JP2013008967A - 光源と画像の安定性を確保するシステム及び方法 - Google Patents

光源と画像の安定性を確保するシステム及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】スキャナマッチング及び安定性制御の方法を提供する。
【解決手段】本発明は、ウェーハメトロロジとリソグラフィ装置特性の直接の測定が組み合わせられて、シミュレーションモデルを用いたリソグラフィ装置/プロセスの時間ドリフトの低減を達成する様々なシステム及びプロセスの実施形態を開示する。シミュレーションモデルは、サブコンポーネントを有していてもよい。例えば、サブモデルが光学条件の第1のセットを表し、別のサブモデルが光学条件の第2のセットを表していてもよい。光学条件の第1のセットは、照明条件の標準セットで、第2のセットは照明条件のカスタムセットであってもよい。サブモデル間の相互関係を用いて、ウェーハメトロロジを用いることなくカスタム照明条件下での安定性をより速く達成できる。
【選択図】図3

Description

[0001] 本発明の技術分野は、一般に、リソグラフィプロセス及び装置に関し、より詳細には、リソグラフィ装置及びプロセスの性能安定性制御に関する。
[0002] リソグラフィ装置は、例えば、集積回路(IC)の製造で使用することができる。その場合、マスクは、ICの個々の層に対応する回路パターンを含むことができ、このパターンを放射感応性材料(レジスト)の層でコーティングされた基板(シリコンウェーハ)上のターゲット部分(例えば、1つ以上のダイを含む)に結像することができる。一般に、1つのウェーハは、投影システムを介して一度に1つずつ連続的に照射される隣接するターゲット部分のネットワーク全体を含む。あるタイプのリソグラフィ投影装置では、マスクパターン全体をターゲット部分に一度に露光することで各ターゲット部分が照射される。上記装置は、一般にウェーハステッパと呼ばれる。一般にステップアンドスキャン装置と呼ばれる別の装置では、各ターゲット部分は、投影ビームの下でマスクパターンを所与の基準方向(「スキャン方向」)に漸次スキャンしながらそれに同期してこの方向に平行に又は逆平行に基板テーブルをスキャンすることで照射される。一般に、投影システムは、拡大率M(一般に、M<1)を持つので、基板テーブルがスキャンされる速度Vは、マスクテーブルがスキャンされる速度の因数M倍となる。
[0003] リソグラフィ投影装置を用いた製造プロセスでは、放射感応性材料(レジスト)の層で少なくとも部分的に覆われた基板上にマスクパターンが結像される。この結像ステップを行う前に、プライミング、レジストコーティング、及びソフトベークなどの種々の処理を基板に対して行うことができる。露光後、基板に対して、結像されたフィーチャの露光後ベーク(PEB)、現像、ハードベーク及び測定/検査などの他の処理を実行することができる。この一連の処理は、例えば、ICのようなデバイスの個々の層にパターン形成する基準として使用される。次に、そのようなパターン形成された層に対して、個々の層を完成させるためのエッチング、イオン注入(ドーピング)、金属化、酸化、化学的機械的研磨などの種々の処理を行うことができる。幾つかの層が必要な場合、処理全体、又はその変形処理を新しい層ごとに繰り返す必要がある。最終的に、デバイスのアレイが基板(ウェーハ)上に形成される。次に、これらのデバイスは、ダイシング又はソーイングなどの技術によって互いに分離され、それにより個々のデバイスをキャリア上に装着することもできるし、ピンなどに接続することもできる。
[0004] 話を分かりやすくするため、以下、投影システムを「レンズ」と呼ぶことがある。しかし、この用語は、例えば、屈折光学系、反射光学系、及び反射屈折光学系を含む種々のタイプの投影システムを含むものと広義に解釈されるべきである。放射システムは、また、放射投影ビームを誘導し、整形し、又は制御する任意のこれらの設計タイプに従って動作するコンポーネントを含むことができる。このようなコンポーネントも、以下において集合的に又は単独で「レンズ」と呼ぶことがある。さらに、リソグラフ装置は、2つ以上の基板テーブル(及び/又は2つ以上のマスクテーブル)を有するタイプのものであってもよい。このような「マルチステージ」デバイスでは、追加のテーブルを、並列に使用することもでき、又は、1つ以上の他のテーブルを露光に使用している間に、1つ以上のテーブル上で準備ステップを実行することもできる。
[0005] 上記フォトリソグラフィマスクは、シリコンウェーハ上に集積する回路コンポーネントに対応する幾何学パターンを含む。このようなマスクを作成するのに使用するパターンは、このプロセスが多くの場合EDA(電子設計オートメーション)と呼ばれるCAD(コンピュータ支援設計)プログラムを用いて生成される。大半のCADプログラムは、機能マスクを作成するために一組の所定の設計ルールに従う。これらのルールは、処理及び設計の制限によって設定される。例えば、設計ルールは、回路デバイス(ゲート、コンデンサなど)又は相互接続線間の空間許容範囲を定義して、回路デバイス又は線が好ましくない形で相互動作しないようにする。設計ルールの限界は、通常、「クリティカルディメンション」(CD)とも呼ばれる。回路のクリティカルディメンションは、線若しくは穴の最小幅又は2本の線若しくは2つの穴の間の最小空間として定義することができる。それ故、CDは、設計された回路の全体のサイズと密度とを決定する。もちろん、集積回路の製作の目標の1つは、元の回路設計をウェーハ上に(マスクを介して)忠実に再現することである。
[0006] 上述のように、マイクロリソグラフィは半導体集積回路の製造における中心ステップであり、半導体ウェーハ基板上に形成されるパターンは、マイクロプロセッサ、メモリチップなどの半導体デバイスの機能要素を定義する。同様のリソグラフィ技術が、フラットパネルディスプレイ、微小電気機械システム(MEMS)、及び他のデバイスの形成にも使用される。
[0007] 半導体製造プロセスが進化し続ける一方で、回路素子の寸法は絶えず低減し、その間、デバイス当たりのトランジスタなどの機能素子の数は、一般に「ムーアの法則」と呼ばれる傾向に従って数十年間にわたって着実に増加しつつある。現行の技術では、先端デバイスのクリティカルレイヤが、深紫外線レーザ光源の照明を用いて基板上にマスク画像を投影して100nmをはるかに下回る、すなわち、投影光の波長の半分に満たない寸法を有する個別の回路フィーチャを作成するスキャナとして既知の光リソグラフィ投影システムを用いて製造される。
[0008] 光投影システムの伝統的な解像限界よりも小さい寸法を有するフィーチャが印刷されるこのプロセスは、一般に解像度の式、CD=k×λ/NAによる低kリソグラフィとして公知である。この式で、λは使用する放射の波長(現在ほとんどの場合、248nm又は193nm)、NAは投影光学系の開口数、CDは「クリティカルディメンション」、すなわち、一般に印刷される最小のフィーチャサイズ、及びkは経験的解像度係数である。一般に、kが小さいほど、特定の電気的機能と性能を達成するために回路設計者が計画する形状と寸法に似たパターンをウェーハ上に再現することは困難になる。これらの困難を克服するために、投影システムだけでなくマスク設計にも高度の微調整ステップが適用される。これらは、例えば、NA及び光コヒーレンス設定の最適化、カスタム化された照明方法、移相マスクの使用、マスクレイアウト内の光近接効果補正、又は、一般に「高解像度化技術」(RET)と呼ばれるその他の方法を含むが、これらに限定されない。
[0009] RETの重要な一例として、光近接効果補正(OPC)は、ウェーハ上に印刷されるフィーチャの最終寸法及び配置が、単にマスク上の対応するフィーチャの寸法及び配置に応じるものでないという事実に対処する。「マスク」及び「レチクル」という用語は、本明細書では互換的に使用されることに留意されたい。典型的な回路設計上でフィーチャ寸法が小さくフィーチャ密度が高い場合、所与のフィーチャの特定のエッジの位置は、ある程度、他の隣接するフィーチャの有無による影響を受ける。このような近接効果は、フィーチャ間で結合される微量の光から生じるものである。同様に、近接効果は、露光後ベーク(PEB)、レジスト現像、及び一般にリソグラフィ露光後のエッチング時の拡散及び他の化学的影響から生じる場合がある。
[0010] フィーチャが所与のターゲット回路設計の要件に従って半導体基板上に確実に生成されるようにするために、高度な数値モデルを使用して近接効果を予測する必要があり、補正又はプリディストーションをマスクの設計に適用する必要があり、その後、高性能なデバイスの良好な製造が可能になる。典型的な高性能設計では、ターゲット設計に十分近づいたプリントパターンを達成するために、ほぼすべてのフィーチャエッジが何らかの修正を必要とする。これらの修正は、エッジ位置又はライン幅のシフト又はバイアス、及びそれら自体を印刷することを意図しないが、関連付けられた主フィーチャの特性に影響を与えることのない「アシスト」フィーチャの適用を含んでもよい。
[0011] OPCはコンピュータリソグラフィの分野に組み込まれているが、ウェーハメトロロジベースのプロセス制御は成形加工品分野で使用されている。全体の開発サイクル時間と製造のソリューションとを最適化するために、コンピュータリソグラフィ製造業者及び成形加工品製造業者は協働してターゲット設計、リソグラフィプロセス及びリソグラフィ装置パラメータを最適化している。歴史的には、チップ製造業者は、様々な製造ステップを互いに独立して最適化してきた。しかし、32nm技術へ移行するとなると、独立した最適化ではもはや十分でない。コンピュータリソグラフィ、ウェーハメトロロジベースのリソグラフィ、及びプロセス制御をインテリジェントに統合する全体論的リソグラフィ方法が必要である。そのため、モデルが任意のパターン上の結像性能を特徴付け、リソグラフィ装置(「スキャナ」とも呼ばれる)による安定した結像性能を容易に達成できる。現在のリソグラフィシミュレーションモデルは、スキャナモジュールデータとウェーハ上のクリティカルディメンション(CD)測定値などのプロセス応答データを利用する。同様に、結像性能のマッチングと安定性制御は、個々のスキャナモジュール(照明、投影光学装置など)、ウェーハ上のCD測定値、又はその両方に基づいていてもよい。モデルの一次的な目的の1つは、マスク上の同じ/異なるパターンについてのCDの差、2つの異なるスキャナ間の挙動の差、同じスキャナ上の2つの異なる条件間の挙動の差、同じスキャナ上の2つの異なる時間インスタンス間の挙動の差などの様々なリソグラフィプロセスパラメータの差を予測することである。「差分精度」は、モデルによって予測されたCDの差がウェーハ上で測定されたCDの差に一定の精度許容差内で一致するというモデルの要件である。この前提で、スキャナマッチング及び安定性制御は、モデルベース又はモデル支援によってもよい。これは、モデルが、2つのスキャナの差又は同じスキャナの2つの時間インスタンスの差を補償するのに必要なスキャナ調整の手引きを提供するからである。本発明はスキャナマッチング及び安定性制御の方法を提供し、モデルはウェーハメトロロジ及びスキャナ測定に基づいて更新できるため、標準及びカスタムの光学条件について結像安定性が達成される。
[0012] 本発明は、リソグラフィ装置特性のウェーハメトロロジ及び直接の測定値を組み合わせてシミュレーションモデルを用いたリソグラフィ装置/プロセス内の時間ドリフトの低減が達成される様々なシステム及びプロセスの実施形態を開示する。シミュレーションモデルはサブコンポーネントを有していてもよい。例えば、サブモデルは光学条件の第1のセットを表していてもよく、別のサブモデルは光学条件の第2のセットを表していてもよい。光学条件の第1のセットが標準の条件のセットで、光学条件の第2のセットがカスタムの条件のセットであってもよく、又はその逆、すなわち、光学条件の第1のセットがカスタムの条件のセットで、光学条件の第2のセットが標準の条件のセットであってもよい。1セットの条件は、1つ以上の条件を含んでいてもよいことに留意されたい。
[0013] シミュレーションモデルは、照明源瞳特性、投影光学装置特性、レチクル特性、ウェーハ特性と、リソグラフィプロセス応答パラメータ(例えば、クリティカルディメンション、オーバレイ、ベストフォーカス、側壁角度など)を、これらに限定されないが含む幾つかのパラメータであってもよい。
[0014] 本発明の一態様では、リソグラフィプロセスの安定性を制御する方法が提供され、この方法は、(a)リソグラフィモデル内のリソグラフィプロセスで用いるリソグラフィ装置のベースライン性能を定義するステップであって、第1のベースライン性能を定義するリソグラフィモデルの第1のサブモデルは第1の照明条件下で入手され、第2のベースライン性能を定義するリソグラフィモデルの第2のサブモデルは第2の照明条件下で入手され、リソグラフィモデルは照明源瞳特性とリソグラフィプロセス応答パラメータの1つ以上を含むステップと、(b)照明源瞳特性の第1の時間ドリフトデータを測定することで第1の照明条件下でのリソグラフィ装置の照明安定性をモニタし、第1の測定された時間ドリフトデータを用いて照明源瞳特性を第1のベースライン性能の範囲内、又は実質的にその近くに維持するステップと、(c)リソグラフィプロセス応答パラメータの第2の時間ドリフトデータを測定することで第2の照明条件下でのリソグラフィプロセス応答安定性をモニタし、第2の測定された時間ドリフトデータを用いてリソグラフィプロセス応答を第2のベースライン性能の範囲内、又は実質的にその近くに維持するステップとを含む。
[0015] 本発明の別の態様では、リソグラフィプロセスパラメータの時間ドリフトを低減してリソグラフィプロセス内の性能安定性を維持する方法が提供される。この方法は、(a)リソグラフィモデル内のリソグラフィプロセスのベースライン性能を定義するステップであって、第1のベースライン性能を定義するリソグラフィモデルの第1のサブモデルは第1の照明条件下で入手され、第2のベースライン性能を定義するリソグラフィモデルの第2のサブモデルは第2の照明条件下で入手されるステップと、(b)第1の光学条件下での第1のベースライン性能に対する第1のリソグラフィプロセスパラメータの第1の時間ドリフトデータを測定するステップと、(c)第2の光学条件下での第2のベースライン性能に対する第2のリソグラフィプロセスパラメータの第2の時間ドリフトデータを測定するステップと、(d)第1及び第2のサブモデルの相互関係と、測定された第1及び第2の時間ドリフトデータとを用いて第1及び第2のリソグラフィプロセスパラメータの必要な調整を決定してリソグラフィプロセスを定義されたベースライン性能の範囲内、又は実質的にその近くに維持するステップとを含む。第1及び第2のサブモデルの相互関係は、リソグラフィプロセス応答の変化を第1及び第2のサブモデルの両方の光学条件の変化に関連付ける数学的関数(コスト関数と呼んでもよい)を含むステップとを含む。
[0016] 本発明のスキャナマッチング/調整態様を含む本発明の上記及びその他の態様は、以下の図面及び詳細な説明を参照することで当業者には明らかであろう。
[0017] 本発明の具体的な実施形態について以下の添付図面に関連して説明する。
[0018]本発明の例示的実施態様によるリソグラフィシステムの様々なサブシステムのブロック図である。 [0019]図1のサブシステムに対応するシミュレーションモデルのブロック図である。 [0020]本発明のある実施形態によるスキャナ安定性制御の概念の一例を示すフローチャートである。 [0021]本発明の例示的実施形態によるスキャナ安定性設定及び制御の例示的プロセスフローを示す図である。 [0021]本発明の例示的実施形態によるスキャナ安定性設定及び制御の例示的プロセスフローを示す図である。 [0021]本発明の例示的実施形態によるスキャナ安定性設定及び制御の例示的プロセスフローを示す図である。 [0021]本発明の例示的実施形態によるスキャナ安定性設定及び制御の例示的プロセスフローを示す図である。 [0021]本発明の例示的実施形態によるスキャナ安定性設定及び制御の例示的プロセスフローを示す図である。 [0022]本発明の例示的実施形態によるスキャナマッチング及び調整の例示的プロセスフローを示す図である。 [0022]本発明の例示的実施形態によるスキャナマッチング及び調整の例示的プロセスフローを示す図である。 [0022]本発明の例示的実施形態によるスキャナマッチング及び調整の例示的プロセスフローを示す図である。 [0022]本発明の例示的実施形態によるスキャナマッチング及び調整の例示的プロセスフローを示す図である。 [0022]本発明の例示的実施形態によるスキャナマッチング及び調整の例示的プロセスフローを示す図である。 [0023]実施形態を実施できる例示的コンピュータシステムのブロック図である。 [0024]実施形態が適用可能なリソグラフィ投影装置の概略図である。
[0025] 当業者が本発明を実践することができるように、本発明の例示的な例として提供される図面を参照して以下に本発明を詳述する。特に、以下の図及び例は本発明の範囲を1つの実施形態に限定するものではなく、下記又は図示の要素の一部又は全部を入れ替えることで別の実施形態も可能である。さらに、既知のコンポーネントを用いて本発明の特定の要素を部分的に又は完全に実施することができる場合、本発明を分かりにくくしないように、本発明の理解に必要な既知のコンポーネントのそれらの部分のみを説明し、それら既知のコンポーネントのその他の部分の詳細な説明は省略する。ソフトウェアで実施される実施形態はそれに限定されてはならず、特に断りのない限り、当業者には明らかなように、ハードウェア、又はソフトウェアとハードウェアとの組合せで実施される実施形態を含むことができ、またその逆の場合も同様である。本明細書では、単一のコンポーネントを示す実施形態は限定的と考えてはならず、特に本明細書で断りのない限り、複数の同じコンポーネントを含む別の実施形態を包含し、またその逆の場合も同様である。さらに、特に断りのない限り、出願人らは明細書又は特許請求の範囲のいかなる用語にも一般的でない又は特殊な意味を与えることはない。さらに、本発明は、本明細書の図で参照する既知のコンポーネントの現在及び将来の既知の同等物を包含する。
[0026] 一般に、半導体工業は、「シュリンク」−チップフィーチャを小さくして、多くの場合、デバイス性能を向上させ製造コストを低減する能力−によって駆り立てられている。しかし、チップフィーチャが小さくなるにつれて、製造業者がその枠内で作業する「プロセスウィンドウ」の許容差も小さくなる。プロセスウィンドウが小さくなると、正常に機能するチップの製造が困難になる。より小さいプロセスウィンドウは、通常、オーバレイやクリティカルディメンションの均等性(CDU)などのパラメータに極端に厳格な要件を課す。
[0027] リソグラフィによるチップの製造可能性に対処するには、リソグラフィ装置を制御する能力の向上が必須である。スキャンリソグラフィ装置を、これに限定されないが含む様々なタイプのリソグラフィ装置が存在するが、本出願ではリソグラフィプロセスを実行するために用いる任意のリソグラフィ装置を示すのに「スキャナ」という用語を頻繁に使用することに留意されたい。さらに、リソグラフィ装置は物理的な装置でなく、物理的な装置のシミュレーションモデルであってもよい。
[0028] スキャナの安定性制御システム及び方法によって、製造業者は所有するスキャナの焦点とオーバレイ(すなわち、層間のアライメント)の均等性の制御を拡張している。これによって、所与のフィーチャサイズとチップ用途についての最適で安定化したプロセスウィンドウが得られ、さらに高性能のチップのシュリンクと作成を継続することができる。スキャナ安定性制御方法は、プログラマブル照明瞳制御投影光学装置(レンズ)制御などの他の制御要素と連動することに留意されたい。
[0029] リソグラフィシステムは、最初に設置/使用する時、較正されて最適な動作が補償される。しかし、時間と共に、システム性能パラメータがドリフトする。少量のドリフトには耐えられるが、一定のしきい値を超えるドリフトの場合、リソグラフィプロセス及び/又は装置が仕様に適合しない危険がある。したがって、製造業者は、周期的に生産を停止して再度較正を行う必要がある。システムの較正の頻度を上げるとプロセスウィンドウが大きくなるが、普通は予定の停止時間が増加する結果となる。
[0030] スキャナ安定性制御のオプションは、上記の生産停止を大幅に低減する。停止の代わりに、スキャナ安定性制御システムは、リソグラフィ装置/プロセスを事前定義された基準性能(多くの場合「ベースライン」と呼ばれる)に周期的に自動でリセットする。リセットの周期は、ユーザが制御できる。例えば、毎日のリセット、任意の動作時間後のリセット、一定のプロセス実行後のリセットなどが可能である。リセットを実行するために、スキャナ安定性制御システムは、メトロロジツールを用いてウェーハ上で計測した標準測定値を収集する。モニタウェーハが特別のスキャトロメトリマークを含む特別のテストレチクルを用いて露光される。しかし、スキャトロメトリマークは、実際のターゲットウェーハ内、例えば、スクライブラインに沿って、2つのチップ間に、ウェーハの周辺領域内にも収容可能であることは当業者には明らかであろう。さらに、ウェーハ測定技術はスキャトロメトリに限定されない。ウェーハ測定技術は、スキャン電子顕微鏡(SEM)を用いた従来の測定を含んでもよい。本出願のスキャナ安定性制御方法は、ウェーハメトロロジの特定の方法に限定されない。
[0031] ウェーハメトロロジから、スキャナ安定性制御システムは、システムがそのベースラインからドリフトした程度を判定する。次に、例えば、ウェーハレベルオーバレイと焦点補正データとを計算する。次に、リソグラフィ装置は、上記補正データのセットを量産ウェーハを含む後続のウェーハ上の露光ごとの特定の補正値に変換する。
[0032] スキャナ安定性制御の主要な特徴と利点の幾つかは以下を含むが、これらに限定されない。
・スキャナの生産性を犠牲にしない、様々なプロセス条件での長期焦点安定性
・スキャナの生産性を犠牲にしない、様々なプロセス条件での長期適合マシンオーバレイ安定性
・スキャナオーバレイ及び焦点をモニタする能力
・完全自動/半自動ステップへの効率的な統合
A.本発明の例示的実施形態を実施するリソグラフィシステムの一般的な環境
[0033] 本発明を説明する前に、設計全体及び結像プロセスについて簡潔に説明する。図1は、例示的リソグラフィ投影装置10を示す。主要なコンポーネントは、深紫外線エキシマレーザ放射源などの光源12と、部分的なコヒーレンスを定義し、また特定の光源整形光学系14、16a及び16bを含んでいてもよい照明光学系と、マスク又はレチクル18と、ウェーハ面22上にレチクルパターンの画像を生成する投影光学系16cである。瞳面の調整式フィルタ又はアパーチャ20はウェーハ面22に当たるビーム角度の範囲を制限することができ、可能な最大角度は投影光学系の開口数NA=sin(Θmax)を定義する。
[0034] リソグラフィシステムでは、これらの主要システムコンポーネントを例えば図2に示すように別々の機能モジュールによって記述することができる。図2を参照すると、機能モジュールは、ターゲット設計を定義する設計レイアウトモジュール26と、結像プロセスで使用するマスクを定義するマスクレイアウトモジュール28と、シミュレーションプロセス中に使用するマスクレイアウトのモデルを定義するマスクモデルモジュール30と、リソグラフィシステムの光学コンポーネントの性能を定義する光学モデルモジュール32と、所与のプロセスで使用されているレジストの性能を定義するレジストモデルモジュール34とを含む。公知のように、シミュレーションプロセスの結果は、例えば、結果モジュール36内に予測輪郭及びCDを生成する。
[0035] より詳細には、照明及び投影光学系の特性が、NA−シグマ(σ)設定と、任意の特定の照明源の形状(σ(又はシグマ)はイルミネータの外側半径範囲である)とを含む光学モデル32内で捕捉されるが、これらに限定されないことに留意されたい。基板上にコーティングされたフォトレジスト層の光学特性、すなわち、屈折率、膜厚、伝搬及び偏光効果も光学モデル32の一部として捕捉できる。マスクモデル30は、レチクルの設計フィーチャを捕捉し、マスクの詳細な物理特性の表現を含むこともできる。最後に、レジストモデル34は、例えば、基板ウェーハ上に形成されるレジストフィーチャの輪郭を予測するために、露光、PEB及び現像中に生起する化学プロセスの影響を説明する。シミュレーションの目的は、例えばエッジの配置及びCDを正確に予測することであり、その後これをターゲット設計と比較することができる。ターゲット設計は、一般にプレOPCマスクレイアウトとして定義され、GDSII又はOASISなどの標準化されたデジタルファイル形式で提供される。当業者であれば、入力ファイル形式が不適切であることが理解されよう。入力ファイル形式が無関係であることは当業者には明らかであろう。
B.本発明の例示的方法
[0036] 図3は、本発明のある実施形態によるプロセスフローの一例を示す。通常、リソグラファは、画像安定性の問題の主要な部分を照明制御に関連付ける。また、照明瞳の測定能力は、専門のツールを用いて比較的成熟している。製品製作効率の観点から、1つ以上の対象とする既知の照明設定(「標準設定」)の下でのプロセスの実行が有利である。これによって、テストパターンのセット、レジストプロセスのタイプ、及び測定条件を低減することで設定及びモニタロジスティクスを簡単化できるであろう。またこれは、パターンの印刷が堅牢かつ確実であることを確保する助けになり、予測可能/制御可能な堅牢なメトロロジレシピを用意する。フローチャート300のステップS302はこの動作を示す。
[0037] 本出願では、照明源瞳測定値に基づくスキャナの閉ループ制御を介したカスタム条件に対する照明源安定性を確保することで任意の「カスタム照明」条件に対する結像安定性を達成する方法が記載されている。フローチャート300のステップS304はこの動作を示す。
[0038] さらに、スキャナの残りの(照明源以外の)安定性が1つ以上の標準/カスタム条件の下でのウェーハ露光及びメトロロジにより確保される。この動作は、フローチャート300のステップS306に示されている。
[0039] 実施形態によっては、ステップS304及びS306は、直列又は並列に実行できることに留意されたい。また、フローチャート300に中間ステップを含んでもよい。
[0040] また、ステップS304及びS306は両方共、実際のチップ制作前にスキャナが較正又は調整され又は精度を確認される設定段階で実行でき、又は実際のチップ制作中に実行されるモニタ動作中に実行できる。広い意味では、「設定」段階は「t=0」段階と記述でき、制御/モニタ段階は「t>0」段階と記述できる。しかし、図4〜図8を用いて考察するように、t=0とt>0の両方は一瞬の時間ではなく、所望の動作のサブステップを完了するために必要な幾つかの瞬間(及び/又は時間フレーム)の組合せを意味することは当業者には明らかであろう。一般に、図4〜図5は、「t=0」での条件に関連し、図6〜図8は、「t>0」での条件に関連する。
[0041] さらに、「標準」及び「カスタム」という用語は限定的ではないことは当業者には明らかであろう。「標準」の条件は1つ以上の条件の第1の(又は第2の)セットを含んでもよく、「カスタム」の条件は1つ以上の条件の第2の(又は第1の)セットを含んでもよい。概して、明細書及び請求の範囲における「第1の」及び「第2の」という用語はいかなる時間的なシーケンス又はいかなる特定の条件をも示すものではなく、単に2つのエンティティを示すだけである。光学条件は、照明源条件、投影光学装置条件、ウェーハ条件、レチクル条件(デザインレイアウトを含む)、又はユーザによって調整可能であり、及び/又はそれ自体ドリフト又は変化することがある任意のその他のリソグラフィプロセス条件を含んでもよい。「標準」条件レシピのライブラリにアクセスできることで、リソグラフィ装置/プロセスの較正/モニタ方法の大部分を迅速かつ確実に達成できる。1つ以上の「カスタム」条件を用いて別の較正/モニタを実行できる。「カスタム」条件はエンドユーザが指定できる。「カスタム」条件の非限定的な例は、カスタムデザインレイアウト上にクリティカルフィーチャを最適に印刷する照明源瞳の特定の場所での照明源の特定の偏光である。標準条件下での較正/モニタプロセスに続けて、カスタム条件下でのウェーハメトロロジを用いて、又は用いずに、コンピュータによる方法でより高速のプロセス制御を実行できる。
[0042] 理論的な観点から見ると、リソグラフィシステムは照明サブシステムとコヒーレント照明下でのシステム応答を表す数学的転送関数(ポイント拡散関数又は点源TCCのセットとして表現される)とに分離できる。照明サブシステムとコヒーレント転送関数の両方の安定性が確保されると、安定した結像性能が自動的に達成される。
[0043] スケーラ結像の最も簡単なケースでは、リソグラフィシステムは照明源瞳とコヒーレント転送関数に寄与する投影光学装置瞳とによって完全に特徴付けられる。照明源瞳と投影光学装置瞳との両方が安定すると、結像全体が安定する。一実施形態では、照明源瞳は、照明源瞳測定と帰還制御とにより安定状態に保たれ、投影光学装置瞳は、標準条件下のウェーハメトロロジにより安定状態に保たれる。照明条件が任意の照明条件に変化しても投影光学装置瞳は同じままである。
[0044] ベクトル結像(NAが大きいケースで必要である)の場合、投影光学装置瞳を各々偏光成分ごとに用いる瞳フィルタのセットと交換してもよい。この瞳フィルタのセットは、「点源TCC」とも呼ばれる。重要な固有ベクトルの数、又はこの点源TCCマトリクスの有効ランクは、これらに限定されないが、色収差又はその他のタイプの収差、照明源レーザの帯域幅、ステージ振動などによって引き起こされる焦点ボケ、及びステージ振動によって引き起こされるx/yボケを含んでもよい様々な非コヒーレント要因によって左右される。また、結像性能は照明瞳と点源TCCが安定している限り、安定状態が確保される。投影光学装置のつまみを用いてコヒーレント転送関数又は点源TCCの安定性を確保することができる。
[0045] 数学的には、点源TCCは所与のマスクパターンについて単位強度の点源照明下の画像強度を決定する。非点源の下の全画像強度は、各々がそのポイントの照明源強度によって重み付けされた全照明源ポイントからの寄与の総計に等しい。言い換えれば、各点源からの寄与はテストパターンの畳み込み(マスクデザインレイアウト上の)と点源TCC(PSFのポイント拡散関数に似ている)によって決定され、重みは照明瞳特性によって決定される。これがいわゆる「アッベの結像理論」である。この理論は、光源と点源TCCの両方が安定している限り、全画像強度が安定状態である(したがって、CDとオーバレイが安定している)ということを主張する。詳細は、Max Born及びEmil Wolfによる教科書「光学原理」、第7版、Cambridge University Press, 1999、及びFlagello他による「Theory of high-NA imaging in homogeneous thin films」と題された論文、Journal of Optical Society of America, vol. 13, no. 1, January 1996, pp. 53-64に記載されている。
[0046] 以下に詳述するように、本発明の主要な考え方は、リソグラフィ装置又はリソグラフィプロセスのベースライン性能モデルを確立し、このモデルを用いて現在の性能をベースライン性能に一致させることである。ベースライン性能モデルは、経験に基づいて、及び/又は初期設定/較正に基づいて開発されている。ベースライン性能モデルは、「パイロットモデル」、「基準モデル」、「ベースラインモデル」、又はベースライン基準モデル」とも呼ばれる。幾つかの実施形態では、ベースライン性能モデルは「感度モデル」として使用され、この場合、1つ以上のプロセスパラメータに変化に対する任意のテストパターンのCD(又はその他のメトリック)の感度をモデルから計算することができる。
[0047] リソグラフィ装置又はリソグラフィプロセスの性能の安定性は、ベースライン性能に対する一定の事前定義された期間にわたる、及び/又は事前設定された周期での一定の性能メトリックの時間ドリフトを分析することでモニタできる。言い換えると、ベースライン性能は性能が時間と共に逸脱する程度を測定するガイドとしての役に立つ。リソグラフィ装置の1つ以上の設定がベースラインモデルを用いて調整されて時間ドリフトが補償される。したがって、性能は所望のベースライン性能の実質的に近くまで復旧する。「設定」としての物理的な調整(すなわち、回転式つまみで設定可能な状態)が不可能なリソグラフィ装置又はプロセスのパラメータが存在することは当業者には明らかであろう。リソグラフィ装置の「設定」は、リソグラフィ装置のより大きいセットのサブセットであってもよい。物理的なスキャナでの制御可能又は調整可能な設定の幾つかの例は、照明源の強度分布つまみ(プログラマブルミラー又はその他の手段による)、照明源の偏光制御つまみ、レンズ瞳面又は投影光学システムに沿ったその他の平面内の収差制御つまみ、開口数制御つまみなどである。調整可能な設定のその他の例は、照明源の波長スペクトル、レチクルの傾斜、ウェーハの傾斜などを含んでもよい。本発明は装置の設定の調整による物理的なスキャナ効果のドリフトの補償に限定されないことに留意されたい。レジストプロセスドリフトなどの幾つかの例示的非ドリフト効果も装置の設定の調整によって補償できる。レジストプロセスのドリフトのモニタに関連するパラメータの例は、レジスト画像パラメータ、レジスト拡散、消光剤濃度などであってもよい。例えば、レジスト拡散効果は画像コントラスト及び線量寛容度の劣化を引き起こし、ステージ振動によって大幅に劣化する。ある種の光学的設定を調整して画像コントラストの損失、例えば、NA、又はステージ振動を補償することができる。レジスト画像パラメータは、クリティカルディメンションの均一性(CDU)、エッジ配置エラー(EPE)、オーバレイエラー、側壁角度(SWA)、及びベストフォーカスオフセットを含んでもよい。ベースラインモデルベースのコンピュータプロセス制御(CPC)の詳細は、「コンピュータによるプロセス制御」と題された2011年5月25日出願の共通所有の米国仮出願第61/490,010号に記載されている。
[0048] 本出願では、ベースラインモデルは、複数のサブモデルを含んでもよい。例えば、第1のベースラインサブモデルを第1の光学条件(例えば、1つ以上の標準/カスタム条件)に対応させて定義し、第2の光学条件(例えば、1つ以上の標準/カスタム条件)に対応させて定義してもよい。
[0049] 図4〜図5は、リソグラフィ装置がベースライン性能モデルを生成及び/又は較正するための初期設定(すなわち、上記のt=0段階)のフローチャートを示す。
[0050] 図4で、標準の照明条件下での設定について説明する。ステップ402で、スキャナ内に標準照明条件が設定される。ステップ404で、光源瞳測定値を含む1つ以上の測定値が収集される。ステップ408で、測定された光源瞳が標準条件下でのベースライン光源瞳特性(t=0におけるp_s(0))として記録される。複数の標準条件の場合、対応するp_s(0)値を測定でき、又は重み付け平均若しくはその他の標準の数学的方法を用いて有効なp_s(0)値を導出することができることに留意されたい。
[0051] ステップ406で、ウェーハ(通常、テストウェーハ)が標準照明条件下で露光される。ステップ410で、CDが測定され、t=0(CD_s(0))における標準照明下のベースラインCDとして記録される。CDが測定するメトリックとして示されているが、EPE、側壁角度(SWA)、ベストフォーカスなどのその他のメトリックであってもよいことに留意されたい。
[0052] ステップ412で、ステップ404及び410で得た測定値を用いて標準照明条件のベースラインサブモデルが生成/較正される。上記のように、較正は点源TCCを用いて実行され、TCCマトリクスのランクは様々なコヒーレント/非コヒーレント要因によって決定される。
[0053] ステップ414で、較正されたTCCは、t=0(TCC_s(0))における標準照明下のベースラインTCCとして記録される。
[0054] 図5で、カスタム照明条件下での設定について説明する。このプロセスはウェーハメトロロジを用いずに実行できることに留意されたい。
[0055] ステップ520で、スキャナ内にカスタム照明条件が設定される。ステップ522で、光源瞳測定値が収集される。ステップ524で、測定された光源瞳は、カスタム条件下でのベースライン光源瞳特性(t=0におけるp_c(0))として記録される。複数のカスタム条件の場合、対応するp_c(0)値を測定でき、又は重み付け平均若しくはその他の標準の数学的方法を用いて有効なp_c(0)値を導出することができることに留意されたい。ステップ522で得た測定値を用いてカスタム照明条件のベースラインサブモデルが生成/較正される。
[0056] 図6〜図8は、リソグラフィ装置がベースライン性能モデル(すなわち、標準及びカスタムベースラインサブモデル)を用いてプロセスドリフトを低減/補償する制御/モニタ段階(すなわち、上記のt>0段階)のフローチャートを示す。
[0057] 図6のステップ630で、標準照明条件下でスキャナが設定される。ステップ632で、光源瞳測定値を含む1つ以上の測定値が収集され、t=0における測定値に対して光源瞳特性がドリフトしたか否かが確認される。ステップ634で、ウェーハ(テストウェーハ又は実際のウェーハ)が標準照明条件下で露光される。ステップ636で、CD(又はその他のメトリック)が測定されてt=0における測定値に対する時間ドリフトが検出される。ステップ638で、標準照明条件下のベースラインサブモデルがステップ632及び636で得た測定値を用いて点源TCCによって再較正される。ステップ640で、スキャナつまみ(照明つまみ及び投影光学装置つまみを含むが、これらに限定されない)が調整されてt>0におけるTCCをTCC_s(0)に一致させる。こうして、TCCの時間ドリフトは低減/補償され、スキャナの安定性は所望の効果に復旧する。言い換えれば、TCCのドリフトを低減することでベースライン性能を復旧するという目標に向けて、ステップ640中にスキャナ設定の調整が一緒に実行される。
[0058] 図7に示す、t>0における制御/モニタの代替プロセスフローで、光源瞳のドリフトとCD(又はその他のリソグラフィプロセス応答メトリック)のドリフトを低減することでベースライン性能を復旧するという目標に向けて、複数のステップでスキャナ設定の調整を実行できる。図7のステップ750で、標準照明条件下でスキャナが設定される。ステップ752で、光源瞳測定値を含む1つ以上の測定値が収集され、t=0における測定値に対して光源瞳特性がドリフトしたか否かが確認される。追加の調整ステップ756で、照明源瞳が調整されてベースラインp_s(0)に一致する。ステップ754で、ウェーハ(テストウェーハ又は実際のウェーハ)が標準照明条件下で露光される。ステップ758で、CD(又はその他のメトリック)が測定されてt=0における測定値に対する時間ドリフトが検出される。ステップ760で、スキャナつまみ(照明つまみ及び投影光学装置つまみを、これらに限定されないが含む)が調整されてt>0におけるCD(又はその他のメトリック)をCD_s(0)に一致させる。
[0059] 図8は、カスタム照明下でウェーハ測定を行うことなくスキャナ安定性制御を達成して全体の較正/安定性制御プロセスを促進できることを示す。標準照明条件下でスキャナに対して実行されるウェーハメトロロジベースの安定性制御プロセスのゆえに、またベースラインモデルの2つのコンポーネント(すなわち、標準照明サブモデル及びカスタム照明サブモデル)の間の固有の相互関係のゆえに、スキャナつまみの低減したセットを調整して時間ドリフトを低減して所望のベースライン性能に一致させなければならない可能性がある。例えば、照明源瞳の設定を調整してカスタム照明条件下のベースライン性能を復旧すると、照明源瞳特性とクリティカルディメンションとの間の固有の相互関係によってベースラインのクリティカルディメンションが復旧される。第1及び第2のサブモデルの間の相互関係が存在するのは、共通の数学的関数(コスト関数と呼んでもよい)が第1及び第2のベースラインサブモデルの両方でリソグラフィプロセス応答(例えば、CD)の変化を光学条件(例えば、照明設定の変化)に関連付けるためである。
[0060] 図8のステップ880で、スキャナ内にカスタム照明条件が設定される。ステップ882で、光源瞳測定値が収集される。ステップ884で、光源瞳が調整されてカスタム条件下でのベースライン光源瞳特性(t=0におけるp_c(0))に一致する。
[0061] 例示的実施形態の多くでは、光源照明の最適化のみを論じているが、本発明の範囲は照明設定に限定されないことに留意されたい。例えば、投影光学装置設定(開口数、収差など)、レチクル設定(レチクルの傾斜など)、ウェーハ設定(レチクルの傾斜など)もスキャナサブシステムの直接測定に基づいて、及び/又は直接測定とウェーハメトロロジデータとの組合せに基づいて調整可能である。これには、ウェーハ計測を用いずに正確に測定可能な任意の装置設定を用いて照明源瞳測定に置き換え、又はこれを補完できるという基本的な前提がある。さらに、対象とする装置設定(照明設定及び/又はその他の設定)を制御してそれ自体で安定させる、すなわち、標準及び/又はカスタムの様々な光学条件に対して安定させることができるという前提がある。
[0062] 図9〜図13は、図4〜図8を参照して説明した上記の概念をスキャナ(又はそのシミュレーションモデル)のマッチング/調整にまで拡張する方法を示す。スキャナを事前最適化する調整可能なパラメータを有する利点は、それによってユーザがスキャナの挙動を調整して別の基準スキャナの挙動又は所望の事前設定されたスキャナの挙動をシミュレーションモデル(例えば、仮想スキャナの挙動)に一致させることが可能であるという点である。Cao他を譲受人とする「モデルベースの汎用マッチング及び調整の方法及びシステム」と題された共願の共通所有の特許出願の米国公開第2010/0146475号に挙動マッチング/調整が記載されているが、調整パラメータ(「つまみ」)は主として照明源強度パラメータなどの直線パラメータであった。後続のFeng他を譲受人とする2010年11月17日出願の「Pattern-Independent and Hybrid Matching/Tuning Including Light Manipulation by Projection Optics」と題された共願の共通所有の米国仮出願第61/414,787号で、マッチング/調整がその一部が投影光学装置特性から得られる非直線スキャナ効果も含むように拡張されている。幾つかの照明源特性、デザインレイアウト/レチクル特性も非直線スキャナ効果を生み出すことができる。
[0063] 挙動マッチングは、2つのスキャナの製造のばらつきによるそれらのスキャナ間の挙動の差、又はレジスト、マスクなどの温度、磨耗、エージング、及び化学/物理特性などの要因による1つのスキャナの経年の挙動の偏差を修正する際に有利である。シミュレーション領域では、基準スキャナの挙動がシミュレートされた基準モデルとしてアプリオリに利用可能である。すなわち、シミュレートされた基準モデルは仮想スキャナの挙動を表す。物理スキャナと挙動を比較すると、同じタイプのスキャナ(すなわち、同じスキャナモデル)又は異なる対応にスキャナ(すなわち、異なるスキャナモデル)も基準として使用できる。仮想スキャナの挙動がシミュレートされた基準モデルとして使用される時には、シミュレートされた基準モデルは、エンドユーザが欲するカスタム化された挙動、又は事前定義されたプロセスウィンドウを生成するか、あるいは好ましいリソグラフィ応答を生成する「理想的な」又は所望の挙動であってもよい。例えば、装置の特定の挙動を、デザインレイアウトと、スキャナを用いて基板上にデザインレイアウトを投影することで生成される基準基板上の画像又はレジスト画像との関係としてモデル化することができる。レジスト画像は、例えば、レジスト画像の様々な特性(例えば、レジストの輪郭、CD、エッジ配置エラー)によって表すことができる。スキャナの挙動は、例えば、デザインレイアウトから独立した光源と投影光学装置との組合せの光学的挙動であってもよい。2つのスキャナが光源と投影光学装置との同一の組合せの光学的挙動を有する場合、上記2つのスキャナによって同一のデザインレイアウトから同一のレジストコーティングされた基板へ投影された画像は実質的に同一である。光源とスキャナの投影光学装置が組み合わさった光学的挙動は以下に詳述する相互透過係数(TCC)として表すことができる。したがって、スキャナの挙動を所望の挙動に一致させるには、スキャナのTCCを所望の挙動を表すTCCに一致させればよい。コスト関数は十分に柔軟性があり、上記の挙動マッチング/調整の様々な可能性のすべてに適合させることができる。
[0064] さらに、挙動マッチング/調整は、TCCマッチングなどのパターンから独立した方法で、又はTCCマッチングに加えて、マッチング/調整がテストパターン(又は複数のテストパターン)を用いたリソグラフィ応答の比較ステップをさらに含むハイブリッドな方法で実行できる。
[0065] 「マッチング」と「調整」はここで交換可能に使用されているが、通常、「マッチング」は2つの物理スキャナ間の挙動マッチングを示し、「調整」は基準シミュレーションモデルに対するスキャナのシミュレーションモデルの調整ステップを示すことは当業者には明らかであろう。基準シミュレーションモデルは物理スキャナであってもよいが、そうでなくてもよい。マッチング/調整はプロセスウィンドウの制約を受けて実行できる。例えば、調整では、事前定義されたプロセスウィンドウ内に収まるようにプロセスを適合させることができる。しかし、マッチング/調整は、プロセスウィンドウの制約を受けずに実行することもできる。
[0066] 図9〜図10は、現在のスキャナが一致させられる基準スキャナの初期設定(すなわち、t=0段階における)のフローチャートを示す。
[0067] 図9で、標準照明条件下の設定をマッチングプロセスについて説明する。ステップ902で、基準スキャナ内に標準照明条件が設定される。ステップ904で、光源瞳測定値を含む1つ以上の測定値が収集される。ステップ908で、測定された光源瞳が標準条件下での基準光源瞳特性(t=0におけるpref_s(0))として記録される。複数の標準条件の場合、対応するpref_s(0)値を測定でき、又は重み付け平均若しくはその他の標準の数学的方法を用いて有効なpref_s(0)値を導出することができることに留意されたい。
[0068] ステップ906で、ウェーハ(通常、テストウェーハ)が標準照明条件下で露光される。ステップ910で、CDが測定され、t=0(CDref_s(0))における標準照明下の基準CDとして記録される。CDが測定するメトリックとして示されているが、EPE、側壁角度(SWA)、ベストフォーカスなどのその他のメトリックであってもよいことに留意されたい。
[0069] ステップ912で、ステップ904及び910で得た測定値を用いて標準照明条件の基準サブモデルが生成/較正される。上記のように、較正は点源TCCを用いて実行され、TCCマトリクスのランクは様々なコヒーレント/非コヒーレント要因によって決定される。
[0070] ステップ914で、較正されたTCCは、t=0(TCCref_s(0))における標準照明下のベースラインTCCとして記録される。
[0071] 図10で、カスタム照明条件下での設定について説明する。このプロセスは、ウェーハメトロロジを用いずに実行できることに留意されたい。
[0072] ステップ1020で、基準スキャナ内にカスタム照明条件が設定される。ステップ1022で、光源瞳測定値が収集される。ステップ1024で、測定された光源瞳は、カスタム条件下での基準光源瞳特性(t=0におけるpref_c(0))として記録される。複数のカスタム条件の場合、対応するpref_c(0)値を測定でき、又は重み付け平均若しくはその他の標準の数学的方法を用いて有効なpref_c(0)値を導出することができることに留意されたい。ステップ1022で得た測定値を用いてカスタム照明条件の基準サブモデルが生成/較正される。
[0073] 図11〜図13は、リソグラフィ装置が基準性能モデル(すなわち、標準及びカスタム基準サブモデル)を用いてプロセスドリフトを低減/補償するモニタ段階(すなわち、t>0段階)のフローチャートを示す。
[0074] 図11のステップ1130で、標準照明条件下で一致対象スキャナが設定される。ステップ1132で、光源瞳測定値を含む1つ以上の測定値が収集され、t=0における測定値に対して光源瞳特性がドリフトしたか否かが確認される。ステップ1134で、ウェーハ(テストウェーハ又は実際のウェーハ)が標準照明条件下で露光される。ステップ1136で、CD(又はその他のメトリック)が測定されてt=0における測定値に対する時間ドリフトが検出される。ステップ1138で、標準照明条件下の基準サブモデルがステップ1132及び1136で得た測定値を用いて点源TCCによって再較正される。ステップ1140で、一致対象スキャナつまみ(照明つまみ及び投影光学装置つまみを、これらに限定されないが含む)が調整されてt>0におけるTCCをTCCref_s(0)に一致させる。こうして、TCCの時間ドリフトは低減/補償され、一致対象スキャナの安定性は所望の効果に復旧する。言い換えれば、TCCのドリフトを低減することで基準性能に一致させるという目標に向けて、ステップ1140中にスキャナ設定の調整が一緒に実行される。
[0075] 図12に示す、t>0における制御/モニタの代替プロセスフローで、光源瞳のドリフトとCD(又はその他のリソグラフィプロセス応答メトリック)のドリフトを低減することで基準性能に一致させるという目標に向けて、複数のステップで一致対象スキャナ設定の調整を実行できる。図12のステップ1250で、標準照明条件下でスキャナが設定される。ステップ1252で、光源瞳測定値を含む1つ以上の測定値が収集され、t=0における測定値に対して光源瞳特性がドリフトしたか否かが確認される。追加の調整ステップ1256で、照明源瞳が調整されて基準pref_s(0)に一致する。ステップ1254で、ウェーハ(テストウェーハ又は実際のウェーハ)が標準照明条件下で露光される。ステップ1258で、CD(又はその他のメトリック)が測定されてt=0における測定値に対する時間ドリフトが検出される。ステップ1260で、一致対象スキャナつまみ(照明つまみ及び投影光学装置つまみを、これらに限定されないが含む)が調整されてt>0におけるCD(又はその他のメトリック)をCDref_s(0)に一致させる。
[0076] 図13は、カスタム照明下でウェーハ測定を行うことなくスキャナを調整して全体のマッチング/調整プロセスを促進できることを示す。標準照明条件下でスキャナに対して実行されるウェーハメトロロジベースの調整プロセスのゆえに、また基準モデルの2つのコンポーネント(すなわち、標準照明サブモデル及びカスタム照明サブモデル)の間の固有の相互関係のゆえに、一致対象スキャナ内のスキャナつまみの低減したセットを調整して時間ドリフトを低減して所望の基準性能に一致させなければならない可能性がある。
[0077] 図13のステップ1380で、一致対象スキャナ内にカスタム照明条件が設定される。ステップ1382で、光源瞳測定値が収集される。ステップ1384で、光源瞳が調整されてカスタム条件下でのベースライン光源瞳特性(t=0におけるpref_c(0))に一致する。
C.本発明の実施形態を実施するコンピュータシステムの詳細
[0078] 図14は、本明細書に開示するパターン選択方法の具体化/実施を支援することができるコンピュータシステム100を示す例示的ブロック図である。コンピュータシステム100は、情報を送受信するバス102又はその他の通信機構と、情報を処理するバス102に結合された1つ以上のプロセッサ104(及び105)とを含む。コンピュータシステム100は、また、情報及びプロセッサ104によって実行される命令を記憶するためのバス102に結合されたランダムアクセスメモリ(RAM)又はその他のダイナミックストレージデバイスなどのメインメモリ106を含む。メインメモリ106は、またプロセッサ104によって実行される命令の実行中に、一時的変数又はその他の中間情報を記憶するために使用することができる。コンピュータシステム100は、さらにプロセッサ104のために静的情報及び命令を記憶するバス102に結合された読取専用メモリ(ROM)108又はその他のスタティックストレージデバイスを含む。磁気ディスク又は光ディスクなどのストレージデバイス110が提供され、バス102に結合され、情報及び命令を記憶する。
[0079] コンピュータシステム100は、バス102を介して、コンピュータユーザに対して情報を表示する陰極管(CRT)又はフラットパネル又はタッチパネルディスプレイなどのディスプレイ112に結合することができる。英数字キー及びその他のキーを含む入力デバイス114がバス102に結合され、プロセッサ104へ情報と選択したコマンドを送信する。別のタイプのユーザ入力デバイスがプロセッサ104へ方向情報と選択したコマンドを送信し、ディスプレイ112上でのカーソルの動きを制御するマウス、トラックボール、又はカーソル方向キーなどのカーソル制御装置116である。この入力デバイスは、通常、第1軸(例えば、x)と第2軸(例えば、y)の2軸で自由度2を有し、これによってデバイスは平面内の位置を指定することができる。入力デバイスとしてタッチパネル(画面)ディスプレイも使用することができる。
[0080] 本発明の一実施形態によれば、プロセッサ104によるメインメモリ106に含まれる1つ以上の命令の1つ以上のシーケンスの実行に応答してコンピュータシステム100によってシミュレーションプロセスの一部を実行することができる。このような命令は、ストレージデバイス110などの別のコンピュータ可読媒体からメインメモリ106に読み込むことができる。メインメモリ106内に含まれる命令シーケンスを実行すると、プロセッサ104は本明細書に記載する各プロセスステップを実行する。マルチ処理装置内の1つ以上のプロセッサを使用してメインメモリ106内に含まれる命令シーケンスを実行することができる。代替実施形態では、ソフトウェア命令の代わりに、又はそれと組み合わせてハードワイヤード回路を使用することができる。したがって、本発明の実施形態は、ハードウェア回路とソフトウェアとの特定の組合せに限定されない。
[0081] 本明細書で使用する「コンピュータ可読媒体」という用語は、実行のためにプロセッサ104に命令を提供するステップに加わる任意の媒体を指す。このような媒体は、不揮発性媒体、揮発性媒体、及び伝送媒体を含む多くの形態をとることができるが、これらに限定されない。不揮発性媒体は、例えば、ストレージデバイス110などの光又は磁気ディスクを含む。揮発性媒体は、メインメモリ106などのダイナミックメモリを含む。伝送媒体は、バス102を構成するワイヤを含む同軸ケーブル、銅線及び光ファイバを含む。また伝送媒体は、無線周波数(RF)及び赤外線(IR)データ通信中に生成される音波又は光波の形態をとることができる。コンピュータ可読媒体の一般形態は、例えば、フロッピーディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、その他の任意の磁気媒体、CD−ROM、DVD、その他の任意の光媒体、パンチカード、紙テープ、穴のパターンを有するその他の任意の物理媒体、RAM、PROM,及びEPROM、フラッシュEPROM,その他の任意のメモリチップ又はカートリッジ、以下に記載する搬送波、又はコンピュータが読み取り可能なその他の任意の媒体を含む。
[0082] 様々な形態のコンピュータ可読媒体がプロセッサ104へ1つ以上の命令の1つ以上のシーケンスを搬送して実行するステップに含まれる。例えば、命令は、最初リモートコンピュータの磁気ディスク上に記憶されていてもよい。リモートコンピュータは、命令をダイナミックメモリにロードし、モデムを用いて電話回線上で命令を送信することができる。コンピュータシステム100側のモデムは電話回線上でデータを受信し、赤外線送信機を用いてデータを赤外線信号に変換する。バス102に結合された赤外線検出器が赤外線信号で搬送されたデータを受信し、データをバス102上に配置することができる。バス102はデータをメインメモリ106へ搬送し、そこからプロセッサ104が命令を取り出して実行する。オプションとして、メインメモリ106によって受信された命令は、プロセッサ104による実行前又は後にストレージデバイス110に記憶することができる。
[0083] また、コンピュータシステム100は、バス102に結合された通信インターフェイス118を含むことが好ましい。通信インターフェイス118は、ローカルネットワーク122に接続されたネットワークリンク120への双方向データ通信接続を提供する。例えば、通信インターフェイス118は、対応するタイプの電話回線にデータ通信接続を提供する総合デジタル通信サービス網(ISDN)カード又はモデムであってもよい。別の例として、通信インターフェイス118は、互換LANにデータ通信接続を提供するローカルエリアネットワーク(LAN)であってもよい。無線リンクも実施することができる。そのような任意の実施態様で、通信インターフェイス118は、様々なタイプの情報を表すデジタルデータストリームを搬送する電気信号、電磁信号又は光信号を送受信する。
[0084] ネットワークリンク120は、通常、1つ以上のネットワークを通してデータ通信を他のデータデバイスに提供する。例えば、ネットワークリンク120は、ローカルネットワーク122を通してインターネットサービスプロバイダ(ISP)126が運用するホストコンピュータ124又はデータ装置に接続を提供することができる。次いでISP126は、ワールドワイドパケットデータ通信ネットワーク、現在の通称は「インターネット」128を通してデータ通信サービスを提供する。ローカルネットワーク122とインターネット128は共に、デジタルデータストリームを搬送する電気信号、電磁信号又は光信号を使用する。デジタルデータをコンピュータシステム100との間で送受信する様々なネットワークを介した信号及びネットワークリンク120上の信号及び通信インターフェイス118を介した信号は情報を伝送する搬送波の例示的形態である。
[0085] コンピュータシステム100は、ネットワーク、ネットワークリンク120、及び通信インターフェイス118を通してメッセージを送信し、プログラムコードを含むデータを受信することができる。インターネットの例では、インターネット128、ISP126、ローカルネットワーク122及び通信インターフェイス118を通してサーバ130がアプリケーションプログラムのために要求されたコードを送信することができる。本発明によれば、そのような1つのダウンロードされたアプリケーションは、例えばこの実施形態の選択したテストパターンに備える。受信されたコードは、それが受信されるとプロセッサ104によって実行することができ、及び/又はストレージデバイス110又はその他の不揮発性記憶装置に記憶して後で実行することができる。このようにして、コンピュータシステム100は搬送波の形式でアプリケーションコードを入手することができる。
D.リソグラフィツールの例
[0086] 図15は、本発明のテストパターン選択プロセスを用いて較正されたコンピュータリソグラフィモデルを用いて性能をシミュレート及び/又は最適化できる例示的リソグラフィ投影装置を概略的に示す。この装置は、以下のコンポーネントを含む。
[0087] −放射投影ビームBを供給する放射システムEx、IL。この例では、放射システムは放射源SOをさらに含む。
[0088] −マスクMA(例えば、レチクル)を保持するマスクホルダを備え、投影システムPSに対してマスクを正確に位置決めする第1の位置決め手段PMに接続された第1のオブジェクトテーブル(マスクテーブル)MT。
[0089] −基板W(例えば、レジストコートシリコンウェーハ)を保持する基板ホルダを備え、投影システムPSに対して基板を正確に位置決めする第2の位置決め手段PWに接続された第2のオブジェクトテーブル(基板テーブル)WT。
[0090] −基板Wのターゲット部分C(例えば、1つ以上のダイを含む)上にマスクMAの照射部分を結像する投影システム(「レンズ」)PS(例えば、屈折、反射光学、又は反射屈折光学システム)。
[0091] 本明細書に記載するように、装置は透過型である(すなわち、透過マスクを有する)。しかし、一般に、装置は例えば反射型(反射マスクを備えた)であってもよい。あるいは、装置は、マスクの使用に代えて別の種類のパターニング手段を使用してもよい。その例として、プログラマブルミラーアレイ又はLCDマトリクスがある。
[0092] 放射源SO(例えば、水銀ランプ又はエキシマレーザ)は、放射ビームを生成する。このビームは、直接、又はビームエキスパンダ又はビームデリバリシステムBDなどの調節手段を通った後で、照明システム(イルミネータ)ILに供給される。イルミネータILは、ビーム内の強度分散の外側及び/又は内側半径範囲(それぞれ一般にσ−outer、σ−innerと呼ばれる)を設定する調整手段ADを備えてもよい。さらに、イルミネータILは、一般に、インテグレータIN及び集光器COなどの様々な他のコンポーネントを備える。このようにして、マスクMAに当たるビームBは、断面に所望の均一性と強度とを有する。
[0093] 図15に関して、放射源SOはリソグラフィ投影装置のハウジング内にあってもよい(例えば、多くの場合、放射源SOが水銀ランプの場合にあてはまる)が、リソグラフィ投影装置から離れていてもよく、生成する放射ビームを装置内に誘導する(例えば、適切な誘導ミラーにより)構成であってもよいことに留意されたい。この後者のシナリオは、多くの場合、放射源SOがエキシマレーザ(例えば、KrF、ArF又はFレージングに基づく)の時にあてはまる。本発明は、少なくともこれらの両方のシナリオを包含する。
[0094] その後、ビームBは、マスクテーブルMT上に保持されたマスクMAに達する。マスクMAを横断したビームBは、レンズPSを通過し、レンズPSは基板Wのターゲット部分C上にビームBを合焦させる。第2の位置決め手段(及び干渉測定手段IF)により、基板テーブルWTを正確に移動させて様々なターゲット部分CをビームBの経路内に位置決めすることができる。同様に、第1の位置決め手段を用いて、例えば、マスクライブラリからマスクMAを機械的に取り出した後で、又はスキャン中に、ビームBの経路に対してマスクMAを正確に位置決めすることができる。一般に、オブジェクトテーブルMT、WTの移動は、図15には明示していないロングストロークモジュール(粗動位置決め)とショートストロークモジュール(微動位置決め)により実現する。しかし、ウェーハステッパ(ステップアンドスキャンツールとは対照的に)の場合、マスクテーブルMTをショートストロークアクチュエータに接続するだけでよく、又は固定してもよい。
[0095] パターニングデバイスMA及び基板Wは、必要に応じて、パターニングデバイス内のアライメントマークM1、M2と、ウェーハ上のアライメントマークP1、P2とを用いて整列させることができる。
[0096] 図示のツールは、下記の2つの異なるモードで使用することができる。
[0097] −ステップモードでは、マスクテーブルMTは、基本的に固定状態に維持され、全マスク画像は、1回で(すなわち、1回の「フラッシュ」で)ターゲット部分C上に投影される。次に、異なるターゲット部分CをビームBで照射することができるように、基板テーブルWTがx及び/又はy方向にシフトされる。
[0098] −スキャンモードでは、所与のターゲット部分Cが1回の「フラッシュ」で露光されない点を除けば、基本的には同じシナリオが適用される。代わりに、マスクテーブルMTを、速度vで所与の方向(例えば、y方向のような、いわゆる「スキャン方向」)に移動することができ、その結果、投影ビームPBはマスク画像上をスキャンする。同時に、基板テーブルWTは、速度V=Mvで同じ方向又は反対方向に同時に移動する。ここで、Mは、レンズPLの倍率(通常、M=1/4又は1/5である)である。このようにして、解像度を犠牲にしないで比較的広いターゲット部分Cを露光することができる。
[0099] 本明細書に開示する概念は、サブ波長フィーチャを結像する任意の汎用の結像システムをシミュレートするか又は数学的にモデル化することができ、特にますます微細化するサイズの波長を生成することができる台頭しつつある結像技術で有用である。すでに普及している新興技術は、ArFレーザを用いて193nmの波長を生成することができ、さらにフッ素レーザを用いて157nmの波長を生成することができるDUV(深紫外線)リソグラフィを含む。さらに、EUVリソグラフィは、シンクロトロンを用いて、又は高エネルギーの電子を材料(固体又はプラズマ)に衝突させて20〜5nmの範囲に光子を生成してこの範囲内の波長を生成することができる。この範囲内では大半の材料が光を吸収するため、モリブデンとシリコンのマルチスタックを備えた反射ミラーによって照明を生成することができる。マルチスタックミラーは、各層の厚さが波長の4分の1であるモリブデンとシリコンの40個のペアの層を有する。X線リソグラフィでさらに小さい波長を生成することができる。通常、シンクロトロンを用いてX線波長が生成される。X線波長では大半の材料が光を吸収するため、光吸収性材料の薄片によってどこにフィーチャを印刷し(正レジスト)、どこに印刷しないか(負レジスト)を定義することができる。
[00100] 本明細書に開示する概念はシリコンウェーハなどの基板上の結像に使用することができるが、開示された概念は、例えば、シリコンウェーハ以外の基板上の結像に使用される任意のタイプのリソグラフィ結像システムと共に使用することができることを理解されたい。
[00101] 本発明について、下記の条項を用いてさらに説明する。
1.リソグラフィプロセスパラメータの時間ドリフトを低減してリソグラフィプロセス内の性能安定性を維持する方法であって、
(a)リソグラフィモデル内の前記リソグラフィプロセスのベースライン性能を定義するステップであって、第1のベースライン性能を定義する前記リソグラフィモデルの第1のサブモデルは第1の光学条件下で入手され、第2のベースライン性能を定義する前記リソグラフィモデルの第2のサブモデルは第2の光学条件下で入手されるステップと、
(b)前記第1の光学条件下での前記第1のベースライン性能に対する第1のリソグラフィプロセスパラメータの第1の時間ドリフトデータを測定するステップと、
(c)前記第2の光学条件下での前記第2のベースライン性能に対する第2のリソグラフィプロセスパラメータの第2の時間ドリフトデータを測定するステップと、
(d)前記第1及び第2のサブモデルの相互関係と、前記測定された第1及び第2の時間ドリフトデータとを用いて前記第1及び第2のリソグラフィプロセスパラメータの必要な調整を決定して前記リソグラフィプロセスを前記定義されたベースライン性能の範囲内、又は実質的にその近くに維持するステップであって、前記第1及び第2のサブモデルの相互関係は、リソグラフィプロセス応答の変化を前記第1及び第2のサブモデルの両方の光学条件の変化に関連付ける数学的関数を含むステップとを含む、方法。
2.前記第1の光学条件は、標準光学条件とカスタム光学条件の一方を含む、条項1に記載の方法。
3.前記第2の光学条件は、標準光学条件とカスタム光学条件の一方を含む、条項1に記載の方法。
4.前記標準光学条件は、1つ以上の標準照明モードを含み、前記カスタム光学条件は、1つ以上のカスタム照明モードを含む、条項2又は3のいずれかに記載の方法。
5.ステップ(b)は、ウェーハメトロロジ技術とリソグラフィ装置特性測定技術の一方又は両方を用いて実行される、条項1に記載の方法。
6.ステップ(c)は、リソグラフィ装置特性の直接測定を用いて実行される、条項1に記載の方法。
7.前記第1及び第2のリソグラフィプロセスパラメータは、前記リソグラフィプロセスを実行するために用いるリソグラフィ装置の設定を含む、条項1に記載の方法。
8.前記リソグラフィ装置の設定は、照明源特性、投影光学装置特性、レチクル特性、ウェーハ特性、又はそれらの任意の組合せの1つ以上を含む、条項7に記載の方法。
9.前記リソグラフィプロセスパラメータは、前記リソグラフィ装置の1つ以上の設定の変化に対する前記リソグラフィプロセスの応答を示すプロセス感度パラメータを含む、条項7に記載の方法。
10.前記プロセス感度パラメータは、クリティカルディメンション(CD)エラー、オーバレイエラー、側壁角度の変化、及びベストフォーカスオフセットを含む、条項9に記載の方法。
11.前記方法は、
ステップ(c)で、カスタム照明条件下で前記リソグラフィプロセスを実行するために使用されるリソグラフィ装置の照明源瞳特性の時間ドリフトを測定するステップと、
ステップ(d)で、前記照明源瞳の設定を調整して前記カスタム照明条件下で前記ベースライン性能を復旧するステップであって、前記照明源瞳特性と前記クリティカルディメンションとの相互関係のためにクリティカルディメンションもベースラインクリティカルディメンションに復旧するステップとを含む、条項1に記載の方法。
12.前記照明源瞳特性は、照明源強度の調整、照明源波長の調整、ビームポインティングの制御、及び照明源偏光の調整の1つ以上によって制御される、条項11に記載の方法。
13.投影光学装置特性は調整されて、照明源の前記第1のベースライン性能を定義するために用いる点源相互透過係数(TCC)関数の安定性が確保される、条項1に記載の方法。
14.ステップ(a)に先立って、複数のパターンは設計又は入手され、前記複数のパターンの第1のサブセットは、第1のリソグラフィプロセスパラメータの変化に対応し、前記複数のパターンの第2のサブセットは、第2のリソグラフィプロセスパラメータの変化に対応する、条項1に記載の方法。
15.前記パターンは、テストレチクル上のテストパターン、ターゲットレチクル上のテストパターン、又はターゲットレチクル上のターゲットパターンを含む、条項14に記載の方法。
16.ターゲットレチクル上のテストパターンは、スクライブライン、デザインレイアウトの1つ以上のエッジ、及びターゲットパターンに隣接する、又はターゲットパターンが点在するデザインレイアウト上の未使用のスペースを含む場所の1つ以上の上に位置する、条項15に記載の方法。
17.前記ベースライン性能のリソグラフィモデルは、既存の基準モデルへの一致又は適合によって導出される、条項1に記載の方法。
18.現在のリソグラフィプロセスを基準リソグラフィプロセスに一致させることで前記現在のリソグラフィプロセス内の安定性を制御する方法であって、
(a)リソグラフィモデル内の前記基準リソグラフィプロセスの基準性能を定義するステップであって、第1の基準性能を定義する前記リソグラフィモデルの第1のサブモデルは第1の照明条件下で入手され、第2の基準性能を定義する前記リソグラフィモデルの第2のサブモデルは第2の照明条件下で入手され、前記リソグラフィモデルは照明源瞳特性とリソグラフィプロセス応答パラメータの1つ以上を含むステップと、
(b)前記照明源瞳特性の第1の時間ドリフトデータを測定することで前記第1の照明条件下での前記現在のリソグラフィプロセス内の照明安定性をモニタし、前記第1の測定された時間ドリフトデータを用いて前記現在の照明源瞳特性を前記第1の基準性能の範囲内、又は実質的にその近くに維持するステップと、
(c)前記リソグラフィプロセス応答パラメータの第2の時間ドリフトデータを測定することで前記現在のリソグラフィプロセス内のリソグラフィプロセス応答安定性をモニタし、前記第2の測定された時間ドリフトデータを用いて前記現在のリソグラフィプロセス応答を前記第2の基準性能の範囲内、又は実質的にその近くに維持するステップとを含む、方法。
19.前記第1の照明条件は、標準照明条件とカスタム照明条件の一方を含む、条項18に記載の方法。
20.前記第2の照明条件は、標準照明条件とカスタム照明条件の一方を含む、条項18に記載の方法。
21.前記標準照明条件は、1つ以上の標準照明モードを含み、前記カスタム照明条件は、1つ以上のカスタム照明モードを含む、条項9及び20のいずれかに記載の方法。
22.ステップ(b)は、前記照明源瞳特性の直接測定を用いて実行される、条項18に記載の方法。
23.ステップ(c)は、ウェーハメトロロジ技術とリソグラフィ装置特性測定技術の一方又は両方を用いて実行される、条項18に記載の方法。
24.ステップ(b)及び(c)は、前記現在のリソグラフィプロセスを実行するために用いるリソグラフィ装置の設定を調整するステップを含む、条項18に記載の方法。
25.前記リソグラフィ装置の設定は、照明源特性、投影光学装置特性、レチクル特性、ウェーハ特性、又はそれらの任意の組合せの1つ以上を含む、条項24に記載の方法。
26.ステップ(c)で、前記リソグラフィプロセス応答パラメータは、前記リソグラフィ装置の1つ以上の設定の変化に対する前記リソグラフィプロセスの応答を示すパラメータを含む、条項24に記載の方法。
27.前記リソグラフィプロセス応答パラメータは、クリティカルディメンション(CD)エラー、オーバレイエラー、側壁角度の変化、及びベストフォーカスオフセットを含む、条項26に記載の方法。
28.前記照明源瞳特性は、照明源強度の調整、照明源波長の調整、ビームポインティングの制御、及び照明源偏光の調整の1つ以上によって制御される、条項18に記載の方法。
29.投影光学装置特性は調整されて、照明源の前記第1の基準性能を定義するために用いる点源相互透過係数(TCC)関数の安定性が確保される、条項18に記載の方法。
30.ステップ(a)に先立って、複数のパターンは設計又は入手され、前記複数のパターンの第1のサブセットは、第1のリソグラフィプロセスパラメータの変化に対応し、前記複数のパターンの第2のサブセットは、第2のリソグラフィプロセスパラメータの変化に対応する、条項18に記載の方法。
31.前記パターンは、テストレチクル上のテストパターン、ターゲットレチクル上のテストパターン、又はターゲットレチクル上のターゲットパターンを含む、条項30に記載の方法。
32.ターゲットレチクル上のテストパターンは、スクライブライン、デザインレイアウトの1つ以上のエッジ、及びターゲットパターンに隣接する、又はターゲットパターンが点在するデザインレイアウト上の未使用のスペースを含む場所の1つ以上の上に位置する、条項31に記載の方法。
33.リソグラフィプロセスの安定性を制御する方法であって、
(a)リソグラフィモデル内の前記リソグラフィプロセスで用いるリソグラフィ装置のベースライン性能を定義するステップであって、第1のベースライン性能を定義する前記リソグラフィモデルの第1のサブモデルは第1の照明条件下で入手され、第2のベースライン性能を定義する前記リソグラフィモデルの第2のサブモデルは第2の照明条件下で入手され、前記リソグラフィモデルは照明源瞳特性とリソグラフィプロセス応答パラメータの1つ以上を含むステップと、
(b)前記照明源瞳特性の第1の時間ドリフトデータを測定することで前記第1の照明条件下での前記リソグラフィ装置の照明安定性をモニタし、前記第1の測定された時間ドリフトデータを用いて前記照明源瞳特性を前記第1のベースライン性能の範囲内、又は実質的にその近くに維持するステップと、
(c)前記リソグラフィプロセス応答パラメータの第2の時間ドリフトデータを測定することで前記第2の照明条件下でのリソグラフィプロセス応答安定性をモニタし、前記第2の測定された時間ドリフトデータを用いて前記リソグラフィプロセス応答を前記第2のベースライン性能の範囲内、又は実質的にその近くに維持するステップとを含む、方法。
34.前記第2の照明条件は、標準照明条件とカスタム照明条件の一方を含む、条項33に記載の方法。
35.前記標準照明条件は、1つ以上の標準照明モードを含み、前記カスタム照明条件は、1つ以上のカスタム照明モードを含む、条項34に記載の方法。
36.ステップ(a)に先立って、複数のパターンは設計又は入手され、前記複数のパターンの第1のサブセットは、第1のリソグラフィプロセスパラメータの変化に対応し、前記複数のパターンの第2のサブセットは、第2のリソグラフィプロセスパラメータの変化に対応する、条項33に記載の方法。
37.前記パターンは、テストレチクル上のテストパターン、ターゲットレチクル上のテストパターン、又はターゲットレチクル上のターゲットパターンを含む、条項36に記載の方法。
38.ターゲットレチクル上のテストパターンは、スクライブライン、デザインレイアウトの1つ以上のエッジ、及びターゲットパターンに隣接する、又はターゲットパターンが点在するデザインレイアウト上の未使用のスペースを含む場所の1つ以上の上に位置する、条項37に記載の方法。
[00102] 本発明についてその好適な実施形態を参照しながら具体的に説明してきたが、本発明の範囲を逸脱することなく、形態及び詳細を変更及び修正できることは当業者には明らかであろう。添付の特許請求の範囲はこのような変更及び修正を包含することが意図されている。

Claims (15)

  1. リソグラフィプロセスの安定性を制御する方法であって、
    (a)リソグラフィモデル内の前記リソグラフィプロセスで用いるリソグラフィ装置のベースライン性能を定義するステップであって、第1のベースライン性能を定義する前記リソグラフィモデルの第1のサブモデルは第1の照明条件下で入手され、第2のベースライン性能を定義する前記リソグラフィモデルの第2のサブモデルは第2の照明条件下で入手され、前記リソグラフィモデルは、照明源瞳特性とリソグラフィプロセス応答パラメータの1つ以上を含むステップと、
    (b)前記照明源瞳特性の第1の時間ドリフトデータを測定することで前記第1の照明条件下での前記リソグラフィ装置の照明安定性をモニタし、前記第1の測定された時間ドリフトデータを用いて前記照明源瞳特性を前記第1のベースライン性能の範囲内又は実質的にその近くに維持するステップと、
    (c)前記リソグラフィプロセス応答パラメータの第2の時間ドリフトデータを測定することで前記第2の照明条件下でのリソグラフィプロセス応答安定性をモニタし、前記第2の測定された時間ドリフトデータを用いて前記リソグラフィプロセス応答を前記第2のベースライン性能の範囲内又は実質的にその近くに維持するステップと、
    を含む、方法。
  2. 前記第1の照明条件は、標準照明条件とカスタム照明条件の一方を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記標準照明条件は、1つ以上の標準照明モードを含み、前記カスタム照明条件は、1つ以上のカスタム照明モードを含む、請求項2に記載の方法。
  4. ステップ(b)は、前記照明源瞳特性の直接測定を用いて実行される、請求項1に記載の方法。
  5. ステップ(c)は、ウェーハメトロロジ技術とリソグラフィ装置特性測定技術の一方又は両方を用いて実行される、請求項1に記載の方法。
  6. ステップ(b)及び(c)は、前記リソグラフィプロセスを実行するために用いる前記リソグラフィ装置の設定を調整するステップを含む、請求項1に記載の方法。
  7. 前記リソグラフィ装置の設定は、照明源特性、投影光学装置特性、レチクル特性、ウェーハ特性、又はそれらの任意の組合せの1つ以上を含む、請求項6に記載の方法。
  8. ステップ(c)で、前記リソグラフィプロセス応答パラメータは、前記リソグラフィ装置の1つ以上の設定の変化に対する前記リソグラフィプロセスの応答を示すパラメータを含む、請求項6に記載の方法。
  9. 前記リソグラフィプロセス応答パラメータは、クリティカルディメンション(CD)エラー、オーバレイエラー、側壁角度変化及びベストフォーカスオフセットの1つ以上を含む、請求項8に記載の方法。
  10. 前記照明源瞳特性は、照明源強度の調整、照明源波長の調整、ビームポインティングの制御及び照明源偏光の調整の1つ以上によって制御される、請求項1に記載の方法。
  11. 投影光学装置特性は調整されて、照明源の前記第1のベースライン性能を定義するために用いる点源相互透過係数(TCC)関数の安定性が確保される、請求項1に記載の方法。
  12. ステップ(a)に先立って、複数のパターンは設計又は入手され、前記複数のパターンの第1のサブセットは、第1のリソグラフィプロセスパラメータの変化に対応し、前記複数のパターンの第2のサブセットは、第2のリソグラフィプロセスパラメータの変化に対応する、請求項1に記載の方法。
  13. 前記ベースライン性能のリソグラフィモデルは、既存の基準モデルへの一致又は適合によって導出される、請求項1に記載の方法。
  14. リソグラフィプロセスパラメータの時間ドリフトを低減してリソグラフィプロセス内の性能安定性を維持する方法であって、
    (a)リソグラフィモデル内の前記リソグラフィプロセスのベースライン性能を定義するステップであって、第1のベースライン性能を定義するリソグラフィモデルの第1のサブモデルは第1の照明条件下で入手され、第2のベースライン性能を定義する前記リソグラフィモデルの第2のサブモデルは第2の照明条件下で入手される、ステップと、
    (b)前記第1の光学条件下での前記第1のベースライン性能に対する第1のリソグラフィプロセスパラメータの第1の時間ドリフトデータを測定するステップと、
    (c)前記第2の光学条件下での前記第2のベースライン性能に対する第2のリソグラフィプロセスパラメータの第2の時間ドリフトデータを測定するステップと、
    (d)前記第1及び第2のサブモデルの相互関係と、前記測定された第1及び第2の時間ドリフトデータと、を用いて前記第1及び第2のリソグラフィプロセスパラメータの必要な調整を決定して前記リソグラフィプロセスを前記定義されたベースライン性能の範囲内又は実質的にその近くに維持するステップであって、前記第1及び第2のサブモデルの相互関係は、リソグラフィプロセス応答の変化を前記第1及び第2のサブモデルの両方の光学条件の変化に関連付ける数学的関数を含む、ステップと、
    を含む、方法。
  15. 現在のリソグラフィプロセスを基準リソグラフィプロセスに一致させることで前記現在のリソグラフィプロセス内の安定性を制御する方法であって、
    (a)リソグラフィモデル内の前記基準リソグラフィプロセスの基準性能を定義するステップであって、第1の基準性能を定義する前記リソグラフィモデルの第1のサブモデルは第1の照明条件下で入手され、第2の基準性能を定義する前記リソグラフィモデルの第2のサブモデルは第2の照明条件下で入手され、前記リソグラフィモデルは照明源瞳特性とリソグラフィプロセス応答パラメータの1つ以上を含む、ステップと、
    (b)前記照明源瞳特性の第1の時間ドリフトデータを測定することで前記第1の照明条件下での前記現在のリソグラフィプロセス内の照明安定性をモニタし、前記第1の測定された時間ドリフトデータを用いて前記現在の照明源瞳特性を前記第1の基準性能の範囲内、又は実質的にその近くに維持するステップと、
    (c)前記リソグラフィプロセス応答パラメータの第2の時間ドリフトデータを測定することで前記第2の照明条件下での前記現在のリソグラフィプロセス内のリソグラフィプロセス応答安定性をモニタし、前記第2の測定された時間ドリフトデータを用いて前記現在のリソグラフィプロセスの応答を前記第2の基準性能の範囲内又は実質的にその近くに維持するステップと、
    を含む、方法。
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