JP2012209626A - 会議装置、会議装置のプログラム、及び、制御方法 - Google Patents

会議装置、会議装置のプログラム、及び、制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】遠隔地とのコミュニケーションを図るための会議システムにおいて、操作者がレーザポインタの操作を誤ることにより、レーザポインタからのポインタ光が相手の利用者の目に入ることを防止する会議装置、会議装置のプログラム、及び制御方法を提供する。
【解決手段】顔判断部が所定の領域に顔が映っていると判断したときは、ポインタ光投射部からのポインタ光の投射を停止するので、操作装置の操作者が、ポインタ光を誤って操作したとしても、会議装置の利用者の顔に向けてポインタ光が投射されることを防止できる。
【選択図】図9

Description

本発明は、会議装置、会議装置のプログラム、及び、制御方法に関するものである。
従来から、遠隔地の利用者とコミュニケーションを図るための会議システムが知られている。たとえば、特許文献1には、相手方の会議装置に搭載されたレーザポインタを遠隔地から操作できる会議システムが開示されている。レーザポインタを操作する操作者は、自拠点に設置された操作装置を操作することで、レーザポインタ投射されるポインタ光の投射と投射停止の切り替え、又は、投射方向の変更を行うことができる。
特開2004−110769号公報
しかし、操作者が、レーザポインタの操作を誤ることにより、レーザポインタからのポインタが相手方の利用者の目に入る可能性がある。一般的にレーザポインタなどのポインタ光は目に入っても目に損傷を与えない物が使われるが、利用者の立場に立つと、自分の目にポインタ光が投射されることは不愉快である。また操作者としても、相手方の利用者に不愉快な思いをさせること避けるため、レーザポインタの遠隔操作は使いにくいという問題があった。
上述の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、遠隔地に設置された操作装置とネットワークを介して接続され、自拠点で撮影した映像を前記操作装置へ送信する会議装置であって、前記操作装置と前記ネットワークを介して通信を行う通信部と、前記操作装置で再生するための映像を撮影する撮影部と、所定のパターンのポインタ光を投射するポインタ光投射部と、前記通信部により前記操作装置からポインタ光投射指示を受信したか否かを判断する受信判断部と、前記撮影部により撮影された映像の所定の領域に、人の顔が映っているか否かを判断する顔判断部と、前記受信判断部がポインタ光投射指示を受信したと判断した場合において、前記顔判断部が所定の領域に顔が映っていると判断したときは、前記ポインタ光投射部からのポインタ光の投射を停止し、前記顔判断部が所定の領域に顔が映っていないと判断したときは、ポインタ光投射部からのポインタ光の投射を行うポインタ光の投射制御を行う投射制御部と、を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明の特徴に加え、前記撮影部の姿勢を変えて撮影方向を変更するためのモータと、前記モータの駆動速度が、前記ポインタ光の投射を停止する停止速度であるか否かを判断する駆動速度判断部と、を備え、前記光投射制御部は、前記顔判断部が所定の領域に顔が映っていないと判断し、且つ、前記駆動速度判断部が停止速度であると判断したときは、前記ポインタ光投射部からのポインタ光の投射を停止し、前記顔判断部が所定の領域に顔が映っていないと判断し、且つ、前記駆動速度判断部が停止速度でないと判断したときは、前記ポインタ光投射部からのポインタ光の投射をおこなうことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明の特徴に加え、前記撮影部は、姿勢を変更可能な姿勢変更ユニット内に収納されており、前記ポインタ光投射部は、前記操作装置からの指示に従って、前記撮影部の撮影範囲内においてポインタ光の投射方向を変更させる投射方向変更部を備え、前記ポインタ光投射部は、前記姿勢変更ユニットに取り付けられていることを特徴とする。
請求項4に記載に発明は、請求項1に記載の発明の特徴に加え、前記撮影部のピント合わせを行うオートフォーカス部と、前記オートフォーカス部によりピント合わせが実行中か否かを判断するオートフォーカス判断部と、を備え、前記投射制御部は、前記顔判断部が所定の領域に顔が映っていないと判断し、且つ、前記オートフォーカス判断部がピント合わせ実行中であると判断したときは、前記ポインタ光投射部からのポインタ光の投射を停止し、前記顔判断部が所定の領域に顔が映っていないと判断し、且つ、前記オートフォーカス判断部がピント合わせ実行中でないと判断したときは、前記ポインタ光投射部からのポインタ光の投射をおこなうことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の発明の特徴に加え、前記撮影部の撮影の倍率を変更する倍率変更部と、前記倍率変更部により倍率の変更が実行中か否かを判断する倍率変更判断部と、を備え、前記投射制御部は、前記顔判断部が所定の領域に顔が映っていないと判断し、且つ、前記倍率変更判断部が倍率の変更が実行中であると判断したときは、前記ポインタ光投射部からのポインタ光の投射を停止し、前記顔判断部が所定の領域に顔が映っていないと判断し、且つ、前記倍率変更判断部が倍率の変更が実行中でないと判断したときは、前記ポインタ光投射部からのポインタ光の投射をおこなうことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の発明の特徴に加え、前記撮影部の姿勢を変えて撮影方向を変更するためのモータと、予め設定された利用者の撮影方向をプリセット情報を記憶したプリセット情報記憶部と、前記プリセット情報記憶部に記憶された少なくともひとつ以上のプリセット情報の中から、操作者が選択したプリセット情報に基づいて、前記撮影部の姿勢を変えるように前記モータを動作させるプリセット制御を行うモータ制御部と、前記モータ制御部がプリセット制御を実行中か否かを判断するプリセット制御判断部と、を備え、前記投射制御部は、前記顔判断部が所定の領域に顔が映っていないと判断し、且つ、前記プリセット制御判断部がプリセット制御を実行中であると判断したときは、前記ポインタ光投射部からのポインタ光の投射を停止し、前記顔判断部が所定の領域に顔が映っていないと判断し、且つ、前記プリセット制御判断部がプリセット制御を実行中でないと判断したときは、前記ポインタ光投射部からのポインタ光の投射をおこなうことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の発明の特徴に加え、ポインタ光の投射位置を検出する投射位置検出部を備え、前記顔判断部は、前記所定の領域として、前記投射位置検出部により検出したポインタ光の投射位置の近傍の領域に、人の顔が映っているか否かを判断することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、遠隔地に設置された操作装置とネットワークを介して接続され、自拠点で撮影した映像を前記操作装置へ送信する会議装置であって、前記操作装置と前記ネットワークを介して通信を行う通信部と、前記操作装置で再生するための映像を撮影する撮影部と、所定のパターンのポインタ光を投射するポインタ光投射部と、を備えた会議装置のコンピュータに、前記通信部により前記操作装置からポインタ光投射指示を受信したか否かを判断する受信判断ステップと、前記撮影部により撮影された映像の所定の領域に、人の顔が映っているか否かを判断する顔判断ステップと、前記受信判断ステップによりポインタ光投射指示を受信したと判断した場合において、前記顔判断ステップにより所定の領域に顔が映っていると判断したときは、前記ポインタ光投射部からのポインタ光の投射を停止し、前記顔判断ステップにより所定の領域に顔が映っていないと判断したときは、ポインタ光投射部からのポインタ光の投射を行うポインタ光の投射制御を行う投射制御ステップと、を実行させることを特徴とする会議装置のプログラムである。
請求項9に記載の発明は、遠隔地に設置された操作装置とネットワークを介して接続され、自拠点で撮影した映像を前記操作装置へ送信する会議装置であって、前記操作装置と前記ネットワークを介して通信を行う通信部と、前記操作装置で再生するための映像を撮影する撮影部と、所定のパターンのポインタ光を投射するポインタ光投射部と、を備えた会議装置において実行されるポインタ光の投射を制御する制御方法であって、前記通信部により前記操作装置からポインタ光投射指示を受信したか否かを判断する受信判断ステップと、前記撮影部により撮影された映像の所定の領域に、人の顔が映っているか否かを判断する顔判断ステップと、前記受信判断ステップによりポインタ光投射指示を受信したと判断した場合において、前記顔判断ステップにより所定の領域に顔が映っていると判断したときは、前記ポインタ光投射部からのポインタ光の投射を停止し、前記顔判断ステップにより所定の領域に顔が映っていないと判断したときは、ポインタ光投射部からのポインタ光の投射を行うポインタ光の投射制御を行う投射制御ステップと、を実行することを特徴とする制御方法である。
