JP2013002690A - Superheated steam desuperheater - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、過熱蒸気に水を噴霧して減温する過熱蒸気減温器に関するものである。 The present invention relates to a superheated steam desuperheater that reduces the temperature by spraying water on superheated steam.
従来、下記特許文献1に開示されるように、ノズル(5)からのスプレー水(ハ)により、過熱蒸気(イ)を減温する過熱蒸気減温器が知られている。この特許文献に記載の過熱蒸気減温器では、保護筒(6)の内面に螺旋状の突起(9)を設け、そのような保護筒(6)を蒸気の母管(1)にはめ込んでいる。これにより、蒸気流および噴霧水を円周方向に旋回させて管内の温度を均一にし、母管(1)や保護筒(6)に発生する熱応力の低減を図っている。
Conventionally, as disclosed in
従来技術では、螺旋状の突起(9)は、母管(1)や保護筒(6)に発生する熱応力の低減のために設けられている。また、従来技術では、螺旋状の突起(9)を設けるにしても、過熱蒸気と噴霧水との熱交換に改善の余地があった。過熱蒸気と噴霧水との熱交換性能を一層向上することができれば、過熱蒸気を減温するために必要な配管長さを短くすることもできる。 In the prior art, the spiral protrusion (9) is provided for reducing the thermal stress generated in the mother pipe (1) and the protective cylinder (6). Further, in the prior art, even if the spiral protrusion (9) is provided, there is room for improvement in heat exchange between the superheated steam and the spray water. If the heat exchange performance between the superheated steam and the spray water can be further improved, the piping length necessary for reducing the temperature of the superheated steam can be shortened.
本発明が解決しようとする課題は、過熱蒸気と冷却水との熱交換を促し、過熱蒸気を迅速に減温し、噴霧水の蒸発区間の短縮による装置のコンパクト化を図ることにある。 The problem to be solved by the present invention is to promote heat exchange between the superheated steam and the cooling water, to quickly reduce the temperature of the superheated steam, and to reduce the size of the apparatus by shortening the evaporation section of the spray water.
本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、過熱蒸気が通される管内にノズルから水を噴霧して、過熱蒸気を減温する過熱蒸気減温器であって、前記管は、内管と、この内管を取り囲むように設けられる外管とを備え、前記ノズルは、前記内管内の先端側へ向けて水を噴霧し、前記内管内、および前記内管と前記外管との間の円筒状空間内に、過熱蒸気が通されることを特徴とする過熱蒸気減温器である。
The present invention has been made to solve the above problems, and the invention according to
請求項1に記載の発明によれば、内管と外管との二重管構造とされ、内管内、および内管と外管との間の円筒状空間内に、過熱蒸気が通される。これにより、過熱蒸気と噴霧水との熱交換を促し、過熱蒸気を迅速に減温することができる。また、蒸発区間の短縮による装置のコンパクト化を図ることもできる。 According to the first aspect of the present invention, the inner pipe and the outer pipe have a double pipe structure, and the superheated steam is passed through the inner pipe and the cylindrical space between the inner pipe and the outer pipe. . Thereby, heat exchange with superheated steam and spray water can be promoted, and superheated steam can be temperature-reduced rapidly. Further, the apparatus can be made compact by shortening the evaporation section.
