JP2012515957A - イベントをマッピングするためのツール、方法、システム、およびプログラマブル記憶媒体（イベントをマッピングし表示するためのツールおよび方法） - Google Patents

Abstract

【課題】 イベントをマッピングし表示するためのツールおよび方法を提供する。
【解決手段】 イベントをマッピングするためのツールは、イベント・マップを生成するためのマップ・ジェネレータと、イベント・マップのズーム可能およびパン可能表示を生成するための表示ジェネレータと、イベント・マップのズーム可能およびパン可能表示を表示するための表示装置とを含み、他の態様では、イベント・マップに注釈を付けるためのツールは、イベント・マップを生成するためのマップ・ジェネレータと、ユーザ入力に基づいてイベント・マップに注釈を付けるための注釈付けユニットと、注釈付きイベント・マップのズーム可能およびパン可能表示を生成するための表示ジェネレータと、注釈付きイベント・マップのズーム可能およびパン可能表示を表示するための表示装置とを含む。
【選択図】 図２

Description

関連技術の相互参照

本出願は、２００９年１月１６日に出願され、現在は係属中である米国仮出願第６１／１４５，３９２号に対する優先権を主張するものである。

本発明は、イベントをマッピングするためのツールおよび方法に関し、詳細には、イベント・マップ（event map）のズーム可能およびパン可能表示（zoomable andpannable view）を生成することを含む、イベントをマッピングするためのツールおよび方法、ならびに個別にまたは共同でユーザ入力に基づいてイベント・マップに注釈を付けることと、注釈付きイベント・マップを検索することを含むことができる、イベント・マップに注釈を付けるためのツールおよび方法に関する。

会議、展示会、または大規模スポーツ・イベントなどの大規模マルチトラック・イベントに参加する場合、参加者は、使用可能な選択肢の多さに圧倒される可能性がある。参加者は、自分の個人的興味および目標に最も良く適合する方法でそのイベントを見て回ることが困難であると気付く可能性がある。

図１は、関連技術の方法により会議スケジュール１００を表示する表示画面を示している。図１に示されている通り、スケジュール１００は、ｘ方向に沿ってセッション時間１０５と、ｙ方向に沿ってこれらのセッションにおける討論用のトピック１１０とを含む。また、このスケジュールは、スケジュール１００上に表示される日を変更するためにユーザがクリックできる、曜日リンク１１５も含む。

しかし、このような関連技術の方法は柔軟ではない。表示のカスタマイズは行われず、会議前計画のためのメカニズムもなく、スケジュールはいかなるソーシャル・ネットワークからも切り離されている。手短に言えば、この会議スケジュールはユーザのための視覚化および個別化が不十分である。

いくつかのタイプのカレンダ・システムが現在、入手可能である。たとえば、ＩＢＭ（Ｒ）によるＬｏｔｕｓ（Ｒ） Ｎｏｔｅｓ、Ｌｏｔｕｓ（Ｒ） Ｄｏｍｉｎｏ、およびＬｏｔｕｓ（Ｒ） Ｑｕｉｃｋｒは、電子メール、共用カレンダ、ならびに共用文書の保管および管理を提供し、ワード・プロセッシング・アプリケーションを統合する能力も提供する。また、関連技術では、ユーザが注釈付きＷｅｂサイトをブラウズし、関心のあるエレメントのパラメトリック・コピーを実行することができる、いくつかのＷｅｂベース・マッシュアップ・クリエータ（たとえば、Ｗｅｂ Ｓｕｍｍａｒｙ、Ｍａｒｍｉｔｅ、およびｄ．ｍｉｘ）も知られている。

また、関連技術では、Ｍｉｃｒｏｓｏｆｔ（Ｒ） Ｐｒｏｊｅｃｔのプランなど、階層時間データを視覚化するためのスマート・スケジューリング・システム（たとえば、ＧｒｏｕｐＴｉｍｅおよびＲｈａｉＣＡＬ）、ズーム可能カレンダ・インターフェース（たとえば、ＤａｔｅＬｅｎｓおよびＳｐｉｒａｌ Ｃａｌｅｎｄａｒ）、ならびにズーム可能インターフェース（たとえば、Ｐｌａｎｖｉｅｗｅｒ）も知られている。

Ｔｉｍｅｌｉｎｅは、時間ベースのイベントを視覚化することを可能にする、もう1つのアプリケーションである。Ｔｉｍｅｌｉｎｅは、水平パンをサポートし、ユーザが時間表の上に注釈をオーバーレイすることができる、ＤＨＴＭＬベースのＡＪＡＸマッシュアップ／ウィジェットである。また、ユーザが時間志向データおよび階層データを視覚化することができる他のアプリケーション（たとえば、ＤＯＩ Ｔｒｅｅ ＡＶＩおよびＰｏｌｙａｒｃｈｉｅｓ）もある。また、個人情報交換（たとえば、ｖＣａｒｄ）ならびにカレンダおよびスケジューリング（たとえば、ＶＣａｌｅｎｄａｒおよびＲＤＦ Ｃａｌｅｎｄａｒ）に関連するいくつかの規格も公表されている。

個人情報の交換、カレンダ、およびスケジューリングに関連するその他の関連技術のシステムおよび方法も存在する（たとえば、Ｇｏｏｇｌｅカレンダ、Ｔｒｕｍｂａ（Ｒ） Ｃｏｎｎｅｃｔ、Ａｃｈｉｅｖｅ Ｐｌａｎｎｅｒ、Ｚｉｍｂｒａ（ＴＭ） Ｃａｌｅｎｄａｒ、Ｔｈｅ Ｃａｌｅｎｄａｒ Ｐｌａｎｎｅｒ、３０Ｂｏｘｅｓ、Ｃａｌｅｎｄａｒｈｕｂ、ｄｉｉｇｏ、ＡｉｒＳｅｔ、Ｓｐｏｎｇｅｃｅｌｌ、ＨｉｐＣａｌ、ｎＴｒｅｅＰｏｉｎｔ Ｅｖｅｎｔｓ、Ｃｏｚｉｃｅｎｔｒａｌ、ｉＣａｌＳｈａｒｅ、およびＣａｌｇｏｏ）。

しかし、これらの関連技術のシステムおよび方法はいずれも、カスタマイズ・イベント・マップ（customized event map）のズーム可能およびパン可能表示をユーザに提供しない。

加えて、会議、展示会、または大規模スポーツ・イベントなどの大規模マルチトラック・イベントに参加する場合、参加者は、使用可能な選択肢の多さに圧倒される可能性がある。参加者は、自分の個人的興味および目標に最も良く適合する方法でそのイベントを見て回ることが困難であると気付く可能性がある。しかし、これらの関連技術のシステムおよび方法はいずれも、個別にまたは共同でユーザ入力に基づいてイベント・マップに注釈を付けることと、注釈付きイベント・マップを検索することを含まない可能性がある。

上述の従来のシステムおよび方法に関する上記およびその他の問題、不利点、および欠点を考慮して、本発明の模範的な一態様は、イベントをマッピングするツールおよび方法、ならびに個別にまたは共同でユーザ入力に基づいてイベント・マップに注釈を付けることと、注釈付きイベント・マップを検索することを含むことができる、イベント・マップに注釈を付けるためのツールおよび方法を対象とする。

本発明の模範的な一態様は、イベントをマッピングするためのツールを対象とする。このツールは、イベント・マップを生成するためのマップ・ジェネレータ（map generator）と、イベント・マップのズーム可能およびパン可能表示（たとえば、カスタマイズ表示（customized view））を生成するための表示ジェネレータ（viewgenerator）と、イベント・マップのズーム可能およびパン可能表示を表示するための表示装置とを含む。

本発明の他の模範的な態様は、イベントをマッピングする方法を対象とする。この方法は、イベント・マップを生成することと、イベント・マップのズーム可能およびパン可能表示を生成することと、イベント・マップのズーム可能およびパン可能表示を表示することを含む。

本発明の他の模範的な態様は、イベントをマッピングするためのツールを対象とし、イベント・マップを生成するためのマップ・ジェネレータと、ユーザ・データに基づき、時間、ロケーション、ユーザ、およびアクティビティのうちの1つを含むコンテキストでイベント・マップの表示をカスタマイズするためのカスタマイズ・ユニット（customizing unit）と、イベント・マップのカスタマイズ表示を生成するための表示ジェネレータであって、そのカスタマイズ表示がイベント・マップのズーム可能、パン可能、およびマッシュ可能表示（zoomable, pannable and mashable view）を含み、時間表表示（timeline view）、ブランチ表示（branch view）、およびプラノグラム表示（planogram view、棚割表）のうちの1つを含む、表示ジェネレータと、カスタマイズ・イベント・マップのズーム可能、パン可能、およびマッシュ可能表示を表示するための表示装置とを含む。

この表示はカスタマイズ・イベント・マップ内の特徴（feature）に関連するリンクを含むことができ、表示ジェネレータはリンクのユーザ選択に応答して表示（たとえば、ＰＤＦファイル、写真、ビデオなどの表示）を生成し、その特徴は、イベント・ロケーション、イベント・レーティング（event rating）、イベント時間、イベント・セッション、およびイベント・セッションに関連する媒体（たとえば、文書）またはその他のプレゼンテーション、情報または媒体を含む。さらに、イベント・マップの表示をカスタマイズすることは、イベント・マップのカスタマイズ表示が、関心のあるものとしてマークされたセッション、関心のあるものとしてマークされた複数のセッション間の競合、関心のあるものとしてマークされたセッションのプラノグラム内のロケーション、およびイベントの参加者を収容する構造体のプラノグラム内のロケーションのうちの少なくとも1つを識別するためのＩＤを含むように、イベント前にイベント・マップの表示をカスタマイズすることと、イベント・マップのカスタマイズ表示がイベント・マップの最新の表示を含むように、イベント中にイベント・マップの表示をカスタマイズすることのうちの1つを含むことができる。最新の表示は、たとえば、ユーザが参加しているセッションおよびユーザ以外の人が参加しているセッションのうちの少なくとも1つを強調表示することができる。

本発明の他の模範的な態様は、イベントをマッピングするためのシステムを対象とする。このシステムは、イベント・データを保管するためのイベント・サーバと、ユーザ・データを入力するための処理装置であって、ネットワークを介してイベント・サーバに接続される処理装置と、イベントをマッピングするためのツールであって、ネットワークを介してイベント・サーバおよび処理装置に接続されるツールとを含む。このツールは、イベント・データに基づいてイベント・マップを生成するためのマップ・ジェネレータと、イベント・マップのズーム可能およびパン可能表示を生成するための表示ジェネレータと、イベント・マップのズーム可能およびパン可能表示を表示するための表示装置とを含む。

本発明の他の模範的な態様は、イベント・マップに注釈を付けるためのツールを対象とする。このツールは、イベント・マップを生成するためのマップ・ジェネレータと、ユーザ入力に基づいてイベント・マップに注釈を付けるための注釈付けユニット（annotating unit）と、注釈付きイベント・マップのズーム可能およびパン可能表示を生成するための表示ジェネレータと、注釈付きイベント・マップのズーム可能およびパン可能表示を表示するための表示装置とを含む。

本発明の他の模範的な態様は、イベント・マップに注釈を付ける方法を対象とする。この方法は、イベント・マップを生成することと、ユーザ入力に基づいてイベント・マップに注釈を付けることと、注釈付きイベント・マップのズーム可能およびパン可能表示を生成することと、注釈付きイベント・マップのズーム可能およびパン可能表示を表示することを含む。

