1つの実施の形態では、本発明によるシステムは、小型コンピュータシステムインタフェース(「SCSI」)に基づいた、SAS(「シリアルアタッチドSCSI」)、FC(「ファイバチャンネル」)、及びFC−AL(「ファイバチャネルアービトレーテッドループ)を含む様々なマスストレージプロトコル、並びにシリアルATA(「SATA」)プロトコルで動作するように設計される。当業者はマスストレージプロトコルに精通しているため、これらプロトコルはここで更に説明されない。特定のプロトコルがどこで呼び出されるかを除いて、ここに開示されたシステムと方法は、用いられる特定のプロトコルに依存せず、プロトコルの全てで正確に動作するように設計される。更に、本発明の実施の形態によるシステム及び方法は、エンドユーザ等の他のアプリケーションのためのプロトコルと同様にエンタープライズレベルのアプリケーションのためのプロトコルを含む現在利用しているか又は開発されているいずれかの他の同様のプロトコルの利用のために適しているだろう。ここに説明されたシステムは、フレキシブルフラッシュコマンドを提供する新規な方法を含む。
図1を参照すると、本発明の実施の形態によるフラッシュメディアコントローラを有して実現されたシステム100のブロック図が示される。一例では、システム(又はアーキテクチャ)100は、ブロック(又は回路)102、複数のブロック(又は回路)104a〜104n、複数のブロック(又は回路)106a〜106n、ブロック(又は回路)108、ブロック(又は回路)110、ブロック(又は回路)112、ブロック(又は回路)114、及びブロック(又は回路)116を備える。回路102〜116は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、ハードウェアの組み合わせ、ファームウェア、及び/又はソフトウェア、又は他の実装として実現されたモジュール及び/又はブロックを表わす。
一例では、ブロック102は、本発明の実施の形態によるフラッシュメディアコントローラ(FMC)を実現する。ブロック104a〜104nは、フラッシュストレージデバイス又はコンポーネントの第1の数として実現される。ブロック104a〜104nは、ブロック102の第1のフラッシュレーンに連結される。ブロック102の第1のフラッシュレーンは、ブロック104a〜104nのそれぞれに独立したチップイネーブル(CE)信号を提供するように構成される。ブロック106a〜106nは、フラッシュストレージデバイス又はコンポーネントの第2の数として実現される。ブロック106a〜106nは、ブロック102の第2のフラッシュレーンに連結される。ブロック102の第2のフラッシュレーンは、ブロック106a〜106nのそれぞれに独立したチップイネーブル(CE)信号を提供するように構成される。FMC102は、2つのフラッシュレーンインスタンスで図示されるが、特定の実施の形態のその設計基準を満たすために、より多くのフラッシュレーンが実現されるであろうことは当業者に明らかである。フラッシュコンポーネント104a〜104n及び106a〜106nは、1つ以上のダイを備える単一のフラッシュパッケージとして実現される。フラッシュコンポーネント104a〜104n及び106a〜106nは、NAND及び/又はNORフラッシュデバイスを用いて実現される。ブロック102は、NANDフラッシュ及び/又はNORフラッシュのための適切なフィジカルレイヤサポート(PHY)を含む。
ブロック108は、ブロック102に連結される外部のFMCプロセッサ(FARM)を実現する。ブロック110は、ブロック102に静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)及び/又は動的ランダムアクセスメモリ(DRAM)を連結するように構成されるメモリコントローラを実現する。ブロック112は、1つ以上のSRAMデバイスとして実現される。ブロック114は、1つ以上のDRAMデバイスとして実現される。ブロック116は、ブロック110及びブロック114を連結するダブルデータレートフィジカルレイヤ(PHY)インタフェースを実現する。一例では、ブロック102、108、110、112、114及び116は、チップ(SOC)アーキテクチャのシステムを実現する。
ブロック102は、様々なアプリケーションがフラッシュデバイス104a〜104n及び106a〜106nを用いるのを支援するように構成されたソフトIPブロックとして実現される。ここに用いられたように、用語のソフトIPブロックは、一般に、ソフトウェア(例えば、HDLコード、RTLコード等)で提供される集積回路のビルディングブロックを表わす。ブロック102は、一般に、フラッシュデバイスを有する複数のフラッシュインタフェースをサポートする。ブロック102は、一般に、プロセッサ(例えば、ARM)を含まない。しかしながら、ブロック102は、一例では、外部プロセッサ108にブロック102を連結するように構成されたインタフェース(例えば、32ビットAHB等)を実現する。ブロック102は、一般に、ブロック104a〜104n及び106a〜106nによって構成されたフラッシュメディアマスストレージアレイの管理をハンドリングするように構成される。一例では、ブロック102は、付属する複数の独立したフラッシュコンポーネントを有する単一のフラッシュデータレーンに関連する大部分の管理機能を実行する多数例示されたフラッシュレーンコントローラ(FLC)を利用する。ブロック102の機能は、ブロック102がフラッシュアクセスに関してほとんど理解しないという意味ではいくぶん一般的である。ブロック102は、一般に、フラッシュアウェアレーンをまとめ上げて単一のハードウェアエンティティを作ることに関する。一例では、ブロック102を実現するソフトIPは、アプリケーションのために出来る限り最大のレーンをサポートするためにパラメータ化する。例えば、1つの実施の形態では、レーンの数は2である。別の実施の形態では、その数は8である。
一例では、ブロック102は、以下に含まれる特徴をサポートする:(i)2つのフラッシュレーン;(ii)フラッシュレーンのそれぞれでの8つまでのチップイネーブル信号(CE);(iii)非同期ノーマルモード、非同期拡張モード、トグル1.0、ONFI2.1、ONFI2.3、及びトグル2.0を含むフラッシュインタフェース;(iv)専門のECC又は複数のレーンの間で共有されたECCは、設定可能なハードウェアである(例えば、ブロック102を実現するソフトIPブロックの特徴をパラメータ化する);(v)フラッシュインタフェースでの8ビットデータ;(vi)トグル2.0でのフラッシュインタフェース又はONFI2.3でのフラッシュインタフェースの仕様の200MHzまでのDDRレート;(vii)部分的な読み取りコマンド、(viii)ランダム読み取りコマンド;(ix)フラッシュ書き込み/読み取りのCRCストリップ/インサートオプション;(x)4Kバイトデータのための64ビットまでの訂正;(xi)512、2K、4Kバイトデータでの設定可能なnビット訂正(最大n=64);(xii)レジスタプログラミングのための32ビットAHBインタフェース;(xiii)外部メモリ(例えば、DRAM又はSRAM)でのコンテキストコマンドの記憶;(xiv)フラッシュレーンコントローラのカットスルーバッファ;(xv)優れたパフォーマンスを提供するための独立したフラッシュ読み書きデータパス;(xvi)フラッシュユニットナンバー(FUN)ごとにインオーダ状態の伝達;(xvii)フラッシュレーンごとにデータパスのための1つの読み取り及び1つの書き込みバッファコントローラ(BC)インタフェースのサポート;(xviii)コンテキスト訂正のための読み取りBCインタフェースのサポート;(xix)コンテキストアップデートのための書き込みBCインタフェースのサポート;(xx)コンテキストフリーリソースポインタ(CFRP)のための読み取り/書き込みBCインタフェースのサポート。
図2を参照すると、本発明の実施の形態によるフラッシュメディアコントローラ(FMC)アーキテクチャの一例を図示する図1のブロック102のより多くの個別ブロック線図が示される。一例では、ブロック102は、バッファコントローラ(BC)インタフェース、フラッシュデバイスインタフェース、及びプロセッサインタフェース(例えば、32ビットAHB等)の三大機能インタフェースを実現する。バッファコントローラ(BC)インタフェースは、ブロック図の左側及び左上に図示される。一例では、7つのバッファコントローラインタフェース(例えば、3つの読み取りインタフェースBC_RD_I/F、3つの書き込みインタフェースBC_WR_I/F、及び1つの読み取り/書き込みインタフェースBC_RD/WR_I/F)が実現される。フラッシュデバイスインタフェースは、ブロック図の右側に図示される。一例では、2つのフラッシュレーンインタフェース(例えば、FLASH_I/F_0及びFLASH_I/F_1)が実現される。32ビットAHBインタフェースは、ブロック図の右上に図示される。32ビットAHBインタフェースは、一例では、レジスタのプログラム、状態の読み取り、及びブロック102の内部のレジスタの診断に用いられる。
ブロック102は、一般に、ブロック(又は回路)150、ブロック(又は回路)152、複数のブロック(又は回路)154a〜154n、複数のブロック(又は回路)156a〜156n、複数のブロック(又は回路)158a〜158n、ブロック(又は回路)160、ブロック(又は回路)162、ブロック(又は回路)164、ブロック(又は回路)166、ブロック(又は回路)168、ブロック(又は回路)170、複数のブロック(又は回路)172a〜172n、及び複数のブロック(又は回路)174a〜174nを備える。回路150から174a〜174nは、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、ハードウェアの組み合わせ、ファームウェア、及び/又はソフトウェア、又は他の実装として実現されるモジュール及び/又はブロックを表わす。ブロック150は、プロセッサインタフェースロジック(PIL)を実現する。ブロック152は、データDMAマネージャ(DDM)を実現する。ブロック154a〜154nは、フラッシュバスコントローラ(FBC)を実現する。ブロック156a〜156nは、フラッシュレーンコントローラ(FLC)を実現する。ブロック158a〜158nは、データ転送パス(DTP)を実現する。ブロック160は、コンテキストフェッチアービタ(CA)を実現する。ブロック162は、コンテキストフリーポインタリソース(CFPM)を実現する。ブロック164は、消費コンテキストマネージャ(CCM)を実現する。ブロック166は、コンテキスト訂正ポート(CRP)を実現する。ブロック168は、コンテキストアップデートポート(CUP)を実現する。ブロック170は、コンテキストポインタリストポート(CPLP)を実現する。ブロック170は、一般に、オプションである。ブロック172a〜172nは、データDMA読み取りインタフェースポート(DDRIP)を実現する。ブロック174a〜174nは、データDMA書き込みインタフェースポート(DDWIP)を実現する。そして、ブロック172a〜172n及び174a〜174nは、一般に、データDMAインタフェースポート(DDIP)を構成する。
一例では、ブロック150は、ブロック108からブロック102の指定可能なリソースにインタフェースを提供する(例えば、AMBA AHBライトインタフェースを介して)。ブロック150は、構成のために全ての指定可能なリソース、ダイレクトインタフェース、及びブロック156a〜156nの内部に存在しないブロック102のサブモジュールの状態レジスタにインタフェースを提供する。ブロック150は、同様にそれぞれのブロック156a〜156nの内部に存在する指定可能なリソースにインタフェースを提供する。更に、ブロック150は、プロセッサファームウェアはブロック168を介してシステムバッファの中への記憶のためのブロック102に実メディアコンテキストを書き込むコンテキスト構造バッファ(CCB)を含む。一例では、ブロック150は以下の特徴を含む:ブロック108に対する32ビットAMBA AHBライトスレーブインタフェース、入力クロック(例えば、HCLK)のいくらか分割値(又は同じ)システムクロック(例えば、SYS_CLK)、ブロック102の全てのプロセッサ指定可能スペースと同様に全ての構成及び状態レジスタに対するアクセス、システムバッファに格納されるコンテキストを構築するためにプロセッサファームウェアによって用いられるコンテキスト構造バッファ(CCB)、指定可能リソースのアクセスがプロセッサアクセスポート(PAP)によってハンドリングされ、ブロック102で複数のサブモジュールによって用いられるレジスタを含んでいる場合、ブロック156a〜156nのそれぞれに分配されるプロセッサインタフェース。ブロック150は、全てのレジスタの復号化を実行し、ブロック156a〜156nにおいて論理的に格納されない全ての指定可能なリソースのために読み取りデータを多重化する。
ブロック152は、一般に、2つのデータ転送、フラッシュプログラム(例えば、バッファからフラッシュデバイスへのデータトランザクション)のための1つ、及びフラッシュ読み取り(例えば、フラッシュデバイスからバッファへのデータトランザクション)のための別のものを管理する。DMAデータパスは、一般に、ブロック156a〜156nからそれぞれのブロック158a〜158n、データDMAインタフェースポート(DDIP)ブロック172a〜172n及び174a〜174nを通じて別々の32ビットの読み書きデータバスを備える。ブロック158a〜158nは、ECC機能を含む。DMAデータ転送は、一般に、ブロック102の他のサブブロック(又はポートブロック)によって対応するコンテキストに対するマルチプルアクセスを含むイベントのシーケンスを備える。一例では、DMA転送は、FLC要求、検索コンテキスト動作、データ転送、及びFLC完了フェーズを含む。
FLC要求ステップにおいて、データ転送は、それぞれの要求ラインをレイズするブロック156a〜156nの1つから開始する。検索コンテキスト動作では、対応するコンテキストはコンテキスト訂正ポート(CRP)インタフェース166を介してバッファコントローラから検索される。データ転送は、コンテキストがDDIPに送信されると共に返答をし又はしない間に、DDIP、DTP、及びFLCブロックの間で発生する。FLC完了フェーズでは、選択されたブロック156a〜156nに対する完了ラインは転送の終わりを示すためにレイズされる。DDM152は、コンテキストを検索し、データトランザクションを容易にするためにDTPブロックに入力を提供するために作用する。
ブロック154a〜154nは、一般に、フラッシュレーンのそれぞれの1セットのNANDフラッシュデバイスに対するローレベルのインタフェースシグナリングを実行する。一般に、フラッシュレーンコントローラ(FLC)156a〜156nのそれぞれのために1つのフラッシュバスコントローラ(FBC)154a〜154nがある。ブロック154a〜154nは、一般に、与えられたタイプ(例えば、非同期、ONFI2.0同期、ONFI2.3同期、三星トグル1.0、三星トグル2.0等)のための異なるタイミングモードと同様にいくつかのインタフェースタイプのために、フラッシュインタフェースプロトコルのサイクルのそれぞれのタイミングを管理する。サイクルのタイミングは、一例では、内部タイミングレジスタのグループに格納されたタイミングカウントを介して制御される。ブロック154a〜154nのコアロジックは、一般に、ブロック102の残りとは異なるクロックドメインで動作する。一般に、タイミングレジスタセットのみが、ブロック156a〜156nの残りと同一のクロックドメインに属する。同期ロジックは、一般に、FBCが静止しているときに限り(例えば、未解決の動作がない)、レジスタが書き込まれるため、レジスタが静的なものとして扱われるので、これらのレジスタとFBCコアとの間に必要でない。
ブロック156a〜156nは、一般に、ダイのそれぞれに対するコマンドのスケジューリングを実行する。ブロック156a〜156nは、フラッシュレーンのそれぞれでのコマンドのシーケンシングを管理する。ブロック156a〜156nは、ダイをプログラムすると共に状態を監視するファームウェアを通じて制御と状態レジスタを提供する。ブロック156a〜156nのそれぞれは、コンテキスト管理及びダイ管理を含む。ブロック156a〜156nは、一般に、コンテキストの処理のための役割を担う。
ブロック158a〜158nのそれぞれは、データトラフィックを送り、ブロック154a〜154n、オプションの内部ECCエンコーダ/デコーダ、及びデータDMAインタフェースポート(DDIP)のそれぞれの1つの間においてデータフローのためのインタフェースのそれぞれのフロー制御を有効にする。一例では、内部ECCエンコーダ/デコーダは、ブロック158a〜158nの内部で実現される。また、ブロック158a〜158nのそれぞれは、単一のECCエンコーダ/デコーダモジュールを共有するように構成される。ブロック158a〜158nは、データDMAマネージャ(DDM)モジュール152のそれぞれとデータDMAインタフェースポート(DDIP)ブロック172a〜172n及び174a〜174nのそれぞれとの両方によって転送のそれぞれのためにプログラムされる。ブロック158a〜158nのそれぞれは、全二重動作モードで動作する独立したフラッシュ読み書きパスを含む。ブロック158a〜158nは、リージョンのそれぞれの内部の現在のdwordカウントと同様にデータ転送の間に現在のリージョンカウントを保持する。ブロック158a〜158nは、一般に、DDIP、ECCエンコーダ&デコーダ、及びFLCブロックの間のフロー制御変換を実行する。ブロック158a〜158nは、転送のそれぞれのために訂正可能なECCエラー和の動作を保持し、転送の終わりでブロック152に対する終値を送信する。ブロック158a〜158nは、ECCエンコーダ&デコーダのプログラムのために用いられるFMCレジスタを含む。レジスタは、ブロック150からのレジスタインタフェースを介してアクセスされる。ECCモジュールは、一般に、4Kバイト以上のデータの64ビット訂正ができる。しかしながら、他のレベルの訂正は、特定の実施の形態のその設計基準を満たすために実現される。一例では、デコーダゲートカウントは415Kゲートであり、エンコーダゲートカウントは75Kゲートである。
ブロック160は、一般に、ブロック156a〜156nからコンテキストのための要求を受け取り、システムバッファ(例えば、バッファコントローラを介してアクセスされたDRAM)から要求されたコンテキストを検索し、その後、ブロック156a〜156nにコンテキストを伝達するための役割を担う。訂正は、事実上、コンテキスト訂正アクセスポート(CRP)166に対する要求を介して実行される。コンテキストは、FMCの制御の基本ユニットである。コンテキストは、一般に、コマンドを実行するためのFLCによって、及びシステムバッファに又はそのシステムバッファから関連データ転送(DMA)を実行するためのFMCによって必要とされる全ての情報を含む。FLCは、完全に自主的に動く。従って、FLCは、ファームウェアによって構築されたコンテキストのリンクリストを含むシステムバッファへのバッファコントローラを介するアクセスのためのアービトレーションを必要とする。ブロック160は、一般に、ブロック166に対する要求の開始と同様にアービトレーションを提供する。その後、ブロック160は、FLCデスティネーションのそれぞれに検索されたコンテキストを率直に送る。ブロック162は、一般に、フリーポインタがファームウェアに使用可能な単一のポイントを提供するために、ブロック102のサブブロックとして実現される。
ブロック164は、一般に、完了したコンテキストが完了の後にファームウェアによって検査される単一のポイントを提供するために、ブロック102のサブブロックとして実現される。ブロック164は、一般に、複数のFLCソースの間でアービトレーションを実行する。FLCは、コンテキストポインタに関連するパス/フェイルECC状態を提供する。ブロック164は、コンテキストがフェッチされたならば、コンテキスト状態フィールドをアップデートし、その後、ファームウェアに対するコンテキストを送信する。ファームウェアが完了したコンテキストを読み取るためのより長い時間を要し、ブロック164の内部の内部メモリが満たされる場合には、ブロック164は、現在の報告されたコンテキストの後に待ち行列に入れられる完了したコンテキストを格納するためにバッファを用いる。
ブロック166〜174nは、一般に、ポートインタフェースを実現する。ポートインタフェースは、バッファコントローラによって通信するために用いられる。一例では、QBFIFOブロックは、ポートインタフェースの内部で実現される。以下のポートインタフェースもポートインタフェースの一部として実現される:コンテキスト訂正ポート(CRP)166、コンテキストアップデートポート(CUP)168、コンテキストポインタリストインタフェースポート(CPLIP)170(オプション)、データDMA読み取りインタフェースポート(DDRIP)172a〜172n、及びデータDMA書き込みインタフェースポート(DDWIP)174a〜174n。一例では、ブロック102のインタフェース信号は、4大インタフェースにグループ化される:AHBインタフェース、バッファコントローラインタフェース、NAND及び/又はNORフラッシュフィジカルレイヤ(PHY)インタフェース、及びミソレニアス(MISC)インタフェース。バッファコントローラインタフェースは、(i)レーン0&レーン1のためのDDIP BC書き込みインタフェース、(ii)レーン0&レーン1のためのDDIP BC読み取りインタフェース、(iii)CRP BC読み取りインタフェース、(iv)CUP BC書き込みインタフェース、及び(v)CPLIP BC読み取り/書き込みインタフェース。
一例では、ブロック102は、3つのクロックで実現される。ブロック102の大多数のロジックは、システムクロック(例えば、SYS_CLK)と呼ばれるクロックドメインで動作する。システムクロックは、AHBクロックである。システムクロックは、一般に、FMCプロセッサ(FARM)112の動作周波数の2分の1の周波数を有する。第2のクロックは、フラッシュクロック(例えば、FBC_CLK)と呼ばれる。フラッシュバスコントローラ(FBC)154a〜154nは、完全にフラッシュクロックドメインで動作する。一例では、先入れ先出しバッファ(FIFO)は、クロックFBC_CLKとSYS_CLKとの間の周波数を管理するために、ブロック154a〜154nのデータフローマネージャ(DM)モジュールで実現される。第3のクロックは、バッファコントローラクロック(例えばBC_CLK)である。BCを有する全てのインタフェースポートは、バッファコントローラクロックドメインで動作する。バッファリングエレメント(例えば、QBFIFO)は、バッファコントローラクロックBC_CLKとシステムクロックSYS_CLKとの間で実現される。
図3を参照すると、本発明の実施の形態によるフラッシュレーンコントローラアーキテクチャの一例を図示するブロック200の図が示される。ブロック200は、一例では、図2のブロック154a〜154n及び156a〜156nを実現するために用いられる。一例では、ブロック(又は回路)200は、ブロック(又は回路)202、ブロック(又は回路)204、ブロック(又は回路)206、ブロック(又は回路)208、ブロック(又は回路)210、ブロック(又は回路)212、及びブロック(又は回路)214を備える。回路202〜210は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、ハードウェアの組み合わせ、ファームウェア、及び/又はソフトウェア、又は他の実装として実現されるモジュール及び/又はブロックを表わす。ブロック202は、一例では、コンテキスト処理コーディネータ(CPC)を実現する。ブロック204は、一例では、コンテキストマネージャ(CM)を実現する。ブロック206は、一例では、ダイ管理モジュール(DMM)を実現する。ブロック208は、一例では、フラッシュ動作マネージャ(FOM)を実現する。ブロック210は、一例では、プロセッサアクセスポート(PAP)を実現する。ブロック212は、一例では、フラッシュバスコントローラ(FBC)を実現する。ブロック214は、一例では、データフローマネージャ(DFM)を実現する。
ブロック202は、ブロック200に及びそのブロックからのコンテキスト情報のフローをアシストする。コンテキストフローは、ブロック204によって開始される。ブロック202は、コンテキストを取得するか解放するための要求に応えることに主として関する。コンテキストを取得するために、ブロック202は、ブロック204による新規のコンテキストのための要求に応える。最初に、ブロック202は、ブロック206に対する要求を開始する。ブロック200によって管理されたダイの間にアービトレートし、ブロック202に選択されたダイ又は論理装置番号(LUN)のためのコンテキストを転送する。その後、ブロック202は、システムバッファからコンテキストを検索することを試みるコンテキストフェッチアービタ(CFA)(例えば、図2のブロック160)に対するフェッチをもたらす。
フェッチされたならば、コンテキストは、ブロック202に伝達される。ブロック202は、コンテキストでいくらかの解釈を実行し、ブロック204にコンテキストを転送する。ブロック206がコンテキストの実行を開始するために使用可能なダイ(LUN)を有さないならば、ブロック206は、使用可能なダイの不足をブロック202に通知し、ブロック202は、ブロック204に使用可能なダイの不足への返答を通信する。ブロック202は、完了したコンテキストの解放においてもブロック200をアシストする。再び、このフローを開始するのはブロック204であり、消費コンテキストマネージャ(CCM)(例えば、図2のブロック164)を実現するブロックに対する解放メッセージをもたらすのはブロック202である。解放メッセージがCCMによって受信され動作が開始されたとき、ブロック202は、ブロック204に通知し、その後、ブロック204は、コンテキスト処理の実行を保持する。
ブロック202は、一般に、コンテキストのいくらかの解釈を実行する。具体的には、ブロック202は、コンテキストがプロセッサ制御モード(PCM)コンテキストか否かを判断する目的でコンテキストを解釈する。PCMコンテキストが受信されるとき、コンテキストフェッチ(追加)は停止するべきである。その後、ブロック202は、ブロック204がPCMコンテキストを実行し始めることを待ち、プロセッサ制御モードが完了するとき、「スタンダード」動作を再開する。プロセッサ制御モードインターバルの間に、ブロック202は、フェッチされたコンテキストが4つのdwordフラッシュコンテキストの代わりに完全な15のdwordコンテキストか否かを判断し、ブロック202は「スタンダード」動作のブロック204にそれらを送信する。
ブロック204は、一例では、コンテキスト状態マシン(CSM)、コンテキストフェッチマネージャ(CFM)、コンテキスト解放エンジン(CDE)、及びコンテキストインタープリタ(CI)を備える。ブロック204は、一般に、ブロック200によって活動的に処理されるコンテキストを管理する役割を担う。ブロック204は、一般に、アクティブなコンテキストの「ブックキーピング」を実行する。コンテキストは、システムバッファに対するフラッシュトランザクション及びDMAを実行するためにフラッシュメディアコントローラ(FMC)によって必要とされる全ての情報を提供するデータ構造である。ブロック204は、フラッシュレーンコントローラのレベルでコンテキストを管理し、従って、フラッシュトランザクションに関連するように、コンテキスト管理に主として関する。ブロック204は、フラッシュレーンのフラッシュダイに対するコマンド及びデータ転送を実行するために、ブロック208によって用いられる情報を保持する。
ブロック206は、一般に、ブロック200の動作のために必要とされるダイに基づいた情報を保持するための役割を担う。ブロック206は、ダイ管理テーブルのダイごとに情報を管理し、コンテキストテーブルへの待ち行列となるためのアクセスのためにダイの間にアービトレートする。ブロック206は、一例では、ダイ状態をアップデートするためにダイ状態マシンを含む。ブロック206は、マルチダイ動作を実行/モニタリングする。ブロック206は、一般に、READ、COPYBACK READ/COPYBACK WRITE、BLOCK ERASE、PAGE PROGRAMを含み、これらに限定されないフラッシュコマンド、及びREAD ID、READ PARAMETER PAGE、GET FEATURES、SET FEATURES、SYNCHRONOUS RESET、及びRESETを含み、これらに限定されないターゲットレベルコマンドのための役割を担う。
ブロック208は、一般に、フラッシュレーンに適用されたフラッシュ動作のそれぞれのシーケンシングをハンドリングする。1つのブロック208は、一般に、フラッシュメディアコントローラのフラッシュレーンコントローラ(FLC)のそれぞれのために実現される。ブロック208は、ブロック204のコンテキストテーブルのコマンドの間にアービトレートし、ブロック212にコマンドを適用する。一例では、ブロック208は、本来、三星NANDフラッシュデバイスにおいて知られたいくつかの特定の(かつ類似した)コマンドと同様にONFI2.0コマンドリストからの大部分の共通コマンドをサポートする。更に、他の既存の及び将来のコマンドは、ナノシーケンサ(図9〜11に関してより詳細に説明される)を介してサポートされる。本来、サポートされたコマンドは、プロセッサインターベンションなしに実行されるが、一般に他のコマンドはいくらかのレベルのプロセッササポートを用いる。
フラッシュコマンドは、ブロック208によって制御された実際のフラッシュダイに連続的に適用される原子の「サイクル」に分割される。典型的には、フラッシュコマンドが長いウェイト時間(例えば、データがチップから読み取られるために使用可能な前に、ページ読み取りは25μsを要する)を含んでいるので、「コマンドサイクル」は、しばしばフラッシュレーン上の異なるダイに「バックツーバック」実行され、従って、累積的なウェイト時間を効果的に削減できる。ブロック208は、一般に、フラッシュ「サイクル」のそれぞれが適用されるとき、ダイの状態をアップデートすることによってフラッシュダイを管理する。その後、ブロック208は、「サイクル」が次に実行されるべき(又はありうる)であるかを判断するべきための最新のコンテキストテーブルを読み取る。NANDフラッシュ動作は、一般に、1つ以上のフラッシュサイクルで構成される。4つのタイプのフラッシュサイクルが一般にある:コマンド、アドレス、データ出力(フラッシュデバイスについては、例えば、読み取り)、及びデータ入力(フラッシュデバイスについては、例えば、書き込み)。サイクルタイプは、大雑把に言ってブロック208とブロック212との間に定義された動作タイプに解釈する。
ブロック210は、一般に、ブロック200の内部のアドレス可能なリソースにFMC100のAHBライトスレーブインタフェースからのプロセッサアクセスを提供するインタフェースブロックを実現する。ここでアドレスされた大部分のリソースは、全てのコンフィギュレーション信号がグローバルレベル(共有コンフィギュレーションレジスタブロックの一部としての)で送信されるとき、主として診断目的のためのアクセス可能である。例えば、フラッシュレーンデータバッファに対する完全なアクセスは、ブロック210によって使用可能である。アクセスは単に迅速な検証の足がかりとして提供される。しかしながら、フラッシュレーンデータバッファに対するアクセスは、内部テーブルに対する直接アクセスを必要とするファームウェアパッチもサポートする。そのようなアクセスは、ブロック210によって提供される。
ブロック210の特徴は次のものを含む:AHBライトスレーブプロトコルに従い、FMCにおいてプロセッサインタフェースロジック(PIL)によってバッファされるシンプルアクセスインタフェース;リソース、コンテキストテーブル、コンテキストキャッシュ、及びダイ管理テーブルをレジストするために提供される読み取り書き込みアクセス;ブロック214に位置されるフラッシュレーンデータバッファメモリリソースに提供される読み取り書き込みアクセス。大部分のコンフィギュレーションレジスタは、一般に、ブロック200に入力として提供されるが、ブロック210は、一般に、レーンごとにコンフィギュレーションレジスタを追加するための能力をサポートする。同様に、大部分の状態及び割り込みレジスタは、一般に、ブロック200の外部に生成されるが、状態及び割り込みレジスタアクセスはサポートされる。ブロック210の主要なロジックグループは次のものを含む:インタフェースマネージャ(IF_MGR)、データフローマネージャインタフェース(DM_IF)、レジスタブロックデコーダ(REG_DEC)、レジスタブロックマルチプレクサ(REG_MUX)、割り込みハンドラ(INT_HND)、及びFLCグローバルレジスタ(GLOB_REGS)。
図4を参照すると、図3のコンテキストマネージャモジュール204のサブモジュールを図示する図が示される。一例では、ブロック204は、コンテキストテーブル(CT)220、コンテキスト状態マシン(CSM)222、コンテキストキャッシュ(CC)224、及びコンテキスト待ち行列コントローラ(CQC)226を含む。ブロック204は、一般に、フラッシュレーンコントローラに対する動作のフェーズをステージし実行し、フラッシュレーンで全てのアクティブなコンテキストのプライオリティオーダリングを保持し、フラッシュレーンでコンテキストのそれぞれの状態を保持し、完全なトランザクションを実行するために必要とされるコンテキストのテンポラリオンチップストレージの最低量を提供し(例えば、コンテキストキャッシュを介して)、実行が進行中のコンテキストのそれぞれのバッファポインタを保持し、及びコンテキスト状態マシン(CSM)222を用いてコンテキストの次の状態を決定することによって、コンテキストのそれぞれのためにエージェンシーを提供する。最小のコンテキスト情報は、コンテキストテーブル(CT)220に保持される。コンテキストテーブル220は、一般に、現在実行されているコンテキストの優先待ち行列を提供する。コンテキスト待ち行列コントローラ(CQC)226は、コンテキストテーブル220から完了したコンテキストを除去し、かつギャップを削減するためにコンテキストテーブル220を圧縮するように構成される。
図5を参照すると、図3のダイ管理モジュール206のサブモジュールを図示する図が示される。一例では、ブロック206は、ダイ状態マシン230、ダイサービスアービタ232、及びダイ管理テーブル234を備える。
図6を参照すると、図3のフラッシュ動作マネージャ(FOM)208のサブモジュールを図示する図が示される。一例では、ブロック208は、4つのサブモジュール、コマンドアービタ(CA)240、データ転送アービタ(DTA)242、フラッシュ動作フォーマッタ(FOF)244、及びナノシーケンサ246に分割される。コマンドアービタ240は、一般に、適用するためのコマンドのためにコンテキストテーブルをスキャンし、その後、フラッシュバッファコントローラ(FBC)に信号を送信するためにフラッシュ動作フォーマッタ(FOF)244によって通信する。全ての「コマンド」の部分が実行され、フラッシュが「データフェーズ」のための準備ができたならば、データ転送アービタ242は、FBCとデータフローマネージャ(DM)214との間の転送を開始する。最後に、ナノシーケンサ246は、本来、コマンドシーケンスがサポートされてなくても、フラッシュが必要とするあらゆるコマンドシーケンスを適用するために特別の「ソフトコンテキスト」を解釈する。
図7を参照すると、図3のデータフローマネージャ214のサブモジュールを図示する図が示される。データフローマネージャ214は、一般に、フラッシュレーンデータバッファメモリリソースを提供する。一例では、フラッシュレーンデータバッファメモリリソースは、カットスルーバッファ250及び252を備える。一例では、カットスルーバッファ250及び252は、プログラマブルなサイズで実現される。例えば、バッファ250及び252のサイズは、帯域幅仕様とマッチするように調節される。一例では、バッファ250及び252は、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)を備える。しかしながら、他のタイプのメモリは、特定の実施の形態のその設計基準を満たすために実現される。一般に、2つのカットスルーバッファは、フラッシュレーンごとに実現される。
図8を参照すると、図3のコンテキストマネージャ(CM)204の実施の形態の一例を図示する図が示される。コンテキストマネージャ(CM)204は、一般に、フラッシュレーンコントローラ(FLC)のそれぞれによってアクティブに処理されているコンテキストを管理する役割を担う。CM204は、一般に、アクティブなコンテキストの「ブックキーピング」を実行する。先に述べたように、コンテキストは、システムバッファに対するフラッシュトランザクション及びDMAを実行するためにフラッシュメディアコントローラ(FMC)102によって用いられる全ての情報を提供するデータ構造である。CM204は、FLCのレベルでコンテキストを管理し、従って、フラッシュトランザクションに関連するコンテキスト管理に主として関する。CM204は、フラッシュレーンのフラッシュダイに対するコマンド及びデータ転送を実行するためにフラッシュ動作マネージャ(FOM)によって用いられる情報を保持する。
CM204は、一般に、(i)フラッシュレーンコントローラのそれぞれに対する動作のフェーズをステージし実行し、するように構成される。(ii)フラッシュレーンのそれぞれで全てのアクティブなコンテキストのプライオリティオーダリングを保持し、(iii)フラッシュレーンのそれぞれでコンテキストのそれぞれの状態を保持し、(iv)完全なトランザクションを実行するために用いられるコンテキストのテンポラリオンチップストレージ(例えば、コンテキストキャッシュ224を介して)の最低量(又は最小限に抑えた量)を提供し、(v)実行が進行中のコンテキストのそれぞれのバッファポインタを保持し、(vi)コンテキスト状態マシン(CSM)222を用いてコンテキストの次の状態を決定することによって、コンテキストのそれぞれのためにエージェンシーを提供し、及び(vii)現在実行されているコンテキスト(例えば、コンテキストテーブル220)の優先待ち行列に最小のコンテキスト情報を保持する。コンテキスト待ち行列コントローラ226は、一般に、コンテキストテーブル220から完了したコンテキストを除去し、かつギャップを削減するためにコンテキストテーブル224を圧縮するように構成される。
コンテキスト待ち行列コントローラ(CQC)226は、コンテキストテーブル(CT)220で修正を実行するロジックブロックである。CT220は、一例では、待ち行列に入れられたコンテキストごとに1つのエントリに編成されるレジスタのブロックとして実現される。CQC226は、優先待ち行列として編成されるテーブルで動作を実行するブロックである。CQC226は、一般に、コンテキスト処理を開始し実行し、コンテキストテーブルの処理を実行する役割を担う。メイン処理は、一般に、追加、待機、修正、解放、及び圧縮の処理を含む。処理は、CQC226によってステージされ実行される。
追加フェーズは、新規のコンテキストがFMCによってフェッチされ、それらのコンテキストのためのエントリがコンテキストテーブル220に追加されるフェーズである。CQC226は、CPC202によって送信されたフラッシュコンテキスト及びコンテキスト情報の内容を検査し、内容とコンテキスト情報に基づいたエントリを追加し、作成する。一例では、コンテキストテーブルエントリは、コンテキストテーブルエントリがアクティブか否かを示すビット(又はフラグ)、コンテキスト状態を表わす値、コンテキストキャッシュインデックスを表わす値、フラッシュ動作を送信する値、フラッシュダイを表わす値、コンテキストポインタ、データ転送を無効にするべきか否かを示すビット(又はフラグ)、及びプレーンアドレスを表わす値を備える。新規なエントリは、一般に、「アクティブな」ビットセット(例えば、ロジック「1」)によって開始し、「コンテキスト状態」は値「QUEUED」に設定する。フラッシュ動作がイリーガルの場合、初期状態は値「ILLEGAL」に設定され、コンテキストテーブルエントリは解放フェーズの間に除去される。他のフィールドは、一般に、CQC226によって提供されるコンテキストと情報によって決定される。新規なエントリは、一般に、圧縮されたコンテキストテーブル220の末尾に追加される。従って、CQC226は、一般に、コンテキストテーブル220の深度を知っている。
CQC226は、一般に、CQC226がもはや未解決のデータ転送が完了するのを待っておらず、CQC226が与えられたフラッシュ動作サイクルの間に少なくとも1つ追加の動作を試みたとき、「追加」フェーズを完了する。CQC226は、コンテキストテーブル220又はコンテキストキャッシュ224に使用可能なスペースがもはやないときも、「追加」フェーズを完了する。
コンテキストマネージャ204は、完全なフラッシュ動作サイクルの間に待つことを強制されるか、又は強制されない。コンテキストマネージャ204は、一般に、最小のフラッシュ動作期間(例えば、フラッシュ動作期間レジスタを介して)を強制するための能力を有する。そのような最小の期間は、例えば、フラッシュレーンがPROGRAM又はERASEのコマンドの後にポーリングすることを除いて主として使用されていないケースのために望ましい。そのようなインスタンスでは、コンテキストフェーズは、追加又は解放がないとき、実行するべきための非常に短時間を要する。従って、レーンが連続的に使用中であるフラッシュダイをポーリングする状態においてレーンが存在するための傾向があり、その結果としてその消費電力が保証されないときフラッシュインタフェースで電力を消費する。CQC226は、一般に、所定時間が完了する(例えば、時間は「フラッシュ動作タイマー」レジスタにおいて指定される)まで存続する。所定時間が完了したとき、CQC226は「修正」フェーズに入る。
CQCによって開始される次のフェーズは、一般に、「修正」フェーズである。修正フェーズでは、コンテキストテーブル220は、フラッシュ動作マネージャ(FOM)によって及びデータパス転送からの結果によって実行されたフラッシュ動作に基づいて修正される。アップデートは、一般に、コンテキストの状態に関連し、従って、一般に、コンテキスト状態マシン(CSM)222によって開始される。状態アップデートが発生するとき、CSM222はCQC226に最新の状態及びコンテキストテーブルインデックスを送信する。その後、CQC226は、コンテキストテーブル220のエントリをアップデートする。FOMがフラッシュインタフェース処理のサイクルを終えるとき修正フェーズは終わる。FOMは、信号(例えば、FOM_CM_FLASH_PROC_CMPLT)のアサートによって、フラッシュインタフェース処理が終わったことをコンテキストマネージャ204に通知する。修正フェーズが完了したならば、CQC226は、解放、圧縮、及びコンテキストテーブル220のコンテキストの追加を実行する。この時間の間に、コンテキストテーブル220はFOMに対してアクセス不能である。CQC226は、コンテキストテーブルがエントリを読み取ったこと、及びコンテキストキャッシュに読み取られたデータが特定のクロックサイクルの間に有効であることをFOMに示す信号(例えば、CM_FOM_CT_VALID)をデアサートすることによってFOMに対してアクセス不能なコンテキストテーブル220を強制する。
修正フェーズが完了したとき、CPC202は「解放」アクションを開始する。解放アクションは、CQC226が実行を終えたエントリ有産者を捜すコンテキストテーブル220を探索するモードにCQC226を至らせる。CQC226は、エントリがコンテキストの状態の実行を終えたか否かの判断に基づく。コンテキストが「完了」状態であるとき、コンテキストはCQC226によって解放される。一例では、コンテキストは、CQC226がコンテキストの完了状態に関してデータパスからの通知を待つ状態である。例えば、読み取り動作の場合には、コンテキストはDATA_TRANSFER_DONE状態にあり、ECCチェックの結果を待つ。この場合には、CQC226は一時的に解放処理を停止し、状態がデータパスから復帰されるのを待つ。この時間の間に、CQC226は「追加」を許可する。しかしながら、待機状態が復帰されれば、コンテキストはCQC226によって解放され、消費されたコンテキストレコードはCPC202に(結局、消費コンテキストマネージャ(CCM)164に)転送される。
CQC226がコンテキストを解放したとき、CQC226はコンテキストテーブル220の通信エントリのための「アクティブ」ビットを除去する。CQC226がコンテキストテーブル220ごとにコンテキストを調査するまで、その処理は継続する。CQC226がコンテキストテーブル220のアクティブなコンテキストの終わりに到達するとき、解放フェーズは完了する。
CQC226によって解放されたコンテキストは除去されたテーブルエントリのそれぞれにおいて「アクティブ」ビットを有する。ホールを満たすまでテーブルをシフトするための機構なしに、アクティブなエントリはコンテキストテーブル220に支出される(又は細分化される)。支出されたコンテキストは、コンテキストテーブルをスキャンすることを困難にし、「追加」フェーズをより複雑にする。コンテキストテーブル220が優先待ち行列としてそのキャラクタを保持することを保証するために、コンテキストテーブル220は圧縮される。圧縮処理において、CQC226がコンテキストを解放するとき、CQC226は1つの位置によって解放されたエントリの後に直ちに全てのエントリをシフトする。処理が完了するとき、全てのアクティブなエントリはプライオリティオーダーのリストのフロントにあり、全ての「ホール」は除去される。他のアクションの場合であるとき、圧縮処理が完了されるとき、CQC226は「完了」セマフォ(又はビット)をアサートする。最終の圧縮フェーズの終わりで、CQC226は追加フェーズを開始する。
CQC226は、一般に、プロセッサ制御モードを知っている。プロセッサ制御モードでは、全てのCM204はスタンダード動作を停止し、フラッシュ動作マネージャ208の内部のナノシーケンサ246によって実行される「ソフトコンテキスト」によってFLCの動作が本質的に駆動されるモードで進行する。ソフトコンテキストは、スタンダードフラッシュコンテキストとは異なるサイズである。一例では、ソフトコンテキストは完全な15の32ビットダブルワードを備えるが、「フラッシュコンテキスト」、FLCによって実行された完全なメディアコンテキストの部分は、一般に、ちょうど4つの32ビットダブルワードを備える。
プロセッサ制御モード(PCM)は、一般に、「フラッシュ動作」フィールドがPROCESSOR_CONTROL_MODEに設定されるコンテキストがコンテキスト待ち行列のトップに現われるとき開始する。一般に、CQC226がPCMコンテキストを待ち行列に入れれば、CQC226がスタンダードコンテキストの訂正を停止するとき、コンテキストテーブル220にPCMコンテキストの後ろにアクティブなエントリはない。PCMが開始するとき、CQC226は信号(例えば、CM_CPC_PROC_CNTL_MODE)を介してCPC202に通知する。通知に応じて、CPC202は、PCMコンテキストに与えられた位置で見つけられた「ソフトコンテキスト」をフェッチする。FOMに送信されるものの観点から、PCMコンテキストがコンテキストテーブル220の他のアクティブなエントリの後ろにある間に、FOMは、一般に、コンテキストテーブル220のPCMコンテキストの存在についての情報を有さない。CM204がソフトコンテキストを実行し始めるFOMのための準備ができるまで、コンテキストテーブル220のPCMコンテキストエントリは、FOMに「アクティブ」ビットを0として送信する。
FOMがソフトコンテキストを読み取り始めるとき、ソフトコンテキストが格納されるコンテキストキャッシュ224によって動作がFOM208に送信されるとき、CQC226は動作をスヌープする。動作がDMAコンテキスト(例えば、プリフェッチデータ、セット読み取りデータバッファ、又はコンテキストポインタの解放)を含んでいるとき、CQC226は、コンテキストテーブル220の現在未使用のストレージを選出し、トラッキングのためのコンテキストテーブルにポインタを配置する。それらのDMAコンテキストが完了するとき、FOM208はコンテキストマネージャ204に通知し、その後、コンテキストマネージャ204は通常の方法でコンテキストを解放する。
スヌープしている間に、CQC226は、「ネクストソフトコンテキストのフェッチ」動作を捜す。CQC226がそれを見つけるとき、CQC226はCPC202に信号(例えば、CM_CQC_PCM_NEXT_CONTEXT)をアサートし、CPC202はネクストソフトコンテキストをフェッチする。FOM208がソフトコンテキスト実行が完了したことをCM204に通知するとき、FOM208はFOM/CMコマンドインタフェースでCM204に通知する。その後、CQC226は、CPCに信号(例えば、CM_CPC_PROC_CNTL_MODE)をデアサートし、スタンダード動作は継続する。一例では、CM204がプロセッサ制御モードに入っており、現在ソフトコンテキストを受信するための準備ができていることを示すためのレベルとして信号CM_CPC_PROC_CNTL_MODEがアサートされる。
CQC226の別の重要な機能は、タイムアウト状況をモニタすることにある。一例では、CQC226は、同一のコンテキストテーブルエントリがコンテキストテーブル220のトップ(例えばエントリ0で)に属するシステムクロック(SYS_CLK)サイクルの数を数えるように構成されたカウンタを含む。カウント値がプログラマブルな「タイムアウト」カウンタの値に到達する場合、コンテキストテーブル220のトップのエントリはタイムアウトを有すると見なされる。エントリがタイムアウトを有すると見なされるとき、エントリは、コンテキストテーブル220から除去され、コンテキストポインタは、消費コンテキストインタフェースのコンテキスト処理コーディネータ(CPC)202にリターンされる。
コンテキストのためのリターン状態は2つの起こり得る「タイムアウト」状態の1つである。第1のケースでは、タイムアウトは、可能性としてフラッシュレーンの別のダイが使用中で、R/Bラインを押し下げている状況である。この場合には、状態は、タイムアウトが別のダイのタイムアウトであることを示す。第2のケースでは、コンテキストのためのダイはカルプリットであると認識される。ここで、異なる状態はダイがカルプリットであることを示してリターンされる。
コンテキストテーブル220は、本質的にエントリの記憶媒体である。コンテキストテーブルの深度は、パラメータ化することができる。例えば、レーンごとに16ダイをサポートすることができるチップの場合には、16のエントリが実現される。1つを超える動作が1つのダイごとに管理されるならば、深度を増加させることは有利である。コンテキストテーブル220は、最小の機能を有する。大部分のより複雑な処理は、コンテキストテーブル220でCQC226によって実行される。しかしながら、コンテキストテーブル220は、複数の読み取りインタフェース、及び読み取りインタフェースのそれぞれのための多重化ロジックで実現される。一例では、コンテキストテーブル220は、FOM208に対するインタフェース、及び読み取りアクセシビリティのためのコンテキスト状態マシン(CSM)222に対するインタフェースによって実現される。コンテキストテーブル220は、CQC226に対する読み取りインタフェースも有する。コンテキストテーブル220は、プロセッサによってもアクセスされる。
コンテキストテーブル220は、同様にテーブルの圧縮フェーズのために用いられる「シフト」性能を有する。それに加えて、CQC226はシンプルな書き込みインタフェースを用いてコンテキストテーブル220をアップデートする。一例では、コンテキストテーブル220は、フリップフロップで実現される。コンテキストテーブル220がフリップフロップで実現されるとき、読み取りアクセスのために必要なアービトレーションはない。コンテキストテーブル220が約1000を超えるフリップフロップのサイズに増加する場合、コンテキストテーブル220はレジスタファイル又はSRAMで実現されるが、追加の管理及びアクセスのアービトレーションも実現される。
コンテキストキャッシュ224は、コンテキストテーブル220に類似する別のコンテキストデータストレージエレメントである。コンテキストキャッシュ224は、一般に、エントリのパラメータ化することができる数を含む。一例では、エントリの数は8である。しかしながら、エントリの他の数は、特定の実施の形態のその設計基準を満たすために実現される。例えば、完全なパイプライン動作のために事実上必要とされるよりエントリの数は1つ又は2つ以上に設定される。数は、一般に、プロセッサ制御モードの完全な「ソフトコンテキスト」のための十分なスペースを許可するために十分に大きくされる。先に述べたように、完全なコンテキストは15の32ビットダブルワードを備える。完全なメディアコンテキストのサブセットは「フラッシュコンテキスト」と指称される。フラッシュコンテキストは、一般に、完全なメディアコンテキストの第1の4つのダブルワード(又はdwords)である。フラッシュコンテキストの4つのdwordsは、一般に、ファームウェアによって指定された完全な動作を実行するためにFLCによって用いられる全ての情報を含む。スタンダード動作(例えば、FLCがプロセッサ制御モードにないとき)の間に、フラッシュコンテキストの第1の2つのdwordsのみがコンテキストキャッシュ224に格納される。フラッシュコンテキストの残りは、一般に、コンテキストテーブル220に格納される。
コンテキストキャッシュ224は、一般に、エントリのそれぞれの状態を保持する。一例では、状態は、エントリがFREE又はUSEDか否かを示すビットを備える。一例では、そのような8ビットは、コンテキストキャッシュ224で実現される。フラッシュコンテキストがコンテキストキャッシュ224で位置に書き込まれるとき、位置の状態はUSEDになる。CQC226がその位置をクリアすることを許可する状態変更についての情報を取得するとき、位置の状態はFREEにリターンする。スタンダード動作の間に、コンテキストキャッシュ224は、コンテキストキャッシュ224が状態ビットに基づいてフリーエントリのためのスペースを有することをCQC226に通知する。フリーロケーションがあるならば、CQC226は自由にCPC202からコンテキストを要求することができる。CPC202が新規のフラッシュコンテキストをフェッチしたとき、CPC202はデータの32ビットダブルワードのバーストとしてコンテキストキャッシュ224にフラッシュコンテキストを送信する。データが有効なとき、信号(例えば、CPC_CM_ENQ_CTX_VALID)がアサートされる。コンテキストキャッシュ224は、フリーロケーションにデータを書き込む。コンテキストキャッシュ224は、CPC202が単に1つのフラッシュコンテキストを書き込むだろうと予期する。
コンテキストテーブル220のトップのエントリがPROCESSOR_CONTROL_MODE動作として示されるときに入るプロセッサ制御モードでは、コンテキストキャッシュ224は完全に自由である。プロセッサ制御モードでは、コンテキストキャッシュ224は、CPC202からソフトコンテキストを受信することを予期する。コンテキストキャッシュ224は、ソフトコンテキストが15のdwordsを含むことも予期する。本質的に、コンテキストキャッシュ224は、CPC202によって送信された全てのデータを受け取って、スレーブとして行動する。コンテキストキャッシュ224にデータの適正量を書き込むことはCPC202の責務である。コンテキストキャッシュ224は、FOM208によってアクセス可能であり、フラッシュユニットで実コマンドを実行するとき、完全なフラッシュコンテキスト情報を用いる。FOM208は、32ビットダブルワードにアドレスを提供し、コンテキストキャッシュ224は、以下のクロックサイクルで要求されたダブルワードによって応答する。プロセッサ制御モードの間に、コンテキストキャッシュ224からの読み取られた応答は、動作の内容に基づいたアクションを実行するコンテキスト待ち行列コントローラ(CQC)226によってスヌープされる。コンテキストキャッシュ224は、コンテキストテーブル220であるときも、プロセッサインタフェースによってアクセス可能である。
コンテキスト状態マシン(CSM)222は、一般に、エントリの現在状態に基づいてコンテキストテーブル220のコンテキストのそれぞれの実行状態、及びFOM208によって実行されている動作又はデータパス動作の状態のいずれかを決定するように構成される。修正フェーズでは、CSM222は、FOM208がコマンドを適用するか、結果をリターンするごとにCQC226によって呼び出される。FOMコマンド通知インタフェース及びFOMコンテキストテーブル読み取りインタフェースの内容は、一般に、次の状態を決定するためにCSM222のために必要とされる全ての情報を提供する。
解放フェーズでは、CQC226がコンテキストテーブル220をスキャンし、コンテキストテーブルエントリがアクション(例えば、TRANSFER_DATA状態又はPREFETCH_DATA状態)を待っている状態であるコンテキストテーブルエントリにエンカウントするとき、CSM222はCQC226によって呼び出される。TRANSFER_DATA状態又はPREFETCH_DATA状態にエンカウントするとき、CQC226はデータ転送の状態に関するデータパスからの情報(例えば、DM、DDM、又はDTPのいずれか)を待つ。どちらにしても、CSM222は、一般に、懸案のコンテキストテーブルエントリのための次の状態を決定するために呼び出される。CSM222は、コンテキストテーブルエントリが完了状態(例えば、COMPLETED又はCOMPLETED WITH ERROR)に移行するときに、ダイ管理モジュール206に通知するための役割も担う。
図9を参照すると、図6のフラッシュ動作マネージャ(FOM)208の実施の形態の一例を図示するブロック図が示される。一例では、ブロック208は、5つのサブモジュールにより実現される。例えば、ブロック208は、ブロック(又は回路)240、ブロック(又は回路)242、ブロック(又は回路)244、ブロック(又は回路)246、及びブロック(又は回路)248を備える。回路240から248は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、ハードウェアの組み合わせ、ファームウェア及び/又はソフトウェア、又は他のインプリメンテーションとして実現されるモジュール及び/又はブロックを表わす。ブロック240は、一例では、コマンドアービタ(CA)を実現する。ブロック242は、一例では、データ転送アービタ(DTA)を実現する。ブロック244は、一例では、フラッシュ動作フォーマッタ(FOF)を実現する。ブロック246は、一例では、ナノシーケンサを実現する。ブロック248は、一例では、制御状態マシン(FOMCSM)を実現する。
データ転送アービタ242は、一般に、データフローマネージャ214にフラッシュ動作マネージャ208を接続する。フラッシュ動作フォーマッタ244は、一般に、フラッシュバスコントローラ212にフラッシュ動作マネージャ208を連結する。制御状態マシン248は、一般に、コンテキストマネージャ204にフラッシュ動作マネージャ208を連結する。コマンドアービタ240は、一般に、フラッシュ動作フォーマッタ(FOM)244と制御状態マシン248との間に接続される。データ転送アービタ242は、一般に、フラッシュ動作フォーマッタ244と制御状態マシン248との間に連結される。ナノシーケンサ246は、一般に、フラッシュ動作フォーマッタ244と制御状態マシン248との間に連結される。コマンドアービタ240は、一般に、適用するためのコマンドのためのコンテキストマネージャのコンテキストテーブルをスキャンし、その後、フラッシュバスコントローラ(FBC)212に信号を送信するためにフラッシュ動作フォーマッタ(FOF)244と通信する。
フラッシュメディアコントローラ(FMC)ハードウェア自動化の特徴は、最大性能を達成するために必要とされるコマンドのみに最適化される。この最適化の意図は、ハードウェア自動化を単純化し、インターオペラビリティに既存のフラッシュデバイスを提供しつつ、ファームウェア設計を単純化することである。しかしながら、ハードウェアは、最大性能を達成するために必要とされるコマンドのみの発行に限定されない。それどころか、フラッシュで実行されるほぼ全ての原子動作を実行するために、ハードウェアはファームウェアによって導かれ、ファームウェアは、フラッシュの制御及びデータの移動を容易にするためにFMCに組み込まれたハードウェアリソースの直接制御をする。ファームウェアがFMCに組み込まれたハードウェアリソースの直接制御をするモードは、一般に、プロセッサ制御モード(PCM)と指称される。
プロセッサ制御モード(PCM)は、フラッシュユニットに「ソフト」コマンド(例えば、本来、ハードウェアによってサポートされないコマンド)を適用するために用いられる。一般に、プロセッサ制御モードは、フラッシュレーンコントローラ(FLC)にのみ可視である。FLCの外部のロジックは、一般に、プロセッサ制御モードに入ったか否かにかかわらず、動作のプロセッサ制御モードを全く気にせず、同一の方法でFLCをサポートする。
「ソフト」コマンドが適用される方式は、「ソフト」コンテキストの作成及び送信を介する。ここに用いられるようなソフトコンテキストは、一般に、「フラッシュ動作」フィールドがプロセッサ制御モードに関連した値(例えば、PROCESSOR_CONTROL_MODE)に設定されたコンテキストを指す。フラッシュ動作フィールドをPROCESSOR_CONTROL_MODE値に設定することは、一般に、FLCが全コンテキスト(通常完了のときに単なる「フラッシュコンテキスト」サブセットの代わりに)を格納することを試み、FLCのコンテキストテーブルの全ての未解決のコンテキストを実行し終えるモードにFLCを配置する。その後、FLCは、FLCの通常のハードウェア自動化をサスペンドし、コンテキストの残りのダブルワードからの指令を発行し、ダブルワードのそれぞれは、例えば、ナノシーケンサ246によって実行されるための動作を表わす。
PCMコマンドのための基本的なフローは以下の通りである:
1.最初にFMCは通常動作モードにある。通常動作モードでは、FLCのそれぞれは、サポートするダイのそれぞれに待ち行列に入れられた複数のコンテキストを有する。ダイのそれぞれのためのこれらのコンテキストの最初の1〜2は、実行のためにFLCに予めフェッチされる。
2.ファームウェアは、特定のフラッシュレーンコントローラによってサポートされたダイの1つのためのリンクリストのエンドにPCMコンテキストを挿入する。ファームウェアは、ダイのリンクリスト、又はファームウェア若しくは任意のFLCによってサポートされた他のダイのリストのそれぞれにおけるPCMコンテキストの後に他のコンテキストを挿入し続ける。PCMコンテキストは、PROCESSOR_CONTROL_MODEにセットされたフラッシュ動作コードを有し、コンテキストのフラッシュローアドレスフィールドは、第1の「ソフト」コンテキストに16ビットのコンテキストポインタを提供する。一例では、PCMコンテキストの全ての他のdwordは、予約フィールドとして扱われる。
3.PCMコンテキストは、最終的にFLCにフェッチされる。この瞬間に、FLCのそれぞれは、PCMモードに入り、FLCに新規のコンテキストをフェッチすることを停止する。全ての他のFLCは、影響を受けず、通常のものとしてダイリストのそれぞれをフェッチし実行することを継続する。
4.FLCによってサポートされたダイのために今までフェッチされた全てのコンテキストの実行が完了するまで、PCMコンテキストを有するFLCはそこで待機し、従って、PCMコンテキストのみがFLCのそれぞれに残される。
5.PCMコンテキストのフラッシュローアドレスフィールドは、FLCに第1の「ソフト」コンテキストをフェッチするために、コンテキストポインタとして用いられる。「ソフト」コンテキストは、通常のコンテキストと同一のサイズであるが、15のdwordのそれぞれは、ナノシーケンサ246によってdword−0からdword−15の順に実行される「ソフト」コマンドを含む。
6.「ソフト」コマンドのいくつかは、バッファに準備されている他の「PCM DMA」コンテキストを参照する。「PCM DMA」コンテキストは、データ転送をFLCとシステムバッファとの間に生じさせるための「ソフト」コマンドによってFMCにロードされる。他の「ソフト」コマンドは、コマンド及びアドレスサイクル及び/又はフラッシュレーンの送信/受信バイトを定義する。もし必要ならば、15の「ソフト」コマンドの最後は、15の追加の「ソフト」コマンドを新規の「ソフト」コンテキストにロードする。一例では、「ソフト」コマンドは、用いるためのチップイネーブルを指定し、従って、どのリンクリストがオリジナルのPCMコンテキストに用いられたかは問題とならない。
7.「ソフト」フラッシュ動作が完了するとき、最後の「ソフト」コマンドはPCMモードが完了していることを示す。このとき、オリジナルのPCMコンテキストは完了し、ファームウェアへの通知のために消費コンテキストマネージャに送信される。その後、FLCはノーマルモードにリターンし、FLCによってサポートされたリンクリストからコンテキストを再びフェッチし始める。
図10を参照すると、ナノ命令の一例のセットを図示するテーブル300の図が示される。一例では、ナノシーケンサ246は、フラッシュデバイスにアクセスし、データパスの間でデータを移動させるために用いられるFLCハードウェアリソースの駆動に特に適合した動作をサポートするシンプルなシーケンサを備える。ナノシーケンサ246は、「ソフト」コンテキストを取得し、コントローラファームウェアが任意のコンテキストリンクリストの一部として実行するための全ての任意のフラッシュコマンドをセットアップすることを可能にするように構成される。ファームウェアは、コマンドを完了するために必要なサイクルのシーケンスを有するソフトコンテキストの構築によって、コマンドのローレベルのタイミング及び特性のための責任を有する。ソフトコンテキスト(図11に関連して説明された)は、コンテキストのリンクリストに追加され、通常のコンテキストと同様の方式で動作され、解放される。ソフトコンテキストは、追加される全ての将来のフラッシュコマンドを適応するために用いられる。ナノシーケンサ246は、一般に、コンテキストキャッシュからナノ命令を読み取る。プロセッサ制御モードでは、コンテキストキャッシュは、一般に、FLCコンテキストよりもむしろ、32ビットのナノ命令を含む。図10で示された命令の一例が以下に説明される。
最も共通のプロセッサ制御モード動作は、FLASH_BUS_OPERATION動作である。ソフトコンテキストdwordの第1の2ビットがある値(例えば、11)であるとき、プロセッサ制御モードFLASH_BUS_OPERATION命令が示される。FLASH_BUS_OPERATION命令は、一般に、適用されるための任意の8ビットのフラッシュバス命令を許可する。FLASH_BUS_OPERATION命令では、30より低いビット(例えば、ビット29:0)は、フラッシュバスコントローラ(FBC)ブロック212への動作を表わす。30より低いビットは、例えば、フラッシュデバイス又はチップイネーブルフィールド(例えば、ビット29:26)、動作タイプフィールド(例えばビット25:23)、動作オプションフィールド(例えばビット22:20)、動作コマンドフィールド(例えばビット19:12)、動作長フィールド(例えばビット11:9)、動作データ長フィールド(例えばビット8:0)を含む複数のフラッシュバス動作フィールドを符号化する。チップイネーブルフィールドは、一例では、フラッシュ動作が適用される8のチップイネーブル信号の1つの16のフラッシュデバイスの1つを選択する。動作タイプフィールドは、フラッシュバスコントローラに送信される。動作タイプフィールドは、一般に、動作のタイプを示す。例えば、動作タイプフィールドは、動作がコマンド(例えば、0により示される)、アドレス(例えば、1の値により示される)、読み取り(例えば、2により示される)、又は書き込み(例えば、3により示される)か否かを判断する。動作タイプフィールドの残りの可能な値は、一般に、保存される。
動作オプションフィールドは、一般に、組み合わせられる各種動作を決定する。例えば、動作オプションフィールドは、コマンドサイクルがアドレスサイクルを含むことを許可する。動作オプションフィールドの解釈は、先に述べたOpTypeフィールドに依存して異なる。コマンド動作とアドレス動作については、ビットは以下の通りに定義される: ビット22:設定されたとき、全ての他のサイクルの後にコマンドサイクルを追加する。動作コマンドフィールド(例えば、OPCOMMAND)フィールドをコマンドに用いる。アドレス動作にのみ有用である;
ビット21:設定されたとき、初期コマンドサイクルの後にアドレスサイクルを追加する。コマンド動作にのみ有用である;
ビット20:アドレス重要度。設定されたとき、送信するためのアドレスフィールドの最下位のバイトを選択する。
読み取り及び書き込み動作については、ビットは以下の通り定義される:
ビット22:設定されたとき、直接データを用いる。状態を読み取るためにのみ有用である。状態データは、ロジックにおいて「直接」用いられ、データフローマネージャのもとに送信されない。
ビット21:設定されたとき、データサイクルの後にコマンドサイクルを追加する。動作コマンドフィールドはコマンドに用いられる。
ビット20:バイト転送を繰り返す。設定されたとき、同期的なフラッシュを用いるとき、データは、クロックの立ち下り立ち上がりエッジの両方で繰り返される。
動作コマンドフィールドは、一般に、コマンドタイプ動作にコマンドタイプを提供する。動作アドレス長フィールド(例えば、ADDRLEN)は、一般に、コマンドで送信されるアドレス長(例えば、アドレスバイトの数)を提供する。動作データ長フィールド(例えば、DATA LENGTH)は、一般に、コマンドで送信される/読み取られるデータ長(例えば、データバイトの数)を提供する。動作データ長フィールドは、一般に、長さ512バイト以下の動作のためのものである。長さ512バイトを超える動作については、フィールドは、一般に、全て0に設定され、PCMデータ長レジスタは、データ長を決定するために用いられ、PCMデータ長レジスタは、一般に、フルページになる。一般に、トランザクションに用いられる40ビットのアドレスを含み、この動作を用いて設定されないFBCに動作レジスタも存在するが、SET_FLASH_ADDRESS動作コード又はSET DATA TRANSFER LENGTH動作コードを用いて設定される。
一例では、ナノシーケンサ動作コードは、前述のFLASH_BUS_OPERATION動作に加えて長さ8ビットとして実現される。ナノシーケンサ動作コードは、「ソフト」コマンドのそれぞれのビット31:24に位置する。フラッシュバスコントローラのフラッシュバスレジスタに指定された動作(例えば、フラッシュバス動作命令)の実行に加えて、ナノシーケンサ命令は、クロックサイクルの特定数のために待機し(例えば、サイクルの待機)、レディ/ビジーラインがR/Bフィールドに定義された一定の状態に進むために待機し(例えば、R/Bの待機)、状態レジスタをポーリングする間に一定の状態のために待機し(例えば、状態のための待機)、データフローマネージャバッファが特定の状態に到達するまで待機し(例えば、バッファ状態のための待機)、逐次的な状態ポーリングの試みの間のクロックサイクルの数を設定し(例えば、ポーリング周期の設定)、データ転送のためのバイトのデフォルト数を設定し(例えば、データ転送長の設定)、フラッシュトランザクションのための40ビットのフラッシュアドレスの3つの最上位のビットを設定し(例えば、フラッシュローアドレスの設定)、フラッシュトランザクションのための40ビットのフラッシュアドレスの2つの最下位のバイトを設定し(例えば、フラッシュカラムアドレスの設定)、状態動作のための待機によって用いられる状態ポーリングコマンドのフォーマットを設定し(例えば、状態コマンドフォーマットの設定)、最も最近に取得された状態レジスタ読み取りの内容を用いて、動作のパス/フェイル状態を取得し(例えば、パス/フェイル状態の取得)、データフローマネージャの2つのローカルバッファの1つを用いて、プログラムトランザクションのためのデータプリフェッチ動作を開始し(例えば、データのプリフェッチ)、次の読み取り転送が導かれ、バッファ転送にDMAコンテキストポインタを関連付けるローカルデータバッファを設定し(例えば、読み取りデータバッファの設定)、与えられた動作のためにDMAコンテキストポインタを解放し(例えば、コンテキストポインタの解放)、プロセッサに割り込みをアサートすると共にファームウェアによって割り込みをユニークに識別することができるように割り込みレジスタに引数を配置し(例えば、割り込みのアサート)、プロセッサ制御モードのネクストソフトコンテキストポインタをフェッチし(例えば、ネクストソフトコンテキストのフェッチ)、プロセッサ制御モードから脱出する(例えば、プロセッサ制御モード完了)ことを含む。
バッファ状態命令のための待機では、マスクフィールドは、ビット4が完了ビット(ビット2)のためのマスクであり、ビット3が準備ビット(ビット1)のためのマスクであるかの比較のために設定される。バッファ状態について、完了は、全ての転送が完了したことを意味する(例えば、データはDMAマネージャから検索されると共にフラッシュデバイスに送信され、又はデータはフラッシュデバイスから読み取られ、DMAマネージャはデータフローマネージャのデータ出力を移動させる)。準備は、データがデータフローマネージャにあることを意味する(例えば、データはDMAマネージャから検索されると共にフラッシュデバイスに送信されるための準備ができているか。又はデータはフラッシュデバイスから読み取られると共にDMAマネージャによって移動されるための準備ができている)。Bnフィールドは、一般に、データフローマネージャのどのバッファが用いられるかを定義する。状態コマンドフォーマット命令セットでは、ビットマップフィールドは、一般に、アドレスのどのバイトが読み取られた状態コマンドのために送信されるか判断するために用いられ、コマンドバイトフィールドは、一般に、読み取られた状態コマンドは何かを定義する。ゲットパス/フェイル状態命令は、一般に、「フィールド」を取得するために比較値及びマスクフィールドを用い、その後、デフォルトの「AND」によって、全てのビットがコンテキストマネージャに送信されるためにシングルビット状態を取得するために一緒にされる。「OR」ビットが設定された場合、ナノシーケンサは、結果を取得するためにフィールドをANDする代わりにフィールドをORする。NEビットが設定される場合、ナノシーケンサはコンテキストマネージャに送信される結果ビットを反転させる。
プリフェッチデータ命令では、ビットWIがクリアされるとき、データフローマネージャは8ビットデータを用いる。ビットWIが設定されるとき、データフローマネージャは、転送の幅を決定するためにフラッシュバス幅レジスタビットの値を用いる。ビットBNは、一般に、データフローマネージャの2つのカットスルーバッファのどちらが用いられるか判断する。コンテキストポインタフィールドは、データフローマネージャに送信されるコンテキストポインタを含んでいる。コンテキストポインタ命令の解放では、ビットWが設定される場合、シーケンスはコンテキストが解放されたコンテキストマネージャレポートまで止まる(又は待機する)。ビットWが設定されない場合、シーケンスは単に継続する。ネクストソフトコンテキストのフェッチ命令が実行されているとき、フェッチはコンテキストマネージャで行われる。コンテキストマネージャは、一般に、新規のシーケンスがフェッチされ、コンテキストキャッシュにあるまで、コンテキストテーブルが有効ではないことを示す。
一般に、動作のプロセッサ制御モードは少なくともハードウェア範囲の面からフラッシュレーンコントローラ(FLC)に限定される。FLC具体化の外部のフラッシュメディアコントローラ(FMC)ロジックは、一般に、制御がフラッシュレーンコントローラの内部にどのように生じているかに気付かない。FMCのDMAリソースがそれらの重要なサービスを提供し続けることができるように、DMAリソースは、なおコンテキストの従来の「自動化されたハードウェア」形式を作成するためにファームウェアを利用し、その後、それは、FLCのソフトコンテキストによって発行されたデータ転送に関連付けられる。関連は、PREFETCH_DATAとSET_READ_DATA_BUFFER動作を用いて生じさせられ、それらの両方はデータフローマネージャにコンテキストポインタをロードする。その後、それがハードウェア自動モードを行うように、データDMAマネージャ(DDM)にDMA要求を生じさせるとき、データフローマネージャはコンテキストポインタを用いる。DDMは、チャンクディスクリプタ位置の指示を提供するコンテキスト、データバッファアドレス、スキップマスク、及びDMAを実行するために用いられる他のコンフィギュレーション情報をフェッチする。
図11を参照すると、シンプルなフラッシュプログラムコマンドが、本発明の実施の形態によるプロセッサ制御モード及びソフトコンテキストを用いて、どのように実行されるかを図示するソフトコンテキスト400の図が示される。番号付けされたステップのそれぞれは、一般に、ソフトコンテキスト400のdwordに対応する。
0.PREFETCH_DATA動作は、ローカルデータバッファ数を0にすることによって適用され、コンテキストポインタは、「通常」DMAコンテキストの位置に設定される。dword0における命令は、一般に、データフローマネージャにデータDMAマネージャへの要求をアサートし、それはコンテキストポインタを用いてDMAコンテキストをフェッチし、データフローマネージャのローカルデータバッファにデータを移動させる。
1.SET_FLASH_ROW_ADDRESS動作は、引数で指定されたローアドレスによって適用される。これは、プログラム動作に用いられるFBC(例えば、op_addr)で内部ローアドレスレジスタを設定する。一般に、レジスタの従来の値が認められると仮定して、必ずしもSET_FLASH_COLUMN_ADDRESS動作を適用する必要はない。(一般に、ページ読み取り及び書き込みのために、フラッシュカラムアドレスは全て0であり、この一例ではフラッシュカラムアドレスは全て0であると仮定される)。
2.SET_DATA_TRANSFER_LENGTH動作は、4320の引数により適用され、それはフルページに転送長を設定する。一般に、置き換えられるまでレジスタ値は保持され、転送長はトランザクションごとに設定される必要はない。
3.WAIT_FOR_BUFFER_STATE動作は、ビット1が1(完全のための待機)に設定され、ビット0が0(バッファ0のための待機のために)に設定されることによって適用される。データが実際のプログラムコマンドを適用する前にバッファにあるまで、これは実行を待機させる。
4.FLASH_BUS_OPERATION動作は以下の引数により適用される: −チップイネーブル=0
−動作タイプ=コマンド
−動作オプション=0
−動作コマンド=0x80
−動作アドレス長=X
−動作データ長=X
dword4における命令は、チップイネーブル0のフラッシュにプログラムコマンドサイクルを適用するようにフラッシュバスコントローラに命じる。
5.FLASH_BUS_OPERATION動作は以下の引数により適用される: −チップイネーブル=0
−動作タイプ=アドレス
−動作オプション=0
−動作コマンド=X
−動作アドレス長=5
−動作データ長=X
dword5における命令は、フラッシュバスコントローラのop_addrレジスタのチップイネーブル0の5つのアドレスサイクルをフラッシュデバイスに適用する。
6.FLASH_BUS_OPERATION動作は以下の引数により適用される: −チップイネーブル=0
−動作タイプ=書き込み
−動作オプション=0
−動作コマンド=0
−動作アドレス長=X
−動作データ長=0
dword6における命令は、フラッシュバスコントローラにフラッシュレーンデータバッファからチップイネーブル0のフラッシュユニットへのデータの移動をもたらす。動作データ長フィールドが0に設定されるので、フラッシュバスコントローラは全ての4320バイト(データ転送長レジスタで指定されたような)を移動させる。(コマンドサイクルが最適化として書き込み動作により適用されるのをフラッシュバスコントローラが許可することに注意する。1つの動作をセーブするために任意に以下のステップで適用された0x10コマンドをここで適用することができる。)
7.FLASH_BUS_OPERATION動作は以下の引数により適用される: −チップイネーブル=0
−動作タイプ=コマンド
−動作オプション=0
−動作コマンド=0x10
−動作アドレス長=X
−動作データ長=X
dword7における命令は、チップイネーブル0のフラッシュデバイスに第2及び最後のコマンドサイクル(0x10)を適用することをフラッシュバスコントローラに伝える。
8.WAIT_RB動作は引数1により適用される。dword8における命令は、フラッシュバスが別のコマンドを適用する前に準備ができるまで(R/B=1)、ナノシーケンサを待機させる。
9.FLASH_BUS_OPERATION動作は以下の引数により適用される: −チップイネーブル=0
−動作タイプ=コマンド
−動作オプション=0
−動作コマンド=0x70
−動作アドレス長=X
−動作データ長=X
dword9における命令は、フラッシュバスコントローラにチップイネーブル0のフラッシュユニットへのREAD_STATUSコマンドの適用をもたらす。
10.FLASH_BUS_OPERATION動作は以下の引数により適用される:
−チップイネーブル=0
−動作タイプ=読み取り
−動作オプション=「010」
−動作コマンド=0x00
−動作アドレス長=X
−動作データ長=1
dword10における命令は、フラッシュバスコントローラに読み取りイネーブルのトグルとフラッシュユニットの状態のキャプチャをもたらす。データがフラッシュバスコントローラメモリではなくフラッシュバスコントローラの直接データレジスタに配置されるように、オプションビット1は設定される(及び動作データ長は1に設定される)。(コマンドサイクルが最適化として読み取り動作により適用されるのをフラッシュバスコントローラが許可することに注意する。従来のステップで適用された0x70コマンドは、1つの動作をセーブするためにここで任意に適用することができる。)
11.GET_PASS/FAIL_STATUS動作は以下の引数により適用される:
−ネゲート、又はリデュース=0
−比較値=「00000001」
−マスク=「11111110」
dword11におけるコマンドは、ナノシーケンサに比較値が1のビット0にフラッシュバスコントローラの直接データレジスタのアンマスクされたビット、ビット0の値の比較をもたらす。比較値が一致する場合、結果は1であり、それは状態レジスタビット0が確かに1であったことを意味し、フェイルを示す。比較値が一致しない場合、結果はコマンドがフェイルでなかったことを示す0である。コンテキストポインタが解放されるとき、結果は消費されたコンテキストポインタと共にCCMに送信される。
12.DISPOSE_OF_CONTEXT_POINTER動作は引数としてコンテキストポインタ0xABCDにより適用される。dword12における命令は、ナノシーケンサにCCMへのポインタ(及び関連するパス/フェイルビット)の送信をもたらす。これは、本質的にフラッシュ及びフラッシュバスコントローラの関与にプログラム動作を完了する。
13.フラッシュバスコントローラにプロセッサ制御モードを残させ、「通常」ハードウェア自動化モードにリターンする完了動作が適用される。この点では、FOMは、ソフトコンテキスト処理が完了していることをコンテキストテーブルに通知する。これは、コンテキストテーブルから除去されると共にCCMに転送されるために、PROCESSOR_CONTROL_MODEに「フラッシュ動作」フィールドセットを有する「オリジナル」PCMコンテキストをもたらす、ここでコンテキストは「通常」(又は自動化)コンテキストと同一の方式で消費される。動作の数が15を越えて拡張された場合、FETCH_NEXT_SOFT_CONTEXT動作が適用され、シーケンサは新規のソフトコンテキストの受信の後にすぐに実行を継続する。この動作モードは無制限に継続することができる。
図1〜11によって実行される機能は、従来のメインプロセッサ、デジタルコンピュータ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、RISC(縮小命令型コンピュータ)プロセッサ、CISC(複雑命令セットコンピュータ)プロセッサ、SIMD(単一命令多重データ)プロセッサ、信号プロセッサ、中央演算処理装置(CPU)、算術論理演算装置(ALU)、ビデオデジタル信号プロセッサ(VDSP)、及び/又は関連する技術分野における当業者に明らかであろうように本明細書の教示に従ってプログラムされた同様の計算機の1つ以上を用いて実現される。適切なソフトウェア、ファームウェア、符号化、ルーチン、命令、オペコード、マイクロコード、及び/又はプログラムモジュールもまた関連する技術分野における当業者に明らかであろうように本明細書の教示に基づいて熟練したプログラマによって容易に準備される。ソフトウェアは、一般に、機械実装のプロセッサの1つ以上によって1つの媒体又は複数の媒体から実行される。
本発明は、更にASIC(特定用途向け集積回路)、プラットホームASIC、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)、PLD(プログラマブルロジックデバイス)、CPLD(コンプレックスプログラマブルロジックデバイス)、シーゲート、RFIC(高周波集積回路)、ASSP(特定用途専用標準品)、1つ以上のモノリシック集積回路、1つ以上のチップ又はダイに配置されたフリップチップモジュール及び/又はマルチチップモジュールによって、又はここで説明されるように従来の構成回路の適切なネットワークを相互に接続することによって実現され、それらの修正は、技術分野における当業者に容易に明らかである。
本発明は、また本発明による1つ以上の処理又は方法を行うように機械をプログラムするために用いられる命令を含むコンピュータ製品である記憶媒体又は媒体及び/又は送信媒体又は媒体を含む。コンピュータ製品に包含される命令の機械による実行は、回路素子を取り巻く動作に加えて、入力データを記憶媒体で1つ以上のファイル、及び/又はオーディオ及び/又はビジュアルな描写のようなフィジカルオブジェクト又は実体の典型である1つ以上の出力信号に変換する。記憶媒体は、限定されるものではないが、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードドライブ、磁気ディスク、光ディスク、CD−ROM、DVD、及び光磁気ディスクを含む如何なるタイプのディスク、及びROM(リードオンリメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、EPROM(電気的プログラム可能リードオンリメモリ)、EEPROM(電気的消去可能リードオンリメモリ)、UVPROM(紫外線消去可能リードオンリメモリ)、フラッシュメモリ、磁気カード、光カードのような回路、及び/又は電子命令の格納のために適切な如何なるタイプの媒体を含む。
本発明のエレメントは、1つ以上のデバイス、ユニット、コンポーネント、システム、機械及び/又は装置の一部又は全てを構成する。デバイスは、限定されるものではないが、サーバ、ワークステーション、記憶アレイコントローラ、記憶システム、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、パームコンピュータ、携帯情報端末、携帯電子デバイス、バッテリ駆動デバイス、セットトップボックス、エンコーダ、デコーダ、トランスコーダ、コンプレッサ、デコンプレッサ、プリプロセッサ、ポストプロセッサ、トランスミッタ、レシーバ、トランシーバ、サイファ回路、携帯電話、デジタルカメラ、ポジショニング及び/又はナビゲーションシステム、医療機器、ヘッドアップ表示装置、ワイヤレスデバイス、オーディオ録音、記憶及び/又は再生装置、ビデオ録画、記憶及び/又は再生装置、ゲームプラットホーム、周辺装置及び/又はマルチチップモジュールを含む。関連する技術分野における当業者は、特定用途の基準を満たす他のタイプのデバイスで、本発明のエレメントが実現されることを理解するであろう。
本発明は、特にその好適な実施の形態に関して表わされ説明されたが、本発明の範囲から逸脱することなく、形式と細部の様々な変更なし得るであろうことが当業者によって理解されるであろう。