずれが生じる可能性が低い。
本実施形態におけるX方向の位置合わせは、S14において、マルチコアファイバ1´の端面1b´をマルチコアファイバ1の端面1bの位置まで移動させることにより達成される。すなわち、X方向の位置は、マルチコアファイバ1を保持する位置により任意に決定される。
本実施形態では、マルチコアファイバ1に入力された光をマルチコアファイバ1´に伝送する場合について述べたが、マルチコアファイバ1´に入力された光をマルチコアファイバ1に伝送することで回転方向の位置合わせを行うことも可能である。
[作用・効果]
本実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態に係る結合方法は、複数のコアがクラッドで覆われたマルチコアファイバ同士を結合する方法である。結合方法は、第1位置合わせ工程と、第1計測工程と、第2位置合わせ工程と、融着工程とを含む。第1位置合わせ工程は、マルチコアファイバ1及びマルチコアファイバ1´を相対的に移動させることにより、その長軸に直交する方向におけるマルチコアファイバ1とマルチコアファイバ1´との位置合わせを行う。第1計測工程は、マルチコアファイバ1の第1コアに光を入力し、マルチコアファイバ1´の第1コアに伝送された当該光の強度を計測する。第2位置合わせ工程は、第1計測工程で計測された光の強度に基づき、マルチコアファイバ1及びマルチコアファイバ1´をその回転方向に相対的に回転させることにより、回転方向におけるマルチコアファイバ1とマルチコアファイバ1´との位置合わせを行う。融着工程は、第2位置合わせ工程が行われた後、マルチコアファイバ1の端面1b及びマルチコアファイバ1´の端面1b´を融着する。
本実施形態に係る第1位置合わせ工程は、マルチコアファイバ1の端面1bとマルチコアファイバ1´の端面1b´とがマルチコアファイバの長軸方向に直交する方向において一致するよう、マルチコアファイバ1及びマルチコアファイバ1´を相対的に移動させることにより、長軸に直交する方向におけるマルチコアファイバ1とマルチコアファイバ1´との位置合わせを行う。
このように、マルチコアファイバ1の端面1bとマルチコアファイバ1´の端面1b´とを一致させることによりY方向及びZ方向の位置合わせを行う。そして、計測工程で計測された光の強度に基づき、マルチコアファイバ1及びマルチコアファイバ1´を回転方向に相対的に回転させ、マルチコアファイバ1及びマルチコアファイバ1´の回転方向の位置合わせを行う。この場合、マルチコアファイバ同士のY方向、Z方向、及び回転方向の位置合わせを確実に行うことができる。従って、マルチコアファイバ同士を結合する場合に、結合効率の低下を抑制可能となる。
また、本実施形態において、第1計測工程で光が入力されるマルチコアファイバ1のコアは、マルチコアファイバ1の外周に最も近い位置に配置されたコア(C)である。
このように、マルチコアファイバの外周に最も近い位置に配置されたコアに光を入力し、その光に基づいて回転方向の位置合わせを行うことで、回転量を大きくすることができる。従って、位置合わせが容易となる。
<第2実施形態>
次に、図7〜図10を参照して、第2実施形態に係るマルチコアファイバ同士の結合方法について説明する。ここでは、7つのコアC〜Cを有するマルチコアファイバ1と、7つのコアC´〜C´を有するマルチコアファイバ1´を結合する場合について述べる。第1実施形態と同様の部分については、詳細な説明を省略する場合がある。
図7は、第2実施形態に係る結合方法のフローチャートである。図8及び図10は、マルチコアファイバ1及びマルチコアファイバ1´のX方向の断面図である。図8及び図10では、マルチコアファイバ1の3つのコア(C、C、C)、及びマルチコアファイバ1´の3つのコア(C´、C´、C´)のみを示している。図9は、マルチコアファイバ1の端面1bを示す図(X方向(図8の矢印A)からマルチコアファイバ1を見た図)である。なお、マルチコアファイバ1及びマルチコアファイバ1´の直径、コア径、及びコア配置は等しいものとする。本実施形態におけるマルチコアファイバ1は、「一方のマルチコアファイバ」の一例である。マルチコアファイバ1´は、「他方のマルチコアファイバ」の一例である。
まず、2つのマルチコアファイバ1、1´を、互いの端面1b、1b´が対向するように配置する(S20)。次に、対向させたマルチコアファイバ間の間隔Sを調整し、マルチコアファイバの端面同士を近接(たとえば数ミクロン)して配置する(S21)。
