本発明を実施するための実施形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下では、タッチスクリーンディスプレイを備える装置の一例として、スマートフォンについて説明する。
(実施形態)
図1から図3を参照しながら、実施形態に係るスマートフォン1の外観について説明する。図1から図3に示すように、スマートフォン1は、ハウジング20を有する。ハウジング20は、フロントフェイス1Aと、バックフェイス1Bと、サイドフェイス1C1〜1C4とを有する。フロントフェイス1Aは、ハウジング20の正面である。バックフェイス1Bは、ハウジング20の背面である。サイドフェイス1C1〜1C4は、フロントフェイス1Aとバックフェイス1Bとを接続する側面である。以下では、サイドフェイス1C1〜1C4を、どの面であるかを特定することなく、サイドフェイス1Cと総称することがある。
スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2と、ボタン3A〜3Cと、照度センサ4と、近接センサ5と、レシーバ7と、マイク8と、カメラ12とをフロントフェイス1Aに有する。スマートフォン1は、カメラ13をバックフェイス1Bに有する。スマートフォン1は、ボタン3D〜3Fと、コネクタ14とをサイドフェイス1Cに有する。以下では、ボタン3A〜3Fを、どのボタンであるかを特定することなく、ボタン3と総称することがある。
タッチスクリーンディスプレイ2は、ディスプレイ2Aと、タッチスクリーン2Bとを有する。ディスプレイ2Aは、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)、有機ELパネル(Organic Electro−Luminescence panel)、又は無機ELパネル(Inorganic Electro−Luminescence panel)等の表示デバイスを備える。ディスプレイ2Aは、文字、画像、記号又は図形等を表示する。
タッチスクリーン2Bは、タッチスクリーン2Bに対する指、又はスタイラスペン等の接触を検出する。タッチスクリーン2Bは、複数の指、又はスタイラスペン等がタッチスクリーン2Bに接触した位置を検出することができる。
タッチスクリーン2Bの検出方式は、静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式(又は超音波方式)、赤外線方式、電磁誘導方式、及び荷重検出方式等の任意の方式でよい。以下では、説明を簡単にするため、タッチスクリーン2Bが接触を検出する指、又はスタイラスペン等は単に「指」ということがある。
スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bにより検出された接触、接触が行われた位置、接触が行われた時間及び接触が行われた位置に基づいてジェスチャの種別を判別する。ジェスチャは、タッチスクリーンディスプレイ2に対して行われる操作である。スマートフォン1によって判別されるジェスチャには、タッチ、ロングタッチ、リリース、スワイプ、タップ、ダブルタップ、ロングタップ、ドラッグ、フリック、ピンチイン、ピンチアウト等が含まれる。
タッチは、タッチスクリーン2Bに指が触れるジェスチャである。スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bに指が接触するジェスチャをタッチとして判別する。ロングタッチとは、タッチスクリーン2Bに指が一定時間以上触れるジェスチャである。スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bに指が一定時間以上接触するジェスチャをロングタッチとして判別する。
リリースは、指がタッチスクリーン2Bから離れるジェスチャである。スマートフォン1は、指がタッチスクリーン2Bから離れるジェスチャをリリースとして判別する。スワイプは、指がタッチスクリーンディスプレイ2上に接触したままで移動するジェスチャである。スマートフォン1は、指がタッチスクリーンディスプレイ2上に接触したままで移動するジェスチャをスワイプとして判別する。
タップは、タッチに続いてリリースをするジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いてリリースをするジェスチャをタップとして判別する。ダブルタップは、タッチに続いてリリースをするジェスチャが2回連続するジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いてリリースをするジェスチャが2回連続するジェスチャをダブルタップとして判別する。
ロングタップは、ロングタッチに続いてリリースをするジェスチャである。スマートフォン1は、ロングタッチに続いてリリースをするジェスチャをロングタップとして判別する。ドラッグは、移動可能なオブジェクトが表示されている領域を始点としてスワイプをするジェスチャである。スマートフォン1は、移動可能なオブジェクトが表示されている領域を始点としてスワイプをするジェスチャをドラッグとして判別する。
フリックは、タッチに続いて指が一方方向へ高速で移動しながらリリースするジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いて指が一方方向へ高速で移動しながらリリースするジェスチャをフリックとして判別する。フリックは、指が画面の上方向へ移動する上フリック、指が画面の下方向へ移動する下フリック、指が画面の右方向へ移動する右フリック、指が画面の左方向へ移動する左フリック等を含む。
ピンチインは、複数の指が近付く方向にスワイプするジェスチャである。スマートフォン1は、複数の指が近付く方向にスワイプするジェスチャをピンチインとして判別する。ピンチアウトは、複数の指が遠ざかる方向にスワイプするジェスチャである。スマートフォン1は、複数の指が遠ざかる方向にスワイプするジェスチャをピンチアウトとして判別する。
スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bを介して判別するこれらのジェスチャに従って動作を行う。したがって、利用者にとって直感的で使いやすい操作性が実現される。判別されるジェスチャに従ってスマートフォン1が行う動作は、タッチスクリーンディスプレイ2に表示されている画面に応じて異なる。
図4を参照しながら、ディスプレイ2Aに表示される画面の例について説明する。図4は、ホーム画面の一例を示している。ホーム画面は、デスクトップ、又は待受画面と呼ばれることもある。ホーム画面は、ディスプレイ2Aに表示される。ホーム画面は、スマートフォン1にインストールされているアプリケーションのうち、どのアプリケーションを実行するかを利用者に選択させる画面である。スマートフォン1は、ホーム画面で選択されたアプリケーションをフォアグランドで実行する。フォアグランドで実行されるアプリケーションの画面は、ディスプレイ2Aに表示される。
スマートフォン1は、ホーム画面にアイコンを配置することができる。図4に示すホーム画面40には、複数のアイコン50が配置されている。それぞれのアイコン50は、スマートフォン1にインストールされているアプリケーションと予め対応付けられている。スマートフォン1は、アイコン50に対するジェスチャを検出すると、そのアイコン50に対応付けられているアプリケーションを実行する。例えば、スマートフォン1は、メールアプリケーションに対応付けられたアイコン50に対するタップが検出されると、メールアプリケーションを実行する。
アイコン50は、画像と文字列を含む。アイコン50は、画像に代えて、記号又は図形を含んでもよい。アイコン50は、画像又は文字列のいずれか一方を含まなくてもよい。アイコン50は、所定の規則に従って配置される。アイコン50の背後には、壁紙41が表示される。壁紙は、フォトスクリーン又はバックスクリーンと呼ばれることもある。スマートフォン1は、任意の画像を壁紙41として用いることができる。画像は、例えば、利用者の設定に従って任意の画像が壁紙41として決定される。
スマートフォン1は、ホーム画面の数を増減することができる。スマートフォン1は、例えば、ホーム画面の数を利用者による設定に従って決定する。スマートフォン1は、ホーム画面の数が複数であっても、選択された1つをディスプレイ2Aに表示する。
スマートフォン1は、ホーム画面上に、1つ又は複数のロケータを表示する。ロケータの数は、ホーム画面の数と一致する。ロケータは、現在表示されているホーム画面の位置を示す。現在表示されているホーム画面に対応するロケータは、他のロケータと異なる態様で表示される。
図4に示す例では、4つのロケータ51が表示されている。これは、ホーム画面40の数が4つであることを示す。また、図4に示す例では、左から2番目のシンボルが他のシンボルと異なる態様で表示されている。これは、左から2番目のホーム画面が現在表示されていることを示している。
スマートフォン1は、ホーム画面を表示中にジェスチャを検出すると、ディスプレイ2Aに表示するホーム画面を切り替える。例えば、スマートフォン1は、右フリックを検出すると、ディスプレイ2Aに表示するホーム画面を1つ左のホーム画面に切り替える。また、スマートフォン1は、左フリックを検出すると、ディスプレイ2Aに表示するホーム画面を1つ右のホーム画面に切り替える。
ディスプレイ2Aの上端には、領域42が設けられている。領域42には、充電池の残量を示す残量マーク43、及び通信用の電波の電界強度を示す電波レベルマーク44が表示される。スマートフォン1は、領域42に、現在時刻、天気の情報、実行中のアプリケーション、通信システムの種別、電話のステータス、装置のモード、装置に生じたイベント等を表示してもよい。このように、領域42は、利用者に対して各種の通知を行うために用いられる。領域42は、ホーム画面40以外の画面でも設けられることがある。領域42が設けられる位置は、ディスプレイ2Aの上端に限られない。
ここで、ホーム画面40の上下方向について説明する。ホーム画面40の上下方向は、ディスプレイ2Aに表示される文字または画像の上下方向を基準とした方向である。ホーム画面40は、タッチスクリーンディスプレイ2の長手方向において領域42に近い側がホーム画面の上側となり、領域42から遠い側がホーム画面の下側となる。そして、領域42において電波レベルマーク44が表示されている側がホーム画面40の右側であり、領域42において残量マーク43が表示されている側がホーム画面40の左側である。
なお、図4に示したホーム画面40は、一例であり、各種の要素の形態、各種の要素の配置、ホーム画面40の数、及びホーム画面40での各種の操作の仕方等は上記の説明の通りでなくてもよい。
図5は、スマートフォン1の構成を示すブロック図である。スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2と、ボタン3と、照度センサ4と、近接センサ5と、通信ユニット6と、レシーバ7と、マイク8と、ストレージ9と、コントローラ10と、カメラ12及び13と、コネクタ14と、加速度センサ15と、方位センサ16と、ジャイロスコープ17とを有する。
タッチスクリーンディスプレイ2は、上述したように、ディスプレイ2Aと、タッチスクリーン2Bとを有する。ディスプレイ2Aは、文字、画像、記号、又は図形等を表示する。タッチスクリーン2Bは、ジェスチャを検出する。
ボタン3は、利用者によって操作される。ボタン3は、ボタン3A〜ボタン3Fを有する。コントローラ10はボタン3と協働することによってボタンに対する操作を検出する。ボタンに対する操作は、例えば、クリック、ダブルクリック、トリプルクリック、プッシュ、及びマルチプッシュである。
例えば、ボタン3A〜3Cは、ホームボタン、バックボタンまたはメニューボタンである。例えば、ボタン3Dは、スマートフォン1のパワーオン/オフボタンである。ボタン3Dは、スリープ/スリープ解除ボタンを兼ねてもよい。例えば、ボタン3E及び3Fは、音量ボタンである。
照度センサ4は、照度を検出する。例えば、照度とは、光の強さ、明るさ、輝度等である。照度センサ4は、例えば、ディスプレイ2Aの輝度の調整に用いられる。
近接センサ5は、近隣の物体の存在を非接触で検出する。近接センサ5は、例えば、タッチスクリーンディスプレイ2が顔に近付けられたことを検出する。
通信ユニット6は、無線により通信する。通信ユニット6によって行われる通信方式は、無線通信規格である。例えば、無線通信規格として、2G、3G、4G等のセルラーフォンの通信規格がある。例えば、セルラーフォンの通信規格として、LTE(Long Term Evolution)、W−CDMA、CDMA2000、PDC、GSM、PHS(Personal Handy−phone System)等がある。例えば、無線通信規格として、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、IEEE802.11、Bluetooth(登録商標)、IrDA、NFC等がある。通信ユニット6は、上述した通信規格の1つ又は複数をサポートしていてもよい。
レシーバ7は、コントローラ10から送信される音声信号を音声として出力する。マイク8は、利用者等の音声を音声信号へ変換してコントローラ10へ送信する。なお、スマートフォン1は、レシーバ7に加えて、スピーカをさらに有してもよい。スマートフォン1は、レシーバ7に代えて、スピーカをさらに有してもよい。
ストレージ9は、プログラム及びデータを記憶する。また、ストレージ9は、コントローラ10の処理結果を一時的に記憶する作業領域としても利用される。ストレージ9は、半導体記憶デバイス、及び磁気記憶デバイス等の任意の記憶デバイスを含んでよい。また、ストレージ9は、複数の種類の記憶デバイスを含んでよい。また、ストレージ9は、メモリカード等の可搬の記憶媒体と、記憶媒体の読み取り装置との組み合わせを含んでよい。
ストレージ9に記憶されるプログラムには、フォアグランドまたはバックグランドで実行されるアプリケーションと、アプリケーションの動作を支援する制御プログラムとが含まれる。アプリケーションは、例えば、ディスプレイ2Aに所定の画面を表示させ、タッチスクリーン2Bによって検出されるジェスチャに応じた処理をコントローラ10に実行させる。制御プログラムは、例えば、OSである。アプリケーション及び制御プログラムは、通信ユニット6による無線通信又は記憶媒体を介してストレージ9にインストールされてもよい。
ストレージ9は、例えば、制御プログラム9A、メールアプリケーション9B、ブラウザアプリケーション9C、テーブル9D、配置パターンデータベース9Eおよび設定データ9Zを記憶する。メールアプリケーション9Bは、電子メールの作成、送信、受信、及び表示等のための電子メール機能を提供する。ブラウザアプリケーション9Cは、WEBページを表示するためのWEBブラウジング機能を提供する。設定データ9Zは、スマートフォン1の動作に関する各種の設定機能を提供する。
制御プログラム9Aは、スマートフォン1を稼働させるための各種制御に関する機能を提供する。制御プログラム9Aは、例えば、通信ユニット6、レシーバ7、及びマイク8等を制御することによって、通話を実現させる。制御プログラム9Aが提供する機能には、タッチスクリーン2Bを介して検出されたジェスチャに応じて、ディスプレイ2Aに表示されている情報を変更する等の各種制御を行う機能が含まれる。なお、制御プログラム9Aが提供する機能は、メールアプリケーション9B等の他のプログラムが提供する機能と組み合わせて利用されることがある。
テーブル9Dは、アプリケーションと、アプリケーションに関係する種々の項目とが対応付けられたデータである。これらの種々の項目は、アプリケーションに対応するアイコン50の優先度を決定するために用いられる。テーブル9Dの内容およびアイコン50の優先度については、後で詳細に説明する。
配置パターンデータベース9Eは、ホーム画面40においてアイコン50の配置パターンであるテンプレートを複数記憶している。配置パターンデータベース9Eは、第1テンプレート90a、第2テンプレート90b、第3テンプレート90cおよび第4テンプレート90dを記憶している。これらのテンプレートについては、後で詳細に説明する。
コントローラ10は、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。コントローラ10は、通信ユニット6等の他の構成要素が統合されたSoC(System−on−a−chip)等の集積回路であってもよい。コントローラ10は、スマートフォン1の動作を統括的に制御して各種の機能を実現する。
具体的には、コントローラ10は、ストレージ9に記憶されているデータを必要に応じて参照しつつ、ストレージ9に記憶されているプログラムに含まれる命令を実行して、ディスプレイ2A及び通信ユニット6等を制御することによって各種機能を実現する。コントローラ10は、タッチスクリーン2B、ボタン3、加速度センサ15等の各種検出部の検出結果に応じて、制御を変更することもある。
コントローラ10は、例えば、制御プログラム9Aを実行することにより、タッチスクリーン2Bを介して検出されたジェスチャに応じて、ディスプレイ2Aに表示されている情報を変更する等の各種制御を実行する。
カメラ12は、フロントフェイス1Aに面している物体を撮影するインカメラである。カメラ13は、バックフェイス1Bに面している物体を撮影するアウトカメラである。
コネクタ14は、他の装置が接続される端子である。コネクタ14は、USB(Universal Serial Bus)、HDMI(High−Definition Multimedia Interface)、ライトピーク(サンダーボルト)、イヤホンマイクコネクタのような汎用的な端子であってもよい。コネクタ14は、Dockコネクタのような専用に設計された端子でもよい。コネクタ14に接続される装置には、例えば、外部ストレージ、スピーカ、通信装置が含まれる。
加速度センサ15は、スマートフォン1に働く加速度の方向及び大きさを検出する。方位センサ16は、地磁気の向きを検出する。ジャイロスコープ17は、スマートフォン1の角度及び角速度を検出する。加速度センサ15、方位センサ16及びジャイロスコープ17の検出結果は、スマートフォン1の位置及び姿勢の変化を検出するために、組み合わせて利用される。
なお、図5においてストレージ9が記憶することとしたプログラムの一部又は全部は、通信ユニット6による無線通信で他の装置からダウンロードされてもよい。また、図5においてストレージ9が記憶することとしたプログラムの一部又は全部は、ストレージ9に含まれる読み取り装置が読み取り可能な記憶媒体に記憶されていてもよい。また、図5においてストレージ9が記憶することとしたプログラムの一部又は全部は、コネクタ14に接続される読み取り装置が読み取り可能なCD、DVD、又はBlu−ray等の記憶媒体に記憶されていてもよい。
また、図5に示したスマートフォン1の構成は一例であり、本発明の要旨を損なわない範囲において適宜変更してよい。例えば、ボタン3の数と種類は図5の例に限定されない。例えば、スマートフォン1は、画面に関する操作のためのボタンとして、ボタン3A〜3Cに代えて、テンキー配列又はQWERTY配列等のボタンを備えていてもよい。また、スマートフォン1は、画面に関する操作のために、ボタンを1つだけ備えてよいし、ボタンを備えなくてもよい。また、図5に示した例では、スマートフォン1が2つのカメラを備えることとしたが、スマートフォン1は、1つのカメラのみを備えてもよいし、カメラを備えなくてもよい。また、照度センサ4と近接センサ5とは、1つのセンサから構成されていてもよい。また、図5に示した例では、スマートフォン1が位置及び姿勢を検出するために3種類のセンサを備えることとしたが、スマートフォン1は、このうちいくつかのセンサを備えなくてもよいし、位置及び姿勢を検出するための他の種類のセンサを備えてもよい。
次に、図6を参照して、テーブル9Dについて説明する。図6は、テーブル9Dに記憶された内容の一例を示す図である。図6に示されるように、テーブル9Dには、アプリケーションごとに、そのアプリケーションがダウンロードされた日時、そのアプリケーションが最後に使用された日時、およびそのアプリケーションが直近の1ヶ月間に使用された回数等が記憶されている。
テーブル9Dは、例えば“Browser”アプリケーションに関して、ダウンロードされた日時は、201X年1月3日の8時であることを記憶している。最後に使用された日時は、201X年7月11日の16時であることを記憶している。直近1ヶ月間に使用された回数は、576回であることを記憶している。これらの項目は、アプリケーションが使用される度に更新される。
テーブル9Dは、アプリケーションに関する項目として、上述した項目とは異なる項目を記憶していてもよい。テーブル9Dは、例えば、そのアプリケーションの直前1週間の使用回数、およびそのアプリケーションの作成者の名前等を記憶していてもよい。
また、テーブル9Dは、複数のアプリケーションをまとめた1つのグループに関する各項目の情報を記憶していてもよい。グループの例としては、“Browser”,“Mail”等の通信に関連したアプリケーションをまとめた“Communication”が挙げられる。また、テーブル9Dは、アプリケーションに関する項目として、アプリケーションごとに、そのアプリケーションが属するグループを記憶していてもよい。
次に、図7Aから図7Dを参照して、配置パターンデータベース9Eに記憶された第1テンプレートから第4テンプレートについて説明する。図7Aから図7Dは、それぞれテンプレート画面の一例を示す図である。図7Aから図7Dに示すテンプレート画面は、それぞれ、配置パターンデータベース9Eに記憶された第1テンプレートから第4テンプレートに基づく画面である。第1テンプレートから第4テンプレートは、それぞれアイコン50の配置パターンのデータである。スマートフォン1は、第1テンプレートから第4テンプレートに基づいてアイコン50の配置パターンを変更することで、アイコンの配置パターンが異なるホーム画面を表示させることができる。
以下、図7Aを参照して、配置パターンデータベース9Eに記憶された第1テンプレートについて説明する。図7Aは、第1テンプレートに基づくテンプレート画面91aを示している。テンプレート画面91aは、アイコンの配置パターン以外は基本的に、図4に示すホーム画面40と同様の構成を有している。テンプレート画面91aは、壁紙41と、領域42と、ロケータ51と、アイコン配置領域53と、を表示している。ここで、テンプレート画面91aはアイコン配置領域53が第1テンプレートとして記憶されるデータに該当する。第1テンプレートは、壁紙41、領域42およびロケータ51を表示する領域の情報を含んでいてもよい。テンプレート画面91aの上下方向は、上述したホーム画面40の上下方向と同じである。
図7Aに示すテンプレート画面91aは、配置パターンデータベース9Eに記憶されている第1テンプレートを表示している。第1テンプレートは、複数のアイコン配置領域53の情報を含んでいる。
アイコン配置領域53は、アイコン50の配置を示す領域であり、例えば、四角形の枠として表される。各アイコン配置領域53の枠の中の数字は、アイコンの配置の優先度を表している。
図7Aに示すように、テンプレート画面91aでは、アイコン配置領域53が、画面の上下方向および左右方向に沿ってマトリックス状に配置されている。アイコン配置領域53は、全部で20個配置されている。アイコン配置領域53は、テンプレート画面91aの上下方向に沿って5個ずつ、左右方向に沿って4個ずつ配置されている。
20個のアイコン配置領域53のうち、最も小さい数字である“1”が付されたアイコン配置領域53が、テンプレート画面91aの右下方向の角部に配置されている。そして、“2”が付されたアイコン配置領域53は、“1”が付されたアイコン配置領域53の上方向に隣り合って配置されている。“3”が付されたアイコン配置領域53は、“1”が付されたアイコン配置領域53の左方向に隣り合って配置されている。
