JP2013026485A - 発光装置 - Google Patents

発光装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013026485A
JP2013026485A JP2011160535A JP2011160535A JP2013026485A JP 2013026485 A JP2013026485 A JP 2013026485A JP 2011160535 A JP2011160535 A JP 2011160535A JP 2011160535 A JP2011160535 A JP 2011160535A JP 2013026485 A JP2013026485 A JP 2013026485A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phosphor
light
light emitting
emitting element
color conversion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2011160535A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Takayama
浩一 高山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Stanley Electric Co Ltd
Original Assignee
Stanley Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Stanley Electric Co Ltd filed Critical Stanley Electric Co Ltd
Priority to JP2011160535A priority Critical patent/JP2013026485A/ja
Publication of JP2013026485A publication Critical patent/JP2013026485A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Led Device Packages (AREA)

Abstract

【課題】発光素子の出射光が、蛍光体含有領域を通過することなく色変換プレートを通り抜けるのを防止し、所望の色の光を得やすい発光装置を提供する。
【解決手段】色変換プレート5は、発光素子からの光を透過する透光性部材21と、第1含有する第1蛍光体含有部22と、第2蛍光体を含有する第2蛍光体含有部23とを含む。透光性部材21は、発光素子側の面に複数の突起を、上面に複数の凹部を備え、色変換プレートを上面視した場合、凹部の開口と一致する位置、もしくは、開口よりも内側に突起の下面がそれぞれ位置するように配置されている。第1蛍光体含有部22は、透明部材21の発光素子側の面の突起21bを除く領域を覆い、第2蛍光体含有部23は、透光性部材の複数の凹部にそれぞれ充填されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、半導体発光素子の出射光を波長変換する部材を備えた発光装置に関する。
半導体発光素子の上に、2種類以上の蛍光体層を配置することにより、半導体発光素子の光を2種類以上の波長光に変換し、これらの光が混合された光を出射する発光素子が知られている。
特許文献1には、緑色蛍光体を分散したプレート部材の発光素子側の面に島領域を設け、この島領域に赤色蛍光体を分散させた構造が開示されている。特許文献2には、緑色蛍光体を分散したプレートを厚み方向に貫通する島領域を設け、島領域に赤色蛍光体を分散させた構造が開示されている。これにより、発光素子からの光が、緑色蛍光体にも赤色蛍光体にも直接入射できるとともに、緑色蛍光が赤色蛍光体によって吸収されるのを低減し、蛍光への変換効率を高めている。
特許文献3は、透明部材に所定パターンの緑色蛍光体を部分的に配置したプレートと、透明部材に所定パターンの赤色蛍光体を部分的に配置したプレートを重ねて、青色発光素子の上に配置し、2枚のプレートの重なり具合により大幅な色調整を可能にした照明装置を開示している。
特開2010−192761号公報 特開2010−192762号公報 特開2008−186777号公報
特許文献1,2の構成は、プレート自体に緑色蛍光体が分散されているため、緑色蛍光体の量を調整するためには、プレートに分散する緑色蛍光体濃度を調整する必要がある。プレートは、基材に緑色蛍光体を分散させた後、プレート状に成形し、島領域となる部分に凹部や貫通孔を転写成形等により設けるという製造工程になる。このため、緑色蛍光体の濃度調整は、これらの成形が可能な範囲に限られ、色調整の自由度が小さい。
また、特許文献3に記載の構成は、2枚のプレートを重ね合わせて、蛍光体領域の重なり具合によって色度調整を行うため、プレート2枚のほかに位置調整部材が必要であり、複雑な構成となる。また、蛍光体領域のサイズが大きい場合、重なり領域と重なっていない領域とで色むらを生じる。一方、蛍光体領域のサイズが微小である場合、色むらは生じにくいが、重なり具合の調整が困難になる。また、プレートの透明部分同士が重なりあった領域が生じた場合、発光素子の光が直接透明部分を通りぬけて出射されるため、色度の調整が困難になり、白色光を得にくくなる。
本発明の目的は、発光素子の出射光が、蛍光体領域を通過することなく色変換プレートを通り抜けるのを防止し、所望の色の光を得やすい発光装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様の発光装置は、発光素子と、発光素子の上に搭載された色変換プレートとを有し、色変換プレートは、発光素子からの光を透過する透光性部材と、第1蛍光体を含有する第1蛍光体含有部と、第2蛍光体を含有する第2蛍光体含有部とを含む。透光性部材は、発光素子側の面に複数の突起を、上面に複数の凹部を備え、色変換プレートを上面視した場合、凹部の開口と一致する位置、もしくは、開口よりも内側に突起の下面がそれぞれ位置するように配置されている。第1蛍光体含有部は、透明部材の発光素子側の面の突起を除く領域を覆い、第2蛍光体含有部は、透光性部材の複数の凹部にそれぞれ充填されている。
また、本発明の第2の態様の発光装置は、発光素子と、発光素子の上に搭載された色変換プレートとを有し、色変換プレートは、発光素子からの光を透過する透光性部材と、第1蛍光体を含有する第1蛍光体含有部と、第2蛍光体を含有する第2蛍光体含有部とを含む。第2蛍光体含有部は、透光性部材の上面の所定の複数の領域のみに配置されている。第1蛍光体含有部は、透光性部材の発光素子側の面に配置され、色変換プレートを上面視した場合に、第1蛍光体含有部は、第2蛍光体含有部が配置されていない領域を覆い、第2蛍光体含有部が配置されている領域の少なくとも一部を覆わないように配置されている。
本発明によれば、発光素子からの光が、第1蛍光体および第2蛍光体のいずれかを通って上面から出射されるため、発光素子からの光が直接出射されるのを防止でき、色制御が容易になる。また、第1蛍光体から発せられた光を、第2蛍光体含有部と第2蛍光体含有部の間から出射させることができるため、第1蛍光体の蛍光の取り出し効率も高い。
実施形態1の発光装置の(a)断面図、(b)上面図。 図1の発光装置の色変換プレート5の作用を示す説明図。 実施形態1の色変換プレート5の(a)上面図、(b)下面図、(c)A−A’断面図、(d)B−B’断面図。 実施形態1の透明部材21の(a)上面図、(b)下面図、(c)A−A’断面図、(d)B−B’断面図。 実施形態1の色変換プレート5の上面図。 比較例の色変換プレートの上面図。 実施形態1の緑色蛍光体領域23の上面を四角形にした色変換プレートの上面図。 実施形態1の緑色蛍光体領域23の上面を三角形にした色変換プレートの上面図。 実施形態1の緑色蛍光体領域23の上面を四角形にし、柱状突起21bを四角形にした色変換プレートの上面図。 図7の緑色蛍光体領域の配列を格子状にした場合の上面図。 (a)〜(d)実施例1の色変換プレートの製造工程を示す説明図。 (a)実施形態1の図11(a)の工程で製造したプレート(凹部21aを上に向けた状態)の断面を斜視した写真、(b)実施形態1の図11(a)の工程で製造したプレート(柱状突起21bを上に向けた状態)の断面を斜視した写真。 本発明の緑色蛍光体領域23と赤色蛍光体領域22の好ましい位置関係を示す断面図。 実施形態2の色変換プレートの(a)上面図、(b)下面図、(c)C−C’断面図。
本発明の一実施の形態の発光装置について図面を用いて説明する。
<実施形態1>
実施形態1の発光装置は、青色発光のフリップチップ素子の出射する青色光の一部を、色変換プレートによって赤色光と緑色光に変換し、青、赤、緑色光が混色された白色光を発光する装置である。
図1(a),(b)に実施形態1の発光装置の断面図および上面図を示す。なお、図1(b)は上面図であるが、理解を容易にするために緑色蛍光体領域23の上面にもハッチングを付している。予め電極や配線が形成された基板1上には、図1(a)に示すようにAuバンプ2によりフリップチップ型の半導体発光素子3が実装され、その上に、透明接着層4を介して色変換プレート5が搭載されている。半導体発光素子3および色変換プレート5の側面は、光反射枠部6によって包囲されている。
フリップチップ型半導体発光素子3は、図示していないが、青色光に対して透明な素子基板と、その上に積層された発光層とを有し、発光層を基板1側に、素子基板を色変換プレート5側に向けて配置されている。発光素子3は、青色光を発する。
色変換プレート5は、可視光域で透明な透明部材21と、透明部材21の上面(出射面側)に設けられた緑色蛍光体領域(第2蛍光体部)23と、透明部材21の下面(半導体発光素子3側の面)に設けられた赤色蛍光体領域(第1蛍光体部)22とを有して構成される。図2のように、この色変換プレート5は、発光素子3からの青色光の一部を赤色蛍光体領域22により赤色光102に変換し、緑色蛍光体領域23により緑色光103に変換する。これにより、色変換プレート5を透過した青色光104を緑色光103および赤色光102と混合し、白色光を出射する。
図3(a),(b),(c)および(d)に色変換プレート5の上面図、下面図、A−A’断面図およびB−B’断面図をそれぞれ示す。図4(a),(b),(c)および(d)に透明部材21の上面図、下面図、A−A’断面図およびB−B’断面図をそれぞれ示す。なお、図3(a)、(b)は上面図および下面図であるが、理解を容易にするために緑色蛍光体領域23の上面および赤色蛍光体領域24の下面にハッチングを付している。
図4(a)、(c)、(d)のように、透明部材21の上面には、所定形状の凹部21aが配列して設けられている。図3(a),(c),(d)のように凹部21aには緑色蛍光体が分散された樹脂等の透明材料が充填され、この部分が緑色蛍光体領域23となる。ここでは、凹部21aの開口の形状を六角形とし、所定の間隔tで最密構造に配列している。
一方、透明部材21の下面には、図4(b)、(c)、(d)のように透明部材21自体を加工することにより形成した複数の柱状突起21bが配置されている。柱状突起21bの断面(透明部材21の主平面に平行な断面)は、略円形である。
柱状突起21bの配列およびピッチp2は、上面の六角形の凹部21aの配列およびピッチp1と同一である。また、柱状突起21bの下面の大きさは、凹部21aの開口の大きさと同等以下になるように定められている。すなわち、図5に示すように、色変換プレート5を上面視した場合に、上面の凹部21aの開口と一致する位置か、それよりも内側に柱状突起21bの下面が収まるように設計されている。これにより、青色光が、赤色蛍光体領域22および緑色蛍光体領域23を通らずに透明部材21のみを通って厚み方向に通り抜けるのを防止している。具体的には、柱状突起の下面の半径r2を凹部21aの開口形状の内接円の半径r1以下に定めている。
透明部材21の下面の柱状突起21bの周囲は、柱状突起21bの高さと同じ厚さで、赤色蛍光体を分散した樹脂等の透明材料で充填されている。これにより、柱状突起21bを除く領域が赤色蛍光体領域22となる。赤色蛍光体領域は、柱状突起21bの外周面に接している。
赤色蛍光体領域22には、青色光を励起光として赤色の蛍光を発する蛍光体が分散されている。例えばCaAlSiN3:Eu、(Ca,Sr)2Si5N8:Eu、(Ca,Sr)S:Euを用いることができる。緑色蛍光体領域23には、青色光を励起光として緑色の蛍光を発する蛍光体が分散されている。例えば(Ba,Sr)2SiO4:Eu、CaSc2O4:Ce、(Ca,Sr)Ga2S4:Eu、Ca8MgSi4O16Cl2:Eu、(Si,Al)6(O,N)8:Euを用いることができる。赤色蛍光体領域22および緑色蛍光体領域23を分散させる透明材料は、印刷手法によって成型可能な材料であることが望ましく、例えば、熱硬化性樹脂であるエポキシ樹脂、シリコーン樹脂等を用いることができる。
透明部材21の材料としては、赤、緑および青色光に対して透明な材料であって、凹部21aおよび柱状突起21bの加工が可能な材料であることが望ましく、例えばガラス、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂等を用いることができる。
透明接着層4は、半導体発光素子3に色変換プレート5を接着する接着剤の層であり、少なくとも青色光に透明な材質からなる。光反射枠部6は、樹脂に屈折率の異なるフィラーを分散した材料によって構成されている。フィラーとしては、例えば酸化チタン、酸化アルミニウム、硫酸バリウムなどから適宜選択して用いる。
色変換プレート5は、上面視すると、赤色蛍光体領域22が設けられていない領域(柱状突起21b)を覆うように、緑色蛍光体領域23が配置されているため、透明部材21のみを青色光が通って出射するのを防ぐ構成となっている。これにより、色変換プレート5の一部から強い青色光が出射される現象(青抜け)を防止できる。白色光の構成に必要な青色光は、赤色蛍光体22および緑色蛍光体23を透過した青色光の光量で十分であるので、赤色蛍光体領域22および緑色蛍光体領域23の蛍光体濃度を調節することにより、所望の色度の白色光を得ることができる。これを図2を用いてさらに説明する。
発光素子3から出射された青色光100は、透明接着層4を通過し、色変換プレート5の下面(発光素子3側の面)に入射する。図2および図3(b)に示すように、色変換プレート5の下面には、透明部材21の柱状突起21bを取り囲むように赤色蛍光体領域22が広がっているため、青色光の一部101は、柱状突起21bに入射し、透明部材21を通って緑色蛍光体領域23に到達し、残りの青色光は、赤色蛍光体領域22に入射する。赤色蛍光体領域22は、入射した青色光の一部で励起されて赤色光102を発する。赤色光102は、隣り合う緑色蛍光体領域23の間の幅tの隙間の透明部材21の領域を直接通り抜け、もしくは、緑色蛍光体領域23を透過して、色変換プレート5の上面から出射される。緑色蛍光体領域23は、柱状突起21bに入射した青色光101の一部で励起されて緑色光103を発し、上面から出射される。赤色蛍光体領域22および緑色蛍光体領域23をそれぞれ透過した青色光104は、色変換プレート5の上面から出射される。赤色光102、緑色光103および青色光104は混合されて白色光105となる。
このように、色変換プレート5の入射面(発光素子3側の面)において、柱状突起21bの先端面21c(発光素子3側の面)が、色変換プレート5の出射面側の凹部21aの内側に位置するように設計しているため、赤色蛍光体領域22および緑色蛍光体領域23を通らずに青色光が直接上面に抜けてしまう青抜けを防止できる。よって、赤色および緑色への変換効率を高めることができる。また、赤色蛍光体領域22および緑色蛍光体領域23の蛍光体濃度を調節することにより、所望の色度の白色光を得ることができるため、色度の調整が容易である。さらに、赤色光、緑色光、青色光の3色の混合しやすく、色むらが生じにくい。
また、緑色蛍光体領域23の形状を六角形にしたことにより、図3のように、出射面においてわずかな間隔tをあけて緑色蛍光体領域23を最密配置にすることができるため、緑色蛍光体が配置される面積を稼ぐことができる。しかも、緑色蛍光体領域23の間の領域からは、赤色蛍光体領域22の発した赤色光を直接出射できるため、赤色光の強度も稼ぐことができる。
凹部21aの径xおよび深さDは、凹部21aに充填される緑色蛍光体の量が所望の色度の白色光を得るために必要な量を確保できるように、緑色蛍光体領域23の蛍光体濃度を考慮して定める。また、柱状突起21bの半径r2および高さHは、周囲に配置される赤色蛍光体の量が、所望の色度の白色光を得るために必要な量を確保できるように、赤色蛍光体領域22の蛍光体濃度を考慮して定める。また、柱状突起21bの径は、緑色蛍光体領域23の励起に必要な青色光が、赤色蛍光体領域22を通らずに到達でき、かつ、青抜けが生じないように緑色蛍光体領域23よりも小さい径に定める。凹部21aの間隔tは、赤色蛍光体領域22が発した赤色光102が直接上方に抜けて必要な量の赤色光が得られるように設計する。
具体的には、凹部21aの径xは、例えば100μm以上500μm以下とする。凹部21aの深さDは、例えば40μm以上120μm以下とする。凹部21aの間隔tは、例えば40μm以上60μm以下とする。柱状突起21bの径は、例えば40μm以上240μm以下とする。柱状突起21bの高さHは、例えば40μm以上120μm以下とする。透明部材21の全体の厚さは、例えば100μm以上300μm以下とする。凹部21aの間隔tは、例えば40μm以上60μm以下とする。
また、発光素子3と色変換プレート5の側面は、光反射枠部6により包囲されているため、発光素子3の透明性基板の側面から出射した光を効率よく反射して色変換プレート5に入射させることができる。これにより、色変換プレート5の色変換効率および出射効率を高めることができる。
図6に、比較例として、柱状突起21bが、緑色蛍光体領域23よりも外側にはみ出している色変換プレートの上面図を示す。図6では一例として、凹部21aと柱状突起21bの両方を六角形としている。図6は上面図であるが、理解を容易にするため、柱状突起21bと緑色蛍光体領域23の非形成領域とが重なる領域61にハッチングを付している。領域61は、青色光が蛍光体領域を通過せずに直接上方に抜ける青抜け領域である。このように柱状突起21bの一部が緑色蛍光体領域23の内側にない場合には、広範囲で青抜けが生じ、青色の強度が強くなりすぎるため、色度の調整が困難になる。
なお、実施形態1では、一例として、緑色蛍光体領域23が六角形、柱状突起21bの断面が円形の場合について図示したが、本実施形態はこれらの形状に限定されるものではなく、上面から見て緑色蛍光体領域23と同じ形状もしくはそれよりも内側に柱状突起21bの先端面が位置すればどのような形状であってもよい。例えば、図7、図8に示すように、緑色蛍光体領域23を四角形や三角形にし、その内側に位置するように断面円形の柱状突起21b(赤色蛍光体領域22)を配置することができる。また、図9のように、緑色蛍光体領域23と柱状突起21bの断面をいずれも四角形にし、柱状突起21bを緑色蛍光体領域23よりも少し小さくして内側に配置してもよい。また、図10のように緑色蛍光体領域23と柱状突起21bの配列を、格子状にすることもできる。
なお、本発明では、透明部材21に、赤色蛍光体および緑色蛍光体以外の蛍光体を分散させることも可能である。
また、実施形態1では、緑色光を吸収する赤色蛍光体領域22を緑色蛍光体領域23よりも発光素子3側に配置することにより、緑色光が赤色蛍光体領域22に吸収されるのを防止することができる。しかしながら、本発明はこの配置に限定されるものではなく、緑色蛍光体領域23を発光素子3側の柱状突起21bの周囲に配置し、赤色蛍光体領域22を上面側の凹部21a内に配置することも可能である。
本実施形態の色変換プレート5は一般的な印刷法を利用し、多数枚を連続した1枚の大面積プレートとして製造した後、個々に切り出して多数枚を一度に製造することが可能である。よって、個々の色変換プレート5の色変換機能は、同一ロット(同一大面積プレート)内で一定であり、個々の半導体発光素子に色変換材を塗布形成していた従来技術と比較して製品の色バラツキ歩留まりを大幅に向上させることができる。
以下、本実施形態の色変換プレート5の製造方法および発光装置の製造方法について図11(a)〜(d)を用いて説明する。
まず、図4(a)〜(d)の配列の凹部21aおよび柱状突起21bが複数の透明部材21を合わせた形状で形成された大面積プレートを用意する(図11(a))。例えば、溶融ガラス成形プレートや、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、もしくは、その複合樹脂を用いた射出成形プレートなどを用意し、基板の両面をサンドブラスト等で加工するか、金型により凹部を転写成型することにより、凹部21aおよび柱状突起21bを形成する。サンドブラスト法により、片面に凹部21aを、もう一方の面に柱状突起21bを形成したプレートの断面の斜視図を図12(a)、(b)に示す。図12(a)は、凹部21aが形成された面を上に向けた状態のプレートの断面を斜視した写真であり、図12(b)は、柱状突起21bが形成された面を上に向けた状態のプレートの断面を斜視した写真である。図12(a),(b)により、凹部21aの直下に柱状突起21aが形成されていることが確認できる。
次に、図11(b)のように緑色蛍光体を所定濃度で分散させた未硬化樹脂142を、スキージ印刷法や滴下法などで大面積プレートの凹部21aに充填した後硬化させる。充填された樹脂が緑色蛍光体領域23となる。
次に、大面積プレートを裏返し、図11(c)のように赤色蛍光体を所定濃度で分散させた未硬化樹脂42を、スキージ印刷法などで柱状突起21bの周囲に充填して硬化させる。充填された樹脂が赤色蛍光体領域22となる。
最後に、図11(d)のように切削歯43等で発光素子3のサイズと同等もしくはそれ以上のサイズに分割し、色変換プレート5を製造する。
別途用意しておいた基板1上にAuバンプ2により、青色発光の半導体発光素子3をフリップチップ実装する。その上に透明接着層4を形成し、色変換プレート5を赤色蛍光体領域22が形成されている面を発光素子3側に向けて搭載する。
最後に、熱硬化性樹脂等の樹脂に酸化チタン等のフィラーを分散させたものを発光素子3および色変換プレート5の側面全周にディスペンサー塗布装置等で塗布した後硬化させる。以上により、図1(a),(b)の発光装置が完成する。
本実施形態においては赤色蛍光体領域22と緑色蛍光体領域23は上面から見た場合に所定量だけ重なり合っている方が望ましい。すなわち、柱状突起21bは、緑色蛍光体領域23よりも小さい方が望ましい。赤色蛍光体領域22と緑色蛍光体領域23が所定量重なりあっている方が、赤色蛍光体領域22と緑色蛍光体領域23とを通過することなく色変換プレート5を斜めに通り抜ける青色光(青抜け光)を低減することができるためである。特に、赤色蛍光体領域22と緑色蛍光体領域23は、図13のような関係の大きさやピッチで配置されていることが好ましい。図13は、色変換プレート5の断面図である。一つの柱状突起21bの両側の赤色蛍光体領域22の入射面側の端部を下端部a、bとし、上面側(青色蛍光体領域23側)の端部を上端部c、dとした場合、下端部aと上端部dとを結ぶ直線Aの延長上、および、下端部bと上端部cとを結ぶ直線Bの延長上に、この柱状突起21bの真上に位置する緑色蛍光体領域23が存在するように、柱状突起21bおよび緑色蛍光体領域23の大きさやピッチを形成することが好ましい。本実施形態において、例えば、プレート厚みを0.3mm、緑色蛍光体領域23を配置する凹部21aの深さを0.1mm、柱状突起21bの高さを0.1mmとした場合、柱状突起(断面円形)21bの直径を240μm以下、凹部21aの間隔tは50μm未満とすることが好ましい。
実施形態1では、図1(a),(b)のように発光素子3をフリップチップ実装しているが、本発明はこの構成に限られず、発光素子3の上面電極をワイヤボンディング等により基板1の電極と接続する構成にすることも可能である。この場合、色変換プレート5は、発光素子3の上面電極の部分に切り欠きを設け、ボンディングワイヤが上面電極へ接続されるのを妨げないようにすることが望ましい。
<実施形態2>
実施形態2の発光装置について図14(a)〜(c)を用いて説明する。図14(a)、(b)、(c)は、それぞれ実施形態2の発光装置の上面図、下面図および断面図である。なお、図14(a)、(b)は上面図および下面図であるが、理解を容易にするために緑色蛍光体領域23の上面および赤色蛍光体領域24の下面にハッチングを付している。
図14(a)〜(c)のように実施形態2では、凹部21aの底面をドーム形状にしている。柱状突起21bの基部は、緩やかにカーブしている。このようなドーム形状の凹部21aや、基部がカーブした柱状突起21aを用いることにより、実施形態1で図11(a)〜(b)を用いて説明した製造工程において、緑色蛍光体分散樹脂142を凹部21aの内部に充填する工程、ならびに、赤色蛍光体分散樹脂42を柱状突起21bの周囲に充填する工程で、凹部21aの底面の隅や、柱状突起21bの基部に空気が巻き混まれて樹脂硬化後も残留する現象を抑制でき、凹部21aの底面の隅および柱状突起21bの基部まで蛍光体分散樹脂を充填することができる。
凹部21aの底面の隅や柱状突起21bの基部に空気が巻き込まれた場合、空気は、透明部材21や赤色および緑色蛍光体分散樹脂42,142よりも屈折率が低いため、光を散乱し、出射光の明るさを下げる原因になる。よって、実施形態2のように凹部21aの底面をドーム上とし、柱状突起21bの基部を緩やかなカーブにすることで、印刷時に樹脂が空気を追い出しながら充填できるため、十分な明るさの出射光を得ることができる。
また、本発明では色変換プレート5の下面側の柱状突起21bの周囲に空間が広がっているため、外側に向かって空気が抜けやすいというメリットもある。
他の構成および効果は、実施形態1と同様であるので説明を省略する。
3…半導体発光素子、5…色変換プレート、6…光反射枠部、21…透明部材、22…赤色蛍光体領域22…緑色蛍光体領域、21a…凹部、21b…柱状突起

Claims (8)

  1. 発光素子と、前記発光素子の上に搭載された色変換プレートとを有し、
    前記色変換プレートは、前記発光素子からの光を透過する透光性部材と、第1蛍光体を含有する第1蛍光体含有部と、第2蛍光体を含有する第2蛍光体含有部とを含み、
    前記透光性部材は、前記発光素子側の面に複数の突起を、上面に複数の凹部をそれぞれ備え、前記色変換プレートを上面視した場合、前記凹部の開口と一致する位置、もしくは、前記開口よりも内側に前記突起の先端面がそれぞれ位置し、
    前記第1蛍光体含有部は、前記透明部材の前記発光素子側の面の前記突起を除く領域を覆い、前記第2蛍光体含有部は、前記透光性部材の前記複数の凹部にそれぞれ充填されていることを特徴とする発光装置。
  2. 請求項1に記載の発光装置において、前記複数の凹部の前記透光性部材の上面における配列は、所定の間隙を挟んだ最密配置であることを特徴とする発光装置。
  3. 請求項1または2に記載の発光装置において、前記突起は、柱状突起であり、前記第1蛍光体含有部は、前記柱状突起の側面を覆うように、前記柱状突起の周囲空間に充填されていることを特徴とする発光装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の発光装置において、前記凹部は、底面がドーム状であることを特徴とする発光装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の発光装置において、前記突起の基部は、曲面形状であることを特徴とする発光装置。
  6. 発光素子と、前記発光素子の上に搭載された色変換プレートとを有し、
    前記色変換プレートは、前記発光素子からの光を透過する透光性部材と、第1蛍光体を含有する第1蛍光体含有部と、第2蛍光体を含有する第2蛍光体含有部とを含み、
    前記第2蛍光体含有部は、前記透光性部材の上面の所定の複数の領域のみに配置され、
    前記第1蛍光体含有部は、前記透光性部材の前記発光素子側の面に配置され、前記色変換プレートを上面視した場合に、前記第1蛍光体含有部は、前記第2蛍光体含有部が配置されていない領域を覆い、前記第2蛍光体含有部が配置されている領域の少なくとも一部を覆わないように配置されていることを特徴とする発光装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の発光装置において、前記第1蛍光体の蛍光波長は、前記第2蛍光体の蛍光波長よりも長波長であることを特徴とする発光装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の発光装置において、前記第2蛍光体含有部を上面から見た形状は、六角形、三角形、四角形のいずれかであることを特徴とする発光装置。
JP2011160535A 2011-07-22 2011-07-22 発光装置 Withdrawn JP2013026485A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011160535A JP2013026485A (ja) 2011-07-22 2011-07-22 発光装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011160535A JP2013026485A (ja) 2011-07-22 2011-07-22 発光装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013026485A true JP2013026485A (ja) 2013-02-04

Family

ID=47784460

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011160535A Withdrawn JP2013026485A (ja) 2011-07-22 2011-07-22 発光装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013026485A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016532898A (ja) * 2013-07-30 2016-10-20 オスラム オプト セミコンダクターズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングOsram Opto Semiconductors GmbH 変換要素およびオプトエレクトロニクス部品の製造方法、変換要素、ならびに、オプトエレクトロニクス部品
US9753214B2 (en) 2014-04-02 2017-09-05 Samsung Display Co., Ltd. Light source unit, method of fabricating the light source unit and backlight assembly including the light source unit
US9991668B2 (en) 2014-10-15 2018-06-05 Nichia Corporation Light emitting device

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016532898A (ja) * 2013-07-30 2016-10-20 オスラム オプト セミコンダクターズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングOsram Opto Semiconductors GmbH 変換要素およびオプトエレクトロニクス部品の製造方法、変換要素、ならびに、オプトエレクトロニクス部品
US9753214B2 (en) 2014-04-02 2017-09-05 Samsung Display Co., Ltd. Light source unit, method of fabricating the light source unit and backlight assembly including the light source unit
US9991668B2 (en) 2014-10-15 2018-06-05 Nichia Corporation Light emitting device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5635832B2 (ja) 半導体発光装置
US9583682B2 (en) Light-emitting device and method of manufacturing the same
JP6097084B2 (ja) 半導体発光装置
JP5676599B2 (ja) 散乱粒子領域を有するledパッケージ
JP5539849B2 (ja) 発光装置およびその製造方法
JP5895598B2 (ja) 発光装置
JP7235944B2 (ja) 発光装置及び発光装置の製造方法
JP6959548B2 (ja) 発光装置およびその製造方法
JP2013110273A (ja) 半導体発光装置
JP2020141149A (ja) 発光装置
JP7360003B2 (ja) 発光装置およびその製造方法
JP2019029386A (ja) 発光装置及び発光装置の製造方法
JP5330855B2 (ja) 半導体発光装置
JP5681532B2 (ja) 発光装置およびその製造方法
JP5345414B2 (ja) 半導体発光装置
JP2013026485A (ja) 発光装置
JP2017204502A (ja) 発光装置及びその製造方法
US11855242B2 (en) Light emitting device and method of manufacturing the same
CN111009603A (zh) 发光装置
JP2023001231A (ja) 発光装置
JP5811770B2 (ja) 発光装置およびその製造方法
JP7492119B2 (ja) 発光装置
JP2022087001A (ja) 発光装置及び面状光源
CN114122229A (zh) 发光装置及其制造方法、面状光源、液晶显示装置
JP2013179132A (ja) 発光装置及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20141007