ここで、マルチコアファイバ同士を対向させた場合、Y方向及びZ方向にずれが生じている可能性がある(図8の矢印DはZ方向のずれを示す)。従って、次に、Y方向及びZ方向の位置合わせを行う(S22)。
本実施形態におけるY方向及びZ方向の位置合わせは、図8に示すように、まず、任意の第2コアCに光(図8の破線矢印参照)を入力する。一方、マルチコアファイバ1´の任意の第2コアC´の出射端に、パワーメータ100を接続する。本実施形態における第2コアCは、コアCである。また、第2コアC´は、C´である。
このような状態で、マルチコアファイバ1に対してマルチコアファイバ1´をY方向及びZ方向に移動させる。これによりコアCからの光がコアC´に伝送された場合には、パワーメータ100で光の強度を計測することができる。コアの端面同士が完全に一致している場合には、光の強度は最大になるため、マルチコアファイバ1´を移動させながら、強度が最大となる位置を特定する。なお、S22のステップにおいて、双方のマルチコアファイバを移動させることも可能である。
Y方向及びZ方向への移動は、パワーメータ100で得られる光の強度を確認しながら手動又は自動で行うことが可能である。たとえは、検出装置(図示なし)等で光の強度を検出する。制御装置(図示なし)は、当該検出された強度と予め記憶された最大の強度とを比較しながら保持装置に保持されたマルチコアファイバ1´を移動させる。なお、光の強度は必ずしも最大である必要はなく、所望の光通信を行うことができる光の強度であればよい。すなわち、必要な情報を伝送することができる光の強度であればよい。
S22のステップにより、Y方向及びZ方向の位置合わせが完了する。なお、S21とS22は、どちらのステップを先に行ってもよい。本実施形態におけるS22は、「第2計測工程」及び「第1位置合わせ工程」の一例である。
ここで、マルチコアファイバ同士の接続においては、Y方向及びZ方向の位置合わせが行われた場合であっても、コア同士の位置がマルチコアファイバの回転方向にずれている可能性がある(図9参照。θは回転方向のずれを示す)。なお、図9の点線はマルチコアファイバ1に対してY方向及びZ方向の位置合わせが行われたマルチコアファイバ1´及びそのコアC´の一例を示している。
回転方向のずれを解消しなければ、コアCからの光を、コアC´に結合効率を保ったまま伝送することは難しい。たとえば、図9の状態では、コアCから出射される光は、マルチコアファイバ1´のクラッド2´に当たり、コアC´(たとえば、コアC´)に伝送されない。よって、S22の後、回転方向の位置合わせを行う(S23)。
この場合、図10に示すように、任意の第1コアCに光(図10の破線矢印参照)を入力する。一方、マルチコアファイバ1´の任意の第1コアC´の出射端に、パワーメータ100を接続する。本実施形態における第1コアCは、コアCである。また、第1コアC´は、C´である。
このような状態で、S22で位置合わせがなされたコアC(C´)の長軸を基準として、マルチコアファイバ1に対してマルチコアファイバ1´を回転方向に回転させる。これによりコアCからの光がコアC´に伝送された場合には、パワーメータ100で光の強度を計測することができる。コアの端面同士が完全に一致している場合には、光の強度は最大になるため、マルチコアファイバを回転させながら、強度が最大となる位置を特定する。なお、S23のステップにおいて、双方のマルチコアファイバを回転させることも可能である。
回転方向への回転は、パワーメータ100で得られる光の強度を確認しながら手動又は自動で行うことが可能である。たとえは、検出装置(図示なし)等で光の強度を検出する。制御装置(図示なし)は、当該検出された強度と予め記憶された最大の強度とを比較しながら保持装置に保持されたマルチコアファイバを回転させる。なお、光の強度は必ずしも最大である必要はなく、所望の光通信を行うことができる光の強度であればよい。すなわち、必要な情報を伝送することができる光の強度であればよい。
S23のステップにより、回転方向の位置合わせが可能となる。本実施形態におけるS23は、「第1計測工程」及び「第2位置合わせ工程」の一例である。なお、コアCのようにマルチコアファイバ1の外周に最も近い位置に配置されたコアから光を伝送することで位置合わせを行う際のシフト量(回転量)を大きくすることができる。従って、回転方向の位置合わせが容易となる。また、S23のステップは、パワーメータ100でコアC´2に伝送された光の強度を検出している状態(S22の状態)で行われることでもよい。
