JP2013001478A - エレベータシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】ダブルデッキ型のエレベータ装置から、シングルデッキ型のエレベータ装置に乗り継ぐ際の利便性の向上を可能とする。
【解決手段】建物の基準階と中間階に設けられ上下に隣接する乗り継ぎ階との間を走行し、ダブルデッキ型の第1の乗りかごと、第1の乗りかごの走行に関連する制御を行う第1の制御部とを含む第1のエレベータ装置を備える。また、それぞれ乗り継ぎ階のうちの少なくとも1つの出発階と乗り継ぎ階より上方の階床の一部の階床に着床するシングルデッキ型の第2の乗りかごと、対応する第2の乗りかごの出発階を乗り継ぎ階の中から状況に応じて選択する出発階選択部と、対応する第2の乗りかごの走行に関連する制御を行う第2の制御部とを含む複数の第2のエレベータ装置を備える。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、ダブルデッキ型の乗りかごを有するエレベータ装置を含むエレベータシステムに関する。
上かご室と下かご室とが上下に連結されたダブルデッキ型の乗りかごを備えるエレベータ装置は、2つの乗りかご室を利用して利用者を運搬するため、一度の輸送能力に優れている。しかし、ダブルデッキ型の乗りかごのそれぞれの乗りかご室は単独で走行できないため、一方の乗りかご室のみで対応できる乗場呼びに対し、両方の乗りかご室で対応する必要がある。また、大規模高層の建物内で上層階の利用者向けに建物の中間階に乗り継ぎ階を設け、出入り口がある基準階から乗り継ぎ階までをシャトル運転するエレベータ装置と、乗り継ぎ階から上層階を走行するエレベータ装置の2段構成のエレベータシステムがある。ここで、乗り継ぎ階から上層階を走行するエレベータ装置の乗りかごもダブルデッキ型として乗り継ぎをスムーズに行うシステムも考えられるが、前述したように個々に発生する呼びに対する利便性を考慮し、乗り継ぎ階から上層階を走行するエレベータ装置の乗りかごは、通常のシングルデッキ型とするシステムが有効と考えられている。
このようなシステムにおいて、特許文献1には、中間乗り継ぎ階より上方の階床を高層側の階床と下層側の階床に分け、それぞれを専用にサービスする方式において、その乗り継ぎ階を高層側階床サービス用と下層側階床サービス用に物理的に分けるシステムが開示されている。
また、特許文献2には、乗り継ぎ階を高層側階床サービス用と下層側階床サービス用に物理的に分け、シャトル運転を行うダブルデッキ型の乗りかごを有するエレベータ装置の基準階の乗り場にローカル階の行先ボタンを設け、その行先ボタンを操作することにより、乗り継ぎ階から上層階を走行するエレベータ装置の乗場呼び登録を行う発明が開示されている。
しかし、乗り継ぎ階を高層側階床用と下層側階床用に固定的に分けてしまうと、ダブルデッキ型の乗りかごに乗車する際に乗車階を間違えてしまうと、乗り継ぎ階で、乗り継ぎ階から上層階を走行する所望のエレベータに乗るために階段等を利用して階を移動する必要があり利便性が良くない。
特許第2776940号公報 特開平6−9163号公報
本発明は、中間乗り継ぎ階で、基準階から乗り継ぎ階の間を走行するダブルデッキ型の乗りかごを有するエレベータ装置から、乗り継ぎ階と乗り継ぎ階より上方の階床の間を走行するシングルデッキ型の乗りかごを有するエレベータ装置に乗り継ぐ際の利便性の向上を可能とするエレベータシステムを提供することを目的とする。
本発明の実施形態によるエレベータシステムは、建物の基準階と建物の中間階に設けられ上下に隣接する中間乗り継ぎ階との間を走行し、上かご室と下かご室とが上下に連結されたダブルデッキ型の第1の乗りかごと、第1の乗りかごの走行に関連する制御を行う第1の制御部とを含む第1のエレベータ装置を備える。また、システムは、それぞれ中間乗り継ぎ階のうちの少なくとも1つの階床である出発階と中間乗り継ぎ階より上方の階床の一部の階床に着床するシングルデッキ型の第2の乗りかごと、対応する第2の乗りかごの出発階を中間乗り継ぎ階の中から状況に応じて選択する出発階選択部と、対応する第2の乗りかごの走行に関連する制御を行う第2の制御部とを含む複数の第2のエレベータ装置を備える。
実施形態が適用されるシステムの一例を表す模式図である。 図1におけるエレベータ装置#1の構成を説明するための概念図である。 図1におけるエレベータ装置#2の構成を説明するための概念図である。 実施形態が適用されるシステムの他の例を表す模式図である。 第1の実施形態における出発階選択装置の構成および動作を説明するための機能ブロック図である。 第2の実施形態における動作例を表すフローチャートである。 第9の実施形態における動作例を表すフローチャートである。
以下、適宜、図面を参照しながら本発明の一例としての実施形態の説明を行う。尚、それぞれの図において、同一の部分または対応する部分には同一の参照符号を付すとともに、重複した説明は省略する。また、添付する図面は、それぞれの実施形態に関連する機能要素と、それらの関連を示すものであって、構成要素の物理的配置あるいは物理的構成を表すものではない。