“4”が付されたアイコン配置領域53は、“2”が付されたアイコン配置領域53の上方向に隣り合って配置されている。“5”が付されたアイコン配置領域53は、“2”が付されたアイコン配置領域53の左方向に隣り合い、かつ“3”が付されたアイコン配置領域53の上方向に隣り合って配置されている。つまり、“5”が付されたアイコン配置領域53は、“1”が付されたアイコン配置領域53に対して左上方向に位置している。“6”が付されたアイコン配置領域53は、“3”が付されたアイコン配置領域53の左方向に隣り合って配置されている。
すなわち、アイコン配置領域53に付された数字は、テンプレート画面91aの右下から左上に向かうほど大きくなる。そして、あるアイコン配置領域53に付された数字は、右上に位置するアイコン配置領域53に付された数字よりも1大きく、左下に位置するアイコン配置領域53に付された数字よりも1小さい(右上または左下にアイコン配置領域53がない場合を除く)。そして、最も大きい数字である“20”が付されたアイコン配置領域53は、テンプレート画面91aの左上方向の角部に配置されている。
図7Bは、第2テンプレートに基づくテンプレート画面91bを示している。図7Bに示すテンプレート画面91bでは、アイコン配置領域53が、テンプレート画面91aと同様に、画面の上下方向に沿って5個ずつ、左右方向に沿って4個ずつ配置されている。ただし、“1”が付されたアイコン配置領域53は、テンプレート画面91bの左下方向の角部に配置されている。そして、“2”が付されたアイコン配置領域53は、“1”が付されたアイコン配置領域53の上方向に隣り合って配置されている。“3”が付されたアイコン配置領域53は、“1”が付されたアイコン配置領域53の右方向に隣り合って配置されている。そして、“20”が付されたアイコン配置領域53は、テンプレート画面91aの右上方向の角部に配置されている。すなわち、図7Bの各アイコン配置領域53aは、図7Aの各アイコン配置領域53と比較して、タッチスクリーンディスプレイ2の長手方向に沿った仮想線に基づいて略対称な位置に配置されている。
図7Cは、第3テンプレートに基づくテンプレート画面91bを示している。図7Cに示すテンプレート画面91cでは、アイコン配置領域53が、テンプレート画面91aおよびテンプレート画面91bと同様に、画面の上下方向に沿って5個ずつ、左右方向に沿って4個ずつ配置されている。テンプレート画面91cは、テンプレート画面91aと同様に、“1”が付されたアイコン配置領域53が、テンプレート画面91cの右下方向の角部に配置されている。しかし、“2”が付されたアイコン配置領域53は、“1”が付されたアイコン配置領域53の左方向に隣り合い、かつ、“3”が付されたアイコン配置領域53は、“2”が付されたアイコン配置領域53の左方向に隣り合って配置されている。また、“5”が付されたアイコン配置領域53は、“1”が付されたアイコン配置領域53の上方向に隣り合って配置されている。“6”が付されたアイコン配置領域53は、“5”が付されたアイコン配置領域53の左方向に隣り合って配置されている。すなわち、アイコン配置領域53に付された数字は、テンプレート画面91cの左に行くほど大きくなる。したがって、“20”が付されたアイコン配置領域53は、テンプレート画面91cの左上方向の角部に配置されている。
図7Dは、第4テンプレートに基づくテンプレート画面91bを示している。図7Dに示すテンプレート画面91dでは、“1”が付されたアイコン配置領域53が画面の中央部に位置している。“2”が付されたアイコン配置領域53は、“1”が付されたアイコン配置領域53の画面上側に配置されている。そして、“2”から“9”が付されたアイコン配置領域53が、“1”が付されたアイコン配置領域53を時計回りに囲むように配置されている。
アイコン50の優先度は、アイコン50に対応付けられたアプリケーションの優先度と同じである。アプリケーションの優先度は、上述のテーブル9Dに記憶された種々の項目に基づいて決定される。例えば、スマートフォン1は、上で述べた直近1ヶ月間の使用回数が相対的に多いアプリケーションほど優先度が高いという設定が行えるようになっていてよい。スマートフォン1は、優先度の設定画面等を表示させ、利用者によって入力された優先度の情報に基づいて設定してもよい。また、利用者が設定した優先度と、テーブル9Dに記憶されている項目の情報に基づいた優先度と、を組み合わせて、優先度を決定してもよい。
複数の配置パターンから選択された配置パターンに基づいてホーム画面にアイコンが配置される制御の例を示す。なお、以下の実施形態では、アイコンの優先度をアルファベット順とした場合として説明する。つまり、アイコンに対応付けられた名称の一文字目のアルファベットが「A」のアイコンは、アイコンに対応付けられた名称の一文字目のアルファベットが「B」のアイコンよりも優先度が高い設定となる。
図8は、複数のテンプレートから一つのテンプレートを選択するための画面である。テンプレートに関する選択肢およびアイコンの優先度に関する選択肢がディスプレイ2A上に表示されている。図8に示すテンプレート選択画面は、例えば、ホーム画面40に表示された“Settings”アイコンに対応するアプリケーションのメニューの一つとしてディスプレイ2Aに表示される。
スマートフォン1のコントローラ10は、テンプレートに関する選択肢のいずれかに対するタップが検出されると、タップされた選択肢に該当するテンプレートを配置パターンデータベース9Eから読み出す。また、コントローラ10は、アイコンの優先度に関する選択肢のいずれかに対するタップが検出されると、テーブル9Dに記憶されたデータに基づいて、タップされた選択肢に対応するアイコンの優先度を決定する。そして、コントローラ10は、ホーム画面40において、読み出したテンプレートにより規定される位置に、アイコン50の優先度に基づいて、アイコン50を自動的に配置する。
なお、テンプレートには、第1テンプレートと第3テンプレートのように、始点と終点とが同じであってアイコンの配列方向が異なるものがある。したがって、コントローラ10は、図8に示す配列の始点および終点を規定した選択肢に対するタップが検出されると、「縦」、「横」および「斜め」のようなアイコンの配列方向に関する選択肢を表示してもよい。
コントローラ10は、「始点と終点を手動で設定」の選択肢がタップされたことを検出すると、設定画面へと遷移する。設定画面は、テンプレート画面91a等と同じようにアイコン配置領域53が表示されている画面である。設定画面に表示されるアイコン配置領域53は、タッチスクリーンディスプレイ2に対する操作が検出されると、画面の任意の位置に移動される。コントローラ10は、例えばアイコン配置領域53に対するドラッグが検出されると、当該ドラッグに従ってアイコン配置領域53を移動させる。
図9は、図4と異なる配置規則に基づいてアイコン50が自動的に配置されたホーム画面の一例を示す図である。図9に示すホーム画面40aは、14個のアイコン50を表示している。これら14個のアイコン50は、図4に示すホーム画面40に表示されているものと同じである。図9に示すホーム画面40aでは、アイコン50が、ホーム画面40aの右下側の領域に主に配置されている。しかし、アイコン50は、ホーム画面40aの左上側の領域にはほとんど配置されていない。すなわち、アイコン50は、図9に示すホーム画面40aの右下領域に偏って配置されている。
そして、図9に示すホーム画面40aでは、図4に示すホーム画面40で左上の角部に位置していた“Browser”アイコンが、ホーム画面40aの右下方向の角部に配置されている。言い換えれば、図4の14個のアイコン50のうちアルファベット順で最も先となる。すなわち、本実施形態において、“Browser”アイコンは、優先度が最も高い。アイコン50が、ホーム画面40aの右下方向の角部に配置されている。そして、“Browser”アイコンの次に優先度が高い“Calculator”アイコンは、“Browser”アイコンの上方向に隣り合って配置されている。“Calculator”の次に優先度が高い“Calendar”アイコンは、“Browser”アイコンの左方向に隣り合って配置されている。
さらに、“Camera”アイコンは、“Calculator”アイコンの上方向に隣り合って配置されている。“Clock”アイコンは、“Calculator”アイコンの左方向に隣り合い、かつ“Calendar”アイコンの上方向に隣り合って配置されている。つまり、“Clock”アイコンは、“Browser”アイコンに対して左上方向に位置している。“Mail”アイコンは、“Calendar”アイコンの左方向に隣り合って配置されている。
すなわち、図9に示すホーム画面40aでは、複数のアイコン50が、アルファベット順に、図7Aのテンプレート画面91aで規定される位置規則に従って配置されている。つまり、優先度が相対的に高いアイコン50が、テンプレート画面91aの優先度が相対的に高いアイコン配置領域53に対応する位置に配置されている。なお、図9で表示されるアイコン50は全部で14個であるから、テンプレート画面91aの“15”から“20”が付されたアイコン配置領域53に対応する位置にはアイコン50が配置されていない。
図10は、本発明の実施形態に係るスマートフォン1のコントローラ10が行う制御を示すフローチャートである。コントローラ10は、図10に示す処理手順と並行して、ホーム画面40に配置されるアイコン50に関する他の処理手順を実行することがある。
まず、ステップS11で、スマートフォン1の電源が入れられる。次に、ステップS12として、スマートフォン1のコントローラ10は、ストレージ9の配置パターンデータベース9Eに記憶された複数のテンプレートの中から一つのテンプレートを選択する。この場合、コントローラ10は、スマートフォン1の電源が切られる直前に選択していたテンプレートを読み出す。コントローラ10は、スマートフォン1の電源が入れられる度に、あらかじめ決められたテンプレートを選択してもよい。
また、コントローラ10は、ステップS12として、テーブル9Dに記憶されたアイコンの優先度を読み出す。そして、コントローラ10は、ステップS13として、ステップS12で選択したテンプレートおよびステップS12で読み出したアイコンの優先度に従って、アイコン50をホーム画面40に自動的に配置する。
次に、コントローラ10は、ステップS14として、テンプレートを変更する操作がなされたか否かを判断する。テンプレートを変更する操作は、例えば、図8に示すテンプレート選択画面に表示された選択肢に対するタップ操作である。
コントローラ10は、テンプレートを変更する操作がなされていないと判断した場合、ステップS14に進む。このように、コントローラ10は、ステップS14でテンプレートを変更する操作を検出するまで、ステップS14の処理を繰り返す。
コントローラ10は、テンプレートを変更する操作がなされたと判断した場合、ステップS15に進む。コントローラ10は、ステップS15として、テンプレートを変更する操作に基づいて選択した新たなテンプレートに従って、アイコン50をホーム画面40に自動的に配置する。そして、コントローラ10は本処理を終了する。
図11は、複数の位置規則から選択された一の位置規則に基づいてホーム画面にアイコンが配置される制御の他の例を示す図である。なお、以下の実施形態でも、アイコンの優先度はアルファベット順であるとする。
図11のステップS21では、図4および図9と同様に、ホーム画面40bにアイコン50が全部で14個配置されている。ステップS21では、図9と同様に、“Browser”アイコンが、ホーム画面40aの右下方向の角部に配置されている。そして、“Browser”アイコンの左には、“Calculator”アイコン、“Calendar”アイコンおよび“Camera”アイコンがこの順に並んでいる。さらに、“Clock”アイコンが、“Browser”アイコンの上方向に隣り合って配置されている。さらに、“Clock”アイコンの左には、“Mail”アイコン、“Music”アイコンおよび“Navigate”アイコンがこの順に並んでいる。
