JP2012240188A - 電動工具 - Google Patents

電動工具 Download PDF

Info

Publication number
JP2012240188A
JP2012240188A JP2011115822A JP2011115822A JP2012240188A JP 2012240188 A JP2012240188 A JP 2012240188A JP 2011115822 A JP2011115822 A JP 2011115822A JP 2011115822 A JP2011115822 A JP 2011115822A JP 2012240188 A JP2012240188 A JP 2012240188A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery
tool
motor
weight
electric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011115822A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5635945B2 (ja
Inventor
Sai Iida
斉 飯田
Yoshihiro Kasuya
喜洋 糟谷
Masanori Furusawa
正規 古澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Makita Corp
Original Assignee
Makita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Makita Corp filed Critical Makita Corp
Priority to JP2011115822A priority Critical patent/JP5635945B2/ja
Publication of JP2012240188A publication Critical patent/JP2012240188A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5635945B2 publication Critical patent/JP5635945B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Percussive Tools And Related Accessories (AREA)
  • Portable Power Tools In General (AREA)

Abstract

【課題】 工具本体の制振を維持しつつ、軽量化を図る上で有効な電動工具を提供する。
【解決手段】 電動工具は、先端工具119を駆動するモータ111と、モータ111に電力を供給するバッテリ110と、モータ111を収容する工具本体103と、工具本体103に生ずる振動を抑制する制振機構160とを有する。制振機構160は、工具本体103に対し相対移動することにより当該工具本体103の振動を抑制するウェイトを有する。そして、バッテリ110は、ウェイトの構成要素として設定されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、モータにより先端工具を駆動させて被加工材に所定の加工作業を遂行する電動工具に関する。
特開2004−154903号公報(特許文献1)は、先端工具による加工作業時に工具本体に発生する振動を抑制するための制振機構を備えた電動工具を開示している。公報に記載の制振機構は、ウェイトと当該ウェイトを移動可能に支持する弾性部材とを有する動吸振器として構成され、工具本体に装着されている。制振機構は、重量物としてのウェイトを主たる制振要素とする。このため、制振機構の工具本体への搭載は、工具本体の振動を抑制して作業者の作業環境を改善できる反面、工具本体の軽量化を阻害する一因となり、この点において更なる改良の余地がある。
特開2004−154903号公報
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、工具本体の制振を維持しつつ、軽量化を図る上で有効な電動工具を提供することをその目的とする。
上記課題を解決するべく、本発明に係る電動工具の好ましい形態によれば、先端工具を駆動するモータと、モータに電力を供給するバッテリと、モータを収容する工具本体と、工具本体に生ずる振動を抑制する制振機構とを有する。制振機構は、工具本体に対し相対移動することにより当該工具本体の振動を抑制するウェイトを有し、そしてバッテリは、ウェイトの構成要素として設定されている。本発明における「ウェイト」は、バッテリのみによって構成される形態、あるいはバッテリと当該バッテリ以外の要素を含む形態のいずれも好適に包含する。
本発明の好ましい形態によれば、モータに電力を供給するバッテリが、制振機構の制振要素としてのウェイトを兼用する構成としている。これによりバッテリを利用して工具本体の振動の抑制に必要な重量を確保し、電動工具を軽量化することができる。
本発明に係る電動工具の更なる形態によれば、ウェイトの構成要素であるバッテリは、工具本体に対し取外し自在に取付けられる。
