JP2013033858A - 光電変換装置の製造方法及び光電変換装置 - Google Patents

光電変換装置の製造方法及び光電変換装置 Download PDF

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Abstract

【課題】光電変換装置の歩留りを向上させる製造方法を提供する。
【解決手段】半導体基板1に予め貫通孔を形成することなく、半導体基板1を貫通する貫通接続部91を形成する製造方法であって、半導体基板1の受光面に、第2導電型の不純物を含む導電性ペーストをパターニングして塗布する工程と、半導体基板を熱処理することで、受光面第1電極9と、半導体基板と不純物の合金層からなる貫通接続部91と、不純物を含む第2半導体層31を形成する工程とを備えた光電変換装置の製造方法である。
【選択図】図3

Description

本発明は、光電変換装置の製造方法及び光電変換装置、特に、光電変換装置の電極形成に関する。
太陽光エネルギを直接電気エネルギに変換する太陽電池である光電変換装置は、近年、特に地球環境問題の観点から、次世代のエネルギ源としての期待が急速に高まっている。光電変換装置としては、化合物半導体または有機材料を用いたものなど様々な種類があるが、現在、主流となっているのは、シリコン結晶を用いたものである。
現在、最も多く製造および販売されている光電変換装置は、入射光側の面である受光面と、受光面の反対側の面である裏面とに電極が形成された構造のものである。
しかしながら、受光面に電極を形成した場合、電極における光の反射、吸収があることから、形成された電極の面積分だけ入射する太陽光が減少するので、受光面の電極面積を小さくするために、MWT(Metal Wrap Through)構造を有する光電変換装置が提案されている。
図4は、特許文献1に開示されているMWT構造を有する光電変換装置の断面を示す模式図であり、光電変換装置の一部を示している。
p型シリコン基板102には、貫通孔103が複数形成され、各々の貫通孔103には、貫通孔電極104が形成されている。貫通孔103は、例えば、約50μm〜約500μmの内径を有し、数個〜数十個形成されている。また、p型シリコン基板102の入射光側の面である受光面(以下「p型シリコン基板の受光面」という。)上には、反射防止膜105及び受光面電極106が形成され、p型シリコン基板102の受光面の反対側の面である裏面(以下「p型シリコン基板の裏面」という。)上には、裏面電極107及びアルミニウム電極108が形成されており、アルミニウム電極108上の所定領域には、銀電極109が形成されている。
p型シリコン基板102の受光面には、テクスチャ構造である凹凸構造(図示せず)が形成されており、n型不純物領域110が形成されている。そして、p型シリコン基板102の裏面には、n型不純物領域111及びp型不純物領域112が形成されている。さらに、n型不純物領域113は、貫通孔103の周囲を覆うように設けられている。なお、n型不純物領域110、n型不純物領域113、及びn型不純物領域111は、接続しており、n型不純物領域110は、受光面電極106に電気的に接続されている。
また、アルミニウム電極108には、貫通孔103の周囲に位置する領域に、開口部114が形成されている。この開口部114内に位置するp型シリコン基板102の裏面には、裏面電極107及びn型不純物領域111などとアルミニウム電極とを絶縁するために、分離溝115が周状に形成されている。n型不純物領域111は、p型シリコン基板102の裏面側の貫通孔103の周囲で、かつ、アルミニウム電極108の開口部114の内側に設けられている。
図5は、特許文献1に開示されている図4の光電変換装置101の製造方法である。
まず、図5(a)に示すように、p型シリコン基板102の所定の位置に、例えば、約50μm〜約500μmの内径を有する貫通孔103を形成する。このとき、貫通孔103を、例えば、p型シリコン基板102内に、数個〜数十個形成する。なお、貫通孔103の形成は、例えば、YAGレーザやCOレーザによって行われる。また、ドリルで機械的に形成したり、エッチングで化学的に形成してもよい。その後、アルカリ性、または酸性の溶液を用いて、p型シリコン基板102の表面をエッチングすることによって、p型シリコン基板102のスライス時のダメージ層(図示せず)と、貫通孔103を形成した際の熱によるダメージ層(図示せず)とを除去する。このとき、エッチング条件を調整すると、p型シリコン基板102の表面にテクスチャ構造である凹凸構造(図示せず)を形成することが可能である。