すなわち、ステップS21のホーム画面40bでは、複数のアイコン50が、アルファベット順に、図7Cのテンプレート画面91cで規定される位置規則に従って配置されている。そして、ステップS21では、利用者の指F1が、タッチスクリーン2Bにおいて“News”アイコンに対応する位置に所定の時間接触している。
この場合、スマートフォン1のコントローラ10は、タッチスクリーン2Bを介して、“News”アイコンに対するロングタッチを検出する。コントローラ10は、“News”アイコンに対するロングタッチを検出すると、ステップS22に示すように、“News”アイコンの左上にクロスマーク(“×”)を表示させる。そして、ステップS22では、利用者の指F1が、タッチスクリーン2Bにおいてこのクロスマークに対応する位置に接触した後にタッチスクリーン2Bから離れている。
この場合、コントローラ10は、タッチスクリーン2Bを介して、“News”アイコンの左上に表示されたクロスマークに対するタップを検出する。コントローラ10は、クロスマークに対するタップを検出すると、ステップS23に示すように、“News”アイコンを表示するのを止める。
そして、ステップS23に示すホーム画面40dでは、いくつかのアイコン50がそれぞれ矢印の方向に移動している。すなわち、ステップS23に示すホーム画面40dでは、“Phone”アイコン、“Photos”アイコン、“Settings”アイコン、“SMS”アイコンおよび“Weather”アイコンが、ステップS21またはS22で配置されていた位置から矢印の方向に移動している。これらは、アルファベット順で“News”アイコンよりも後に来るアイコンである。ホーム画面40dにおける点線の四角形の枠は、これらのアイコンがステップS21またはS22で配置されていた位置を示している。
これらのアイコンの優先度の相対的な関係は変わっていないが、それぞれのアイコンがステップS22における配置されていた位置と比較して、テンプレート画面91cで優先度が1つ高い配置位置にそれぞれ移動している。“SMS”アイコンについて言及すれば、ステップS22で配置されていた位置と比較して優先度が1つ高い位置は元々“Settings”アイコンが配置されていた位置である。よって、“SMS”アイコンはこの位置に向かって直線的に移動している。
そして、ステップS24に示すホーム画面40eでは、これらのアイコンの移動が完了しており、アイコン50がマトリックス状に配置されている。
次に、図12を参照して、本発明の実施形態に係るスマートフォン1のコントローラ10が行う他の制御について説明する。図12は、装置の状態に応じてアイコンの配置を変更する制御の処理手順を示すフローチャートである。図12のフローチャートは、利用者がスマートフォン1を右手または左手のどちらで持っているかをコントローラ10が判断して、アイコンの配置を変更する制御を示している。
まず、ステップS31として、コントローラ10は、ホーム画面40を表示させる操作を検出する。ここで、ホーム画面40を表示させる操作は、例えばスマートフォン1をパワーオンする操作である。また、ホーム画面40を表示させる操作は、ボタン3Bがホームボタンである場合には、ボタン3Bに対する操作であってもよい。
コントローラ10は、ステップS31でホーム画面40を表示させる操作を検出すると、ステップS32として、スマートフォン1の状態を検出し、ステップS33に進む。本実施形態では、スマートフォン1のサイドフェイス1C3の一部分にタッチセンサが設けられているとする。コントローラ10は、ステップS32として、このタッチセンサに対する接触の有無を検出し、ステップS33に進む。
次に、コントローラ10は、ステップS33として、ステップS32で検出されたスマートフォン1の状態に基づき、利用者が右手または左手のどちらでスマートフォン1を持っているかを判断する。スマートフォン1のサイドフェイス1C3はタッチスクリーンディスプレイ2に対して左側の側面であるから、コントローラ10は、タッチセンサに対する接触が検出されない場合に利用者が右手でスマートフォン1を持っていると判断し(ステップS33でYes)、ステップS34に進む。
コントローラ10は、ステップS34として、利用者がスマートフォン1を右手で持っている状態に適したテンプレートを配置パターンデータベース9Eから読み出し、ステップS36に進む。利用者がスマートフォン1を右手で持っている状態に適したテンプレートは、例えば、図7Aのテンプレート画面91aとして示すテンプレート90aのような、ディスプレイ2Aの右下領域に配置されるアイコン配置領域53ほど優先度が高いテンプレートである。
コントローラ10は、ステップS36として、ステップS34で読み出されたテンプレートに従って、ホーム画面にアイコンを自動的に配置し、本処理を終了する。
一方、コントローラ10は、ステップS32でタッチセンサに対する接触が検出された場合には、利用者が左手でスマートフォン1を持っていると判断し(ステップS33でNo)、ステップS35に進む。
コントローラ10は、ステップS35として、利用者がスマートフォン1を左手で持っている状態に適したテンプレートを配置パターンデータベース9Eから読み出し、ステップS36に進む。利用者がスマートフォン1を左手で持っている状態に適したテンプレートは、例えば、図7Bのテンプレート画面91bとして示すテンプレート90bのような、ディスプレイ2Aの左下領域に配置されるアイコン配置領域53ほど優先度が高いテンプレートである。
図12に示すフローチャートでは、コントローラ10は、ホーム画面を表示させる操作が検出される度にスマートフォン1の状態に応じたテンプレートを読み出す。コントローラ10は、スマートフォン1がパワーオンされた場合に、スマートフォン1の状態に応じたテンプレートを読み出してもよい。また、コントローラ10は、一定時間が経過するごとにスマートフォン1の状態に応じたテンプレートを読み出してもよい。
