JP2013010737A - リン脂質含有組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】リン脂質含有組成物において、特殊な容器を用いたり、使用期限を制限することなく、安全性と保湿感に優れ、しかも十分な防腐力を有する処方開発は困難であった。
【解決手段】(A)リン脂質と(B)一般式(1)で示される成分と(C)低級アルコール、糖アルコール及び多価アルコールから選ばれる少なくとも1種以上のアルコール類を配合することにより、防腐効果を損なうことなく高い保湿感が得られることを見いだし本発明を完成した。
【選択図】なし

Description

本発明はリン脂質を含有する組成物に関する。更に詳しくはリン脂質と特定の成分を組み合わせることによって防腐性の優れた組成物に関する。
化粧料等の外用組成物は、製造時、使用中においてラインの配管や手指の表面等に付着している微生物との接触、あるいは使用中の水周りなどからの汚染は避けられない。そのため組成物中には通常微生物の増殖を抑制し時間の経過と共にこれらの微生物を死滅させるために、安息香酸エステルなどの防腐剤を含有させて保存性を高める方法がとられてきた。しかしながら、近年に於いては、安息香酸エステルに関しての安全性の懸念をする専門家も存し、安息香酸エステルに代わる防腐力の具現化手段が望まれている。
このような新規の防腐剤の例として1,2ペンタンジオール(特許文献1)、3−メチル−3−メトキシブタノール(特許文献2)、4−ヒドロキシフェニル酢酸エチル(特許文献3)、2,2−ジアルキル−1,3−プロパンジオール(特許文献4)などの化学成分や、天然成分であるローズマリーエキス(特許文献5)があるが、未だ十分な効果は得られていない。
一方、リン脂質を用いた製剤は、皮膚に対する安全性が高く、さらに特有の保湿感が得られるため、化粧料等の外用組成物として広く用いられている。また、二重膜を形成し、内部に難溶性薬剤、生理活性物質、機能性成分等を保持できるため、医薬製剤としても幅広く応用されている。しかしながらこのようなリン脂質含有組成物において、防腐性を持たせるために安息香酸エステルを用いてもリン脂質とミセル化し、十分な防腐効果を得られないという課題があった。これを解決するために安息香酸エステルの代わりにフェノキシエタノールを用いる技術があった(特許文献6参照)が、必ずしも効果が十分ではないために、さらにその他の防腐成分を併用する必要が生じ、安全性や保湿感の高さを生かした処方開発は困難であった。
特開2000−204017号 特開2000−281558号 特開2008−100923号 特開2001−199805号 特開2001−335419号 特開2008−094755号
即ち、リン脂質含有組成物において、特殊な容器を用いたり、使用期限を制限することなく、安全性と保湿感に優れ、しかも十分な防腐力を有する処方開発は困難であった。
本発明者らは検討の結果、リン脂質含有組成物において一般式(1)で示される1種以上と、低級アルコール、糖アルコール及び多価アルコールから選ばれる少なくとも1種以上のアルコール類を組み合わせることにより、防腐効果を損なうことなく高い保湿感が得られることを見いだし本発明を完成した。
本発明によれば従来のものより防腐力が向上し、且つべたつきが少なくリン脂質特有の心地よい保湿感が得られるリン脂質含有化粧料組成物を作ることができる。
以下、本発明について詳細に説明する。本発明の成分(A)は下記の一般式(1)で示される1種以上を含有するものである。

(式中Rは炭素数8〜22の脂肪族炭化水素基:AOは炭素数2〜4のオキシアルキレン基:m及びnは0又は1〜10の整数であり、少なくとも片方は0ではない。)
一般式(1)においてRは炭素数8〜22、より好ましくは8〜16の脂肪族炭化水素であり、飽和、不飽和、直鎖又は分岐を問わず使用する事ができる。Rが炭素数8未満では十分な防腐力が得られず、炭素数が22を超えると溶解性が低下し、組成物中で均一になりにくい。これらの脂肪族炭化水素基としては直鎖または分岐のアルキル基(n−オクチル、n−デシル、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシル、オクタデシル、アイコシル、ドコシル、3,5,7−トリメチルオクチル基等)および直鎖または分岐のアルケニル基(1−デセニル、6−ドデセニル、オレイル基等)などが挙げられるが、これに限定するものではなく、2種以上を併用してもよい。
一般式(1)におけるAOで示される炭素数2〜4のオキシアルキレン基としては、オキシエチレン基、1,2−オキシプロピレン基、1,3−オキシプロピレン基、1,2−オキシブチレン基、及び1,4−オキシブチレン基などが挙げられる。AOのうち、抗菌性および皮膚刺激性の観点から好ましいのはオキシエチレン基、1,2−オキシプロピレン基及びこれらの併用である。
一般式(1)において、mおよびnは0または1〜10の整数で、mおよびnのうち少なくとも一方は0ではない。mおよびnの両方が0である化合物としては、従来から公知の抗菌剤である1,2−アルカンジオールが挙げられるが、抗菌性と低皮膚刺激性において不十分である。
また、本発明の抗菌剤は、一般式(1)で示される化合物を2種以上含むことが好ましい。複数の成分を含むことで相乗的効果を発揮し抗菌性が向上し、低皮膚刺激性になり、さらには抗菌スペクトルが広くなる傾向にある。
このようなものはそれぞれ別個に合成して組み合わせて配合することも可能だが、一般式(1)で示される化合物は一般式(2)で示される1,2−ジオールにアルキレンオキサイドを付加反応させて得られるアルキレンオキサイド付加物を用いて合成する事が効率の面から好ましい。

(式中Rは炭素数8〜22の脂肪族炭化水素基である)
本発明におけるアルキレンオキサイドの平均付加モル数は0.5〜10であり、好ましいのは0.5〜8であり、さらに好ましいのは0.5〜5である。この範囲であれば防腐力が十分高く、皮膚刺激性が十分低い。m+nが10を超えると親水性が高すぎ、抗菌性が低下する傾向にある。なお、平均付加モル数は整数であるとは限らない
本発明に用いられる成分(A)の含有量は特に限定されないが、0.01〜1質量%(以下、単に「%」と示す。)が好ましく、0.05〜0.2%がより好ましい。この範囲であれば、皮膚刺激感の無さ、使用感、防腐、に特に優れるものとなる。本成分に相当する化粧料における全成分名称としてはPEG−1ラウリルグリコールなどが該当する。
(B)成分のリン脂質とは、リン酸残基を含む複合脂質であって、天然リン脂質、合成リン脂質、天然由来のリン脂質の不飽和炭素鎖を水素により飽和とした水素添加リン脂質、などが挙げられる。具体的なリン脂質としては、例えば、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルイノシトール、リゾホスファチジルコリン、スフィンゴミエリン、卵黄レシチン、大豆レシチンなどの天然リン脂質;ジラウロイルホスファチジルコリン、ジミリストイルホスファチジルコリン、ジパルミトイルホスファチジルコリン、ジステアロイルホスファチジルコリン、ジオレオイルホスファチジルコリン、パルミトイル・オレオイルホスファチジルコリンなどの合成リン脂質;水素添加大豆レシチン、水素添加卵黄レシチン、水素添加ホスファチジルコリン、水素添加ホスファチジルセリンなどの水素添加リン脂質などを例示することができる。
また、本発明において(B)成分にリゾリン脂質を用いることもできる。リゾリン脂質とは、2つのアシル基を有するリン脂質に対し、脂肪酸が1本であるものを指し、主にリン脂質をホスフォリパーゼにより2位のエステル結合が加水分解することにより得られる。リゾリン脂質は疎水基である脂肪酸が1つしかないため、HLBが高く、リン脂質とは異なる化学的性質を有する。また、リゾリン脂質はリン脂質同様、その構造中に不飽和脂肪酸が含まれる場合が多く、そのために不飽和脂肪酸部分が光や酸素によって酸化され、着色、異臭発生等を引き起こし化粧品の品質を低下させる場合がある。そこでこれらの品質低下を防止するために、不飽和結合の一部又は全てを水素添加して飽和結合とした水素添加リゾリン脂質があるが、これも本発明の成分(B)として用いることができる。これら(B)成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いることもできる。
(B)成分の含有量は特に限定されないが、0.1〜10%が好ましく、0.3〜6%がより好ましい。この範囲であれば、皮膚刺激感の無さ、使用感、防腐力、に特に優れるものとなる。
(C)のアルコール類のうち、低級アルコールとは炭素数2〜5の直鎖又は分岐のアルコール、具体的には、エタノール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール等が挙げられる。糖アルコールとしてはキシリトール、ソルビトール、マルチトール、マルトトリオース、マンニトール、エリスリトール、デンプン分解糖還元アルコール等があげられる。多価アルコールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、イソプレングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、テトラメチレングリコール、2,3−ブチレングリコール、ペンタメチレングリコール、2−ブテン−1,4−ジオール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール等の2価のアルコール;グリセリン、トリメチロールプロパン、1,2,6−ヘキサントリオール等の3価のアルコール;ペンタエリスリトール等の4価アルコール;ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン等の多価アルコール重合体があげられる。これらアルコール類は2種以上を組み合わせて使用することができる。これらアルコール類のうち低級アルコールとしてはエタノール、糖アルコールとしてはソルビトール、マンニトール、エリスリトール、多価アルコールとしてはグリセリン、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコールが好ましい。
成分(C)の含有量は特に限定されないが、2〜30%が好ましく、特に5〜20%がより好ましい。この範囲であれば、皮膚刺激感の無さ、使用感、防腐力、に特に優れるものとなる。
本発明において成分(A)と成分(B)の含有質量比である(A):(B)は2:1〜1:100、より好ましくは1:1〜1:50の範囲であれば防腐力と皮膚安全性に優れた組成物を得る事ができる。これより(A)の比率が高いとリン脂質特有の保湿感を感じにくくなり、これより(B)が高いと十分な防腐力を得る事が難しい。
本発明の組成物は液状、ゲル状、クリーム状、半固形状、固形状のいずれの性状であっても使用する事ができる。また、可溶化、分散、乳化などいずれの状態を取ることも可能であるが、水中油型乳化組成物であればリン脂質の保湿感を有効に生かす事ができ好ましい。
本発明ではさらに成分(D)としてステロール又はステロール誘導体を含有する事ができる。本成分を含有することにより、成分(B)の膜流動性が増し、組成物の経時安定性及び又は高温安定性が高まる。ステロールとしては具体的にはコレステロール、フィトステロール、シトステロール、スチグマステロール、ブラシカステロール、エルゴステロール、カンペステロールなどがあげられ、これらを2種以上組み合わせて用いてもよい。ステロール誘導体としては例えばこれらのステロール類と低級又は高級脂肪酸とのエステル体などが挙げられ、具体的にはヒドロキシステアリン酸コレステリル、オレイン酸コレステリル、イソステアリン酸コレステリル、ラノリン脂肪酸コレステリル、マカデミアナッツ油脂肪酸コレステリル、ノナン酸コレステリル、ステアリン酸コレステリル、酪酸コレステリル、コメヌカ油脂肪酸フィトステリル、オレイン酸フィトステロール、ノナン酸フィトステロール、ステアリン酸フィトステロール、酪酸フィトステロール、マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリルなどが市販されている。また、アミノ酸や脂肪酸との誘導体である、ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)なども市販されており、エモリエント効果に優れ保湿感の維持向上に優れる。またステロール類にエチレンオキサイドを付加したポリオキシエチレンコレステロール、ポリオキシエチレンフィトステロールも使用する事ができる。これらを1種又は2種以上組合わせて使用する事ができる。
成分(D)の含有量は特に限定されないが、0.01〜10%が好ましく、特に0.1〜5%がより好ましい。この範囲であれば、防腐性に影響なく経時安定性及び又は高温安定性を高めるものとなる。
本発明の組成物は安息香酸エステルを含有しなくとも十分な防腐効果を有するものであるため、いわゆるパラベンフリーとする事ができる。
本発明の組成物は乳液、クリーム、化粧水、美容液、パック、洗顔料、メーキャップ化粧料等の皮膚用化粧料(医薬部外品を含む)に属する形態;シャンプー、ヘアートリートメント、ヘアースタイリング剤、養毛剤、育毛剤等の頭髪化粧料(医薬部外品を含む)に関する形態;等とすることができる。また、本発明は、上記の各種化粧料に配合できる他、分散液、軟膏、エアゾール、貼付剤、パップ剤、リニメント剤等の皮膚外用剤等に配合することもできる。
本発明の組成物には、必要に応じて本発明の効果を損なわない範囲で、通常、化粧料等の製剤に使用される成分、すなわち、水(精製水、温泉水、深層水等)、油剤、界面活性剤、金属セッケン、ゲル化剤、粉体、アルコール類、水溶性高分子、皮膜形成剤、樹脂、紫外線防御剤、包接化合物、抗菌剤、香料、消臭剤、塩類、PH調整剤、清涼剤、動物・微生物由来抽出物、植物抽出物、血行促進剤、収斂剤、抗脂漏剤、美白剤、抗炎症剤、活性酸素消去剤、細胞賦活剤、保湿剤、キレート剤、角質溶解剤、酵素、ホルモン類、ビタミン類等を加えることができる。
(実施例)
以下に、各作用を評価するための試験例、皮膚外用剤や化粧料の処方例等の実施例を挙げて本発明をさらに詳細に記述するが、本発明はこれらになんら限定されるものではない。
評価方法:「使用感(べたつきの無さ)」
20名の官能検査パネルに試料を約0.2g手にとって全顔に使用してもらい、各試料の使用感について(1)絶対評価基準を用いて5段階に評価し、各資料の評価の平均点を(2)4段階判定基準を用いて判定した。評価は、塗布直後に行った。
(1)絶対評価基準:
評価結果 :評点
非常に良好:5点
良好 :4点
普通 :3点
やや不良 :2点
不良 :1点
(2)4段階判定基準:
評点の平均点 :判定
4.5以上 :◎
3.5以上〜4.5未満:○
1.5以上〜3.5未満:△
1.5未満 :×
評価方法:「防腐力」
防腐力については第十五改正日本薬局方第一追補参考情報に記載の保存効力試験法に基づき大腸菌、黄色ブドウ球菌等を用いて試験を実施し、下記基準に基づき評価した。

判定基準:
結果 :判定
1週間以内に細菌が接種菌数の0.1%までに減少したもの :◎

1週間以内に細菌が接種菌数の0.1%までに減少しないが
2週間以内に細菌が接種菌数の0.1%までに減少したもの :○

2週間以内に細菌が接種菌数の0.1%までに減少しないが
3週間以内に細菌が接種菌数の0.1%までに減少したもの :△

3週間以内に細菌が接種菌数の0.1%までに減少しないもの :×
注1:日光ケミカルズ社製
注2:三洋化成工業社製
(製造方法)
A.成分1〜5を70℃で加熱溶解し、成分6を加えて乳化する。
B.Aを35℃に冷却し、成分7〜14を加えて均一に混合する。
C.Bを容器に充填し、評価用乳液を得た。
表1に示すように防腐剤として既に知られているフェノキシエタノール、安息香酸メチル、クロルフェネシンと比べ、本発明の化合物を配合した実施例1、2は少量で高い防腐力を有している事がわかった。

表2に示すように本発明の組成物は安息香酸メチルを用いたときよりもべたつきの少ない使用感を維持したまま、防腐力に優れたものであった。
[実施例8:化粧水]
(成分) (%)
1.ジプロピレングリコール 5.0
2.1,3−ブチレングリコール 5.0
3.乳酸 0.05
4.乳酸ナトリウム 0.1
5.大豆レシチン 0.1
6.モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン 1.25
7.エタノール 8.0
8.PEG−1ラウリルグリコール 注2 0.1
9.香料 0.05
10.精製水 残量
(製造方法)
A:成分6〜9を混合溶解する。
B:成分1〜5及び10を混合溶解する。
C:BにAを添加混合し、化粧水を得た。
実施例8の化粧水は十分な防腐力を持ち、べたつかず使用感に優れたものであった。
[実施例9:乳液]
成分 %
1.水添レシチン 2.5
2.大豆ステロール 注3 0.5
3.ジグリセリン 3.0
4.ソルビトール 2.0
5.パラオキシ安息香酸エチル 0.05
6.PEG−1ラウリルグリコール 注2 0.05
7.カルボマー 0.1
8.ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.1
9.ポリグルタミン酸 0.1
10.水酸化ナトリウム 0.05
11.1,3−ブチレングリコール 15.0
12.精製水 残量
13.エタノール 2.0
14.香料 0.05