請求項2に記載の発明は、前記内管内には、過熱蒸気と噴霧水とに旋回流を与える旋回翼が設けられ、前記外管は、前記内管よりも先端側へ延出しており、前記外管には、前記内管の先端部よりも先端側において、蒸気の流路を一時的に狭める絞り部が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の過熱蒸気減温器である。
In the invention according to
請求項2に記載の発明によれば、旋回翼により過熱蒸気と噴霧水とに旋回流を与えて、両者の混合を図ることができる。また、内管の先端部よりも先端側において、外管に絞り部を設けることで、絞り部の出口において流体を噴出させることで、過熱蒸気と噴霧水との混合を図ることができる。
According to invention of
請求項3に記載の発明は、前記外管は、基端面が閉塞される一方、先端部に蒸気導入口が設けられ、前記内管は、基端面が開口される一方、先端部に蒸気導出口が設けられ、前記内管は、基端面が前記外管の基端面と離隔して配置される一方、先端部が前記外管を貫通して外方へ延出して設けられ、前記内管の基端部は、基端側へ行くに従って大径となるテーパ部を介して大径部が形成されており、前記外管の基端部には、前記内管の大径部内へ向けて水を噴霧する前記ノズルが設けられており、前記内管の周側壁には、前記外管内に配置される箇所の内、前記テーパ部と前記大径部とを除いた箇所に、少なくとも下方へ開口する***が、前記内管の軸方向に離隔して複数形成されていることを特徴とする請求項1に記載の過熱蒸気減温器である。
According to a third aspect of the present invention, the outer pipe is closed at the base end face, and a steam inlet is provided at the distal end, and the inner pipe is open at the base end face while the steam guide is provided at the tip end. An outlet is provided, and the inner pipe is provided with a base end face spaced apart from a base end face of the outer pipe, while a distal end portion extends through the outer pipe and extends outward. The base end portion of the outer tube is formed with a large diameter portion through a taper portion that increases in diameter toward the base end side, and the base end portion of the outer tube is directed toward the inside of the large diameter portion of the inner tube. The nozzle for spraying water is provided, and on the peripheral side wall of the inner pipe, at least in a place excluding the taper part and the large diameter part among places arranged in the
請求項3に記載の発明によれば、内管の大径部内へ水を噴霧することで、噴霧空間を確保して、噴霧水の蒸発の促進を図ることができる。また、大径部からテーパ部を介して流路を絞ることで、流速を上げて、熱伝達率を向上することができる。また、内管の周側壁には適宜の***を開けることで、内管の軸方向の流れと径方向の流れとの衝突により流れを乱すことができ、温度分布の均一化による熱交換の促進と、液滴の蒸発とを図ることができる。また、内管の周側壁には適宜の***を開けることで、内管の周側壁から内管内に進入する過熱蒸気によって、内管の内周面の液膜を破壊し、微粒化を図ることができる。さらに、内管と外管との二重管構造により、内管の内周面の液膜は、内管の内外の過熱蒸気により加熱され蒸発が促される。
According to invention of
さらに、請求項4に記載の発明は、前記内管は、基端部に蒸気導入口が設けられる一方、先端面が開口されており、前記外管は、基端部に蒸気導出口が設けられる一方、先端面が閉塞されており、前記内管は、先端面が前記外管の先端面と離隔して配置されており、前記内管の基端部には、前記内管の中空穴内へ向けて水を噴霧する前記ノズルが設けられており、前記内管の先端部は、蒸気の流路を狭めるよう形成されていることを特徴とする請求項1に記載の過熱蒸気減温器である。
Furthermore, in the invention described in
請求項4に記載の発明によれば、内管の先端部の流路を狭めているので、この絞り部の出口において流体を噴出させることができ、過熱蒸気と噴霧水との混合を図ることができる。さらに、内管と外管との二重管構造により、内管の内周面の液膜は、内管の内外の過熱蒸気により加熱され蒸発が促される。
According to invention of
本発明によれば、隙間をあけて配置される内管と外管との二重管構造により、過熱蒸気と冷却水との熱交換を促し、過熱蒸気を迅速に減温することができる。また、噴霧水の蒸発区間の短縮による装置のコンパクト化を図ることもできる。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, heat exchange with superheated steam and cooling water can be promoted by the double pipe structure of the inner pipe and outer pipe which are arrange | positioned with a clearance gap, and superheated steam can be temperature-reduced rapidly. Further, the apparatus can be made compact by shortening the evaporation section of the spray water.
以下、本発明の具体的実施例を図面に基づいて詳細に説明する。 Hereinafter, specific embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
図1は、本発明の過熱蒸気減温器1の実施例1を示す概略断面図であり、一部品を装置外に抜き出して概略斜視図としても示している。なお、図1において、右から左へ向けて過熱蒸気が通されるので、右側を基端側、左側を先端側という。
FIG. 1 is a schematic cross-sectional view showing a first embodiment of the
本実施例の過熱蒸気減温器1は、過熱蒸気が通される二重管構造の内管2および外管3と、その内管2内に冷却水を噴霧するノズル4とを備える。内管2および外管3は、それぞれ単一の管から構成されてもよいし、複数の管が接続されて構成されてもよい。
The
内管2および外管3は同一軸線上に配置され、内管2の外周面と外管3の内周面との間には隙間があけられる。そして、内管2内、および内管2と外管3との間の円筒状空間5内には、過熱蒸気Sが通される。
The
内管2および外管3は、それぞれ、基端側開口部が蒸気導入口6とされる。その際、典型的には、内管2の基端部よりも外管3を基端側へ延出させ、その延出部から蒸気が導入される。
The
また、内管2および外管3は、それぞれ、先端側開口部が蒸気導出口7とされる。その際、典型的には、内管2の先端部よりも外管3を先端側へ延出させ、その延出部から蒸気が導出される。
Further, the
ノズル4は、ノズルパイプ8とその先端部に設けられたノズルチップ9とを備え、ノズルパイプ8を介して供給された水をノズルチップ9から噴霧する。ノズルパイプ8は、外管3の外側から、外管3および内管2の周側壁を気密に貫通して、内管2の中央部へ向けて差し込まれる。そして、内管2の径方向中央部にノズルチップ9が配置される。このノズルチップ9から内管2の先端側へ向けて水が噴霧される。
The
内管2内には、ノズルチップ9よりも下流に、旋回翼10を設けるのが好ましい。旋回翼10は、過熱蒸気と噴霧水とに旋回流を与える部材であり、本実施例では、図1の斜視図に示すように、円筒材11の外周面に複数の羽根材12が設けられて構成される。
It is preferable to provide a
円筒材11は、その中空穴が側壁13で閉塞されている。この側壁13は、図示例では円筒材11の基端部に設けられているが、円筒材11の先端部にも設けてもよい。
The
各羽根材12は、円筒材11の外周面に周方向等間隔に設けられ、略矩形の板状とされる。各羽根材12は、円筒材11の外周面から径方向外側へ延出するよう設けられ、その延出先端部が内管2の内周面に当接または近接して設けられる。また、各羽根材12は、円筒材11の先端側へ行くに従って周方向一方へ傾斜するようねじれて設けられる。
Each
このような構成の旋回翼10は、内管2の中空穴にはめ込まれて固定される。但し、場合により、旋回翼10は、内管2の中空穴内で回転可能に保持されてもよい。いずれにしても、ノズル4からの噴霧水Wは、旋回翼10に達するまでに微粒化し、過熱蒸気と共に旋回翼10で旋回流を与えられ、過熱蒸気と混合を図られる。これにより、過熱蒸気の効率的な冷却が図られる。
The
外管3には、内管2の先端部よりも先端側において、蒸気の流路を一時的に狭める絞り部14が設けられるのが好ましい。この絞り部14は、本実施例では、円環状の板材から形成され、この板材の径方向中央部は、径方向内側へ行くに従って先端側へ傾斜する円錐台状部15に形成されている。また、この円錐台状部15の大径側の基端部には、径方向外側へ延出してツバ部16が形成されている。そして、このツバ部16の外周部が外管3の内周面に固定される。ツバ部16は、内管2と外管3との間の円筒状空間5の先端側開口部と対面するよう配置されると共に、内管2の先端部と設定距離以上離隔して配置される。
It is preferable that the
本実施例の過熱蒸気減温器1は、以上の構成からなるので、内管2内を通る過熱蒸気は、ノズル4からの噴霧水と混合して冷却される。内管2内に旋回翼10を設ければ、過熱蒸気と噴霧水とに旋回流を与えて、過熱蒸気と噴霧水との一層の混合と、それによる過熱蒸気の一層の冷却を図ることができる。
Since the
また、過熱蒸気減温器1には、内管2内だけでなく、内管2と外管3との間の円筒状空間5内にも過熱蒸気が通される。従って、ノズル4からの噴霧水の一部が微粒化されずに内管2の壁面(特に下部)に付着したり溜まったりしようとしても、内管2の内外の過熱蒸気により加熱され蒸発が促され、それにより過熱蒸気は冷却を図られる。
In addition, the
さらに、本実施例では、内管2の先端部よりも先端側において、外管3に絞り部14を設けている。従って、ノズル4からの噴霧水の一部が微粒化されずに内管2の壁面(特に下部)に付着したり溜まったりしても、絞り部14の出口において水が噴出するので、再度の微粒化を図り、蒸気との再度の混合を図ることができる。
Further, in the present embodiment, the
以上のようにして、本実施例の過熱蒸気減温器1では、ノズル4からの噴霧水と過熱蒸気との混合を迅速に図ることができる。これにより、噴霧水の蒸発区間の短縮を図ることができるので、コンパクトな構成とすることができる。
As described above, in the
図2は、本発明の過熱蒸気減温器1の実施例2を示す概略断面図である。本実施例2の過熱蒸気減温器1も、基本的には前記実施例1と同様である。そこで、以下においては、両者の異なる点を中心に説明し、対応する箇所には同一の符号を付して説明する。なお、図2において、内管2内には、左から右へ向けて過熱蒸気が通されるので、左側を基端側、右側を先端側という。
FIG. 2 is a schematic sectional view showing Example 2 of the
本実施例2では、外管3は、基端面が閉塞される一方、先端部に蒸気導入口6が設けられる。図示例では、外管3は、軸方向の両端面が閉塞されており、先端側の周側壁に蒸気導入管17が接続されている。
In the second embodiment, the
一方、内管2は、基端面が開口される一方、先端部に蒸気導出口7が設けられる。図示例では、内管2は、軸方向の両端面が開口されており、外管3と同一軸線上に配置されて外管3内に収容されるが、内管2の先端部は外管3の先端壁18を気密に貫通して外方へ延出して設けられる。
On the other hand, the
内管2の基端部には、基端側へ行くに従って大径となるテーパ部19を介して大径部20が形成されている。内管2は、基端面(前記大径部20の開口部)が外管3の基端壁21と離隔して配置される。また、内管2の外周面と外管3の内周面との間には隙間があけられる。
A large-
ノズル4は、外管3の基端壁21の径方向中央部に設けられる。ノズル4は、内管2の大径部20内へ向けて水を噴霧し、その噴霧水は大径部20内で微粒化を図られる。
The
ところで、内管2の周側壁には、外管3内に配置される箇所の内、テーパ部19と大径部20とを除いた箇所(以下、小径部22という)に、複数の***23が形成されるのが好ましい。各***23は、内管2の軸方向に離隔すると共に、内管2の周側壁を貫通して形成される。本実施例では、内管2の軸方向に等間隔で、内管2の周側壁の下部に***23が形成されるが、これに加えて、図2において破線で示すように、内管2の周側壁の上部や前後部にも***23が形成されてもよい。内管2の周側壁のどの箇所にどの程度の開口率で***23を形成するかは適宜に設定されるが、内管2の周側壁の下部にのみ開けるか、内管2の周側壁の下部の開口率が高くなるように形成するのが好ましい。また、内管2の小径部22では、上流においては全周に***23を形成するが、下流へ行くに従って周側壁下部へ集中するように***23を形成してもよい。
By the way, a plurality of
本実施例の過熱蒸気減温器1は、外管3の先端部に設けた蒸気導入管17から過熱蒸気が導入される。その蒸気は、内管2の外周面と外管3の内周面との間の円筒状空間5を、内管2および外管3の基端側へ向けて移動するが、外管3の基端壁21が閉塞されているのでそこで折り返され、内管2内へ導入される。
In the
内管2の大径部20内へはノズル4から水が噴霧されるので、大径部20内で、過熱蒸気と噴霧水との混合が図られ、過熱蒸気の冷却が図られる。ノズル4は、内管2の大径部20内へ水を噴霧するので、噴霧空間を確保して、噴霧水の蒸発の促進が図られる。
Since water is sprayed from the
その後、蒸気は、内管2の大径部20からテーパ部19を介して、内管2の小径部22へ導出されるが、テーパ部19において流路が絞られるので、流速が上げられる。ノズル4からの噴霧水は、内管2内において壁面に衝突し凝縮しても、その凝縮水は蒸気の流れにより壁面に沿って流れやがて蒸発するが、この壁面蒸発を円管内流れの乱流対流熱伝達として扱うと、テーパ部19による過熱蒸気の増速によって熱伝達率が向上することになり、噴霧水の蒸発が促される。
Thereafter, the steam is led out from the
内管2の小径部22の周側壁に***23が開けられていると、この***23からも過熱蒸気が内管2内に流入する。内管2内に凝縮水があっても、***23を介した内管2内への過熱蒸気の流入により、内管2内の凝縮水が外管3へ漏れることはない。むしろ、図2において部分拡大した箇所に示すように、内管2の周側壁から内管2内に進入する過熱蒸気Sによって、内管2の内周面の液膜Wが破壊され、微粒化を図ることができる。
If a
しかも、内管2の小径部22の周側壁に***23が開けられていると、内管2内において、内管2の軸方向の流れと、径方向の流れ(***23を介して流入する流れ)とが衝突して、流れが乱されることになる。これにより、内管2内における温度分布の均一化と、それによる熱交換の促進が図られ、内管2内を飛行している液滴に対する熱伝達率の向上が図られる。
In addition, when the
さらに、そもそも前記実施例1と同様に、内管2と外管3との二重管構造により、内管2の内周面の液膜は、内管2の内外の過熱蒸気により加熱され蒸発が促される。
Furthermore, as in the first embodiment, the liquid film on the inner peripheral surface of the
以上のようにして、本実施例の過熱蒸気減温器1では、ノズル4からの噴霧水と過熱蒸気との混合を迅速に図ることができる。これにより、噴霧水の蒸発区間の短縮を図ることができるので、コンパクトな構成とすることができる。そして、過熱蒸気減温器1にて減温された蒸気は、前記実施例1と同様に、各種の蒸気使用設備へ送られて利用される。
As described above, in the
図3は、本発明の過熱蒸気減温器1の実施例3を示す概略断面図であり、また図4は、図3におけるIV-IV断面図である。本実施例3の過熱蒸気減温器1も、基本的には前記実施例1と同様である。そこで、以下においては、両者の異なる点を中心に説明し、対応する箇所には同一の符号を付して説明する。なお、図3において、内管内には、下方から上方へ向けて過熱蒸気が通されるので、下側を基端側、上側を先端側という。
FIG. 3 is a schematic sectional
前記実施例1および前記実施例2では、過熱蒸気減温器1は基本的には横向き、つまり内管2および外管3の軸線は水平に配置されたが、本実施例3では、過熱蒸気減温器1は縦向き、つまり内管2および外管3の軸線は垂直に配置される。但し、場合により、前記実施例1および前記実施例2の過熱蒸気減温器1を縦向きに設置したり、逆に本実施例3の過熱蒸気減温器1を横向きに設置したりしてもよい。
In the first embodiment and the second embodiment, the
本実施例3では、内管2は、基端部に蒸気導入口6が設けられる一方、先端面が開口されている。図示例では、内管2は、基端面が閉塞される一方、先端面は開口されており、基端側の周側壁に蒸気導入管17が接続されている。この蒸気導入管17は、外管3を気密に貫通して設けられる。
In the third embodiment, the
一方、外管3は、基端部に蒸気導出口7が設けられる一方、先端面が閉塞されている。図示例では、外管3は、軸方向の両端面が閉塞されており、基端側の周側壁に蒸気導出管24が接続されている。
On the other hand, the
内管2と外管3とは同一軸線上に配置され、内管2は外管3内に収容されている。そして、内管2の基端部には、前述したように、蒸気導入管17が外管3の周側壁を気密に貫通して接続されている。また、内管2の外周面と外管3の内周面との間には隙間があけられる。さらに、内管2の先端部と外管3の先端壁18との間にも隙間があけられている。
The
内管2の先端部には、蒸気の流路を狭める絞り部14が設けられている。具体的には、内管2の先端部は、先端側へ行くに従って小径になるように、円錐台状に形成されている。
At the distal end portion of the
ノズル4は、ノズルパイプ8が外管3および内管2の各基端壁21,25を気密に貫通して、内管2内に差し込まれて設けられる。ノズルパイプ8は、内管2の軸線に沿って配置され、先端部のノズルチップ9から内管2の先端側へ向けて水を噴霧する。蒸気導入管17からの蒸気流でノズル4からの噴霧が妨げられないように、内管2に対する蒸気導入管17の接続開口は、ノズル4の先端部(ノズルチップ9)よりも基端側に配置されるのが好ましい。また、蒸気導入管17から内管2に導入された蒸気が旋回すると、ノズル4からの噴霧水が内管2の周側壁に到達しやすいので、図4に示すように、内管2の軸線と蒸気導入管17の軸線とが交差するように設けるのが好ましい。
The
本実施例の過熱蒸気減温器1は、内管2の基端部に設けた蒸気導入管17から過熱蒸気が導入される。内管2内に導入された蒸気は、ノズル4からの噴霧水と混合して冷却を図られる。ノズル4からの噴霧水が内管2の周側壁に到達しても、内管2の周側壁は内外から過熱蒸気で加温されるので蒸発が促される。しかも、内管2内には下方から上方へ向けて過熱蒸気が流れるので、内管2の周側壁に付着した凝縮水が下方へ垂れるのが防止される。
In the
さらに、内管2の先端部には絞り部14が形成されており、過熱蒸気の流路が狭められるので、絞り部14の出口において流体を噴出させることができる。絞り部14により、流体の流速を増し流れを乱すことで、過熱蒸気と噴霧水との混合を効率よく図ることができる。
Furthermore, the
内管2の先端部から外管3内に導出された蒸気は、内管2の外周面と外管3の内周面との間の円筒状空間5を基端側へ戻り、蒸気導出管24を介して各種の蒸気使用設備へ送られる。
The vapor derived from the distal end portion of the
以上のようにして、本実施例の過熱蒸気減温器1では、ノズル4からの噴霧水と過熱蒸気との混合を迅速に図ることができる。これにより、噴霧水の蒸発区間の短縮を図ることができるので、コンパクトな構成とすることができる。
As described above, in the
本発明の過熱蒸気減温器1は、前記各実施例の構成に限らず、適宜変更可能である。特に、内管2と外管3とを備え、ノズル4が内管2内の先端側へ向けて水を噴霧し、内管2内および円筒状空間5内に過熱蒸気が通される構成を有すれば、その他の構成は適宜に変更可能である。
The
また、ノズル4より下流で、噴霧水と蒸気とが通される管路には、その直径を一時的に狭める絞り部や、メッシュを介して蒸気を通過させるストレーナを設けてもよい。この場合、ノズル4からの噴霧水は、一部が微粒化されずに配管内の壁面(特に下部)に付着したり溜まったりしても、絞り部またはストレーナを通過することで、再度の微粒化を図り、蒸気との再度の混合を図ることができる。
Further, downstream of the
また、ノズル4は、一般的な圧力噴霧ノズルでもよいし、リターンフローノズルでもよい。リターンフローノズルとする場合、ノズル4には、水の送り路と戻り路とが接続され、戻り流量を調整して噴霧量を調整することが容易となる。
The
また、ノズル4は、少なくとも先端部が保護管内に収容され、その保護管の先端側の開口部から水を噴霧する構成としてもよい。その場合において、保護管の先端部よりもノズル4の先端部を設定距離だけ引っ込めた状態としておけば、ノズル4からの噴霧水は、噴霧直後には保護管にあるので蒸気流と接触せず、微粒化を妨げられることがない。
Moreover, the
また、前記各実施例において、内管2および/または外管3には、適宜のフィンを設けてもよい。
In each of the above embodiments, the
さらに、前記各実施例に記載の過熱蒸気減温器1にて減温後の蒸気(典型的にはほぼ飽和蒸気)は、各種の蒸気使用設備へ送られて用いられるが、その際、気水分離器を介して各種の蒸気使用設備へ送られてもよい。また、気水分離器の出口側の蒸気温度または蒸気圧力に基づき、それら温度または圧力を所望に維持するように、ノズル4からの噴霧量を調整してもよい。
Furthermore, the steam (typically saturated steam) after being reduced in temperature by the
1 過熱蒸気減温器
2 内管
3 外管
4 ノズル
5 円筒状空間
6 蒸気導入口
7 蒸気導出口
10 旋回翼
14 絞り部
18 (外管の)先端壁
19 テーパ部
20 大径部
21 (外管の)基端壁
22 小径部
23 ***
DESCRIPTION OF
Claims (4)
前記管は、内管と、この内管を取り囲むように設けられる外管とを備え、
前記ノズルは、前記内管内の先端側へ向けて水を噴霧し、
前記内管内、および前記内管と前記外管との間の円筒状空間内に、過熱蒸気が通される
ことを特徴とする過熱蒸気減温器。 A superheated steam desuperheater that sprays water from a nozzle into a pipe through which superheated steam is passed to reduce the temperature of the superheated steam,
The tube includes an inner tube and an outer tube provided to surround the inner tube,
The nozzle sprays water toward the tip side in the inner tube,
A superheated steam desuperheater, wherein superheated steam is passed through the inner pipe and a cylindrical space between the inner pipe and the outer pipe.
前記外管は、前記内管よりも先端側へ延出しており、
前記外管には、前記内管の先端部よりも先端側において、蒸気の流路を一時的に狭める絞り部が設けられた
ことを特徴とする請求項1に記載の過熱蒸気減温器。 In the inner pipe, a swirl blade that provides swirl flow to the superheated steam and spray water is provided,
The outer tube extends to the tip side from the inner tube,
2. The superheated steam desuperheater according to claim 1, wherein the outer pipe is provided with a throttle part that temporarily narrows a flow path of the steam at a tip side of the tip part of the inner pipe.
前記内管は、基端面が開口される一方、先端部に蒸気導出口が設けられ、
前記内管は、基端面が前記外管の基端面と離隔して配置される一方、先端部が前記外管を貫通して外方へ延出して設けられ、
前記内管の基端部は、基端側へ行くに従って大径となるテーパ部を介して大径部が形成されており、
前記外管の基端部には、前記内管の大径部内へ向けて水を噴霧する前記ノズルが設けられており、
前記内管の周側壁には、前記外管内に配置される箇所の内、前記テーパ部と前記大径部とを除いた箇所に、少なくとも下方へ開口する***が、前記内管の軸方向に離隔して複数形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の過熱蒸気減温器。 The outer pipe is closed at the base end face, and provided with a steam inlet at the tip end,
The inner pipe is provided with a steam outlet at the tip while the base end face is opened,
The inner tube is provided with a proximal end surface spaced apart from a proximal end surface of the outer tube, and a distal end portion extending outwardly through the outer tube,
The base end portion of the inner pipe is formed with a large diameter portion through a taper portion that becomes a large diameter toward the base end side,
The nozzle for spraying water toward the inside of the large diameter portion of the inner tube is provided at the base end of the outer tube,
On the peripheral side wall of the inner tube, a small hole that opens at least downward is provided in the axial direction of the inner tube at a portion other than the tapered portion and the large diameter portion among the portions arranged in the outer tube. The superheated steam desuperheater according to claim 1, wherein a plurality of the superheated steam depressors are formed apart from each other.
前記外管は、基端部に蒸気導出口が設けられる一方、先端面が閉塞されており、
前記内管は、先端面が前記外管の先端面と離隔して配置されており、
前記内管の基端部には、前記内管の中空穴内へ向けて水を噴霧する前記ノズルが設けられており、
前記内管の先端部は、蒸気の流路を狭めるよう形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の過熱蒸気減温器。 The inner pipe is provided with a steam inlet at the base end, while the front end surface is opened,
The outer pipe is provided with a steam outlet at the base end, while the front end face is closed,
The inner tube is arranged such that the tip surface is separated from the tip surface of the outer tube,
The nozzle that sprays water toward the inside of the hollow hole of the inner tube is provided at the proximal end of the inner tube,
The superheated steam desuperheater according to claim 1, wherein a tip portion of the inner pipe is formed so as to narrow a steam flow path.
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JP2011132822A JP2013002690A (en) | 2011-06-15 | 2011-06-15 | Superheated steam desuperheater |
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Cited By (2)
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CN110121618A (en) * | 2016-12-22 | 2019-08-13 | Cci 阀门科技有限公司 | Attemperator and its use |
CN112856384A (en) * | 2021-01-11 | 2021-05-28 | 内蒙古工业大学 | Self preservation protects formula desuperheating water adjusting device |
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2011
- 2011-06-15 JP JP2011132822A patent/JP2013002690A/en not_active Withdrawn
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