この形態によれば、バッテリを着脱自在とすることで、バッテリ交換を容易に行うことができる。
本発明に係る電動工具の更なる形態によれば、ウェイトは、バッテリとは別に、当該ウェイトを構成する他の構成要素としての基部を有する。基部は、工具本体に弾性連結されて当該工具本体に対し弾発状に相対移動が可能とされる。バッテリは、基部に取外し自在に取付けられ、当該取付けられた状態において、基部とバッテリの間で固定状の電気接続が行われ、ウェイトが工具本体に対して相対移動する間も、固定状の電気接続状態が維持される構成とした。
この形態によれば、バッテリと工具本体との相対移動にかかわらず、工具本体側とバッテリ側との電気接続状態を維持することで、電気接続部位のチャタリングが防止された安定した接続状態が得られる。
本発明に係る電動工具の更なる形態によれば、基部には第1電気端子が設けられ、バッテリには第2電気端子が設けられる。そして第1電気端子と第2電気端子の一方は雄型端子、他方は雌型端子として設定され、バッテリが工具本体側に向けて直線的に相対移動させて基部に取付けられる際、当該バッテリの取付動作を利用して雄型端子と雌型端子の接続がなされる構成とした。
この形態によれば、バッテリを基部に取付けるだけで、基部とバッテリの間での電気的接続を自動的に行うことができる。
本発明に係る電動工具の更なる形態によれば、バッテリは、工具本体の内部空間に内蔵され、当該内蔵された状態で外部からの充電が可能とされている。
この形態によれば、本体外部にバッテリが可動体として配置される場合の、外観見栄えの悪さ等の問題が解消される。
本発明に係る電動工具の更なる形態によれば、モータによって駆動されて直線運動し、これにより先端工具に長軸方向への打撃力を付与する打撃子を有する。また制振機構は、ウェイトを兼ねるバッテリと当該バッテリを先端工具の長軸方向への移動可能に支持する弾性部材とを有する動吸振器として構成される。打撃子の打撃軸線とモータの出力軸が互いに平行に延在されるとともに、打撃子の打撃軸線を挟んで一方にモータが配置され、他方に制振機構が配置されている。
打撃子が先端工具に長軸方向への打撃力を付与して加工作業を遂行する電動工具、すなわち、ハンマあるいはハンマドリル等の打撃工具の場合、先端工具であるビットの打撃軸線方向に振動が入力する。この形態によれば、制振機構を打撃軸線に近接して配置することが可能なため、工具本体に入力する振動に対して制振機構の制振機能を効率的に働かせることができる。
本発明に係る電動工具の更なる形態によれば、工具本体は、モータを収容するモータハウジングを有する。モータの外郭を形成する外壁面とモータハウジングの内壁面との間に空間が設定され、当該空間に動吸振器が配置されている。
モータ外壁面とモータハウジング内壁面との間に空間を利用して動吸振器を配置できるため、合理的である。
本発明に係る電動工具の更なる形態によれば、工具本体は、作業者が握るハンドグリップを有する。そしてハンドグリップは、工具本体に対し弾性体を介して連結された構成とされる。
この形態によれば、制振機構で取り切れなかった振動が工具本体からハンドグリップへと伝達することを弾性体によって遮断し、これによりハンドグリップの制振効果を一層向上できる。
本発明によれば、工具本体の制振を維持しつつ、軽量化を図る上で有効な電動工具が提供されることとなった。
本発明の第1の実施形態に係るハンマドリルの全体構成を示す一部破断外観図である。 図1のA−A線断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るハンマドリルの全体構成を示す断面図である。 図3のB−B線断面図である。
(本発明の第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態につき、図1及び図2を参照しつつ詳細に説明する。本実施の形態では、電動工具の一例として充電式のハンマドリルを用いて説明する。本実施形態のハンマドリル101は、図1に示すように、概括的に見て、ハンマドリル101の外郭を形成する本体部103と、当該本体部103の先端領域(図示右側)にツールホルダ137を介して着脱自在に取付けられたハンマビット119と、を主体として構成されている。本体部103は、本発明における「工具本体」に対応し、ハンマビット119は、本発明における「先端工具」に対応する。ハンマビット119は、ツールホルダ137によってその長軸方向への相対的な往復動が可能に、かつその周方向への相対的な回動が規制された状態で保持される。なお、説明の便宜上、本体部103がハンマビット119の長軸方向を水平方向とする向きに置かれた状態において、ハンマビット119側を前、その反対側のハンドグリップ109側を後という。
本体部103は、駆動モータ111を収容したモータハウジング105と、駆動機構としての運動変換機構113、打撃要素115及び動力伝達機構117を収容したギアハウジング107と、ハンマビット119の反対側に配置されたハンドグリップ109とを主体として構成されている。ハンドグリップ109は、ハンマビット119の長軸方向と交差する上下方向に延在された作業者が握るグリップ部109Aと、当該グリップ部109Aの延在方向の各端部から本体部103側へと延在する上下の連接領域109B,109Cを有し、当該上下の延在端部109B,109Cが本体部103に対してハンマビット119の長軸方向に直線状に相対移動可能に連接されたループ状のメインハンドル(D形ハンドル)として備えられる。そして、上下の連接領域109B,109Cと本体部103(ギアハウジング107)との間には、それぞれ圧縮コイルばね108が介在され、これによりハンドグリップ109は、本体部103に対してハンマビット119の長軸方向に相対移動可能に弾性連結される。圧縮コイルばね108は、本発明における「弾性体」に対応する。
また、本体部103は、その一部、具体的にはモータハウジング105の一部がハンドグリップ109の下方へと延在され、当該延在領域によってバッテリ装着部151が形成されている。そして、当該バッテリ装着部151に駆動モータ111の電源となる充電式のバッテリパック110が取外し可能に取付けられている。バッテリパック110は、複数のバッテリセル(電池)を1つのバッテリケース(容器)110Aにまとめて収容した構成であり、本発明における「バッテリ」に対応する。バッテリパック110の取付構造については、後述する。
駆動モータ111の回転出力は、運動変換機構113によって直線運動に適宜変換された上で打撃要素115に伝達され、当該打撃要素115を介してハンマビット119の長軸方向(図1における左右方向)への衝撃力を発生する。また、駆動モータ111の回転出力は、動力伝達機構117によって適宜減速された上でハンマビット119に回転力として伝達され、当該ハンマビット119が周方向に回転動作される。駆動モータ111は、ハンマビット119の長軸方向の下方側において、モータ軸111aの軸線の延長線がハンマビット119の長軸方向を横切るように傾斜状に配置されている。なお、駆動モータ111は、ハンドグリップ109に配置されたトリガ109aを作業者が引き操作することによって通電駆動される。
運動変換機構113は、ハンマビット119の長軸方向に平行に配置された中間軸125と、中間軸125と共に回転する回転体127と、回転体127の回転運動に伴いハンマビット119の長軸方向に揺動する揺動部材としての揺動リング129と、揺動リング129に連接されてツールホルダ137内を直線動作する駆動子としての筒状ピストン130とを主体として構成される。中間軸125は、大径のべベルギアからなる被動ギア123を有し、当該被動ギア123がモータ軸111aと共に回転される小径のべベルギアからなる駆動ギア121に噛み合い係合されている。揺動リング129は、回転体127に軸受126を介して相対回転可能に取り付けられるとともに、外径方向へと延在する揺動ロッド128を有する。そして、当該揺動ロッド128が筒状ピストン130に相対回動可能に連接されている。上記の回転体127、揺動リング129、筒状ピストン130によって揺動機構が構成されている。従って、駆動モータ111が通電駆動されると、中間軸125と共に回転体127が回転動作されることに伴い揺動リング129がハンマビット119の長軸方向に揺動され、これにより筒状ピストン130がツールホルダ137内を直線動作する。
打撃要素115は、筒状ピストン130のボア内壁に摺動自在に配置された打撃子としてのストライカ143と、ツールホルダ137に摺動自在に配置された中間子としてのインパクトボルト145とを主体として構成される。ストライカ143は、筒状ピストン130の摺動動作に伴う空気室130aの空気バネ(圧力変動)を介して駆動され、インパクトボルト145に衝突(打撃)し、当該インパクトボルト145を介してハンマビット119に打撃力を伝達する。
動力伝達機構117は、中間軸125上において、揺動リング129を挟んで被動ギア123の反対側に配置された第1伝達ギア131、当該第1伝達ギア131に噛み合い係合してハンマビット119の長軸方向周りを回転される第2伝達ギア133、当該第2伝達ギア133と共にハンマビット119の長軸方向周りを回転されるツールホルダ137を主体として構成される。
上記のように構成されるハンマドリル101は、使用者によるトリガ109aの引き操作によって駆動モータ111が通電駆動され、中間軸125が回転駆動されると、揺動機構を主体に構成される運動変換機構113を介して筒状ピストン130がツールホルダ137内を直線状に摺動動作され、それに伴う当該筒状ピストン130の空気室130a内の空気の圧力変化、すなわち空気バネの作用により、ストライカ143が筒状ピストン130内を直線運動する。ストライカ143は、インパクトボルト145に衝突することで、その運動エネルギをハンマビット119に伝達する。
一方、中間軸125とともに第1伝達ギア131が回転されると、第2伝達ギア133を介してツールホルダ137がハンマビット119の長軸方向周りに回転され、更に当該ツールホルダ137にて保持されるハンマビット119が一体状に回転される。かくして、ハンマビット119が長軸方向のハンマ動作と周方向のドリル動作を行い、被加工材(コンクリート)に穴開け作業を遂行する。
なお、本実施の形態に係るハンマドリル101は、上述したハンマビット119にハンマ動作と周方向のドリル動作とを行わせる、ハンマドリルモードでの作業態様のほか、ハンマビット119にドリル動作のみを行わせるドリルモードでの作業態様に切り換えることが可能とされているが、このモードの切換機構については、本発明に直接関係しないため、その説明については省略する。
次にバッテリパック110のバッテリ装着部151に対する取付構造につき、図1及び図2を参照しつつ説明する。図示のように、バッテリ装着部151には、バッテリパック110がバッテリホルダー155を介して吊下げ状に保持される。バッテリ装着部151は、下面側が開放された内部空間を有し、当該内部空間にはハンマビット119の長軸方向(前後方向)と同方向に互いに平行に延在する左右2本のガイドロッド153が固定状に配置されている。左右2本のガイドロッド153は、バッテリホルダー155のバッテリ装着部151に対する相対移動方向を規定するガイド部材として備えられる。バッテリホルダー155は、略箱型状に形成されるとともに、前後方向の略中央上面部に上方に突出する取付突部155aを有する。取付突部155aは、バッテリ装着部151の内部空間へと突入し、2本のガイドロッド153に対して摺動自在に嵌合されている。これにより、バッテリホルダー155は、バッテリ装着部151に対してハンマビット119の長軸方向への相対移動可能に支持される。
バッテリホルダー155の取付突部155aの前後には、当該取付突部155aをハンマビット119の長軸方向に弾発状に支持する圧縮コイルばね159が配置されている。前後の圧縮コイルばね159は、取付突部155aの長軸方向端面とバッテリ装着部151に形成された前後のばね受け部151aとの間に弾発状に介在され、バッテリホルダー155をバッテリ装着部151に弾性連結する。これにより、バッテリパック110及び当該バッテリパック110を保持するバッテリホルダー155により構成されるウェイトと、当該ウェイトを本体部103のバッテリ装着部151に支持する圧縮コイルばね159とからなる動吸振器160が構成されている。
すなわち、本実施の形態に係る動吸振器160のウェイトは、バッテリパック110とバッテリホルダー155とによって構成され、ハンマ作業時あるいはハンマドリル作業時において、バッテリホルダー155と共に、本体部103に生ずるハンマビット119の長軸方向の振動を抑制する制振要素として機能する。動吸振器160のウェイトを構成するバッテリホルダー155は、本発明における「基部」に対応し、また、動吸振器160のウェイトを構成するバッテリパック110は、本発明における「バッテリ」に対応する。圧縮コイルばね159は、本発明における「弾性部材」に対応する。また、動吸振器160は、本発明における「制振機構」に対応する。
バッテリホルダー155の左右の側壁部には、ハンマビット119の長軸方向と同方向に互いに平行に延在する断面略L形のレール部155bが形成され、当該レール部155bの前端側(図1の左端)が開放されている。バッテリパック110は、図2に示すように、上面(バッテリケース110Aの上面)の左右にハンマビット119の長軸方向に互いに平行に延在する断面略逆さL形の突条部110aを有し、当該突条部110aとバッテリケース110Aの上面とによって断面略コ形の溝型係合部110bが形成されている。バッテリパック110は、バッテリホルダー155の後方から前方(図1の左側から右側)へと直線状に移動させて溝状係合部110bをバッテリホルダー155のレール部155bに係合させることで当該バッテリホルダー155に吊下げ状に取付けられる。
バッテリホルダー155に取付けるべく前方へと相対移動されたバッテリパック110は、図1に示すように、その前端上面がバッテリホルダー155の前側壁部155cの末端部分と当接して位置決めされる。当該位置決め状態でロック爪157がバッテリホルダー155の後側壁部155dの内面に係合し、これによりバッテリパック110は、バッテリホルダー155に対して前後、左右、上下の各方向に不動状態、すなわち固定状に取付けられる。
ロック爪157は、バッテリパック110の後部に配置されており、便宜上詳細な構造については図示を省略するが、バッテリケース110Aの上面から上方へと突出されて後側壁部155dに係合するロック位置と、ケース上面に対して面一または没入されて後側壁部155dに対する係合が解除されるロック解除位置との間で移動自在に構成されている。ロック爪157は、常時にロック位置に置かれるようにばね付勢されている。そして、バッテリパック110のバッテリホルダー155への取付時において、取付方向へのスライド動作に伴い後側壁部155dの端面で前側傾斜面を押されて一旦ロック解除位置へ変位し、当該後側壁部155dを通過する(潜り抜ける)と同時にロック位置へと移動して後側壁部155dの内面に係合する。また、バッテリパック110には、便宜上図示を省略するが、ロック爪157の後側壁部155dに対する係合解除用としての作業者によって操作可能なロック解除操作部材が備えられている。したがって、当該ロック解除操作部材を操作して後側壁部155dに対するロック爪157の係合を解除した状態では、バッテリパック110を本体部103から離間する後方へとスライド動作させることによりバッテリホルダー155から取外すことが可能とされる。