図1に実施形態が適用されるシステムの一例を表す模式図を示す。図1において、横方向はエレベータ装置#1ないしエレベータ装置#5を表し、縦方向は階床を表す。図に示した例においては、地上22階の建物に5台のエレベータ装置が設置されている。エレベータ装置#1は、上かご室と下かご室とが上下に連結されたダブルデッキ型の乗りかごを備える。上かご室と下かご室とが上下に連結され、上かご室と下かご室とが同時に昇降するため、乗りかごは、上下に隣接する階床に着床する。エレベータ装置#1のダブルデッキ型の乗りかごは、建物の基準階11と、建物の中間に位置し上下に隣接する中間乗り継ぎ階12との間を走行する。ここで、基準階は、ダブルデッキ型の乗りかごの出発階であり、多くの場合、建物の主たる出入り口がある階床と、その階床の上または下に隣接する階床であり、例えば、建物の基準階11の1階および2階が基準階である。基準階11の1階および2階の間にエスカレーター等を設けることによって、ダブルデッキ型の乗りかごの上かご室または下かご室への利用者の乗降を可能とすることができる。また、図1に示した例においては、11階および12階が中間乗り継ぎ階12である。エレベータ装置#1の乗りかごは、基準階11と中間乗り継ぎ階12の間の途中の階床に着床してもよいが、以降の説明においては基準階11と中間乗り継ぎ階12の間の途中の階床に着床しないものとする。この場合、乗りかごの下かごは一方の基準階である1階と一方の中間乗り継ぎ階である11階との間を、乗りかごの上かごは他方の基準階である2階と他方の中間乗り継ぎ階である12階との間を急行で移動する。エレベータ装置#1の乗りかごが基準階11と中間乗り継ぎ階12の間の階床に着床しないことによって、基準階11と中間乗り継ぎ階12との間の輸送効率および輸送時間の向上を図ることができる。図において、「○」は着床階を表し、「|」は非着床階すなわち非停止階を表す。尚、本願において、着床階は、エレベータ装置の乗り場において乗り場呼びが発生するか、または乗りかごから行き先階を指定する乗りかご呼びが発生したときに、それらの呼びに応答して乗りかごが着床可能な階床を意味する。換言すれば、あるエレベータ装置の着床階ではない階床の乗り場呼びボタンが押下されても、そのエレベータ装置の乗りかごは非着床階には停止せず、あるエレベータ装置の乗りかご内の乗りかご呼びボタンでそのエレベータ装置の着床階ではない階床が指定されても、そのエレベータ装置の乗りかごは非着床階には停止しない。
図2に、エレベータ装置#1の構成を説明するための概念図を示す。エレベータ装置#1の乗りかごは、上かご室21と下かご室22とが上下に連結されたダブルデッキ型の構造となっている。乗りかごは、主制御装置23によって制御される巻上機24の回動によって、メインロープを介して、昇降する。主制御装置23および巻上機24等は機械室に収容されている。メインロープの他端には釣合重り25が吊り下げられている。乗りかごには乗りかご制御装置26が搭載され、乗りかご制御装置26は、乗りかご室内の操作盤に設けられた乗りかご呼び登録ボタンが押下されたときに乗りかご呼び信号を主制御装置23に伝達するとともに、主制御装置23から伝達される指示に応じて乗りかごドアの開閉の制御等を行う。乗りかごには、上かご室21と下かご室22のそれぞれの積載重量を計測する荷重計(図示せず)が設けられており、荷重計による計測結果は乗りかご制御装置26に伝達される。積載重量が定格値を超えている場合には、乗りかご制御装置26は、乗りかご室内に積載超過である旨を報知するとともに、乗りかごドアを閉じない。乗りかごが積載超過である情報は主制御装置23にも伝達される。主制御装置23は、乗りかごの積載重量を取得することもできる。エレベータ装置#1の乗りかごが着床する基準階11(1階および2階)と中間乗り継ぎ階12(11階および12階)には乗り場ドア27が設けられている。乗り場ドア27は、エレベータ装置#1の乗りかごドアの開閉にしたがって開閉する。また、それぞれの基準階11および中間乗り継ぎ階12には乗り場制御装置28が設けられ、乗り場制御装置28は、乗り場に設けられた乗り場呼び登録ボタンが押下されたときに乗り場呼び信号を主制御装置23に伝達するとともに、主制御装置23から伝達される情報に応じてエレベータ装置#1の運転状況等を、表示装置等を介して、乗り場に報知する等の機能を果たす。尚、主制御装置23および乗り場制御装置28は、通常、マイクロコンピュータ、ROM、RAMまたは磁気記憶装置等のハードウェア資源と、制御に必要なソフトウェアを含む、いわゆる組み込みシステムによって実装することができる。このことは、本明細書で説明を行う、すべての実施形態においても同様である。
図1に示すエレベータ装置#2ないしエレベータ装置#5は、通常の乗りかご、すなわち1つの乗りかご室からなるシングルデッキ型の乗りかごを備える。
図1に示すエレベータ装置#2およびエレベータ装置#3の乗りかごは、それぞれ、中間乗り継ぎ階12のうちの少なくとも1つの階床である出発階と、中間乗り継ぎ階12より上方の階床13の一部の階床に着床する。エレベータ装置#2およびエレベータ装置#3の乗りかごの出発階は、1つの階床である場合も、2つの階床である場合もある。中間乗り継ぎ階12より上方の階床13に行くエレベータ利用者は、行先階に応じて中間乗り継ぎ階12でエレベータ装置#2またはエレベータ装置#3を選択して乗車する。図1に示した例においては、エレベータ装置#2の乗りかごは、中間乗り継ぎ階12である11階および12階のうちの少なくとも1つの階床である出発階と、中間乗り継ぎ階12より上方の階床13のうちの低層側階床14(13階ないし17階)に着床する。エレベータ装置#2の乗りかごの出発階は、後ほど説明するように、11階、もしくは12階、または11階および12階の両方を選択することができる。図において、「△」は、選択に応じて着床階にも非着床階にもなる階床を表す。
エレベータ装置#3の乗りかごは、中間乗り継ぎ階12である11階および12階のうちの少なくとも1つの階床である出発階と、中間乗り継ぎ階12より上方の階床13のうちの高層側階床15(18階ないし22階)に着床する。エレベータ装置#2の乗りかごの出発階と同様に、エレベータ装置#3の乗りかごの出発階は、11階、もしくは12階、または11階および12階の両方を選択することができる。
したがって、図1に示す構成においては、基準階11と中間乗り継ぎ階12より上方の階床13の低層側の階床14との間を移動する者はエレベータ装置#1とエレベータ装置#2を利用し、基準階11と中間乗り継ぎ階12より上方の階床13の高層側の階床15との間を移動する者はエレベータ装置#1とエレベータ装置#3を利用する。
また、図1に示した例においては、エレベータ装置#4の乗りかごは1階ないし6階に、エレベータ装置#5の乗りかごは、1階および6階ないし11階に着床する。
図3に、エレベータ装置#2の構成を説明するための概念図を示す。エレベータ装置#2の乗りかご31は、エレベータ装置#1と異なりシングルデッキ型の構造となっている。乗りかご31は、主制御装置33によって制御される巻上機34の回動によって、メインロープを介して、昇降する。主制御装置33および巻上機34等は機械室に収容されている。メインロープの他端には釣合重り35が吊り下げられている。乗りかご31には乗りかご制御装置36が搭載され、乗りかご制御装置36は、乗りかご31の室内の操作盤に設けられた乗りかご呼び登録ボタンが押下されたときに乗りかご呼び信号を主制御装置33に伝達するとともに、主制御装置33から伝達される指示に応じて乗りかごドアの開閉の制御等を行う。乗りかご31には、乗りかご室の積載重量を計測する荷重計(図示せず)が設けられており、荷重計による計測結果は乗りかご制御装置36に伝達される。積載重量が定格値を超えている場合には、乗りかご制御装置36は、乗りかご31の室内に積載超過である旨を報知するとともに、乗りかごドアを閉じない。乗りかご31が積載超過である情報は主制御装置33にも伝達される。中間乗り継ぎ階12(11階および12階)とエレベータ装置#2の乗りかご31が着床する中間乗り継ぎ階12より上方の階床13の低層側階床14(13階ないし17階)には乗り場ドア37が設けられている。乗り場ドア37は、エレベータ装置#2の乗りかごドアの開閉にしたがって開閉する。また、それぞれの中間乗り継ぎ階12および中間乗り継ぎ階12より上方の階床13の低層側階床14には乗り場制御装置38が設けられ、乗り場制御装置38は、乗り場に設けられた乗り場呼び登録ボタンが押下されたときに乗り場呼び信号を主制御装置33に伝達するとともに、主制御装置33から伝達される情報に応じてエレベータ装置#2の運転状況等を、表示装置等を介して、乗り場に報知する等の機能を果たす。エレベータ装置#2には、出発階選択装置39が、さらに、備えられている。出発階選択装置39は、状況に応じて、中間乗り継ぎ階12のうちの少なくとも1つの階床を乗りかご31の出発階として選択する。図1に示した例においては、出発階選択装置39は、11階、または12階、または11階および12階の両方を乗りかご31の出発階として選択する。出発階選択装置39によって選択された出発階を表す情報は主制御装置33に伝達され、フラッシュメモリ等の書き換え可能な不揮発性記憶装置に保存される。したがって、乗りかご31の出発階は状況に応じて変更され得る。図3においては出発階選択装置39を主制御装置33と分離して示したが、出発階選択装置39を主制御装置33に内蔵させてもよい。尚、主制御装置33、乗り場制御装置38および出発階選択装置39は、通常、マイクロコンピュータ、ROM、RAMまたは磁気記憶装置等のハードウェア資源と、制御に必要なソフトウェアを含む、いわゆる組み込みシステムによって実装することができる。このことは、本明細書で説明を行う、すべての実施形態においても同様である。
尚、エレベータ装置#3の構成は、着床階の相違に基づく相違点、すなわち乗り場ドアおよび乗り場制御装置が設置される階床等を除くと、以上、説明を行ったエレベータ装置#2の構成と同様である。
また、エレベータ装置#4およびエレベータ装置#5の構成は、出発階選択装置が不要である点と、着床階の相違に基づく相違点を除くと、エレベータ装置#2の構成と同様である。
図1にはエレベータ装置#1ないしエレベータ装置#5を、それぞれ1つずつ示したが、それぞれのエレベータ装置の数は1に限定されるわけではなく、複数とすることができる。また、図1においては、中間乗り継ぎ階12より上方の階床13に着床するエレベータ装置を、エレベータ装置#2およびエレベータ装置#3の2つにしているが、中間乗り継ぎ階12より上方の階床13に着床するエレベータ装置の種類を、2を超える複数とすることもできる。
また、図1においてはエレベータ装置#2およびエレベータ装置#3として例示した、中間乗り継ぎ階と中間乗り継ぎ階より上方の階床13に着床するエレベータ装置が着床する中間乗り継ぎ階以外の階床は、図1に示したように、中間乗り継ぎ階12より上方の階床13の低層側階床14と中間乗り継ぎ階12より上方の階床13の高層側階床15に完全に分離する必要は必ずしもない。例えば、エレベータ装置#3の着床階として17階を追加してもよい。この場合、17階はエレベータ装置#2およびエレベータ装置#3の共通する着床階となる。また、中間乗り継ぎ階と中間乗り継ぎ階より上方の階床13に着床するエレベータ装置を、13階ないし16階に着床するエレベータ装置、16階ないし19階に着床するエレベータ装置、19階ないし22階に着床するエレベータ装置の3種類としてもよい。
さらに図4に示すように、例えば、エレベータ装置#2の乗りかごは、中間乗り継ぎ階12である11階および12階のうちの少なくとも1つの階床である出発階と、中間乗り継ぎ階12より上方の階床13のうちの奇数階(13階、15階、17階、19階および21階)に着床し、エレベータ装置#3の乗りかごは、中間乗り継ぎ階12である11階および12階のうちの少なくとも1つの階床である出発階と、中間乗り継ぎ階12より上方の階床13のうちの偶数階(14階、16階、18階、20階および22階)に着床する形態としてもよい。尚、図4にはエレベータ装置#1ないしエレベータ装置#5を、それぞれ1つずつ示したが、それぞれのエレベータ装置の数は1に限定されるわけではなく、複数とすることができる。また、図4においては、中間乗り継ぎ階12より上方の階床13に着床するエレベータ装置を、エレベータ装置#2およびエレベータ装置#3の2つにしているが、中間乗り継ぎ階12より上方の階床13に着床するエレベータ装置の種類を、2を超える複数とすることもできる。また、図4において、エレベータ装置#2およびエレベータ装置#3として例示した、中間乗り継ぎ階12と中間乗り継ぎ階12より上方の階床13に着床するエレベータ装置の乗りかごが着床する階床のうち上方の階床13を、図4に示したように、奇数階と偶数階に完全に分離する必要は必ずしもない。例えば、エレベータ装置#2の着床階として16階を追加してもよい。この場合、16階はエレベータ装置#2およびエレベータ装置#3の共通する着床階となる。
すなわち、中間乗り継ぎ階と中間乗り継ぎ階より上方の階床に着床する複数のエレベータ装置の乗りかごは、それぞれ、中間乗り継ぎ階のうちの少なくとも1つの階床である出発階と、中間乗り継ぎ階より上方の階床の一部の階床に着床する形態とすることができる。
次に、中間乗り継ぎ階と中間乗り継ぎ階より上方の階床に着床するエレベータ装置の出発階の選択方法等の実施形態を説明する。尚、以降の説明においては中間乗り継ぎ階と中間乗り継ぎ階より上方の階床に着床するエレベータ装置として主に図1に示したエレベータ装置#2を例に挙げているが、中間乗り継ぎ階と中間乗り継ぎ階より上方の階床に着床するエレベータ装置は図1に示したエレベータ装置#2に限定されるわけではなく、図1に示したエレベータ装置#3であってもよく、第4の実施形態を除けば図4に示したエレベータ装置#2およびエレベータ装置#3等であってもよい。
(第1の実施形態)
本実施形態において、出発階選択装置は、時間帯に応じて、中間乗り継ぎ階と中間乗り継ぎ階より上方の階床に着床する対応する乗りかごの出発階を選択する。一形態において、「時間帯」は曜日、休日の情報を含む。例えば、図1に示したエレベータ装置#2の出発階選択装置39は、スケジュール機能を活用して、11階、または12階、または11階および12階の両方を乗りかご31の出発階として選択する。エレベータ装置#3の出発階選択装置も同様に、スケジュール機能を活用して、中間乗り継ぎ階12のうちの少なくとも1つの階床をエレベータ装置#3の乗りかごの出発階として選択する。すなわち、スケジュール機能によって、時間帯に応じて、中間乗り継ぎ階と中間乗り継ぎ階より上方の階床に着床する対応するエレベータ装置の乗りかごの出発階を選択する。
エレベータが設置された建物の中間乗り継ぎ階12より上方の階床13がオフィスとして用いられている場合、基準階11から中間乗り継ぎ階12より上方の階床13に行くために、エレベータ装置#1からエレベータ装置#2、およびエレベータ装置#1からエレベータ装置#3に乗り継ぐエレベータ利用者の数は、平日の出勤時間帯において著しく多くなる。
一実施形態において、平日の出勤時間帯には、エレベータ装置#2およびエレベータ装置#3それぞれの出発階選択装置は、いずれも中間乗り継ぎ階12のうちの11階および12階の両方を対応する乗りかごの出発階として選択する。平日の出勤時間帯等以外の中間乗り継ぎ階12における乗り継ぎが頻繁ではない時間帯には、エレベータ装置#2の出発階選択装置は、例えば、11階を対応する乗りかごの出発階として選択し、エレベータ装置#3の出発階選択装置は、例えば、12階を対応する乗りかごの出発階として選択する。このような出発階選択方法によれば、エレベータ利用者は、平日の出勤時間帯に基準階でエレベータ装置#1に搭乗する際に乗りかごの上かご室に乗るか下かご室に乗るかを意識することなく、中間乗り継ぎ階12でエレベータ装置#1からエレベータ装置#2またはエレベータ装置#3に円滑に乗り継ぐことができる。
他の実施形態において、平日の出勤時間帯には、エレベータ装置#2の出発階選択装置は、例えば、11階を対応する乗りかごの出発階として選択し、エレベータ装置#3の出発階選択装置は、例えば、12階を対応する乗りかごの出発階として選択する。このような出発階選択方法によれば、全体としてエレベータ輸送効率の向上を図ることができ、エレベータ装置#1に搭乗する際に適切な乗りかご室に搭乗したエレベータ利用者の乗り継ぎ待ち時間を短縮することができる。
出発階選択装置は、例えば、機能ブロック図を図5に示す構成によってスケジュール機能を用いることができる。出発階選択装置39にはタイマ51が接続され、タイマ51が出力する時間情報が出発階選択装置39に伝達される。出発階選択装置39には、時間帯と、対応するエレベータ装置(例えば、エレベータ#2)の乗りかご(例えば、乗りかご31)の出発階との関係を表す時間帯/出発階対応表52が保存されている。出発階選択装置39は、タイマ51から伝達された時間情報に対応する時間帯に関連付けられた出発階情報を時間帯/出発階対応表52から読み出す。出発階選択装置39は、読み出した出発階情報に対応する出発階を、対応するエレベータ装置(例えば、エレベータ#2)の乗りかご(例えば、乗りかご31)の出発階として選択し、選択した出発階を対応するエレベータ装置(例えば、エレベータ#2)の主制御装置(例えば、主制御装置33)に伝達する。この構成は、中間乗り継ぎ階12と中間乗り継ぎ階12より上方の階床13に着床する任意のエレベータ装置の出発階選択装置に用いることができる。タイマ51は、出発階選択装置39に内蔵して実装することもできるし、タイマ51として主制御装置に備えられているRTC(リアルタイムクロック)を用いることもできる。
本実施形態によれば、時間帯で異なるエレベータ装置の乗り継ぎ頻度、利用者の数を想定して出発階の選択を行うことができる。
(第2の実施形態)
本実施形態において、出発階選択装置は、基準階と中間乗り継ぎ階を走行するエレベータ装置の乗りかごが中間乗り継ぎ階に向けて走行するときの積載重量に応じて、中間乗り継ぎ階と中間乗り継ぎ階より上方の階床に着床する対応する乗りかごの出発階を選択する。例えば、図1に示したエレベータ装置#2の出発階選択装置39は、エレベータ装置#1の乗りかごが中間乗り継ぎ階に向けて走行するときの積載重量に応じて、11階、または 12階、または11階および12階の両方を乗りかご31の出発階として選択する。エレベータ装置#3の出発階選択装置も同様に、エレベータ装置#1の乗りかごが中間乗り継ぎ階に向けて走行するときの積載重量に応じて、中間乗り継ぎ階12のうちの少なくとも1つの階床をエレベータ装置#3の乗りかごの出発階として選択する。ここで、基準階と中間乗り継ぎ階を走行するエレベータ装置#1の乗りかごはダブルデッキ型であるが、その積載重量は上かご室の積載重量と下かご室の積載重量との和を意味する。
一実施形態において、エレベータ装置#1の乗りかごが中間乗り継ぎ階に向けて走行するときの積載重量が所定の値より大きい場合、例えば、定格積載重量の60%を超えている場合には、エレベータ装置#2およびエレベータ装置#3それぞれの出発階選択装置は、いずれも中間乗り継ぎ階12のうちの11階および12階の両方を対応する乗りかごの出発階として選択する。エレベータ装置#1の乗りかごが中間乗り継ぎ階に向けて走行するときの積載重量が小さい場合には、エレベータ装置#2の出発階選択装置は、例えば、11階を対応する乗りかごの出発階として選択し、エレベータ装置#3の出発階選択装置は、例えば、12階を対応する乗りかごの出発階として選択する。このような出発階選択方法によれば、中間乗り継ぎ階12におけるエレベータ装置#1からエレベータ装置#2またはエレベータ装置#3への乗り継ぎ者の数が多いと推定される場合に、エレベータ利用者は、中間乗り継ぎ階12でエレベータ装置#1からエレベータ装置#2またはエレベータ装置#3に円滑に乗り継ぐことができる。
図2を参照しながら前述したように、エレベータ装置#1の乗りかご積載重量は、エレベータ装置#1の主制御装置23によって取得可能である。エレベータ装置#2およびエレベータ装置#3等の、対応する乗りかごが中間乗り継ぎ階12と中間乗り継ぎ階12より上方の階床13に着床するエレベータ装置の出発階選択装置は、エレベータ装置#1の乗りかごが中間乗り継ぎ階に向けて走行するときの積載重量の情報をエレベータ装置#1の主制御装置23から受信し、受信した情報に基づいて、対応する乗りかごの出発階を選択することができる。
エレベータ装置#1の主制御装置23に、エレベータ装置#1の乗りかごが中間乗り継ぎ階に向けて走行するときの積載重量が大きいか小さいかを判断する機能を持たせ、その判断結果をエレベータ装置#2およびエレベータ装置#3等の、対応する乗りかごが中間乗り継ぎ階12と中間乗り継ぎ階12より上方の階床13に着床するエレベータ装置の出発階選択装置に伝達する形態としてもよい。
図6に本実施形態における動作例を表すフローチャートを示す。S61でエレベータ利用者がダブルデッキ型のエレベータ装置#1の乗りかごに乗車し、S62でエレベータ装置#1の乗りかごは中間乗り継ぎ階12に向けて走行する。S63で、エレベータ装置#1の乗りかごの積載重量が所定の値を超えているか否かが判断される。乗りかごの積載重量が所定の値を超えていないと判断された場合は、S64で、中間乗り継ぎ階12のうちの一方の階床が、乗りかごが中間乗り継ぎ階12と中間乗り継ぎ階12より上方の階床13に着床するエレベータ装置の乗りかごの出発階として選択される。次いでS66で、エレベータ装置#1の乗りかごが乗り継ぎ階に到着した後、エレベータ利用者はエレベータ#2または#3の乗りかごに乗り継ぐ。続いてS67で、エレベータ利用者が所望する行き先階に着床するエレベータ#2または#3の乗りかごは行き先階に向けて走行する。
S63で乗りかごの積載重量が所定の値を超えていると判断された場合には、S65で2階床ある中間乗り継ぎ階12の両方の階床が、乗りかごが中間乗り継ぎ階12と中間乗り継ぎ階12より上方の階床13に着床するエレベータ装置の乗りかごの出発階として選択される。その後、S66に進み、前述した動作が実行される。
本実施形態によれば、ダブルデッキ形の乗りかごで中間乗り継ぎ階に向かう利用者数の多寡を推定し、利用者数に応じて、中間乗り継ぎ階と中間乗り継ぎ階より上方の階床に着床するエレベータ装置の乗りかごの出発階の選択を行うことができる。
(第3の実施形態)
本実施形態において、出発階選択装置は、対応する乗りかごが中間乗り継ぎ階と中間乗り継ぎ階より上方の階床に着床するエレベータ装置の着床階における中間乗り継ぎ階方向の乗り場呼び登録の数に応じて、対応する乗りかごの出発階を選択する。例えば、図1に示したエレベータ装置#2の出発階選択装置39は、対応する乗りかご31の着床階である13階ないし17階における中間乗り継ぎ階12方向、すなわち下降方向の乗り場呼び登録の数に基づいて、中間乗り継ぎ階12でエレベータ装置#1に乗り継ぐエレベータ利用者数を推定する。すなわち、乗りかご31の着床階である13階ないし17階における中間乗り継ぎ階12方向の乗り場呼び登録の数が多い場合にはエレベータ装置#1に乗り継ぐエレベータ利用者数が多いと判断し、13階ないし17階における中間乗り継ぎ階12方向の乗り場呼び登録の数が少ない場合にはエレベータ装置#1に乗り継ぐエレベータ利用者数が少ないと判断する。エレベータ装置#1に乗り継ぐエレベータ利用者数が多いと判断した場合には、中間乗り継ぎ階12のうち11階と12階の両方を出発階として選択する。エレベータ装置#2からエレベータ装置#1に乗り継ぐエレベータ利用者数が多い場合に、出発階として中間乗り継ぎ階12のうち11階および12階のいずれか一方を選択すると、多くのエレベータ利用者がエレベータ装置#1の上かご室21または下かご室22の一方に搭乗する事態を緩和するためである。エレベータ装置#1に乗り継ぐエレベータ利用者数が少ないと判断した場合には、中間乗り継ぎ階12のうち11階および12階のいずれか一方を出発階として選択する。
出発階選択装置は、対応する乗りかごが中間乗り継ぎ階と中間乗り継ぎ階より上方の階床に着床するエレベータ装置の着床階における中間乗り継ぎ階方向の乗り場呼び登録の数を対応する主制御装置(例えば、主制御装置33)から取得することができる。
本実施形態によれば、エレベータ利用者が、乗りかごが中間乗り継ぎ階と中間乗り継ぎ階より上方の階床に着床するエレベータ装置から、乗りかごが基準階と中間乗り継ぎ階の間を走行するダブルデッキ形のエレベータ装置に乗り継ぐ際の、乗り継ぎ階の混乱を緩和することができる。
(第4の実施形態)
本実施形態において、対応する乗りかごが中間乗り継ぎ階と中間乗り継ぎ階より上方の階床に着床するエレベータ装置の数は2である。一方のエレベータ装置の乗りかごは、対応する出発階選択部によって選択された出発階と、中間乗り継ぎ階より上方の階床のうちの少なくとも下層側の階床に着床する。他方のエレベータ装置の乗りかごは、対応する出発階選択部によって選択された出発階と、中間乗り継ぎ階より上方の階床のうちの少なくとも高層側の階床に着床する。2つのエレベータ装置のそれぞれの出発階選択部は、一方のエレベータ装置の着床階における中間乗り継ぎ階方向の乗り場呼び登録の数と、他方のエレベータ装置の着床階における中間乗り継ぎ階方向の乗り場呼び登録の数との比率に応じて、対応する乗りかごの記出発階を選択する。例えば、一方のエレベータ装置は図1に示したエレベータ装置#2であり、他方のエレベータ装置は図1に示したエレベータ装置#3である。例えば、図1に示したエレベータ装置#2の出発階選択装置39は、対応する乗りかご31の着床階である13階ないし17階における中間乗り継ぎ階12方向、すなわち下降方向の乗り場呼び登録の数を対応する主制御装置33から取得し、取得した乗り場呼び登録数をエレベータ装置#3の出発階選択装置に伝達する。同様に、エレベータ装置#3の出発階選択装置は、対応する乗りかごの着床階である18階ないし22階における中間乗り継ぎ階12方向、すなわち下降方向の乗り場呼び登録の数を対応する主制御装置から取得し、取得した乗り場呼び登録数をエレベータ装置#2の出発階選択装置39に伝達する。
エレベータ装置#2の出発階選択装置39、およびエレベータ装置#3の出発階選択装置は、エレベータ装置#2の着床階における中間乗り継ぎ階方向の乗り場呼び登録の数と、エレベータ装置#3の着床階における中間乗り継ぎ階方向の乗り場呼び登録の数との比率を算定する。この算定結果に応じて、エレベータ装置#2の出発階選択装置39、およびエレベータ装置#3の出発階選択装置は、それぞれ対応する乗りかごの出発階を選択する。例えば、エレベータ装置#2の着床階における中間乗り継ぎ階方向の乗り場呼び登録の数と、エレベータ装置#3の着床階における中間乗り継ぎ階方向の乗り場呼び登録の数との比率が、予め定められた所定の比率、例えば、2:1を超えているときには、エレベータ装置#2の出発階選択装置39は、中間乗り継ぎ階のうち11階および12階の両方を乗りかご31の出発階として選択し、エレベータ装置#3の出発階選択装置は、中間乗り継ぎ階のうち11階および12階のいずれか一方のみを対応する乗りかごの出発階として選択する。
本実施形態によれば、エレベータ利用者が、乗りかごが中間乗り継ぎ階と中間乗り継ぎ階より上方の階床に着床するエレベータ装置から、乗りかごが基準階と中間乗り継ぎ階の間を走行するダブルデッキ形のエレベータ装置に乗り継ぐ際に、エレベータ利用者がダブルデッキ形のエレベータ装置の上かご室と下かご室に分散して乗り継ぐことによって乗り継ぎ階の混乱を緩和することができる。
(第5の実施形態)
本実施形態において、出発階選択装置は、対応する乗りかごが中間乗り継ぎ階と中間乗り継ぎ階より上方の階床に着床するエレベータ装置の乗りかごにおける中間乗り継ぎ階方向の乗りかご呼び登録の行き先階の数に応じて、対応する乗りかごの出発階を選択する。例えば、図1に示したエレベータ装置#2の出発階選択装置39は、乗りかご31が中間乗り継ぎ階12方向に走行中に登録された乗りかご呼びの行き先階の数を主制御装置33から取得する。乗りかご呼び登録の行き先階の数が多い場合には、中間乗り継ぎ階12以外の階床で降車するエレベータ利用者が多く、中間乗り継ぎ階12まで行って基準階11と中間乗り継ぎ階12の間を走行するエレベータ装置#1に乗り継ぐエレベータ利用者は少ないと推定される。このような場合、出発階選択装置39は、中間乗り継ぎ階12のうち11階および12階のいずれか一方のみを乗りかご31の出発階として選択する。
本実施形態によれば、乗りかごが中間乗り継ぎ階と中間乗り継ぎ階より上方の階床に着床するエレベータ装置の乗りかごが中間乗り継ぎ階方向に走行するエレベータ装置の利用者のうち、中間乗り継ぎ階まで行って基準階と中間乗り継ぎ階の間を走行するダブルデッキ型のエレベータ装置に乗り継ぐエレベータ利用者の数に応じて、出発階を選択することができる。
(第6の実施形態)
本実施形態において、出発階選択装置は、対応する乗りかごが中間乗り継ぎ階と中間乗り継ぎ階より上方の階床に着床するエレベータ装置の乗りかごにおける中間乗り継ぎ階方向の乗りかご呼び登録の行き先階に応じて、対応する乗りかごの出発階を選択する。例えば、図1に示したエレベータ装置#2の出発階選択装置39は、乗りかご31が中間乗り継ぎ階12方向に走行中に登録された乗りかご呼びの行き先階を主制御装置33から取得する。乗りかご呼び登録された行き先階が乗り継ぎ階12以外に複数ある場合は、中間乗り継ぎ階12以外の階床で降車するエレベータ利用者が多く、中間乗り継ぎ階12まで行って基準階11と中間乗り継ぎ階12の間を走行するエレベータ装置#1に乗り継ぐエレベータ利用者は少ないと推定される。このような場合、出発階選択装置39は、中間乗り継ぎ階12のうち11階および12階のいずれか一方のみを乗りかご31の出発階として選択する。
本実施形態によれば、乗りかごが中間乗り継ぎ階と中間乗り継ぎ階より上方の階床に着床するエレベータ装置の乗りかごが中間乗り継ぎ階方向に走行するエレベータ装置の利用者のうち、中間乗り継ぎ階まで行って基準階と中間乗り継ぎ階の間を走行するダブルデッキ型のエレベータ装置に乗り継ぐエレベータ利用者の数に応じて、出発階を選択することができる。
(第7の実施形態)
本実施形態においては、出発階選択装置によって、前述した第2の実施形態にしたがって、中間乗り継ぎ階と中間乗り継ぎ階より上方の階床に着床する対応する乗りかごの出発階が選択されたときに、対応する主制御装置は、出発階の選択結果に基づいて対応する出発階の乗り場呼び登録を行う。例えば、図1に示したエレベータ装置#2の出発階選択装置39は、基準階11と中間乗り継ぎ階12の間を走行するエレベータ装置#1の乗りかごが中間乗り継ぎ階12に向けて走行するときの積載重量に応じて、中間乗り継ぎ階12のうちの11階および12階の一方または両方を乗りかご31の出発階として選択する。出発階選択装置39は、選択した出発階の情報を主制御装置33に伝達する。選択された出発階の情報を出発階選択装置39から受信した主制御装置33は、選択された出発階の乗り場呼び登録を行う。この乗り場呼び登録は自動的に行うことができる。
本実施形態によれば、エレベータ利用者が、ダブルデッキ型の乗りかごで乗り継ぎ階に到着した後に、乗りかごが中間乗り継ぎ階と中間乗り継ぎ階より上方の階床に着床するエレベータ装置の乗り場呼び登録をする必要がなく、乗り換え待ち時間が短縮されるとともにエレベータ利用者の利便性が向上する。
(第8の実施形態)
本実施形態においては、乗りかごが中間乗り継ぎ階と中間乗り継ぎ階より上方の階床に着床するエレベータ装置の主制御装置は、前述した第7の実施形態にしたがって、対応する出発階の乗り場呼び登録を行った後、中間乗り継ぎ階のうち出発階として選択されなかった階床からの乗り場呼び登録を無効とする。例えば、図1に示したエレベータ装置#2の出発階選択装置39が、基準階11と中間乗り継ぎ階12の間を走行するエレベータ装置#1の乗りかごが中間乗り継ぎ階12に向けて走行するときの積載重量に応じて、中間乗り継ぎ階12のうちの11階を乗りかご31の出発階として選択した場合、エレベータ装置#2の主制御装置33は、選択された出発階が11階である情報を出発階選択装置39から受信し、主制御装置33は、選択された出発階である11階からの乗り場呼び登録を自動的に行う。11階の乗り場呼び登録を自動的に行った後、主制御装置33は、中間乗り継ぎ階12のうち、出発階選択装置39によって乗りかご31の出発階として選択されなかった12階からの乗り場呼び登録を無効とする。すなわち、既に登録されていたが未だ実行されていない12階からの乗り場呼び登録は取り消され、主制御装置33が11階の乗り場呼び登録を行った後に12階の乗り場呼びボタンが押下されても当該乗り場呼びは受け付けられない。
本実施形態によれば、第7の実施形態の効果に加えて、乗りかごが中間乗り継ぎ階と中間乗り継ぎ階より上方の階床に着床するエレベータ装置の乗りかごを、出発階として選択されなかった中間乗り継ぎ階に停止させないことによって、輸送時間の短縮を図ることができる。
(第9の実施形態)
本実施形態においては、乗りかごが中間乗り継ぎ階と中間乗り継ぎ階より上方の階床に着床するエレベータ装置の主制御装置は、前述した第7の実施形態または第8の実施形態にしたがって、対応する出発階の乗り場呼び登録を行った後、中間乗り継ぎ階のうち出発階として選択されなかった階床を行き先階とする対応する乗りかごからの乗りかご呼び登録を無効とする。例えば、図1に示したエレベータ装置#2の出発階選択装置39が、基準階11と中間乗り継ぎ階12の間を走行するエレベータ装置#1の乗りかごが中間乗り継ぎ階12に向けて走行するときの積載重量に応じて、中間乗り継ぎ階12のうちの12階を乗りかご31の出発階として選択した場合、エレベータ装置#2の主制御装置33は、選択された出発階が12階である情報を出発階選択装置39から受信し、主制御装置33は、選択された出発階である12階からの乗り場呼び登録を自動的に行う。12階の乗り場呼び登録を自動的に行った後、主制御装置33は、中間乗り継ぎ階12のうち、出発階選択装置39によって乗りかご31の出発階として選択されなかった11階を行き先階とする乗りかご31からの乗りかご呼び登録を無効とする。すなわち、既に登録されていたが未だ実行されていない11階を行き先階とする乗り場呼び登録、および主制御装置33が12階の乗り場呼び登録を行った後に乗りかご呼びボタンの押下による11階を行き先階とする乗りかご呼び登録の少なくとも一方の乗りかご呼び登録は無効となる。
第8の実施形態に基づいた本実施形態の動作を表すフローチャートを図7に示す。S61ないしS65における動作は、図6を参照しながら説明を行った第2の実施形態における動作と同じである。S64で、中間乗り継ぎ階12のうちの一方の階床が、乗りかごが中間乗り継ぎ階12と中間乗り継ぎ階12より上方の階床13に着床するエレベータ装置の乗りかごの出発階として選択されると、S71で、出発階として選択された階床の乗り場呼びが実行される。次にS66に進み、前述したように、エレベータ装置#1の乗りかごが乗り継ぎ階に到着した後、エレベータ利用者はエレベータ#2または#3の乗りかごに乗り継ぐ。次いでS72で、出発階として選択されなかった乗り継ぎ階への乗りかご呼び登録を無効にする。続いてS67で、前述したように、エレベータ利用者が所望する行き先階に着床するエレベータ#2または#3の乗りかごは行き先階に向けて走行する。
S65で、中間乗り継ぎ階12のうちの両方の階床が、乗りかごが中間乗り継ぎ階12と中間乗り継ぎ階12より上方の階床13に着床するエレベータ装置の乗りかごの出発階として選択された場合には、S73で、S71における動作と同様に、出発階として選択された階床の乗り場呼びが実行される。次にS74で、S66と同様に、エレベータ装置#1の乗りかごが乗り継ぎ階に到着した後、エレベータ利用者はエレベータ#2または#3の乗りかごに乗り継ぐ。次いでS67に進み、エレベータ利用者が所望する行き先階に着床するエレベータ#2または#3の乗りかごは行き先階に向けて走行する。
本実施形態によれば、第8の実施形態の効果と同様に、乗りかごが中間乗り継ぎ階と中間乗り継ぎ階より上方の階床に着床するエレベータ装置の乗りかごを、出発階として選択されなかった中間乗り継ぎ階に停止させないことによって、輸送時間の短縮を図ることができる。
以上述べた実施形態によれば、中間乗り継ぎ階で、基準階から乗り継ぎ階の間を走行するダブルデッキ型の乗りかごを有するエレベータ装置から、乗り継ぎ階と乗り継ぎ階より上方の階床の間を走行するシングルデッキ型の乗りかごを有するエレベータ装置に乗り継ぐ際の利便性の向上を可能とするエレベータシステムが提供される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11…基準階、 12…中間乗り継ぎ階、 13…中間乗り継ぎ階より上方の階床
14…中間乗り継ぎ階より上方の階床の低層側階床、
15…中間乗り継ぎ階より上方の階床の高層側階床、
21…エレベータ装置#1の上かご室、 22…エレベータ装置#1の下かご室、
23…エレベータ装置#1の主制御装置、 24…エレベータ装置#1の巻上機、
25…エレベータ装置#1の釣合重り、
26…エレベータ装置#1の乗りかご制御装置、
27…エレベータ装置#1の乗り場ドア、
28…エレベータ装置#1の乗り場制御装置、 31…エレベータ装置#2の乗りかご、
33…エレベータ装置#2の主制御装置、 34…エレベータ装置#2の巻上機、
35…エレベータ装置#2の釣合重り、
36…エレベータ装置#2の乗りかご制御装置、
37…エレベータ装置#2の乗り場ドア、
38…エレベータ装置#2の乗り場制御装置、
39…エレベータ装置#2の出発階選択装置、
51…タイマ、 52…時間帯/出発階対応表、

Claims (12)

  1. 建物の基準階と前記建物の中間階に設けられ上下に隣接する中間乗り継ぎ階との間を走行し、上かご室と下かご室とが上下に連結されたダブルデッキ型の第1の乗りかごと、
    前記第1の乗りかごの走行に関連する制御を行う第1の制御部と
    を含む第1のエレベータ装置と、
    それぞれ前記中間乗り継ぎ階のうちの少なくとも1つの階床である出発階と前記中間乗り継ぎ階より上方の階床の一部の階床に着床するシングルデッキ型の第2の乗りかごと、
    対応する前記第2の乗りかごの前記出発階を前記中間乗り継ぎ階の中から状況に応じて選択する出発階選択部と、
    対応する前記第2の乗りかごの走行に関連する制御を行う第2の制御部と
    を含む複数の第2のエレベータ装置と
    を備えることを特徴とするエレベータシステム。
  2. 前記複数の第2のエレベータ装置のうちの一部のエレベータ装置の第2の乗りかごは、対応する前記出発階選択部によって選択された出発階と、前記中間乗り継ぎ階より上方の階床のうちの少なくとも下層側の階床に着床し、
    前記複数の第2のエレベータ装置のうちの他の一部のエレベータ装置の第2の乗りかごは、対応する前記出発階選択部によって選択された出発階と、前記中間乗り継ぎ階より上方の階床のうちの少なくとも高層側の階床に着床することを特徴とする請求項1に記載のエレベータシステム。
  3. 前記複数の第2のエレベータ装置のうちの一部のエレベータ装置の第2の乗りかごは、対応する前記出発階選択部によって選択された出発階と、前記中間乗り継ぎ階より上方の階床のうちの少なくとも奇数階の階床に着床し、
    前記複数の第2のエレベータ装置のうちの他の一部のエレベータ装置の第2の乗りかごは、対応する前記出発階選択部によって選択された出発階と、前記中間乗り継ぎ階より上方の階床のうちの少なくとも偶数階の階床に着床することを特徴とする請求項1に記載のエレベータシステム。
  4. 前記出発階選択部は、時間帯に応じて、対応する前記第2の乗りかごの前記出発階を選択することを特徴とする請求項1に記載のエレベータシステム。
  5. 前記出発階選択部は、前記第1のエレベータ装置の前記第1の乗りかごが前記中間乗り継ぎ階に向けて走行するときの積載重量に応じて、対応する前記第2の乗りかごの前記出発階を選択することを特徴とする請求項1に記載のエレベータシステム。
  6. 前記出発階選択部は、対応する前記第2のエレベータ装置の着床階における前記中間乗り継ぎ階方向の乗り場呼び登録の数に応じて、対応する前記第2の乗りかごの前記出発階を選択することを特徴とする請求項1に記載のエレベータシステム。
  7. 前記第2のエレベータ装置の数は2であり、
    一方の第2のエレベータ装置の第2の乗りかごは、対応する前記出発階選択部によって選択された出発階と、前記中間乗り継ぎ階より上方の階床のうちの少なくとも下層側の階床に着床し、
    他方の第2のエレベータ装置の第2の乗りかごは、対応する前記出発階選択部によって選択された出発階と、前記中間乗り継ぎ階より上方の階床のうちの少なくとも高層側の階床に着床し、
    前記2つの第2のエレベータ装置のそれぞれの前記出発階選択部は、前記一方の第2のエレベータ装置の着床階における前記中間乗り継ぎ階方向の乗り場呼び登録の数と、前記他方の第2のエレベータ装置の着床階における前記中間乗り継ぎ階方向の乗り場呼び登録の数との比率に応じて、対応する前記第2の乗りかごの前記出発階を選択することを特徴とする請求項2に記載のエレベータシステム。
  8. 前記第2のエレベータ装置のそれぞれの前記出発階選択部は、対応する前記第2の乗りかごにおける前記中間乗り継ぎ階方向の乗りかご呼び登録の行き先階の数に応じて、対応する前記乗りかごの前記出発階を選択することを特徴とする請求項1に記載のエレベータシステム。
  9. 前記第2のエレベータ装置のそれぞれの前記出発階選択部は、対応する前記第2の乗りかごにおける前記中間乗り継ぎ階方向の乗りかご呼びの行き先階に応じて、対応する前記第2の乗りかごの前記出発階を選択することを特徴とする請求項1に記載のエレベータシステム。
  10. 前記第2のエレベータ装置のそれぞれの前記制御部は、対応する前記出発階選択部が対応する前記第2の乗りかごの前記出発階を選択した後、その選択結果に基づいて対応する前記出発階の乗り場呼び登録を行うことを特徴とする請求項5に記載のエレベータシステム。
  11. 前記第2のエレベータ装置の前記制御部は、対応する前記出発階の乗り場呼び登録を行った後、前記中間乗り継ぎ階のうち前記出発階として選択されなかった階床からの乗り場呼び登録を無効とすることを特徴とする請求項10に記載のエレベータシステム。
  12. 前記第2のエレベータ装置の前記制御部は、対応する前記出発階の乗り場呼び登録を行った後、前記中間乗り継ぎ階のうち前記出発階として選択しなかった階床を行き先階とする対応する前記第2の乗りかごからの乗りかご呼び登録を無効とすることを特徴とする請求項10または請求項11に記載のエレベータシステム。
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