JP2013016967A - 無線通信システム、通信装置、無線通信方法、及び送信方法 - Google Patents

無線通信システム、通信装置、無線通信方法、及び送信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】上りリンクSDMA伝送においても周波数オフセットを推定する。
【解決手段】複数の第1の通信装置は、前記第1の通信装置のすべてにおいて共通のトレーニング信号系列を生成し、トレーニング信号系列に対して第1の通信装置ごとに異なる遅延量の循環シフト遅延を付加し、前記循環シフト遅延が付加されたトレーニング信号系列を送信する。第2の通信装置は、複数のアンテナ素子ごとに、前記第1の通信装置から受信したトレーニング信号系列と、予め記憶しているトレーニング信号系列との相互相関値を算出し、算出した相互相関値から、前記第1の通信装置それぞれに対応する相互相関値を抽出し、抽出した相互相関値の遅延量から、前記受信したトレーニング信号系列間の位相差を算出し、算出した位相差の平均値から周波数オフセット推定値を算出する。
【選択図】図9

Description

本発明は、同一の周波数帯域を用い、互いに異なる複数の送信アンテナ素子を用いて互いに独立な信号系列を伝送することにより、複数の通信相手との間の情報伝達を実現する高速な無線通信システムである空間分割多元接続(Space Division Multiple Access;SDMA)伝送を行う無線通信システム、通信装置、無線通信方法、及び送信方法に関する。
近年、2.4GHz帯又は5GHz帯を用いた高速無線アクセスシステムとして、IEEE802.11g規格、IEEE802.11a規格、IEEE802.11n規格などの普及が目覚ましい。これらの無線通信システムでは、マルチパスフェージング環境での特性を安定化させるための技術である直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing;OFDM)方式を用い、最大で300Mbpsの伝送速度を実現している(非特許文献1)。
今後、更なる高速な無線通信システムを用いたサービスが増加すると考えられる。それに伴い、無線通信システムにおける端末局数が増大すると考えられる。しかしながら、通信に利用できる周波数帯域は有限であるために、端末局数が増加すると、周波数チャネルが逼迫してしまうために、利用できないユーザが増加してしまう問題が生じてしまう。
そこで、最近、伝送速度の高速化、大容量化の技術として、最も注目されているのが空間分割多元接続(Space Division Multiple Access;SDMA)伝送、若しくはマルチユーザMIMO(Multiple Input Multiple Output;多入力多出力)送信技術である(非特許文献2)。図13は、上りリンクSDMA伝送技術が適用される無線通信システム9の構成を示す概略図である。無線通信システム9は、U(Uは、U≧2の自然数)個の端末局(Station;STA))92−1〜92−Uと、基地局91(アクセスポイント(Access Point;AP))とを備えている。
端末局92−1〜92−Uは、それぞれが有しているM(u)(u=1、…、U)本の送信アンテナ素子から同一周波数、かつ同一タイミングで異なる独立な信号を基地局91に送信する。基地局91は、自局が有しているN(Nは、N≧2の自然数)本の受信アンテナ素子を介して、端末局92−1〜92−Uが送信した信号を受信する。このとき、基地局91は、同一時刻、かつ同一周波数で空間的に多重された信号に対し、N本のアンテナ素子からなるアンテナアレーを用いた信号分離を行い、端末局92−1〜92−Uが送信したデータを取得する。
このように、上りリンクSDMA伝送技術は、同一時刻、かつ同一周波数で空間的に信号を多重して伝送し、アンテナアレーを用いて多重された信号を分離することにより、上り伝送スループットの向上を実現する技術である。
ところで、無線伝送の場合、一般的に、送信局と、受信局との間で局部発振器が異なることから、周波数ずれ、つまり周波数オフセットが生じることがある。この場合、OFDM信号のサブキャリア間の直交性が崩れてしまい、サブキャリア間干渉(Inter-Carrier Interference;ICI)が生じ、伝送特性が大幅に劣化してしまうことがある。
シングルユーザ伝送の場合は、トレーニング信号を用いて周波数オフセットを推定し、補償を行っていた。代表的なものとしては、非特許文献3に示されるように、トレーニング信号系列を複数回繰り返して送信し、受信局で受信されたトレーニング信号を繰り返しの周期分だけずらして相互相関を取り、その周期の間で回転した位相量を計算することで周波数オフセットを推定していた。
IEEE, "Part 11: Wireless LAN Medium Access Control (MAC) and Physical Layer (PHY) specifications: Enhancements for Higher Throughput," IEEE 802.11n-2009, Oct. 2009. B. Suard, X. Guanghan, L. Hui, and T. Kailath, "Uplink channel capacity of space-division-multiple-access schemes," IEEE Trans. Inform. Theory, vol. 44, pp. 1468-1476, July 1998. 鬼沢、溝口、熊谷、高梨、守倉、「高速無線LAN用OFDM変調方式の同期系に関する検討」 信学技報、DSP97−165、SAT97−122、RCS97−210(1998−01)、p137−142
しかしながら、上りリンクSDMA伝送では、複数の端末局から送信された信号が空間的に多重されて受信されてしまうため、それぞれの端末局と基地局と間の周波数オフセットを推定することはできない。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、上りリンクSDMA伝送においても周波数オフセットを推定することができる無線通信システム、通信装置、無線通信方法、及び送信方法を提供することにある。