そして、p型シリコン基板102にn型の不純物を導入する。p型シリコン基板102をPOClを含む気体中で熱処理することにより、p型シリコン基板102にn型の不純物を導入する。これにより、n型不純物領域110、n型不純物領域111、及びn型不純物領域113が形成される。
次に、図5(b)に示すように、n型不純物領域110、n型不純物領域111、及びn型不純物領域113を形成した際に、p型シリコン基板102の表面に形成されたガラス層を酸処理により除去する。その後、p型シリコン基板102の受光面上に、窒化シリコン膜からなる反射防止膜105を形成する。
次に、図5(c)に示すように、p型シリコン基板102の裏面上の貫通孔103の周囲(開口部114となる領域)を除く領域に、アルミニウム電極108を形成する。アルミニウム電極108は、アルミニウムペーストを熱処理により形成するので、アルミニウムが溶融してシリコンと合金化することにより、アルミニウム−シリコン合金層(図示せず)が形成されるとともに、その合金層よりも内側にp型不純物領域112が形成される。この場合、p型の不純物であるアルミニウムを、高濃度で十分な深さまで拡散させることが可能であるため、n型不純物領域111を除去しなくてもよい。
次に、図5(d)に示すように、アルミニウム電極108上の所定領域に、銀電極109を形成する。銀電極109は、銀ペーストを熱処理により形成する。
次に、図5(e)に示すように、貫通孔103の内部に貫通孔電極104、p型シリコン基板102の裏面の所定領域に裏面電極107を形成する。貫通孔電極104及び裏面電極107は、銀ペーストを熱処理により形成し互いに接続している。
次に、図5(f)に示すように、p型シリコン基板102の受光面の所定領域に、受光面電極106を形成する。受光面電極106は、銀ペーストを熱処理により形成する。熱処理の際、銀ペーストは、ファイヤースルーにより反射防止膜105を貫通して受光面電極106を形成し、n型不純物領域110と接続する。また、受光面電極106は、貫通孔電極104にも接続する。
次に、図5(g)に示すように、p型シリコン基板102の裏面の貫通孔103の周囲に位置する領域に、レーザアブレーションによりn型不純物領域111の一部を除去することによって、分離溝115を形成する。さらに、p型シリコン基板102の外周部に形成されたn型不純物領域を、レーザアブレーションにより除去する。このようにして、光電変換装置101を形成することが開示されている。
特開2010−80576号公報(2010年4月8日公開)
しかしながら、特許文献1に示されているように、光電変換装置の作製の初期の工程で、レーザ等により半導体基板に貫通孔を形成しているので、半導体基板が100μm前後になると、貫通孔形成後の製造工程において、貫通孔形成に起因する半導体基板の破損が発生する可能性が増大していた。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、貫通孔の形成を行わず貫通孔電極を形成することで、光電変換装置の歩留りを向上させる光電変換装置の製造方法を提供することにある。
本発明の光電変換装置の製造方法は、第1導電型の半導体基板と、半導体基板の受光面に形成された第2導電型の第1半導体層と、第1半導体層に接した第2導電型用の受光面第1電極と、半導体基板の裏面に形成された、第2導電型用の裏面第1電極と、半導体基板を貫通し、受光面第1電極と裏面第1電極を電気的に接続する貫通接続部と、貫通接続部の側壁に形成された第2導電型の第2半導体層と、半導体基板の裏面に形成された、第1導電型用の裏面第2電極とを有する光電変換装置の製造方法であって、半導体基板の受光面に第1半導体層を形成する第1工程と、半導体基板の受光面に、第2導電型の不純物を含む導電性ペーストをパターニングして塗布する第2工程と、半導体基板を熱処理することで、受光面第1電極と、半導体基板と不純物の合金層からなる貫通接続部と、不純物を含む第2半導体層を形成する第3工程と、裏面第1電極及び裏面第2電極を形成する第4工程と、裏面第1電極と裏面第2電極を電気的に分離する第5工程を有する。
ここで、本発明の光電変換装置の製造方法は、半導体基板の厚さは、150μm以下であってもよい。
また、本発明の光電変換装置の製造方法は、第2導電型は、p型であってもよい。
また、本発明の光電変換装置の製造方法は、半導体基板は、シリコン基板であり、前記第2導電型の不純物は、アルミニウムであってもよい。