注3 大豆より抽出・精製したステロールであり、シトステロール、スチグマステロール、カンペステロールの混合物である。
(製造方法)
A:成分1〜6を70℃に加熱し均一に溶解する。
B:成分7〜12を70℃に加熱し均一に溶解する。
C:AにBを加え乳化する。
D:30℃まで冷却し、成分13、14を加え乳液を得た。
実施例9の乳液は十分な防腐力を持ち、べたつかず使用感に優れたものであった。
[実施例10: クリーム]
成分 %
1.水素添加大豆リン脂質 0.4
2.水素添加大豆リゾリン脂質 0.1
3.N−ステアロイル-N-メチルタウリンナトリウム 1.0
4.セトステアリルアルコール 1.5
5.ベヘニルアルコール 0.5
6.ステアリン酸硬化ヒマシ油 1.0
7.ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル) 1.5
8.メドウフォーム油 3.0
9.ジメチルポリシロキサン 1.0
10.酢酸トコフェロール 0.2
11.PEG−1ラウリルグリコール 注2 0.1
12.グリセリン 3.0
13.マンニトール 5.0
14.1,3−ブチレングリコール 15.0
15.エデト酸ニナトリウム 0.05
16.カルボマー 0.25
17.アルギン酸ナトリウム 0.1
18.水酸化カリウム 0.1
19.精製水 残量
(製造方法)
A:成分1〜11を75℃に加熱し均一に溶解する。
B:成分12〜19を75℃に加熱し均一に溶解する。
C:AにBを加え乳化し、クリームを得た。
実施例10のクリームは十分な防腐力を持ち、べたつかず使用感に優れたものであった。
[実施例11: 美容液]
(成分) (%)
1.水添大豆リン脂質 6.0
2.PEG−30フィトステロール 1.0
3.オレイン酸フィトステリル 0.5
4.バチルアルコール 2.0
5.オレイン酸エチル 0.5
6.ジカプリン酸プロピレングリコール 1.0
7.エタノール 8.0
8.ポリエチレングリコール400 5.0
9.1,3−ブチレングリコール 12.0
10.クエン酸 0.05
11.クエン酸ナトリウム 0.01
12.ジエチレントリアミン5酢酸5ナトリウム 0.1
13.フェノキシエタノール 0.2
14.PEG−1ラウリルグリコール 注2 0.05
15.精製水 残量
(製造方法)
A:成分1〜6を75℃に加熱し均一に溶解する。
B:成分8〜15を75℃に加熱し均一に溶解する。
C:40℃に冷却後、成分7を加えて美容液を得た。
実施例11の美容液は十分な防腐力を持ち、保湿感に優れたものであった。
本発明のリン脂質含有組成物は十分な防腐力があるため、特別な容器などの必要がなく、べたつきのない保湿感に優れた感触を有する皮膚外用剤、化粧料を得る事ができる。

Claims (6)

  1. (A)一般式(1)で示される化合物の1種以上と(B)リン脂質(C)低級アルコール、糖アルコール及び多価アルコールから選ばれる少なくとも1種以上のアルコール類を含有することを特徴とする組成物
    (式中Rは炭素数8〜22の脂肪族炭化水素基:AOは炭素数2〜4のオキシアルキレン基:m及びnは0又は1〜10の整数であり、少なくとも片方は0ではない。)
  2. 成分(A)と成分(B)の含有質量比が2:1〜1:100であることを特徴とする請求項1記載の組成物
  3. 水中油型であることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の組成物
  4. さらに成分(D)としてステロール又はステロール誘導体を含む請求項1〜3のいずれかに記載の組成物
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の組成物が皮膚外用剤である組成物
  6. 安息香酸エステルを含有しないことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の組成物
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