上記問題を解決するために、本発明は、複数の第1の通信装置と通信し、複数のアンテナ素子を備えている第2の通信装置と、前記複数の第1の通信装置とを具備する無線通信システムであって、前記第1の通信装置は、前記第1の通信装置のすべてにおいて共通のトレーニング信号系列を生成するトレーニング信号系列生成部と、前記トレーニング信号系列に対して第1の通信装置ごとに異なる遅延量の循環シフト遅延を付加する循環シフト遅延付加部と、前記循環シフト遅延が付加されたトレーニング信号系列を送信する無線部とを備え、前記第2の通信装置は、前記アンテナ素子ごとに、前記第1の通信装置から受信したトレーニング信号系列と、自装置に予め記憶されているトレーニング信号系列との相互相関値を算出する第1の相互相関算出部と、前記第1の相互相関算出部が算出した相互相関値から、前記第1の通信装置それぞれに対応する相互相関値を抽出する第1のフィルタ回路と、前記第1のフィルタ回路が抽出した相互相関値の遅延量から、前記受信したトレーニング信号系列間の位相差を算出し、算出した位相差の平均値から周波数オフセット推定値を算出する第1の周波数オフセット算出部とを備えることを特徴とする無線通信システムである。
また、上記に記載の発明において、前記第2の通信装置は、さらに、前記第1の周波数オフセット算出部が算出した周波数オフセット推定値を用いて、前記受信したトレーニング信号系列に対して仮補償を行う周波数オフセット仮補償部と、前記周波数オフセット仮補償部が仮補償をしたトレーニング信号系列と、前記記憶されているトレーニング信号系列との相互相関値を算出する第2の相互相関算出部と、前記第2の相互相関算出部が算出した相互相関値から、前記第1の通信装置それぞれに対応する相互相関値を抽出する第2のフィルタ回路と、前記第2のフィルタ回路が抽出した相互相関値の遅延量から、前記受信したトレーニング信号系列間の位相差を算出し、算出した位相差の平均値および前記第1の周波数オフセット算出部が算出した周波数オフセット推定値を用いて周波数オフセット精推定値を算出する第2の周波数オフセット算出部とを備えることを特徴とする。
また、上記に記載の発明において、前記第1のフィルタ回路又は前記第2のフィルタ回路は、算出した閾値より高い電力又は振幅を有する相互相関値を抽出することを特徴とする。
また、上記に記載の発明において、前記閾値は、前記第1の通信装置ごとに異なる値であることを特徴とする。
また、本発明は、複数の通信装置と通信し、複数のアンテナ素子を備えている基地局装置を具備する無線通信システムにおける通信装置であって、前記第1の通信装置のすべてにおいて共通のトレーニング信号系列を生成するトレーニング信号系列生成部と、前記トレーニング信号系列に対して通信装置ごとに異なる遅延量の循環シフト遅延を付加する循環シフト遅延付加部と、前記循環シフト遅延が付加されたトレーニング信号系列を送信する無線部とを備えることを特徴とする通信装置である。
また、本発明は、複数の通信装置と通信し、複数のアンテナ素子を備えている基地局装置と、前記複数の通信装置とを具備する無線通信システムにおける通信装置であって、前記第1の通信装置のすべてにおいて共通のトレーニング信号系列を生成するトレーニング信号系列生成部と、前記トレーニング信号系列に対して通信装置ごとに異なる遅延量の循環シフト遅延を付加する循環シフト遅延付加部と、前記循環シフト遅延が付加されたトレーニング信号系列を送信する無線部とを備えることを特徴とする通信装置である。
また、本発明は、複数の第1の通信装置と通信し、複数のアンテナ素子を備える第2の通信装置と、前記複数の第1の通信装置とを具備する無線通信システムにおける無線通信方法であって、前記第1の通信装置が、前記第1の通信装置のすべてにおいて共通のトレーニング信号系列を生成するトレーニング信号系列ステップと、前記第1の通信装置が、前記トレーニング信号系列に対して前記第1の通信装置ごとに異なる遅延量の循環シフト遅延を付加する循環シフト遅延付加ステップと、前記第1の通信装置が、前記循環シフト遅延が付加されたトレーニング信号系列を送信する送信ステップと、前記第2の通信装置が、前記アンテナ素子ごとに、前記第1の通信装置から受信したトレーニング信号系列と、自装置に予め記憶されているトレーニング信号系列との相互相関値を算出する第1の相互相関算出ステップと、前記第2の通信装置が、前記第1の相互相関算出ステップにおいて算出された相互相関値から、前記第1の通信装置それぞれに対応する相互相関値を抽出する第1のフィルタステップと、前記第2の通信装置が、前記第1のフィルタステップにおいて抽出された各相互相関値の遅延量から、前記受信したトレーニング信号系列間の位相差を算出し、算出した位相差の平均値から周波数オフセット推定値を算出する第1の周波数オフセット算出ステップとを有することを特徴とする無線通信方法である。
また、上記に記載の発明において、前記第2の通信装置が、前記第1の周波数オフセット算出ステップにおいて算出された周波数オフセット推定値を用いて、前記受信したトレーニング信号系列に対して仮補償を行う周波数オフセット仮補償ステップと、前記第2の通信装置が、前記周波数オフセット仮補償ステップにおいて仮補償されたトレーニング信号系列と、前記記憶されているトレーニング信号系列との相互相関値を算出する第2の相互相関算出ステップと、前記第2の通信装置が、前記第2の相互相関算出ステップにおいて算出された相互相関値から、前記第1の通信装置それぞれに対応する相互相関値を抽出する第2のフィルタステップと、前記第2の通信装置が、前記第2のフィルタステップにおいて抽出された相互相関値の遅延量から、前記受信したトレーニング信号系列間の位相差を算出し、算出した位相差を平均化した値および前記第1の周波数オフセット算出ステップにおいて算出された周波数オフセット推定値を用いて周波数オフセットの精推定値を算出する第2の周波数オフセット算出ステップとを有することを特徴とする。
また、本発明は、複数の第1の通信装置と通信し、複数のアンテナ素子を備える第2の通信装置と、前記複数の第1の通信装置とを具備する無線通信システムにおける送信方法であって、前記第1の通信装置が、前記第1の通信装置のすべてにおいて共通のトレーニング信号系列を生成するトレーニング信号系列生成ステップと、前記第1の通信装置が、前記トレーニング信号系列に対して前記第1の通信装置ごとに異なる遅延量の循環シフト遅延を付加する循環シフト遅延付加ステップと、前記第1の通信装置が、前記循環シフト遅延が付加されたトレーニング信号系列を送信する送信ステップとを有することを特徴とする送信方法である。
この発明によれば、送信側の第1の通信装置から、受信側の第2の通信装置に送信されるトレーニング信号に、第1の通信装置ごとに異なる循環シフト遅延を付加する。第2の通信装置において、受信したトレーニング信号と、予め記憶しているトレーニング信号との相互相関値を用いて算出する。算出した相互相関値は、循環シフト遅延に応じて異なるタイミングで得られるため、第1の通信装置それぞれに対応する相互相関値が算出される。第2の通信装置は、算出された相互相関値から、第1の通信装置それぞれの周波数オフセット推定値を算出する。第2の通信装置において、周波数オフセット値は、第1の通信装置ごとに算出することができ、少ないオーバーヘッドで周波数オフセット推定値を算出することができる。
