JP2012249993A - 内視鏡及び内視鏡システム - Google Patents

内視鏡及び内視鏡システム Download PDF

Info

Publication number
JP2012249993A
JP2012249993A JP2011127207A JP2011127207A JP2012249993A JP 2012249993 A JP2012249993 A JP 2012249993A JP 2011127207 A JP2011127207 A JP 2011127207A JP 2011127207 A JP2011127207 A JP 2011127207A JP 2012249993 A JP2012249993 A JP 2012249993A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water supply
observation
observation window
supply nozzle
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2011127207A
Other languages
English (en)
Inventor
Keisuke Naito
圭介 内藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2011127207A priority Critical patent/JP2012249993A/ja
Publication of JP2012249993A publication Critical patent/JP2012249993A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)
  • Endoscopes (AREA)

Abstract

【課題】1本の送水管路のみで観察窓の洗浄と観察対象の洗浄とを行うことができる内視鏡を提供する。
【解決手段】内視鏡挿入部の先端部20には、観察対象からの像光を取り込む観察窓62と、観察窓62に向けて気体を噴射する送気ノズル66と、観察対象に向けて液体を噴射する送水ノズル67とが設けられている。送水ノズル67は、観察窓62と送気ノズル66との間に略一直線状に並べて配置されている。送水ノズル67から洗浄液を噴射させると、洗浄液が観察対象に吹き付けられて観察対象が洗浄される。送気ノズル66からの空気と送水ノズル67からの洗浄液とを同時に噴射させると、空気によって洗浄液の軌道が観察窓62側に曲げられ、洗浄液が観察窓62に吹き付けられて観察窓62が洗浄される。従って、送水ノズル67に接続される1本の送水管路のみで観察窓62と観察対象との洗浄が可能になる。
【選択図】図5

Description

本発明は、観察窓や観察対象の洗浄が可能な内視鏡、及びこれを用いた内視鏡システムに関する。
内視鏡は、被検者の被検体内に挿入するための挿入部を備えている。挿入部の先端部には、観察対象からの像光を取り込むための観察窓と、観察窓に向けて洗浄液や空気などの流体を噴射する送気・送水ノズルと、観察対象に向けて洗浄液や薬液を噴射するウォータジェットノズル(WJノズル)とが設けられている(特許文献1参照)。
被検者の体腔内に挿入部を挿入する際に、観察窓に体液や汚物などが付着して観察の妨げになることがある。観察窓に体液などが付着した場合には、送気・送水ノズルから洗浄液を噴射し、次に空気を噴射して観察窓の表面に残った水滴を吹き飛ばす。これにより、観察窓に付着した汚れを洗い流すことができる。
また、観察対象に付着した体液や汚物などにより、観察が困難である場合もある。この場合には、その観察対象に向けてWJノズルから洗浄液を噴射することで、観察対象に付着した汚れを洗い流すことができる。このように、内視鏡では、挿入部の先端部に送気・送水ノズルとWJノズルとを設けることで、観察窓に付着した汚れの洗浄と、観察対象に付着した汚れの洗浄とを行うことができるようにしている。
送気・送水ノズルには、送気・送水管路が接続されている。送気・送水管路は、挿入部の内部で二股に分けられ、一方が気体用の送気管路、他方が液体用の送液管路となっている。送気管路及び送液管路は、挿入部、手元操作部、及びユニバーサルケーブルの内部を通り、ユニバーサルケーブルの先端に設けられたコネクタに接続されている。そして、送気管路及び送液管路は、このコネクタを介して送気・送水装置に接続される。