本発明の他の模範的な態様は、イベント・マップに注釈を付けるためのツールを対象とする。このツールは、イベント・マップを生成するためのマップ・ジェネレータと、ユーザ入力に基づいてイベント・マップに注釈を付けるための注釈付けユニットとを含み、この注釈付けはカスタマイズ階層イベント・マップの特徴上に情報（たとえば、コメント）をタグ付けすることを含み、その特徴は、イベントのセッション、イベントで提示すべき文書、イベントに関連する媒体エレメント、イベントのセッションにおける発言者、およびイベントに関連するロケーションのうちの1つを含む。また、このツールは、注釈付きイベント・マップのズーム可能およびパン可能表示を生成するための表示ジェネレータと、カスタマイズ・データに基づいて注釈付きイベント・マップの表示をカスタマイズするためのカスタマイズ・ツールと、注釈付きカスタマイズ階層イベント・マップのズーム可能表示を表示するための表示装置と、表示装置によって表示され、注釈付き階層イベント・マップのズーム可能表示を表示するための表示パネル（viewing panel）を含むグラフィカル・ユーザ・インターフェース（ＧＵＩ）と、注釈付き階層イベント・マップを保管するための記憶装置と、ユーザによって検索ユニットに入力された検索基準に基づいて階層イベント・マップの検索を実行するための検索ユニットと、注釈付き階層イベント・マップを共用するためのポリシーを設定するための共用ユニットも含む。

共用ユニットは、たとえば、ユーザによって定義可能または構成可能な、公共、私用、およびグループ（たとえば、１人または複数の人あるいはエンティティ）との共用のうちの１つとして、注釈付きイベント・マップ内の注釈を指定するために使用することができる。たとえば、ユーザは、特定の会社の従業員、特定の組織のメンバー、特定の基準を満たす人々などを含むようにグループを構成するために共用ユニットを使用することができる。

「検索基準」は、キーワード、トピック、作成者、主催者、ロケーション、注釈などを含むことができる。ユーザは、特定の方法で注釈が付けられたイベント・マップを探すためにこのような検索基準を入力することができる。たとえば、特定のユーザによって、ユーザ・グループ内の１人のユーザによって、特定の評判を得ている人によって、特定の数のユーザによって、特定の時間間隔中に、特定の条件によって、特定のハイパーリンクによって、ある範囲のレーティングによって注釈が付けられたイベント・マップを探すために検索基準を入力することもできる。

本発明の他の模範的な態様は、イベント参加者間のコラボレーションのためのシステムを対象とする。これは、同じセッションに参加している人またはそのイベントの異なるセッションに参加している人と対話することができるという形になる可能性がある。ユーザは、本人自ら、あるいはインターネット対応ミーティング、テレビ会議などのその他の手段によって、イベントに参加することができる。ユーザは、ラップトップ・コンピュータ、ネットブック、携帯電話、電子書籍、デスクトップ・コンピュータなどの様々な装置上でこれらの機能（たとえば、イベント、ミーティング、または会議）にアクセスすることができる。

本発明の他の模範的な態様は、イベント・マップに注釈を付けるためのシステムを対象とする。このシステムは、イベント・データを保管するためのイベント・サーバと、ユーザ・データを入力するための処理装置であって、ネットワークを介してイベント・サーバに接続される処理装置と、イベント・マップに注釈を付けるためのツールとを含み、このツールは、ネットワークを介してイベント・サーバおよび処理装置に接続され、イベント・マップを生成するためのマップ・ジェネレータと、ユーザ入力に基づいてイベント・マップに注釈を付けるための注釈付けユニットと、注釈付きイベント・マップのズーム可能およびパン可能表示を生成するための表示ジェネレータと、注釈付きイベント・マップのズーム可能およびパン可能表示を表示するための表示装置とを含む。

また、本発明は、発明の方法を実行するためにデジタル処理装置によって実行可能な複数の機械可読命令からなるプログラムを有形的に実施するプログラマブル記憶媒体も含む。

本発明は、コンピュータ可読コードとコンピューティング・システムが結合して、本発明によりイベントをマッピングする方法またはイベント・マップに注釈を付ける方法を実行するように、コンピュータ可読コードがコンピューティング・システムに統合されるコンピューティング・インフラストラクチャも含むことができる。

その固有かつ新規の特徴により、本発明は、従来のシステムおよび方法より効率的で都合の良いイベントをマッピングするためのツールおよび方法、ならびに個別にまたは共同でユーザ入力に基づいてイベント・マップに注釈を付けることと、注釈付きイベント・マップを検索することを含むことができる、イベント・マップに注釈を付ける効率的で都合の良いツールおよび方法を提供する。

上記その他の目的、態様、および利点は、図面に関連して本発明の諸実施形態について以下に示した詳細な説明からより適切に理解されるであろう。

関連技術の方法により会議スケジュール１００を表示する表示画面を示す図である。 本発明の模範的な一態様により、イベントをマッピングするためのツール２００を示す図である。 本発明の模範的な一態様により、イベントをマッピングするためのシステム２５０を示す図である。 本発明の模範的な一態様により、イベントをマッピングするためのツール２００によって生成可能なグラフィカル・ユーザ・インターフェース（ＧＵＩ）３００を示す図である。 本発明の模範的な一態様により、イベントをマッピングするためのツール２００によって生成可能なグラフィカル・ユーザ・インターフェース（ＧＵＩ）３００を示す図である。 本発明の模範的な一態様により、ツール２００によって生成可能なブランチ表示４１０を示す図である。 本発明の模範的な一態様により、ツール２００によって生成可能なブランチ表示４２０を示す図である。 本発明の模範的な一態様により、ツール２００によって生成可能なブランチ表示４３０を示す図である。 本発明の模範的な一態様により、ツール２００によって生成可能なブランチ表示４４０を示す図である。 本発明の模範的な一態様により、ツール２００によって生成可能なブランチ表示４５０を示す図である。 本発明の模範的な一態様により、ツール２００によって生成可能なブランチ表示４６０を示す図である。 本発明の模範的な一態様により、ツール２００によって生成可能なブランチ表示４７０を示す図である。 本発明の模範的な一態様により、ツール２００によって生成可能なブランチ表示４８０を示す図である。 本発明の模範的な一態様により、ツール２００によって生成可能な時間表表示５１０を示す図である。 本発明の模範的な一態様により、ツール２００によって生成可能な時間表表示５２０を示す図である。 本発明の模範的な一態様により、ツール２００によって生成可能な時間表表示５３０を示す図である。 本発明の模範的な一態様により、ツール２００によって生成可能な時間表表示５４０を示す図である。 本発明の模範的な一態様により、イベントをマッピングする方法６００を示す図である。 本発明の模範的な一態様により、イベント・マップに注釈を付けるためのツール７００を示す図である。 本発明の模範的な一態様により、イベント・マップに注釈を付けるためのシステム７５０を示す図である。 本発明の模範的な一態様により、ツール７００によって生成可能な注釈付きイベント・マップの表示８４０を示す図である。 本発明の模範的な一態様により、ツール７００によって生成可能な注釈付きイベント・マップの表示８４１を示す図である。 本発明の模範的な一態様により、ツール７００によって生成可能な注釈付きイベント・マップの表示８４２を示す図である。 本発明の模範的な一態様により、イベント・マップに注釈を付ける方法９００を示す図である。 本発明の模範的な一態様により、本発明のツールおよび方法（たとえば、ツール２００、方法６００、ツール７００、および方法９００）を実装するために使用可能な典型的なハードウェア構成１０００を示す図である。 本発明の模範的な一態様により、本発明の方法（たとえば、方法６００および方法９００）を実行するための命令を保管するために使用可能な磁気データ記憶ディスケット１１００およびコンパクト・ディスク（ＣＤ）１１０２を示す図である。

次に図面を参照すると、図２〜図２６は本発明の模範的な諸態様を示している。

「マッシュアップ」という用語は、２つ以上のソースから（たとえば、複数のコンテンツ・プロバイダから）のデータを単一統合ツール（たとえば、ツール２００）に結合するアプリケーション（たとえば、Ｗｅｂアプリケーション）を意味するものと解釈できることに留意されたい。たとえば、マッシュアップは、複数のソースから異なる形式の媒体を受け取り、その異なる形式の媒体を単一のグラフィカル・インターフェース（たとえば、イベント・マップ）に結合することができる。「マッシュ可能」という用語は、２つ以上のソースからのデータを単一統合ツールに結合できるアプリケーションを記述するために使用することができる。

本発明は、テキストと媒体（たとえば、静止画および動画、オーディオ）の両方のデータを処理できるマッシュアップ基板（mashup substrate）を提供するＷｅｂベース共同カレンダを含むことができる。また、本発明は、ズーム可能およびパン可能（たとえば、さらにマッシュ可能）インターフェースを提供し、階層イベント構成を生成することもできる。

ズーム可能インターフェースにより、ユーザは、異なるレベルの詳細さまたは解像度でコンテンツを表示することができる。ズームは、リテラル、すなわち、拡大鏡によって行われるようにコンテンツが拡大され、より高い描画解像度で示されるイメージ・スペース内で行われるか、または、セマンティック、すなわち、ユーザがズームインしたときに異なるレベルの情報が示されるモデル・スペース内で行われる可能性がある。リテラル・ズームの一例は、ユーザがデジタル・カメラからの写真にズームインしたときに行われる。セマンティック・ズームの一例は、講演に関するタイトルだけでなく、ユーザがズームインしたときに講演の抄録を含むような追加の情報がレンダリングされたときに行われる。

パン可能インターフェースにより、ユーザは、表示領域またはウィンドウ内で現在表示可能ではないデータの各部分を表示領域またはウィンドウ内に入れることにより、データのこのような部分を検査することができる。パンは、水平パン、垂直パン、あるいは北西方向または南西方向などのその他の方向へのパンを含むことができる。特に、本発明は、時間、コンテンツ、あるいはキーワード、またはこれらの組み合わせに基づいて、カスタマイズ可能表示を提供することができる。また、本発明により、ユーザは、共同作業者および同僚と共同作業することもでき、ユーザのための視覚化を改善するためにイベントをロケーションおよびプラノグラム・データと関連付けることができる。

本発明は、イベント・マップの基板上でオーバーレイ、操作、データ構成、および個別化を可能にするアプリケーション・プログラミング・インターフェース（ＡＰＩ）を提供することができる（たとえば、イベント・スケジュール、イベント・カレンダなど）。また、本発明により、ユーザは、イベント間、サブイベント内の特徴間などでデータを相関させることもできる。

イベント・マップは、たとえば、イベントの対話表現を含むことができる。イベント全体は拡張可能マークアップ言語（ＸＭＬ）などの標準的なフォーマットで表現することができ、この言語はズームおよびパン可能な基板におけるイベントのレンダリングを可能にすることができる。イベント内のスロットは、発言者、主催者、および参加者などの人（ｖＣａｒｄ状のフォーマットで表すことができる）、主題（文書、プレゼンテーションなど）、あるいはｖＣａｌｅｎｄａｒ状のフォーマットで表すことができるその他の情報（たとえば、セッションおよびセッション階層）、またはこれらの組み合わせを含むことができる。また、本発明は、イベント・ロケーションのプラノグラム表示を生成することもできる。

図２は、本発明の模範的な一態様により、イベントをマッピングするためのツール２００を示している。ツール２００は、イベント・マップ（たとえば、階層イベント・マップ）を生成するためのマップ・ジェネレータ２０５と、イベント・マップのズーム可能およびパン可能表示を生成するための表示ジェネレータ２１５（たとえば、レンダリング・エンジン）と、イベント・マップのズーム可能およびパン可能表示を表示するための表示装置２１７とを含む。マップ・ジェネレータ２０５は、イベントに関するデータを消費し、さらに処理しレンダリングするのに適した内部表現を構築することができる。

ツール２００は、イベント・マップの表示をカスタマイズするためのカスタマイズ・ユニット２１０も含むことができる。たとえば、カスタマイズ・データ（たとえば、ユーザに関するユーザ・データ、イベントの参加者に関する参加者データ、イベントに関するデータ、あるいはイベントの一部分に関するデータ、またはこれらの組み合わせ）は、（たとえば、キーボードなどの入力装置を使用して）カスタマイズ・ユニット２１０に入力することができ、表示ジェネレータが表示装置上で表示するために「カスタマイズ表示」を出力するように、このカスタマイズ・データに基づいてイベント・マップの表示をカスタマイズすることができる。

参加者データは、たとえば、ユーザに関する参加者データあるいはユーザ以外の人に関する参加者データまたはその両方を含むことができる。たとえば、参加者データは、ユーザがある会議の午前のセッションのトラック１と午後のセッションのトラック３に参加していることを示すデータを含むことができる。したがって、たとえば、イベント・マップは、ユーザあるいはユーザ以外の人またはその両方が参加しているか、参加しようと計画しているか、あるいはすでに参加したセッションを反映するようにカスタマイズされたイベント・マップを含むことができる。

さらに、ユーザは、参加しようと計画しているセッションをマークし、さらに利用するためにこのデータをイベント・マップに提供することができる。たとえば、イベント・マップは、ユーザによって入力されたデータを使用して、セッションに参加しようと計画している人の数、あるセッションに割り振られた物理的容量または仮想的容量に比べてそのセッションがどの程度いっぱいであるかなど決定する（たとえば、さらに表示する）ことができる。

図２および図３はカスタマイズ・ユニット２１０に入力されるものとしてカスタマイズ・データを示しているが、カスタマイズ・データはイベント・マップ表示ジェネレータ２１５にも入力可能であることに留意されたい。

より具体的には、ツール２００は、ファイル内に保管可能なデータ・オブジェクトとしてイベントを表現することができる。データ・オブジェクトは、明確に定義されたスキーマおよびテーブルを含むデータベース内に保管することもできる。表示ジェネレータ２１５は、データ・オブジェクトを解釈し、レンダリング（たとえば、イベント・マップのカスタマイズ表示）を作成することができる。この表示は、ファイル（たとえば、ＰＤＦファイル）、写真（たとえば、ＪＰＥＧファイル）、ビデオ（たとえば、ＭＰＥＧファイル）など）を指すことができるか、あるいはファイル以外の特徴を指すことができる１つまたは複数のリンクを含むことができる（たとえば、リンクを選択すると、ポップアップ・ウィンドウを開くこと、オーバーレイを起動すること、補助的情報を表示させることなどが可能である）。

カスタマイズ・ユニット２１０は、表示ジェネレータ２１５にイベント・マップの特徴のズーム表示を生成させるためのズーム・ユニット２２０と、表示ジェネレータ２１５にイベント・マップのパン表示を生成させるためのパン・ユニット２２５と、アプリケーション・プログラミング・インターフェース（ＡＰＩ）を使用してデータ（たとえば、サード・パーティ・データ）にアクセス可能なマッシュアップ基板を生成し、表示ジェネレータ２１５にマッシュアップを表現するイベント・マップの表示を生成させることができるマッシュアップ・ユニット２３０とを含むことができる。カスタマイズ・ユニット２１０のズーム・ユニット２２０、パン・ユニット２２５、およびマッシュアップ・ユニット２３０は、たとえば、ユーザ入力によって制御することができる。

イベント・マップの「特徴」は、チャート、プレゼンテーション、媒体（たとえば、Ｗｏｒｄファイル、Ｅｘｃｅｌファイル、ＰＤＦファイルなどの文書）、フラッシュ・ファイル、３Ｄアニメーション、オーディオ・ポッドキャスト（たとえば、ＭＰ３ファイル）、静止画ファイル（たとえば、ＪＰＥＧファイル）、およびビデオ画像（たとえば、ＭＰＥＧファイル））、およびユーザ定義可能情報などの情報を含むことができる。たとえば、イベント・マップがスポーツ・イベントに関するものである場合、イベント・マップの特徴は、選手の統計データ、試合および選手のビデオ・ハイライト、試合あるいは選手およびコーチのインタビューの音声の断片などを含むことができる。

ツール２００は、ハードウェアあるいはソフトウェアまたはその両方の組み合わせに部分的にまたは完全に実装することができる。たとえば、ツール２００は、イベントをマッピングする方法を実行するためにデジタル処理装置によって実行可能な複数の機械可読命令からなるイベント・マッピング・ソフトウェア・プログラムを含むことができる。図３は、本発明の模範的な一態様により、イベントをマッピングするためのシステム２５０を示している。図３に示されている通り、システム２５０は、ツール２００を保管可能なメモリ・デバイス（たとえば、ハード・ディスク、ＲＡＭ、ＣＤ−ＲＯＭなど）を含むことができるサーバ２５５を含むことができる。また、システム２５０は、ツール２００を保管するためのメモリ・デバイス（たとえば、ハード・ディスク、ＲＡＭ、ＣＤ−ＲＯＭなど）を含むことができる複数の処理装置２６０（たとえば、カメラ、携帯電話、デスクトップ・コンピュータ、タブレット・コンピュータ、ラップトップ・コンピュータ、ハンドヘルド・デバイス、携帯情報端末（ＰＤＡ）、ＢｌａｃｋＢｅｒｒｙデバイスなどの電子装置）も含むことができる。

処理装置２６０は、ネットワーク２８０（たとえば、インターネット）を介してサーバ２５５に（たとえば、有線または無線通信リンクを介して）接続することができる。ユーザは、イベント・マップの表示をカスタマイズするためのカスタマイズ・データを入力し、表示装置２６７上のカスタマイズ・イベント・マップ内に表示されたデータを閲覧または操作するために処理装置２６０に接続された入力装置２６５（たとえば、キーボード、マウス、タッチ・パネル、ジョイスティック、マイクロホン、柔軟で変形可能なパネル、コンピュータ・ビジョン・アルゴリズムに結合されたカメラなど）を使用することができる。

また、システム２５０は、会議、大会、展示会、またはスポーツ・イベントなどのイベントに関するイベント・データを保管可能な１つまたは複数のイベント・サーバ２９０も含むことができる。たとえば、このようなイベント・データとしては、日、時間、セッション（たとえば、午前のセッション、午後のセッション、および夜のセッション）別の討論用のトピック、タイトル、プレゼンタ、その所属などの個々のイベント項目に関する詳細、チャート、ライブまたは記録ビデオ、およびライブまたは記録ポッドキャストなどのプレゼンテーション媒体、セッションのロケーション、ならびに、ピクチャ、座席配置、および音響特性、室内の視聴覚機器のタイプなどのロケーションに関する詳細をさらに含むことができるプラノグラム・データを含むことができる。

そのイベントに関連する追加の情報はイベントのタイプに応じて様々になる可能性があり、スポーツ・イベントは学術会議と比較して異なるデータを有することは明白であるはずである。たとえば、サーバ２９０は、リストまたはテーブルの形でイベント・データを保管することができ、ツール２００（たとえば、サーバ２５５またはユーザの処理装置２６０上に保管されている）はそのイベント・データにアクセスし、アクセスしたイベント・データを使用して、（たとえば、イベント・マップ・ジェネレータ２０５内で）イベント・マップを生成することができ、そのイベント・マップの表示はユーザが処理装置２６０を使用してカスタマイズすることができる。

イベント・マップのカスタマイズ表示は、ユーザ入力に応答して表示装置２６７の表示画面内に表示することができる。特に、処理装置２６０のメモリ・デバイスは、イベント・マップのカスタマイズ表示を表示するためにブラウザ（たとえば、Ｉｎｔｅｒｎｅｔ ＥｘｐｌｏｒｅｒなどのＷｅｂブラウザ）を保管することできる。

図４は、本発明の模範的な一態様により、ツール２００によって生成可能であり、表示装置２６７上に表示可能なグラフィカル・ユーザ・インターフェース（ＧＵＩ）３００を示している。ＧＵＩ３００は、ユーザが選択し、参加可能なイベントをリストするイベント・リスト３０５と、ユーザが選択した人（たとえば、家族、組織、共同作業者、同僚などの人のグループ）をリストする共用リスト３１０とを含むことができる。また、ＧＵＩ３００は、イベント・リスト３０５にイベントを追加し、共用リスト３１０に人を追加するために選択可能なボタンも含むことができる。このＧＵＩ３００により、ユーザは許可および共用リストを設定することができる。

また、ＧＵＩ３００は、それぞれツール２００のズーム、パン、およびマッシュアップ機能を設定するためにユーザによって選択可能なズーム設定ボタン３１５、パン設定ボタン３２０、およびマッシュアップ設定ボタン３２５も含むことができる。ズームおよびパン機能は、入力装置２６５によって直接実行することもできる。スワイプ、ピンチなどのタッチ・スクリーン・アクションを使用することができる。また、制御のためにスタイラスも使用することができる。フレキシブル・ディスプレイ上の屈曲量も、ズームおよびパン機能を制御するための入力メカニズムとして使用することができる。また、ＧＵＩ３００は、イベント・マップを表示するための表示パネルと、表示パネル内のイベント・マップのリスト表示、ブランチ表示、時間表表示、またはプラノグラム表示を表示するためにユーザによって選択可能なリスト表示ボタン３２６、ブランチ表示ボタン３２７、時間表表示ボタン３２８、およびプラノグラム表示ボタン３２９も含む。

図５は、本発明の模範的な一態様により、表示パネル３９０内に表示すべきブランチ表示をユーザが選択したＧＵＩ３００の一例を示している。図５に示されている通り、表示パネル３９０内に表示されたイベント・マップの表示は、ズーム可能、パン可能、およびマッシュ可能な基板上に提供することができる。すなわち、マッシュ可能基板は、左右または上から下などのその他の方向にパンし、ズームインおよびズームアウトし、ユーザ入力に基づいて構成することができる。

ツール２００は、大規模マルチトラック・イベントなどのイベントに参加している間に発生する共通問題に対処することができる。ツール２００は、ユーザがイベントのどのセグメント（たとえば、セッション、トラックなど）に参加するかを追跡し、個別化したスケジュールを計画するのを支援することができる。ツール２００は、イベント基板上に様々な視覚化およびコラボレーション・エレメントを含むように、パン可能、ズーム可能、およびマッシュ可能基板内に会議カレンダを表すことができる。

ツール２００は、ｖＣａｌ／ＸＭＬ構造でイベントを表し、ｖＣａｒｄ／ＸＭＬ構造で人を表すことができ、その結果、ツール２００によるカスタマイズ、検索、あるいはフィルタリング、またはこれらの組み合わせはすべて範囲内になる。

さらに、そのイベントのサブイベント（たとえば、月曜日午前のトラック１の文書セッション）は、そのサブイベントに関連するファイル（たとえば、ＰＤＦファイル、ＭＳ Ｗｏｒｄファイル、Ｅｘｃｅｌファイル、ＪＰＥＧファイル、フラッシュ・ファイル、ビデオ・ファイル、３Ｄアニメーション・ファイルなど）およびその他の特徴を含むリポジトリと名前空間とを有することができる。たとえば、ユーザが図５の文書セッション３９０をクリックした場合、ツール２００は、その会議の月曜日午前のセッションで提示されるすべての文書のＰＤＦファイルにアクセスし、ＰＤＦビューア・アプリケーション（たとえば、Ａｄｏｂｅ Ａｃｒｏｂａｔ）を開かせ、表示装置２６７上に月曜日午前のセッションからＰＤＦファイルを表示させることができる。

ツール２００は、マルチトラック・イベントについて安定して快いズームおよびパンにより、複雑なイベントをよりダイナミックに表示することができる。また、サブイベントは、その後、ユーザ間で共用できる、より小さい「ＥｖｅｎｔＭａｐｌｅｔｓ」として構造化することができる。

さらに、ユーザのブラウザ画面内に収まるように大量の情報を「カードのデック」に分割する代わりに、このツールは、イベント（たとえば、時間的に関連するイベント）を視覚化するために空間的手がかりを利用することができる。また、ツール２００は、時間、ロケーション、ユーザ、およびアクティビティなどのコンテキストによって定義された複数の制約を介してイベントのカスタマイズ可能な階層レイアウトを提供することもできる。

加えて、ユーザは、そのイベント前、イベント中、あるいはイベント後、またはこれらの組み合わせの時点でイベント・マップの表示をカスタマイズするためにツール２００を使用することができる。たとえば、ツール２００は、ＭｙＹａｈｏｏまたはｉＧｏｏｇｌｅページなどのその他のページと同様の特徴を有することができる「ＭｙＣｏｎｆｅｒｅｎｃｅ」ページを提供することができる。

たとえば、ＭｙＣｏｎｆｅｒｅｎｃｅページは、自分の個人的な会議スケジュールに含めるためにユーザが選択したセッションのみを示すことができる。ユーザは、たとえば、時間をその日の特定の時間のみに限定すること、主題を特定のトピックのみに限定すること、プレゼンテーションを特定のプレゼンタまたはプレゼンタの所属に限定することなどを含む、いくつかの手段を使用して、このような選択を行うことができる。

第一に、イベントが実際に始まる前に、ツール２００は、（たとえば、ＧＵＩ３００に）関心のあるものとしてユーザがマークしたセッションをそのユーザのために表示することができる。たとえば、図５では、ユーザが参加しようと計画しているセッションは、ユーザが参加しようと計画していない他のセッションとこれらのセッションを区別するためにインジケータ（たとえば、強調表示、色分け、またはデザイン・コード）によって示すことができる。これにより、ユーザは、２つのイベントが同じ時間に異なる場所で行われる場合など、関心のある項目同士の競合を視覚化することができる。

ツール２００は、ユーザ以外の人（たとえば、ユーザの友人、共同作業者など）が参加するセッションも示すことができる。たとえば、図５では、ユーザが参加しようと計画しているセッションを赤で着色し、そのユーザの友人であるピートが参加しようと計画しているセッションを青で着色することができる。また、ツール２００は、会議開催地プラノグラム上の部屋のロケーション、その部屋のピクチャ、座席配置、その部屋の視聴覚およびその他の機器に関する詳細、ユーザおよびその友人が参加しようと計画しているセッションのロケーション、ユーザまたはそのユーザの友人が滞在しているホテルのロケーションなども示すことができる。ユーザは、内蔵タイプまたは外部の予約システムに接続することによって、セッション用の自分の座席を予約することもできる。このような詳細は、補助ウィンドウ内にまたはオーバーレイとして現れる可能性がある。

第二に、ツール２００は、イベント前あるいはイベント中またはその両方の時点で連続的にまたは定期的にイベント・マップを更新することができる。特に、イベント中に、ツール２００は、ユーザが現在参加しているセッション、ユーザの友人が現在参加しているセッションを示し、ロケーションの変更または講演者の変更など、セッションの取り消しまたは変更を示し、ユーザまたはそのユーザの友人が参加しようと計画しているセッションに対する変更などを示すために、イベント・マップを最新状態に保持することができる。たとえば、イベント中に、ユーザは、そのロケーション（たとえば、ホテル、コンベンション・センタ）のＷｉＦｉアクセスまたは３Ｇあるいは４Ｇセルラーなどのその他の形式のワイヤレス接続を使用する自分のラップトップ・コンピュータまたは自分のＰＤＡ（たとえば、Ｂｌａｃｋｂｅｒｒｙ）を使用してツール２００にアクセスすることができる。したがって、更新されたイベント・マップを表示することにより、共同作業者のグループは、共同作業者がそのイベントから取得する情報をそのグループが最適化することを保証するために、共同作業者がそのイベントの異なるセッションに参加していることを保証することができる。

また、イベント・マップは、自分が同時に複数のセッション（たとえば、すべてのセッション）に参加しているという感覚をユーザ（たとえば、グループのメンバー）に提供することもできる。たとえば、図５のイベント・マップを表示すると、ユーザは、Ｘ教授が講演しているセッションに自分の友人であるピートがいることを認識することができる。ユーザがＸ教授に関する質問をしたい場合、ユーザは、単に自分のブラウザ上にインスタント・メッセージング・ダイアログ・ボックスを開き、ピートにインスタント・メッセージを送信して、Ｘ教授にその質問をするようピートに頼むことができる。

その上、ユーザは、ユーザの処理装置（たとえば、ラップトップ、ＰＤＡなど）から出力可能な他のトラックのライブ・オーディオ・フィードまたは自分の表示装置２６７上のＧＵＩ３００の表示パネル３９０に表示可能な他のトラックのビデオ・フィードを受信するために、自分が参加していない他のトラックに関するリンクをクリックすることができるであろう。代わって、ユーザがトラック２のセッションの転記された討論などを（たとえば、ＧＵＩ３００の表示パネル３９０内に）表示しながら、月曜日午前のトラック１のセッションに参加できるように、それぞれのセッションにおける討論を転記（たとえば、リアルタイムで転記）することができる。

また、ツール２００は、ユーザが参加しているセッションとは異なるセッションの講演者に対してユーザが質問を発することができるようにするためのメカニズムもＧＵＩ３００に含むことができる。たとえば、ユーザは、月曜日午前のトラック１のセッションに参加しながら、トラック２のセッションの講演者などに対して（たとえば、インスタント・メッセージングなどを介して）質問を発することができるであろう。

さらに、会議セッションがビデオテープに収録されている場合、会議主催者は、そのセッションのビデオを有線または無線通信リンクを介してリアルタイムで会議参加者に入手可能にし、過去のセッションを（たとえば、イベント・サーバ２９０上に）保管することができる。この場合、ＧＵＩ３００は、ＧＵＩ３００の表示パネル３９０内に表示可能なビデオ（たとえば、会議のＷｅｂサイトからのストリーミング・ビデオ）を表示するためにユーザがリストからセッションを選択できるように、すべてのセッションのリストを含むことができる。

もう一度、図面を参照すると、図６〜図１３は、本発明の表示ジェネレータ２１５によって生成可能な模範的な表示４１０〜４８０を示している。

たとえば、図６は、そのイベントのある１日（たとえば、月曜日）を強調表示する日表示４１０を示している。月曜日用の日表示４１０は、ツール２００によって生成することができ、図５内の概要イベント・マップ上の月曜日ボタンにズームインする（たとえば、それをクリックする）ことにより表示パネル３９０に表示することができる。日表示４１０は、午前、午後、夜、および深夜に関する第１のサブカラム４１０ａと、文書、コース、およびチュートリアルに関する第２のサブカラム４１０ｂと、個々の文書、コース、およびチュートリアルに関する第３のサブカラム４１０ｃとに月曜日を分解することにより、月曜日のセッションについてより詳細な表示を提供することができる。また、日表示４１０は、ユーザのためのラベル付けおよび視覚化を改善するためにアイコンおよび画像４１１を含むこともできる。

図７は、ツール２００によって生成可能であり、図６内の日表示４１０の文書ボタン４１２にズームインする（たとえば、それをクリックする）ことにより表示パネル３９０に表示可能な文書セッション表示４２０を示している。文書セッション表示４２０は、月曜日のイベントの文書セッションを強調表示する。この表示４２０は、午前、午後、および夜に関するカラム４２０ａに月曜日を分解し、それぞれのカラムについてロケーションＡ、Ｂ、Ｃ、およびＤで提示される文書を表示する（たとえば、そのイベントの異なる部屋で同時に行われる並列セッションが存在するものと想定する）。図７に示されている通り、ツール２００は、ユーザによって構成可能であり、ユーザがそのアスペクトにズームインするにつれてイベントのアスペクトについてより多くの情報（たとえば、詳細さの増加）をユーザに提供する。あるセッションで使用可能な空間の量またはあるセッションに参加している人の数など、その他の詳細な情報も表示することができる。このような詳細は、場合によっては、補助ウィンドウ内にまたはオーバーレイとして現れる可能性がある。

図８は、ツール２００によって生成可能であり、図７内の文書セッション表示４２０の月曜日午前ボタン４２２にズームインする（たとえば、それをクリックする）か、または図６内の日表示４１０の月曜日午前ボタン４２２にズームインする（たとえば、それをクリックする）ことにより表示パネル３９０に表示可能な月曜日午前表示４３０を示している。図６の日表示４１０と同様に、月曜日午前表示４３０は、月曜日午前に関する文書、コース、およびチュートリアルに関するカラム４１０ｂを表示する。しかし、月曜日午前表示４３０は、文書、コース、およびチュートリアル・セッションが開催されているロケーション（たとえば、ロケーションＡ〜Ｈ）も表示する。

図９は、ツール２００によって生成可能であり、図８内の月曜日午前表示４３０の文書ボタン４１２にズームインする（たとえば、それをクリックする）か、または図６内の日表示４１０の文書ボタン４１２にズームインする（たとえば、それをクリックする）ことにより表示パネル３９０に表示可能な月曜日午前文書表示４４０を示している。月曜日午前文書表示４４０は、文書の３つのカテゴリ（Ｐ１、Ｐ２、およびＰ３）を含む、３つのカラム４４０ａを表示する。

図１０は、ツール２００によって生成可能であり、図８内の月曜日午前表示４３０の文書ボタン４１２にズームインする（たとえば、それをクリックする）か、または図９内の月曜日午前文書表示４４０の文書セッションＰ１ボタン４４３にズームインする（たとえば、それをクリックする）ことにより表示パネル３９０に表示可能な月曜日午前文書セッションＰ１表示４５０を示している。月曜日午前文書セッションＰ１表示４５０は、月曜日午前のセッション中にＰ１カテゴリ（たとえば、「ＯｒｇＭａｐｓは世界を変える」）で提示されている４つの文書（Ｐ１＿１、Ｐ１＿２、Ｐ１＿３、およびＰ１＿４）を示している。

さらに、ユーザが月曜日午前文書表示４４０または月曜日午前文書セッションＰ１表示４５０内の文書の１つを選択した（たとえば、クリックした）場合、ツール２００は選択した文書をＧＵＩ３００に表示することができる。たとえば、ユーザが表示４４０または表示４５０のいずれかで文書Ｐ１＿１ ４４５を選択した場合、ツール２００は文書Ｐ１＿１ ４４５に関するファイル（たとえば、ＰＤＦファイル、Ｅｘｃｅｌファイル、ＭＳ Ｗｏｒｄファイルなど）にアクセスし、ＰＤＦビューア・アプリケーション（たとえば、Ａｄｏｂｅ Ａｃｒｏｂａｔ）を開いて、ＧＵＩ３００の表示パネル３９０に文書Ｐ１＿１ ４４５を表示させることができる。表示パネル３９０は、個別のウィンドウとしてインスタンス化することができるであろう。

図１１は、時間別スライス表示（たとえば、デフォルト設定）である表示４１０〜４５０とは異なる方法で情報を編成し、異なる表示視点（たとえば、異なる次元）をユーザに提供する主題別スライス表示４６０を示している。スライス表示４６０は、ツール２００によって生成することができ、図５のＧＵＩ３００内のプルダウン・メニュー３９８から「スライス基準： 主題」を選択することにより表示パネル３９０に表示することができる。

特に、主題別スライス表示４６０は、イベント・カテゴリ４６０ａ（たとえば、文書、コース、チュートリアル、およびその他）を表示し、これらのカテゴリ４６０ａのそれぞれについて、そのイベントのそれぞれの日（月曜日、火曜日、および水曜日）に関するサブカテゴリ４６０ｂを表示する。この表示４６０は、時間別にスライスされた表示４１０〜４５０とは異なるものである（たとえば、時間表から始まり、次に午前、文書などのカテゴリを探すことができる）。

図１２は、ツール２００によって生成可能であり、図５のＧＵＩ３００内のプルダウン・メニュー３９８から「スライス基準： ロケーション」を選択することにより表示パネル３９０に表示可能なロケーション別スライス表示４７０を示している。ロケーション別スライス表示４７０は、ロケーション・カテゴリ４７０ａ（たとえば、Ａ〜Ｄ）を表示し、これらのカテゴリ４７０ａのそれぞれについて、そのイベントのそれぞれの日（月曜日、火曜日、および水曜日）に関するサブカテゴリ４７０ｂを表示する。

ロケーション別スライス表示４７０は、たとえば、セッションに部屋を割り当てており、その部屋の寸法が予想される参加者を収容するのに十分であることを保証したいと思っている会議主催者にとって有用である可能性がある。たとえば、表示４７０は、２００人がロケーションＡにおける水曜日のセッションに参加しようと計画しているが、ロケーションＢにおける水曜日のセッションに参加しようと計画しているのはわずか５０人であることを会議主催者に示すことができ、ロケーションＢの方がロケーションＡよりかなり大きいので、主催者はロケーションＡとロケーションＢとの間で水曜日のセッションを入れ替えることができる。

図１３は、ツール２００によって生成可能であり、プラノグラム表示ボタン３２９をクリックすることによりＧＵＩ３００の表示パネル３９０に表示可能なプラノグラム表示４８０を示している。特に、プラノグラム表示４８０は、ユーザがプラノグラム表示ボタン３２９の上にカーソルを移動したときに表示されるプルダウン・メニューからユーザが選択できる月曜日午前のセッションのロケーションを示している。また、ユーザがプラノグラム表示ボタン３２９を選択したときに表示パネルに最初に表示されるセッションが、そのイベントがまだ始まっていない場合には最初のセッションになり、そのイベントが進行中である場合には現行セッションになり、そのイベントが終了している場合には最後のセッションになるように、ツール２００のデフォルト設定を設定することもできるであろう。プラノグラムにズームインすることにより、そのイベントまたはロケーションに関する追加の詳細が現れる可能性がある。たとえば、その部屋の座席配置、ドア、窓、照明、ＨＶＡＣエレメントなどの位置が現れる可能性があるだろう。代わって、前述の通り、そのイベントに関する詳細が現れる可能性もあり、たとえば、ユーザがプラノグラムのその部分にズームインするかまたはプラノグラムのその部分にアクセスすると、４８０内のＯｒｇＭａｐｓに関連するすべてのプレゼンテーションがリストされる可能性がある。このような詳細は、補助ウィンドウ内にまたはオーバーレイとして現れる可能性がある。

プラノグラム・データの代わりに、ツール２００は、たとえば、スーパーボウル、オリンピック、ツール・ド・フランス、ＮＣＡＡファイナル・フォー・バスケットボール・トーナメントなど、個別会場を有する大規模イベントに参加しているユーザにとって有用である可能性のあるＭａｐＱｕｅｓｔまたはＧｏｏｇｌｅマップなどからのマップ・データを表示できることに留意されたい。

図１４〜図１７は、本発明の表示ジェネレータ２１５によって生成可能であり、ＧＵＩ３００の表示パネル３９０に表示可能な模範的な時間表表示５１０〜５４０を示している。

たとえば、図１４は、図４の時間表表示ボタン３２８を選択する（たとえば、クリックする）ことにより表示パネル３９０に表示可能な時間表表示５１０（たとえば、デフォルト表示）を示している。時間表表示５１０は左から右に日別セグメント５１５（たとえば、土曜日〜水曜日）にセグメント化され、それぞれの日に関するセッション／アクティビティ５１５ａは上から下に時系列順にリストされる。すなわち、最も早いセッションは各日別セグメント５１５の最上部にリストされ、最も遅いセッションは各日別セグメント５１５の最下部にリストされる。

さらに、セッション／アクティビティ５１５ａを表す「バー」はセッション／アクティビティの時間を反映する位置に時間表表示５１０上に位置し、バーの長さはそのセッション／アクティビティの持続時間を反映する。

図１５は、時間表表示５１０内の日曜日セグメント５１５を選択する（たとえば、クリックする）ことにより表示パネル３９０に表示可能な時間表日曜日表示５２０を示している。表示５２０などの表示により、ユーザは、セッション／アクティビティの開始時間および終了時間をより詳細に表示することができる。たとえば、表示５２０を表示することにより、ユーザは、会議登録が日曜日の７時に始まり、日曜日の９時に終わることなどが分かる。

図１６は、時間表日曜日表示５２０内の日曜日セグメント５１５の午前部分（たとえば、ＡＭ部分）を選択する（たとえば、クリックする）ことにより表示パネル３９０に表示可能な時間表日曜日午前表示５３０を示している。午前表示５３０などの表示により、ユーザは、日曜日午前に行われるセッション／アクティビティの開始時間および終了時間をより詳細に表示することができる。

図１７は、図１６の時間表日曜日午前表示５３０内のＪｕｍｐＳｔａｒｔセッション５３５ａおよび５３５ｂを表すバー（たとえば、そのバーの左にある三角形）を選択する（たとえば、クリックする）ことにより表示パネル３９０に表示可能な時間表日曜日午前カレンダ拡張表示５４０を示している。表示５４０などの表示は、ＪｕｍｐＳｔａｒｔセッション５３５ａ、５３５ｂで提示すべきプレゼンテーションと、そのプレゼンテーションのロケーションのより詳細な図をユーザに提供することができる。たとえば、時間表日曜日午前カレンダ拡張表示５４０のＪｕｍｐＳｔａｒｔセッション５３５ａを表示することにより、ユーザは、「ＩＢＭ Ｌｏｔｕｓ ＮｏｔｅｓおよびＤｏｍｉｎｏにおけるセキュリティの理解」というタイトルのプレゼンタＡによるプレゼンテーションが会議センタの「スワン」ルームで日曜日午前８時から１０時まで行われることなどを知ることができる。

したがって、図１４〜図１７に示されている通り、ツール２００の時間表表示は、２つの基本ナビゲーション・ディメンション（basic navigation dimension）を提供することができる。第一に、ユーザは、時間軸上でパンおよびズームを行うことができる。第二に、ユーザは、セッション／アクティビティの詳細を拡張／縮小することができる。ロケーションは、セッション内の垂直寸法として時間表表示で使用することができる。

要約すると、ツール２００は、１）ズームしパンすることができる大型キャンバスとしてイベントを視覚化すること（たとえば、概要表示と詳細表示との円滑な遷移をサポートし、トラック、セッションなどへの階層編成をサポートする）、２）そのキャンバスを情報をオーバーレイするためのマッシュアップ基板にすること（たとえば、ツール２００は他のデータ・ソースからのマッシュアップまで拡張可能でなければならない）、および３）イベント・ロケーションをマッピングするためのプラノグラムなど、その他の視覚化と相互作用することにより、対話、発見、およびコラボレーションを容易にする、注目せざるを得ないイベント・サイトを作成するためのフレームワークを提供することができる。

図１８は、本発明の模範的な一態様により、イベントをマッピングする方法６００を示している。方法６００は、イベント・マップを生成すること（６１０）と、イベント・マップのズーム可能およびパン可能表示を生成すること（６２０）と、イベント・マップのズーム可能およびパン可能表示を表示すること（６３０）を含む。

次に図１８を参照すると、システム６００は、本発明の方法、ツール、およびシステムを実装するために使用可能な典型的なハードウェア構成を示している。この構成は、好ましくは、少なくとも１つのプロセッサまたは中央演算処理装置（ＣＰＵ）６１１を有する。ＣＰＵ６１１は、システム・バス６１２を介してランダム・アクセス・メモリ（ＲＡＭ）６１４、読み取り専用メモリ（ＲＯＭ）６１６、入出力（Ｉ／Ｏ）アダプタ６１８（ディスク装置６２１および磁気テープ装置６４０などの周辺装置をバス６１２に接続するため）、ユーザ・インターフェース・アダプタ６２２（キーボード６２４、マウス６２６、スピーカ６２８、マイクロホン６３２、ポインティング・スティック６２７、あるいはその他のユーザ・インターフェース・デバイス、またはこれらの組み合わせをバス６１２に接続するため）、情報処理システムをデータ処理ネットワーク、インターネット、イントラネット、パーソナル・エリア・ネットワーク（ＰＡＮ）などに接続するための通信アダプタ６３４、およびバス６１２を表示装置６３８あるいはプリンタ６３９またはその両方に接続するためのディスプレイ・アダプタ６３６に相互接続される。さらに、自動リーダ／スキャナ６４１を含むこともできる。このようなリーダ／スキャナは多くの供給源から市販されている。

注釈付けツール
図１９〜図２０は、本発明の模範的な一態様により、イベント・マップに注釈を付けるためのツール７００を示している。ユーザは、個人、ビジネス、コミュニティ、あるいはコラボレーション、またはこれらの組み合わせのエレメントを含むエレメントをイベント・マップ（たとえば、階層イベント・マップ）の基板内に組み込むために注釈付けツール７００を使用することができる。

図１９に示されている通り、ツール７００は、（たとえば、イベント・データに基づいて）イベント・マップを生成するためのマップ・ジェネレータ７０５と、ユーザ入力に基づいてイベント・マップに注釈を付けるための注釈付けユニット７１６と、注釈付きイベント・マップのズーム可能およびパン可能表示を生成するための表示ジェネレータ７１５と、注釈付きイベント・マップのズーム可能およびパン可能表示を表示するための表示装置７１７とを含む。ユーザ入力としては、たとえば、レーティング、タグ、ユーザが特定のセッションに参加する可能性、コメント、時間、ロケーション、翻訳、解釈、特定の人またはグループの出席または欠席、（たとえば、イベント・セッションに）出席している人の数、あるいはユーザの指示で注釈付けユニット７１６に入力されたデータベースまたはネットワーク（たとえば、インターネット）から入手した情報（たとえば、画像ファイル、テキスト・ファイル、メッセージなど）など、ユーザによって入力された情報を含むことができる。注釈に追加することができるその他のシステム生成情報としては、たとえば、ユーザのロケーション、イベントのロケーション、注釈が作成された時間を含むことができる。また、ツール７００は、イベント・マップに注釈を付けるために、ユーザの認証を必要とする可能性のある認証ユニットも含むことができる。その他のケース（たとえば、認証を必要としないケース）では、ユーザが無名で注釈を作成することができる。

イベント・マップ上の注釈は、その注釈が時間的にどのように発生したかをユーザが決定し、本質的にその注釈が発生した通りにその注釈を再現できるように、時系列に沿って再生することができる。また、注釈付けユニット７１６によって作成された注釈は、ヒストグラム、色の飽和度、円グラフなどの技法（たとえば、周知の技法）を使用して図式的に表示（たとえば、視覚化）することもできる。

ツール７００は、ユーザによって（たとえば、検索ユニット７２６に）入力可能な検索基準に基づいてイベント・マップのキーワード検索またはより高度な検索を実行するための検索ユニット７２６も含むことができる。図１９に示されている通り、カスタマイズされておらず、注釈が付けられていないイベント・マップについて、マップ・ジェネレータ７０５で検索を実行することができる。たとえば、これにより、ユーザは、どのセッションに参加したいかを決定するためにイベント・マップの特徴を検索することができる。

検索ユニット７２６は、注釈が付けられているが、注釈付きイベント・マップの表示がカスタマイズ・ユニット７１０でカスタマイズされる前のイベント・マップについて、注釈付けユニット７１６で検索を実行することもできる。また、検索ユニット７２６は、注釈が付けられており、注釈付きイベント・マップの表示が（たとえば、ユーザの参加者データを反映するように）カスタマイズされた後のイベント・マップについて、カスタマイズ・ユニット７１０で検索を実行することもできる。

検索ユニット７２６は、イベント・マップ内のデータをマイニングするためのデータ・マイニング・ツールも含むことができる。たとえば、ほとんどの参加者を引き付け満足させる主題、発言者、およびロケーションなど、今後の参加者の挙動を予測するために、イベント主催者が検索ユニット７２６を使用して参加者のコメントを収集して分析することができる。また、イベント主催者が検索ユニット７２６を使用して、イベントをサポートするために物理的空間またはコンピューティング・インフラストラクチャのいずれかの点で必要な容量を決定することもできる。たとえば、検索ユニット７２６を使用すると、イベント主催者は、数百人の人が特定のセッションに参加する可能性があることを示していると判断することができる。その場合、主催者は、この情報を使用して、そのセッションが数百人の人を収容する部屋で行われることを保証することができる。

図２０は、本発明の模範的な一態様により、イベント・マップに注釈を付けるためのシステム７５０を示している。図２０に示されている通り、システム７５０は、注釈付けツール７００を保管可能なメモリ・デバイス（たとえば、ハード・ディスク、ＲＡＭ、ＣＤ−ＲＯＭなど）を含むことができるサーバ７５５を含むことができる。また、システム７５０は、注釈付けツール７００を保管するためのメモリ・デバイス（たとえば、ハード・ディスク、ＲＡＭ、ＣＤ−ＲＯＭなど）を含むことができる複数の処理装置７６０（たとえば、カメラ、携帯電話、デスクトップ・コンピュータ、ラップトップ・コンピュータ、ハンドヘルド・デバイス、携帯情報端末（ＰＤＡ）、ＢｌａｃｋＢｅｒｒｙデバイスなどの電子装置）も含むことができる。

処理装置７６０は、ネットワーク７８０（たとえば、インターネット）を介してサーバ７５５に（たとえば、有線または無線通信リンクを介して）接続することができる。ユーザは、イベント・マップに注釈を付けるためのデータ（たとえば、コメント）を入力し、表示装置７６７上の注釈付きイベント・マップ内に表示されたデータを閲覧または操作するために処理装置７６０に接続された入力装置７６５（たとえば、キーボード、マウス、タッチ・パネル、マイクロホンなど）を使用することができる。

また、システム７５０は、会議、展示会、大会、またはスポーツ・イベントなどのイベントに関するイベント・データを保管可能な１つまたは複数のイベント・サーバ７９０も含むことができる。たとえば、このようなイベント・データとしては、日、時間、セッション（たとえば、午前のセッション、午後のセッション、および夜のセッション）別の討論用のトピック、セッションのロケーション、およびプラノグラム・データを含むことができる。たとえば、サーバ７９０は、リストまたはテーブルの形でイベント・データを保管することができ、注釈付けツール７００（たとえば、サーバ７５５またはユーザの処理装置７６０上に保管されている）はそのイベント・データにアクセスし、アクセスしたイベント・データを使用して、（たとえば、イベント・マップ・ジェネレータ７０５内で）イベント・マップを生成することができ、そのイベント・マップにはユーザが処理装置７６０を使用して注釈を付けることができる。

注釈付きイベント・マップは、ユーザ入力に応答して表示装置７６７の表示画面内に表示することができる。特に、処理装置７６０のメモリ・デバイスは、注釈付きイベント・マップを表示するためにブラウザ（たとえば、Ｉｎｔｅｒｎｅｔ ＥｘｐｌｏｒｅｒなどのＷｅｂブラウザ）を保管することできる。

図１９に示されている通り、注釈付けツール７００は、ツール２００に関して上述した機能（たとえば、カスタマイズ・ユニット７１０、ズーム・ユニット７２０、パン・ユニット７２５、およびマッシュアップ・ユニット７３０）も含むことができる。しかし、カスタマイズ・データに基づいてイベント・マップの表示をカスタマイズする（たとえば、ユーザ（たとえば、あるいはユーザの同僚または共同作業者）が参加しようと計画しているセッションに基づいてイベント・マップの表示をカスタマイズする）ために使用可能なツール２００とは異なり、注釈付けツール７００は、イベント・マップに注釈を付け（たとえば、イベント・マップの特徴にコメントなどの１つまたは複数のタグを付加し）、イベント・マップにアプリケーション（たとえば、ウィジェット）を組み込むためなどにも使用することができる。

図２１〜図２３は、本発明の模範的な一態様により、グラフィカル・ユーザ・インターフェース（ＧＵＩ）８００と注釈付きイベント・マップの表示８４１〜８４２を示している。

図２１は、本発明の模範的な一態様により、ツール７００によって生成可能であり、表示装置７６７上に表示可能なグラフィカル・ユーザ・インターフェース（ＧＵＩ）８００を示している。図２１では、ユーザは、本発明の模範的な一態様により、表示パネル８４７に表示すべき階層表示を選択している。図２１に示されている通り、表示パネル８４７内に表示されたイベント・マップは、ズーム可能、パン可能、およびマッシュ可能なマッシュ可能基板上に提供することができる。すなわち、マッシュ可能基板は、左右または上から下などのその他の方向にパンし、ズームインおよびズームアウトし、ユーザ入力に基づいて構成することができる。

ＧＵＩ８００は、イベント・マップ（たとえば、複数のイベント・マップ）を選択するためのイベント・マップ選択ボタン８３１を含むことができる。また、ＧＵＩ８００は、イベント・マップ（たとえば、注釈付きイベント・マップ）を一緒に共用するエンティティ（たとえば、人、組織、法人）を選択するためのイベント・マップ共用ボタン８３２も含むことができる。すなわち、ボタン８３２は、注釈付きイベント・マップに関するセキュリティ・レベルまたは配布リストを制御することができる。

また、ＧＵＩ８００は、注釈を付ける（たとえば、表示パネル８４７に表示されるイベント・マップの特徴上にコメントなどのタグを付加する）ためにユーザが選択可能なイベント・マップ注釈付けボタン８３３と、注釈付きイベント・マップを（たとえば、処理装置７６０、イベント・サーバ７９０、雇用主のネットワーク・サーバなどに）保存するためのイベント・マップ保存ボタン８３４と、イベント・マップを検索する（たとえば、複数のイベント・マップにタグ付けされたタグ（たとえば、コメント）を検索する）ためのイベント・マップ検索ボタン８３５も含むことができる。画面要素および画面要素に関連するデータ・オブジェクトに付加された適所注釈（in-place annotation）を可能にするモードに切り替えることにより、ボタン８３３の使用によって画面上の適所に直接、注釈を作成することもできる。注釈付けツール７００は、会場、時間、または発言者の名前などのイベントに関する詳細を変更するなど、そのイベントに対する変更を行うために使用することができる。このような機能は、イベント前、イベント中、またはイベントが完了した後に変更を行うためにイベント・プランナが使用することができる。

ＧＵＩ８００は、メッセージ（たとえば、インスタント・メッセージ（ＩＭ）、テキスト・メッセージ（ショート・メッセージ・サービス（ＳＭＳ）など）を送信するためにユーザが使用可能なメッセンジャ・ボタン８３６と、電子メールを送信するための電子メール送信ボタン８３７と、電子メールにファイルを添付するためのファイル添付ボタン８３８と、電子メールまたはメッセージ（たとえば、インスタント・メッセージ、テキスト・メッセージなど）を作成するためのメール作成領域８３９とを含むことができる。有効受信側リストは、そのイベントについて登録されている人からの抜粋、現在、セッションに参加している人からの抜粋、ユーザのコンタクト・リストまたはアドレス帳からの抜粋などを含むことができるであろう。受信側のリストは、受信側の所属、個人的な詳細などの様々な基準によってフィルタリングすることができるであろう。

また、ＧＵＩ８００は、注釈付き階層イベント・マップを表示するための表示パネル８４７と、それぞれ表示パネル８４７に注釈付きイベント・マップのリスト表示、階層表示、時間表表示、またはプラノグラム表示を表示するためにユーザが選択可能なリスト表示ボタン８４３、階層表示ボタン８４４、時間表表示ボタン８４５、およびプラノグラム表示ボタン８４６も含む。

また、図２１は、注釈付きイベント・マップの階層表示８４０も示している。具体的には、図２１は、「大学環境におけるＯｒｇＭａｐｓの使用に関するケース・スタディ」というタイトルの文書にユーザが「ズームイン」したケースを示している。このイベント・マップは、「参加しているＩＢＭ従業員（IBMers）： フランク・ユー(Frank You)、フー・フー(Foo Who)、およびジョン・ドウ(John Doe)」という第１の注釈（たとえば、タグ）８４８と、フランク・ユーとジョン・ドウとの間で行われた会話を含む第２の注釈８４９でタグ付けされている。

注釈８４９内の会話は、たとえば、フランクとジョンとの間で行われたインスタント・メッセージ会話にすることができる。この会話は、たとえば、イベントが行われる前、イベントが行われている間、またはイベントが行われた後のいずれかにＧＵＩ８００のメッセンジャ・ボタン８３６を選択することにより、文書の表示８４０にタグ付けすることができるであろう。さらに、ユーザは、イベント・マップを保存することができ、文書にタグ付けされた第２の注釈８４９を読むためにＧＵＩ８００を使用して後でイベント・マップを開くことができる。

ツール７００は、注釈付きイベント・マップをスナップショット化する、たとえば、エクスポートまたは他の個人との共用に適したフォーマットで取り込むことができるキャプチャ・ユニットを含むことができる。このようなエクスポートまたは共用は、取り込んだデータを共用サーバに書き込むこと、電子メールまたはインスタント・メッセージングで送信することなどにより、行うことができる。

図２２は、本発明の他の模範的な一態様により、注釈付きイベント・マップの階層表示８４１を示している。表示８４１では、ユーザは、イベント・マップ上のセッションＰ１（「ＯｒｇＭａｐｓは世界を変える」）にズームインし、セッション内の４つの文書（Ｐ１＿１、Ｐ１＿２、Ｐ１＿３、およびＰ１＿４）にそれぞれコメント８４１ａ、８４１ｂ、８４１ｃ、および８４１ｄでタグを付けている。

図２３は、本発明の他の模範的な一態様により、注釈付きイベント・マップの時間表表示８４２を示している。表示８４２は、ユーザが表示パネル８４７内の文書、プレゼンテーション、ロケーションなどの上にカーソルを移動したときに（たとえば、時間表表示上または時間表表示の横にオーバーレイされて）現れる可能性のある抄録ポップアップ表示８４２ａを含むことができる。これらのポップアップ表示は、ユーザが興味深いと見なした項目のセットを表す、補助キャンバスなどのイベント・マップの個別領域に追加することができる。補助キャンバス自体は、親イベント・マップのようにズームまたはパンすることができる。

加えて、表示８４２では、ユーザは日曜日午前表示にズームインしており、その表示は日曜日午前８時のＪｕｍｐＳｔａｒｔセッションにおけるプレゼンテーションについてレーティング・インジケータ８４２ｂ（たとえば、強調表示／非強調表示の星印）を表示する。レーティング・インジケータ８４２ｂは、ツール８００によって生成することができる。たとえば、レーティング・インジケータ８４２ｂは、ユーザの個人的なレーティングにすることもでき、イベントの参加者のうち、自分自身の個人的なレーティングを入力した参加者全員の平均レーティングにすることもできる。

また、表示８４２は、そのイベントの他の参加者または作成者あるいはプレゼンタとある特徴に関する討論（たとえば、セッション内の文書討論）を開始するかあるいはその討論に参加するかまたはその両方を行うためにユーザが選択可能な討論ウィジェット８４２ｃも含む。すなわち、ユーザは、イベント・マップ上に（たとえば、イベント・マップの表示内に表示されたプレゼンテーションまたは文書上に）表示されるリンク、ポップアップなどにより、そのイベントのプレゼンテーション、文書などの討論にアクセスすることができる。上記で概説した討論は、イベントが行われる前、イベントが進行中である間、またはイベントの完了後に行うことができる。

ユーザは、ポップアップ・ダイアログ・ボックスにより、イベントのプレゼンテーション、文書など（たとえば、文書の抄録）の詳細（たとえば、基板内ナビゲーションに関する停止ポイント）にアクセスすることもできる。

注釈（たとえば、イベント・マップにタグ付けされるコメントなどのタグ）は、ユーザが参加しようと計画しているかまたは現在参加しているセッションに関するもの（たとえば、「このプレゼンタは本当の役立たずである」）あるいはセッションで提示される文書に関するもの（たとえば、「この人の結論を裏付けるデータは弱い」）あるいはセッションのロケーションに関するもの（たとえば、「この部屋はこのセッションには小さすぎる」）などにすることができるが、必ずしもそうであるわけではない。

さらに、注釈付けツールによりユーザがタグ（たとえば、コメント）を付加することができるイベント・マップの表示は、カスタマイズされる場合もあれば、カスタマイズされない場合もある。すなわち、ユーザが注釈付けツール７００を使用して、たとえば、ユーザの参加者データを含むようにカスタマイズされた（たとえば、ユーザが参加しているセッションの強調表示、プラノグラム表示上でユーザが参加しているセッションのロケーションの強調表示など）イベント・マップの表示にタグ（たとえば、コメント）を付加することは可能であるが、イベント・マップの表示をこのようにカスタマイズすることは必須ではない。

注釈付けツール７００により、ユーザは、イベント・マップ（たとえば、マップ・ジェネレータ７０５によって生成されたイベント・マップ）にメモ、コメント、質問、メッセージ、レーティングなどを追加するか、あるいはイベント・マップを検索する（たとえば、イベント・マップにタグ付けされたコメントを含むイベント・マップのキーワード検索または高度な検索を実行する）か、またはその両方を行うことができる。また、注釈付けツール７００により、ユーザは、イベント・マップの特徴に関して、友人、同僚、共同作業者などと都合良く共同作業することもできる。たとえば、注釈付けツール７００により、ユーザは、プレゼンテーション、文書、昼食ロケーション、発言者などに関する情報を要求するために、共同作業者にインスタント・メッセージまたはテキスト・メッセージを都合良く送信することができる。

また、注釈付けツール７００により、ユーザは、注釈付きイベント・マップを都合良く保管する（たとえば、処理装置７６７またはイベント・サーバ７９０あるいはユーザの雇用主のネットワーク・サーバのメモリ・デバイスに注釈付きイベント・マップを保管する）ことができる。たとえば、イベント後に、ユーザは、自分の記録のためにまたは自分の雇用主の記録のために注釈付きイベント・マップを保持することができる。また、ユーザは、最初にイベント・マップに注釈付けした自分のコメントを推敲することもできる。たとえば、会議が行われてから数年後に、ユーザは、その会議に関する自分のイベント・マップに追加のコメントでさらに注釈付けすることができるか、あるいはそのイベントに関する発言者、文書、ロケーションなどに関する追加のコメントを含むように自分の初期注釈を編集することができる。ユーザは、注釈付きイベント・マップを個人的なものとして秘密に保持し、注釈付きイベント・マップを他のどのエンティティとも共用しない場合もあれば、注釈付きイベント・マップを１人または複数の個人と共用するためにイベント・マップ共用ボタン８３２をクリックすることもできる。

また、ユーザは、会議の発言者を検索するか、会議で提示された文書を検索するか、あるいは過去に滞在したホテルを思い出すために、数年後にそのイベント・マップに戻ることもできる。また、ユーザは、注釈付きイベント・マップを、ユーザが数年前に参加した他のイベント・マップにリンクさせることもできるであろう。ユーザは、注釈付きイベント・マップの一部分（たとえば、文書セッション、チュートリアルなど）を、ユーザが数年前に参加した他のイベント・マップの一部分（たとえば、文書セッション、チュートリアルなど）にリンクさせることもできるであろう。

また、注釈付けツール７００は、ユーザが１つのイベント・マップまたは複数のイベント・マップに注釈付けしたコメントを収集し編成するためのメカニズムも提供することができる。たとえば、図２１に示されている通り、ＧＵＩ８００は、ＭＳ Ｅｘｃｅｌファイルを生成し、表示パネル８４７に表示することができる、コメント（たとえば、注釈）収集ボタン８８１を含むことができる。このファイルは、たとえば、１つのイベントまたは複数のイベントにタグ付けされたタグ（たとえば、コメント）、そのタグがタグ付けされたセッション（たとえば、文書、プレゼンテーション）、およびそのタグがイベント・マップにタグ付けされた時間をリストするカラムを含むことができる。

ＧＵＩ８００は、レポート（たとえば、経費報告書、旅行レポートなど）を生成するためにユーザが選択する（たとえば、「クリックする」）ことができるレポート・ジェネレータ・ボタン８８２も含むことができる。たとえば、ユーザがレポート・ジェネレータ・ボタン８８２を選択した場合、記入可能な書式（たとえば、ＰＤＦファイル、Ｅｘｃｅｌファイルなど）が生成され、ＧＵＩ８００の表示パネル８４７内に現れる可能性がある。ユーザは、表示パネル８４７内の書式に記入し、次に完成した書式を自分のスーパバイザ、自分の会社の人事部門、自分の弁護士会などに送信するために電子メール送信ボタン８３７を選択することができる。これは、従業員が自分が会議に参加したことを報告すること、ならびに雇用主または組織（たとえば、弁護士会）がユーザが会議に参加したことを確認することを、より便利にすることができる。

注釈付けツール７００により、ユーザは、共同作業者、同僚などと都合良く共同作業することができる。また、注釈付けツール７００は、ユーザが他の参加者と一致できるようにする討論ボード・タイプの特徴を含むこともできる。たとえば、イベント・サーバ７９０は、図２３のアイコン８４２ｃをクリックするかあるいは注釈付けツール７００を使用してそのイベントに関する自分のアカウントにログオンすることによりユーザがアクセスできる討論ボードをホストとして処理することができる。いったんログオンすると、ユーザは、セッションにズームインし、そのセッションの他の参加者との討論（たとえば、発言者、討論中の文書などに関する討論）に加わることができる。

ツール７００の上記の諸機能により、ユーザは、セッションに物理的に出席していない場合でもそのセッションの他の参加者とネットワーク接続し、アイデアを共用することができる。たとえば、ユーザは、自分のホテルに滞在して、注釈付けツール７００を介して１つまたは複数のセッションに「リモート参加」し、そのセッションに物理的に出席している共同作業者と共同作業するかあるいはこれらのセッションの討論に参加することもできるであろう。特に、注釈付けツール７００により、ユーザは、直線的なタグ付けの代わりに、共同参加、タグ付け、あるいは構造によるマイニング、またはこれらの組み合わせを実行することができる。

手短に言えば、注釈付けツール７００は、イベント・マップのキャンバス（たとえば、基板）上に注釈を作成することができる。これらの注釈（たとえば、タグ）は、セッションの内容に関するもの（たとえば、文書の品質、ユーザの雇用主との関連性など）、推奨に関するもの（たとえば、そのイベントで提示された文書に関心があると思われる共同作業者、その文書を読まなければならない共同作業者などを識別する）、人に関するもの（たとえば、イベントに出席している学生のうちでユーザの会社が雇用しなければならない学生を識別する、成長中の優秀な学生を識別する、ある会社のキャンパス関係マネージャなどにその学生を接続する、あるいはその会社の学部賞にノミネートしなければならない教員を識別する）、研究プロジェクトに関するもの（たとえば、研究プロジェクトｗｉｋｉ上の関連プロジェクトをマークする）、大学に関するもの（たとえば、学部教員作成者の大学が遠隔健康モニターについて多くの研究を行っていることに留意する）などにすることができる。

また、注釈付けツール７００により、ユーザは、複数のイベント間および複数のユーザ間でビジネス・インテリジェンス層を集約し相関させることもできる。たとえば、その会社の従業員のうちの数百人による数千の注釈付きイベント・マップを数年間にわたって保管することができ、その会社のキャンパス関係マネージャはその注釈付きイベント・マップを検索して、その会社に従事するための雇用候補者の名前を取得することができるであろう。これは、たとえば、学生を探す検索によって返されるタグの数、その学生に関するタグの品質などに基づくものにすることができるであろう。

さらに、ユーザがイベント・マップにタグ付け可能な注釈（たとえば、タグ）は、私用のものである場合もあれば、何らかのアクセス制御範囲を有する場合もある。この特徴は、公的に入手可能な情報キャンバスの上に加えられたビジネス・インテリジェンス層を含むことができる。たとえば、ある会社の従業員はその会社のために私的にタグ付けすることができるが、一般ユーザは社会的便益のためにのみタグ付けすることができる。

「リモート参加者」ユーザは、注釈付けツール７００を使用して、会議中にイベント・サイト（たとえば、そのイベントのあるセッション）と対話することができるであろう。このユーザは、ツール７００を使用して専門的な要求をポストするか、または非専門的な要求（たとえば、「学生Ｙが本当に優秀であるかまたはＺのおかげで成功したのかを見極めていただけないだろうか」）をポストすることができるであろう。これにより、ユーザはそのイベントに物理的に出席している人と一緒に参加することができる。

注釈付けツール７００は、頻繁に更新された作品（たとえば、ブログ・エントリ、ニュース・フォーラム、ｗｉｋｉ、注釈、ニュース・ヘッドライン、オーディオ、およびビデオなど）をユーザが（たとえば、表示パネル８４７に）表示できるようにするリーダ（たとえば、本当に単純な番組販売（ＲＳＳ）リーダ）も含むことができる。このリーダは、新しい作品の有無についてユーザの加入フィードを定期的にチェックし、更新を見つけるとそれをダウンロードし、更新された作品の表示を表示パネル８４７に生成することができる。

たとえば、ユーザは、あるイベントからＲＳＳフィードに加入し、２００８年の会議で特定の会社の従業員による「ブルーバードに関するもの」というタグが付けられた文書またはプレゼンテーションのリストを要求することができるであろう。

さらに、注釈付けツール７００により、ユーザは、複数のイベント間で関心のある項目を集約することができる。たとえば、そのイベントが年一回のイベントである場合、ユーザは、複数年にわたりユーザが参加したイベントについて関心のある項目を集約することができる。これにより、ユーザは、たとえば、ある大学による特定の会議への参加がその複数年でどのように変化したかを判断することまたは競争相手の研究の進展を確認することなどを行うことができるであろう。

さらに、米国計算機学会（ＡＣＭ）または米国電気電子学会（ＩＥＥＥ）などの組織のデジタル・ライブラリは、他のものが以前のリーダから恩恵を受けられるように、イベント・マップ上の自分の注釈（たとえば、タグ）を使用可能にすることができるであろう。ユーザは、そのコンテンツをダウンロードし、ＰＣなどの自分の個人用デバイス、Ａｍａｚｏｎ Ｋｉｎｄｌｅなどの電子リーダ上でその資料を電子的に消費し、イベント・マップ・ホスティング・サイトに注釈を戻すことができる。

また、注釈付けツール７００により、ユーザは、追加のコンパイルを必要とせずに個別のＨＴＭＬベースのＷｅｂページ内にインストールし実行できるコード（たとえば、ウィジェット、ガジェット、バッジ、モジュール、Ｗｅｂキット、カプセル、断片、ミニ、またはフレークなどのポータブル・チャンクのコード）でイベント・マップに注釈を付ける（たとえば、イベント・マップにタグを付ける）こともできる。このコードは、たとえば、ＤＨＴＭＬ、ＪａｖａＳｃｒｉｐｔ、またはＡｄｏｂｅ Ｆｌａｓｈを使用することができ、静的ではない何らかのコンテンツをイベント・マップに追加することができる。すなわち、ユーザは、アプリケーション・エレメントをイベント・マップに組み込むために注釈付けツール７００を使用することができる（たとえば、ウィジェット技術の拡張）。

特に、このコードは、イベント・マップの特徴に関連する可能性があり、イベント・マップのその特徴に付加される（たとえば、ピン固定される）ものとして表示することができる。すなわち、イベント・マップ基板は、そのイベント・マップの特徴（たとえば、セッション、トラック、ロケーションなど）に付加される（たとえば、ピン固定される）「ミニアプリケーション」を含むことができる。

図２４は、本発明の模範的な一態様により、イベント・マップに注釈を付ける方法９００を示している。この方法９００は、イベント・マップを生成すること（９１０）と、ユーザ入力に基づいてイベント・マップに注釈を付けること（９２０）と、注釈付きイベント・マップのズーム可能およびパン可能表示を生成すること（９２０）と、注釈付きイベント・マップのズーム可能およびパン可能表示を表示すること（９４０）を含む。

次に図２５を参照すると、システム１０００は、イベント・マップを生成する方法６００およびイベント・マップに注釈を付ける方法９００を実装するために使用可能な典型的なハードウェア構成を示している。この構成は、好ましくは、少なくとも１つのプロセッサまたは中央演算処理装置（ＣＰＵ）１０１０を有する。ＣＰＵ１０１０は、システム・バス１０１２を介してランダム・アクセス・メモリ（ＲＡＭ）１０１４、読み取り専用メモリ（ＲＯＭ）１０１６、入出力（Ｉ／Ｏ）アダプタ１０１８（ディスク装置１０２１および磁気テープ装置１０４０などの周辺装置をバス１０１２に接続するため）、ユーザ・インターフェース・アダプタ１０２２（キーボード１０２４、マウス１０２６、スピーカ１０２８、マイクロホン１０３２、ポインティング・スティック１０２７、あるいはその他のユーザ・インターフェース・デバイス、またはこれらの組み合わせをバス１０１２に接続するため）、情報処理システムをデータ処理ネットワーク、インターネット、イントラネット、パーソナル・エリア・ネットワーク（ＰＡＮ）などに接続するための通信アダプタ１０３４、およびバス１０１２を表示装置１０３８あるいはプリンタ１０３９またはその両方に接続するためのディスプレイ・アダプタ１０３６に相互接続される。さらに、自動リーダ／スキャナ１０４１を含むこともできる。このようなリーダ／スキャナは多くの供給源から市販されている。

上述のシステムに加えて、本発明の異なる態様は、上記の方法を実行するためのコンピュータによって実行される方法を含む。一例として、この方法は、上述の特定の環境に実装することができる。

このような方法は、一連の機械可読命令を実行するように、デジタル・データ処理装置によって実施されたコンピュータを操作することにより、実装することができる。これらの命令は、様々なタイプの信号伝送媒体に常駐することができる。

したがって、本発明のこの態様は、上記の方法を実行するためにデジタル・データ・プロセッサによって実行可能な複数の機械可読命令からなるプログラムを有形的に実施する信号伝送媒体を含むプログラム化プロダクト（programmed product）を対象とする。

このような方法は、一連の機械可読命令を実行するようにＣＰＵ１０１０を操作することにより、実装することができる。これらの命令は、様々なタイプの信号伝送媒体に常駐することができる。

したがって、本発明のこの態様は、本発明の方法を実行するためにＣＰＵ１０１０および上記のハードウェアを取り入れたデジタル・データ・プロセッサによって実行可能な複数の機械可読命令からなるプログラムを有形的に実施する信号伝送媒体を含むプログラム化プロダクトを対象とする。

この信号伝送媒体は、たとえば、高速アクセス記憶装置によって代表されるように、ＣＰＵ１０１０内に含まれるＲＡＭを含むことができる。代わって、ＣＰＵ１０１０によって直接的または間接的にアクセス可能な磁気データ記憶ディスケット１１００またはコンパクト・ディスク１１０２（図２６）などの他の信号伝送媒体に命令を収容することもできる。

コンピュータ・サーバ／ＣＰＵ１０１０に収容されるかまたはその他の場所に収容されるかにかかわらず、ＤＡＳＤ記憶装置（たとえば、従来の「ハード・ディスク」またはＲＡＩＤアレイ）、磁気テープ、電子読み取り専用メモリ（たとえば、ＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ、またはＥＥＰＲＯＭ）、光学記憶装置（たとえば、ＣＤ−ＲＯＭ、ＷＯＲＭ、ＤＶＤ、デジタル光学テープなど）、紙製「パンチ」カードなどの様々な機械可読データ記憶媒体、またはデジタルおよびアナログならびに通信リンクおよびワイヤレスなどの伝送媒体を含むその他の適切な信号伝送媒体に命令を保管することができる。本発明の例示的な一実施形態では、機械可読命令は、Ｃ、Ｃ＋＋などの言語からコンパイルされたソフトウェア・オブジェクト・コードを含むことができる。

その固有かつ新規の特徴により、本発明は、従来のシステムおよび方法より効率的で都合の良いイベントをマッピングするためのツールおよび方法、ならびに個別にまたは共同でユーザ入力に基づいてイベント・マップに注釈を付けることと、注釈付きイベント・マップを検索することを含むことができる、イベント・マップに注釈を付ける効率的で都合の良いツールおよび方法を提供する。

１つまたは複数の実施形態に関して本発明について説明してきたが、当業者であれば、特許請求の範囲の精神および範囲内の変更により本発明を実施できることを認識するであろう。具体的には、当業者であれば、本明細書の図面は例示的なものであり、本発明のアセンブリの設計は本明細書に開示されたものに限定されず、本発明の精神および範囲内で変更可能であることを理解するであろう。

さらに、出願人の意図はすべての請求要素と同等のものを包含することであり、本出願のいかなる請求項に対する補正も、補正された請求項の任意の要素または特徴と同等のものに対する利益または権利の放棄と解釈してはならない。

Claims (25)

1. イベントをマッピングするためのツールであって、
   イベント・マップを生成するためのマップ・ジェネレータと、
   前記イベント・マップのズーム可能およびパン可能表示を生成するための表示ジェネレータと、
   前記イベント・マップの前記ズーム可能およびパン可能表示を表示するための表示装置と、
   を含む、ツール。
2. ユーザに関するユーザ・データ、前記イベントの参加者に関する参加者データ、前記イベントに関するデータ、および前記イベントの一部分に関するデータのうちの１つに基づいて、前記イベント・マップの前記表示をカスタマイズするためのカスタマイズ・ユニット
   をさらに含む、請求項１記載のツール。
3. 前記イベント・マップの前記表示を前記カスタマイズすることが、前記イベント・マップの前記カスタマイズ表示が、
   関心のあるものとしてマークされたセッション、
   関心のあるものとしてマークされた複数のセッション間の競合、
   関心のあるものとしてマークされたセッションのプラノグラム内のロケーション、および
   前記イベントの参加者を収容する構造体のプラノグラム内のロケーション
   のうちの少なくとも1つを識別するためのＩＤを含むように、前記イベント前に前記イベント・マップの前記表示をカスタマイズすることを含む、請求項２記載のツール。
4. 前記イベント・マップの前記表示を前記カスタマイズすることが、前記イベント・マップの前記カスタマイズ表示が前記イベント・マップの最新の表示を含むように、前記イベント中に前記イベント・マップの前記表示をカスタマイズすることを含む、請求項２記載のツール。
5. 前記カスタマイズ・ユニットが、
   前記イベントの一部分の選択または選択解除のうちの１つにより、前記イベント・マップのコンテンツを選択することと、
   時間、タイプ、ロケーション、レーティング、ユーザ、参加者、およびアクティビティのうちの１つによって前記イベント・マップをフィルタリングすることにより、前記イベント・マップのコンテンツを選択することと、
   前記ツール以外のソースから入手したデータを前記イベント・マップに挿入すること
   のうちの少なくとも１つにより前記イベント・マップの前記表示をカスタマイズする、請求項２記載のツール。
6. 前記ズーム可能およびパン可能表示が、前記イベント・マップのコンテンツが拡大され、より高い描画解像度で表示されるリテラル・ズームと、ユーザが前記イベント・マップにズームインしたときに異なる量の情報が表示されるセマンティック・ズームのうちの１つを使用することによりズーム可能である、請求項１記載のツール。
7. 前記イベント・マップが構造化データ・フォーマットで表され、前記ズーム可能およびパン可能表示が前記イベント・マップのズーム可能、パン可能、およびマッシュ可能表示を含む、請求項１記載のツール。
8. 前記表示が前記イベント・マップ内の特徴に関連するハイパーリンクを含み、前記表示ジェネレータが前記ハイパーリンクのユーザ選択に応答して前記表示を生成する、請求項７記載のツール。
9. 前記イベント・マップの前記表示内の前記特徴が、イベント・ロケーション、イベント時間、イベント・セッション、イベント・セッションに関連する媒体、イベント・アクティビティ、イベント情報、およびイベント・プレゼンテーションのうちの１つを含む、請求項８記載のツール。
10. 前記イベントが、会議、展示会、大会、社会的集会、およびスポーツ・イベントのうちの少なくとも１つを含む、請求項９記載のツール。
11. 前記イベント・マップの前記表示が、前記イベント・マップの階層表示、時間表表示、プラノグラム表示、およびリスト表示のうちの少なくとも１つを含む、請求項１０記載のツール。
12. 前記イベントが複数のロケーションでの複数のイベントを含み、前記イベント・マップが前記複数のイベントに関するイベント・マップを含む、請求項１１記載のツール。
13. イベントをマッピングする方法であって、
    イベント・マップを生成することと、
    前記イベント・マップのズーム可能およびパン可能表示を生成することと、
    前記イベント・マップの前記ズーム可能およびパン可能表示を表示すること
    を含む、方法。
14. 前記イベント・マップが、前記イベント・マップの階層表示、時間表表示、プラノグラム表示、およびリスト表示を含む、前記イベント・マップの複数の視覚化をサポートする、請求項１３記載の方法。
15. 前記イベントのトラック、前記イベントのロケーション、ユーザが参加しているセッション、および前記ユーザ以外の人が参加しているセッションを含む複数の基準に応じて、前記イベントの複数のエレメントの階層の順序が変更可能になるように、前記時間表表示が前記イベントの複数のエレメントを階層的に編成する、請求項１４記載の方法。
16. ユーザに関するユーザ・データ、前記イベントの参加者に関する参加者データ、前記イベントに関するデータ、および前記イベントの一部分に関するデータのうちの１つに基づいて、前記イベント・マップの前記表示をカスタマイズすること
    をさらに含む、請求項１３記載の方法。
17. 前記イベント・マップの前記表示を前記カスタマイズすることが、前記イベント・マップの前記カスタマイズ表示が、
    関心のあるものとしてマークされたセッション、
    関心のあるものとしてマークされた複数のセッション間の競合、
    関心のあるものとしてマークされたセッションのプラノグラム内のロケーション、および
    前記イベントの参加者を収容する構造体のプラノグラム内のロケーション
    のうちの少なくとも1つを識別するためのＩＤを含むように、前記イベント・マップの前記表示をカスタマイズすることを含む、請求項１６記載の方法。
18. 前記ＩＤが、所定の色および所定のデザインのうちの少なくとも１つを含む、請求項１７記載の方法。
19. 前記表示が前記イベント・マップ内の特徴に関連するハイパーリンクを含み、前記表示が前記ハイパーリンクのユーザ選択に応答して生成される、請求項１６記載の方法。
20. 前記イベント・マップの前記表示内の前記特徴が、イベント・ロケーション、イベント時間、イベント・セッション、イベント・セッションに関連する媒体、イベント・アクティビティ、イベント情報、およびイベント・プレゼンテーションのうちの１つを含む、請求項１６記載の方法。
21. 前記ズーム可能およびパン可能表示が、前記カスタマイズ・イベント・マップのブランチ表示、時間表表示、およびプラノグラム表示のうちの１つを含む、請求項１６記載の方法。
22. 前記イベント・マップの前記表示を前記カスタマイズすることが、前記イベント・マップの前記カスタマイズ表示が前記イベント・マップの最新の表示を含むように、前記イベント中に前記イベント・マップの前記表示をカスタマイズすることを含む、請求項１６記載の方法。
23. イベントをマッピングするためのツールであって、
    イベント・マップを生成するためのマップ・ジェネレータと、
    前記イベント・マップのズーム可能およびパン可能表示を生成するための表示ジェネレータと、
    前記イベント・マップの前記ズーム可能およびパン可能表示を表示するための表示装置と、
    ユーザに関するユーザ・データ、前記イベントの参加者に関する参加者データ、前記イベントに関するデータ、および前記イベントの一部分に関するデータのうちの１つに基づいて、前記イベント・マップの前記表示をカスタマイズするためのカスタマイズ・ユニットと、
    を含み、
    前記イベント・マップの前記表示を前記カスタマイズすることが、前記イベント・マップの前記カスタマイズ表示が、
    関心のあるものとしてマークされたセッション、
    関心のあるものとしてマークされた複数のセッション間の競合、
    関心のあるものとしてマークされたセッションのプラノグラム内のロケーション、および
    前記イベントの参加者を収容する構造体のプラノグラム内のロケーション
    のうちの少なくとも1つを識別するためのＩＤを含むように、前記イベント前に前記イベント・マップの前記表示をカスタマイズすることを含み、
    前記ズーム可能およびパン可能表示が、前記イベント・マップのコンテンツが拡大され、より高い描画解像度で表示されるリテラル・ズームと、ユーザが前記イベント・マップにズームインしたときに異なる量の情報が表示されるセマンティック・ズームのうちの１つを使用することによりズーム可能である、ツール。
24. イベントをマッピングするためのシステムであって、
    イベント・データを保管するためのイベント・サーバと、
    ユーザ・データを入力するための処理装置であって、ネットワークを介して前記イベント・サーバに接続される処理装置と、
    イベントをマッピングするためのツールであって、前記ネットワークを介して前記イベント・サーバおよび前記処理装置に接続され、
    イベント・マップを生成するためのマップ・ジェネレータと、
    前記イベント・マップのズーム可能およびパン可能表示を生成するための表示ジェネレータと、
    前記イベント・マップの前記ズーム可能およびパン可能表示を表示するための表示装置と、
    を含むツールと、
    を含む、システム。
25. イベントをマッピングする方法を実行するためにデジタル処理装置によって実行可能な複数の機械可読命令からなるプログラムを有形的に実施するプログラマブル記憶媒体であって、前記方法が、
    イベント・マップを生成することと、
    前記イベント・マップのズーム可能およびパン可能表示を生成することと、
    前記イベント・マップの前記ズーム可能およびパン可能表示を表示すること
    を含む、プログラマブル記憶媒体。

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