第1実施形態における無線通信システム1の構成を示す概略図である。 同実施形態における無線通信システム1の端末局装置100から送信される送信信号系列の一例を示す図である。 同実施形態における端末局装置100の構成例を示す概略ブロック図である。 同実施形態の無線通信システム1における遅延プロファイルの変化の一例を示す模式図である。 同実施形態における基地局装置200の構成例を示す概略ブロック図である。 比較例におけるトレーニング信号系列の送受信の概要を示す図である。 同実施形態による周波数オフセット推定の概要を示す図である。 同実施形態による周波数オフセット推定部208の構成例を示す概略ブロック図である。 同実施形態による相互相関算出部301が出力する遅延プロファイルの一例を示す図である。 同実施形態によるフィルタ回路302が遅延プロファイルを抽出するフィルタ処理の一例を示す図である。 同実施形態による無線通信システムにおいて、端末局装置100から送信される送信信号系列の一例を示す図である。 第2実施形態による周波数オフセット推定部400の構成例を示す概略ブロック図である。 上りリンクSDMA伝送技術が適用される無線通信システム9の構成を示す概略図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態における無線通信システム、通信装置、無線通信方法、及び送信方法を説明する。
以下の実施形態において、無線通信システムは、変調方式としてOFDMを用い、空間多重したデータをSDMA伝送により通信する送信側のU(Uは、U≧2の自然数)個の装置を端末局装置(第1の通信装置)とし、空間多重されたデータを受信する受信側の装置を基地局装置(第2の通信装置)とした場合を例にして説明する。
なお、複数の基地局装置から単数若しくは複数の端末局装置へ空間多重伝送を行う構成においても本発明は実施可能である。また、変調方式は、OFDM伝送の代わりに、シングルキャリア(SC)伝送などを用いてもよい。
A.第1実施形態
図1は、第1実施形態における無線通信システム1の構成を示す概略図である。同図に示すように、無線通信システム1は、U個の端末局装置100−1〜100−Uと、基地局装置200とを具備している。以下、全ての端末局装置100−1〜100−Uを代表して示す場合、あるいは、いずれか1つを示す場合、端末局装置100という。
図2は、本実施形態における無線通信システム1の端末局装置100から送信される送信信号系列の一例を示す図である。同図に示すように、送信信号系列は、トレーニング信号系列とデータ信号系列とを含んで構成されており、これらの信号系列が時間多重されて送信される。トレーニング信号は、全端末局装置100、全アンテナにおいて同じ系列を用いる。また、データ信号系列は、全端末局装置100、全アンテナごとに異なる系列であってもよいし、重複する系列を有していてもよい。
1つのトレーニング信号系列は、KΔTサンプルの系列長であり(K(≧1の自然数)はサンプル数、ΔTはサンプリング周期)、N(Nは、N≧2の自然数)回繰り返えされている。なお、図示しているトレーニング信号は、データ信号系列の先頭に時間多重されているが、データ信号系列の途中や、データ信号系列の末尾に時間多重することもできる。以下、送信信号系列のうち、トレーニング信号系列の部分の送受信について説明する。
図3は、本実施形態における端末局装置100の構成例を示す概略ブロック図である。なお、端末局装置100−1〜100−Uは、同じ構成を有している。
第u(1≦u≦U)番目の端末局装置100−uは、トレーニング信号系列生成部101−uと、第1CSD(Cyclic Shift Delay;循環シフト遅延)付加部102−u−2〜102−u−M(u)と、第2CSD付加部103−u−1〜103−u−M(u)と、ガードインターバル(Guard Interval;GI)挿入部104−u−1〜104−u−M(u)と、デジタル/アナログ(Digital/Analogue;D/A)変換部105−u−1〜105−u−M(u)と、無線部106−u−1〜106−u−M(u)と、アンテナ素子107−u−1〜107−u−M(u)とを備えている。各端末局装置100−uは、上述のように、M(u)個のアンテナ素子107−u−1〜107−u−M(u)を備えている。各端末局装置100のアンテナ素子の数(M(u))は、端末局装置100ごとに異なっていてもよし、同じでもよい。
トレーニング信号系列生成部101−uは、端末局装置100のすべてにおいて共通のトレーニング信号系列であって予め定められた既知のトレーニング信号系列を生成する。このトレーニング信号は、同期確立やチャネル推定などに用いる。例えば、IEEE802.11nの場合、同期確立やチャネル推定用のトレーニング信号系列として、L−STF、L−LTF、HT−STF、HT−LTFなどが用いられている(参考文献1:IEEE Standard 802.11n−2009.)。
第1CSD付加部102−u−2〜102−u−M(u)は、各アンテナ素子107−u−2〜107−u−M(u)から送信される送信信号系列に対して、アンテナ素子ごとに異なる循環シフト遅延(CSD)を付加する。すなわち、第1CSD付加部102−u−2〜102−u−M(u)は、トレーニング信号系列生成部101−uが生成したトレーニング信号系列に循環シフト遅延を付加する。
第1CSD付加部102−u−2〜102−u−M(u)を備える理由としては、各アンテナ素子から送信された同じトレーニング信号系列が、伝搬路を通った結果として、受信側の基地局装置200において逆位相で合成されてしまうことで、トレーニング信号系列を検出できなくなることを防ぐためである。ただし、第1CSD付加部102−u−2〜102−u−M(u)を必ずしも備えなくてもよいし、M(u)=1の場合は、第1CSD付加部102−u−2〜102−u−M(u)は不要となる。また、循環シフト遅延とは、送信信号系列に対して、1OFDMシンボル(もしくは1ブロック)の末尾Du個のサンプルをコピーして当該シンボル(もしくはブロック)の先頭につなぎ合わせる処理のことである(参考文献1)。
第2CSD付加部103−u−1は、トレーニング信号系列生成部101−uが生成したトレーニング信号系列に循環シフト遅延を付加する。第2CSD付加部103−u−2〜103−u−M(u)は、第1CSD付加部102−u−2〜102−u−M(u)において循環シフト遅延が付加されたトレーニング信号系列に対して、更に、循環シフト遅延を付加する。ここで、第2CSD付加部103−u−1〜103−u−M(u)が付加する循環シフト遅延は、各端末局装置100において同じ値であり、かつ端末局装置100ごとに異なる値である。
GI挿入部104−u−1〜104−u−M(u)は、遅延波による符号間干渉(もしくはブロック間干渉)を受けないようにするために、ガードインターバル(GI)を送信信号系列に挿入する。GIの挿入方法としては、FFT(Fast Fourier Transform;高速フーリエ変換)ブロック(もしくはOFDMシンボル)ごとに、末尾N(≧0の整数)個のサンプルをコピーしてFFTブロック(もしくはOFDMシンボル)の先頭につなぎ合わせて挿入するようにしてもよい。また、IEEE802.11a規格のように、N回繰り返えされたトレーニング信号系列をひとつのブロックとみなし、そのブロックの末尾N個のサンプルをコピーしてブロックの先頭につなぎ合わせて挿入するようにしてもよい。なお、本実施形態では、GI挿入を行っているが、必ずしもGI挿入は行わなくてもよい。
デジタル/アナログ(D/A)変換部105−u−1〜105−u−M(u)は、GI挿入部104−u−1〜104−u−M(u)においてGI挿入された送信信号系列をアナログ信号に変換し、変換後のアナログ信号をベースバンド送信信号として出力する。
無線部106−u−1〜106−u−M(u)は、共通の局部発振器を用いて、ベースバンド送信信号を中心周波数fのRF(Radio Frequency;無線周波数)信号に変換し、アンテナ素子107−u−1〜107−u−M(u)を介してRF信号を送信する。
図4は、本実施形態の無線通信システム1における遅延プロファイルの変化の一例を示す模式図である。同図には、端末局装置100−uにおける第2の循環シフト遅延付加により、基地局装置200で観測される遅延プロファイルの変化が示されている。ここで、遅延プロファイルとは、循環シフト遅延を含み、伝搬路における遅延状態を示す情報である。ここでは、端末局装置100−uのアンテナ数を1(=M(u))とし、端末局装置100−uと基地局装置200との間の伝搬路をhとし、そのパス数を2、循環シフト遅延の付加する量をDΔT(ΔTはサンプリング周期)とした場合について説明する。
端末局装置100−uにおいて、第2CSD付加部103−u−1が、1OFDMシンボルの末尾からDu個のサンプルを切り取って、OFDMシンボルの先頭につなぎ合わせる処理、つまり循環シフト遅延を付加する。これにより、基地局装置200において、観測される伝搬路の遅延プロファイルを循環シフト遅延を付加しないときの遅延プロファイルよりもDΔTだけ遅らすことができる。
付加する循環シフト遅延量DΔTは、基地局装置200において、各々の遅延プロファイルが重ならないことが望ましい。例えば、全ての端末局装置100のアンテナ素子107−u−1〜107−u−M(u)と、基地局装置200のアンテナ素子と間の遅延量がGI長(NΔT)内に収まると仮定すると、遅延量Dは、次式(1)として表される。ただし、M(0)=0である。
Figure 2013016967
例えば、ガードインターバル長が32(=Ng)で、同時に送信する端末局装置100の数が3(=U)で、端末局装置100−1が2本、端末局装置100−2が1本、端末局装置100−3が4本のアンテナ素子を備えているとき、D=0、D=64(D+Ng×端末1のアンテナ数)、D=96(D+Ng×端末2のアンテナ数)の循環シフト遅延を第2CSD付加部103−u−1〜103−u−M(u)が付加することとなる。また、各端末局装置100に割り当てることができる循環シフト遅延の付加する最大値N(NはN≧1の自然数)を同じにすると、遅延量Dは、次式(2)のように設定できる。
Figure 2013016967
例えば、N=32とし、端末局装置100−1が2本、端末局装置100−2が1本、端末局装置100−3が4本のアンテナ素子を備えているとき、第2CSD付加部103−u−1〜103−u−M(u)が付加する遅延量は、D=0、D=32、D=64となる。
図5は、本実施形態における基地局装置200の構成例を示す概略ブロック図である。同図に示すように、基地局装置200は、アンテナ素子201−1〜201−N(Nは2以上の自然数)と、無線部202−1〜202−Nと、アナログ/デジタル(A/D)変換部203−1〜203−Nと、GI除去部204−1〜204−Nと、周波数オフセット補償部205−1〜205−Nと、伝搬路推定部206−1〜206−Uと、タイミング検出部207と、周波数オフセット推定部208とを備えている。
無線部202−1〜202−Nは、それぞれに接続されているアンテナ素子201−1〜201−Nを介して、端末局装置100−1〜100−Uから送信されるRF信号を受信し、共通の局部発振器を用いてアンテナ素子201−1〜201−Nごとにベースバンド信号に変換する。
A/D変換部203−1〜203−Nは、無線部202−1〜202−Nより入力されたアナログのベースバンド信号をデジタル信号に変換し、受信信号系列として出力する。
GI除去部204−1〜204−Nは、タイミング検出部207から入力されるタイミング情報を用いて、A/D変換部203−1〜203−Nが出力する受信信号系列から、端末局装置100において挿入されたNgサンプルのGIを除去する。
周波数オフセット補償部205−1〜205−Nは、周波数オフセット推定部208が推定した周波数オフセット推定値を用いて、GI除去部204−1〜204−Nから出力された受信信号系列に対して補償を行い、端末局装置100ごとに周波数オフセットを補償した受信信号系列を出力する。補償の方法としては、例えば、参考文献2に記載されている方法を用いるようにしてもよい(参考文献2:Y. Takatori, et al., “New Robust Beamforming Method for Frequency Offsets in Uplink Multiuser OFDM-MIMO,” IEICE Trans. Commun., vol. E90-B, no. 9, pp.2312-2320, Sep. 2007.)。具体的には、マルチユーザ検出により端末局装置100ごとの受信信号系列に分離した後、各端末局装置100における受信信号系列ごとに時間領域で周波数オフセットを補償する。
伝搬路推定部206−1〜206−Uは、周波数オフセット補償後の受信信号系列を入力信号として、端末局装置100ごとの伝搬路情報(もしくはチャネル情報)を推定する。チャネル情報の推定は、公知の技術に用いて行う。例えば、LS(Least Square;最小2乗)法によりチャネル情報を推定する(参考文献3:I. Barhumi, et el., “Optimal training design for MIMO OFDM systems in mobile wireless channels,” IEEE Trans. Sig. Process., vol. 51, no. 6, June 2003.)。
なお、伝搬路推定部206−1〜206−Uが推定した伝搬路情報で補償された受信信号系列は、不図示の復号部により復号されて、情報信号として出力される。
タイミング検出部207は、A/D変換部203−1〜203−Nが出力する受信信号系列に含まれるトレーニング信号系列と、基地局装置200において記憶されている予め定められたトレーニング信号系列との相互相関を取ることにより、フレーム同期及びシンボル同期のタイミングを検出する。タイミング検出部207は、検出したタイミングを示すタイミング情報を、GI除去部204−1〜204−N及び周波数オフセット推定部208に出力する。
ここで、上りリンクの場合、端末局装置100の位置が異なることにより、各端末局装置100から送信された送信信号が異なるタイミングで受信されるタイミングオフセット問題がある。しかし、タイミング制御機能を用いれば端末局装置100間のタイミングオフセットを制御することができる。このタイミング制御機能とは、各端末局装置100の送信時刻を制御することである。OFDM伝送の場合は、GI長以内にタイミング誤差が収まるようタイミング制御を行えばよい。
周波数オフセット推定部208は、タイミング検出部207が出力するタイミング情報に基づいて、各端末局装置100との間の周波数オフセットを推定する。周波数オフセット推定部208は、推定した周波数オフセット推定値を、周波数オフセット補償部205−1〜205−Nに出力する。
以下、周波数オフセット推定部208の動作について詳細に説明する。まず、循環シフト遅延を付加していない場合を比較例として示す。
図6は、比較例におけるトレーニング信号系列の送受信の概要を示す図である。説明を簡単にするため、トレーニング信号系列の繰り返し数N=2、端末局の数U=2、伝搬路のパス数は1としている。また、端末局#1、端末局#2及び基地局における局部発振器の周波数をそれぞれf、f及びfとしている。
端末局#1、#2は、トレーニング信号系列を中心周波数f、fのRF信号に変換して送信する。端末局#1、#2から送信されたRF信号は、空間上で合成され、受信側の基地局に受信される。基地局は、中心周波数f0の信号を用いて、受信した信号を受信信号系列に変換する。基地局は、端末局#1、#2が用いたトレーニング信号系列と同じトレーニング信号と、端末局#1、#2から、受信信号系列に含まれているトレーニング信号との相互相関値を算出する。この相互相関値は、図6に示すように、端末局#1に対応する相互相関値のピークと、端末局#2に対する相互相関値のピークとが合成されてしまうため、周波数オフセットを推定することができない。
図7は、本実施形態による周波数オフセット推定の概要を示す図である。ここでは、図6に示した比較例と同様に、トレーニング信号系列の繰り返し数N=2、端末局装置100の数U=2、伝搬路のパス数は1としている。また、端末局#1、端末局#2及び基地局における局部発振器の周波数をそれぞれf、f及びfとしている。
端末局装置100−1は、トレーニング信号系列を中心周波数fのRF信号に変換して送信する。一方、端末局装置100−2は、トレーニング信号系列に循環シフト遅延(CSD)を付加し、循環シフト遅延を加えたトレーニング信号系列を、中心周波数fのRF信号に変換して送信する。端末局装置100−1、100−2から送信されたRF信号は、空間上で合成され、基地局装置200に受信される。
基地局装置200では、無線部202−1〜202−Nが中心周波数fの信号を用いて、受信した信号を受信信号系列に変換する。周波数オフセット推定部208は、各端末局装置100が用いているトレーニング信号(送信トレーニング信号)と、受信信号系列に含まれているトレーニング信号との相互相関値を算出する。この相互相関値は、図7に示すように、端末局装置100−1に対応する相互相関値と、端末局装置100−2に対応する相互相関値とが別々に算出される。このように、CSDを付加してトレーニング信号系列を送信することにより、相互相関値のピークが合成されてしまうことを防ぐことができ、基地局装置200において、相互相関値のピークの位相差に基づいて周波数オフセット値を算出することができる。
以下、周波数オフセット推定部208の構成について説明する。
図8は、本実施形態による周波数オフセット推定部208の構成例を示す概略ブロック図である。同図に示すように、周波数オフセット推定部208は、相互相関算出部301−1〜301−Nと、フィルタ回路302−1−1〜302−N−Uと、周波数オフセット算出部303−1〜303−Uとを備えている。
相互相関算出部301−1〜301−Nは、各アンテナ素子201−1〜201−Nで受信したRF信号に含まれるトレーニング信号系列(以下、受信トレーニング信号系列という)と、送信トレーニング信号系列との相互相関c(t,n,n)を、次式(3)を用いて算出する。この送信トレーニング信号系列は、基地局装置200において予め記憶されているトレーニング信号系列である。
Figure 2013016967
ここで、r(t,n)は、第n受信アンテナにおける時刻tの受信トレーニング信号系列を示す。p(t)は、送信トレーニング信号系列を示す。また、p(t)の上付きの「*」は複素共役を示す。
図9は、本実施形態による相互相関算出部301−1〜301−Nが出力する遅延プロファイルの一例を示す図である。同図において、横軸は時間を示し、縦軸は電力を示している。同図に示すように、式(3)により、複数パスから構成される遅延プロファイルが、端末局装置100ごとにN個算出する。
フィルタ回路302−1−1〜302−N−Uは、相互相関算出部301−1〜301−Nが算出した遅延プロファイルから、端末局装置100ごとの遅延プロファイルを抽出する。
図10は、本実施形態によるフィルタ回路302−1−1〜302−N−Uが遅延プロファイルを抽出するフィルタ処理の一例を示す図である。同図において、横軸は時間を示し、縦軸は電力を示している。例えば、端末局装置100−2と基地局装置200との間の周波数オフセットを推定する場合には、フィルタ回路302−1−1〜302−N−Uは、図10に示すように、矩形フィルタを用いてDΔTとDΔTの間の遅延プロファイルを抽出する。このフィルタ処理は、一般的に次式(4)として表される。ただし、D=0である。