送気・送水装置は、接続された送気管路に対して空気を送り込むとともに、送液管路に対して洗浄液を送り込む。また、送気管路及び送液管路は、手元操作部に設けられたバルブによって閉塞されている。このバルブは、手元操作部に設けられた送気・送水ボタンの操作に応じて送気管路又は送液管路の一方のみを開通させる。これにより、送気・送水ボタンを操作することで、送気・送水ノズルから送気又は送水が行われる。
WJノズルには、ウォータジェット管路(WJ管路)が接続されている。WJ管路は、送気管路や送水管路と同様に、挿入部、手元操作部、及びユニバーサルケーブルの内部を通ってユニバーサルケーブルの先端に設けられたコネクタに接続され、このコネクタを介してウォータジェット用の送水装置に接続される。これにより、手元操作部に設けられたウォータジェット用のボタンを操作することで、送水装置からWJ管路に液体が送り込まれ、WJノズルから液体が噴射される。
特開2010−115428号公報
上記のように、内視鏡には、送液管路とWJ管路とが有り、観察窓を洗浄するための液体の管路と、観察対象を洗浄するための液体の管路とが、それぞれ個別に設けられている。しかしながら、内視鏡では、挿入部の細径化や機能の追加が要請されており、洗浄用の液体を流通させるという同じ機能の管路を複数設けることは、効率的ではない。このため、内視鏡では、1本の送水管路のみで観察窓の洗浄と観察対象の洗浄とを行えるようにすることが望まれている。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、1本の送水管路のみで観察窓の洗浄と観察対象の洗浄とを行うことができる内視鏡、及びこれを用いた内視鏡システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の内視鏡は、長尺な管状に形成された挿入部と、前記挿入部の先端部に設けられ、観察対象からの像光を取り込むための観察窓と、前記先端部に設けられ、前記観察窓に向けて気体を噴射するための送気ノズルと、前記観察窓と前記送気ノズルとの間に略一直線状に並べて配置され、観察対象に向けて液体を噴射するための送水ノズルと、前記挿入部の内部に設けられるとともに、一端が前記送気ノズルに接続され、気体を前記送気ノズルに送るための送気管路と、前記挿入部の内部に設けられるとともに、一端が前記送水ノズルに接続され、液体を前記送水ノズルに送るための送水管路とを備えたことを特徴とする。
前記送水ノズルから洗浄液を噴射させて観察対象に吹き付けることにより、観察対象の洗浄を行う観察対象洗浄モードと、前記送水ノズルから洗浄液を噴射させるとともに、前記送気ノズルから空気を噴射させ、前記送気ノズルからの空気によって洗浄液の軌道を前記観察窓側に曲げ、洗浄液を前記観察窓に吹き付けることにより、前記観察窓の洗浄を行う観察窓洗浄モードとを有し、前記観察対象洗浄モードの実行を指示するための観察対象洗浄モード実行指示手段と、前記観察窓洗浄モードの実行を指示するための観察窓洗浄モード実行指示手段とを設けることが好ましい。
また、本発明の内視鏡システムは、長尺な管状に形成された挿入部と、前記挿入部の先端部に設けられ、観察対象からの像光を取り込むための観察窓と、前記先端部に設けられ、前記観察窓に向けて気体を噴射するための送気ノズルと、前記観察窓と前記送気ノズルとの間に略一直線状に並べて配置され、観察対象に向けて液体を噴射するための送水ノズルと、前記挿入部の内部に設けられるとともに、一端が前記送気ノズルに接続され、気体を前記送気ノズルに送るための送気管路と、前記挿入部の内部に設けられるとともに、一端が前記送水ノズルに接続され、液体を前記送水ノズルに送るための送水管路とを備えた内視鏡と、前記内視鏡に接続され、前記送気管路に気体を供給する送気装置と、前記内視鏡に接続され、前記送水管路に液体を供給する送水装置とからなることを特徴とする。
観察対象洗浄モード実行指示手段と観察窓洗浄モード実行指示手段とを内視鏡システムに設けた場合、前記送水装置は、前記観察対象洗浄モードの実行が指示された際に、第1の圧力で前記送水管路に対する液体の供給を行ない、前記観察窓洗浄モードの実行が指示された際に、前記第1の圧力よりも低い第2の圧力で前記送水管路に対する液体の供給を行なうことが好ましい。また、前記観察対象洗浄モード実行指示手段と前記観察窓洗浄モード実行指示手段とは、前記内視鏡に設けられていることが好ましい。
本発明では、観察窓と送気ノズルとの間に略一直線状に並べて送水ノズルを配置した。これにより、送水ノズルから洗浄液を噴射させて観察対象に吹き付けることで、観察対象の洗浄を行うことができる。そして、送水ノズルから洗浄液を噴射させるとともに、送気ノズルから空気を噴射させ、送気ノズルからの空気によって洗浄液の軌道を観察窓側に曲げ、観察窓に吹き付けることで、観察窓の洗浄を行うことができる。このように、本発明によれば、1つの送水ノズル、及びこれに接続される1本の送水管路のみで観察対象の洗浄と観察窓の洗浄とを行うことができる。
