JP2012237752A - 高コレステロール血症と動脈硬化の検出方法 - Google Patents
高コレステロール血症と動脈硬化の検出方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012237752A JP2012237752A JP2012101871A JP2012101871A JP2012237752A JP 2012237752 A JP2012237752 A JP 2012237752A JP 2012101871 A JP2012101871 A JP 2012101871A JP 2012101871 A JP2012101871 A JP 2012101871A JP 2012237752 A JP2012237752 A JP 2012237752A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pcsk9
- human pcsk9
- quantitative
- hypercholesterolemia
- heterodimer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
Abstract
【解決手段】各段階のヒトPCSK9に結合するモノクローナル抗体を作出し、当該モノクローナル抗体に基づくPCSK9の検出系を用いて、血液検体中のPCSK9を定量することにより、家族性高コレステロール血症を含めた高コレステロール血症と動脈硬化の検出を行うことが可能であることを見出した。つまり、血液検体中のヒトPCSK9を当該成分に対する抗体を用いて定量し、当該定量値に基づいて家族性高コレステロール血症を含めた高コレステロール血症を検出する高コレステロール血症の検出方法を提供し、かつ、同様に血液検体におけるPCSK9の定量を行い、当該定量値を指標として動脈硬化を検出する動脈硬化の検出方法を提供することにより、上記の課題を解決し得ることを見出した。
【選択図】 なし
Description
(A)定量ステップ(1)における定量値が健常人よりも有意に大きい場合を、家族性高コレステロール血症を含めた高コレステロール血症として検出する指標。
(B)定量ステップ(2)における定量値が健常人よりも有意に大きい場合を、家族性高コレステロール血症を含めた高コレステロール血症として検出する指標。
(C)定量ステップ(3)における定量値が健常人よりも有意に大きい場合を、家族性高コレステロール血症を含めた高コレステロール血症として検出する指標。
(D)定量ステップ(1)における定量値/定量ステップ(2)による定量値、であって、当該定量値が健常人よりも有意に大きい場合を、家族性高コレステロール血症を含めた高コレステロール血症として検出する指標。
(E)定量ステップ(1)における定量値/定量ステップ(3)による定量値、であって、当該定量値が健常人よりも有意に小さい場合を、家族性高コレステロール血症を含めた高コレステロール血症として検出する指標。
(F)定量ステップ(2)と(3)における定量値の和/定量ステップ(2)における定量値、であって、当該定量値が健常人よりも有意に大きい場合を、家族性高コレステロール血症を含めた高コレステロール血症として検出する指標。
(G)定量ステップ(2)と(3)における定量値の和/定量ステップ(3)における定量値、であって、当該定量値が健常人よりも有意に小さい場合を、家族性高コレステロール血症を含めた高コレステロール血症として検出する指標。
(H)定量ステップ(2)における定量値/定量ステップ(3)による定量値、であって、当該定量値が健常人よりも有意に小さい場合を、家族性高コレステロール血症を含めた高コレステロール血症として検出する指標。
(A’)定量ステップ(1)における定量値が健常人よりも有意に大きい場合を動脈硬化として検出する指標。
(B’)定量ステップ(2)における定量値が健常人よりも有意に大きい場合を動脈硬化として検出する指標。
(C’)定量ステップ(3)における定量値が健常人よりも有意に大きい場合を動脈硬化として検出する指標。
(D’)定量ステップ(2)と(3)の定量値の和が健常人よりも有意に大きい場合を動脈硬化として検出する指標。
本検出方法における検出対象となるPCSK9(ヒトPCSK9)は、上述したようにその遺伝子の塩基配列とアミノ酸配列(preproPCSK9、アミノ酸1−692)は公知であり(NCBI リファレンス配列:NM_174936及びNP_777596:配列番号1及び2)、本検出方法の対象となるのはその生体内蛋白質の全部又は一部である。上述したように、PCSK9はいくつかの形態で生体内に存在する生体内蛋白質である。図1は、PCSK9の構造模式図である。
このような検出手段を行う前提として、PCSK9に特異的に結合する抗体(モノクローナル抗体及び/又はポリクローナル抗体:以下、PCSK9に対する抗体ともいう)が必要である。
上記のように、PCSK9に対する抗体を用いて、検出手段に応じた要素を用いることによって、本検出方法を行うことができる。
(1)リコンビナントヒト全長PCSK9の調製
HepG2細胞由来の全RNAより、ヒトPCSK9全長(アミノ酸番号1−692)に相当する相補鎖DNAをRT−PCRによって増幅し、pEF321ベクター (Kim DW, Gene. 1990 Jul 16;91(2):217-23)に組み込み、発現ベクターpEF/PCSK9を作製した。なお、上記PCRは、金属アフィニティー精製のために蛋白質のC末端にヒスチジン6残基が融合する形で発現するようプライマー配列を設定した(下記)。当該PCRの熱サイクルは、95℃ 5分の変性処理を行った後、「94℃ 1分 → 65℃ 2分 → 72℃ 5分 → 65℃ 1分」を35サイクル行い、最後に65℃ 7分の反応を行った。
「gacgaattccagcgacgtcgaggcgctcatggttg」(フォワードプライマー:配列番号3)、
「gacgaattctcagtgatggtgatggtgatgctggagctcctgggaggcctgcgcc」(リバースプライマー:配列番号4)を用いた。
ΔN218 PCSK9(アミノ酸番号219−692)に相当する相補鎖DNAをpEF/PCSK9を鋳型としたPCRによって増幅し、pEF321ベクター (Kim DW, Gene. 1990 Jul 16;91(2):217-23)に組み込み、発現ベクターpEF/ΔN218 PCSK9を作製した。当該PCRの熱サイクルは、94℃ 30秒の変性処理を行った後、「98℃ 10秒 → 60℃ 5秒 → 72℃ 1.5分」を23サイクル行い、最後に72℃ 2分の反応を行った。
「agtcaagcttcaggccagcaagtgtgacagtcat」(フォワードプライマー:配列番号5)、
「agtagtcgacctggagctcctgggaggcctg」(リバースプライマー:配列番号6)を用いた。
にて細胞を回収し、遠心操作によりPBSにて洗浄した。洗浄後、細胞は1x Complete mini EDTA-free(ロシュ社製)及び1% Nonidet P40含有トリス緩衝液(TBS; 150 mM NaCl含有50 mM Tris-HCl, pH 7.5)に懸濁し、氷中で30分冷却した。次いで、細胞懸濁
液を遠心(15000rpm、4℃、20分)し、上清を回収した。この上清画分をリコン
ビナントΔN218 PCSK9(rhΔN218 PCSK9)含有細胞ライセートとした。
(1)抗ヒトPCSK9モノクローナル抗体産生ハイブリドーマの調製
精製rhPCSK9を抗原とした蛋白免疫あるいは発現ベクターpEF/PCSK9を免疫源とした遺伝子免疫にてマウスを免疫した。
をマウス腹腔内に投与した。腹腔内投与から3日後にマウス脾臓を摘出し、脾細胞を回収した。脾細胞はポリエチレングリコール1500溶液(ベーリンガーマンハイム社製)にてマウス骨髄腫細胞(SP2/0-Ag14)と融合させた。融合した細胞(ハイブリドーマ)は3%ハイブリドーマクローニングファクター(HCF、エアブラウン社製)、1X HAT(シグマ社製)および10%fetal bovine serum(FBS、ニチレイ社製)含有RPMI培地で選択した。抗PCSK9モノクローナル抗体の産生細胞は、精製rhPCSK9を固相したマイクロプレートを用いたELISA法によって選別した。すなわち、各ウェル当たり25ngの精製rhPCSK9を固相化(4℃、一晩)し、各ウェルを1%bovine serum albumin(BSA、シグマ社製)含有PBSでブロッキングした。各ウェルを洗浄後、100μLの各ハイブリドーマの培養上清を添加し、室温下で2時間反応した。反応後、各ウェルを洗浄液(0.1% Tween20含有PBS)で洗浄し、5000倍に希釈したペルオキシダーゼ標識ヤギ抗マウスIgG抗体(BioSource社)を加えて、室温下で1時間反応した。反応後、洗浄液にてウェルを5回洗浄し、100μLの発色溶液[0.012%過酸化水素、0.4mg/mL OPD(o-phenulenediamine dihydrochloride、シグマアルドリッチ社製)含有クエン酸リン酸緩衝液、pH5.0]を添加し、室温下で30分間反応させた。反応後、2N硫酸を添加し、反応を停止し、波長492nmの吸光度をマイクロプレートリーダーで測定した。ハイブリドーマ培養上清の吸光度が1.0以上を示すウェルを陽性として選別した。抗PCSK9モノクローナル抗体産生ハイブリドーマはさらに限界希釈法によりクローニングし、細胞株を樹立した。
プリステン(0.5ml/匹、シグマ社製)を予め腹腔内に投与したBalb/cマウス(8週齢、雄)に一匹あたりハイブリドーマ細胞106〜107個/0.5mLを腹腔内に注入した。注入10日後、マウスを開腹し、腹水を採取した。得られた腹水は、遠心にて細胞成分を取り除き、上清に等量の氷冷した飽和硫酸アンモニウム溶液を加えて混和し、氷冷し2時間放置した。次いで、10000×gで10分間遠心後、上清を捨て、沈殿を結合溶液(3M塩化ナトリウム含有1.5Mグリシン溶液、pH 8.9)に溶解し、Protein Aセファロース(GEヘルスケア社製)と混和し、4℃で一晩転倒混和した。結合させたProtein Aセファロースをカラムに充填し、6倍量の結合溶液にて洗浄後、溶出溶液(0.1Mクエン酸溶液、pH 4.0)で1mLずつ溶出した。溶出された画分は、0.1mLの2Mトリス溶液(pH10.0)で中和した。各溶出画分の吸光度(280nm)を測定し、モノクローナル抗体の溶出画分を回収した。回収したモノクローナル画分はPBSにて透析(4℃、一晩)し、精製モノクローナル抗体を得た。
モノクローナル抗体の特異性は、ウェスタンブロット法によるrhPCSK9に対する反応性、免疫沈降法によるFurin切断、rhPCSK9に対する反応性を検討し、確認した。
抗体1FB、B12E、G12D、B1G、及び市販抗ヒトPCSK9抗体MAB38881(R&D社)、抗ヒスチジンタグ抗体(Tetra-His Antibody、キアゲン社)はPeroxidase Labeling Kit - SH(同仁化学研究所)を用いて各抗体のペルオキシダーゼ標識抗体を作製した。抗体の標識はキット説明書に従い行った。
ゲル1枚あたり1μgの精製rhPCSK9を非還元及び還元条件下にてSDS-PAGEし、次いでPVDF膜(ミリポア社製)に転写した。転写した膜は、5%スキムミルクを含むPBSにて4℃、一晩静置した。洗浄液(0.1% Tween20含有PBS)にて2回洗浄後、各ペルオキシダーゼ標識抗体10 ng/mLを室温下、2時間反応させた。反応後、洗浄液にて5回洗浄した後、化学発光試薬(パーキンエルマー社製)を用い、X線フィルム(コダック社製)に感光させ、特異バンドを検出した(図3)。
2mM CaCl2及び0.5% Triton X-100含有25mM Tris-HCl (pH9.0)液中で精製rhPCSK9 1μgとリコンビナントヒトFurin(R&D社)を混合し、37℃で6時間反応させた。その後、1μLの0.5M EDTAを加え、反応を停止した。この反応液をFurin切断rhPCSK9溶液とした。
抗PCSK9抗体1FB、B12E、B1G、G12D、及び、コントロール抗体16G5について、0.1Mホウ酸緩衝液(pH9.5)で洗浄したDynabeads M-280 Tosyl-activated(ベリタス社製)を3M硫酸アンモニウム含有0.1Mホウ酸緩衝液(pH 9.5)に懸濁し、1.0×108個のビーズあたり抗体を10μg加え、4℃で20時間、転倒混和しながらビーズに各抗体を結合させた。反応後上清液を捨て、0.5%牛血清アルブミン(BSA)含有PBS(pH7.4) を加え、緩やかに攪拌しながら、室温で2時間反応させビーズを不活化した後、0.1% BSA含有PBS(pH7.4)で洗浄し、抗体結合ビーズを作製した。抗体結合ビーズ1.0×107個に対しrhPCSK9 20μg、もしくはFurin切断rhPCSK9 20μgを添加し、転倒混和しながら4℃で16時間反応させた。0.1% Tween20含有PBSで3回洗浄後、非還元SDSサンプル液に懸濁してSDS-PAGEし、次いでPVDF膜(ミリポア社製)に転写した。転写した膜は、5%スキムミルク含有PBSにて4℃、一晩静置した。洗浄液(0.1%Tween 20含有PBS)にて2回洗浄後、0.1μg/mLのペルオキシダーゼ標識抗ヒトPCSK9抗体MAB38881(R&D社)を室温下、2時間反応させた。反応後、洗浄液にて5回洗浄した後、化学発光試薬(パーキンエルマー社製)を用い、X線フィルム(コダック社製)に感光させ、特異バンドを検出した(図5)。
(1)抗体の組合せ
上述のごとく作製したモノクローナル抗体を用いて、サンドイッチELISAが可能な抗体の組合せを検討し、最終的に、固相抗体1FBと検出抗体ペルオキシダーゼ標識B12Eの組合せによる全PCSK9測定系(A系)、固相抗体B12Eと検出抗体ペルオキシダーゼ標識G12Dの組合せによるヘテロダイマーPCSK9測定系(B系)、固相抗体B1Gと検出抗体ペルオキシダーゼ標識B12Eの組合せによる非ヘテロダイマーPCSK9測定系(C系)をそれぞれ構築した(図6)。
イムノプレート(Nunc社)にPBSで希釈した各固相抗体(A系:1FB 1μg/mL、B系:B12E 0.3μg/mL、C系:B1G 1μg/mL)を100μl/wellで添加し、4℃で一晩静置した。
0.1% Tween20含有PBS(洗浄液)で2回洗浄後、1%BSA及び10% Sucrose含有PBSを200μl/wellで添加し、室温2時間ブロッキングした。各ウェルの液を除去後、0.3%BSA及び0.1%Tween20含有PBSで希釈したスタンダード溶液(A系及びB系はrhPCSK9、C系はrhΔN218 PCSK9)、あるいはヒト血清を100μl/wellで添加し、室温で2時間静置した(表1)。
(1)健常者及び家族性高コレステロール血症(FH)患者におけるPCSK9の定量
健常者108名及び家族性高コレステロール血症(FH)患者194名の血清におけるPCSK9濃度を測定した。その結果、健常者における血清PCSK9濃度は、A系測定系が262.7±80.2(平均±SD) ng/mL、B系測定系が252.5±79.1ng/mL、C系測定系が28.9±10.6ng/mLであった。また、FH患者における血清PCSK9濃度は、A系測定系が382.9±132.6 ng/mL、B系測定系が310.3±146.6 ng/mL、C系測定系が89.7±90.6ng/mLであった。いずれの系においても、FH患者の方が健常者よりも有意に高い値であった(A系及びC系測定系、p<0.0001;B系測定系、p=0.0016)。
健常者おいては、A系測定系とB系測定系との相関はy=0.957x + 1.114、 R2=0.940、A系測定系とC系測定系との相関はy=0.115x - 1.449、R2=0.768、A系測定系と(B系測定系+C系測定系)との相関はy=1.072x - 0.335、 R2=0.961であった。この結果より、PCSK9 A系測定系は(PCSK9 B系測定系+PCSK9 C系測定系)にほぼ一致することが示された。すなわち、血清中PCSK9は、そのほとんどがヘテロダイマー型で存在しており、一部約1割が非へテロダイマー型として存在していることが示された(図9)。
非ヘテロダイマー型PCSK9特異的な抗PCSK9抗体B1Gを用いて血清PCSK9分子を免疫沈降により検討した。上述のごとく、FH患者血清100μLに対して抗PCSK9抗体B1Gを反応し、免疫沈降を行った。
血清PCSK9量と動脈硬化症との関連を148名のFH患者について、血清脂質パラメーター[総コレステロール(TC)、中性脂肪(TG)、HDLコレステロール(HDLC)、LDLコレステロール(LDLC)、レムナントコレステロール(RLP−C)、Lp(a)、アポリポタンパク質A−I(Apo A−I)、アポリポタンパク質B(Apo B)、アポリポタンパク質E(Apo E)]、空腹時血糖(FBS)、空腹時インスリン、ヘモグロビンA1c(HbA1c)、高感度CRP(hsCRP)、頚動脈肥厚度(IMT)max−IMTR・max−IMTL・mean−IMTR・mean−IMTL、アキレス腱黄色腫(Ach R、Ach L)、肝・腎機能(ALT、AST、γ−GTP、CPK、Cr)、拡張期血圧(SBP)、収縮期血圧(DBP)、及び脈拍数との相関を検討した。
Claims (16)
- 血液検体中のヒトPCSK9を当該成分に対する抗体を用いて定量し、当該定量値に基づいて高コレステロール血症を検出する、高コレステロール血症の検出方法。
- ヒトPCSK9の定量は、ヘテロダイマーと非ヘテロダイマー双方のヒトPCSK9の定量ステップ(1)、ヘテロダイマーのヒトPCSK9の定量ステップ(2)、及び、非ヘテロダイマーのヒトPCSK9の定量ステップ(3)、からなる群から選ばれる1種又は2種以上の定量ステップにより行われる、請求項1に記載の高コレステロール血症の検出方法。
- 前記のヘテロダイマーと非ヘテロダイマー双方のヒトPCSK9の定量ステップ(1)は、固相抗体と検出抗体として、共にヘテロダイマーのヒトPCSK9と非ヘテロダイマーのヒトPCSK9の双方に対して結合するモノクローナル抗体を用いたサンドイッチELISA法により行われる、請求項2に記載の高コレステロール血症の検出方法。
- 前記のヘテロダイマーのヒトPCSK9の定量ステップ(2)は、(a)ヘテロダイマーのヒトPCSK9と非ヘテロダイマーのヒトPCSK9の双方に対して結合するモノクローナル抗体、及び、(b)ヘテロダイマーのヒトPCSK9に対して結合するが、非ヘテロダイマーのヒトPCSK9に対しては結合しないモノクローナル抗体、のいずれか一方を、相互に異なる固相抗体と検出抗体として用いるサンドイッチELISA法により行われる、請求項2に記載の高コレステロール血症の検出方法。
- 前記の非ヘテロダイマーのヒトPCSK9の定量ステップ(3)は、(a)ヘテロダイマーのヒトPCSK9と非ヘテロダイマーのヒトPCSK9の双方に対して結合するモノクローナル抗体、及び、(b)非ヘテロダイマーのヒトPCSK9に対して結合するが、ヘテロダイマーのヒトPCSK9に対しては結合しないモノクローナル抗体、のいずれか一方を、相互に異なる固相抗体と検出抗体として用いるサンドイッチELISA法により行われる、請求項2に記載の高コレステロール血症の検出方法。
- 家族性高コレステロール血症検出は、下記(A)、(B)、(C)、(D)、(E)、(F)、(G)、及び、(H)からなる群から選ばれる1種又は2種以上の指標により行われる、請求項2〜5のいずれかに記載の高コレステロール血症の検出方法。
(A)定量ステップ(1)における定量値が健常人よりも有意に大きい場合を高コレステロール血症として検出する指標である。
(B)定量ステップ(2)における定量値が健常人よりも有意に大きい場合を高コレステロール血症として検出する指標である。
(C)定量ステップ(3)における定量値が健常人よりも有意に大きい場合を高コレステロール血症として検出する指標である。
(D)定量ステップ(1)における定量値/定量ステップ(2)による定量値、であって、当該定量値が健常人よりも有意に大きい場合を高コレステロール血症として検出する指標である。
(E)定量ステップ(1)における定量値/定量ステップ(3)による定量値、であって、当該定量値が健常人よりも有意に小さい場合を高コレステロール血症として検出する指標である。
(F)定量ステップ(2)と(3)における定量値の和/定量ステップ(2)における定量値、であって、当該定量値が健常人よりも有意に大きい場合を高コレステロール血症として検出する指標である。
(G)定量ステップ(2)と(3)における定量値の和/定量ステップ(3)における定量値、であって、当該定量値が健常人よりも有意に小さい場合を高コレステロール血症として検出する指標である。
(H)定量ステップ(2)における定量値/定量ステップ(3)による定量値、であって、当該定量値が健常人よりも有意に小さい場合を高コレステロール血症として検出する指標である。 - 検出対象となる高コレステロール血症が家族性高コレステロール血症である、請求項1〜6のいずれかに記載の高コレステロール血症の検出方法。
- 血液検体が血清である、請求項1〜7のいずれかに記載の高コレステロール血症の検出方法。
- 血液検体中のヒトPCSK9を当該成分に対する抗体を用いて定量し、当該定量値を指標として動脈硬化を検出する、動脈硬化の検出方法。
- ヒトPCSK9の定量は、ヘテロダイマーと非ヘテロダイマー双方のヒトPCSK9の定量ステップ(1)、ヘテロダイマーのヒトPCSK9の定量ステップ(2)、及び、非ヘテロダイマーのヒトPCSK9の定量ステップ(3)、からなる群から選ばれる1種又は2種以上の定量ステップにより行われる、請求項8に記載の動脈硬化の検出方法。
- 前記のヘテロダイマーと非ヘテロダイマー双方のヒトPCSK9の定量ステップ(1)は、固相抗体と検出抗体として、共にヘテロダイマーのヒトPCSK9と非ヘテロダイマーのヒトPCSK9の双方に対して結合するモノクローナル抗体を用いたサンドイッチELISA法により行われる、請求項9に記載の動脈硬化の検出方法。
- 前記のヘテロダイマーのヒトPCSK9の定量ステップ(2)は、(a)ヘテロダイマーのヒトPCSK9と非ヘテロダイマーのヒトPCSK9の双方に対して結合するモノクローナル抗体、及び、(b)ヘテロダイマーのヒトPCSK9に対して結合するが、非ヘテロダイマーのヒトPCSK9に対しては結合しないモノクローナル抗体、のいずれか一方を、相互に異なる固相抗体と検出抗体として用いるサンドイッチELISA法により行われる、請求項9に記載の動脈硬化の検出方法。
- 前記の非ヘテロダイマーのヒトPCSK9の定量ステップ(3)は、(a)ヘテロダイマーのヒトPCSK9と非ヘテロダイマーのヒトPCSK9の双方に対して結合するモノクローナル抗体、及び、(b)非ヘテロダイマーのヒトPCSK9に対して結合するが、ヘテロダイマーのヒトPCSK9に対しては結合しないモノクローナル抗体、のいずれか一方を、相互に異なる固相抗体と検出抗体として用いるサンドイッチELISA法により行われる、請求項9に記載の動脈硬化の検出方法。
- 動脈硬化の検出は、下記(A)、(B)、(C)、及び、(D)からなる群から選ばれる1種又は2種以上の指標により行われる、請求項10〜13のいずれかに記載の検出方法。
(A)定量ステップ(1)における定量値が健常人よりも有意に大きい場合を動脈硬化として検出する指標である。
(B)定量ステップ(2)における定量値が健常人よりも有意に大きい場合を動脈硬化として検出する指標である。
(C)定量ステップ(3)における定量値が健常人よりも有意に大きい場合を動脈硬化として検出する指標である。
(D)定量ステップ(2)と(3)の定量値の和が健常人よりも有意に大きい場合を動脈硬化として検出する指標である。 - 血液検体が血清である、請求項9〜14のいずれかに記載の動脈硬化の検出方法。
- 非ヘテロダイマー型のヒトPCSK9に対して結合し、ヘテロダイマー型のヒトPCSK9には結合しない、モノクローナル抗体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012101871A JP6081714B2 (ja) | 2011-04-28 | 2012-04-26 | 高コレステロール血症と動脈硬化の検出方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011100682 | 2011-04-28 | ||
JP2011100682 | 2011-04-28 | ||
JP2012101871A JP6081714B2 (ja) | 2011-04-28 | 2012-04-26 | 高コレステロール血症と動脈硬化の検出方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012237752A true JP2012237752A (ja) | 2012-12-06 |
JP6081714B2 JP6081714B2 (ja) | 2017-02-15 |
Family
ID=47460731
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012101871A Active JP6081714B2 (ja) | 2011-04-28 | 2012-04-26 | 高コレステロール血症と動脈硬化の検出方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6081714B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015007622A (ja) * | 2013-05-31 | 2015-01-15 | 株式会社ビー・エム・エル | Pcsk9関連薬剤のスクリーニング、又は、当該薬剤の投与効果の確認を行うためのpcsk9の測定方法 |
JP2015006174A (ja) * | 2013-05-31 | 2015-01-15 | 株式会社ビー・エム・エル | Pcsk9測定用標準物質 |
KR20150107990A (ko) * | 2014-03-14 | 2015-09-24 | 연세대학교 산학협력단 | 혈장 대사체를 이용한 고-ldl-콜레스테롤 질환 진단 장치 및 방법 |
JP2020529581A (ja) * | 2017-05-31 | 2020-10-08 | ノースカロライナ・セントラルユニバーシティNorth Carolina Central University | アクティブpcsk9アッセイの最適化 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005130764A (ja) * | 2003-10-30 | 2005-05-26 | Pharmaceuticals & Medical Devices Agency | Narc−1遺伝子上の多型を利用した脂質代謝異常に起因する疾患の検査方法、および創薬のための用途 |
JP2010536384A (ja) * | 2007-08-23 | 2010-12-02 | アムジエン・インコーポレーテツド | プロタンパク質コンベルターゼスブチリシンケクシン9型(pcsk9)に対する抗原結合タンパク質 |
-
2012
- 2012-04-26 JP JP2012101871A patent/JP6081714B2/ja active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005130764A (ja) * | 2003-10-30 | 2005-05-26 | Pharmaceuticals & Medical Devices Agency | Narc−1遺伝子上の多型を利用した脂質代謝異常に起因する疾患の検査方法、および創薬のための用途 |
JP2010536384A (ja) * | 2007-08-23 | 2010-12-02 | アムジエン・インコーポレーテツド | プロタンパク質コンベルターゼスブチリシンケクシン9型(pcsk9)に対する抗原結合タンパク質 |
Non-Patent Citations (3)
Title |
---|
RACHID ESSALMANI ET AL.: "In Vivo Evidence That Furin from Hepatocytes Inactivates PCSK9", J. BIOL. CHEM., vol. 286, no. 6, JPN6016000952, 8 December 2010 (2010-12-08), pages 4257 - 4263, ISSN: 0003477022 * |
SUZANNE BENJANNET ET AL.: "The Proprotein Convertase (PC) PCSK9 Is Inactivated by Furin and/or PC5/6A", J BIOL CHEM, vol. 281, no. 41, JPN6016032671, 13 October 2006 (2006-10-13), pages 30561 - 30572, ISSN: 0003477021 * |
WILLIAM E. ALBORN ET AL.: "Serum Proprotein Convertase Subtilisin Kexin Type 9 Is Correlated Directly with Serum LDL Cholestero", CLINICAL CHEMISTRY, vol. 53, JPN6016000951, 16 August 2007 (2007-08-16), pages 1814 - 1819, ISSN: 0003235201 * |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015007622A (ja) * | 2013-05-31 | 2015-01-15 | 株式会社ビー・エム・エル | Pcsk9関連薬剤のスクリーニング、又は、当該薬剤の投与効果の確認を行うためのpcsk9の測定方法 |
JP2015006174A (ja) * | 2013-05-31 | 2015-01-15 | 株式会社ビー・エム・エル | Pcsk9測定用標準物質 |
KR20150107990A (ko) * | 2014-03-14 | 2015-09-24 | 연세대학교 산학협력단 | 혈장 대사체를 이용한 고-ldl-콜레스테롤 질환 진단 장치 및 방법 |
KR101598597B1 (ko) | 2014-03-14 | 2016-03-02 | 연세대학교 산학협력단 | 혈장 대사체를 이용한 고-ldl-콜레스테롤 질환 진단 장치 및 방법 |
JP2020529581A (ja) * | 2017-05-31 | 2020-10-08 | ノースカロライナ・セントラルユニバーシティNorth Carolina Central University | アクティブpcsk9アッセイの最適化 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6081714B2 (ja) | 2017-02-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Naraki et al. | γ-Carboxyglutamic acid content of hepatocellular carcinoma-associated des-γ-carboxy prothrombin | |
JP5415946B2 (ja) | 新規な動脈硬化性疾患マーカー | |
EP2256497B1 (en) | Method for quantification of soluble lr11 | |
WO1994004563A1 (en) | PEPTIDES CONTAINING RESPECTIVE AMINO ACID SEQUENCES SELECTED FROM AMONG THOSE OF LIPOPROTEIN(a) AND APOLIPOPROTEIN(a), ANTIBODIES RESPECTIVELY RECOGNIZING THESE AMINO ACID SEQUENCES, AND METHOD OF ASSAYING WITH THESE ANTIBODIES | |
WO2003031971A1 (fr) | Reactif pour detecter un facteur de risque de la maladie d'alzheimer, necessaire de detection a cet effet, et procede de detection du facteur de risque de la maladie d'alzheimer au moyen de ce necessaire | |
JP6081714B2 (ja) | 高コレステロール血症と動脈硬化の検出方法 | |
JP6078845B2 (ja) | 可溶型clec−2に基づく血小板活性化測定方法 | |
KR102100152B1 (ko) | Pivka-ⅱ 측정 방법, 측정 시약 및 측정 키트 | |
EP2692735B1 (en) | Antibody reacting with native cochlin-tomoprotein (ctp) and method for measuring ctp using same | |
US20060073520A1 (en) | Specific antibody directed to active hepatocyte growth factor activator and method for using the same | |
US11391745B2 (en) | Method of detecting arteriosclerosis | |
JP6417118B2 (ja) | Pcsk9測定用標準物質 | |
JP5852433B2 (ja) | ソルチリンによる動脈硬化の判定方法 | |
US20230357383A1 (en) | Anti-ADM-antibodies binding to the free N-terminus for accelerated transition of ADM-Gly to bio-ADM in patients with ADM-Gly/ bio-ADM ratio above a threshold and combination with vitamin C | |
JP6338933B2 (ja) | Pcsk9関連薬剤のスクリーニング、又は、当該薬剤の投与効果の確認を行うためのpcsk9の測定方法 | |
EP0339302B1 (en) | Reagent system for immunologically assaying complex of human plasminogen activator inhibitor and human tissue plasminogen activator, and assay kit therefor | |
JP5553603B2 (ja) | 新規肝癌マーカー | |
EP1956029A1 (en) | Vascular aging-predicting factor and utilization of the same | |
JP5605879B2 (ja) | sAPPβに対する抗体 | |
JP6485854B2 (ja) | 抗変異型プロテインs抗体、該抗体を含む診断用組成物、変異型ヒトプロテインsの検出方法および該抗体を含むキット | |
JP5593502B2 (ja) | ケマリン濃度の測定方法 | |
JP2002356500A (ja) | 活性型肝細胞増殖因子アクティベーターに対する特異的抗体とその使用法 | |
JP4608570B2 (ja) | 新規なモノクローナル抗体及びニックβ2グリコプロテインIの免疫学的分析方法 | |
JP2006214765A (ja) | ヒトApoA−V蛋白質に対する抗体、及び、当該抗体を用いたヒトApoA−V蛋白質定量測定系 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150414 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160113 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160119 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160314 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160830 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20161024 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20161106 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170117 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170119 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6081714 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |