JP2013010532A - スプレー容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ステム22を上下動可能に収容するハウジング24と、ハウジング24とステム22との間に配設され、ステム22を上方付勢する付勢手段83と、上端がハウジング24内に向けて開放される一方、下端が容器本体2内で内容物に浸漬される吸上筒部26と、を備え、ステム22は、吸上筒部26内に連通する下側室62と、ノズル孔23aに連通する上側室63と、が上下方向に沿って区画されるとともに、下側室62、及び上側室63には、それぞれハウジング24内に連通可能な下側連通孔67、及び上側連通孔66が各別に形成され、ステム22には、容器本体2内の圧力に応じて拡縮変形することで、下側連通孔67を開閉可能とする弁筒体68が外嵌され、上側連通孔66は、ステム22の上下方向の移動に伴って逆止弁101により開閉可能とされていることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
このようなスプレー容器では、固定部材と、可動部材と、の協働によるピストン運動により、容器本体内に空気を供給し、容器本体内を蓄圧した後、ノズル部材を押下することにより、容器本体内に収容された内容物がノズル孔を通って噴出されるようになっている。
本発明に係るスプレー容器は、上方付勢状態で下方移動可能に立設されたステムと、該ステムの上端に装着され、容器本体内の内容物を噴出するノズル孔を有するノズル部材と、を備え、前記ノズル部材を前記ステムとともに押下することにより、前記容器本体内と前記ステム内とが連通され、前記容器本体内の内容物が前記ノズル孔から噴出される構成とされ、前記容器本体には、筒状の固定部材が固定されるとともに、該固定部材には、筒状の可動部材が容器軸方向に摺動自在に嵌合され、前記固定部材に対して前記可動部材を押し込むことにより、前記固定部材と前記可動部材との間の空気が押し出され、前記容器本体内に空気が流入し、前記容器本体と前記固定部材との間に、前記固定部材側から前記容器本体内への空気の流入を許容する一方、その逆の流れは禁止する逆止弁が設けられたスプレー容器であって、前記ステムを上下動可能に収容するハウジングと、該ハウジングと前記ステムとの間に配設され、前記ステムを上方付勢する付勢手段と、上端が前記ハウジング内に向けて開放される一方、下端が前記容器本体内で前記内容物に浸漬される吸上筒部と、を備え、前記ステムは、前記吸上筒部内に連通する下側室と、前記ノズル孔に連通する上側室と、が容器軸方向に沿って区画されるとともに、前記下側室、及び前記上側室には、それぞれ前記ハウジング内に連通可能な下側連通孔、及び上側連通孔が各別に形成され、前記ステムに外嵌されるとともに、前記容器本体内の圧力に応じて拡縮変形することで、前記下側連通孔を開閉可能とする弁筒体を有する弁部材を備え、前記上側連通孔は、前記ステムの容器軸方向の移動に伴って前記逆止弁により開閉可能とされていることを特徴とする。
一方で、容器本体の内圧が所定値未満まで低下すると、弁筒体が復元(縮径)することで、下側連通孔が閉塞される。これにより、下側室とハウジング内との連通が遮断されることで、下側室よりも下流側への内容物の流通が停止される。よって、ノズル部材とともにステムを操作しても内容物が噴出されなくなるようになっている。
このように、容器本体内の圧力に応じて噴出を許容、または停止することができるので、内容物の噴出状態を安定させることができる。すなわち、弁筒体が開弁状態のときのみ噴出が許容されるため、一定圧力以上の好適な噴霧状態で液滴(内容物)を噴出することができる。
図1に示すように、本実施形態に係るスプレー容器1は、内容物が収容される容器本体2と、容器本体2の口部11に装着されたヘッド部材3と、を備えている。なお、本実施形態では、容器本体2、及びヘッド部材3の各中心軸線は、共通軸上に位置している。以下、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸Oに沿う方向を上下方向、上下方向に沿ったヘッド部材3側を上側、容器本体2側を下側という。また、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