以上の構成を有する本実施形態に係るスマートフォン1は、ホーム画面において、複数のテンプレートの中から選択された一つのテンプレートで規定される位置にアイコンを自動的に配置する。これにより、装置の操作性が向上する。
また、本実施形態に係るスマートフォン1は、ホーム画面において優先度が相対的に高い位置に、優先度が相対的に高いアイコンを配置する。これにより、利用者が片手で操作する場合に指が届きやすい領域に、使用する可能性がより高いアイコンが配置されるため、装置の操作性が向上する。
また、本実施形態に係るスマートフォン1は、選択された配置パターンに基づいて、ホーム画面の外周を始点としてアイコンを配置する。これにより、装置の操作性がさらに向上する。
また、本実施形態に係るスマートフォン1は、ホーム画面がディスプレイに四角形状に表示され、選択されたテンプレートに基づいて、ホーム画面の角を始点としてアイコンを配置する。これにより、装置の操作性がさらに向上する。
また、本実施形態に係るスマートフォン1は、選択されたテンプレートに基づいて、ホーム画面の下側を始点として上側へ向かってアイコンを自動的に配置する。一般的に、利用者は、スマートフォン1を手で持つ際、ハウジング20の、ホーム画面の下部側に位置する部分を持つことが多い。よって、上記のようなアイコンの配置に関する制御を行うことで、装置の操作性がさらに向上する。
また、本実施形態に係るスマートフォン1は、選択されたテンプレートに基づいて、ホーム画面の中央を始点としてアイコンを自動的に配置する。また、本実施形態に係るスマートフォン1は、アイコンが自動的に配置される際の始点および終点が、利用者の操作により決定されてもよい。上記のようなアイコンの配置に関する制御を行うことで、利用者のニーズに応じたアイコンの配置が可能となり、装置の操作性がさらに向上する。
また、本実施形態に係るスマートフォン1は、ホーム画面がタッチスクリーンディスプレイに四角形状に表示され、選択されたテンプレートに基づいて、ホーム画面の角を始点としてアイコンを配置する。これにより、装置の操作性がさらに向上する。
また、本実施形態に係るスマートフォン1は、当該装置の状態を検出する状態検出部をさらに有し、状態検出部の検出結果に基づき、選択されたテンプレートとは異なるテンプレートに従ってホーム画面にアイコンを自動的に配置する。これにより、装置の操作性がさらに向上する。
また、本実施形態に係るスマートフォン1は、テンプレートを切り替えるための切り替え画面をタッチスクリーンディスプレイに表示する。これにより、装置の操作性がさらに向上する。
本発明を完全かつ明瞭に開示するために特徴的な実施例に関し記載してきた。しかし、添付の請求項は、上記実施例に限定されるべきものでなく、本明細書に示した基礎的事項の範囲内で当該技術分野の当業者が創作しうるすべての変形例及び代替可能な構成を具現化するように構成されるべきである。
例えば、図5に示した各プログラムは、複数のモジュールに分割されていてもよいし、他のプログラムと結合されていてもよい。
また、上記の実施形態では、タッチスクリーンディスプレイを備える装置の一例として、スマートフォンについて説明したが、添付の請求項に係る装置は、スマートフォンに限定されない。例えば、添付の請求項に係る装置は、モバイルフォン、携帯型パソコン、デジタルカメラ、メディアプレイヤ、電子書籍リーダ、ナビゲータ、又はゲーム機等の携帯電子機器であってもよい。また、添付の請求項に係る装置は、デスクトップパソコン、テレビ受像器等の据え置き型の電子機器であってもよい。
また、上記の実施形態では、優先度が相対的に高いアイコンが、ホーム画面において優先度が相対的に高い位置に配置される。しかしながら、本発明はこれに限定されない。アイコンが、優先度によらずランダムに、優先度が相対的に高い配置位置から配置されてもよい。また、利用者がスマートフォンを購入した直後等、ホーム画面にアイコンが配置されているが、選択されたテンプレートに基づいてアイコンが配置されたことがない場合が考えられる。この場合も、スマートフォンは、複数のテンプレートから選択されたテンプレートに基づいてホーム画面にアイコンを配置してよい。
また、上記の実施形態で、スマートフォンは、複数のテンプレートから選択されたテンプレートに基づいてホーム画面にアイコンを配置した後に、タッチスクリーンディスプレイを介して所定の操作が検出された場合には、アイコンの配置位置を変更することができる。
また、上記の実施形態では、4つのテンプレートが配置パターンデータベースに記憶されている。しかしながら、本発明はこれに限定されない。配置パターンデータベースに記憶されるテンプレートの数は、2つ以上であればよい。
また、上記の実施形態では、装置の状態を検出する状態検出部がタッチセンサであった。しかしながら、本発明はこれに限定されない。状態検出部は、加速度センサ、近接センサまたは照度センサ等であってもよい。
また、スマートフォンが備えるテンプレートは、1つでもよい。例えば、スマートフォンは、アイコンが配置されるホーム画面を表示するタッチスクリーンディスプレイと、アイコンの配置パターンを記憶するストレージと、前記配置パターンに基づいて前記アイコンを配置するコントローラと、を備え、前記コントローラは、前記タッチスクリーンディスプレイに対して予め設定した操作が行われると、前記配置パターンを変更するための変更画面を前記タッチスクリーンディスプレイに表示し、前記タッチスクリーンディスプレイに前記ホーム画面を表示させる場合、前記変更画面で変更された配置パターンに基づいて前記アイコンを配置してもよい。この場合も、スマートフォンは、上記のようにホーム画面上でのアイコンの配置規則を利用者の操作によって変更可能とすることで、利用者の所望する位置にアイコンを配置することができる。これにより、ホーム画面に表示されるアイコンの種類または数が変わった場合に、アイコンを1つずつ移動させる必要が生じず、操作性が向上する。