JP2012226809A - 光記録媒体及び駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガイド層分離型の構造を有していてもラジアル方向の記録密度の向上が可能な光記録媒体を提供する。
【解決手段】光記録媒体4Aは、集光光学系38により集光された波長λ2の光ビームB2の照射を受ける情報記録層L1と、集光光学系38により集光された波長λ1(λ1>λ2)の光ビームB1の照射を受けるガイド層Lgとを含む。ガイド層Lgは、ピット列を含むガイドトラックを有している。ピットの長さは、波長λ1とこの波長λ1に対する集光光学系38の開口数とで定まる回折限界の1/2以上である。
【選択図】図3

Description

本発明は、光ディスクなどの光記録媒体、及び、この光記録媒体に対して情報の記録と再生の一方または双方を行う駆動装置に関するものである。
CD(Compact Disc)やDVD(Digtal Versatile Disc:デジタル多用途ディスク)やBD(Blu−ray Disc:ブルーレイディスク;登録商標)といった光ディスクは、レーザ光の照射を受けて映像データや音楽データなどの情報の記録、あるいは、記録された情報の再生のために使用される情報記録媒体である。光ディスクは、世代を重ねるにつれて大容量の発展を続けている。たとえば、CDでは、光透過層であるディスク基板の厚みが約1.2mm、レーザ光波長が約780nm、対物レンズの開口数NA(Numerical Aperture)が0.45であり、650MBの容量が実現されている。また、CDよりも後の世代のDVDでは、光透過層であるディスク基板の厚みが約0.6mm、レーザ光波長が約650nm、NAが0.6であり、4.7GBの容量が実現されている。たとえば、厚みが約0.6mmのディスク基板を2枚貼り合わせて約1.2mmの厚みを有するDVDを作製することができる。さらに高記録密度を有するBDでは、情報記録面を被覆する保護層(光透過層)の厚みが約0.1mm、レーザ光波長が約405nm、NAが0.85である。BDが単層ディスクの場合には約25GBの大容量が実現され、BDが2層ディスクの場合には約50GBの大容量が実現されており、BDには高精細なハイビジョン映像を長時間記録することができる。
ハイビジョン映像を超える次世代の高精細映像や立体映像について、今後も一般ユーザーが扱うデータ量は膨大なものに増えていくと予想されているため、BDの容量を超える大容量のデータを蓄積可能な光ディスクが求められている。
上記したように光ディスクの大容量化は、レーザ光波長の短波長化と対物レンズの高NA化とにより対物レンズの焦点面における集光スポットサイズを微小化することで、また、情報記録層のトラック上の記録マークのサイズを微小化することで達成されてきた。しかしながら、集光スポットサイズの微小化には、対物レンズの光学性能とレーザ光波長とで定まる物理的限界が存在する。
そこで、近年、厚み方向に複数の情報記録層が所定間隔で積層された多層構造を有する多層光ディスクが開発され市販されている。たとえば、1層当たり約25GBの記録容量を有する2層光ディスク(DL disc:Dual−Layer disc)、1層当たりの記録容量を約33GBに向上させた3層光ディスク(TL disc:Triple Layer disc)、及び、1層当たりの記録容量を約32GBとした4層光ディスク(QL disc:Quadruple Layer disc)が市販されている。
しかしながら、このような多層光ディスクでは、情報記録層の数を増やすと、記録または再生に用いる光に対する透過率や反射率や光吸収特性を考慮した光学設計が難しくなる。たとえば、多層光ディスクの情報記録層のうち光入射面から離れた奧側の情報記録層に光を照射してアクセスしようとするときに、アクセス対象の情報記録層と光入射面との間に介在する情報記録層の反射率と光吸収率とにより光量ロスが発生し、これにより情報の記録または再生に必要となる光量を確保することが難しい場合がある。
特に、従来の多層(DL、TLあるいはQL)光ディスクでは、それぞれの情報記録層にトラッキング(トラッキングサーボ)のための案内溝またはピット列が設けられているので、その案内溝またはピット列で回折光が発生することにより光量ロスが大きくなるという課題がある。さらに、そのような回折光は、光ディスクに対する情報の記録や再生のために使用される光学系において不要な迷光となり、記録特性や再生特性に悪影響を及ぼすといった問題の原因となりうる。そこで、このような多層光ディスクのトラッキングサーボ用の案内溝やピット列に起因する光量ロスや迷光の影響を抑制する技術が、たとえば、下記の非特許文献1及び特許文献1〜4に開示されている。
非特許文献1には、複数の情報記録層(Recording Layers)と、トラッキングサーボ用のガイドトラックを有するガイド層(Guide Layer)とを備えた多層光ディスクが開示されている。ガイド層は、情報記録層とは分離した別の層として形成されている。また、非特許文献1に開示されている記録装置は、対物レンズを介してガイド層に第1の光ビーム(波長:655nm)を集光させてガイドトラックに対物レンズを追従させ、これと同時に、同じ対物レンズを介して第2の光ビーム(波長:405nm)を情報記録層に集光させて情報の記録または再生を行う。第1の光ビームに対する対物レンズの実効的な開口数NAは、第2の光ビームに対する実効的な開口数NAよりも小さい値に設定される。この多層光ディスクでは、ガイドトラックが情報記録層とは分離しているので、情報記録層にトラッキングサーボ用の案内溝やピット列が設けられていない。このため、情報の記録または再生に使用される第2の光ビームの光量ロスや迷光の発生を抑制することができる。
特許文献1で引用されている特許文献2〜4にも、非特許文献1に開示されているガイド層分離型の構造と類似の構造を有する光ディスクが開示されている。
Masaharu Nakano,et al., "Recording System for Multilayer Disk with a Separated Guide Layer", Tech.Dig of ISOM2009,Th−I−03,pp.230−231.
国際公開第2008/120354号(段落0003〜0005) 特許第2835074号公報(第1図〜第3図など) 特開2001−307344号公報(図3、図4、段落0033〜0040及び段落0045〜0049など) 特開2004−241088号公報(図1及び図2、段落0016〜0020及び段落0021〜0024など)
上記ガイド層分離型の光ディスク構造の場合、トラッキングサーボ用の第1の光ビームと情報の記録または再生用の第2の光ビームとが同時に多層光ディスクに照射される。これら第1及び第2の光ビームの反射光を光学系で互いに分離して検出するためには、両者の波長が互いに異なる必要があり、トラッキングサーボ用の第1の光ビームの波長は、第2の光ビームの波長よりも長い。このため、ガイド層のトラックピッチを狭小化することは容易ではなかった。
たとえば、非特許文献1によれば、第1の光ビームの波長は655nm、第1の光ビームの波長に対する対物レンズの実効開口数は0.6であり、第2の光ビームの波長は405nm、第2の光ビームの波長に対する対物レンズの実効開口数は0.85である。また、ガイドトラックのトラックピッチは740nmであり、BDのトラックピッチ320nmに比べて大きい。このため、非特許文献1に開示されるガイド層分離型の構造の場合、ラジアル方向の記録密度が低く、光ディスクの大容量化の妨げになるという課題がある。
上記に鑑みて本発明の目的は、ガイド層分離型の構造を有していても、ラジアル方向の記録密度を向上させることができる光記録媒体及び駆動装置を提供することである。
本発明の第1の態様による光記録媒体は、第1波長の第1の光ビームと前記第1波長よりも短い第2波長の第2の光ビームとを光軸方向の互いに異なる位置にそれぞれ集光させる集光光学系を用いた情報の記録または再生がなされる光記録媒体であって、前記集光光学系により集光された当該第2の光ビームの照射を受ける少なくとも1層の情報記録層と、前記情報記録層に対して当該情報記録層の厚み方向に離間し、前記集光光学系により集光された当該第1の光ビームの照射を受けるガイド層とを備え、前記ガイド層は、複数のピットからなるピット列を含むガイドトラックを有し、前記ガイドトラックの延在方向における前記ピットの長さは、前記第1波長と該第1波長に対する前記集光光学系の開口数とで定まる回折限界の1/2以上であることを特徴とする。
本発明の第2の態様による光記録媒体は、第1波長の第1の光ビームと前記第1波長よりも短い第2波長の第2の光ビームとを光軸方向の互いに異なる位置にそれぞれ集光させる集光光学系を用いた情報の記録または再生がなされる光記録媒体であって、前記集光光学系により集光された当該第2の光ビームの照射を受ける少なくとも1層の情報記録層と、前記情報記録層に対して当該情報記録層の厚み方向に離間し、前記集光光学系により集光された当該第1の光ビームの照射を受けるガイドトラックを有するガイド層と、前記ガイド層に前記厚み方向に隣接して配置され、前記集光光学系により集光された当該第1の光ビームの照射により光学特性が変化した局所的な領域で局在光を発生させる超解像機能層とを備えることを特徴とする。
本発明の第3の態様による駆動装置は、上記光記録媒体に対する情報の記録または再生を行う駆動装置であって、前記光記録媒体を回転させる回転駆動部と、前記第1の光ビームを出射する第1の光源と、情報の記録または再生用の光ビームを前記第2の光ビームとして出射する第2の光源と、前記前記ガイド層に前記第1の光ビームを集光させるとともに前記第2の光ビームを前記情報記録層に集光させる前記集光光学系と、前記ガイド層で反射した前記第1の光ビームの戻り光を受光して第1の検出信号を出力する第1の受光素子と、前記情報記録層で反射した前記第2の光ビームの戻り光を受光して第2の検出信号を出力する第2の受光素子と、前記第1の検出信号に基づいてトラッキングエラー信号を生成するトラッキング制御部と、前記トラッキングエラー信号に応じて前記集光光学系を駆動して前記ガイドトラックに追従させるアクチュエータとを備えることを特徴とする。
本発明の第4の態様による駆動装置は、上記光記録媒体に対する情報の記録または再生を行う駆動装置であって、前記光記録媒体を回転させる回転駆動部と、前記第1の光ビームを出射する第1の光源と、情報の記録または再生用の光ビームを前記第2の光ビームとして出射する第2の光源と、前記前記ガイド層に前記第1の光ビームを集光させるとともに前記第2の光ビームを前記情報記録層に集光させる前記集光光学系と、前記ガイド層で反射した前記第1の光ビームの戻り光を受光して第1の検出信号を出力する第1の受光素子と、前記情報記録層で反射した前記第2の光ビームの戻り光を受光して第2の検出信号を出力する第2の受光素子と、前記第1の検出信号に基づいてトラッキングエラー信号を生成するトラッキング制御部と、前記トラッキングエラー信号に応じて前記集光光学系を駆動して前記ガイドトラックに追従させるアクチュエータと、前記第1の検出信号に基づいて、前記ガイドトラック上の位置を表すアドレス情報を含む埋め込み情報を検出するアドレス検出部とを備え、前記ピット列を構成するピットの各々は、所定の変調方式による符号長に対応した長さを有し、前記アドレス検出部は、前記ピットの長さに対応する前記第1の検出信号の信号波形に基づいて前記埋め込み情報を検出することを特徴とする。
本発明の第5の態様による駆動装置は、上記光記録媒体に対する情報の記録または再生を行う駆動装置であって、前記光記録媒体を回転させる回転駆動部と、前記第1の光ビームを出射する第1の光源と、情報の記録または再生用の光ビームを前記第2の光ビームとして出射する第2の光源と、前記前記ガイド層に前記第1の光ビームを集光させるとともに前記第2の光ビームを前記情報記録層に集光させる前記集光光学系と、前記ガイド層で反射した前記第1の光ビームの戻り光を受光して第1の検出信号を出力する第1の受光素子と、前記情報記録層で反射した前記第2の光ビームの戻り光を受光して第2の検出信号を出力する第2の受光素子と、前記第1の検出信号に基づいてトラッキングエラー信号を生成するトラッキング制御部と、前記トラッキングエラー信号に応じて前記集光光学系を駆動して前記ガイドトラックに追従させるアクチュエータと、前記第1の検出信号に基づいて埋め込み情報を検出するアドレス検出部とを備え、前記ピット列は、各々が所定の空間周波数で蛇行する一連のウォブルパターンを形成しており、前記第1の受光素子は、前記ガイドトラックと直交する方向に対応する方向に互いに対向する一対の受光面を有し、前記アドレス検出部は、前記一対の受光面からそれぞれ出力された検出信号の差分に基づいて前記埋め込み情報を検出することを特徴とする。
本発明によれば、ガイド層分離型の構造を有していても、情報記録層のラジアル方向の記録密度を高くすることができる。
本発明の実施の形態1の駆動装置の主な構成を概略的に示す機能ブロック図である。 (A)は、実施の形態1に係る多層光ディスクのガイド層に形成された同心円状のガイドトラックの例を概略的に示す平面図であり、図2(B)は、実施の形態1に係る多層光ディスクのガイド層に形成されたスパイラル状のガイドトラックの例を概略的に示す平面図である。 実施の形態1に係る多層光ディスクの構造を概略的に示す断面図である。 実施の形態1に係る多層光ディスクのガイド層のピット列を概略的に示す斜視図である。 ガイド層からの反射光を受光する受光素子の4分割受光面の一例を概略的に示す図である。 情報記録層からの反射光を受光する受光素子の4分割受光面の一例を示す図である。 (A)は、ピット長の変調によりアドレス情報が記録される場合のガイド層におけるピット列の一例を示す図である。(B)は、(A)のピット列に対応する再生信号の波形を概略的に示す図である。 (A),(B)は、ピット列の蛇行により埋め込み情報が記録される場合のガイド層Lgにおけるピット列の一例を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る多層光ディスクの構造を概略的に示す断面図である。 プッシュプル法に使用される受光素子の受光面の構成例を概略的に示す図である。 本発明の実施の形態3に係る多層光ディスクの構造を概略的に示す断面図である。 実施の形態3に係る多層光ディスクのガイド層のグルーブ構造を概略的に示す斜視図である。 ケプラータイプ光学系を有する迷光除去手段の構成を示す図である。 空間フィルタの一例を示す図である。
以下、本発明の種々の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明に係る実施の形態1の光ディスクシステムである駆動装置1の主な構成を概略的に示す機能ブロック図である。この駆動装置1は、積層された複数の情報記録層からなる情報記録層群MLを有する多層光ディスク4Aに対して情報の記録または再生を行う機能を有している。
図1に示されるように、多層光ディスク4Aは、情報記録層群MLとガイド層Lgとを含み、ガイド層Lgは、情報記録層群MLに対して厚み方向に離間し、情報記録層群MLから完全に分離した別の層として形成されている。情報記録層群MLには、トラッキングサーボ用の案内溝やピット列などのガイドトラックは設けられておらず、ガイドトラックはガイド層Lgに同心円状またはスパイラル状に形成されている。図2(A)は、多層光ディスク4Aのガイド層Lgに形成された同心円状のガイドトラックTR,TR,TR,…を概略的に示す平面図であり、図2(B)は、ガイド層Lgに形成されたスパイラル状のガイドトラックTRを概略的に示す平面図である。
図3は、実施の形態1に係る多層光ディスク4Aの構造の一部を概略的に示す断面図である。図3において、符号Xは、多層光ディスク4Aのラジアル方向を示し、符号Yθは、ラジアル方向Xと直交する多層光ディスク4Aのタンジェンシャル方向を示している。
図3に示されるように、多層光ディスク4Aは、互いに積層された情報記録層L0〜L6と、ガイド層Lgと、これら情報記録層L0〜L6及びガイド層Lgを被覆する透光性保護層(カバー層)401とを有している。また、ガイド層Lgの裏面は、裏面保護層409によって被覆されている。情報記録層L0〜L6は、透光性中間層402〜407によって互いに分離されており、情報記録層L0とガイド層Lgとは透光性中間層408によって互いに分離されている。なお、図3の例では、情報記録層L0〜L6は7層であるが、この層数に限定されるものではない。
ガイド層Lgには、ガイドトラックを構成するピットPtが形成されている。ガイド層Lgは、たとえば、エンボス加工により基材の表面に凹凸パターンを形成し、この凹凸パターン上にアルミニウムなどの反射膜(図示せず)を成膜することにより形成することができる。
図4は、ガイド層Lgのピット列を概略的に示す斜視図である。図4に示されるように、ガイド層Lgは、ガイドトラックTRk−1,TR,TRk+1,TRk+2,…の各々を構成する複数のピットPtを有している。これらガイドトラックTRk−1,TR,TRk+1,TRk+2,…の各々は、多層光ディスク4Aのタンジェンシャル方向Yθに延在している。図4に示されるように、ガイドトラックTRk−1,TR,TRk+1,TRk+2,…は、ラジアル方向Xにおいて一定間隔(トラックピッチ)Λで配列されており、各ピットPtは、ガイドトラックの延在方向に長さαを有している。図4では、ピットPtがベース材から凸形状を成すものとして例示されているが、凸形状に代えて凹形状を成していてもよい。
情報記録層L0〜L6の各々は、ガイド層LgのガイドトラックTRk−1,TR,TRk+1,TRk+2,…にそれぞれ対応する記録トラックを有している。各記録トラックに情報ピットなどの凹凸パターンもしくは相変化材料の情報マークを形成すればよい。
図1を参照すると、駆動装置1は、光ヘッド(光ピックアップ)2、コリメータレンズ制御回路(CL1制御回路)52、トラッキング制御回路53、アドレス検出部54、回転制御部55、再生記録制御回路61、レーザドライバ62、データ処理回路65、コリメータレンズ制御回路(CL2制御回路)66及びフォーカス制御回路67を備えている。これらの構成要素2,52〜55,61,62,65〜67の動作は、図示されないMPU(Micro Processing Unit)によって制御される。このMPUは、外部のホスト機器(図示せず)から受信したコマンドに応じて各種制御処理を実行する。
多層光ディスク4Aは、ディスク回転モータ3の駆動軸(スピンドル)3aに固定されたターンテーブル(図示せず)に着脱自在に装着される。ディスク回転モータ3は、回転制御部55による制御を受けてこの多層光ディスク4Aを回転駆動する。回転制御部55は、多層光ディスク4Aの実回転速度を表すパルス信号波形を抽出する回転パルス検出回路552と、このパルス信号に基づいて実回転速度が目標回転速度に一致するようにディスク回転モータ3の動作を制御するモータ制御回路551とを有している。モータ制御回路551は、ガイドトラックに対する光ビームB1の走査線速度が一定となるようにディスク回転モータ3の動作を制御することができる。
光ヘッド2は、多層光ディスク4Aに対して波長の異なる2種類の光ビームB1,B2を同時に集光して照射し、多層光ディスク4Aのガイド層Lgと情報記録層とでそれぞれ反射した戻り光を検出する機能を有する。なお、駆動装置1は、光ヘッド2を多層光ディスク4Aのラジアル方向に移動させて位置決めする光ヘッド駆動機構とその制御回路とを備えているが、これら光ヘッド駆動機構と制御回路は図1に示されていない。
具体的には、光ヘッド2は、図1に示されるように、図示されないレーザドライバにより駆動されて波長λ1の光ビームB1を出射するレーザ光源21と、レーザドライバ62により駆動されて波長λ2(λ1>λ2)の光ビームB2を出射するレーザ光源29とを備える。光ビームB1は、多層光ディスク4Aのガイド層Lgに集光され、光ビームB2は、多層光ディスク4Aの複数の情報記録層のうちのアクセス対象の情報記録層に集光される。図1においては、光ビームB1,B2の有効光束がそれぞれ破線と実線とで概略的に示されている。
また、光ヘッド2は、レーザ光源21から出射された光ビームB1を多層光ディスク4Aに導いてガイド層Lgに集光させる構成として、図1に示されるように、偏光ビームスプリッタ22、コリメータレンズ(CL1)23、波長選択性プリズム27、偏光ビームスプリッタ30、コリメータレンズ(CL2)34、反射ミラー(立ち上げミラー)36、1/4波長板37及び対物レンズ38を備えている。
レーザ光源21から出射された光ビームB1は、偏光ビームスプリッタ22とコリメータレンズ23とを順に透過して波長選択性プリズム27に入射する。ここで、レンズ駆動部24は、コリメータレンズ制御回路52による制御を受けて動作し、たとえばパルスモータを用いてコリメータレンズ23を光軸方向に沿ってシフトさせて、光学収差(たとえば、多層光ディスク4Aのカバー層の厚みや製造誤差に起因する球面収差)の補正や、多層光ディスク4Aにおける光ビームB1の集光点位置の制御を行うことができる。コリメータレンズ制御回路52は、受光素子26から供給された検出信号を用いてコリメータレンズ23を適正位置にシフトさせることが可能である。
波長選択性プリズム27は、コリメータレンズ23から入射した波長λ1の光ビームB1を偏光ビームスプリッタ30の方向に反射させる。波長選択性プリズム27から偏光ビームスプリッタ30に入射した光ビームB1は、当該偏光ビームスプリッタ30とコリメータレンズ34とを順に透過して反射ミラー36で反射して1/4波長板37に入射する。反射ミラー36で反射した光ビームB1は、1/4波長板37で円偏光に変換された後に、対物レンズ38により多層光ディスク4Aのガイド層Lgに集光させられる。このとき、図3及び図4に示されるように、光ビームB1の集光スポットがガイドトラックTR上に形成される。図4に示されるように、集光スポットSP1は、中心部でピークを形成する光強度分布D1を有している。
ガイド層Lgで反射した光ビームB1の回折成分を含む戻り光は、対物レンズ38で収束され、1/4波長板37で直線偏光に変換された後に、反射ミラー36でコリメータレンズ34の方向に反射する。なお、光ビームB1,B2に対する対物レンズ38の有効径の大小関係は、対物レンズ38の設計に応じて異なる。
反射ミラー36で反射した光ビームB1の戻り光は、コリメータレンズ34と偏光ビームスプリッタ30とを順に透過した後、波長選択性プリズム27でコリメータレンズ23の方向に反射する。そして、光ビームB1の戻り光は、コリメータレンズ23を透過した後に、偏光ビームスプリッタ22で集光レンズ25の方向に反射する。受光素子26は、集光レンズ25を透過した光ビームB1の戻り光を受光する。
受光素子26は、位相差検出(DPD:Differential Phase Detection)法によるトラッキングエラー検出に適した4分割受光面を有している。図5は、受光素子26の4分割受光面の一例を概略的に示す図である。この4分割受光面260に光ビームB1の戻り光のスポット(受光スポット)RS1が形成される。図5の4分割受光面260は、多層光ディスク4Aのラジアル方向Xに対応する方向X1の分割線(光不感帯)261と、この分割線261と直交する分割線(光不感帯)262とを有し、これら分割線261,262で区画された4つの受光領域260A〜260Dを有している。これら受光領域260A,260B,260C,260Dは、入射光を光電変換してそれぞれ検出信号I,I,I,Iを生成する。
トラッキング制御回路53は、受光素子26による戻り光の検出結果に基づいて、DPD法によるトラッキングエラー信号TEを生成し、このトラッキングエラー信号TEに応じた駆動信号をアクチュエータ40に供給する。アクチュエータ40は、当該駆動信号に応じて対物レンズ38を多層光ディスク4Aのラジアル方向にシフト(変位)させることができる。これにより、ガイドトラックに対する対物レンズ38のデトラック(トラックずれ)が生じている場合には、トラッキング制御回路53は対物レンズ38を当該ガイドトラックに追従させることができる。
図5の4分割受光面260を使用する場合、DPD法によるトラッキングエラー信号TEは、次の演算式(1A),(1B)のいずれかで与えられる。
TE=φ(I+I)−φ(I+I) ・・・(1A)、
TE={φ(I)−φ(I)}+{φ(I)−φ(I)} ・・・(1B)
ここで、φ(I)は、信号Iの位相を表す記号である。上式(1A)を採用するときは、4分割受光面260の斜めに対向する受光領域260A,260Cから出力された検出信号I,Iの加算結果と、斜めに対向する受光領域260B,260Dから出力された検出信号I,Iの加算結果との間の時間的な位相差がトラッキングエラー信号TEとして生成される。一方、上式(1B)を採用するときは、4分割受光面260のX1方向に対向する受光領域260A,260Bから出力された検出信号I,I間の時間的な位相差と、X1方向に対向する受光領域260C,260Dから出力された検出信号I,I間の時間的な位相差との加算結果がトラッキングエラー信号TEとして生成される。上式(1A),(1B)のいずれを採用する場合でも、光ビームB1の集光スポットSP1の中心がピット列の中心線を走査するとき、トラッキングエラー信号TEの信号レベルはゼロとなる。一方、集光スポットSP1の中心がピット列の中心線からラジアル方向Xにずれた位置を走査するときは、トラッキングエラー信号TEの信号レベルは、当該ずれに応じた信号レベルを示す。
このようなDPD法によるトラッキングエラーの検出感度は、タンジェンシャル方向Yθ(ほぼガイドトラックの延在方向)におけるピットPtの外形寸法に依存する。一般に、プッシュプル法によるトラッキングエラーの検出感度は、トラックピッチに対する集光スポットのラジアル方向Xの分解能に依存する。それ故、ラジアル方向のトラックピッチが小さく、ガイドトラックで反射した回折光が対物レンズ38の開口を外れて伝搬すれば、プッシュプル法によるトラッキングエラー検出ができなくなる。これに対し、DPD法では、隣接ガイドトラック間の信号クロストーク量に対して一定以上のSN比が得られる限り、ラジアル方向Xの分解能に依存せずに高い検出感度を確保することができる。
そこで、本実施の形態での多層光ディスク4Aの特徴の1つは、ガイド層LgのすべてのピットPtの長さαを回折限界の1/2以上とすることである。波長λ1に対する対物レンズ38の実効開口数をNA1とすると、理論的には、回折限界は、λ1/(2×NA1)で与えられるといわれている。この回折限界λ1/(2×NA1)は、光ディスクのタンジェンシャル方向に同一長のピットとスペースとが繰り返し配列された周期パターンの解像限界とほぼ一致するので、ピットの解像限界は、回折限界λ1/(2×NA1)の半分程度すなわちλ1/(4×NA1)程度であると考えられる。
したがって、すべてのピット長αをピットの解像限界λ1/(4×NA1)以上にすることで、たとえトラックピッチΛを回折限界λ1/(2×NA1)近くまで小さくしたとしても、トラッキングエラーの検出感度を確保しつつ、情報記録層L0〜L6のラジアル方向XRの記録密度を高くすることができる。それ故、本実施の形態に係る多層光ディスク4Aは、ガイド層分離型の構造を有していても、従来の多層光ディスクと比べて更なる大容量化を実現することができる。
たとえば、非特許文献1に記載されているような、DVD用の波長λ1=655nm、NA1=約0.6が用いられている構成の場合であれば、トラックピッチΛが640nm以下で且つ回折限界λ1/(2×NA1)より大きい範囲においては、DPD法は、前記プッシュプル法に比べ検出感度を大きく確保することができるので、DPD法を適用するのが望ましい。ここで、トラックピッチΛが640nmの場合にプッシュプル法により得られるトラッキングエラー信号の振幅は、トラックピッチΛが740nmの場合にプッシュプル法により得られるトラッキングエラー信号の振幅よりも3dB程度低下する。なお、ピット長αの上限は、たとえば、回折限界の5倍〜10倍程度に設定されればよい。
一方、レーザドライバ62は、再生記録制御回路61による制御を受けてレーザ光源29を駆動する。レーザ光源29は、レーザドライバ62から供給された駆動信号に応じた再生パワーまたは記録パワーを有する光ビームB2を出射する。レーザ光源29から出射された光ビームB2は、偏光ビームスプリッタ30でレンズ駆動部35の方向に反射し、その後、コリメータレンズ34を透過して反射ミラー36で反射して1/4波長板37に入射する。
ここで、レンズ駆動部35は、コリメータレンズ制御回路66による制御を受けて動作し、たとえばパルスモータを用いてコリメータレンズ34を光軸方向に沿ってシフトさせて、光学収差(たとえば、多層光ディスク4Aのカバー層の厚みや製造誤差に起因する球面収差)の補正や、多層光ディスク4Aにおける光ビームB2,B1の焦点制御を行うことができる。なお、コリメータレンズ制御回路66は、受光素子32から供給された検出信号を用いてコリメータレンズ35を適正位置にシフトさせることが可能である。
反射ミラー36で反射した光ビームB2は、1/4波長板37で円偏光に変換された後に、対物レンズ38により多層光ディスク4Aのアクセス対象の情報記録層Lm(mは1〜7のいずれか)に集光させられる。なお、アクセス対象の情報記録層(アクセス層)とは、複数の情報記録層L0〜L6のうち、情報の記録または再生の対象(ターゲット)となる特定の情報記録層をいう。
情報記録層Lmで反射した光ビームB2の戻り光は、対物レンズ38で収束され、1/4波長板37で直線偏光に変換された後に、反射ミラー36でコリメータレンズ34の方向に反射する。反射ミラー36で反射した光ビームB2の戻り光は、偏光ビームスプリッタ30と波長選択性プリズム27と集光レンズ31とを順に透過し、その後、受光素子32で検出される。
受光素子32は、RF信号生成とフォーカスエラー検出とに適した受光面を有している。フォーカスエラーについては、たとえば、公知の非点収差法によるフォーカスエラー検出を行うことができる。図6は、受光素子32の4分割受光面の一例を示す図である。図6の4分割受光面320は、十字状の分割線321,322を有し、これら分割線321,322で区画された4つの受光領域320A〜320Dを有している。受光領域320A,320B,320C,320Dは、入射光を光電変換してそれぞれ検出信号K,K,K,Kを生成する。この4分割受光面320には、図6に示されるように光ビームB2の戻り光のスポット(受光スポット)RS2が形成される。
データ処理回路65は、受光素子32による検出結果に基づいて再生RF信号を生成する。また、データ処理回路65は、アドレス検出部54により検出されたアドレス情報を用いて、再生RF信号に対して増幅、二値化及び復調処理を実行することで再生データを生成する。図6の4分割受光面320を使用する場合は、再生RF信号は、検出信号K,K,K,Kを加算することで生成することができる。すなわち、再生RF信号=K+K+K+K、との式に従って再生RF信号を生成することができる。
フォーカス制御回路67は、受光素子32による検出結果に基づいてフォーカスエラー信号FEを生成し、このフォーカスエラー信号FEに応じた駆動信号をアクチュエータ40に供給する。アクチュエータ40は、当該駆動信号に応じて対物レンズ38をフォーカス方向へシフトさせることができる。図6の4分割受光面320を使用する場合、フォーカス制御回路67は、たとえば、非点収差法により次式(2)に従ってフォーカスエラー信号FEを生成することができる。
FE=(K+K)−(K+K) …(2)
一方、回転パルス検出回路552は、受光素子26による検出結果に基づいて、多層光ディスク4Aの実回転速度を表すパルス信号波形を抽出する機能を有している。具体的には、回転パルス検出回路552は、ガイド層Lgのピット群から検出される反射光量変化信号(ガイドトラック再生信号)に基づいて、パルス信号波形を抽出することができる。モータ制御回路551は、たとえば、抽出されたパルス信号を入力クロックとし、当該入力クロックと目標回転速度に対応する基準クロックとの位相差を一定またはゼロにさせるPLL(Phase Locked Loop)制御を行ってディスク回転モータ3の回転速度を制御することができる。あるいは、モータ制御回路551は、抽出されたパルス信号を入力クロックとし、当該入力クロックと、目標回転速度に対応する基準クロックの逓倍又は分周により生成された変換クロックとの位相差を一定またはゼロにさせるPLL制御を行ってディスク回転モータ3の回転速度を制御してもよい。
ここで、ガイド層LgのすべてのピットPtの長さαを一定長さとする単純なピット列の構成を採用することで、ガイド層Lgのピットを簡易に形成することができ、また、そのピット列から得られる再生RF信号が単一周波数の信号となるので、モータ制御回路551における前記PLL制御を行う回路構成も簡易なものとすることができるという利点がある。
また、上記トラッキングエラー検出と同時並行で、アドレス検出部54は、ガイド層Lgからの戻り光の光量変化に基づいて、予めガイド層Lgのガイドトラックに記録されているアドレス情報や制御情報などの埋め込み情報を検出する機能を有する。アドレス情報は、情報記録層L0〜L6における位置を特定するために予めガイド層Lgに記録される情報である。データ処理回路65は、検出されたアドレス情報や制御情報を利用してデータ処理を行うことができる。また、再生記録制御回路61も、検出されたアドレス情報や制御情報を利用して情報の再生制御もしくは記録制御を行うことが可能である。
本実施の形態に係る多層光ディスク4Aでは、ガイド層Lgのピットの長さ(ピット長)を変調することで、あるいは、ピット列を所定の空間周波数(周期)で蛇行させることで埋め込み情報をガイド層Lgに記録することができる。埋め込み情報は、情報記録層L0〜L6とは別のガイド層Lgに記録されるので、データ記録領域と埋め込み情報の記録領域とを互いに分離することができる。したがって、ガイドトラックとデータを担う情報ピット(または情報マーク)との設計上の制約を取り除くことができるという利点がある。
以下、このような利点を活かすためのガイド層Lgの構成について説明する。
図7(A)は、ピット長の変調により埋め込み情報が記録される場合のガイド層Lgにおけるピット列の一例を示す図である。図7(B)は、図7(A)のピット列に対応する再生信号の波形を概略的に示す図である。図7(B)の再生信号は、光ビームB2の戻り光の光強度信号であればよい。図5の4分割受光面260を使用する場合、アドレス検出部54は、たとえば、検出信号I,I,I,Iのすべてを加算し、その加算結果(=I+I+I+I)の信号振幅をフィルタで補正することで図7(B)の再生信号を生成することができる。
図7(A)のピット列においては、区間Tは、再生信号として周期的な基本波成分を生成させる一定長a0を有するピットを3個含み、区間Tは、一定長a0とは異なる長さa1,a2,a3,a4をそれぞれ有する4個のピットを含み、区間Tは、周期的な基本波成分を生成させる一定長a0を有するピットを3個含む。区間Tにおける長さa1,a2,a3,a4を有するピットは、基本波成分の周期や位相が変化した信号波形を生成させるものである。各ピットは、たとえばBDで採用されているMSK(Minimum−Shift−Keying)といった変調方式で規定される符号長に対応したピット長を有している。また、ピット長に応じて信号周期を変えることで、MSK信号に相当する再生信号を得ることが可能である。なお、変調方式は、MSKに限定されるものではない。
ここで、変調成分が充分確保できる程度のピット長を選択すれば、広い周波数帯域でゲイン特性を調整する必要がなく、ピット列に対応する周波数成分のみにゲインを与える簡易なイコライザー回路を採用することができる。また、ピット長を集光スポットのスポット径のほぼ1/2であるλ1/(2×NA1)よりも大きく設定すれば、前記イコライザー回路を採用せずに変調振幅を確保することができる。
また、図7(A)のピット列のピット長がMSKで規定される場合であれば、このピット列を、ピット長をたとえば3種類の長さに限定した単純なピット列の構成とすることで、ガイド層Lgのピットを簡易に形成することができる。またさらに、このガイド層Lgから得られる再生信号をディスク回転モータ3の回転速度制御にも用いる場合には、ディスク回転モータ3の回転速度に対するPLL制御に用いる基準クロックの周波数を安定化するために、上記3種類それぞれのピットの長さの差が前記基準クロックの周波数に相当するピットの物理的な長さの定倍に設定しておくことが望ましい。これにより安定なクロックを得ることができる。
次に、図8(A),(B)は、ピット列の蛇行により埋め込み情報が記録される場合のガイド層Lgにおけるピット列の一例を示す図である。図8(A)は、ガイド層LgのガイドトラックTRにおいて形成される一連のウォブルパターン81〜81(Nは数十〜数百の整数)からなる埋め込み単位80を示す図であり、図8(B)は、一連のウォブルパターン81〜81の一部を含むピット列の蛇行状態を示す図である。図8(B)に示されるように、ピット列は、タンジェンシャル方向Yθに沿って所定の空間周波数で蛇行(ウォブル)しており、ガイドトラックTRk−1,TR,TRk+1,…はこれら蛇行するピット列で構成されている。
図5の4分割受光面260を使用するとき、アドレス検出部54は、プッシュプル信号PP(=(I+I)−(I+I))をフィルタリング(波形整形)することで、図8(B)のウォブルパターンに対応する波形を有するウォブル信号を生成することができる。
よって、図8(A),(B)の構造により、BDで採用されているADIP(Address In Pregroove)ユニットに相当する構成を実現することができる。ADIPでは、一定深さの案内溝を蛇行させたウォブルトラック構造が採用されており、各ADIPユニットは、2個のMSK(Minimum−Shift−Keying)要素と37個のSTW(Saw−Tooth−Wobble)要素とを含む。これに対し、本実施の形態では、ピット列の蛇行構造が採用されるので、図8(A)の埋め込み単位80をAIWP(Adress In Wobbling Pit)ユニットと呼ぶこととする。各ウォブルパターンの空間周波数(周期)や位相を変化させることで、MSK信号やSTW信号に相当するウォブル信号を生成することが可能である。
なお、図8(B)のピットPtはすべて一定の長さを有しているが、この代わりに、ピットPtの長さが変調されてもよいし、あるいは、ランダムな長さであってもよい。また、上記したピット列の蛇行とピット長の変調とを組み合わせることで埋め込み情報をガイド層Lgに予め記録してもよい。
また、図8(B)は、ピット列の蛇行の様子のみを表した図となっているが、実際にはピット列が蛇行している軌跡の接線方向にそれぞれのピットの長手方向が一致するように形成されていてもよい。また、図8(B)では、隣接するピット列の蛇行する位相がすべて揃って図示されているが、実際にはガイドトラックごとに位相がずれていてもよい。
以上に説明したように実施の形態1に係る多層光ディスク4Aは、ガイド層分離型構造を有しているが、ガイド層Lgのガイドトラックに形成されるピットPtは、すべて、光ビームB1の波長λ1とこの波長λ1に対する対物レンズ38の実効開口数NA1とで定まる解像限界(回折限界の1/2)以上のピット長を有するように形成されている。このため、DPD法を適用した場合にトラッキングエラーの検出感度を十分に確保することができ、しかも、情報記録層L0〜L6のラジアル方向Xの記録密度を高くすることができる。したがって、本実施の形態に係る多層光ディスク4Aは、ガイド層分離型構造を有していても、従来の多層光ディスクと比べて更なる大容量化を実現することができる。
BDなどの従来の光ディスクでは、データを高密度に記録することができるように短いピット長が採用されており、再生信号の振幅は非常に小さいのが一般的である。よって、データの再生性能や記録密度を犠牲にしてDPD法の検出感度を優先するようにピットを長く設定することはできないという制限がある。これに対し、本実施の形態の多層光ディスク4Aは、上記したように、再生信号に関係なく、DPD法によるトラッキングエラー検出に最適化された設計が可能であるという利点がある。
また、ガイド層Lgは情報記録層L0〜L6とは分離されており、このガイド層Lgに当該解像限界以上の長さαを有するピットPtを形成すればよい。このため、情報記録層L0〜L6の微細な構造に合わせて短いピットを形成するための微細加工を必要としない。また、情報記録層L0〜L6に形成される情報マークまたは情報ピットの長さよりもガイド層Lgのピット長を大きくすることができる。したがって、BDなどの従来の光ディスクと比べて、ガイド層Lgに関する加工精度または成形精度を緩和することができる。したがって、多層光ディスク4Aを安価で製造することができる。
また、本実施の形態では、回転制御部55は、ガイド層Lgのピット列から検出される反射光量変化信号(ガイドトラック再生信号)に基づいて多層光ディスク4Aの回転制御を正確に行うことができる。
さらに、本実施の形態の多層光ディスク4Aでは、ガイド層Lgのピットの長さを変調することで、あるいは、ピット列を所定の空間周波数(周期)で蛇行させることでアドレス情報や制御情報などを含む埋め込み情報をガイド層Lgに記録することができる。このため、駆動装置1のアドレス検出部54は、その埋め込み情報を検出することができる。データ処理回路65は、検出された埋め込み情報を用いたデータ処理を行うことができ、再生記録制御回路61は、検出された埋め込み情報を用いた再生制御や記録制御を行うことができる。
埋め込み情報は、情報記録層L0〜L6とは別のガイド層Lgに記録されるので、ピット長を大きい値に設定して、受光素子26で検出される信号振幅を大きくすることができる。よって、ラジアル方向のトラックピッチΛを小さい値に設定する場合でも、DPD法によるトラッキングエラーの検出感度を高くすることができる。
実施の形態2.
次に、本発明に係る実施の形態2について説明する。本実施の形態の駆動装置の構成は、上記実施の形態1の駆動装置1の構成とほぼ同じであるので、以下、図1を参照しつつ実施の形態2について説明する。本実施の形態の駆動装置1は、超解像機能層を有する多層光ディスクに対して情報の再生あるいは記録を行うことが可能である。
図9は、実施の形態2に係る超解像機能層Lsを有する多層光ディスク4Bの断面構造を概略的に示す図である。図9に示されるように、多層光ディスク4Bは、積層された情報記録層L0〜L6と、ガイド層Lgpと、このガイド層Lgpに隣接する超解像機能層Lsと、これら情報記録層L0〜L6とガイド層Lgpと超解像機能層Lsとを被覆する透光性保護層(カバー層)401とを有している。また、ガイド層Lgpの裏面は、裏面保護層409によって被覆されている。情報記録層L0〜L6は、透光性中間層402〜407によって互いに分離されており、超解像機能層Lsは、ガイド層Lgpと情報記録層L0〜L6との間に介在している。なお、図9の例では、情報記録層L0〜L6は7層であるが、この層数に限定されるものではない。
この多層光ディスク4Bは、超解像機能層Lsとガイド層Lgpの寸法とを除いて、上記実施の形態1のガイド層Lgと同じ構造を有している。ただし、ガイド層Lgpに形成されるピットについては、超解像機能層Lsの存在により、すべてのピットの長さが解像限界(回折限界の1/2)以上である必要はない。
超解像機能層Lsが光ビームB1の照射を受けると、光ビームB1の集光スポットの光強度の高いあるいは温度の高い局所的な領域で超解像機能層Lsの光学特性が一時的に変化する。そして、超解像機能層Lsは、その局所的な領域で近接場光や局在プラズモン光などの局在光を発生させる。この局在光は、ガイド層Lgpのガイドトラックの微細構造(ピット列など)と相互作用することで伝搬光(戻り光)に変換される。
超解像機能層Lsは、光ビームB1の光強度に応じて光学特性(光吸収特性や光透過反射特性や光散乱特性)が非線形に変化する材料で構成され、光ビームB1の集光スポットの照射を受ける間、屈折率などの光学特性が変化する非線形光吸収特性または非線形光特性を有するものである。超解像機能層Lsは、たとえば、半導体材料や相転移材料や金属酸化物材料により形成することができる。たとえば、レーザ光が集光され照射されたとき、超解像機能層Lsは、回折限界よりも小さい局所的な領域で光学特性が変化して光学的な微小開口が形成され、その微小開口から光(近接場光)が漏れ出す。これにより、集光スポットによる再生分解能が高くなり、対物レンズ38の開口数NA1と波長λ1とで定まる回折限界λ1/(2×NA1)よりも小さいトラックピッチのガイドトラックを検出することが可能となる。
なお、光ビームB1の集光スポットに高い分解能を与える超解像機能層材料の光学特性の一例として挙げられた光吸収特性や光透過反射特性や光散乱特性については、超解像機能層Lsの透過率や反射率や吸収率の変化はレーザ光強度に応じて増加または減少のどちらであってもよい。集光スポットより小さい領域で、光吸収特性や光透過反射特性や光散乱特性のいずれかの光学特性の変化が発生すればよい。
超解像機能層材料としては、たとえば、Ge−Sb−Te系,Ag−In−Sb−Te系,Sb−Te系またはIn−Sb系の材料により形成することができる。あるいは、ZnOなどの金属酸化物材料を使用してもよい。また、超解像機能を有する材料層のほかに、放熱機能層または熱吸収機能層やガイド層Lgpからの反射光量を調整するための、また、超解像機能層Lsの構成材料の変質や流動を防ぎ耐久性を高めるための干渉層や誘電体層が設けられていてもよい。干渉層は、光を多重干渉させる機能と熱拡散防止機能とを併せ持つものである。干渉層は、たとえば、AlN、GeNまたはZrO2により形成することができる。上記誘電体層や干渉層を設けることで、超解像機能層の再生耐久性を向上させることが可能となる。超解像機能層Lsと干渉層や誘電体層とを含む積層構造は特に限定されるものではなく、その膜数や構成材料などについても特に限定されるものではない。これら干渉層や誘電体層は、超解像機能層Lsよりも光ビームB1の入射面に近い手前側及び当該入射面とは反対側(奥側)の両方またはいずれか一方に積層されればよい。
上記超解像機能層Lsを設けた場合、光ビームB1の集光スポットの実効的な分解能を高めることができるため、情報の記録または再生用の光ビームB2の波長λ2よりも長い波長λ1の光ビームB1を用いても、トラックピッチΛを小さい値に設定することができる。これにより、多層光ディスク4Bのラジアル方向の記録密度を高くすることができる。
同時に、超解像機能層Lsによる分解能は、タンジェンシャル方向についても向上するので、ガイドトラック再生信号の変調信号振幅がさらに大きくなって、特にピット列で構成されるガイドトラックからDPD法によりトラッキングエラー信号を検出する場合には検出感度がさらによくなるという利点がある。
たとえば、ガイド層Lgpに照射される光ビームB1の波長λ1を655nmとし、光ビームB1の波長λ1に対する対物レンズ38の実効開口数NA1を0.60としたときの回折限界λ1/(2×NA1)は、約564nmである。また、情報記録層L0〜L6のいずれかに照射される光ビームB2の波長λ2を405nmとし、光ビームB2の波長λ2に対する対物レンズ38の実効開口数NA2を0.85としたときの回折限界λ2/(2×NA2)は、約238nmである。非特許文献1では、情報記録層に照射される短い波長405nmの光ビームを使用していても、ガイド層に照射される波長655nmの光ビームと対物レンズの開口数とで定まる回折限界によってガイド層のトラックピッチが制限されており、ガイドトラックのトラックピッチは、740nmに設定されている。BDでのトラックピッチは320nmであるので、非特許文献1のガイド層分離型構造のラジアル方向の記録密度は低い。
これに対し、本実施の形態の多層光ディスク4Bでは、光ビームB1の実効的な分解能を向上させることができ、ラジアル方向の記録密度を高くすることができる。たとえば、超解像機能層Lsが、InSbやGeSbTe、AgInSbTeなどの相変化材料を用いて構成された場合、分解能を2倍程度に高めることができれば、トラックピッチΛを370nm程度まで小さくすることができる。
なお、図9の超解像機能層Lsは、ガイド層Lgpよりも光ビームB1の入射面に近い手前側に形成されているが、これに限定されるものではなく、当該入射面とは反対側(奥側)に超解像機能層が形成されてもよいし、あるいは、手前側及び反対側の両方に超解像機能層が形成されてもよい。
また、情報記録層L0〜L6のすべてまたは情報記録層L0〜L6のうちのいずれかに隣接する超解像機能層を設けてデータの記録密度を高くしてもよい。
本実施の形態に係る多層光ディスク4Bは、超解像機能層Lsとガイド層Lgpの寸法とを除いて、上記実施の形態1のガイド層Lgとほぼ同じ構造を有しているので、上記実施の形態1の多層光ディスク4Aと同様の効果を奏することができる。また、本実施の形態の多層光ディスク4Bは超解像機能層Lsを有していることから、再生分解能が向上するので、超解像機能層Lsの再生分解能で変調が得られる範囲であれば回折限界未満の長さのピットが一部含まれていてもよく、上記実施の形態1の多層光ディスク4Aと同様の効果を奏することができる。さらに、本実施の形態の多層光ディスク4Bは超解像機能層Lsを有しているので、ラジアル方向の記録密度をさらに高くすることができる。
なお、本実施の形態の多層光ディスク4Bに対するトラッキングエラー検出は、DPD法により行われることが好ましいが、DPD法の代わりに、プッシュプル法を用いてトラッキングエラー信号を検出してもよい。プッシュプル法としては、3ビーム型のプッシュプル法あるいは1ビーム型のプッシュプル法を使用することができる。3ビーム型のプッシュプル法(DPP法)は、光ディスクのガイド層Lgに照射されるべき光ビームB1から1本のメインビーム(たとえば、0次透過回折光ビーム)と2本のサブビーム(たとえば、±1次透過回折光ビーム)とを分離する回折格子などの光分離素子(図示せず)を使用する方式である。たとえば、ガイド層Lgにおける2本のサブビームの照射位置は、メインビームの照射位置を中心として対称な位置となるように、また、多層光ディスク4Aのタンジェンシャル方向Yθに互いに離間し、且つ、ラジアル方向Xに略1/2トラックピッチだけ互いに離間するように調整される。たとえば、レーザ光源21と偏光ビームスプリッタ22との間の光路に光分離素子を配置することが可能である。一方、1ビーム型のプッシュプル法は、たとえば、偏光ビームスプリッタ22と受光素子26との間の光路に配置されたホログラム素子などの光分離素子を用いて、ガイド層Lgで反射した光ビームB1の戻り光から、0次回折光ビームと±1次回折光ビームとを分離して受光素子26で受光させる方式である。3ビーム型と1ビーム型のいずれのプッシュプル法を使用しても、受光素子26に対する対物レンズ38の変位(対物レンズシフト)の際に生じるオフセット成分に起因するトラッキングエラー信号のDC成分(直流成分)の変動を抑制することができる。
図10は、3ビーム型のプッシュプル法に使用される受光素子26の受光面の構成例を概略的に示す図である。図10の受光面は、メインビームの戻り光のスポットRS1mを受光する主受光面260と、2本のサブビームのうちの一方の戻り光のスポットRS1aを受光する副受光面263と、2本のサブビームのうちの他方の戻り光のスポットRS1bを受光する副受光面265とを有している。これら主受光面260と副受光面263,265とは、多層光ディスク4Aのラジアル方向Xに対応する方向X1に配列されている。図10の主受光面260は、図5の4分割受光面260と同じであり、DPD法や非点収差法にも適用することができるものである。また、一方の副受光面263は、分割線264を境にして2つの受光領域263E,263Fに分割され、他方の副受光面265は、分割線266を境にして2つの受光領域265G,265Hに分割されている。これら受光領域263E,263F,265G,265Hは、入射光を光電変換してそれぞれ検出信号I,I,I,Iを生成する。
プッシュプル法によるトラッキングエラー信号TEは、次式(3),(3a),(3b)で与えられる。
TE=MPP−k×SPP ・・・(3)
MPP=(I+I)−(I+I) ・・・(3a)
SPP=(I−I)+(I−I) ・・・(3b)
ここで、kは、ゲイン係数である。MPPは主プッシュプル信号を表し、SPPは副プッシュプル信号を表している。主プッシュプル信号MPPと副プッシュプル信号SPPとは、対物レンズシフトに関して互いに同じ位相を有している。すなわち、MPPの信号レベルが増大すると、SPPの信号レベルも増大し、MPPの信号レベルが低下すると、SPPの信号レベルも低下する。このため、対物レンズシフトに起因するオフセット成分は信号成分k×SPPとして得られる。したがって、ゲイン係数kを適宜調整して副プッシュプル信号SPPを増幅することで、対物レンズシフトに起因するオフセット成分がキャンセルされたトラッキングエラー信号TEを生成することができる。
実施の形態3.
次に、本発明に係る実施の形態3について説明する。上記実施の形態2に係る多層光ディスク4Bは、ガイド層Lgpのガイドトラックがピット列によって構成されている例であるが、ピット列ではなく、グルーブ構造によってガイドトラックが構成されてもよい。実施の形態3に係る多層光ディスクは、グルーブ構造で構成されるガイドトラックを有している。
図11は、この実施の形態3に係る多層光ディスク4Cの断面構造を概略的に示す図である。なお、本実施の形態の駆動装置の構成は、上記実施の形態1の駆動装置1の構成とほぼ同じであるので、以下、図1を参照しつつ実施の形態3について説明する。本実施の形態の駆動装置は、多層光ディスク4Cに対して情報の再生あるいは記録を行うことが可能である。
図11に示されるように、多層光ディスク4Cは、積層された情報記録層L0〜L6と、ガイド層Lggと、このガイド層Lggに隣接する超解像機能層Lsと、これら情報記録層L0〜L6とガイド層Lggと超解像機能層Lsとを被覆する透光性保護層(カバー層)401とを有している。また、ガイド層Lggの裏面は、裏面保護層409によって被覆されている。情報記録層L0〜L6は、透光性中間層402〜407によって互いに分離されており、超解像機能層Lsは、ガイド層Lggと情報記録層L0〜L6との間に介在している。なお、図11の例では、情報記録層L0〜L6は7層であるが、この層数に限定されるものではない。
この多層光ディスク4Cは、ガイド層Lggを除いて、上記実施の形態2の多層光ディスク4Bと同じ構造を有する。また、多層光ディスク4Cの超解像機能層Lsの機能及び構成材料は、上記実施の形態2に係る多層光ディスク4Bの超解像機能層Lsの機能及び構成材料と同じである。よって、多層光ディスク4Cの超解像機能層Lsは、光ビームB1の光強度に応じて光学特性(光吸収特性や光透過反射特性や光散乱特性)が非線形に変化する材料で構成され、光ビームB1の集光スポットの照射を受ける間、屈折率などの光学特性が変化する非線形光吸収特性または非線形光特性を有している。
多層光ディスク4Cの超解像機能層Lsが光ビームB1の照射を受けると、光ビームB1の集光スポットの光強度の高いあるいは温度の高い局所的な領域で超解像機能層Lsの光学特性が一時的に変化する。そして、超解像機能層Lsは、その局所的な領域で近接場光や局在プラズモン光などの局在光を発生させる。この局在光は、ガイド層Lggのガイドトラックの微細構造(ピット列など)と相互作用することで伝搬光(戻り光)に変換される。これにより、集光スポットによる再生分解能が高くなり、対物レンズ38の開口数NA1と波長λ1とで定まる回折限界λ1/(2×NA1)よりも小さいトラックピッチのガイドトラックを検出することが可能となる。
図12は、実施の形態3に係る多層光ディスク4Cのガイド層Lggのガイドトラックを構成するグルーブ構造を概略的に示す斜視図である。図12に示されるように、ガイド層Lggは、ガイドトラックGTk−1,GT,GTk+1,GTk+2,…を構成しタンジェンシャル方向Yθに延在するグルーブ410Gとランド410Lとを有している。ガイドトラックGTk−1,GT,GTk+1,GTk+2,…は、ラジアル方向Xにおいて一定間隔(トラックピッチ)Λで配列されている。このようなガイド層Lggに対して、超解像機能層Lsで発生した光強度分布LD1を持つ局在光LB1の光スポットLS1が照射される。
なお、本実施の形態では、トラッキング制御回路53は、グルーブ410Gをガイドトラックとし、このグルーブ410Gの略中心線を目標に光スポットLS1を追従させているが、この代わりに、ランド410Lをガイドトラックとし、このランド410Lの略中心線を目標に光スポットLS1を追従させてもよい。
また、実施の形態2の場合と同様に、図11の超解像機能層Lsは、ガイド層Lggよりも光ビームB1の入射面に近い手前側に形成されているが、これに限定されるものではなく、当該入射面とは反対側(奥側)に超解像機能層が形成されてもよいし、あるいは、手前側及び反対側の両方に超解像機能層が形成されてもよい。さらに、情報記録層L0〜L6のすべてまたは情報記録層L0〜L6のうちのいずれかに隣接する超解像機能層を設けてデータの記録密度を高くしてもよい。
アドレス検出部54は、ガイド層Lggからの戻り光の光量変化に基づいて、予めガイド層LggのガイドトラックGTk−1,GT,GTk+1,GTk+2,…に記録されているアドレス情報や制御情報などの埋め込み情報を検出する機能を有する。アドレス情報は、情報記録層L0〜L6における位置を特定するために予めガイド層Lggに記録される情報である。データ処理回路65は、検出されたアドレス情報や制御情報を利用してデータ処理を行うことができる。また、再生記録制御回路61も、検出されたアドレス情報や制御情報を利用して情報の再生制御もしくは記録制御を行うことが可能である。
グルーブ410Gは、図12に示されるように、MSKやSTWなどの変調方式で規定される空間周波数で蛇行(ウォブル)している。このため、アドレス検出部54は、受光素子26から供給された検出信号に基づいてプッシュプル信号を生成し、このプッシュプル信号をフィルタリング(波形整形)することで、グルーブ410Gの空間周波数に対応する波形を有するウォブル信号を生成することができる。そして、アドレス検出部54は、このウォブル信号からアドレス情報や制御情報などの埋め込み情報を検出することが可能である。たとえば、DVD+RやBDで採用されているプリグルーブのウォブリングによるアドレス管理方法を採用してグルーブ構造を形成することができる。あるいは、DVD−Rで採用されているようなランドプリピットによるアドレス管理方法を採用してランドプリピット付きのグルーブ構造を形成してもよい。
本実施の形態では、トラッキングエラー検出は、上記のDPD法とプッシュプル法のいずれを使用して行われてもよい。たとえば、図5の受光面を用いたDPD法、あるいは、図10の受光面を用いた3ビーム型のプッシュプル法によりトラッキングエラー検出を行うことが可能である。この場合、アドレス検出部54は、受光領域260A,260Dでの受光量と受光領域260B,260Cでの受光量との差分に相当するプッシュプル信号(=I+I)−(I+I))をウォブル信号として得ることができる。
以上に説明したように実施の形態3は、上記超解像機能層Lsにより、光ビームB1の集光スポットの実効的な分解能を高めることができるため、情報の記録または再生用の光ビームB2の波長λ2よりも長い波長λ1の光ビームB1を用いても、トラックピッチΛを小さい値に設定することができる。これにより、多層光ディスク4Cのラジアル方向の記録密度を高くすることができる。
たとえば、超解像効果によってラジアル方向の分解能が約2.32倍以上に設定した場合には、DVDと同等の集光光学系(光ビームB1の波長λ1を655nm、対物レンズ38の実効開口数NA1を0.60)を用いながらトラックピッチを従来のBDディスクと同様の320nm、あるいは、それ以下に小さくすることができる。たとえば、超解像機能層Lsが、InSbやGeSbTe、AgInSbTeなどの相変化材料を用いて構成された場合、分解能を2倍程度に高めることができれば、トラックピッチΛを370nm程度まで小さくすることができる。
実施の形態1〜3の変形例.
以上、図面を参照して本発明に係る種々の実施の形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な形態を採用することもできる。たとえば、図1の駆動装置1において光ビームB1,B2を伝搬する光学系はその一例を示したものであり、これに限定されるものではない。さらに、図1には、駆動装置1の主要な構成要素のみが示されているが、駆動装置1はその他の構成要素を有していてもよい。
また、駆動装置1は、情報記録層L0〜L6のうちアクセス対象の情報記録層以外で反射された光(迷光)を除去するための迷光除去手段を有していることが好ましい。このような迷光は、サーボエラー検出(トラッキングエラー検出及びフォーカスエラー検出など)や再生信号検出に不要なものである。図13は、ケプラータイプ光学系を有する迷光除去手段の構成を示す図である。図13の迷光除去手段は、2枚のレンズ42,43と、これらレンズ42,43の集光点に配置された空間フィルタ44とを有する。空間フィルタ44には、たとえば、図14に示されるようにピンホール44pを有するものを使用することができるが、これに代えて、回折格子を使用してもよい。このような迷光除去手段を、たとえば、コリメータレンズ34と反射ミラー36との間に挿入すればよい。
また、上記駆動装置1を、たとえば、パーソナル・コンピュータ、ワークステーション、音響装置もしくはディジタル放送の録画装置などの電子機器に組み込むことも可能である。
1 駆動装置、 2 光ヘッド(光ピックアップ)、 3 ディスク回転モータ、 4A,4B,4C 多層光ディスク(光記録媒体)、 L0〜L6 情報記録層、 Lg,Lgp,Lgg ガイド層、 Ls 超解像機能層、 401 保護層(カバー層)、 402〜408 中間層、 409 裏面保護層、 21 レーザ光源、 22 偏光ビームスプリッタ、 23 コリメータレンズ(CL1)、 24 レンズ駆動部、 25 集光レンズ、 26 受光素子、 260 4分割受光面、 260A〜260D 受光領域、 263,265 副受光面(2分割受光面)、 263E,263F,265G,265H 受光領域、 27 波長選択性プリズム、 29 レーザ光源、 30 偏光ビームスプリッタ、 31 集光レンズ、 32 受光素子、 34 コリメータレンズ(CL2)、 35 レンズ駆動部、 36 反射ミラー、 37 1/4波長板、 38 対物レンズ、 39 レンズホルダー、 40 アクチュエータ、 52 コリメータレンズ制御回路(CL1制御回路)、 53 トラッキング制御回路、 54 アドレス検出部、 55 回転制御部、 551 モータ制御回路、 552 回転パルス検出回路、 61 再生記録制御回路、 62 レーザドライバ、 65 データ処理回路、 66 コリメータレンズ制御回路(CL2制御回路)、 67 フォーカス制御回路。

Claims (18)

  1. 第1波長の第1の光ビームと前記第1波長よりも短い第2波長の第2の光ビームとを光軸方向の互いに異なる位置にそれぞれ集光させる集光光学系を用いた情報の記録または再生がなされる光記録媒体であって、
    前記集光光学系により集光された当該第2の光ビームの照射を受ける少なくとも1層の情報記録層と、
    前記情報記録層に対して当該情報記録層の厚み方向に離間し、前記集光光学系により集光された当該第1の光ビームの照射を受けるガイド層と
    を備え、
    前記ガイド層は、複数のピットからなるピット列を含むガイドトラックを有し、
    前記ガイドトラックの延在方向における前記ピットの長さは、前記第1波長と該第1波長に対する前記集光光学系の開口数とで定まる回折限界の1/2以上である、
    ことを特徴とする光記録媒体。
  2. 請求項1に記載の光記録媒体であって、前記ガイド層に前記厚み方向に隣接して配置され、前記集光光学系により集光された当該第1の光ビームの照射により光学特性が変化した局所的な領域で局在光を発生させる超解像機能層をさらに備えることを特徴とする光記録媒体。
  3. 請求項1または2に記載の光記録媒体であって、前記第1波長をλとし、前記第1波長に対する前記集光光学系の開口数をNAとするとき、前記回折限界は、λ/(2NA)、で与えられることを特徴とする光記録媒体。
  4. 請求項1から3のうちのいずれか1項に記載の光記録媒体であって、前記ガイドトラックのトラックピッチは、640nm以下であり且つ前記回折限界よりも大きいことを特徴とする光記録媒体。
  5. 第1波長の第1の光ビームと前記第1波長よりも短い第2波長の第2の光ビームとを光軸方向の互いに異なる位置にそれぞれ集光させる集光光学系を用いた情報の記録または再生がなされる光記録媒体であって、
    前記集光光学系により集光された当該第2の光ビームの照射を受ける少なくとも1層の情報記録層と、
    前記情報記録層に対して当該情報記録層の厚み方向に離間し、前記集光光学系により集光された当該第1の光ビームの照射を受けるガイドトラックを有するガイド層と、
    前記ガイド層に前記厚み方向に隣接して配置され、前記集光光学系により集光された当該第1の光ビームの照射により光学特性が変化した局所的な領域で局在光を発生させる超解像機能層と
    を備えることを特徴とする光記録媒体。
  6. 請求項5に記載の光記録媒体であって、前記ガイドトラックは、複数のピットからなるピット列で構成されていることを特徴とする光記録媒体。
  7. 請求項5に記載の光記録媒体であって、前記ガイドトラックは、グルーブ及びランドを有するグルーブ構造で構成されていることを特徴とする光記録媒体。
  8. 請求項1乃至4及び請求項6のうちのいずれか1項に記載の光記録媒体であって、
    前記ピットの各々は、所定の変調方式による符号長に対応した長さを有し、
    前記ピット列は、前記ピットの長さに対応する埋め込み情報を有する、
    ことを特徴とする光記録媒体。
  9. 請求項1乃至4及び請求項6のうちのいずれか1項に記載の光記録媒体であって、前記ピット列は、各々が所定の空間周波数で蛇行する一連のウォブルパターンを形成し、前記ウォブルパターンに対応する埋め込み情報を有することを特徴とする光記録媒体。
  10. 請求項1から9のうちのいずれか1項に記載の光記録媒体であって、前記ガイドトラックは、前記ガイド層において同心円状またはスパイラル状に形成されていることを特徴とする光記録媒体。
  11. 請求項1から10のうちのいずれか1項に記載の光記録媒体であって、
    前記集光光学系により集光された当該第1の光ビーム及び当該第2の光ビームの入射面を有し前記情報記録層を被覆する保護層をさらに備え、
    前記ガイド層は、前記情報記録層に対して前記入射面とは反対側に配置されている、
    ことを特徴とする光記録媒体。
  12. 請求項1から11のうちのいずれか1項に記載の光記録媒体であって、前記情報記録層は2層以上からなることを特徴とする光記録媒体。
  13. 請求項1から12のうちのいずれか1項に記載の光記録媒体に対する情報の記録または再生を行う駆動装置であって、
    前記光記録媒体を回転させる回転駆動部と、
    前記第1の光ビームを出射する第1の光源と、
    情報の記録または再生用の光ビームを前記第2の光ビームとして出射する第2の光源と、
    前記前記ガイド層に前記第1の光ビームを集光させるとともに前記第2の光ビームを前記情報記録層に集光させる前記集光光学系と、
    前記ガイド層で反射した前記第1の光ビームの戻り光を受光して第1の検出信号を出力する第1の受光素子と、
    前記情報記録層で反射した前記第2の光ビームの戻り光を受光して第2の検出信号を出力する第2の受光素子と、
    前記第1の検出信号に基づいてトラッキングエラー信号を生成するトラッキング制御部と、
    前記トラッキングエラー信号に応じて前記集光光学系を駆動して前記ガイドトラックに追従させるアクチュエータと
    を備えることを特徴とする駆動装置。
  14. 請求項13に記載の駆動装置であって、
    前記第1の受光素子は、4分割受光面を有し、
    前記トラッキング制御部は、位相差検出法により前記トラッキングエラー信号を生成する、
    ことを特徴とする駆動装置。
  15. 請求項1乃至4及び請求項6のうちのいずれか1項に記載の光記録媒体に対する情報の記録または再生を行う駆動装置であって、
    前記光記録媒体を回転させる回転駆動部と、
    前記第1の光ビームを出射する第1の光源と、
    情報の記録または再生用の光ビームを前記第2の光ビームとして出射する第2の光源と、
    前記前記ガイド層に前記第1の光ビームを集光させるとともに前記第2の光ビームを前記情報記録層に集光させる前記集光光学系と、
    前記ガイド層で反射した前記第1の光ビームの戻り光を受光して第1の検出信号を出力する第1の受光素子と、
    前記情報記録層で反射した前記第2の光ビームの戻り光を受光して第2の検出信号を出力する第2の受光素子と、
    前記第1の検出信号に基づいてトラッキングエラー信号を生成するトラッキング制御部と、
    前記トラッキングエラー信号に応じて前記集光光学系を駆動して前記ガイドトラックに追従させるアクチュエータと、
    前記第1の検出信号に基づいて、前記ガイドトラック上の位置を表すアドレス情報を含む埋め込み情報を検出するアドレス検出部と
    を備え、
    前記ピット列を構成するピットの各々は、所定の変調方式による符号長に対応した長さを有し、
    前記アドレス検出部は、前記ピットの長さに対応する前記第1の検出信号の信号波形に基づいて前記埋め込み情報を検出する、
    ことを特徴とする駆動装置。
  16. 請求項1乃至4及び請求項6のうちのいずれか1項に記載の光記録媒体に対する情報の記録または再生を行う駆動装置であって、
    前記光記録媒体を回転させる回転駆動部と、
    前記第1の光ビームを出射する第1の光源と、
    情報の記録または再生用の光ビームを前記第2の光ビームとして出射する第2の光源と、
    前記前記ガイド層に前記第1の光ビームを集光させるとともに前記第2の光ビームを前記情報記録層に集光させる前記集光光学系と、
    前記ガイド層で反射した前記第1の光ビームの戻り光を受光して第1の検出信号を出力する第1の受光素子と、
    前記情報記録層で反射した前記第2の光ビームの戻り光を受光して第2の検出信号を出力する第2の受光素子と、
    前記第1の検出信号に基づいてトラッキングエラー信号を生成するトラッキング制御部と、
    前記トラッキングエラー信号に応じて前記集光光学系を駆動して前記ガイドトラックに追従させるアクチュエータと、
    前記第1の検出信号に基づいて埋め込み情報を検出するアドレス検出部と
    を備え、
    前記ピット列は、各々が所定の空間周波数で蛇行する一連のウォブルパターンを形成しており、
    前記第1の受光素子は、前記ガイドトラックと直交する方向に対応する方向に互いに対向する一対の受光面を有し、
    前記アドレス検出部は、前記一対の受光面からそれぞれ出力された検出信号の差分に基づいて前記埋め込み情報を検出する、
    ことを特徴とする駆動装置。
  17. 請求項13から16のうちのいずれか1項に記載の駆動装置であって、前記第1の検出信号に基づいて回転制御信号を生成し、前記回転制御信号に基づいて前記光記録媒体の回転速度を制御する回転制御部をさらに備えることを特徴とする駆動装置。
  18. 請求項17に記載の駆動装置であって、前記回転制御部は、前記ガイドトラックに対する前記第1の光ビームの線速度が一定となるように前記光記録媒体の回転速度を制御することを特徴とする駆動装置。
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