請求項1に記載の会議装置によれば、前記顔判断部が所定の領域に顔が映っていると判断したときは、前記ポインタ光投射部からのポインタ光の投射を停止するので、操作装置の操作者が、ポインタ光を誤って操作したとしても、会議装置の利用者の顔に向けてポインタ光が投射されることを防止できる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明が奏する効果に加え、前記駆動速度判断部が停止速度であると判断したときは、前記ポインタ光投射部からのポインタ光の投射を停止するので、顔判断部が所定の領域に顔が映っているか否かを正確に判断できない所定値以上の速度(停止速度の一例)、もしくは、操作者が撮影された映像から人の顔の位置を正確に判断できないような所定値以上の速度(停止速度の一例)で撮影方向が変更されている場合に、操作装置の操作者が、ポインタ光を誤って操作したとしても、会議装置の利用者の顔に向けてポインタ光が投射されることを防止できる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明が奏する効果に加え、前記オートフォーカス判断部がピント合わせ実行中であると判断したときは、前記ポインタ光投射部からのポインタ光の投射を停止するので、ピントが合っていないことで、顔判断部が所定の領域に顔が映っているか否かを正確に判断できない、もしくは、操作者が撮影された映像から人の顔の位置を正確に判断できないようなときに、操作装置の操作者が、ポインタ光を誤って操作したとしても、会議装置の利用者の顔に向けてポインタ光が投射されることを防止できる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明が奏する効果に加え、前記倍率変更判断部が倍率の変更が実行中であると判断したときは、前記ポインタ光投射部からのポインタ光の投射を停止するので、倍率の変更が実行中でピントが定まっておらず、顔判断部が所定の領域に顔が映っているか否かを正確に判断できない、もしくは、操作者が撮影された映像から人の顔の位置を正確に判断できないようなときに、操作装置の操作者が、ポインタ光を誤って操作したとしても、会議装置の利用者の顔に向けてポインタ光が投射されることを防止できる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明が奏する効果に加え、前記プリセット制御判断部がプリセット制御を実行中であると判断したときは、前記ポインタ光投射部からのポインタ光の投射を停止するので、操作者が選択した利用者に顔に向けてポインタ光が投射されることを予め防止できる。
請求項7に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明が奏する効果に加え、撮影された映像に顔が映っていたとしても、ポインタ光の投射位置が、顔の位置と離れている場合は、操作者は自由にポインタ光を操作することができる。
第1実施形態における会議システム1の構成図である。 第1実施形態における会議装置500の外観図である。 第1実施形態における会議装置500のハードウェアの構成を示すブロック図である。 第1実施形態におけるメイン処理のフローチャートである。 第1実施形態におけるコマンド制御処理のフローチャートである。 第1実施形態におけるポインタ光制御処理のフローチャートである。 第1実施形態におけるカメラ制御処理のフローチャートである。 第1実施形態におけるプリセット設定処理のフローチャートである。 第1実施形態における投射処理のフローチャートである。 第2実施形態における投射処理のフローチャートである。
<第1実施形態の説明>
本発明の第1実施形態であるテレビ会議システム1の会議装置500について説明する。
<テレビ会議システム1の概略説明>
図1を参照して、テレビ会議システム1の全体構成について説明する。テレビ会議システム1は、拠点Aに設置された会議装置500Aと、会議装置500Aとケーブル400Aを介して接続されたディスプレイ600Aと、拠点Bに設置された会議装置500と、会議装置500とケーブル400を介して接続されたディスプレイ装置600とを備える。会議装置500Aと会議装置500Bとはネットワーク200を介して接続されている。尚、会議装置500Aと会議装置500B、ケーブル400Aとケーブル400B、及び、ディスプレイ600Aとディスプレイ600Bは、それぞれ同じ構成要素から構成される同一の物である。ただし、本実施形態の説明においては、両者を区別して説明する場合、各構成要素の参照番号の最後にA又はBを付けて説明する。また、両者を区別する必要がない場合、AまたはBは省略して記載する。
会議装置500Aと会議装置500Bとの間でテレビ会議装置が開始されると、会議装置500A及び会議装置500Bでそれぞれ取得された映像データ及び音声データは、ネットワーク200を介して互いに送受信される。
会議装置500Aは、拠点Aの映像データ及び音声データを、会議装置500Bに送信する。会議装置500Bは、受信した映像データをディスプレイ600Bから出力させ、受信した音声データをスピーカ58A(図3参照)から出力させる。
会議装置500Bは、拠点Bの映像データ及び音声データを会議装置500Aに送信する。会議装置500Aは、受信した映像データをディスプレイ600Aから出力させ、受信した音声データをスピーカ58A(図3参照)から出力させる。これにより、拠点BのユーザB1、B2、B3は、拠点Aの映像及び音声を認識することができる。
テレビ会議システム1では、それぞれ相手方の拠点の映像データ及び音声データがリアルタイムに出力される。これにより、ユーザA1、A2、A3、B1、B2、及び、B3との間でテレビ会議を進行することができる。尚、ユーザA1、A2、A3は、会議装置500Aを使用して会議装置500Bを遠隔操作することができる。また、ユーザB1、B2、B3は、会議装置500Bを使用して会議装置500Aを遠隔操作することができる。
図2を参照して、会議装置500の構造について説明する。会議装置500は、姿勢変更ユニット520と、レーザポインタ530と、本体ユニット540と、回動板550と、支持部560と、支持部570と、を備える。会議装置500は、姿勢変更ユニット520のパン角、及び、チルト角を制御することにより、撮影方向を変更することができる。
本体ユニット540は、会議装置500のメイン基盤を収納したユニットである。本体ユニット540の上部には、回動板550が回動可能に取り付けられている。回動板550は、図3に示すパンモータ80を駆動源として回動する。会議装置500は、パンモータ80を動作させることにより回動板550を回動させ、姿勢変更ユニット520のパン角を調整することができる。
姿勢変更ユニット520を支持する支持部560、及び、支持部570が、回動板550に取り付けられている。姿勢変更ユニット520は、支持部560と支持部570との間に挟まれるように配置されている。姿勢変更ユニット520は、支持部560の上端部には、姿勢変更ユニット520側に突出した支持軸が備えられている。支持部560は、この支持軸により姿勢変更ユニット520を軸支する。また、支持部567の上端部にも、姿勢変更ユニット520側に突出した支持軸が備えられている。支持部570は、この支持軸により姿勢変更ユニット520を軸支する。姿勢変更ユニット520は、図3に示すチルトモータ90により、回動可能に軸支されている。尚、チルトモータ90は、姿勢変更ユニット520の内部に収納されていても良いし、支持部560又は支持部570のいずれかの内部に収納されていても良い。会議装置500は、チルトモータ90を動作させることにより、姿勢変更ユニット520を回動させ、姿勢変更ユニット520のチルト角を調整することができる。姿勢制御ユニット520は、支持軸を回転軸として回動する。
会議装置500Aは、会議装置500Bから受信したコマンドに従って、姿勢変更ユニット520Aのパン角、及び、チルト角を変更することができる。また、会議装置500Bは、会議装置500Aから受信したコマンドに従って、姿勢変更ユニット520Bのパン角、及び、チルト角を変更することができる。姿勢変更ユニット520には、後述のカメラモジュール510が内蔵されており、会議装置500は、姿勢変更ユニット520のパン角、又は、チルト角を変更することによって、撮影方向を変更することができる。
また、姿勢変更ユニット520には、レーザポインタ530が取り付けられている。レーザポインタ530は、ポインタ光を投射するための光源である。レーザポインタ530は、後述のCPU50(図3参照)からの指示に従って、ポインタ光を投射することができる。本実施形態において、レーザポインタ530は、ポインタ光の投射方向をCPU50からの指示にしたがって変更することができる。レーザポインタ530は、光源の半導体素子からの光軸上に配置された複数の可動ミラー531を備えている。レーザポインタ530は、ポインタ光の投射方向を制御するために複数の可動ミラーを備えている。レーザポインタ530は、可動ミラーの傾きを変更することにより、ポインタ光の投射方向を変更することができる。レーザポインタ530は、会議装置500の画像の撮影範囲において、ポインタ光の投射方向を変更することができる。
図3を参照して、会議装置500のハードウェア構成について説明する。会議装置500は、CPU50、ROM51、RAM52、HDD53、ディスプレイコントローラ54、通信装置56、マイク57、スピーカ58、モータコントローラ70、パンモータ80、チルトモータ90、カメラモジュール510、レーザポインタ530、赤外線受光部340、リモコン341を備える。
ROM51、RAM52、I/Oインタフェイス60は、それぞれCPU50と接続されている。I/Oインタフェイス60は、HDD53、ディスプレイコントローラ54、通信装置56、マイク57、スピーカ58、モータコントローラ70、カメラモジュール510、レーザポインタ530、赤外線受光部340と、それぞれ接続されている。モータコントローラ70は、パンモータ80、チルトモータ90とそれぞれ接続されている。カメラモジュール510は、モータコントローラ517、AFモータ518、ズームモータ519を備える。モータコントローラ517は、AFモータ518と、ズームモータ519とにそれぞれ接続されている。
通信装置56は、ネットワーク200を介してデータの送受信を行うコントローラである。本実施形態では、通信装置56が、テレビ会議の実行時に他の拠点に設置された会議装置500との間で映像データ及び音声データの送受信を行う。利用者が会議装置500を操作するための各種のコマンドも、通信装置56によって受信される。なお、RAM52は、映像データ及び音声データのフレームバッファとして機能する。
HDD53は、大容量のハードディスクドライブである。テレビ会議を実行するための各種データや、テレビ会議システム1のプログラムなどが記憶されている。会議装置500は、HDD53に記憶されているプログラムにしたがって、後述の動作を実行する。
モータコントローラ70は、パンモータ80とチルトモータ90の動作を制御するコントローラであり、CPU50からの指示に従って、パンモータ80とチルトモータ90を駆動させる。尚、パンモータ80及びチルトモータ90の駆動速度は、HDDに記憶されたプログラムにしたがってCPU50が制御する。
ディスプレイコントローラ54は、ケーブル400により接続されたディスプレイ装置600への画像信号の出力を制御するコントローラである。ディスプレイコントローラ54としては、HDMI出力ができるもの、DVI出力ができるもの、もしくは、アナログ出力ができるものなど、を用いることができる。
モータコントローラ70は、パンモータ80とチルトモータ90を制御する。モータコントローラ70は、マイコンとモータドライバにより構成される。モータコントローラ70は、CPU50からの指令に基づき、所定の角度だけ各モータを回転させるためのモータ駆動信号を発生する。
パンモータ80は、姿勢変更ユニット520のパン角を調整するためのモータである。具体的には、DCモータや、ステッピングモータなどを用いればよい。
チルトモータ90は、姿勢変更ユニット520のチルト角を調整するためのモータである。具体的には、パンモータ80と同様に、DCモータや、ステッピングモータなどを用いればよい。
カメラモジュール510は、CCDなどの撮像素子を備えたカメラモジュールである。カメラモジュール510は、AFレンズ及びズームレンズを備え、オートフォーカス機能及びズーム機能を備えている。AFレンズは、焦点位置を合わせるために位置が調整されるレンズである。ズームレンズは、撮影画像の倍率を調整するために位置が調整されるレンズである。カメラモジュール510は、AFレンズの位置を調整するためのAFモータ518と、ズームレンズの位置を調整するためのズームモータ519とを備える。AFモータ518及びズームモータ519は、モータコントローラ517により動作を制御される。カメラモジュール510は、CPU50から倍率を変更する指示を受信すると、ズームモータ519を駆動して、撮影画像の倍率を変更する。また、カメラモジュール510は、CPU50からの所定の指示のタイミングで、AFモータ518を駆動して撮影画像のピントを合わせる動作を行う。
赤外線受光部340は、リモコン341により赤外線で送信される利用者の操作信号を、CPU50に通知する。
リモコン341は、撮影方向の変更またはポインタ光の投射方向を変更するための十字キー、撮影の倍率を変更するためのズームキーなど、複数のキーを備える。リモコン341は、利用者のキー操作に応じた操作信号を、赤外線により赤外線受光部340に送信する。
次に、図4〜図9を参照してテレビ会議システム1の動作について説明する。まず、図4を参照して会議装置500の動作について説明する。尚、会議装置500Aと会議装置500Bとの動作は同じであるが、以下の説明においては会議装置500Aの動作であるものとして説明する。
利用者により会議装置500Aの電源が入れられ会議装置500Aが起動されると、会議装置500Aは、図4に示すメイン処理を開始する。尚、図4に示すメイン処理は、HDD53に記憶されたプログラムの各指令を、CPU50が実行することにより行われる。尚、会議装置500Aの電源は、リモコン341に設けられた電源キーが押下されることによりオンされる。また、遠隔地に設置された他の会議装置500Bからの接続要求に基づいて、会議装置500Aの電源がオンされることもある。
まず、メイン処理を開始すると、会議装置500Aは、他の拠点に設置された会議装置500Bと接続を行う(S100)。具体的には、会議装置500Aは、他拠点の会議装置500Bに対して接続要求を送信する。接続要求を送信した会議装置500から接続許可応答を受信すると、会議装置500Aは、会議装置500との間で、テレビ会議の通信のために必要な各種の設定情報を互いに送受信する。そして、テレビ会議の設定情報をRAM52に記憶することで、会議装置500Bとの接続が完了する。
尚、会議装置500Aの電源が、会議装置500Bの接続要求に基づいてオンされた場合は、接続要求を送信してきた会議装置500Bに対して、接続許可応答を送信する。そして、会議装置500Aは、会議装置500Bとの間で、テレビ会議の通信のために必要な各種の設定情報を互いに送受信する。そして、テレビ会議の設定情報をRAM52に記憶することで、会議装置500Bとの接続が完了する。 会議装置500Bとの接続が完了すると、会議装置500Aは、各種のサブプログラムを起動する(S101)。これらのサブプログラムは、メイン処理とは別タスクで実行される。S101で起動されるサブプログラムにより、自拠点で取得した映像と音声を他拠点に送信する会議情報送信処理、自拠点および他拠点で取得された映像と音声を出力する会議情報出力処理、また詳細を後述する投射処理などが実行される。会議情報送信処理により、会議装置500Aは、拠点Aの映像データと音声データとを取得し、取得した拠点Aの映像データと音声データとが会議装置500Bに送信する。また、会議情報出力処理により、会議装置500Aは、会議装置500Aで取得した拠点Aの映像データと音声データ、及び、会議装置500Bから受信した拠点Bの映像データと音声データとを、ディスプレイ装置600及びスピーカ58により出力する。会議装置500Aは、これらの処理をテレビ会議が終了するまでの間、繰り返し実行する。
次に、会議装置500Aは、利用者により所定の操作が入力されるか否かを判断する(S102)。利用者は、リモコン341を利用して、所望の操作を入力することができる。
利用者からの所定の操作の入力がない場合は(S102:No)、会議装置500Aは、後述のS110の処理を行う。
利用者から所定の操作の入力が行われたと判断した場合(S102:Yes)、利用者により入力された操作が終了操作か否かを判断する(S103)。終了操作は、利用者がテレビ会議を終了するために行う操作である。この操作を行うことで、利用者は会議装置500A及び会議装置500Bの電源をオフすることができる。
終了操作が行われたと判断した場合(S103:Yes)、会議装置500Aは、起動中のサブプログラムを終了させ、上述の会議情報送信処理、会議情報出力処理、投射処理を終了させる(S104)。
サブプログラムを終了させた後、会議装置500Aは、会議装置500Bとの通信を切断する(S105)。具体的には、会議装置500Aは、会議装置500Bに対して切断要求を送信し、会議装置500Bから切断許可応答を受信した後、会議装置500Bとの通信のための設定情報をRAM52から消去する。そして、会議装置500Aの電源はオフされる。
S103において、利用者により入力された操作が終了操作でないと判断した場合(S103:No)、会議装置500Aは、入力された操作が遠隔操作か否かを判断する(S106)。遠隔操作とは、利用者が会議装置500Bを操作する際に行う操作である。利用者が入力できる遠隔操作は複数ある。複数の遠隔操作は、ポインタ光制御操作と、カメラ制御操作と、その他の操作との、3種類の遠隔操作に大別できる。
ポインタ光制御操作は、レーザポインタ530から投射されるポインタ光を制御するときに、利用者が入力する操作である。ポインタ光制御操作は、投射開始操作と、投射停止操作と、投射方向変更操作との3つの操作に区別できる。投射開始操作は、レーザポインタ520からのポインタ光の投射を開始させるときに、利用者が入力する操作である。投射停止操作は、投射開始操作により開始したポインタ光の投射を停止させるときに、利用者が入力する操作である。投射方向変更操作は、ポインタ光の投射方向を変更させるときに、利用者が入力する操作である。
カメラ制御操作は、会議装置500Bによる拠点Bの映像の撮影にかかわる動作を制御するための操作である。カメラ制御操作は、チルト角変更操作と、パン角変更操作と、倍率変更操作と、プリセット設定操作と、プリセット指定操作との5つの操作に区別できる。チルト角変更操作は、姿勢変更ユニット520のチルト角を変更するときに、利用者が行う操作である。パン角変更操作は、姿勢変更ユニット520のチルト角を変更するときに、利用者が行う操作である。倍率変更操作は、会議装置500Bで撮影する映像の倍率を変更するときに、利用者が行う操作である。プリセット設定操作は、会議装置500Bに後述のプリセット設定処理を実行させるときに、利用者が行う操作である。プリセット指定操作は、プリセット設定処理により設定された拠点Bの利用者を指定するときに、拠点Aの利用者が行う操作である。後述のプリセット設定処理が行われると、会議装置500Bは、拠点Bの利用者の顔画像とその利用者の撮影方向、撮影倍率などの撮影条件を結びつけて記憶する。プリセット設定処理後には、会議装置500Aに接続されたディスプレイ装置600に、撮影条件が記憶された拠点Bの利用者の顔画像が表示される。拠点Aの利用者は、プリセット設定処理後に画面に表示される拠点Bの利用者の顔画像を指定することで、簡単にその拠点Bの利用者の顔を撮影することができる。
その他の操作は、上述したポインタ光制御操作や、カメラ制御操作以外の操作である。たとえば、会議装置500Bのマイク57やスピーカ58のボリュームを調整するための操作などである。
S106において、上述のいずれの遠隔操作が行われたと判断した場合(S106:Yes)、会議装置500Aは、利用者に行われた遠隔操作の種類に応じた操作コマンドを生成する(S107)。具体的には、投射開始操作が行われた場合は、投射開始コマンドが生成される。投射停止操作が行われた場合は、投射停止コマンドが生成される。投射方向変更操作が行われた場合は、投射方向変更コマンドが生成される。チルト角変更操作が行われた場合は、チルト角変更コマンドが生成せれる。パン角変更操作が行われた場合は、パン角変更コマンドが生成される。倍率変更操作が行われた場合には、倍率変更コマンドが生成される。プリセット設定操作が行われた場合には、プリセット設定コマンドが生成される。プリセット指定操作が行われた場合には、プリセット指定コマンドが生成される。
このように、操作に応じたコマンドを生成したあと、会議装置500Aは、会議装置500Bに生成したコマンドを送信し(S108)、S102に戻る。
利用者による操作が遠隔操作でなかった場合は(S106:No)、その他の処理を行い(S109)、S102へ戻る。その他の処理としては、撮影された映像のディスプレイ343上での表示領域の大きさを変更する操作や、スピーカ58のボリュームを変更する操作などがある。
上述したように、会議装置500Aは、利用者の入力する遠隔操作に基づいて、それに応じたコマンドを会議装置500Bへ送信する。これにより、利用者は会議装置300Bを遠隔地から操作することができる。
上述のS102において、利用者からの入力がないと判断した場合(S102:No)、会議装置500Aは、会議装置500Bよりコマンドを受信したか否かを判断する(S110)。会議装置500Bからのコマンドを受信していない場合は(S110:No)、会議装置500Aは、S102の処理に戻る。
会議装置500Bからコマンドを受信した場合(S110:Yes)、会議装置500Aは、コマンド制御処理(S111)を行い、S102に戻る。
図5を参照して、コマンド制御処理について説明する。コマンド制御処理を開始すると、会議装置500Aは、受信したコマンドが切断要求か否かを判断する(S204)。
切断要求を受信したと判断した場合(S204:Yes)、会議装置500Aは、起動中のサブプログラムを終了させ、上述の会議情報送信処理、会議情報出力処理、投射処理を終了させる(S205)。
サブプログラムを終了させた後、会議装置500Aは、会議装置500Bとの通信を切断する(S206)。具体的には、会議装置500Aは、会議装置500Bに対して切断許可応答を送信した後、会議装置500Bとの通信のための設定情報をRAM52から消去する。
S204において、切断要求を受信していないと判断した場合(S204:No)、会議装置500Aは、受信したコマンドが、投射開始コマンド、投射停止コマンド、投射方向変更コマンドのいずれかであるか否かを判断する(S207)。
受信したコマンドが、投射開始コマンド、投射停止コマンド、投射方向変更コマンドのいずれかである場合は(S207:Yes)、会議装置500Aは、ポインタ光制御処理を行い(S208)、S102へ戻る。ポインタ光制御処理の詳細は後述する。
受信したコマンドが、投射開始コマンド、投射停止コマンド、投射方向変更コマンドのいずれでもない場合は(S207:No)、会議装置500Aは、受信したコマンドが、チルト角変更コマンド、パン角変更コマンド、倍率変更コマンド、プリセット設定コマンド、プリセット指定コマンドのいずれかであるか否かを判断する(S209)。
受信したコマンドが、チルト角変更コマンド、パン角変更コマンド、倍率変更コマンド、プリセット設定コマンド、プリセット指定コマンドのいずれかである場合には(S209:Yes)、会議装置500Aは、カメラ制御処理を行い(S210)、S102へ戻る。カメラ制御処理の詳細は後述する。
受信したコマンドが、チルト角変更コマンド、パン角変更コマンド、倍率変更コマンド、プリセット設定コマンド、プリセット指定コマンドのいずれでもない場合は(S209:No)、会議装置500Aは、受信したその他のコマンドに基づいて、その他の処理を行い(S211)、S102に戻る。
次に、図6を参照してポインタ光制御処理を説明する。ポインタ光制御処理を開始すると、会議装置500Aは、受信したコマンドが投射開始コマンドであるか否かを判断する(S300)。受信したコマンドが投射開始コマンドである場合は(S300:Yes)、投射フラグに1をセットし(S301)、メイン処理に戻る。
受信したコマンドが投射開始コマンドでない場合は(S300:No)、会議装置500Aは、受信したコマンドが投射停止コマンドであるか否かを判断する(S302)。受信したコマンドが投射停止コマンドである場合は(S302:Yes)、投射フラグに0をセットし(S303)、メイン処理に戻る。
尚、投射フラグはRAM52に記憶される。投射フラグは、後述の投射処理において、ポインタ光を投射するか否かを判断する際に用いられる。
受信したコマンドが投射停止コマンドでない場合、すなわち、受信したコマンドが投射方向変更コマンドである場合は(S302:No)、会議装置500Aは、受信した投射変更コマンドにしたがって、レーザポインタ530のポインタ光の投射方向を変更し(S304)、メイン処理に戻る。会議装置500Bの利用者B1、B2、B3は、会議装置500Bのリモコン341Bの十字キー等を操作して、ポインタ光を投射した方向を指定することができる。利用者により指定された投射方向を示す情報が方向変更コマンドには含まれており、会議装置500Aは、この投射方向を示す情報に従って、ポインタ光の投射方向を変更することができる。レーザポインタ530は、CPU50からの指示に従って、可動ミラー531を動作させポインタ光の投射方向を変更する。
次に、図7を参照して、カメラ制御処理について説明する。会議装置500Aは、カメラ制御処理を開始すると、まず、受信したコマンドがチルト角変更コマンドであるか否かを判断する(S400)。
受信したコマンドがチルト角変更コマンドである場合(S400:Yes)、会議装置500Aは、受信したチルト角変更コマンドに従ってチルト角を変更する。会議装置500Aは、チルトモータ90を駆動して、姿勢変更ユニット520のチルト角を変更する。会議装置500Bの利用者B1、B2、B3は、リモコン341Bの十字キー等を操作して、変更後のチルト角を指定することができる。利用者により指定されたチルト角を示す情報がチルト角変更コマンドには含まれており、会議装置500Aは、このチルト角を示す情報に従って、姿勢変更ユニット520のチルト角を変更することができる。
次に、会議装置500Aは、AF動作を行い(S402)、メイン処理に戻る。AF動作は、撮影画像のピント合わせを行う動作であり、会議装置500Aは、AFモータ518を駆動することによりピント合わせを行うことができる。AF動作は、チルト角、パン角、倍率の少なくともいずれかひとつの撮影条件が変更された場合に行われる。
S400において、受信したコマンドがチルト角変更コマンドでないと判断した場合(S400:No)、会議装置500Aは、受信したコマンドがパン角変更コマンドであるか否かを判断する(S403)。
受信したコマンドがパン角変更コマンドである場合(S403:Yes)、会議装置500Aは、受信したパン角変更コマンドにしたがってパン角を変更する。会議装置500Aは、パンモータ80を駆動して、姿勢変更ユニット520のパン角を変更する。会議装置500Bの利用者B1、B2、B3は、リモコン341Bの十字キー等を利用して、変更後のパン角を指定することができる。利用者により指定されたパン角を示す情報がパン角変更コマンドには含まれており、会議装置500Aは、このパン角を示す情報に従って、姿勢変更ユニット520のパン角を変更することができる。パン角を変更した後、会議装置500Aは、S402の処理を行い、メイン処理に戻る。
S403において、受信したコマンドがパン角変更コマンドでないと判断した場合(S403:No)、会議装置500Aは、受信したコマンドが倍率変更コマンドであるか否かを判断する(S405)。
受信したコマンドが倍率変更コマンドである場合(S405:Yes)、会議装置500Aは、受信した倍率変更コマンドにしたがって画像の撮影倍率を変更する。会議装置500Aは、ズームモータ519を駆動することにより倍率を変更することができる。会議装置500Bの利用者B1、B2、B3は、会議装置500Bのリモコン341Bのズームキー等を利用して、変更後の倍率を指定することができる。利用者により指定された倍率を示す情報が倍率変更コマンドには含まれており、会議装置500Aは、この倍率を示す情報に従って、映像の撮影倍率を変更することができる。倍率を変更した後、会議装置500Aは、S402の処理を行い、メイン処理に戻る。
S405において、受信したコマンドが倍率変更コマンドでないと判断した場合(S405:No)、会議装置500Aは、受信したコマンドがプリセット指定コマンドであるか否かを判断する(S407)。
受信したコマンドがプリセット指定コマンドである場合(S407:Yes)、拠点Aの利用者により指定された拠点Bの利用者の顔にズームインする(S408)。具体的には、利用者により指定された拠点Bの利用者の顔を予め定められた大きさで撮影するために、パン角、チルト角、倍率を変更する。会議装置500Bの利用者B1、B2、B3は、会議装置500Bのリモコン341Bを利用して、ズームインする拠点Bの利用者を指定することができる。プリセット指定コマンドには後述のプリセットIDが含まれており、会議装置500Aは、このプリセットIDに従って、パン角、チルト角、倍率の撮影条件を変更することができる。尚、拠点Bのそれぞれの利用者に対する撮影条件は、後述のプリセット処理によりプリセットIDにひもづけて会議装置500Aが予め記憶している。このため、会議装置500Aは、会議装置500BからプリセットIDを取得するだけで、利用者B1、B2、または、B3に指定された拠点Aの利用者の撮影条件を特定することができる。
拠点Bの利用者により指定された拠点Aの利用者の顔にズームインした後、会議装置500Aは、S402を行い、メイン処理にもどる。
S407において、受信したコマンドがプリセット指定コマンドでないと判断した場合、すなわち、受信したコマンドがプリセット指定コマンドである場合は(S407:No)、後述のプリセット処理を行い(S409)、メイン処理に戻る。プリセット処理では、拠点Bのそれぞれの利用者の撮影条件を記憶する処理である。
次に、図8を参照してプリセット設定処理について説明する。プリセット設定処理は、チルト角の駆動範囲内において撮影される顔を検出し、検出された顔にズームインしたときの撮影条件を記憶する処理である。
プリセット設定処理を開始すると、会議装置500はA、スキャン開始準備を行う(S500)。ここで、姿勢変更ユニット520のチルト角の駆動範囲が、±α°であるとする。具体的には、スキャン開始準備において、会議装置500Aは、パン角が−α°になるようにパンモータ80を駆動する。また、チルト角及び倍率がスキャン動作を行う際の設定値として予め定められた値になるように、会議装置500はチルトモータ90及びズームモータ519を駆動する。スキャン動作を行う場合、拠点Bでの会議状況全体が撮影できることが望ましいため、チルト角は撮影方向を水平になるような角度に調整されることが望ましく、倍率は拠点Aの全貌をみわたせるように低倍率に調整されることが望ましい。尚、会議装置500Aは、パン角、チルト角、倍率の変更を行った後、上述のS402と同様にAF動作を行う。尚、会議装置500Aは、変更前のパン角、チルト角、倍率を復帰条件としてRAM52に記憶しておく。会議装置500Aは、スキャン動作終了後に、この復帰条件にしたがって撮影条件を元に戻すことができる。
会議装置500Aは、スキャン開始準備を行った後、顔検出を開始する(S501)。会議装置500Aは、OpenCVなどの画像処理ライブラリなどで知られている周知の顔検出のアルゴリズムにしたがって、顔を検出する。
顔検出を開始した後、会議装置500Aは、スキャン動作を開始する(S502)。スキャン動作は、会議装置500Aが、パン角が−α°から+α°に向かう方向に、顔検出が行える程度の低速でパンモータ80を駆動する動作である。
スキャン動作を開始した後、会議装置500Aは、カメラモジュール510で撮影された画像から顔が検出されたか否かを判断する(S503)。
顔が検出されていないと判断した場合(S503:No)、会議装置500Aは、スキャン動作を終了するか否かを判断する(S504)。会議装置500は、パン角が+α°に到達したと判断した場合、スキャン動作を終了すると判断する。
会議装置500は、スキャン動作を終了すると判断した場合(S504:Yes)、パン角、チルト角、倍率の撮影条件を、S500において記憶した復帰条件の値に変更し(S505)、メイン処理に戻る。
まだ、パン角が+α°に到達しておらずスキャン動作を終了しないと判断した場合(S504:No)、会議装置500Aは、S503の処理に戻り、顔検出とスキャン動作を継続する。
上述のS503において、顔を検出したと判断した場合(S503:Yes)、会議装置500Aはスキャン動作を停止する(S506)。具体的には、会議装置500は、パンモータ80の駆動を停止させる。尚、このとき、会議装置500Aは、パンモータ80を停止したときのパン角である停止角度をRAM52に記憶する。再びスキャン動作を開始する際に、RAM52に記憶された停止角度から、スキャン動作を再開することができる。
スキャン動作を停止した後、会議装置500Aは、検出した顔にズームインする(S507)。具体的には、検出された顔が予め定められた大きさで撮影できるように、パン角、チルト角、倍率を変更する。尚、会議装置500Aは、パンモータ80、チルトモータ90、ズームモータ519を駆動して、撮影条件を変更した後、S402と同様AF動作を行う。
次に、会議装置500Aは、ズームインした顔の画像を撮影し、撮影した画像を静止画として記憶する(S508)。撮影した顔画像は、プリセットIDにひもづけてHDD53に記憶される。プリセットIDは、会議装置500Aで生成される通し番号である。また、S508では、撮影した顔画像と、プリセットIDの組み合わせを、会議装置500Bに送信する。これにより、会議装置500Bは、拠点BのユーザB1、B2、又は、B3に選択させるために、拠点Aのユーザの顔画像を表示させることができる。
次に、会議装置500は、S508で撮影した顔画像の撮影条件を記憶する(S509)。具体的には、パン角、チルト角、倍率のそれぞれの値を記憶する。これらの撮影条件も、S508で用いたプリセットIDにひもづけてHDD53に記憶される。会議装置500Bにおいて、プリセット指定操作が行われた場合、会議装置500Bは、このプリセットIDを含むプリセット指定コマンドを送信する。プリセット指定コマンドに含まれるプリセットIDに対応する撮影条件がHDD53に記憶されているので、会議装置500Aは上述のS408において撮影条件を変更することができる。
撮影条件を記憶した後、会議装置500Aは、ズームアウトを行う(S510)。具体的には、チルト角と倍率との撮影条件を、スキャン動作を行う際の設定値として予め定められた値になるように、会議装置500Aはチルトモータ90及びズームモータ519を駆動する。そして、パン角がS506でRAM52に記憶した停止角度になるように、パンモータ80を駆動する。このようにして、会議装置500Aは、撮影条件をS506でスキャン動作を停止した直後の状態に戻し、S502に戻りスキャン動作を再開する。
上述したS502からS510の一連の動作を繰り返すことにより、会議装置500Aは、拠点Aで会議に参加しているすべてのユーザに対する撮影条件を記憶することができる。
次に、図9を参照して、上述のS202において起動されたサブプログラムにしたがって実行される投射処理について説明する。投射処理は、レーザポインタ530からポインタ光を投射するか否かを制御する処理である。本実施形態の投射処理では、投射フラグが1であること、プリセット機能を使用中でないこと、顔が検出されていないこと、パン・チルト速度が閾値未満であること、オートフォーカス中でないこと、ズーム中でないこと、の6つの条件をすべて満たす場合にのみポインタ光が投射される。一方、上述の6つの条件の少なくとも一つの条件が満たされない場合は、ポインタ光の投射が停止される。
投射処理を開始すると、会議装置500Aは、まず第1の条件として、投射フラグが1であるか否かを判断する(S600)。投射フラグは、上述したように、拠点Aの利用者A1、A2、A3のいずれかに、投射開始操作が行われた場合に1がセットされ、拠点Aの利用者A1、A2、A3のいずれかに投射停止操作が行われた場合に0がセットされている。
投射フラグが1であると判断した場合(S600:Yes)、第2の条件として、会議装置500Aはプリセット機能を使用中でないか否かを判断する(S601)。上述したように、利用者B1、B2、または、B3によりプリセット指定操作が行われた場合、会議装置500Aは、利用者B1、B2、または、B3に指定された拠点Aのユーザの顔にズームインするため、パンモータ80、チルトモータ90、ズームモータ519を駆動する。プリセット指定操作に基づいて、パンモータ80、チルトモータ90、ズームモータ519の少なくともいずれかを駆動中である場合は、会議装置500Aは、プリセット機能を使用中であると判断する。一方、プリセット指定操作に基づいて、パンモータ80、チルトモータ90、ズームモータ519のいずれも駆動中でない場合は、会議装置500Aは、プリセット機能を使用中でないと判断する。
プリセット機能を使用中でないと判断した場合(S601:Yes)、会議装置500Aは、第3の条件として、カメラモジュール510により撮影中の画像から人の顔が検出されないか否かを判断する(S601)。具体的には、会議装置500Aは、OpenCVなどの画像処理ライブラリなどで知られている周知の顔検出のアルゴリズムにしたがって、顔を検出する。
顔検出の結果、人の顔が検出されなかった場合(S602:Yes)、会議装置500Aは、第4の条件として、パン・チルト速度が閾値未満であるか否かを判断する(S603)。パン角を変更する場合、CPU50は、変更前のパン角と変更後のパン角との差が大きいほど駆動速度が速くなるように、パンモータ80を駆動させる。同様に、チルト角を変更する場合、CPU50は、変更前のチルト角と変更後のチルト角との差が大きいほど駆動速度が速くなるように、チルトモータ90を駆動させる。CPU50がパンモータ80を閾値未満の駆動速度で駆動し、且つ、チルトモータ90を閾値未満の駆動速度で駆動している場合、会議装置500は、パン・チルト速度が閾値未満であると判断する。一方、CPU50が、パンモータ80を閾値を超える駆動速度で駆動している、又は、チルトモータ90を閾値を超える駆動速度で駆動している場合は、会議装置500Aは、パン・チルト速度が閾値未満でないと判断する。
パン・チルト速度が閾値未満である場合(S603:Yes)、会議装置500Aは、第5の条件として、オートフォーカス中でないか否かを判断する(S604)。会議装置500Aは、上述のS402のようにAFモータ518を駆動しているときは、オートフォーカス中であると判断し、AFモータ518を駆動していないときは、オートフォーカス中でないと判断する。
オートフォーカス中でない場合(S604:Yes)、会議装置500Aは、第6の条件として、ズーム中でないか否かを判断する(S605)。会議装置500Aは、S406のようにズームモータ519を駆動しているときは、ズーム中であると判断し、ズームモータ519を駆動していないときは、ズーム中でないと判断する。
ズーム中でない場合(S605:Yes)、会議装置500Aは、ポインタ光を投射させる(S606)。S606において、会議装置500Aは、まだポインタ光を投射中でない場合は、レーザポインタ530からのポインタ光の投射を開始させる。また、会議装置500Aは、既にポインタ光を投射中である場合は、レーザポインタ530からのポインタ光の投射を継続させる。
一方、上述の6つの条件の少なくともいずれかの条件が満たされない場合(S600:No、S601:No、S602:No、S603:No、S604:No、又は、S605:Noのいずれかの場合)、会議装置500Aは、ポインタ光の投射を停止する(S607)。具体的には、会議装置500Aは、ポインタ光を投射中の場合は、レーザポインタ530からのポインタ光の投射を停止する。また、会議装置500は、既にポインタ光の投射が停止されている場合は、レーザポインタ530からのポインタ光の投射が停止された状態を継続する。
S606でポインタ光の投射、または、S607でポインタ光の投射の停止を行った後、会議装置500Aは、S600の動作に戻る。会議装置500Aは、テレビ会議を継続中においてS600からS607を繰り返すことにより、ポインタ光の投射とポインタ光の投射停止との制御を行う。
第1実施形態における各構成要素と特許請求の範囲に記載の各構成要素との対応関係は次のとおりである。会議装置500が、会議装置に相当する。通信装置54が、通信部に相当する。カメラモジュール510が、撮影部に相当する。レーザポインタ530が、ポインタ光投射部に相当する。S600を行うCPU50が、受信判断部に相当する。S602を行うCPU50が、顔判断部に相当する。S606及びS607を行うCPU50が、投射制御部に相当する。パンモータ80又はチルトモータ90が、モータに相当する。S603を行うCPU50が、駆動速度判断部に相当する。姿勢変更ユニット520が、姿勢変更ユニットに相当する。可動ミラー531が、投射方向変更部に相当する。AFモータ518が、オートフォーカス部に相当する。S604を行うCPU50が、オートフォーカス判断部に相当する。ズームモータ519が、倍率変更部に相当する。S605を行うCPU50が、倍率変更判断部に相当する。S509においてプリセットIDに対応する撮影条件を記憶するHDD53が、プリセット情報記憶部に相当する。S408を行うCPU50が、モータ制御部に相当する。S601を行うCPU50が、プリセット制御判断部に相当する。
<本発明の第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。尚、第1実施形態と第2実施形態との物理的な構成については同じであるため同じ符号を用いて説明する。第2実施形態は、会議装置500が行う投射処理が第1実施形態と異なるだけである。したがって、投射処理以外の説明は、第1実施形態と同じであるので説明を省略する。
図10を参照して、第2実施形態における投射処理について説明する。投射処理は、レーザポインタ530からポインタ光を投射するか否かを制御する処理である。第2実施形態の投射処理では、投射フラグが1であること、ポインタ光の近傍に顔が検出されていないこと、パン・チルト速度が閾値未満であること、オートフォーカス中でないこと、ズーム中でないこと、の5つの条件をすべて満たす場合にのみポインタ光が投射される。一方、上述の5つの条件の少なくとも一つの条件が満たされない場合は、ポインタ光の投射が停止される。
投射処理を開始すると、会議装置500Aは、まず第1の条件として、投射フラグが1であるか否かを判断する(S700)。投射フラグは、上述したように、拠点Bの利用者B1等に、投射開始操作が行われた場合に1がセットされ、拠点Bの利用者B1等に投射停止操作が行われた場合に0がセットされている。
投射フラグが1であると判断した場合(S700:Yes)、第2の条件として、ポインタ光の近傍に人の顔が検出されないか否かを判断する(S701)。具体的には、会議装置500Aは、ポインタ光の検出と、人の顔の検出を行い、両者の位置が近いか否かを判断する。会議装置500Aは、OpenCVなどの画像処理ライブラリなどで知られている周知の顔検出のアルゴリズムにしたがって顔を検出する。撮影された画像から、会議装置500Aが予め記憶しているポインタ光の投射形状と類似する形状で所定の輝度以上の領域を、ポインタ光として検出する。撮影された画像の中で、検出された顔とポインタ光とが近い位置に配置されている場合は、会議装置500Aは、ポインタ光の近傍に人の顔が検出されたと判断する。一方、撮影された画像の中で、検出された顔とポインタ光とが遠い位置に配置されている場合、人の顔が検出されなかった場合、又は、ポインタ光が検出されなかった場合のいずれかの場合は、会議装置500Aは、ポインタ光近傍に人の顔が検出されないと判断する。
ポインタ光の近傍に人の顔が検出されなかった場合(S701:Yes)、会議装置500Aは、第3の条件として、パン・チルト速度が閾値未満であるか否かを判断する(S702)。第1実施形態と同様に、パン角を変更する場合、CPU50は、変更前のパン角と変更後のパン角との差が大きいほど駆動速度が速くなるように、パンモータ80を駆動させる。同様に、チルト角を変更する場合、CPU50は、変更前のチルト角と変更後のチルト角との差が大きいほど駆動速度が速くなるように、チルトモータ90を駆動させる。CPU50がパンモータ80を閾値未満の駆動速度で駆動し、且つ、チルトモータ90を閾値未満の駆動速度で駆動している場合、会議装置500Aは、パン・チルト速度が閾値未満であると判断する。一方、CPU50が、パンモータ80を閾値を超える駆動速度で駆動している、又は、チルトモータ90を閾値を超える駆動速度で駆動している場合は、会議装置500は、パン・チルト速度が閾値未満でないと判断する。
パン・チルト速度が閾値未満である場合(S702:Yes)、会議装置500Aは、第4の条件として、オートフォーカス中でないか否かを判断する(S703)。会議装置500Aは、上述の第1実施形態の説明で示したS402のようにAFモータ518を駆動しているときは、オートフォーカス中であると判断し、AFモータ518を駆動していないときは、オートフォーカス中でないと判断する。
オートフォーカス中でない場合(S703:Yes)、会議装置500Aは、第5の条件として、ズーム中でないか否かを判断する(S704)。会議装置500Aは、上述の第1実施形態の説明で示したS406のようにズームモータ519を駆動しているときは、ズーム中であると判断し、ズームモータ519を駆動していないときは、ズーム中でないと判断する。
ズーム中でない場合(S704:Yes)、会議装置500Aは、ポインタ光を投射させる(S705)。S705において、会議装置500Aは、まだポインタ光を投射中でない場合は、レーザポインタ530からのポインタ光の投射を開始させる。また、会議装置500Aは、既にポインタ光を投射中である場合は、レーザポインタ530からのポインタ光の投射を継続させる。
一方、上述の5つの条件の少なくともいずれかの条件が満たされない場合(S700:No、S701:No、S702:No、S703:No、又は、S704:Noのいずれかの場合)、会議装置500Aは、ポインタ光の投射を停止する(S706)。具体的には、会議装置500Aは、ポインタ光を投射中の場合は、レーザポインタ530からのポインタ光の投射を停止する。また、会議装置500Aは、既にポインタ光の投射が停止されている場合は、レーザポインタ530からのポインタ光の投射が停止された状態を継続する。
S705でポインタ光の投射、または、S706でポインタ光の投射の停止を行った後、会議装置500Aは、S700の動作に戻る。会議装置500Aは、テレビ会議を継続中においてS700からS706を繰り返すことにより、ポインタ光の投射とポインタ光の投射停止との制御を行う。
第2実施形態における各構成要素と特許請求の範囲に記載の各構成要素との対応関係は次のとおりである。S701を行うCPU50が、投射位置検出部及び顔判断部に相当する。
<変形例>
尚、本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
上述の第1実施形態及び第2実施形態においては、ポインタ光投射部としてレーザポインタ530を用いるものとして説明したが、本発明はこれに限るものではない。たとえば小型のプロジェクターをポインタ光投射部として用いても良い。
上述の第1実施形態及び第2実施形態においては、ポインタ光は、可動ミラー531により投射方向を変更できるものとして説明したが、本発明はこれに限るものではない。たとえば、姿勢変更ユニット520に取り付けられたレーザポインタ530が、姿勢を変更可能に取り付けられていても良い。
上述の第1実施形態においては、投射フラグが1であること、プリセット機能を使用中でないこと、顔が検出されていないこと、パン・チルト速度が閾値未満であること、オートフォーカス中でないこと、ズーム中でないこと、の6つの条件をすべて満たす場合にのみポインタ光が投射されるものとして説明したが、本発明はこれに限るものではない。たとえば、プリセット機能を使用中でないこと、パン・チルト速度が閾値未満であること、オートフォーカス中でないこと、ズーム中でないことの4つの条件を満たすか否かの判断は、それぞれ適宜、省略しても良い。
上述の第2実施形態においては、投射フラグが1であること、ポインタ光の近傍に顔が検出されていないこと、パン・チルト速度が閾値未満であること、オートフォーカス中でないこと、ズーム中でないこと、の5つの条件をすべて満たす場合にのみポインタ光が投射されるものとして説明したが、本発明はこれに限るものではない。パン・チルト速度が閾値未満であること、オートフォーカス中でないこと、ズーム中でないこと、の3つの条件を満たすか否かの判断は、それぞれ適宜、省略しても良い。
<出願当初の特許請求の範囲に記載の発明以外の発明の開示>
以下に、出願当初の特許請求の範囲に記載の発明以外である第1の開示発明から第4の開示発明を開示する。尚、第1の開示発明から第4の開示発明は、上述の第1実施形態又は第2実施形態において十分詳細に説明されている。
尚、下記に示す第1の開示発明から第4の開示発明においては、上述の第1実施形態における「顔が検出されていないこと」との条件の判断、及び、上述の第2実施形態における「ポインタ光の近傍に顔が検出されていないこと」との条件の判断を、必須の構成とはしない。
第1の開示発明は、遠隔地に設置された操作装置とネットワークを介して接続され、自拠点で撮影した映像を前記操作装置へ送信する会議装置であって、前記操作装置と前記ネットワークを介して通信を行う通信部と、前記撮影部の姿勢を変えて撮影方向を変更するためのモータと、前記操作装置で再生するための映像を撮影する撮影部と、所定のパターンのポインタ光を投射するポインタ光投射部と、前記通信部により前記操作装置からポインタ光投射指示を受信したか否かを判断する受信判断部と、前記モータの駆動速度が、前記ポインタ光の投射を停止する停止速度であるか否かを判断する駆動速度判断部と、前記受信判断部がポインタ光投射指示を受信したと判断した場合において、前記駆動速度判断部が停止速度であると判断したときは、前記ポインタ光投射部からのポインタ光の投射を停止し、前記駆動速度判断部が停止速度でないと判断したときは、ポインタ光投射部からのポインタ光の投射を行うポインタ光の投射制御を行う投射制御部と、を備えたことを特徴とする会議装置である。
第1の開示発明によれば、操作者が撮影された映像から人の顔の位置を正確に判断できないような所定値以上の速度(停止速度の一例)で撮影方向が変更されている場合に、操作装置の操作者が、ポインタ光を誤って操作したとしても、会議装置の利用者の顔に向けてポインタ光が投射されることを防止できる。
第2の開示発明は、遠隔地に設置された操作装置とネットワークを介して接続され、自拠点で撮影した映像を前記操作装置へ送信する会議装置であって、前記操作装置と前記ネットワークを介して通信を行う通信部と、前記操作装置で再生するための映像を撮影する撮影部と、所定のパターンのポインタ光を投射するポインタ光投射部と、前記通信部により前記操作装置からポインタ光投射指示を受信したか否かを判断する受信判断部と、前記撮影部のピント合わせを行うオートフォーカス部と、前記オートフォーカス部によりピント合わせが実行中か否かを判断するオートフォーカス判断部と、前記受信判断部がポインタ光投射指示を受信したと判断した場合において、前記オートフォーカス判断部がピント合わせ実行中であると判断したときは、前記ポインタ光投射部からのポインタ光の投射を停止し、前記オートフォーカス判断部がピント合わせ実行中でないと判断したときは、ポインタ光投射部からのポインタ光の投射を行うポインタ光の投射制御を行う投射制御部と、を備えたことを特徴とする会議装置である。
第2の開示発明によれば、ピントが合っていないことで、操作者が撮影された映像から人の顔の位置を正確に判断できないようなときに、操作装置の操作者が、ポインタ光を誤って操作したとしても、会議装置の利用者の顔に向けてポインタ光が投射されることを防止できる。
第3の開示発明は、遠隔地に設置された操作装置とネットワークを介して接続され、自拠点で撮影した映像を前記操作装置へ送信する会議装置であって、前記操作装置と前記ネットワークを介して通信を行う通信部と、前記操作装置で再生するための映像を撮影する撮影部と、所定のパターンのポインタ光を投射するポインタ光投射部と、前記通信部により前記操作装置からポインタ光投射指示を受信したか否かを判断する受信判断部と、前記撮影部の撮影の倍率を変更する倍率変更部と、前記倍率変更部により倍率の変更が実行中か否かを判断する倍率変更判断部と、前記受信判断部がポインタ光投射指示を受信したと判断した場合において、前記倍率変更判断部が倍率の変更が実行中であると判断したときは、前記ポインタ光投射部からのポインタ光の投射を停止し、前記倍率変更判断部が倍率の変更が実行中でないと判断したときは、ポインタ光投射部からのポインタ光の投射を行うポインタ光の投射制御を行う投射制御部と、を備えたことを特徴とする会議装置である。
第3の開示発明によれば、倍率の変更が実行中でピントが定まっておらず、操作者が撮影された映像から人の顔の位置を正確に判断できないようなときに、操作装置の操作者が、ポインタ光を誤って操作したとしても、会議装置の利用者の顔に向けてポインタ光が投射されることを防止できる。
第4の開示発明は、遠隔地に設置された操作装置とネットワークを介して接続され、自拠点で撮影した映像を前記操作装置へ送信する会議装置であって、前記操作装置と前記ネットワークを介して通信を行う通信部と、前記操作装置で再生するための映像を撮影する撮影部と、所定のパターンのポインタ光を投射するポインタ光投射部と、前記通信部により前記操作装置からポインタ光投射指示を受信したか否かを判断する受信判断部と、前記撮影部の姿勢を変えて撮影方向を変更するためのモータと、予め設定された利用者の撮影方向をプリセット情報を記憶したプリセット情報記憶部と、前記プリセット情報記憶部に記憶された少なくともひとつ以上のプリセット情報の中から、操作者が選択したプリセット情報に基づいて、前記撮影部の姿勢を変えるように前記モータを動作させるプリセット制御を行うモータ制御部と、前記モータ制御部がプリセット制御を実行中か否かを判断するプリセット制御判断部と、を備え、前記受信判断部がポインタ光投射指示を受信したと判断した場合において、前記プリセット制御判断部がプリセット制御を実行中であると判断したときは、前記ポインタ光投射部からのポインタ光の投射を停止し、前記プリセット制御判断部がプリセット制御を実行中でないと判断したときは、ポインタ光投射部からのポインタ光の投射を行うポインタ光の投射制御を行う投射制御部と、を備えたことを特徴とする会議装置である。
第4の開示発明によれば、前記ポインタ光投射部からのポインタ光の投射を停止するので、操作者が選択した利用者に顔に向けてポインタ光が投射されることを予め防止できる。
50 CPU
51 ROM
52 RAM
53 HDD
54 通信装置
80 パンモータ
90 チルトモータ
300 操作装置
500 会議装置
510 カメラモジュール
530 レーザポインタ
531 可動ミラー
518 AFモータ
519 ズームモータ

Claims (9)

  1. 遠隔地に設置された操作装置とネットワークを介して接続され、自拠点で撮影した映像を前記操作装置へ送信する会議装置であって、
    前記操作装置と前記ネットワークを介して通信を行う通信部と、
    前記操作装置で再生するための映像を撮影する撮影部と、
    所定のパターンのポインタ光を投射するポインタ光投射部と、
    前記通信部により前記操作装置からポインタ光投射指示を受信したか否かを判断する受信判断部と、
    前記撮影部により撮影された映像の所定の領域に、人の顔が映っているか否かを判断する顔判断部と、
    前記受信判断部がポインタ光投射指示を受信したと判断した場合において、前記顔判断部が所定の領域に顔が映っていると判断したときは、前記ポインタ光投射部からのポインタ光の投射を停止し、前記顔判断部が所定の領域に顔が映っていないと判断したときは、ポインタ光投射部からのポインタ光の投射を行うポインタ光の投射制御を行う投射制御部と、を備えたことを特徴とする会議装置。
  2. 前記撮影部の姿勢を変えて撮影方向を変更するためのモータと、
    前記モータの駆動速度が、前記ポインタ光の投射を停止する停止速度であるか否かを判断する駆動速度判断部と、を備え、
    前記光投射制御部は、前記顔判断部が所定の領域に顔が映っていないと判断し、且つ、前記駆動速度判断部が停止速度であると判断したときは、前記ポインタ光投射部からのポインタ光の投射を停止し、前記顔判断部が所定の領域に顔が映っていないと判断し、且つ、前記駆動速度判断部が停止速度でないと判断したときは、前記ポインタ光投射部からのポインタ光の投射をおこなうことを特徴とする請求項1に記載の会議装置。
  3. 前記撮影部は、姿勢を変更可能な姿勢変更ユニット内に収納されており、
    前記ポインタ光投射部は、前記操作装置からの指示に従って、前記撮影部の撮影範囲内においてポインタ光の投射方向を変更させる投射方向変更部を備え、
    前記ポインタ光投射部は、前記姿勢変更ユニットに取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の会議装置。
  4. 前記撮影部のピント合わせを行うオートフォーカス部と、
    前記オートフォーカス部によりピント合わせが実行中か否かを判断するオートフォーカス判断部と、を備え、
    前記投射制御部は、前記顔判断部が所定の領域に顔が映っていないと判断し、且つ、前記オートフォーカス判断部がピント合わせ実行中であると判断したときは、前記ポインタ光投射部からのポインタ光の投射を停止し、前記顔判断部が所定の領域に顔が映っていないと判断し、且つ、前記オートフォーカス判断部がピント合わせ実行中でないと判断したときは、前記ポインタ光投射部からのポインタ光の投射をおこなうことを特徴とする請求項1に記載の会議装置。
  5. 前記撮影部の撮影の倍率を変更する倍率変更部と、
    前記倍率変更部により倍率の変更が実行中か否かを判断する倍率変更判断部と、を備え、
    前記投射制御部は、前記顔判断部が所定の領域に顔が映っていないと判断し、且つ、前記倍率変更判断部が倍率の変更が実行中であると判断したときは、前記ポインタ光投射部からのポインタ光の投射を停止し、前記顔判断部が所定の領域に顔が映っていないと判断し、且つ、前記倍率変更判断部が倍率の変更が実行中でないと判断したときは、前記ポインタ光投射部からのポインタ光の投射をおこなうことを特徴とする請求項1に記載の会議装置。
  6. 前記撮影部の姿勢を変えて撮影方向を変更するためのモータと、
    予め設定された利用者の撮影方向をプリセット情報を記憶したプリセット情報記憶部と、
    前記プリセット情報記憶部に記憶された少なくともひとつ以上のプリセット情報の中から、操作者が選択したプリセット情報に基づいて、前記撮影部の姿勢を変えるように前記モータを動作させるプリセット制御を行うモータ制御部と、
    前記第モータ制御部がプリセット制御を実行中か否かを判断するプリセット制御判断部と、を備え、
    前記投射制御部は、前記顔判断部が所定の領域に顔が映っていないと判断し、且つ、前記プリセット制御判断部がプリセット制御を実行中であると判断したときは、前記ポインタ光投射部からのポインタ光の投射を停止し、前記顔判断部が所定の領域に顔が映っていないと判断し、且つ、前記プリセット制御判断部がプリセット制御を実行中でないと判断したときは、前記ポインタ光投射部からのポインタ光の投射をおこなうことを特徴とする請求項1に記載の会議装置。
  7. ポインタ光の投射位置を検出する投射位置検出部を備え、
    前記顔判断部は、前記所定の領域として、前記投射位置検出部により検出したポインタ光の投射位置の近傍の領域に、人の顔が映っているか否かを判断することを特徴とする請求項1に記載の会議装置。
  8. 遠隔地に設置された操作装置とネットワークを介して接続され、自拠点で撮影した映像を前記操作装置へ送信する会議装置であって、
    前記操作装置と前記ネットワークを介して通信を行う通信部と、
    前記操作装置で再生するための映像を撮影する撮影部と、
    所定のパターンのポインタ光を投射するポインタ光投射部と、を備えた会議装置のコンピュータに、
    前記通信部により前記操作装置からポインタ光投射指示を受信したか否かを判断する受信判断ステップと、
    前記撮影部により撮影された映像の所定の領域に、人の顔が映っているか否かを判断する顔判断ステップと、
    前記受信判断ステップによりポインタ光投射指示を受信したと判断した場合において、前記顔判断ステップにより所定の領域に顔が映っていると判断したときは、前記ポインタ光投射部からのポインタ光の投射を停止し、前記顔判断ステップにより所定の領域に顔が映っていないと判断したときは、ポインタ光投射部からのポインタ光の投射を行うポインタ光の投射制御を行う投射制御ステップと、を実行させることを特徴とする会議装置のプログラム。
  9. 遠隔地に設置された操作装置とネットワークを介して接続され、自拠点で撮影した映像を前記操作装置へ送信する会議装置であって、
    前記操作装置と前記ネットワークを介して通信を行う通信部と、
    前記操作装置で再生するための映像を撮影する撮影部と、
    所定のパターンのポインタ光を投射するポインタ光投射部と、を備えた会議装置において実行されるポインタ光の投射を制御する制御方法であって、
    前記通信部により前記操作装置からポインタ光投射指示を受信したか否かを判断する受信判断ステップと、
    前記撮影部により撮影された映像の所定の領域に、人の顔が映っているか否かを判断する顔判断ステップと、
    前記受信判断ステップによりポインタ光投射指示を受信したと判断した場合において、前記顔判断ステップにより所定の領域に顔が映っていると判断したときは、前記ポインタ光投射部からのポインタ光の投射を停止し、前記顔判断ステップにより所定の領域に顔が映っていないと判断したときは、ポインタ光投射部からのポインタ光の投射を行うポインタ光の投射制御を行う投射制御ステップと、を実行することを特徴とする制御方法。
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