本発明の光電変換装置は、第1導電型の半導体基板と、半導体基板の受光面に形成された第2導電型の第1半導体層と、第1半導体層上に接した第2導電型用の受光面第1電極と、半導体基板の裏面に形成された、第2導電型用の裏面第1電極と、半導体基板と第2導電型の不純物の合金層から形成され、受光面第1電極及び裏面第1電極に接する貫通接続部と、貫通接続部の側壁に形成され、第1半導体層と接する第2導電型の第2半導体層と、裏面第1電極と絶縁され、半導体基板の裏面に形成された、第1導電型用の裏面第2電極とを有する。
ここで、本発明の光電変換装置は、半導体基板の厚さは、150μm以下であってもよい。
また、本発明の光電変換装置は、第2導電型は、p型であってもよい。
また、本発明の光電変換装置は、半導体基板は、シリコン基板であり、第2導電型の不純物は、アルミニウムであってもよい。
本発明によれば、第2導電型のドーパントを含む導電性ペーストを半導体基板の受光面に塗布して熱処理することで、第2導電型のドーパントが半導体基板と合金層を形成しながら貫通接続部を半導体基板の裏面まで形成するので、貫通孔を予め形成する必要がないため、光電変換装置の歩留りを向上させる光電変換装置の製造方法を提供することができる。
本発明の光電変換装置の一例の模式的な構成図である。 図1(b)のI−I線における断面を示す模式的な図である。 本発明の光電変換装置の製造方法の一例を示す模式的な図である。 従来技術の光電変換装置の一例の模式的な断面構成図である。 従来技術の光電変換装置の製造方法の一例を示す模式的な図である。
図1は、本発明の光電変換装置の一例を表す模式図である。図1(a)は、光電変換装置10を入射光側である受光面側から見た図であり、図1(b)は、光電変換装置10を受光面の反対側の面である裏面側から見た図である。2は裏面第2電極、5は受光面第2電極であり、受光面第2電極5は、メイン電極5aとサブ電極5bで構成され、メイン電極5aとサブ電極5bは電気的に接続している。サブ電極5bはキャリアを収集する集電極であり、メイン電極5aはサブ電極5bで収集したキャリアをさらに収集する電極である。7は裏面第1電極、9は受光面第1電極、13は裏面第3電極、21は接合分離部であり環状に形成されている。23は反射防止膜である。
裏面第1電極7と裏面第2電極2には、それぞれ、別のインターコネクタが接続される。インターコネクタは、複数の光電変換装置を用いて太陽電池モジュールを作製する際、光電変換装置同士を電気的に接続するもので、例えば、銅箔に半田を被覆したものである。また、予め配線が形成されている基板を用いて太陽電池モジュールを作製する場合は、裏面第1電極7及び裏面第2電極2を配線に接続させる。
図2は、図1(b)で示したI−Iの断面を示す模式的な図である。第1導電型の半導体基板であるn型シリコン基板1を用いる。n型シリコン基板1の入射光側の面である受光面(以下「n型シリコン基板の受光面」という。)には、テクスチャ構造である凹凸構造(図示せず)、第2導電型の半導体層であるp型第1半導体層3が形成され、その上には反射防止膜23が形成されている。また、n型シリコン基板1の受光面には、受光面第2電極5が形成されている。図2に現れているのはメイン電極5aである。そして、受光面第1電極9は、メイン電極5aと接している。
また、n型シリコン基板1の受光面の反対側の面である裏面(以下「n型シリコン基板の裏面」という。)には、第1導電型の半導体層であるn型半導体層15が形成されている。n型半導体層15のn型不純物濃度は、n型シリコン基板1のn型不純物濃度よりも高い。n型半導体層15の上には、裏面第2電極2及び裏面第3電極13が形成されている。裏面第1電極7は、裏面第2電極2及び裏面第3電極13と、接合分離部21で絶縁されている。接合分離部21は、n型半導体層15を貫通して、裏面第1電極7を囲むように環状に形成されている。そして、n型シリコン基板1には、貫通接続部91が形成され、貫通接続部91によって、受光面第1電極9と裏面第1電極7は電気的に接続している。また、受光面第1電極9はメイン電極5aと接しているので、メイン電極5aと裏面第1電極7は電気的に接続している。さらに、貫通接続部91の側壁には、第2導電型の半導体層であるp型第2半導体層31が形成されている。
図3は、図1に示す本発明の光電変換装置の製造方法の一例である。
まず、図3(a)に示すように、n型シリコン基板1の表面を酸やアルカリの溶液、または、反応性プラズマを用いてエッチングすることによって表面のダメージ層を除去すると共に、表面にテクスチャ構造である凹凸構造を形成する。なお、図3では、凹凸構造を省略している。
次に、図3(b)に示すように、p型不純物を含む材料としてBBr(三臭化ホウ素)を用い熱処理しp型第1半導体層3を形成する。
次に、図3(c)に示すように、n型シリコン基板1の受光面に拡散防止マスクを形成し、n型不純物を含む材料としてPOClを用い熱処理し、n型シリコン基板1の裏面にn型半導体層15を形成する。その後、拡散防止マスクを除去する。ここで、n型シリコン基板1の裏面には、p型第1半導体層3のp型不純物であるホウ素よりも高い濃度で、n型不純物であるリンを熱処理により拡散させるので、n型半導体層15を形成することができる。
次に、図3(d)に示すように、プラズマCVD法等を用いて、p型第1半導体層3の上に反射防止膜23である窒化シリコン膜を70nm程度形成する。
次に、図3(e)に示すように、貫通接続部を形成する箇所の反射防止膜23をエッチングしパターニングする。パターニングの大きさは特に限定されないが、直径が100μmよりも大幅に大きくなると、後の貫通接続部91の形成工程で、n型シリコン基板1の裏面まで貫通接続部91が形成されない場合が生じる。これは、パターンを小さくすることによって、パターン部分に熱を集中させることができるので、シリコンとアルミニウムの合金層である貫通接続部がn型シリコン基板1の裏面まで達するように形成することができると考えられる。この際、n型シリコン基板1の厚さは、150μm以下である必要がある。ここで、パターニングの方法は、特に限定しなくてよい。エッチングペーストによるパターニング、フォトリソグラフィによるパターニング等、各種方法を用いることができる。その後、パターニングした箇所を覆うように、アルミニウム粉末、ガラス粉末及び有機樹脂を溶媒で混合した導電性ペーストであるアルミニウムペースト25を、スクリーン印刷等でパターニングして塗布する。
次に、図3(f)に示すように、n型シリコン基板1を約750℃で熱処理することで、パターニングされたアルミニウムペースト25は、受光面第1電極9であるアルミニウム電極を形成する。この際、反射防止膜23上にあるアルミニウムペースト25は、反射防止膜23を貫通してアルミニウム電極を形成する。さらに、上記熱処理で、シリコンとアルミニウムの合金層である貫通接続部91をn型シリコン基板1の裏面まで形成する。この際、貫通接続部91の側壁には、p型不純物となるアルミニウムが拡散することにより、p型第2半導体層31が形成される。n型シリコン基板に形成したシリコンとアルミニウムの合金層の直径が100μmであれば、10μm程度の厚みのp型第2半導体層31が形成される。これによって、pn接合面積を大きくすることができる。また、p型第2半導体層31は、p型第1半導体層3と接する。さらに、別工程でp型第2半導体層31を形成する必要はない。
次に、図3(g)に示すように、反射防止膜23及び受光面第1電極9上に、アルミニウム粉末、ガラス粉末及び有機樹脂を溶媒で混合したアルミニウムペーストをスクリーン印刷等でパターニングして塗布する。その後、熱処理することで、アルミニウムペーストは反射防止膜23を貫通してp型第1半導体層3と接し受光面第2電極5であるアルミニウム電極を形成する。図3に現れているのはメイン電極5aである。この際、メイン電極5a、サブ電極5b、それぞれ異なるアルミニウムペーストを使用したとしても、少なくともサブ電極5bは、p型第1半導体層3と接する必要がある。なお、受光面第2電極5は、銀粉末、ガラス粉末及び有機樹脂を溶媒で混合した導電性ペーストである銀ペーストを用いた銀電極でもよい。次に、n型シリコン基板1の裏面に、銀ペーストをスクリーン印刷等でパターニングして塗布する。その後、熱処理することで、裏面第1電極7と裏面第2電極2を形成する。裏面第1電極7は貫通接続部91に接し、裏面第2電極2はn型半導体層15に接している。なお、裏面第1電極7はp型第2半導体層31に接してもよい。
次に、図3(h)に示すように、n型シリコン基板1の裏面にアルミニウムを蒸着法により蒸着することで、裏面第3電極13を形成する。裏面第3電極13は、裏面第2電極2及びn型半導体層15に接する。
次に、図3(i)に示すように、裏面第1電極7を、裏面第2電極2及び裏面第3電極13と電気的に分離するために、レーザを用いて、環状に裏面第3電極13を除去しつつ、n型半導体層15を除去して接合分離部21を形成する。このようにして、光電変換装置10を作製する。これから、貫通孔を形成することなく、貫通接続部を形成することで光電変換装置を形成することができる。
外形155mm×155mm、厚さ120μmのn型シリコン基板を用いて、光電変換装置10を作製した。図1に示すように、受光面第1電極9であるアルミニウム電極を4×8の計32個形成した。パターニングの際のパターンの直径は100μmとしたが、受光面第1電極9形成時の熱処理後、150μmになった。また、受光面第2電極5は、メイン電極5aを幅1.0mm4本形成し、サブ電極5bを幅80μm〜100μmで73本形成した。ここで、n型シリコン基板を用いて特許文献1に開示されているように、最初に貫通孔を形成して作製した光電変換装置を比較例とした。
表1に光電変換装置の特性結果を示す。表1は、実施例、比較例、それぞれ30サンプルについて測定を行い、その平均値を求め、比較例を1.000とした場合の値である。表1のJscは短絡電流密度、Vocは開放電圧、FFは曲線因子、Effは光電変換効率である。また、歩留りは、各々50枚のn型シリコン基板を投入し光電変換装置を作製することができた数を示す。
表1の結果から、実施例の光電変換装置の特性は、比較例と同程度であることがわかった。しかしながら、歩留りは、比較例よりも実施例が良い結果となった。表1に示した比較例での不良12枚のうち、9枚は貫通孔形成起因による、後の工程でのn型シリコン基板の破損であった。したがって、本願のように貫通孔を形成することなく、アルミニウムペースト等の導電性ペーストを用いて貫通接続部を形成することで、歩留りを向上させることができた。
また、導電性ペーストを塗布した箇所に貫通接続部を形成することができるので、貫通接続部の個数を増やすことも可能である。さらに、貫通孔を形成することなく貫通接続部を形成することで、MWT構造を有する光電変換装置を作製することができる。
今回、n型シリコン基板について記載したが、p型シリコン基板を用いることも可能である。その場合は、n型のドーパントを含む導電性ペーストを用いて貫通接続部を形成する。
1 n型シリコン基板、2 裏面第2電極、3 p型第1半導体層、5 受光面第2電極、5a メイン電極、5b サブ電極、7 裏面第1電極、9 受光面第1電極、10 光電変換装置、13 裏面第3電極、15 n型半導体層、21 接合分離部、23 反射防止膜、25 アルミニウムペースト、31 p型第2半導体層、91 貫通接続部。

Claims (8)

  1. 第1導電型の半導体基板と、
    前記半導体基板の受光面に形成された第2導電型の第1半導体層と、
    前記第1半導体層に接した第2導電型用の受光面第1電極と、
    前記半導体基板の裏面に形成された、第2導電型用の裏面第1電極と、
    前記半導体基板を貫通し、前記受光面第1電極と前記裏面第1電極を電気的に接続する貫通接続部と、
    前記貫通接続部の側壁に形成された第2導電型の第2半導体層と、
    前記半導体基板の裏面に形成された、第1導電型用の裏面第2電極とを有する光電変換装置の製造方法であって、
    前記半導体基板の受光面に前記第1半導体層を形成する第1工程と、
    前記半導体基板の受光面に、第2導電型の不純物を含む導電性ペーストをパターニングして塗布する第2工程と、
    前記半導体基板を熱処理することで、前記受光面第1電極と、前記半導体基板と前記不純物の合金層からなる前記貫通接続部と、前記不純物を含む前記第2半導体層を形成する第3工程と、
    前記裏面第1電極及び前記裏面第2電極を形成する第4工程と、
    前記裏面第1電極と前記裏面第2電極を電気的に分離する第5工程を有する光電変換装置の製造方法。
  2. 前記半導体基板の厚さは、150μm以下である請求項1に記載の光電変換装置の製造方法。
  3. 前記第2導電型は、p型である請求項1または2に記載の光電変換装置の製造方法。
  4. 前記半導体基板は、シリコン基板であり、前記第2導電型の不純物は、アルミニウムである請求項3に記載の光電変換装置の製造方法。
  5. 第1導電型の半導体基板と、
    前記半導体基板の受光面に形成された第2導電型の第1半導体層と、
    前記第1半導体層上に接した第2導電型用の受光面第1電極と、
    前記半導体基板の裏面に形成された、第2導電型用の裏面第1電極と、
    前記半導体基板と第2導電型の不純物の合金層から形成され、前記受光面第1電極及び前記裏面第1電極に接する貫通接続部と、
    前記貫通接続部の側壁に形成され、前記第1半導体層と接する第2導電型の第2半導体層と、
    前記裏面第1電極と絶縁され、前記半導体基板の裏面に形成された、第1導電型用の裏面第2電極とを有する光電変換装置。
  6. 前記半導体基板の厚さは、150μm以下である請求項5に記載の光電変換装置の製造方法。
  7. 前記第2導電型は、p型である請求項5または6に記載の光電変換装置の製造方法。
  8. 前記半導体基板は、シリコン基板であり、前記第2導電型の不純物は、アルミニウムである請求項7に記載の光電変換装置の製造方法。

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