JP2012228408A - Needle guide, drug transfusion device and drug transfusion method - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、医療などの分野において、容器に充填されている注射薬などの薬剤を注射器に吸引したり、注射器より薬剤を吐出するときに、針に取り付けて用いるニードルガイド、これを用いた薬剤移注装置、および薬剤移注方法に関する。 The present invention relates to a needle guide that is attached to a needle when a drug such as an injection filled in a container is sucked into a syringe or discharged from the syringe in the medical field, and a drug using the same The present invention relates to a transfer device and a drug transfer method.
病院などで薬剤を入院患者などに処方するときに、数種類の薬剤を異なった薬剤容器から取り出して混合したものを処方する場合が多い。また、このような薬剤を混合する作業については、薬剤師などの人手に頼ることが多く、薬剤容器に針などを挿入して薬剤を注射器のシリンジで吸引することが作業負担となっている。特に密閉された薬剤容器などの薬剤容器からシリンジへ吸引するときには、ポンピング動作を行なわなければならない。ポンピング動作とは、シリンジ内に予め吸引する薬剤の体積よりも少ない空気層を生じさせた状態で薬剤容器内の薬剤と空気を徐々に置換する動作である。 When prescribing drugs to hospitalized patients at hospitals, etc., it is often the case that several types of drugs are taken out from different drug containers and mixed. In addition, the operation of mixing such drugs is often dependent on the hands of a pharmacist or the like, and inserting a needle or the like into the drug container and sucking the drug with the syringe of the syringe is a work burden. In particular, when sucking into a syringe from a drug container such as a sealed drug container, a pumping operation must be performed. The pumping operation is an operation of gradually replacing the medicine and air in the medicine container in a state where an air layer smaller than the volume of medicine to be sucked in advance is generated in the syringe.
ポンピング動作は、薬剤師などの作業者にとっては時間を要する作業である。また、粘性係数が高い薬剤の場合、その薬剤を保持する薬剤容器に対するポンピング動作は作業者の大きな力を要する作業である。このように、吸引作業は作業者にとって時間と労力を要し、作業者にとっては大きな作業負担になっている。 The pumping operation is time-consuming work for an operator such as a pharmacist. In the case of a medicine having a high viscosity coefficient, the pumping operation with respect to the medicine container holding the medicine is a work requiring a great force of the operator. As described above, the suction work requires time and labor for the worker, which is a heavy work burden for the worker.
同様に、薬剤容器にシリンジから薬剤を吐出する場合は、最初に薬剤容器内の気体を少し吸引することからはじめる。そして、シリンジ内の液体と薬剤容器内の気体を徐々に置換することで、シリンジ内に吐出した薬剤の体積よりも多い空気層が生じている状態、すなわち薬剤容器内が負圧になる状態で作業が完了する。この作業でも同様に、作業者の負担は大きい。 Similarly, when a medicine is discharged from a syringe into a medicine container, first, the gas in the medicine container is slightly sucked. And by gradually replacing the liquid in the syringe and the gas in the drug container, an air layer larger than the volume of the drug discharged into the syringe is generated, that is, in a state where the drug container has a negative pressure. The work is complete. In this work as well, the burden on the operator is large.
そこで、空気抜き溝を設けることで、薬剤容器内を大気圧とほぼ等しくしてポンピング動作を不要とする薬剤移注針が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。 In view of this, there has been proposed a drug infusion needle that provides an air vent groove so that the inside of the drug container is substantially equal to the atmospheric pressure and does not require a pumping operation (see, for example, Patent Document 1).
図12は、特許文献1に記載の従来の薬剤移注針1の部分断面図である。従来の薬剤移注針1は、金属針2と針基3とが一体となっている。金属針2の外側に外筒4を部分的に取り付け、金属針2と外筒4の間に空気抜き溝を形成し、一端の空気抜き口5の部分に疎水性合成樹脂よりなるフィルター6を取り付けた構成である。なお、抗ガン剤などの薬剤を扱う場合、フィルター6は、空気を通過させるが、細菌、気相化した薬剤の粒子などは通過させないようにフィルター6の目を細かくして、エアロゾル化した抗ガン剤などを薬剤容器8の外部へ排出しないようにしている。
FIG. 12 is a partial cross-sectional view of a conventional
この構成により、薬剤移注針1をシリンジ7に取り付けて、薬剤9aを薬剤容器8へ抜き取る場合、薬剤容器8内の薬剤9aの一部がシリンジ7へ吸い込まれるために、薬剤容器8にある薬剤9aが減る。この薬剤9aが減った容積だけ薬剤容器8にある気体9bは膨張し、薬剤容器8の気体9bの圧力は下がる。
With this configuration, when the
すると、薬剤容器8の気体9bの圧力と大気圧との間に差圧が生じる。この差圧をなくすために、外部の空気は、薬剤移注針1の空気抜き溝より空気泡となってフィルター6を介して薬剤容器8内へ入り、気体9bの圧力は大気圧とほぼ等圧になる。
Then, a differential pressure is generated between the pressure of the
薬剤移注針1を用いれば、常に薬剤容器8の気体9bの圧力は大気圧とほぼ等圧となるため、ポンピンク動作を不要とし、薬剤容器8内より薬剤9aを吸引および吐出する際の作業負担が軽減される。
If the
しかし、従来の薬剤移注針1は、薬剤容器8へ薬剤9aを吸引する際、フィルター6を介して外部の空気を薬剤容器8に引き込む必要がある。抗ガン剤などの薬剤を扱う場合、フィルター6は、ゾル化した薬剤の粒子などを通過させないように目を細かくして、薬剤容器8の外部へ排出しないようにすることが主な目的である。そのため、フィルター6を介して空気の出し入れをする際に空気抵抗が高くなり、作業者はシリンジ7のプランジャー(図示せず)を動かすのに大きな力が必要となる。作業者にとっては、このことが新たな作業負担となっている。
However, when the conventional
本発明は、薬剤をシリンジに吸引したりシリンジより薬剤を吐出したりする薬剤移注作業において、安全を確保できると共にプランジャーを動かす作業負担を少なくするニードルガイド、これを用いた薬剤移注装置、および薬剤移注方法を提供することを目的とする。 The present invention relates to a needle guide that can ensure safety and reduce the burden of moving a plunger in a drug transfer operation for sucking a drug into a syringe or discharging a drug from the syringe, and a drug transfer device using the needle guide And to provide a method for drug infusion.