固定部材31は、容器本体2内を上下方向に沿って延在する外筒33と、外筒33の径方向の内側に配置された内筒34と、外筒33、及び内筒34の下端部同士を連結する連結環35(図1参照)と、を備えている。
摺動筒45は、その下端部に径方向の外側に向けて張り出すフランジ部47を有している。このフランジ部47は、外周面が外筒33に密接している。フランジ部47の上方には、摺動筒45を径方向に沿って貫通するスリット48が、周方向に一定範囲で延びるように形成されている。なお、摺動筒45の下端縁には、上方に向けて窪んだ溝部44が形成されており、摺動筒45の下端部が径方向に弾性変形可能に構成されている。
なお、前記スリット48は複数設けてもよい。
また、摺動筒45の上部は、下部に比べて縮径した縮径部49とされ、この縮径部49の上端開口部を閉塞するように天板部50が連設されている。
本体筒部61は、上部が固定部材31のガイド筒部43(固定キャップ37の天板部39)よりも上方に突出した状態で、ガイド筒部43内に配設され、ガイド筒部43に対して上下移動可能に支持されている。また、本体筒部61は、上下方向におけるガイド筒部43よりも下側の部分に、径方向の外側に向けて突出する段部65が形成されており、この段部65が内フランジ部41との間で後述する逆止弁101を挟持している。
ノズル天板部71は、面方向が上下方向に対して僅かに傾斜した状態で配置された円板状の部材である。ノズル天板部71における径方向の中央部には、下方に沿って延設された装着筒73が形成され、この装着筒73が上述したステム22の上端部分に外嵌されている。
ノズル周壁部72は、上方から下方に向かうに従い拡径された円錐台状に形成されている。ノズル周壁部72の上部における周方向の一部には、径方向の外側に向けて開口する上述したノズル孔23aが形成されている。このノズル孔23aは、上述した装着筒73内を介してステム22の上側室63内に連通している。
また、前記ノズル部材23は、前記貫通孔42を上方から覆うように位置している。
まず、図1,2に示すように、固定部材31の外筒33と内筒34との間で可動部材32の摺動筒45を上下移動させることで、容器本体2内に空気を供給して容器本体2の内圧を高める。
具体的には、可動部材32の摺動筒45を外筒33と内筒34との間に挿入した状態で、摺動筒45を下方に向けて押し込み、固定部材31と可動部材32とで囲まれたシリンダ空間S1(摺動筒45のフランジ部47よりも下側の空間、摺動筒45と内筒34との間の空間、及び摺動筒45とノズル部材23との間の空間)を加圧する。すると、シリンダ空間S1の圧力が固定部材31の内フランジ部41に形成された貫通孔42を通して逆止弁101に作用する。これにより、逆止弁101の外周側が下方に向けて撓み変形することで、逆止弁101が開弁される。なお、内筒34の外周面に上下方向の全長に亘るとともに、周方向に沿って複数の縦溝が形成され、摺動筒45の一部が内筒34の外周面に摺接していてもよい。
その後、可動部材32の摺動筒45を引き上げると、シリンダ空間S1が負圧となり、この負圧により摺動筒45のスリット48が開放される。すると、外気がスリット48を通して流入し、シリンダ空間S1が大気圧まで上昇する。
そして、可動部材32の上下移動を繰り返すことで、固定部材31と、可動部材32と、の協働によるピストン運動により、容器本体2内に空気を供給し、容器本体2の内圧を高めることができる。
そして、図3に示すように、容器本体2の内圧がさらに高まり所定値以上になると、下側室62内の圧力が下側連通孔67を介して弁筒体68に作用し、弁筒体68を径方向の外側に押し広げることで、弁筒体68が拡径する。これにより、下側連通孔67が開放されて、下側室62の内外が連通することで、下側室62内の内容物が下側連通孔67を通って貯留空間S2内に供給される(図3中矢印Y1参照)。なお、貯留空間S2に供給される内容物は、ステム22、及び逆止弁101により上側室63側への流通が塞き止められている。
ここで、本実施形態では、容器本体2の内圧が所定値未満まで低下すると、弁筒体68が復元(縮径)することで、弁筒体68が再びステム22に密接する。これにより、下側連通孔67が閉塞され、下側室62と貯留空間S2との間での内容物の流通が遮断される。よって、この状態でノズル部材23を操作して、ステム22(上側室63)内とハウジング24内とが連通したとしても内容物が噴出されなくなるようになっている。なお、再び内容物を噴出するためには、可動部材32を固定部材31に装着して容器本体2の内圧を所定値以上まで高めることで、上述した作用と同様の作用によって内容物を噴出することができる。
この構成によれば、容器本体2の内圧が所定値以上の場合は、下側連通孔67を開放して下側室62よりも下流側への内容物の流通を許容することができる。この場合には、下側連通孔67の開放時に、ノズル部材23とともにステム22を押下して上側室63の上側連通孔66が開放されることで、内容物が上側室63内に流入してノズル孔23aから内容物が噴出される。
一方で、容器本体2の内圧が所定値未満に低下した場合には、下側連通孔67を閉塞して下側室62よりも下流側への内容物の流通を停止することができる。この場合には、ノズル部材23とともにステム22を押下しても、上側室63内へ内容物が流入しないため、ノズル孔23aから内容物が噴出されないようになっている。
例えば、弁筒体68と付勢手段83(コイルスプリングなどの弾性部材でもよい)とを別体で形成しても構わない。
また、上述した実施形態では、ハウジング24における本体筒部61の上端縁に溝部78を形成する構成について説明したが、これに限らず、本体筒部61における上端縁よりも下方に径方向に貫通する貫通孔を形成しても構わない。
この構成によれば、本体筒部61の上端縁と逆止弁101とが全周に亘って均等に接触させることが可能になるので、逆止弁101の耐久性を向上でき、流通の阻害を生じることもなくなる。
Claims (2)
- 上方付勢状態で下方移動可能に立設されたステムと、
該ステムの上端に装着され、容器本体内の内容物を噴出するノズル孔を有するノズル部材と、を備え、
前記ノズル部材を前記ステムとともに押下することにより、前記容器本体内と前記ステム内とが連通され、前記容器本体内の内容物が前記ノズル孔から噴出される構成とされ、
前記容器本体には、筒状の固定部材が固定されるとともに、該固定部材には、筒状の可動部材が容器軸方向に摺動自在に嵌合され、前記固定部材に対して前記可動部材を押し込むことにより、前記固定部材と前記可動部材との間の空気が押し出され、前記容器本体内に空気が流入し、前記容器本体と前記固定部材との間に、前記固定部材側から前記容器本体内への空気の流入を許容する一方、その逆の流れは禁止する逆止弁が設けられたスプレー容器であって、
前記ステムを上下動可能に収容するハウジングと、
該ハウジングと前記ステムとの間に配設され、前記ステムを上方付勢する付勢手段と、
上端が前記ハウジング内に向けて開放される一方、下端が前記容器本体内で前記内容物に浸漬される吸上筒部と、を備え、
前記ステムは、前記吸上筒部内に連通する下側室と、前記ノズル孔に連通する上側室と、が容器軸方向に沿って区画されるとともに、前記下側室、及び前記上側室には、それぞれ前記ハウジング内に連通可能な下側連通孔、及び上側連通孔が各別に形成され、
前記ステムに外嵌されるとともに、前記容器本体内の圧力に応じて拡縮変形することで、前記下側連通孔を開閉可能とする弁筒体を有する弁部材を備え、
前記上側連通孔は、前記ステムの容器軸方向の移動に伴って前記逆止弁により開閉可能とされていることを特徴とするスプレー容器。 - 前記弁部材と前記付勢手段とが一体的に形成されていることを特徴とする請求項1記載のスプレー容器。
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JPH04154575A (ja) * | 1990-09-08 | 1992-05-27 | Canyon Corp | 蓄圧式ディスペンサーおよび液体の流出方法 |
JPH07508248A (ja) * | 1992-02-21 | 1995-09-14 | ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー | 大径の気泡を使用するスプレー装置を備えた消費者製品パッケージ |
JP2008229445A (ja) * | 2007-03-19 | 2008-10-02 | Lion Corp | トリガー式液体噴出器 |
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2011
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