内視鏡システムの外観斜視図である。 内視鏡挿入部の断面図である。 内視鏡挿入部の先端面の構成を示す平面図である。 観察対象に洗浄液を吹き付ける状態を示す説明図である。 観察窓に洗浄液を吹き付ける状態を示す説明図である。 注射器から液体の供給を行なう例を示す外観斜視図である。
[第1実施形態]
図1に示すように、内視鏡システム10は、被検者の体腔内を撮影する内視鏡11と、体腔内を照明するための照明光を内視鏡11に供給する光源装置12と、内視鏡画像を生成するプロセッサ装置13と、このプロセッサ装置13が生成した内視鏡画像を表示するモニタ14とで構成されている。
光源装置12には、内視鏡11の先端から空気などの気体を噴射させる送気、及び内視鏡11の先端から洗浄液などの液体を噴射させる送水を行うための送気・送水装置15が内蔵されている。送気・送水装置15は、送気に用いられる送気用ポンプ15aと、送水に用いられる送水用ポンプ15bとを備えている。送水用ポンプ15bには、第1の圧力と、この第1の圧力よりも低い第2の圧力との2段階の圧力で送水を行うことができる圧力可変形のポンプが用いられている。
内視鏡11は、被検者の体腔内に挿入される挿入部16と、挿入部16の基端部に連設され、医師などの術者が操作を行うための手元操作部17と、手元操作部17に連設され、内視鏡11を光源装置12及びプロセッサ装置13に接続するためのユニバーサルケーブル18とを有している。
挿入部16は、周知のように、先端部20、湾曲部21、及び軟性部22からなる。先端部20には、硬質な金属材料などで形成された先端部本体の内部に撮像素子や観察光学系、及び照明光学系などが内蔵されている。
湾曲部21は、手元操作部17に設けられた上下用湾曲操作部23、左右用湾曲操作部24の操作に連動して上下左右の4方向に湾曲するように構成されている。これにより、先端部20の先端面20aを所望の方向に向けて体腔内の観察を行うことができる。軟性部22は、手元操作部17と湾曲部21との間を接続する部分であり、細径かつ長尺な管状に形成され、可撓性を有している。
湾曲部21の湾曲方向は、モニタ14に表示される内視鏡画像の向き(先端部20内に配置される撮像素子や観察光学系の向き)に合わせて定義されている。上下用湾曲操作部23を操作して上方向への湾曲を指示すると、モニタ14に表示された内視鏡画像が上方向に移動する。上下用湾曲操作部23を操作して下方向への湾曲を指示すると、モニタ14に表示された内視鏡画像が下方向に移動する。左右用湾曲操作部24を操作して右方向への湾曲を指示すると、モニタ14に表示された内視鏡画像が右方向に移動する。そして、左右用湾曲操作部24を操作して左方向への湾曲を指示すると、モニタ14に表示された内視鏡画像が左方向に移動する。このように、湾曲部21は、内視鏡画像の表示に応じた方向に湾曲するように構成されている。
手元操作部17には、各湾曲操作部23、24の他に、鉗子やスネアなどといった各種の処置具を内視鏡11の内部に挿入するための鉗子入口25、送気の実行を指示するための送気ボタン26、及び送水の実行を指示するための送水ボタン27が設けられている。鉗子入口25は、通常は着脱自在な栓により塞がれている。送気ボタン26と送水ボタン27とは、押しボタン式のスイッチであり、押下操作を検出して、その検出結果を出力する。
ユニバーサルケーブル18には、手元操作部17と反対側の端部に、光源装置12に接続するためのライトガイド用コネクタ(LGコネクタ)30と、プロセッサ装置13に接続するためのビデオ用コネクタ(電気コネクタ)31とが設けられている。電気コネクタ31は、コード32を介してLGコネクタ30と接続されている。内視鏡11は、これらの各コネクタ30、31を介して各装置12、13に着脱自在に接続される。
また、LGコネクタ30には、送水用の洗浄液を貯留する送水タンク33を接続するためのジョイントが設けられている。LGコネクタ30は、送水用のジョイント及び送水チューブ33aを介して送水タンク33と接続されている。
光源装置12には、照明光を照射する光源ランプが内蔵されている。光源ランプは、接続されたLGコネクタ30の光入射面と対面するように配置されており、その光入射面に照明光を入射させる。LGコネクタ30に入射した照明光は、内視鏡11内に設けられたライトガイドによって先端部20内の照明光学系に導かれ、先端部20の先端面20aに配置された照明窓63、64(図3参照)から照射される。
また、内視鏡11は、LGコネクタ30を介して、光源装置12に内蔵された送気・送水装置15に接続される。送気用ポンプ15aから供給される空気は、LGコネクタ30を介して内視鏡11内に設けられた送気管路58(図2参照)に送り込まれる。一方、送水用ポンプ15bから供給される空気は、LGコネクタ30を介して送水チューブ33aに送り込まれる。
送水チューブ33aには、送水用ポンプ15bから供給される空気を送水タンク33に送り込んで送水タンク33内に圧力を加える送気用の管路と、加えられた圧力によって押し出される送水タンク33内の洗浄液を送り出す送水用の管路とが形成されている。この送水用の管路は、LGコネクタ30で内視鏡11内に形成された送水管路60(図2参照)に接続されている。
送気ボタン26と送水ボタン27とは、ユニバーサルケーブル18及びLGコネクタ30を介して送気・送水装置15と電気的に接続されている。送気ボタン26と送水ボタン27とは、押圧操作を検出し、その検出結果を送気・送水装置15に入力する。送気・送水装置15は、送気ボタン26の押下操作が検出されたことに応答して送気用ポンプ15aを駆動する。これにより、送気ボタン26を押下操作することによって送気用ポンプ15aからの空気の供給が開始され、送気管路58に送られた空気が、挿入部16の先端に設けられた送気ノズル66(図3参照)から噴射される。従って、本実施形態では、送気用ポンプ15aによって、請求項記載の送気装置が構成されている。
また、送気・送水装置15は、送水ボタン27の押下操作が検出されたことに応答して送水用ポンプ15bを駆動する。これにより、送水ボタン27を押下操作することによって送水用ポンプ15bからの空気の供給が開始され、その空気が送水タンク33に送られる。そして、送水タンク33に空気を送り込むことによって、送水タンク33から押し出された洗浄液が、送水管路60に送られ、挿入部16の先端に設けられた送水ノズル67(図3参照)から噴射される。従って、本実施形態では、送水用ポンプ15bと送水タンク33と送水チューブ33aとによって、請求項記載の送水装置が構成されている。
プロセッサ装置13には、内視鏡11に設けられた撮像素子から出力される撮像信号に各種の画像処理を施して内視鏡画像を生成する画像処理回路が設けられている。画像処理回路は、内視鏡画像をコンポジット信号やRGBコンポーネント信号にエンコードし、モニタ14に出力する。これにより、モニタ14に内視鏡画像が表示される。
図2に示すように、内視鏡11の軟性部22は、内側より順に可撓性を保ちながら内部を保護するフレックスと呼ばれる螺管50と、この螺管50の上に被覆され外層52の樹脂を保持するブレードと呼ばれるネット51と、このネット51上に樹脂を被着した外層52との3層からなる可撓性管53で構成されている。
可撓性管53の内部には、ライトガイド54、55、アングルワイヤ56、鉗子管路57、送気管路58、多芯ケーブル59、及び、送水管路60が設けられている。各ライトガイド54、55は、光源装置12から供給される照明光を先端部20の照明光学系に導く。
アングルワイヤ56は、上下用と左右用との2本が設けられている。上下用のアングルワイヤ56は、上下用湾曲操作部23の操作に連動するプーリに掛け回されて折り返され、その両端が湾曲部21に接続されている。同様に、左右用のアングルワイヤ56は、左右用湾曲操作部24の操作に連動するプーリに掛け回されて折り返され、その両端が湾曲部21に接続されている。このため、可撓性管53の内部では、4本のアングルワイヤ56が通っているように見える。
各湾曲操作部23、24を操作すると、プーリに掛け回された各アングルワイヤ56が連動し、各アングルワイヤ56の両端が湾曲部21を押し引きする。これにより、各湾曲操作部23、24の操作に応じて湾曲部21が上下左右に湾曲する。また、各アングルワイヤ56は、それぞれ密着コイルパイプ56aの中に挿通されている。
鉗子管路57は、手元操作部17で鉗子入口25に接続されており、鉗子入口25から挿入された処置具を先端部20に案内する。送気管路58は、送気ボタン26の押下操作に応じて供給される空気を先端部20に送る。多芯ケーブル59は、主に、映像信号処理部から撮像センサを駆動するための信号を送るとともに、撮影センサから得られる撮像信号を映像信号処理部に送るためのケーブルであり、複数の信号線を保護被膜で覆った断面形状になっている。送水管路60は、送水ボタン27の押下操作に応じて供給される洗浄液を先端部20に送る。
図3に示すように、内視鏡11の先端部20の先端面20aには、観察窓62、一対の照明窓63、64、鉗子出口65、送気ノズル66、及び送水ノズル67が設けられている。観察窓62は、観察対象からの像光を取り込むための窓である。この観察窓62は、撮像素子に向けて像光を結像させる観察光学系68(図4参照)の一部を、先端面20aに形成された開口から露呈させることによって構成されている。照明窓63、64は、観察窓62を挟んだ両側に設けられ、ライトガイド54、55を介して供給される光源装置12からの光を観察対象に向けて照射する。
鉗子出口65は、鉗子管路57の一端が接続され、鉗子管路57に挿入された処置具の先端を導出させる。送気ノズル66は、送気管路58の一端が接続され、送気ボタン26の押下操作に応じて送気管路58から送られる空気を噴射する。送気ノズル66の噴射口は、噴射する空気が観察窓62に向かうように形成されている。
送水ノズル67は、送水管路60の一端が接続され、送水管路60から送られる洗浄液を噴射する。送水ノズル67の噴射口は、観察窓62の光軸方向に向いて形成されている。また、送水ノズル67は、観察窓62と送気ノズル66との間に略一直線状に並べて配置されている。
内視鏡11及び送気・送水装置15は、送水ノズル67から噴射された洗浄液を観察対象に吹き付けることによって、観察対象の洗浄を行う観察対象洗浄モードと、送水ノズル67から噴射された洗浄液を観察窓62に吹き付けることによって、観察窓62の洗浄を行う観察窓洗浄モードとを有している。
観察対象洗浄モードは、送水ボタン27のみを押下操作することで実行される。送気・送水装置15は、送水ボタン27の押下操作のみが検出されたことに応じて、観察対象洗浄モードの実行が指示されたと判断する。そして、送気・送水装置15は、観察対象洗浄モードの実行が指示されたと判断すると、第1の圧力で送水用ポンプ15bを駆動させ、送水ノズル67から洗浄液を噴射させる。このように、本実施形態では、送水ボタン27によって観察対象洗浄モード実行指示手段が構成されている。
送水ノズル67の噴射口は、観察窓62の光軸方向に向いて形成されているから、図4に示すように、送水ノズル67から洗浄液WLを噴射させると、その洗浄液WLは、観察窓62の光軸方向に向かい、観察対象に吹き付けられる。これにより、送水ノズル67から噴射された洗浄液WLによって、観察対象に付着した汚れが洗い流される。
一方、観察窓洗浄モードは、送気ボタン26と送水ボタン27とを同時に押下操作することで実行される。送気・送水装置15は、送気ボタン26と送水ボタン27との押下操作が同時に検出されたことに応じて、観察窓洗浄モードの実行が指示されたと判断する。そして、送気・送水装置15は、観察窓洗浄モードの実行が指示されたと判断すると、送気用ポンプ15aを駆動させ、送気ノズル66から空気を噴射させるとともに、第1の圧力よりも低い第2の圧力で送水用ポンプ15bを駆動させ、送水ノズル67から同時に洗浄液を噴射させる。このように、本実施形態では、送気ボタン26と送水ボタン27によって観察窓洗浄モード実行指示手段が構成されている。
送水ノズル67は、観察窓62と送気ノズル66との間に略一直線状に並べて配置されているから、図5に示すように、送気ノズル66からの空気と送水ノズル67からの洗浄液WLとを同時に噴射させると、洗浄液WLの軌道が送気ノズル66からの空気によって観察窓62側に曲げられ、洗浄液WLが観察窓62に吹き付けられる。これにより、送水ノズル67から噴射された洗浄液WLによって、観察窓62に付着した汚れが洗い流される。
このように、内視鏡11では、観察窓62と送気ノズル66との間に送水ノズル67を設け、送気ノズル66から噴射される空気で洗浄液WLの軌道を曲げることにより、送水ノズル67からの洗浄液WLによって観察窓62を洗浄できるようにした。
従って、内視鏡11では、1つの送水ノズル67、及びこれに接続される1本の送水管路60のみで観察対象の洗浄と、観察窓62の洗浄とを行うことができ、送気ノズル66に接続される送水管路を別途設ける必要がない。このため、内視鏡11では、挿入部16や手元操作部17、及びユニバーサルケーブル18の細径化を図ることができる。また、内部の管路の本数を減らすことができるので、内視鏡11の構成が簡潔になり、内視鏡11のコストダウンや耐久性の向上も図ることができる。
さらには、空いたスペースをバルーン伸縮用の管路として利用するなど、挿入部16などの大径化を招くことなく内視鏡11の機能を追加させることもできる。空いたスペースを利用して送水管路60や鉗子管路57などの大径化を図ることもできる。
ところで、送水ノズル67からの距離が比較的遠い観察対象の洗浄を行う際に、洗浄液WLの水圧が低過ぎると、観察対象まで洗浄液WLが届かなかったり、観察対象に付着した汚れが落ちなかったりすることが懸念される。一方、送水ノズル67からの距離が比較的近い観察窓62の洗浄を行う際に、洗浄液WLの水圧が高過ぎると、送気ノズル66からの空気が当たっても適切に洗浄液WLの軌道を曲げることができず、観察窓62の洗浄性が低下してしまうことが懸念される。
そこで、内視鏡11では、観察対象洗浄モードの際に、第1の圧力で送水用ポンプ15bを駆動させ、観察窓洗浄モードの際に、第1の圧力よりも低い第2の圧力で送水用ポンプ15bを駆動させている。
こうすれば、送水ノズル67からの距離が比較的遠い観察対象を洗浄する場合には、高い圧力で送水が行われ、観察対象に対して勢い良く洗浄液WLが吹き付けられるので、観察対象の汚れの洗浄性を高めることができる。
そして、送水ノズル67からの距離が比較的近い観察窓62を洗浄する場合には、低い圧力で送水が行われるので、送水ノズル67から噴射された洗浄液WLの軌道を送気ノズル66からの空気によって観察窓62に向けて適切に曲げることが可能になり、観察窓62の洗浄性も高めることができる。
なお、送水用ポンプ15bの第1の圧力の圧力値は、観察対象の洗浄性などを考慮して適宜設定すればよい。同様に、送水用ポンプ15bの第2の圧力は、送気ノズル66からの空気による軌道の曲げ易さや観察窓62の洗浄性などを考慮して適宜設定すればよい。
上記実施形態では、送水用ポンプ15bの圧力を2段階に変化させているが、観察対象の洗浄と観察窓62の洗浄とを適切に行うことができれば、圧力の変化を行わなくてもよい。また、上記実施形態では、送水用ポンプ15bの圧力を変化させているが、観察窓洗浄モードの時だけ圧力を高くするといったように、送気用ポンプ15aの圧力を変化させてもよい。さらには、送気用ポンプ15aと送水用ポンプ15bとの双方の圧力を変化させてもよい。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、上記実施形態と機能・構成上同一のものについては、同符号を付し、詳細な説明を省略する。図6に示すように、本実施形態の内視鏡システム80は、内視鏡81と光源装置82、及び上記第1の実施形態と同様のプロセッサ装置13とモニタ14とで構成されている。光源装置82には、送気用ポンプ83が設けられている。送気用ポンプ83は、LGコネクタ30を介して送気管路58の一端に接続され、送気管路58内に空気の供給を行なう。
内視鏡81の手元操作部17には、上下用湾曲操作部23、左右用湾曲操作部24、鉗子入口25の他に、送気ボタン84と液体供給部85とが設けられている。送気ボタン84は、その押下操作に連動して送気管路58の閉塞及び開通を切り替えるバルブに連結されている。バルブは、送気ボタン84が押下操作されていない状態で送気管理58を閉塞させ、送気ボタン84の押下操作に連動して送気管路58を開通させる。これにより、送気ボタン84を押下操作することによって送気管路58が開通し、送気用ポンプ83から供給された空気が送気管路58を通って送気ノズル66に送られ、送気ノズル66から噴射される。
液体供給部85は、送水管路60の一端に接続されるように手元操作部17に形成された貫通孔である。この液体供給部85には、注射器86の先端が挿抜自在に接続される。注射器86の先端を液体供給部85に接続した状態で、注射器86の内部に貯留された洗浄液や薬液を押し出す。これにより、送水管路60内に洗浄液や薬液などの液体が供給され、その液体が送水管路60を通って送水ノズル67に送られて送水ノズル67から噴射される。
内視鏡81で検査を行っている際に観察対象の洗浄を行いたい場合には、洗浄液を貯留した注射器86を液体供給部85に接続し、その洗浄液を押し出す。これにより、送水ノズル67から噴射された洗浄液が観察対象に吹き付けられ、観察対象が洗浄される。
一方、内視鏡81で検査を行っている際に観察窓62の洗浄を行いたい場合には、洗浄液を貯留した注射器86を液体供給部85に接続した後、送気ボタン84を押下操作する。そして、送気ボタン84を押下操作した状態のまま、注射器86に貯留された洗浄液を押し出す。これにより、送水ノズル67から噴射された洗浄液の軌道が、送気ノズル66から噴射された空気によって曲げられ、洗浄液が観察窓62に吹き付けられて観察窓62が洗浄される。
このように、本実施形態では、注射器86を送水装置とし、注射器86から液体を供給するようにした。この構成では、送水用ポンプ15bなどからなる送水装置を用いた上記第1の実施形態に比べて内視鏡システム80の構成が簡潔になり、内視鏡システム80のコストダウンや耐久性の向上を図ることができる。
また、上記第1の実施形態の構成では、観察対象に対して薬液などを吹き付けたい場合に、所望の液体を貯留した送水タンク33を逐一セットしなければならず、非常に手間が掛かる。これに対し、本実施形態の構成では、所望の液体を貯留した注射器86を液体供給部85に接続するだけでよいので、洗浄液による観察対象の洗浄や、観察対象に対する薬液の噴射などを容易に行うことができる。
上記実施形態では、送気ボタン26と送水ボタン27とで観察対象洗浄モード実行指示手段と観察窓洗浄モード実行指示手段とを構成しているが、観察対象洗浄モード実行指示手段と観察窓洗浄モード実行指示手段とは、これに限ることなく、各モードの実行を指示できるものであればよい。また、各モードの実行の指示は、上記第1の実施形態で示すように、電気的な信号を通じて行うものでもよいし、上記第2の実施形態で示すように、バルブの開閉など機械的な動作を通じて行うものでもよい。上記実施形態では、内視鏡に各指示手段を設けた例を示しているが、これに限ることなく、送気装置や送水装置に各指示手段を設けてもよい。
上記実施形態では、CCDなどの撮像素子を用いて被検体の状態を撮像した画像を観察する電子内視鏡を例に上げて説明しているが、本発明はこれに限るものではなく、光学的イメージガイドを採用して被検体の状態を観察する内視鏡にも適用することができる。また、上記各実施形態では、先端部端面に設けたノズルに本発明を実施した例を説明したが、ノズルは先端部の端面以外に先端部の周面や、周面の一部を切り欠いてなる側面部に形成したものであってもよい。
10、80 内視鏡システム
11、81 内視鏡
15 送気・送水装置
15a、83 送気用ポンプ
15b 送水用ポンプ
16 挿入部
20 先端部
26、84 送気ボタン
27 送水ボタン
62 観察窓
58 送気管路
60 送水管路
66 送気ノズル
67 送水ノズル
86 注射器

Claims (6)

  1. 長尺な管状に形成された挿入部と、
    前記挿入部の先端部に設けられ、観察対象からの像光を取り込むための観察窓と、
    前記先端部に設けられ、前記観察窓に向けて気体を噴射するための送気ノズルと、
    前記観察窓と前記送気ノズルとの間に略一直線状に並べて配置され、観察対象に向けて液体を噴射するための送水ノズルと、
    前記挿入部の内部に設けられるとともに、一端が前記送気ノズルに接続され、気体を前記送気ノズルに送るための送気管路と、
    前記挿入部の内部に設けられるとともに、一端が前記送水ノズルに接続され、液体を前記送水ノズルに送るための送水管路とを備えたことを特徴とする内視鏡。
  2. 前記送水ノズルから洗浄液を噴射させて観察対象に吹き付けることにより、観察対象の洗浄を行う観察対象洗浄モードと、
    前記送水ノズルから洗浄液を噴射させるとともに、前記送気ノズルから空気を噴射させ、前記送気ノズルからの空気によって洗浄液の軌道を前記観察窓側に曲げ、洗浄液を前記観察窓に吹き付けることにより、前記観察窓の洗浄を行う観察窓洗浄モードとを有し、
    前記観察対象洗浄モードの実行を指示するための観察対象洗浄モード実行指示手段と、
    前記観察窓洗浄モードの実行を指示するための観察窓洗浄モード実行指示手段とを設けたことを特徴とする請求項1記載の内視鏡。
  3. 長尺な管状に形成された挿入部と、前記挿入部の先端部に設けられ、観察対象からの像光を取り込むための観察窓と、前記先端部に設けられ、前記観察窓に向けて気体を噴射するための送気ノズルと、前記観察窓と前記送気ノズルとの間に略一直線状に並べて配置され、観察対象に向けて液体を噴射するための送水ノズルと、前記挿入部の内部に設けられるとともに、一端が前記送気ノズルに接続され、気体を前記送気ノズルに送るための送気管路と、前記挿入部の内部に設けられるとともに、一端が前記送水ノズルに接続され、液体を前記送水ノズルに送るための送水管路とを備えた内視鏡と、
    前記内視鏡に接続され、前記送気管路に気体を供給する送気装置と、
    前記内視鏡に接続され、前記送水管路に液体を供給する送水装置とからなることを特徴とする内視鏡システム。
  4. 前記送水ノズルから洗浄液を噴射させて観察対象に吹き付けることにより、観察対象の洗浄を行う観察対象洗浄モードと、
    前記送水ノズルから洗浄液を噴射させるとともに、前記送気ノズルから空気を噴射させ、前記送気ノズルからの空気によって洗浄液の軌道を前記観察窓側に曲げ、洗浄液を前記観察窓に吹き付けることにより、前記観察窓の洗浄を行う観察窓洗浄モードとを有し、
    前記観察対象洗浄モードの実行を指示するための観察対象洗浄モード実行指示手段と、
    前記観察窓洗浄モードの実行を指示するための観察窓洗浄モード実行指示手段とを設けたことを特徴とする請求項3記載の内視鏡システム。
  5. 前記送水装置は、前記観察対象洗浄モードの実行が指示された場合、第1の圧力で前記送水管路に対する液体の供給を行ない、前記観察窓洗浄モードの実行が指示された場合、前記第1の圧力よりも低い第2の圧力で前記送水管路に対する液体の供給を行なうことを特徴とする請求項4記載の内視鏡システム。
  6. 前記観察対象洗浄モード実行指示手段と前記観察窓洗浄モード実行指示手段とが前記内視鏡に設けられていることを特徴とする請求項4又は5記載の内視鏡システム。
JP2011127207A 2011-06-07 2011-06-07 内視鏡及び内視鏡システム Withdrawn JP2012249993A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011127207A JP2012249993A (ja) 2011-06-07 2011-06-07 内視鏡及び内視鏡システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011127207A JP2012249993A (ja) 2011-06-07 2011-06-07 内視鏡及び内視鏡システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012249993A true JP2012249993A (ja) 2012-12-20

Family

ID=47523380

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011127207A Withdrawn JP2012249993A (ja) 2011-06-07 2011-06-07 内視鏡及び内視鏡システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012249993A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014230673A (ja) * 2013-05-30 2014-12-11 Hoya株式会社 内視鏡の先端部構造
KR101856045B1 (ko) * 2016-09-27 2018-05-09 울산대학교 산학협력단 광각시스템이 구비된 복강경의 세척장치

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014230673A (ja) * 2013-05-30 2014-12-11 Hoya株式会社 内視鏡の先端部構造
KR101856045B1 (ko) * 2016-09-27 2018-05-09 울산대학교 산학협력단 광각시스템이 구비된 복강경의 세척장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11457893B2 (en) Ultrasonic endoscope
JP5419937B2 (ja) 内視鏡システム、及び内視鏡システムの作動方法
US20120226104A1 (en) Endoscope
CN108498120B (zh) 内窥镜
WO2006073185A1 (ja) 内視鏡用挿入部
JP6723942B2 (ja) 内視鏡
JP5584057B2 (ja) 硬性内視鏡
EP3175771A1 (en) Endoscope
JP5665650B2 (ja) 内視鏡
JP5437200B2 (ja) 硬性内視鏡及びその作動方法
JP2012249993A (ja) 内視鏡及び内視鏡システム
JP6170862B2 (ja) 内視鏡用挿入部及び内視鏡
JP2012245061A (ja) 超音波内視鏡
JP2010075270A (ja) 補助具及び内視鏡システム
JP5384041B2 (ja) 内視鏡
CN102273996B (zh) 内窥镜
JP5514077B2 (ja) 内視鏡用先端フード及び内視鏡システム
EP2923631B1 (en) Endoscope insertion portion and endoscope
JP2012245188A (ja) 内視鏡
JP2010075271A (ja) 内視鏡システム及び補助具
JP2012045326A (ja) 硬性内視鏡
JP5695545B2 (ja) 内視鏡
JP5572041B2 (ja) 硬性内視鏡
US20200345226A1 (en) Cleaning tool for insertion device
JP2009089924A (ja) 内視鏡

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20140902