上記目的を達成するために、本発明のニードルガイドは、筒状の溝が形成されたキャップ部と、前記溝の開放端に蓋をするための封止部を有すると共に前記溝を移動可能なスライド部と、前記溝の底面と前記スライド部との間に配置された弾性部と、を備え、前記キャップ部は、内周側に注射器の針基を嵌合するための針基固定空間が設けられると共に前記針基固定空間と外周側を連通する第1通気ポートを有する内筒部と、前記内筒部の外周を覆うように配置された外筒部と、前記内筒部および前記外筒部を連結して構成された前記溝の底面となる後端部と、前記後端部の外気口に設けられたフィルターと、前記針基より伸びた針を突出させて保持をするための針保持穴に沿って前記針基固定空間と外部とを連通する第2通気ポートを有する穿刺部と、を含んで構成され、前記スライド部を前記溝に収納した状態にある前記スライド部の先端の位置を先端下止端とした場合に、前記先端下止端と前記第1通気ポートの後方端との間隔Aが、前記スライド部の全長Bよりも短い、
ことを特徴とする。
In order to achieve the above object, a needle guide according to the present invention has a cap portion in which a cylindrical groove is formed, a sealing portion for covering the open end of the groove, and is movable in the groove. A slide portion, and an elastic portion disposed between the bottom surface of the groove and the slide portion, and the cap portion has a needle base fixing space for fitting a needle base of a syringe on the inner peripheral side. An inner cylinder portion having a first ventilation port that is provided and communicates with the needle base fixing space and the outer peripheral side, an outer cylinder portion disposed so as to cover an outer periphery of the inner cylinder portion, the inner cylinder portion, and the outer cylinder portion A rear end portion that becomes a bottom surface of the groove configured by connecting the cylindrical portions, a filter provided in an outside air port of the rear end portion, and a needle that extends from the needle base to protrude and hold A second ventilation port is provided for communicating the needle base fixing space with the outside along the needle holding hole. When the position of the tip of the slide part in the state where the slide part is housed in the groove is the tip bottom stop, the tip bottom stop and the first ventilation port The distance A from the rear end of the slide portion is shorter than the total length B of the slide portion.
It is characterized by that.
本発明は、薬剤をシリンジに吸引したりシリンジより薬剤を吐出したりする薬剤移注作業において、安全を確保できると共に作業負担を少なくすることができる。 The present invention can secure safety and reduce the work load in a drug transfer operation of sucking a drug into a syringe or discharging a drug from the syringe.
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、同じ構成要素には同じ符号を付しており、説明を省略する場合もある。また、図面は理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示している。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. In addition, the same code | symbol is attached | subjected to the same component and description may be abbreviate | omitted. In addition, for easy understanding, the drawings schematically show each component mainly.
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1にかかるニードルガイド10およびニードルガイド10を取り付けた注射器31の要部断面図である。図2(a)〜(f)は本実施の形態1にかかるニードルガイド10を示す図である。図2(a)は側面図、図2(b)は上面図であり、図2(c)は図2(a)の2C−2C切断面図であり、図2(d)は図2(a)の2D−2D切断面図であり、図2(e)は下面図である。図2(f)は、ニードルガイド10のフィルター24の斜視図である。
(Embodiment 1)
FIG. 1 is a cross-sectional view of a main part of a
図1、図2(a)〜(f)に示すように、本実施の形態1にかかるニードルガイド10は、底の深い筒状の溝11が形成されたキャップ部12と、筒状の溝11の前方にある開放端に蓋をする封止部13と、この封止部13を有し筒状の溝11を前後に移動するスライド部15と、筒状の溝11の底面とスライド部15との間に配置した弾性部14と、を備える。封止部13と溝11の側面との間に隙間は存在せず、スライド部15と溝11側面との間には隙間が存在する。
As shown in FIGS. 1 and 2 (a) to 2 (f), the
弾性部14は、コイルばねであり、内筒部21の外周にコイルバネの線が巻きつくようにして封止部13と溝11の底面の間に自然長よりも圧縮された状態で介在している。この弾性部14は、封止部13を前方(図1の紙面上方向)へ押す力を発生させる。なお、封止部13は、弾性を有する樹脂またはゴムよりなり、筒状の溝11の開放端に蓋をしている。
The
キャップ部12は、内筒部21と、内筒部21の外周を覆うように配置された外筒部22と、内筒部21および外筒部22の後方の連結により形成された溝11の底面となる後端部23と、フィルター24と、穿刺部25とを有する。
The
スライド部15は、先端にスライド通気ポート15aを有する。
The
内筒部21は、その内周側に注射器31の針基32を嵌合および気密のための針基固定空間36を有すると共に、針基固定空間36と外周側を連通する第1通気ポート37を有する。ここで、針基32とは、注射器31の針33を固定するための基礎部分である。
The
前方(図1の紙面上方向)が尖った穿刺部25は、内筒部21の前方(図1の紙面上方向)に針基32より伸びた針33を突出させて保持するための針保持穴35を有する。また、穿刺部25は、針保持穴35に沿って針基固定空間36と外部とを連通する第2通気ポート39を有する。また、内筒部21と外筒部22と後端部23と穿刺部25は、樹脂により一体成型された樹脂体である。
The
図2(f)に示すような円筒状のフィルター24は、溝11と外部とを連通する後端部の外気口38に蓋をしている。なお、フィルター24は疎水性を有し、気化した抗ガン剤等の10nm以上の粒子を濾過するものである。
The
そして、スライド部15が最も後方(図1の紙面下方向)へ移動した状態にあるスライド部15の先端の位置を先端下止端40とした場合、先端下止端40と第1通気ポート37の最も後方にある後方端37aとの間隔Aは、スライド部15の全長Bよりも短い。
When the position of the tip of the
なお、スライド部15が最も後方へ移動した状態とは、弾性部14が最も縮んだ状態や、スライド部15の一部がキャップ部12に当たるなどして、スライド部15が後方へ移動できなくなる状態である。ここで、スライド部15の一部がキャップ部12に当たる場合とは、例えば、内側に曲がったスライド部15の先端にある傾斜面部が、キャップ部12に当たる場合である。
Note that the state in which the
この構成により、スライド部15の先端を先端下止端40まで動かして針33および穿刺部25をバイアル(薬剤容器)へ刺すと、バイアルの気圧と大気圧との間に差圧が生じる。この差圧により、筒状の溝11の前方より外部の空気をバイアルへ引込むことができる。
With this configuration, when the tip of the
よって、ニードルガイド10は、針を刺した状態(スライド部15が第1通気ポート37を塞いだ状態)でのみ、スライド部15と溝11との隙間を通して外気とつながる。結果、フィルター24を介することなく、溝11、第1通気ポート37、針基固定空間36および第2通気ポート39を介して外部の空気をバイアルへ引き込むので、シリンジ34のプランジャー(図示せず)を引き出す作業の負荷を軽減することができる。
Therefore, the
また、弾性部14の力で封止部13が第1通気ポート37の前方端37bよりも前方へ動いた状態で、バイアルへ注射器31の薬剤を吐出すると、ニードルガイド10は、第2通気ポート39、針基固定空間36、第1通気ポート37およびフィルター24を介してバイアルの気体を外部へ排出する。そのため、作業者は安全性を保ちつつ薬剤の吐出作業を行うことができる。
Further, when the medicine of the
この構成により薬剤の吸引作業および吐出作業において安全に取り扱えて作業負担が少なくて済むニードルガイド10を提供することができる。
With this configuration, it is possible to provide the
このとき、作業者は、外筒部22が影となり第1通気ポート37を見ることができない。そのため、穿刺部25に線状の模様または掘り込みを入れて、吐出位置の目印50を設けてもよい。目印50は、封止部13が第1通気ポート37よりも前方となる位置において、スライド部15の先端よりも前方に位置する箇所に作られる。よって、作業者は、目印50がニードルガイド10の先端に隠れると、封止部13が第1通気ポート37の前方にあると判断することができる。
At this time, the operator cannot see the
次に、ニードルガイド10を用いてバイアルより薬剤をシリンジ34へ吸引する吸引作業を説明する。
Next, a suction operation for sucking the medicine from the vial into the
図3は、本実施の形態1にかかるニードルガイド10を用いて吸引作業を行う状態を示すニードルガイド10、注射器31およびバイアル41の要部断面図である。
FIG. 3 is a cross-sectional view of main parts of the
図3に示すように、バイアル41内の薬剤45を注射器31へ吸引する場合を考える。作業者は、バイアル41のゴム栓42が下方に位置するようにバイアル41のビン43を片手で把持し、もう一方の手でニードルガイド10を取り付けた注射器31を持って、スライド部15の先端をゴム栓42に突き当てる。この時、スライド部15の先端にスライド通気ポート15aがあるため、ゴム栓42がスライド部15の先端で塞がっても、スライド通気ポート15aによりスライド部15の内側と外部は連通している。
As shown in FIG. 3, consider a case where the
なお、ニードルガイド10を注射器31に取り付けた際、内筒部21には針基32が嵌合されており、内筒部21と針基32との間から針基固定空間36にある気体が漏れることはない。なお、気体が漏れないように、針基32と嵌合する内筒部21の内側は針基と同じテーパ形状としている。また、気体が漏れないように気密性を高めるために、嵌合部にゴムや樹脂の弾性体を構成しても良い。
When the
そして、作業者は、スライド部15の先端をゴム栓42に突き当てた状態で、穿刺部25をゴム栓42へ刺す。穿刺部25をゴム栓42へ刺すことで、スライド部15は、ゴム栓42に押されて、後方(図3の紙面下方向)へ向けて溝11の中を移動する。
Then, the operator inserts the
作業者は、スライド部15の先端が先端下止端40に来るまで、穿刺部25をゴム栓42へ刺す。なお、針33の針口と第2通気ポート39とが、ゴム栓42を貫通してバイアル41内に入るように、穿刺部25の先端と先端下止端40との間隔は、少なくともゴム栓42を穿刺部25が貫通できる寸法にしておく必要がある。
The operator inserts the
そして、作業者は、バイアル41を持っている手で、バイアル41に加えてニードルガイド10および注射器31を握り、もう一方の手でシリンジ34のプランジャー(図示せず)を引く。このようにして、作業者は、バイアル41内の薬剤45を注射器31へ吸引する。
The operator holds the
すると、薬剤45は、針33を通って注射器31へ流れ込む。バイアル41内の薬剤45が減るとバイアル41内の気体46が膨張し、バイアル41内の気体46の圧力は低くなる。その時、バイアル41内は、第2通気ポート39、針基固定空間36、第1通気ポート37、溝11、スライド通気ポート15aを介して外部に繋がっている。そのため、外部の空気が吸引されて、第2通気ポート39よりバイアル41内へ外部の空気が流入される。この時の空気の流れを、矢印47として示す。
Then, the
外部よりバイアル41内へ入った空気は、フィルター24を通過することがないので、作業者は、フィルター24を通過させるよりも少ない力でシリンジ34のプランジャー(図示せず)を引いて吸引作業を行うことができる。
Since the air that has entered the
次に、ニードルガイド10を用いてシリンジ34の薬剤をバイアル41へ吐出する吐出作業を説明する。
Next, a discharge operation for discharging the medicine in the
図4は、本実施の形態1にかかるニードルガイド10を用いて吐出作業を行う状態を示すニードルガイド10、注射器31およびバイアル41の要部断面図である。
FIG. 4 is a cross-sectional view of main parts of the
図4に示すように、注射器31にある薬剤45をバイアル41へ吐出する場合を考える。作業者は、ゴム栓42が上方(図4の紙面上方向)に位置するようにビン43を片手で把持し、もう一方の手でニードルガイド10を取り付けた注射器31を持ってスライド部15の先端をゴム栓42に突き当てる。そして、作業者は、スライド部15の先端をゴム栓42に突き当てた状態で、穿刺部25をゴム栓42へ刺す。穿刺部25をゴム栓42へ刺すことで、スライド部15は、ゴム栓42に押されて後方(図4の紙面上方向)へ向けて溝11の中を移動する。
As shown in FIG. 4, consider a case where the
作業者は、穿刺部25および針33をゴム栓42へ刺す。そして、スライド部15の先端が吐出位置となる目印50に来るまで刺した状態で、刺すのを止める。この時、針33の針口と第2通気ポート39とがゴム栓42を貫通してバイアル41内に入るように、穿刺部25の先端と目印50との間隔は、少なくともゴム栓42の穿刺部を貫通できる寸法にしておく必要がある。そのために、本実施の形態1では、穿刺部25の先端と前方端37bとの間隔Cは、スライド部15の全長Bよりも7mm以上かつ40mm以下長い構成とした。
The operator punctures the
この構成により、作業者は、スライド部15の先端をバイアル41のゴム栓42に当てた状態でキャップ部12を動かして穿刺部25をゴム栓42へ刺し、第2通気ポート39をバイアル41の中に入れた場合においても、封止部13を第1通気ポート37よりも前方(図4の紙面下方向)に配置させることができる。
With this configuration, the operator moves the
このように、スライド部15の先端をバイアル41のゴム栓42に当てた状態でキャップ部12とバイアル41との間隔とを調整するだけで、作業者は、吸引作業時に、フィルター24を介することなく外部の空気をバイアル41へ引き込み、吐出作業時に、バイアル41の気体46をフィルター24に介して外部へ排出すことができる。吸引作業時と吐出作業時とで、フィルター24の有無を切り替えることで、安全に取り扱えて作業負担を少なくする薬剤移注作業を行うことができる。
As described above, the operator can pass through the
なお、間隔Cを、スライド部15の全長Bよりも7mm以上長くした理由は、穿刺部25をゴム栓42へ刺した際、穿刺部25の先端をバイアル41内へ入れて、バイアル41の内部空間と針基固定空間36とを第2通気ポート39で連通させるためである。一般的なバイアルのゴム栓42の中心部42aの厚みは、3mm以上7mm以下である。
The reason why the interval C is set to be 7 mm or more longer than the total length B of the
また、一般的に使われる注射針(針33と針基32)の長さは40mm以下であるので、間隔Cを、スライド部15の全長Bの40mm以下とした。
Further, since the generally used injection needle (
作業者は、このようなニードルガイド10を用いて、スライド部15の先端が目印50に来るまで刺して止めた後、バイアル41を持っている手で、バイアル41に加えてニードルガイド10および注射器31を握り、もう一方の手でプランジャー(図示せず)を押し込んで、注射器31の薬剤45をバイアル41へ吐出する。そして、針33の先端を下方(図4の紙面下方向)に向けた状態で、注射器31のプランジャー(図示せず)を押して、薬剤45をバイアル41へ吐出する。バイアル41内の薬剤45が増えることで、バイアル41内の気体46が圧縮され、気体46の圧力は高くなる。しかし、バイアル41内は第2通気ポート39、針基固定空間36、第1通気ポート37、溝11、フィルター24を介して外部に繋がっているため、バイアル41の気体46の圧力と大気圧との差圧により気体46はフィルター24を介して外部へ押し出される。この時の気体の流れを、矢印49として示す。
The operator uses such a
なお、弾性部14のフィルター24側に穴の空いたおもり等を付けることで、針33の先端が下方(図4の紙面下方向)を向いた場合に、より確実にフィルター24を介する構造とすることができる。
In addition, by attaching a weight having a hole to the
バイアル41内より外部へ押し出される気体46は、フィルター24を通過するので、気体46に含まれる気化した薬剤45の粒子が取り除かれた後、外部へ放出される。薬剤45には、抗ガン剤などの注意を要する薬剤もある。ニードルガイド10を用いることで、薬剤45の入ったバイアル41内の気体46を外部へ放出する際に、必ずフィルター24を介して外部へ放出することができる。よって、作業者は、安全性の高い吐出作業が可能となる。
Since the
このようにニードルガイド10を注射器31に取り付けて、吸引作業として外部の空気をバイアル41内へ引き込む際に、フィルター24を介することなく引き込むことができ、プランジャー(図示せず)を引く作業負荷を低減することができる。また、吐出作業時に、バイアル41内の気体46を、フィルター24を介して安全に気体46を外部へ放出することができる。
When the
このようにニードルガイド10を薬剤移注作業に用いることで、作業者の安全を確保できると共に、作業者の作業負担を少なくすることができる。
Thus, by using the
なお、封止部13は、スライド部15の後方の端部に設けなくとも、溝11に蓋をすることができれば、スライド部15の途中に設けてもよい。
Note that the sealing
図5は、スライド部15と封止部13の取り付け箇所が異なるスライド部52について、その断面図を示したものである。図5に示すように、スライド部52の側面に封止部51を設けてもよい。封止部51は輪状の弾性体を円筒の内周と外周とに固着したものである。
FIG. 5 shows a cross-sectional view of the
図6は、本実施の形態1にかかるニードルガイド10を用いた薬剤移注方法のフローチャートである。
FIG. 6 is a flowchart of a drug infusion method using the
次に、図6のフローチャートを用いて、ニードルガイド10を用いた薬剤移注方法を説明する。
Next, a drug infusion method using the
図6に示すように、作業者は、注射器31のスライド部15の先端をバイアル41に当てながら針33および穿刺部25をバイアル41に刺す(挿入ステップS01)。
As shown in FIG. 6, the operator inserts the
次に、注射器31を押すことで、スライド部15を動かして封止部13を第1通気ポート37よりも後方の位置でニードルガイド10およびバイアル41を固定すると共に、注射器31のプランジャーを引いてバイアル41の薬剤を注射器31へ吸引する(吸引ステップS02)。
Next, by pushing the
この方法により、バイアル41の薬剤を注射器31に吸引する吸引作業において、フィルター24を介することなく外部の空気をバイアル41へ引き込むこので、作業者はプランジャーを引く作業負担を軽減することができる。
With this method, in the suction operation of sucking the medicine in the
また、吸引ステップS02の代わりに、吐出ステップを行なってもよい。その場合、作業者は、安全性を保ちつつ吐出作業を行うことができる。吐出ステップでは、スライド部15を動かして封止部13を第1通気ポート37よりも前方の位置でニードルガイド10およびバイアル41を固定すると共に注射器31のプランジャーを押して注射器31の薬剤をバイアル41へ吐出する。
Further, a discharge step may be performed instead of the suction step S02. In that case, the operator can perform the discharge operation while maintaining safety. In the discharging step, the
この方法により、吐出作業において、弾性部14の力で封止部13を第1通気ポート37の前方端37bよりも前方へ動かすと、ニードルガイド10は、フィルター24を介してバイアル41の気体46を外部へ排出する。よって、作業者は、安全性を保ちつつ吐出作業を行うことができる。
With this method, when the sealing
また、吸引作業時に薬剤45を注射器31に吸引しすぎ、その薬剤45をバイアル41へ戻すことがある。この時、吸引ステップS02と吐出ステップを交互に行なってもよい。同様に、吐出作業時においても、吐出ステップと吸引ステップS02を交互に行なってもよい。
Further, the
(実施の形態2)
図7は、本発明の実施の形態2にかかるニードルガイド60を用いて陰圧処理を行う状態を示すものである。図7は、ニードルガイド60、注射器31およびバイアル41の要部断面図である。
(Embodiment 2)
FIG. 7 shows a state in which negative pressure processing is performed using the
以下、本発明の実施の形態2について、図面を参照しながら実施の形態1と異なる点を説明する。 Hereinafter, the second embodiment of the present invention will be described with respect to differences from the first embodiment with reference to the drawings.
ニードルガイド60のフィルター61は、方向性を有し、フィルター61を外部より筒状空間へ空気の侵入を阻止するものである。このフィルター61を用いることで、注射器31をバイアル41より抜き取る際、注射器31と共にニードルガイド60を抜き取るだけで、バイアル41に対して陰圧処理を行なうことができる。このようなニードルガイド60を用いることで、薬剤移注作業において作業者の安全を確保できると共に、作業者の作業負担を少なくすることができる。
The
図7に示すように、封止部13が第1通気ポート37よりも前方(図7の紙面下方向)へ移動すると、溝11の前方(図7の紙面下方向)を封止部13が蓋をし、溝11の後方(図7の紙面上方向)を後端部23およびフィルター61が蓋をして、筒状空間を形成する。ニードルガイド60および針33をバイアル41より抜き取るために、スライド部15の先端をゴム栓42に当てた状態でキャップ部12を後方(図7の紙面上方向)へ移動させると、弾性部14の弾性力によりスライド部15は前方(図7の紙面下方向)に押される。そのため、封止部13と後端部23との間隔が広がって筒状空間は膨張し、筒状空間の気圧は低くなる。ここで、フィルター61は方向性を持ち、フィルター61を介して外部より空気を筒状空間へ流入することはない。そのために、後端部23および封止部13との間に挟まれた筒状空間に繋がった針基固定空間36と、バイアル41の空間とは、内部の気圧が低くなる。
As shown in FIG. 7, when the sealing
このような状態で、バイアル41よりニードルガイド60を抜き取ると、バイアル41の内部は陰圧となる。そして、陰圧の状態で針33を抜き取っても、針33に付着した薬剤やエアロゾル化した薬剤の粒子が飛び散ることはないので、安全にバイアル41より針33を抜き取ることができる。
When the
ただし、注射器31およびニードルガイド60をバイアル41より抜き取る時、図7に示すように、注射器31の下方にバイアル41が配置されるようにしなければならない。なぜならば、バイアル41が注射器31の上方にある状態で注射器31をバイアル41より抜き取ると、第2通気ポート39より針基固定空間36へ薬剤を吸い込んでしまうからである。
However, when the
本実施の形態2の場合、吐出作業の時は、注射器31の下にバイアル41があるので、そのまま注射器31およびニードルガイド60を抜き取れば良い。だが、吸引作業の時は、注射器31の上にバイアル41があるので、バイアル41を注射器31の下方に配置してから、バイアル41より注射器31およびニードルガイド60を抜き取らなければならない。
In the case of the second embodiment, during the discharge operation, since the
図8(a)はフィルター61の斜視図であり、図8(b)は溝11の気圧が大気圧より高い場合のフィルター61の断面図であり、図8(c)は溝11の気圧が大気圧より低い場合のフィルター61の断面図である。
FIG. 8A is a perspective view of the
図8(a)に示すように、フィルター61は、フィルター本体62と、フィルター本体62の片方の端面を覆う弾性体よりなる円状のカバー63とを有する。フィルター本体62は、疎水性を有し、気化した抗ガン剤などの10nmの粒子が外部へ漏れるのを防ぐために、目を細かくしたものである。そして、図8(b)、図8(c)に示すように、カバー63は、フィルター本体62に対して外周端のみを固着しているため、矢印64の方向には気体を通すが、矢印65の方向には気体を通すことはない。このよう構成すること出、フィルター61は方向性を有することとなる。
As shown in FIG. 8A, the
そして、本実施の形態2のニードルガイド60を用いて、吸引ステップまたは吐出ステップの後に、バイアル41より針および穿刺部25を抜き取る引抜ステップを行うと、バイアル41の気圧が陰圧となるため、安全にバイアル41より針を抜き取ることができる。
Then, using the
なぜならば、バイアル41へ刺した針33および穿刺部25をバイアル41より抜き取る際、スライド部15は弾性部14の弾性力により、キャップ部12と相対的に前方へ移動するため、筒状空間の容積が広がるためである。この場合、連結したバイアル41、筒状空間および針基固定空間36よりなる密閉空間の気圧が低くなる。よって、バイアル41の気圧は陰圧となる。このようにバイアル41の気圧を陰圧とすることで、安全にバイアル41より針33を抜き取ることができる。
This is because when the
(実施の形態3)
図9(a)〜(c)は、本発明の実施の形態3にかかる治具70をニードルガイド10に取り付けた治具70、ニードルガイド10、注射器31およびバイアル41の要部断面図である。図9(a)は吐出作業時の治具70、注射器31およびバイアル41の断面図であり、図9(b)は治具70の斜視図であり、図9(c)は治具70の平面図である。
(Embodiment 3)
9A to 9C are cross-sectional views of main parts of the
以下、本発明の実施の形態3について、図面を参照しながら実施の形態1と異なる点を説明する。 Hereinafter, the third embodiment of the present invention will be described while referring to the drawings and the differences from the first embodiment.
本実施の形態3では、図9(a)に示すように、バイアル41に嵌めた治具70に、ニードルガイド10を取り付けることで、吐出作業を行う。
In this
図9(a)、図9(b)、図9(c)に示すように、治具70は、バイアル41を固定する治具本体71と、治具本体71の凹部72に挿入した調整具73とを有する。また、凹部72は、側面にくぼみ74を有する。調整具73は、このくぼみ74に嵌合する突出部75を有する。
9A, 9B, and 9C, the
吐出作業時、突出部75がくぼみ74に入らない位置に調整具73を動かして、ニードルガイド10を治具70に取り付ける。調整具73は、外筒部22の先端および外周に当接し、外筒部22を保持する。この時、封止部13は第1通気ポート37よりも前方(図9の紙面下方向)の位置にある。作業者は、治具70にニードルガイド10を取り付けて吐出作業を行うと、封止部13の位置を気にすることなく、吐出作業を行うことができる。
During the discharging operation, the
次に、治具70を用いた吸引作業について説明する。吸引作業を行うために、作業者は、治具70の調整具73を動かして、突出部75をくぼみ74に入れる。
Next, a suction operation using the
図10は、本発明の実施の形態3にかかる治具70をニードルガイド10に取り付けた吐出作業時の治具70、注射器31およびバイアル41の断面図である。
FIG. 10 is a cross-sectional view of the
図10に示すように、突出部75をくぼみ74に入る位置に調整具73を動かして、ニードルガイド10を治具70に取り付ける。調整具73は、外筒部22の先端および外周に当接し、外筒部22を保持する。この時、封止部13は第1通気ポート37よりも後方(図10の紙面上方向)の位置にある。そして、作業者は、治具70にニードルガイド10を取り付けて吸引作業を行うことで、スライド部15の位置を気にすることなく、吸引作業を行うことができる。
As illustrated in FIG. 10, the
このように、吐出作業と吸引作業に治具70を用いることで、吐出作業と吸引作業時に、スライド部15の先端と外筒部22の先端との間隔を変えて保持することができる。また、治具70を用いることで、より安全に、治具70に沿わせてゴム栓42の真上より針33および穿刺部25を刺すことができる。よって、治具70を用いることで、薬剤移注作業において作業者の安全を確保すると共に、作業者の作業負担を少なくすることができる。
Thus, by using the
(実施の形態4)
薬剤師などの作業者の作業負担を軽減するために、バイアル41より薬剤45を注射器31へ吸引する吸引作業や、バイアル41へ薬剤45を注射器31へ吐出する吐出作業を自動的に行う薬剤混合装置がある。
(Embodiment 4)
In order to reduce the work load of an operator such as a pharmacist, a drug mixing apparatus that automatically performs a suction operation for sucking the
図11は、本発明の実施の形態4にかかる薬剤混合装置における混合部81の概略側面図である。
FIG. 11: is a schematic side view of the mixing
図11に示すように、薬剤混合装置において、実施の形態1で説明したニードルガイド10を取り付けた注射器31を用いることで、安全性を高めた薬剤混合装置を提供することができる。
As shown in FIG. 11, in the drug mixing device, by using the
この薬剤混合装置は、外部へ薬剤の漏れを確実に閉鎖するための作業空間を形成し、作業空間の内部に混合部81を備える。混合部81は、注射器31を保持するシリンジホルダー83と、シリンジホルダー83を矢印84に示す鉛直上下方向(図11の紙面上下方向)に移動させる移動機構85と、バイアル41を保持する容器ホルダー86と、シリンジホルダー83に設けた可動部87を有する。可動部87は、注射器31のプランジャー82を保持して、矢印84に示す鉛直方向に動かすことができる。
This medicine mixing device forms a work space for reliably closing the leakage of medicine to the outside, and includes a mixing
この薬剤混合装置を用いて吸引作業を行うために、作業者は薬剤混合装置の搬入扉(図示せず)を開いて、ニードルガイド10を取り付けた注射器31をシリンジホルダー83に設置し、容器ホルダー86にバイアル41を設置する。そして、注射器31を保持したシリンジホルダー83が、矢印84に示す上方(図11の紙面上方向)へ移動して、針33をバイアル41に刺す。
In order to perform a suction operation using this drug mixing device, the operator opens a carry-in door (not shown) of the drug mixing device, installs the
バイアル41に針33と穿刺部25を刺した後、この薬剤混合装置は、移動機構85を停止させて、可動部87を下方(図11の紙面下方向)に動かす。そして、可動部87がプランジャー82を引くことで、注射器31はバイアル41の薬剤45を吸引する。
After piercing the
この時、図1等に示すスライド部15が動いて第1通気ポート37の後方端37aよりも後方(図11の紙面下方向)に封止部13が配置されるまで、針33および穿刺部25をバイアル41に刺したところで、移動機構85を停止させる。このようにすることで、外部の空気をフィルター24で介することなく吸引することができる。そして、可動部87を停止させた後、移動機構85を下方(図11の紙面下方向)に動かすと、スライド部15が動いて筒状空間が広がる。このようにすることで、バイアル41より針33を抜き取る際に、バイアル41内を陰圧にして、バイアル41より針33を抜き取ることができる。
At this time, the
なお、薬剤混合装置は、吸引作業だけでなく、吐出作業も行なうことができる。 Note that the drug mixing device can perform not only a suction operation but also a discharge operation.
ただし、吐出作業を行う場合、図11に示すバイアル41と注射器31との位置を逆にして、バイアル41を注射器31の鉛直下方にするなどして、第2通気ポート39に気体が存在すると共に薬剤45に満たされないようにしておくことが望ましい。また、バイアル41に針33と穿刺部25を刺す際、封止部13が第1通気ポート37の前方端37bよりも前方で、移動機構85を停止させる。このようにすることで、バイアル41内の気体をフィルター24に介して外部へ排出することができる。
However, when performing the discharge operation, the position of the
本発明によれば、薬剤の混合や移注において、安全に取り扱えて作業負担が少なくて済み、病院などにおいて薬剤師などの作業負担を大幅に軽減できる。 According to the present invention, in the mixing and transfer of medicines, it can be handled safely and the work load is reduced, and the work load of a pharmacist or the like can be greatly reduced in a hospital or the like.
10,60 ニードルガイド
11 溝
12 キャップ部
13,51 封止部
14 弾性部
15,52 スライド部
15a スライド通気ポート
21 内筒部
22 外筒部
23 後端部
24,61 フィルター
25 穿刺部
31 注射器
32 針基
33 針
34 シリンジ
35 針保持穴
36 針基固定空間
37 第1通気ポート
37a 後方端
37b 前方端
38 外気口
39 第2通気ポート
40 先端下止端
41 バイアル
42 ゴム栓
43 ビン
45 薬剤
46 気体
47,49,64,65,84 矢印
50 目印
62 フィルター本体
63 カバー
70 治具
71 治具本体
72 凹部
73 調整具
74 くぼみ
75 突出部
81 混合部
82 プランジャー
83 シリンジホルダー
85 移動機構
86 容器ホルダー
87 可動部
DESCRIPTION OF
Claims (8)
前記溝の開放端に蓋をするための封止部を有すると共に前記溝を移動可能なスライド部と、
前記溝の底面と前記スライド部との間に配置された弾性部と、を備え、
前記キャップ部は、
内周側に注射器の針基を嵌合するための針基固定空間が設けられると共に前記針基固定空間と外周側を連通する第1通気ポートを有する内筒部と、
前記内筒部の外周を覆うように配置された外筒部と、
前記内筒部および前記外筒部を連結して構成された前記溝の底面となる後端部と、
前記後端部の外気口に設けられたフィルターと、
前記針基より伸びた針を突出させて保持をするための針保持穴に沿って前記針基固定空間と外部とを連通する第2通気ポートを有する穿刺部と、を含んで構成され、
前記スライド部を前記溝に収納した状態にある前記スライド部の先端の位置を先端下止端とした場合に、前記先端下止端と前記第1通気ポートの後方端との間隔Aが、前記スライド部の全長Bよりも短い、
ニードルガイド。 A cap portion formed with a cylindrical groove;
A slide part having a sealing part for covering the open end of the groove and capable of moving the groove;
An elastic portion disposed between the bottom surface of the groove and the slide portion,
The cap part is
An inner cylinder portion having a first ventilation port which is provided with a needle base fixing space for fitting a needle base of a syringe on the inner peripheral side and communicates with the needle base fixing space and the outer peripheral side;
An outer cylinder portion arranged to cover the outer periphery of the inner cylinder portion;
A rear end portion serving as a bottom surface of the groove formed by connecting the inner cylinder portion and the outer cylinder portion;
A filter provided in the outside air port at the rear end,
A puncture portion having a second ventilation port that communicates the needle base fixing space and the outside along a needle holding hole for projecting and holding the needle extending from the needle base,
When the position of the tip of the slide part in the state where the slide part is housed in the groove is a tip bottom stop, a distance A between the tip bottom stop and the rear end of the first ventilation port is Shorter than the total length B of the slide part,
Needle guide.
請求項1に記載のニードルガイド。 An interval C between the tip of the puncture portion and the front end of the first ventilation port is longer than the total length B of the slide portion by 7 mm or more and 40 mm or less,
The needle guide according to claim 1.
請求項1に記載のニードルガイド。 The filter is capable of discharging gas to the outside of the cylindrical space surrounded by the sealing portion and the groove, and has a direction in which gas cannot enter from the outside.
The needle guide according to claim 1.
前記シリンジホルダーを移動させる移動機構と、
薬剤容器を保持する容器ホルダーと、を備えた、
薬剤移注装置。 A syringe holder for holding a syringe to which the needle guide according to any one of claims 1 to 3 is attached;
A moving mechanism for moving the syringe holder;
A container holder for holding a medicine container,
Drug infusion device.
薬剤移注方法。 The needle guide according to any one of claims 1 to 3 is attached to a syringe, and the drug is moved between the drug container and the syringe.
Drug infusion method.
前記スライド部を動かして前記封止部を前記第1通気ポートよりも前記注射器側の位置で前記ニードルガイドおよび前記薬剤容器を固定すると共に、前記注射器のプランジャーを引いて前記薬剤容器内の薬剤を前記注射器へ吸引する吸引ステップと、を有する、
請求項5に記載の薬剤移注方法。 An insertion step of inserting the needle of the syringe and the puncture portion into the drug container while applying the tip of the slide part to the drug container;
The needle guide and the drug container are fixed at a position closer to the syringe than the first ventilation port by moving the slide part, and the drug in the drug container is pulled by pulling the plunger of the syringe. Aspirating step of aspirating the syringe into the syringe,
The method for injecting medicine according to claim 5.
前記スライド部を動かして前記封止部を前記第1通気ポートよりも前記薬剤容器側の位置で前記ニードルガイドおよび前記薬剤容器を固定すると共に、前記注射器のプランジャーを押して前記注射器内の薬剤を前記薬剤容器へ吐出する吐出ステップと、を有する、
請求項5に記載の薬剤移注方法。 An insertion step of inserting the needle of the syringe and the puncture portion into the drug container while applying the tip of the slide part to the drug container;
The slide portion is moved to fix the needle guide and the drug container at a position closer to the drug container than the first vent port, and the plunger of the syringe is pushed to remove the drug in the syringe. A discharge step of discharging into the drug container,
The method for injecting medicine according to claim 5.
請求項6または7に記載の薬剤移注方法。 After the suction step or the discharge step, the syringe and the needle guide are integrated, and the needle and the puncture portion are moved from the drug container in accordance with the speed at which the slide portion is pushed out by the elastic force of the elastic portion. Withdrawing step,
The method for injecting medicine according to claim 6 or 7.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011099175A JP2012228408A (en) | 2011-04-27 | 2011-04-27 | Needle guide, drug transfusion device and drug transfusion method |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114904093A (en) * | 2022-06-14 | 2022-08-16 | 中国人民解放军联勤保障部队第九〇九医院 | Intelligent electric injector |
-
2011
- 2011-04-27 JP JP2011099175A patent/JP2012228408A/en not_active Withdrawn
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