JP2013030073A - 雑誌制作工程における会計処理管理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】雑誌制作工程で発生する様々な会計処理について、漏れのない効率的な管理を行う。
【解決手段】台割表提示部121は、折丁データと台割データとに基づいて、端末装置10上に台割表を提示する。編集担当者が、この台割表に表示された特定の記事欄をクリックすることにより表示される相手先登録ウインドウ上で、当該記事に関する支払先の登録を行うと、相手先登録部132が、当該記事のタイトルに関連づけられた会計管理データ内に相手先コードの登録を行う。会計担当者は、端末装置20から会計管理データ登録部133にアクセスして、既に相手先が登録されている記事について、費用種別/金額/ステータスを入力する。会計管理表提示部122は、端末装置から指定された特定の頁について、頁画像と会計管理データの内容とが掲載された会計管理表を提示する。会計管理表のステータスにより、会計処理の進行状況を確認することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、雑誌制作工程における会計処理管理装置に関し、特に、雑誌に掲載する個々の記事もしくは広告ごとに、発注先もしくは受注先に対する会計処理の進捗状況を管理する装置に関する。
一般的な雑誌は、頁ごとに様々な用紙が用いられており、色数や印刷方法なども頁ごとに様々である。このため、雑誌は、同じ用紙,同じ色数,同じ印刷方法で形成される折丁という単位部品を組み合わせることにより構成される。そして、個々の記事や広告をどの折丁のどの位置に割り当てるかを決める台割作業が行われ、この台割作業の結果を示す台割表が作成される。この台割表は、1冊の雑誌の全体構成を一覧表示した雑誌の設計図ともいうべきものであり、どの頁にどの記事やどの広告が掲載されるかを一目で確認することができる。
このような台割表の特徴を生かして、雑誌制作に関する様々な工程管理を行うシステムが提案されている。たとえば、下記の特許文献1および2には、台割表を利用して、雑誌の制作工程の進捗管理を行うシステムが開示されており、特許文献3には、記事と広告が混在する雑誌の台割表を効率的に作成するシステムが開示されている。また、特許文献4には、印刷会社側のシステムと出版社側のシステムとを連携させて、台割作業を効率化する技術が開示されている。
雑誌には多数の記事や広告が掲載されており、個々の記事に関しては、原稿料,写真稿料,化粧料,取材料,指導料など、様々な相手先に対して支払うべき費用が発生し、個々の広告に関しては、相手先から広告料として受け取るべき費用が発生する。したがって、1冊の雑誌を制作する工程では、多数の相手先に対する会計処理を行う必要がある。
上述したとおり、1冊の雑誌に掲載される記事や広告は、台割表によって確認することができるので、従来は、この台割表を参照しながら、相手先に対する発注処理や会計処理を行うのが一般的であった。たとえば、下記の特許文献5には、台割表を利用して伝票作成作業を行うシステムが開示されている。
特開平6−328878号公報 特開平11−198559号公報 特開平11−203492号公報 特開2001−305711号公報 特開2007−072834号公報
上述したとおり、1冊の雑誌を制作する工程では、多数の相手先に対する会計処理を行う必要がある。したがって、たとえば、出版社では、これら多数の相手先に対して、必要に応じて伝票を発行し、支払いを行ったり、入金を確認したりする作業が必要になる。ところが、通常、記事の発注や広告の受注を行うのは、雑誌の編集担当者であるのに対して、支払いや入金の確認を行うのは会計担当者であるが、支払い漏れや入金確認漏れなどが発生することは許されない。特に、月刊誌や週刊誌では、毎月あるいは毎週、同じような作業が必要になり、同じ相手先に同じような内容の会計処理が繰り返し発生することになるので、会計処理を混乱させる要因が起こりやすい。また、相手先によっては、必ずしも伝票を発生する慣習がないケースもあるため、会計処理漏れのまま、長期間放置されてしまう場合は企業の社会的責任を脅かしかねない。
そこで本発明は、雑誌を制作する工程で発生する様々な会計処理について、漏れのない効率的な管理を行うことが可能な雑誌制作工程における会計処理管理装置を提供することを目的とする。
(1) 本発明の第1の態様は、端末装置と情報のやりとりを行うことにより、雑誌の制作工程における会計処理を管理する雑誌制作工程における会計処理管理装置において、
雑誌を構成する折丁とノンブルとの関係を示す折丁データを格納する折丁データ格納部と、
雑誌に掲載する個々の記事もしくは広告のタイトルを示すタイトル文字列と、当該記事もしくは広告の掲載頁を示すノンブルと、を対応づけた台割データを格納する台割データ格納部と、
端末装置から与えられる指示に基づいて、折丁データ格納部に折丁データを入力し、台割データ格納部に台割データを入力する折丁台割データ入力部と、
端末装置から、台割表提示要求があった場合に、折丁データ格納部に格納されている折丁データと、台割データ格納部に格納されている台割データと、に基づいて、1頁を1つの升目に対応させ、同一の折丁に属する頁についての升目を同一行に配置し、個々の記事もしくは広告のタイトルを示す文字列を、当該記事もしくは広告の掲載頁に対応する枠内に表示した台割表を作成し、作成した台割表を端末装置に提示する台割表提示部と、
会計処理の相手先を示す相手先コードと、費用種別を示す費用種別コードと、費用の金額と、会計の処理状態を示すステータスと、を個別要素として含む単位処理データを、特定のタイトルに関連づけ、会計管理データとして格納する会計管理データ格納部と、
端末装置から、台割表を構成する特定の枠を指定した相手先登録要求があった場合に、当該特定の枠内に表示されている登録対象タイトルについての相手先コードを端末装置から入力する処理を行い、入力した相手先コードを登録対象タイトルに関連づけられた単位処理データの個別要素として、会計管理データ格納部に書き込む相手先登録処理を行う相手先登録部と、
記事もしくは広告が掲載された状態の頁画像を示す頁画像データを個々の頁について格納する頁画像データ格納部と、
端末装置から、頁画像データを入力し、頁画像データ格納部に格納する頁画像データ入力部と、
端末装置から、特定の頁を指定した会計管理表提示要求があった場合に、頁画像データ格納部に格納されている頁画像データに基づいて、特定の頁の頁画像を表示した頁画像表示欄を作成し、会計管理データ格納部に格納されている会計管理データに基づいて、特定の頁に掲載される記事もしくは広告のタイトルに関連づけられている単位処理データの内容を表示した管理情報表示欄を作成し、頁画像表示欄と管理情報表示欄とを含む会計管理表を端末装置に提示する会計管理表提示部と、
端末装置から、特定の単位処理データ内の費用種別コード、金額、もしくはステータスの登録要求があった場合に、特定の単位処理データ内の該当する個別要素についてのデータを入力する処理を行い、入力したデータを会計管理データ格納部に書き込む会計管理データ登録部と、
折丁台割データ入力部、頁画像データ入力部、台割表提示部、相手先登録部、会計管理表提示部、および会計管理データ登録部と、端末装置との間の情報の受け渡しを制御する統括制御部と、
を設けるようにしたものである。
(2) 本発明の第2の態様は、上述した第1の態様に係る雑誌制作工程における会計処理管理装置において、
折丁データ格納部、台割データ格納部、会計管理データ格納部、頁画像データ格納部が、雑誌名および号数で個々の雑誌を特定することにより、複数の雑誌に関するデータを格納する機能を有し、
台割表提示部が、端末装置から与えられた雑誌名および号数を特定する情報に基づいて、特定の雑誌についての台割表を提示する機能を有し、
会計管理表提示部が、端末装置から与えられた雑誌名および号数を特定する情報に基づいて、特定の雑誌についての会計管理表を提示する機能を有するようにしたものである。
(3) 本発明の第3の態様は、上述した第1または第2の態様に係る雑誌制作工程における会計処理管理装置において、
相手先登録部が、端末装置から特定の登録対象タイトルについての相手先登録要求を受けたときに、当該登録対象タイトルを示す文字列が記載された相手先登録ウインドウを端末装置に提示し、当該相手先登録ウインドウ上で相手先コードを入力する処理を行うようにしたものである。
(4) 本発明の第4の態様は、上述した第1〜第3の態様に係る雑誌制作工程における会計処理管理装置において、
相手先登録部が、端末装置から入力された情報に基づいて相手先リストを作成し、これを格納する機能と、端末装置からの要求に基づいて相手先リストを提示する機能と、相手先リスト上で選択された相手先の相手先コードを入力する機能と、を有するようにしたものである。
(5) 本発明の第5の態様は、上述した第4の態様に係る雑誌制作工程における会計処理管理装置において、
相手先登録部が、記事の発注相手と広告の受注相手とを区別した相手先リストを格納し、
台割表提示部が、記事および広告の双方のタイトルを表示する通常提示モードと、記事のタイトルのみを表示する記事提示モードと、広告のタイトルのみを表示する広告提示モードと、の3種類のモードによる選択的な台割表の提示機能を有し、
相手先登録部が、記事提示モードで表示された台割表内の枠を指定した相手先登録要求があった場合には、記事の発注相手のみを含む相手先リストの提示を行い、広告提示モードで表示された台割表内の枠を指定した相手先登録要求があった場合には、広告の受注相手のみを含む相手先リストの提示を行うようにしたものである。
(6) 本発明の第6の態様は、上述した第1〜第5の態様に係る雑誌制作工程における会計処理管理装置において、
相手先登録部が、端末装置からの伝票作成指示に基づいて、登録に係る相手先が宛先欄に記載され、登録対象タイトルが内容欄に記載された伝票のデータファイルを作成する機能を有するようにしたものである。
(7) 本発明の第7の態様は、上述した第1〜第6の態様に係る雑誌制作工程における会計処理管理装置において、
会計管理データ登録部が、端末装置に提示されている会計管理表内の管理情報表示欄に対する入力操作に基づいて費用種別コード、金額、もしくはステータスの入力処理を行うようにしたものである。
(8) 本発明の第8の態様は、上述した第1〜第6の態様に係る雑誌制作工程における会計処理管理装置において、
会計管理データ登録部が、端末装置から会計管理表内の管理情報表示欄に表示されている特定の単位処理データを指定した登録要求を受けたときに、当該特定の単位処理データに対応するタイトルを示す文字列が記載された会計管理データ登録ウインドウを端末装置に提示し、当該会計管理データ登録ウインドウ上で費用種別コード、金額、もしくはステータスの入力処理を行うようにしたものである。
(9) 本発明の第9の態様は、上述した第8の態様に係る雑誌制作工程における会計処理管理装置において、
会計管理データ登録部が、第1属性のユーザアカウントによりアクセスを行ってきた端末装置からの登録要求を受けたときには、第1の会計管理データ登録ウインドウを提示し、第2属性のユーザアカウントによりアクセスを行ってきた端末装置からの登録要求を受けたときには、第2の会計管理データ登録ウインドウを提示するようにし、かつ、第1の会計管理データ登録ウインドウ上では、費用種別コードおよび金額の入力処理を行うことはできるが、ステータスの入力処理を行うことはできないようにし、第2の会計管理データ登録ウインドウ上では、少なくともステータスの入力処理を行うことができるようにしたものである。
(10) 本発明の第10の態様は、上述した第1〜第9の態様に係る雑誌制作工程における会計処理管理装置において、
会計管理データ格納部が、ステータスとして、「未登録」,「登録済」,「処理済」の少なくとも3通りの処理状態を格納する機能を有し、
相手先登録部が相手先登録処理を行う際に、対象となる単位処理データのステータスに「未登録」なる処理状態を自動的に書き込み、
会計管理データ登録部が、端末装置からの登録要求に応じて、費用種別コードおよび金額を書き込む処理を行う際に、対象となる単位処理データのステータスに「登録済」なる処理状態を自動的に書き込むようにしたものである。
(11) 本発明の第11の態様は、上述した第1〜第10の態様に係る雑誌制作工程における会計処理管理装置において、
会計管理表提示部が、頁画像表示欄および管理情報表示欄の他に、更に、雑誌を構成する個々の頁をそれぞれ図形で示す頁指標を配置した頁選択欄を含む会計管理表を端末装置に提示する機能を有し、頁選択欄に対する選択操作によって選択された特定の頁指標に対応する頁の頁画像を表示した頁画像表示欄および当該頁のタイトルに関連づけられている単位処理データの内容を表示した管理情報表示欄を提示するようにしたものである。
(12) 本発明の第12の態様は、上述した第11の態様に係る雑誌制作工程における会計処理管理装置において、
会計管理表提示部が、見開き2頁分に対応する2個の図形対を並べて配置した頁選択欄を提示し、図形対のいずれか一方が選択された場合に、当該図形対に対応する見開き2頁分の頁画像を並べた頁画像表示欄を提示するようにしたものである。
(13) 本発明の第13の態様は、上述した第11または第12の態様に係る雑誌制作工程における会計処理管理装置において、
会計管理表提示部が、頁選択欄に配置された個々の図形の内部に、当該図形に対応する頁に掲載される記事もしくは広告のタイトルに関連づけられた単位処理データのステータスに関する情報を提示するようにしたものである。
(14) 本発明の第14の態様は、上述した第13の態様に係る雑誌制作工程における会計処理管理装置において、
会計管理表提示部が、頁選択欄に配置された個々の図形の内部に、当該図形に対応する頁に掲載される記事もしくは広告のタイトルに関連づけられた単位処理データ内における特定の処理状態を示すステータスの数を示す数字を提示するようにしたものである。
(15) 本発明の第15の態様は、上述した第1〜第14の態様に係る雑誌制作工程における会計処理管理装置において、
会計管理データ登録部が、端末装置からの指示に基づいて、当該端末装置に提示されている会計管理表の頁画像表示欄内に、特定の領域を囲う特定の領域枠を設定し、会計管理表の管理情報表示欄内の特定の単位処理データに特定の領域枠を対応づける処理を行い、会計管理データ格納部に、特定の領域枠を示すデータを特定の単位処理データに対応づけて格納する機能を有し、
会計管理表提示部が、特定の領域枠が設定された頁を頁画像表示欄内に提示する際には、特定の領域枠も併せて提示し、かつ、特定の領域枠と管理情報表示欄内の特定の単位処理データとが対応することを示す情報を提示するようにしたものである。
(16) 本発明の第16の態様は、上述した第15の態様に係る雑誌制作工程における会計処理管理装置において、
会計管理表提示部が、頁画像表示欄内において、特定の領域枠を特定色で表示するとともに、管理情報表示欄内において、特定の領域枠に対応づけられた特定の単位処理データの表示欄に特定色を表示するようにしたものである。
(17) 本発明の第17の態様は、上述した第1〜第16の態様に係る雑誌制作工程における会計処理管理装置を、コンピュータに専用のプログラムを組み込むことにより構成したものである。
以上のとおり、本発明に係る雑誌制作工程における会計処理管理装置によれば、台割表と連携させて会計処理の相手先の登録を行うことができ、しかも会計管理表によって雑誌の頁画像とともに会計処理の内容およびその処理状態を確認することができるため、雑誌を制作する工程で発生する様々な会計処理について、漏れのない効率的な管理を行うことが可能になる。
雑誌を構成する折丁の一例を示す斜視図である。 図1の雑誌についての台割表の一例を示す平面図である。 図1の雑誌の見開き頁の一例を示す平面図である。 本発明に係る雑誌制作工程における会計処理管理装置の基本構成を示すブロック図である。 図4に示す折丁データ格納部141内に格納されている折丁データの一例を示す図である。 図5に示す折丁データに基づいて作成される台割表の基本構造を示す平面図である。 図4に示す台割データ格納部142内に格納されている台割データの一例を示す図である。 図4に示す会計管理データ格納部143内に格納されている会計管理データの一例を示す図である。 図4に示す頁画像データ格納部144内に格納されている頁画像データの一例を示す図である。 図4に示す会計管理表提示部122によって提示される会計管理表の一例を示す図である。 図4に示す相手先登録部132によって提示される相手先登録ウインドウの一例を示す図である。 図4に示す相手先登録部132によって提示される相手先リストウインドウの一例を示す図である。 図4に示す相手先登録部132によって作成される発注伝票の一例を示す図である。 図4に示す相手先登録部132によって作成される受注伝票の一例を示す図である。 本発明において会計管理表に表示されるステータスの変遷を示す図である。 図4に示す会計管理表提示部122によって提示される会計管理表の変形例を示す図である。 図16に示す会計管理表を利用した画面上での領域枠の設定操作を説明する平面図である。 図16に示す会計管理表から開くことができる会計管理データの登録ウインドウの一例を示す図である。 図16に示す会計管理表の管理情報表示欄の変形例を示す平面図である。 図19に示す管理情報表示欄から開くことができる会計管理データの登録ウインドウの一例を示す図である。
以下、本発明を図示する実施形態に基づいて説明する。
<<< §1. 一般的な台割表の構成 >>>
本発明に係る会計処理管理装置の特徴は、前掲の各特許文献に開示されている台割表を提示する機能をもったシステムを利用して、会計処理に必要な情報の管理を行う点にある。そこで、ここでは、一般的な台割表の構成を説明する。
前述したように、通常の雑誌は、頁ごとに様々な用紙が用いられており、色数や印刷方法なども頁ごとに様々である。このため、雑誌は、同じ用紙、同じ色数、同じ印刷方法で形成される折丁という単位部品を組み合わせることにより製造される。たとえば、図2に示す雑誌は、折丁1〜折丁5という5種類の折丁によって構成されている。ここで、折丁1は上質紙、折丁2はコート紙、折丁3はアート紙、折丁4および折丁5はザラ紙、というように、折丁ごとに用紙の紙質が異なる。また、各折丁ごとに、印刷方法(この例では、オフセット印刷、グラビア印刷、活版印刷の3種類)および用いる色数(この例では、1色、2色、4色の3種類)も異なっている。更に、各折丁ごとの頁数も様々であり、この例では、折丁1,2はいずれも4頁分、折丁3は8頁分、折丁4,5はいずれも16頁分となっている。もちろん、1つの折丁として取り扱うと頁数が多くなりすぎるような場合は、必要に応じて、用紙、色数、印刷方法等が全く同じ頁でも、互いに異なる折丁として取り扱うようにしてもよい。
この図1に示した雑誌は、いわゆる「中綴」と呼ばれる形態の構成であり、図に示されているように、折丁1の右半分の向こう側が1頁目(P1)、手前側が2頁目(P2)、折丁2の右半分の向こう側が3頁目(P3)、手前側が4頁目(P4)、...、と続き、折丁5の一番手前の紙の右半分が24頁目(P24)となった後、左半分が25頁目(P25)となり、以下、折丁1へ向かって頁数が更新し、折丁1の左半分の手前側が47頁目(P47)、向こう側が48頁目(P48)となる。なお、いわゆる「平綴」と呼ばれる形態の構成はこれとは若干異なる。
一方、図2は、この図1に示す雑誌についての台割表の一例を示す平面図である。ここでは、説明の便宜上、この雑誌が「月刊○○○」の6月号であるものとする。図2には、「月刊○○○ 6月号 台割表」なる表題の下に具体的な台割表が例示されている。この台割表は、雑誌の1頁を1つの升目に対応させ、同一の折丁に属する頁についての升目を同一行に配置し、個々の記事もしくは広告のタイトルを示す文字列を、当該記事もしくは広告の掲載頁に対応する枠内に表示したものである。
具体的には、図2に示す台割表の1行が、図1に示す雑誌の1つの折丁に対応しており、「表紙」,「広告A」などの文字列が表示された升目が1頁に対応している。各升目の下部に記された数字はノンブル(頁)を示している。なお、隣接する頁に同じ記事や広告が掲載される場合には、記事や広告のタイトルを示す文字列が見やすくなるように、当該隣接頁の各升目の境界線は省略される。たとえば、第3頁の升目と第4頁の升目との境界線は省略され、これらの頁に掲載される記事のタイトル「グルメ情報」なる文字列が読みやすくなるように配慮されている。同様に、「陶器」なる記事は隣接する3頁にわたって、「コンピュータ特集」なる記事は隣接する8頁にわたって、「男の料理」なる記事は隣接する6頁にわたって、それぞれ掲載される記事であり、各隣接頁の升目の境界線は省略されている。結局、記事や広告のタイトルを示す文字列は、隣接する掲載頁全体に対応する枠内に表示されることになる。
図1に示すような「中綴」形式の雑誌については、図2に示す例のように、折丁識別コード1R〜5Rで特定される個々の折丁の情報を示す台割表示欄を中央に配置し、その左右両脇に個々の頁に対応した升目からなる頁内容表示欄を配置した台割表を作成すると、各升目の割振りを実際の雑誌の頁の割振りと対応づけることができ便利である。これに対して、「平綴」形式の雑誌の場合は、たとえば、台割表示欄を左端に配置し、その右に個々の頁に対応した升目からなる頁内容表示欄を配置した台割表が利用される。
通常、雑誌の印刷工程は、折丁ごとに行われるので、出版社の編集担当者が個々の記事や広告の進捗状況を確認するには、図2に例示するような台割表を用いるのが最適である。たとえば、図2の台割表を見れば、「陶器」なる記事および「新車情報」なる記事と、広告Dの原稿が入稿すれば、折丁3Rについての印刷が可能になることを把握することができる。そこで、もし広告Dの入稿だけが遅れているような場合には、編集担当者は、広告主に入稿を催促する作業を行うことができる。
また、編集担当者は、この台割表を見ることにより、「月刊○○○6月号」には、たとえば、「男の料理」なるテーマで6頁にわたる記事を掲載する企画があることが把握できるので、当該企画について、どのライターに執筆依頼(発注)を行い、どのカメラマンに写真依頼(発注)を行えばよいか、という計画を立案することができる。また、前掲の特許文献1および2に開示されているシステムでは、個々の記事についての原稿依頼、入稿、印刷、校正などの進捗状況を、この台割表上で登録し、台割表上で色別表示などを行うことにより進捗管理を行うことができる。
一方、図3は、図1の雑誌の見開き頁の一例を示す平面図である。ここでは、「男の料理」なるテーマで掲載された第20〜21頁の見開き頁の例が示されている。通常、会計担当者にとっては、図2に示す台割表を見ながら会計処理を行うよりは、図3に示すような実際の頁画像を見ながら会計処理を行う方が便利である。図3のような頁画像を見れば、文章を執筆したライターに対する支払い、写真を撮影したカメラマンに対する支払い、等が必要であることが直観的に把握できるので、誤りのない会計処理が期待できる。
本発明に係る会計処理管理装置は、このような点に着目し、図2に示すような台割表に基づいて会計処理の相手先の登録を行えるようにし、編集担当者の便宜を図るとともに、図3に示すような頁画像と、これに関連する会計管理データを表示することにより、会計担当者の便宜を図るようにし、雑誌を制作する工程で発生する様々な会計処理について、漏れのない効率的な管理を行うことを可能にするものである。
<<< §2. 本発明に係る会計処理管理装置の全体構成 >>>
図4は、本発明に係る雑誌制作工程における会計処理管理装置100の基本構成を示すブロック図である。この会計処理管理装置100は、ネットワークNを介して端末装置10,20,30と情報のやりとりを行うことにより、雑誌の制作工程における会計処理を管理する装置であり、実際には、サーバコンピュータに専用のプログラムを組み込むことによって構成される。この会計処理管理装置100は、雑誌の制作に携わる出版社などが社内で利用するのに適した装置であり、その場合は、社内のサーバコンピュータやインターネットを介してアクセス可能なサーバコンピュータ(いわゆる、クラウドコンピューティング)を利用して会計処理管理装置100を構成すればよい。
これに対して、端末装置10,20,30は、ネットワークNを介して、会計処理管理装置100として機能するサーバコンピュータにアクセスする機能をもった装置であり、少なくとも、会計処理管理装置100から提供される情報を表示するためのディスプレイと、オペレータの指示や情報を入力するための情報入力手段とを備えている必要がある。実用上は、ネットワークに接続する機能をもった汎用パソコンなどを端末装置として利用すれば十分である。図では、便宜上、3台の端末装置10,20,30のみが例示されているが、もちろん、実用上はより多数の端末装置から、会計処理管理装置100に対するアクセスを行うことができる。端末装置10,20,30は、それぞれ利用するユーザが異なるだけで、その構成は同じである。そこで、以下、代表として端末装置10を例にとった説明を行うことにする。
会計処理管理装置100は、図4に一点鎖線で囲って示すように、ネットワークNを介して端末装置10と接続可能な統括制御部110と、台割表を提示する機能をもった台割表提示部121と、会計管理表を提示する機能をもった会計管理表提示部122と、各種データの入力を行う折丁台割データ入力部131および頁画像データ入力部134と、各種データの登録を行う相手先登録部132および会計管理データ登録部133と、各種データを格納する折丁データ格納部141,台割データ格納部142,会計管理データ格納部143,頁画像データ格納部144と、によって構成される。なお、会計処理管理装置100内のブロック間に示す矢印は、当該ブロック間の主要な情報の流れを示すものである。
統括制御部110は、台割表提示部121、会計管理表提示部122、折丁台割データ入力部131、相手先登録部132、会計管理データ登録部133、頁画像データ入力部134と、端末装置10との間の情報の受け渡しを制御する機能を果たす。すなわち、ネットワークN経由で、端末装置10から会計処理管理装置100に対する指示や情報が与えられると、統括制御部110は、当該指示や情報をしかるべき構成要素へと伝達する役割を果たし、逆に、上記各構成要素から端末装置10に対する指示や情報が与えられると、統括制御部110は、ネットワークN経由で、当該指示や情報を端末装置10へと伝達する役割を果たす。
ここで、統括制御部110に、Webサーバとしての機能をもたせておき、端末装置10としてWebブラウザプログラムが組み込まれたパソコンを用いるようにすれば、会計処理管理装置100から端末装置10への情報伝達はWeb画面の提供によって行うことができ、端末装置10から会計処理管理装置100への情報伝達は、このWeb画面上での入力操作によって行うことができる。もちろん、両者間において、より自由度の高い情報のやりとりを行うようにするため、専用のアプリケーションプログラムをデスクトップで実行するための実行環境を組み込んだパソコンを端末装置10として用いることもできる。
<<< §3. 各データ格納部の構成および機能 >>>
続いて、図4に示す各データ格納部141〜144の構成および機能を、格納対象となる具体的なデータ例を示しながら説明する。これらの各データ格納部は、実際には、会計処理管理装置100を構成するサーバコンピュータに設けられたハードディスク装置などのデータ記憶装置によって構成されることになる。
まず、折丁データ格納部141は、雑誌を構成する折丁とノンブルとの関係を示す折丁データを格納する構成要素である。図5は、この折丁データの一例であり、図1に示す雑誌の折丁構成に対応するものである。この折丁データは、台割表の基本構造を決めるためのものであり、図5に示す折丁データに基づいて、図6に示すような台割表の基本構造(個々の頁に対応する升目の配列)を決定することができる。
なお、図5に示す折丁データには、「オフセット印刷4色刷」など、折丁の印刷方法や色数を示す情報が含まれており、図6に示す台割表の基本構造の中央欄には、これらの情報が表示されているが、本発明を実施するにあたって用いる台割表には、必ずしもこのような折丁の内容に関する情報を表示する必要はない。すなわち、折丁データとしては、少なくとも、個々の折丁とノンブルとの関係が示されていれば、どのようなデータを用いてもかまわない。
また、図示の例のような「中綴」形式の雑誌の場合、雑誌の前半部分(図6の右半分)と後半部分(図6の左半分)とは対称構造をなすため、前半部分か後半部分かのいずれか一方の情報があれば、他方の情報は自動的に生成することが可能である。たとえば、図5に示す折丁データには、1〜48頁の全ノンブルの情報が含まれているが、前半の1〜24頁のノンブル情報だけを用意しておけば、後半の25〜48頁のノンブル情報を自動生成することが可能である。
一方、台割データ格納部142は、雑誌に掲載する個々の記事もしくは広告のタイトルを示すタイトル文字列と、当該記事もしくは広告の掲載頁を示すノンブルと、を対応づけた台割データを格納する構成要素である。この台割データは、いわば「図6に示す台割表の骨格に肉付けをするための情報」ということができる。
図7は、この台割データの一例であり、図2に示す台割表の内容に対応するものである。ここに示す例では、台割データを記事と広告とに分けて取り扱っている。図7(a) は、記事についての台割データであり、タイトル欄に記載されている文字列は、個々の記事を示すタイトルである。一方、図7(b) は、広告についての台割データであり、タイトル欄に記載されている文字列は、個々の広告を示すタイトルである。図では、便宜上、「広告A〜F」なるタイトル例が示されているが、実際には、たとえば「××自動車のスポーツカー」のような識別性の高いタイトルを用いることになろう。
個々のタイトル文字列には、特定のノンブルが対応づけられているため、各タイトルに対応する記事や広告の掲載頁が特定されることになる。個々のタイトル文字列は、個々の記事や広告の識別子として機能するので、少なくとも同一の雑誌内では、互いにユニークな文字列を用いるようにするのが好ましい。図7(a) の45,46頁に割り付けられる記事は、いずれも「通販」に関する記事であるが、タイトルとしては、「通販I」,「通販 II」という異なる文字列を用いて区別している。なお、図示の台割データには、各タイトルの総頁数を示すデータが含まれているが、この総頁数の情報は、ノンブルの情報から自動生成することができるので、必ずしも台割データとして格納しておく必要はない。
会計管理データ格納部143は、会計管理データを格納する構成要素である。ここで、会計管理データは、それぞれ特定のタイトルに関連づけられた複数の単位処理データによって構成される。個々の単位処理データは、会計処理の相手先を示す相手先コードと、費用種別を示す費用種別コードと、費用の金額と、会計の処理状態を示すステータスと、を個別要素として含むデータである。
図8は、この会計管理データの一例を示す図であり、図8(a) は「男の料理」なるタイトルに関連づけられた3つの単位処理データを示し、図8(b) は「運勢」なるタイトルに関連づけられた2つの単位処理データを示し、図8(c) は「広告A」なるタイトルに関連づけられた1つの単位処理データを示している。いずれも、同一行に示された相手先コード,費用種別コード,金額,ステータスという4つの個別要素が、1つの単位処理データを構成することになり、各単位処理データは、いずれかのタイトルに関連づけられている。要するに、1つの単位処理データは、特定の記事もしくは広告に関する特定の相手先について行うべき会計処理の内容を示すデータということになる。
たとえば、図8(a) に示す第1の単位処理データ「鈴木一郎/原稿料/80,000/登録済」は、「男の料理」という記事に関して、「鈴木一郎」という相手先に「原稿料」として「80,000円」を支払うという会計処理の処理状態が「登録済」という状態であることを示している。同様に、第2の単位処理データ「田中二郎/写真稿料/50,000/登録済」は、「男の料理」という記事に関して、「田中二郎」という相手先に「写真稿料」として「50,000円」を支払うという会計処理の処理状態が「登録済」という状態であることを示し、第3の単位処理データ「佐藤三郎/料理指導料/70,000/処理済」は、「男の料理」という記事に関して、「佐藤三郎」という相手先に「料理指導料」として「70,000円」を支払うという会計処理の処理状態が「処理済」という状態であることを示している。
ここに示す例の場合、ステータスとして、「未登録」「登録済」「処理済」という3つの状態が定義されている。「未登録」は、相手先コードのみが登録され、費用種別コードおよび金額が登録されていない状態を示し、「登録済」は、相手先コードに加えて、費用種別コードおよび金額が登録されている状態を示し、「処理済」は、当該会計処理が完了した状態(たとえば、支払手続が完了した状態)を示している。
図8(a) に示す例は、図3に示す「男の料理」なる記事に関する会計処理の内容を示すものである。この例では、鈴木一郎に原稿料、田中二郎に写真稿料、佐藤三郎に料理指導料をそれぞれ支払う必要があるが、ステータスを見ると、現時点では、鈴木一郎および田中二郎については、費用種別コードおよび金額の登録は行われているが、支払手続は完了していないことになり、佐藤三郎については、支払手続まで完了していることになる。一方、図8(b) の例の場合、山田四郎については、費用種別コードおよび金額の登録は行われているが、支払手続は完了しておらず、中川五郎については、相手先コードの登録のみが行われていることになる。
一方、図8(c) には、「広告A」に関連づけられた単位処理データが例示されている。一般的な雑誌の場合、記事の原稿を作成するには、ライターへの原稿料、写真家への写真稿料、モデルへのモデル料、ヘアメイク担当者への化粧料、専門家への指導料など、様々な費用が計上される。これに対して、広告原稿は、広告主から画像データとして入手するのが一般的であり、通常、広告原稿の作成費は、雑誌の制作費としては計上されない。そこで、ここに示す実施形態の場合、広告については、広告主に請求する広告料を単位処理データ内に計上するようにしている。
すなわち、図8(a) ,(b) に示すように、記事に関連づけられた単位処理データに計上された費用は、雑誌の制作者(出版社)が相手先に支払うべき経費であるのに対して、図8(c) に示すように、広告に関連づけられた単位処理データに計上された費用は、雑誌の制作者(出版社)が相手先(広告主)に請求すべき売上ということになる。したがって、雑誌の制作者(出版社)の立場から見ると、記事に関連づけられた単位処理データ内の金額は経費(支払うべき金額)であり、広告に関連づけられた単位処理データ内の金額は売上(受け取るべき金額)である。
このように、記事と広告とでは、会計処理の対象が経費と売上という全く逆の概念になるが、相手先コード,費用種別コード,金額,ステータスという4つの個別要素からなる単位処理データとして取り扱うことができる点に変わりはないため、ここに示す実施形態の場合、記事と広告とを同じ会計管理データ内に混在させて取り扱うようにしている。
なお、ここでは、説明の便宜上、相手先コードとして、氏名や法人名などを示す文字列をそのまま利用した単純な例を示すが、実際には、同姓同名者の存在などに対処できるように、氏名や法人名などとは別個のユニークな識別コードを相手先コードとして利用し、当該識別コードを氏名や法人名を示す文字列と組み合わせることにより、相手先の特定を行うようにするのが好ましい。
頁画像データ格納部144は、記事もしくは広告が掲載された状態の頁画像を示す頁画像データを個々の頁について格納する構成要素である。図9は、この頁画像データの一例を示す図であり、図3に示す雑誌の第20,21頁に掲載されるべき頁画像のデータである。この頁画像データ格納部144に格納されている頁画像は、後述するとおり、会計管理表に提示するために利用されるものである。したがって、その解像度は、端末装置10のディスプレイ画面上に会計管理表の一部として表示させるのに十分なものであれば足り、実際の印刷工程に用いる高精細な画像である必要はない。
以上、各データ格納部141〜144に格納されるデータの内容を、図2の台割表に示されている「月刊○○○6月号」なる具体的な雑誌を例にとって説明した。ただ、実用上、出版社では、複数種類の雑誌を刊行しており、また、同一種類の雑誌であっても、号数の異なる複数の雑誌の制作工程が並行して行われるのが一般的である。したがって、各データ格納部141〜144には、複数の雑誌に関するデータが混在して格納されることになる。
そこで、実用上は、折丁データ格納部141、台割データ格納部142、会計管理データ格納部143、頁画像データ格納部144には、雑誌名および号数で個々の雑誌を特定することにより、複数の雑誌に関するデータが格納されるようにしておく。たとえば、各データファイルの格納時のファイル名を「月刊○○○6月号折丁データ」、「週刊×××7月号台割データ」のように付して、雑誌名,号数,データ種別を区別できるようにしておけばよい。
<<< §4. 各データ入力部の構成および機能 >>>
続いて、図4に示す会計処理管理装置100の各データ入力部131,134の構成および機能を説明する。
まず、折丁台割データ入力部131は、端末装置10から与えられる指示に基づいて、折丁データ格納部141に折丁データを入力し、台割データ格納部142に台割データを入力する構成要素である。ここで、折丁データは、図5に例示したように、雑誌を構成する折丁とノンブルとの関係を示すデータであり、台割データは、図7に例示したように、雑誌に掲載する個々の記事もしくは広告のタイトルを示すタイトル文字列と、当該記事もしくは広告の掲載頁を示すノンブルと、を対応づけたデータである。
このようなデータを入力するには、たとえば、端末装置10側において、図5に示すような折丁データや図7に示す台割データのデータファイルを予め作成しておき、これらのデータファイルを折丁台割データ入力部131に引き渡して、折丁データ格納部141や台割データ格納部142に格納するようにすればよい。あるいは、折丁台割データ入力部131に、図5や図7に示すような表を端末装置10のディスプレイ画面上に提示する機能をもたせておき、この表の各欄に、ディスプレイ画面上でそれぞれ所定のデータをキーボードなどを利用して入力させるようにしてもかまわない。
また、頁画像データ入力部134は、端末装置10から、頁画像データを入力し、これを頁画像データ格納部144に格納する構成要素である。通常、雑誌の記事を構成する頁画像データは、ここに示す会計処理管理装置100とは別個に設けられた製版用割付処理装置を用いて、専門のデザイナーが、原稿用文字コードや写真用画像データなどの素材データを、個々の頁ごとに割り付けてゆく作業を行うことにより作成される。一方、雑誌の広告については、前述したように、広告主から広告原稿として頁画像データを入手するのが一般的である。
そこで、こうして作成された記事の頁画像データのファイルや広告主から入手した広告の頁画像データのファイルを、端末装置10から、頁画像データ入力部134に引き渡せば、これを頁画像データ格納部144に格納することができる。もちろん、個々の頁画像データのファイルには、雑誌名および号数ならびに頁を特定した情報を対応づけ、どの雑誌のどの号のどの頁の画像データであるかが認識できる形式で、頁画像データ格納部144に格納する必要がある。
そのためには、たとえば、後述する台割表提示部121によって提示された台割表の特定の頁に対応する升目(もしくは、当該升目をクリックすることにより表示されるウインドウ)に対して、画像データファイルのアイコンをドラッグアンドドロップする操作を行うことにより、当該画像データファイルが当該台割表に対応する特定の雑誌の特定の号の特定の頁に対応することを頁画像データ入力部134に伝えるユーザインターフェイスを用意しておくと便利である。
もっとも、前述したとおり、頁画像データ格納部144に格納されている頁画像の解像度は、端末装置10のディスプレイ画面上に会計管理表の一部として表示させるのに十分なものであれば足りる。したがって、頁画像データ入力部134に、必要に応じて、印刷用の頁画像データに対して解像度を低下させる変換処理を行う機能をもたせておけば、頁画像データ格納部144には、会計管理表の一部として表示させるのに必要十分な低解像度の頁画像データを格納することができる。
なお、頁画像データ入力部134には、頁画像データ格納部144に既に格納済みの頁画像を差し替える機能をもたせておくのが好ましい。これは、雑誌の制作工程で、掲載内容に対する変更が行われた場合にも柔軟に対処できるようにするためである。たとえば、広告については、広告主から過去に入手した広告画像を新たな広告画像に差し替えるような指示がくることが少なくない。このような場合、頁画像データ入力部134は、既に頁画像データ格納部144に格納済みの当該広告についての頁画像データを差し替える処理を行うことになる。
頁画像データを新たなデータに差し替える場合、いわゆる上書き保存により、過去の頁画像データファイルを消去し、新たな頁画像データファイルに置き換えるような格納方法を採ることも可能であるが、実用上は、過去の頁画像データファイルもそのまま併存するような格納方法を採り、必要に応じて、過去の頁画像を含めた複数の頁画像を一覧表示させて履歴を確認できるようにするのが好ましい。そうすれば、万一、新たな頁画像を再び過去の頁画像に戻すような指示があった場合にも、容易に対応が可能になる。
<<< §5. 各表提示部の構成および機能 >>>
続いて、図4に示す台割表提示部121および会計管理表提示部122の構成および機能について説明する。
台割表提示部121は、端末装置10から、台割表提示要求があった場合に、折丁データ格納部141に格納されている折丁データと、台割データ格納部142に格納されている台割データと、に基づいて、1頁を1つの升目に対応させ、同一の折丁に属する頁についての升目を同一行に配置し、個々の記事もしくは広告のタイトルを示す文字列を、当該記事もしくは広告の掲載頁に対応する枠内に表示した台割表を作成し、作成した台割表を端末装置10に提示する機能をもった構成要素である。
実用上は、折丁データ格納部141や台割データ格納部142には、複数の雑誌に関するデータが格納されているので、端末装置10からの台割表提示要求には、雑誌名および号数を特定する情報を含ませておくようにする。台割表提示部121は、端末装置10から与えられた雑誌名および号数を特定する情報に基づいて、特定の雑誌についての台割表を提示する。たとえば、端末装置10から「月刊○○○6月号」という雑誌を特定した台割表提示要求が与えられた場合、台割表提示部121は、図5に示す折丁データと、図7に示す台割データとに基づいて、図2に示す台割表を作成し、これを端末装置10に提示する処理を行う。
なお、図2に示す台割表では、記事と広告との双方のタイトルが混在して表示されているが、必要な場合には、台割表提示部121に、記事および広告の双方のタイトルを表示する通常提示モード(図2に示す台割表の表示モード)と、記事のタイトルのみを表示する記事提示モードと、広告のタイトルのみを表示する広告提示モードと、の3種類のモードによる選択的な台割表の提示機能をもたせるようにし、オペレータの選択指示に基づいて、いずれかのモードで台割表を提示させるようにしてもよい。
また、必要に応じて、図2に示す台割表とともに、その脇に、図7(a) および図7(b) に示すような台割データの内容を一覧表形式で表示するようにしてもよい。もちろん、この場合も、図7(a) に示す記事の一覧表を提示するモードと、図7(b) に示す広告の一覧表を提示するモードと、を切り替えられるようにしておき、オペレータの選択指示に基づいて、いずれかのモードで一覧表を提示させることもできる。
前掲の特許文献1および2に開示されているシステムでは、この台割表を用いて、個々の記事についての原稿依頼、入稿、印刷、校正などの進捗状況を登録することができ、また、この台割表の各頁に対応する升目をクリックすることにより、当該頁の頁画像を表示させることもできる。本発明に係る装置の特徴は、後述するように、この台割表を用いて、会計処理が必要な相手先の登録を行うことができる点にある。
一方、会計管理表提示部122は、端末装置10から、特定の頁を指定した会計管理表提示要求があった場合に、頁画像データ格納部144に格納されている頁画像データに基づいて、当該特定の頁の頁画像を表示した頁画像表示欄を作成し、会計管理データ格納部143に格納されている会計管理データに基づいて、当該特定の頁に掲載される記事もしくは広告のタイトルに関連づけられている単位処理データの内容を表示した管理情報表示欄を作成し、頁画像表示欄と管理情報表示欄とを含む会計管理表を端末装置10に提示する機能をもった構成要素である。
実用上は、会計管理データ格納部143や頁画像データ格納部144には、複数の雑誌に関するデータが格納されているので、端末装置10からの会計管理表提示要求には、雑誌名および号数を特定する情報を含ませておくようにする。会計管理表提示部122は、端末装置10から与えられた雑誌名および号数ならびに頁を特定する情報に基づいて、特定の雑誌についての特定の頁に関連した会計管理表を提示する。
図10は、端末装置10から「月刊○○○6月号」という雑誌の第20頁を特定した会計管理表提示要求が与えられた場合に、端末装置10のディスプレイ画面上に提示される会計管理表の一例を示す平面図である。図示の実施形態の場合、会計管理表は、頁画像表示欄C1,管理情報表示欄C2,頁選択欄C3の3つの欄によって構成されている。
頁画像表示欄C1には、指定された第20頁を含む見開き2頁分の頁画像(すなわち、第20頁と第21頁の画像)が表示されているが、これは、頁画像データ格納部144内に格納されている図9に示す頁画像データに基づく表示である。このように、ここに示す実施形態の場合、頁画像表示欄C1には、表紙および裏表紙の頁を除き、常に、見開き2頁分の頁画像が表示される。見開き2頁分の頁画像表示は、実際の雑誌を開いた状態に近いため、誰が見ても実在の雑誌との対応関係が把握がしやすくなる。なお、頁画像データが準備できていない頁については、頁画像表示欄C1に頁画像を表示することができないので、空欄にしておく。
一方、管理情報表示欄C2には、指定された第20頁に掲載される記事のタイトル「男の料理」に関連づけられている単位処理データの内容が表示される。具体的には、図示の例の場合、「鈴木一郎」,「田中二郎」,「佐藤三郎」なる相手先についての合計3件の単位処理データの内容が表の形式で表示されているが、これは、会計管理データ格納部143内に格納されている図8(a) に示す会計管理データに基づく表示である。
ここに示す実施形態の会計管理表には、頁画像表示欄C1および管理情報表示欄C2の他に、更に、頁選択欄C3が設けられている。この頁選択欄C3は、特定の頁を選択させる作業を行うための欄であり、雑誌を構成する個々の頁をそれぞれ図形で示す頁指標150が配置されている。この例では、個々の矩形が頁指標150として機能し、各矩形の下辺近傍にはノンブルが表示されている。会計管理表提示部122は、この頁選択欄C3に対する選択操作によって選択された特定の頁指標150に対応する頁の頁画像を頁画像表示欄C1に表示するとともに、当該頁のタイトルに関連づけられている単位処理データの内容を表示した管理情報表示欄C2を表示する処理を行う。
オペレータは、マウスなどのポインティングデバイスで所望の図形(頁指標150)をクリックする操作を行うことにより、当該図形に対応する頁を選択する指示を与えることができる。ここに示す例の場合、見開き2頁分に対応する2個の図形対(矩形対)を左右に並べて配置した頁選択欄C3が提示されており(表紙および裏表紙の頁だけは、対にならない)、図形対のいずれか一方が選択された場合に、当該図形対に対応する見開き2頁分の頁画像を並べた頁画像表示欄C1が提示される。
図10は、第20頁に対応する頁指標150をクリックして選択した状態を示すものであり、当該頁指標150となる矩形の輪郭は太線で強調表示されている。第20頁が選択されたため、上述したとおり、頁画像表示欄C1には、第20頁を含む見開き2頁分の頁画像が表示され、管理情報表示欄C2には、第20頁に掲載される記事のタイトル「男の料理」に関連づけられている単位処理データの内容が表示されている。
頁選択欄C3の右端部分には、上方スクロールアロー151,スクロールバー152,下方スクロールアロー153が設けられており、頁指標150となる個々の矩形を上下方向にスクロールすることができる。すなわち、端末装置10のディスプレイ画面上にこの会計管理表を表示させた状態において、オペレータがマウスなどのポインティングデバイスで上方スクロールアロー151に対して押下操作を行うと、頁指標150となる矩形対は前頁方向にスクロールし、下方スクロールアロー153に対して押下操作を行うと、次頁方向にスクロールする。また、スクロールバー152を上下にドラッグする操作を行っても、矩形対は上下にスクロールする。かくして、オペレータは、頁選択欄C3を利用して、この雑誌の任意の頁を選択することができる。
また、頁画像表示欄C1の下辺近傍には、前頁ボタン154と次頁ボタン155が設けられており、これらのボタンをマウスなどのポインティングデバイスでクリックすることにより、現在選択されている頁を前頁もしくは次頁に送ることもできる。選択頁が変更されると、頁画像表示欄C1内の頁画像および管理情報表示欄C2内の単位処理データの内容も連動して切り替わることになる。なお、オペレータから特定の頁を選択する指示が与えられていない初期状態では、予め設定されたデフォルト頁(たとえば、表紙頁)が自動選択される。したがって、端末装置10から「月刊○○○6月号」という雑誌を特定した会計管理表提示要求が与えられ、会計管理表を最初に表示する際には、会計管理表提示部122は、所定のデフォルト頁が選択されたものとして、会計管理表の初期表示を行うことになる。
<<< §6. 相手先登録部の構成および機能 >>>
続いて、図4に示す相手先登録部132の構成および機能について説明する。相手先登録部132は、端末装置10から、台割表を構成する特定の枠を指定した相手先登録要求があった場合に、当該特定の枠内に表示されている登録対象タイトルについての相手先コードを端末装置10から入力する処理を行い、入力した相手先コードを当該登録対象タイトルに関連づけられた単位処理データの個別要素として、会計管理データ格納部143に書き込む処理を行う構成要素である。
上述したとおり、端末装置10から会計処理管理装置100に対して、「月刊○○○6月号」という雑誌についての台割表提示要求を与えると、台割表提示部121によって、図2に示すような台割表の提示が行われる。相手先登録部132は、この台割表に掲載されている個々の記事もしくは広告について、相手先を登録する処理を行う。たとえば、「男の料理」なる記事についての相手先を登録するには、「男の料理」なるタイトルを登録対象タイトルとして、この登録対象タイトルが表示された枠(図2において、第19〜24頁に跨がる枠)を指定した相手先登録要求を行い、登録すべき相手先を示す相手先コードを入力する操作を行えばよい。相手先登録部132は、入力された相手先コードを、「男の料理」なるタイトルに関連づけられた単位処理データの個別要素として、会計管理データ格納部143に書き込む処理を行う。
ここに示す実施形態の場合、相手先登録部132は、端末装置10から特定の登録対象タイトルについての相手先登録要求を受けたときに、当該登録対象タイトルを示す文字列が記載された相手先登録ウインドウW1を端末装置10に提示し、当該相手先登録ウインドウW1上で相手先コードを入力する処理を行う機能を有している。
図11は、相手先登録部132によって端末装置10に提示された相手先登録ウインドウW1の一例を示す図である。具体的には、端末装置10のディスプレイ上に図2に示す台割表が表示された状態において、オペレータがマウスなどのポインティングデバイスを用いて、「男の料理」なる登録対象タイトルが表示された枠内をダブルクリックすると、図11に示すような相手先登録ウインドウW1が台割表の手前に重複して表示されることになる。もちろん、相手先登録ウインドウW1を表示させる操作は、必ずしもダブルクリック操作である必要はない。登録対象タイトルが表示された枠を指定して相手先登録要求を行うことが可能な指示操作であれば、どのような操作で相手先登録ウインドウW1を表示させてもかまわない。
ここで、図11に示されている相手先登録ウインドウW1は、「月刊○○○6月号」という雑誌の台割表において、「男の料理」なる登録対象タイトルが表示された枠を指定して、相手先登録要求を行った結果として表示されたウインドウであるため、「男の料理」なる登録対象タイトルに関連した相手先登録を行うための専用ウインドウである。したがって、ウインドウ内の「雑誌・号数」欄には、既に「月刊○○○6月号」なる文字列が表示され、「タイトル」欄には、既に「男の料理」なる文字列が表示された状態になっている。別言すれば、相手先登録部132は、台割表を参照することにより、「雑誌・号数」欄および「タイトル」欄に登録対象タイトルに対応する情報を記載した状態で、相手先登録ウインドウW1を表示する処理を行うことになる。
図11では、「相手先」欄に「鈴木一郎」なる相手先コードが入力されている状態が示されているが、相手先登録ウインドウW1の表示が行われた時点では、この欄は空欄になっている。オペレータは、「雑誌・号数」欄および「タイトル」欄に記載されている情報を確認した上で、当該記事もしくは広告について登録すべき相手先コードを「相手先」欄に入力する操作を行うことになる。相手先コードの入力は、キーボードからの文字入力によって行うことも可能であるが、実用上は、予め相手先リストを作成しておき、この相手先リストからの選択操作による入力が行われるようにするのが好ましい。
すなわち、相手先登録部132には、端末装置10から入力された情報に基づいて相手先リストを作成し、これを格納する機能と、端末装置10からの要求に基づいて相手先リストを提示する機能と、相手先リスト上で選択された相手先の相手先コードを入力する機能と、をもたせておけばよい。
図11に示す例の場合、「相手先」欄の右側に「検索」ボタンが設けられており、この検索ボタンをクリックすると、図12に示すような相手先リストウインドウW2が表示されるようになっている。このウインドウW2内には、相手先コード(この例では、相手先の氏名)と電子メールアドレスとの対応を示す相手先リストが表示されている。この相手先リストは、予め端末装置10から入力された情報に基づいて作成されたものであり、相手先登録部132内に格納されていたものである。オペレータが、この相手先リストの「鈴木一郎」の行をクリックすると、図11に示すように、相手先登録ウインドウW1の「相手先」欄に「鈴木一郎」なる相手先コードが自動的に入力されることになる。
なお、前述したように、ここに示す実施例では、相手先コードとして、氏名や法人名などを示す文字列をそのまま利用した単純な例を示すが、実際には、相手先リストには、「ユニークな識別コード」,「氏名や法人名などを示す文字列」,「電子メールアドレス」をセットにした情報を個々の相手先について収録しておくようにし、相手先登録ウインドウW1の「相手先」欄にも、氏名や法人名に識別コードを付した内容が入力されるようにするのが好ましい。
こうして、相手先登録ウインドウW1の「相手先」欄に所定の相手先コードを入力した状態で、「相手先登録」ボタンをクリックすると、相手先登録ウインドウW1は自動的に閉じられ、相手先登録部132によって、入力した相手先コードを登録対象タイトルに関連づけられた単位処理データの個別要素として、会計管理データ格納部143に書き込む処理が行われる。図11に示す例の場合、「鈴木一郎」なる相手先コードを含む単位処理データ(費用種別コードや金額は未入力の状態)が作成され、「男の料理」なるタイトルに関連づけて会計管理データ格納部143に格納されることになる。一方、相手先登録ウインドウW1の「キャンセル」ボタンをクリックした場合は、登録はキャンセルされる。
図11に示す相手先登録ウインドウW1は、1つの相手先を登録する仕様であるため、「男の料理」なるタイトルに関連づけて複数の相手先を登録したい場合には、上述した登録操作を繰り返し実行すればよい。図8(a) に示す会計管理データは、「男の料理」なるタイトルに関連づけて、上述した登録操作を3回繰り返し行うことにより、「鈴木一郎」,「田中二郎」,「佐藤三郎」の登録を行った結果を示している(相手先登録を行った時点では、費用種別コードや金額は未入力の状態であり、ステータスは後述するように「未登録」の状態である)。
もちろん、必要に応じて、複数の相手先を同時に登録可能な相手先登録ウインドウを用いるようにしてもかまわない。また、台割表上でタイトルが表示された枠内をダブルクリックすると相手先登録ウインドウW1が表示され、シングルクリックすると相手先確認ウインドウ(たとえば、これまで登録された相手先の一覧表示がなされるウインドウ)が表示される、というように、台割表の枠を指定した後の操作方法を変えることにより、相手先登録ウインドウと相手先確認ウインドウとを切り替えて表示できるようにしておけば、台割表を見ながら、個々の記事や広告について、現時点でどのような相手先を登録したかを確認することができ、必要に応じて、追加登録を行うことができるようになる。
更に、台割表提示部121が台割表を提示する際に、会計管理データ格納部143内の各単位処理データを参照し、相手先コードの登録が行われている記事や広告については、台割表上の対応する枠内を特定色で着色表示するようにすれば、オペレータは、台割表を見るだけで、個々の枠内に表示された記事や広告についての相手先登録が済んでいるか否かを把握することができるようになる。
なお、図11は、「男の料理」なる記事に関して相手先登録を行う例を示すものであるが、相手先登録ウインドウW1は、広告に関して相手先登録を行う場合も同様に利用することができる。ただ、記事に関して登録する相手先は、ライター、写真家、モデル、ヘアメイク担当者などの発注相手であるのに対して、広告に関して登録する相手先は広告の受注相手であるため、相手先リストは、記事用と広告用とに分けておいた方が便利である。
そこで、実用上は、相手先登録部132には、記事の発注相手と広告の受注相手とを区別した相手先リストを格納しておくようにする。また、前述したように、台割表提示部121には、記事および広告の双方のタイトルを表示する通常提示モードと、記事のタイトルのみを表示する記事提示モードと、広告のタイトルのみを表示する広告提示モードと、の3種類のモードによる選択的な台割表の提示機能をもたせておくようにする。そうすれば、相手先登録部132は、記事提示モードで表示された台割表内の枠を指定した相手先登録要求があった場合には、記事の発注相手のみを含む相手先リストの提示を行い、広告提示モードで表示された台割表内の枠を指定した相手先登録要求があった場合には、広告の受注相手のみを含む相手先リストの提示を行うことができる。
また、ここに示す実施形態の場合、相手先登録部132は、端末装置10からの伝票作成指示に基づいて、登録に係る相手先が宛先欄に記載され、登録対象タイトルが内容欄に記載された伝票のデータファイルを作成する機能を有している。図11に示す相手先登録ウインドウW1内の「伝票作成」ボタンは、伝票作成指示を与えるためのボタンである。この「伝票作成」ボタンがクリックされると、「相手先登録」ボタンがクリックされた場合と同様に、相手先登録部132は、「鈴木一郎」なる相手先コードを含む単位処理データを会計管理データ格納部143に格納する相手先登録処理を行うことになるが、更に、図13に示す「発注依頼書」という名目の伝票のデータファイルを作成する処理を行う。
このデータファイルは、たとえばpdfのような汎用のフォーマットで記載された文書データファイルであり、相手先登録部132によって、ネットワークNを介して端末装置10内の所定箇所(たとえば、デスクトップ)に書き出される。図13に例示した「発注依頼書」には、登録に係る相手先「鈴木一郎」が宛先欄に記載され、雑誌名「月刊○○○」,号数「6月号」,タイトル「男の料理」が内容欄に記載されている。これらの情報は、相手先登録ウインドウW1に表示されている情報である。また、ファイル作成時の日付が発注日欄に記載されている。
オペレータは、こうして書き出されたデータファイルを所定のアプリケーションプログラムで開き、必要に応じて、記載事項を修正したり、空欄に追加情報を入力したりした上で、これをプリントアウトし、相手先に送付することができる。あるいは、文書データファイルの状態で、電子メールに添付して送付してもよい。また、相手先登録部132内に、図12に示すような電子メールアドレス付きの相手先リストを用意しておけば、オペレータの送信指示に基づいて、相手先登録部132が当該文書データファイルを相手先に自動送信することもできる。
図13に示す「発注依頼書」は、記事についての発注相手に送るべき伝票であるが、広告についての受注相手には、図14に示す「受注確認書」という名目の伝票のデータファイルの作成が行われる。この伝票も、pdfのような汎用のフォーマットで記載された文書データファイルであり、端末装置10内の所定箇所に書き出される。この「受注確認書」には、登録に係る相手先「××自動車」が宛先欄に記載され、雑誌名「月刊○○○」,号数「6月号」,タイトル「広告A」が内容欄に記載され、ファイル作成時の日付が確認日欄に記載されている。相手先登録部132は、相手先リストや台割データを参照することにより、伝票作成の対象となるタイトルが記事か広告かを判断し、図13に示す「発注依頼書」を発行するか、図14に示す「受注確認書」を発行するかを判断すればよい。
また、前述したように、台割表提示部121に、通常提示モード、記事提示モード、広告提示モードの3種類のモードによる選択的な台割表の提示機能をもたせておいた場合であれば、相手先登録部132は、記事提示モードで表示された台割表内の枠を指定した相手先登録要求があった場合には、図13に例示する「発注依頼書」を発行し、広告提示モードで表示された台割表内の枠を指定した相手先登録要求があった場合には、図14に例示する「受注確認書」を発行すればよい。
もちろん、「発注依頼書」や「受注確認書」といった伝票の発行は任意であり、オペレータは、図11に示す相手先登録ウインドウW1上で、伝票が必要な相手先については「伝票作成」ボタンをクリックし、伝票が不要な相手先については「相手先登録」ボタンをクリックすればよい。また、個々の記事や広告についての伝票発行の有無を、台割表上の対応する枠内の表示色で識別できるようにすることもできる。たとえば、相手先登録が行われていない場合は白、相手先登録が行われている場合は青、更に伝票発行が行われている場合は赤、というように、枠内の背景色を変えるようにすれば、オペレータは、台割表を見るだけで、個々の枠内に表示された記事や広告についての相手先登録状態や伝票発行状態を確認することができるようになる。
<<< §7. 会計管理データ登録部の構成および機能 >>>
最後に、図4に示す会計管理データ登録部133の構成および機能を説明する。会計管理データ登録部133は、端末装置10から、特定の単位処理データ内の費用種別コード、金額、もしくはステータスの登録要求があった場合に、当該特定の単位処理データ内の該当する個別要素についてのデータを入力する処理を行い、入力したデータを会計管理データ格納部143に書き込む処理を行う構成要素である。
ここに示す基本的な実施形態の場合、会計管理データ登録部133は、会計管理表提示部122によって端末装置10に提示されている会計管理表を利用して、データ入力を行う。すなわち、図10に例示するような会計管理表内の管理情報表示欄C2に対する入力操作に基づいて費用種別コード、金額、もしくはステータスの入力処理を行うことになる。端末装置10を操作するオペレータは、ディスプレイ画面上に図示のような会計管理表を表示させた状態で、所望の頁を選択し、管理情報表示欄C2に入力対象となる記事もしくは広告についての会計管理データを表形式で表示させ、この表の中の所望の欄に所望のデータをキーボードなどを用いて入力する操作を行えばよい。
図10には、管理情報表示欄C2に表示されている3件の単位処理データのすべての欄にデータが入力されている状態が示されているが、相手先登録部132によって相手先登録を行った直後の状態では、費用種別コードや金額欄は空欄となっているので、オペレータは、たとえば、特定の空欄をマウスなどのポインティングデバイスでクリックして指定し、キーボードなどを用いて文字や数字を入力する操作を行えばよい。
なお、個々の単位処理データの1個別要素である「ステータス」は、既に述べたとおり、会計の処理状態を示すデータであり、ここに示す実施形態の場合、「ステータス」として、図15に示すとおり、「未登録」,「登録済」,「処理済」の3通りの処理状態を定義する運用を行っている。各ステータスの意味合いは、図15に示すように定義されており、「未登録」→「登録済」→「処理済」の順に変遷する。
「未登録」は、相手先コードは登録されているが、費用種別コードや金額が登録(入力)されていない状態を示している(費用種別コードおよび金額のいずれか一方しか登録されていない状態も「未登録」としている)。相手先登録部132によって相手先コードを登録した直後は、まだ費用種別コードや金額の入力が行われていないので、ステータスは「未登録」の状態ということになる。
続く「登録済」は、相手先コードとともに、費用種別コードおよび金額の双方が登録された状態を示している。別言すれば、ステータスも含めて、単位処理データを構成する4つの個別要素のすべての入力が完了した状態を示すことになる。図10に示す会計管理表上で、ステータス欄が「登録済」となっている行は、空欄がすべて埋まっていることになる。
最後の「処理済」は、所定の会計処理手続が完了した状態を示している。「所定の会計処理手続が完了した」か否かの判断は、オペレータに委ねられる。たとえば、記事の場合、実際に相手先の銀行口座に対して原稿料などの振込処理が完了した時点で、「所定の会計処理手続が完了した」と判断するようにしてもよいし、会計課に支払伝票を提出した時点で、「所定の会計処理手続が完了した」と判断するようにしてもよい。要するに、この会計処理管理装置を利用するオペレータに課せられている会計処理手続の責務が果たせた時点で、「所定の会計処理手続が完了した」と判断すればよい。
なお、ここに示す実施形態の場合、単位処理データ内の「ステータス」については、オペレータの積極的な入力操作を待たずに、自動的に入力する機能が備わっている。すなわち、相手先登録部132は、相手先登録処理を行う際に、対象となる単位処理データのステータスに「未登録」なる処理状態を自動的に書き込む機能を有している。したがって、§6で述べたように、オペレータが台割表を利用して、特定の記事や広告について相手先登録を行うと、会計管理データ格納部143内には、指定した相手先コードおよび「未登録」なるステータスが収容された単位処理データが書き込まれることになる。
また、会計管理データ登録部133は、端末装置10からの登録要求に応じて、費用種別コードおよび金額を書き込む処理を行う際に、対象となる単位処理データのステータスに「登録済」なる処理状態を自動的に書き込む機能を有している。上述したとおり、ここに示す実施形態では、費用種別コードおよび金額の双方が登録されたときに「登録済」なる処理状態の書き込みがなされるようにしているので、一方のみが登録されたとしても、ステータスは「未登録」の状態のままである。
一方、「登録済」から「処理済」への変遷は、オペレータによる「所定の会計処理手続が完了した」との判断が必要になるため、オペレータの積極的な手動操作が行われることが前提となる。
もちろん、必要に応じて、より細かな状態を定義して、4通り以上の処理状態を格納するようにしてもよいし、「未処理」/「処理済」の2通りの処理状態のみを格納するようにしてもよい。また、このように「ステータス」は、複数通りのいずれかの状態を示すものであるので、実用上は、「処理済」といった文字列を入力させて登録を行う形態を採らずに、管理情報表示欄C2上での単純なクリック操作などにより、特定の状態への切替作業が行えるようにするのが好ましい。
<<< §8. 本発明に係る会計処理管理装置の利用形態 >>>
以上、本発明の基本的な実施形態に係る会計処理管理装置の構成および機能を、図4のブロック図を参照して説明したが、ここでは、この装置の具体的な利用形態の一例を簡単に説明しておく。
既に述べたとおり、本発明に係る会計処理管理装置100は、雑誌の制作に携わる出版社などが社内で利用するのに適した装置である。ここでは、この出版社に所属する3人のスタッフ甲,乙,丙が、この会計処理管理装置100を利用する場合の具体的な利用形態を一例として述べておく。ここで、スタッフ甲は、編集担当者であり、端末装置10として機能するパソコンを用いて会計処理管理装置100を利用し、スタッフ乙は、会計担当者であり、端末装置20として機能するパソコンを用いて会計処理管理装置100を利用し、スタッフ丙は、会計責任者であり、端末装置30として機能するパソコンを用いて会計処理管理装置100を利用するものとする。
はじめに、「月刊○○○6月号」の編集担当者となったスタッフ甲は、当該雑誌についての折丁構成や掲載内容を決定し、折丁台割データ入力部131に対して、折丁データおよび台割データの入力を行う。この時点で、スタッフ甲,乙,丙は、台割表提示部121に対して台割表提示要求を出すことにより、各端末装置10,20,30のディスプレイ画面上で台割表を確認することができる。なお、台割データの入力が済んでいない記事や広告欄は、台割表上では空欄として表示される。
スタッフ甲は、§6で述べたように、この台割表を利用して、任意の記事や広告について、相手先登録を行うことができる。編集担当者である甲にとって、台割表は、1冊の雑誌の全体構成を把握するのに最適な表であり、この台割表を利用することにより、相手先登録作業を効率的に進めることができる。具体的には、図11に例示するような相手先登録ウインドウW1上で、「月刊○○○6月号」なる雑誌・号数を特定する表示および「男の料理」なる記事を特定する表示を確認した上で、図12に示す相手先リストウインドウW2上での選択操作を行うことにより、「鈴木一郎」なる相手先の登録を行うことができるので、誤りのない円滑な作業が可能になる。
また、スタッフ甲は、頁画像が準備できた頁については、逐次、頁画像データ入力部134に対して、頁画像データを入力する作業を行う。これにより、頁画像データ格納部144内には、各頁の頁画像データが順次蓄積されてゆく。
これに対して、会計担当者であるスタッフ乙は、端末装置20のディスプレイ画面上に、図10に示すような会計管理表を表示させて、費用種別コードおよび金額の入力作業を行うことができる。すなわち、スタッフ甲が相手先登録を行った記事や広告については、管理情報表示欄C2に相手先コードおよびステータス「未登録」が表示された状態になっているので、空欄となっている費用種別コードおよび金額欄にそれぞれ所定のデータを入力すればよい。ここに示す実施形態の場合、前述したとおり、費用種別コードおよび金額の入力を完了すると、ステータス欄は自動的に「登録済」に変更される。したがって、スタッフ乙は、管理情報表示欄C2内の空欄の有無を確認する方法と、ステータス欄を確認する方法と、のいずれかの方法によって、入力漏れのチェックを行うことができる。
この会計管理表には、頁画像表示欄C1が設けられており、ここに見開き2頁分の頁画像が表示されるので、スタッフ乙は、個々の頁の実際の掲載内容を頁画像表示欄C1で確認しながら、管理情報表示欄C2への入力作業を行うことができる。一般的に、会計担当者であるスタッフ乙にとっては、台割表よりも見開き2頁分の頁画像の方が、雑誌の内容を把握しやすいので、図10に示すような会計管理表を用いることにより、費用種別コードおよび金額の入力作業を効率的に行うことができ、誤りのない円滑な作業が可能になる。また、頁選択欄C3には、見開き2頁分の頁指標150が図形対として配列されているので、頁を選択する操作も直観的に行うことができる。もちろん、スタッフ甲も、必要に応じて、端末装置10上に会計管理表を表示させ、会計管理データの内容を適宜確認することができる。
一方、会計責任者であるスタッフ丙は、会計処理の決済権限を有しており、ここで述べる利用形態では、「所定の会計処理手続が完了した」との判断を下せる立場の人間である。このスタッフ丙は、端末装置30のディスプレイ画面上に、図10に示すような会計管理表を表示させて、各相手先について登録されている会計処理の内容およびその進捗状況を確認することができる。スタッフ丙は、必要があれば、スタッフ乙が入力したデータを修正することもできる。そして、「所定の会計処理手続が完了した」と判断した単位処理データについては、ステータス欄を「登録済」から「処理済」に変更する入力を行うことになる。
こうして、スタッフ丙は、管理情報表示欄C2内のステータス欄を確認することにより、原稿料等の支払い漏れや、広告料等の入金漏れの有無をチェックすることができる。もちろん、スタッフ甲や乙も、必要に応じて、端末装置10上に会計管理表を表示させ、個々の単位処理データについて「処理済」となったか否かの確認を行うことができる。
また、必要に応じて、個々のスタッフに異なる入力権限を設定することも可能である。すなわち、各スタッフ甲,乙,丙が、会計処理管理装置100にアクセスする際に、それぞれ固有のアカウントおよびパスワードでログオンするような構成としておけば(統括制御部110に、このようなログオン処理機能をもたせておけばよい)、ログオンしたアカウントに応じて、入力作業に制限を課すこともできる。具体的には、たとえば、スタッフ甲には、折丁データ,台割データ,頁画像データの入力作業と、相手先データの登録作業のみが許可されるようにし、スタッフ乙には、費用種別コードおよび金額の入力のみが許可されるようにし、スタッフ丙には、すべての入力が許可されるようにする、といった運用が可能である。
なお、ここで述べた利用形態はあくまでも一例を示すものであり、本発明に係る会計処理管理装置100は、このような利用形態に限定されるものではない。たとえば、スタッフ乙が、スタッフ丙の作業を代行してもかまわないし、同一のスタッフ甲が、上述したすべての作業を行うようにしてもかまわない
このように、本発明に係る会計処理管理装置100によれば、台割表と連携させて会計処理の相手先の登録を行うことができ、しかも会計管理表によって雑誌の頁画像とともに会計処理の内容およびその処理状態を確認することができるため、雑誌を制作する工程で発生する様々な会計処理について、漏れのない効率的な管理を行うことが可能になる。
<<< §9. 本発明の変形例 >>>
最後に、本発明に係る会計処理管理装置の変形例を述べておく。ここに示す変形例は、図4に示す基本的な実施形態における会計管理表提示部122および会計管理データ登録部133の機能に若干の変更を加えたものである。
これまで述べてきた基本的な実施形態では、会計管理表提示部122によって、図10に示すような会計管理表が提示され、会計管理データ登録部133は、この会計管理表上の各欄に必要なデータを直接入力することにより、費用種別コード、金額、もしくはステータスの入力処理を行っていた。これに対して、ここで述べる変形例に係る装置では、会計管理表提示部122によって、図16に示すような会計管理表が提示される。
図16に示す会計管理表は、図10に示す会計管理表と同様に、頁画像表示欄C1,管理情報表示欄C2,頁選択欄C3を有しており、各欄の基本機能に大きな違いはない。ただ、主たる新機能として、第1に、頁画像表示欄C1内に領域枠161,162を設定する機能、第2に、会計管理データ登録ウインドウを用いたデータ登録機能、第3に、頁選択欄C3内の頁指標150内にステータスに関する情報を提示する機能が備わっている。以下、これら各付加機能について、順に説明する。
<9−1. 頁画像表示欄内に領域枠を設定する機能>
図16に示す会計管理表の管理情報表示欄C2には、新たに「範囲」という表題がつけられた欄が設けられており、個々の行ごとに、それぞれ「赤」,「青」,「緑」という色名が記載されている。4以上の単位処理データが表示される場合は、この「範囲」欄には、「黄」,「紫」,「橙」,...と、それぞれ異なる色が自動的に表示されるようになっている。各色名を表示する文字は、当該色で着色表示されており、直観的に色を認識できるようになっている。しかも、これら色名が表示された個々の欄は、それぞれがボタンとして機能し、当該ボタンをクリックすることにより、頁画像表示欄C1内に、対応する色の領域枠を設定する操作を行うことができる。
図16では色の表現ができないため、便宜上、赤色の線を一点鎖線で示し、青色の線を二点鎖線で示してある。すなわち、二点鎖線の領域枠161は青色の枠であり、一点鎖線の領域枠162は赤色の枠である。したがって、実際のカラー画面では、青色領域枠161が青色ボタン(すなわち、「田中二郎」なる行の単位処理データ)に対応し、赤色領域枠162が赤色ボタン(すなわち、「鈴木一郎」なる行の単位処理データ)に対応することが一目で把握できる。
このような領域枠の表示は、各相手先が、どの頁のどの部分についての発注先(あるいは受注先)であるのかを認識する上で大きな貢献を果たす。たとえば、図示の例の場合、「鈴木一郎」の原稿料が、赤色領域枠162内の原稿に対するものであることが認識でき、「田中二郎」の写真稿料が、青色領域枠161内の写真に対するものであることが認識できる。また、頁内に領域枠で囲われていない対象物が存在している場合には、当該対象物に対する相手先登録が行われていない可能性があることを示している。
領域枠の設定操作は、次のようにして行うことができる。たとえば、青色領域枠161を設定する場合、オペレータは、管理情報表示欄C2内の「範囲」欄の「青」ボタンをクリックする操作を行い、青色領域枠の設定モードに入る。続いて、図17に示すように、頁画像表示欄C1内の頁画像上の任意の1点Q1を起点としてクリックし、そのままドラッグ動作を行い、任意の1点Q2を終点として、ドラッグ動作を終了する。このような操作により、起点Q1と終点Q2の位置座標を入力することができるので、会計管理データ登録部133は、2点Q1,Q2を対角にもつ正則矩形(四辺が画面の四辺に平行な矩形)を青色領域枠161として設定することができる。
結局、この変形例に係る装置では、会計管理データ登録部133が、端末装置からの指示に基づいて、当該端末装置に提示されている会計管理表の頁画像表示欄C1内に、特定の領域を囲う特定の領域枠を設定し、管理情報表示欄C2内の特定の単位処理データに当該特定の領域枠を対応づける処理を行い、会計管理データ格納部143に、当該特定の領域枠を示すデータを当該特定の単位処理データに対応づけて格納する付加的な機能を有していることになる。
また、会計管理表提示部122が、当該特定の領域枠が設定された頁を頁画像表示欄C1内に提示する際には、当該特定の領域枠も併せて提示し、かつ、当該特定の領域枠と管理情報表示欄内の当該特定の単位処理データとが対応することを示す情報を提示する付加的な機能を有していることになる。図16に示す例の場合、特定の領域枠と特定の単位処理データとの対応関係は、色によって示されている。すなわち、会計管理表提示部122は、頁画像表示欄C1内において、特定の領域枠を特定色で表示するとともに、管理情報表示欄C2内において、当該特定の領域枠に対応づけられた特定の単位処理データの表示欄に当該特定色を表示することにより、両者の対応関係を提示することになる。
<9−2. 会計管理データ登録ウインドウを用いたデータ登録機能>
図16に示す会計管理表では、管理情報表示欄C2の相手先コード、費用種別コード、金額、ステータスの各欄のデータは、この会計管理表上で直接入力することはできない仕様になっている。その代わりに、これらのデータを入力するための専用の会計管理データ登録ウインドウが用意されている。
すなわち、図16に示す管理情報表示欄C2には、新たに「操作」という表題がつけられた欄が設けられており、個々の行の各欄には「登録」なる文字が記載されている。この「登録」なる文字が記載された個々の欄は、それぞれがボタンとして機能し、当該ボタンをクリックすることにより、図18に例示するような会計管理データ登録ウインドウW3が開くようになっている。
この会計管理データ登録ウインドウW3は、特定の単位処理データについての費用種別コードおよび金額を入力するためのウインドウである。図16に示す管理情報表示欄C2は、既に、すべての単位処理データについて、費用種別コードおよび金額が登録された状態を示しているが、たとえば、「鈴木一郎」なる相手先コードを含む単位処理データについて、費用種別コードおよび金額の登録がまだの場合、これらの欄は空欄になっている。この場合、「鈴木一郎」なる行の右端にある「登録」ボタンをクリックすると、図18に示す会計管理データ登録ウインドウW3が開く。
この図18に示されている会計管理データ登録ウインドウW3は、「月刊○○○6月号」という雑誌の「男の料理」なるタイトルの「鈴木一郎」なる相手先についての費用種別コードおよび金額を登録する作業を行うために特化したウインドウである。したがって、ウインドウ内の「雑誌・号数」欄には、既に「月刊○○○6月号」なる文字列が表示され、「タイトル」欄には、既に「男の料理」なる文字列が表示され、「相手先」欄には、既に「鈴木一郎」なる相手先コードが表示された状態になっている。
したがって、この会計管理データ登録ウインドウW3において、オペレータが実際に入力作業を行うのは、「費用種別」欄と「金額」欄のみである。図18では、「費用種別」欄に「原稿料」なる費用種別コードが入力され、「金額」欄に「80,000」なる金額が入力されている状態が示されているが、会計管理データ登録ウインドウW3を初めて開いた時点では、これらの欄は空欄になっている。
オペレータは、「雑誌・号数」欄、「タイトル」欄、「相手先」欄に記載されている情報を確認した上で、空欄になっている「費用種別」欄と「金額」欄に対する入力操作を行うことになる。「費用種別」欄への費用種別コードの入力は、キーボードからの文字入力によって行うことも可能であるが、ここに示す例の場合、会計管理データ登録部133内に、予め費用種別コードのリストを用意しておき、このリストからの選択操作により、所望の費用種別コードの入力が行われるようにしてある。
すなわち、図18において、「原稿料」と記載されたボタンをクリックすると、費用種別コードのリストが表示されるので、オペレータは、当該リストの中から1つの費用種別コードを選択する操作を行えばよい。図では、「原稿料」なる費用種別コードが選択された状態が示されている。
一方、「金額」欄への金額の入力は、キーボードからの数字入力によって行えばよい。必要があれば、「単価」の入力欄と「数量」の入力欄とを設け、「単価×数量」なる演算を行い、合計額が自動的に算出できるようにしてもよい。メモ欄には、必要に応じて、任意の文字列を入力することができる。
また、ここに示す例の場合、この会計管理データ登録ウインドウW3上で「相手先」欄の内容を変更することもできる。すなわち、「相手先」欄の右側に設けられた検索ボタンを押すと、図12に示すような相手先リストウインドウW2が表示されるので、ここで任意の相手先を選択すると、「相手先」欄の内容は、新たに選択した相手先コードに変更される。
こうして、会計管理データ登録ウインドウW3の各欄に、図18に例示するような所望のデータを入力した状態で、「データ登録」ボタンをクリックすると、会計管理データ登録ウインドウW3は自動的に閉じられ、「鈴木一郎」なる相手先コードを含む単位処理データとして、新たに入力した費用種別コードおよび金額が会計管理データ格納部143に格納されることになる。一方、会計管理データ登録ウインドウW3の「キャンセル」ボタンをクリックした場合は、上記データの登録はキャンセルされる。
ここで述べる変形例に係る装置も、§7で述べた基本的な実施形態に係る装置と同様に、相手先登録部132による相手先登録処理が行われた時点で、登録対象となった相手先コードを含む単位処理データのステータスは自動的に「未登録」の状態になり、会計管理データ登録部133による費用種別コードおよび金額の登録が行われた時点で、ステータスは自動的に「登録済」に変更される。これに対して、「登録済」から「処理済」への変更は、オペレータによる「所定の会計処理手続が完了した」との判断が必要になるため、手動操作が行われることが前提となる。
ところが、図18に示す会計管理データ登録ウインドウW3は、ステータスを変更する機能をもっていない。これは、ここで述べる変形例に係る装置が、§8で述べた3人のスタッフ甲(編集担当者),乙(会計担当者),丙(会計責任者)による利用形態を意図した装置になっているためである。
すなわち、図16に示す会計管理表および図18に示す会計管理データ登録ウインドウW3は、会計担当者であるスタッフ乙によるアクセスが行われたときに、スタッフ乙が操作する端末装置に対して提示されるものであり、上述した会計管理データ登録ウインドウW3を利用した入力作業は、スタッフ乙によってなされる作業ということになる。
一方、会計責任者であるスタッフ丙によるアクセスが行われたときには、スタッフ乙が操作する端末装置に対して、図16とは若干異なる会計管理表が提示される。すなわち、スタッフ丙に対しては、図16に示す会計管理表のうちの管理情報表示欄C2を、図19に示す管理情報表示欄C2に置き換えたものが提示される。図19に示す管理情報表示欄C2では、右端の「操作」という表題がつけられた欄に「承認」なる文字が記載されている。この「承認」なる文字が記載された個々の欄は、それぞれがボタンとして機能し、当該ボタンをクリックすることにより、図20に例示するような会計管理データ登録ウインドウW4が開くようになっている。
この会計管理データ登録ウインドウW4は、「鈴木一郎」なる行の「承認」ボタンをクリックすることにより表示されるウインドウであり、「鈴木一郎」なる行に表示されている単位処理データについてのステータスを、「登録済」から「処理済」に変更するために用いられる。したがって、図20に示す会計管理データ登録ウインドウW4の内容は、図18に示す会計管理データ登録ウインドウW3の内容とほぼ共通しており、「雑誌・号数」欄には、既に「月刊○○○6月号」なる文字列が表示され、「タイトル」欄には、既に「男の料理」なる文字列が表示され、「相手先」欄には、既に「鈴木一郎」なる相手先コードが表示され、「費用種別」欄には、既に「原稿料」なる費用種別コードが表示され、「金額」欄には、既に「80,000」なる金額が表示された状態になっている。
会計責任者であるスタッフ丙は、「鈴木一郎」に対して、上記内容の会計処理を行う決済権限を有しており、たとえば、上記内容の会計処理を行うべく、会計課に支払伝票をまわす作業を行うことになる。そこで、スタッフ丙は、会計課に当該支払伝票をまわした時点で、「鈴木一郎」に対する「所定の会計処理手続が完了した」と判断し、当該単位処理データのステータスを「処理済」に変更する操作を行えばよい。具体的には、図20に示すような会計管理データ登録ウインドウW4上で、表示内容に誤りがないかをチェックし、問題がなければ、「処理済承認」ボタンをクリックする操作を行えばよい。修正する必要がある場合には、この会計管理データ登録ウインドウW4上で、修正が必要な欄に対して直接データ入力を行って修正を行い、「処理済承認」ボタンをクリックすればよい。
この操作により、会計管理データ登録ウインドウW4は自動的に閉じられ、「鈴木一郎」なる相手先コードを含む単位処理データのステータスは、「処理済」に変更される。すなわち、会計管理データ登録部133によって、会計管理データ格納部143内の当該ステータスのデータが「処理済」に書き換えられる。一方、「承認取消」ボタンをクリックする操作を行うと、当該ステータスのデータが「登録済」の状態に書き換えられる。これは、一度「処理済」に変更したステータスを「登録済」に戻す場合に行う操作である。
結局、この変形例に係る装置では、会計管理データ登録部133が、端末装置から会計管理表内の管理情報表示欄C2に表示されている特定の単位処理データ(上例の場合、「鈴木一郎」なる行に表示されている単位処理データ)を指定した登録要求を受けたときに、当該特定の単位処理データに対応するタイトル(上例の場合、「男の料理」)を示す文字列が記載された会計管理データ登録ウインドウ(上例の場合、ウインドウW3もしくはW4)を端末装置に提示し、当該会計管理データ登録ウインドウ上で費用種別コード、金額、もしくはステータスの入力処理を行う機能を有していることになる。
特に、上述した変形例の場合、会計管理データ登録部133は、第1属性のユーザアカウント(上例の場合は、会計担当者という属性のアカウント)によりアクセスを行ってきた端末装置からの登録要求を受けたときには、図18に示すような第1の会計管理データ登録ウインドウW3を提示し、第2属性のユーザアカウント(上例の場合は、会計責任者という属性のアカウント)によりアクセスを行ってきた端末装置からの登録要求を受けたときには、図20に示すような第2の会計管理データ登録ウインドウW4を提示するようにし、かつ、第1の会計管理データ登録ウインドウW3上では、費用種別コードおよび金額の入力処理を行うことはできるが、ステータスの入力処理を行うことはできないようにし、第2の会計管理データ登録ウインドウW4上では、少なくともステータスの入力処理を行うことができるようにする機能を有している。
このように、2通りの会計管理データ登録ウインドウを用意し、アクセスに用いるユーザアカウントによって、提示するウインドウを切り替えるようにし、一方のウインドウでは費用種別コードおよび金額の入力処理を行わせ、他方のウインドウではステータスの入力処理を行わせるようにすれば、個々のオペレータの責任の所在を明確にしたデータ入力を行うことが可能になる。
もちろん、図18や図20に示した会計管理データ登録ウインドウW3,W4は、会計管理データの入力に利用するウインドウの一例として示したものであり、この他にも様々な形態のウインドウを利用して、会計管理データの入力を行うことが可能である。また、様々な会計処理を行う会計処理システムが別個に設けられている環境では、本発明に係る会計処理管理装置100を当該会計処理システムと連携させ、当該会計処理システム側からステータスを変更する操作を行うようなことも可能になる。
<9−3. 頁指標内にステータスに関する情報を提示する機能>
図16に示す会計管理表の頁選択欄C3に配置された個々の図形(頁指標150)の内部には、それぞれ数字が提示されているが、これらの数字は、当該図形に対応する頁に掲載される記事もしくは広告のタイトルに関連づけられた単位処理データのステータスに関する情報になっている。したがって、オペレータは、この頁選択欄C3を一覧するだけで、個々の頁に掲載される記事もしくは広告に関するステータスの大まかな状態を把握することができる。
すなわち、ここで述べる変形例に係る装置の場合、会計管理表提示部122が、頁選択欄C3に配置された個々の図形(頁指標150)の内部に、当該図形に対応する頁に掲載される記事もしくは広告のタイトルに関連づけられた単位処理データ内における特定の処理状態を示すステータスの数を示す数字を提示する機能を有している。より具体的に説明すれば、図示の例の場合、各図形内の数字は、「0」,「分数」,「自然数」のいずれかになる。
ここで、「0」は、当該頁に係るタイトルに関連づけられた単位処理データが、まだ、1件も会計管理データ格納部143内に格納されていない状態であることを示している。別言すれば、当該頁に係るタイトルに関して、まだ相手先の登録が1件も行われていないことを示している。したがって、編集担当者は、「0」が提示された頁については、早急に、相手先登録を行う必要があることを認識できる。
一方、「分数」は、当該頁に係るタイトルに関して、少なくとも1件の相手先登録がなされており、かつ、ステータスが「処理済」ではないものが少なくとも1件は残っている状態であることを示している。ここで、分数の分母は、相手先登録がなされている全件数を示し、分数の分子は、ステータスが「処理済」となっている件数を示している。図示の例の場合、第19〜24頁の頁指標となる図形内には「1/3」なる分数が表示されているが、これは、第19〜24頁に掲載される「男の料理」なる記事に関連して、3件の相手先登録がなされており、そのうちの1件のみが「処理済」となっていることを示している。したがって、会計担当者および会計責任者は、「分数」が提示された頁については、早急に、会計処理を進める必要があることを認識できる。
そして、「自然数」は、当該頁に係るタイトルに関して、少なくとも1件の相手先登録がなされており、かつ、全件のステータスが「処理済」となっている状態を示している。たとえば、図示の例の場合、第14〜16頁の頁指標となる図形内には「2」なる分数が表示されているが、これは、第14〜16頁に掲載される「コンピュータ特集」なる記事に関連して、2件の相手先登録がなされており、2件とも「処理済」となっていることを示している。
もちろん、上述した表記方法は、ほんの一例を示すものであり、頁指標150となる図形内にステータスに関する情報が何らかの方法で提示できるのであれば、どのような方法を採ってもかまわない。たとえば、上例では、記事もしくは広告単位でステータスの状態を表示しているため、同一記事もしくは同一広告を構成する頁指標内には、同じ数字が表示されることになるが、個々の頁単位でステータスの状態を把握すれば、頁ごとに異なる数字を表示することも可能である。また、図形内の背景を着色して表示するようにすれば、色と数字の組み合わせにより、更に細かい情報提示が可能になる。もちろん、図形内には、数字の代わりに文字を表示するようにしてもよい。
また、各単位処理データのステータスの状態を定期的にモニターし、処理が遅延していると判断できる単位処理データについては、担当者に自動的に電子メールを送信して、催促を行うことも可能である。
<9−4. その他の付加機能>
図16に示す会計管理表の管理情報表示欄C2には、「相手先追加」ボタン156が設けられている。この「相手先追加」ボタン156をクリックすると、図11に示すような相手先登録ウインドウW1が表示される。このウインドウの「雑誌・号数」欄や「タイトル」欄には、現在、頁選択欄C3で選択されている頁に掲載される記事や広告に対応した内容が表示される。オペレータが、この相手先登録ウインドウW1を用いて相手先登録作業を行うと、新たな相手先(図示の例の場合は、4人目の相手先)を追加登録することができる。
既に述べたとおり、本発明に係る会計処理管理装置100では、相手先の登録は、台割表を利用して行うのが基本であるが、ここに示す変形例では、図16に示す会計管理表を利用しても相手先の登録が可能になる。この機能は、会計担当者などが、新たな相手先を追加登録する場合に便利である。
1R〜5R:折丁識別コード
10,20,30:端末装置
100:雑誌制作工程における会計処理管理装置
110:統括制御部
121:台割表提示部
122:会計管理表提示部
131:折丁台割データ入力部
132:相手先登録部
133:会計管理データ登録部
134:頁画像データ入力部
141:折丁データ格納部
142:台割データ格納部
143:会計管理データ格納部
144:頁画像データ格納部
150:頁指標
151:上方スクロールアロー
152:スクロールバー
153:下方スクロールアロー
154:前頁ボタン
155:次頁ボタン
156:相手先追加ボタン
161:青色領域枠
162:赤色領域枠
C1:頁画像表示欄
C2:管理情報表示欄
C3:頁選択欄
DP20,DP21:頁画像データ
N:ネットワーク
P1〜P48:雑誌の頁
Q1,Q2:画面上の起点/終点
W1:相手先登録ウインドウ
W2:相手先リストウインドウ
W3:会計管理データ登録ウインドウI
W4:会計管理データ登録ウインドウ II

Claims (17)

  1. 端末装置と情報のやりとりを行うことにより、雑誌の制作工程における会計処理を管理する会計処理管理装置であって、
    雑誌を構成する折丁とノンブルとの関係を示す折丁データを格納する折丁データ格納部と、
    雑誌に掲載する個々の記事もしくは広告のタイトルを示すタイトル文字列と、当該記事もしくは広告の掲載頁を示すノンブルと、を対応づけた台割データを格納する台割データ格納部と、
    前記端末装置から与えられる指示に基づいて、前記折丁データ格納部に前記折丁データを入力し、前記台割データ格納部に前記台割データを入力する折丁台割データ入力部と、
    前記端末装置から、台割表提示要求があった場合に、前記折丁データ格納部に格納されている折丁データと、前記台割データ格納部に格納されている台割データと、に基づいて、1頁を1つの升目に対応させ、同一の折丁に属する頁についての升目を同一行に配置し、個々の記事もしくは広告のタイトルを示す文字列を、当該記事もしくは広告の掲載頁に対応する枠内に表示した台割表を作成し、作成した台割表を前記端末装置に提示する台割表提示部と、
    会計処理の相手先を示す相手先コードと、費用種別を示す費用種別コードと、費用の金額と、会計の処理状態を示すステータスと、を個別要素として含む単位処理データを、特定のタイトルに関連づけ、会計管理データとして格納する会計管理データ格納部と、
    前記端末装置から、前記台割表を構成する特定の枠を指定した相手先登録要求があった場合に、当該特定の枠内に表示されている登録対象タイトルについての相手先コードを前記端末装置から入力する処理を行い、入力した相手先コードを前記登録対象タイトルに関連づけられた単位処理データの個別要素として、前記会計管理データ格納部に書き込む相手先登録処理を行う相手先登録部と、
    記事もしくは広告が掲載された状態の頁画像を示す頁画像データを個々の頁について格納する頁画像データ格納部と、
    前記端末装置から、前記頁画像データを入力し、前記頁画像データ格納部に格納する頁画像データ入力部と、
    前記端末装置から、特定の頁を指定した会計管理表提示要求があった場合に、前記頁画像データ格納部に格納されている頁画像データに基づいて、前記特定の頁の頁画像を表示した頁画像表示欄を作成し、前記会計管理データ格納部に格納されている会計管理データに基づいて、前記特定の頁に掲載される記事もしくは広告のタイトルに関連づけられている単位処理データの内容を表示した管理情報表示欄を作成し、前記頁画像表示欄と前記管理情報表示欄とを含む会計管理表を前記端末装置に提示する会計管理表提示部と、
    前記端末装置から、特定の単位処理データ内の費用種別コード、金額、もしくはステータスの登録要求があった場合に、前記特定の単位処理データ内の該当する個別要素についてのデータを入力する処理を行い、入力したデータを前記会計管理データ格納部に書き込む会計管理データ登録部と、
    前記折丁台割データ入力部、前記頁画像データ入力部、前記台割表提示部、前記相手先登録部、前記会計管理表提示部、および前記会計管理データ登録部と、前記端末装置との間の情報の受け渡しを制御する統括制御部と、
    を備えることを特徴とする雑誌制作工程における会計処理管理装置。
  2. 請求項1に記載の会計処理管理装置において、
    折丁データ格納部、台割データ格納部、会計管理データ格納部、頁画像データ格納部が、雑誌名および号数で個々の雑誌を特定することにより、複数の雑誌に関するデータを格納する機能を有し、
    台割表提示部が、端末装置から与えられた雑誌名および号数を特定する情報に基づいて、特定の雑誌についての台割表を提示する機能を有し、
    会計管理表提示部が、端末装置から与えられた雑誌名および号数を特定する情報に基づいて、特定の雑誌についての会計管理表を提示する機能を有することを特徴とする雑誌制作工程における会計処理管理装置。
  3. 請求項1または2に記載の会計処理管理装置において、
    相手先登録部が、端末装置から特定の登録対象タイトルについての相手先登録要求を受けたときに、当該登録対象タイトルを示す文字列が記載された相手先登録ウインドウを前記端末装置に提示し、当該相手先登録ウインドウ上で相手先コードを入力する処理を行うことを特徴とする雑誌制作工程における会計処理管理装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の会計処理管理装置において、
    相手先登録部が、端末装置から入力された情報に基づいて相手先リストを作成し、これを格納する機能と、端末装置からの要求に基づいて前記相手先リストを提示する機能と、前記相手先リスト上で選択された相手先の相手先コードを入力する機能と、を有することを特徴とする雑誌制作工程における会計処理管理装置。
  5. 請求項4に記載の会計処理管理装置において、
    相手先登録部が、記事の発注相手と広告の受注相手とを区別した相手先リストを格納し、
    台割表提示部が、記事および広告の双方のタイトルを表示する通常提示モードと、記事のタイトルのみを表示する記事提示モードと、広告のタイトルのみを表示する広告提示モードと、の3種類のモードによる選択的な台割表の提示機能を有し、
    相手先登録部が、前記記事提示モードで表示された台割表内の枠を指定した相手先登録要求があった場合には、記事の発注相手のみを含む相手先リストの提示を行い、前記広告提示モードで表示された台割表内の枠を指定した相手先登録要求があった場合には、広告の受注相手のみを含む相手先リストの提示を行うことを特徴とする雑誌制作工程における会計処理管理装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の会計処理管理装置において、
    相手先登録部が、端末装置からの伝票作成指示に基づいて、登録に係る相手先が宛先欄に記載され、登録対象タイトルが内容欄に記載された伝票のデータファイルを作成する機能を有することを特徴とする雑誌制作工程における会計処理管理装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の会計処理管理装置において、
    会計管理データ登録部が、端末装置に提示されている会計管理表内の管理情報表示欄に対する入力操作に基づいて費用種別コード、金額、もしくはステータスの入力処理を行うことを特徴とする雑誌制作工程における会計処理管理装置。
  8. 請求項1〜6のいずれかに記載の会計処理管理装置において、
    会計管理データ登録部が、端末装置から会計管理表内の管理情報表示欄に表示されている特定の単位処理データを指定した登録要求を受けたときに、当該特定の単位処理データに対応するタイトルを示す文字列が記載された会計管理データ登録ウインドウを前記端末装置に提示し、当該会計管理データ登録ウインドウ上で費用種別コード、金額、もしくはステータスの入力処理を行うことを特徴とする雑誌制作工程における会計処理管理装置。
  9. 請求項8に記載の会計処理管理装置において、
    会計管理データ登録部が、第1属性のユーザアカウントによりアクセスを行ってきた端末装置からの登録要求を受けたときには、第1の会計管理データ登録ウインドウを提示し、第2属性のユーザアカウントによりアクセスを行ってきた端末装置からの登録要求を受けたときには、第2の会計管理データ登録ウインドウを提示するようにし、かつ、前記第1の会計管理データ登録ウインドウ上では、費用種別コードおよび金額の入力処理を行うことはできるが、ステータスの入力処理を行うことはできないようにし、前記第2の会計管理データ登録ウインドウ上では、少なくともステータスの入力処理を行うことができるようにしたことを特徴とする雑誌制作工程における会計処理管理装置。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の会計処理管理装置において、
    会計管理データ格納部が、ステータスとして、「未登録」,「登録済」,「処理済」の少なくとも3通りの処理状態を格納する機能を有し、
    相手先登録部が相手先登録処理を行う際に、対象となる単位処理データのステータスに「未登録」なる処理状態を自動的に書き込み、
    会計管理データ登録部が、端末装置からの登録要求に応じて、費用種別コードおよび金額を書き込む処理を行う際に、対象となる単位処理データのステータスに「登録済」なる処理状態を自動的に書き込むことを特徴とする雑誌制作工程における会計処理管理装置。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の会計処理管理装置において、
    会計管理表提示部が、頁画像表示欄および管理情報表示欄の他に、更に、雑誌を構成する個々の頁をそれぞれ図形で示す頁指標を配置した頁選択欄を含む会計管理表を端末装置に提示する機能を有し、前記頁選択欄に対する選択操作によって選択された特定の頁指標に対応する頁の頁画像を表示した頁画像表示欄および当該頁のタイトルに関連づけられている単位処理データの内容を表示した管理情報表示欄を提示することを特徴とする雑誌制作工程における会計処理管理装置。
  12. 請求項11に記載の会計処理管理装置において、
    会計管理表提示部が、見開き2頁分に対応する2個の図形対を並べて配置した頁選択欄を提示し、図形対のいずれか一方が選択された場合に、当該図形対に対応する見開き2頁分の頁画像を並べた頁画像表示欄を提示することを特徴とする雑誌制作工程における会計処理管理装置。
  13. 請求項11または12に記載の会計処理管理装置において、
    会計管理表提示部が、頁選択欄に配置された個々の図形の内部に、当該図形に対応する頁に掲載される記事もしくは広告のタイトルに関連づけられた単位処理データのステータスに関する情報を提示することを特徴とする雑誌制作工程における会計処理管理装置。
  14. 請求項13に記載の会計処理管理装置において、
    会計管理表提示部が、頁選択欄に配置された個々の図形の内部に、当該図形に対応する頁に掲載される記事もしくは広告のタイトルに関連づけられた単位処理データ内における特定の処理状態を示すステータスの数を示す数字を提示することを特徴とする雑誌制作工程における会計処理管理装置。
  15. 請求項1〜14のいずれかに記載の会計処理管理装置において、
    会計管理データ登録部が、端末装置からの指示に基づいて、当該端末装置に提示されている会計管理表の頁画像表示欄内に、特定の領域を囲う特定の領域枠を設定し、前記会計管理表の管理情報表示欄内の特定の単位処理データに前記特定の領域枠を対応づける処理を行い、会計管理データ格納部に、前記特定の領域枠を示すデータを前記特定の単位処理データに対応づけて格納する機能を有し、
    会計管理表提示部が、前記特定の領域枠が設定された頁を頁画像表示欄内に提示する際には、前記特定の領域枠も併せて提示し、かつ、前記特定の領域枠と管理情報表示欄内の前記特定の単位処理データとが対応することを示す情報を提示することを特徴とする雑誌制作工程における会計処理管理装置。
  16. 請求項15に記載の会計処理管理装置において、
    会計管理表提示部が、頁画像表示欄内において、特定の領域枠を特定色で表示するとともに、管理情報表示欄内において、前記特定の領域枠に対応づけられた特定の単位処理データの表示欄に前記特定色を表示することを特徴とする雑誌制作工程における会計処理管理装置。
  17. 請求項1〜16のいずれかに記載の会計処理管理装置としてコンピュータを機能させるプログラム。
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