その後、マルチコアファイバ1´をX方向に移動させ、マルチコアファイバ1´の端面1b´をマルチコアファイバ1の端面1bに接触させる。そして、接触させた部分に熱放電を行い、マルチコアファイバの端面を融解させることでマルチコアファイバ同士を結合する(S24)。本実施形態におけるS24は、「融着工程」の一例である。なお、S24のステップにおいて、双方のマルチコアファイバを移動させることにより、その端面同士を接触させてもよい。
本実施形態におけるX方向の位置合わせは、S24において、マルチコアファイバ1´の端面1b´をマルチコアファイバ1の端面1bの位置まで移動させることにより達成される。すなわち、X方向の位置は、マルチコアファイバ1を保持する位置により任意に決定される。
なお、Y方向及びZ方向の位置合わせを行う場合に、光を入力する第2コアC(パワーメータ100を接続する第2コアC´)をマルチコアファイバ1(1´)の中心に配置されたコア(本実施形態では、コアC)とすることが好ましい。
マルチコアファイバ1の中心に配置されたコアCを基準として、Y方向及びZ方向の位置合わせを行うことにより、回転方向の位置合わせを行う際にコアCの結合効率の変化が生じ難い。すなわち、マルチコアファイバを回転させる際の回転軸中心が出し易いので回転方向の位置合わせが容易となる。また、中心のコアを基準として回転させることにより、任意のコア同士を結合させ易い。たとえば、コアC(C´)を基準として回転方向の位置合わせを行う場合、コアCをコアC´と結合させることも可能であるし、それ以外のコア、たとえばコアC´とコアCとを結合させることも可能である。
また、本実施形態では、マルチコアファイバ1に入力された光をマルチコアファイバ1´に伝送する場合について述べたが、マルチコアファイバ1´に入力された光をマルチコアファイバ1に伝送することでY方向、Z方向及び回転方向の位置合わせを行うことも可能である。
[作用・効果]
本実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態に係る第1位置合わせ工程は、第2計測工程を有する。第2計測工程は、マルチコアファイバ1の第2コアに光を入力し、マルチコアファイバ1´の第2コアに伝送された当該光の強度を計測する。第1位置合わせ工程は、第2計測工程で計測された光の強度に基づき、マルチコアファイバ1及びマルチコアファイバ1´を長軸方向に直交する方向に相対的に移動させることにより、長軸方向に直交する方向におけるマルチコアファイバ1とマルチコアファイバ1´との位置合わせを行う。
このように、第2計測工程で計測された光の強度に基づき、マルチコアファイバ1及びマルチコアファイバ1´のY方向及びZ方向の位置合わせを行う。そして、第1計測工程で計測された光の強度に基づき、マルチコアファイバ1及びマルチコアファイバ1´を回転方向に相対的に回転させ、マルチコアファイバ1及びマルチコアファイバ1´の回転方向の位置合わせを行う。この場合、マルチコアファイバ同士のY方向、Z方向、及び回転方向の位置合わせを確実に行うことができる。従って、マルチコアファイバ同士を結合する場合に、結合効率の低下を抑制可能となる。
また、本実施形態において、第2コアは、マルチコアファイバの中心に配置されたコアである。
このように、マルチコアファイバの中心に配置されたコアを基準とすることで回転軸中心が出し易い。従って、回転方向の位置合わせが容易となる。また、中心のコアを基準として回転させることにより、任意のコア同士を結合させることが可能となる。
また、本実施形態において、第1計測工程で光が入力されるマルチコアファイバ1のコアは、マルチコアファイバ1の外周に最も近い位置に配置されたコア(C)である。
このように、マルチコアファイバの外周に最も近い位置に配置されたコアに光を入力し、その光に基づいて回転方向の位置合わせを行うことで、回転量を大きくすることができる。従って、位置合わせが容易となる。
<第3実施形態>
次に、図11及び図12を参照して、第3実施形態に係るマルチコアファイバ同士の結合方法について説明する。ここでは、7つのコアC〜Cを有するマルチコアファイバ1と、7つのコアC´〜C´を有するマルチコアファイバ1´を結合する場合について述べる。第1実施形態及び第2実施形態と同様の部分については、詳細な説明を省略する場合がある。
図11は、第3実施形態に係る結合方法のフローチャートである。図12は、マルチコアファイバ1及びマルチコアファイバ1´のX方向の断面図である。図12では、マルチコアファイバ1の3つのコア(C、C、C)、及びマルチコアファイバ1´の3つのコア(C´、C´、C´)のみを示している。なお、マルチコアファイバ1及びマルチコアファイバ1´の直径、コア径、及びコア配置は等しいものとする。本実施形態におけるマルチコアファイバ1は、「一方のマルチコアファイバ」の一例である。マルチコアファイバ1´は、「他方のマルチコアファイバ」の一例である。
まず、2つのマルチコアファイバ1、1´を、互いの端面1b、1b´が対向するように配置する(S30)。次に、対向させたマルチコアファイバ間の間隔Sを調整し、マルチコアファイバの端面同士を近接(たとえば数ミクロン)して配置する(S31)。
ここで、マルチコアファイバ同士を対向させた場合、Y方向、Z方向及び回転方向にずれが生じている可能性がある。従って、Y方向、Z方向及び回転方向の位置合わせを行う(S32)。
図12に示すように、まず、マルチコアファイバ1の任意の第1コアC及び任意の第2コアCそれぞれに、光(図12の破線矢印参照)を入力する。一方、マルチコアファイバ1´の任意の第1コアC´及び任意の第2コアC´の出射端それぞれに、パワーメータ100を接続する。本実施形態における第1コアCは、マルチコアファイバ1の外周に最も近い位置に配置されたコアCである。第2コアCは、マルチコアファイバ1´の外周に最も近い位置に配置されたコアCである。第1コアC´は、コアC´である。第2コアC´は、コアC´である。
このような状態で、マルチコアファイバ1に対してマルチコアファイバ1´をY方向及びZ方向に移動させ、或いは回転方向に回転させる。これによりコアC(コアC)からの光がコアC´(コアC´)に伝送された場合には、パワーメータ100で光の強度を計測することができる。コアの端面同士が完全に一致している場合には、光の強度は最大になるため、マルチコアファイバ1´を移動させながら、コアC´及びコアC´それぞれで強度が最大となる位置を特定する。なお、S32のステップにおいて、双方のマルチコアファイバを移動させることも可能である。
S32のステップにより、Y方向、Z方向及び回転方向の位置合わせが完了する。なお、S31とS32は、どちらのステップを先に行ってもよい。本実施形態におけるS32は、「計測工程」及び「位置合わせ工程」の一例である。
その後、マルチコアファイバ1´をX方向に移動させ、マルチコアファイバ1´の端面1b´をマルチコアファイバ1の端面1bに接触させる。そして、接触させた部分に熱放電を行い、マルチコアファイバの端面を融解させることでマルチコアファイバ同士を結合する(S33)。本実施形態におけるS33は、「融着工程」の一例である。なお、S33のステップにおいて、双方のマルチコアファイバを移動させることにより、その端面同士を接触させてもよい。
本実施形態におけるX方向の位置合わせは、S33において、マルチコアファイバ1´の端面1b´をマルチコアファイバ1の端面1bの位置まで移動させることにより達成される。すなわち、X方向の位置は、マルチコアファイバ1を保持する位置により任意に決定される。
なお、位置合わせは、コアC´及びコアC´それぞれで強度が最大となる場合だけに限られない。たとえば、コアC´2及びコアC´5に伝送された光の強度の平均が最大となった場合に位置合わせが完了したと判断することも可能である。
また、本実施形態では、マルチコアファイバ1に入力された光をマルチコアファイバ1´に伝送する場合について述べたが、マルチコアファイバ1´に入力された光をマルチコアファイバ1に伝送し、Y方向、Z方向及び回転方向の位置合わせを行うことも可能である。
[作用・効果]
本実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態に係る結合方法は、複数のコアがクラッドで覆われたマルチコアファイバ同士を結合する方法である。結合方法は、計測工程と、位置合わせ工程と、融着工程とを有する。計測工程は、マルチコアファイバ1の第1コア及び第2コアに光を入力し、マルチコアファイバ1´の第1コア及び第2コアに伝送された当該光の強度を計測する。位置合わせ工程は、計測工程で計測された光の強度に基づき、マルチコアファイバ1及びマルチコアファイバ1´をその長軸方向に直交する方向及びその回転方向に相対的に移動させることにより、長軸方向に直交する方向及び回転方向におけるマルチコアファイバ1とマルチコアファイバ1´との位置合わせを行う。融着工程は、位置合わせ工程が行われた後、マルチコアファイバ1の端面1b及びマルチコアファイバ1´の端面1b´を融着する。
このように、計測工程で計測された光の強度に基づき、マルチコアファイバ1及びマルチコアファイバ1´のY方向、Z方向及び回転方向の位置合わせを行う。この場合、マルチコアファイバ同士のY方向、Z方向、及び回転方向の位置合わせを確実に行うことができる。従って、マルチコアファイバ同士を結合する場合に、結合効率の低下を抑制可能となる。
また、本実施形態において、計測工程で光が入力されるマルチコアファイバ1の第1コア及び第2コアの少なくとも一方は、マルチコアファイバ1の外周に最も近い位置に配置されたコア(たとえば、C、C)である。
このように、マルチコアファイバの外周に最も近い位置に配置されたコアに光を入力し、その光に基づいて回転方向の位置合わせを行うことで、回転量を大きくすることができる。従って、位置合わせが容易となる。
1、1´ マルチコアファイバ
1b、1b´ 端面
2 クラッド
2b、2b´ 側面
コア
端面

Claims (7)

  1. 複数のコアがクラッドで覆われたマルチコアファイバ同士を結合するマルチコアファイバの結合方法であって、
    一方の前記マルチコアファイバ及び他方の前記マルチコアファイバを相対的に移動させることにより、その長軸に直交する方向における前記一方のマルチコアファイバと前記他方のマルチコアファイバとの位置合わせを行う第1位置合わせ工程と、
    前記一方のマルチコアファイバの第1コアに光を入力し、前記他方のマルチコアファイバの第1コアに伝送された当該光の強度を計測する第1計測工程と、
    前記第1計測工程で計測された光の強度に基づき、前記一方のマルチコアファイバ及び前記他方のマルチコアファイバをその回転方向に相対的に回転させることにより、前記回転方向における前記一方のマルチコアファイバと前記他方のマルチコアファイバとの位置合わせを行う第2位置合わせ工程と、
    前記第2位置合わせ工程が行われた後、前記一方のマルチコアファイバの端面及び前記他方のマルチコアファイバの端面を融着する融着工程と、
    を有することを特徴とするマルチコアファイバの結合方法。
  2. 前記第1位置合わせ工程は、前記一方のマルチコアファイバの端面と前記他方のマルチコアファイバの端面とが前記マルチコアファイバの前記長軸方向に直交する方向において一致するよう、前記一方のマルチコアファイバ及び前記他方のマルチコアファイバを相対的に移動させることにより、前記長軸に直交する方向における前記一方のマルチコアファイバと前記他方のマルチコアファイバとの位置合わせを行うことを特徴とする請求項1記載のマルチコアファイバの結合方法。
  3. 前記第1位置合わせ工程は、
    前記一方のマルチコアファイバの第2コアに光を入力し、前記他方のマルチコアファイバの第2コアに伝送された当該光の強度を計測する第2計測工程を有し、
    前記第2計測工程で計測された光の強度に基づき、前記一方のマルチコアファイバ及び前記他方のマルチコアファイバをその長軸方向に直交する方向に相対的に移動させることにより、前記長軸方向に直交する方向における前記一方のマルチコアファイバと前記他方のマルチコアファイバとの位置合わせを行う
    ことを特徴とする請求項1記載のマルチコアファイバの結合方法。
  4. 前記第2コアは、前記マルチコアファイバの中心に配置されたコアであることを特徴とする請求項3記載のマルチコアファイバの結合方法。
  5. 前記第1コアは、前記マルチコアファイバの外周に最も近い位置に配置されたコアであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のマルチコアファイバの結合方法。
  6. 複数のコアがクラッドで覆われたマルチコアファイバ同士を結合するマルチコアファイバの結合方法であって、
    一方の前記マルチコアファイバの第1コア及び第2コアに光を入力し、他方の前記マルチコアファイバの第1コア及び第2コアに伝送された当該光の強度を計測する計測工程と、
    前記計測工程で計測された光の強度に基づき、前記一方のマルチコアファイバ及び前記他方のマルチコアファイバをその長軸方向に直交する方向及びその回転方向に相対的に移動させることにより、前記長軸方向に直交する方向及び前記回転方向における前記一方のマルチコアファイバと前記他方のマルチコアファイバとの位置合わせを行う位置合わせ工程と、
    前記位置合わせ工程が行われた後、前記一方のマルチコアファイバの端面及び前記他方のマルチコアファイバの端面を融着する融着工程と、
    を有することを特徴とするマルチコアファイバの結合方法。
  7. 前記第1コア及び前記第2コアの少なくとも一方は、前記マルチコアファイバの外周に最も近い位置に配置されたコアであることを特徴とする請求項6記載のマルチコアファイバの結合方法。
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