Figure 2013016967
周波数オフセット算出部303−1〜303−Uは、フィルタ回路302−1−1〜302−N−Uから出力された遅延プロファイルc´(t,n,u,n)から、端末局装置100ごとにトレーニング信号系列間の位相差を算出し、各アンテナ素子201−1〜201−Nごとに算出した位相差の平均値から周波数オフセット推定値Δfを算出する。周波数オフセット推定値Δfは、次式(5)で表される。
Figure 2013016967
なお、相互相関算出部301−1〜301−Nでは、各アンテナ素子201−1〜201−Nで受信したトレーニング信号系列と送信トレーニング信号系列との相互相関を時間領域で求めていたが、回路規模等によっては、高速フーリエ変換(FFT)及び逆FFT(Inverse Fast Fourier Transform;IFFT)を用いて、トレーニング信号系列ごとに周波数領域で算出してもよい。
また、フィルタ回路302−1−1〜302−N−Uにおいて、次式(6)のように閾値Pth(u)を与え、相互相関算出部301−1〜301−Nが出力する出力信号の電力値(もしくは振幅値)が閾値Pth(u)よりも高い値のみを用いてもよい。
Figure 2013016967
ここで、閾値Pth(u)は、端末局装置100−uに対応する閾値である。閾値Pth(u)の導出の一例を次式(7)に示す。
Figure 2013016967
ただし、αはα>0の実数である。式(6)におけるc´´(t,n,u,n)を、フィルタ回路302−1−1〜302−N−Uの出力c´(t,n,u,n)と置き換えて周波数オフセット算出部303−1〜303−Uに入力する。なお、閾値Pth(u)は、端末局装置100ごとに異なる値を用いてもよいし、同じ値を用いてもよい。
上述のように、各端末局装置100は、共通のトレーニング信号系列を用い、それぞれが固有の循環シフト遅延を付加して送信する。これにより、基地局装置200は、1つのOFDMシンボルの中でわずかに時間がずれたトレーニング信号系列を受信する。
基地局装置200は、各端末局装置100が用いたトレーニング信号系列と同じトレーニング信号系列を送信トレーニング信号系列として予め記憶しておき、当該送信トレーニング信号系列と、受信したトレーニング信号系列との相互相関値を算出する。更に、基地局装置200は、算出した相互相関値に生じている複数のピークから、端末局装置100それぞれに対応する相互相関値を抽出し、端末局装置100ごとの受信トレーニング信号を取得して、周波数オフセットの推定値を算出する。
このように、無線通信システム1は、通信のオーバーヘッドを増加させることなく、周波数オフセット推定値を算出することができる。
ところで、端末局装置と基地局装置と間の周波数オフセット量を事前に推定し、送信側で周波数オフセットの補正をかけた信号を送ることが考えられる。しかし、周波数オフセット量は、時々刻々と変化するため、周波数オフセット量を推定した時刻と送信時刻とに差があると、事前に推定した周波数オフセット量と、実際の周波数オフセット量に差が生じ、完全には補償することができないことがある。
また、トレーニング信号のみを時間的にずらして送信する、つまり時間分割多元接続(Time Division Multiple Access;TDMA)を用いることにより、周波数オフセット量を動的に推定することが考えられる。しかし、端末局数が増加するとオーバーヘッドが大きくなってしまい、伝送スループットが減少して周波数利用効率が低下してしまい、上りリンクSDMA伝送を適用した効果が得られないことがある。
これに対して、本実施形態における無線通信システム1では、上述のように、周波数利用効率を低下させることなく、かつ動的に周波数オフセット量を推定することができ、伝送スループットを向上させることができる効果を奏する。
B.第2実施形態
第2実施形態の特徴は、送信側の端末局装置100において第1トレーニング信号系列及び第2トレーニング信号系列を付加した信号を送信すること、及び、受信側の基地局装置200において第1トレーニング信号系列を用いて周波数オフセットを粗推定し、第2トレーニング信号系列を用いて周波数オフセットを精推定することである。このように、二段階で推定することで、より精度の高い周波数オフセット値を推定することができる。
図11は、本実施形態による無線通信システムにおいて、端末局装置100から送信される送信信号系列の一例を示す図である。同図に示すように、本実施形態の送信信号系列は、2つの異なるトレーニング信号系列を用いている点が、第1実施形態の送信信号系列と異なる。本実施形態において、端末局装置100−uに備えられているトレーニング信号系列生成部101−uは、同図に示されたトレーニング信号系列を生成して出力する。
なお、端末局装置100−uにおいて、第1CSD付加部102−u−2〜102−u−M(u)、及び第2CSD付加部103−u−1〜103−u−M(u)は、2つの異なるトレーニング信号系列で同じ遅延量を与えてもよいし、異なる遅延量にしてもよい。
本実施形態の基地局装置は、周波数オフセット推定部208に替えて、図12に示す周波数オフセット推定部400を備える点が、第1実施形態の基地局装置200(図5)と異なる。以下、周波数オフセット推定部400について説明する。
図12は、第2実施形態による周波数オフセット推定部400の構成例を示す概略ブロック図である。同図に示すように、周波数オフセット推定部400は、第1相互相関算出部401−1〜401−Nと、第1フィルタ回路402−1−1〜402−N−Uと、第1周波数オフセット算出部403−1〜403−Uと、周波数オフセット仮補償部404−1−1〜404−N−Uと、第2相互相関算出部405−1−1〜405−N−Uと、第2フィルタ回路406−1−1〜406−N−Uと、第2周波数オフセット算出部407−1〜407−Uとを備えている。
第1相互相関算出部401−1〜401−N、第1フィルタ回路402−1−1〜402−N−U、及び第1周波数オフセット算出部403−1〜403−Uの動作は、それぞれ第1の実施形態における相互相関算出部301−1〜301−N、フィルタ回路302−1−1〜302−N−U、及び周波数オフセット算出部303−1〜303−Uと同様の処理を行う。
周波数オフセット仮補償部404−1−1〜404−N−Uは、第1周波数オフセット算出部403−1〜403−Uが算出した周波数オフセットの推定値を用いて、受信信号を仮補償する。なお、仮補償とは、1回目の周波数オフセットの補償であって、第1実施形態における周波数オフセット補償部205−1〜205−Nが行う周波数オフセットの補償と同じ処理である。
Figure 2013016967
以下、式(8)においてrの上に「^(ハット)」が付されている符号を、rの前に「^」を付して、「^r」と表記する。受信トレーニング信号系列^r(t,n,u)は、端末局装置100−uと基地局と間の周波数オフセット推定値Δfを用いて、周波数オフセット仮補償部404−1−1〜404−N−Uが仮補償した結果の受信トレーニング信号系列である。
第2相互相関算出部405−1−1〜405−N−Uは、周波数オフセット仮補償部404−1−1〜404−N−Uが仮補償した受信トレーニング信号系列^r(t,n,u)と、送信トレーニング信号系列との相互相関値^c(t,n,n,u)を、次式(9)を用いて算出する。
Figure 2013016967
第2フィルタ回路406−1−1〜406−N−Uは、端末局装置100ごとに、第2相互相関算出部405−1−1〜405−N−Uが算出した相互相関値^c(t,n,n,u)からなる遅延プロファイルを抽出するフィルタ処理を行う。具体的には、第2フィルタ回路406−1−1、406−2−1、・・・、406−N−1が、端末局装置100−1に対応する遅延プロファイルを抽出する。同様に、第2フィルタ回路406−1−u、406−2−u、・・・、406−N−uが、端末局装置100−uに対応する遅延プロファイルを抽出する。第2フィルタ回路406−1−1〜406−N−Uが行うフィルタ処理は、次式(10)で表される。
Figure 2013016967
第2周波数オフセット算出部407−1〜407−Uには、各アンテナ素子201−1〜201−Nで受信された受信信号系列ごとに算出された遅延プロファイルであって端末局装置100−1〜100−Uに対応する遅延プロファイルが入力される。第2周波数オフセット算出部407−1〜407−Uは、端末局装置100ごとに、各アンテナ素子201−1〜201−Nに対応する受信信号系列に含まれるトレーニング信号系列間の位相差を算出し、算出した位相差の平均値および第1周波数オフセット算出部403−1〜403−Uが算出した周波数オフセット値から周波数オフセット精推定値Δf’を算出する。周波数オフセット精推定値Δf’は、次式(11)で表される。
Figure 2013016967
なお、第1相互相関算出部401−1〜401−N、及び第2相互相関算出部405−1−1〜405−N−Uは、各アンテナ素子201−1〜201−Nで受信したトレーニング信号系列と、送信トレーニング信号系列との相互相関を時間領域で求める構成について説明した。しかし、これに限ることなく、相互相関を算出する回路の規模等によっては、高速フーリエ変換及び逆FFTを用いて、送信トレーニング信号系列ごとに周波数領域で算出してもよい。
また、第2フィルタ回路406−1−1〜406−1−Uにおいて、次式(12)のように閾値^Pth(u)を用いて、第2相互相関算出部405−1−1〜405−N−Uが算出する信号の電力値(もしくは振幅値)が閾値^Pth(u)よりも高い値のみを用いてもよい。
Figure 2013016967
ここで、閾値^Pth(u)は、端末局装置100−uにおける閾値を表す。閾値^Pth(u)の導出の一例を次式(13)に示す。
Figure 2013016967
ただし、αはα>0の実数である。上記値^c´´(t,n,u,n)を第2フィルタ回路406−1−1〜406−N−Uが算出する^c´(t,n,u,n)と置き換えて第2周波数オフセット算出部407−1〜407−Uに入力する。なお、閾値Pth(u)は、端末局装置100ごとに異なる値を用いてもよいし、同じ値を用いてもよい。
本実施形態では、2つのトレーニング信号系列を送信した場合を示しているが、3つ以上の系列の異なるトレーニング信号系列を送信してもよい。また、複数のトレーニング信号を用いる場合は、異なるトレーニング信号系列ごとに異なる循環シフト遅延を付加してもよい。また、1つのトレーニング信号系列を繰り返し利用して2度周波数オフセット推定を行ってもよい。
また、上述の第1及び第2実施形態では、端末局装置100から基地局装置200への上りリンク伝送における周波数オフセットの推定及び補償を行う構成について説明した。しかし、これに限ることなく、複数の基地局装置から端末局装置への下りリンク伝送にも適用可能である。
なお、上述した端末局装置100、及び基地局装置200は、内部に、コンピュータシステムを有していてもよい。この場合、上述したトレーニング信号の生成、及び周波数オフセット推定の処理過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われることになる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしてもよい。
本発明における通信方法、及び通信装置は、例えば、無線LANや、携帯電話などの無線通信システムに用いることができる。
1…無線通信システム
100,100−1,100−u,100−U…端末局装置
101−u…トレーニング信号系列生成部
102−u−2,102−u−M(u)…第1CSD付加部
103−u−1,103−u−M(u)…第2CSD付加部
104−u−1,104−u−M(u)…GI挿入部
105−u−1,105−u−M(u)…D/A変換部
106−u−1,106−u−M(u)…無線部
107−u−1,107−u−M(u)…アンテナ素子
200…基地局装置
201−1,201−N…アンテナ素子
202−1,202−N…無線部
203−1,203−N…A/D変換部
204−1,204−N…GI除去部
205−1,205−N…周波数オフセット補償部
206−1,206−U…伝搬路推定部
207…タイミング検出部
208…周波数オフセット推定部
301−1,301−N…相互相関算出部
302−1−1,302−1−2,302−1−U,302−N−U…フィルタ回路
303−1,303−2,303−U…周波数オフセット算出部
400…周波数オフセット推定部
401−1,401−N…第1相互相関算出部
402−1−1,402−1−U,402−N−U…第1フィルタ回路
403−1,403−U…第1周波数オフセット算出部
404−1−1,404−1−U,404−N−U…周波数オフセット仮補償部
405−1−1,405−1−U,405−N−U…第2相互相関算出部
406−1−1,406−1−U,406−N−U…第2フィルタ回路
407−1,407−U…第2周波数オフセット算出部

Claims (8)

  1. 複数の第1の通信装置と通信し、複数のアンテナ素子を備えている第2の通信装置と、前記複数の第1の通信装置とを具備する無線通信システムであって、
    前記第1の通信装置は、
    前記第1の通信装置のすべてにおいて共通のトレーニング信号系列を生成するトレーニング信号系列生成部と、
    前記トレーニング信号系列に対して第1の通信装置ごとに異なる遅延量の循環シフト遅延を付加する循環シフト遅延付加部と、
    前記循環シフト遅延が付加されたトレーニング信号系列を送信する無線部と
    を備え、
    前記第2の通信装置は、
    前記アンテナ素子ごとに、前記第1の通信装置から受信したトレーニング信号系列と、自装置に予め記憶されているトレーニング信号系列との相互相関値を算出する第1の相互相関算出部と、
    前記第1の相互相関算出部が算出した相互相関値から、前記第1の通信装置それぞれに対応する相互相関値を抽出する第1のフィルタ回路と、
    前記第1のフィルタ回路が抽出した相互相関値の遅延量から、前記受信したトレーニング信号系列間の位相差を算出し、算出した位相差の平均値から周波数オフセット推定値を算出する第1の周波数オフセット算出部と
    を備えることを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記第2の通信装置は、さらに、
    前記第1の周波数オフセット算出部が算出した周波数オフセット推定値を用いて、前記受信したトレーニング信号系列に対して仮補償を行う周波数オフセット仮補償部と、
    前記周波数オフセット仮補償部が仮補償をしたトレーニング信号系列と、前記記憶されているトレーニング信号系列との相互相関値を算出する第2の相互相関算出部と、
    前記第2の相互相関算出部が算出した相互相関値から、前記第1の通信装置それぞれに対応する相互相関値を抽出する第2のフィルタ回路と、
    前記第2のフィルタ回路が抽出した相互相関値の遅延量から、前記受信したトレーニング信号系列間の位相差を算出し、算出した位相差の平均値および前記第1の周波数オフセット算出部が算出した周波数オフセット推定値を用いて周波数オフセット精推定値を算出する第2の周波数オフセット算出部と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記第1のフィルタ回路又は前記第2のフィルタ回路は、
    算出した閾値より高い電力又は振幅を有する相互相関値を抽出する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の無線通信システム。
  4. 前記閾値は、前記第1の通信装置ごとに異なる値である
    ことを特徴とする請求項3に記載の無線通信システム。
  5. 複数の通信装置と通信し、複数のアンテナ素子を備えている基地局装置と、前記複数の通信装置とを具備する無線通信システムにおける通信装置であって、
    前記第1の通信装置のすべてにおいて共通のトレーニング信号系列を生成するトレーニング信号系列生成部と、
    前記トレーニング信号系列に対して通信装置ごとに異なる遅延量の循環シフト遅延を付加する循環シフト遅延付加部と、
    前記循環シフト遅延が付加されたトレーニング信号系列を送信する無線部と
    を備えることを特徴とする通信装置。
  6. 複数の第1の通信装置と通信し、複数のアンテナ素子を備える第2の通信装置と、前記複数の第1の通信装置とを具備する無線通信システムにおける無線通信方法であって、
    前記第1の通信装置が、前記第1の通信装置のすべてにおいて共通のトレーニング信号系列を生成するトレーニング信号系列ステップと、
    前記第1の通信装置が、前記トレーニング信号系列に対して前記第1の通信装置ごとに異なる遅延量の循環シフト遅延を付加する循環シフト遅延付加ステップと、
    前記第1の通信装置が、前記循環シフト遅延が付加されたトレーニング信号系列を送信する送信ステップと、
    前記第2の通信装置が、前記アンテナ素子ごとに、前記第1の通信装置から受信したトレーニング信号系列と、自装置に予め記憶されているトレーニング信号系列との相互相関値を算出する第1の相互相関算出ステップと、
    前記第2の通信装置が、前記第1の相互相関算出ステップにおいて算出された相互相関値から、前記第1の通信装置それぞれに対応する相互相関値を抽出する第1のフィルタステップと、
    前記第2の通信装置が、前記第1のフィルタステップにおいて抽出された各相互相関値の遅延量から、前記受信したトレーニング信号系列間の位相差を算出し、算出した位相差の平均値から周波数オフセット推定値を算出する第1の周波数オフセット算出ステップと
    を有することを特徴とする無線通信方法。
  7. 前記第2の通信装置が、前記第1の周波数オフセット算出ステップにおいて算出された周波数オフセット推定値を用いて、前記受信したトレーニング信号系列に対して仮補償を行う周波数オフセット仮補償ステップと、
    前記第2の通信装置が、前記周波数オフセット仮補償ステップにおいて仮補償されたトレーニング信号系列と、前記記憶されているトレーニング信号系列との相互相関値を算出する第2の相互相関算出ステップと、
    前記第2の通信装置が、前記第2の相互相関算出ステップにおいて算出された相互相関値から、前記第1の通信装置それぞれに対応する相互相関値を抽出する第2のフィルタステップと、
    前記第2の通信装置が、前記第2のフィルタステップにおいて抽出された相互相関値の遅延量から、前記受信したトレーニング信号系列間の位相差を算出し、算出した位相差を平均化した値および前記第1の周波数オフセット算出ステップにおいて算出された周波数オフセット推定値を用いて周波数オフセットの精推定値を算出する第2の周波数オフセット算出ステップと
    を有することを特徴とする請求項6に記載の無線通信方法。
  8. 複数の第1の通信装置と通信し、複数のアンテナ素子を備える第2の通信装置と、前記複数の第1の通信装置とを具備する無線通信システムにおける送信方法であって、
    前記第1の通信装置が、前記第1の通信装置のすべてにおいて共通のトレーニング信号系列を生成するトレーニング信号系列生成ステップと、
    前記第1の通信装置が、前記トレーニング信号系列に対して前記第1の通信装置ごとに異なる遅延量の循環シフト遅延を付加する循環シフト遅延付加ステップと、
    前記第1の通信装置が、前記循環シフト遅延が付加されたトレーニング信号系列を送信する送信ステップと
    を有することを特徴とする送信方法。
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