また、バッテリパック110がバッテリホルダー155に取付けられる際、当該バッテリホルダー155に設けた本体部側の電気配線の端子と、バッテリパック110側の端子との間で固定状の電気接続が行われる構成とされるとともに、当該電気接続状態は、バッテリパック110がバッテリ装着部151に対して相対移動する間も維持されるように構成される。すなわち、駆動モータ111及びモータ制御用コントローラ(便宜上図示を省略する)に対する電力供給用として、本体部103内に配線される本体部側電気配線の接続端子部161がバッテリホルダー155の内部空間の略中央部に固定状に取付けられている。これに対応してバッテリパック110の上面側にはバッテリ側の接続端子部163が配置され、当該バッテリパック110をバッテリホルダー155に相対的に前方へ移動させて取付ける際、当該取付動作を利用してバッテリ側の接続端子部163が本体側の接続端子部161に嵌合状に連結され、これによりバッテリパック110と本体部側が電気的に接続される構成とされる。本体部側の接続端子部161が雌型端子、バッテリ側の接続端子部163が雄型端子として設定され、一方の端子が本発明における「第1電気端子」に対応し、他方の端子が本発明における「第2の電気端子」に対応する。
上記のように構成されたハンマドリル101において、加工作業時にハンマビット119の長軸方向、すなわち打撃軸線方向に発生する衝撃的かつ周期的な振動に対し、本体部103に設けられた動吸振器160が制振機能を奏する。すなわち、ハンマドリル101の本体部103を、所定の外力(振動)が作用する制振対象体として見立てた場合、当該制振対象体である本体部103のバッテリ装着部151に対して、動吸振器160における制振要素として、ハンマビット119の長軸方向に相対移動可能に装着されたバッテリパック110、バッテリホルダー155及び圧縮コイルばね159が協働して受動的な制振を行なう。これにより本実施の形態におけるハンマドリル101の振動が効果的に抑制されることとなる。
本実施の形態においては、本体部103のバッテリ装着部151に対し、バッテリホルダー155を介してバッテリパック110を圧縮コイルばね159によって弾性連結する構成としている。すなわち、バッテリパック110が動吸振器160のウェイトを兼用する構成のため、動吸振器の制振要素として専用のウェイトを備えている従来の構成に比べてハンマドリル101を軽量化することが可能になる。
また、本実施の形態によれば、バッテリパック110は、バッテリホルダー155に対し取外し自在に取付けられる構成であり、必要に応じてバッテリ交換を容易に行うことができる。また、バッテリ交換時において、バッテリパック110をバッテリホルダー155に取付ける際の取付動作、すなわちバッテリパック110をバッテリホルダー155に向けて直線的に移動させる動作を利用してバッテリ側の接続端子部163が本体側の接続端子部161に係合される構成としている。このため、本体側とバッテリ側との間の電気的接続作業が容易化される。
また、本実施の形態では、本体側の接続端子部161をバッテリホルダー155に取付け、この接続端子部161にバッテリ側の接続端子部163が接続される構成としたことにより、両接続端子部161,163の接続は、固定状の接続状態とされる。そして、両接続端子部161,163の固定状の電気接続状態は、本体部103に発生する振動によってバッテリパック110が本体部103に対して相対移動しても維持されることとなるため、両接続端子部161,163間でのチャタリングが防止され、安定した接続状態を得ることができる。
また、本実施の形態では、ハンドグリップ109の上下の連接領域109B,109Cを本体部103に対して圧縮コイルばね108を介して弾性連結したので、動吸振器160で取り切れなかった振動が本体部103からハンドグリップ109へと伝達することを圧縮コイルばね108によって遮断し、これによりハンドグリップ109の制振効果を一層向上できる。
(本発明の第2の実施形態)
次に本発明の第2の実施形態につき、図3及び図4を参照しつつ説明する。本実施の形態は、バッテリパック210を動吸振器260のウェイトとして利用する制振機構において、バッテリパック210を本体部103に内蔵する構成としたものである。
本実施の形態に係るハンマドリル101は、図3に示すように、前述の第1の実施形態に係るハンマドリル101とは、その構成が若干相違する。このため、構成上の相違点につき簡単に説明する。この実施の形態では、駆動モータ111は、その回転軸線がハンマビット119の長軸方向と平行をなすように配置されている。そして、モータ軸111aから中間軸125への回転力伝達は、互いに噛み合い係合する駆動用と被動用の平歯車によってなされる。また、作業者が握るハンドグリップ109は、本体部103の後端部からハンマビット119の長軸方向と交差する下方へと延在するピストル型グリップとして構成されている。
駆動モータ111の回転出力を直線運動に適宜変換して打撃要素115に伝達する運動変換機構113、ハンマビット119の長軸方向(図3における左右方向)への衝撃力を付与する打撃要素115、及び駆動モータ111の回転出力を適宜減速した上でハンマビット119に回転力として伝達する動力伝達機構117等については、第1の実施形態と同様に構成される。
バッテリパック210は、図3及び図4に示すように、駆動モータ111を収容するモータハウジング105の内部空間のうち駆動モータ111の外周領域における当該駆動モータ111の上方の空間に配置されている。すなわち、ハンマビット119の長軸方向である、打撃軸線を挟んで下方に駆動モータ111が配置され、上方に動吸振器260が配置された構成とされる。バッテリパック210は、本発明における「バッテリ」に対応する。
バッテリパック210は、バッテリケース210Aと当該バッテリケース210Aに収容された複数のバッテリセル(電池)210Bとから構成されている。また、バッテリパック210は、便宜上図示を省略するが、バッテリセル210Bに対する外部からの充電器による充電を可能とするための充電端子を有する。また、モータハウジング105には、バッテリパック210の収容空間を形成する領域を開閉する開閉カバーが備えられた構成とされる。これにより、バッテリパック210は、モータハウジング105内に配置された内蔵状態で外部からの充電が可能とされている。バッテリケース210Aは、図4に示すように、モータハウジング105の上側内部空間の形状に対応した、断面略円弧状の長円形に形成され、これにより小スペースへの合理的な配置が可能とされている。
バッテリパック210の前後には、図3に示すように、当該バッテリパック210をハンマビット119の長軸方向に弾発状に支持する圧縮コイルばね259が配置されている。前後の圧縮コイルばね259は、バッテリケース210Aの長軸方向端面に形成されたばね受け部210aと、モータハウジング105に形成された前後のばね受け部257との間に弾発状に介在され、バッテリパック210をモータハウジング105に弾性連結する。これによりバッテリパック210と、当該バッテリパック210を本体部103のモータハウジング105に弾性連結する圧縮コイルばね259とからなる動吸振器260が構成されている。すなわち、この実施の形態では、動吸振器260のウェイトは、バッテリパック210のみによって構成されている。動吸振器260は、本発明における「制振機構」に対応する。
本実施の形態においては、バッテリパック210を、本体部103の内部空間、すなわちモータハウジング105に内蔵する構成としている。このため、外観見栄えの良好なハンマドリル101が提供される。また、バッテリパック210は、モータハウジング105に内蔵された状態で外部からの充電が可能とされている。このため、バッテリパック210をモータハウジング105からその都度取外すことなく、例えば作業を行っていない時間を利用して充電することができ、便利である。
本実施の形態では、動吸振器260をハンマビット119の打撃軸線を挟んで駆動モータ111の反対側に配置することで、当該動吸振器260を打撃軸線に近接した配置が可能となり、これにより本体部103に発生する打撃軸線方向の振動に対して動吸振器260の制振機能を効率的に働かせることが可能となる。
なお、上述した実施の形態では、バッテリパック110,210が動吸振器160,260のウェイトを兼用する形態での制振機構の場合で説明したが、バッテリパック110,210を、筒状ピストン130の直線動作、あるいはストライカ143の直線動作に対向状に直線動作させることにより、本体部103の振動を抑制するカウンタウェイトとして利用する構成の制振機構に変更することも可能である。
また、上述した実施の形態は、電動工具としてハンマドリル101を例にとって説明しているが、ハンマドリル101に限らず、ハンマに適用できることは当然のこと、鋸刃を直線状に往復動作させて被加工材の切断作業を行うジグソーあるいはレシプロソー等、あるいは砥石を回転運動させて被加工材の研削・研磨作業を行うグラインダ等に好適に用いることができる。グラインダに適用する場合にあっては、バッテリパックは、工具本体に対して全方位に移動できるように取付けることが好ましい。
101 ハンマドリル(作業工具)
103 本体部(工具本体)
105 モータハウジング
107 ギアハウジング
108 圧縮コイルばね(弾性体)
109 ハンドグリップ
109A 握り部
109B 上側の連接領域
109C 下側の連接領域
109a トリガ
110 バッテリパック
110A バッテリケース
110a 突条部
110b 溝形係合部
111 駆動モータ
111a モータ軸
113 運動変換機構
115 打撃要素
117 動力伝達機構
119 ハンマビット(先端工具)
121 駆動ギア
123 被動ギア
125 中間軸
126 軸受
127 回転体
128 揺動ロッド
129 揺動リング
130 筒状ピストン
130a 空気室
131 第1伝達ギア
133 第2伝達ギア
137 ツールホルダ
143 ストライカ
145 インパクトボルト
151 バッテリ装着部
151a ばね受け部
153 ガイドロッド
155 バッテリホルダー(基部)
155a 取付突部
155b L形レール部
155c 前側壁部
155d 後側壁部
157 ロック爪
159 圧縮コイルばね(弾性部材)
160 動吸振器(制振機構)
161 本体側の接続端子部
163 バッテリ側の接続端子部
210 バッテリパック
210A バッテリケース
210B バッテリセル
210a ばね受け部
257 ばね受け部
259 圧縮コイルばね(弾性部材)
260 動吸振器(制振機構)

Claims (8)

  1. 先端工具を駆動するモータと、前記モータに電力を供給するバッテリと、前記モータを収容する工具本体と、前記工具本体に生ずる振動を抑制する制振機構とを有する電動工具であって、
    前記制振機構は、前記工具本体に対し相対移動することにより当該工具本体の振動を抑制するウェイトを有し、前記バッテリは、前記ウェイトの構成要素として設定されていることを特徴とする電動工具。
  2. 請求項1に記載の電動工具であって、
    前記ウェイトの構成要素である前記バッテリは、前記工具本体に対し取外し自在に取付けられることを特徴とする電動工具。
  3. 請求項2に記載の電動工具であって、
    前記ウェイトは、前記バッテリとは別に、当該ウェイトを構成する他の構成要素としての基部を有し、
    前記基部は、前記工具本体に弾性連結されて当該工具本体に対し弾発状に相対移動が可能とされ、前記バッテリは、前記基部に取外し自在に取付けられ、当該取付けられた状態において、前記基部と前記バッテリの間で固定状の電気接続が行われ、前記ウェイトが前記工具本体に対して相対移動する間も、前記固定状の電気接続状態が維持されることを特徴とする電動工具。
  4. 請求項3に記載の電動工具であって、
    前記基部には第1電気端子が設けられ、前記バッテリには第2電気端子が設けられ、
    前記第1電気端子と前記第2電気端子の一方は雄型端子、他方は雌型端子として設定され、前記バッテリが前記工具本体側に向けて直線的に相対移動させて前記基部に取付けられる際、当該バッテリの取付動作を利用して前記雄型端子と雌型端子が接続されることを特徴とする電動工具。
  5. 請求項1に記載の電動工具であって、
    前記バッテリは、前記工具本体の内部空間に内蔵され、当該内蔵された状態で外部からの充電が可能とされていることを特徴とする電動工具。
  6. 請求項5に記載の電動工具であって、
    前記モータによって駆動されて直線運動し、これにより前記先端工具に長軸方向への打撃力を付与する打撃子を有し、
    前記制振機構は、前記ウェイトを兼ねるバッテリと、当該バッテリを前記先端工具の長軸方向への移動可能に支持する弾性部材とを有する動吸振器として構成され、
    前記打撃子の打撃軸線と前記モータの出力軸が互いに平行に延在されるとともに、前記打撃子の打撃軸線を挟んで一方に前記モータが配置され、他方に前記制振機構が配置されていることを特徴とする電動工具。
  7. 請求項6に記載の電動工具であって、
    前記工具本体は、前記モータを収容するモータハウジングを有し、前記モータの外郭を形成する外壁面と前記モータハウジングの内壁面との間に空間が設定され、当該空間に前記動吸振器が配置されていることを特徴とする電動工具。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の電動工具であって、
    前記工具本体は、作業者が握るハンドグリップを有し、当該ハンドグリップは、前記工具本体に対し弾性体を介して連結されていることを特徴とする電動工具。
JP2011115822A 2011-05-24 2011-05-24 電動工具 Expired - Fee Related JP5635945B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011115822A JP5635945B2 (ja) 2011-05-24 2011-05-24 電動工具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011115822A JP5635945B2 (ja) 2011-05-24 2011-05-24 電動工具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012240188A true JP2012240188A (ja) 2012-12-10
JP5635945B2 JP5635945B2 (ja) 2014-12-03

Family

ID=47462415

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011115822A Expired - Fee Related JP5635945B2 (ja) 2011-05-24 2011-05-24 電動工具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5635945B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014171489A1 (ja) * 2013-04-17 2014-10-23 株式会社マキタ 打撃工具
CN104139377A (zh) * 2013-05-10 2014-11-12 天佑电器(苏州)有限公司 一种电动工具附件套和使用该附件套的电动工具
JP2014233790A (ja) * 2013-05-31 2014-12-15 日立工機株式会社 往復運動工具
JP2015217471A (ja) * 2014-05-16 2015-12-07 株式会社マキタ 打撃工具
JP2016215309A (ja) * 2015-05-19 2016-12-22 株式会社マキタ 作業工具
US11148272B2 (en) 2013-02-01 2021-10-19 Makita Corporation Power tool

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007125691A (ja) * 2005-11-03 2007-05-24 Robert Bosch Gmbh 電動工具機械
JP2009142980A (ja) * 2007-12-13 2009-07-02 Hilti Ag 制振装置を有する電動手工具装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007125691A (ja) * 2005-11-03 2007-05-24 Robert Bosch Gmbh 電動工具機械
JP2009142980A (ja) * 2007-12-13 2009-07-02 Hilti Ag 制振装置を有する電動手工具装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11148272B2 (en) 2013-02-01 2021-10-19 Makita Corporation Power tool
US11597068B2 (en) 2013-02-01 2023-03-07 Makita Corporation Power tool
WO2014171489A1 (ja) * 2013-04-17 2014-10-23 株式会社マキタ 打撃工具
JP2014210298A (ja) * 2013-04-17 2014-11-13 株式会社マキタ 打撃工具
CN104139377A (zh) * 2013-05-10 2014-11-12 天佑电器(苏州)有限公司 一种电动工具附件套和使用该附件套的电动工具
JP2014233790A (ja) * 2013-05-31 2014-12-15 日立工機株式会社 往復運動工具
JP2015217471A (ja) * 2014-05-16 2015-12-07 株式会社マキタ 打撃工具
JP2016215309A (ja) * 2015-05-19 2016-12-22 株式会社マキタ 作業工具
US10500706B2 (en) 2015-05-19 2019-12-10 Makita Corporation Power tool

Also Published As

Publication number Publication date
JP5635945B2 (ja) 2014-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5479023B2 (ja) 充電式電動工具
US10562167B2 (en) Striking tool
US11597068B2 (en) Power tool
JP5635945B2 (ja) 電動工具
JP6278830B2 (ja) 打撃工具
JP6325360B2 (ja) 打撃工具
JP6096593B2 (ja) 往復動式作業工具
WO2014119759A1 (ja) 打撃工具
US20120118598A1 (en) Impact tool
JP5294726B2 (ja) 手持式作業工具
JP2018058182A (ja) 打撃工具
JP6831742B2 (ja) 電動工具
JP2012035335A (ja) 作業工具
WO2014119756A1 (ja) 動力工具
JP6397337B2 (ja) 電動工具
JP7516076B2 (ja) 電動工具
WO2014168114A1 (ja) 動力工具
JP6258063B2 (ja) 集塵装置
WO2014171489A1 (ja) 打撃工具
JP6952261B2 (ja) 電動工具
CN112757231A (zh) 锤钻
JP7309829B2 (ja) 電動工具
JP6991743B2 (ja) 電動工具
JP2024033183A (ja) 打撃工具用補助グリップ
JP2020199608A (ja) 往復動工具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140805

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140924

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141014

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141017

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5635945

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees